JP2000118119A - 複写防止模様の作成方法及びその印刷物 - Google Patents

複写防止模様の作成方法及びその印刷物

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JP2000118119A
JP2000118119A JP31538098A JP31538098A JP2000118119A JP 2000118119 A JP2000118119 A JP 2000118119A JP 31538098 A JP31538098 A JP 31538098A JP 31538098 A JP31538098 A JP 31538098A JP 2000118119 A JP2000118119 A JP 2000118119A
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Noriko Nishimura
典子 西村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続階調画像に、印刷物上では識別できず、
複製物上で発現する潜像を施すことにより、銀行券、株
券、債券等の有価証券、各種証明書及び重要書類等の複
写機による偽造防止を図る。 【解決手段】 連続階調画像(10)の中に潜像領域
(11)を設け、潜像を施さない部分を実線の集合模様
(8)で構成し、潜像領域(11)の拡大図K1に示す前
記実線の集合模様(8)の画線幅の太細で、前記連続階
調画像(10)の階調を表現し、潜像を施した部分(1
1)を定周期断絶線の集合模様(9)で構成し、前記定
周期断絶線の集合模様(9)の画線幅の太細で、潜像を
施した部分(11)の前記連続階調画像(10)の階調
を表現し、前記連続階調画像(10)の同一階調を表現
する前記実線の集合模様(8)の画線幅と前記定周期断
絶線の集合模様(9)の画線幅を、一定の面積における
画線面積率が同一であるようにすることで、連続階調画
像に肉眼では認識できない潜像を施こし、複写機で複写
した際に、複写機の解像力の限界から潜像が発現する印
刷物が作成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続階調画像に通
常は肉眼で識別できない潜像を施し、銀行券、株券、債
券等の有価証券、各種証明書及び重要書類等の偽造、変
造防止を必要とする印刷物において、複写機により複写
した場合に潜像が発現し、複製物であることが容易に認
識できる、複写防止機能を有し、更には地紋、彩紋模様
に連続階調画像情報を付加することで、デザインを複雑
化し、カメラ撮りやスキャナーによる偽造を困難にする
ことを可能とする連続階調画像の作成方法及びその印刷
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】銀行券、株券、債券等の有価証券、各種
証明書及び重要書類等の印刷物において偽造、変造防止
策は重要な要素である。これら印刷物の偽造、変造防止
策は主に幾何学模様を多用化した図柄をデザインに用い
る方法と、印刷物に対し何等かの手段と作用を加えると
目視では認識できなかった潜像を現出するような方法が
ある。前者の代表的な例は、証券印刷物等のデザインに
広く用いられている地紋、彩紋模様、レリーフ模様等が
あり、後者の代表的な例は潜像凹版、複写機で色が正常
に再現されないような機能性インキ、コピー防止画線等
がある。しかし最近のカラー複写機の著しい普及に伴
い、偽造、変造による犯罪が増加する危険性を有してお
り、より一層効果の高い偽造、変造防止策として技術の
開発が望まれていた。
【0003】前記の幾何学模様を用いる偽造、変造防止
策としては、地紋、彩紋模様、レリーフ模様等があり、
基本的に一定の画線幅による曲画線の集合によって模様
を構成しているものである。これらの模様は印刷物のデ
ザイン等の意匠性を加味し、偽造、変造防止策を施すこ
とができ、模様を複雑にすることによって偽造物におけ
る同一の模様を作成しようとするのを困難とし、写真製
版装置による抽出または複写機では再現されにくい色彩
を用いたり、複雑な曲画線にしたり、図14の印刷物
(30)のように、閉図形の輪郭線を一定のピッチで膨
張(収縮)させることの繰り返しによる集合模様(第3
030903号公報)を作成することにより、図15に
示す前記印刷物(30)の複写機による複製物(31)
のように、複写機及びスキャナーの走査入出力に対する
モアレを発生させたりすることで偽造防止策としての役
割を高めている。また、前記地紋、彩紋模様、レリーフ
模様は証券印刷物等のデザインにおいて世界的に広く用
いられていると同時に、銀行券、株券、債券等の金銭的
価値を有する印刷物の模様として古くから用いられてい
たことにより、現在でも一般的に高級感を印象づけるデ
ザインとして重要な模様となっている。従って、銀行
券、株券、債券等の有価証券、各種証明書及び重要書類
等の印刷物において、地紋、彩紋模様、レリーフ模様等
はデザイン上欠かすことのできない模様である。しか
し、最近では高機能化した写真製版装置または複写機の
出現によって充分な偽造、変造防止効果をもたらしてい
ないという問題点がある。
【0004】また前記の印刷物に対し何等かの手段と作
用を加えると、目視では認識できなかった潜像を現出す
るような方法の代表的な技術として、一般的にコピー防
止画線と称する一連の技術がある。即ち複写機によって
複写することにより、印刷物中に施してあった潜像が現
出するものである。このような複写機による偽造防止に
適する印刷物においては、基紙表面に例えば85線30
%の網点である微細構成素子よりなる文字を表示した潜
像を銀インキを用いて印刷し、次にこの潜像以外の余白
部に前記潜像より粗または密(例えば150線30%)
の網点で印刷を施すと共に、前記潜像の上面に彩紋や地
紋等の印刷模様を施す、複写による偽造防止に適する潜
像入り印刷物(特開昭57−20395号公報)があ
