JP5692672B1 - 偽造防止用印刷物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本明発明は、あらかじめ潜像画像を埋め込んだ箇所に違和感がなく、高機能化、高画質化となった複写機で複写された場合であっても潜像画像の出現性が優れる偽造防止用印刷物に関する。【解決手段】 基材上の偽造防止領域は、背景部及び潜像部を有し、背景部は、複写機で再現可能な第1aの印刷要素と、第1bの印刷要素が一定のピッチで交互に複数配列されて成り、潜像部は、複写機で再現不可能な第2aの印刷要素と、第2bの印刷要素が一定のピッチで交互に複数配列されて成り、第1aの印刷要素及び第2aの印刷要素は有色インキから成り、第1bの印刷要素及び第2bの印刷要素は光沢性又は光輝性インキから成り、背景部)と潜像部は濃度が等しい印刷物であって、印刷物は、複写機で複写した場合に背景部と潜像部の濃度差によって潜像画像が顕在化する。【選択図】 図10

Description

本発明は、銀行券、株券、債券等の有価証券、各種証明書、重要書類等の偽造、改竄を防止する必要性がある印刷物において、カラー複写機又はモノクロ複写機により複写した場合に容易に真偽判別できる偽造防止用印刷物に関するものである。
銀行券、株券、債券等の有価証券、各種証明書、重要書類等の印刷物において偽造、改竄防止策は重要な要素である。これら印刷物の偽造、改竄防止策は、主に、幾何学模様を多様化した図柄をデザインに用いる方法と、印刷物に対し、何等かの手段と作用を加えることで目視では認識できなかった潜像を現出するような方法がある。前者の代表的な例は、証券印刷物等のデザインに広く用いられている地紋、彩紋模様及びレリーフ模様等があり、後者の代表的な例は、潜像凹版、カラー複写機で色が正常に再現されないような機能性インキ、コピー防止画線等がある。
前記の幾何学模様を用いる偽造、改竄防止策としては、地紋、彩紋模様、レリーフ模様等があり、基本的に一定の画線幅による曲画線の集合によって模様を構成しているものである。これらの模様は、印刷物のデザイン等の意匠性を加味し、偽造、改竄防止策を施すことができ、模様を複雑にすることによって、偽造物における同一の模様を作製することを困難とし、写真製版装置による抽出、または、カラー複写機では再現されにくい色彩を用いることや、複雑な曲画線を用いることでカラー複写機、モノクロ複写機又はスキャナの走査入出力に対してモアレを発生させることで偽造防止策としての役割を高めている。また、前記模様類は、証券印刷物等のデザインにおいて世界的に広く用いられていると同時に、銀行券、株券、債券等の金銭的価値を有する印刷物の模様として古くから用いられ、現在でも一般的に高級感を印象づけるデザインとして重要な模様となっている。したがって、銀行券、株券、債券等の有価証券、各種証明書、重要書類等の印刷物において、地紋、彩紋模様、レリーフ模様等は、デザイン上欠かすことのできない模様である。しかし、最近では高機能化した写真製版装置、カラー複写機又はモノクロ複写機の出現によって充分な偽造、改竄防止効果をもたらしていないという欠点がある。
また、前述の印刷物に対し、何等かの手段と作用を加えることで、目視では認識できなかった潜像が現出するような方法の代表的な技術として、一般的にコピー防止画線と称する一連の技術がある。また、用紙の表面に網点で潜像を印刷し、万線で潜像と同濃度の背景を同時印刷し、背景を含む潜像の上面に装飾模様をコピーで再現されない程度の薄色の透明性インキで重ね刷りすることにより、印刷物表面を体裁よく仕上げ、複写機で複写した場合に模様は見えなくなり、背景は再現されると共に潜像は再現されず、背景と潜像の濃度差が歴然となって複写物であることが一見して分かるといった方法は、これまでも数多くの出願がある。
それら発明の多くは、網点もしくは万線等の点及び線が一定周期で連続配置する画線群(以下「スクリーンパターン」という。)の粗密によって潜像が施され、印刷物に示すように、印刷面全体の模様が均一濃度を持ったスクリーンパターンとなっている。この潜像が施された印刷物において、カラー複写機又はモノクロ複写機によって複写した際、再生されない密構成のスクリーンパターンと、再生される粗構成のスクリーンパターンとは、複写物の模様に示すように濃度差が生じて、再生される粗構成のスクリーンパターンに対して、再生されない密構成のスクリーンパターンの潜像部分が現出するようにして、複写物であることが一目瞭然となるようにしたものである。
また、本願出願人も、用紙表面に網点又は万線等のパターンからなる潜像と、該潜像周囲に前述の潜像とは粗密が異なるパターンからなる背景を1色で同時印刷した印刷物において、該潜像を施した潜像模様が肉眼では識別されないことを特徴とする複写防止に適する印刷物として、潜像をカモフラージュするための別の模様や薄色の透明インキ、さらには、淡色の重ね刷りを施さず、白抜きの円形模様や、全面的なスクリーンパターンに対する部分的なスクリーンパターンの網点パーセントを増加した同心円模様等で、カモフラージュする方法を既に出願している(例えば、特許文献1参照)。しかし、印刷面全体がスクリーンパターンであるという特徴から、近年の高機能化した製版及び印刷出力装置では、その画線構成が容易に再現できてしまう問題があった。
