JPH11348473A - 複写防止印刷物及びその製造方法 - Google Patents
複写防止印刷物及びその製造方法Info
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- JPH11348473A JPH11348473A JP16107698A JP16107698A JPH11348473A JP H11348473 A JPH11348473 A JP H11348473A JP 16107698 A JP16107698 A JP 16107698A JP 16107698 A JP16107698 A JP 16107698A JP H11348473 A JPH11348473 A JP H11348473A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 複写機により複写した場合に元の印刷物が変
色して現れ、複写物であることを容易に識別できる複写
防止印刷物を提供する。 【解決手段】 複写防止パターン10は、異なる色の万
線12、14を互いに角度をずらしてモアレが発生する
ように形成されている。万線12、14の画線が重なる
部分は目視では淡く(明るく)見えるが、複写物におい
ては暗色系に変色して見える。画線が重ならない部分は
目視では濃く(暗く)見えるが、複写物においては薄く
複写される。
色して現れ、複写物であることを容易に識別できる複写
防止印刷物を提供する。 【解決手段】 複写防止パターン10は、異なる色の万
線12、14を互いに角度をずらしてモアレが発生する
ように形成されている。万線12、14の画線が重なる
部分は目視では淡く(明るく)見えるが、複写物におい
ては暗色系に変色して見える。画線が重ならない部分は
目視では濃く(暗く)見えるが、複写物においては薄く
複写される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機による偽造
を防止する複写防止印刷物及びその製造方法に関し、複
写機により得られた複写物(偽物)に、複写物であるこ
とを示す痕跡が明確に顕現されるようにした複写防止印
刷物及びその製造方法に関する。
を防止する複写防止印刷物及びその製造方法に関し、複
写機により得られた複写物(偽物)に、複写物であるこ
とを示す痕跡が明確に顕現されるようにした複写防止印
刷物及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機の高性能化に伴い、有価証
券、証明書類等の印刷物を容易に複製することが可能と
なってきている。
券、証明書類等の印刷物を容易に複製することが可能と
なってきている。
【0003】そこで、複写機による偽造を防止するため
に、例えば、実公平2−43747号公報記載の複写防
止印刷物が報告されている。
に、例えば、実公平2−43747号公報記載の複写防
止印刷物が報告されている。
【0004】実公平2−43747号公報記載の印刷物
は、シート基材上に1つの色で万線パターン又は網点パ
ターンによる印刷層を形成し、その上に他の色で角度を
変えて万線パターン又は網点パターンによる印刷層を形
成してモアレを発生させたものである。このように構成
することにより、複写した場合にはモアレを再現するこ
とができず、複写による偽造物を見分けることができる
というものである。
は、シート基材上に1つの色で万線パターン又は網点パ
ターンによる印刷層を形成し、その上に他の色で角度を
変えて万線パターン又は網点パターンによる印刷層を形
成してモアレを発生させたものである。このように構成
することにより、複写した場合にはモアレを再現するこ
とができず、複写による偽造物を見分けることができる
というものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにモアレを発生させ、複写した場合にモアレを再現
できないことにより複写による偽造物を見分けようとす
るものは、モアレの有無を除いてはオリジナルの印刷物
と複写されたものとの差異がないため、オリジナルの印
刷物においてモアレの発生を視観し認識しておく必要が
あり、模様などの差異によって複写による偽造物を見分
ける場合に比較して複写による偽造物の認識が簡単では
ないという問題があった。
ようにモアレを発生させ、複写した場合にモアレを再現
できないことにより複写による偽造物を見分けようとす
るものは、モアレの有無を除いてはオリジナルの印刷物
と複写されたものとの差異がないため、オリジナルの印
刷物においてモアレの発生を視観し認識しておく必要が
あり、模様などの差異によって複写による偽造物を見分
