JP3306458B2 - コピー防止印刷物 - Google Patents
コピー防止印刷物Info
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- JP3306458B2 JP3306458B2 JP26041393A JP26041393A JP3306458B2 JP 3306458 B2 JP3306458 B2 JP 3306458B2 JP 26041393 A JP26041393 A JP 26041393A JP 26041393 A JP26041393 A JP 26041393A JP 3306458 B2 JP3306458 B2 JP 3306458B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地図、専門書等の高級
書籍、機密書類等の印刷物に関するものである。
書籍、機密書類等の印刷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機の普及により、機密文書の
容易な複製により機密漏洩や著作権侵害等も起こりやす
い状況にあり、その対策として、コピー防止印刷物が種
々提案されてきている。従来のコピー防止印刷物には次
の種類がある。 肉眼では識別できるが複写機の感度領域を外れる色の
インキによる印刷物。(特開昭59−114566) 複写により画像がみだれ識別不能となる印刷物。(特
開昭53−83831、特開昭56−10493) 強力な複写照明により黒変する無色物質を基材に有す
る印刷物。(特開昭52−97740、特開昭49−4
4357) 複写による再現濃度がほぼ同一になり識別不能となる
2色の組み合わせによる印刷物。 例1 不透明シートを原稿に貼り合わせることで画像、
非画像部の分光反射率の差を30%以下とする。(特開
昭59−125770) 例2 有彩色の無地上に複写再現濃度がほぼ同一となる
別の有彩色(又は灰色)により記録する。(特開昭61
−10482) 例3 黒味緑色の生地の上に赤、茶系等のインキで印刷
する。(特開平1−263686) 複写により「VOID」等の特定のパターンが現れる
隠し印刷物。
容易な複製により機密漏洩や著作権侵害等も起こりやす
い状況にあり、その対策として、コピー防止印刷物が種
々提案されてきている。従来のコピー防止印刷物には次
の種類がある。 肉眼では識別できるが複写機の感度領域を外れる色の
インキによる印刷物。(特開昭59−114566) 複写により画像がみだれ識別不能となる印刷物。(特
開昭53−83831、特開昭56−10493) 強力な複写照明により黒変する無色物質を基材に有す
る印刷物。(特開昭52−97740、特開昭49−4
4357) 複写による再現濃度がほぼ同一になり識別不能となる
2色の組み合わせによる印刷物。 例1 不透明シートを原稿に貼り合わせることで画像、
非画像部の分光反射率の差を30%以下とする。(特開
昭59−125770) 例2 有彩色の無地上に複写再現濃度がほぼ同一となる
別の有彩色(又は灰色)により記録する。(特開昭61
−10482) 例3 黒味緑色の生地の上に赤、茶系等のインキで印刷
する。(特開平1−263686) 複写により「VOID」等の特定のパターンが現れる
隠し印刷物。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】は画像濃度が薄くて
見にくく、褪色するとさらに見えにくくなる。は微細
なビーズ、レンチキュラーレンズ等の層を設けるもの
で、コストが掛かり過ぎる。はフォトクロミック剤を
基材に混入する等の特殊な加工を必要とする。の例
1、例3は2色の印刷物が暗い感じに仕上がり、例2は
同系等の色相の組み合わせとせざるをえず見にくくな
る。以上3例はいづれも1色を全面に設けた上に2色目
を上乗せしている。1色目は基材の地色であってもよ
く、実質的には1色刷りである。は警告をあたえるも
ので実質的なコピー防止対策にはなっていない等の問題
がある。本発明は、前述の問題点に鑑みてなされたもの
で肉眼では極めて識別し易くて見やすく、しかも複写後
は識別不能となる2色を組み合わせた、低コストのコピ
ー防止印刷物の提供を目的とする。
見にくく、褪色するとさらに見えにくくなる。は微細
なビーズ、レンチキュラーレンズ等の層を設けるもの
で、コストが掛かり過ぎる。はフォトクロミック剤を
基材に混入する等の特殊な加工を必要とする。の例
1、例3は2色の印刷物が暗い感じに仕上がり、例2は
同系等の色相の組み合わせとせざるをえず見にくくな
る。以上3例はいづれも1色を全面に設けた上に2色目
を上乗せしている。1色目は基材の地色であってもよ
く、実質的には1色刷りである。は警告をあたえるも
ので実質的なコピー防止対策にはなっていない等の問題
がある。本発明は、前述の問題点に鑑みてなされたもの
で肉眼では極めて識別し易くて見やすく、しかも複写後
は識別不能となる2色を組み合わせた、低コストのコピ
ー防止印刷物の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
になされた本発明は、画像部分と非画像部分をベタある
いは地紋で刷り分けてなる2色刷り印刷物であって、肉
眼では判別し易いが、複写後は再現濃度がほぼ同一とな
