JP6770785B2 - 多層箱型循環式駐車装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数層の格納スペースでトレーを循環移動させる層間循環移動装置を有した構成の多層箱型循環式駐車装置に関する。
従来の多層箱型循環式駐車装置として、特開平8−170440号公報(特許文献1)および特開2003−97079号公報(特許文献2)に記載のものが知られている。
特許文献1には、3階層以上の格納層を構成する前後一対で複数の固定レールと、前記各格納層の両端側に画成され、それぞれの格納層を連絡する昇降路上に配列されてそれぞれ前記各格納層の一部を構成する前後一対で複数の可動レールと、前記各格納層の各一対の固定レールおよび可動レール上を走行可能な車輪を両側方に突出して配設され、前記各格納層上に連続的に配置された複数の自動車載置用のトレーと、前記各格納層上の各トレーを横行移動させる横行駆動機構と、前記昇降路上の前記各一対の可動レールを垂直循環させて前記各トレーを前記各格納層に昇降移送する昇降駆動機構とを備え、前記各格納層間で前記各トレーを箱型循環させる多層箱型循環式駐車装置において、前記各一対の可動レールを、それぞれ前記各トレーの車輪を載置可能な短い断片状に形成するとともに、前記各昇降路上前記格納層毎において前記各一対の固定レールの延長上に前記各トレーが走行可能な連絡用固定レールを前記各可動レールが挿通かつ嵌合可能な間欠部を設けて配置していることを特徴とする多層箱型循環式駐車装置が記載されている。
また特許文献2には、上下の横移送路とその両端に昇降可能に設けられた第1,2昇降リフトとからなりこれら横移送路及び第1,2昇降リフトの連係動作により複数枚のパレットを循環させる循環路が格納階に設けられ、入出庫階と上記格納階との間で車両を受け渡して入出庫するようにした多層箱形循環式駐車装置であって、上記第1,2昇降リフトは、上記上下の横移送路間でパレットを移動させる循環専用の昇降リフトであり、上記格納階には、上記第1昇降リフトが昇降する昇降路及びその延長線上を昇降して上記入出庫階と格納階との間で車両を受け渡す第3昇降リフトが設けられ、上記第3昇降リフトには、パレットを旋回可能に保持する旋回装置が搭載されていることを特徴とする多層箱形循環式駐車装置が記載されている。
特開平8−170440号公報 特開2003−97079号公報
しかしながら、従来の多層箱形循環式駐車装置は、出入口とは異なる複数層の格納スペースを有し、前記各格納スペースに配置されたトレーを水平方向に移動させる層水平方向移動装置と、前記層水平方向移動装置の両側で前記トレーを層間で移動するよう上昇または下降させる循環昇降装置をそれぞれ構成しているが、複数層の格納スペースにおいてトレーを循環移動させるために使用される一対の循環昇降装置は、連動して同時に作動する構成であったため、効率的な動作となるが、両循環昇降装置を同時に作動させるための消費電力は大きくなってしまう。
本発明の目的は、効率的な循環を行なわせて駐車車両を短時間で移動させることができると共に、消費電力を抑えて省エネ効果を得ることができる多層箱形循環式駐車装置を提供することにある。
第1態様に係る多層箱形循環式駐車装置は、出入口とは異なる複数層の格納スペースを有し、前記各格納スペースに配置されたトレーを水平方向に移動させる層水平方向移動装置と、前記層水平方向移動装置の両側で前記トレーを層間で移動するよう上昇または下降させる循環昇降装置をそれぞれ構成した多層箱形循環式駐車装置において、前記両循環昇降装置は、同時に上昇および下降を行う同時循環と、一方の前記循環昇降装置の上昇または下降後に他方の前記循環昇降装置の下降または上昇を行う省エネ循環とを選択可能に構成し、前記同時循環を行うように前記両循環昇降装置を制御する同時循環制御部と、前記省エネ循環を行うように前記両循環昇降装置を制御する省エネ循環制御部と、信号を受信したとき前記同時循環制御部による前記同時循環を行うように切り替える切替タイミング検出部を設けたことを特徴とする。
第1態様に係る多層箱型循環式駐車装置によれば、駐車車両を急いで出庫させる場合や混雑した状況を検出したときなどの信号を切替タイミング検出部が受信すると、層間循環移動装置を構成する一方の循環昇降装置が上昇または下降運転されると同時に、他方の循環昇降装置が下降または上昇運転される同時循環が行われるため、効率的な循環を行なわせて車車両を短時間で移動させることができる。一方、切替タイミング検出部の検出がない場合は、一方の循環昇降装置が上昇または下降運転された後に、他方の循環昇降装置が下降または上昇運転される省エネ循環が行われるため、同時に駆動することがなくなり消費電力を抑えて省エネ効果を得ることができる。
