JP4340251B2 - 給電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ケース内でワイヤハーネスを不要な弛みなく屈曲させ、ケースにワイヤハーネスの固定側のコネクタと可動側のコネクタとを配置した給電装置に関するものである。
図11(a)(b)は従来の給電装置の一形態を示すものである(特許文献1参照)。
この給電装置71は、合成樹脂製の横長のケース72内にフラットワイヤハーネス73を略U字ないしJ字状に屈曲させて収容し、フラットワイヤハーネス73の一端側のコネクタ74をケース72の一端側の壁部に固定し、フラットワイヤハーネス73の他端側のコネクタ75をスライダ76に上向きに固定し、スライダ76をケース72のレール部に長手方向スライド自在に係合させたものである。
この給電装置71は例えば自動車のスライドシートに適用され、ケース72が車体のフロアに配置され、固定側のコネクタ74が電源側のワイヤハーネスに接続され、可動側のコネクタ75がシート側のワイヤハーネスに接続される。シート側のワイヤハーネスは例えば自動スライドモータやリクライニングモータや着座センサ等の補機に接続される。
そして、シートを例えば前進させた際に、図11(a)のように可動側のコネクタ75がシートと一体に前進しつつ、フラットワイヤハーネス73が左右に大きくラップして短縮され、シートを後退させた際に、図11(b)のように可動側のコネクタ75がシートと一体に後退しつつ、フラットワイヤハーネス73が左右に小さくラップして伸長される。上記給電装置71はシートに限らず、自動車のスライドドア等にも適用可能なものである。
特開平10−112922号公報(第4頁,図12)
しかしながら、上記従来の給電装置にあっては、特にフラットワイヤハーネス73に代えて通常の丸形電線でなるワイヤハーネスを用いた場合に、電線自体の弾性(復元性)が少ないために、ケース内でワイヤハーネスが不規則に屈曲して弛みを生じ、ワイヤハーネスの伸縮がスムーズに行われなくなったり、ワイヤハーネスが極めて小径に屈曲して傷みやすくなったり、ワイヤハーネスの弛み部分がケースと干渉して異音等を生じやすくなるという懸念があった。ここでワイヤハーネスとは、複数本の電線をテープ等で結束した状態のものや、複数本の電線を合成樹脂製の保護チューブ内に収容した状態のもの等を言う。
また、図12に略図化した形態を示すように、固定側のコネクタ82を支点としてワイヤハーネス77が実線の如く最伸長した際に、ワイヤハーネス77の折り返し部78が可動側のコネクタ79よりもケース長手方向に湾曲状に突出するために、コネクタ79のスライドストローク量Lにハーネス折り返し部78のなす余剰寸法L1を加味した長さにケース80の全長を設定する必要が生じ、給電装置81が長手方向に肥大化するという傾向があった。
本発明は、上記した点に鑑み、ワイヤハーネスをケース内で有害な弛みなくスムーズに屈曲させることができて、ワイヤハーネスの傷みや異音等を生じさせることがなく、それに加えてケースを長手方向にコンパクト化することができる給電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る給電装置は、ケースの一側方にワイヤハーネスの固定側の部分が配置され、該ケースの他側方に開口部と該開口部の周縁のレール部とが設けられ、該ワイヤハーネスの可動側の部分の先端のコネクタにガイド部が設けられ、該レール部に該ガイド部がスライド自在に係合し、該開口部の近傍で該ケースに段差部がケース長手方向に延長して設けられ、該段差部に当接する段差部又は段差部材が該可動側の部分に設けられ、該可動側の部分がその段差部又は段差部材と該コネクタとの間で該ケースの段差部を横断し、該コネクタが該レール部の一端側に位置し、該可動側の部分に続くワイヤハーネス部分が円弧状の屈曲部と逆向きの半円状の屈曲部とを経て該固定側の部分に続いた状態から、該ガイド部が該レール部に沿って摺接しつつ、該可動側の部分の段差部又は段差部材が該ケースの段差部に沿って摺接し、該コネクタが該レール部の他端側に移動して、該ワイヤハーネス部分が大きな円弧状に屈曲することを特徴とする。
上記構成により、ワイヤハーネスの可動側の部分をケースの長手方向に進退させる際に、ワイヤハーネスの段差部又は段差部材がケースの段差部に接して摺動し、段差部又は段差部材からの可動側のワイヤハーネス部分がケースの段差部よりも外側に位置し、段差部又は段差部材から固定側の部分にかけてのワイヤハーネス部分がケースの段差部よりも内側に位置して、ケースの段差部から外側へ突出する(すなわち弛む)ことが阻止される。このように、可動側の部分に続くワイヤハーネス部分がケースの段差部に沿って大きな半径で屈曲することで、ワイヤハーネス部分に過大な曲げ応力が作用することがなくなる。また、ワイヤハーネス部分が弛まないから、弛みに起因するワイヤハーネス部分の振動や異音や摩耗等が防止される。ワイヤハーネスとしては、外周の保護チューブを含むものや、あるいは複数本の電線を束ねたもの等が挙げられる。
