JP2005043778A - 画像形成体の顕像化方法 - Google Patents

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慶典 高山
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Abstract

【課題】「万線モアレ」の技術を利用した潜像部を有する画像形成体の顕像化方法において、この識別用画像形成体(万線フィルム)を用いた真偽判定(顕像化)に際し、画像形成体との見当合わせや重ね合わせといった煩わしさがなく、さらに、使用される透明ケース入り製品に幅を持たせることのできる顕像化方法の提供にある。
【解決手段】同一ピッチの万線パターンでなる潜像部と万線位相が1/2ずらしてある非潜像部とでなる画像形成体100と、透明シートに略1対1の均一な線幅でなる万線パターンが施されている識別用画像形成体100とを均一な間隔の距離Hでなる空間上に配設しセットせしめる画像形成体の顕像化方法とするものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、偽造防止策等として、一部に潜像部を備えた画像形成体の顕像化方法とその方法を用いた商品に関するものであり、さらに詳しくは、例えば、FD、CD−ROMやDVD等情報記録媒体、あるいは薬品や化粧品等とそのケース(パッケージ)に、この潜像部を有する画像形成体の顕像化方法を利用して、偽造・複製が防止される商品に関するものである。
従来、株券、商品券さらにはクレジットカード等有価証券類の他、商品用の封印シールやタグ類に至るまで偽造・複製などによる不正使用を防止するため、精巧な印刷技術による印刷等が施されているのが一般的であったが、近年の偽造・複製などによる不正使用の頻発に鑑み、これらの精巧な印刷等に加え、特殊な偽造・複製防止策が施されるようになってきた。
この特殊な偽造・複製防止策として、例えばホログラムを貼付けたり、紫外線で発色する材料や画像を施して紫外線照射で真偽判定をする方法などがあり、あるいは、金属箔層に万線方向が異なる万線状凹凸パターン群が複数集合したエンボスパターンを形成したもので、見る角度を変化させることによって、万線状凹凸パターン群の濃淡やその輝きが変化する所謂オパール効果を有する画像形成体として有価証券類等に貼付けたりする方法などがあった。
以上いずれの方法も開発当時は、カラーコピー機やスキャナー等を駆使して複写物を作製しても、その複製は困難で偽造防止策として有効な技術であった。
しかしながら、上記ホログラム技術やオパール効果を利用した技術においては、目視によるデザイン効果があるが、これらを作成するのに多大な設備とこの製造に時間等を要し、所謂製造コストと多大なエネルギーを要するという問題があり、また紫外線照射で真偽判定する技術は、その判定に特殊な機器を必要とし、一般の顧客等の視認ではデザイン効果には欠けるものであった。
上記ホログラム技術やオパール効果を利用した技術あるいは紫外線照射で真偽判定する技術に対し、多大なエネルギーを要せず、かつ真偽判定に特殊な機器を必要としない技術の一つとして、例えば、万線パターンが略1対1の幅の潜像部と非潜像部とでなり、その万線が潜像部と非潜像部で位相を1/2ピッチずらしてある印刷物に、この万線と同形状の万線パターンを有する万線フィルムを重ね合わせると、この非潜像部がこの万線フィルムを構成する万線パターンで隠され、潜像部のみが像として浮かび上がって見えるようになり、この潜像部の像の有無で真偽判定をする「万線モアレ方式」という技術を用いた方法がある。
上記「万線モアレ方式」について、さらに詳しく説明すると、例えば図5の正面図に示すように、幅とピッチが略1対1の万線パターンがハート型の潜像部(30)とそれ以外の非潜像部(32)とを形成し、図5に示すA部の部分拡大図として図6に示すように、潜像部(30)と非潜像部(32)の万線パターンの万線方向が同方向で、その位相を1/2ピッチずらしてあり、この像を万線モアレ像(3)といい、図7の正面拡大図に示すように、この万線と略同形状(万線幅(W)とピッチ(P))の万線パターンを有する万線フィルム(34)を重ね合わせると、非潜像部(32)がこの万線フィルム(34)の万線パターンで隠され、図8に示すように、潜像部(30)のみがハート型の画像として
浮かび上がって見えるようになるものである。
