JP2004270351A - ハイルーフ、標準車の混合収納立体駐車装置 - Google Patents
ハイルーフ、標準車の混合収納立体駐車装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】パレット方式のハイルーフ車と標準車との混合収納の立体駐車の入庫にあっては、空の駐車床に入庫するハイルーフ車又は標準車の専用パレットを取り入れて、１階に昇降床を降ろすので、入庫に時間がかかった。
【解決手段】昇降床１の昇降路２に隣接して設けた多段のハイルーフ車及び標準車の駐車床３、４と、この昇降床と各駐車床とに前記昇降床から駐車床、駐車床から昇降床に実車、空車のパレットを乗り移らせるように設けた横移動案内装置と、上記昇降床に前記昇降床のパレットを上記駐車床に入れ込み、かつ各駐車床のパレットを昇降床に取り込むように設けたパレット移載装置とからなるハイルーフ、標準車の混合収納立体駐車装置において、上記ハイルーフ車の駐車床と標準車の駐車床の１箇所にパレットを存在させないようにした構成を採用する。
【選択図】 図１
【解決手段】昇降床１の昇降路２に隣接して設けた多段のハイルーフ車及び標準車の駐車床３、４と、この昇降床と各駐車床とに前記昇降床から駐車床、駐車床から昇降床に実車、空車のパレットを乗り移らせるように設けた横移動案内装置と、上記昇降床に前記昇降床のパレットを上記駐車床に入れ込み、かつ各駐車床のパレットを昇降床に取り込むように設けたパレット移載装置とからなるハイルーフ、標準車の混合収納立体駐車装置において、上記ハイルーフ車の駐車床と標準車の駐車床の１箇所にパレットを存在させないようにした構成を採用する。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ハイルーフ車と標準車との混合収納立体駐車装置に関し、パレットの入替えを省くようにして、１階に待機しているパレットで標準車でもハイルーフ車でも入庫可能にしたことにある。
【０００２】
【従来の技術】
従来のパレット式立体駐車装置に於けるハイルーフ車と標準車との混合収納方式（システム）としては、特許文献１に示すように、複数の普通車格納スペースと複数のハイルーフ車格納スペースからなり、運転盤の操作により車種に応じた空パレットを普通車スペース又はハイルーフ車スペースから呼び出して普通車又はハイルーフ車を入庫するようにしている。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００１−２６２８５４号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような普通車とハイルーフ車とのパレット方式の混合立体駐車装置によると、入庫に際し車種に応じた空パレットを普通車スペース又はハイルーフ車スペースから呼び出して地上に降ろすので、出庫後の地上の空パレットが普通車の場合において、入庫がハイルーフ車の場合一度普通車のスペースに空パレットを戻して、ハイルーフ車スペースから空パレットを呼び出し、地上に降ろして入庫することになるので、入庫に大幅な時間がかかる問題があった。
【０００５】
そこで、この発明は、１階に待機しているパレットで標準車でもハイルーフ車でも入庫可能にしたことにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明は、昇降床の昇降路に隣接して設けた多段のハイルーフ車及び標準車の駐車床と、この昇降床と各駐車床とに前記昇降床から駐車床、駐車床から昇降床に実車、空車のパレットを乗り移らせるように設けた横移動案内装置と、上記昇降床に前記昇降床のパレットを上記駐車床に入れ込み、かつ各駐車床のパレットを昇降床に取り込むように設けたパレット移載装置とからなるハイルーフ、標準車の混合収納立体駐車装置において、上記ハイルーフ車の駐車床と標準車の駐車床の１箇所にパレットを存在させないようにした構成を採用する。
【０００７】
また、前記１箇所の駐車床に横移動案内装置付の棚を並設して、この棚に最終駐車用のパレットを格納することある。