第2態様に係る多層箱形循環式駐車装置は、第1態様に係る多層箱形循環式駐車装置において、急ぎ出庫を行うときに利用者によって操作される急ボタンを設け、前記切替タイミング検出部は、前記急ボタンからの操作信号を受けたとき、前記同時循環制御部による前記同時循環を行うように切り替えることを特徴とする。
第2態様に係る多層箱型循環式駐車装置によれば、駐車車両を急いで出庫するために操作された急ボタンから切替タイミング検出部での検出が行われて、同時循環に切り替えられるため、効率的な循環を行って対象の駐車車両を短時間で出庫させることができる。
第3態様に係る多層箱型循環式駐車装置は、第1態様に係る多層箱型循環式駐車装置において、前記同時循環と前記省エネ循環を切り替える切替ボタンを設け、前記切替タイミング検出部は、前記切替ボタンからの操作信号を受けたとき、前記同時循環制御部による前記同時循環を行うように切り替えることを特徴とする。
第3態様に係る多層箱型循環式駐車装置によれば、駐車車両を急いで出庫するなど適宜判断したときに操作された切替ボタンから切替タイミング検出部での検出が行われて、同時循環に切り替えられるため、効率的な循環を行って対象の駐車車両の移動を短時間に行うことができるようになる。
第4態様に係る多層箱型循環式駐車装置は、第1態様に係る多層箱型循環式駐車装置において、駐車車両の利用状況から混雑状況を判定する混雑状況判定部を設け、前記切替タイミング検出部は、前記混雑状況判定部からの判定信号を受けたとき、前記同時循環制御部による前記同時循環を行うように切り替えることを特徴とする。
第4態様に係る多層箱型循環式駐車装置によれば、混雑状況判定部から切替タイミング検出部での検出が行われ、同時循環に切り替えられるため、全体としての消費電力を抑えながら、効率的な循環を行って多層箱形循環式駐車装置の混雑状況を緩和させることができる。
本発明による多層箱形循環式駐車装置によれば、効率的な循環を行なわせて車車両を短時間で移動させることができる。一方、切替タイミング検出部の検出がない場合は、一方の循環昇降装置が上昇または下降運転された後に、他方の循環昇降装置が下降または上昇運転される省エネ循環が行われるため、同時に駆動することがなくなり消費電力を抑えて省エネ効果を得ることができる。
本発明の一実施例による多層箱形循環式駐車装置の概略構成図である。 図1に示した入出庫階の乗降室を示す平面図である。 図1に示した格納スペースを拡大して示す平面図である。 図2に示した乗降室近傍に位置された操作盤を示す正面図である。 多層箱形循環式駐車装置の制御装置における要部のみを示すブロック構成図である。 上述した多層箱形循環式駐車装置における要部の基本動作を示すフローチャートである。 本発明の他の実施例による多層箱形循環式駐車装置の操作盤を示す正面図である。 本発明のさらに他の実施例による多層箱形循環式駐車装置の要部である制御装置を示すブロック構成図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に一実施例による多層箱形循環式駐車装置を示す概略構成図である。
本多層箱形循環式駐車装置は、駐車車両1の入出庫時に使用される入出庫階2と、この入出庫階2の下方に形成された三層の格納スペース3,4,5を有している。地上に設けられた入出庫階2には、駐車車両1が入出庫時に通過する入出庫口6を有する乗降室7が形成されており、乗降室7における床面には、入出庫口6から進入した駐車車両1を搭載した状態で移動可能なトレー8が配置されている。
格納スペース3〜5には、少なくとも一つの空スペースを有し、かつ他のトレーを循環移動させる層間循環移動装置が構成されている。この層間循環移動装置は、層内に位置した複数のトレー8を水平方向に移動させる層水平方向移動装置9と、各層水平方向移動装置によるトレーの移動方向の両端部に構成されてトレーを1個ずつ層間移動させる一対の循環昇降装置10,11および駆動装置12,13などを有している。
