JP3609511B2 - 印刷物 - Google Patents
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Description
本発明は、複写機による悪意のコピーを実質的に無効ならしめる複写牽制パターンを有する印刷物に関する。
【従来の技術】
カラー複写機などの複写機の分解能(解像度または解像力)、色再現性などの性能の向上につれて、種々の印刷物の精巧な複写が可能となる。その反面、小切手、株券などの有価証券、あるいは、権利書などの重要文書などの印刷物の悪意の(不都合な)複写による悪用が問題になる。
【0001】
そのような悪用を防止するため印刷物の複製を困難にする試みがすでに種々提案されている。
たとえば、特開昭53−142237号公報は、狭いピッチ、たとえば、133線/インチの平網の背景パターンと、広いピッチ、たとえば、65線/インチの平網の警告パターンとで構成される複写牽制パターンにカムフラージュを組み合わせて警告パターンの目視を困難にする印刷物を開示する。
この印刷物を肉眼で見ると、カムフラージュパターンが強調されて視認され、複写牽制機能パターンが印刷された印刷物であることを判別しにくくなっている。
一方、この印刷物をカラー複写機で複写すると、ピッチの狭い背景パターンおよびカムフラージュを構成する網点は複写されず、広いピッチの警告パターンを構成する網点は複写されてその警告パターンが現出し、カラー複写機によって複製された文書であることが視認できる。
上記公報が開示する印刷物のカムフラージュパターンは、印刷物に対して、実線パターン上張紙として、上記警告パターンおよび背景パターンに重ね合わせて形成されている。
また、カムフラージュパターンとしては、パケット織および渦巻き模様などが例示されている。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した特開昭53−142237号公報に例示された印刷物では、複写牽制パターン自体は一見して目視可能であるため、複写牽制パターンとカムフラージュパターンとの組み合わせによっては複写牽制パターンが印刷されていることが視認される場合がある。
また、上記公報に例示されたカムフラージュパターンの他にも、カムフラージュ機能をより効果的に発揮することができるカムフラージュパターンを用いることができれば印刷物の複写牽制機能をより増大されることができる。
また、上記公報が開示する印刷物では、カムフラージュパターンは上張紙として警告パターンおよび背景パターンに重ね合わせて形成されたため、この重ね合わせによって印刷物にモアレが生じ、複写牽制機能の効果が低減する場合がある。
【0003】
さらには、複写機の性能の向上は、凄まじく、その解像度は非常に向上しており、その反面、複写機の分解能レベルは様々であるため、種々の分解能レベルの複写機の複写された場合にも、効果的に複写牽制機能を発揮することができる印刷物が求められる。
【0004】
本発明は、上述した問題を解決するためのものであり、目視によっては複写牽制パターンを殆ど判別することができない印刷物を提供することを目的とする。
また、本発明は、種々の性能の複写機によっても、あるいは、複写機の性能の向上に対しても、有効に複写牽制機能が機能する複写牽制パターンを有する印刷物を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した従来技術の問題を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の印刷物は、第1の平網を用いて構成された背景パターンと、複写された場合に前記背景パターンより鮮明に複写されるように前記第1の平網より狭い間隔の第2の平網を用いて構成された警告パターンと、複写できない大きさの網点を用いて、前記背景パターンに組み合わせて印刷される同調パターンとを有し、1インチ平方の領域における、前記警告パターンの前記第2の平網の網点の総和面積と、前記背景パターンの前記第1の平網の網点および前記同調パターンを構成する前記網点の総和面積とがほぼ等しい。
【0006】
また、本発明の印刷物に印刷された複写牽制パターンはパターンを構成する網点または万線の大きさまたは太さと、ピッチとがパターンごとに光学的な複写による解像レベルが段階的に変化している。そのため、このような印刷物の複写機による複製物には、複写機の解像レベルに応じて異なるパターンが現出し、種々の解像レベルを有する複写機に対しても複写牽制を効果的に発揮することができる。
【0007】
さらに、本発明の印刷物は、前記複写牽制パターンと前記カムフラージュパターンとを同一の版を用いて同時に印刷することで、前記複写牽制パターンと前記カムフラージュパターンとの間に色または濃度の差異が生じることを効果的に防止することができ、印刷物の複写牽制機能を増大させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
第1の実施例について説明する。
本実施例では、複写牽制パターンとしての警告パターンおよび背景パターンと、不規則な木目文様のカムフラージュパターンとが印刷された印刷物について説明する。
図1は本実施例の印刷物を説明するための図である。図1(A)は印刷物に印刷されたカムフラージュパターンを説明するための図であり、図1(B)は印刷物に印刷された警告パターンおよび背景パターンを説明するための図である。
本実施例の印刷物2には、図1(B)に示すように、複製牽制用の警告パターン6および背景パターン8が印刷れている。
【0009】
警告パターン6は、たとえば、ピッチが133線/インチ(または、DPI:dot per inch) の平網を用いて黒のインクで印刷されている。
背景パターン8は、たとえば、ピッチが65線/インチで、前記警告パターン6で用いられる平網より寸法の大きな平網を用いて黒のインクで印刷されている。
警告パターン6および背景パターン8に用いられる平網の寸法およびピッチは、警告パターン6と背景パターン8との濃度が目視にて同調して視認されるように選択されている。その結果、複写牽制パターンの形成された印刷物であることを目視にて視認することがやや困難になっている。
一方、印刷物2を複写機で複写すると、警告パターン6の平網に比べて寸法の大きな平網が用いられる背景パターン8が警告パターン6に比べて明瞭に現出し、複写機で複写した複製物であることを容易に判別することができる。
【0010】
印刷物2には、上記警告パターン6および背景パターン8に加えて、図1(A)に示すような不規則な黒色の木目文様で構成されるカムフラージュパターン4が形成されている。そのため、印刷物2を目視すると、カムフラージュパターン4が強調して視認され、警告パターン6と背景パターン8との差異を容易には判別することができない。その結果、印刷物2が複写牽制機能を有する印刷物であることを容易には判断できず、印刷物2の複写形成機能が増大する。
不規則な木目文様のカムフラージュパターン4は、肉眼で特に強調して視認され、警告パターン6と背景パターン8との差異が視認されることを防止するためには非常に効果的なパターンであることが認識されている。
【0011】
図2は、複写機による印刷物2の複製物2aを説明するための図である。
