JP4327912B2 - 感熱可逆記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱により可逆的に情報、画像等の記録、消去ができ書き換え可能な感熱可逆記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、母材に有機低分子物質を分散させた混合物からなる感熱記録層を備えた感熱可逆記録媒体が開発されている。この感熱可逆記録媒体では、加熱により一時的に画像、文字、パターン等が記録され、不要な場合には、加熱によりこれらの画像、文字、パターン等の消去が可能である。
【0003】
このような感熱可逆記録媒体としては、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等のガラス転移点が低い樹脂母材を使用し、これに高級脂肪酸等の有機低分子物質を分散させた感熱記録層を有するもの(特開昭54−119377号、特開昭55−154198号等)、ロイコ系染料を用いて形成した感熱記録層を備えるもの等が挙げられる。
【0004】
また、上記のような感熱記録層とともに磁気記録層を備えた感熱可逆記録媒体も開発されている(特開平8−90935号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の感熱可逆記録媒体は、感熱記録層にサーマルヘッド特性、すなわち、サーマルヘッドの滑り特性等を与えるために、感熱記録層または保護層の外側に、表面平滑度の粗い(例えば、Ra=0.5程度)、透明な樹脂による全ベタ印刷層を設ける必要があった。しかし、プリンタのサーマルヘッドによる熱および圧力は、この全ベタ印刷層の表面をごくわずかに平滑化してしまう。
【0006】
ところで、感熱可逆記録媒体が、ポイントカードのポイント表示やプリペイドカードの残額表示等として利用されていることからも明らかなように、感熱記録層の同じ部位に、繰り返し異なる数字や文字が記録される場合が多い。
【0007】
すなわち、繰り返し記録された感熱記録層の部位に相当する全ベタ印刷層の部位は、上述の平滑化が繰り返され、全ベタ印刷層の他の部位に比べて平滑なものになってしまう。感熱可逆記録媒体の観察角度を変化させて、その表面で正反射する光を観察すると、表面の平滑度の違いにより、上記の平滑化された全ベタ印刷層の部位と全ベタ印刷層の他の部位との差が顕著になり、あたかも、平滑化された全ベタ印刷層の部位が、記録の消去後にも残像が残っているかのように見えてしまうという問題があった。
【0008】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、熱により可逆的に情報等の記録、消去ができ、かつ、繰り返し書き換えを行っても高品質の記録、画像形成が可能である感熱可逆記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明は、基材と、該基材の少なくとも一方の面に設けた感熱可逆記録膜と、該感熱可逆記録膜上の少なくともサーマルヘッドにより記録が繰り返し行われる領域に面積率40〜90%の範囲で形成された透明または半透明の表面層とを備え、該表面層の非形成部位および表面層の少なくとも一方が複数の領域に分割されており、前記表面層は網点および線の少なくとも一方で形成されており、かつ、表面粗さ(Ra)は0.2〜1.5μmの範囲であり、該表面粗さ(Ra)は表面粗さ測定装置(東洋精密(株)製サーフコム550)を用いて測定したものであるような構成とした。
【0011】
また、本発明の感熱可逆記録媒体は、前記感熱可逆記録膜が樹脂母材と該樹脂母材中に分散させた有機低分子物質とを主成分とするような構成、前記感熱可逆記録膜がロイコ系染料層であるような構成とした。
【0012】
また、本発明の感熱可逆記録媒体は、前記基材と前記感熱可逆記録膜との間に金属薄膜層または着色層を備えるような構成とした。
【0013】
また、本発明の感熱可逆記録媒体は、前記基材と前記感熱可逆記録膜との間に保護層を備えるような構成とした。
【0015】
また、本発明の感熱可逆記録媒体は、表面層の光沢度と、表面層の非形成領域に露出する保護層の光沢度との間に差があるような構成とした。
