JP2999354B2 - 偽造防止用インキおよび偽造防止印刷物 - Google Patents

偽造防止用インキおよび偽造防止印刷物

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JP2999354B2
JP2999354B2 JP5285701A JP28570193A JP2999354B2 JP 2999354 B2 JP2999354 B2 JP 2999354B2 JP 5285701 A JP5285701 A JP 5285701A JP 28570193 A JP28570193 A JP 28570193A JP 2999354 B2 JP2999354 B2 JP 2999354B2
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文人 小林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラー複写機による
複写偽造を防止し得るインキおよびこのインキを用いて
印刷した印刷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー複写機の発達に伴って、本
物と区別し難い精巧な複写が可能となり、複写による証
券、小切手、紙幣等の偽造が発生してきている。これら
の複写・偽造された印刷物は熟練した鑑定者によれば容
易に贋物と鑑定し得るが、証券等は種類も多くかつ広範
囲に流通し、一般人が取り扱う機会も多い。そのため、
全ての証券等の真偽の判別を熟練者のみに頼ることは不
可能であり、一般人も容易に判定し得ることが望まれ
る。このような証券等の真偽の判別を容易にする方法と
しては、従来から知られているものに人間の比視感度と
特殊色料の分光感度の差を利用した技術及び人間の視力
の解像度と複写機の解像度の差を利用した技術がある。
人間の比視感度と特殊色料の分光感度の差を利用した偽
造防止策を施した印刷物の一例は、昭和63年特許出願
公告第55062号公報に記載されたものである。ま
た、人間の視力の解像度と複写機の解像度の差を利用し
た偽造防止策を施した印刷物の一例は平成3年実用新案
出願公告第15338号公報、平成4年実用新案出願公
告第14220号公報、平成4年実用新案出願公告第2
0547号公報に記載されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この人間の比視感度と
特殊色料の分光感度の差を利用した従来の技術は、人間
の比視感度と複写機の感度との差を利用した偽造防止技
術であり、印刷物の偽造を防止するために人間の比視感
度が弱い領域に高い分光反射率を有する特殊な色料を使
用して所望のパターンを形成させることに特徴がある。
このため、この技術で適用可能な色料は450〜650
nmの領域と450nm以下または650nm以上に高
い反射率を有することが条件となり、限られた色料しか
用いることができなかった。また、人間の視力の解像度
と複写機の解像との差を利用した従来の技術は複写機の
精度が向上するにしたがって、印刷条件が厳しくなり、
満足のいく実施が困難になって来ている。
【0004】この発明は上記の如き事情に鑑みて成され
たものであって、任意の色調を有する色料を用いた場合
においても、また、解像度の高い複写機による複写の場
合でも、複写機を利用した偽造を容易に判別することが
できる偽造防止用インキおよびこの偽造防止用インキを
用いた偽造防止印刷物を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の偽造防止用イ
ンキは、少なくとも500nm附近に分光反射率のピー
クを有するイエロー成分を含む任意の有色色料(第一の
色料)および分光反射率の全可視光領域に渡って30%
以上の高い分光反射率を有する色料(第二の色料)を含
むインキであって、前記第一の色料と前記第二の色料の
成分比率(重量比)が1:1乃至1:20の範囲とする