り判別しにくくなる組み合わせの2色によって、該両部
分がそれぞれ印刷され、しかも毛抜き合わせで印刷され
ていることを特徴とするコピー防止印刷物を要旨とす
る。2色「刷り分け」とは、同一2色印刷面において、
インキ層或いは色層の重なりがないことを意味し、前述
の従来技術のにみられる上乗せ方式とは異なる方式で
ある。
になされた本発明は、画像部分と非画像部分をベタある
いは地紋で刷り分けてなる2色刷り印刷物であって、肉
眼では判別し易いが、複写後は再現濃度がほぼ同一とな
り判別しにくくなる組み合わせの2色によって、該両部
分がそれぞれ印刷され、しかも毛抜き合わせで印刷され
ていることを特徴とするコピー防止印刷物を要旨とす
る。2色「刷り分け」とは、同一2色印刷面において、
インキ層或いは色層の重なりがないことを意味し、前述
の従来技術のにみられる上乗せ方式とは異なる方式で
ある。
【0005】
【作用】本発明は、刷り分け印刷方式であるため2色の
組み合わせの範囲が広く、明るい、色鮮やかな印刷物を
提供でき、目で見て極めて画像を判別し易く、しかも複
写後はほぼ同一の複写濃度に再現され判別不能となり、
コストをかけることなくハードコピー情報の優れたコピ
ー防止効果を発揮する。
組み合わせの範囲が広く、明るい、色鮮やかな印刷物を
提供でき、目で見て極めて画像を判別し易く、しかも複
写後はほぼ同一の複写濃度に再現され判別不能となり、
コストをかけることなくハードコピー情報の優れたコピ
ー防止効果を発揮する。
【0006】
【実施例】本発明を図面等によりさらに詳細に説明す
る。図1は本発明によるコピー防止印刷物の平面図であ
り、情報記録用画像部分1と非画像部分2から形成され
ている。図2は図1のA−A’断面図である。比較的反
射率の高いコート紙に多色オフセット印刷機を用いて上
記平面図で示すような画像を以下説明するような組み合
わせの2色インキを用いてベタ刷り印刷した。すなわ
ち、画像部分を1色でベタ印刷し、非印刷部分をもう1
色のインキで印刷した。この場合、画像部分1と非画像
部分2の境界はいわゆる毛抜き合わせとした。そのため
には、刷版、印刷における画線の太りを見越して、境界
部に10〜50μmの間隙を設けた。この間隙が大き過
ぎると複写された両部分の境界に白い輪郭が生じコピー
防止の効果がなくなる。またこの間隙が少なくても輪郭
が濃くなり比較的薄い再現濃度を得る場合はやはり防止
効果を失う。画像部分1と非画像部分2の刷り順はどち
らを先にしてもよい。また、印刷方式はオフセット印刷
以外にグラビア、活版、シルクスクリーン等の方式を用
いてもよい。両部分の印刷はベタ以外に同一%の無地網
や同一の地紋を用いて印刷してもよい。以上の印刷方法
で得られたコピー防止印刷物をFUJI XEROX
Vivace 500機他で複写したところ、印刷物で
は明確に判別できた画像が消えて,全面が白、グレー又
は黒となり判別不能になった。複写機の感度を変えてみ
ても効果は同様であった。
る。図1は本発明によるコピー防止印刷物の平面図であ
り、情報記録用画像部分1と非画像部分2から形成され
ている。図2は図1のA−A’断面図である。比較的反
射率の高いコート紙に多色オフセット印刷機を用いて上
記平面図で示すような画像を以下説明するような組み合
わせの2色インキを用いてベタ刷り印刷した。すなわ
ち、画像部分を1色でベタ印刷し、非印刷部分をもう1
色のインキで印刷した。この場合、画像部分1と非画像
部分2の境界はいわゆる毛抜き合わせとした。そのため
には、刷版、印刷における画線の太りを見越して、境界
部に10〜50μmの間隙を設けた。この間隙が大き過
ぎると複写された両部分の境界に白い輪郭が生じコピー
防止の効果がなくなる。またこの間隙が少なくても輪郭
が濃くなり比較的薄い再現濃度を得る場合はやはり防止
効果を失う。画像部分1と非画像部分2の刷り順はどち
らを先にしてもよい。また、印刷方式はオフセット印刷
以外にグラビア、活版、シルクスクリーン等の方式を用
いてもよい。両部分の印刷はベタ以外に同一%の無地網
や同一の地紋を用いて印刷してもよい。以上の印刷方法
で得られたコピー防止印刷物をFUJI XEROX
Vivace 500機他で複写したところ、印刷物で
は明確に判別できた画像が消えて,全面が白、グレー又
は黒となり判別不能になった。複写機の感度を変えてみ
ても効果は同様であった。
【0007】本実施例で使用する各種インキの組み合わ
せの目による判別効果、コピー防止効果は次表の如くで
あり、効果の評価を1(劣る)〜5(優れる)の5段階
評価法で行った。ここで、判別効果5は通常印刷物と同
等レベルの効果を意味し、コピー防止効果5は全ての機
種のあらゆる複写条件でも複写不可能、コピー防止効果
4はほとんどの機種で複写不可能だが一部機種で若干複
写可能を意味する。
せの目による判別効果、コピー防止効果は次表の如くで
あり、効果の評価を1(劣る)〜5(優れる)の5段階
評価法で行った。ここで、判別効果5は通常印刷物と同
等レベルの効果を意味し、コピー防止効果5は全ての機
種のあらゆる複写条件でも複写不可能、コピー防止効果
4はほとんどの機種で複写不可能だが一部機種で若干複
写可能を意味する。
【表1】
【表2】 各色インキの印刷濃度、複写濃度の測定には日本平版機
材(株)の濃度計X−riteを使用した。
材(株)の濃度計X−riteを使用した。