請求項2に係る給電装置は、請求項1記載の給電装置において、前記ワイヤハーネスの段差部が保護チューブの小径なチューブ部分と大径なチューブ部分との境目に形成されたことを特徴とする。
上記構成により、ワイヤハーネスの外周の保護チューブすなわち複数本の電線を被覆する保護チューブが小径なチューブ部分と大径なチューブ部分とで構成され、両チューブ部分の境目が段差部として作用し、ケースの段差部に当接(摺接)して、段差部又は段差部材から可動側の部分にかけての小径なチューブ部分がケースの段差部よりも外側に位置し、段差部又は段差部材から固定側の部分にかけての大径なチューブ部分がケースの段差部よりも内側に位置して、ケースの段差部から外側へ突出する(すなわち弛む)ことが阻止される。このように、可動側の部分に続く保護チューブがケースの段差部に沿って大きな半径で屈曲することで、保護チューブやチューブ内の電線に過大な曲げ応力が作用することがなくなる。また、保護チューブが弛まないから、弛みに起因する保護チューブの振動や異音や摩耗等が防止される。保護チューブとしてはコルゲートチューブが好適である。
請求項3に係る給電装置は、請求項1記載の給電装置において、前記ワイヤハーネスの段差部材が保護チューブの外周に配置されたものであることを特徴とする。
上記構成により、保護チューブの外周に固定ないし保持された段差部材がケースの段差部に摺接し、段差部材から可動側の部分にかけてのチューブ部分がケースの段差部よりも外側に位置し、段差部材から固定側の部分にかけてのチューブ部分がケースの段差部よりも内側に位置して、ケースの段差部から外側へ突出する(すなわち弛む)ことが阻止される。保護チューブとしてはコルゲートチューブが好適である。
請求項4に係る給電装置は、請求項1〜3の何れかに記載の給電装置において、前記ケースの段差部が、前記可動側の部分を移動させる該ケースの開口部まで連続形成されたことを特徴とする。
上記構成により、ケースの段差部が段差壁として開口部まで延長され、段差壁に対向する狭い空間にワイヤハーネスの可動側の部分が段差部又は段差部材までの間で横断して位置しつつ、狭い空間に沿って可動側の部分と共にケース長手方向にガタ付きや弛み(前記弛みとは直交方向の弛み)なくスムーズに移動(進退)する。
請求項5に係る給電装置は、請求項1〜4の何れかに記載の給電装置において、前記固定側の部分が前記ケースの長手方向中間部に配置され、該固定側の部分と前記可動側の部分とが直交する方向に配置されたことを特徴とする。
上記構成により、ワイヤハーネスの可動側の部分の進退に伴って中間部の固定側の部分を支点にケース内でワイヤハーネスが略J字状から略L字状に屈曲しつつ進退(伸縮)する。略J字状に屈曲した際に、固定側の部分に続くワイヤハーネスの折り返し部(屈曲部)がケースの内側に突出し、外側には突出しないから、ケース内のスペースが有効活用され、ケースの長手方向の肥大化が防止される。また、固定側の部分に対して可動側の部分が直交する方向を向いた(固定側と可動側の部分におけるワイヤハーネスの導出方向が直交する方向である)ことで、ワイヤハーネスの可動側の部分が前記ケースの段差部を横断しつつ段差部に沿ってケース長手方向にスムーズに移動自在である。固定側の部分をケースの長手方向中間部に配置したことと、固定側の部分と可動側の部分とを直交する方向に配置したこととは、独立して別々に行っても有効である。
請求項1記載の発明によれば、ケースの段差部にワイヤハーネスの段差部又は段差部材を摺接させることで、ケース内でのワイヤハーネスの不要な弛みを抑止することができるから、弛みに起因するワイヤハーネスの過大な曲げ応力や振動や異音や摩耗等が防止されて、ワイヤハーネスの屈曲耐久性や給電装置自体の製品品質が向上し、常時給電の信頼性が向上する。
請求項2記載の発明によれば、ケースの段差部にワイヤハーネスの保護チューブの段差部を摺接させることで、ケース内での保護チューブを含むワイヤハーネスの不要な弛みを抑止することができ、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができると共に、段差部を形成するのに、保護チューブ以外の部品を用いる必要がないから、構成が簡素化・低コスト化される。
請求項3記載の発明によれば、ケースの段差部にワイヤハーネスの保護チューブの外周の段差部材を摺接させることで、ケース内での保護チューブを含むワイヤハーネスの不要な弛みを抑止することができ、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができると共に、保護チューブよりも剛性の高い段差部材を用いることで、ケースの段差部との摺動を長期間に渡って繰り返し行うことができ、耐久性が向上する。
請求項4記載の発明によれば、ワイヤハーネスがケースの段差部の内側でガタ付きや弛みなく支持されるから、可動側の部分の移動時にワイヤハーネスが段差部内で振動等を生じることなくケース長手方向にスムーズに移動し、給電装置の操作性が向上する。