上記万線モアレ像(3)を偽造防止用として使用する場合、例えば図5に示すように、潜像部(30)の近傍に例えば三角形の可視像(36)を形成しておき、通常肉眼では三角形の可視像(36)のみが見えているので、一見してこの可視像(36)が偽造防止策と思わせるもので、実質の真偽判定は、図7に示すように、上記万線フィルム(34)をこの万線モアレ像に万線方向とともに上下の見当を合わせ重ね合わせることによって、図8に示すように、可視像(36)に加えハート型の潜像部(30)の有無で行うものである(例えば、特許文献1参照。)。
以下に先行技術文献を示す。
実公昭62−20307号公報 しかしながら、上記でその技術を詳述した「万線モアレ」の技術を利用した方法では、潜像部の顕像化(真偽の判定)に万線パターンが施された万線フィルムを用いた真偽判定に際し、この万線フィルムと潜像部を有する印刷物との見当合わせやこの万線フィルムを重ね合わせといった煩わしさがあり、かつ一般の顧客にはこの万線パターンの印刷物の潜像部が視認出来ないので、デザイン効果には欠けるものであった。さらに、この「万線モアレ」の技術を利用した方法の用途や使用される製品が、上記のような株券、商品券さらにはクレジットカード等有価証券類等に施すように制限されるものであった。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、基材上に、万線が潜像部と非潜像部とでなり、その潜像部と非潜像部での万線の位相が1/2ピッチずらして形成されている画像形成体に、この万線と同形状の万線パターンを有する万線フィルムを合わせると、非潜像部がこの万線フィルムの万線パターンで隠され、潜像部のみが顕像化される潜像部を有する画像形成体の顕像化方法において、この万線フィルムを用いた真偽判定(顕像化)に際し、この万線フィルムと潜像部を有する画像形成体との見当合わせや重ね合わせといった煩わしさがなく、さらに、一般の顧客には視認でデザイン効果のある画像形成体となり、この「万線モアレ」の技術を利用した方法の用途や使用される製品に幅を持たせることのできる画像形成体の顕像化方法を提供することにある。
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、基材上に、同一ピッチの万線パターンでなる潜像部と非潜像部とが形成され、該潜像部と非潜像部の万線の位相が1/2ピッチずらして形成されている画像形成体と、透明シートに、前記画像形成体と同一ピッチで、略1対1の均一な線幅でなる万線パターンが施されている識別用画像形成体とを合わせて潜像部を顕像化する画像形成体の顕像化方法において、前記画像形成体と識別用画像形成体とを均一な一定間隔の空間上に、かつ両者の万線パターンが同一方向になるように配設せしめることを特徴とする画像形成体の顕像化方法としたものである。
また、請求項2の発明では、上記画像形成体および識別用画像形成体の万線パターンのピッチは、50μm〜500μmの範囲であることを特徴とする請求項1記載の画像形成体の顕像化方法としたものである。
また、請求項3の発明では、上記画像像形成体の万線パターンの線幅は、万線パターンのピッチに対し、1/5〜4/5の範囲であることを特徴とする請求項1または2記載の
画像形成体の顕像化方法としたものである。
また、請求項4の発明では、上記均一な一定間隔は、画像形成体の画像形成面と識別用画像形成体の画像形成面との距離であり、万線パターンのピッチに100を乗じた値以下であることを特徴とする請求項1、2または3記載の画像形成体の顕像化方法としたものである。
さらにまた、請求項5の発明では、上記画像形成体を内容物表面上に設け、識別用画像形成体を透明ケースに設けることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成体の顕像化方法としたものである。
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、上記請求項1に係る発明によれば、紙等の基材上に同一ピッチの万線パターンでなる潜像部と非潜像部とが形成され、該潜像部と非潜像部の万線の位相が1/2ピッチずらして形成されている画像形成体と、プラスチックフィルム等透明シートに前記画像形成体と同一ピッチで、略1対1の均一な線幅でなる万線パターンが施されている識別用画像形成体とを合わせて潜像部を顕像化する画像形成体の顕像化方法において、前記画像形成体と識別用画像形成体とを均一な一定間隔の空間上に、かつ両者の万線パターンが同一方向になるように配設せしめて、画像形成体の潜像部を顕像化する方法とするもので、従来のように真偽判定(顕像化)に際し、この識別用画像形成体と潜像部を有する画像形成体との見当(万線の方向と上下の見当)合わせや重ね合わせるといった煩わしさがない画像形成体の顕像化方法を提供できる効果がある。