また、万線と網点のいずれか一方を構成子として潜像を形成し、かつ、他方を構成子として背景を形成し、万線が50線10%、網点が150線10%であるフィルム原版において、潜像の画線と背景の画線の全体をカモフラージュするために、175線10%の網点からなる地紋を組み込み、一度刷りで用紙に印刷を施すという画線構成が既に出願されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、全体に175線10%の網点からなる地紋は、潜像又は背景を構成する万線及び網点と一部連結して大きくなることから複写機で複写した場合に再現されることがあり、地紋が完全に消えることがない。
そこで、これらの問題点を解決するために、本願出願人は、カラー複写機又はモノクロ複写機に対してより効果のあるものにするために、更に改良を加えた。具体的には、曲線状の集合模様を、潜像を施さない部分の画線を連続線、潜像を施した部分の画線を基本線方向に一定の間隔で配列された形状の画線からなる定周期断絶線で構成し、潜像を施した部分の定周期断絶線のうち、基本線方向に連続した一つの画線部と非画線部からなる一周期に相当する部分の画線面積の総和が、潜像を施さない部分の連続線のうち、前述の潜像を施した部分の画線部と非画線部からなる一周期と同一の長さに相当する部分の画線面積と等しくし、更に、前記潜像を施した部分の定周期断絶線となっている画線において、定周期断絶線の画線同士が交差する部分で、前記画線同士のどちらか一方の画線を、もう一方の画線の画線幅の範囲内で削除することを特徴とした、複写防止模様の作成方法及びその印刷物を出願している(例えば、特許文献3参照)。
さらに、本願出願人は、直線又は曲線状の1本又は複数の直線又は曲線からなる画線模様を、潜像を施さない部分の画線を実線で、潜像を施した部分の画線を基本線方向を基準として等距離に複数に分岐し、複数に分岐した画線がそれぞれ一定の間隔で配列された形状の画線からなる定周期断絶線で構成した印刷物において、潜像を施した部分の画線は基本線方向に複数に分岐した画線部と非画線部からなる一周期に相当する部分の画線面積の総和が、潜像を施さない部分の実線のうち、前述の潜像を施した部分の画線部と非画線部からなる一周期と同一の長さに相当する部分の画線面積と等しくすることにより、非視認性となり、複写前に視認させる画像を構成する画線は、前述の潜像を施した部分の画線部と非画線部からなる一周期と同一の長さに相当する部分の画線面積より大きくするといった印刷物を出願している(例えば、特許文献4参照)。この印刷物は、カラー複写機又はモノクロ複写機での複写後には、不可視画像であった潜像が現れ、そして、可視画像であった模様が入れ替わるように観察できることで真偽判別性を高めている。
特許第2695523号公報 登録実用新案第3010365号公報 特許第3268418号公報 特許第3689786号公報
特許文献1乃至4で示した印刷物は、カラー複写機又はモノクロ複写機での複写後には潜像画像が現れ、印刷物の真偽判別において判別性をより高めるものとして有効とされている。その一方、近年のカラー複写機又はモノクロ複写機の更なる高機能化、高画質化により、その潜像画像の出現の作用が低下してきている問題があった。よって、より一層効果の高い偽造、改竄防止策を有する印刷物の開発が望まれていた。
また、特許文献1、3又は4で示した印刷物は、複写前のオリジナルの印刷物の潜像画像を形成した箇所が若干の濃度の違いによって違和感があるように視認される、つまり、何らかの情報が埋め込まれていると視認されてしまう問題があった。この問題を解決するために、引用文献1で示されたように、あらかじめ潜像画像が視認されないようにカモフラージュを施す必要があった。
本発明は、前述した課題の解決を目的とするものであり、あらかじめ潜像画像を形成した箇所に違和感がなく、潜像画像が視認されないようにカモフラージュを施す必要がなく、高機能化、高画質化となった複写機で複写された場合であっても潜像画像の出現性が優れる偽造防止用印刷物を提案するものである。
本発明は、基材上の少なくとも一部に印刷要素が配列された偽造防止領域を有し、偽造防止領域は、背景部及び潜像部を有し、背景部は、複写機で再現可能な第1aの印刷要素と、第1bの印刷要素が一定のピッチで交互に複数配列されて成り、潜像部は、複写機で再現不可能な第2aの印刷要素と、第2bの印刷要素が一定のピッチで交互に複数配列されて成り、第1aの印刷要素及び第2aの印刷要素は有色インキから成り、第1bの印刷要素及び第2bの印刷要素は光沢性又は光輝性インキから成り、背景部と潜像部は濃度が等しい印刷物であって、印刷物は、複写機で複写した場合に背景部と潜像部の濃度差によって潜像画像が顕在化することを特徴とする偽造防止用印刷物である。
