JP3030534U - 微小文字を有する印刷物 - Google Patents

微小文字を有する印刷物

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JP3030534U JP1996002558U JP255896U JP3030534U JP 3030534 U JP3030534 U JP 3030534U JP 1996002558 U JP1996002558 U JP 1996002558U JP 255896 U JP255896 U JP 255896U JP 3030534 U JP3030534 U JP 3030534U
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明 入口
弘和 伊勢
正人 木内
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大蔵省印刷局長
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、微小文字の集合模様に通常は肉眼
で識別できない潜像を施した印刷物に関するものであ
る。本発明の印刷物は、銀行券、株券、債券等の有価証
券、各種証明書及び重要書類等に、複写機による偽造及
び変造を防止する機能を付与することを目的としてい
る。 【解決手段】 微小文字を形成する画線のうち、潜像を
施さない部分の文字の画線は、該文字の輪郭線で囲まれ
た内側を塗りつぶしで構成し、潜像を施した部分の文字
の画線は、所望の幅の線画となるように、該文字の輪郭
線を中心に、輪郭線の内側と外側に等しい幅を有する内
側の線画と外側の線画で囲まれた内部を塗りつぶしによ
って構成し、前記潜像を施さない部分の文字又は文字列
と、前記潜像を施した部分の文字又は文字列とが同一文
言もしくは異なる文言で構成されているとき、前記潜像
を施さない部分の文字又は文字列の画線面積又は画線面
積率と、前記潜像を施した部分の文字又は文字列の画線
面積又は画線面積率とが等しくなるように微小文字を構
成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、微小文字の集合模様に通常は肉眼で識別できない潜像を施し、偽造 、変造防止を必要とする印刷物において、複写機により複写した場合に潜像が発 現する複写防止模様を有する印刷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
銀行券、株券、債券等の有価証券、各種証明書及び重要書類等の印刷物におい て偽造、変造防止策は重要な要素である。従って、前記印刷物の印刷面は極めて 細密な画線によって図柄を構成している。これら印刷物の偽造、変造防止策の中 で古くから用いられてきた方法として、微小文字と称する文字角が1ミリ以下の 文字の集合模様を印刷物に施したりする方法と、印刷物に対し何等かの手段と作 用を加えると目視では認識できなかった潜像を現出するような方法、即ち潜像凹 版、複写機で色が正常に再現されないような機能性インキ、コピー防止画線等が ある。しかし最近のカラー複写機の著しい普及に伴い、偽造、変造による犯罪が 増加する危険性を有しており、より一層効果の高い偽造、変造防止策として技術 の開発が望まれていた。
【0003】 前記の微小文字における偽造、変造防止策は、模様を細密且つ複雑にすること によって偽造物における同一の模様を作製しようとするのを困難とし、写真製版 装置による抽出または複写機では再現されにくい色彩を用いたりすることで偽造 防止策としての役割を高めている。更に、印刷面上を数多くの微小文字で構成す ることによって、偽造、変造防止に有効な地紋模様を形成することができると同 時に、印刷物製品に必須とする文章情報を大量に施すことができる。また、一般 の人が市場流通過程において拡大鏡等による観察によって、微小文字の文言及び 形状が真正なものであるか否かを簡単に識別できる方法であるため、微小文字は 証券印刷物等のデザインにおいて世界的に広く用いられていると同時に、銀行券 、株券、債券等の金銭的価値を有する印刷物の模様として古くから用いられ、現 在でも一般的に高級感を印象づけるデザインとして重要な模様となっており、銀 行券、株券、債券等の有価証券、各種証明書及び重要書類等の印刷物において、 微小文字はデザイン上欠かすことのできない模様となっている。しかし、最近で は高機能化した写真製版装置または複写機の出現によって充分な偽造、変造防止 効果をもたらしていないという欠点がある。