ことによりカラー複写機の感光体で認識されにくいイエ
ロー(黄色)成分が抜けまたは減少した色調に変色して
複写できるようにされたことを特徴としている。
【0006】また、この発明の偽造防止用インキの第二
の色料は少なくともチタン白、亜鉛白などの白色顔料を
重量比で1%以上含有するか、あるいは白色顔料および
炭酸カルシウム、シリカなどの体質顔料を重量比で1%
以上含有するものであることを特徴としている。
【0007】また、この発明の偽造防止印刷物は、印刷
箇所の少なくとも上記の偽造防止用インキで単独色ある
いは複数色以上に印刷されていることを特徴としてい
る。
【0008】また、この発明の偽造防止印刷物は、粗い
網点で構成された第一の印刷領域と、細かい網点で構成
された第二の印刷領域とを有する偽造防止印刷物であっ
て、少なくとも第一の印刷領域が上記の偽造防止用イン
キを用いて印刷されたものであることを特徴としてい
る。
【0009】
【作用】カラー複写機の原理は原稿である印刷物に光を
あてて、その反射光を赤(R)、緑(G)、青(B)の
三種類の色フィルターで色分解し、シアン(C)、マゼ
ンタ(M)、イエロー(Y)の三原色成分を抽出し、さ
らにこの三原色成分に対応する各色トナー、場合によっ
てはブラック(B1)を加えて四色のトナーにより混色
の色再現がおこなわれるものである。
【0010】本発明者等は、これらカラー複写機におい
て、複写時における原稿の反射光量を上げていくと、あ
る特定の色分解成分である例えばイエロー(Y)成分の
一部が通常のカラー複写機の感光体では認識されにくく
なることを見出したものである。
【0011】この発明はこの特徴を利用したものであ
り、具体的には、公知の有色インキである第一の色料と
複写時の反射光量を増加させる第二の色料とからなる偽
造防止用インキを用いるものである。この偽造防止用イ
ンキで印刷した印刷物は、第二の色料を含まない第一の
色料のみで印刷した印刷物に比べ、複写時において反射
光量が増加するため、三原色のうちのある特定の色分解
成分、例えば最も明るい色分解成分であるイエロー
(Y)成分が影響を受けてカラー複写機の感光体に認識
されにくくなり、他のシアン(C)、マゼンタ(M)と
のバランスが崩れて色再現が忠実に行われなくなる。そ
の結果、もとの印刷物と比べると、イエロー(Y)成分
が抜けた色調に変色した複写物となり、偽造を容易に判
別することができるものである。また、特に印刷物をこ
の偽造印刷用インキで印刷する場合に、印刷像を特定の
網点または万線の粗密によって形成する場合には、前記
の変色の他に消色効果も加わって、偽造をさらに一層容
易に判別することができる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の詳細を実施例を示しながら
説明する。この発明で使用する偽造防止用インキの物性
および組成は次のものである。すなわち、少なくとも有
色色料(第一の色料)および全可視光領域に30%以上
の高い反射率を有する色料(第二の色料)から成ってい
る。
【0013】第二の色料はこの発明の偽造防止用インキ
の基本色を成すものであり、各色に応じて次のような公
知の色材で構成することができる。黄色顔料としては、
クロムイエロー、カドミウムイエロー、チタンイエロー
などの無機顔料およびキノフタロン系、アゾ系、イソイ
ンドリン系などの一般にはC.I.ピグメントイエロー
に属する有機顔料、また、赤色顔料としては、カドミウ
ムレッド、べんがら、モリブデンレッドなどの無機顔料
およびアゾ系、キナクリドン系、ペリレン系、レーキレ
ッドなどの一般にはC.I.ピグメントレッドに属する
有機顔料、また、紫色顔料としては、コバルト紫、マン
ガン紫などの無機顔料およびオキサジン系、アゾ系、ア
ントラキノン系などの一般にはC.I.ピグメントバイ
オレットに属する有機顔料、また青色顔料としては、群
青、紺青(プルシアンブルー)、コバルトブルーなどの
無機顔料およびフタロシアニン系、スレン系、アゾ系、
アントラキノン系などの一般にはC.I.ピグメントブ
