JP3289127B2 - 複写防止模様の作成方法及びその印刷物 - Google Patents

複写防止模様の作成方法及びその印刷物

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JP3289127B2
JP3289127B2 JP08192496A JP8192496A JP3289127B2 JP 3289127 B2 JP3289127 B2 JP 3289127B2 JP 08192496 A JP08192496 A JP 08192496A JP 8192496 A JP8192496 A JP 8192496A JP 3289127 B2 JP3289127 B2 JP 3289127B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、曲線状の集合模様
に通常は肉眼で識別できない潜像を施し、偽造、変造防
止を必要とする印刷物において、複写機により複写した
場合に潜像が発現する複写防止模様の作成方法及びその
印刷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】銀行券、株券、債券等の有価証券、各種
証明書及び重要書類等の印刷物において偽造、変造防止
策は重要な要素である。これら印刷物の偽造、変造防止
策は主に幾何学模様を多用化した図柄をデザインに用い
る方法と、印刷物に対し何等かの手段と作用を加えると
目視では認識できなかった潜像を現出するような方法が
ある。前者の代表的な例は、証券印刷物等のデザインに
広く用いられている地紋、彩紋模様、レリーフ模様等が
あり、後者の代表的な例は潜像凹版、複写機で色が正常
に再現されないような機能性インキ、コピー防止画線等
がある。しかし最近のカラー複写機の著しい普及に伴
い、偽造、変造による犯罪が増加する危険性を有してお
り、より一層効果の高い偽造、変造防止策として技術の
開発が望まれていた。
【0003】前記の幾何学模様を用いる偽造、変造防止
策としては、地紋、彩紋模様、レリーフ模様等があり、
基本的に一定の画線幅による曲画線の集合によって模様
を構成しているものである。これらの模様は印刷物のデ
ザイン等の意匠性を加味し、偽造、変造防止策を施すこ
とができ、模様を複雑にすることによって偽造物におけ
る同一の模様を作製しようとするのを困難とし、写真製
版装置による抽出または複写機では再現されにくい色彩
を用いたり、複雑な曲画線にして複写機及びスキャナー
の走査入出力に対するモアレを発生させたりすることで
偽造防止策としての役割を高めている。また、前記模様
類は証券印刷物等のデザインにおいて世界的に広く用い
られていると同時に、銀行券、株券、債券等の金銭的価
値を有する印刷物の模様として古くから用いられ、現在
でも一般的に高級感を印象づけるデザインとして重要な
模様となっている。従って、銀行券、株券、債券等の有
価証券、各種証明書及び重要書類等の印刷物において、
地紋、彩紋模様、レリーフ模様等はデザイン上欠かすこ
とのできない模様である。しかし、最近では高機能化し
た写真製版装置または複写機の出現によって充分な偽
造、変造防止効果をもたらしていないという欠点があ
る。
【0004】また、前記の印刷物に対し何等かの手段と
作用を加えると、目視では認識できなかった潜像を現出
するような方法の代表的な技術として、一般的にコピー
防止画線と称する一連の技術がある。即ち複写機によっ
て複写することにより、印刷物中に施してあった潜像が
現出するものである。このような複写機による偽造防止
に適する印刷物においては、基紙表面に例えば85線
30%の網点である微細構成素子よりなる文字を表示し
た潜像を銀インキを用いて印刷し、次にこの潜像以外の
余白部に前記潜像より粗または密(例えば150線30
%)の網点で印刷を施すと共に、前記潜像の上面に彩紋
や地紋等の印刷模様を施す、複写による偽造防止に適す
る潜像入り印刷物(特開昭57−20395号公報)が
あり、また、用紙の表面に網点で潜像を印刷し、万線
で潜像と同濃度の背景を同時印刷し、背景を含む潜像の
上面に装飾模様をコピーで再現されない程度の薄色の透
明性インキで重ね刷りすることにより、印刷物表面を体
裁よく仕上げ、コピーにかけると模様は見えなくなり、
背景は再現されると共に潜像は再現されず、背景と潜像
の濃度差が歴然となって複写物であることが一見して分
かる、複写防止に適する印刷物(特開昭60−7999
1号公報)があり、更に、150線10%の網点より
なる潜像をそなえ、且つ潜像周囲の白地面に50〜60
線10%程度の万線よりなる背景を備えた潜像版を用い
て、用紙の表面に濃色の印刷を施し、背景の万線と干渉
した時にモアレ模様を形成する平行線よりなる波形パタ
ーンを備えたオーバープリント版を用いて、用紙表面に