【0016】
さらに、本発明の感熱可逆記録媒体は、前記基材の少なくとも一部に磁気記録層を備えるような構成とした。
【0017】
このような本発明では、感熱可逆記録膜上に形成された透明または半透明の表面層が、感熱可逆記録膜上の残像を目視で認識することを防止する作用をなす。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
図1は本発明の感熱可逆記録媒体の一実施形態の概略構成を示す部分断面図である。図1において、感熱可逆記録媒体1は、基材2と、この基材2の一方の面に形成された感熱可逆記録膜3、この感熱可逆記録膜3上に面積率20〜90%の範囲で形成された表面層4、および、基材2の他の面に形成された磁気記録層5とを備えている。そして、表面層4の非形成部位(図示例では感熱可逆記録膜3が露出している部位A)および表面層4の少なくとも一方が複数の領域に分割されている。
【0020】
図2は本発明の感熱可逆記録媒体の他の実施形態の概略構成を示す部分断面図である。図2において、感熱可逆記録媒体11は、基材12と、この基材12の一方の面に金属薄膜層16を介して形成された感熱可逆記録膜13、この感熱可逆記録膜13上に面積率20〜90%の範囲で保護層17を介して形成された着色印刷層18と、この着色印刷層18を覆うように形成された表面層14、さらに、基材12の他の面に形成された磁気記録層15とを備えている。そして、表面層14の非形成部位(図示例では保護層17が露出している部位A)および表面層14の少なくとも一方が複数の領域に分割されている。
【0021】
本発明の感熱可逆記録媒体1,11を構成する基材2,12としては、透明、不透明、着色もしくは無着色の樹脂フィルム(塩化ビニル、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ABS樹脂、ポリオレフィン樹脂、PET−G、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリルースチレン共重合体、セルロースプロピオネート、セルロースアセテートブチレート等)、アロイ材料、紙(アート紙、コート紙、合成紙等)、セラミックス、金属等を挙げることができる。このような基材2,12の厚みは特に制限はなく、感熱可逆記録媒体1,11の使用目的に応じて適宜設定することができる。
【0022】
本発明の感熱可逆記録媒体1,11を構成する感熱可逆記録膜3,13は、樹脂母材中に有機低分子物質を分散させた混合物を主成分とした層とすることができる。
【0023】
上記の樹脂母材としては、透明性があり、成膜性がよく、有機低分子物質を均一に分散保持できるものが好ましい。具体的には、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体およびその部分ケン化物、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体等の塩化ビニル系樹脂。塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体等の塩化ビニリデン系樹脂。そして、各種ポリアクリル酸エステル、ポリメタアクリル酸エステル等のアクリル系樹脂、その他各種ポリエステル系樹脂等が挙げられる。
【0024】
また、上記の樹脂母材に分散させる有機低分子物質としては、各種脂肪酸およびその誘導体が使用できる。その中でも飽和直鎖脂肪酸が好ましく、特に、炭素数C:10〜30、融点:30〜160℃の範囲のものが好ましい。
【0025】
これらの有機低分子物質は、1種または2種以上の混合物として樹脂母材中に分散させることができ、特に、融点の異なる有機低分子物質、例えば、飽和直鎖脂肪酸のモノカルボン酸とジカルボン酸などを混合して用いた場合には、透明化する温度範囲が広げられる点で好ましい。このような物質としては、モノカルボン酸では、カプリン酸、ラウリン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ヘンエイコサン酸、ベヘン酸、トリコサン酸、リグノセリン酸、ペンタコサン酸などが挙げられ、ジカルボン酸では、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン2酸、ドデカン2酸、トリデカン2酸、テトラデカン2酸、ペンタデカン2酸、ヘキサデカン2酸、ヘプタデカン2酸、オクタデカン2酸、ノナデカン2酸、エイコサン2酸、ヘンエイコサン2酸、ドコサン2酸などが挙げられる。
