WO2017026246A1 - パターン形成体、カード、印刷物 - Google Patents
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Abstract
パターンの線の太さによって形成されるパターンの配置の自由度を大きくしたパターン形成体、カード、印刷物を提供する。 カード1は、複数の微小文字61が配列され、細線により形成される細線部65と、太線により形成される太線部66とを有する微小パターン60と、微小パターン60の細線部65、太線部66によって形成される大パターン70と、を備える。
Description
本発明は、2種類のパターンを有するパターン形成体、カード、印刷物に関するものである。
従来、複数配列された文字のうち、一部の文字の太さを、他の文字の太さと変えることにより、認証情報を設けた印刷物があった(例えば特許文献1)。
しかし、従来の印刷物は、文字単位で線の太さを変えるため、認証情報の配置の自由度が小さかった。
しかし、従来の印刷物は、文字単位で線の太さを変えるため、認証情報の配置の自由度が小さかった。
本発明の課題は、パターンの線の太さによって形成されるパターンの配置の自由度を大きくしたパターン形成体、カード、印刷物を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
・第1の発明は、複数の第1パターン要素(61,261b)が配列され、細線により形成される細線部(65,265)と、前記細線部よりも線の太さが太い太線により形成される(66,266)とを有する第1パターン(60,260)と、前記第1パターンの前記細線部、前記太線部によって形成される第2パターン(70,270)と、を備えるパターン形成体である。
・第2の発明は、第1の発明のパターン形成体において、前記第2パターン(70,270)の輪郭に配置された前記第1パターン要素(61,261b)は、1つの前記第1パターン要素内において、前記細線部(65,265)、前記太線部(66,266)を備えること、を特徴とするパターン形成体である。
・第3の発明は、第1又は第2の発明のパターン形成体において、前記第2パターン(70,270)の輪郭の周囲に配置された前記第1パターン要素(61,261b)の太さは、均一であること、を特徴とするパターン形成体である。
・第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明のパターン形成体において、前記第1パターン要素(61)の形状は、肉眼では判別できない程度に微小であること、を特徴とするパターン形成体である。
・第5の発明は、第1から第4のいずれかの発明のパターン形成体が基材に形成されていることを特徴とするカード(1,201)である。
・第6の発明は、第1から第4のいずれかの発明のパターン形成体が基材に形成されていることを特徴とする印刷物である。
・第2の発明は、第1の発明のパターン形成体において、前記第2パターン(70,270)の輪郭に配置された前記第1パターン要素(61,261b)は、1つの前記第1パターン要素内において、前記細線部(65,265)、前記太線部(66,266)を備えること、を特徴とするパターン形成体である。
・第3の発明は、第1又は第2の発明のパターン形成体において、前記第2パターン(70,270)の輪郭の周囲に配置された前記第1パターン要素(61,261b)の太さは、均一であること、を特徴とするパターン形成体である。
・第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明のパターン形成体において、前記第1パターン要素(61)の形状は、肉眼では判別できない程度に微小であること、を特徴とするパターン形成体である。
・第5の発明は、第1から第4のいずれかの発明のパターン形成体が基材に形成されていることを特徴とするカード(1,201)である。
・第6の発明は、第1から第4のいずれかの発明のパターン形成体が基材に形成されていることを特徴とする印刷物である。
本発明によれば、パターンの線の太さによって形成されるパターンの配置の自由度を大きくしたパターン形成体、カード、印刷物を提供できる。
(実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のカード1を示す図である。
図1(A)は、カード1を上面から見た図である。
図1(B)は、カード1の断面図(図1(A)のB-B部断面図)である。
図1(C)は、図1(A)の範囲Cの拡大図であり、パターン印刷層20によって形成されるパターン50を説明する図である。
図1(D)は、大パターン70の観察態様を説明するために、大パターン70の「JAPAN」の文字の輪郭線(実線)を、図1(C)に重ねて示す図である。