【0008】実施例の組み合わせにしたがって、各イン
キの成分を説明する。 実施例1 実施例2
キの成分を説明する。 実施例1 実施例2
【0009】本実施例では、2色のカラー組み合わせを
示したが、複写再現濃度が同一になれば3色以上の多色
の組み合わせでもよい。多色の場合のコピー防止印刷物
はモザイク模様的なものとなり、各色の見当精度が厳し
く保たれなければならない。なお、補色関係にある2組
の色相を選んだ場合には、目に対してコントラストがあ
って判別効果はあってこのましいが、2色の組み合わせ
によってはドギツさをまぬかれない場合もある。この場
合は、どちらかの色のカラーフィルター付き眼鏡をかけ
てみるようにしてもよい。
示したが、複写再現濃度が同一になれば3色以上の多色
の組み合わせでもよい。多色の場合のコピー防止印刷物
はモザイク模様的なものとなり、各色の見当精度が厳し
く保たれなければならない。なお、補色関係にある2組
の色相を選んだ場合には、目に対してコントラストがあ
って判別効果はあってこのましいが、2色の組み合わせ
によってはドギツさをまぬかれない場合もある。この場
合は、どちらかの色のカラーフィルター付き眼鏡をかけ
てみるようにしてもよい。
【0010】
【発明の効果】本発明により,2色を用いた情報記録印
刷物にコピー防止効果を持たせることができ、地図、機
密文書、高額な専門書等の安易なコピーを未然に防止す
ることができる。
刷物にコピー防止効果を持たせることができ、地図、機
密文書、高額な専門書等の安易なコピーを未然に防止す
ることができる。
【図1】コピー防止印刷物の平面図
【図2】コピー防止印刷物の断面図
【0011】
1 画像印刷部 2 非画像印刷部 3 基材 4 画像インキ層 5 非画像インキ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 3/14 B42D 15/10 531 G03G 21/00
Claims (1)
- 【請求項1】 画像部分と非画像部分をベタあるいは地
紋等で刷り分けてなる2色刷り印刷物であって、肉眼で
は判別し易いが、複写後の再現濃度がほぼ同一となり判
別しにくくなる組み合わせの2色によって、該両部分が
それぞれ毛抜き合わせで印刷されていることを特徴とす
るコピー防止印刷物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26041393A JP3306458B2 (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | コピー防止印刷物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26041393A JP3306458B2 (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | コピー防止印刷物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0789215A JPH0789215A (ja) | 1995-04-04 |
JP3306458B2 true JP3306458B2 (ja) | 2002-07-24 |
Family
ID=17347589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26041393A Expired - Fee Related JP3306458B2 (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | コピー防止印刷物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3306458B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003231341A (ja) * | 2002-02-07 | 2003-08-19 | Dainippon Printing Co Ltd | パール調印刷物の印刷方法およびパール調印刷物 |
JP2005014300A (ja) * | 2003-06-24 | 2005-01-20 | Dainippon Printing Co Ltd | 印刷物 |
JP3956977B2 (ja) | 2005-03-29 | 2007-08-08 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び、記録媒体 |
JP7447400B2 (ja) * | 2019-07-05 | 2024-03-12 | Toppanホールディングス株式会社 | 偽造防止媒体 |
-
1993
- 1993-09-27 JP JP26041393A patent/JP3306458B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0789215A (ja) | 1995-04-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020312 |
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |