JP4415542B2 - 潜像を有する印刷物およびその顕像化方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、株券、商品券あるいはクレジットカード等有価証券の他、商品用の封印シールやタグ類に偽造・複製の防止用として施す印刷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、株券、商品券さらにはクレジットカード等有価証券類の他、商品用の封印シールやタグ類に至るまで偽造・複製による不正使用を防止するため、精巧な印刷技術による印刷等が施されているのが一般的であったが、近年の偽造・複製による不正使用の頻発に鑑み、これら精巧な印刷等に加え特殊な偽造防止策が施されるようになってきた。
【0003】
この特殊な偽造防止策として、例えばホログラムを貼付けるたり、紫外線で発色する材料や画像を施して紫外線照射で真偽判定をする方法などがあり、あるいは、後に詳述するが、金属箔層に万線方向が異なる万線状凹凸パターン群が複数集合したエンボスパターンを形成したもので、見る角度を変化させると万線状凹凸パターン群の濃淡や輝きが変化する所謂オパール効果を有する画像体として有価証券類等に貼付けたりする方法や、さらには万線が略1対1の幅の潜像部と非潜像部とでなり、その万線が潜像部と非潜像部で位相が1/2ピッチずらしてある印刷物に、この万線と同形状の万線パターンを有する万線フィルムを重ね合わせると、非潜像部がこの万線フィルムの万線パターンで隠され、潜像部のみが像として浮かび上がって見えるようになり、この潜像部の像の有無で真偽判定をする「万線モアレ方式」という技術を用いた方法がある。
【0004】
上記「万線モアレ方式」について、さらに詳しく説明すると、例えば図7の正面図に示すように、幅とピッチが略1対1の万線パターンがハート型の潜像部(30)とそれ以外の非潜像部(32)とを形成し、図7に示すA部の部分拡大図として図8に示すように、潜像部(30)と非潜像部(32)の万線パターンの万線方向が同方向で、その位相を1/2ピッチずらしてあり、この像を万線モアレ像(3)といい、図9の正面拡大図に示すように、この万線と略同形状(万線幅(W)とピッチ(P))の万線パターンを有する万線フィルム(34)を重ね合わせると、非潜像部(32)がこの万線フィルム(34)の万線パターンで隠され、図10に示すように、潜像部(30)のみがハート型の画像として浮かび上がって見えるようになるものである。この万線モアレ像(3)を偽造防止用として使用する場合、図7に示すように、潜像部(30)の近傍に例えば三角形の可視像(36)を形成しておき、通常肉眼では三角形の可視像(36)のみが見えているので、一見してこの可視像(36)が偽造防止策と思わせるもので、実質の真偽判定は、図9に示すように、上記万線フィルム(34)をこの万線モアレ像に重ね合わせることによって、図10に示すように、可視像(36)に加えハート型の潜像部(30)の有無で行うものである。
【0005】
以上いずれの方法も開発当時は、カラーコピー機やスキャナー等を駆使して複写物を作製しても、その複製は困難で偽造防止策として有効な技術であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、最近では上記のホログラム技術や紫外線照射で真偽判定する技術は一般化されてきて、偽造・複製が比較的容易なものとなってきた。また、上記のオパール効果を利用した技術においても比較的容易に万線形状を読み取ることができ、この技術と機械があれば偽造・複製が容易なものとなってきた。さらにまた、上記の「万線モアレ」の技術を利用した方法は、パターン自体は比較的単純であるため、その偽造防止等に気付き、それなりの知見と技術のある者であれば容易に作製可能なものであり、偽造防止という点では問題のあるものであった。
【0007】
そこで上記の「万線モアレ」の技術を利用した方法の問題点を解決するものとして、例えば図11に示すように、線部と非線部の万線比率が1:1の同一万線ピッチでなる万線を異なる万線角度(右下がり略45°、右下がり略10°、左下がり略45°)に分割して配置した3種類の万線パターンが形成され、それぞれの万線パターンには、万線位相を1/2ピッチ分だけずらして形成した潜像部を備え、その潜像部として、例えば図12に示す右下がり略45°の万線パターン(45)に形成されている「T」、図13に示す右下がり略10°の万線パターン(46)に形成されている「O」、図14に示す左下がり略45°の万線パターン(47)に形成されている「P」の潜像万線パターン(42)を備えた印刷物がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−213042号公報(図2〜図5)
【0009】
しかしながら、上記印刷物は、3種類の潜像万線パターンを含む万線パターン(45、46、47)を組み合わせた1版を用いて、1色で3分割された構成の印刷物としているもので、上記単純な1種類の万線パターンのものに比べ複製や偽造は困難であるが、例えば図12に示すように潜像文字「T」の再現(顕像化)に、3分割された万線パターンだけの薄い1色の画線で形成されるようになるので、コントラストのない薄い顕像化された潜像文字となるという問題点があった。さらにそれぞれ3種類の万線パターンをそれぞれ異なる色で表現してデザイン性に自由度をもたせようとすると、各3種類の万線パターンの版を作成し、高精度に見当を合わせて印刷しなければならず、実質的には不可能であり、上記のように3種類の万線パターンを1色のみの潜像を有する印刷物として表現するしかなく、よってデザイン性に制約があるという問題があった。
【0010】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、有価証券類等に偽造防止策として施す印刷物、特に万線モアレ技術を利用した潜像を有する印刷物において、複製や偽造が困難で、万線パターンに含む潜像部がコントラストのある顕像部に再現可能で、かつデザイン性に自由度のある潜像を有する印刷物とその顕像化方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、基材上に、線部と非線部でなり、同一ピッチ、幅でなる万線パターンに対し、万線位相を1/2ピッチずらして形成された潜像部を備えている複数種の潜像万線パターンがそれぞれ異なる角度にて重ね合わされて印刷された潜像を有する印刷物であって、前記複数種の潜像万線パターンがそれぞれ色違いでなることを特徴とする潜像を有する印刷物としたものである。
【0012】
上記請求項1の発明によれば、複数種の潜像万線パターンが分割されずにそれぞれ異なった角度にて重ね合わされているので、潜像部が顕像化(再現)されてもコントラストや濃度が失われることがなく、かつ複数種の潜像万線パターンがそれぞれの異なった色で形成されているので、顕像化された部分(文字等)の色も複数種の色に変わるというデザイン性にも優れる潜像を有する印刷物を提供することができる。
【0013】
また、請求項2の発明では、上記潜像万線パターンが破線でなることを特徴とする請求項1記載の潜像を有する印刷物としたものである。
【0014】
上記請求項2の発明によれば、潜像万線パターンを破線で形成することによって、万線位相を1/2ピッチ分ずらして形成されている潜像部とそれ以外の非潜像部との境界が視認し難くなり、よって潜像部の存在に気がつかれず、偽造防止効果を高める潜像を有する印刷物の提供ができる。
【0015】
また、請求項3の発明では、上記潜像万線パターンの万線のピッチは、10μm〜150μmの範囲で、その幅は、1/4ピッチ〜3/4ピッチの範囲であることを特徴とする請求項1または2記載の潜像を有する印刷物としたものである。
【0016】
上記請求項3の発明によれば、上記潜像万線パターンの万線のピッチを10μm〜150μmの範囲とし、その幅を、1/4ピッチ〜3/4ピッチの範囲とすることによって、印刷による潜像万線パターンの再現性があり、かつカラーコピー等による偽造をも困難にする潜像を有する印刷物とし、さらに潜像部と非潜像部とのバランスがとれ、潜像部自体の再現性(背景である非潜像部とのコントラスト)がよくなる。すなわち上記潜像万線パターンの万線のピッチが10μに満たないと、万線の印刷による再現性に欠け、150μmを越えるとカラーコピー等での偽造を可能にするので好ましくない。また、その幅が1/4ピッチに満たないと潜像部が非潜像部に比べて小さくなりすぎて、顕像化された場合の潜像部自体の再現性に欠けるようになり、3/4ピッチを越えると、各色の重なる部分が大きくなり、その結果顕像化された色の再現性に劣ることになるので好ましくない。