また、上記請求項2に係る発明によれば、上記画像形成体および識別用画像形成体の万線パターンの1ピッチの値を、50μm〜500μmの範囲とすることによって、印刷等による画像形成体および識別用画像形成体の万線パターンの再現性(細線の再現の可能性)があり、かつ画像形成体の潜像部の視認が困難な画像形成体の顕像化方法とし、万線パターンの1ピッチの値が50μmに満たないと、印刷等による画像形成体および識別用画像形成体の万線パターンの再現性に欠け、逆に500μmを越えると画像形成体の潜像部が目視で(識別用画像形成体がない状態で)見えるようになるので、好ましいものではない。
また、上記請求項3に係る発明によれば、上記画像形成体の万線パターンの線幅を、この万線パターンの1ピッチの値に対し、1/5〜4/5の範囲とすることによって、この画像形成体の万線パターンの潜像部と非潜像部の明暗のバランスがとれていて、さらに潜像部を顕像化した際の潜像部と非潜像部とのコントラストがとれる方法とすることができる。この線幅が1/5ピッチに満たないと万線パターンの潜像部と非潜像部が全体に明る(薄)過ぎ、かつ潜像部を顕像化した際の潜像部と非潜像部とのコントラストに欠けるものとなり、また4/5ピッチを越えると、逆に万線パターンの潜像部と非潜像部が全体に暗(濃)過ぎ、かつ潜像部を顕像化した際の潜像部と非潜像部とのコントラストに欠けるものとなり、好ましいものではない。
また、上記請求項4に係る発明によれば、上記均一な一定間隔の空間を、画像形成体の画像形成面と識別用画像形成体の画像形成面との距離とし、万線パターンのピッチに100を乗じた値以下とすることによって、画像形成体の顕像化に際し、識別用画像形成体の画像形成面に画像形成体の潜像部が鮮明に顕像化される顕像化方法とすることができ、この均一な一定間隔の空間を万線パターンのピッチに100を乗じた値を越えた距離とすると、画像形成体の潜像部が不鮮明でかつその形状が意味のない顕像あるいは顕像化されな
いものとなり、好ましくない。
さらにまた、上記請求項5に係る発明によれば、上記画像形成体を内容物表面上に設け、識別用画像形成体を透明ケースに設けることによって、従来の画像形成体中に潜像部を施し、別途用意された識別(真偽判定)用画像形成体でこの潜像部を顕像化するものであったものに対し、本発明の画像形成体はデザイン性と偽造・複製防止性を兼ね、透明ケースに設けられている識別用画像形成体とともに一つの商品として取り扱うことができ、よってこの画像形成体の顕像化方法の用途に広がり(幅)を持たせることができる効果がある。また識別用画像形成体を別途用意しなくてもよいので、この識別用画像形成体の保管の問題(紛失等の危険性)がないという効果がある。
従って本発明は、偽造防止策等として、一部に潜像部を備えた画像形成体の顕像化方法であり、例えばMD(ミニディスク)や、FD、CD−ROM、DVD等情報媒体とそのケース(パッケージ)、あるいは薬品や化粧品等商品とそのケースに、この潜像部を有する画像形成体の顕像化方法を利用して、偽造・複製の防止に加え、デザイン効果の向上にも寄与するものとして、優れた実用上の効果を発揮する。
以下本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の画像形成体の顕像化方法を説明するための画像形成体の一事例を示す正面図であり、図2は、本発明の画像形成体の顕像化方法を説明するための識別用画像形成体の一事例を示す正面図である。図3は、本発明の画像形成体の顕像化方法を説明するための模式図であり、図4は、本発明の画像形成体の顕像化方法を用いて得られた商品の一事例を示す斜視図である。
本発明は、図1の正面図に示すように、例えば、紙基材(図示せず)上に、斜め左下方向に伸びる同一ピッチ(P)の万線パターンでなるハート型の潜像部(30)とその周囲の非潜像部(32)とが印刷で形成されていて、この潜像部(30)と非潜像部(32)の万線の位相が1/2ピッチずらして形成されていて、さらにこれらの上に人物の顔型の可視像(36)が印刷で施されている画像形成体(100)と、図2の正面図に示すように、例えば、透明なプラスチックシート(図示せず)に、図1に示す画像形成体(100)と同一ピッチ(P)で、略1対1で均一な線幅でなる万線パターンが印刷で施されている識別用画像形成体(200)とでなり、これら画像形成体(100)と識別用画像形成体(200)とからなるものである。