図2に示すように、印刷物2の複製物には、133線/インチの平網で構成される警告パターン6が、65線/インチの平網で構成される背景パターン8に比べて鮮明に複写され、警告パターン6が強調して視認される。その結果、複製物2aが複製物であることを一目で判断することができる。
【0012】
印刷物2を印刷するときに、警告パターン6および背景パターン8と、カムフラージュパターン4とを異なる版を用いて印刷してもよいが、同一の版を用いて印刷すれば、複製部6aに現出する警告パターン6とカムフラージュパターン4とにモアレが生じることを防止でき、警告パターン6aがより明瞭に現出するため、印刷物2の複製形成機能がさらに増大する。
【0013】
印刷物2に印刷されるカムフラージュパターン4としては、上述した木目文様のパターンの他に、たとえば、図3に示すような、中央から放射状に拡散する波線文様や規則的な多角形のパターンなど、通常の状態において、カムフラージュパターンが強調されて視認されるようなパターンが用いられる。また、後述するような白抜き文様でもよい。
【0014】
第2実施例について説明する。
本実施例の印刷物では、不規則な白抜きの木目文様のカムフラージュパターンが、複写牽制パターンとしてのグラデーションを有する警告パターンおよび背景パターンと組み合わせて印刷されている。この印刷物を目視したとき、不規則な白抜きの木目文様が強調されて警告パターンと背景パターンとの境目をぼかしてしまうため、その判別がつきにくくなり、その結果、印刷物に印刷された複写牽制パターンは殆ど視認がされない。
また、この印刷物の複製物には、複写を行った複写機の分解能に応じて、印刷物に印刷された背景パターンのうち複製物に現れない部分が生じ、この部分に印刷された警告パターンが鮮明に視認される。その結果、種々の分解能の複写機などに対して、有効に複写形成機能を発揮する。
【0015】
図4は本実施例の印刷物を説明するための図である。図4(A)は本実施例の印刷物に印刷された背景パターンおよびカムフラージュパターンを説明するための図であり、図4(B)は本実施例の印刷物に印刷された警告パターンおよびカムフラージュパターンを説明するための図である。
図4(A)に示すように、印刷物12の背景パターン18は、中心線C−Cの部分の低濃度部分181から上端部の高濃度部分183まで、同一の縦方向および横方向のピッチP41、たとえば、線数150線/インチで薄い青色の図5に示す網点401〜409を用いて形成されている。
図4(C)に示すように、線Y−Yの両側に沿って、中心線C−C位置から上端部および下端部に向けて網点401〜409の面積は大きくなっている。
このように、網点の大きさを上端物および下端部に向かって傾斜状にまたは段階的に変化させたことにより、目視では、中心部181は薄い青色に見え、中心線C−Cから上端部および下端部に向かうにつれて、背景パターン18の濃度(階調)が高くなり濃い青色に見える。
【0016】
網点401〜409の面積の大きさは、現在の最新の高性能のカラー複写機の分解レベルL1では識別できない面積の網点401〜403を含んでいる。
さらに好適には、最低のカラー複写機の分解能レベルL3で充分識別できる面の網点407〜409を含んでいる。
分解能レベルL2は、最高の分解能レベルL1と、最低の分解能レベルL3との間の分解能レベルを示す。
このように網点401〜409の面積の大きさを選択すれば、種々の分解能レベルを有する複写機を用いて複写された場合にも、複製物であることを容易に判別することができる。
この背景パターン18には、図4(a)の拡大部182に示すように、複写牽制パターンを部分的に残す、すなわち下地に白抜きされた不規則な複数の木目文様のカムフラージュパターン14が形成されている。
【0017】
図4(B)に示すように、印刷物12には、警告パターン16として、横文字の「COPY」が、上端物から下端物に沿って、たとえば、18個、印刷されている。
警告パターン16は、たとえば、カラー複写機の分解能レベルL1では識別できない面積の網点401を用いて構成され、網点の横方向および縦方向のピッチは、図4(D)に示すように、警告パターン16がその周囲の背景パターン18の濃度と同調するように、線Y−Yの両側に沿って中心線C−Cから上端部および下端部に向けて小さくなる。
その結果、警告パターン16と、背景パターン18とのパターンの相違を肉眼で視認することが困難になっている。
【0018】
以下、印刷物12の複製物について説明する。
図6は最高の分解能レベルL1の複写機による複製物を説明するための図である。
分解能レベルL1の複写機では、印刷物12の背景パターン18のうち、中心線C−Cの付近に位置する図5に示す網点401、402、および、警告パターン16を構成する網点401は複写されない。
その結果、分解能レベルL1の複写機により印刷物12の複写物12aには、印刷物12に印刷された背景パターン18のうち、網点403〜409で構成される背景パターン18が複写され、網点401、402で構成される背景パターン18および網点401で構成される警告パターン16は複写されない。
その結果、複写物12aでは、網点403〜409で構成される背景パターン18が複写された位置に、「COPY」を示す警告パターン16aが下地として現れ視認される。
【0019】
図7は分解能レベル2の複写機による複製物を説明するための図である。
分解能レベルL2の複写機では、印刷物12の背景パターン18のうち、中心線C−Cの付近に位置する図5に示す網点401〜404、および、警告パターン16を構成する網点401は複写されない。
その結果、分解能レベルL1の複写機により印刷物12の複写物12bには、印刷物12に印刷された背景パターン18のうち、網点405〜409で構成される背景パターン18が複写され、網点401〜404で構成される背景パターン18および網点401で構成される警告パターン6は複写されない。
その結果、複写物12bでは、網点405〜409で構成される背景パターン18が複写された位置に、「COPY」を示す警告パターン16bが下地として現れ視認される。
【0020】
図8は分解能レベル3の複写機による複製物を説明するための図である。
分解能レベルL3の複写機では、印刷物12の背景パターン18のうち、中心線C−Cの付近に位置する図5に示す網点401〜406、および、警告パターン16を構成する網点401は複写されない。
その結果、分解能レベルL1の複写機により印刷物12の複写物12cには、印刷物12に印刷された背景パターン18のうち、網点407〜409で構成される背景パターン18が複写され、網点401〜406で構成される背景パターン18および網点401で構成される警告パターン6は複写されない。
その結果、複写物12bでは、網点407〜409で構成される背景パターン18が複写された位置に、「COPY」を示す警告パターン16cが下地として現れ視認される。
【0021】
上述したように本実施例の印刷物12には、警告パターンおよび背景パターンに加えて、下地に白抜きされた不規則な木目文様のカムフラージュパターン14が無数に形成されているため、肉眼で印刷物12を目視すると、警告パターン16と背景パターン18との差異は白抜きされているためぼかされ、殆ど視認することができない。つまり、通常の状態において、木目文様がカムフラージュパターンの効果を増大するから、複写牽制パターンが印刷された印刷物なのか否かを全く判別できず複写形成機能が増大する。