【0004】 また、前記の印刷物に対し何等かの手段と作用を加えると、目視では認識でき なかった潜像を現出するような方法の代表的な技術として、一般的にコピー防止 画線と称する一連の技術がある。即ち複写機によって複写することにより、印刷 物中に施してあった潜像が現出するものである。このような複写機による偽造防 止に適する印刷物においては、例えば、特開昭57−20395号公報によると 、基紙表面に例えば85線30%の網点である微細構成素子よりなる文字を表示 した潜像を銀インキを用いて印刷し、次にこの潜像以外の余白部に前記潜像より 粗または密(例えば150線30%)の網点で印刷を施すと共に、前記潜像の上 面に彩紋や地紋等の印刷模様を施す、複写による偽造防止に適する潜像入り印刷 物があり、また、特開昭60−79991号公報によると、用紙の表面に網点で 潜像を印刷し、万線で潜像と同濃度の背景を同時印刷し、背景を含む潜像の上面 に装飾模様をコピーで再現されない程度の薄色の透明性インキで重ね刷りするこ とにより、印刷物表面を体裁よく仕上げ、コピーにかけると模様は見えなくなり 、背景は再現されると共に潜像は再現されず、背景と潜像の濃度差が歴然となっ て複写物であることが一見して分かる、複写防止に適する印刷物があり、更に、 特開昭60−87380号公報によると、150線10%の網点よりなる潜像を そなえ、且つ潜像周囲の白地面に50〜60線10%程度の万線よりなる背景を 備えた潜像版を用いて、用紙の表面に濃色の印刷を施し、背景の万線と干渉した 時にモアレ模様を形成する平行線よりなる波形パターンを備えたオーバープリン ト版を用いて、用紙表面に複写機で再生されない淡色の重ね刷りを施すことによ り、印刷物の表面には肉眼を幻惑するモアレ模様が形成されるので、潜像の存在 は識別困難となり、複写機にかけると潜像と波形パターンは再生されずに背景の みが再生されるので、潜像が背景と区別して認められる、印刷物における複写防 止用潜像カムフラージ法等が開示されている。
【0005】 前記公報等による印刷物では、いずれも網点もしくは万線等が一定周期で連続 配置する画線群(以下、スクリーンパターンと称する)の粗密によって潜像が施 され、図1の印刷物(1)に示すように、印刷面全体の模様(2)が均一濃度を 持ったスクリーンパターンとなっている。前記潜像が施された印刷物(1)を複 写機によって複写した際、再生されない密構成のスクリーンパターン(3)と、 再生される粗構成のスクリーンパターン(4)とでは、図2の複写物(1’)の 模様(2’)に示すように濃度差が生じて、再生される粗構成のスクリーンパタ ーン(4’)に対して、再生されない密構成のスクリーンパターン(3’)の潜 像部分が現出するようにして、複写物であることが一目瞭然となるようにしたも のであるが、印刷面全体が均一濃度を持ったスクリーンパターンとなっているか ら、肉眼視においても同一印刷面上の異なるスクリーンパターンによって、スク リーン形状の違いによる異別感及びスクリーンパターンゆえに生ずる潜像の境界 線との干渉部(5)により、潜像の存在を識別できてしまう欠点がある。前記欠 点を解決する方法として、前記公報等はいずれも潜像をカムフラージするために 別の模様や薄色の透明インキ、淡色の重ね刷りを施しているが、前記方法は潜像 を識別しにくくする点では有効であるが、工程数が増え経済的でないという欠点 を有している。
【0006】 また、本願考案者らは、特開平4−170569号公報で、用紙表面に網点も しくは万線等のパターンからなる潜像と、該潜像周囲に前記潜像とは粗密が異な るパターンからなる背景を1色で同時印刷した印刷物において、該潜像を施した 潜像模様が肉眼では識別されないことを特徴とする複写防止に適する印刷物とし て、潜像をカムフラージするための別の模様や薄色の透明インキ、さらには、淡 色の重ね刷りを施さず、白抜きの円形模様や、全面的なスクリーンパターンに対 する部分的なスクリーンパターンの網点パーセントを増加した同心円模様等で、 カムフラージする方法を既に出願しているが、前述のとおり、前記従来技術は何 れも網点もしくは万線等の粗密からなるスクリーンパターンでなければならない ため、微小文字のような印刷物製品に必須とする文章情報を大量に施すことがで きない。また微小文字は、一般の人が市場流通過程において拡大鏡等による観察 によって、微小文字の文言及び形状が真正なものであるか否かを簡単に識別でき る方法であるのに対し、コピー防止画線は単純且つ極一般的なスクリーンパター ンから成っているため、有価証券の充分な真偽判別要素に成り得ないだけでなく 、デザイン的にも銀行券、株券、債券などの有価証券等の既存製品に用いるには 適さないという欠点があった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上述の点に鑑みなされたもので、複写防止を必要とする各種証明書及 び重要書類等をはじめ、銀行券、株券、債券などの有価証券等に適用が可能な微 小文字に、通常は肉眼で識別できない潜像を施すことによって、カムフラージの ための重ね刷りも必要とせず、複写機による偽造、変造防止効果を有する複写防 止模様の作成方法及びその印刷物の提供を目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の考案は、微小文字を形成する画線のうち、潜像を施さない部分の画線は 文字の輪郭線内を塗りつぶしで構成し、潜像を施した部分の画線は文字の輪郭線 が所望の幅の線画のみによって構成され、潜像を施さない部分の文字と、潜像を 施した部分の文字の同一文言において、潜像を施さない部分の文字の画線面積と 、潜像を施した部分の文字の画線面積とが等しくなることを特徴とする複写防止 模様を有する印刷物である。