なお、図1(C)、図1(D)の実線は、説明の便宜上示すものであり、実際には形成されない。
図1(E)は、矢印Eで示す微小文字61である「N」の模式的な拡大図である。
実施形態、図面では、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けて説明する。この座標系は、図1(A)の状態を基準に、左右方向X(左側X1、右側X2)、縦方向Y(下側Y1、上側Y2)、厚さ方向Z(下側Z1、上側Z2)を表す。
図面では、適宜、厚さ方向Zの構成を誇張して図示する。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のカード1を示す図である。
図1(A)は、カード1を上面から見た図である。
図1(B)は、カード1の断面図(図1(A)のB-B部断面図)である。
図1(C)は、図1(A)の範囲Cの拡大図であり、パターン印刷層20によって形成されるパターン50を説明する図である。
図1(D)は、大パターン70の観察態様を説明するために、大パターン70の「JAPAN」の文字の輪郭線(実線)を、図1(C)に重ねて示す図である。
なお、図1(C)、図1(D)の実線は、説明の便宜上示すものであり、実際には形成されない。
図1(E)は、矢印Eで示す微小文字61である「N」の模式的な拡大図である。
実施形態、図面では、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けて説明する。この座標系は、図1(A)の状態を基準に、左右方向X(左側X1、右側X2)、縦方向Y(下側Y1、上側Y2)、厚さ方向Z(下側Z1、上側Z2)を表す。
図面では、適宜、厚さ方向Zの構成を誇張して図示する。
図1(A)、図1(B)に示すように、カード1(パターン形成体)は、クレジットカード、身分証明証、銀行のキャッシュカード等に利用するものである。
カード1は、基材10、パターン印刷層20、上透明層30、上印刷層31、下透明層40、下印刷層41を備える。
基材10の上側Z2には、パターン印刷層20、上透明層30、上印刷層31が、下側Z1から上側Z2に向けてこの順番で積層されている。基材10の下側Z1には、下透明層40、下印刷層41が、上側Z2から下側Z1に向けてこの順番で積層されている。
基材10、上透明層30、下透明層40は、PET、PET-G、PVC等の樹脂シート、又はこれらの樹脂のアロイのシート材により形成される。上透明層30、下透明層40は、透明層である。これらの層間は、熱プレスによる熱溶着等によって接合されている。
カード1は、基材10、パターン印刷層20、上透明層30、上印刷層31、下透明層40、下印刷層41を備える。
基材10の上側Z2には、パターン印刷層20、上透明層30、上印刷層31が、下側Z1から上側Z2に向けてこの順番で積層されている。基材10の下側Z1には、下透明層40、下印刷層41が、上側Z2から下側Z1に向けてこの順番で積層されている。
基材10、上透明層30、下透明層40は、PET、PET-G、PVC等の樹脂シート、又はこれらの樹脂のアロイのシート材により形成される。上透明層30、下透明層40は、透明層である。これらの層間は、熱プレスによる熱溶着等によって接合されている。
基材10は、カード1のベースとなる部材である。
パターン印刷層20は、基材10上に、版を用いたオフセット印刷等をすることによって積層される。カード1を上側Z2から観察した状態において、パターン印刷層20の印刷内容は、上透明層30を透過して、視認できる。
パターン印刷層20の詳細は、後述する。
パターン印刷層20は、基材10上に、版を用いたオフセット印刷等をすることによって積層される。カード1を上側Z2から観察した状態において、パターン印刷層20の印刷内容は、上透明層30を透過して、視認できる。
パターン印刷層20の詳細は、後述する。
上印刷層31は、例えば、カード1の名称31a等が印刷された層である。上印刷層31は、上透明層30上に、オフセット印刷をすることによって積層される。上印刷層31の上側Z2には、必要に応じて、透明保護層を設けてもよい。
下印刷層41は、上印刷層31と同様な印刷層である。
下印刷層41は、上印刷層31と同様な印刷層である。
図1(C)から図1(E)を参照しながら、パターン印刷層20によって形成されるパターン50について、詳細に説明する。
なお、図1(A)には、パターン印刷層20の印刷は、基材10上の範囲Cの矩形内のみ形成された例を示すが、これに限定されず、基材10上の全面に設けられていてもよい。また、パターン印刷層20の印刷範囲は、範囲Cのような矩形状に限定されず、他の形状(例えば、扇形、円形等)でもよい。さらに、パターン50は、例えば、上印刷層31による文字等に重なる範囲には、設けなくてもよい。