【0022】
一方、本実施例の印刷物の複写機による複製物には、複写機の分解能に応じて警告パターンが現出する。その結果、本実施例の印刷物は、種々の分解能を有する複写機に対しても、有効に複写牽制機能を発揮する。
【0023】
上述した実施例では、カムフラージュパターンとして下地に白抜きされた不規則な木目文様を例示したが、カムフラージュパターンとしては、たとえば、図9の拡大部29に示すような、下地に白抜きされた規則的な正六角形のパターンが組み合わされたカムフラージュパターン24を用いてもよい。
このカムフラージュパターン24を印刷物12に用いた場合にも、上述したカムフラージュパターン14を用いた場合と同様に、警告パターン16と背景パターン18との差異は殆ど視認されず、カムフラージュパターンの効果を増大させることができる。
図9(B)はこのカムフラージュパターン自体の濃度を示す図である。
すなわち、カムフラージュパターンの濃度は、図4(C)、(D)に示す背景パターン18および警告パターン16の濃度と反比例しており、背景パターン18および警告パターン16と組み合わせることで、印刷物には、均一の濃度のパターンが形成しているかのように視認される。
カムフラージュパターンとしては、上記正六角形のパターンの他に、正方形などの多角形のパターンを用いてもよい。
【0024】
また、上述した実施例では下地に白抜きされたカムフラージュパターンを例示したが、上述した木目文様および正六角形のパターンは第1実施例のように、たとえば、黒色などの有色パターンとして印刷物に形成してもよい。
【0025】
第3実施例について説明する。
本実施例の印刷物は、以下に示すような階調がつけられた複写牽制パターンと、上述した第2実施例の図4(A)に示した不規則な白抜きの木目文様のカムフラージュパターン14とが組み合わせて形成されている。
図4(A)に示すカムフラージュパターン14は、以下に示す複写牽制パターンについても、隣接するパターン間における階調の差異の判別を困難とすることで、複写牽制パターンが形成された印刷物なのか否かを全く殆ど判別できなくし、印刷物の複写牽制機能を増大させる。
図10(A)に本実施例の印刷物に形成された複写牽制パターンを説明するための図を示す。
図10(A)に示すように、複写牽制パターン30には、複写機による解像レベルがそれぞれ異なる平網で構成されたパターン31a〜31fが階調をつけて形成されている。
「平網」は、同一の線感覚の網線および同一の大きさの網点で構成される。
また、パターン31a〜31fを構成する平網は、それぞれ同調して構成され、目視では、パターン31a〜31fがそれぞれ異なる階調を有する平網で構成されることは目視では容易には識別されない。
【0026】
図10(B)に図10(A)に示す印刷物2の線Y−Yに沿った部分のパターン31a〜31fを構成する平網の1インチ当たりの網線数の図、同様に図10(C)に平網の網点の大きさの図を示す。
図10(B)に示すように、内側のパターン31aから外側のパターン31fに向かうにつれて1インチ当たりの網線の数は増加、つまり、網線の間隔は小さくなる。
また、図10(C)に示すように、内側のパターン31aから外側のパターン31fに向かうにつれて網線の大きさは小さくなる。
【0027】
図11にそれぞれパターン31a〜31fを構成する平網を図解する。
図11に示すように、パターン31a〜31fは、それぞれのパターン31a〜31fにおいては2次元的に同一間隔に形成された網酸33a〜33f、および、同一の大きさに形成された網線32a〜32fで構成される。
網線33a〜33fのピッチ(線間隔)P100,P85,P70,P55,P40,P25は、たとえば、それぞれ、50線/インチ(または、DPI:Dot Per Inch) 、75線/インチ、100線/インチ、125線/インチ、150線/インチ、175線/インチである。
【0028】
網線32a〜32fは、パターン31a〜31fがそれぞれ同調するように、全てのパターン31a〜31fの同一の大きさの範囲に存する網点32a〜32fの面積の総和がほぼ等しくなるような網線33a〜33fのピッチに応じた面積を有する。
たとえば、パターン31aの所定範囲内に存する網点32aの面積の総和と、パターン31bのパターン31aと同一の大きさの所定範囲内に存する網線32bの面積の総和とが等しくなる。
そのため、パターン31a〜31fでは、パターン31aからパターン31fに向かうにつれて網線33a〜33fのピッチは短くなるため、それに応じて網点32a〜32fの面積も小さくなる。
【0029】
このように、複写牽制パターン30は、パターン31a〜31fが「同調」するように形成されているため、パターン31a〜31fを構成する平網が、それぞれ異なる網線33a〜33fおよび網点32a〜32fで構成されることは、注意深く見ると目視でも見えるが、通常、目視では識別困難になる。
さらに本実施例の印刷物では、上述した複製牽制パターンに加えて、たとえば、図4(A)に示す不規則な木目文様のカムフラージュパターン14が形成されているため、印刷物30を目視すると、白抜きにより警告パターンを背景パターンとの差がぼかされ、印刷物30が複写牽制機能を有する印刷物であることを殆ど判別することができない。
【0030】
図11に図解した網点32a〜32fのうち、たとえば、32e、32fは、最高性能のカラー複写機の分解能レベルL1でも識別できない。
さらに、好適には、網点32a,32bは、最低カラー複写機の分解能レベルL3で識別できる。
また、網点32a,32b,32cは、標準的なカラー複写機の分解能レベルL2で識別できる。
【0031】
図12(A)〜(C)にそれぞれ、分解能レベルL3,L2,L1のカラー複写機で、上述した印刷物2を複写したときの複写物を示す。
なお、図12(A)〜(C)における斜線で示した部分は、複写された部分を示す。
図12(A)に示すように、分解能レベルL3のカラー複写機で複写した場合、そのカラー複写機では、分解能レベルL3以下の網点32c〜32fは再生できないので、パターン31a、31bのみがほぼベタ状に複写されるが、外側のパターン31c〜31fは複写されない。
したがって、この分解能レベルL3の複写機で複写すると、目視でも、複写したものであることが判り、複写牽制パターンとして有効である。
【0032】
図12(B)に示すように、分解能レベルL2のカラー複写機で複写した場合、そのカラー複写機では、分解能レベルL2以下の網点32d〜32fは再生できないので、パターン31a〜31cのみがほぼベタ状に複写されるが、外側のパターン31d〜31fは複写されない。
したがって、この分解能レベルL3の複写機で複写された場合にも、目視でも、複写したものであることが判り、複写牽制パターンとして有効である。
【0033】
図12(C)に示すように、分解能レベルL1のカラー複写機で複写した場合、そのカラー複写機では、分解能レベルL1以下の網点32e,32fは再生できないので、パターン31a〜31dのみがほぼベタ状に複写されるが、外側のパターン31e,31fは複写されない。