【0009】 第2の考案は、微小文字を形成する画線のうち、潜像を施さない部分の画線は 文字列の輪郭線内を塗りつぶしで構成し、潜像を施した部分の画線は文字列の輪 郭線が所望の幅の線画のみによって構成され、潜像を施さない部分の文字列と、 潜像を施した部分の文字列の異なる文言において、潜像を施さない部分の文字列 の合計画線面積の画線面積率と、潜像を施した部分の文字列の合計画線面積の画 線面積率とが等しくなることを特徴とする複写防止模様を有する印刷物である。
【0010】 第3の考案は、前記微小文字の集合模様が地紋模様であることを特徴とする第 1の考案の複写防止模様を有する印刷物である。
【0011】 第4の考案は、前記微小文字の集合模様が地紋模様であることを特徴とする第 4の考案の複写防止模様を有する印刷物である。
【0012】
【考案の実施の形態】
従来からの複写機による偽造防止に適する印刷物では、網点もしくは万線等の スクリーンパターンの粗密によって潜像が施され、印刷面全体が均一濃度を持っ たスクリーンパターンとなっているのに対し、本考案の画線画構成では、微小文 字を形成する画線のうち、潜像を施さない部分の画線は文字の輪郭線内を塗りつ ぶしで構成し、潜像を施した部分の画線は文字及び文字列の輪郭線が所望の幅の 線画のみによって構成され、潜像を施さない部分の文字及び文字列と、潜像を施 した部分の文字の同一文言もしくは異なる文言の文字列において、潜像を施さな い部分の文字及び文字列の画線面積率と、潜像を施した部分の文字及び文字列の 画線面積率とが等しくなるように複写防止模様が構成される。即ち、潜像を施さ ない部分の「A」という文字と潜像を施した部分の「A」という文字を同一の画 線面積とし、且つ、膨張値等を加味した画線を印刷した印刷物の全体を観察した 場合、観察者には、潜像を施した部分の文字が所望の幅の輪郭線のみであるにも かかわらず違和感なく認識され、肉眼では潜像をまったく識別できなくすること を可能にしている。また、本考案の画線構成を有した印刷物を複写機により複写 すると、複写機の解像力から、潜像を施さない部分の文字に対し、潜像を施した 部分の文字は再生されないか、もしくは再生不良となるため、複写物を肉眼で観 察した場合、潜像を施した部分と潜像を施さない部分に濃度差が生じ、潜像が発 現する。
【0013】
【実施例】
本考案の効果を奏する微小文字は、潜像を施さない部分の文字と、潜像を施し た部分の文字において、潜像を施さない部分の文字の画線面積と、潜像を施した 部分の文字の画線面積とが等しくなることが条件であるから、前記条件を満たす ものであれば微小文字に用いる文言、書体はいかなる形状においても制限がない 。但し、本考案の微小文字を製版する際、印刷時における画線の膨張を加味して 画線設計しなければならない。
【0014】 (実施例1) 本考案の効果を奏する微小文字の組合せは、潜像を施さない部分の文字と、潜 像を施した部分の文字の画線面積率とが等しくなることが条件である。まず、図 3に示すような、例えば文字角1mm以下の「A」という印刷物上の文字におい て、文字の構成要素が、潜像を施さない画線の文字(6)は、文字の輪郭線(7 )内を塗りつぶしで構成し、潜像を施した部分の文字(6’)は、文字の輪郭線 (7)を一定の幅の線画で構成している。このとき、潜像を施さない部分の文字 (6)の画線幅(H)が64μm以上で、潜像を施した部分の文字(6’)の画 線幅(h)が64μm未満であり、前記文字(6’)の白あき部の幅(W)を3 0〜100μmとし、前記文字(6)の画線面積(8)と前記文字の画線面積( 8’)が印刷物上において等しい状態であれば、肉眼視において略同一書体の文 字として認識される。
【0015】 (実施例2) 前述したように、微小文字の組合せは、潜像を施さない部分の文字と、潜像を 施した部分の文字の画線面積率とが等しくなることが条件であるから、微小文字 の組合せとして、潜像を施さない部分の文字列と、潜像を施した部分の文字列が 異なる文言であっても、前述と同様の効果を奏することができる。即ち図4に示 すように、「PRNTING」という文字列からなる潜像を施さない部分の文字 (a1〜a8)の合計画線面積の画線面積率と、「BUREAU」という文字列 からなる潜像を施した部分の文字(b1〜b6)の合計画線面積の画線面積率が 等しいと同時に、図3で示した潜像を施さない部分の文字の画線幅(H)、潜像 を施した部分の文字の画線幅(h)及び白あき部の幅(W)の構成要素と同様の 条件を満たしているとき、肉眼視において略同一書体の文字列として認識される 。