【０００８】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【０００９】
この発明の第１の実施形態では、図１から図６に示すように、昇降床１の昇降路２の両側に隣接して多段のハイルーフ車Ｘの駐車床３及び標準車Ｙの駐車床４が設けてある。
【００１０】
上記ハイルーフ車Ｘの駐車床３及び標準車Ｙの駐車床４の並設（混合収納）段数は、適宜決定すればよい。
【００１１】
上記昇降床１は、入出庫路５の地上と上方との間で巻上機６のワイヤ７を巻取り、巻戻して昇降させるようにしてある。
【００１２】
また、昇降床１と各駐車床３、４には、駐車床３、４から昇降床１に、昇降床１から駐車床３、４にパレットＡを乗り移らせる横移動案内装置Ｂが設けてある。
【００１３】
上記の横移動案内装置Ｂは、図示の場合、パレットＡの対向する二辺から下向きに突出する突出板９を受架する多数本のフリー回転のローラ１０を配置して滑走させるようにしてある。
【００１４】
さらに、昇降床１には、昇降床１から駐車床３、４にパレットＡを入れ込み、かつ駐車床３、４から昇降床１にパレットＡを取り込むパレット移載装置Ｃが設けてある。
【００１５】
上記のパレット移載装置Ｃは、図２から図６に示すように、昇降床１の並列する横移動案内装置Ｂ間に納まると共に、溝形レール１１に回転子１２を嵌め込み、かつ下面をローラ５１により受架して両側の駐車床３、４の方向にスライドするように設けた移動フレーム１３と、昇降床１の昇降を妨げないように納まっている移動フレーム１３を両側の駐車床３、３及び両側の駐車床４、４の方向にスライドさせるスライド手段１４と、移動フレーム１３の横移動案内装置Ｂに沿う二辺の両端にそれぞれ軸承したスプロケット１５、１５と、この両スプロケット１５、１５間にかけ渡した無端状のチェーン１６と、一方のスプロケット１５を可逆駆動する第１モーター１７と、チェーン１６の周長二等分位置に設けた係止部１８と、パレットＡの下面駐車床３、３、駐車床４、４側から下方に突出して係止部１８に引っかかる爪１９とで構成され、第１モーター１７の運転によってチェーン１６を一方向に走行すると、図２、３の右側係止部１８が左方向に移動を開始して爪１９に係止部１８が引っかかるので、昇降床１上のパレットＡを図２、３左側駐車床４の方向に送り出して、左側駐車床４にパレットＡを送り込む。
【００１６】
その際、上記の送り込みにともないスライド手段１４によって左側駐車床４の方向に移動フレーム１３をスライドさせて、昇降床１から駐車床４に確実に送り込むようになっている。
【００１７】
最終位置にパレットＡを送り込むと、爪１９から係止部１８が外れるので、パレットＡの送り込みがない。
【００１８】
勿論、パレットＡの送り込みが終了すると、スライド手段１４によって昇降床１内に納まるように移動フレーム１３をスライドさせておく。
【００１９】
なお、昇降床１から右側の駐車床３、４にパレットＡを送り込む場合、チェーン１６を他方向に走行させ、かつ右側の、駐車床３、４の方向に移動フレーム１３をスライドさせる。
【００２０】
次に駐車床３、４上のパレットＡを第１昇降床１に取り込む手順を説明する。
【００２１】
まず、取り込みパレットＡの駐車床３、４の方向にスライド手段１４によって移動フレーム１３をスライドさせて、爪１９と係止部１８とが係合位置関係になるようにする。
【００２２】
次に、第１モーター１７の運転によって他方向にチェーン１６を走行させると、爪１９と係止部１８とが係合関係になって図２左側の駐車床４から昇降床１にパレットＡを取り込むと共に、スライド手段１４によって昇降床１内に納まるように移動フレーム１３をスライドさせる。
【００２３】
なお、図２右側の駐車床４から昇降床１にパレットＡを取り込む場合も、上述と同様の手順で（このときチェーン１６は、一方向に走行させる）行なう。
【００２４】
上記のスライド手段１４は、図示の場合昇降床１の駐車床３、３及び４、４側に一方が第２モーター２０の可逆運転によって駆動されるスプロケット２１、２１を設けて、この両スプロケット２１にかけ渡したチェーン２２の両端を移動フレーム１３の下面中央部分に設けた取付金具２３に連結して構成したが、ラックとピニオン方式など採用してもよい。
