JPH09254519A

JPH09254519A - 複写防止印刷物

Info

Publication number: JPH09254519A
Application number: JP8062746A
Authority: JP
Inventors: Shuichi Inaba; 修一稲葉
Original assignee: Kyodo Printing Co Ltd
Current assignee: Kyodo Printing Co Ltd
Priority date: 1996-03-19
Filing date: 1996-03-19
Publication date: 1997-09-30

Abstract

(57)【要約】【課題】カラー複写機により複写した場合に偽造であ
ることが明確に判別でき、偽造を防止する複写防止印刷
物を提供する。【解決手段】定期券１０には、背景パターン１２が印
刷形成され、背景パターン１２上に絵柄パターン１４が
印刷形成されている。たとえば背景パターン１２がオレ
ンジ、絵柄パターン１４が黄緑の色により形成されてい
る場合に、黄色が共通の色成分として含まれているか
ら、複写した場合に黄緑の絵柄パターン１４が黄色に変
色し、その他の部分は消色するから、複写されたもので
あることがわかる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複写機による偽造
を防止することができる複写防止印刷物であって、特
に、株券、商品券、図書券等の有価証券、住民票等の証
明書類および任意の形状および媒体からなる金券（カー
ドタイプを含む）等の重要な印刷物のカラー複写機によ
る複写を有効に防止することができる複写防止印刷物に
関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、カラー複写機の高性能化に伴い、
株券、商品券、図書券等の有価証券、住民票等の証明書
類および任意の形状および媒体からなる金券等の重要な
印刷物が、簡単にカラー複写機により複写することで容
易に偽造できるようになってきている。

【０００３】そこで、従来は、例えば特開昭５３−１４
２２３７号公報、特開昭５４−７４１２５号公報、に記
載されている様に基材表面に網点などの微細構成子から
なる潜像と該潜像より大きな微細構成子からなる背景と
を印刷し、該潜像の周囲および、潜像上を含む基材表面
に別途、潜像よりも粗、又は、密の微細構成子からな
り、潜像および背景とをカモフラージュするパターンを
重ねて印刷し、肉眼により一見しただけでは、微細構成
子からなる潜像を見つけられないようにした印刷物が知
られている。

【０００４】このような印刷物をカラー複写機により複
写すると、複写物においては微細構成子からなる潜像と
して印刷されている部分が鮮明に現出するように複写さ
れるため、一見して複製された印刷物（偽造物）である
ことが判明し、カラー複写機による偽造を有効に防止す
ることが可能であった。

【０００５】しかし、上記のように基材表面に微細構成
子よりなる潜像と該潜像より大きな微細構成子からなる
背景とを印刷し、該潜像の周囲および、潜像上を含む基
材表面（背景）に別途、潜像よりも粗、又は、密の微細
構成子からなり、潜像と背景とをカモフラージュするパ
ターンを重ねて印刷した印刷物では、潜像と背景とをカ
モフラージュするパターンとが別々の色調の色を用いて
いる場合、その色調のコントロールが正確に行われてい
ないと、その印刷物をカラー複写機により複写した場合
に潜像が現れないことがあるため、カラー複写機による
複写（偽造）物を防止できる程度に潜像と背景を印刷し
た印刷物を得ることが困難であった。

【０００６】そして、上記のように基材表面に微細構成
子よりなる潜像と該潜像より大きな微細構成子からなる
背景とを印刷し、該潜像の周囲および、潜像上を含む基
材表面（背景）に別途、潜像よりも粗、又は、密の微細
構成子からなり、潜像と背景とをカモフラージュするパ
ターンを重ねて印刷した印刷物では、その印刷物を製造
するのに、潜像と背景とをカモフラージュするパターン
を別々の工程で印刷し、印刷物を得ていたので、得られ
る印刷物が有効にカラー複写機による複写（偽造）物を
防止できる程度に印刷され、同時に目視により確認でき
ない程度に印刷されているか否かの評価は、印刷物が完
成しなければできないという欠点があった。また、潜像
と潜像をカモフラージュするパターンとが別々の色調の
色を用いる場合には、印刷工程においてその色調のコン
トロールを正確に行わないと、得られる印刷物をカラー
複写機により複写した場合、潜像が現れない等の欠点も
あった。