請求項5記載の発明によれば、可動側の部分の移動に伴ってケース内でワイヤハーネスが屈曲する際に、固定側の部分に続くワイヤハーネス部分がケースに外側ではなく内側に向けて屈曲するから、その屈曲半径分だけケースを長手方向に短縮(コンパクト化)することができる。
図1〜図5は、本発明に係る給電装置の第一の実施形態を示すものである。
図1(概要図)の如く、この給電装置1は、合成樹脂製のケース2の一側方の長手方向中間部にワイヤハーネス6の固定側の部分43の一部である固定側のコネクタ3を有し、ケース2の他側方の長辺部23に沿ってワイヤハーネス6の可動側の部分44の一部である可動側のコネクタ5を有し、可動側のコネクタ5が可動側の部分44と一体にケース2の長手方向の一端と他端との間をスライド移動して、ケース内でワイヤハーネス6を屈曲させつつ揺動させるものにおいて、可動側のコネクタ5の比較的近傍でケース内にケース幅方向の段差部7を設け、可動側のコネクタ5に続くワイヤハーネス部分に段差部8を設け、ケース2の段差部7とワイヤハーネス6の段差部8とを当接(摺接)させることで、可動側のコネクタ5に続くワイヤハーネス部分を鎖線9のように弛ませたり、鎖線10のように小径に屈曲させることなく、段差部7に沿って大きな屈曲半径(符号11の屈曲部分)でスムーズに移動可能としたものである。
図2において、符号12は上ケース(カバー)、13は下ケース(ベース)、6はワイヤハーネスをそれぞれ示している。上下のケース12,13は合成樹脂材で形成され、接合した状態で係止突起と係止枠片等の係止手段(図示せず)や接着や溶着等の手段で相互に固定されて一つのケース(プロテクタ)2(図5)を構成する。ワイヤハーネス6は、複数本の丸形被覆電線14(図5)を合成樹脂製の保護チューブであるコルゲートチューブ15で覆い、電線14の両端末にそれぞれコネクタ3,5を配設して構成されている。
各コネクタ3,5は、合成樹脂製のコネクタハウジング(符号3,5で代用)と、コネクタハウジングに収容された端子(図示せず)とで構成され、端子は電線14に圧着等の手段で接続されている。本例で各コネクタ3,5は雌端子を収容する端子収容室とそれに続く相手端子挿入口16を有している。固定側のコネクタ3と可動側のコネクタ5とはそれぞれ接続面17が直交する方向を向いている。両コネクタ3,5あるいは何れか一方のコネクタに雄端子を収容し、相手コネクタに対するコネクタ嵌合室を有するものとすることも可能である。
コルゲートチューブ15は、図3にも示す如く、長手方向中間部に段差部8を有しており、段差部8を境に一方に小径なチューブ部分18を有し、他方に大径なチューブ部分19を有している。図2の如く、小径なチューブ部分18と大径なチューブ部分19とはチューブ径方向の環状の壁部(符号8で代用)で一体に続いて段差部8を構成している。図2の如く、小径なチューブ部分18は大径なチューブ部分19よりもだいぶ短く形成されている。
各チューブ部分18,19は周方向の環状の凹溝20と凸条21とをチューブ長手方向に交互に配置して成り、本例のコルゲートチューブ15は屈曲性を高めるべく断面平型ないし長円形に形成されている。コルゲートチューブ15の小径のチューブ部分18の一端部22(図5)が可動側のコネクタ5又は可動側のコネクタ5からの導出電線部分に嵌合やテープ巻きやバンド結束等の手段で固定されていることが好ましい。これは大径のチューブ部分19の他端部と固定側のコネクタ3とについても同様である。
なお、小径なチューブ部分18と大径なチューブ部分19とを別体に形成してテープ巻き等で相互に連結させ、連結部に段差部8を形成することも可能である。また、断面長円形のコルゲートチューブ15に代えて断面円形のコルゲートチューブ(図示せず)を用いることも可能である。また、保護チューブとして、コルゲートチューブ15に代えてウレタン等の柔軟なチューブやビニルチューブや編組チューブ等(図示せず)を用いることも可能であり、これらの場合も大径なチューブ部分19と小径なチューブ部分18との境目に段差部8が形成される。但し、段差部8はケース2の段差部2に対して摺動抵抗(摩擦)の小さなものであることが好ましい。
図2及び図5(図4のA−A断面図)の如く、下ケース13と上ケース12との内側に、コルゲートチューブ15の段差部8を当接させる段差部7がそれぞれ形成されている。各段差部7は上下のケース12,13の一端から他端まで長手方向に真直に延び、上下のケース12,13の幅方向中間部に垂直な段差面7aを有している。
各段差部7は上下のケース12,13の長辺側の垂直な壁部23の開口部24に続いており、上下のケース12,13は段差部7から開口部24にかけて厚肉な水平な壁部(段差壁)7bを有し、上下の厚肉な段差壁7bが対向して位置し、その間に幅狭な空間25が形成され、幅狭な空間25は開口部24に連通している。厚肉な段差壁7bに代えて上下のケース12,13の天壁26と底壁27とを内向きに凹ませて薄肉な段差壁を形成してもよい。開口部24の全周には鍔部28が形成され、鍔部28に可動側のコネクタ5の外周の溝部29がスライド自在に係合する。鍔部28はレール部の作用をし、溝部29はガイド部の作用をする。