ける場合に比較して複写による偽造物の認識が簡単では
ないという問題があった。
【0006】また、例えば特開昭53−142237号
公報、特開昭54−74125号公報、特開昭60−7
9991号公報には、警告文書などの潜像を形成し、複
写した場合に潜像が現れることにより偽造を防止するも
のである。しかし、たとえば特開昭53−142237
号公報に記載のようにカモフラージュパターンを形成し
てオリジナルの印刷物の潜像をカモフラージュするよう
にしても、注意深く観察すれば潜像を視観できるため、
偽造防止の処理が施されていることが分かってしまうと
いう問題が残っていた。
公報、特開昭54−74125号公報、特開昭60−7
9991号公報には、警告文書などの潜像を形成し、複
写した場合に潜像が現れることにより偽造を防止するも
のである。しかし、たとえば特開昭53−142237
号公報に記載のようにカモフラージュパターンを形成し
てオリジナルの印刷物の潜像をカモフラージュするよう
にしても、注意深く観察すれば潜像を視観できるため、
偽造防止の処理が施されていることが分かってしまうと
いう問題が残っていた。
【0007】そこで、本発明は、潜像を形成することな
く、複写による偽造物を容易に見分けることのできる複
写防止印刷物を提供することを目的としている。
く、複写による偽造物を容易に見分けることのできる複
写防止印刷物を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、複写防止印刷物は、複写機により複
写再現されることにより複写物であることを認識させる
複写防止パターンが少なくとも一部に設けられた複写防
止印刷物であって、複写防止パターンは、第1の複写防
止パターンと、第1の複写防止パターンと少なくとも同
一の部分を設けた色の異なる第2の複写防止パターンと
をモアレが形成されるように重ね刷りするとともに、第
1の複写防止パターンと第2の複写防止パターンが重な
っている部分は淡色系に視認されるが複写機では暗色系
に変色して複写され、第1の複写防止パターンと第2の
複写防止パターンが重なっていない部分は複写機では第
1の複写防止パターンと第2の複写防止パターンの色に
視認されるように複写されることを特徴とする。
に本発明によれば、複写防止印刷物は、複写機により複
写再現されることにより複写物であることを認識させる
複写防止パターンが少なくとも一部に設けられた複写防
止印刷物であって、複写防止パターンは、第1の複写防
止パターンと、第1の複写防止パターンと少なくとも同
一の部分を設けた色の異なる第2の複写防止パターンと
をモアレが形成されるように重ね刷りするとともに、第
1の複写防止パターンと第2の複写防止パターンが重な
っている部分は淡色系に視認されるが複写機では暗色系
に変色して複写され、第1の複写防止パターンと第2の
複写防止パターンが重なっていない部分は複写機では第
1の複写防止パターンと第2の複写防止パターンの色に
視認されるように複写されることを特徴とする。
【0009】また、本発明によれば、第1及び第2の複
写防止パターンは、万線又は網点からなることを特徴と
する。
写防止パターンは、万線又は網点からなることを特徴と
する。
【0010】さらに、本発明によれば、第1及び第2の
複写防止パターンは、一部にレリーフ状の文字、記号、
図形等の同一、又は異なる識別要素が組み合わされてい
ることを特徴とする。
複写防止パターンは、一部にレリーフ状の文字、記号、
図形等の同一、又は異なる識別要素が組み合わされてい
ることを特徴とする。
【0011】さらに、本発明によれば、万線又は網点
は、50〜80線/1インチで面積率が50%以下の万
線または網点からなることを特徴とする。
は、50〜80線/1インチで面積率が50%以下の万
線または網点からなることを特徴とする。
【0012】さらに、本発明によれば、第1及び第2の
複写防止パターンは、何れかの複写防止パターンの角度
を5度以下にずらして重ね刷りすることにより形成され
ていることを特徴とする。
複写防止パターンは、何れかの複写防止パターンの角度
を5度以下にずらして重ね刷りすることにより形成され
ていることを特徴とする。
【0013】さらに、本発明によれば、複写防止印刷物
の製造方法は、複写機により複写再現されることにより
複写物であることを認識させる複写防止パターンが少な
くとも一部に設けられた複写防止印刷物の製造方法であ
って、第1の複写防止パターンを具えた刷版により第1
の複写防止パターンを印刷形成する工程と、第1の複写
防止パターン上に、第1の複写防止パターンと少なくと
も同一の部分を設けた色の異なる第2の複写防止パター
ンを具えた刷版をモアレが形成されるように重ねて印刷
形成する工程とからなり、第1の複写防止パターンと第
2の複写防止パターンが重なっている部分は淡色系に視
認されるが複写機では暗色系に変色して複写され、第1
の複写防止パターンと第2の複写防止パターンが重なっ
ていない部分は複写機では第1の複写防止パターンと第
2の複写防止パターンの色に認識されるように複写され
ることを特徴とする。
の製造方法は、複写機により複写再現されることにより
複写物であることを認識させる複写防止パターンが少な
くとも一部に設けられた複写防止印刷物の製造方法であ
って、第1の複写防止パターンを具えた刷版により第1
の複写防止パターンを印刷形成する工程と、第1の複写
防止パターン上に、第1の複写防止パターンと少なくと
も同一の部分を設けた色の異なる第2の複写防止パター
ンを具えた刷版をモアレが形成されるように重ねて印刷
形成する工程とからなり、第1の複写防止パターンと第
2の複写防止パターンが重なっている部分は淡色系に視
認されるが複写機では暗色系に変色して複写され、第1
の複写防止パターンと第2の複写防止パターンが重なっ
ていない部分は複写機では第1の複写防止パターンと第
2の複写防止パターンの色に認識されるように複写され
ることを特徴とする。
【0014】さらに、本発明によれば、第1及び第2の
複写防止パターンは、万線又は網点からなることを特徴
とする。
複写防止パターンは、万線又は網点からなることを特徴
とする。
【0015】さらに、本発明によれば、第1及び第2の
複写防止パターンは、一部にレリーフ状の文字、記号、
図形等の同一、又は異なる識別要素が組み合わされてい
ることを特徴とする。
複写防止パターンは、一部にレリーフ状の文字、記号、
図形等の同一、又は異なる識別要素が組み合わされてい
ることを特徴とする。
【0016】さらに、本発明によれば、万線または網点
は、50〜80線/インチで面積率が50%以下の万線
または網点からなることを特徴とする。
は、50〜80線/インチで面積率が50%以下の万線
または網点からなることを特徴とする。
【0017】さらに、本発明によれば、第1及び第2の
複写防止パターンは、何れかの複写防止パターンの角度
を5度以下にずらして重ね刷りすることにより形成され
ていることを特徴とする。
複写防止パターンは、何れかの複写防止パターンの角度
を5度以下にずらして重ね刷りすることにより形成され
ていることを特徴とする。
【0018】本発明によれば、複写機により複写再現さ
れることにより複写物であることを認識させる複写防止
パターンが少なくとも一部に設けられた複写防止印刷物
であって、該複写防止パターンは、第1の複写防止パタ
ーンと少なくとも同一の部分を設けた色の異なる第2の
複写防止パターンの何れかの複写防止パターンの角度を
ずらして重ね刷りすることによりモアレが視観できるよ
うにされている。従って、この偽造防止印刷物ではモア
レを視覚によって確認することができるが、複写機によ
り複写された複写物においてはモアレの部分がぼやけて
正確に複写再現することができず、目視により容易に複
写物であるか否かを識別することができる。
れることにより複写物であることを認識させる複写防止
パターンが少なくとも一部に設けられた複写防止印刷物
であって、該複写防止パターンは、第1の複写防止パタ
ーンと少なくとも同一の部分を設けた色の異なる第2の
複写防止パターンの何れかの複写防止パターンの角度を
ずらして重ね刷りすることによりモアレが視観できるよ
うにされている。従って、この偽造防止印刷物ではモア
レを視覚によって確認することができるが、複写機によ
り複写された複写物においてはモアレの部分がぼやけて
正確に複写再現することができず、目視により容易に複
写物であるか否かを識別することができる。
【0019】また、複写防止パターンの一部にレリーフ
状の文字、記号、図形等の同一、又は異なる識別要素を
組み合わせた構成とすることにより、モアレ部分とレリ
ーフ状の識別要素部分の何れもが複写機により正確に複
写再現されにくくなり、複写防止効果を向上することが
できる。
状の文字、記号、図形等の同一、又は異なる識別要素を
組み合わせた構成とすることにより、モアレ部分とレリ
ーフ状の識別要素部分の何れもが複写機により正確に複
写再現されにくくなり、複写防止効果を向上することが
できる。
【0020】さらに、本発明の複写防止印刷物におい
て、第1の複写防止パターンと色の異なる第2の複写防
止パターンの角度をずらして重ね刷りされているので、
複写防止パターンの角度のずれにより該第1の複写防止
パターンと色の異なる第2の複写防止パターンを構成す
る画線部が互いに重なる部分と重ならない部分とが形成
される。
て、第1の複写防止パターンと色の異なる第2の複写防