り、また用紙の表面に網点で潜像を印刷し、万線で潜像
と同濃度の背景を同時印刷し、背景を含む潜像の上面に
装飾模様をコピーで再現されない程度の薄色の透明性イ
ンキで重ね刷りすることにより、印刷物表面を体裁よく
仕上げ、コピーにかけると模様は見えなくなり、背景は
再現されると共に潜像は再現されず、背景と潜像の濃度
差が歴然となって複写物であることが一見して分かる、
複写防止に適する印刷物(特開昭60−79991号公
報)があり、更に150線10%の網点よりなる潜像を
そなえ、且つ潜像周囲の白地面に50〜60線10%程
度の万線よりなる背景を備えた潜像版を用いて、用紙の
表面に濃色の印刷を施し、背景の万線と干渉した時にモ
アレ模様を形成する平行線よりなる波形パターンを備え
たオーバープリント版を用いて、用紙表面に複写機で再
生されない淡色の重ね刷りを施すことにより、印刷物の
表面は肉眼を幻惑するモアレ模様が形成されるので潜像
の存在は識別困難となり、複写機にかけると潜像と波形
パターンは再生されずに背景のみが再生されるので、潜
像が背景と区別して認められる、印刷物における複写防
止用潜像カムフラージ法(特開昭60−87380号公
報)等が開示されている。
【0005】しかし、前記公報等による印刷物はいずれ
も網点もしくは万線等の点及び線が一定周期で連続配置
する画線群(以下、スクリーンパターンと称する)の粗
密によって潜像が施され、図16の印刷物(32)に示
すような印刷面全体の模様(33)が均一濃度を持った
スクリーンパターンとなっている。前記潜像が施された
印刷物(32)を複写機によって複写した際、再生され
ない密構成のスクリーンパターン(34)と、再生され
る粗構成のスクリーンパターン(35)とは図17の複
写物(32’)の模様(33’)に示すように濃度差が
生じて、再生される粗構成のスクリーンパターン(3
5’)に対し再生されない密構成のスクリーンパターン
(34’)の潜像部分を現出するようにして、複写物で
あることが一目瞭然となるようにしたものであるが、印
刷面全体が均一濃度を持ったスクリーンパターンという
特徴から、肉眼視においても同一印刷面上の異なるスク
リーンパターンによって、スクリーン形状の違いによる
異別感及びスクリーンパターンゆえに生ずる図16に示
す潜像の境界線との干渉部(36)により、潜像の存在
を識別できてしまう問題点がある。前記問題点を解決す
る方法として、前記公報等はいずれも潜像をカムフラー
ジするために別の模様や薄色の透明インキ、淡色の重ね
刷りを施しているが、前記方法は潜像を識別しにくくす
る点では有効であるが、工程数が増え経済的でないとい
う問題点を有している。
【0006】また、用紙表面に網点又は万線等のパター
ンからなる潜像と、該潜像周囲に前記潜像とは粗密が異
なるパターンからなる背景を1色で同時印刷した印刷物
において、該潜像を施した潜像模様が肉眼では識別され
ないことを特徴とする複写防止に適する印刷物(特開平
4−170569号公報)として、潜像をカムフラージ
するための別の模様や薄色の透明インキ、更には、淡色
の重ね刷りを施さず、白抜きの円形模様や、全面的なス
クリーンパターンに対する部分的なスクリーンパターン
の網点パーセントを増加した同心円模様等で、カムフラ
ージする方法があるが、前述のとおり前記従来技術は何
れもスクリーンパターンにより潜像を施しているため潜
像の視認は容易であり、単色印刷物では印刷物に別途、
上書される文字等の情報がカムフラージの役割を果たさ
なければならないことから、あくまでも文書等の背景を
なす地紋模様にしか活用できず、潜像を施した単色印刷
画線模様そのものを彩紋模様のごとく自由なデザイン化
した模様にしたり、装飾効果をもった美術的な印刷物に
することは不可能である。更に前記した従来技術の方法
はいずれも網点もしくは万線等の点及び線の粗密からな
るスクリーンパターンでなければならないため、地紋、
彩紋模様を多用している銀行券、株券、債券などの有価
証券等の既存製品に用いるには適さないという問題点が
あった。
【0007】また、更に、銀行券、株券、債券などの有
価証券等に適した偽造防止画線として、有価証券の代表
的なデザインである地紋彩紋模様等の自由にデザインし
た曲線、または直線の集合模様を使用することのできる
複写防止模様の作成方法及びその印刷物(及び特願平7
ー138879号公報、特願平6ー206140号公
報)がある。前記特願平7ー138879号公報は図1
8に示すように、印刷物(37)に潜像(41)を施
し、潜像を施していない部分を実線の集合模様(39)
で構成し、潜像を施している部分を定周期断絶線の集合
模様(40)で構成し、潜像が肉眼で識別できないよ
う、潜像を施してある部分と施していない部分の画線面
積率が等しくなるように、前記集合模様(39)の画線
幅と前記集合模様(40)の画線幅を設定することによ
り、前記印刷物(37)を複写した際に、図19に示す
複製物(37’)は複写機の解像度の限界から、図18
の(41)に対応する潜像を施した部分(41’)の定
周期断絶線が再現不良を生じ、潜像が肉眼でも認識でき
るようになり、複製物であることが容易に認識できるも
のである。また、前記特願平6ー206140号公報は
印刷物(42)に潜像(46)を施し、潜像を施してい
ない部分を実線の集合模様(44)で構成し、潜像を施
している部分を複写機では解像できない細さの二重線の
集合模様(45)で構成し、潜像が肉眼で識別できない
よう、潜像を施してある部分と施していない部分の画線
面積率が等しくなるように、前記集合模様(44)の画
線幅と前記集合模様(45)の画線幅と前記二重線の間
隔を設定することにより、前記印刷物(42)を複写し
た際に、図21に示す複製物(42’)は複写機の解像
度の限界から、図20の(46)に対応する潜像を施し
た部分(46’)の二重線が再現不良を生じ、潜像が肉
眼でも認識できるようになり、複製物であることが容易
に認識できるものである。しかし前記した従来技術の方
法では、潜像を施す印刷面は、地紋、彩紋模様等の画線