図5の如く、ワイヤハーネス6の小径なチューブ部分18の外径はケース2の上下の段差壁7bの内面の間隔よりも小さく、ワイヤハーネス6の大径なチューブ部分19の外径は上下の段差壁7bの内面の間隔よりも大きく、且つケース2の天壁26と底壁27との内面の間隔よりも小さく形成されている。
図2の如く下ケース13は上ケース12よりも深く(上下方向の寸法が大きく)形成されており、下ケース内にワイヤハーネス6を組み付けた後、上ケース12を被せるようになっている。上下のケース12,13は長手方向の一方の幅狭部30と他方の幅広部31とで成り、幅狭部30の開口部24に対向する壁部32に直交して幅広部31の壁部33にコネクタ固定用の開口34が設けられ、開口34の周囲の鍔部35に固定側のコネクタ3の外周の溝部36が係合し、固定側のコネクタ3はケース2の長手方向中間部に位置する。固定側のコネクタ3はケース2の長手方向を向き、可動側のコネクタ5はケース2の幅方向を向き、両コネクタ3,5は直交する方向を向いている。
なお、明細書中における「上下」の方向性はあくまでも給電装置1を水平に横置きした場合のものであり、例えば給電装置1を垂直に縦置きした場合には、「上下」は「左右」又は「前後」となる。
図2において、ワイヤハーネス6を下ケース内に組み付ける際に、ワイヤハーネス6の小径のチューブ部分18は水平な段差壁7bの上に配索され、コルゲートチューブ15の段差部(段差面)8が下ケース13の段差部7(段差面7a)に当接し、大径のチューブ部分19は段差部7に続く深い空間37(図5)内に配置され、可動側のコネクタ5は開口部24の鍔部28にスライド自在に係合してコネクタ前半部が開口部24から外部に突出し、固定側のコネクタ3は他方の開口34に固定される(ケース2へのワイヤハーネス6の組付順は必ずしもこの順序に限らない)。この状態で上ケース12が被着されて、ワイヤハーネス6が下ケース13におけると同様に上ケース12に係合する。
上下のケース12,13で成るケース2内で、ワイヤハーネス6の小径のチューブ部分18が上下の水平な段差壁7bの間の狭い空間25内に位置し、ワイヤハーネス6の段差部8がケース2の垂直な段差面7aに当接しつつ段差面長手方向(ケース長手方向)にスライド自在に位置し、ワイヤハーネス6の大径のチューブ部分19が段差壁7bよりも内側の深い空間37内で屈曲自在に位置する。
図4の如く、給電装置1の組立状態で、可動側のコネクタ5はケース2の長形の開口部24に沿って直線的にスライド自在であり、可動側のコネクタ5のスライド動作に伴って、図1の如くケース内でワイヤハーネス6が実線のように略J字状から鎖線のように滑らかな略L字状に屈曲しつつ伸縮する。
略J字状とは、ケース2の幅広部31内で固定側のコネクタ3から略半円状に折り返された部分38と、折り返し部38に続いてケース2の幅狭部30内で段差部7に沿ってほ
ぼ平行に延びた真直部39と、ケース2の幅狭部30内で真直部39から可動側のコネクタ5に向けて90゜方向に円弧状に屈曲した屈曲部11とで構成され、二つの屈曲部11,38は互いに逆向きに屈曲した形態である。また、略L字状とは、ケース2の幅広部31内で固定側のコネクタ3からケース2の垂直な壁部40(図2)に沿って平行に延びる真直部41と、真直部41から可動側のコネクタ5に向けて90゜方向に円弧状に屈曲した大径の屈曲部42とで構成され、屈曲部42が一つのみの形態である。
図5に示す如く、可動側のコネクタ5はケース2の開口部24の鍔部28に沿ってスライド自在に係合し、可動側のコネクタ5に続くワイヤハーネス6の小径のチューブ部分18が上下の段差壁7bの間の幅狭の空間25内を横断し、小径のチューブ部分18に続く大径のチューブ部分19が段差部7に沿ってケース長手方向に位置し、略J字ないしU字状ないしL字状に折り返されて大径のチューブ部分19が固定側のコネクタ3に続いている。ワイヤハーネス6の略J字状の屈曲は可動側のコネクタ5の左端位置におけるもので、略U字状の屈曲はコネクタ5の中間位置におけるもので、略L字状はコネクタ5の右端位置におけるものである。
図1の実線のように略J字状に屈曲した際に、ワイヤハーネス6の大径な真直部39がケース2の段差部7に沿ってほぼ真直に位置し、且つ段差部7で邪魔されて、鎖線で示すように開口部24に向けて湾曲状に弛む(段差部7を乗り越えて開口側に進入する)ことが阻止されるから、図1の鎖線9,10のように可動側のコネクタ5から導出されたハーネス部分が弛んだり、小径に屈曲したりすることがなく、弛みに起因するハーネス部分39の振動や異音や摩耗等の発生が確実に防止されると共に、ハーネス部分11にかかる曲げ応力が小さく抑えられ、保護チューブ15内の電線14に無理な曲げ力が作用せず、保護チューブ15や電線14の経時的な傷みが防止され、屈曲耐久性が向上する。