循環昇降装置10,11のうち乗降室7の下方部に構成された循環昇降装置10は、乗降室7と格納スペース3〜5間において駐車車両を搭載したトレーまたは空のトレーを昇降する入出庫用昇降装置を兼用したものとして説明するが、入出庫用昇降装置とは別の構成であっても良い。
格納スペース3〜5に位置した駐車車両を出庫させる場合、層間循環移動装置によって対応する駐車車両を搭載しているトレーを乗降室7の下方部に位置した循環昇降装置10の近傍に移動した後、循環昇降装置10を兼用した入出庫用昇降装置によって乗降室7へと移動させる。一方、乗降室7内に乗り込ませた駐車車両をトレー8上に停車させた後に入庫させる場合、循環昇降装置10を兼用した入出庫用昇降装置によって駐車車両を搭載しているトレー8を乗降室7の下方部に位置した循環昇降装置10の近傍まで移動させ、その後、循環昇降装置10に受け渡して格納スペース3〜5に駐車させる。
図2は、入出庫階2の乗降室7を示す平面図である。
運転手は駐車車両1から降りて、入出庫口6の近傍に配置された操作盤14から入庫操作を行う。すると、入出庫口6の出入口扉15が開かれるので、運転手は再び駐車車両1に乗り込んで入出庫口6から進入させてトレー8上に停止させる。図1に示した循環昇降装置10を兼用した入出庫用昇降装置により、駐車車両1を搭載した状態のトレー8を下降駆動させ、昇降路16内を下降して任意の格納スペース3〜5へと移動させる。
図3は、格納スペース3を拡大して示す平面図である。
格納スペース3の床面側には、駐車車両1を搭載したトレー8および空のトレーを水平方向に移動するための層水平方向移動装置9が構成されている。この層水平方向移動装置9は、駆動装置17によって各トレー8をその幅方向である水平方向に横送りし、かつ、水平方向移動路の両端部では一対の循環昇降装置10,11によってそれぞれ1個のトレーを昇降または下降させ、この動作を繰り返すことによって循環移動するように構成されている。三層の格納スペース3〜5のうち他の格納スペース4,5も格納スペース3と同一構成である。
上述した一対の循環昇降装置10,11は、いずれか一方を上昇運転されて1個のトレーを上方層へと移動させ、これと同時に他方を下降運転させて1個のトレーを下方層へと移動させて効率的な循環移動を行うことができる。また、他の状態で上述した一対の循環昇降装置10,11は、同時駆動することなく、いずれか一方側を上昇運転させて1個のトレーを上方層へと上昇移動させた後、他方側を下降運転させて1個のトレーを下方層へと移動させ、これを繰り返して省エネの循環移動を行うことができる。
このとき、各トレー間は図示しない連結器によって循環移動方向に連結されているが、一対の循環昇降装置10,11での上下方向の移動時にはそのトレーが循環方向で隣り合うトレーから切り離されたり、あるいは連結されたりするようになっている。
図4は、乗降室7の入出庫口6の近傍に位置された操作盤14を示す正面図である。
乗降室7の側壁に取り付けられた操作盤14の前面側には、利用者に操作情報などの提供を行うために使用されるタッチパネル式液晶画面18と、その操作を補足するための音声案内を行うスピーカ19と、出入口扉15を開動作させるときに利用者によって操作される出入口扉開ボタン20と、出入口扉15を閉動作させるために利用者によって操作される出入口扉閉ボタン21と、駐車車両1の出庫を急ぎで行う場合に利用者によって操作される急ボタン22と、出入口扉15の動作中に緊急停止を行う停止ボタン23と、利用者が予め所持しているICカードなどから情報を読み取るICカード読み取り部24などが配置されている。
詳細な説明は省略するが、駐車車両1の運転手が、例えばICカード読み取り部26に自分が所持するICカードをかざすと、ICカードに関連した情報から入庫または出庫が判定されるものとして、以下を説明する。ただし、入庫または出庫の判定は、この方式に限らず他の方式を採用することができ、操作盤15の構成も図示のものに限定しない。
図5は、多層箱形循環式駐車装置の制御装置における要部のみを示すブロック構成図である。