複写機で再生されない淡色の重ね刷りを施すことによ
り、印刷物の表面は肉眼を幻惑するモアレ模様が形成さ
れるので潜像の存在は識別困難となり、複写機にかける
と潜像と波形パターンは再生されずに背景のみが再生さ
れるので、潜像が背景と区別して認められる、印刷物に
おける複写防止用潜像カムフラージ法(特開昭60−8
7380号公報)等が開示されている。
【0005】前記公報等による印刷物は、いずれも網点
もしくは万線等の点及び線が一定周期で連続配置する画
線群(以下、スクリーンパターンと称する)の粗密によ
って潜像が施され、図1の印刷物(1)に示すように、
印刷面全体の模様(2)が均一濃度を持ったスクリーン
パターンとなっている。前記潜像が施された印刷物
(1)を複写機によって複写した際、再生されない密構
成のスクリーンパターン(3)と、再生される粗構成の
スクリーンパターン(4)とは、図2の複写物(1’)
の模様(2’)に示すように濃度差が生じて、再生され
る粗構成のスクリーンパターン(4’)に対して、再生
されない密構成のスクリーンパターン(3’)の潜像部
分が現出するようにして、複写物であることが一目瞭然
となるようにしたものであるが、印刷面全体が均一濃度
を持ったスクリーンパターンという特徴から、肉眼視に
おいても同一印刷面上の異なるスクリーンパターンによ
って、スクリーン形状の違いによる異別感及びスクリー
ンパターンゆえに生ずる潜像の境界線との干渉部(5)
により、潜像の存在を識別できてしまう欠点がある。前
記欠点を解決する方法として、前記公報等はいずれも潜
像をカムフラージするために別の模様や薄色の透明イン
キ、淡色の重ね刷りを施しているが、前記方法は潜像を
識別しにくくする点では有効であるが、工程数が増え経
済的でないという欠点を有している。
【0006】また、本願発明者らは、用紙表面に網点
又は万線等のパターンからなる潜像と、該潜像周囲に前
記潜像とは粗密が異なるパターンからなる背景を1色で
同時印刷した印刷物において、該潜像を施した潜像模様
が肉眼では識別されないことを特徴とする複写防止に適
する印刷物(特開平4−170569号公報)として、
潜像をカムフラージするための別の模様や薄色の透明イ
ンキ、さらには、淡色の重ね刷りを施さず、白抜きの円
形模様や、全面的なスクリーンパターンに対する部分的
なスクリーンパターンの網点パーセントを増加した同心
円模様等で、カムフラージする方法を既に出願している
が、前述のとおり前記従来技術は何れもスクリーンパタ
ーンにより潜像を施しているため潜像の視認は容易であ
り、単色印刷物では印刷物に別途、上書される文字等の
情報がカムフラージの役割を果たさなければならないこ
とから、あくまでも文書等の背景をなす地紋模様にしか
活用できず、潜像を施した単色印刷画線模様そのものを
彩紋模様のごとく自由なデザイン化した模様にしたり、
装飾効果をもった美術的な印刷物にすることは不可能で
ある。更に、前記した従来技術の方法はいずれも網点も
しくは万線等の点及び線の粗密からなるスクリーンパタ
ーンでなければならないため、地紋、彩紋模様を多用し
ている銀行券、株券、債券などの有価証券等の既存製品
に用いるには適さないという欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本願出願人は、
前記欠点を解決するために、複写防止模様における潜像
の非視認性を高める方法として、曲線状の集合模様を、
潜像を施さない部分の線画を連続線で、潜像を施した部
分の線画を基本曲線方向に一定の間隔で配列された所定
の形状の画線からなる定周期断絶線で構成し、潜像を施
した部分の定周期断絶線のうち、基本曲線方向に連続し
た一つの画線部と非画線部からなる一周期に相当する部
分の画線面積が、潜像を施さない部分の連続線のうち、
基本曲線方向における前記一周期と同一の長さに相当す
る部分の画線面積と等しくなるような画線構成による複
写防止模様の作成方法及びその印刷物を提案した(特願
平7−138879号)。この複写防止模様の作成方法
によれば、潜像を施さない部分の線画と潜像を施した部
分の線画の線画上の境界線、及び潜像を施した部分の定
周期断絶線上の画線部と非画線部の境界線は、潜像の輪
郭線に関係なく複写防止模様の曲線形状によって常に変
化し、潜像を施した部分の定周期断絶線上の画線部と非
画線部の境界線は、必ずしも互いに同一方向にならない
ので、潜像の輪郭線と複写防止模様の線画の干渉が防止
でき、更に潜像をカムフラージする必要もなく、既存製
品に用いることができるようになった。本発明は上記複
写防止模様の作成方法を更に改良したものであり、上記
複写防止模様の潜像を施した部分の定周期断絶線の画線
同士が交差する(重なる)部分での、画線の重なりによ
る高濃度化という点を解決することができ、より一層明