【0026】
樹脂母材に対する有機低分子物質の混合量は、樹脂母材と有機低分子物質との混合物全体における有機低分子物質の含有量として1〜60重量%程度であり、20〜50重量%の範囲が更に好ましい。有機低分子物質の含有量が1重量%以下では印字濃度が低く、鮮明さが不充分となり、一方、60重量%以上になると均一な塗膜の形成が困難となる。
【0027】
また、このような樹脂母材中に有機低分子物質を分散させた混合物を主成分とした感熱可逆記録膜3,13には、成膜性、加工性を向上させるために、少量の高沸点溶剤や界面活性剤などを添加することができる。このような添加剤の具体例としては、高沸点溶剤(可塑剤)では、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ブチルベンジル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジイソオクチル、フタル酸ジカプリル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチル、セバシン酸ジベンジル、セバシン酸ジオクチル、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル、リン酸オクチルジフェニル、トリアセチンなどが挙げられる。
【0028】
また、界面活性剤では、高級脂肪酸アルカリ塩、ポリエチレングリコールアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、多価アルコール高級脂肪酸エステル、多価アルコール高級アルキルエーテル、高級脂肪酸アルキルスルホン酸塩、高級脂肪酸アルキルアリールスルホン酸塩、高級アミンハロゲン酸塩などが挙げられる。
【0029】
このような樹脂母材中に有機低分子物質を分散させた混合物を主成分とした感熱可逆記録膜3,13は、基材2あるいは基材12上に設けられた金属薄膜層16に公知のロールコーティングまたは印刷等の手段により塗布、乾燥して形成することができる。この感熱可逆記録膜3,13の厚さは、2〜25μmの範囲が適当である。
【0030】
尚、感熱可逆記録膜3,13の基材2、あるいは、金属薄膜層16に対する接着性が不足する場合には、基材2表面に予め従来公知の化学処理やコロナ放電処理を施したり、プライマーコート層を設けて接着性を向上させることができ、また、金属薄膜層16にプライマーコート層を設けて接着性を向上させることができる。また、図1に示されるように感熱可逆記録膜3上に表面層4が形成されている場合、感熱可逆記録膜3の表面状態は、平滑で光沢度が高いことが好ましく、これにより、上記の表面層4の光沢度との差が大きくなり、コントラストの高いくっきりとした絵柄を認識できるようになる。
【0031】
本発明では、感熱可逆記録媒体1,11を構成する感熱可逆記録膜3,13をロイコ系染料層とすることもできる。この場合、感熱可逆記録膜3,13は透明と着色の可逆反応となる。また、感熱可逆記録膜3,13の厚さは、5〜20μmの範囲が好ましい。尚、一般にロイコ系染料は耐光性が悪いため、感熱可逆記録膜(ロイコ系染料層)3,13上に公知の紫外線吸収材を加えた紫外線吸収層を設けてもよい。
【0032】
図2に示される感熱可逆記録媒体11において基材12と感熱可逆記録膜13との間に設けられた金属薄膜層16は、加熱記録時の画像、情報等の視認性を向上させるためのものである。このような金属薄膜層16としては、光反射効率の高いものであれば特に限定はされないが、例えば、アルミニウム、スズ、ニッケルなどの金属蒸着膜が好適に使用できる。また、このような金属薄膜層16を設ける場合、基材12の表面の凹凸をなくし、金属薄膜層16の反射効率を高めるために、金属薄膜層16の下に種々の樹脂、例えば、各種熱硬化型樹脂、電離放射線硬化型樹脂等による平滑化層を設けることができる。