止パターンの角度をずらして重ね刷りされているので、
複写防止パターンの角度のずれにより該第1の複写防止
パターンと色の異なる第2の複写防止パターンを構成す
る画線部が互いに重なる部分と重ならない部分とが形成
される。
【0021】この画線が重なる部分は、重ならない部分
と比較して単位面積当たりの非画線部の面積が多いの
で、目視では薄く(淡く)見える。ところが、この画線
が重なっている部分は、カラー複写機で複写すると濃い
(暗色)部分として認識するため暗色系に変色して複写
される。
と比較して単位面積当たりの非画線部の面積が多いの
で、目視では薄く(淡く)見える。ところが、この画線
が重なっている部分は、カラー複写機で複写すると濃い
(暗色)部分として認識するため暗色系に変色して複写
される。
【0022】さらにまた、複写防止パターンを構成する
画線の重なる部分と重ならない部分とを設けることによ
り、複写防止印刷物上では、画線の重なる部分が重なら
ない部分へと段階的に色が一種のグラデーションのよう
に変化して見え、正確に複写再現されにくい複写防止印
刷物を提供することができる。
画線の重なる部分と重ならない部分とを設けることによ
り、複写防止印刷物上では、画線の重なる部分が重なら
ない部分へと段階的に色が一種のグラデーションのよう
に変化して見え、正確に複写再現されにくい複写防止印
刷物を提供することができる。
【0023】一方、画線が重ならない部分は、重なる部
分と比較して単位面積当たりの非画線部の面積が少ない
ので、目視では濃く(印刷物の色に)見える。これをカ
ラー複写機で複写すると淡い部分として認識するため元
の複写防止印刷物に比較して薄く複写される。
分と比較して単位面積当たりの非画線部の面積が少ない
ので、目視では濃く(印刷物の色に)見える。これをカ
ラー複写機で複写すると淡い部分として認識するため元
の複写防止印刷物に比較して薄く複写される。
【0024】このように複写防止パターンを構成する画
線が重なる部分と重ならない部分とが存在し、複写によ
る正確な再現が困難となるため、複写物であることを容
易に視観で区別できる。
線が重なる部分と重ならない部分とが存在し、複写によ
る正確な再現が困難となるため、複写物であることを容
易に視観で区別できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面を参照して説明する。
態を図面を参照して説明する。
【0026】図1には本発明に係る複写防止印刷物の一
実施形態が示され、図2には図1の印刷物を構成する2
色のパターンが示されている。
実施形態が示され、図2には図1の印刷物を構成する2
色のパターンが示されている。
【0027】図1に示すように、複写防止印刷物には複
写防止パターン10が設けられている。複写防止パター
ン10は、図2及び図3に示すように色の異なる万線1
2、14を重ね刷りすることにより形成されている。複
写防止パターン10は、この実施形態においては万線に
より形成されているが網点により形成してもよい。ま
た、図4に示すようなレリーフ状の「A」の文字を万線
12、14の一部に形成してもよい。図2及び図3にお
いては万線12、14は拡大して誇張されて示されてい
るが実際の万線は適切な大きさに設定される。
写防止パターン10が設けられている。複写防止パター
ン10は、図2及び図3に示すように色の異なる万線1
2、14を重ね刷りすることにより形成されている。複
写防止パターン10は、この実施形態においては万線に
より形成されているが網点により形成してもよい。ま
た、図4に示すようなレリーフ状の「A」の文字を万線
12、14の一部に形成してもよい。図2及び図3にお
いては万線12、14は拡大して誇張されて示されてい
るが実際の万線は適切な大きさに設定される。
【0028】図2及び図3に示すような色の異なる万線
12、14は、例えば、薄い茶色と薄い赤色によりそれ
ぞれ形成される。万線12、14を形成する色は、La
b表色系におけるLの値が大きく、abの値が小さい色
を用いる。すなわち明度Lが大きく、色度a、bが小さ
い色、いいかえると明るく、あざやかでない色を使用す
ることが望ましいが、これに限定されるものではない。
12、14は、例えば、薄い茶色と薄い赤色によりそれ
ぞれ形成される。万線12、14を形成する色は、La
b表色系におけるLの値が大きく、abの値が小さい色
を用いる。すなわち明度Lが大きく、色度a、bが小さ
い色、いいかえると明るく、あざやかでない色を使用す
ることが望ましいが、これに限定されるものではない。
【0029】万線12、14は、モアレが発生するよう
に所定の角度をずらして重ね刷りすることにより形成さ
れる。この角度θは、0°<θ≦5°である。