【０００７】さらに、上記のような従来の基材表面に微
細構成子よりなる潜像と該潜像より大きな微細構成子か
らなる背景とを印刷し、該潜像の周囲および、潜像上を
含む基材表面（背景）に別途、潜像よりも粗、又は、密
の微細構成子からなり、潜像と背景とをカモフラージュ
するパターンを重ねて印刷した印刷物を印刷形成する場
合には、潜像と背景とをカモフラージュする微細構成子
の原版上の設計値と微細構成子の印刷による再現性を考
慮して、オフセット印刷方式が行われていた。しかし、
製造数量が多い場合には、オフセット印刷方式では生産
性に問題があり、得られる印刷物の製造コストが高いも
のとなっていた。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点を解決し、肉眼により観察した場合に偽造防止
用の潜像を容易に見つけられず、複写した場合には明確
に潜像パターンが現れるようにした複写防止印刷物を提
供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、複写防
止印刷物は、複数の色成分を含む第１の色によって形成
される第１のパターンと、複数の色成分を含む第２の色
によって形成される第２のパターンとを有し、第１の色
に含まれる複数の色成分と第２の色に含まれる複数の色
成分とは共通の色成分を有し、複写した場合に第１の色
と第２の色との共通の色成分が再現され、第１の色と第
２の色との共通でない色成分が消色することにより複写
を判別することを特徴としている。

【００１０】また、第１のパターンは背景であり、第２
のパターンは背景として第１のパターン上に形成された
絵柄であることを特徴とする。

【００１１】また、背景としての第１のパターンは印刷
物の一部に形成されていることを特徴とする。

【００１２】また、背景としての第１のパターンはベタ
印刷により形成されていることを特徴とする。

【００１３】また、背景としての第１のパターンは網点
印刷により形成されていることを特徴とする。

【００１４】また、絵柄としての第２のパターンはベタ
印刷により形成されていることを特徴とする。

【００１５】また、絵柄としての第２のパターンは網点
印刷により形成されていることを特徴とする。

【００１６】また、背景としての第１のパターンは基材
上に、濃度約０．１で印刷形成され、絵柄としての第２
のパターンは、第１のパターン上に、濃度約０．１で印
刷形成されていることを特徴とする。

【００１７】また、背景としての第１のパターンは基材
上に、１５０〜２５０線、面積率２０〜４０％、濃度約
０．１で印刷形成され、絵柄としての第２のパターンは
第１のパターン上に、１５０〜２５０線、面積率２０〜
４０％、濃度約０．１で印刷形成されていることを特徴
とする。

【００１８】また、背景としての第１のパターンは基材
上に、濃度０．１以上で印刷形成され、絵柄としての第
２のパターンは、第１のパターン上に、１５０〜２５０
線、面積率２０〜４０％、濃度約０．１で印刷形成され
ていることを特徴とする。

【００１９】また、背景としての第１のパターンは基材
上に、１５０〜２５０線、面積率２０〜４０％、濃度約
０．１で印刷形成され、絵柄としての第２のパターンは
第１のパターン上に、濃度０．１以上で印刷形成されて
いることを特徴とする。

【００２０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面によ
り詳細に説明する。なお、以下に説明する実施例は本発
明の複写防止印刷物を定期券に適用した場合のものであ
る。

【００２１】図１には本発明を定期券に適用した一実施
例が示されている。図１に示す定期券１０はポリエチレ
ンテレフタレート（ＰＥＴ）などの基材からなり、後に
駅などで乗車区間等が印字されて使用可能な定期券とな
る。