パターン印刷層20の印刷色は、基材10上において観察可能であれば限定されない。例えば、基材10が白色である場合には、パターン印刷層20の印刷色は、青色の1色であってもよい。また、パターン印刷層20は、基材10の直上に形成されていなくてもよい。パターン印刷層20は、例えば、基材10に積層された透明層上に形成された形態でもよい。このような形態も、パターン印刷層20は、基材10に形成されているという概念に含まれる。
なお、図1(A)には、パターン印刷層20の印刷は、基材10上の範囲Cの矩形内のみ形成された例を示すが、これに限定されず、基材10上の全面に設けられていてもよい。また、パターン印刷層20の印刷範囲は、範囲Cのような矩形状に限定されず、他の形状(例えば、扇形、円形等)でもよい。さらに、パターン50は、例えば、上印刷層31による文字等に重なる範囲には、設けなくてもよい。
パターン印刷層20の印刷色は、基材10上において観察可能であれば限定されない。例えば、基材10が白色である場合には、パターン印刷層20の印刷色は、青色の1色であってもよい。また、パターン印刷層20は、基材10の直上に形成されていなくてもよい。パターン印刷層20は、例えば、基材10に積層された透明層上に形成された形態でもよい。このような形態も、パターン印刷層20は、基材10に形成されているという概念に含まれる。
図1(C)、図1(D)に示すように、パターン50は、微小パターン60(第1パターン)、大パターン70(第2パターン)を備える。
微小パターン60は、複数の微小文字61(第1パターン要素)が配列されている。実施形態では、微小パターン60は、「JAPAN」という文字列が、縦方向Y、左右方向Xに複数配列されている。微小文字61は、「JAPAN」の各文字である。
なお、微小パターン60は、微小文字61が配列されたものに限定されず、例えば、図形、記号、模様等の微小要素が配列されたもの(微小要素群)でもよい。
微小文字61は、マイクロ文字と称されるものである。例えば、微小文字61の文字サイズ(文字高さ)は、0.25mm程度である。このため、肉眼での等倍観察では、各文字を判別できない。微小文字61は、例えば、ルーペ等の拡大鏡を用いた拡大観察により、判別できる。
このため、微小パターン60は、肉眼による観察では、単なる一色の背景のように観察される。これにより、観察者は、一見では、微小パターン60の「JAPAN」の存在を気づきにくく、また、微小パターン60は、高い印刷技術を要する。これにより、カード1は、偽造防止効果を向上できる。
また、拡大鏡による観察で、微小パターン60の「JAPAN」を観察された場合に、観察者に対して、予想外の驚きを与えることができる。
微小パターン60は、複数の微小文字61(第1パターン要素)が配列されている。実施形態では、微小パターン60は、「JAPAN」という文字列が、縦方向Y、左右方向Xに複数配列されている。微小文字61は、「JAPAN」の各文字である。
なお、微小パターン60は、微小文字61が配列されたものに限定されず、例えば、図形、記号、模様等の微小要素が配列されたもの(微小要素群)でもよい。
微小文字61は、マイクロ文字と称されるものである。例えば、微小文字61の文字サイズ(文字高さ)は、0.25mm程度である。このため、肉眼での等倍観察では、各文字を判別できない。微小文字61は、例えば、ルーペ等の拡大鏡を用いた拡大観察により、判別できる。
このため、微小パターン60は、肉眼による観察では、単なる一色の背景のように観察される。これにより、観察者は、一見では、微小パターン60の「JAPAN」の存在を気づきにくく、また、微小パターン60は、高い印刷技術を要する。これにより、カード1は、偽造防止効果を向上できる。
また、拡大鏡による観察で、微小パターン60の「JAPAN」を観察された場合に、観察者に対して、予想外の驚きを与えることができる。
微小パターン60は、細線部65、太線部66の2つの領域を備える。
図1(C)に示すように、細線部65に配置された微小文字61の線(細線)の太さは、太線部66に配置された文字の線(太線)の太さよりも、細い。
例えば、細線部65の太さ(文字の太さ)は、0.02~0.04mm程度であり、太線部66の太さ(文字の太さ)は、0.04~0.08mm程度である。また、細線部65の太さは、0.025~0.028mmであることが好ましく、太線部66の太さは、0.05~0.07mmであることが好ましい。さらに、太線部66の太さは、細線部65の太さの1.7倍以上であることが好ましく、また、2.0~3.0倍であることがより好ましい。
細線部65の文字の太さは、少なくとも大パターン70の輪郭の外側周囲の領域では、均一であることが好ましい。この均一とは、細線部65に配置された文字は、1つの文字であっても、例えばゴシック体のような文字の太さが一定の形態をいう。なお、細線部65に配置された文字は、例えば明朝体のような太さが異なる形態でもよいが、ゴシック体のように太さが均一である形態の方が、大パターン70の文字の識別がより容易である。