瞭に潜像が発現することが可能になるため、複写防止を
必要とする各種証明書及び重要書類等をはじめ、銀行
券、株券、債券などの有価証券等に適用が可能な、曲線
状の集合模様に、通常は肉眼で識別できない潜像を施す
ことによって、カムフラージのための重ね刷りも必要と
せず、複写機による偽造、変造防止効果を有する複写防
止模様の作成方法及びその印刷物の提供を目的としたも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の複写防止模様の
線画構成は、曲線状の集合模様を、潜像を施さない部分
の線画を連続線で、潜像を施した部分の線画を基本曲線
方向に一定の間隔で配列された所定の形状の画線からな
る定周期断絶線で構成し、潜像を施した部分の定周期断
絶線のうち、基本曲線方向に連続した一つの画線部と非
画線部からなる一周期に相当する部分の画線面積が、潜
像を施さない部分の連続線のうち、基本曲線方向におけ
る前記一周期と同一の長さに相当する部分の画線面積と
等しくし、更に、前記潜像を施した部分の定周期断絶線
となっている画線において、定周期断絶線の画線同士が
交差する部分で、前記画線同士の何れか一方の画線を、
画線同士が交差する領域で削除することを特徴としてい
る。更に、潜像を施さない部分の線画と潜像を施した部
分の線画の線画上の境界線が、基本曲線と潜像の輪郭線
との交点において前記基本曲線に接する直線に対し、略
直角に交わる直線となり、併せて、定周期断絶線上の画
線部と非画線部の境界線が、基本曲線と定周期断絶線上
の画線部と非画線部の境界線との交点において前記基本
曲線に接する直線に対し、略直角に交わる直線となるこ
とを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】従来からの複写機による偽造防止
に適する印刷物では、網点もしくは万線等のスクリーン
パターンの粗密によって潜像が施され、印刷面全体が均
一濃度を持ったスクリーンパターンとなっているのに対
し、本発明の線画構成では、曲線状の集合模様を形成す
る線画を、潜像を施さない部分の線画を連続線、潜像を
施した部分の線画を基本曲線方向に一定の間隔で配列さ
れた所定の形状の画線からなる定周期断絶線で構成し、
潜像を施した定周期断絶線のうち、基本曲線方向に連続
した一つの画線部と非画線部からなる一周期に相当する
部分の画線面積が、潜像を施さない部分の連続線のう
ち、基本曲線方向における前記一周期と同一の長さに相
当する部分の画線面積と等しくなるように複写防止模様
が構成される。即ち、潜像を施さない部分の線画と潜像
を施した部分の線画を、基本曲線方向における前記一周
期と同一の長さに相当する部分で同一の画線面積とし、
且つ、膨張値等を加味した線画を印刷した印刷物の全体
を観察した場合、観察者には、潜像を施した部分が定周
期断絶線であるにもかかわらず、潜像を施さない部分の
連続線の延長であるかのように認識されることにより、
肉眼では潜像をまったく識別できなくすることを可能に
している。また、本発明の線画構成を有した印刷物を複
写機により複写すると、複写機の解像力から、潜像を施
さない部分の連続線はそのまま再生され、潜像を施した
部分の定周期断絶線は再生されないか、もしくは再生不
能となるため、複写物を肉眼で観察した場合、潜像を施
さない部分の線画は、基本曲線方向に連続した一本の画
線として認識されるが、潜像を施した部分の線画は認識
不能となり、潜像を施した部分と潜像を施さない部分に
濃度差が生じ、潜像が発現する。
【0010】また、潜像を施さない部分の線画と潜像を
施した部分の線画の線画上の境界線を、基本曲線と潜像
の輪郭線との交点において前記基本曲線に接する直線に
対し、略直角に交わる直線とし、併せて、定周期断絶線
上の画線部と非画線部の境界線を、基本曲線と定周期断
絶線上の画線部と非画線部の境界線との交点において、
前記基本曲線に接する直線に対し、略直角に交わる直線
とすることで、基本曲線の曲線形状に応じて、各々の境
界線に異なる角度を付与できる。従って、潜像を施さな
い部分の線画と潜像を施した部分の線画の線画上の境界
線、及び、潜像を施した部分の定周期断絶線上の画線部
と非画線部の境界線は、潜像の輪郭線に関係なく複写防
止模様の曲線形状によって常に変化し、潜像を施さない
部分の線画と潜像を施した部分の線画の線画上の境界線
と、潜像を施した部分の定周期断絶線上の画線部と非画
線部の境界線は、必ずしも互いに同一方向にならないの
で、潜像の輪郭線と複写防止模様の線画の干渉を防止で
き、肉眼による潜像の非視認性に有効に作用している。
【0011】更に、前記潜像を施した部分の定周期断絶
線となっている画線において、定周期断絶線の画線同士
が交差する領域で、前記画線同士が重なり合う部分の、
何れか一方の画線を削除することにより、本発明の複写