【００２２】定期券１０には、予め受像層（図示しな
い）が設けられ、その上に背景パターン１２が印刷形成
され、背景パターン１２上に絵柄パターン１４が印刷形
成されている。背景パターン１２および絵柄パターン１
４は後述するように異なる色彩（色成分）を有するイン
キにより形成され、カラー複写機による複写によって消
色する濃度で形成される。背景パターン１２はベタのパ
ターンでもよいし、通常の定期券の背景となる地紋等の
模様パターンでもよい。絵柄パターン１４は背景パター
ン１２上に重ねられることにより、複写防止の効果を有
する部分である。

【００２３】背景パターン１２は定期券１０の基材上に
濃度０．１以上で印刷形成されている。絵柄パターン１
４は背景パターン１２上に、１５０〜２５０線、面積率
２０〜４０％、濃度約０．１で印刷形成されている。

【００２４】背景パターン１２および絵柄パターン１４
は、本実施例では黄緑、オレンジ、紫のうちの２つを組
み合わせて選択される。したがって、たとえば次のよう
な組み合わせが選択できる。

【００２５】

【００２６】このように黄緑、オレンジ、紫のうちの２
つの色を組み合わせて背景パターン１２および絵柄パタ
ーン１４を形成している。黄緑、オレンジ、紫のパター
ンを形成するインキの成分は後述するが、これらの成分
からわかるように、黄緑のパターンは青色および黄色の
成分、オレンジのパターンは赤色および黄色の成分、紫
のパターンは赤色および青色の成分によりそれぞれ形成
されている。

【００２７】したがって、たとえば絵柄パターン１４が
黄緑、背景パターン１２がオレンジで形成されている場
合には絵柄パターン１４の設けられた部分は黄緑を構成
する青色および黄色の成分、オレンジを構成する赤色お
よび黄色の成分が混合されているから、共通する黄色の
成分は複写によっても消色しない濃度となる。このた
め、カラー複写機で複写した場合に、黄緑を構成する青
色およびオレンジを構成する赤色の成分は消色するが、
共通する黄色の成分は消色しないため、絵柄パターン１
４の部分は黄色に複写される。一方、背景パターン１２
の部分は消色するが、薄いオレンジ色として複写され
る。

【００２８】したがって、このような色の定期券をカラ
ー複写機で複写すると、オリジナルの定期券において黄
緑に見えた絵柄パターン１４の部分が黄色に変色したよ
うに見えるため、複写による偽造を目視により容易に発
見することができる。

【００２９】同様に、絵柄パターン１４が紫、背景パタ
ーン１２がオレンジで形成されている場合には、複写に
よって絵柄パターン１４が赤に変色して見える。また、
絵柄パターン１４が紫、背景パターン１２が黄緑で形成
されている場合には、複写によって絵柄パターン１４が
青に変色して見え、絵柄パターン１４がオレンジ、背景
パターン１２が黄緑で形成されている場合には、複写に
よって絵柄パターン１４が黄色に変色して見える。

【００３０】このように絵柄パターン１４を形成するイ
ンキと背景パターン１２を形成するインキに共通の色成
分をもたせることによって、共通の色成分が複写によっ
ても消色しないため、絵柄パターン１４の部分を明確に
変色させることができ、複写による偽造を目視により容
易に発見することができることから、偽造を有効に防止
することができる。

【００３１】また、定期券１０の絵柄パターン１４、背
景パターン１２が印刷形成されている面と反対側の面に
は、磁気記録層（図示しない）が設けられ、この磁気記
録層上に注意書等の文字が印刷されている。

【００３２】このように２つの色成分のインキにより絵
柄パターン１４および背景パターン１２を形成している
から、１色のインキにより形成されたパターンの場合の
ようにカラー複写機の濃度を調節して対応しようとして
も複写した物が変色することを防ぐことができないた
め、真偽を目視により容易に発見することができること
から有効に偽造を防止することができる。