【0033】
本発明の感熱可逆記録媒体1,11を構成する透明または半透明の表面層4,14は、耐熱性や機械的強度の高いものが望ましく、例えば、シリコーン系ゴム、シリコーン樹脂、ポリシロキサングラフトポリマー、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、紫外線硬化型樹脂、電子線硬化型樹脂等を使用して形成することができる。特に紫外線あるいは電子線による硬化型樹脂により形成することが好ましい。表面層4,14の厚みは0.5〜10μm、好ましくは1〜6μmである。尚、上記の半透明とは、可視光域での光透過率が50%以上のことを意味する。
【0034】
透明または半透明の表面層4,14の形成は、グラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷等の公知の印刷方法、硬化型樹脂による型取り、射出成形、エンボス成形(この場合、保護層17と表面層14とを一体的に成形することになる)により行うことができる。表面層4,14の表面状態は、感熱可逆記録膜3,13上の残像を目視で認識することをより困難にするために、光透過性を有しつつ光を散乱しやすい形状が好ましい。具体的には、微細な多角錐、円錐、半球等が存在する粗い表面状態が好ましく、表面粗さ(Ra)が0.2〜1.5μm程度が好ましい。
【0035】
表面層4,14は、従来の感熱可逆記録媒体と同様のサーマルヘッド特性を得るために、感熱可逆記録膜3,13上の記録領域の全域(少なくともサーマルヘッドにより記録が繰り返し行われる領域)に面積率20〜90%の範囲内で設けられることが好ましい。このような表面層4,14のパターンは、表面層4,14の表面で正反射する光によって現出する必要がある。これにより、サーマルヘッドによって平滑化された表面層の部位と表面層の他の部位との平滑度の差、すなわち、反射率の差によって現出するパターン(残像と誤認されてしまうパターン)に比べて、透明または半透明の表面層4,14から現出するパターンの方がより明瞭で確実に認識されるので、上記の残像と誤認されてしまうパターンを隠蔽することができる。
【0036】
本発明では、サーマルヘッドに対する耐性を向上させるために、上記のように透明または半透明の表面層4,14の面積率を20〜90%の範囲とする。表面層4,14の面積率が20%未満であると、表面層を形成しない状態と同じになり、また、90%を超えると、全面ベタで表面層を形成したのと同様となり、いずれも、記録消去後に残像が存在しているかのように見え好ましくない。さらに、本発明では、上記のように表面層4,14の非形成部位Aおよび表面層4,14の少なくとも一方が複数の領域に分割されるようにする。すなわち、感熱可逆記録膜3,13上の記録領域の全域(少なくともサーマルヘッドにより記録が繰り返し行われる領域)にわたり、網点、線、または、網点と線の組み合わせにより所望のパターンで表面層を形成したり、あるいは、表面層4,14の非形成部位Aが網点、線、または、網点と線の組み合わせからなる所望のパターンとなるように表面層を形成してもよい。また、場所により網点の粗密をつくり、表面層全体の面積率を20〜90%の範囲としてもよい。
【0037】
具体的には、(1)網点で透明または半透明の表面層を形成し、表面層全体の面積率を70%とする、(2)網点と線との組み合わせで透明または半透明の表面層を形成し、表面層全体の面積率を60%とする、(3)網点の粗密の組み合わせで絵柄を形成し、絵柄部の網点面積率40%、バックの網点面積率を70%とし、透明または半透明の表面層全体の面積率を50%にする、(4)網点の粗密で絵柄を形成、すなわち、面積率20〜90%で絵柄の階調をだし、バックの網点面積率を60%とすること等が可能である。
【0038】
尚、透明または半透明の表面層4,14の面積率は、上記の20〜90%の範囲で本発明の効果が奏されるが、30〜80%の範囲とすることにより目視の効果がより高く発揮でき、また、図1に示されるように、透明または半透明の表面層が保護層を兼ねる場合、耐久性を上げるために面積率を40%以上とすることが好ましい。