【００２５】
また、駐車床３、４にパレットＡを送り込んだ際、図２、３、５に示すようにロック手段ＤによってパレットＡのすべり出しを防止するようになっている。
【００２６】
上記のロック手段Ｄは、図示の場合、各駐車床３、４の入口に、ガイド２４によって上下方向に案内され、かつバネ２５によって上昇力の付与軸材２６を設けて、この軸材２６の上端に入庫ずみパレットＡの辺縁に引っかかるストッパ２７を設け、ストッパ２７とパレットＡの辺縁との係合関係によって駐車床３、４からのパレットＡの脱出を防止し、係合関係の解除は、駐車床３、４の方向に移動フレーム１３がスライドすると、移動フレーム１３の移動方向両方辺（端）から下り勾配に設けてあるテーパー部２８が軸材２６の下部に軸承してある回転子２９の上周面に乗り込んで軸材２６と共にストッパ２７を降下させて、パレットＡの辺縁からストッパ２７が外れるようにしたが、その他の方式のロック手段を採用することもある。
【００２７】
図中３０は昇降床１の昇降ガイドである。
【００２８】
図中Ｅは車と共にパレットＡを旋回させる（周知につき構成並びに作用を省略する）ターンテーブルである。
【００２９】
上記のように構成したハイルーフ車Ｘと標準車Ｙとの混合収納立体駐車装置の多段の駐車床３、４の１箇所に（図１参照）パレットＡを存在しないようにする。
【００３０】
このとき、存在しない１つの空車パレットＡを昇降床１に取り込んで、地上に昇降床１を降下させて待機する。
【００３１】
すると、図１に示すように空の待機パレットＡに標準車Ｙが乗り込むと昇降床１を上昇させて、パレットＡの存在しない標準車の駐車床４の位置で停止したのち、実車パレットＡをパレット移載装置Ｃによって昇降床１から空の標準車駐車床４に入れ込んで図７、８に示すように入庫する。
【００３２】
入庫後に、隣りの駐車床４（標準車用）の空のパレットＡをパレット移載装置Ｃによって駐車床４から昇降床１に取り込み、その後に地上に昇降床１を降下させて待機する。
【００３３】
待機している（地上の）昇降床１の空パレットＡにハイルーフ車Ｘが図９に示すように乗り込むと、パレットＡの存在しないハイルーフ車の駐車床３迄昇降床１を上昇させて停止したのち、実車パレットＡをパレット移載装置Ｃによって昇降床１から空のハイルーフ車駐車床３に入れ込んで（図９、１０に示す）入庫する。
【００３４】
入庫後に、隣りのハイルーフ車駐車床３の空のパレットＡをパレット移載装置Ｃにより昇降床１に取り込み、取り込み後に地上に昇降床を降下する。
【００３５】
以上の繰り返しによりハイルーフ車Ｘ、標準車Ｙを入庫する。
【００３６】
なお、出庫は、周知のように駐車床３、４から昇降床１に実車パレットＡを取り込み、そして地上に昇降床１を降下させて行なう。
【００３７】
この発明の第２の実施形態では、図１、９、１０及び図１１に示すように、第１の実施形態と同様のハイルーフ車Ｘ及び標準車Ｙの混合収納立体駐車装置の１箇所の駐車床３又は４に車の入出庫を妨げない横移動案内装置Ｂ付の棚Ｆを設けて、この棚Ｆに空車パレットＡを収納（仮置き）しておく。
【００３８】
上記の棚Ｆは、図示の場合駐車床３の下側に設けたが、位置は限定されない。
【００３９】
すると、第１の実施形態のハイルーフ駐車床３と標準駐車床４とにそれぞれ１箇所パレットＡのない空スペースを作ること（図１参照）により駐車台数の１台少なくなるデメリットを、棚Ｆに格納してあるパレットＡを昇降床１に取り入れて使用（図１１に示すように）すると、最後に残った駐車床、図１１のハイルーフ駐車床３にハイルーフ車Ｘを入庫することができる。
【００４０】
なお、第１第２の実施形態のパレットＡは、ハイルーフ車、標準車の兼用である。
【００４１】
【発明の効果】
以上のように、この発明のハイルーフ、標準車の混合収納立体駐車装置によれば、多段のハイルーフ車の駐車床と標準車の駐車床とにパレットの存在しない空スペース設けてあるので、１階に待機している昇降床のパレットでハイルーフ車でも標準車でも入庫可能になる。
