JPH09314980A - 複写・改ざん防止印刷物 - Google Patents
複写・改ざん防止印刷物Info
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- JPH09314980A JPH09314980A JP13559196A JP13559196A JPH09314980A JP H09314980 A JPH09314980 A JP H09314980A JP 13559196 A JP13559196 A JP 13559196A JP 13559196 A JP13559196 A JP 13559196A JP H09314980 A JPH09314980 A JP H09314980A
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Abstract
ることを表示するとともに、削り取りによる改ざんを防
止する複写防止印刷物を提供する。 【解決手段】 定期券10には、地紋12とライン部1
4とが単色でグラビア印刷形成されている。ライン部1
4は複写防止用の部分であり、地紋12よりもより細か
い網点状の平網パターンにより形成されている。ライン
部14は面積率が80%以下で地紋の面積率との差が2
0〜50%となるように形成されている。複写した場合
には、ライン部14の変化を目視で確認でき、複写した
ことがわかる。また、ライン部14がベタ刷りでないた
め、ライン部14の非印字部と印字との密着性が良く、
削り取りによる改ざんが防止できる。
Description
を防止するとともに、日付等を削り取り、その日付等を
書換えことによる改ざんも防止することができる印刷物
に関し、特に、定期券のように所定の部分に印字された
日付等の数字や駅名等の部分を削りとり、その印字され
た日付等の数字や駅名等を書換えることによる改ざんを
防止することができる複写・改ざん防止印刷物に関す
る。
株券、商品券、図書券等の有価証券、住民票等の証明書
類および任意の形状および媒体からなる金券等の重要な
印刷物が、簡単にカラー複写機により複写することで容
易に偽造できるようになってきている。
2237号公報、特開昭54−74125号公報、に記
載されている様に基材表面に網点などの微細構成子から
なる潜像と該潜像より大きな微細構成子からなる背景と
を印刷し、該潜像の周囲および、潜像上を含む基材表面
に別途、潜像よりも粗、又は、密の微細構成子からな
り、潜像および背景とをカモフラージュするパターンを
重ねて印刷し、肉眼により一見しただけでは、微細構成
子からなる潜像を見つけられないようにした印刷物が知
られている。
写すると、複写物においては微細構成子からなる潜像と
して印刷されている部分が鮮明に現出するか、もしく
は、その潜像が複写されない、いわば白抜けの状態とな
るように複写されるため、一見して複製された印刷物
(偽造物)であることが判明し、カラー複写機による偽
造を有効に防止することが可能であった。
子よりなる潜像と該潜像より大きな微細構成子からなる
背景とを印刷し、該潜像の周囲および、潜像上を含む基
材表面(背景)に別途、潜像よりも粗、又は、密の微細
構成子からなり、潜像と背景とをカモフラージュするパ
ターンを重ねて印刷した印刷物では、潜像と背景とをカ
モフラージュするパターンとが別々の色調の色を用いて
いる場合には、その色調のコントロールが正確に行われ
ていないと、その印刷物をカラー複写機により複写した
場合に潜像が現れなかったり、潜像が複写されない、い
わば白抜けの状態とならないことがあるため、カラー複
写機による複写(偽造)物を防止できる程度に潜像と背
景を印刷した印刷物を得ることが困難であった。
子よりなる潜像と該潜像より大きな微細構成子からなる
背景とを印刷し、該潜像の周囲および、潜像上を含む基
材表面(背景)に別途、潜像よりも粗、又は、密の微細
構成子からなり、潜像と背景とをカモフラージュするパ
ターンを重ねて印刷した印刷物では、その印刷物を製造
するのに、潜像と背景とをカモフラージュするパターン
を別々の工程で印刷し、印刷物を得ていたので、得られ
る印刷物が有効にカラー複写機による複写(偽造)物を
防止できる程度に印刷され、同時に潜像を目視により確
認できない程度に印刷されているか否かの評価は、印刷
物が完成しなければできないという欠点があった。ま
た、潜像と潜像をカモフラージュするパターンとが別々
の色調の色を用いる場合には、印刷工程においてその色
調のコントロールを正確に行わないと、得られる印刷物
をカラー複写機により複写した場合、潜像が現れなかっ
たり、潜像が複写されない、いわば白抜けの状態となら
ない等の欠点もあった。
細構成子よりなる潜像と該潜像より大きな微細構成子か
らなる背景とを印刷し、該潜像の周囲および、潜像上を
含む基材表面(背景)に別途、潜像よりも粗、又は、密
の微細構成子からなり、潜像と背景とをカモフラージュ
するパターンを重ねて印刷した印刷物を印刷形成する場
合には、潜像と背景とをカモフラージュする微細構成子
の原版上の設計値と微細構成子の印刷による再現性を考
慮して、オフセット印刷方式が行われていた。しかし、
製造数量が多い場合には、オフセット印刷方式では生産
性に問題があり、得られる印刷物の製造コストが高いも
のとなっていた。
別に、例えば、その定期券のほぼ中央部に日付等の有効
期限を削り取って書き換える等の改ざんを防止するため
に帯状のライン部が形成されているものがある。このラ
イン部は、従来、地紋を印刷した上にベタ印刷によって
形成されていた。しかし、このベタ印刷は、日付等の有
効期限を印字するための受像層上に印刷されるため、日
付等の印字とライン部の密着性が悪く、消しゴムやカッ
ターなどによって印字された部分のみを削り取り、日付
等の有効期限を改ざんされる恐れがあった。
な問題点を解決し、複写防止処理を施した印刷物におい
て、印字される日付等の有効期限を削り取ることによる
改ざんも防止できる複写・改ざん防止印刷物を提供する
ことを目的とする。
ターンと、面積率の異なる網点もしくは万線パターンと
を含む複写・改ざん防止印刷物において、模様パターン
および網点もしくは万線パターンは、基材上に単色で連
続してかつ重ならないように形成され、複写・改ざん防
止印刷物の網点もしくは万線パターンの面積率が80%
以下で、模様パターンの面積率との差が20〜50%で
あることを特徴とする。
面積率の異なる網点もしくは万線パターンとを含む複写
・改ざん防止印刷物において、模様パターンと網点もし
くは万線パターンは、基材上に単色で重なるように形成
され、複写・改ざん防止印刷物の網点もしくは万線パタ
ーンの面積率が80%以下で、模様パターンの面積率と
の差が20〜50%であることを特徴とする。
また、模様パターンは網点状であるとよい。さらに網点
もしくは万線パターンは段階的に面積率が変化している
とよい。
い。また、模様パターンは網点状であるとよい。このと
き網点もしくは万線パターンは複写機で複写されない大
きさの網点もしくは万線であるとよい。
り詳細に説明する。なお、以下に説明する実施例は本発
明の複写・改ざん防止印刷物を定期券に適用した場合の
ものである。なお、以下の実施例において、日付等の有
効期限の印字については省略した形で説明する。
形態が示されている。図1に示す定期券10はポリエチ
レンテレフタレート(PET)などの基材からなり、後
に駅などで乗車区間や有効期限の日付等が万線状のライ
ン部14に跨がるように印字されて使用可能な定期券と
なる。
(図示しない)が設けられ、その上に地紋12と有効期
限の日付等を印字する万線状のライン部14とが別々に
印刷形成されている。地紋12は通常の定期券の背景と
なる模様パターンであり鉄道会社のマークや名称等が実
線や網点により印刷形成されている。この図1の定期券
10に設けられた万線状のライン部14は日付等の有効
期限を印字する部分であるとともに複写・改ざん防止用
の部分であり、地紋12と同一の色で形成されている。
この万線状のライン部14は面積率が80%、好ましく
は50〜70%に設定されている。この万線状のライン
部14を、従来の図6に示すようなベタ印刷でなく上記
のような面積率に設定することによって、万線状のライ
ン部14によって受像層(図示しない)と日付等の印字
が直接接するように万線状のライン部14の面積率が8
0%以下で、万線状のライン部14と地紋12との面積
率の差を20〜50%にしているので、印字の密着性が
良くなり、日付等の印字された部分を削り取ることによ
る改ざんを有効に防止することができる。
り複写されない大きさとすることにより、複写による偽
造を有効に防止することができる。
4が連続して重ならないように印刷形成されている定期
券10を複写機により複写すると、万線状のライン部1
4のみが複写されず、複写による偽造を容易に発見する
ことができ、同様に、図2に示したようにライン部14
を複写機で複写されない大きさの網点で印刷形成した場
合も同様の効果を得ることができる。
イン部14は、後述するように、例えば、単色のグラビ
ア印刷で同時に形成されるが、印刷方式は、オフセット
印刷等任意の印刷方式を用いて製造することができる。
地紋12およびライン部14は、基材上に連続して重な
らないように形成した刷版を用いて印刷してもよいし、
図1(万線状)および図2(網点状)に示すように重な
るように形成した刷版を用いて印刷してもよい。また、