【0039】
尚、図2に示される感熱可逆記録媒体11において感熱可逆記録膜13と表面層14との間に設けられた保護層17は、上述の表面層14の形成に使用する材料により形成することができる。この保護層17の厚みは1〜5μm程度が好ましい。保護層17の表面状態は、平滑で光沢度が高いことが好ましく、これにより、上記の表面層14の光沢度との差が大きくなり、コントラストの高いくっきりとした絵柄を認識できるようになる。尚、淡い絵柄が必要な場合は、表面層14と保護層17の光沢度の差を小さくすればよい。
【0040】
本発明の感熱可逆記録媒体1,11を構成する磁気記録層5,15は、図示例では、基材2,12の感熱可逆記録膜形成面と反対側の全面に形成されているが、これに限定されるものではなく、感熱可逆記録膜形成面と反対側の面の一部に形成されていれもよい。また、磁気記録層は感熱可逆記録膜と同じ側の面の一部に形成されてもよく、この場合、基材と感熱可逆記録膜との間に形成することが好ましい。
【0041】
磁気記録層5,15は、γ−Fe2 O3 、Co被着γ−Fe2 O3 、Fe3 O4 、Fe、Fe−Cr、Fe−Co、Co−Cr、Co−Ni、Baフェライト、Srフェライト、CrO2 等の磁性材料と樹脂バインダにより形成することができ、また、上記の磁性材料そのものを用いて真空蒸着法、スパッタリング法、メッキ法等により形成することもできる。尚、磁気記録層5,15上にセルフクリーニング層(磁気ヘッドのクリーニング層)を設けてもよい。
【0042】
図3は本発明の感熱可逆記録媒体としてのクレジットカードの実施形態を示す斜視図である。図3において、クレジットカード21は、基材22の一方の面に感熱可逆記録部23、磁気ストライプ24、エンボスエリア25が設けられている。
【0043】
クレジットカード21を構成する基材22は、上述の基材2,12と同様のものとすることができる。また、感熱可逆記録部23は、上述の感熱可逆記録媒体1,11と同様に、感熱可逆記録膜3と表面層4との積層体、金属薄膜層16と感熱可逆記録膜13と保護層17と着色印刷層18と表面層14との積層体等で構成することができる。尚、この感熱可逆記録部23はエンボスエリア25と分離されたものである。
【0044】
図4は本発明の感熱可逆記録媒体としてのクレジットカードの他の実施形態を示す斜視図である。図4において、クレジットカード31は、基材32の一方の面に感熱可逆記録部33、磁気ストライプ34、エンボスエリア35およびホログラム36が設けられている。
【0045】
クレジットカード31を構成する基材32は、上述の基材2,12と同様のものとすることができる。また、感熱可逆記録部33は、上述の感熱可逆記録媒体1,11と同様に、感熱可逆記録膜3と表面層4との積層体、金属薄膜層16と感熱可逆記録膜13と保護層17と着色印刷層18と表面層14との積層体等で構成することができる。尚、この感熱可逆記録部33はエンボスエリア35と分離されたものである。磁気ストライプ34は隠蔽加工されており、クレジットカードの表面からは目視不可能とされている。また、ホログラム36は従来公知のいずれのホログラムであってもよい。
【0046】
【実施例】
次に、具体的な実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
(実施例1)
厚さ188μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製ルミラーE−22(両面処理))の一方の面に、平滑化層として厚さ2μmのエポキシアクリレート樹脂層を形成し、この平滑化層上に金属薄膜層として厚さ600Åのアルミニウム蒸着層を積層した。次いで、金属薄膜層上に、下記組成の感熱可逆記録膜用の塗布液を従来公知のリバースロールコーターにより、乾燥後の塗膜の厚さが10μmとなるように塗布、乾燥して感熱可逆記録膜を形成し、続いて、その上に下記組成の保護層用塗布液を熱風乾燥装置と紫外線照射装置とを備えたリバースロールコーターにより塗布し、熱風乾燥による溶剤の除去、および、紫外線照射装置(出力160W/cmの高圧水銀ランプ2灯式、距離10cm)による塗膜の硬化を10m/分の速度で連続的に通して行い、厚さ4μmの保護層を形成した。