ルーに属する有機顔料、また、緑色顔料としては、クロ
ムグリーン、コバルトグリーンなどの無機顔料およびフ
タロシアニン系などの一般にはC.I.ピグメントグリ
ーンに属する有機顔料を用いることができる。第一の色
料はこれらの公知の色材にビヒクル、添加剤を加えてイ
ンキ化して用いる。また、これらの色材を複数組み合わ
せて、任意の色調を有する色料を調製することもでき
る。その他、一般の印刷で使用するオフセットインキ、
グラビアインキ等の公知の色インキも第一の色料として
用いることができる。
【0014】第一の色料はどのような色調のものでも用
いることができるが、最も明るい色分解成分であるイエ
ロー(Y)成分を含むものが好ましい。一般的に若干の
色を除いた多くの色は三原色に色分解をおこなえばイエ
ロー(Y)成分は含まれるものであり、したがって第一
の色料の色調は広い範囲から選択することができる。こ
のような第一の色料を用いた場合は、第一の色料を色分
解した時のイエロー(Y)成分が第二の色料の存在によ
って量的に変化をし、その結果、他のシアン(C)、マ
ゼンタ(M)成分とのバランスが崩れることにより、も
との印刷物と比べて変色した複写物が得られるものであ
る。発明者等の実験結果によれば特に緑色系統の変色効
果が顕著であった。また、実験によりイエロー(Y)成
分のみに限らずシアン(C)、マゼンタ(M)成分につ
いても反射光量が増加すると、この影響を受けて同様に
変色することが確認されている。したがって第一の色料
は任意の色調のものを選択することができる。
【0015】第二の色料は複写時の反射光量を増加させ
るために用いるもので、全可視光領域に30%以上の高
い反射率を有するものであれば、複写時に必要な反射光
量を得ることができる。このような第二の色料は白色顔
料、もしくは白色顔料と体質顔料で構成することができ
る。白色顔料としては、チタン白、亜鉛白、リトポン、
鉛白、アンチモン白、酸化ジルコニウムを使用すること
ができる。また、体質顔料としては、炭酸カルシウム、
シリカ、アルミナなどを使用することができる。第二の
色料はこれら白色顔料や白色顔料と体質顔料の混合物に
ビヒクル、添加剤を加え、インキ化して用いる。この時
の第二の色料における含有量は白色顔料の場合は重量比
で1%以上、白色顔料と体質顔料を含む場合は重量比で
1%以上が好ましい。1%以上であれば、複写時に充分
な反射光量を得ることができる。
【0016】第一の色料と第二の色料の成分比率(重量
比)は1:0.1乃至1:99とし、特にグラビア用イ
ンキにおいては1:9乃至1:4、オフセット用インキ
においては1:1乃至1:20が好ましい。第二の色料
が0.1より小さいと充分な反射光量を得ることができ
ないために複写時における色調の変化が小さく、その変
化の視認が困難となる。また、第二の色料が99より大
きいと、反射光量が多すぎるために印刷自体に所望の色
調表現が困難となり印刷の品質を低下させる。
【0017】偽造防止用インキは第一の色料および第二
の色料を上に述べた成分比率(重量比)で加えて作製で
きるが、必要に応じてポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビ
ニリデン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリオレフィン樹
脂、ポリスチレン樹脂、などのビヒクルとしての合成樹
脂に第一の色料および第二の色料を上に述べた成分比率
(重量比)で加えたものを有機溶剤に溶解して作製する
こともできる。
【0018】偽造防止用インキを用いた印刷方法はグラ
ビア印刷法、オフセット印刷法などの公知の印刷方法を
用いて印刷することができる。印刷する絵柄は印刷物の
全面であっても、一部分であっても良く、さらに細紋、
地紋、紋様等の模様であっても同様の効果を得ることが
できる。
【0019】また、この偽造防止用インキを用いて、印
刷物の一部分に印刷し、他の部分には第二の色料を含ま
ない同色系統の一般の印刷用色インキを用いて印刷する