太線部66は、後述する大パターン70の「JAPAN」という文字列の形状の領域である。この文字列は、縦方向Y、左右方向Xに複数配列されている。
図1(C)に示すように、細線部65に配置された微小文字61の線(細線)の太さは、太線部66に配置された文字の線(太線)の太さよりも、細い。
例えば、細線部65の太さ(文字の太さ)は、0.02~0.04mm程度であり、太線部66の太さ(文字の太さ)は、0.04~0.08mm程度である。また、細線部65の太さは、0.025~0.028mmであることが好ましく、太線部66の太さは、0.05~0.07mmであることが好ましい。さらに、太線部66の太さは、細線部65の太さの1.7倍以上であることが好ましく、また、2.0~3.0倍であることがより好ましい。
細線部65の文字の太さは、少なくとも大パターン70の輪郭の外側周囲の領域では、均一であることが好ましい。この均一とは、細線部65に配置された文字は、1つの文字であっても、例えばゴシック体のような文字の太さが一定の形態をいう。なお、細線部65に配置された文字は、例えば明朝体のような太さが異なる形態でもよいが、ゴシック体のように太さが均一である形態の方が、大パターン70の文字の識別がより容易である。
太線部66は、後述する大パターン70の「JAPAN」という文字列の形状の領域である。この文字列は、縦方向Y、左右方向Xに複数配列されている。
図1(D)に示すように、大パターン70は、微小パターン60の太線部66の集合によって形成される「JAPAN」の文字のパターンである。つまり、微小パターン60の細線部65、太線部66の領域が異なる領域として観察され、太線部66の領域が大パターン70として、細線部65の領域が大パターン70の輪郭の外側の背景として観察される。大パターン70の「JAPAN」の文字形状は、太線部66の領域である。
大パターン70の「JAPAN」の各文字は、微小パターン60の「JAPAN」の微小文字61よりも、文字サイズが大きい。「JAPAN」の文字列の大きさは、例えば、左右方向Xの長さLx×縦方向Yの長さLyが4mm×1mm程度である。このため、肉眼よる等倍観察によって、大パターン70の文字「JAPAN」を判別できる。
なお、大パターン70の「JAPAN」の大きさ、微小文字61の大きさ等は、適宜設定できる。例えば、微小文字61の大きさ、文字間隔等は、大パターン70の「JAPAN」の文字が判別しやすいように、適宜設定することができる。
これらの文字の大きさは、例えば、微小文字61の文字高さが0.25mmである場合には、大パターン70の文字高さを1.0mmにすることができる。文字の大きさは、これに限られないが、大パターン70の文字高さが微小文字61の文字高さの4倍以上であると、大パターン70の文字の識別が容易である。
また、両者の書体は、同一のもの、異なるもののいずれでもよいが、同一である方が大パターン70の識別が容易である。
大パターン70の「JAPAN」の各文字は、微小パターン60の「JAPAN」の微小文字61よりも、文字サイズが大きい。「JAPAN」の文字列の大きさは、例えば、左右方向Xの長さLx×縦方向Yの長さLyが4mm×1mm程度である。このため、肉眼よる等倍観察によって、大パターン70の文字「JAPAN」を判別できる。
なお、大パターン70の「JAPAN」の大きさ、微小文字61の大きさ等は、適宜設定できる。例えば、微小文字61の大きさ、文字間隔等は、大パターン70の「JAPAN」の文字が判別しやすいように、適宜設定することができる。
これらの文字の大きさは、例えば、微小文字61の文字高さが0.25mmである場合には、大パターン70の文字高さを1.0mmにすることができる。文字の大きさは、これに限られないが、大パターン70の文字高さが微小文字61の文字高さの4倍以上であると、大パターン70の文字の識別が容易である。
また、両者の書体は、同一のもの、異なるもののいずれでもよいが、同一である方が大パターン70の識別が容易である。
大パターン70の「JAPAN」の輪郭(つまり、細線部65、太線部66の境界)の部分に、重なるように配置された微小文字61は、1つの文字であっても、細線部65、太線部66を備える。
例えば、図1(E)に示すように、1つの微小文字61である「N」は、大パターン70の輪郭を境界67として、細線部65、太線部66を備える。
このように、1つの微小文字61は、細線部65、太線部66の両方を備え、また、前述したように、細線部65の微小文字61の太さは、大パターン70の外側周囲の領域では均一である。これにより、カード1は、大パターン70の「JAPAN」の文字の輪郭を、よりシャープに表現できる。
例えば、図1(E)に示すように、1つの微小文字61である「N」は、大パターン70の輪郭を境界67として、細線部65、太線部66を備える。