【0017】
また、請求項4の発明では、上記複数種の潜像万線パターンに白抜き画線が形成され、該白抜き画線がそれぞれの万線パターンがそれぞれ異なる角度にて重ね合わされた際に同一白抜き画線となることを特徴とする請求項1、2または3記載の潜像を有する印刷物としたものである。
【0018】
上記請求項4の発明によれば、上記複数種の各潜像万線パターンに白抜き画線を形成し、この白抜き画線をそれぞれの万線パターンがそれぞれ異なる角度にて重ね合わされた際に同一白抜き画線となるようにすることによって、各色の潜像万線パターンの潜像部と非潜像部の境界をより視認し難くし、かつ白抜き画線でデザイン性をも付与する潜像を有する印刷物とすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を用いながら詳細に説明する。
【0022】
本発明は、有価証券類等の偽造・複製等による不正使用を防止するための偽造防止策が施された印刷物に関するものであり、例えば図1に示すように、同一万線ピッチ(P)、万線幅(W)の左下がり略30°の青色潜像万線パターン(5)は、その位相を1/2ピッチ分ずらして形成された「八」の字様の潜像部(30)とそれ以外の非潜像部(32)とで構成されている。この青色潜像万線パターン(5)に対し、例えば図2に示すように、この万線と同一万線ピッチ(P)、万線幅(W)の右下がり略30°の赤色潜像万線パターン(6)も、その位相を1/2ピッチ分ずらして形成された「二重円弧」様の一部でなる潜像部(30)とそれ以外の非潜像部(32)とで構成されている。さらに上記青色潜像万線パターン(5)と赤色潜像万線パターン(6)の同位置に雲模様の白抜き画線(40)が形成されている。
【0023】
そこで上記請求項1に係る発明は、例えば図3に示すように、紙基材上に上記図1に示す青色潜像万線パターン(5)と図2に示す赤色潜像万線パターン(6)を印刷で重ね合わせると雲模様の白抜き画線(40)が視認されるそれぞれ2色および混合色(青、赤および紫)の組み合わせでなる潜像を有する印刷物(1)とするものである。
【0024】
また、上記請求項2に係る発明は、例えば図1および図2に示すように、青色潜像万線パターン(5)および赤色潜像万線パターン(5)が破線で形成されているもので、このように破線で形成することによって、潜像部(30)と非潜像部(32)との境界(図面では判り易いように境界線を設けてあるが)が肉眼では見にくいようにして、偽造が困難なものとしているものである。
【0025】
また、上記請求項3に係る発明は、例えば図1および図2に示すように、青色潜像万線パターン(5)および赤色潜像万線パターン(6)の万線ピッチ(P)は、10〜150μmの範囲とするもので、上記青色潜像万線パターン(5)および赤色潜像万線パターン(6)の万線ピッチ(P)が10μに満たないと、万線の印刷による再現性に欠け、150μmを越えるとカラーコピー等での偽造を可能にするので好ましくない。また、それぞれの万線幅(W)は、1/4〜3/4ピッチ(P)の範囲とするもので、その万線幅(W)が1/4ピッチ(P)に満たないと潜像部(30)が非潜像部(32)に比べて小さくなりすぎて、顕像化された場合の潜像部(30)自体の再現性に欠けるようになり、逆に3/4ピッチ(P)を越えると、2色(青色と赤色)の重なる部分(紫色)が大きくなり、その結果顕像化された色がくすんだ色となり、その色再現性に劣る(デザイン性に欠ける)ことになるので好ましくない。
【0026】
また、上記請求項4に係る発明は、例えば図1および図2に示すように、青色潜像万線パターン(5)および赤色潜像万線パターン(6)の所定の位置に雲様の白抜き画線(40)が形成されていて、これら白抜き画線(40)は、図3に示すように、青色潜像万線パターン(5)と赤色潜像万線パターン(6)がそれぞれ異なる角度(左下がり30°、右左下がり30°)にて重ね合わされた時、重なって同一の雲模様の白抜き画線(40)となるようにした潜像を有する印刷物(1)であり、この白抜き画線(40)によって、各潜像万線パターン(5、6)の潜像部と非潜像部との境界を視認し難くして偽造防止の効果とともにデザイン的効果をも付与するものである。