そこで上記請求項1に係る発明では、上記画像形成体(100)と識別用画像形成体(200)とを、例えば図3の模式図に示すように、均一な一定間隔の距離(H)でなる空間上に、かつ画像形成体(100)と識別用画像形成体(200)両者の万線パターンが同一方向になるように配設しセットして、上部の透明なプラスチックシート(22)に印刷された識別用画像形成体(200)側から見ると、この識別用画像形成体面(200a)に、下部にある画像形成体(100)の潜像部(図示せず)をハート型の顕像(30a)として浮かび上がらせる画像形成体の顕像化方法とするものである。
上記のように画像形成体(100)と識別用画像形成体(200)が、均一な一定間隔の距離(H)でなる空間上に、必ずしもセットである必要がなく、例えば画像形成体(100)と分離可能な識別用画像形成体(200)の組み合わせであってもよい。
上記の人物の顔型の可視像(36)を、例えば、画像形成体(100)を形成する万線パターンの線幅を変えて(ピッチは変えないで)、階調性のある可視像とすることもでき
る。
また、上記請求項2に係る発明は、例えば、図1に示すように、画像形成体(100)の万線パターンのピッチ(P)、および図2に示すように、識別用画像形成体(200)の万線パターンのピッチ(P)を、50μm〜500μmの範囲とする画像形成体の顕像化方法である。
この万線パターンのピッチ(P)を50μmに満たない細線でなるものとすると、細か過ぎて、印刷やインクジェットプリンター等では再現が困難となり、500μmを越えると、例えば図1に示す画像形成体(100)の潜像部(30)が、識別用画像形成体を通さなくとも肉眼で視認可能となり(図面では、説明の便宜上視認できるようにハート型の周囲に実線を施してあるが)、偽造防止効果に加えデザイン性にも欠けるようになるので、好ましくない。
また、上記請求項3に係る発明は、例えば図1に示すように、画像形成体(100)の万線パターンの線幅(W)を、万線パターンの1ピッチ(P)の値、即ち50μm〜500μmの範囲の値に対し、1/5ピッチ〜4/5ピッチの範囲とするもので、この画像形成体(100)の万線パターンのハート型の潜像部(30)とその周囲の非潜像部(32)の明暗のバランスをとることができ、さらに図3に示すように、画像形成体(100)の潜像部(図示せず)を顕像化した際の識別用画像形成体(200)に浮き上がった潜像部(30a)とその周囲の非潜像部(図示せず)とのコントラストがとれる方法とすることができる。
さらにまた、上記請求項4に係る発明は、図3に示すように、均一な一定間隔は、紙基材(22)上に印刷された画像形成体(100)の画像形成面(100a)と透明プラスチックシート(11)に印刷された識別用画像形成体(200)の画像形成面(200a)との距離(H)であり、この距離(H)は、図1および図2に示す画像形成体(100)および識別用画像形成体(200)の万線パターンのピッチ(P)に100を乗じた値以下、すなわち、0<H≦100Pの式で表されるものである。
例えば、画像形成体(100)のピッチ(P)が、400μmの場合、一定間隔の距離(H)は、100×400μm即ち40mm以下となるものである。従って図3に示すピッチが400μmの画像形成体(100)の顕像化に際し、識別用画像形成体(200)を20mm間隔の距離(H)としたものでは、上部にある識別用画像形成体(200)の画像形成面(200a)に鮮明なハート型の顕像部(30a)として浮かび上がって視認されるようになるものである。
上記一定間隔の距離(H)を、40mmを越え、例えば50mm程度にすると、識別用画像形成体(200)の画像形成面(200a)に不鮮明なハート型の顕像部(図示せず)となるか、あるいはハート型が崩れた意味不明な形状の顕像部となり、真偽判定(識別)が不可能となり、かつデザイン効果にも欠けることになるので、好ましくないものとなる。