防止模様を全体で見た際、前記模様中の潜像を施した部
分の画線同士が交差する領域では、画線に交差する領域
が存在するように見えても、実際には潜像を施した部分
の画線においては、画線の何れか一方を交差する領域で
削除しているので、画線同士の交差(重なり)が存在し
ていない。従って、前記画線同士が交差した領域に生じ
る画線の高濃度化を防止できる。これにより、本発明の
画線構成を有した印刷物を複写機により複写すると、複
写機の解像力から、潜像を施さない部分の連続線の画線
は再生され、潜像を施した部分の定周期断絶線となって
いる画線は再生されないか、もしくは再生不能により、
潜像を施した部分と潜像を施さない部分に濃度差が生じ
るだけでなく、更に前記潜像を施した部分の画線同士の
交差する(重なる)領域は、画線の何れか一方を交差す
る領域で削除しているので、高濃度化することなく、該
部分の一見交差に相当する箇所も同様に再生されない
か、もしくは再生不能により、潜像の発現を阻害するこ
と無く、より一層明瞭に潜像が発現し、顕像となる。
【0012】
【実施例】本発明の複写防止模様の線画構成を図によっ
て説明する。本発明の線画構成による複写防止模様は、
本来、図3に示すように潜像を施さない部分の曲線状の
線画(6)と潜像を施した部分の曲線状の線画(7)に
よって構成されるものであるが、本発明の線画構成をよ
り詳細に示すために、曲線状の前記線画を直線と仮定し
て図4を用いて説明する。図4は潜像を施さない部分の
線画と、潜像を施した部分の線画が直線状に連続してい
る場合を仮定して、各々の線画上の境界部分を拡大した
図である。従って、本発明の複写防止模様を曲線状の線
画によって構成した際の、潜像を施さない部分と潜像を
施した部分の線画構成を示した図5における、基本曲線
(8)と潜像の輪郭線(9)との交点(10)におい
て、前記基本曲線(8)に接する直線(11)、及び基
本曲線(8)と潜像を施した部分の定周期断絶線上の画
線部と非画線部の境界線(14)との交点(10’)に
おいて、前記基本曲線(8)に接する直線(11)は、
図4においては基本曲線(8)と同一となる。
【0013】まず、図4において、潜像を施さない部分
の連続線の基本曲線に対して直角方向の画線幅をA、潜
像を施した部分の定周期断絶線の画線部の基本曲線に対
して直角方向の画線幅をa、潜像を施した部分の定周期
断絶線の画線部の基本曲線方向の長さをb、潜像を施し
た部分の定周期断絶線の非画線部の基本曲線方向の長さ
をC、潜像を施した部分の定周期断絶線の連続した一つ
の画線部と非画線部からなる一周期の基本曲線方向の長
さをB、印刷した際に画線部の周囲に生じる膨張値(ま
たは収縮値)をχ’とする。ここで、本発明の線画構成
による複写防止模様を印刷する場合、前述のような本発
明の効果を奏するためには、潜像を施さない部分の連続
線と潜像を施した部分の定周期断絶線の画線面積が重要
な要素となるから、印刷時の画線部における基本曲線に
対して直角方向の画線幅と基本曲線方向の画線長さの変
化を考慮することが好ましい。印刷物上において、潜像
を施さない部分の連続線の基本曲線に対して直角方向の
画線幅はA+χ’+χ’となり、潜像を施した部分の定
周期断絶線の画線部(13)の基本曲線に対して直角方
向の画線幅はa+χ’+χ’、同画線部(13)の基本
曲線方向の長さはb+χ’+χ’となる。本発明の作用
及び効果を生じさせるためには、基本曲線方向における
前記一周期の長さBにおける、潜像を施さない部分の連
続線(12)の領域面積Z1と、潜像を施した部分の定
周期断絶線の画線部(13)の領域面積Z2が等しくな
ければならない。即ち、本発明の効果を奏する線画構成
では、線画設計の段階において、潜像を施さない部分の
連続線(12)の基本曲線に対して直角方向の画線幅A
と、潜像を施した部分の定周期断絶線の画線部(13)
の基本曲線に対して直角方向の画線幅aが、a=B(A
+χ’+χ’)/(b+χ’+χ’)−(χ’+χ’)
の関係を満足しなければならない。
【0014】更に、本発明の複写防止模様の線画構成
は、曲線状の集合模様を形成する線画を、潜像を施さな
い部分の線画を連続線、潜像を施した部分の線画を基本
曲線方向に一定の間隔で配列された所定の形状の画線か
らなる定周期断絶線で構成し、潜像を施した部分の定周
期断絶線のうち、基本曲線方向に連続した一つの画線部
と非画線部からなる一周期に相当する部分の画線面積
が、潜像を施さない部分の連続線のうち、基本曲線方向
における前記一周期と同一の長さに相当する部分の画線
面積と等しくなることを特徴としている。印刷物上で、
潜像を施した部分の定周期断絶線の非画線部の基本曲線
方向の長さをCとしたとき、図4に示すCは、潜像が肉
眼で視認されず、且つ、複写機では解像されない範囲の
30μm〜60μmで設定すれば良い。
【0015】また、従来開示されている複写防止用印刷