と、複写物は偽造防止用インキを用いて印刷した箇所だ
けが変色することとなり、偽造の発見はより容易とな
る。
【0020】さらに、偽造防止用インキを、第一の色料
の色調を変えて複数色用意して、それぞれ印刷箇所を変
えて印刷すれば元の印刷物とは全く異なる色調を有する
複写物を得ることができる。
【0021】印刷物としては複写防止が求められるもの
全てが対象となるが、一例をあげると小切手、株券、商
品券、ギフト券、宝くじ、乗車券、定期券、預金通帳、
クレジットカード、IDカード、キャッシュカード、プ
リペイドカードなどが含まれる。
【0022】(実験例1)実施例として次の組成の第一
の色料と第二の色料から成るグラビア印刷用の偽造防止
用インキ(A)を調製した。 第一の色料 マイクロリスグリーンGK(日本チバガイギー社製) 0.1部 第二の色料 マイクロリスホワイトRK(日本チバガイギー社製) 1部 ビヒクル 塩化ビニル樹脂VAGH(UCC社製) 10部 有機溶剤 メチルエチルケトン 45部 トルエン 45部
【0023】一方、上記組成の偽造防止用インキ(A)
から、第二の色料を除いた組成のグラビアインキ(B)
を調製して比較例とし、それぞれのインキで印刷を行っ
た。A,Bともに緑色の色調を有する印刷物を得ること
ができた。
【0024】(結果)実施例(A)による印刷物と比較
例(B)による印刷物の分光反射率スペクトル分布は図
1に示す通りである。それぞれ、印刷物(A−1)は実
施例(A)に、印刷物(B−1)は比較例(B)に対応
する。印刷物(A−1)は第二の色料の影響で全体に反
射率が高まり、やや白色を帯びているが、ともに500
nm付近にピークを有しており、見た目にはともに緑色
の色調の印刷物であると視認される。
【0025】これをカラー複写機(CANON CLC
500、別名 ピクセル Dio500、キャノン社
製、商品名)で複写を行った。図2はこの複写物の分光
反射率スペクトル分布である。それぞれ、複写物(A−
2)は印刷物(A−1)に、複写物(B−2)は印刷物
(B−1)に対応する。図1と図2を比較すると、比較
例では印刷物(B−1)と複写物(B−2)の分光反射
率スペクトル分布にはそれ程変化が見られない。しかし
ながら、実施例では印刷物(A−1)と複写物(A−
2)の分光反射率スペクトル分布は変化が大きく、分光
反射率スペクトル分布から複写物であることが判断でき
る。実際にも、比較例の複写物(B−2)は印刷物(B
−1)と同様の緑色を呈しており、見た目には複写物で
あると判断ができなかったが、実施例の複写物(A−
2)は印刷物(A−1)と異なり、青色を呈しており、
見た目にも複写物であることが判別できる。
【0026】図3はカラー複写機の濃度調整機能を用い
た場合の複写物の分光反射率スペクトル分布である。そ
れぞれ、複写物(A−3)は印刷物(A−1)に、複写
物(B−3)は印刷物(B−1)に対応する。図1と図
3を比較すると、比較例では印刷物(B−1)と複写物
(B−3)の分光反射率スペクトル分布にはそれ程変化
が見られない。しかしながら、実施例では印刷物(A−
1)と複写物(A−3)の分光反射率スペクトル分布は
変化が大きく、分光反射率スペクトル分布から複写物で
あることが判断できる。実際にも、比較例の複写物(B
−3)は印刷物(B−1)と同様の緑色を呈しており、
見た目には複写物であると判断ができなかったが、実施
例の複写物(A−3)は印刷物(A−1)と異なり、緑
青色を呈しており、見た目にも複写物であることが判別
できる。
【0027】この他の複写機としてKONIKAカラー
7(コニカ社製、商品名)、FUJI XEROX A
Color635(富士ゼロックス社製、商品名)、
RICOH ARTAGE−8000(リコー社製、商
品名)、MINOLTA LIMOS80(ミノルタ社
製、商品名)についても実験したが同じ傾向となった。
【0028】また、第二の色料として、赤色系統のマイ
クロリスレッドBR−Kおよび1906K、青色系統の
マイクロリスブルーA3Kおよび4GK、黄色系統のマ