【００４２】
また、標準車を入庫した場合は、標準車の駐車床の空パレットを昇降床に取り入れて降ろし、ハイルーフ車を入庫した場合は、ハイルーフ車の駐車床の空パレットを昇降床に取り入れて降ろすことにより、常に標準車の駐車床の、ハイルーフ車の駐車床共に１箇所空スペースを確保することができる。
【００４３】
さらに、棚に格納してある空パレットの使用によって最後に残った空の駐車床を使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施の形態を示す側面図
【図２】パレット移載装置の部分を示す拡大側面図
【図３】同上の一部切欠平面図
【図４】同一部切欠拡大正面図
【図５】ロック手段を示す拡大側面図
【図６】同一部切欠拡大正面図
【図７】入庫作用図
【図８】入庫作用図
【図９】入庫作用図
【図１０】入庫作用図
【図１１】棚のパレットの使用を示す側面図
【符号の説明】
Ｘ ハイルーフ車
Ｙ 標準車
Ａ パレット
Ｂ 横移動案内装置
Ｃ パレット移載装置
Ｄ ロック手段
Ｆ 棚
１ 昇降床
２ 昇降路
３ 駐車床
４ 駐車床
５ 入出庫路
６ 巻上機
７ ワイヤ
９ 突出板
１０ ローラ
１１ 溝形レール
１２ 回転子
１３ 移動フレーム
１４ スライド手段
１５ スプロケット
１６ チェーン
１７ 第１モーター
１８ 係止部
１９ 爪
２０ 第２モーター
２１ スプロケット
２２ チェーン
５１ ローラ
【発明の属する技術分野】
この発明は、ハイルーフ車と標準車との混合収納立体駐車装置に関し、パレットの入替えを省くようにして、１階に待機しているパレットで標準車でもハイルーフ車でも入庫可能にしたことにある。
【０００２】
【従来の技術】
従来のパレット式立体駐車装置に於けるハイルーフ車と標準車との混合収納方式（システム）としては、特許文献１に示すように、複数の普通車格納スペースと複数のハイルーフ車格納スペースからなり、運転盤の操作により車種に応じた空パレットを普通車スペース又はハイルーフ車スペースから呼び出して普通車又はハイルーフ車を入庫するようにしている。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００１−２６２８５４号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような普通車とハイルーフ車とのパレット方式の混合立体駐車装置によると、入庫に際し車種に応じた空パレットを普通車スペース又はハイルーフ車スペースから呼び出して地上に降ろすので、出庫後の地上の空パレットが普通車の場合において、入庫がハイルーフ車の場合一度普通車のスペースに空パレットを戻して、ハイルーフ車スペースから空パレットを呼び出し、地上に降ろして入庫することになるので、入庫に大幅な時間がかかる問題があった。
【０００５】
そこで、この発明は、１階に待機しているパレットで標準車でもハイルーフ車でも入庫可能にしたことにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明は、昇降床の昇降路に隣接して設けた多段のハイルーフ車及び標準車の駐車床と、この昇降床と各駐車床とに前記昇降床から駐車床、駐車床から昇降床に実車、空車のパレットを乗り移らせるように設けた横移動案内装置と、上記昇降床に前記昇降床のパレットを上記駐車床に入れ込み、かつ各駐車床のパレットを昇降床に取り込むように設けたパレット移載装置とからなるハイルーフ、標準車の混合収納立体駐車装置において、上記ハイルーフ車の駐車床と標準車の駐車床の１箇所にパレットを存在させないようにした構成を採用する。
【０００７】
また、前記１箇所の駐車床に横移動案内装置付の棚を並設して、この棚に最終駐車用のパレットを格納することある。
【０００８】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【０００９】
この発明の第１の実施形態では、図１から図６に示すように、昇降床１の昇降路２の両側に隣接して多段のハイルーフ車Ｘの駐車床３及び標準車Ｙの駐車床４が設けてある。