【0016】 (実施例3) 図5は、前述の実施例における画線設計を基に、「PRINTING BUR EAU MINISTRY OF FINANCE」という文字列を波状に連続 配置した微小文字地紋の印刷物(9)を作製したものである。この印刷物(9) は、潜像を施さない部分の文字群(10)と、潜像を施した部分の文字群(11 )を同一印刷面上に施したもので、印刷物上における潜像を施さない部分の文字 群(10)の合計画線面積の画線面積率と、潜像を施した部分の文字群(11) の合計画線面積の画線面積率が等しくなっている。従って、本実施例における微 小文字地紋の印刷物(9)は、肉眼視において略同一書体の文字列として認識さ れる。
【0017】 図6は、本考案の微小文字地紋模様を有する印刷物図5を、カラー複写機(キ ャノン・カラーレーザーコピア470)によって複製した複製物(12)を示し たものである。図5に示す潜像を施した部分(11)に対置する図6の潜像を施 した部分の微小文字群(14)は、複写機で再生不能となり、潜像を施さない部 分の微小文字群(13)のみが認識できる画線となることから、潜像として施し てあった「P」を表す画像が顕像の状態となり、複写機を用いた複製物であるこ とは一目瞭然であった。これによって真偽判別が可能となる
【0018】
【考案の効果】
本来微小文字そのものが有する偽造防止効果に加え、本考案では前述のとおり 、肉眼では潜像をまったく識別できなく、且つ、複写機により複写した場合は潜 像を施した部分が再生不能となり、潜像が顕像化されるので、複写機による偽造 、変造を防止できる。また、本考案の微小文字では、単色印刷においても容易に 肉眼では潜像を識別できないことから、あえてカムフラージ模様を重ね刷りする 必要がなく、前記微小文字を単色の地紋模様として用いることもできる。更に、 微小文字地紋模様にレインボー印刷等の他種の偽造防止策を同一画線上に併用し た印刷物も可能である。これにより、本考案は、複写機による偽造、変造を防止 しなければならない銀行券、株券、債券等の有価証券や、各種証明書及び重要書 類等の複写機による偽造、変造を防止する技術として有効である。
【提出日】平成8年5月10日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、微小文字の集合模様に通常は肉眼で識別できない潜像を施し、偽造 、変造防止を必要とする印刷物において、該印刷物を複写機により複写した場合 に潜像が発現する微小文字を有する印刷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
銀行券、株券、債券等の有価証券、各種証明書及び重要書類等の印刷物におい て偽造、変造防止策は重要な要素である。従って、前記印刷物の印刷面は極めて 細密な画線によって図柄を構成している。これら印刷物の偽造、変造防止策の中 で古くから用いられてきた方法として、微小文字と称する文字角が1ミリ以下の 文字の集合模様を印刷物に施したりする方法と、印刷物に対し何等かの手段と作 用を加えると目視では認識できなかった潜像を現出するような方法、即ち潜像凹 版、複写機で色が正常に再現されないような機能性インキ、コピー防止画線等が ある。しかし最近のカラー複写機の著しい普及に伴い、偽造、変造による犯罪が 増加する危険性を有しており、より一層効果の高い偽造、変造防止策として技術 の開発が望まれていた。
【0003】 前記の微小文字における偽造、変造防止策は、模様を細密且つ複雑にすること によって偽造物における同一の模様を作製しようとするのを困難とし、写真製版 装置による抽出または複写機では再現されにくい色彩を用いたりすることで偽造 防止策としての役割を高めている。更に、印刷面上を数多くの微小文字で構成す ることによって、偽造、変造防止に有効な地紋模様を形成することができると同 時に、印刷物製品に必須とする文章情報を大量に施すことができる。また、一般 の人が市場流通過程において拡大鏡等による観察によって、微小文字の文言及び 形状が真正なものであるか否かを簡単に識別できる方法であるため、微小文字は 証券印刷物等のデザインにおいて世界的に広く用いられていると同時に、銀行券 、株券、債券等の金銭的価値を有する印刷物の模様として古くから用いられ、現 在でも一般的に高級感を印象づけるデザインとして重要な模様となっており、銀 行券、株券、債券等の有価証券、各種証明書及び重要書類等の印刷物において、 微小文字はデザイン上欠かすことのできない模様となっている。しかし、最近で は高機能化した写真製版装置または複写機の出現によって充分な偽造、変造防止 効果をもたらしていないという欠点がある。
