JP6434371B2 - エレベータ式駐車装置とその制御方法 - Google Patents
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Description
前記横行装置は、前記ケージの長手方向中央に上方に分離可能に設置された横行フレームと、前記横行フレームに固定され鉛直上方に延びる出力軸を有する横行駆動装置と、前記出力軸に固定され水平に延びる横行アームと、前記横行アームの外端部に設けられ上方に延びる係合ドグと、を有し、
前記リフト装置は、前記ケージが前記最下端に位置するときに下降位置から上昇位置まで上昇し、前記パレットを支持してこれを前記ケージから分離する旋回支持部と、
前記旋回支持部を旋回可能に支持するリフト部と、
前記リフト部を旋回不能に支持し、かつ前記リフト部を上下動させる昇降機構と、を有し、
さらに、前記旋回支持部の上昇時に、前記ケージから前記横行フレームを上方に分離して旋回不能に支持する分離支持装置と、前記横行アームを前記旋回支持部に連結する旋回連結装置と、を備える、ことを特徴とするエレベータ式駐車装置が提供される。
前記分離支持軸は、その上端部に前記横行フレームを支持する支持部と前記横行フレームに設けられた第1嵌合穴に嵌合する分離ピンとを有し、
前記旋回支持部は、前記分離支持軸を旋回可能に通す中心開口を有し、
前記旋回連結装置は、前記横行アームと前記旋回支持部の一方に設けられた鉛直な旋回ピンと、他方に設けられ前記旋回ピンと嵌合する第2嵌合穴を有する旋回板とを有する。
前記上昇時に、前記旋回ピンと前記第2嵌合穴とが嵌合し、前記パレット支持部が前記パレットを支持してこれを前記ケージから分離し、同時に、前記分離支持軸が前記中心開口を通して前記横行フレームを前記ケージから上方に分離し、かつこれを旋回不能に支持する。
前記横行装置に、前記ケージの長手方向中央に上方に分離可能に設置された横行フレームと、前記横行フレームに固定され鉛直上方に延びる出力軸を有する横行駆動装置と、前記出力軸に固定され水平に延びる横行アームと、前記横行アームの外端部に設けられ上方に延びる係合ドグと、を設け、
前記リフト装置に、前記ケージが前記最下端に位置するときに下降位置から上昇位置まで上昇し、前記パレットを支持してこれを前記ケージから分離する旋回支持部と、
前記旋回支持部を旋回可能に支持するリフト部と、
前記リフト部を旋回不能に支持し、かつ前記リフト部を上下動させる昇降機構と、を設け、
前記旋回支持部の上昇時に、分離支持装置により、前記ケージから前記横行フレームを上方に分離して旋回不能に支持し、旋回連結装置により前記横行アームを前記旋回支持部に連結する、ことを特徴とするエレベータ式駐車装置の制御方法が提供される。
従って、ケージが最下端に位置するときに旋回支持部を下降位置から上昇位置まで上昇して、パレットをケージから分離して旋回支持部で旋回可能に支持することができる。
従って、横行アーム及び旋回支持部と共に、旋回支持部で旋回可能に支持されたパレットを出力軸まわりに水平旋回させることができる。
また、横行装置は、ケージの長手方向中央に設置されているので、横行レールでパレットの横行を案内して、ケージ上の1台の横行装置のみでパレットを横行させることができる。
また、パレットは横行アームと同期して旋回するので、パレットと横行装置の係合を外すことなく水平旋回することができる。
さらに、横行装置の横行駆動装置でパレットの横行動作と旋回動作の両方を行うことができるので、旋回専用モータを省略することができる。
これにより、ケージ全重量を低減し、ケージ昇降装置(例えばケージ吊上げ装置)のモータを小型化し、省エネ化と入出庫時間の短縮ができる。
この図において、本発明のエレベータ式駐車装置10は、ケージ12、格納棚14、横行装置16、及びリフト装置20を備える。
格納棚14は、この例では、昇降路3の両側に、車両1の幅方向に設けられているが、片側のみであってもよい。以下、「幅方向」とは、特に明記しない限り車両1の幅方向を意味する。
なお、本発明は、下部乗入れ方式のエレベータ式駐車装置10に限定されず、中間乗入れ方式であってもよい。