また、従来例(図11)に較べて、ワイヤハーネス6の最伸長時における半円状の折り返し部38がケース2の外側を向かずに内側を向いているから、ケース2内の空間37が有効活用され、折り返し部38の屈曲半径に起因するケース2の長手方向の肥大化が防止され、ケース2が長手方向にコンパクト化される。
また、ケース2やコルゲートチューブ15が全て合成樹脂部品で構成されており、例えばスライドドア用の既存の給電装置(図示せず)におけるようなワイヤハーネスの弛み部を付勢する金属ばね等の部品が不要であるから、構成が簡素化、低コスト化され、組立作業性が良好であると共に、用済み品のリサイクル性が向上する。
図6〜図9は、本発明に係る給電装置の第二の実施形態を示すものである。上記第一の実施形態と同様の構成部分には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図6(概要図)の如く、この給電装置51は、合成樹脂製のケース2の一側方の長手方向中間部にワイヤハーネス56の固定側の部分43の一部である固定側のコネクタ3を有し、ケース2の他側方の長辺部に沿ってワイヤハーネス56の可動側の部分44の一部である可動側のコネクタ5を有し、可動側のコネクタ5が可動側の部分44と一体にケース2の長手方向の一端と他端との間をスライド移動して、ケース内でワイヤハーネス56を屈曲させつつ揺動させるものにおいて、可動側のコネクタ5の比較的近傍でケース内にケース幅方向の段差部7を設け、可動側のコネクタ5に続くワイヤハーネス部分に別体の段差部品58を設け、ケース2の段差部7とワイヤハーネス56の段差部品58とを当接させることで、可動側のコネクタ5に続くワイヤハーネス部分を鎖線9のように弛ませたり、鎖線10のように小径に屈曲させることなく、段差部7に沿って大きな屈曲半径(符号11の屈曲部分)でスムーズに移動可能としたものである。
図7において、符号12は上ケース(カバー)、13は下ケース(ベース)、56はワイヤハーネスをそれぞれ示している。上下のケース12,13は合成樹脂材で形成され、接合した状態で係止突起と係止枠片等の係止手段(図示せず)や接着や溶着等の手段で相互に固定されて一つのケース(プロテクタ)2(図9)を構成する。ケース2の構造は第一の実施形態と同様である。ワイヤハーネス56は、複数本の丸形被覆電線14(図9)を合成樹脂製の保護チューブであるコルゲートチューブ55で覆い、電線14の両端末にそれぞれコネクタ3,5を配設して構成されている。コネクタ3,5の構成も第一の実施形態と同様であり、固定側のコネクタ3と可動側のコネクタ5とは各接続面17が直交する方向を向いている。
コルゲートチューブ55は、全長に渡って同じ径で形成された通常のものであり、周方向の環状の凹溝と凸条(図3参照)とをチューブ長手方向に交互に配置して成り、本例のコルゲートチューブ55は屈曲性を高めるべく断面平型ないし長円形に形成されている。コルゲートチューブ55の一端部22(図9)が可動側のコネクタ3又は可動側のコネクタ5からの導出電線14に嵌合やテープ巻きやバンド結束等の手段で固定されていることが好ましい。これはコルゲートチューブ55の他端部と固定側のコネクタ3とについても同様である。
なお、断面平型又は長円形のコルゲートチューブ55に代えて断面円形のコルゲートチューブ(図示せず)を用いることも可能である。コルゲートチューブ55の外径は第一の実施形態のコルゲートチューブ15の小径のチューブ部分18と同じ径であってもよいし、大径のチューブ部分19と同じ径であってもよく、要はケース2の大きさに応じてコルゲートチューブ55の径を規定すればよい。
可動側のコネクタ5の比較的近傍においてコルゲートチューブ55の外周に合成樹脂製の段差部材58が設けられている。図8の如く、段差部材58は好ましくは合成樹脂材で形成され、上下に分割可能で、各分割部材61は、コルゲートチューブ55の外周面に密着する内周面62を有する略矩形リブ状の保持部63と、保持部63の外側(上又は下)に突出した段差主体部である短円柱状の突出部64とで構成されている。
両分割部材61は例えば係止枠片65と係止突起66等の係止手段で相互に係止される。保持部63の内周面62には、コルゲートチューブ55の凹溝に係合する位置決め用の凸条(図示せず)が設けられることが好ましい。突出部64の形状は円柱状に限らず矩形状等でもよいが、ケース2の段差部7との摺接をスムーズに行わせるためには円柱状であることが好ましい。また、上下の分割部材61の分割面の一端を薄肉のヒンジ(図示せず)で連結させることも可能である。
段差部材58の保持部63の外径(高さ)は上下のケース12,13の水平な段差壁7bの内面の間隔よりも小さく、上下一対の突出部64の先端の間隔は段差壁7bの内面の間隔よりも大きく、且つ上下のケース12,13の天壁26と底壁27との内面の間隔よりも小さい。また、コルゲートチューブ55の外径は両段差壁7bの内面の間隔よりも小さい。