【００３３】上記したように、背景パターン１２は定期
券１０の基材上に濃度０．１以上で印刷形成され、絵柄
パターン１４は背景パターン１２上に、１５０〜２５０
線、面積率２０〜４０％、濃度約０．１で印刷形成され
ることが必要である。背景パターン１２はベタ刷である
ことが、絵柄パターン１４の変色を明確に見せることが
できるため好ましい。

【００３４】絵柄パターン１４が複写した際に変色する
効果を考慮すると、背景パターン１２と絵柄パターン１
４の印刷濃度は同じ程度の濃度にすることが好ましく、
絵柄パターン１４の面積率は２０％〜４０％の範囲が、
カラー複写機により複写した場合に絵柄パターン１４が
変色しやすいので好ましい。

【００３５】絵柄パターン１４の面積率が２０％より小
さいと、カラー複写機で複写した場合、絵柄パターン１
４の部分が変色しても背景パターン１２とのコントラス
トが低いため目視により変色していることを確認しにく
いので好ましくない。

【００３６】絵柄パターン１４の面積率が４０％を越え
ると、背景パターン１２とのバランスがくずれるため、
変色が充分に現われないので好ましくない。

【００３７】絵柄パターン１４の印刷濃度は、網点の面
積率と線数の組合せによって任意の値を設定することが
できるが、印刷適性や印刷濃度を考慮すると、カラー複
写機で複写した場合、１５０線より少ないと消色による
変色が生じなかったり、２５０線より多いと適切な印刷
濃度が得られなかったりするので好ましくない。

【００３８】次に、背景パターン１２および絵柄パター
ン１４を形成するためのインキの組成について説明す
る。（背景パターン１２および絵柄パターン１４用のインキ組成）黄緑インキ青色顔料（チバガイギー社製、商品名マイクロリスブルーＡ３Ｒ−Ｋ）０．９重量部黄色顔料（チバガイギー社製、商品名マイクロリスイエロー３Ｇ−Ｋ）０．３重量部塩酢ビ共重合樹脂０．８重量部溶剤（ＭＥＫ：トルエン＝１：１）２３．３重量部ＵＲ−９５００（３０％）２４．７重量部ＶＡＧＨ（２０％）３７．０重量部高沸点シンナー１２．４重量部オレンジインキ赤色顔料（チバガイギー社製、商品名マイクロリスレッドＢＲ−Ｋ）０．３重量部黄色顔料（チバガイギー社製、商品名マイクロリスイエロー３Ｇ−Ｋ）０．３重量部塩酢ビ共重合樹脂０．８重量部溶剤（ＭＥＫ：トルエン＝１：１）１２．９重量部ＵＲ−９５００（３０％）２８．５重量部ＶＡＧＨ（２０％）４２．９重量部高沸点シンナー１４．３重量部紫インキ赤色顔料（チバガイギー社製、商品名マイクロリスレッドＢＲ−Ｋ）０．３重量部青色顔料（チバガイギー社製、商品名マイクロリスブルーＡ３Ｒ−Ｋ）０．４重量部塩酢ビ共重合樹脂０．８重量部溶剤（ＭＥＫ：トルエン＝１：１）１２．９重量部ＵＲ−９５００（３０％）２８．５重量部ＶＡＧＨ（２０％）４２．９重量部高沸点シンナー１４．３重量部

【００３９】（背景パターン１２および絵柄パターン１４の印刷条件）インキ粘度１６秒（ザンカップ：Ｚｃ＃４）印刷速度１０ｍ／分乾燥温度９０℃ ドクター刃圧（エアーシリンダーの内圧）２．０Kg／cm² 印圧 (エアーシリンダーの内圧）２．０Kg／cm²