【0047】
保護層用の塗布液組成
・ポリエン/チオール系紫外線硬化型樹脂 … 50重量部
(旭電化工業(株)製アデカオプトマーBY−320B)
・イソプロピルアルコール/酢酸エチル … 50重量部
(重量比1:1)
次に、上記の保護層上の図5に斜線で示される領域41に通常の着色印刷をUVオフセット印刷法により行い、さらに、この領域41と着色印刷のない窓部42(図5に鎖斜線で示される領域)にザ・インクテック(株)製UVカルトンM−OPニスを用いてUVオフセット印刷法により表面層(厚み1μm)を形成した。この表面層は、網点(網点面積率70%)のパターンであり、表面層全体の面積率を60%とした。以上により、感熱可逆記録媒体(実施例1)を得た。
(実施例2)
まず、実施例1と同様にして、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に平滑化層、金属薄膜層、感熱可逆記録膜、保護層を形成した。
【0048】
次に、上記の保護層上の図6に斜線で示される領域51に通常の着色印刷をUVオフセット印刷法により行い、さらに、この着色印刷のある領域51と、着色印刷のない窓部52上に大日精化工業(株)製セイカビームOPニスを用いてUVオフセット印刷法により表面層(厚み1μm)を形成して感熱可逆記録媒体(実施例2)を得た。尚、窓部52の表面層は半透明の網点部52a(網点面積率50%)、絵柄部52b(網点面積率70%)、および、線52cの組み合わせとし、表面層全体の面積率を60%とした。また、着色印刷のある領域51上はOPニスの全ベタ印刷とした。
(比較例1)
まず、実施例1と同様にして、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に平滑化層、金属薄膜層、感熱可逆記録膜、保護層を形成した。
【0049】
次に、保護層上に大日精化工業(株)製セイカビームOPニスを用いてUVオフセット印刷法により全ベタ印刷層(厚み1μm)を形成して感熱可逆記録媒体(比較例1)を得た。
(比較例2)
まず、実施例1と同様にして、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に平滑化層、金属薄膜層、感熱可逆記録膜、保護層を形成した。
【0050】
次に、上記の保護層上の図5に斜線で示される領域41に通常の着色印刷をUVオフセット印刷法により行い、さらに、この領域41と着色印刷のない窓部42(図5に鎖斜線で示される領域)にザ・インクテック(株)製UVカルトンM−OPニスを用いてUVオフセット印刷法により全ベタ印刷層(厚み1μm)を形成して感熱可逆記録媒体(比較例2)を得た。
た。
【0051】
上記のように作成した実施例1、2および比較例1、2の感熱可逆記録媒体について、下記の方法で印字・消去を200回繰り返し行い、下記の評価方法で書換え耐久性を評価して結果を表1に示した。
【0052】
また、保護層の表面粗さ(Ra)、実施例1、2の表面層の表面粗さ(Ra)、および、比較例1、2の全ベタ印刷層の表面粗さ(Ra)を表面粗さ測定装置(東洋精密(株)製サーフコム550)を用いて測定し、結果を下記表1に示した。
【0053】
印字方法
サーマルヘッドプリンターにより、6 dot/mmライン型サーマルヘッドを使用し、0.45mj/dot の印加エネルギーで画像を形成する。
【0054】
消去方法
設定温度80℃の熱ローラーにて画像の消去を行う。
【0055】
評価基準
上記の方法で印字・消去を200回繰り返した後の残像の程度を下記の基準で目視により評価した。
【0056】
○:感熱可逆記録媒体の全領域において、媒体のいかなる角度からも残像はほとんど確認できなかった
×:通常の着色印刷のない領域において残像が確認された
【0057】
【表1】
表1に示されるように、実施例1、2の感熱可逆記録媒体は、保護層の表面粗さ(Ra)と表面層の表面粗さ(Ra)の差が大きく、したがって光沢度の差が大きくコントラストの高いくっきりとした絵柄を認識でき、印字・消去を200回繰り返した後の残像がほとんど認識できないものであった。