段差部材58の保持部63の外周は矩形枠状であるから、保持部63の上端面63a(図8)が上ケース12の段差壁7b(図9)の内面に沿って摺接し、保持部63の下端面63bが下ケース13の段差壁7bの内面に沿って摺接することで、ワイヤハーネス56の捩れが阻止されて、ケース内でのワイヤハーネス56の屈曲動作や伸縮動作がスムーズに行われる。この作用を要しない場合は保持部63の形状を内周面62と同じ環状とすることも可能である。
図7及び図9(前例の図5に相当する断面図)の如く、下ケース13と上ケース12との内側に、ワイヤハーネス56の段差部材58を当接させる段差部7がそれぞれ形成されている。各段差部7は上下のケース12,13の長手方向に真直に延び、上下のケース12,13の一端から他端まで延長され、上下のケース12,13の幅方向中間部に垂直な段差面7aを有している。
各段差部7は上下のケース12,13の長辺側の垂直な壁部23の開口部24に続いており、上下のケース12,13は段差部7から開口部24にかけて厚肉な水平な段差壁7bを有し、上下の厚肉な段差壁7bが対向して位置し、その間に幅狭な空間25が形成され、幅狭な空間25は開口部24に連通している。厚肉な段差壁7bに代えて上下のケース12,13の天壁26と底壁27とを内向きに凹ませて薄肉な段差壁を形成してもよい。開口部24の全周には鍔部28が形成され、鍔部28に可動側のコネクタ5の外周の溝部29がケース長手方向スライド自在に係合する。
図7の如く、下ケース13は上ケース12よりも深く(上下方向の寸法が大きく)形成されており、下ケース内にワイヤハーネス56を組み付けた後、上ケース12を被せるようになっている。上下のケース12,13は長手方向の一方の幅狭部30と他方の幅広部31とで成り、長形の開口部24に対向する幅狭部30の壁部32に直交して、幅広部31の壁部33にコネクタ固定用の開口34が設けられ、開口34の周囲の鍔部に固定側のコネクタ3の外周の溝部36が係合し、固定側のコネクタ3はケース2の長手方向中間部に位置する。固定側のコネクタ3はケース2の長手方向を向き、可動側のコネクタ5はケース2の幅方向を向き、両コネクタ3,5は直交する方向を向いている。
図7において、ワイヤハーネス56を下ケース内に組み付ける際に、ワイヤハーネス56の可動コネクタ側のコルゲートチューブ部分は水平な段差壁7bの上に配索され、段差部材58の突出部64の外周面が下ケース13の段差部7の段差面7aに当接し、段差部材58に続くコルゲートチューブ55が下ケース13の深い空間37内に配置され、可動側のコネクタ5は開口部24の鍔壁28にスライド自在に係合してコネクタ前半部が開口部24から外部に突出し、固定側のコネクタ3は他方の開口34に固定される(ケース2へのワイヤハーネス56の組付順は必ずしもこの順序に限らない)。この状態で上ケース12が被着されて、ワイヤハーネス51や段差部材58が下ケース13におけると同様に上ケース12に係合する。
上下のケース12,13で成るケース2内で、ワイヤハーネス56の可動コネクタ側のコルゲートチューブ部分68が上下の水平な段差壁7bの間の狭い空間25内に位置し、段差部材58の突出部64が垂直な段差面7aに当接して段差面長手方向(ケース長手方向)にスライド自在に位置し、段差部材58に続くコルゲートチューブ部分69が段差壁よりも内側の深い空間37内で屈曲自在に位置する。
本実施形態においても第一の実施形態の図4に示すと同様に、給電装置51の組立状態で、可動側のコネクタ5はケース2の長形の開口部24に沿って直線的にスライド自在であり、可動側のコネクタ5のスライド動作に伴って、図6の如くケース内でワイヤハーネス56が実線のように略J字状から鎖線のように滑らかな略L字状に屈曲しつつ伸縮する。
略J字状とは、ケース2の幅広部31内で固定側のコネクタ3から略半円状に折り返された部分38と、折り返し部38に続いてケース2の幅狭部30内で段差部7に沿ってほぼ平行に延びた真直部39と、ケース2の幅狭部30内で真直部39から可動側のコネクタ5に向けて90゜方向に円弧状に屈曲した屈曲部11とで構成され、二つの屈曲部11,38は互いに逆向きに屈曲した形態である。また、略L字状とは、ケース2の幅広部31内で固定側のコネクタ3からケース2の垂直な壁部40(図7)に沿って平行に延びる真直部41と、真直部41から可動側のコネクタ5に向けて90゜方向に円弧状に屈曲した大径の屈曲部42とで構成され、屈曲部42が一つのみの形態である。
図9に示す如く、可動側のコネクタ5はケース2の開口部24の鍔部28に沿ってスライド自在に係合し、可動側のコネクタ5に続くワイヤハーネス56のコルゲートチューブ部分68が上下の段差壁7bの間の幅狭の空間25内を横断し、コルゲートチューブ55に固定された段差部材58の上下の突出部64が段差部7に沿って位置し、段差部7に対向する幅広の空間37内でワイヤハーネス56は略J字ないしU字状ないしL字状に折り返されて固定側のコネクタ3に続いている。