構成の模様を多用できるが、全体に均一な濃度しか表現
できず、印刷物が単調なデザインになるという問題点が
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みなされたもので、複写防止を必要とする各種証明書及
び重要書類等をはじめ、銀行券、株券、債券などの有価
証券等に適用が可能な、曲線あるいは直線の集合模様の
画線幅で階調を表現される連続階調画像に、通常は肉眼
で識別できない潜像を施すことによって、カムフラージ
ュのための重ね刷りも必要とせず、複写機による偽造、
変造防止効果を有する連続階調画像の作成方法及びその
印刷物の提供を目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、連続階調画像
の中に潜像を施し、潜像を施さない部分を実線の集合模
様、潜像を施した部分を定周期断絶線の集合模様で構成
し、潜像を施した部分の定周期断絶線は、定周期断絶線
上の実印刷される画線部と、画線部が断絶して欠落する
非画線部の一周期において、画線部の面積に非画線部の
面積を加算し、潜像を施した部分と潜像を施さない部分
の曲線状方向の同一長さで同一画線面積率とし、更に、
前記連続階調画像の階調に応じて、前記実線の画線幅と
前記定周期断絶線の画線幅を同一の倍率で変化させるこ
とにより、前記連続階調画像を表現することを特徴とす
る複写防止画線の作成方法である。
【0010】また、前記画線構成において、潜像を施さ
ない部分と潜像を施した部分の画線上の境界線及び定周
期断絶線の画線部と非画線部の境界線が、潜像を施さな
い部分を構成する基本実線と潜像の輪郭線の交点におい
て基本実線に接する直線に対し、略直角に交わる直線と
なることを特徴とする、偽造変造を防止する画線構成と
している。
【0011】また、前記潜像を施した部分の定周期断絶
線となっている画線において、定周期断絶線の画線同士
が交差しようとする部分で、前記画線同士のどちらか一
方の画線が、もう一方の画線の画線幅の範囲内で削除し
たことを特徴とする、偽造変造を防止する画線構成とし
ている。
【0012】また、前記実線の集合模様が地紋、彩紋模
様であることを特徴とする偽造変造を防止する画線構成
としている。
【0013】更に、前記の方法により作成した画線を印
刷することにより、偽造変造を防止する連続階調画像を
有する印刷物としている。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、従来の複写機による偽
造防止に適する印刷物が、印刷面全体が均一な濃度で、
且つ単調なデザインのスクリーンパターンであるという
問題点を改良したもので、本発明の画線構成は、連続階
調画像に潜像を設け、潜像を施さない部分を実線の集合
模様、潜像を施した部分を定周期断絶線の集合模様で表
現し、潜像を施した部分を構成する定周期断絶線は、定
周期断絶線上の実印刷される画線部と、画線部が断絶し
て欠落する非画線部の一周期において、画線部の面積に
非画線部の面積を加算し、潜像を施した部分と潜像を施
さない部分の曲線状方向の同一長さで同一画線面積率と
するようにし、更に連続階調画像の階調に応じて潜像を
施してある部分の定周期断絶線の画線幅と潜像を施して
いない部分の実線の画線幅を同倍率で修正することによ
り、観察者には肉眼では潜像をまったく識別できなくす
ることを可能にしている。従って、本発明の連続階調画
像を有する印刷物を複写機により複写すると、複写機の
解像力の限界から、潜像を施さない部分の実線の画線幅
の太細で階調表現された連続階調画像は再生され、潜像
を施した部分の定周期断絶線の画線幅の太細で階調表現
された連続階調画像は再生されないか、もしくは再生不
良により、潜像を施した部分と潜像を施さない部分に濃
度差が生じ複製物上で潜像が認識できる。
【0015】更に、潜像を施さない部分と潜像を施した
部分の画線上の境界線及び定周期断絶線の画線部と非画
線部の境界線が、前記実線の集合模様と前記定周期断絶
線の集合模様の形状を形成する基本曲線と潜像の輪郭線
の交点において基本曲線に接する直線に対し、略直角に
交わる直線とすることで、基本曲線の曲線形状に応じて
各々の交点で異なる角度を有する。従って潜像を施さな
い部分と潜像を施した部分の画線上の境界線は、潜像の
輪郭線に関係なく複写防止模様の曲線形状によって常に
変化し、潜像を施さない部分と潜像を施した部分の各々
の境界線及び定周期断絶線の画線部と非画線部の境界線
が同一方向にならないので、潜像の輪郭線と連続階調画
像を構成する画線との干渉を防止でき、肉眼による潜像
の非視認性に有効に作用している。
【0016】更に、前記潜像を施した部分の定周期断絶
線となっている画線において、定周期断絶線の画線同士
が交差しようとする部分で、前記画線同士のどちらか一
方の画線が、もう一方の画線の画線幅の範囲内で削除す
ることにより、本発明の複写防止模様を全体で見た際、
前記模様中の曲画線に交差する部分が存在するように見
えても、実際には潜像を施した部分においては画線同士
の交差が存在していない。従って、交差した部分に生ず
る画線の高濃度化を防止でき、本発明の画線構成を有し
た印刷物を複写機により複写すると、複写機の解像力か
ら、潜像を施さない部分の一本線の画線は再生され、潜
像を施した部分の定周期断絶線となっている画線は再生
されないか、もしくは再生不良により、潜像を施した部
分と潜像を施さない部分に濃度差が生じ、潜像がより一
層明瞭に認識されることを可能にしている。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を以下に説明する。本発明は
図1に示すように、連続階調画像(10)の中に潜像領
域(11)を設け、その拡大図K1に示すように、潜像を
施さない部分を実線の集合模様(8)で構成し、前記実
線の集合模様(8)の画線幅の太細で、前記連続階調画
像(10)の階調を表現し、潜像を施した部分(11)