パターン31fとパターン31dとの間隔が非常に短い場合には、外側のパターン31e、31fが複写されていないことを目視で識別することは必ずしも容易ではないが、複写された部分の形状の大きさを測定器具などを用いて正確に測定したり、拡大鏡等と用いて複写されたパターン31a〜31dの部分の網点32a〜32dの形状を検分すれば、存在するはずの網点32a〜32dの存在しないことから、複写であることを充分に識別できる。
【0034】
また、図12(C)に示した、複写されたパターン31a〜31dは、印刷物2において、パターン31a〜31dの網点32a〜32dの大きさが網点32dから網点33aに向かうにつれて大きくなるため、パターン31dからパターン31aに向かうにつれて鮮明に複写される傾向がある。
そのため、印刷物2においては、パターン31a〜31fは同調されているため、パターン31a〜31fの階調が異なることは目視では識別しにくいが、パターン31a〜31fが複写されると階調の相違が鮮明度の相違として現れるため、複写されたことを容易に識別できる。
【0035】
パターン31a〜31fは同調して構成されるため、印刷物30に形成されたパターン31a〜31fが異なる階調で構成されていることは目視では識別困難であるが、このように異なる階調で構成されたパターン31a〜31fは、目視でも識別可能な異なるパターンとして複写され複写牽制パターンとして有効に機能する。
【0036】
以上述べたように、上述した複写牽制パターンを有する印刷物は、種々の分解能を持つカラー複写機またはモノトーン複写機に対したも有効に複写牽制機能を発揮する。
将来的には、分解能レベルL1よりもさらに高い分解能のカラー複写機またはモノトーン複写機が出現する可能性がある。この場合には、図12(C)に示した複写部分の示す傾斜がさらに外側に広がるが、複写されたパターンの鮮明度の相違から複製物の識別が容易である。また、拡大鏡などで複写部分を検査すると、上述したように、複製物であるか否かを識別することができる。
つまり、上述した複製機による解像レベルが異なるように、階調をつけて構成された複数のパターンは、カラー複写機の分解能が向上した場合にも、印刷物2のパターンを変更することなく、将来的にも複写牽制を有効ならしめる。
【0037】
図11に示した網点32a〜32fの形状は、丸に限らず、その他種々の形状にすることができる。
たとえば、図13に示したように、網点の個々の形状を「花びら様」の形状にし、しかも、図11に示したように、グラデーションをつける。花びら様の形状は近接した部分があるので、分解能のかなり高いカラー複写機でも、複写すると隣接する花びらがくっついて丸に近い形状に複写する傾向がある。したがって、複写されたものを拡大鏡で検査すると、複写されたものであることが識別できる。
【0038】
第4実施例について説明する。
本実施例の印刷物は、以下に示すような階調がつけられた複製牽制パターンと、上述した第2実施例の図4(A)に示した不規則な白抜きの木目文様のカムフラージュパターン14とが組み合わせて形成されている。
図4(A)に示すカムフラージュパターン14は、以下に示す複写牽制パターンについても、隣接するパターン間における階調の差異の判別を困難することで、複写牽制パターンが形成された印刷物なのか否かを全く殆ど判別できなくし、印刷物の複写牽制機能を増大させる。
図14に本実施例の印刷物に形成された複写牽制パターンを説明するための図を示す。
図14に示すように、複写牽制パターン34は、T形状のパターン35aの外側に順にパターン35aの形状に応じたパターン35b〜35fを有し、パターン35a〜35f1つの文字“T”を形成している。
パターン35a〜35fは、たとえば、図11に示す上述した複写牽制パターン30のパターン31a〜31fとそれぞれ同一の平網で構成される。
【0039】
図15(A)〜(C)にそれぞれ、第3の実施例で述べたように分解能レベルL3,L2,L1のカラー複写機で、上述した複写牽制パターン34を複写したときの複製物を示す。
図15(A)〜(C)における斜線で示した部分は、図12と同様に複写されない部分を示す。
この場合には、印刷物34にパターン35a〜35fによって形成された文字“T”について上述した第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
図15(A)に示すように、分解能レベルL3のカラー複写機で複写した場合、そのカラー複写機では、分解能レベルL3以下の網点32c〜32fは再生できないので、パターン35a、35bのみがほぼベタ状に複写されるが、外側のパターン35c〜35fは複写されず、複写牽制パターン34の“T”形状よりかなり小さい“T”形状に複写される。
したがって、この分解能レベルL3の複写機で複写すると、目視でも、複写したものであることが判り、複写牽制パターンとして有効である。
【0040】
図15(B)に示すように、分解能レベルL2のカラー複写機で複写した場合、そのカラー複写機では、分解能レベルL2以下の網点32d〜32fは再生できないので、パターン35a〜35cのみがほぼベタ状に複写されるが、外側のパターン35d〜35fは複写されず、複写牽制パターン34の“T”形状よりかなり小さい“T”形状に複写される。
したがって、この分解能レベルL3の複写機で複写された場合にも、目視でも、複写したものであることが判り、複写牽制パターンとして有効である。
【0041】
図15(C)に示すように、分解能レベルL1のカラー複写機で複写した場合、そのカラー複写機では、分解能れべるL1以下の網点32fは再生できないので、パターン35a〜35dのみがほぼベタ状に複写されるが、外側のパターン35e,4fは複写されず、複写牽制パターン34の“T”形状よりやや小さい“T”形状に複写される。
そのため、パターン31fとパターン31dとの間隔が非常に短い場合には、外側のパターン31e、31fが複写されていないことを目視で識別することは必ずしも容易ではないが、上述した第3の実施例と同様に、拡大鏡等と用いて検分した網点32a〜32dの形状、または、複写されたパターンの鮮明度の相違から複写されたことを識別することができる。
【0042】
第5実施例について説明する。
本実施例の印刷物は、以下に示すような階調がつけられた複製牽制パターンと、上述した第2実施例の図4(A)に示した不規則な白抜きの木目文様のカムフラージュパターン14とが組み合わせて形成されている。
図4(A)に示すカムフラージュパターン14は、以下に示すパターンについても、隣接するパターン間における階調の差異の判別を困難することで、複写牽制パターンが形成された印刷物なのか否かを全く殆ど判別できなくし、印刷物の複写牽制機能を増大させる。
図16(A)に本実施例の印刷物に形成された複写牽制パターンの平面図を示す。
図16(A)に示すように、複写牽制パターン36には、複写機による解像レベルがそれぞれ異なる階調を有する万線で構成されたパターン37a〜37fが形成されている。
それぞれのパターン37a〜37fを構成する「万線」は、それぞれのパターン37a〜37fでは、同一の線間隔で同一の太さの複数の線で構成される。
【0043】
また、パターン37a〜37fを構成する万線は、それぞれ同調して構成され、目視では、パターン37a〜37fがそれぞれ異なる階調を有する万線で構成されることは目視では容易に識別されない。
図16(B)に図16(A)に示す複写牽制パターン36の線C−Cに沿った部分のパターン37a〜37fを構成する万線の1インチあたりの線数の図、同様に図16(C)に万線の太さの図を示す。