図3に示すように、例えば、網点状のライン部14は段
階的に面積率が変化(グラデーション)するように形成
されてもよい。
期券10の地紋12およびライン部14が印刷形成され
ている面と反対側の面には、予め磁気記録層(図示しな
い)が設けられ、この磁気記録層上に注意書等の文字
が、例えば、グラビア印刷により印刷される。
地紋12およびライン部14からなり、その色目は同色
系の色で目視によりライン部14が判読可能な濃度に印
刷されている。
図4のように複写機で複写されない大きさの万線状のラ
イン部14は、複写で再現されることがなく、ライン部
14が白く抜けた状態となって複写されるため、一目で
複写したもの、すなわち偽造したものであることが容易
に目視により確認することができる。
14の面積率を、カラー複写機の複写による偽造を容易
に発見できるようにするために、そのライン部14と地
紋12との面積率の差を20〜50%となるように設計
することが望ましい。
濃度は、網点の面積率と線数の組合せによって任意の値
を設定することができるが、地紋12およびライン部1
4を同時に形成する時の印刷適性や地紋12とライン部
14のコントラストが取れ、見やすくするために、ライ
ン部14は地紋12の印刷濃度より2倍程度にするとよ
い。このとき、ライン部14の線数は、150線より少
ないと複写機で複写した場合にライン部14が消失せ
ず、250線より多いと地紋12とライン部14のコン
トラストが取れる適切な印刷濃度が得られなかったりす
るので好ましくない。
状のライン部14をグラビア印刷により印刷形成する場
合のインキの組成および印刷条件について説明する。
で複写再現されない大きさの万線となるように設計し
た、グラビアシリンダー23を用いた。
キを用いて図1の定期券の地紋12および万線状のライ
ン部14を単色でグラビア印刷により製造する製造工程
の例が示されている。送り出しロール22から送り出さ
れた基材はグラビアシリンダー23および圧胴24を通
過することによって、グラビアインキ26により地紋1
2および万線状のライン部14が同時にグラビア印刷さ
れる。この時、グラビアシリンダー23には、地紋12
と万線状のライン部14が連続して重ならない様に形成
されたセルを持っている。25はグラビアシリンダー2
3のインキを掻き取るドクターブレードである。印刷さ
れた基材は乾燥炉27において乾燥され、巻取りロール
28に巻き取られる。
万線状のライン部14が印刷された基材の反対の面に注
意書等を印刷するためのインキの組成および印刷条件に
ついて説明する。 (注意書等の印刷用インキ組成) ポリエステル樹脂 (樹脂分30%) 17重量部 (東洋紡績(株)製:UR−9500(登録商標)) 塩化ビニル樹脂 (樹脂分30%) 25重量部 (ユニオンカーバイドコーポレーション製:VAGH(登録商標)) 白色顔料 (酸化チタン) 40重量部 (堺化学(株):SR−1H(登録商標)) 溶剤 18重量部 (メチルエチルケトン:トルエン:キシレン=1:1:1)
り、前述の図5で示した装置を用い図1の定期券10の
地紋12および万線状のライン部14の印刷と同様に印
刷し、定期券10の裏面に注意書等を印刷形成すること
ができる。
明したが、図2および図3についても同様である。
用いた場合を例示したが、印刷方式は、グラビア印刷に
限らず、また、本発明を有価証券、株券、印鑑証明書等
の用途に応用した場合には、それらに適した種々の印刷
方式を選択することが可能である。
3種類のカラ−複写機で複写し、その複写物を評価し
た。なお、印刷濃度はマクベス (社) 製の反射濃度計
(RD918:C (シアン) フィルター)を用いて測定
した値である。
935(登録商標) キャノン(株)製 PIXEL CLC500(登録商
標) リコー(株)製 PRETER 750(登録商標)
時に万線状のライン部14が白く抜け、複写物であるこ
とが容易に識別できる。また、万線状のライン部14上
の日付等の有効期限の印字の密着性がよいことから、カ
ッター等で日付等の有効期限を削り取って、日付等を改
ざんすることも防止することができる。
物は、模様パターンと、模様パターンと面積率の異なる
網点もしくは万線パターンとを含むから、複写した場合
に網点もしくは万線パターンが消失し、これにより複写
による偽造を防止できる。また、網点もしくは万線パタ
ーンの面積率を80%以下としているから、網点もしく
は万線パターンの非印刷部と印字の密着性が良くなるの
で、日付等の有効期限の印字部分を削り取ることによる
改ざんも防止することができる。
色で連続してかつ重ならないようにまたは重なるように
連続印刷して形成するから、複写・改ざん防止印刷物の
製造が容易である。
図である。
面図である。