物は、網点もしくは万線等におけるスクリーンパターン
の粗密によって潜像が施されているため、複写防止模様
を形成する各々の画線の、潜像を施さない部分の画線と
潜像を施した部分の画線の画線上の境界線の方向が、潜
像を施さない部分と潜像を施した部分の境界部におい
て、同一方向に規則性を持ってしまうために干渉が生
じ、潜像が目視で視認されてしまうことから、カムフラ
ージ模様を用いらざるを得ない一要因となっていたが、
本発明の線画構成は、複写防止模様における潜像の非視
認性を高める方法として、図5に示すように、潜像を施
さない部分の連続線と、潜像を施した部分の定周期断絶
線の境界線(15)を、基本曲線(8)と潜像の輪郭線
(9)との交点(10)において、前記基本曲線(8)
に接する直線(11)に対し、略直角に交わる直線と
し、併せて、定周期断絶線上の画線部と非画線部の境界
線(14)を、基本曲線(8)と定周期断絶線上の画線
部と非画線部の境界線(14)との交点(10’)にお
いて、前記基本曲線(8)に接する直線(11)に対
し、略直角に交わる直線としているので、潜像を施さな
い部分の連続線(12)と潜像を施した部分の定周期断
絶線の境界線(15)と、潜像の輪郭線(9)とは同一
方向に規則性を持たなくすることができる。よって、本
発明による線画構成を用いた複写防止模様を印刷した場
合、潜像を施さない部分の連続線(12)、潜像を施し
た部分の定周期断絶線の画線部(13)、潜像の輪郭線
(9)及び定周期断絶線上の画線部と非画線部の境界線
(14)の相互間における干渉を防止できる。
【0016】次に、本発明の複写防止模様の複写時にお
ける潜像の発現を、より一層明瞭に顕像する方法とし
て、図5に示すように前記潜像を施した部分の定周期断
絶線の画線部(13)の画線同士が交差する領域(D)
で、前記画線部(13)の何れか一方の画線部(13)
を削除することにより、本発明の複写防止模様を全体で
見た際、前記模様中の曲線状の画線同士が交差する領域
が存在するように見えても、実際には潜像を施した部分
の定周期断絶線の画線部(13)においては、画線同士
の交差(重なり)が存在しなくなる。従って、交差した
部分に生ずる画線の高濃度化を防止できるようにしてい
る。即ち、通常該模様の作成時には図6のように、潜像
を施した部分の定周期断絶線の画線部(13)は完全に
交差した状態となっているが、図7のように、前記画線
部(13)の画線同士が交差する領域(D)で、前記画
線部(13)の画線の何れか一方の画線部(13)の画
線(E)を削除する。即ち、一方の画線部(13)の上
(又は下)に位置するもう一方の画線部(13)におい
て、各画線領域の範囲内で交差する(重なる)何れか一
方の画線部(13)の画線(E)を削除する。これによ
り、本発明の画線構成を有した印刷物を複写機により複
写すると、複写機の解像力から、潜像を施さない部分の
連続線の画線は再生され、潜像を施した部分の定周期断
絶線となっている画線は再生されないか、もしくは再生
不能により、潜像を施した部分と潜像を施さない部分に
濃度差が生じるだけでなく、潜像を施した部分の定周期
断絶線となっている画線部の画線同士の交差(重なり)
は、交差(重なり)部分で画線部の何れか一方を削除し
ているので、画線同士が交差する領域の画線が高濃度化
することなく、該領域の画線も該領域以外の画線と同様
に再生されないか、もしくは再生不能により、潜像の発
現を阻害すること無く、より一層明瞭に発現することが
可能になる。
【0017】本発明の実施例をさらに詳細に説明する。
一般的に彩紋模様は、図案に従い数学関数上で描画した
模様であるため、前記模様を作成する装置としては、歯
車、カム等の機械的動作によって描画する装置と、コン
ピュータを用いて二次元座標上の関数により描画する装
置とがあるが、本実施例においては市販のコンピュータ
・グラフィック・デザイン装置(以下CGSという。)
を用いた例で説明する。
【0018】本発明においては、前述したように印刷時
の画線の膨張値(または収縮値)を加味して、製版時に
おける線画設計を行うにあたり、予め膨張値(または収
縮値)をテスト画線で調査した。テスト画線として、製
版用フィルム原版上の画線幅を100μmとした従来の
彩紋模様の形態を有する図8のような印刷物(16)を
作製した。この印刷物(16)は、用紙に市販のコート
紙(SKコート)を用い、インキのレオロジー適性を、
一般的な適性である粘度99ポアズ、タック値4.4と
した市販のオフセットインキ(グレー)でオフセット印
刷を行った後、前記印刷物(16)の彩紋模様(17)
の画線(18)の画線幅を測定した結果、116μmと
計測されたので、画線幅方向の画線の膨張値は全体で1
6μmであり、印刷をした際の画線周囲に生じる膨張値
(または収縮値)χ’は8μmであることがわかった。