図16(B)に示すように、内側のパターン37aから外側のパターン37fに向かうにつれて1インチ当たりの万線の数は増加、つまり、万線の間隔は小さくなる。
また、図16(C)に示すように、内側のパターン37aから外側のパターン37fに向かうにつれて万線の太さは細くなる。
【0044】
図17にそれぞれパターン37a〜37fを構成する万線を図解する。
図17に示すように、パターン37a〜37fは、それぞれのパターン37a〜37fにおいては同一間隔、同一太さの万線38a〜38fで構成される。
万線38a〜38fのピッチ(線間隔)P100,P85,P70,P55,P40,P25は、たとえば、それぞれ、50線/インチ(または、DPI:Dot Per Inch) 、75線/インチ、100線/インチ、125線/インチ、150線/インチ、165線/インチである。
【0045】
万線38a〜38fは、パターン4a〜4fがそれぞれ同調するように、全てのパターン37a〜37fの同一の大きさの範囲に存する万点32a〜32fの面積の総和がほぼ等しくなるような万線38a〜38fのピッチに応じた太さを有する。
たとえば、パターン37aの所定範囲内に存する万点38aの面積の総和と、パターン37bのパターン37aと同一の大きさの所定範囲内に存する万線38bの面積の総和とが等しくなる。
そのため、パターン37a〜37fでは、パターン37aからパターン37fに向かうにつれて万線38a〜38fのピッチは短くなるため、それに応じて万線38a〜38fの太さは小さくなる。
【0046】
このように、複写牽制パターン36では、パターン37a〜37fが「同調」するように形成されているため、パターン37a〜37fを構成する万線が、それぞれ異なる間隔および太さで構成されることは、注意深く見ると目視でも見えるが、通常、目視では識別困難になる。
【0047】
図11に図解した万点38a〜38fのうち、たとえば、万線38e、38fは、最高性能のカラー複写機の分解能レベルL1でも識別できない。
さらに、好適には、万線38a,38bは、最低カラー複写機の分解能レベルL3で識別できる。
また、万線38a,38b,38cは、標準的なカラー複写機の分解能レベルL2で識別できる。
【0048】
複写牽制パターン36についても種々の分解能のカラー複写機で複写すると、図12(A)〜(C)と同様の複写となる。
したがって、このような万線を用いたパターンも、平網を用いた場合と同様に、有効に複写牽制機能を発揮する。
【0049】
印刷物に形成される複写牽制パターンは、上述したものに限定されず、その他の文字、記号、図形等のパターンを用いてもよい。
【0050】
また、複写牽制パターンに含まれる複数のパターンを構成する平網または万線の色を、パターン同士で異なる色にしてもよい。
【0051】
また、複写牽制パターンを構成する平網または万線の階調が順次、段階的に変化する場合について例示したが、平網または万線の階調の変化は段階的なものでなくてもよい。
【0052】
さらに、光学的な複写としてカラー複写機による複写の場合を例示したが、モノトーン印刷された本発明の複写牽制パターンについて、モノトーンの複写機を用いて複写した場合にも、上記同様、本発明の複写牽制パターンは有効に複写牽制機能を発揮する。
【0053】
以上、本発明の複写牽制パターンを有する印刷物として、複数のパターン同士が同調した場合について例示したが、複数のパターン同士は必ずしも同調している必要はない。同調していると、目視で識別しにくいという利点はあるが、複写牽制機能という点からは、同調している必要はなく、複数のパターンにそれぞれ階調をつけて複写による分解能レベルが異なる平網または万線が形成されてあればよい。
【0054】
第6実施例について説明する。
本実施例の印刷物は、以下に示すような階調がつけられた複製牽制パターンと、上述した第2実施例の図4(A)に示した不規則な白抜きの木目文様のカムフラージュパターン14とが組み合わせて形成されている。
図4(A)に示すカムフラージュパターン14は、以下に示すパターンについても、隣接するパターン間における階調の差異の判別を困難することで、複写牽制パターンが形成された印刷物なのか否かを全く殆ど判別できなくし、印刷物の複写牽制機能を増大させる。
【0055】
図18(A)に本発明の複写牽制パターンを有する印刷物の好適実施例の一例としての網点を用いてパターンを形成した印刷物72の平面図を示す。
複写牽制パターン72は、背景74と、矩形の図形76とを有する。背景74と矩形図形76とは「毛抜き合わせ」がさている。
図19に背景74と矩形図形76の隣接する部分、つまり、線Y−Yの両側に沿った線の部分の背景74を構成する部分、つまり、上端物の高濃度部分43、内部の中間濃度部分42、および、中央部の低濃度部分41と、矩形図形76を構成する部分、つまり、中央部の低濃度部分61、および、下端部の高濃度部分62の網点を詳細に図解する。
【0056】
図19に図解したように、背景74は中心線C−Cの部分の低濃度部分41から上端部の高濃度部分43まで、同じ縦方向網目ピッチP41、たとえば、線数150線/インチ(または、DPI:Dot Per Inch) で網点401〜409で形成されている。横方向の網目ピッチP42も、この例では、縦方向網目ピッチP41と同じ線数150線/インチである。これらの網点401〜409の印刷インキの色調は桃色で印刷した。
矩形図形76は中心線C−Cの部分の低濃度部分61から下端部の高濃度部分62まで、縦方向網目ピッチP61、たとえば、線数65線/インチで網点601〜603で形成されている。横方向の網目ピッチP62は、この例では、縦方向網目ピッチP61と同じ、線数65線/インチである。これらの網点601〜603の印刷インキの色調は、背景の色調と同じ桃色で印刷した。
つまり、背景74を構成する網点401〜409の網目ピッチP41および網目ピッチP42は狭く、矩形図形76を構成する網点601〜603の網目ピッチP61および網目ピッチP62は広く、背景74と矩形図形76とは異なる網目ピッチで形成されている。
【0057】
線Y−Yの両側に沿って、中心線C−C位置から背景74の上端部に向けた網点401〜409の面積は大きくなっており、中心線C−C位置から矩形図形76の下端部に向けて網点601〜603の面積は大きくなっている。
背景74と矩形図形76との目視で識別困難にするには、これらを「同調」させればよい。つまり、背景74と矩形図形76とのそれぞれのある単位領域について、そこに含まれる網点の面積の総和(面積率)が、背景74と矩形図形76とでほぼ同じになればよい。そのためには、網目ピッチの大きな矩形図形76を構成する網目のそれぞれが、隣接する背景74の網点のそれぞれの面積より大きく形成される。
この例では、背景74が線数150DPI、矩形図形76が線数65DPIであるから(ただし、図解の関係で、図19は、網点ピッチP41と網点ピッチP61とは、1:1.5程度である)、同調させるには、矩形図形76の網点を隣接する背景74を構成する網点の面積の(150/65)2 ≒4.6倍にする。直径としては約2倍程度、矩形図形76の網点の直径が、隣接する背景74を構成する網点の直径より大きい。
【0058】