また、上記請求項5に係る発明は、以上のような画像形成体の顕像化方法により得られた商品であり、例えば、図4の斜視図に示すように、MD(52)の表面に、ピッチが300μm、線幅が120μmの万線パターンでなるハート型の潜像部(図示せず)とその周囲の非潜像部、およびそれらの上に人物の顔型の可視像(36)とが紙基材に印刷された画像形成体(100)が貼付されている。
一方、プラスチック製の透明ケース(50)の蓋部(50a)の表面(図面では向こう
側の面)に、上記のMD(52)表面の画像形成体(100)と同一のピッチ(P)で、そのピッチに対し略1対1の線幅で、かつ万線パターンの方向が同一の識別用画像形成体(200)が印刷されていて、この透明ケース(50)にMD(52)を入れ、識別用画像形成体(200)が印刷されている蓋部(50a)をセットしたMDの商品とするものである。
上記ケースの蓋部(50a)を閉めた時(図示せず)の識別用画像形成体(200)の画像形成体面とMD(52)表面に貼付されている画像形成体(100)の画像形成面との距離は3mmで、識別用画像形成体(200)面にハート型の顕像部(図示せず)が鮮明に浮き上がって視認される商品とすることができ、よって偽造・複製防止効果に加え、デザイン効果をも向上させるものを提供できる。
このように、潜像部を有する画像形成体の顕像化方法により得られる商品として、上記MDの商品と同様に、FD、CD−R、CVD等情報記録媒体の他、例えば薬品の内装材に画像形成体を印刷で施し、その外箱(透明な)の表面に識別用画像形成体を印刷で施したものや、化粧品等にも同様な構成で適用することができる。
本発明の画像形成体の顕像化方法を説明するための画像形成体の一実施の形態を示す正面図である。 本発明の画像形成体の顕像化方法を説明するための識別用画像形成体の一実施の形態を示す正面図である。 本発明の画像形成体の顕像化方法の一事例を模式的に表した斜視図である。 本発明の画像形成体の顕像化方法により得られる商品の一事例を示す斜視図である。 従来の画像形成体を構成する万線モアレ像の一事例を説明するための正面図である。 図5に示す万線モアレ像の正面図のA部の部分拡大図である。 万線モアレ像に万線フィルムを重ね合わせた一事例を説明するための正面拡大図である。 万線モアレ像に万線フィルムを重ね合わせた際に浮き上がって見える潜像部の一事例を示す正面図である。
符号の説明
3‥‥万線モアレ像
11‥‥紙基材
22‥‥透明プラスチックシート
30‥‥潜像部
30a‥‥ハート型の顕像部
32‥‥非潜像部
34‥‥万線フィルム
36‥‥可視像
50‥‥透明ケース
50a‥‥透明ケースの蓋部
52‥‥MD
100‥‥画像形成体
100a‥‥画像形成体の画像形成面
200‥‥識別用画像形成体
100a‥‥識別用画像形成体の画像形成面
H‥‥画像形成体の画像形成面と識別用画像形成体の画像形成面の距離
P‥‥万線パターンのピッチ
W‥‥画像形成体の万線パターンの線幅

Claims (5)

  1. 基材上に、同一ピッチの万線パターンでなる潜像部と非潜像部とが形成され、該潜像部と非潜像部の万線の位相が1/2ピッチずらして形成されている画像形成体と、透明シートに、前記画像形成体と同一ピッチで、略1対1の均一な線幅でなる万線パターンが施されている識別用画像形成体とを合わせて潜像部を顕像化する画像形成体の顕像化方法において、前記画像形成体と識別用画像形成体とを均一な一定間隔の空間上に、かつ両者の万線パターンが同一方向になるように配設せしめることを特徴とする画像形成体の顕像化方法。
  2. 上記画像形成体および識別用画像形成体の万線パターンのピッチは、50μm〜500μmの範囲であることを特徴とする請求項1記載の画像形成体の顕像化方法。
  3. 上記画像像形成体の万線パターンの線幅は、万線パターンのピッチに対し、1/5〜4/5の範囲であることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成体の顕像化方法。
  4. 上記均一な一定間隔は、画像形成体の画像形成面と識別用画像形成体の画像形成面との距離であり、万線パターンのピッチに100を乗じた値以下であることを特徴とする請求項1、2または3記載の画像形成体の顕像化方法。
  5. 上記画像形成体を内容物表面上に設け、識別用画像形成体を透明ケースに設けることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成体の顕像化方法。
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