に所定の角度をずらして重ね刷りすることにより形成さ
れる。この角度θは、0°<θ≦5°である。
【0030】すなわち、5度以下の角度であることがモ
アレを発生させるために必要である。角度θは、例え
ば、後述の具体例の場合のように0.5度程度とするの
が好ましい。
アレを発生させるために必要である。角度θは、例え
ば、後述の具体例の場合のように0.5度程度とするの
が好ましい。
【0031】万線12、14は角度をθだけずらして重
ね刷りされている。従って図2に示すように万線が重な
る部分は非画線部分が多くなるため、視観した場合に
は、万線が重ならない部分より明るく見える。一方、図
3に示すように万線が重ならない部分は非画線部分が少
なくなるため、視観した場合には、万線が重なっている
部分より暗く見える。しかし、これらを複写機で複写す
ると、万線が重なっている部分は濃度を濃いものとして
認識するため、暗色系に(濃く)変色して複写再現され
る。逆に万線が重ならない部分の濃度を薄い(淡い)も
のとして認識するため、薄く複写再現される。
ね刷りされている。従って図2に示すように万線が重な
る部分は非画線部分が多くなるため、視観した場合に
は、万線が重ならない部分より明るく見える。一方、図
3に示すように万線が重ならない部分は非画線部分が少
なくなるため、視観した場合には、万線が重なっている
部分より暗く見える。しかし、これらを複写機で複写す
ると、万線が重なっている部分は濃度を濃いものとして
認識するため、暗色系に(濃く)変色して複写再現され
る。逆に万線が重ならない部分の濃度を薄い(淡い)も
のとして認識するため、薄く複写再現される。
【0032】このように、本発明の複写防止印刷物にお
いて視観により明るく見える部分が複写により暗色系に
変色して複写され、視観により暗く見える部分が複写に
より明るく複写されるようになるから、このような変化
により複写物であることが容易に識別できる。従って、
モアレの再現性の差異のみによって複写物であるか否か
を識別する場合に比較して複写物の識別が容易であり、
複写物であることを目視により確実に識別できる。
いて視観により明るく見える部分が複写により暗色系に
変色して複写され、視観により暗く見える部分が複写に
より明るく複写されるようになるから、このような変化
により複写物であることが容易に識別できる。従って、
モアレの再現性の差異のみによって複写物であるか否か
を識別する場合に比較して複写物の識別が容易であり、
複写物であることを目視により確実に識別できる。
【0033】上記の複写防止印刷物は、種々の印刷物に
適用できる。例えば、定期券に適用する場合にはポリエ
チレンテレフタレート(PET)等の基材の表面および
裏面にそれぞれ図示しない受像層および磁気記録層を設
け、受像層の上に上記の複写防止パターン10および地
紋を形成する。このような定期券の裏面の磁気記録層に
は注意書等の文字が印刷されて納品され、複写防止パタ
ーン10および地紋が形成された表面に、後に駅などで
乗車区間や有効期間等が印字され発券され、使用可能な
定期券となる。
適用できる。例えば、定期券に適用する場合にはポリエ
チレンテレフタレート(PET)等の基材の表面および
裏面にそれぞれ図示しない受像層および磁気記録層を設
け、受像層の上に上記の複写防止パターン10および地
紋を形成する。このような定期券の裏面の磁気記録層に
は注意書等の文字が印刷されて納品され、複写防止パタ
ーン10および地紋が形成された表面に、後に駅などで
乗車区間や有効期間等が印字され発券され、使用可能な
定期券となる。
【0034】次に、本実施形態の複写防止印刷物を構成
する万線12、14の色、およびこれらを重ね刷りした
複写防止パターン10の色の具体例を以下に説明する。
する万線12、14の色、およびこれらを重ね刷りした
複写防止パターン10の色の具体例を以下に説明する。
【0035】万線12は、薄い赤色であり、図5のL*
a*b*ダイアグラム上に○印で示すように、L*=8
8.95、a*=9.91、b*=−0.67、H=
4.65RPである。すなわち、Lの値が大きいため明
るく、abの値が小さいためあざやかでない赤色であ
る。
a*b*ダイアグラム上に○印で示すように、L*=8
8.95、a*=9.91、b*=−0.67、H=
4.65RPである。すなわち、Lの値が大きいため明
るく、abの値が小さいためあざやかでない赤色であ
る。
【0036】万線14は、薄い茶色であり、図6のL*
a*b*ダイアグラム上に○印で示すように、L*=8
5.80、a*=3.92、b*=−0.72、H=
2.67RPである。すなわち、Lの値が大きいため明
るく、abの値が小さいためあざやかでない茶色であ
る。