【００１０】
上記ハイルーフ車Ｘの駐車床３及び標準車Ｙの駐車床４の並設（混合収納）段数は、適宜決定すればよい。
【００１１】
上記昇降床１は、入出庫路５の地上と上方との間で巻上機６のワイヤ７を巻取り、巻戻して昇降させるようにしてある。
【００１２】
また、昇降床１と各駐車床３、４には、駐車床３、４から昇降床１に、昇降床１から駐車床３、４にパレットＡを乗り移らせる横移動案内装置Ｂが設けてある。
【００１３】
上記の横移動案内装置Ｂは、図示の場合、パレットＡの対向する二辺から下向きに突出する突出板９を受架する多数本のフリー回転のローラ１０を配置して滑走させるようにしてある。
【００１４】
さらに、昇降床１には、昇降床１から駐車床３、４にパレットＡを入れ込み、かつ駐車床３、４から昇降床１にパレットＡを取り込むパレット移載装置Ｃが設けてある。
【００１５】
上記のパレット移載装置Ｃは、図２から図６に示すように、昇降床１の並列する横移動案内装置Ｂ間に納まると共に、溝形レール１１に回転子１２を嵌め込み、かつ下面をローラ５１により受架して両側の駐車床３、４の方向にスライドするように設けた移動フレーム１３と、昇降床１の昇降を妨げないように納まっている移動フレーム１３を両側の駐車床３、３及び両側の駐車床４、４の方向にスライドさせるスライド手段１４と、移動フレーム１３の横移動案内装置Ｂに沿う二辺の両端にそれぞれ軸承したスプロケット１５、１５と、この両スプロケット１５、１５間にかけ渡した無端状のチェーン１６と、一方のスプロケット１５を可逆駆動する第１モーター１７と、チェーン１６の周長二等分位置に設けた係止部１８と、パレットＡの下面駐車床３、３、駐車床４、４側から下方に突出して係止部１８に引っかかる爪１９とで構成され、第１モーター１７の運転によってチェーン１６を一方向に走行すると、図２、３の右側係止部１８が左方向に移動を開始して爪１９に係止部１８が引っかかるので、昇降床１上のパレットＡを図２、３左側駐車床４の方向に送り出して、左側駐車床４にパレットＡを送り込む。
【００１６】
その際、上記の送り込みにともないスライド手段１４によって左側駐車床４の方向に移動フレーム１３をスライドさせて、昇降床１から駐車床４に確実に送り込むようになっている。
【００１７】
最終位置にパレットＡを送り込むと、爪１９から係止部１８が外れるので、パレットＡの送り込みがない。
【００１８】
勿論、パレットＡの送り込みが終了すると、スライド手段１４によって昇降床１内に納まるように移動フレーム１３をスライドさせておく。
【００１９】
なお、昇降床１から右側の駐車床３、４にパレットＡを送り込む場合、チェーン１６を他方向に走行させ、かつ右側の、駐車床３、４の方向に移動フレーム１３をスライドさせる。
【００２０】
次に駐車床３、４上のパレットＡを第１昇降床１に取り込む手順を説明する。
【００２１】
まず、取り込みパレットＡの駐車床３、４の方向にスライド手段１４によって移動フレーム１３をスライドさせて、爪１９と係止部１８とが係合位置関係になるようにする。
【００２２】
次に、第１モーター１７の運転によって他方向にチェーン１６を走行させると、爪１９と係止部１８とが係合関係になって図２左側の駐車床４から昇降床１にパレットＡを取り込むと共に、スライド手段１４によって昇降床１内に納まるように移動フレーム１３をスライドさせる。
【００２３】
なお、図２右側の駐車床４から昇降床１にパレットＡを取り込む場合も、上述と同様の手順で（このときチェーン１６は、一方向に走行させる）行なう。
【００２４】
上記のスライド手段１４は、図示の場合昇降床１の駐車床３、３及び４、４側に一方が第２モーター２０の可逆運転によって駆動されるスプロケット２１、２１を設けて、この両スプロケット２１にかけ渡したチェーン２２の両端を移動フレーム１３の下面中央部分に設けた取付金具２３に連結して構成したが、ラックとピニオン方式など採用してもよい。
【００２５】
また、駐車床３、４にパレットＡを送り込んだ際、図２、３、５に示すようにロック手段ＤによってパレットＡのすべり出しを防止するようになっている。