また、本発明の偽造防止用印刷物は、第1aの印刷要素、第1bの印刷要素、第2aの印刷要素及び第2bの印刷要素は、画線及び/又は画素で形成されることを特徴とする。
また、本発明の偽造防止用印刷物は、第1aの印刷要素、第1bの印刷要素、第2aの印刷要素及び第2bの印刷要素が画線で形成される場合、第1aの印刷要素及び第2aの印刷要素は同一画線上に配置され、第1bの印刷要素及び第2bの印刷要素が同一画線上に配置されることを特徴とする。
また、本発明の偽造防止用印刷物は、第2aの印刷要素が画線で形成される場合、第2aの印刷要素は、画線部と非画線部が一定の周期で繰り返される破断線で形成されることを特徴とする。
また、本発明の偽造防止用印刷物は、第1bの印刷要素及び第2bの印刷要素が画線で形成される場合、実線で形成されることを特徴とする。
また、本発明の偽造防止用印刷物は、第1aの印刷要素及び第2aの印刷要素の所定領域の面積率が等しく、第1bの印刷要素及び第2bの印刷要素の所定領域の面積率が等しいことで、第1の領域と第2の領域の濃度が等しいことを特徴とする。
また、本発明の偽造防止用印刷物の有色インキは、基材に印刷した場合に反射濃度0.8以上を成し、光沢性又は光輝性インキは、金又は銀インキであることを特徴とする。
また、本発明の偽造防止用印刷物は、偽造防止領域に更に可視画線が形成され、可視画像は、第1aの印刷要素、第1bの印刷要素、第2aの印刷要素及び第2bの印刷要素が形成されていない領域に、複写機で再現不可能な第3の印刷要素によって形成されることを特徴とする。
本発明の偽造防止用印刷物は、偽造防止領域に形成された潜像部が有色インキで形成された第2aの印刷要素と、光沢性又は光輝性インキで形成された第2bの印刷要素が交互に配列することで、光沢性又は光輝性インキで形成された第2bの印刷要素の反射光による表面光沢によって、あらかじめ潜像画像を形成した箇所に違和感が生じることなく、潜像画像が視認されることがない。よって、潜像画像が視認されないようにカモフラージュを施す必要がない。
また、本発明の偽造防止用印刷物は、高機能化、高画質化したカラー複写機又はモノクロ複写機での複写であっても、光沢性又は光輝性インキで形成された第2bの印刷要素の反射光によって、潜像部を形成した第2aの印刷要素の再現性を低下させ、潜像画像が明瞭に現れることを可能にしている。
偽造防止用印刷物1の構成を示す図である。 偽造防止用印刷物1を反射光での目視と複写された複写物9、18を示す図である。 背景部4及び潜像部5の拡大図である。 第2aの印刷要素12aの説明図である。 第1aの印刷要素11a及び第2aの印刷要素12aの説明図である。 複写物9における背景部4及び潜像部5の拡大図である。 背景部4及び潜像部5の拡大図である。 複写物9における背景部4及び潜像部5の拡大図である。 第2aの印刷要素12aのその他の形態を示す図である。 第2aの印刷要素16aのその他の形態を示す図である。 偽造防止用印刷物1を拡散光領域と正反射光領域とで観察した状態を示す図である。 有色インキと金属光沢インキによって印刷されている状態を示す図である。
本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。しかしながら、本発明は、以下に述べる実施するための形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他のいろいろな実施の形態が含まれる。
本発明の実施の形態を実施例に基づいて図面を参照して以下詳細に説明する。図1に本発明における偽造防止用印刷物1を示す。偽造防止用印刷物1は基材2の上の少なくとも一部に、偽造防止用領域3を有し、偽造防止用領域3には、少なくとも背景部4及び潜像部5が形成され、背景部4及び潜像部5には印刷画線6が万線状に配置される。背景部4及び潜像部5に配置される印刷画線6の詳細な構成については後述するが、背景部4及び潜像部5は、配置される印刷画線6の違いによって構成される。例えば、縦横とも50mmの偽造防止用領域3における印刷画線6は、描かれる可視画像7及び潜像画像8によって任意に配置される。本例では、可視画像7を「四角」とし、潜像画像8を「月」として説明する。
説明の便宜上、図1に示された偽造防止用領域3の中には「四角」と「月」の図柄が視認できるが、反射光での目視においては図2(a)示されたように、背景部4及び潜像部5とは濃度が等しく観察される。これにより、図2(a)は反射光での目視において、潜像画像8を「月」の図柄は視認されることがなく、可視画像7の「四角」の図柄が視認される。説明上、図2(a)に示す潜像部5は点線で形成しているが、実際の印刷物は点線で形成されるものではなく、視認させるものでもない。