矩形図形76の網点ピッチP61を背景74の網点ピッチP41より大きくした理由は、矩形図形76を構成する網点の面積の大きさが背景74を構成する網点の面積よりも大きいから、複写すると、矩形図形76のほうが鮮明に現出する。もとの印刷物においては、矩形図形76が背景74に同調して、つまり、背景74に溶け込んで矩形図形76が目視では識別しにくいようになっているが、複写すると、鮮明に現出するから、複写物があることが容易に識別できる。
たとえば、悪意の複写を試みた人が、もとの印刷物では背景74に溶け込んで識別困難な矩形図形76が複写をすると、現出するので、その悪用を断念するようになる。
【0059】
上述した網点の大きさを傾斜状にまたは段階的に変化させたことにより、図18(B)に背景74の濃度曲線CV4、矩形図形76の濃度曲線CV6として図示したように、背景74と矩形図形76との濃度は、中心線C−C位置においては、ほとんどパターンは存在しないが、中心線C−Cから端部に向けて、濃度(階調)が高くなるように、形成されている。その結果、目視では、端部は濃い桃色に見え、中心線C−Cに向かうにつれて薄い桃色に見え、中心線C−C位置は印刷物自体の色、この例では、白色として見える。
しかも、背景74と矩形図形76とはそれらの網点の面積率がほぼ同じに同調しているから、背景74の中に存在する矩形図形76は背景74と渾然一体となって見える。つまり、拡大鏡を用いて、あるいは、注意深くみると目視でも、背景74と矩形図形76とは識別できるが、通常の状態では、矩形図形76が背景74に溶け込み、背景74と矩形図形76とは目視では簡単には識別困難である。
【0060】
図19に図解した網点401〜409、および、網点601〜603の面積の大きさは、現在の最新の高性能のカラー複写機の分解レベルL1では識別できない面積の網点401〜403、および、網点601〜602を含んでいる。
さらに好適には、最低のカラー複写機の分解能レベルL3で充分識別できる面積の網点407〜409を含んでいる。
分解能レベルL2は、最高の分解レベルL1と、最低の分解能レベルL3との間の分解能レベルを示す。
【0061】
図20(A)〜(C)はそれぞれ、分解能レベルL3、L2、L1のカラー複写機で、上述した複写牽制パターン72を複写したときの複写物を示す。
なお、図20(A)〜(C)における傾斜で示した部分は、複写された部分を示す。ただし、図解の関係で同じ濃度で複写で示した部分は、複写された部分を示す。ただし、図解の関係で同じ濃度で複写されているように示しており、実際は、後述するカラー複写機の分解能のレベルに応じた再現性で、元の背景74および元の矩形図形76の濃度に応じて複写されるものとする。
上述したように、矩形図形76は背景74より広いピッチの網線が構成され、背景74と矩形図形76とが同調しているから、換言すれば、矩形図形76を構成する網点の面積が隣接する背景74を構成する網点の面積よりも大きいから、以下において、複写すると、矩形図形76のほうがより鮮明に現出することに留意されたい。
【0062】
図20(A)に示すように、分解能レベルL3のカラー複写機で複写した場合、そのカラー複写機では分解能レベルL3以下の網点は再生できないから、その複写パターンは、背景74の端物の高濃度部分43のみがほぼ、ベタ状に複写されるが、背景74の内部の中間濃度部分42および背景74の中央部の低濃度部分41、ならびに、矩形の図形76は複写されない。
したがって、この分解能レベルL3の複写機で複写すると、目視でも、複写したものであることが判り、複写牽制パターンとしても有効である。
【0063】
図20(B)に示すように、分解能レベルL2のカラー複写機で複写した場合、そのカラー複写機では分解能レベルL2以下の網点は再生できないが、図20(A)に示した例に比べると、その複写パターンは、背景74の端物の高濃度部分43から内部の中間濃度部分42に向かって複写される部分は拡大する。しかしながら、依然として、背景74の中央部の低濃度部分41、および、矩形図形76は複写されない。
したがって、この分解能レベルL2で複写されても、目視でも、複写したものであることが判り、複写牽制パターンとしても有効である。
【0064】
図20(C)に示すように、分解能レベルL1のカラー複写機で複写した場合、その複写パターンは、背景74の内部の中間濃度部分43および矩形図形76の端部の高濃度部分62まで複写される部分は拡大するが、依然として、背景74の中央部の低濃度部分41、および、矩形の図形76の中央部の低濃度部分61は複写されない。
複写されない背景74の中央部の低濃度部分41、および、矩形図形76の中央部の低濃度部分61の部分は、元の複写牽制パターン72についても目視ではその存在の識別は必ずしも容易ではない。しかしながら、拡大鏡などを用いれば、矩形図形76の端部の高濃度部分62、および、背景74の中央部の低濃度部分41の網点の形状を正確に識別できる。したがって、複写された印刷物を拡大鏡などを用いて検分すれば、存在するはずの網点がないことから、複写したものであることが容易に識別できる。
【0065】
また、図20(C)に示した複写された部分、背景74の内部の中間濃度部分43と矩形図形76の端部の高濃度部分62とでは、これらの部分を構成する網点の個々の面積はほぼ等しいが、網目ピッチの差異により、網目ピッチの広い矩形図形76の端部の高濃度部分62の方が、網目ピッチの狭い背景74の内部の中間濃度部分42より鮮明に複写される傾向があり、複写された部分が目視でも容易に識別できる程度になる。つまり、元の複写牽制パターン72においては、背景74と矩形図形76とは同調しているため、目視では識別しにくい矩形図形76の端部の高濃度部分62が複写により、目視でも容易に識別できるようになる。
つまり、分解能レベルの高いカラー複写機を用いても、上記本発明の複写牽制パターンは有効に複写牽制機能を発揮する。
【0066】
以上述べたように、上述した複写牽制パターンを有する複写牽制パターン72は、種々の分解能を持つカラー複写機またはモノトーン複写機に対しても有効に複写牽制機能を発揮する。
なお、上記例はカラー印刷物を複写するカラー複写機で複写する場合を例示したが、モノクロ複写機で複写する場合も、上記同様となる。
【0067】
将来的には、分解能レベルL1よりもさらに高い分解能のカラー複写機またはモノトーン複写機が現出する可能性がある。この場合には、図20(C)に示した複写部分を示す傾斜が中心線C−Cの近傍まで拡大することになる。しかしながら、上述したように、矩形図形76内の複写部分は、背景74の複写部分よりも顕著に複写される傾向があるから、複写物の識別が容易である。また、拡大鏡などで複写部分を検査すると、上述したように、複写されたものか否かを識別できる。つまり、上述した二種の網点ピッチを有し、面積に変化をつけた網線からなる複写牽制パターンは、カラー複写機の分解能が向上した場合にも、網点ピッチを変えることなく、将来的にも複写牽制を有効ならしめる。
【0068】
図19に例示した網点401〜409、および網点601〜603の形状は丸に限らず、その他の種々の形状にすることができる。
たとえば、図13に示したように、網点の個々の形状を「花びら様」の形状にし、しかも、位置に応じて、図19に示したように、階調をつける。花びら様の形状は接近した部分があるので、分解能のかなり高いカラー複写機でも、複写すると隣接する花びらがくっついて丸に近い形状に複写する傾向がある。したがって、複写されたものを拡大鏡で検査すると、複写されたものであることが識別できる。