イクロリスイエロー3GKおよび2RK、紫色系統のマ
イクロリスバイオレットBR(いずれも日本チバガイギ
ー社製)を用いて偽造防止用インキを調製した場合も、
同じ結果が得られた。
【0029】(実験例2)実施例として次の組成の第一
の色料と第二の色料から成るオフセット印刷用の偽造防
止用インキを調製した。 第一の色料 UVベストキュアーSTPグリーンW(T&Kトーカ社製)10部 第二の色料 UVベストキュアーSTP白W3(T&Kトーカ社製) 50部
【0030】一方、上記組成の偽造防止用インキから、
第二の色料を除いた組成のオフセットインキを調製し
て、それぞれのインキで印刷し、実験例1と同様にカラ
ー複写をおこなったが、実験例1と同じ効果が確認でき
た。
【0031】次に偽造防止印刷物について説明する。こ
の偽造防止印刷物は、先の偽造防止用インキを用いた偽
造防止技術と複写機の再現性の特徴(粗い網点はコピー
すると太り、細かい網点は反対に細り再現されない)を
利用した偽造防止技術とを組み合わせたもので、網点の
粗密の異なる2つの印刷領域を有する偽造防止印刷物で
あって、変色効果に加えて消色効果も得られる高度な偽
造防止効果を有するものである。
【0032】すなわち、粗い網点で構成された第一の印
刷領域と、細かい網点で構成された第二の印刷領域とを
有する偽造防止印刷物であって、少なくとも第一の印刷
領域が先の偽造防止用インキを用いて印刷されたもので
ある。この偽造防止印刷物はこのような構成をとること
で、カラー複写した場合に、第一の印刷領域が先の偽造
防止インキを用いて印刷していることで変色し、一方、
第二の印刷領域が細かい網点で構成されていることによ
り再現されず消色するために一見して複写物であること
が判別できるものである。
【0033】図4はこの偽造防止印刷物の一例であり、
図4(a)は偽造防止印刷物、図4(b)はこの偽造防
止印刷物をカラー複写機で複写して得られた複写物であ
る。
【0034】図4(a)において偽造防止印刷物1a
は、網点の粗密が異なる2つの印刷領域、すなわち粗い
網点で構成された第一の印刷領域である背景部3aと、
細かい網点で構成された第二の印刷領域である潜像部2
aとを有しており、潜像部2a、背景部3aともに同じ
偽造防止用インキを用いて印刷されている。この例では
潜像部2aは警告マークX印として形成してある。
【0035】このように構成された偽造防止印刷物1a
の潜像部2aは背景部3aと同じ偽造防止用インキを用
いて印刷されているため、一見しただけでは潜像部2
a、すなわちこの例では警告マークX印の存在を認識す
ることが困難である。
【0036】この偽造防止印刷物1aをカラー複写機で
複写して複写物4aを作成すると、図4(b)に示すよ
うに複写物4aの背景部6aは偽造防止用インキを用い
て印刷されているために、印刷物1aの背景部3aに対
して変色し、一方潜像部5aは細かい網点まで構成され
ているために複写機では再現されず消色し、白抜きの警
告マークX印として可視化する。
【0037】この例では第一の印刷領域である背景部3
aと第二の印刷領域である潜像部2aを同じ偽造防止用
インキを用いて印刷したが、第二の印刷領域である潜像
部2aを背景部3aで用いる偽造防止用インキではない
通常の印刷インキに替えても、カラー複写機で複写する
と同様に潜像部2aが消色し、背景部3aが消色した複
写物4aを得ることができる。
【0038】この場合、潜像部2aの印刷に用いる通常
の印刷インキを背景部3aの印刷に用いる偽造防止用イ
ンキと同色あるいは色相が近似したものを用いれば、先
の例と同様に一見しただけでは第二の印刷領域である潜
像部2aの存在を確認することが困難である偽造防止印
刷物1aを得ることができる。
【0039】図5は他の偽造防止印刷物の例であり、図
5(a)は偽造防止印刷物、図5(b)はこの偽造防止
印刷物をカラー複写機で複写して得られた複写物であ
る。
【0040】図5(a)において偽造防止印刷物1b
は、網点の粗密が異なる2つの印刷領域、すなわち粗い
網点で構成された第一の印刷領域である潜像部2bと、