制御装置には、操作盤14に配置された各種ボタンの操作信号を取り込む信号受信部25と、信号受信部25で受信した信号に基づいて循環昇降装置10を兼用した入出庫用昇降装置などを制御する昇降装置制御部26と、信号受信部25で受信した信号に基づいて層間循環移動装置を制御する層間循環移動制御部27と、層間循環移動制御部27に構成されて層間循環移動装置が同時循環を行うように制御する同時循環制御部28と、層間循環移動制御部27に構成されて層循環移動装置が省エネ循環を行うように制御する省エネ循環制御部29と、信号受信部25で受信した信号の中に図4に示した急ボタン22が操作されたときの急信号を検出し、かつ同時循環制御部28による同時循環を行わせる切替タイミング検出部30と、これらの各部を予め設定した循環切替プログラムに基づいて制御する制御部31などが構成されている。
先ず、同時循環制御部28によって行われる層間循環移動装置の同時循環について説明する。
ここでは、格納スペース3と格納スペース5で循環する場合の同時循環について説明する。この同時循環においては、図1に示した層間循環移動装置を構成する一対の循環昇降装置10,11のうち一方の循環昇降装置10が上昇運転されると同時に、他方の循環昇降装置11は下降運転されて循環移動が開始される。
例えば、循環昇降装置10が上昇運転されると同時に循環昇降装置11は下降運転されると、格納スペース3における層のトレーは左側に一枚分だけ横移動し、格納スペース5における層のトレーは右方に一枚分だけ横移動する。これらの横移動の後に、再度、循環昇降装置10が上昇運転され循環昇降装置11は下降運転されると、格納スペース3の層と納階5における層でトレーの循環移動が行われる。
この同時循環は、層間循環移動装置の一対の循環昇降装置10,11が同時に運転されるため、効率的な循環を行うことができるが、反面、消費電力が比較的大きくなってしまう。
次に、省エネ循環制御部29によって行われる層間循環移動装置の省エネ循環について説明する。
この省エネ循環においては、図1に示した層間循環移動装置を構成する一対の循環昇降装置10,11のうち一方の循環昇降装置10が上昇運転または下降運転されるとき、他方の循環昇降装置11は停止状態に保持される。循環昇降装置10が上昇運転または下降運転を完了すると、今度は、循環昇降装置10が停止状態に保持され、循環昇降装置11は上昇運転または下降運転を行う。循環昇降装置11が上昇運転または下降運転を完了すると、格納スペース3における層のトレーは左側に一枚分だけ横移動し、格納スペース5における層のトレーは右方に一枚分だけ横移動する。次いで、これらの横移動の完了後、再度、同様の移動を繰り返すと、格納スペース3における層と格納スペース5における層でトレーの循環移動が行われる。
この省エネ循環は、効率的ではなくなるが、循環昇降装置10,11が同時に駆動されることがなくなるため、消費電力が比較的小さく省エネ効果を得ることができる。
図6は、上述した多層箱形循環式駐車装置における要部の基本動作を示すフローチャートである。
上述した多層箱形循環式駐車装置は、同時循環および省エネ循環の各メリットを考慮しながら選択できるようにするため、図4に示した操作盤14に急ボタン22が設けられている。今、駐車車両1の出庫を急ぎで行いたい利用者によって急ボタン22が操作されると、図5に示した信号受信部25での先行信号受信に続いて、切替タイミング検出部30では、ステップS1で操作信号を検出する。すると切替タイミング検出部30はステップS2で、図5に示した層間循環移動制御部27の同時循環制御部28に動作指令信号を与える。このため層間循環移動装置は同時循環制御部28によって自動で同時循環が選択される。
つまり、循環昇降装置10が上昇または下降運転されると同時に、他方の循環昇降装置11が下降または上昇運転される。このため、効率的な循環を行うことができるので、対象の駐車車両1を短時間で出庫させることができる。
これに対して、利用者が急ボタン22を操作することなく駐車車両1の通常の出庫操作を行うと、図5に示した信号受信部25での信号検出はあるものの、切替タイミング検出部30での信号検出はない。このため、信号受信部25はステップS1で、信号受信部25は層間循環移動制御部27の省エネ循環制御部29に対して動作指令信号を与える。これを受けた省エネ循環制御部29はステップS3で、層間循環移動装置を自動で省エネ循環させることになる。
例えば、省エネ循環制御部29は、層間循環移動装置を省エネ循環させ、循環昇降装置10を上昇または下降運転し、その動作完了後に、循環昇降装置11を下降または上昇運転させる。このため、効率的な循環ではなくなるが、循環昇降装置10,11が同時に駆動されないため、消費電力が小さくなり省エネ効果を得ることができる。