【0069】
以上の実施例は、パターンを構成する要素として網点を用いた例を示したが、本発明のパターンを構成する要素としては、網点に限らず、たとえば、「万線」を用いてもよい。
【0070】
第7実施例について説明する。
本実施例の印刷物は、以下に示すような階調がつけられたパターンと、上述した第2実施例の図4(A)に示した不規則な白抜きの木目文様のカムフラージュパターン14とが組み合わせて形成されている。
図4(A)に示すカムフラージュパターン14は、以下に示すパターンについても、隣接するパターン間における階調の差異の判別を困難することで、複写牽制パターンが形成された印刷物なのか否かを全く殆ど判別できなくし、印刷物の複写牽制機能を増大させる。
図21は、本実施例の印刷物に形成された複写牽制パターン82を説明するための図である。
複写牽制パターン82は、背景(下地)14と、矩形図形86とを有する。
図22に背景84と矩形図形86の隣接する部分、つまり、線Y−Yに沿った部分の背景84を構成する部分である、端部の高濃度部分143、内部の中間濃度部分142、および、中央部の低濃度部分141と、矩形図形86を構成する部分である、中央部の低濃度部分161、および、端部の高濃度部分162の万線を詳細に図解する。
【0071】
背景84は中心線C−Cの部分の低濃度部分141から端部の高濃度部分143まで、同じ網目ピッチP141、たとえば、線数150線/インチで複数の万線1401〜1409で形成されている。これらの万線1401〜1409の色調は全て同じ水色である。
矩形図形86も中心線C−Cの部分の低濃度部分161から端部の高濃度部分162まで、同じ網目ピッチP161、たとえば、線数65線/インチで複数の網点1601〜1603で形成されている。これらの万線1601〜1603の色は、万線1401〜1409と同じ全て水色である。
つまり、背景84を構成する万線1401〜1409の網目ピッチP141は狭く、矩形図形86を構成する万線1601〜1603の網目ピッチP161は広く、異なる網目ピッチで背景84と矩形図形86とが形成されている。
【0072】
線Y−Yの両側に沿って、中心線C−C位置から背景84の端部に向けて万線1401〜1409の太さは太くなっており、同様に、中心線C−C位置から矩形図形86の端部に向けて万線1601〜1603の太さは太くなっている。
しかも、線Y−Yの両側に沿った同じ位置において、背景84を構成する万線の太さと矩形図形86を構成する万線の太さとは、ある単位領域についてそれらの面積率がほぼ等しい状態、つまり、同調するように形成されている。
【0073】
上述した万線の構成により、図21(B)に図示した背景84の濃度曲線CV14、矩形図形86の濃度曲線CV16から明らかなように、背景84と矩形図形86との濃度は、中心線C−C位置においては、ほとんどパターンは存在しないが、中心線C−Cから端部に向けて、濃度が高くなるように、形成されている。その結果、目視では、端部は濃い水色に見え、中心線C−Cに向かうにつれて薄い水色に見え、中心線C−C位置は印刷物自体の色、この例では、白色として見える。
しかも、隣接する背景84と矩形図形86とは同調して形成されているから、背景84の中に存在する矩形図形86は隠れたように見え、注意深くみると目視でも見えるが、通常、目視ではその識別が困難になる。
【0074】
図22に図解した万線1401〜1409、および、万線1601〜1603の太さは、現在の最新の高性能のカラー複写機の分解能レベルL1では識別できない太さの万線1401〜1403、および、万線1601〜1602を含んでいる。
さらに好適には、最低のカラー複写機の分解能レベルL3で充分識別できる太さの万線1407〜1409を含んでいる。
分解能レベルL2は、最高の分解レベルL1と、最低の分解能レベルL3との間の分解能レベルを示す。
【0075】
本実施例についても、種々の分解能のカラー複写機で複写すると、図20(A)〜(C)と同様の複写となる。
したがって、このような万線を用いたパターンも、網点を用いた場合と同様に、有効に複写牽制機能を発揮する。
【0076】
印刷物に形成される複写形成パターンは、上述したものに限らない。たとえば、矩形図形76、16に変えて英数字などを用いてもよい。
また、色は上述した桃色、水色などに限らず、任意の色を用いることができる。
さらに上述した例は、複写機として、カラー複写機を用いた場合を例示したが、モノトーン印刷された本発明の複写牽制パターンについて、モノトーンの複写機を用いて複写した場合にも、上記同様、本発明の複写牽制パターンは有効に複写牽制機能を発揮する。
【0077】
第8実施例について説明する。
本実施例の印刷物には、第6実施例で説明した図18に示すような階調を有する網点で構成される複写牽制パターンと、この複写牽制パターンが有する階調を同調させるパターンを有するカムフラージュパターンとが形成されている。
図23は、本実施例の印刷物に形成されたカムフラージュパターン84を説明するための図である。
カムフラージュパターン84は、たとえば、図19に示す最高の分解能レベルL1でも複写されない網点401で構成され、網点のピッチを調整することで、図23(B)に示すような所定の濃度を現出させている。
【0078】
図23(B)に示すように、背景カムフラージュパターン84および矩形図形カムフラージュパターン176の濃度は、上下端部43では低く、上下端部43から中心線C−Cに向かって高くなるように、網線401を用いて所定のピッチで形成されている。このとき、図18に示す複写牽制パターンが有する濃度と同調する盲点401のピッチで背景カムフラージュパターン84および矩形図形カムフラージュパターン176が形成され、本実施例の印刷物に形成された複写牽制用の階調を有すパターンは肉眼では殆ど認識されず、印刷物の図18に示す一面全体が同一の濃度で視認される。その結果、印刷物を目視したときには、複写牽制パターンが形成された印刷物であることを判別することができず、複写牽制機能を効果的に発揮することができる。
本実施例では、網点を用いて構成されたパターンについて例示したが、上述した第7実施例での説明した図21に示すような万線で構成されるパターンについても、万線で構成されるカムフラージュパターンを用いて濃度を同調させるようにしてもよい。
【0079】
第9実施例について説明する。
本実施例では、それぞれ濃度の異なる警告パターンおよび背景パターンと、この警告パターンと背景パターンとの濃度を同調させる第2のパターンが形成された印刷物について説明する。
図24は、本実施例の印刷物を説明するための図である。
図24に示す印刷物92に形成された警告パターン6および背景パターン8は、上述した第1実施例の図1(B)に示すものと同一である。
すなわち、図24に示す警告パターン6は、たとえば、133線/インチ(または、DPI:dot per inch) の平網を用いて黒のインクで印刷されている。
【0080】
背景パターン8は、たとえば、65線/インチの平網を用いて黒のインクで印刷されている。
本実施例の印刷物では、複写機で複写できない大きさの網点を用いて構成される第2のパターン98が背景パターン8と組み合わせて印刷物に印刷されている。