細かい網点で構成された第二の印刷領域である背景部3
bとを有しており、潜像部2b、背景部3bともに同じ
偽造防止用インキを用いて印刷されている。この例では
潜像部2bは警告マークX印として形成してある。
【0041】このように構成された偽造防止印刷物1b
の潜像部2bは背景部3bと同じ偽造防止用インキを用
いて印刷されているため、一見しただけでは潜像部2
b、すなわちこの例では警告マークX印の存在を認識す
ることが困難である。
【0042】この偽造防止印刷物1bをカラー複写機で
複写して複写物4bを作成すると、図5(b)に示すよ
うに複写物4bの背景部6bは細かい網点で構成されて
いるために複写機では再現されず消色し、一方潜像部5
bは偽造防止印刷物1bの潜像部2bに対して変色する
ため、変色した警告マークX印として可視化する。
【0043】この例では第一の印刷領域である潜像部2
bと第二の印刷領域である背景部3bを同じ偽造防止用
インキを用いて印刷したが、第二の印刷領域である背景
部3bを潜像部2bで用いる偽造防止用インキではない
通常の印刷インキに替えても、カラー複写機で複写する
と同様に背景部3bが消色し、潜像部2bが変色した複
写物4bを得ることができる。
【0044】この場合、背景部3bの印刷に用いる通常
の印刷インキを潜像部2bの印刷に用いる偽造防止用イ
ンキと同色あるいは色相が近似したものを用いれば、先
の例と同様に一見しただけでは第一の印刷領域である潜
像部2bの存在を確認することが困難である偽造防止印
刷物1bを得ることができる。
【0045】図4及び図5では偽造防止印刷物の全面が
第一の印刷領域と第二の印刷領域で構成された例を示し
たが、第一の印刷領域と第二の印刷領域は少なくとも偽
造防止印刷物の一部分に有れば、同様の偽造防止効果を
得ることができるため、第一の印刷領域と第二の印刷領
域を除いた他の部分は白地であっても、他の印刷を施し
ても良い。
【0046】また、第一の印刷領域と第二の印刷領域は
地紋等の連続する印刷模様で形成する、あるいは印刷図
柄の一部分としてそれぞれ組み込めば、更に第一の印刷
領域と第二の印刷領域の区別がつきにくくなり、肉眼で
は潜像部の存在を認識しにくくなるという効果が得られ
る。
【0047】図4及び図5の例で示した偽造防止印刷物
において、第一の印刷領域を構成する粗い網点としては
50〜100線、網点面積率5〜46%の範囲から、ま
た第二の印刷領域を構成する細かい網点としては120
〜200線、網点面積率5〜46%の範囲から肉眼にお
いては一様に見える組み合わせを選択することができ
る。
【0048】例えば、図4の偽造防止印刷物1aの例で
は第一の印刷領域である背景部3aを粗い網点である6
5線、網点面積率30%で構成した場合、第二の印刷領
域である潜像部2aを細かい網点である150線、網点
面積率22〜30%で構成すれば、外観上は潜像部2a
は目立たなくなる。
【0049】尚、図4(a),図5(a)及び図6
(a)に示す偽造防止印刷物1a,1bでは作図の都合
上、潜像部2a,2bと背景部3a,3bとの区別がは
っきり表現されているが、実際の印刷物上では人間の視
力では区別が困難であるように印刷することが可能であ
る。
【0050】(実験例3、偽造防止印刷物1aの実験
例)ここで用いることができる偽造防止インキは前述の
偽造防止インキ全てを用いることができるが、例として
は以下に示すような組成からなっている。 オフセット印刷用インキ UVベストキュアーSTPグリーン 10部 (T&K TOKA社製) UVベストキュアーSTP白W3 50部 (T&K TOKA社製)
【0051】上記緑色系オフセット印刷用インキを用い
て以下のように偽造防止印刷物を作成した。偽造防止印
刷物1aは図4に示すように第一の印刷領域である65
線、網点面積率30%の粗い網点よりなる背景部3aと
第二の印刷領域である150線、網点面積率28%の細
かい網点よりなる潜像部2a(警告マークX印)で構成
されており、ともに偽造防止インキである緑色系オフセ
