JP2000301873A - カラーコピー防止印刷物 - Google Patents

カラーコピー防止印刷物

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JP2000301873A
JP2000301873A JP10979699A JP10979699A JP2000301873A JP 2000301873 A JP2000301873 A JP 2000301873A JP 10979699 A JP10979699 A JP 10979699A JP 10979699 A JP10979699 A JP 10979699A JP 2000301873 A JP2000301873 A JP 2000301873A
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JP10979699A
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Inventor
Yuichi Ito
祐一 伊東
Hiroyuki Iwanaga
弘之 岩永
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高度な技術と高価な設備等を要せず、有価証券
類等の使用者が本物と偽物の区別と認識を一見して容易
にし、カラー複写機による偽造を確実に防止するカラー
コピー防止印刷物の提供にある。 【解決手段】色が濁色系で、線幅が0.55mm未満の
万線10上に、該万線10と同色で、線幅が0.55m
m以上の万線カット線20を施し、該万線カット線20
が集合して複写牽制パターン30を形成してなるカラー
コピー防止印刷物1である。また、前記万線カット線2
0が、その両端が徐々に細くなるラスター状線としたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーコピー防止
印刷物に関するものであり、特にカラーコピー機による
偽造を不可能にする有価証券類等の印刷物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機の精度向上が目ざましく、
特にカラーコピー機の普及が著しく、有価証券類の複写
による偽造を容易にしている。
【0003】上記の複写による偽造を防止する手段とし
て、複写が困難なものを、本物であることの証明として
有価証券類等に貼り付ける方法か、あるいは有価証券類
等そのものを複写困難なものとする方法がある。
【0004】従来より、前者の複写や複製が困難なもの
を貼り付ける方法としては、例えばホログラムを利用す
る方法がある。しかし、このホログラムは、複写での偽
造は困難で偽造防止効果は高いが、ホログラムの作製に
は高度な技術と高価な設備等によりコスト高となるとい
う難点がある。
【0005】また、後者の複写を困難にする方法として
は、複写機等の光学機器では解像不可能な細かい文字や
パターンの印刷物としたり、金属光沢インキあるいは蛍
光インキで印刷する方法が知られている。しかしこの方
法では、本物を知らない使用者が本物と偽物を区別して
認識することが困難である恐れがある。
【0006】さらに、上記の複写を困難にする方法とし
て、牽制パターンを可逆性の熱変色性インキ(リバーシ
ブルサーモクロミックインキ)による印刷物とし、複写
機の熱によって変色あるいは消色させ、真偽を区別する
方法もあるが、複写機の熱による感度への疑問や熱変色
性インキ、特に有価証券等に印刷適性のあるオフセット
インキでは、濃度がなく、発色、変色効果も小さいこと
からこの種の偽造防止技術には不適と考えられている。
【0007】さらにまた、従来より、牽制パターンとし
てカーボンブラックでなる墨文字の上に、黄色インキ、
マゼンタインキ、シアンインキの3色の掛け合わせでな
る墨色を非牽制部として印刷し、前記の墨文字でなる暗
証番号等を隠蔽する偽造防止方法があるが、この暗証番
号を特殊な検証機を使用して識別しなければならず、目
視での本物か否かの識別は不可能であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の問題点を解決するものであり、その課題とすると
ころは、高度な技術と高価な設備等を要せず、有価証券
類等の使用者が本物と偽物の区別と認識を一見して容易
にし、カラー複写機による偽造を確実に防止するカラー
コピー防止印刷物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に於いて上記課題
を達成するために、まず請求項1の発明では、色が濁色
系で、線幅が0.55mm未満の万線上に、該万線と同
色で、線幅が0.55mm以上の万線カット線を施し、
該万線カット線が集合して複写牽制パターンを形成して
なることを特徴とするカラーコピー防止印刷物としたも
のである。
【0010】また、請求項2の発明では、前記万線カッ
ト線が、その両端が徐々に細くなるラスター状線である
ことを特徴とする請求項1記載のカラーコピー防止印刷
物としたものである。
【0011】上記でいう「万線カット線」とは、万線上
に平行に、両端がカットされた太い線でなるものを言
い、この「万線カット線」の集まりでパターンを形成す
るものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を説明す
る。本発明のカラーコピー防止印刷物は、その一事例と