【００４０】図５は、上記の組成のインキを用いて図１
の定期券１０の背景パターン１２および絵柄パターン１
４を単色でグラビア印刷する製造工程の例が示されてい
る。送り出しロール２２から送り出された基材はグラビ
アシリンダー２３および圧胴２４を通過することによっ
て、グラビアインキ２６により背景パターン１２がグラ
ビア印刷され、同様に絵柄パターン１４もグラビア印刷
される。２５はグラビアシリンダー２３のインキを掻き
取るドクターブレードである。印刷された基材は乾燥炉
２７において乾燥され、巻取りロール２８に巻き取られ
る。このグラビア印刷におけるグラビアインキの組成お
よび印刷条件は上記の通りである。

【００４１】（具体例１）下記のような色の組み合わせ
によって形成される定期券を製造し、それぞれ共通する
色成分の濃度を測定した。なお、色成分濃度はマクベス
(社) 製の反射濃度計（ＲＤ９１８：Ｃ (シアン) フィ
ルター）を用いて測定した値である。

【００４２】１．絵柄パターン１４背景パターン１２黄緑オレンジ黄成分濃度１．０４０．６４２．絵柄パターン１４背景パターン１２紫オレンジ赤成分濃度０．６２０．２７３．絵柄パターン１４背景パターン１２紫黄緑青成分濃度０．５７０．２４４．絵柄パターン１４背景パターン１２オレンジ黄緑黄成分濃度１．１１０．５１

【００４３】上記の定期券を下記の３種類のカラ−複写
機で複写し、その複写物を目視により評価した。富士ゼロックス（株）製Ａ−ｃｏｌｏｒ９３５（登
録商標）キャノン（株）製ＰＩＸＥＬＣＬＣ５００（登録商
標）リコー（株）製ＰＲＥＴＥＲ７５０（登録商標）

【００４４】いずれの定期券も、複写により絵柄パター
ン１４の部分の変色が目視により確認できた。絵柄パタ
ーン１４は、１の場合には黄色に、２の場合には赤色
に、３の場合には青色に、４の場合には黄色に、それぞ
れ変色が認められ、これにより複写物であることが目視
により容易に識別できた。なお、１の場合が目視による
確認は最も容易であった。

【００４５】図２には本発明を定期券に適用した他の実
施例が示されている。この実施例においては、背景パタ
ーン１２は定期券の約半分の面に形成され、他の約半分
の面は白色の無地のままとされている。絵柄パターン１
４は背景パターン１２および無地の部分に跨がるように
形成されている。

【００４６】このように背景パターン１２および絵柄パ
ターン１４を形成した場合にも、背景パターン１２およ
び絵柄パターン１４の濃度が複写によって消色するよう
な大きさの網点や薄い色で形成されていれば、複写によ
って絵柄パターン１４が背景パターン１２と重なる部分
について変色が現れ、背景パターン１２または絵柄パタ
ーン１４のみの部分については消失または消色が生じ
る。

【００４７】したがって、絵柄パターン１４が複写によ
って消失するような大きさの網点や濃度が薄い色の場合
には図３に示すように、絵柄パターン１４のうち背景パ
ターン１２と重なる部分１４ａは変色し、無地と重なる
部分１４ｂは消色する。一方、絵柄パターン１４が複写
によって消失しない大きさの網点や濃度が濃い色の場合
には図４に示すように、絵柄パターン１４のうち背景パ
ターン１２と重なる部分１４ａは変色し、無地と重なる
部分１４ｂは元の色の絵柄パターンが残る。

【００４８】このような関係の背景パターン１２と絵柄
パターン１４とを定期券の表面の一部に形成することに
より、変色または消色の態様を変化させることができ、
目視によって容易に複写物であるか否かを識別できるこ
とから、これによって複写による偽造をより有効に防止
することができる。

【００４９】なお、上記の実施例においては本発明を定
期券に適用した場合について説明したが、本発明は定期
券に限らず、種々の印刷物に適用できる。

【００５０】

【発明の効果】本発明によれば、複数の色成分を含む第
１の色によって形成される第１のパターンと、複数の色
成分を含む第２の色によって形成される第２のパターン
とを有し、第１の色に含まれる複数の色成分と第２の色
に含まれる複数の色成分とは共通の色成分を有するよう
にし、複写機で複写した場合に第１の色と第２の色との
共通の色成分が再現され、第１の色と第２の色との共通
でない色成分が消色することを利用してこれらによって
生じる変色および消色により複写されたものであること
を判別するようにしている。