パレット2は、その長手方向両端部(図で上下端部)に、それぞれ1対(合計4つ)の車輪2aを有する。格納棚14は、車輪2aを支持する1対の棚レール14aを有し、その上にパレット2を収容する。1対の棚レール14aは、互いに間隔を隔てて平行に位置する。
また、車輪2aの一部(例えば長手方向一端に位置するもの)は、両鍔を有する鍔付車輪であり、棚レール14aからの脱輪を防ぎ、棚レール14aに沿って車輪2aで支持されたパレット2の横行を案内するようになっている。
1対の横行レール12aは、パレット2の長手方向(図で上下方向)に互いに間隔を隔てて平行に位置し、パレット2の横行を案内する。1対の横行レール12aの上部(車輪2aと接触する部分)は、棚レール14aと実質的に同一であり、パレット2の横行時には、各横行レール12aは各棚レール14aの延長上に位置する。
この構成により、横行レール12aと棚レール14aとの間で、パレット2を円滑に横行させることができる。
横行駆動装置16bは、横行フレーム16aに固定され、鉛直上方に延びる出力軸16cを有する。
横行アーム17aは、出力軸16cに固定され水平に延びる。
係合ドグ17bは、横行アーム17aの外端部に設けられ上方に延びる。係合ドグ17bは、好ましくは鉛直軸を中心に自由に回転できる円筒形部材である。
なお、ケージ12がパレット2を載せて昇降する場合には、係合ドグ17bは係合溝2bと係合した状態を維持し、ケージ12がパレットなしで昇降する場合には係合ドグ17bは係合溝2bと係合しない横行準備位置(図2のAとC)に位置する。
また、図4は、図3(A)の側面図(A)とこれを上下に分離して示した図(B)である。
この例において、位置決め装置18は、鉛直板19aと複数(この例では3つ)のガイドローラ19bからなる。鉛直板19aは、横行フレーム16aの下面に設けられ鉛直に延びる平板である。また、この例で3つのガイドローラ19bは、縦フレーム12bに固定され、鉛直板19aの3方を囲み、水平軸を中心に自由回転する。位置決め装置18は、少なくとも2組設けるのがよい。
この構成により、上方に分離した鉛直板19aが下降する際、ガイドローラ19bの半径より内側に位置することで、ガイドローラ19bにより鉛直板19aを精度よく位置決めすることができる。
また、図6は、図5(A)の側面図(A)とその上昇位置を示す図(B)である。
旋回支持部22は、ケージ12が最下端に位置するときに下降位置から上昇位置まで上昇し、パレット2と横行装置16を支持してこれらをケージ12から分離する。
リフト部24は、旋回軸受23により旋回支持部22を旋回可能に支持する。
昇降機構26は、リフト部24を旋回不能に支持し、かつリフト部24を上下動させる。
パレット支持部22aは、開口13のうち、横行装置16のケージ12の長手方向前後に位置する。
この構成により、昇降機構26は、複数のボールネジ26aを同期して回転駆動して、旋回支持部22及びリフト部24を昇降させることができる。図5、図6において、(A)は下降位置、(B)は上昇位置を示している。
旋回支持部22及びリフト部24は、下降位置と上昇位置との間で上下動可能に構成されている。
この例において、旋回防止機構27は、旋回支持部22に設けられた旋回防止ローラ27aと、昇降機構26の固定部に設けられたローラガイド27bとからなる。
旋回防止ローラ27aは、この例では、水平軸を中心に自由に回転する円筒形ローラである。またローラガイド27bは旋回防止ローラ27aを旋回方向に挟んで上下に延びるガイド板である。
なお、ローラガイド27bの長さは、図5、図6の下降位置(A)では旋回防止ローラ27aに係合してリフト部24を旋回不能に支持し、上昇位置(B)では、旋回防止ローラ27aに係合せず、リフト部24が自由に旋回できるようになっている。
分離支持装置30は、旋回支持部22及びリフト部24の上昇時に、ケージ12から横行フレーム16aを上方に分離して旋回不能に支持する機能を有する。
旋回連結装置34は、旋回支持部22及びリフト部24の上昇時に、横行アーム17aを旋回支持部22に連結する機能を有する。
分離支持軸30は、その上端部に横行フレーム16aを支持する支持部30aと、横行フレーム16aに設けられた第1嵌合穴31に嵌合する分離ピン30bとを有する。