【0027】
以上のように、本発明の潜像を有する印刷物(1)の事例では、青色と赤色の2種類の潜像万線パターンの組み合わせとしたが、この種類数としては、3色までが限度であり、それ以上では全体が黒ずんで顕像化してもその色再現性等に劣るようになるためデザイン的効果が期待できないので、あまり好ましくない。
【0028】
さらにまた、上記の潜像を有する印刷物(1)に、図4に示すような上記青色潜像万線パターンと赤色潜像万線パターンの万線ピッチ(P)と幅(W)が同一の万線パターンフィルム(7)を、例えば図3に示す青色潜像万線パターン(5)と同一の角度(左下がり30°)で、かつ潜像部(30)の青色潜像万線パターン(5)を隠蔽するように、非潜像部(32)ではその青色潜像万線パターン(5)の間にくるように重ね合わせると、図5の模式図に示すように、青色潜像万線パターン(5)で「八」の字様でなる潜像部(30)に相当する部分が青と赤の混合色(紫)となり、それ以外の非潜像部(32)に相当する部分が青色を呈するようにして潜像部(30)を顕像化する。
【0029】
また、上記図5に示す万線パターンフィルム(7)の重ね合わせを、上記図5に示す場合より、1/2ピッチ分だけずらすと、例えば図6の模式図に示すように、青色潜像万線パターン(5)で「八」の字様でなる潜像部(30)に相当する部分が青色となり、それ以外の非潜像部(32)に相当する部分が青色と赤色の混合色(紫)を呈するようにして潜像部(30)を顕像化する顕像化方法とすることもできる。
【0030】
上記潜像部(30)の顕像化に、例えば図4に示す万線パターンフィルム(7)を、図3に示す潜像を有する印刷物(1)に、その赤色潜像万線パターン(6)と同一角度(右下がり30°)で重ね合わせると、図示しないが、赤色潜像万線パターン(6)で「二重円弧」の一部でなる潜像部(30)に相当する部分が青と赤の混合色(紫)もしくは1/2ピッチ分だけずらした場合の赤色でなり、それ以外の非潜像部(32)に相当する部分が赤色もしくは青と赤の混合色(紫)を呈するようにして潜像部(30)を顕像化する顕像化方法とすることもできる。
【0031】
このように、万線パターンフィルム(7)の重ね合わせの角度、その位置を変えることによって、種々の色や形状の潜像部(30)を顕像化して真偽の鑑定を行うもので、偽造防止効果に加えデザイン的効果をも有する潜像を有する印刷物(1)とするものである。
【0032】
上記本発明の潜像を有する印刷物(1)を構成する基材としては、例えば天然繊維紙や合成紙あるいはプラスチック板等が挙げられ、それらを用いた株券、商品券あるいはクレジットカード等有価証券の他、商品用の封印シールやタグ類等に適用できる潜像を有する印刷物(1)で、その印刷は、オフセット、凸版、グラビアを含めた凹版等印刷法で得ることができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、上記請求項1に係る発明においては、基材上に、線部と非線部でなり、同一ピッチ、幅でなる万線パターンに対し、万線位相を1/2ピッチずらして形成された潜像部を備えている複数種の潜像万線パターンがそれぞれ異なる角度にて重ね合わされて印刷された潜像を有する印刷物とし、従来のように複数種の潜像万線パターンが分割されずにそれぞれ異なった角度にて重ね合わされているので、潜像部が顕像化(再現)されてもコントラストや濃度が失われることがなく、かつ複数種の潜像万線パターンがそれぞれの異なった色で形成されているので、顕像化された部分(文字等)の色も複数種の色に変わるというデザイン性にも優れる潜像を有する印刷物を提供できる効果がある。
【0034】
また、上記請求項2に係る発明においては、潜像万線パターンを破線で形成することによって、万線位相を1/2ピッチ分ずらして形成されている潜像部とそれ以外の非潜像部との境界が視認し難くなり、よって潜像部の存在に気がつかれず、偽造防止効果をより高める潜像を有する印刷物とすることができる。
【0035】
また、上記請求項3に係る発明においては、潜像万線パターンの万線のピッチを10μm〜150μmの範囲とすることによって、印刷による潜像万線パターンの再現性があり、かつカラーコピー等による偽造をも困難にする潜像を有する印刷物とし、また、その幅を、1/4ピッチ〜3/4ピッチの範囲とすることによって、潜像部と非潜像部とのバランスがとれ、かつ潜像部自体の再現性(背景である非潜像部とのコントラスト)がよくなる潜像を有する印刷物とすることができる。