【００５１】したがって、従来のように複写によって単
に特定のパターンが消色するものとは異なり、複写機の
濃度を調節しても複写されたものであることを目視によ
り容易に識別することができ、複写による偽造を有効に
防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を定期券に適用した一実施例を示す正面
図である。

【図２】本発明を定期券に適用した他の実施例を示す正
面図である。

【図３】図２の定期券を複写した場合の変化を示す図で
ある。

【図４】図２の定期券を複写した場合の変化を示す図で
ある。

【図５】定期券を製造する装置の例を示す図である。

【符号の説明】

１０定期券１２背景パターン１４絵柄パターン２２送り出しロール２３グラビアシリンダー２４圧胴２５ドクターブレード２６グラビアインキ２７乾燥炉２８巻き取りロール

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の色成分を含む第１の色によって形
成される第１のパターンと、複数の色成分を含む第２の色によって形成される第２の
パターンとを有し、前記第１の色に含まれる複数の色成分と前記第２の色に
含まれる複数の色成分とは共通の色成分を有し、複写した場合に前記第１の色と前記第２の色との共通の
色成分が再現され、前記第１の色と前記第２の色との共
通でない色成分が消色することにより複写を判別するこ
とを特徴とする複写防止印刷物。
【請求項２】前記第１のパターンは背景であり、前記
第２のパターンは背景として前記第１のパターン上に形
成された絵柄であることを特徴とする請求項１に記載の
複写防止印刷物。
【請求項３】前記背景としての前記第１のパターンは
印刷物の一部に形成されていることを特徴とする請求項
２に記載の複写防止印刷物。
【請求項４】前記背景としての前記第１のパターンは
ベタ印刷により形成されていることを特徴とする請求項
２または３に記載の複写防止印刷物。
【請求項５】前記背景としての前記第１のパターンは
網点印刷により形成されていることを特徴とする請求項
２または３に記載の複写防止印刷物。
【請求項６】前記絵柄としての前記第２のパターンは
ベタ印刷により形成されていることを特徴とする請求項
２または３に記載の複写防止印刷物。
【請求項７】前記絵柄としての前記第２のパターンは
網点印刷により形成されていることを特徴とする請求項
２または３に記載の複写防止印刷物。
【請求項８】前記背景としての前記第１のパターンは
基材上に、濃度約０．１で印刷形成され、前記絵柄とし
ての前記第２のパターンは、前記第１のパターン上に、
濃度約０．１で印刷形成されていることを特徴とする請
求項４または６に記載の複写防止印刷物。
【請求項９】前記背景としての前記第１のパターンは
基材上に、１５０〜２５０線、面積率２０〜４０％、濃
度約０．１で印刷形成され、前記絵柄としての前記第２
のパターンは前記第１のパターン上に、１５０〜２５０
線、面積率２０〜４０％、濃度約０．１で印刷形成され
ていることを特徴とする請求項５または７に記載の複写
防止印刷物。
【請求項１０】前記背景としての前記第１のパターン
は基材上に、濃度０．１以上で印刷形成され、前記絵柄
としての前記第２のパターンは、前記第１のパターン上
に、１５０〜２５０線、面積率２０〜４０％、濃度約
０．１で印刷形成されていることを特徴とする請求項４
または７に記載の複写防止印刷物。
【請求項１１】前記背景としての前記第１のパターン
は基材上に、１５０〜２５０線、面積率２０〜４０％、
濃度約０．１で印刷形成され、前記絵柄としての前記第
２のパターンは前記第１のパターン上に、濃度０．１以
上で印刷形成されていることを特徴とする請求項５また
は６に記載の複写防止印刷物。