また、旋回支持部22の開口支持部22bには、分離支持軸30を旋回可能に通す中心開口22cを有する。
この構成により、分離支持装置30は、旋回支持部22及びリフト部24の上昇時に、ケージ12から横行フレーム16aを上方に分離して旋回不能に支持することができる。
この構成により、旋回連結装置34は、旋回支持部22及びリフト部24の上昇時に、横行アーム17aを旋回支持部22に連結することができる。
図7に示すように、上述した開口13は、リフト装置20のパレット支持部22aと開口支持部22bの両方が鉛直に通る大きさに設定されている。
また、図9は、図8(A)の側面図、図10は、図8(B)の側面図である。
また、上述した位置決め装置18により、横行装置16の横行フレーム16aはケージ12の長手方向中央に上方に分離可能に位置決めされている。
従って、図8(A)と図9の状態では、図2に示したように、格納棚14に隣接した高さにおいて、横行レール12aと棚レール14aとの間で、パレット2を円滑に横行させることができる。
この状態においても、パレット2はケージ12の横行レール12aに載り、横行装置16はケージ12の縦フレーム12bに載っている。
またこの下降位置において、係合ドグ17bはパレット2の係合溝2bに嵌合したままであり、パレット支持部22aと分離支持軸30の支持面と、パレット2と横行フレーム16aの下面との間には隙間G1,G2がある。さらに上述した旋回連結装置34は分離したままである。
なおこの下降位置において、パレット2の下面高さは、入出庫部4の車両乗込み高さ4aと一致している。
この持ち上げにより、横行フレーム16aはケージ12から分離支持軸30に載せ替えられる。また同時にパレット支持部22aがパレット2の下面を支持して、パレット2をケージ12の横行レール12aからその上方に持ち上がる。なお、横行フレーム16aとパレット2は同期して上昇するので、係合ドグ17bと係合溝2bの係合は維持される。
また、リフト装置20は、ケージ12が最下端に位置するときに下降位置から上昇位置まで上昇し、パレット2を支持してこれをケージ12から分離する旋回支持部22を有する。
従って、ケージ12が最下端に位置するときに旋回支持部22を下降位置から上昇位置まで上昇して、パレット2をケージ12から分離して旋回支持部22で旋回可能に支持することができる。
従って、横行アーム17a及び旋回支持部22と共に、旋回支持部22で旋回可能に支持されたパレット2を出力軸16cまわりに水平旋回させることができる。
また、横行装置16は、ケージ12の長手方向中央に設置されているので、横行レール12aでパレット2の横行を案内して、ケージ上の1台の横行装置16のみでパレット2を横行させることができる。
また、パレット2は横行アーム17aと同期して旋回するので、パレット2と横行装置16の係合を外すことなく水平旋回することができる。
さらに、横行装置16の横行駆動装置16bでパレット2の横行動作と旋回動作の両方を行うことができるので、旋回専用モータを省略することができる。
これにより、ケージ全重量を低減し、ケージ昇降装置(例えばケージ吊上げ装置)のモータを小型化し、省エネ化と入出庫時間の短縮ができる。
(1)ケージ12が軽量化されるため、カウンタバランスの重量が減り、その結果、ケージ昇降装置(例えばケージ吊上げ装置)のモータ容量が下る。
(2)加速減速時間が短縮される。
3 昇降路、4 入出庫部、4a 車両乗込み高さ、5 ピット、6 棚柱、
10 エレベータ式駐車装置、12 ケージ、12a 横行レール、
12b 縦フレーム、12c 吊上げ部、13 開口、14 格納棚、
14a 棚レール、16 横行装置、16a 横行フレーム、
16b 横行駆動装置、16c 出力軸、17a 横行アーム、
17b 係合ドグ、18 位置決め装置、19a 鉛直板、
19b ガイドローラ、20 リフト装置、22 旋回支持部、
22a パレット支持部、22b 開口支持部、22c 中心開口、
23 旋回軸受、24 リフト部、26 昇降機構、26a ボールネジ、
26b ボールナット、27 旋回防止機構、27a 旋回防止ローラ、
27b ローラガイド、30 分離支持装置(分離支持軸)、30a 支持部、