a*b*ダイアグラム上に○印で示すように、L*=8
5.80、a*=3.92、b*=−0.72、H=
2.67RPである。すなわち、Lの値が大きいため明
るく、abの値が小さいためあざやかでない茶色であ
る。
【0037】万線12および万線14を重ね刷りした複
写防止パターン10は、薄い赤茶色であり、図7のL*
a*b*ダイアグラム上に○印で示すように、L*=8
0.45、a*=13.42、b*=0.02、H=
6.02RPである。すなわち、Lの値が大きいため明
るく、abの値が小さいためあざやかでない赤茶色であ
る。
写防止パターン10は、薄い赤茶色であり、図7のL*
a*b*ダイアグラム上に○印で示すように、L*=8
0.45、a*=13.42、b*=0.02、H=
6.02RPである。すなわち、Lの値が大きいため明
るく、abの値が小さいためあざやかでない赤茶色であ
る。
【0038】なお、上記の実施形態においては、略直線
状の複写防止パターン10を形成しているが、複写防止
パターン10の万線の形状は他の形状でよいことはもち
ろんであり、また、複写により再現される複写防止パタ
ーン10の内部やその周囲の部分に複写によって再現さ
れない潜像を形成してもよい。
状の複写防止パターン10を形成しているが、複写防止
パターン10の万線の形状は他の形状でよいことはもち
ろんであり、また、複写により再現される複写防止パタ
ーン10の内部やその周囲の部分に複写によって再現さ
れない潜像を形成してもよい。
【0039】以下に本発明の複写防止印刷物の具体例を
示す。以下に示すようなインキを用いて、万線12、1
4の一部にレリーフ状の「A」の文字を設け、65線/
インチ、面積率40%とし、角度を0.5°ずらして重
ね刷りして複写防止パターン10を形成した。
示す。以下に示すようなインキを用いて、万線12、1
4の一部にレリーフ状の「A」の文字を設け、65線/
インチ、面積率40%とし、角度を0.5°ずらして重
ね刷りして複写防止パターン10を形成した。
【0040】実施例 〔赤色インキ〕 FDカルトンP赤金 (紫外線硬化型オフセットインキ:T&K TOKA株
式会社) 〔茶色インキ〕 FDカルトンP茶 (紫外線硬化型オフセットインキ:T&K TOKA株
式会社)
式会社) 〔茶色インキ〕 FDカルトンP茶 (紫外線硬化型オフセットインキ:T&K TOKA株
式会社)
【0041】上記の各インキを用いて、図8に示すよう
なオフセット印刷機により複写防止パターン10を構成
する万線12、14を形成した。図8において、給紙部
31から供給されるPETフィルム39は圧胴36およ
びブランケット35によって印刷が施される。ブランケ
ット35には版胴34が圧接回転され、版胴34には、
インキ供給装置32からインキが供給され、湿し水供給
装置33から湿し水が供給される。印刷されたPETフ
ィルム39はUV乾燥器37において乾燥され、巻き取
り部38に巻き取られる。UV乾燥器37は、例えば、
アイグラフィックス(株)製のUV乾燥装置(M084
−L31:メタルハライドランプ使用、120W/cm
×2灯、照射距離140mm)が用いられる。
なオフセット印刷機により複写防止パターン10を構成
する万線12、14を形成した。図8において、給紙部
31から供給されるPETフィルム39は圧胴36およ
びブランケット35によって印刷が施される。ブランケ
ット35には版胴34が圧接回転され、版胴34には、
インキ供給装置32からインキが供給され、湿し水供給
装置33から湿し水が供給される。印刷されたPETフ
ィルム39はUV乾燥器37において乾燥され、巻き取
り部38に巻き取られる。UV乾燥器37は、例えば、
アイグラフィックス(株)製のUV乾燥装置(M084
−L31:メタルハライドランプ使用、120W/cm
×2灯、照射距離140mm)が用いられる。
【0042】実施例の複写防止印刷物を下記の三種類の
カラー複写機で複写し、その複写物を目視により評価し
た。
カラー複写機で複写し、その複写物を目視により評価し
た。
【0043】富士ゼロックス(株)製 A−color
936 キャノン(株)製 PIXEL CLC500 リコー(株)製 PRETER 750
936 キャノン(株)製 PIXEL CLC500 リコー(株)製 PRETER 750
【0044】上記実施例により得られた複写防止印刷物
は、万線12、14が角度をずらして重ね刷りされてい
るので、モアレが発生しレリーフ状の「A」の文字が浮
き上がって観察できた。また、万線同士が重なっている
部分は、単位面積当たりの万線の画線部の面積が小さい
ため、重なっていない部分に比して淡く(明るく・白
く)見え、万線同士が重なっていない部分は、単位面積