を定周期断絶線の集合模様(9)で構成し、前記定周期
断絶線の集合模様(9)の画線幅の太細で、潜像を施し
た部分(11)の前記連続階調画像(10)の階調を表
現するものであり、前記連続階調画像(10)の同一階
調を表現する前記実線の集合模様(8)の画線幅と前記
定周期断絶線の集合模様(9)の画線幅を、一定の面積
における画線面積率が同一であるように設定することに
より、連続階調画像に肉眼では認識できない潜像を施こ
し、複写機で複写した際に、複写機の解像力の限界から
潜像が現出し、複製物であることが認識できる。なお、
説明を簡単にするために、前記連続階調画像(10)が
単色であると仮定して説明する。
【0018】なお、前記定周期断絶線の集合模様(9)
の画線幅とは、図2に示すように、基本線(15)が図
1の前記実線の集合模様(8)と前記定周期断絶線の集
合模様(9)の形状を形成し、前記実線の集合模様
(8)を構成する実線(12)の画線幅が、基本線(1
5)の接線(14)と直角に交わる方向の大きさQを示
すのと同様に、前記定周期断絶線の集合模様(9)を構
成する定周期断絶線(13)、前記基本線(15)の接
線(14)と直角に交わる方向の大きさqを指すものと
する。
【0019】まず、本発明の画線構成をより詳細にする
ために、前記潜像を施さない部分を構成する実線を直画
線と仮定して説明する。図3は図1に示す本発明の画線
構成が直画線構成であると仮定した場合の拡大図であ
る。
【0020】まず図3において、潜像を施した部分
(7)を構成する定周期断絶線(2)の実印刷される画
線部と画線部が断絶して欠落する非画線部によって構成
する一周期の長さをD、前記定周期断絶線(2)の画線
部の長さをCとしたときに、前記定周期断絶線(2)の
画線幅と、潜像を施さない部分(6)を構成する実線
(1)の画線幅を、前記連続階調画像(10)の階調に
対応させて決定する。ただし、肉眼で潜像部の輪郭線の
形状を認識させないためには、潜像を施さない部分
(6)と潜像を施こす部分(7)それぞれにおいて、前
記連続階調画像(10)の同一階調を表現する部分の前
記定周期断絶線(2)の断絶の一周期における画線部の
面積率と、実線(1)との画線面積率が同一でなければ
ならない。前記断絶の一周期における画線部の面積率と
は、(前記定周期断絶線(2)の画線幅)×D)からな
る面積のうち、前記定周期断絶線(2)の画線部の面積
(前記定周期断絶線(2)の画線幅×C)が占める割合
と、前記(前記定周期断絶線(2)の画線幅)×D)か
らなる面積のうち、前記実線の面積(前記実線(1)の
画線幅×D)が占める割合を指すものとする。
【0021】次に、潜像を施さない部分(6)と潜像を
施こす部分(7)それぞれにおいて、前記連続階調画像
(10)の階調を表現し、前記定周期断絶線(2)の断
絶の一周期における画線部の面積率と、実線(1)との
画線面積率が同一になるような、前記定周期断絶線
(2)の画線幅と、前記実線(1)の画線幅の決定方法
について説明する。
【0022】図4に示すように、潜像を施さない部分
(6)に均一な画線幅Aの実線(1’)を、潜像を施し
た部分(7)に均一な画線幅Bの定周期断絶線(2’)
を作成する。前記実線(1’)と前記定周期断絶線
(2’)は特開平7ー138879号公報による複写防
止模様の作成方法により、一定面積における画線面積率
が同一になるようにする。つまり、A×D=B×Cの関
係を満たす。
【0023】更に、図4に示す実線(1’)の画線幅A
と前記定周期断絶線(2’)の画線幅Bを、前記連続階
調画像(10)の階調に応じて修正したものが、図5に
示す実線(1)と定周期断絶線(2)である。前記連続
階調画像(10)の前記潜像を施さない部分(6)の階
調100%の部分を表現する前記実線(1)の画線幅を
A2とし、前記潜像を施した部分(7)の階調100%の
部分を表現する前記定周期断絶線(2)の画線幅をB2と
すると、前記画線幅を修正する前の実線(1’)の画線
幅Aと前記画線幅を修正する前の定周期断絶線(2’)
の画線幅Bに対して、同一の倍率(あるいは縮率)αに
よって修正することにより、一定面積における画線面積
率の統一(αA×D=αB×C)を保持する。つまり、
A2=αA、B2=αBと決定される。ただし、前記倍率
(あるいは縮率)αは任意である。
【0024】同様に、前記連続階調画像(10)の前記
潜像を施さない部分(6)の階調0%の部分を表現する
前記実線(1)の画線幅をA3とし、前記潜像を施した部
分(7)の階調0%の部分を表現する前記定周期断絶線
(2)の画線幅をB3とすると、前記画線幅を修正する前
の実線(1’)の画線幅Aと前記画線幅を修正する前の
定周期断絶線(2’)の画線幅Bに対して、同一の倍率
(あるいは縮率)βによって修正することにより、一定
面積における画線面積率の統一(βA×D=βB×C)
を保持する。つまり、A3=βA、B3=βBと決定され
る。ただし、前記倍率(あるいは縮率)βは任意であ
る。
【0025】更に、前記連続階調画像(10)の前記潜
像を施さない部分(6)の任意の階調x%(0≦x≦1
00)の部分を表現する前記実線(1)の画線幅をA1と
すると、前記A1は前記100%を表現する画線幅A2と前
記0%を表現する画線幅A3の間で表現され、A1=(A2−
A3)×x/100+A3 を満たすように設定する。同様に
前記潜像を施した部分(7)の任意の階調x%の部分を
表現する前記定周期断絶線(2)の画線幅をB1とする
と、前記B1は前記100%を表現する画線幅B2と前記0
%を表現する画線幅B3の間で表現され、B1=(B2−B3)
×x/100+B3を満たすように設定する。A2=αA、
B2=αB、A3=βA、B3=βBより、A1=((α−β)
×x/100+β)A、B1=((α−β)×x/100
+β)B、が成立し、任意の階調を表現する前記画線幅
A1と前記画線幅B1においても、前記画線幅を修正する
前の実線(1’)の画線幅Aと、前記画線幅を修正する
前の定周期断絶線(2’)の画線幅Bに対して、同一の