30b 分離ピン、31 第1嵌合穴、32 第2嵌合穴、
34 旋回連結装置、35a 旋回ピン、35b 旋回板
Claims (6)
- パレットに車両を載せて昇降路を昇降するケージと、ケージ上に設置され前記パレットを水平に横行させる横行装置と、前記昇降路の最下端に設置され前記パレットを水平旋回させるリフト装置と、を備えたエレベータ式駐車装置であって、
前記横行装置は、前記ケージの長手方向中央に上方に分離可能に設置された横行フレームと、前記横行フレームに固定され鉛直上方に延びる出力軸を有する横行駆動装置と、前記出力軸に固定され水平に延びる横行アームと、前記横行アームの外端部に設けられ上方に延びる係合ドグと、を有し、
前記リフト装置は、前記ケージが前記最下端に位置するときに下降位置から上昇位置まで上昇し、前記パレットを支持してこれを前記ケージから分離する旋回支持部と、
前記旋回支持部を旋回可能に支持するリフト部と、
前記リフト部を旋回不能に支持し、かつ前記リフト部を上下動させる昇降機構と、を有し、
さらに、前記旋回支持部の上昇時に、前記ケージから前記横行フレームを上方に分離して旋回不能に支持する分離支持装置と、前記横行アームを前記旋回支持部に連結する旋回連結装置と、を備える、ことを特徴とするエレベータ式駐車装置。 - 前記分離支持装置は、前記リフト部に設けられ上方に延びる分離支持軸であり、
前記分離支持軸は、その上端部に前記横行フレームを支持する支持部と前記横行フレームに設けられた第1嵌合穴に嵌合する分離ピンとを有し、
前記旋回支持部は、前記分離支持軸を旋回可能に通す中心開口を有し、
前記旋回連結装置は、前記横行アームと前記旋回支持部の一方に設けられた鉛直な旋回ピンと、他方に設けられ前記旋回ピンと嵌合する第2嵌合穴を有する旋回板とを有する、ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。 - 前記旋回支持部は、前記パレットを支持するパレット支持部と、前記中心開口を有する開口支持部と、を有し、
前記上昇時に、前記旋回ピンと前記第2嵌合穴とが嵌合し、前記パレット支持部が前記パレットを支持してこれを前記ケージから分離し、同時に、前記分離支持軸が前記中心開口を通して前記横行フレームを前記ケージから上方に分離し、かつこれを旋回不能に支持する、ことを特徴とする請求項2に記載のエレベータ式駐車装置。 - 前記パレット支持部は、前記横行装置の前記ケージの長手方向前後に位置する、ことを特徴とする請求項3に記載のエレベータ式駐車装置。
- 前記ケージは、前記パレットの横行を案内し互いに間隔を隔てた1対の横行レールと、前記ケージの中央部を鉛直に貫通する開口と、前記1対の横行レールの両端部を連結して前記ケージの長手方向に延び、その間に前記開口を構成する1対の縦フレームとを有する、ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。
- パレットに車両を載せて昇降路を昇降するケージと、ケージ上に設置され前記パレットを水平に横行させる横行装置と、前記昇降路の最下端に設置され前記パレットを水平旋回させるリフト装置と、を備えたエレベータ式駐車装置の制御方法であって、
前記横行装置に、前記ケージの長手方向中央に上方に分離可能に設置された横行フレームと、前記横行フレームに固定され鉛直上方に延びる出力軸を有する横行駆動装置と、前記出力軸に固定され水平に延びる横行アームと、前記横行アームの外端部に設けられ上方に延びる係合ドグと、を設け、
前記リフト装置に、前記ケージが前記最下端に位置するときに下降位置から上昇位置まで上昇し、前記パレットを支持してこれを前記ケージから分離する旋回支持部と、
前記旋回支持部を旋回可能に支持するリフト部と、
前記リフト部を旋回不能に支持し、かつ前記リフト部を上下動させる昇降機構と、を設け、
前記旋回支持部の上昇時に、分離支持装置により、前記ケージから前記横行フレームを上方に分離して旋回不能に支持し、旋回連結装置により前記横行アームを前記旋回支持部に連結する、ことを特徴とするエレベータ式駐車装置の制御方法。
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