図6の実線のように略J字状に屈曲した際に、ワイヤハーネス56の段差部材58に続く真直部39がケース2の段差部7に沿ってほぼ真直に位置し、段差部材58が段差部7に当接することで邪魔されて、鎖線9で示すように開口部24に向けて弛む(段差部材58が段差部7を乗り越えて開口側に進入する)ことがないから、鎖線10のように可動側のコネクタから導出されたハーネス部分が小径に屈曲することがなく、ワイヤハーネスの弛みに起因する振動や異音や摩耗等が防止されると共に、ハーネス部分11にかかる曲げ応力が小さく抑えられ、保護チューブ55内の電線14に無理な曲げ力が作用せず、保護チューブ55や電線14の経時的な傷みが防止され、屈曲耐久性が向上する。
また、従来例(図12)に較べて、ワイヤハーネス56の最伸長時における半円状の折り返し部38がケース2の外側に向かずに内側を向いているから、折り返し部38の屈曲半径に起因するケース2の長手方向の肥大化が防止され、ケース2が長手方向にコンパクト化される。
また、ケース2やコルゲートチューブ55や段差部材58が全て合成樹脂部品で構成されており、例えばスライドドア用の既存の給電装置(図示せず)のようなワイヤハーネスの弛み部を付勢する金属ばね等の部品が不要であるから、構成が簡素化、低コスト化され、組立作業性が良好であると共に、用済み品のリサイクル性が向上する。特に、段差部材58は分割式に簡単にコルゲートチューブ55に装着・離脱させることができるから、組立・分解作業が容易である。
なお、上記第二の実施形態において、段差部材58の突出部64を廃除して、上下のケース12,13の段差壁7bの内面の間隔よりも段差部材58の枠状の保持部63を大径に形成することで、保持部63の外周側の部分を段差主体部とする(ケース2の段差面7aに当接させる部分とする)ことも可能である。また、段差部材58(図7の形態に限らない)をコルゲートチューブ55と一体に樹脂成形することも可能である。また、断面円形のコルゲートチューブを使用する場合は、段差部材58をコルゲートチューブ55に不動に固定せずに周方向回動自在に固定(保持)させることも可能である。
また、保護チューブとしてコルゲートチューブ以外に柔軟なウレタンチューブやビニルチューブや編組チューブ等を用いることも可能である。また、保護チューブを用いずに、複数本の電線14を束ねた状態で段差部材58を電線束に固定することも可能である。何れの場合も段差部材58はケース2の段差部7に対して摺動抵抗(摩擦)の小さなものであることが好ましい。
なお、上記第一及び第二の各実施形態においては、可動側のコネクタ5をケース2の開口部24に直接スライド自在に係合させたが、例えば図11の従来例のように、樹脂部材であるスライダ(図示せず)をケース2の開口部24にスライド自在に係合させ、スライダに可動側のコネクタ5を一体ないし別体に設けることも可能である。
また、図10に給電装置の第三の実施形態を示すように、固定側のコネクタ3と可動側のコネクタ5とをケース2に固定させずに、ケース2の各開口34,24からワイヤハーネス56の固定側の部分43や可動側の部分44を介して外側に導出させて、ワイヤハーネス56の固定側の部分43を開口34に挟持固定させ、又はバンドやテープ巻きやクランプ等の固定部材(図示せず)で固定させ、ワイヤハーネス56の可動側の部分44を開口24にケース長手方向移動自在に挿通させるようにしてもよい。
この給電装置51’は図9の第二の実施形態に類似したものであるが、ワイヤハーネスの固定側の部分43の構成と可動側の部分44の構成は、図5の第一の実施形態に対応させてもよい。図10において図9と同じ構成部分には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。各開口34,24からの各コネクタ3,5の導出距離は必要に応じて適宜設定される。
この給電装置51’においては、段差部材58の上下の突出部64に対してケース2の上壁と下壁とにそれぞれケース長手方向に真直なガイド溝45を設け、ガイド溝45の開口24寄りの一方の内端面を当接用の段差面7aとし、他方の内端面をワイヤハーネス引き込み阻止用の当接面45aとし、当接面45aを隣接する突条46の一方の面で構成している。
ワイヤハーネス56の可動側の部分44のケース長手方向の移動に伴って、段差部材58がガイド溝45に沿って低摩擦でスムーズに移動すると共に、ガイド溝45で段差部材58のケース幅方向の移動(位置ずれ)が阻止され、可動側のコネクタ5の突出位置が常に正確に規定される。
このガイド溝45は図9の第二の実施形態においても適用可能であることは言うまでもない。ガイド溝45に代えてガイド突条(図示せず)を設け、段差部材58にガイド突条にスライド係合するスライド溝(図示せず)を設けることも可能である。
上記各実施形態の給電装置は、自動車のスライドシートやスライドドア等の相対的に移動する二物体間(例えばスライドシートと車両ボディとの間等)に適用可能である。例えばスライドシートに適用する場合、図4のケース2が車両フロアに横置き又は縦置きに固定され、可動側のコネクタ5にスライドシート側のワイヤハーネスがコネクタ接続され、固定側のコネクタ3が車両ボディ(電源)側のワイヤハーネスにコネクタ接続される。