【0004】 また、前記の印刷物に対し何等かの手段と作用を加えると、目視では認識でき なかった潜像を現出するような方法の代表的な技術として、一般的にコピー防止 画線と称する一連の技術がある。即ち複写機によって複写することにより、印刷 物中に施してあった潜像が現出するものである。このような複写機による偽造防 止に適する印刷物においては、例えば、特開昭57−20395号公報によると 、基紙表面に例えば85線30%の網点である微細構成素子よりなる文字を表示 した潜像を銀インキを用いて印刷し、次にこの潜像以外の余白部に前記潜像より 粗または密(例えば150線30%)の網点で印刷を施すと共に、前記潜像の上 面に彩紋や地紋等の印刷模様を施す、複写による偽造防止に適する潜像入り印刷 物があり、また、特開昭60−79991号公報によると、用紙の表面に網点で 潜像を印刷し、万線で潜像と同濃度の背景を同時印刷し、背景を含む潜像の上面 に装飾模様をコピーで再現されない程度の薄色の透明性インキで重ね刷りするこ とにより、印刷物表面を体裁よく仕上げ、コピーにかけると模様は見えなくなり 、背景は再現されると共に潜像は再現されず、背景と潜像の濃度差が歴然となっ て複写物であることが一見して分かる、複写防止に適する印刷物があり、更に、 特開昭60−87380号公報によると、150線10%の網点よりなる潜像を そなえ、且つ潜像周囲の白地面に50〜60線10%程度の万線よりなる背景を 備えた潜像版を用いて、用紙の表面に濃色の印刷を施し、背景の万線と干渉した 時にモアレ模様を形成する平行線よりなる波形パターンを備えたオーバープリン ト版を用いて、用紙表面に複写機で再生されない淡色の重ね刷りを施すことによ り、印刷物の表面には肉眼を幻惑するモアレ模様が形成されるので、潜像の存在 は識別困難となり、複写機にかけると潜像と波形パターンは再生されずに背景の みが再生されるので、潜像が背景と区別して認められる、印刷物における複写防 止用潜像カムフラージ法等が開示されている。
【0005】 前記公報等による印刷物では、いずれも網点もしくは万線等が一定周期で連続 配置する画線群(以下、スクリーンパターンと称する)の粗密によって潜像が施 され、図1の印刷物(1)に示すように、印刷面全体の模様(2)が均一濃度を 持ったスクリーンパターンとなっている。前記潜像が施された印刷物(1)を複 写機によって複写した際、再生されない密構成のスクリーンパターン(3)と、 再生される粗構成のスクリーンパターン(4)とでは、図2の複写物(1’)の 模様(2’)に示すように濃度差が生じて、再生される粗構成のスクリーンパタ ーン(4’)に対して、再生されない密構成のスクリーンパターン(3’)の潜 像部分が現出するようにして、複写物であることが一目瞭然となるようにしたも のであるが、印刷面全体が均一濃度を持ったスクリーンパターンとなっているか ら、肉眼視においても同一印刷面上の異なるスクリーンパターンによって、スク リーン形状の違いによる異別感及びスクリーンパターンゆえに生ずる潜像の境界 線との干渉部(5)により、潜像の存在を識別できてしまう欠点がある。前記欠 点を解決する方法として、前記公報等はいずれも潜像をカムフラージするために 別の模様や薄色の透明インキ、淡色の重ね刷りを施しているが、前記方法は潜像 を識別しにくくする点では有効であるが、工程数が増え経済的でないという欠点 を有している。
【0006】 また、本願考案者らは、特開平4−170569号公報で、用紙表面に網点も しくは万線等のパターンからなる潜像と、該潜像周囲に前記潜像とは粗密が異な るパターンからなる背景を1色で同時印刷した印刷物において、該潜像を施した 潜像模様が肉眼では識別されないことを特徴とする複写防止に適する印刷物とし て、潜像をカムフラージするための別の模様や薄色の透明インキ、さらには、淡 色の重ね刷りを施さず、白抜きの円形模様や、全面的なスクリーンパターンに対 する部分的なスクリーンパターンの網点パーセントを増加した同心円模様等で、 カムフラージする方法を既に出願提案しているが、前述のとおり、前記従来技術 は何れも網点もしくは万線等の粗密からなるスクリーンパターンでなければなら ないため、微小文字のような印刷物製品に必須とする文章情報を大量に施すこと ができない。