面図である。
面図である。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 模様パターンと、面積率の異なる網点も
しくは万線パターンとを含む複写・改ざん防止印刷物に
おいて、 前記模様パターンおよび前記網点もしくは万線パターン
は、基材上に単色で連続してかつ重ならないように形成
され、 前記複写・改ざん防止印刷物の前記網点もしくは万線パ
ターンの面積率が80%以下で、前記模様パターンの面
積率との差が20〜50%であることを特徴とする複写
・改ざん防止印刷物。 - 【請求項2】 模様パターンと、面積率の異なる網点も
しくは万線パターンとを含む複写・改ざん防止印刷物に
おいて、 前記模様パターンと前記網点もしくは万線パターンは、
基材上に単色で重なるように形成され、 前記複写・改ざん防止印刷物の前記網点もしくは万線パ
ターンの面積率が80%以下で、前記模様パターンの面
積率との差が20〜50%であることを特徴とする複写
・改ざん防止印刷物。 - 【請求項3】 前記模様パターンは地紋であることを特
徴とする請求項1または2に記載の複写・改ざん防止印
刷物。 - 【請求項4】 前記模様パターンは網点状であることを
特徴とする請求項1または2に記載の複写・改ざん防止
印刷物。 - 【請求項5】 前記網点もしくは万線パターンは段階的
に面積率が変化していることを特徴とする請求項1また
は2に記載の複写・改ざん防止印刷物。 - 【請求項6】 前記網点もしくは万線パターンは複写さ
れると消失する大きさの網点もしくは万線からなること
を特徴とする請求項1または2に記載の複写・改ざん防
止印刷物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13559196A JPH09314980A (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 複写・改ざん防止印刷物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13559196A JPH09314980A (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 複写・改ざん防止印刷物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09314980A true JPH09314980A (ja) | 1997-12-09 |
Family
ID=15155409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13559196A Pending JPH09314980A (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 複写・改ざん防止印刷物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09314980A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009018490A (ja) * | 2007-07-11 | 2009-01-29 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 不可視情報印刷シート |
-
1996
- 1996-05-29 JP JP13559196A patent/JPH09314980A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009018490A (ja) * | 2007-07-11 | 2009-01-29 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 不可視情報印刷シート |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041208 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050111 |
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A521 | Written amendment |
Effective date: 20050311 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050517 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050927 |