図2(b)は、図2(a)に示された偽造防止用印刷物1がカラー複写機又はモノクロ複写機等で複写された複写物9が示されたものである。複写物9における複写された偽造防止用領域3では、背景部4の濃度よりも潜像部5の濃度が低く観察されている。これにより、図2(b)は反射光での目視において潜像画像8の「月」の図柄を視認でき、偽造防止用印刷物1がカラー複写機又はモノクロ複写機等で複写された複写物9では、可視画像7内に潜像画像8が出現する変化を奏することになる。このように、本発明の偽造防止用印刷物1は、可視画像7内に明瞭に潜像画像8が出現することにより、真偽判別を可能としている。以下、本発明の偽造防止用印刷物1の詳細な構成について説明する。
(偽造防止用領域)
図2(a)に示す偽造防止用領域3を拡大すると、図3(a)及び(b)に示されたような、それぞれ異なる印刷画線6を有する。図3(a)に示す印刷画線6は、背景部4を構成する画線であり、図3(b)に示す印刷画線6は、潜像部5を構成する画線である。背景部4及び潜像部5に設けられた印刷画線6は、中心線L1と中心線L2とが交互に等間隔のピッチで配置されている。中心線L1と中心線L2の間隔dは300μmとしていが、本発明の効果を奏する範囲で設定するためこの限りではない。中心線L1と中心線L2の間隔dは150〜300μmが望ましい。なお、中心線L1又は中心線L2上の位置関係がわかるように、一部中心線(点線)で表しているが実際の偽造防止用印刷物1には印刷されるものではない。また、中心線L1及び中心線L2は、交互に配置されていれば、直万線状、波万線、同心円万線等いずれの構成でもよい。
(背景部4)
図3(a)に示された背景部4は、印刷画線が複写機で再現可能な大きさの画像部であって、第1の画線面積率を有する第1aの印刷要素である第1aの画線11aと、第2の画線面積率を有する第1bの印刷要素である第1bの画線11bが複数配置されている。具体的には、第1aの画線11aが中心線L1上に、画線幅55μm(数値については一例である)の有色インキによる実線の画線として配置され、第1bの画線11bが中心線L2上に画線幅250μm(数値については一例である)の光沢性又は光輝性インキによる実線の画線として配置している。したがって、背景部4における第1aの画線11aの第1の画線面積率は約9%となり、背景部4における第1bの画線11bの第2の画線面積率は約41%となる。第1aの画線11aの画線幅は複写機の性能にもよるが、50μm以上が望ましい。また、第1bの画線11bの画線幅は特に限定されるものではないが、50μm以上が望ましい。
(潜像部5)
図3(b)に示された潜像部5は、印刷画線が複写機で再現不可能な大きさの画像部であって、背景部4の画線面積率と等しい第3の画線面積率を有する第2aの印刷要素である第2aの画線12aと、第4の画線面積率を有する第2bの印刷要素である第2bの画線12bが複数配列されている。具体的には、第2aの画線12aが中心線L1上に画線幅207μm、中心線の長手方向に画線幅35μmかつ145μmピッチで破断線状(数値については一例である)に画線が配置され、第2bの画線12bが中心線L2上に画線幅250μm(数値については一例である)の光沢性又は光輝性インキによる実線の画線として配置している。したがって、潜像部5における第2aの画線12aの第3の画線面積率は、背景部4における第1aの画線11aの第1の画線面積率と同じく約9%となり、潜像部5における第2bの画線12bの第4の画線面積率は、背景部4における第1bの画線11bの第2の画線面積率と同じく約41%となる。
第2aの画線12aの破断線状の画線について詳しく説明する。図4(a)に示す第2aの画線12aは、画線部14aと非画線部14bが一定の周期Dx14で繰り返される破断線で構成された例である。このとき、印刷画線が一定のピッチp1で配置される方向の画線部の幅をWy14とし、印刷画線の方向である、すなわち、破断線方向の画線部の幅をWx14とすると、画線部の幅Wx14が複写機で再現されない大きさで形成される。大きさについては、複写機の性能にもよるが、複写されない大きさとして50μmより小さい大きさである。画線部と非画線部の周期Dx14が小さくなるほど画線部14a同士が接近して、複写機で複写されやすくなる傾向にあることから、第2aの画線12aが複写機で再現されないように画線部と非画線部の周期Dx14を適宜調整する必要がある。これと併せて、潜像部5と背景部4の面積率を等しくするため、背景部4の面積率に応じて、第2aの画線12aの画線部の幅Wx14、Wy14及び画線部と非画線部の周期Dx14を適宜調整する必要がある。
図4(a)は、潜像部5の一部拡大図であるため、画線部14aと非画線部14bを区分けして視認することができるが、実際の偽造防止用印刷物1を目視した場合には、大きさと周期Dx14が小さいため、目視で区分けすることができず、潜像部5に配置される画線(図4中の破線で囲む部分)が一つの画線として視認される。なお、実線の画線である、本発明における第1aの画線11aと、分断線である、本発明における第2aの画線12aの面積率を等しくするための構成については、特許第3268418号や複写防止画線の技術において、公知となっている。
なお、第2aの画線12aが破断線で構成される場合、図4(a)に示す破断線に対して、図4(b)に示すように、第2aの画線12aが傾斜した構成としても良い。なお、上記説明では、第2aの画線12aについて破断線状の画線で説明しているが本発明は、この形状に限定されるものではなく、複写機で複写した場合に再現できない構成であればよい。詳細については後述する。
本例では、背景部4と潜像部5の境界部分において、図5に示すように、背景部4に配置される第1aの画線11aと、潜像部5に配置される第2aの画線12aが同一線上に配置される構成について説明する。なお、第1aの画線11aと第2aの画線12aが同一線状に配置されるとは、図5において一点鎖線で図示するそれぞれの画線の中心線Tが同じことである。この第1aの画線11aと第2aの画線12aの関係は、特許第3268418号に記載の複写防止画線の構成と同様である。このとき、第1aの画線11aと第2aの画線12aは、目視で一つの直線状の画線として見えるため、潜像が形成されていることを隠蔽する最も優れた形態である。
なお、反射光下で可視画像7が観察される原理については後述するが、本発明において、第1aの画線11aと第2aの画線12aの中心線の位置が異なる配置であっても、潜像画像(8)を認識することができない範囲であれば問題ない。これは、第1aの画線11aと第2aの画線12aの中心の位置が異なっても、反射光下で観察される中心線の位置が異なることで、顕像化する潜像画像8よりも、第1aの画線11a間に配置される光沢性又は光輝性インキによる第1bの画線11b及び第2aの画線12a間に配置される光沢性又は光輝性インキによる第2bの画線12bによって、光沢又は金属光沢の影響を受けて反射光の視認性の方が強く、潜像画像8が認識され難い状態となるからである。
(可視画像)
図2(a)に示された可視画像7は、図3に示された背景部4を構成する第1aの画線11a及び第1bの画線11bと、潜像部5構成する第2aの画線12a及び第2bの画線12bとによって形成されている。
(潜像画像)
図2(b)に示された潜像画像8は、図3に示された背景部4を構成する第1aの画線11a及び第1bの画線11bの濃度と、潜像部5構成する第2aの画線12a及び第2bの画線12bの濃度の差によって形成されている。
図2(b)は、図2(a)がカラー複写機又はモノクロ複写機にて複写された状態が示されたもので、図2(b)の偽造防止用領域3を拡大すると、図6に示されたような、それぞれ異なる印刷画線を有する背景部4及び潜像部5が示されたものである。図6(a)に示された複写物9における背景部4は、中心線L2上に備わった画線幅55μmによる第1aの印刷要素である第1aの画線11aが略そのまま再現されている。また、中心線L2上に備わった画線幅250μmの第1bの印刷要素である第1bの画線11bが、光沢性又は光輝性インキによる光沢又は金属光沢の影響を受け、元の画線幅を保持できず、さらに黒味のグレー色で再現される(画線のサイズ、濃度によってはほとんど再現されない場合もある)。これは、カラー複写機又はモノクロ複写機の光学式入力部(フラットベット・スキャナ部)が、偽造防止用印刷物1上の光沢性又は光輝性インキを正しく画像化できないのと、カラー複写機又はモノクロ複写機がもともと光沢性又は光輝性インキを備えてないために、シアン、マゼンタ、イエロー又はブラックから成る混色で擬似的に光沢性又は光輝性インキを表現することによって生ずるものである。
図6(b)に示された複写物9における潜像部5は、図3(b)において中心線L1上に備わっていた第2aの印刷要素である第2aの画線12aは再現されていない。また、光沢性又は光輝性インキで形成された第2bの印刷要素である第2bの画線12bは、画線自体の反射光が強く、その反射光によって、潜像部を形成した第2aの印刷要素12aの再現性を従来よりも低下させ、潜像画像を明瞭に出現させる効果を有している。また、中心線L2上に備わった画線幅250μmの第2bの印刷要素である第2bの画線12bが、光沢性又は光輝性インキによる光沢又は金属光沢の影響を受け、元の画線幅を保持できず、さらに黒味のグレー色で再現される(画線のサイズ、濃度によってはほとんど再現されない場合もある)。これは、図6(a)に示された第1bの印刷要素である第1bの画線11bと同じ要因によるものである。
(画素の例)
次に、有色インキと光沢性又は光輝性インキによって印刷される画線が、画素(点図形によって構成された例を説明する。ここで言う、画素とは、画像を構成する最小単位の要素であり、その形状は特に限定されるものではない。
(偽造防止用領域)
図2(a)に示された偽造防止用領域3を拡大すると、図7(a)及び(b)に示されたような、それぞれ異なる印刷画素13を有する。図7(a)に示す印刷画素13は、背景部4を構成する画素であり、図3(b)に示す印刷画素は、潜像部5を構成する画素である。背景部4及び潜像部5に設けられた印刷画素13は、中心点P1と中心点P2とがそれぞれ交互にマトリックス上に等間隔のピッチで配置されている。中心点P1と中心点P2のそれぞれの間隔Dは450μmとしていが、本発明の効果を奏する範囲で設定するためこの限りではない。
(背景部4)
図7(a)に示された背景部4は、印刷画素が複写機で再現可能な大きさの画像部であって、第1の画素面積率を有する第1aの印刷要素である第1aの画素15aと、第2の画素面積率を有する第1bの印刷要素である第1bの画素15bとが複数配置されている。具体的には、第1aの画素15aが中心点P1上に画素幅100μmの有色インキによる画素として配置され、第1bの画素15bが中心点P2上に画素幅300μmの光沢性又は光輝性インキによる画素として配置している。したがって、背景部4における第1aの画素15aの画素面積率は、第1の画素面積率である約4%となり、背景部4における画素の第1bの画素15bの画素面積率は、第2の画素面積率である約35%となる。第1aの画素15aの画素幅は複写機の性能にもよるが、50μm以上が望ましい。また、第1bの画素15bの画素幅は特に限定されるものではないが、50μm以上が望ましい。
(潜像部5)
図7(b)に示された潜像部5は、印刷画素が複写機で再現不可能な大きさの画像部であって、背景部4の画素面積率と等しい第3の画素面積率を有する第2aの印刷要素である第2aの画素16aと、第4の画素面積率を有する第2bの印刷要素である第2bの画素16bとが複数配列されている。具体的には、第2aの画素16aが中心点P1上に画素幅50μmの有色インキによる画素が、それぞれの最短の間隔を150μm程度に保持され、かつ光沢性又は光輝性インキによる第2bの画素16bに四方を囲われた範囲17で第2aの画素16aが4つ配置され、第2bの画素16bが中心点P2上に画素幅300μmの光沢性又は光輝性インキによる画素として配置している。したがって、潜像部5における第2aの画素16aの第3の画素面積率は、背景部4における第1aの画素15aの第1の画素面積率と同じく約4%となり、潜像部5における第2bの画素16bの画素面積率は第4の画素面積率は、背景部4における第1bの画素15bの第2の画素面積率と同じく約35%となる。
(可視画像)
図2(a)に示された可視画像7は、背景部4を構成する第1aの画素15a及び第1bの画素15bと、潜像部5構成する第2aの画素16a及び第2bの画素16bとによって形成されている。
(潜像画像)
図2(b)に示された潜像画像8は、背景部4を構成する第1aの画素15a及び第1bの画素15bの濃度と、潜像部5構成する第2aの画素16a及び第2bの画素16bの濃度の差によって形成されている。
図2(b)は、図2(a)がカラー複写機又はモノクロ複写機にて複写された状態が示されたもので、図2(b)の偽造防止用領域3を拡大すると、図8に示されたような、それぞれ異なる印刷画素を有する背景部4及び潜像部5が示されたものである。図8(a)に示された複写物18における背景部4は、中心点P2上に備わった画素幅100μmによる第1aの印刷要素である第1aの画素15aが略そのまま再現されている。また、中心点P2上に備わった画素幅300μmの第1bの印刷要素である第1bの画素15bが、光沢性又は光輝性インキによる光沢又は金属光沢の影響を受け、元の画素幅を保持できず、さらに黒味のグレー色で再現される(画素のサイズ、濃度によってはほとんど再現されない場合もある)。これは、カラー複写機又はモノクロ複写機の光学式入力部(フラットベット・スキャナ部)が、偽造防止用印刷物1上の光沢性又は光輝性インキを正しく画像化できないのと、カラー複写機又はモノクロ複写機がもともと光沢性又は光輝性インキを備えてないために、シアン、マゼンタ、イエローまたはブラックから成る混色で擬似的に光沢性又は光輝性インキを表現することによって生ずるものである。
図8(b)に示された複写物18における潜像部5は、図7(b)において中心点P1上に備わっていた第2aの印刷要素である第2aの画素16aは再現されていない。また、光沢性又は光輝性インキで形成された第2bの印刷要素である第2bの画素16bは、画素自体の反射光が強く、その反射光によって、潜像部を形成した第2aの印刷要素16aの再現性を従来よりも低下させ、潜像画像を明瞭に出現させる効果を有している。また、中心点P2上に備わった画素幅300μmの第2bの印刷要素である第2bの画素16bが、光沢性又は光輝性インキによる光沢又は金属光沢の影響を受け、元の画素幅を保持できず、さらに黒味のグレー色で再現される(画素のサイズ、濃度によってはほとんど再現されない場合もある)。これは、図8(a)に示された第1bの印刷要素である第1bの画素16bと同じ要因によるものである。
(画線構成及びその形態)
次に本願発明における画線構成及びその形態について説明する。図9は、図3に示された背景部4及び潜像部5の画線構成について、その適用範囲が示されたものである。図9(a)は、図3(a)に示された背景部4の部分拡大図であり、600μm四方のユニットの中に、有色インキから成る第1aの画線11aを中心として構成され、光沢性又は光輝性インキから成る第1bの画線11bとが含まれたものである。図9(b)は、図3(b)に示された潜像部5の部分拡大図であり、600μm四方のユニットの中に、有色インキから成る第2aの画線12aが等間隔に配置され、光沢性又は光輝性インキから成る第2bの画線12bが含まれたものである。本願発明の効果を奏する画線構成として、図9(b)に示された第2aの画線12aは、図9(a)に示された第1aの画線11aに対して細分化された画線であることが求められる。したがって、図9(c)に示された600μm四方のユニット内の第2aの画線12aのように、法線方向に2分割(または3分割)された画線でもよい。この構成については、特許第3368327号に記載の技術である。また、分割された画線を更に分断しても良い(図示せず)。また、この構成は、特許第3689786号に記載の1本の画線から複数に分岐し、かつ、一定の間隔で画線部と非画線部が配列された定周期断絶線の構成であっても良い。このとき、図9(a)に示された第1aの画線11aの画線面積率と、図9(c)に示された第2aの画線12aの画線面積率とが同じあることが求められる。
図10は、図7に示された背景部4及び潜像部5の画素構成について、その適用範囲が示されたものである。図10(a)は、図7(a)に示された背景部4の部分拡大図であり、450μm四方のユニットの中に、有色インキから成る第1aの画素15aを中心として構成され、光沢性又は光輝性インキから成る第1bの画素15bとが含まれたものである。図10(b)は、図7(b)に示された潜像部5の部分拡大図であり、600μm四方のユニットの中に、有色インキから成る第2aの画素16aが範囲17の中に間隔Dを150μmもって4つ配置され、範囲17の四方に光沢性又は光輝性インキから成る第2bの画素16bが含まれたものである。本願発明の効果を奏する画素構成として、図10(b)に示された第2aの画素16aは、図10(a)に示された第1aの画素15aに対して細分化された画素であることが求められる。したがって、図10(c)に示された450μm四方のユニット内の第2aの画素16aのように、九つ配置された画素でもよい。このとき、範囲17中において間隔Dを100μmとし、図10(a)に示された第1aの画素15aの画素面積率と、図10(c)に示された第2aの画素16aの画素面積率とが同じあることが求められる。
なお、本願発明における基材2は紙、合成樹脂等、平面を成す白色の素であれば何ら限定するものではない。また、第1aの画線11a、第2aの画線15aに用いられる有色インキも何ら限定するものではないが、インキのベタ濃度(黒インキでの測定)が少なくとも0.8以上であることが望ましい。さらに、第1bの画線11b、第2bの画線15bに用いられる光沢性又は光輝性インキも、金属光沢を備えたものであれば真鍮粉、アルミニウム粉等を主成分とする金、銀インキ等何ら限定するものではなく、できうる限り高い金属光沢を有することが望ましい。ただし、金インキ又は銀インキを用いることが望ましい。印刷方式は、オフセット、グラビア、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ等、特に限定されるものではない。
また、金属光沢を備えたインキを用いることから、金属光沢差を使用した不可視画像の付与も可能である。図12は、基材2無光沢画像18は「N」の文字を構成している。図12(a)に示される背景部4と潜像部5から成る印刷画線6は、有色インキと金属光沢インキによって印刷されている。一方、無光沢画像18は無色透明インキを用いてベタ刷りにより印刷されている。この無光沢画像18と、背景部4と、潜像部5との配置と特別な位置関係は無い。
図11は、印刷画線6が印刷された偽造防止用印刷物1において、偽造防止用印刷物1を拡散光領域と正反射光領域とで観察したときのそれぞれの照明光源19と視点20と偽造防止用印刷物1の位置関係を図示したものである。照明光源19と視点20と偽造防止用印刷物1が図11(a)の位置関係にあるとき、拡散光領域で観察したことになり、照明光源19と視点20と偽造防止用印刷物1が図11(b)の位置関係にあるとき、正反射光領域で観察したことになる。
図11(a)で示されたように、拡散光領域で偽造防止用印刷物1を目視で観察した場合、図12(a)で示されたように、印刷画線6上に施された無色透明インキから成る無光沢画像18は完全に透過しているので、金属光沢インキを含む印刷画線6のみが確認できる。一方、図11(b)に示されたように、正反射光領域で偽造防止用印刷物1を目視で観察した場合、図12(b)で示されたように、金属光沢インキを含む印刷画線6は、正反射光がもたらす光輝性の作用によって明度が高まり、無色透明インキから成る無光沢画像18の部分については、印刷画線6の光輝性の作用が抑制される。これにより、無光沢画像18のみが光輝性の違いで強調されて視認される。したがって、印刷画線6と無光沢画像18の「N」の文字とが一部が重複して明瞭にチェンジして観察されることで、真偽判別性を向上させている。
1 偽造防止用印刷物
2 基材
3 偽造防止用領域
4 背景部
5 潜像部
6 印刷画線
7 可視画像
8 潜像画像
9、18 複写物
10 複写された偽造防止用領域
11a、15a 第1aの画線
11b、15b 第1bの画線
12a、16a 第2aの画線
12b、16b 第2bの画線
13 印刷画素
14a 画線部
14b 非画線部
15a 第1aの画素
15b 第1bの画素
16a 第2aの画素
16b 第2bの画素
17 範囲
18 無光沢画像
19 照明光源
20 視点
d 間隔
D 間隔
L1 第1aの画線及び第2aの画線の中心線
L2 第1bの画線及び第2bの画線の中心線
P1 第1aの画素及び第2aの画素の中心点
p1 ピッチ
P2 第1bの画素及び第2bの画素の中心点

Claims (8)

  1. 基材上の少なくとも一部に印刷要素が配列された偽造防止領域を有し、
    前記偽造防止領域は、背景部及び潜像部を有し、
    前記背景部は、複写機で再現可能な第1aの印刷要素と、複写機で複写した場合に元の画線幅が保持できない第1bの印刷要素が一定のピッチで交互に複数配列されて成り、
    前記潜像部は、複写機で再現不可能な第2aの印刷要素と、複写機で複写した場合に元の画線幅が保持できない第2bの印刷要素が一定のピッチで交互に複数配列されて成り、
    前記第1aの印刷要素及び前記第2aの印刷要素は有色インキから成り、前記第1bの印刷要素及び前記第2bの印刷要素は光沢性又は光輝性インキから成り、
    前記背景部と前記潜像部は濃度が等しい印刷物であって、
    前記印刷物は、複写機で複写した場合に前記背景部と前記潜像部の濃度差によって潜像画像が顕在化することを特徴とする偽造防止用印刷物。
  2. 前記第1aの印刷要素、前記第1bの印刷要素、前記第2aの印刷要素及び前記第2bの印刷要素は、画線及び/又は画素で形成されることを特徴とする請求項1記載の偽造防止用印刷物。
  3. 前記第1aの印刷要素、前記第1bの印刷要素、前記第2aの印刷要素及び前記第2bの印刷要素が画線で形成される場合、前記第1aの印刷要素及び前記第2aの印刷要素は同一画線上に配置され、前記第1bの印刷要素及び前記第2bの印刷要素が同一画線上に配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の偽造防止用印刷物。
  4. 前記第2aの印刷要素が画線で形成される場合、前記第2aの印刷要素は、画線部と非画線部が一定の周期で繰り返される破断線で形成されることを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項記載の偽造防止用印刷物。
  5. 前記第1bの印刷要素及び前記第2bの印刷要素が画線で形成される場合、実線で形成されることを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項記載の偽造防止用印刷物。
  6. 前記第1aの印刷要素及び前記第2aの印刷要素の所定領域の面積率が等しく、前記第1bの印刷要素及び前記第2bの印刷要素の所定領域の面積率が等しいことで、前記背景部と前記潜像部の濃度が等しいことを特徴とする請求項1乃至5いずれか一項記載の偽造防止用印刷物。
  7. 前記有色インキは、基材に印刷した場合に反射濃度0.8以上を成し、前記光沢性又は前記光輝性インキは、金又は銀インキであることを特徴とする請求項1乃至6いずれか一項記載の偽造防止用印刷物。
  8. 前記偽造防止領域に更に可視画線が形成され、
    前記可視画像は、前記第1aの印刷要素、前記第1bの印刷要素、前記第2aの印刷要素及び前記第2bの印刷要素が形成されていない領域に、複写機で再現不可能な第3の印刷要素によって形成されることを特徴とする請求項1乃至7いずれか一項記載の偽造防止用印刷物。
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