このように、1つの微小文字61は、細線部65、太線部66の両方を備え、また、前述したように、細線部65の微小文字61の太さは、大パターン70の外側周囲の領域では均一である。これにより、カード1は、大パターン70の「JAPAN」の文字の輪郭を、よりシャープに表現できる。
また、このように、1つの微小文字61が細線部65、太線部66の両方を備えることにより、パターン50の印刷には、版による印刷が必要になり、また、より高度な印刷技術が必要になるので、偽装防止効果をより向上できる。
さらに、細線部65、太線部66の2つの領域によって大パターン70を形成し、かつ、微小文字61を大パターン70の輪郭を跨って配置できるので、大パターン70の「JAPAN」の配置の自由度を向上できる。
さらに、細線部65、太線部66の2つの領域によって大パターン70を形成し、かつ、微小文字61を大パターン70の輪郭を跨って配置できるので、大パターン70の「JAPAN」の配置の自由度を向上できる。
以上説明したように、本実施形態のカード1のパターン50は、肉眼による観察では、大パターン70の「JAPAN」を観察できる。一方、拡大鏡による観察では、微小パターン60の「JAPAN」を観察できる。また、偽造防止効果を向上できるので、セキュリティ性を向上できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾(下2桁)に同一の符号を適宜付して、重複する説明を適宜省略する。
図2は、第2実施形態のパターン250を説明する図である。
図2(A)は、パターン印刷層によって形成されるパターン250を説明する図である(図1(C)に対応する図)。
図2(B)は、大パターン270の観察態様を説明するために、大パターン270の「JAPAN」の文字の輪郭線(実線)を、図2(A)に重ねて示す図である(図1(D)に対応する図)。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾(下2桁)に同一の符号を適宜付して、重複する説明を適宜省略する。
図2は、第2実施形態のパターン250を説明する図である。
図2(A)は、パターン印刷層によって形成されるパターン250を説明する図である(図1(C)に対応する図)。
図2(B)は、大パターン270の観察態様を説明するために、大パターン270の「JAPAN」の文字の輪郭線(実線)を、図2(A)に重ねて示す図である(図1(D)に対応する図)。
第2実施形態のカード201は、積層構成が第1実施形態と同じであり、パターンの形態のみが第1実施形態とは異なる。
微小パターン260は、複数の微小文字261a、複数の線261b(第1パターン要素)を備える。
複数の線261bは、左右方向Xに平行に延在する線である。複数の線261bは、3本が一組である。これらの組は、微小文字261aの「JAPAN」の行間に配置されている。
各線261bは、細線部265、太線部266の2つの領域を備える。
つまり、各線261bは、1つの線内において、細線部265と、これより線幅が太い太線部266とを備える。
微小パターン260は、複数の微小文字261a、複数の線261b(第1パターン要素)を備える。
複数の線261bは、左右方向Xに平行に延在する線である。複数の線261bは、3本が一組である。これらの組は、微小文字261aの「JAPAN」の行間に配置されている。
各線261bは、細線部265、太線部266の2つの領域を備える。
つまり、各線261bは、1つの線内において、細線部265と、これより線幅が太い太線部266とを備える。
大パターン270の「JAPAN」の各文字は、これら細線部265、太線部266によって形成されるパターンである。つまり、大パターン270は、細線部265、太線部266の領域が、異なる領域として観察されることにより、表現されるパターンである。
このように、本実施形態は、大パターン270の文字パターンを、微小文字ではなく、複数の線261bで表現できる。これにより、大パターン270の文字パターンを、第1実施形態よりも簡単な印刷技術によって形成できる。
なお、線261bの本数を3本よりも多くすれば、大パターン270の輪郭を、より明確にすることができる。
細線部265の太さ、太線部266の太さは、第1実施形態の細線部65の太さ、太線部66の太さと同様である。
このように、本実施形態は、大パターン270の文字パターンを、微小文字ではなく、複数の線261bで表現できる。これにより、大パターン270の文字パターンを、第1実施形態よりも簡単な印刷技術によって形成できる。
なお、線261bの本数を3本よりも多くすれば、大パターン270の輪郭を、より明確にすることができる。