して、図1(a)の拡大平面図に示すように、色が濁色
系で、線幅が0.55mm未満の万線(10)上に、該
万線と同色で、線幅が0.55mm以上の万線カット線
(20)を施し、該万線カット線(20)が集合して複
写牽制パターン(30)を形成してなるものである。
【0013】上記万線カット線(20)の線幅を太く
し、隣接する万線カット線(20)と接するようにする
ことにより、図2(a)に示すように、ベタ状の複写牽
制パターン(32)とすることもできる。この「ベタ」
とは、印刷用語であって、印刷面に濃淡の差や白く抜け
た部分がなく、印刷インキで完全に覆われている部分を
いい、網点印刷物では網点面積が100%の部分をい
う。
【0014】上記のように、例えば色として濁色系であ
る茶褐色で線幅0.55mm未満の細い万線(10)と
同色の万線カット線(20)の集合で形成する複写牽制
パターン(30)を有するカラーコピー防止印刷物
(1)をカラーコピー機で複写すると、図1(b)に示
すように、茶褐色の万線(10)は黒色に変色し、万線
カット線(20)はオリジナル通りに茶褐色に複写され
て本物とは異なるパターンとなり、さらに万線カット線
(20)の周囲の一部に黒い汚れ(60)となって複写
されるので、一見して本物と複写物の区別、認識を容易
にし、カラーコピーによる偽造を防止することができ
る。
【0015】また、図2(a)に示すベタ状複写牽制パ
ターン(32)を有するカラーコピー防止印刷物(1)
をカラーコピーした場合も同様に、茶褐色の万線(1
0)は黒色に変色し、ベタ状複写牽制パターン(32)
は本物と同様に茶褐色に複写されて本物とは異なるパタ
ーンとなり、さらに図2(b)に示すように、ベタ状複
写牽制パターン(32)の周囲の一部に黒い汚れ(6
0)となって複写されるので、一見して本物と複写物の
区別、認識を容易にすることができる。
【0016】また、本発明では、上記万線カット線を、
図3(a)の拡大正面図に示すように、両端が徐々に細
くなるラスター状線(22)とするものである。
【0017】このようにラスター状線(22)の集合で
複写牽制パターン(30)を形成したカラーコピー防止
印刷物(1)をカラーコピー機で複写すると、図3
(b)に示すように、茶褐色の万線(10)は黒色に変
色し、ラスター状線(22)はオリジナル通りの茶褐色
に複写されて本物と異なるパターンとなり、さらに図3
(b)に示すように、ラスター状線(22)の一部周囲
や両端の先端に黒い汚れ(60)が発生し、それが集ま
って醜いモアレとなって複写されるので、一見して本物
と複写物の区別、認識をさらに容易にすることができ
る。
【0018】前記万線(10)や複写牽制パターン(3
0)、ベタ状複写牽制パターン(32)の色は、濁色系
が上記の効果を発揮するもので、具体的には、色見本で
あるTOYO88カラーファインダー1050(東洋イ
ンキ製造社製)のCF0880、CF0870、CF0
820の色が好適であり、CF0828、CF082
3、CF0860の色でもよい。これが単色系では上記
のような変色等の効果は得られない。それはカラー複写
機のインキ(インキジェット方式の着色材料)あるいは
トナー(電子写真方式の着色材料)は、シアン、マゼン
タ、黄色からなり、これらの混合で多色を再現するもの
で、上記の万線(10)のように細いパターンでは、濁
色系の色を再現するインキの正確な混合比が得られず、
ほぼ同量のインキを供給するようになり、その結果黒色
となって複写されるためである。この色がマゼンタ、黄
色等単色あるいはこれに近い色であればインキのバラン
スが崩れるという現象がなくなるので、本発明のカラー
コピー防止印刷物には適用できない。
【0019】本発明のカラーコピー防止印刷物(1)を
構成する万線(10)や複写牽制パターン(30)等の
形成は、ホログラムのように高度の技術と高価な設備を
必要とせず、また蛍光インキや可逆性の熱変色インキの
ような特殊インキを用いず通常のオフセットインキを用
いて、有価証券類の印刷と同時にオフセット印刷で施す
ことができるので、製造コストに優位なカラーコピー防
止印刷物とすることができる。また、複写牽制パターン
(30)等を、ロゴマークや社名ロゴなどデザインに使
用するものとし、デザインの一部として使用することが
できるので、複写牽制パターン(30)であるという違
和感のないカラーコピー防止印刷物(1)とすることが
できる。
【0020】
【実施例】次に実施例により、本発明を具体的に説明す
る。 〈実施例1〉図3(a)に示す万線(10)の線幅を
0.142mm、ラスター状線(22)の最大線幅を
0.59mmとし、それらの送りピッチを0.6mmで
なる印刷版を用い、TOYO88カラーファインダー1
050(東洋インキ製造社製)のCF0828のオフセ
ットインキを用いてオフセット印刷により茶褐色とした
カラーコピー防止印刷物(1)を得た。
【0021】上記で得られたカラーコピー防止印刷物
(1)を電子写真式カラー複写機にて複写した結果、万
線(10)は黒色に変色し、ラスター状線(22)は茶
褐色であったが、この一部周囲に黒い汚れ(60)が発
生し複写牽制パターン(30)としてのTの文字中にモ
アレとなって現れ、一見して複写物であることが判るも
のであった。
【0022】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記に
示す如き効果がある。即ち、色が濁色系で、線幅が0.