ット印刷用インキで印刷されている。偽造防止印刷物1
aは外観上網点の差は区別し難い線数と網点面積率を選
択した。偽造防止印刷物1aはマクベス濃度計の測定で
青色0.20、黄色0.10を示した。
【0052】上記偽造印刷物1aをCANON CLC
500、別名 ピクセル Dio500(キャノン社
製、商品名)にてカラー複写したところ、粗い網点の背
景部6aは再現され、細かい網点の潜像部5aは再現さ
れず白抜けとなり警告マークとなるX印が浮かび出た複
写物4aが得られた。さらに、偽造印刷物1aの背景部
3aは緑色であるのに対して複写物4aの背景部6aは
青色を呈する変色効果が発現し一見して複写物であるこ
とが判明した。また、複写機の濃度調整機能を調節して
も複写物の色合いは緑青色を呈し変色効果は十分に認識
できた。また、他社製のカラー複写機による複写でも同
様の効果が得られた。
【0053】また、背景部がカラー複写機により変色す
るため、例えば潜像部2a上に図6(a)のように印字
をおこなって警告マークXが見えにくいような場合で
も、図6(b)のように背景部3aが緑色から青色に変
色することで容易に複写物であることが分かる。
【0054】(実験例4、偽造防止印刷物1bの実験
例)偽造防止インキである下記の黄色系オフセット印刷
用インキを用いて以下に示すような偽造防止印刷物1b
を作成した。 オフセット印刷用インキ UVベストキュアーSTP黄W 6部 (T&K TOKA社製) UVベストキュアーSTP白W3 93部 (T&K TOKA社製) UVベストキュアーSTP墨W 1部 (T&K TOKA社製)
【0055】第二の印刷領域である150線、網点面積
率30%の細かい網点の背景部と第一の印刷領域である
65線、網点面積率30%の粗い網点の潜像部(警告マ
ークX印)で構成されており、ともに上記の黄色系オフ
セット印刷用インキで印刷されている。この印刷物は黄
土色を呈し、マクベス濃度計の測定で青色0.17、黄
色0.27、赤色0.15を示した。
【0056】上記偽造防止印刷物1bをCANON C
LC500、別名 ピクセル Dio 500(キャノ
ン社製、商品名)にてカラー複写したところ、細かい網
点の背景部6aは再現されず、粗い網点の潜像部のみが
印刷物1bとは明らかに異なる黄色の警告マークX印と
してが浮かび出た複写物が得られた。
【0057】(実験例5、偽造防止印刷物1aの他の実
験例)実験例3の偽造防止インキインキである緑色系オ
フセット印刷用インキと、メジウムで濃度を落とした下
記の緑色系オフセット印刷用インキを用いて以下のよう
な偽造防止印刷物1aを作成した。 緑色系オフセット印刷用インキ UVベストキュアーSTPWグリーンW 25部 (T&K TOKA社製) UVベストキュアーSTPメジウムW 75部 (T&K TOKA社製) 偽造防止インキで印刷した第一の印刷領域である65
線、網点面積率30%の粗い網点の背景部と、通常のイ
ンキで印刷した第二の印刷領域である150線、網点面
積率30%の細かい網点の潜像部(警告マークX印)を
持つ偽造防止印刷物1aを構成した。
【0058】上記偽造防止印刷物1aをCANON C
LC500、別名 ピクセル Dio 500(キャノ
ン社製、商品名)にてカラー複写したところ、複写物4
aは図4(b)に示すように粗い網点の背景部6aは変
色して青色を呈して再現され、細かい網点の潜像部5a
は再現されず白抜けとなり警告マークとなるXが浮かび
出た複写物が得られた。
【0059】(実験例6、偽造防止印刷物1bの他の実
験例)実験例3の偽造防止インキである緑色系オフセッ
ト印刷用インキと、実験例5の緑色系オフセット印刷用
インキで以下のような偽造防止印刷物1bを作成した。
通常のインキで印刷した第二の印刷領域である150
線、網点面積率30%の細かい網点の背景部3bと偽造
防止インキで印刷した第一の印刷領域である65線、網
点面積率30%の粗い網点の潜像部2b(警告マークX
印)をもつ偽造防止印刷物1bを構成した。
【0060】上記の印刷物1bを前記と同様にCANO