【0058】
これに対して、比較例1では印字・消去を200回繰り返した後の残像が認識された。
【0059】
さらに、比較例2は、通常の着色印刷がなされた領域では印字・消去を200回繰り返した後の残像が認識されなかったが、他の領域では残像が認識された。
【0060】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば基材の少なくとも一方の面に感熱可逆記録膜を設け、この感熱可逆記録膜上に透明または半透明の表面層を面積率20〜90%の範囲で設け、表面層の非形成部位および表面層の少なくとも一方を複数の領域に分割して感熱可逆記録媒体とするので、例えば、サーマルヘッドプリンタを用いた繰り返し書き換えを行うことによって表面層の平滑化が発生し、平滑化された表面層の部位と表面層の他の部位との平滑度の差、すなわち、反射率の差によって残像と誤認されてしまうパターンが現出しても、透明または半透明の表面層から現出するパターンの方がより明瞭で確実に認識されるので、上記の残像と誤認されてしまうパターンは隠蔽され、いかなる角度からも目視で認識することが困難となり、したがって、高品質の情報、画像形成の繰り返し書き換えにおける耐久性が大幅に向上した感熱可逆記録媒体が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感熱可逆記録媒体の一実施形態の概略構成を示す部分断面図である。
【図2】本発明の感熱可逆記録媒体の他の実施形態の概略構成を示す部分断面図である。
【図3】本発明の感熱可逆記録媒体としてのクレジットカードの実施形態を示す斜視図である。
【図4】本発明の感熱可逆記録媒体としてのクレジットカードの他の実施形態を示す斜視図である。
【図5】実施例における感熱可逆記録媒体の着色印刷領域と表面層形成領域を示す平面図である。
【図6】実施例における感熱可逆記録媒体の着色印刷領域と表面層形成領域を示す平面図である。
【符号の説明】
1,11…感熱可逆記録媒体
2,12…基材
3,13…感熱可逆記録膜
4,14…表面層
5,15…磁気記録層
16…金属薄膜層
17…保護層
18…着色印刷層
21,31…クレジットカード(感熱可逆記録媒体)
22,32…基材
23,33…感熱可逆記録部
24,34…磁気記録層
25,35…エンボスエリア
36…ホログラム
Claims (7)
- 基材と、該基材の少なくとも一方の面に設けた感熱可逆記録膜と、該感熱可逆記録膜上の少なくともサーマルヘッドにより記録が繰り返し行われる領域に面積率40〜90%の範囲で形成された透明または半透明の表面層とを備え、該表面層の非形成部位および表面層の少なくとも一方が複数の領域に分割されており、前記表面層は網点および線の少なくとも一方で形成されており、かつ、表面粗さ(Ra)は0.2〜1.5μmの範囲であり、該表面粗さ(Ra)は表面粗さ測定装置を用いて測定したものであることを特徴とする感熱可逆記録媒体。
- 前記感熱可逆記録膜は、樹脂母材と該樹脂母材中に分散させた有機低分子物質とを主成分とすることを特徴とする請求項1に記載の感熱可逆記録媒体。
- 前記感熱可逆記録膜は、ロイコ系染料層であることを特徴とする請求項1に記載の感熱可逆記録媒体。
- 前記基材と前記感熱可逆記録膜との間に金属薄膜層または着色層を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の感熱可逆記録媒体。
- 前記基材と前記感熱可逆記録膜との間に保護層を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の感熱可逆記録媒体。
- 表面層の光沢度と、表面層の非形成領域に露出する保護層の光沢度との間に差があることを特徴とする請求項5に記載の感熱可逆記録媒体。
- 前記基材の少なくとも一部に磁気記録層を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の感熱可逆記録媒体。
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