当たりの万線の画線部の面積が大きいため、重なってい
る部分に比して濃く(暗く・黒く)見えた。
は、万線12、14が角度をずらして重ね刷りされてい
るので、モアレが発生しレリーフ状の「A」の文字が浮
き上がって観察できた。また、万線同士が重なっている
部分は、単位面積当たりの万線の画線部の面積が小さい
ため、重なっていない部分に比して淡く(明るく・白
く)見え、万線同士が重なっていない部分は、単位面積
当たりの万線の画線部の面積が大きいため、重なってい
る部分に比して濃く(暗く・黒く)見えた。
【0045】この上記実施例により得られた複写防止印
刷物を前述した三種類のカラー複写機により複写した複
写物は、何れの機種においても再現性の差はあるもの
の、万線同士が重なっている部分は、図7に示すように
赤がかった色であるにも係わらず、暗色系に変色して複
写再現され、万線同士が重なっていない部分は、図5及
び図6に示す薄い赤色及び茶色に複写再現された。ま
た、モアレ及びレリーフ状の「A」の文字はぼやけて正
確に複写再現されにくくなり、複写防止効果をより向上
することができた。
刷物を前述した三種類のカラー複写機により複写した複
写物は、何れの機種においても再現性の差はあるもの
の、万線同士が重なっている部分は、図7に示すように
赤がかった色であるにも係わらず、暗色系に変色して複
写再現され、万線同士が重なっていない部分は、図5及
び図6に示す薄い赤色及び茶色に複写再現された。ま
た、モアレ及びレリーフ状の「A」の文字はぼやけて正
確に複写再現されにくくなり、複写防止効果をより向上
することができた。
【0046】従って、実施例により得られた複写防止印
刷物とその複写物を比較すると、該印刷物の明るい部分
は暗色系に変色し、また、モアレ及びレリーフ状の
「A」の文字はぼやけて複写再現されることから、複写
物であることを目視により容易に識別することが可能と
なった。
刷物とその複写物を比較すると、該印刷物の明るい部分
は暗色系に変色し、また、モアレ及びレリーフ状の
「A」の文字はぼやけて複写再現されることから、複写
物であることを目視により容易に識別することが可能と
なった。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、複写機により複写再現
されることにより複写物であることを認識させる複写防
止パターンが少なくとも一部に設けられた複写防止印刷
物であって、該複写防止パターンは、第1の複写防止パ
ターンと少なくとも同一の部分を設けた色の異なる第2
の複写防止パターンの何れかの複写防止パターンの角度
をずらして重ね刷りすることによりモアレが視観できる
ようにされている。従って、この偽造防止印刷物ではモ
アレを視覚によって確認することができるが、複写機に
より複写された複写物においてはモアレの部分がぼやけ
て正確に複写再現することができず、目視により容易に
複写物であるか否かを識別することができる。
されることにより複写物であることを認識させる複写防
止パターンが少なくとも一部に設けられた複写防止印刷
物であって、該複写防止パターンは、第1の複写防止パ
ターンと少なくとも同一の部分を設けた色の異なる第2
の複写防止パターンの何れかの複写防止パターンの角度
をずらして重ね刷りすることによりモアレが視観できる
ようにされている。従って、この偽造防止印刷物ではモ
アレを視覚によって確認することができるが、複写機に
より複写された複写物においてはモアレの部分がぼやけ
て正確に複写再現することができず、目視により容易に
複写物であるか否かを識別することができる。
【0048】また、複写防止パターンの一部にレリーフ
状の文字、記号、図形等の識別要素を組み合わせた構成
とすることにより、モアレ部分とレリーフ状の部分の何
れもが複写機により正確に複写再現されにくくなり、複
写防止効果を向上することができる。
状の文字、記号、図形等の識別要素を組み合わせた構成
とすることにより、モアレ部分とレリーフ状の部分の何
れもが複写機により正確に複写再現されにくくなり、複
写防止効果を向上することができる。
【0049】さらに、本発明の複写防止印刷物におい
て、第1の複写防止パターンと色の異なる第2の複写防
止パターンの角度をずらして重ね刷りされているので、
複写防止パターンの角度のずれにより該第1の複写防止
パターンと色の異なる第2の複写防止パターンを構成す
る画線部が互いに重なる部分と重ならない部分とが形成
される。
て、第1の複写防止パターンと色の異なる第2の複写防
止パターンの角度をずらして重ね刷りされているので、
複写防止パターンの角度のずれにより該第1の複写防止
パターンと色の異なる第2の複写防止パターンを構成す
る画線部が互いに重なる部分と重ならない部分とが形成