【0019】前記テスト画線により得られた画線周囲に
生じる膨張値8μmの値を用いて、本発明の線画構成に
より、潜像を施さない部分の連続線の基本曲線に対して
直角方向の印刷画線幅が116μmとなる彩紋模様印刷
物図9を得るための刷版を作製した。まず市販のCGS
を用い、図10に示すような彩紋模様を構成する基本を
なすスプライン曲線からなる基本曲線(8)を二次元座
標上に設定し、潜像パターン(19)をスプライン曲線
からなる基本曲線(8)上に配置した。なお、前記潜像
パターンは、本発明の印刷物が不心得者により複写機に
よって複製された場合に、目視によって明瞭に識別でき
るものであれば、文字、図形の何れをも問わない。潜像
を施さない部分の線画と潜像を施した部分の線画の境界
は、前記図10におけるスプライン曲線からなる基本曲
線(8)と前記潜像パターンの輪郭線(9)の部分拡大
図である図11の、潜像パターンの輪郭線(9)と前記
基本曲線(8)との交点(10)において形成される。
【0020】まず本実施例で作成しようとしている複写
防止用彩紋模様では、図4における潜像を施さない部分
の連続線の基本曲線に対して直角方向の印刷画線幅を1
16μmとし、線画設計上の画線幅Aを、前述のテスト
画線で把握した画線幅方向の画線の膨張値16μmを差
し引いた100μmと設定した。次に、潜像を施した部
分の線画設計、即ち、図4における定周期断絶線の画線
部の基本曲線に対して直角方向の画線幅aを規定づける
ため、定周期断絶線の画線部の基本曲線方向の長さb
と、定周期断絶線の非画線部の基本曲線方向の長さCを
設定することが必要である。まず、印刷物上における定
周期断絶線の画線部の基本曲線方向の長さb+χ’+
χ’については、潜像が肉眼で視認されず、且つ、複写
機で解像されないことが必要であるから、一般的な複写
機の出力解像度を400dpiとすると1画素は64μ
mであるから、解像されにくい長さの目安として64μ
m以下が適しており、本実施例では前記長さb+χ’+
χ’を50μmとした。従って、テスト画線で把握した
基本曲線方向の画線の膨張値16μmを差し引くことに
より、bを34μmとした。次に、定周期断絶線の非画
線部の基本曲線方向の長さCは、潜像が肉眼で視認され
ず、且つ、複写機で解像されない範囲の30μm〜60
μmが可能であるが、本実施例では50μmとした。こ
れにより、定周期断絶線の一周期の基本曲線方向の長さ
Bは、34+16+50で、100μmが得られた。従
って、設定されたbとBを前記計算式にあてはめると、
a=100(100+8+8)/(34+8+8)−
(8+8)となり、定周期断絶線の画線部の基本曲線に
対して直角方向の画線幅aとして216μmが得られ
た。
【0021】更に、前記計算式で得られた数値によっ
て、図12のように二次元データ上で、線画設計段階に
おける、潜像を施さない部分の連続線(12’)の基本
曲線に対して直角方向の画線幅Aを100μm、潜像を
施した部分の定周期断絶線の画線部(13’)の基本曲
線に対して直角方向の画線部aを216μm、同画像部
(13’)の基本曲線方向の長さbを34μm、潜像を
施した部分の定周期断絶線の一周期の基本曲線方向の長
さBを100μmで構成した彩紋模様を、市販のレーザ
ープロッターを用いて製版用フィルム原版を得、市販の
ポジタイプPS版で刷版を作製した。次に、得られた刷
版を用い、市販のコート紙(SKコート)上に、インキ
のレオロジー適性を、粘度99ポアズ、タック値4.4
とした市販のオフセットインキ(グレー)で、印刷機器
の調整は一般の平版オフセット印刷に等しく、特別に調
整することなくオフセット印刷を行い、図9の印刷物を
得た。
【0022】図9の印刷物を目視で観察した場合、観察
者には潜像を施した部分の線画(20’)が定周期断絶
線であるにもかかわらず、基本曲線方向に連続した一本
の画線であるかのように認識されることにより、肉眼で
は潜像をまったく識別できなくすることを可能にしてい
る。従って、観察者は印刷画線の拡大視を試みない限
り、潜像を施した部分(20)の存在をまったく視認す
ることができず、一見すると潜像を施した彩紋模様(2
1)を有する印刷物(22)は、図8の従来の彩紋模様
(17)を有する印刷物(16)と同一の印刷物に見え
る。
【0023】図13は、本発明の彩紋模様を有する印刷
物図10を、カラー複写機(キャノン・カラーレーザー
コピア470)によって複製した複製物(23)を示し
たものである。図9に示す潜像を施した部分(20)に
対置する図13の潜像を施した部分(25)は、複写機
で再生不能となり、潜像を施さない部分の連続線(2
4’)のみが認識できる線画となることから顕像(2
5)の状態となり、複写機を用いた複製物であることは
一目瞭然であった。これによって真偽判別が可能とな
る。