図7は、本発明の他の実施例による多層箱形循環式駐車装置の操作盤14を示す正面図である。
乗降室7の側壁に取り付けられた操作盤14の前面側には、上述した実施例の場合と同様にタッチパネル式液晶画面18と、スピーカ19と、出入口扉開ボタン20と、出入口扉閉ボタン21と、出入口扉15の動作中に緊急停止を行う停止ボタン23と、利用者が予め所持しているICカードなどから情報を読み取るICカード読み取り部24などが配置されている。
しかし、急ボタン22は省略され、それにえて係員または利用者によって操作される切替ボタン32が設けられている。この切替ボタン32は、駐車車両1の出庫を急ぎで行う場合に利用者によって操作されたり、係員が利用者から依頼を受けたり自分が状況判断したりしたとき操作するものである。
今、駐車車両1の出庫を急いで行いたいと考えた利用者によって切替ボタン32が操作されたり、係員が利用者から依頼を受けたり、または現在が混雑状況と判断した係員によって切替ボタン32が操作されたりする。すると、その信号は 図5に示した切替タイミング検出部30で検出されて、切替タイミング検出部30から層間循環移動制御部27の同時循環制御部28に対して動作信号が与えられる。この場合も、先の実施例のときと同様に層間循環移動制御部27は、この選択を優先して同時循環制御部28により層間循環移動装置を駆動するため同時循環が行われる。このため、効率的な循環を行うことができるので、対象の駐車車両1を短時間で出庫させたり、混雑状態を改善させたりすることができる。
図8は、本発明のさらに他の実施例による多層箱形循環式駐車装置の制御装置を示すブロック構成図である。
図5に示した実施例における制御装置の構成に加えて、制御装置内に蓄積されているデータのうち、単位時間当たりの利用台数、現在の駐車車両の台数、入出庫待ち時間などから混雑状況か否かを判定する混雑状況判定部33を追加している。
この混雑状況判定部33は、予め閾値が設定されており、現在の検出値が閾値を超えたとき切替タイミング検出部30に動作信号を与えるようにしている。この信号を受けた切替タイミング検出部30は、先の実施例の場合と同様に層間循環移動制御部27の同時循環制御部28に対して動作信号を与える。
このため、先の実施例のときと同様に層間循環移動制御部27は、この選択を優先して同時循環制御部28により層間循環移動装置を駆動して同時循環が行われる。混雑時でも、効率的な同時循環を行って出庫対象の駐車車両を短時間に循環昇降装置10を兼用した入出庫用昇降装置側に移動させ、出庫を行うことができるので、移動に要する時間を短縮して混雑状況を緩和することができる。
尚、層間循環移動装置を構成する両循環昇降装置10,11と、出入口6と格納スペース3〜5間でトレー8を移動することになる循環昇降装置10を兼用した入出庫用昇降装置の構成は、上述したものに限らず、種々の構成のものを採用することができる。
以上説明したように本発明は、両循環昇降装置10,11は、同時に上昇下降を行う同時循環と、一方の循環昇降装置10の上昇または下降後に他方の循環昇降装置11の下降または上昇を行う省エネ循環とを選択可能に構成し、同時循環を行うように両循環昇降装置10,11を制御する同時循環制御部28と、省エネ循環を行うように両循環昇降装置10,11を制御する省エネ循環制御部29と、信号を受信したとき同時循環制御部28による同時循環を行うように切り替える切替タイミング検出部30を設けたことを特徴とする。
このような構成によれば、切替タイミング検出部30が駐車車両を急いで出庫する場合や混雑した状況を検出したときなどの信号を受信すると、層間循環移動装置を構成する一方の循環昇降装置10が上昇または下降運転されると同時に、他方の循環昇降装置11が下降または上昇運転される同時循環が行われるため、効率的な循環を行なわせて駐車車両1を短時間で移動させることができる。一方、切替タイミング検出部30の検出がない場合は、一方の循環昇降装置10が上昇または下降運転された後に、他方の循環昇降装置11が下降または上昇運転される省エネ循環が行われるため、同時に駆動することがなくなり消費電力を抑えて省エネ効果を得ることができる。
また本発明は、上述の構成に加えて、急ぎ出庫を行うときに利用者によって操作される急ボタン22を設け、切替タイミング検出部30は、急ボタン22からの操作信号を受けたとき、同時循環制御部28による同時循環を行うように切り替えることを特徴とする。