また、スライドドアに適用する場合は、図4のケース2がスライドドアに縦置きに固定され、可動側のコネクタ5の接続面17が図4とは直交する方向に設けられ(コネクタ内の端子は略L字状に屈曲したものを使用する等)、ドア間の渡り部を横断する車両ボディ側のワイヤハーネスに可動側のコネクタ5がコネクタ接続され、固定側のコネクタ3がドア側のワイヤハーネスにコネクタ接続される。これらコネクタ3,5の接続面17やケース2の配置形態は必要に応じて適宜設定される。
また、上記各実施形態においては、上下の各ケース12,13に段差部7を設けたが、例えば上ケース12の段差部7を廃除し、深い下ケース13のみに段差部7を設けるようにすることも可能である。この場合、ワイヤハーネス6,56の段差部8や段差部材58の突出部64は下側のみにあればよいことになる。この場合、段差部材58は分割式ではなく略U字状の部材をテープ巻きやバンド等でワイヤハーネス56に固定してもよい。
また、上記各実施形態においては、ケース2の段差部7を開口部24まで段差壁7bとして連続させたが、例えばリブ状ないしレール状の段差部(図示せず)をケース2の内面に立設させ、その段差部にワイヤハーネス6,55の段差部8又は段差部材58を当接させるようにすることも可能である。
また、上記各実施形態においては、ケース2の一側方の長手方向中間部に固定側のコネクタ3又は固定側の部分44を配置したが、ケース2の一側方(固定コネクタ3の配置された側)をケース2の他側方(可動コネクタ5の配置された側)と同じ長さに延長し、ケースの一側方の端部に固定側のコネクタ3又は固定側の部分44を配置してワイヤハーネス6,56を略J字状ではなく略U字状に配索することも可能である。
本発明に係る給電装置の第一の実施形態を示す概要図である。 同じく給電装置を示す分解斜視図である。 給電装置で使用するワイヤハーネスのコルゲートチューブの一形態を示す平面図である。 同じく給電装置の組立状態を示す斜視図である。 同じく給電装置を示す図4のA−A断面図である。 本発明に係る給電装置の第二の実施形態を示す概要図である。 同じく給電装置を示す分解斜視図である。 給電装置で使用するワイヤハーネスの一形態を示す分解斜視図である。 同じく給電装置を示す縦断面図である。 本発明に係る給電装置の第三の実施形態を示す縦断面図図である。 従来の給電装置の一形態における、(a)はワイヤハーネスの縮み時、(b)はワイヤハーネスの伸び時をそれぞれ示す平面視説明図である。 従来の給電装置の他の形態を示す概要図である。
符号の説明
1,51,51’ 給電装置
2 ケース
3 固定側のコネクタ
5 可動側のコネクタ
6,56 ワイヤハーネス
7,8 段差部
15,55 コルゲートチューブ(保護チューブ)
18 小径なチューブ部分
19 大径なチューブ部分
24 開口部
43 固定側の部分
44 可動側の部分
58 段差部材

Claims (5)

  1. ケースの一側方にワイヤハーネスの固定側の部分が配置され、該ケースの他側方に開口部と該開口部の周縁のレール部とが設けられ、該ワイヤハーネスの可動側の部分の先端のコネクタにガイド部が設けられ、該レール部に該ガイド部がスライド自在に係合し、該開口部の近傍で該ケースに段差部がケース長手方向に延長して設けられ、該段差部に当接する段差部又は段差部材が該可動側の部分に設けられ、該可動側の部分がその段差部又は段差部材と該コネクタとの間で該ケースの段差部を横断し、
    該コネクタが該レール部の一端側に位置し、該可動側の部分に続くワイヤハーネス部分が円弧状の屈曲部と逆向きの半円状の屈曲部とを経て該固定側の部分に続いた状態から、該ガイド部が該レール部に沿って摺接しつつ、該可動側の部分の段差部又は段差部材が該ケースの段差部に沿って摺接し、該コネクタが該レール部の他端側に移動して、該ワイヤハーネス部分が大きな円弧状に屈曲することを特徴とする給電装置。
  2. 前記ワイヤハーネスの段差部が保護チューブの小径なチューブ部分と大径なチューブ部分との境目に形成されたことを特徴とする請求項1記載の給電装置。
  3. 前記ワイヤハーネスの段差部材が保護チューブの外周に配置されたものであることを特徴とする請求項1記載の給電装置。
  4. 前記ケースの段差部が、前記可動側の部分を移動させる該ケースの前記開口部まで連続形成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の給電装置。
  5. 前記固定側の部分が前記ケースの長手方向中間部に配置され、該固定側の部分と前記可動側の部分とが直交する方向に配置されたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の給電装置。
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