【0024】
【発明の効果】本発明では、前述のとおり、肉眼では潜
像をまったく識別できなく、且つ、複写機により複写し
た場合は潜像を施した部分が再生不能となり、潜像が顕
像化される。更に、潜像を施した部分の定周期断絶線と
なっている画線において、定周期断絶線の画線同士が交
差する部分で、前記画線同士の何れか一方の画線を、画
線同士が交差する領域で削除しているので、潜像を施し
た部分の画線同士が交差する領域では、画線同士の交差
(重なり)が存在しないため、高濃度化していないの
で、該領域の画線も該領域以外の画線と同様に再生され
ないか、もしくは再生不能となって、潜像の発現を阻害
すること無く、より一層明瞭に潜像が発現することが可
能になるため、複写機による偽造、変造を防止効果に有
効である。また、本発明の彩紋模様では、単色印刷にお
いても容易に肉眼では潜像を識別できないことから、あ
えてカムフラージ模様を重ね刷りする必要がなく、前記
彩紋模様を単色の地紋模様として用いることもできる。
更に、地紋、彩紋模様にモアレ模様等の他種の偽造防止
策を同一画線上に併用した印刷物も可能である。これに
より、本発明は、複写機による偽造、変造を防止しなけ
ればならない銀行券、株券、債券等の有価証券や、各種
証明書及び重要書類等の複写機による偽造、変造を防止
する技術として有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の複写防止用印刷物の模様及び前記模様
の一部拡大図
【図2】 従来の複写防止用印刷物の複写物の模様及び
前記模様の一部拡大図
【図3】 本発明の複写防止模様及び前記模様の一部拡
大図
【図4】 潜像を施さない部分の線画と潜像を施した部
分の線画の境界部の拡大図
【図5】 潜像を施した部分の定周期断絶線の画線部の
画線同士が交差する領域の説明図
【図6】 潜像を施さない部分の線画と潜像を施した部
分の線画の境界部分の説明図
【図7】 潜像を施した部分の定周期断絶線の画線部の
画線同士が交差する領域を削除する説明図
【図8】 従来の彩紋模様を有する印刷物及び前記模様
の拡大図
【図9】 本発明の彩紋模様を有する印刷物及び前記模
様の拡大図
【図10】 彩紋模様を構成する基本曲線及び潜像パタ
ーンを設定した図
【図11】 彩紋模様を構成する基本曲線及び潜像パタ
ーンの一部拡大図
【図12】 本発明の彩紋模様の二次元データ上の線画
構成図
【図13】 本発明の彩紋模様を施した印刷物の複製物
及び複製された前記模様の一部拡大図
【符号の説明】
1 従来の複写防止用印刷物 2 印刷面全体の模様 3 印刷物上の再生されない密構成のスクリーンパタ
ーン 3’ 複写物上の再生されない密構成のスクリーンパタ
ーン 4 印刷物上の再生される粗構成のスクリーンパター
ン 4’ 複写物上の再生される粗構成のスクリーンパター
ン 5 潜像の境界線との干渉部 6 潜像を施さない部分の線画 7 潜像を施した部分の線画 8 基本曲線 9 潜像の輪郭線 10 基本曲線と潜像の輪郭線との交点 10’定周期断絶線上の画線部と非画線部の境界線と基
本曲線との交点 11 基本曲線に接する直線 12 潜像を施さない部分の連続線 12’潜像を施さない部分の連続線 13 潜像を施した部分の定周期断絶線の画線部 13’潜像を施した部分の定周期断絶線の画線部 14 潜像を施した部分の定周期断絶線上の画線部と非
画線部の境界線 15 潜像を施さない部分の線画と潜像を施した部分の
線画の境界線 16 従来の彩紋模様を有する印刷物 17 従来の彩紋模様 18 従来の彩紋模様の画線 19 潜像パターン 20 潜像を施した部分 20’潜像を施した部分の線画 21 潜像を施した彩紋模様 21’潜像を施さない部分の線画 22 潜像を施した彩紋模様を有する印刷物 23 複製物 24 複製物の彩紋模様 24’複製物の彩紋模様の線画 25 顕像 A 潜像を施さない部分の連続線の基本曲線に対して
直角方向の画線幅 B 潜像を施した部分の定周期断絶線の一周期の基本
曲線方向の長さ C 潜像を施した部分の定周期断絶線の非画線部の基
本曲線方向の長さ D 画線同士が交差する領域 E 画線同士が交差する領域で削除する画線 a 潜像を施した部分の定周期断絶線の画線部の基本
曲線に対して直角方向の画線幅 b 潜像を施した部分の定周期断絶線の画線部の基本
曲線方向の長さ χ’ 画線周囲に生じる膨張値(または収縮値)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲線状の集合模様を、潜像を施さない部
    分の線画を連続線で、潜像を施した部分の線画を基本曲
    線方向に一定の間隔で配列された所定の形状の画線から
    なる定周期断絶線で構成し、潜像を施した部分の定周期
    断絶線のうち、基本曲線方向に連続した一つの画線部と