このような構成によれば、駐車車両を急いで出庫するために操作された急ボタン22から切替タイミング検出部30の検出が行われて、同時循環に切り替えられるため、効率的な循環を行って対象の駐車車両1を短時間で出庫させることができる。
また本発明は、上述の構成に加えて、同時循環と省エネ循環を切り替える切替ボタン32を設け、切替タイミング検出部30は、切替ボタン32からの操作信号を受けたとき、同時循環制御部28による同時循環を行うように切り替えることを特徴とする。
このような構成によれば、駐車車両を急いで出庫するなど適宜判断したときに操作された切替ボタン32から切替タイミング検出部30の検出が行われて、同時循環に切り替えられるため、効率的な循環を行って対象の駐車車両1の移動を短時間に行うことができるようになる。
また本発明は、上述の構成に加えて、駐車車両の利用状況から混雑状況を判定する混雑状況判定部33を設け、切替タイミング検出部30は、混雑状況判定部33からの判定信号を受けたとき、同時循環制御部28による同時循環を行うように切り替えることを特徴とする。
このような構成によれば、混雑状況判定部33から切替タイミング検出部30の検出が行われ、同時循環に切り替えられるため、全体としての消費電力を抑えながら、効率的な循環を行って多層箱形循環式駐車装置の混雑状況を緩和させることができる。
1 駐車車両
2 出入口
3〜5 格納スペース
8 トレー
9 層水平方向移動装置
10 循環昇降装置
11 循環昇降装置
22 急ボタン
25 信号受信部
27 層間循環移動制御部
28 同時循環制御部
29 省エネ循環制御部
30 切替タイミング検出部
32 切替ボタン
33 混雑状況判定部

Claims (3)

  1. 出入口とは異なる複数層の格納スペースを有し、前記各格納スペースに配置されたトレーを水平方向に移動させる層水平方向移動装置と、前記層水平方向移動装置の両側で前記トレーを層間で移動するよう上昇または下降させる循環昇降装置をそれぞれ構成した多層箱形循環式駐車装置において、
    前記両循環昇降装置は、同時に上昇および下降を行う同時循環と、一方の前記循環昇降装置の上昇または下降後に他方の前記循環昇降装置の下降または上昇を行う省エネ循環とを選択可能に構成し、前記同時循環を行うように前記両循環昇降装置を制御する同時循環制御部と、前記省エネ循環を行うように前記両循環昇降装置を制御する省エネ循環制御部と、信号を受信したとき前記同時循環制御部による前記同時循環を行うように切り替える切替タイミング検出部と、備え
    前記出入口に設けられた操作盤に、急ぎ出庫を行うときに利用者によって操作される急ボタンを設け、前記急ボタンからの操作信号を受けたとき、前記同時循環制御部による前記同時循環を行うように切り替える、
    ことを特徴とする多層箱形循環式駐車装置。
  2. 出入口とは異なる複数層の格納スペースを有し、前記各格納スペースに配置されたトレーを水平方向に移動させる層水平方向移動装置と、前記層水平方向移動装置の両側で前記トレーを層間で移動するよう上昇または下降させる循環昇降装置をそれぞれ構成した多層箱形循環式駐車装置において、
    前記両循環昇降装置は、同時に上昇および下降を行う同時循環と、一方の前記循環昇降装置の上昇または下降後に他方の前記循環昇降装置の下降または上昇を行う省エネ循環とを選択可能に構成し、前記同時循環を行うように前記両循環昇降装置を制御する同時循環制御部と、前記省エネ循環を行うように前記両循環昇降装置を制御する省エネ循環制御部と、信号を受信したとき前記同時循環制御部による前記同時循環を行うように切り替える切替タイミング検出部と、を備え、
    前記出入口に設けられた操作盤に、前記同時循環と前記省エネ循環を切り替える切替ボタンを設け、前記切替タイミング検出部は、前記切替ボタンからの操作信号を受けたとき、前記同時循環制御部による前記同時循環を行うように切り替える、
    ことを特徴とする多層箱形循環式駐車装置。
  3. 駐車車両の利用状況から混雑状況を判定する混雑状況判定部を設け、前記切替タイミング検出部は、前記混雑状況判定部からの判定信号を受けたとき、前記同時循環制御部による前記同時循環を行うように切り替えることを特徴とする請求項1又は2に記載の多層箱形循環式駐車装置。
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