倍率(あるいは縮率)(α−β)×x/100+βによ
って修正されており、一定面積における画線面積率の統
一(((α−β)×x/100+β)A×D=((α−
β)×x/100+β)B×C)を保持する。
【0026】更に、図5の画線構成で表現される連続階
調画像(10)において、潜像の輪郭が肉眼で視認され
ず、且つ複写機では、潜像を施した部分(7)を構成す
る前記定周期断絶線(2)が再現されず、潜像を施した
部分と、潜像を施さない部分に濃度差が生じ、潜像の輪
郭が複製物上で認識できるようにするためには、前記定
周期断絶線(2)の実印刷される長さCを、複写機では
解像不可能な30μm〜50μmで、画線部が断絶して
欠落する非画線部の大きさをD−Cを30μm〜100
μm程度に設定すれば良い。
【0027】また更に、従来開示されている複写防止用
印刷物は、網点もしくは万線の点及び線が、スクリーン
パターンの粗密によって潜像が施されているため、複写
防止模様を形成する各々の画線の、潜像を施さない部分
と潜像を施した部分の画線上の境界線の方向が、潜像を
施さない部分と潜像を施した部分の境界部において、同
一方向に規則性を持ってしまうために干渉が生じ潜像が
目視で視認されてしまうことから、カムフラージ模様を
用いらざるを得ない一要因となっているが、本発明の画
線構成は図6に示すように、潜像を施さない部分と潜像
を施した部分の画線上の境界線(16)及び定周期断絶
線(13)の画線部と非画線部の境界線(17)が、前
記実線の集合模様と前記定周期断絶線の集合模様の形状
を形成する基本線(15)と潜像の輪郭線(11)の交
点(18)及び定周期断絶線の画線部と非画線部の境界
線(17)の交点(19)において、基本曲線(15)
に接する直線(14)に対し垂直に交わるようにして、
潜像の非視認性を高める方法としている。
【0028】また、前記境界線(16)は基本曲線(1
5)と場所によっては同一方向に規則性を持ってしまい
干渉が生ずる。これにより、図6に示すように、前記境
界線(16)は前記基本曲線(15)と前記潜像の輪郭
線(11)の交点(18)において、基本曲線(15)
に接する直線(14)と略直角に交わる直線をなすか
ら、潜像を施さない部分の画線(12)と潜像を施した
部分の画線(13)の境界線(16)と、潜像の輪郭線
(11)とは同一方向に規則性を持たなくしている。よ
って、本発明による画線構成で表現される連続階調画像
を印刷した場合、潜像を施した部分の画線(13)と、
潜像を施さない部分の画線(12)と、潜像の輪郭線
(11)及び定周期断絶線の画線部と非画線部の境界線
(17)との干渉が防止できる。
【0029】次に、本発明の連続階調画像において、潜
像を施さない部分を構成する実線の集合模様と、潜像を
施した部分を構成する定周期断絶線の集合模様の形状を
形成する基本線(15)が、彩紋模様のように、前記集
合模様を形成する他の基本曲線と交差する場合を図7に
示す。図7の潜像を施した部分を構成する定周期断絶線
同士の交差部分Pは、画線の高濃度化を生じるため、前
記交差部分Pを持つ画線構成で表現される連続階調画像
の印刷物を複写機で複製した際に、潜像の発現を妨げる
原因となる。そこで、図8に示すように、前記潜像を施
した部分において、定周期断絶線(13)ともう一方の
定周期断絶線(13’)が交差しようとする部分Pで、
前記(13’)が、前記(13)の画線幅の範囲内に位
置したとき、その箇所のみの前記画線(13’)を削除
することにより、本発明の連続階調画像の印刷物を全体
で見た際、前記連続階調画像を表現する画線の集合模様
に交差する部分が存在するように見えても、実際には潜
像を施した部分においては定周期断絶線同士の交差が存
在しなくなる。ただし、前記画線幅の範囲内とは、定周
期断絶線の印刷される画線部においては、前述のとお
り、連続階調画像のx%を表現する画線幅((α−β)
×x/100+β)Bを、画線部が断絶して欠落する非
画線部においては、画線部が存在すると仮定した際の画
線幅((α−β)×x/100+β)Bの範囲内を意味
する。これにより、交差した部分Pに生ずる画線の高濃
度化を防止し、前記交差部分が存在する本発明の画線構
成で表現される連続階調画像の印刷物を、複写機により
複写すると、複写機の解像力の限界から、潜像を施さな
い部分を構成する実線は再生され、潜像を施した部分の
定周期断絶線となっている画線は再生されないか、もし
くは再生不良により、潜像を施した部分と潜像を施さな
い部分に濃度差が生じるだけでなく、潜像を施した部分
の画線が交差せず高濃度化していないので、潜像がより
一層明瞭に発現することを可能にしている。
【0030】本発明の画線構成による連続階調画像にお
いて、印刷時の画線の膨張が、図3における潜像を施さ
ない部分(6)を構成する実線(1)と潜像を施した部
分(7)を構成する定周期断絶線(2)の画線面積率の
統一に影響を与えるため、製版時には印刷時における画
線の膨張値(または収縮値)を加味しなければならな
い。図4の前記連続階調画像の階調を反映しない、均一
な画線幅Aの実線(1’)と均一な画線幅Bの定周期断
絶線(2’)に、印刷時における画線の膨張値(または
収縮値)δを加味した図を図9に示す。図9において、
前記潜像を施さない部分(6)を構成する実線(1’)
と前記潜像を施した部分(7)を構成する定周期断絶線
(2’)の画線面積率統一を計るためには、(A+2
δ)×D=(B+2δ)×(C+2δ)の関係を満たさ
なければならない。
【0031】本発明においては、前述したように印刷時
の画線の膨張値(または収縮値)を加味して、製版時に
おける画線設計を行うにあたり、予め膨張値(または収
縮値)をテスト画線で調査した。テスト画線として、製
版用フィルム原版上の画線幅を100μmとした従来の
彩紋模様の形態を有する図10のような印刷物(20)
を作成した。前記印刷物(20)は、用紙に市販のコー
ト紙(SKコート)を用い、インキのレオロジー適性
を、一般的な適性である粘度99ポアズ、タック値4.