図24の拡大部93に示すように、背景パターン8を構成する網点8pと、第2のパターン98を構成する網点98pとが規則的に組み合わさって印刷されている。
【0081】
印刷物92では、1インチ平方の領域における、警告パターン6を構成する網点の総和面積と、背景パターン8を構成する網点8pおよび第2のパターンを構成する網点98pの総和面積とはほぼ等しい。
その結果、印刷物92を目視したとき、警告パターン6が存在する部分と、背景パターン8が存在する部分とは同一の濃度を有し、警告パターン6が形成された印刷物であることを殆ど判別することができない。
一方、このような印刷物92を複写機を用いて複写すると、網点98pで構成される第2のパターンは複写できず、印刷物92の複製物には、133線/インチの平網で構成される警告パターン6が、65線/インチの平網で構成される背景パターン8に比べて鮮明に複写され、警告パターン6が視認される。その結果、複写機による複製物であることを一目で判断することができる。
【0082】
上述した実施例では、背景パターン8に第2のパターンを組み合わす場合について説明したが、警告パターン6が背景パターン8に比べて濃度が低い場合には、警告パターン6に第2のパターンを組み合わせて形成し、警告パターン6の濃度と背景パターン8の濃度とを同調させるようにしてもよい。
【0083】
【発明の効果】
本発明の印刷物によれば、目視ではカムフラージュパターンが特に強調され、複写牽制機能を有する印刷物であることを判別することが困難である。その結果、印刷物の複写牽制機能が効果的に発揮される。
また、本発明の印刷物によれば、種々の解像レベルを有する複写機に対しての複写牽制を効果的に発揮することができる。
さらに、本発明の印刷物では、複写牽制パターンとカムフラージュパターンとを同時に印刷すれば、複製物に現出する複製牽制パターンにモアレが生じることを有効に防止することができ、印刷物の複写牽制機能が効果的に発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の印刷物を説明するための図であり、(A)は印刷物のカムフラージュパターンを説明するための図であり、(B)は印刷物の警告パターンおよび背景パターンを説明するための図である。
【図2】第1実施例の印刷物の複写機による複製物を説明するための図である。
【図3】第1実施例の印刷物のカムフラージュパターンのその他の例を説明するための図である。
【図4】第2実施例の印刷物を説明するための図であり、(A)は印刷物の背景パターンおよびカムフラージュパターンを説明するための図であり、(B)は印刷物の背景パターンおよびカムフラージュパターンを説明するための図であり、(C)は背景パターンの濃度を説明するための図であり、(D)は警告パターンの濃度を説明するための図である。
【図5】第2実施例の印刷物に用いられる網点の大きさを説明するための図である。
【図6】第2実施例の印刷物を最高レベルの分解能を有する複写機で複写した複製物を説明するための図である。
【図7】第2実施例の印刷物を中レベルの分解能を有する複写機で複写した複製物を説明するための図である。
【図8】第2実施例の印刷物を低レベルの分解能を有する複写機で複写した複製物を説明するための図である。
【図9】第2実施例の印刷物のカムフラージュパターンのその他の例を説明するための図であり、(A)はカムフラージュパターンのパターンを説明するための図であり、(B)はカムフラージュパターンの濃度を説明するための図である。
【図10】第3実施例の印刷物を説明するための図であり、(A)は複数の種類のパターンの形成位置を説明するための図であり、(B)は各パターンの1インチ当たりの線数を説明するための図であり、(C)は各パターンの網点の大きさを説明するための図である。
【図11】図10に示す各パターンを構成する平網の種類を説明するための図である。
【図12】図10に示す印刷物の複製物を説明するための図であり、(A)は低い解像レベルの複写機による複製物を説明するための図であり、(B)は中程度の解像レベルの複写機による複製物を説明するための図であり、(C)は最高の解像レベルを有する複写機による複製物を説明するための図である。
【図13】図11の平網のその他の形状を説明するための図である。
【図14】第4実施例の印刷物を説明するための図である。
【図15】図14に示す印刷物の複製物の説明するための図であり、(A)は低い解像レベルの複写機による複製物を説明するための図であり、(B)は中程度の解像レベルの複写機による複製物を説明するための図であり、(C)は最高の解像レベルを有する複写機による複製物を説明するための図である。
【図16】第5実施例の印刷物を説明するための図であり、(A)は複数の種類のパターンの形成位置を説明するための図であり、(B)は各パターンの1インチ当たりの線数を説明するための図であり、(C)は各パターンの万線の大きさを説明するための図である。
【図17】図16の印刷物を構成する万線を説明するための図である。
【図18】第6実施例の印刷物を説明するための図であり、(A)は複数の異なるパターンの位置を説明するための図であり、(B)はパターンの濃度を説明するための図である。
【図19】図18の印刷物を構成する網点を説明するための図である。
【図20】図18の印刷物の複写機による複製物の説明するための図であり、(A)は低い解像レベルの複写機による複製物を説明するための図であり、(B)は中程度の解像レベルの複写機による複製物を説明するための図であり、(C)は最高の解像レベルを有する複写機による複製物を説明するための図である。
【図21】第7実施例の印刷物を説明するための図であり、(A)は複数の異なるパターンの位置を説明するための図であり、(B)はパターンの濃度を説明するための図である。
【図22】図21に示す印刷物を構成する万線を説明するための図である。
【図23】第8実施例の印刷物のカムフラージュパターンを説明するための図であり、(A)はカムフラージュパターンの種類の相違を説明するための図であり、(B)はカムフラージュパターンの濃度を説明するための図である。
【図24】第9実施例の印刷物を説明するための図である。
【符号の説明】
2、12、22、30、34、36、72、82・・・印刷物
6、16・・・警告パターン
8、18・・・背景パターン
14、24、84・・・カムフラージュパターン
401〜409、32a〜32f、601〜603、8p、98p・・・網点
38a〜38f、141〜143、1601〜1603・・・万線
98・・・第2のパターン
Claims (1)
- 第1の平網を用いて構成された背景パターンと、
複写された場合に前記背景パターンより鮮明に複写されるように前記第1の平網より狭い間隔の第2の平網を用いて構成された警告パターンと、
複写できない大きさの網点を用いて、前記背景パターンに組み合わせて印刷される同調パターンと
を有し、
1インチ平方の領域における、前記警告パターンの前記第2の平網の網点の総和面積と、前記背景パターンの前記第1の平網の網点および前記同調パターンを構成する前記網点の総和面積とがほぼ等しい
印刷物。
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