N CLC500、別名 ピクセルDio 500(キ
ャノン社製、商品名)にてカラー複写したところ、細か
い網点の背景部6bは再現されず、粗い網点の潜像部5
aのみが青色の警告マークX印として浮かび出た複写物
が得られた。
【0061】
【発明の効果】このようにこの発明では、第二の色料に
よって印刷物の反射率を上昇させ反射光の特定成分の感
光を阻害することによって複写物の再現性を低下させる
ので従来の技術のように人間の比視感度と感光体の感度
の差を利用した特殊な色材を用いるものではないため、
色材を広い範囲から選択した場合も複写による偽造を防
止することが可能となる。また、偽造防止用インキを用
いた偽造防止技術と複写機の再現性の特徴を利用した偽
造防止技術とを組み合わせることによって、任意の色調
を有する色料を用いた場合においても、また、解像度の
高い複写機による複写の場合でも、複写機を利用した偽
造を容易に判別することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷物の分光反射率スペクトル分布を示すグラ
フ。
【図2】濃度補正なしの複写物の分光反射率スぺクトル
分布を示すグラフ。
【図3】濃度補正をなした複写物の分光反射率スペクト
ル分布を示すグラフ。
【図4】偽造防止印刷物と複写物の平面説明図。
【図5】他の偽造防止印刷物と複写物の平面説明図。
【図6】他の偽造防止印刷物と複写物の平面説明図。
【符号の説明】
1a,1b 偽造防止印刷物 2a,2b 潜像部 3a,3b 背景部 4a,4b 複写物 5a,5b 潜像部 6a,6b 背景部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−127709(JP,A) 特開 昭63−317397(JP,A) 実開 昭51−121342(JP,U) 実開 昭60−220784(JP,U) 実開 昭59−99773(JP,U) 特公 昭55−45400(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/04 G03G 9/09 B41M 3/14 B42D 15/10 - 15/10 551

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも500nm附近に分光反射率
    のピークを有するイエロー成分を含む任意の有色色料
    (第一の色料)および分光反射率の全可視光領域に渡っ
    て30%以上の高い分光反射率を有する色料(第二の色
    料)を含むインキであって、 前記第一の色料と前記第二の色料の成分比率(重量比)
    1:1乃至1:20の範囲とすることによりカラー複
    写機の感光体で認識されにくいイエロー(黄色)成分が
    抜けまたは減少した色調に変色して複写できるようにさ
    れたことを特徴とする偽造防止用インキ。
  2. 【請求項2】 前記第二の色料は少なくともチタン白、
    亜鉛白などの白色顔料を重量比で1%以上含有するか、
    あるいは前記白色顔料および炭酸カルシウム、シリカな
    どの体質顔料を重量比で1%以上含有するものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の偽造防止用インキ。
  3. 【請求項3】 印刷箇所の少なくとも一部分が請求項1
    乃至請求項2記載の偽造防止用インキで単独色あるいは
    複数色以上に印刷されていることを特徴とする偽造防止
    印刷物。
  4. 【請求項4】 粗い網点で構成された第一の印刷領域
    と、細かい網点で構成された第二の印刷領域とを有する
    偽造防止印刷物であって、少なくとも第一の印刷領域が
    請求項1乃至請求項2記載の偽造防止用インキを用いて
    印刷されたものであることを特徴とする偽造防止印刷
    物。
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