    非画線部からなる一周期に相当する部分の画線面積が、
    潜像を施さない部分の連続線のうち、基本曲線方向にお
    ける前記一周期と同一の長さに相当する部分の画線面積
    と等しくし、更に、前記潜像を施した部分の定周期断絶
    線となっている画線において、定周期断絶線の画線同士
    が交差する部分で、前記画線同士の何れか一方の画線
    を、画線同士が交差する領域で削除することを特徴とす
    る複写防止模様の作成方法。
  2. 【請求項2】 曲線状の集合模様を、潜像を施さない部
    分の線画を連続線で、潜像を施した部分の線画を基本曲
    線方向に一定の間隔で配列された所定の形状の画線から
    なる定周期断絶線で構成し、潜像を施した部分の定周期
    断絶線のうち、基本曲線方向に連続した一つの画線部と
    非画線部からなる一周期に相当する部分の画線面積が、
    潜像を施さない部分の連続線のうち、基本曲線方向にお
    ける前記一周期と同一の長さに相当する部分の画線面積
    と等しくし、更に、前記潜像を施した部分の定周期断絶
    線となっている画線において、定周期断絶線の画線同士
    が交差する部分で、前記画線同士の何れか一方の画線
    を、画線同士が交差する領域で削除して印刷することを
    特徴とする複写防止模様を有する印刷物。
  3. 【請求項3】 潜像を施さない部分の線画と潜像を施し
    た部分の線画の線画上の境界線が、基本曲線と潜像の輪
    郭線との交点において前記基本曲線に接する直線に対
    し、略直角に交わる直線となり、併せて、定周期断絶線
    上の画線部と非画線部の境界線が、基本曲線と定周期断
    絶線上の画線部と非画線部の境界線との交点において前
    記基本曲線に接する直線に対し、略直角に交わる直線と
    なることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の複写
    防止模様の作成方法。
  4. 【請求項4】 潜像を施さない部分の線画と潜像を施し
    た部分の線画の線画上の境界線が、基本曲線と潜像の輪
    郭線との交点において前記基本曲線に接する直線に対
    し、略直角に交わる直線となり、併せて、定周期断絶線
    上の画線部と非画線部の境界線が、基本曲線と定周期断
    絶線上の画線部と非画線部の境界線との交点において前
    記基本曲線に接する直線に対し、略直角に交わる直線と
    なり、更に印刷時の変化を加味した画線で印刷したこと
    を特徴とする特許請求の範囲第2項記載の複写防止模様
    を有する印刷物。
  5. 【請求項5】 前記曲線状の集合模様が地紋、彩紋模様
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の複
    写防止模様の作成方法。
  6. 【請求項6】 前記曲線状の集合模様が地紋、彩紋模様
    であることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の複
    写防止模様を有する印刷物。
  7. 【請求項7】 前記曲線状の集合模様が地紋、彩紋模様
    であることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の複
    写防止模様の作成方法。
  8. 【請求項8】 前記曲線状の集合模様が地紋、彩紋模様
    であることを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の複
    写防止模様を有する印刷物。
  9. 【請求項9】 前記曲線状の集合模様がレリーフ模様で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の複写
    防止模様の作成方法。
  10. 【請求項10】 前記曲線状の集合模様がレリーフ模様
    であることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の複
    写防止模様を有する印刷物。
  11. 【請求項11】 前記曲線状の集合模様がレリーフ模様
    であることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の複
    写防止模様の作成方法。
  12. 【請求項12】 前記曲線状の集合模様がレリーフ模様
    であることを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の複
    写防止模様を有する印刷物。
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