55mm未満の万線上に、該万線と同色で、線幅が0.
55mm以上の万線カット線を施し、該万線カット線が
集合して複写牽制パターンを形成した印刷物としたの
で、この印刷物をカラーコピー機で複写すると、濁色系
の色の万線は黒色に変色し、万線カット線はオリジナル
通りに茶褐色に複写されて本物とは異なるパターンとな
り、さらに万線カット線あるいはこの線幅を太くした集
合でできるベタ状複写牽制パターンの周囲の一部に黒い
汚れとなって複写されるので、一見して本物と複写物の
区別、認識を容易にすることができる。
【0023】また、上記万線カット線を両端が徐々に細
くなるラスター状線とした複写牽制パターンとすること
によって、そのカラー複写物は、濁色系の色の万線は黒
色に変色し、ラスター状線でなる複写牽制パターンはオ
リジナル通りの色に複写されて本物と異なるパターンと
なるが、ラスター状線の一部周囲や両端の先端に黒い汚
れが発生し、それが集まって醜いモアレとなって複写さ
れるので、一見して本物と複写物の区別、認識をさらに
容易にすることができる。
【0024】さらに前記万線や複写牽制パターン等は、
特殊インキを用いず通常のオフセットインキを用いて、
有価証券類の印刷と同時にオフセット印刷で施すことが
でき、ホログラムのように高度の技術と高価な設備を必
要としないので、製造コストに優位なカラーコピー防止
印刷物とすることができる。また、上記複写牽制パター
ン等をロゴマークや社名ロゴ等デザインの一部とするこ
とができるので、違和感のないカラーコピー防止印刷物
とすることができる。
【0025】従って本発明は、有価証券類のカラー複写
機による偽造を防止するカラーコピー防止印刷物とし
て、優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーコピー防止印刷物の一実施の形
態を示すもので、(a)は、その拡大平面図であり、
(b)は、その複写物の一事例の拡大平面図である。
【図2】本発明のカラーコピー防止印刷物の他の実施の
形態を示すもので、(a)は、その拡大平面図であり、
(b)は、その複写物の一事例の拡大平面図である。
【図3】本発明のカラーコピー防止印刷物のさらに他の
実施の形態を示すもので、(a)は、その拡大平面図で
あり、(b)は、その複写物の一事例の拡大平面図であ
る。
【符号の説明】
1‥‥カラーコピー防止印刷物 10‥‥万線 20‥‥万線カット線 22‥‥ラスター状線 30‥‥複写牽制パターン 32‥‥ベタ状複写牽制パターン 60‥‥黒い汚れ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】色が濁色系で、線幅が0.55mm未満の
    万線上に、該万線と同色で、線幅が0.55mm以上の
    万線カット線を施し、該万線カット線が集合して複写牽
    制パターンを形成してなることを特徴とするカラーコピ
    ー防止印刷物。
  2. 【請求項2】前記万線カット線が、その両端が徐々に細
    くなるラスター状線であることを特徴とする請求項1記
    載のカラーコピー防止印刷物。
JP10979699A 1999-04-16 1999-04-16 カラーコピー防止印刷物 Pending JP2000301873A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002292988A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Kyodo Printing Co Ltd 偽造防止パターンの作成方法、偽造防止パターン及びその偽造防止パターンを備えた偽造防止印刷物
JP7437013B2 (ja) 2019-12-25 2024-02-22 小林クリエイト株式会社 偽造防止帳票

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