4とした市販のオフセットインキ(グレー)でオフセッ
ト印刷を行った後、拡大図K2に示す、前記印刷物(2
0)の彩紋模様(21)を構成する画線(22)の画線
幅を測定した結果、116μmと計測されたので、画線
全体の膨張値は16μmで、印刷をした際の画線片側に
生じる膨張値(または収縮値)δは8μmであることが
わかった。
【0032】次に、図11の拡大図K3に示すように、前
記連続階調画像の階調を反映させる前の、均一な画線幅
の実線(25’)と均一な画線幅の定周期断絶線(2
6’)とで構成される図11に示す用な集合模様(2
3’)を作成した。潜像を施さない部分を構成する実線
(25’)の画線幅を60μm、潜像を施した部分(2
4)を構成する定周期断絶線(26’)の実印刷される
長さを、潜像が肉眼で視認されず、且つ複写機で解像さ
れない35μm、前記定周期断絶線(26’)の一周期
の大きさを150μmとした。前記設定値のもと、(前
記実線(25’)の画線幅×定周期断絶線(26’)の
周期)=(定周期断絶線(26’)の画線幅×定周期断
絶線(26’)の実印刷される長さ)の関係を満たす前
記定周期断絶線(26’)の画線幅は60×150/3
5より257μmとした。
【0033】更に、前記図11に示した集合模様(2
3’)を構成する実線(25’)と定周期断絶線(2
6’)の画線幅を前記連続階調画像(10)の階調に応
じて、前述の方法により修正したものが、図12の拡大
図K4に示す実線(25)と定周期断絶線(26)であ
る。図12に示す前記連続階調画像(10)の前記潜像
を施さない部分の任意の階調x%(0≦x≦100)の
部分を表現する前記実線(25)の画線幅を変更前の画
線幅60μmに対し、印刷可能で、画線同士が重なりす
ぎない程度の、倍縮率0.9〜1.5の間で表現した。つ
まり、階調100%の部分を表す潜像を施さない部分の
実線(25)の画線幅は1.5×60=90μmとな
り、階調0%の部分を表す潜像を施さない部分の実線
(25)の画線幅は0.9×60=54μmとなり、任
意の階調x%の部分を表す潜像を施さない部分の実線
(25)の画線幅は((1.5−0.9)×x/100+
0.9)×60μmとなる。例えば、階調50%の部分
を表す潜像を施さない部分の実線(25)の画線幅は
((1.5−0.9)×0.5+0.9)×60=72μm
となる。また同様に、前記連続階調画像(10)の前記
潜像を施した部分(24)の任意の階調x%(0≦x≦
100)の部分を表現する前記定周期断絶線(26)の
画線幅を変更前の画線幅257μmに対し、潜像を施さ
ない部分と同様の倍縮率0.9〜1.5の間で表現した。
つまり、前記連続階調画像(10)の前記潜像を施した
部分(24)の階調100%の部分を表す前記定周期断
絶線(26)の画線幅は1.5×257≒385μmと
なり、階調0%の部分を表す潜像を施した部分(24)
の前記定周期断絶線(26)の画線幅は0.9×257
≒231μmとなり、任意の階調x%の部分を表す潜像
を施した部分(24)の前記定周期断絶線(26)の画
線幅は((1.5−0.9)×x/100+0.9)×2
57μmとなる。例えば、階調50%の部分を表す潜像
を施こした部分の定周期断絶線(26)の画線幅は
((1.5−0.9)×0.5+0.9)×257≒308
μmとなった。更に、印刷の膨張値が、潜像を施さない
部分を構成する実線と潜像を施した部分を構成する定周
期断絶線の画線面積率の統一に影響を与えることを予想
して、製版時には、前記あらかじめ調査しておいた画線
の膨張値8μmをつねに画線幅から差し引いた設定値で
連続階調画像を作成した。例えば、前述の階調50%の
部分を表す潜像を施さない部分の実線(25)の画線幅
72μmは、製版時には72−8=64μmにし、階調
50%の部分を表す潜像を施こした部分(24)の定周
期断絶線(26)の画線幅308μmは、製版時には3
08−8=300μmにした。
【0034】更に、前記計算式で得られた画線幅及び潜
像を施した部分の画線幅の数値による実線と定周期断絶
線の集合模様で構成される、連続階調画像を、市販のレ
ーザープロッターを用いて製版用フィルム原版を得、市
販のポジタイプPS版で刷版を作成した。次に得られた
刷版を用い、市販のコート紙(SKコート)上に、イン
キのレオロジー適性を、粘度99ポアズ、タック値4.