【0036】
また、上記請求項4に係る発明においては、複数種の各潜像万線パターンに白抜き画線を形成し、この白抜き画線をそれぞれの万線パターンがそれぞれ異なる角度にて重ね合わされた際に同一白抜き画線となるようにすることによって、各色の潜像万線パターンの潜像部と非潜像部の境界をより視認し難くし、かつ白抜き画線でデザイン性をも付与する潜像を有する印刷物とすることができる。
【0037】
さらにまた、上記請求項5に係る発明においては、複数種の潜像万線パターンの万線と同一ピッチ、幅でなる一枚の万線パターンフィルムを用い、それら潜像万線パターンに相当する角度に合わせて顕像化することによって、複数色の潜像部(文字等)が浮かび上がってくる、コントラストのあるかつデザイン性に自由度がある潜像を有する印刷物の顕像化方法を提供できる効果がある。
【0038】
従って本発明は、株券、商品券あるいはクレジットカード等有価証券の他、商品用の封印シールやタグ類に偽造・複製の防止用として施す潜像を有する印刷物として、優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の潜像を有する印刷物の一実施の形態を示すもので、その一パターンを正面で表した説明図である。
【図2】本発明の潜像を有する印刷物の一実施の形態を示すもので、他の一パターンを正面で表した説明図である。
【図3】本発明の潜像を有する印刷物の一実施の形態を示すもので、図1と図2のパターンを重ね合わせた潜像を有する印刷物の説明図である。
【図4】本発明の潜像を有する印刷物の顕像化に用いる万線パターンフィルムの一事例を正面で表した説明図である。
【図5】本発明の潜像を有する印刷物を顕像化した一事例を正面で表した説明図である。
【図6】本発明の潜像を有する印刷物を顕像化した他の一事例を正面で表した説明図である。
【図7】従来の画像形成体を構成する万線モアレ像の一事例を説明するための正面図である。
【図8】図4に示す万線モアレ像の正面図のA部の部分拡大図である。
【図9】万線モアレ像に万線フィルムを重ね合わせた一事例を説明するための正面拡大図である。
【図10】万線モアレ像に万線フィルムを重ね合わせた際に浮き上がって見える潜像部の一事例を示す正面図である。
【図11】従来の潜像万線パターンを備えた印刷物の一事例を示す正面図である。
【図12】上記図11に示す潜像万線パターンを備えた印刷物を構成する一パターンの正面図である。
【図13】上記図11に示す潜像万線パターンを備えた印刷物を構成する他の一パターンの正面図である。
【図14】上記図11に示す潜像万線パターンを備えた印刷物を構成するさらに他の一パターンの正面図である。
【符号の説明】
1‥‥潜像を有する印刷物
3‥‥万線モアレ像
5‥‥青色潜像万線パターン
6‥‥赤色潜像万線パターン
7‥‥万線パターンフィルム
30‥‥潜像部
32‥‥非潜像部
34‥‥万線フィルム
36‥‥可視像
40‥‥白抜き画線
42‥‥潜像万線パターン
P‥‥万線ピッチ
W‥‥万線幅
Claims (4)
- 基材上に、線部と非線部でなり、同一ピッチ、幅でなる万線パターンに対し、万線位相を1/2ピッチずらして形成された潜像部を備えている複数種の潜像万線パターンがそれぞれ異なる角度にて重ね合わされて印刷された潜像を有する印刷物であって、前記複数種の潜像万線パターンがそれぞれ色違いでなることを特徴とする潜像を有する印刷物。
- 上記潜像万線パターンが破線でなることを特徴とする請求項1記載の潜像を有する印刷物。
- 上記潜像万線パターンの万線のピッチは、10μm〜150μmの範囲で、その幅は、1/4ピッチ〜3/4ピッチの範囲であることを特徴とする請求項1または2記載の潜像を有する印刷物。
- 上記複数種の潜像万線パターンに白抜き画線が形成され、該白抜き画線はそれぞれの万線パターンがそれぞれ異なる角度にて重ね合わされた際に同一白抜き画線となることを特徴とする請求項1、2または3記載の潜像を有する印刷物。
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