また微小文字は、一般の人が市場流通過程において拡大鏡等による 観察によって、微小文字の文言及び形状が真正なものであるか否かを簡単に識別 できる方法であるのに対し、コピー防止画線は単純、且つ、極一般的なスクリー ンパターンから成っているため、有価証券の充分な真偽判別要素に成り得ないだ けでなく、デザイン的にも銀行券、株券、債券などの有価証券等の既存製品に用 いるには適さないという欠点があった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上述の点に鑑みなされたもので、複写防止を必要とする各種証明書及 び重要書類等をはじめ、銀行券、株券、債券などの有価証券等に適用が可能な微 小文字に、通常は肉眼で識別できない潜像を施すことによって、カムフラージの ための重ね刷りも必要とせず、複写機による偽造、変造防止効果を有する微小文 字を有する印刷物の提供を目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の考案は、微小文字を形成する画線のうち、潜像を施さない部分の文字の 画線は、該文字の輪郭線で囲まれた内側を塗りつぶしで構成し、潜像を施した部 分の文字の画線は、所望の幅の線画となるように、該文字の輪郭線を中心に、輪 郭線の内側と外側に等しい幅を有する内側の線画と外側の線画で囲まれた内部を 塗りつぶしによって構成し、前記潜像を施さない部分の文字と、前記潜像を施し た部分の文字とが同一文言で構成されているとき、前記潜像を施さない部分の文 字の画線面積と、前記潜像を施した部分の文字の画線面積とが等しくなることを 特徴とする微小文字を有する印刷物である。
【0009】 第2の考案は、微小文字列を形成する画線のうち、潜像を施さない部分の文字 列の画線は、該文字列を構成する各々の文字の輪郭線で囲まれて内側を塗りつぶ しで構成し、潜像を施した部分の文字列の画線は、所望の幅の線画となるように 、該文字列を構成する各々の文字の輪郭線を中心に、輪郭線の内側と外側に等し い幅を有する内側の線画と外側の線画で囲まれた内部を塗りつぶしによって構成 し、前記潜像を施さない部分の文字列と、前記潜像を施した部分の文字列とが異 なる文言で構成されているとき、前記潜像を施さない部分の文字列の合計画線面 積の画線面積率と、前記潜像を施した部分の文字列の合計画線面積の画線面積率 とが等しくなることを特徴とする微小文字を有する印刷物である。
【0010】 第3の考案は、前記微小文字の集合模様が地紋模様であることを特徴とする第 1の考案の微小文字を有する印刷物である。
【0011】 第4の考案は、前記微小文字の集合模様が地紋模様であることを特徴とする第 2の考案の微小文字を有する印刷物である。
【0012】
【考案の実施の形態】
従来からの複写機による偽造防止に適する印刷物では、網点もしくは万線等の スクリーンパターンの粗密によって潜像が施され、印刷面全体が均一濃度を持っ たスクリーンパターンとなっているのに対し、本考案の線画構成では、微小文字 を形成する画線のうち、潜像を施さない部分の画線は、文字又は文字列を構成す る文字の輪郭線で囲まれた内側を塗りつぶしで構成し、潜像を施した部分の画線 は、所望の幅の線画となるように、文字又は文字列を構成する文字の輪郭線を中 心に、輪郭線の内側と外側に等しい幅を有する内側の線画と外側の線画で囲まれ た内部を塗りつぶしによって構成し、前記潜像を施さない部分の文字又は文字列 と、前記潜像を施した部分の文字又は文字列とが、同一文言もしくは異なる文言 で構成されているとき、前記潜像を施さない部分の文字又は文字列の画線面積率 と、前記潜像を施した部分の文字又は文字列の画線面積率とが等しくなるように 微小文字が構成される。即ち、潜像を施さない部分の「A」という文字と、潜像 を施した部分の「A」という文字を同一の画線面積とし、且つ、膨張値等を加味 した画線で印刷した印刷物の全体を観察した場合、観察者には、潜像を施した部 分の文字が、輪郭線を中心に輪郭線の内側と外側に等しい幅を有する内側の線画 と外側の線画で構成された、所望の幅の線画であるにもかかわらず違和感なく認 識され、肉眼では潜像をまったく識別できなくすることを可能にしている。また 、本考案の画線構成を有した印刷物を複写機により複写すると、複写機の解像力 から、潜像を施さない部分の文字又は文字列に対し、潜像を施した部分の文字又 は文字列は再生されないか、もしくは再生不良となるため、複写物を肉眼で観察 した場合、潜像を施した部分と潜像を施さない部分に濃度差が生じ、潜像が発現 する。
【0013】
【実施例】
本考案の効果を奏する微小文字は、潜像を施さない部分の文字と、潜像を施し た部分の文字において、潜像を施さない部分の文字の画線面積と、潜像を施した 部分の文字の画線面積とが等しくなることが条件であるから、前記条件を満たす ものであれば微小文字に用いる文言、書体は、いかなる形状においても使用可能 である。但し、本考案の微小文字を製版する際、印刷時における画線の膨張を加 味して画線設計をしなければならない。