【００２６】
上記のロック手段Ｄは、図示の場合、各駐車床３、４の入口に、ガイド２４によって上下方向に案内され、かつバネ２５によって上昇力の付与軸材２６を設けて、この軸材２６の上端に入庫ずみパレットＡの辺縁に引っかかるストッパ２７を設け、ストッパ２７とパレットＡの辺縁との係合関係によって駐車床３、４からのパレットＡの脱出を防止し、係合関係の解除は、駐車床３、４の方向に移動フレーム１３がスライドすると、移動フレーム１３の移動方向両方辺（端）から下り勾配に設けてあるテーパー部２８が軸材２６の下部に軸承してある回転子２９の上周面に乗り込んで軸材２６と共にストッパ２７を降下させて、パレットＡの辺縁からストッパ２７が外れるようにしたが、その他の方式のロック手段を採用することもある。
【００２７】
図中３０は昇降床１の昇降ガイドである。
【００２８】
図中Ｅは車と共にパレットＡを旋回させる（周知につき構成並びに作用を省略する）ターンテーブルである。
【００２９】
上記のように構成したハイルーフ車Ｘと標準車Ｙとの混合収納立体駐車装置の多段の駐車床３、４の１箇所に（図１参照）パレットＡを存在しないようにする。
【００３０】
このとき、存在しない１つの空車パレットＡを昇降床１に取り込んで、地上に昇降床１を降下させて待機する。
【００３１】
すると、図１に示すように空の待機パレットＡに標準車Ｙが乗り込むと昇降床１を上昇させて、パレットＡの存在しない標準車の駐車床４の位置で停止したのち、実車パレットＡをパレット移載装置Ｃによって昇降床１から空の標準車駐車床４に入れ込んで図７、８に示すように入庫する。
【００３２】
入庫後に、隣りの駐車床４（標準車用）の空のパレットＡをパレット移載装置Ｃによって駐車床４から昇降床１に取り込み、その後に地上に昇降床１を降下させて待機する。
【００３３】
待機している（地上の）昇降床１の空パレットＡにハイルーフ車Ｘが図９に示すように乗り込むと、パレットＡの存在しないハイルーフ車の駐車床３迄昇降床１を上昇させて停止したのち、実車パレットＡをパレット移載装置Ｃによって昇降床１から空のハイルーフ車駐車床３に入れ込んで（図９、１０に示す）入庫する。
【００３４】
入庫後に、隣りのハイルーフ車駐車床３の空のパレットＡをパレット移載装置Ｃにより昇降床１に取り込み、取り込み後に地上に昇降床を降下する。
【００３５】
以上の繰り返しによりハイルーフ車Ｘ、標準車Ｙを入庫する。
【００３６】
なお、出庫は、周知のように駐車床３、４から昇降床１に実車パレットＡを取り込み、そして地上に昇降床１を降下させて行なう。
【００３７】
この発明の第２の実施形態では、図１、９、１０及び図１１に示すように、第１の実施形態と同様のハイルーフ車Ｘ及び標準車Ｙの混合収納立体駐車装置の１箇所の駐車床３又は４に車の入出庫を妨げない横移動案内装置Ｂ付の棚Ｆを設けて、この棚Ｆに空車パレットＡを収納（仮置き）しておく。
【００３８】
上記の棚Ｆは、図示の場合駐車床３の下側に設けたが、位置は限定されない。
【００３９】
すると、第１の実施形態のハイルーフ駐車床３と標準駐車床４とにそれぞれ１箇所パレットＡのない空スペースを作ること（図１参照）により駐車台数の１台少なくなるデメリットを、棚Ｆに格納してあるパレットＡを昇降床１に取り入れて使用（図１１に示すように）すると、最後に残った駐車床、図１１のハイルーフ駐車床３にハイルーフ車Ｘを入庫することができる。
【００４０】
なお、第１第２の実施形態のパレットＡは、ハイルーフ車、標準車の兼用である。
【００４１】
【発明の効果】
以上のように、この発明のハイルーフ、標準車の混合収納立体駐車装置によれば、多段のハイルーフ車の駐車床と標準車の駐車床とにパレットの存在しない空スペース設けてあるので、１階に待機している昇降床のパレットでハイルーフ車でも標準車でも入庫可能になる。
【００４２】
また、標準車を入庫した場合は、標準車の駐車床の空パレットを昇降床に取り入れて降ろし、ハイルーフ車を入庫した場合は、ハイルーフ車の駐車床の空パレットを昇降床に取り入れて降ろすことにより、常に標準車の駐車床の、ハイルーフ車の駐車床共に１箇所空スペースを確保することができる。
【００４３】
さらに、棚に格納してある空パレットの使用によって最後に残った空の駐車床を使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施の形態を示す側面図
【図２】パレット移載装置の部分を示す拡大側面図
【図３】同上の一部切欠平面図
【図４】同一部切欠拡大正面図
【図５】ロック手段を示す拡大側面図
【図６】同一部切欠拡大正面図
【図７】入庫作用図
【図８】入庫作用図
【図９】入庫作用図
【図１０】入庫作用図
【図１１】棚のパレットの使用を示す側面図
【符号の説明】
Ｘ ハイルーフ車
Ｙ 標準車
Ａ パレット
Ｂ 横移動案内装置
Ｃ パレット移載装置
Ｄ ロック手段
Ｆ 棚
１ 昇降床
２ 昇降路
３ 駐車床
４ 駐車床
５ 入出庫路
６ 巻上機
７ ワイヤ
９ 突出板
１０ ローラ
１１ 溝形レール
１２ 回転子
１３ 移動フレーム
１４ スライド手段
１５ スプロケット
１６ チェーン
１７ 第１モーター
１８ 係止部
１９ 爪
２０ 第２モーター
２１ スプロケット
２２ チェーン
５１ ローラ
Claims (2)
- 昇降床の昇降路に隣接して設けた多段のハイルーフ車及び標準車の駐車床と、この昇降床と各駐車床とに前記昇降床から駐車床、駐車床から昇降床に実車、空車のパレットを乗り移らせるように設けた横移動案内装置と、上記昇降床に前記昇降床のパレットを上記駐車床に入れ込み、かつ各駐車床のパレットを昇降床に取り込むように設けたパレット移載装置とからなるハイルーフ、標準車の混合収納立体駐車装置において、上記ハイルーフ車の駐車床と標準車の駐車床の１箇所にパレットを存在させないようにしたことを特徴とするハイルーフ、標準車の混合収納立体駐車装置。
- 前記１箇所の駐車床に横移動案内装置付の棚を並設して、この棚に最終駐車用のパレットを格納したことを特徴とする請求項１に記載のハイルーフ、標準車の混合収納立体駐車装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003064341A JP2004270351A (ja) | 2003-03-11 | 2003-03-11 | ハイルーフ、標準車の混合収納立体駐車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003064341A JP2004270351A (ja) | 2003-03-11 | 2003-03-11 | ハイルーフ、標準車の混合収納立体駐車装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004270351A true JP2004270351A (ja) | 2004-09-30 |
Family
ID=33125652
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003064341A Pending JP2004270351A (ja) | 2003-03-11 | 2003-03-11 | ハイルーフ、標準車の混合収納立体駐車装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004270351A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
2003
- 2003-03-11 JP JP2003064341A patent/JP2004270351A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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Effective date: 20060718 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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