細線部265の太さ、太線部266の太さは、第1実施形態の細線部65の太さ、太線部66の太さと同様である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、後述する変形形態等のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)実施形態において、パターンは、印刷によって形成された例を示したが、これに限定されない。パターンは、形状を観察できるものであれば、いずれの方法によって形成してもよい。
2つのパターンは、例えば、エッチング、金属蒸着等によって設けてもよい。
また、パターン及びパターンを形成する物体は、平面的なものに限定されず、例えば、射出成形、プレス成形等によって、樹脂、金属等の立体的な物体の表面に立体的に形成したものでもよい。
(1)実施形態において、パターンは、印刷によって形成された例を示したが、これに限定されない。パターンは、形状を観察できるものであれば、いずれの方法によって形成してもよい。
2つのパターンは、例えば、エッチング、金属蒸着等によって設けてもよい。
また、パターン及びパターンを形成する物体は、平面的なものに限定されず、例えば、射出成形、プレス成形等によって、樹脂、金属等の立体的な物体の表面に立体的に形成したものでもよい。
(2)実施形態において、第1パターンは、肉眼では形状が判別できない微小パターンである例を示したが、これに限定されない。第1パターンは、肉眼で形状が判別できるものでもよい。
(3)実施形態において、大パターンが微小パターンの太線部の集合によって形成され、微小パターンの太線部の領域が大パターンとして、細線部の領域が大パターンの輪郭の外側の背景として観察される例を示したが、これに限定されない。大パターンが微小パターンの細線部の集合によって形成され、微小パターンの細線部の領域が大パターンとして、太線部の領域が大パターンの輪郭の外側の背景として観察される形態でもよい。この形態は、大パターンの領域が周囲よりも薄くなるので、文字抜きのような形態で大パターンの文字を表現できる。
(4)実施形態において、大パターン内の微小文字の領域の全部が、太い例を示したが、これに限定されない。大パターン内の微小文字の領域のうち、大パターンの輪郭部分のみを太くした形態でもよい。この形態は、印刷のインキ量を減らすことができるので、低コストである。高価のインキの場合は、コスト面でのメリットがより大きくなる。
(5)実施形態において、微小パターン、大パターンは、文字パターンである例を示したが、これに限定されない。微小パターン、大パターンのうち少なくとも1つは、記号、図形、画像等でもよい。
(6)実施形態において、パターンは、カードに設けた例を示したが、これに限定されない。パターンは、金券、証券、パスポート、紙幣等の印刷物に設けてもよい。この場合にも、パターンは、基材等に印刷等することにより形成できる。また、この場合には、これらの印刷物の偽造防止効果を向上できる。
1,201…カード 10…基材 20…パターン印刷層 50,250…パターン 60,260…微小パターン 61…微小文字 65,265…細線部 66,266…太線部 67…境界 70,270…大パターン 261b…線
Claims (6)
- 複数の第1パターン要素が配列され、細線により形成される細線部と、前記細線部よりも線の太さが太い太線により形成される太線部とを有する第1パターンと、
前記第1パターンの前記細線部、前記太線部によって形成される第2パターンと、
を備えるパターン形成体。 - 請求項1に記載のパターン形成体において、
前記第2パターンの輪郭に配置された前記第1パターン要素は、1つの前記第1パターン要素内において、前記細線部、前記太線部を備えること、
を特徴とするパターン形成体。 - 請求項1又は請求項2に記載のパターン形成体において、
前記第2パターンの輪郭の周囲に配置された前記第1パターン要素の太さは、均一であること、
を特徴とするパターン形成体。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載のパターン形成体において、
前記第1パターン要素の形状は、肉眼では判別できない程度に微小であること、
を特徴とするパターン形成体。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のパターン形成体が基材に形成されていることを特徴とするカード。
- 請求項1から請求項4のいずれかに記載のパターン形成体が基材に形成されていることを特徴とする印刷物。
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2016
- 2016-07-22 WO PCT/JP2016/071545 patent/WO2017026246A1/ja active Application Filing
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