【0014】 (実施例1) 本考案の効果を奏する微小文字の組合せは、潜像を施さない部分の文字と、潜 像を施した部分の文字との画線面積率とが等しくなることが条件である。まず、 図3に示すような、例えば文字角1mm以下の「AA」という印刷物上の文字群 において、前記文字群の構成要素は、潜像を施さない部分の文字「A」(6)は 、文字の輪郭線(7)で囲まれた内側を塗りつぶしで構成し、潜像を施した部分 の文字「A」(6’)は、所望の幅の線画となるように、文字の輪郭線(7)を 中心に、輪郭線(7)の内側と外側に等しい幅を有する、内側の線画(7a)と 外側の線画(7b)で囲まれた内部を塗りつぶすことによって構成されている。 このとき、潜像を施さない部分の文字「A」(6)の画線幅(H)が64μm以 上で、潜像を施した部分の文字「A」(6’)の画線幅(h)が64μm未満で あり、前記潜像を施した部分の文字「A」(6’)の白あき部、即ち、内側の線 画(7a)で囲まれた部分の幅(W)を30〜100μmとし、前記潜像を施さ ない部分の文字「A」(6)の画線面積、即ち、潜像を施さない部分の文字「A 」(6)の、輪郭線(7)で囲まれた内側の塗りつぶし部分(8)と、前記潜像 を施した部分の文字「A」(6’)の画線面積、即ち、輪郭線(7)を中心に、 輪郭線(7)の内側と外側に等しい幅を有する、内側の線画(7a)と外側の線 画(7b)で囲まれた内部の塗りつぶし部分(8’)とが、印刷物上において等 しい状態であれば、肉眼視において略同一書体の文字として認識される。
【0015】 (実施例2) 前述したように、微小文字の組合せは、潜像を施さない部分の文字と、潜像を 施した部分の文字との画線面積率とが等しくなることが条件であるから、該条件 を満たすものであれば、微小文字の組合せとして、潜像を施さない部分の文字列 と、潜像を施した部分の文字列とが異なる文言であっても、前述と同様の効果を 奏することができる。即ち、図4に示すように、「PRINTING」という文 字列からなる、潜像を施さない部分の文字群(a1〜a8)の合計画線面積の画 線面積率と、「BUREAU」という文字列からなる、潜像を施した部分の文字 群(b1〜b6)の合計画線面積の画線面積率とが等しいと同時に、前記図3で 示した潜像を施さない部分の文字「A」(6)の画線幅(H)、潜像を施した部 分の文字「A」(6’)の画線幅(h)及び白あき部の幅(W)の構成要素と同 様の条件を満たしているとき、肉眼視において略同一書体の文字列として認識さ れる。
【0016】 (実施例3) 図5は、前述の実施例における画線設計を基に、「PRINTING BUR EAU MINISTRY OF FINANCE」という微小文字列を波状に 連続配置し、前記微小文字列を地紋として印刷した印刷物(9)を作製したもの である。該印刷物(9)は、潜像を施さない部分の文字群(10)と、潜像を施 した部分の文字群(11)を同一印刷面上に施したもので、印刷物上における潜 像を施さない部分の文字群(10)の合計画線面積の画線面積率と、潜像を施し た部分の文字群(11)の合計画線面積の画線面積率とが等しくなっている。従 って、本実施例における微小文字列を地紋として印刷した印刷物(9)は、肉眼 視において略同一書体の文字列として認識される。
【0017】 図6は、図5に示す本考案の微小文字列を地紋模様として印刷した印刷物を、 カラー複写機(キャノン・カラーレーザーコピア470)によって複製した複製 物(12)を示したものである。図5に示す、潜像を施した部分の微小文字群( 11)に対置する図6の潜像を施した部分の微小文字群(14)は、複写機で再 生不能となり、潜像を施さない部分の微小文字群(10)に対置する潜像を施し た部分の微小文字群(13)のみが認識できる画線となることから、潜像として 施してあった文字「P」を表す画像が顕像の状態となり、複写機を用いた複製物 であることは一目瞭然であった。これによって真偽判別が可能となる。
【0018】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、本考案における微小文字を有する印刷物は、微小 文字そのものが有する本来の偽造防止効果に加え、肉眼では潜像をまったく識別 できず、且つ、複写機により複写した場合は潜像を施した部分が再生不能となり 、潜像が顕像化されるので、複写機による偽造、変造を防止できる。また、本考 案の微小文字では、単色印刷においても容易に肉眼では潜像を識別できないこと から、あえてカムフラージ模様を重ね刷りする必要がなく、前記微小文字を単色 の地紋模様として用いることもできる。更に、微小文字地紋模様にレインボー印 刷等の他種の偽造防止策を同一画線上に併用した印刷物も可能である。これによ り、本考案は、複写機による偽造、変造を防止しなければならない銀行券、株券 、債券等の有価証券や、各種証明書及び重要書類等の複写機による偽造、変造を 防止する技術として有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の複写防止用印刷物の模様及び前記模様