4とした市販のオフセットインキ(グレー)で、印刷機
器の調整は一般の平版オフセット印刷に等しく、特別に
調整することなくオフセット印刷を行うことにより図1
2に示す印刷物(27)が得られる。
【0035】図12の印刷物を目視で観察した場合、観
察者には潜像を施した部分(24)の画線(26)が定
周期断絶線であるにもかかわらず、潜像を施さない部分
の実線(25)の延長、即ち、あたかも実線であるかの
ように認識される。従って、観察者は印刷画線の拡大視
を試みない限り、潜像を施した部分(24)の存在をま
ったく視認することができない。
【0036】図13は、図12の本発明の複写防止画線
で構成される連続階調画像(10)を有する印刷物(2
7)を、カラー複写機によって複製した複製物(29)
を示したものである。図12に示す潜像を施した部分
(24)に対置する図13の潜像を施した部分(28)
を構成する画線はその拡大図K5に示すように、複写機で
再生不能となり、潜像を施さない部分の実線の集合模様
で構成される画像と濃度差が生じて、潜像の輪郭が認識
できることから、前記(29)が複製物であることは一
目瞭然であった。これによって真偽判別が可能となる。
【0037】本実施例は単色の連続階調画像において、
潜像を施す方法を説明したが、多色の連続階調画像の場
合にも同様の方法で潜像を施すことが可能である。
【0038】
【発明の効果】本発明は前述のとおり、連続階調画像に
おいて、肉眼では潜像をまったく識別できなく、且つ複
写機により複写した場合は、潜像を施した部分を構成す
る定周期断絶線は複写機の解像度の限界により再生不能
となり、潜像を施していない部分よりも潜像を施した部
分の濃度が薄くなり、複写物上で潜像が容易に識別さ
れ、複製物であることが分かるので複写機による偽造、
変造防止効果に有効である。
【0039】更に本発明では、諸証券のデザインにおい
て、従来の偽造防止画線を使用した地紋模様が、単色の
均一濃度しか表現できなかった点を改良し、連続階調画
像情報を付加することで、デザインを複雑化し、カメラ
撮りやスキャナーによる偽造を困難にすることを可能と
する。
【0040】更に本発明の画線構成を地紋、彩紋模様と
することにより、複写機による偽造、変造を防止しなけ
ればならない銀行券、株券、債券等の有価証券や、各種
証明書及び重要書類等の複写機による偽造、変造防止技
術として有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の複写防止用連続階調画像の印刷物及
び前記印刷物の一部拡大図
【図2】 本発明の複写防止用連続階調画像を構成する
画線の画線幅の定義図
【図3】 本発明の複写防止用連続階調画像を構成する
画線の拡大図
【図4】 本発明の複写防止用連続階調画像を構成する
画線の画線幅を、前記連続階調画像の階調に対応させて
修正する前の拡大図
【図5】 本発明の複写防止用連続階調画像を構成する
画線の画線幅を、前記連続階調画像の階調に対応させて
修正した拡大図
【図6】 潜像を施さない部分と潜像を施した部分の境
界部分の拡大図
【図7】 潜像を施した部分において、定周期断絶線が
交差する部分を示す図
【図8】 潜像を施した部分において、定周期断絶線が
交差する部分の処理方法を示す図
【図9】 本発明の複写防止用連続階調画像の印刷時
における印刷面の膨張を示す図
【図10】 従来の彩紋模様を有する印刷物
【図11】 本発明の複写防止用連続階調画像を構成す
る画線の画線幅を、前記連続階調画像の階調に対応させ
て修正する前の図
【図12】 本発明の複写防止用連続階調画像の印刷物
及び前記印刷物の一部拡大図
【図13】 本発明の複写防止用連続階調画像の印刷物
の複写機による複製物及び前記複製物の一部拡大図
【図14】 従来の複写防止模様を有する印刷物
【図15】 従来の複写防止模様を有する印刷物の複写
機による複製物
【図16】 従来の複写防止用印刷物の模様及び前記印
刷物の一部拡大図
【図17】 従来の複写防止用印刷物の複写機による複
製物及び前記複製物の一部拡大図
【図18】 従来の複写防止用印刷物の模様及び前記印
刷物の一部拡大図
【図19】 従来の複写防止用印刷物の複写機による複
製物及び前記複製物の一部拡大図
【図20】 従来の複写防止用印刷物の模様及び前記印
刷物の一部拡大図
【図21】 従来の複写防止用印刷物の複写機による複
製物及び前記複製物の一部拡大図
【符号の説明】
1、12、25 潜像を施さない部分を構成する実線 1’ 潜像を施さない部分を構成する実線の画線幅を連
続階調画像の階調に応じて修正する前の実線 2、13、13’、26 潜像を施した部分を構成する
定周期断絶線 2’ 潜像を施した部分を構成する定周期断絶線の画線
幅を連続階調画像の階調に応じて修正する前の実線 3 潜像を施さない部分の連続階調画像の任意の階調
x%の部分 3’ 潜像を施した部分の連続階調画像の任意の階調x
%の部分 4 潜像を施さない部分の連続階調画像の階調100
%の部分 4’ 潜像を施した部分の連続階調画像の階調100%
の部分 5 潜像を施さない部分の連続階調画像の階調0%の
部分 5’ 潜像を施した部分の連続階調画像の階調0%の部
分 6 連続階調画像の中の潜像を施さない領域 7、24 連続階調画像の中の潜像を施した領域 8 潜像を施さない部分を構成する実線の集合模様 9 潜像を施した部分を構成する定周期断絶線の集合
模様 10 本発明の複写防止用連続階調画像 11 連続階調画像に施された潜像の輪郭線 14 潜像を施さない部分を構成する実線の集合模様
と潜像を施した部分を構成する定周期断絶線の集合模様
の形状を形成する基本線に接する線 15 潜像を施さない部分を構成する実線の集合模様
と潜像を施した部分を構成する定周期断絶線の集合模様
の形状を形成する基本線 16 潜像を施さない部分の画線と潜像を施した部分
の画線の境界線 17 潜像を施した部分を構成する定周期断絶線の画
線部と非画線部の境界線 18 潜像を施さない部分の画線と潜像を施した部分
の画線の境界線と潜像の輪郭線の交点 19 定周期断絶線の画線部と非画線部の境界線と基
本曲線に接する線の交点 20 従来の地紋模様の印刷物 21 従来の地紋模様 22 従来の地紋模様を構成する画線 23’ 本発明の連続階調画像を構成する画線の集合模
様の画線幅を、連続階調画像の階調に応じて修正させる
前の画線の集合模様 25’ 潜像を施さない部分を構成する実線の集合模様
の画線幅を連続階調画像の階調に応じて修正する前の実
線の集合模様 26’ 潜像を施した部分を構成する定周期断絶線の集
合模様の画線幅を連続階調画像の階調に応じて修正する
前の定周期断絶線の集合模様 27 本発明の複写防止用連続階調画像の印刷物 28、34’、41’、46’ 複製物上に現れた潜像 29 本発明の複写防止用連続階調画像の印刷物の複
写機による複製物 30、37、42 従来の複写防止模様を有する印刷
物 31、37’、42’ 従来の複写防止模様を有する
印刷物の複写機による複製物 32 従来の複写防止パターンを使用した印刷物 32’ 従来の複写防止パターンを使用した印刷物の複
写機による複製物 33、38、43 従来の複写防止パターン 33’、38’、43’ 複写機により複製された従来
の複写防止パターン 34、41、46 印刷物の潜像を施した領域 35 印刷物の潜像を施していない領域 35’ 複写機により複製された潜像を施していない領
域 36 潜像を施さない部分と潜像を施した部分との境
界線に生じる干渉 39、44 潜像を施さない部分を構成する画線の集合
模様 39’、44’ 複写機により複製された潜像を施さな
い部分を構成する画線の集合模様 40、45 潜像を施した部分を構成する画線の集合模
様 40’、45’ 複写機により再現不良を起こした潜像
を施した部分を構成する画線の集合模様 A 潜像を施さない部分を構成する実線の、連続階調
画像の階調に応じて修正する前の画線幅 A1 潜像を施さない部分を構成する実線の、連続階調
画像の任意の階調x%を表現する画線幅 A2 潜像を施さない部分を構成する実線の、連続階調
画像の階調100%を表現する画線幅 A3 潜像を施さない部分を構成する実線の、連続階調
画像の階調0%を表現する画線幅 B 潜像を施した部分を構成する定周期断絶線の、
連続階調画像の階調に応じて修正する前の画線幅 B1 潜像を施した部分を構成する定周期断絶線の、連
続階調画像の任意の階調x%を表現する画線幅 B2 潜像を施した部分を構成する定周期断絶線の、連
続階調画像の階調100%を表現する画線幅 B3 潜像を施した部分を構成する定周期断絶線の、連
続階調画像の階調0%を表現する画線幅 C 潜像を施した部分の定周期断絶線の画線部の長さ D 潜像を施した部分の定周期断絶線の断絶の一周期 δ 印刷時に画線片側に生じる膨張値(または収縮
値) Q 潜像を施さない部分を構成する実線の画線幅 q 潜像を施した部分を構成する定周期断絶線の画線
幅 P 潜像を施した部分を構成する定周期断絶線同士が
交差する部分 K1、K2、K3、K4、K5 拡大図

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続階調画像の中に潜像を施し、潜像を施
    さない部分を実線の集合模様、潜像を施した部分を定周
    期断絶線の集合模様で構成し、潜像を施した部分の定周
    期断絶線は、定周期断絶線上の実印刷される画線部と、
    画線部が断絶して欠落する非画線部の一周期において、
    画線部の面積に非画線部の面積を加算し、潜像を施した
    部分と潜像を施さない部分の曲線状方向の同一長さで同
    一画線面積率とし、更に、前記連続階調画像の階調に応
    じて、前記実線の画線幅と前記定周期断絶線の画線幅を
    同一の倍率で変化させることにより、前記連続階調画像
    を表現することを特徴とする連続階調画像の作成方法。
  2. 【請求項2】前記請求項1記載の作成方法により作成さ
    れた連続階調画像の印刷物。
  3. 【請求項3】潜像を施さない部分と潜像を施した部分の
    画線上の境界線及び定周期断絶線の画線部と非画線部の
    境界線が、潜像を施さない部分を構成する基本実線と潜
    像の輪郭線の交点において基本実線に接する直線に対
    し、略直角に交わる直線となることを特徴とする前記請
    求項1記載の連続階調画像の作成方法。
  4. 【請求項4】前記請求項3記載の作成方法により作成さ
    れた連続階調画像の印刷物。
  5. 【請求項5】潜像を施した部分の定周期断絶線となって
    いる画線において、定周期断絶線の画線同士が交差しよ
    うとする部分で、前記画線同士のどちらか一方の画線
    が、もう一方の画線の画線幅の範囲内で削除することを
    特徴とする前記請求項1または3記載の連続階調画像の
    作成方法。
  6. 【請求項6】前記請求項5記載の作成方法により作成さ
    れた連続階調画像の印刷物。
  7. 【請求項7】前記実線の集合模様が地紋、彩紋模様であ
    ることを特徴とする前記請求項1、3または5記載の連
    続階調画像の作成方法。
  8. 【請求項8】前記請求項7記載の作成方法により作成さ
    れた連続階調画像の印刷物。
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