の一部拡大図
【図2】 従来の複写防止用印刷物の複写物の模様及び
前記模様の一部拡大図
【図3】 本考案の微小文字における文字の構成要素を
示した図
【図4】 本考案の微小文字における文字列の構成要素
を示した図
【図5】 本考案の微小文字における文字群の印刷物を
示した図
【図6】 本考案の微小文字における文字群の複写物を
示した図
【符号の説明】
1 従来の複写防止用印刷物 2 印刷面全体の模様 3 印刷物上の再生されない密構成のスクリーンパタ
ーン 3’ 複写物上の再生されない密構成のスクリーンパタ
ーン 4 印刷物上の再生される粗構成のスクリーンパター
ン 4’ 複写物上の再生される粗構成のスクリーンパター
ン 5 潜像の境界線との干渉部 6 潜像を施さない部分の文字 6' 潜像を施した部分の文字 7 画線の文字の輪郭線 8 潜像を施さない画線の文字の画線面積 8 潜像を施した画線の文字の画線面積 9 印刷物 10 潜像を施さない部分の文字群 11 潜像を施した部分の文字群 12 複製物 13 潜像を施さない部分の文字群 14 潜像を施した部分の文字群 a1、a2、a3、a4、a5、a6、a7、a8 潜
像を施さない部分の文字 b1、b2、b3、b4、b5、b6 潜像を施した部
分の文字
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月10日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 微小文字を有する印刷物
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の複写防止用印刷物の模様及び前記模様
の一部拡大図
【図2】 従来の複写防止用印刷物の複写物の模様及び
前記模様の一部拡大図
【図3】 本考案の微小文字における文字の構成要素を
示した図
【図4】 本考案の微小文字における文字列の構成要素
を示した図
【図5】 本考案の微小文字における文字群の印刷物を
示した図
【図6】 本考案の微小文字における文字群の複写物を
示した図
【符号の説明】 1 従来の複写防止用印刷物 2 印刷面全体の模様 3 印刷物上の再生されない密構成のスクリーンパタ
ーン 3’ 複写物上の再生されない密構成のスクリーンパタ
ーン 4 印刷物上の再生される粗構成のスクリーンパター
ン 4’ 複写物上の再生される粗構成のスクリーンパター
ン 5 潜像の境界線との干渉部 6 潜像を施さない部分の文字 6’ 潜像を施した部分の文字 7 画線の文字の輪郭線 7a 輪郭線の内側の線画 7b 輪郭線の外側の線画 8 潜像を施さない画線の文字の画線面積 8’ 潜像を施した画線の文字の画線面積 9 印刷物 10 潜像を施さない部分の文字群 11 潜像を施した部分の文字群 12 複製物 13 潜像を施さない部分の文字群 14 潜像を施した部分の文字群 a1、a2、a3、a4、a5、a6、a7、a8 潜
像を施さない部分の文字 b1、b2、b3、b4、b5、b6 潜像を施した部
分の文字

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微小文字を形成する画線のうち、潜像を
    施さない部分の画線は文字の輪郭線内を塗りつぶしで構
    成し、潜像を施した部分の画線は文字の輪郭線が所望の
    幅の線画のみによって構成され、潜像を施さない部分の
    文字と、潜像を施した部分の文字の同一文言において、
    潜像を施さない部分の文字の画線面積と、潜像を施した
    部分の文字の画線面積とが等しくなることを特徴とする
    複写防止模様を有する印刷物。
  2. 【請求項2】 微小文字を形成する画線のうち、潜像を
    施さない部分の画線は文字列の輪郭線内を塗りつぶしで
    構成し、潜像を施した部分の画線は文字列の輪郭線が所
    望の幅の線画のみによって構成され、潜像を施さない部
    分の文字列と、潜像を施した部分の文字列の異なる文言
    において、潜像を施さない部分の文字列の合計画線面積
    の画線面積率と、潜像を施した部分の文字列の合計画線
    面積の画線面積率とが等しくなることを特徴とする複写
    防止模様を有する印刷物。
  3. 【請求項3】 前記微小文字の集合模様が地紋模様であ
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の複写防止模様を有する印刷物。
  4. 【請求項4】 前記微小文字の集合模様が地紋模様であ
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第2項記載
    の複写防止模様を有する印刷物。
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