される。
【0050】この画線が重なる部分は、重ならない部分
と比較して単位面積当たりの非画線部の面積が多いの
で、目視では薄く(淡く)見える。ところが、この画線
が重なっている部分は、カラー複写機で複写すると濃い
(暗色)部分として認識するため暗色系に変色して複写
される。
と比較して単位面積当たりの非画線部の面積が多いの
で、目視では薄く(淡く)見える。ところが、この画線
が重なっている部分は、カラー複写機で複写すると濃い
(暗色)部分として認識するため暗色系に変色して複写
される。
【0051】このように複写防止パターンを構成する画
線の重なる部分と重ならない部分とを設けることによ
り、本発明の複写防止印刷物上では、画線の重なる部分
が重ならない部分へと段階的に色が一種のグラデーショ
ンのように変化して見え、正確に複写再現されにくい複
写防止印刷物を得ることができた。従って、例えば、モ
アレの再現性のみによって複写物であることを識別する
場合に比して、複写物であるか否かの識別が容易である
ことから格段に高い複写防止効果が得られる。
線の重なる部分と重ならない部分とを設けることによ
り、本発明の複写防止印刷物上では、画線の重なる部分
が重ならない部分へと段階的に色が一種のグラデーショ
ンのように変化して見え、正確に複写再現されにくい複
写防止印刷物を得ることができた。従って、例えば、モ
アレの再現性のみによって複写物であることを識別する
場合に比して、複写物であるか否かの識別が容易である
ことから格段に高い複写防止効果が得られる。
【図1】本発明による複写防止印刷物の一実施形態を示
す図である。
す図である。
【図2】図1のa部分拡大図である。
【図3】図1のb部分拡大図である。
【図4】図1のc拡大図である。
【図5】万線12のL*a*b*ダイアグラムを示す図
である。
である。
【図6】万線14のL*a*b*ダイアグラムを示す図
である。
である。
【図7】複写防止パターン10のL*a*b*ダイアグ
ラムを示す図である。
ラムを示す図である。
【図8】本発明による複写防止印刷物を印刷するための
印刷装置の概略構成図である。
印刷装置の概略構成図である。
10 複写防止パターン 12、14 万線 31 給紙部 32 インキ供給装置 33 湿し水供給装置 34 版胴 35 ブランケット 36 圧胴 37 UV乾燥器 38 巻取部
Claims (10)
- 【請求項1】 複写機により複写再現されることにより
複写物であることを認識させる複写防止パターンが少な
くとも一部に設けられた複写防止印刷物であって、 前記複写防止パターンは、第1の複写防止パターンと、
該第1の複写防止パターンと少なくとも同一の部分を設
けた色の異なる第2の複写防止パターンとをモアレが形
成されるように重ね刷りするとともに、 前記第1の複写防止パターンと前記第2の複写防止パタ
ーンが重なっている部分は淡色系に視認されるが複写機
では暗色系に変色して複写され、 前記第1の複写防止パターンと前記第2の複写防止パタ
ーンが重なっていない部分は複写機では該第1の複写防
止パターンと該第2の複写防止パターンの色に視認され
るように複写されることを特徴とする複写防止印刷物。 - 【請求項2】 前記第1及び第2の複写防止パターン
は、万線又は網点からなることを特徴とする請求項1に
記載の複写防止印刷物。 - 【請求項3】 前記第1及び第2の複写防止パターン
は、一部にレリーフ状の文字、記号、図形等の同一、又
は異なる識別要素が組み合わされていることを特徴とす
る請求項1又は2に記載の複写防止印刷物。 - 【請求項4】 前記万線又は網点は、50〜80線/1
インチで面積率が50%以下の万線または網点からなる
ことを特徴とする請求項2に記載の複写防止印刷物。 - 【請求項5】 前記第1及び第2の複写防止パターン
は、何れかの複写防止パターンの角度を5度以下にずら
して重ね刷りすることにより形成されていることを特徴
とする請求項1から4のいずれか1項に記載の複写防止
印刷物。 - 【請求項6】 複写機により複写再現されることにより
複写物であることを認識させる複写防止パターンが少な
くとも一部に設けられた複写防止印刷物の製造方法であ
って、 第1の複写防止パターンを具えた刷版により第1の複写
防止パターンを印刷形成する工程と、 前記第1の複写防止パターン上に、前記第1の複写防止
パターンと少なくとも同一の部分を設けた色の異なる第
2の複写防止パターンを具えた刷版をモアレが形成され
るように重ねて印刷形成する工程とからなり、 前記第1の複写防止パターンと前記第2の複写防止パタ
ーンが重なっている部分は淡色系に視認されるが複写機
では暗色系に変色して複写され、 前記第1の複写防止パターンと前記第2の複写防止パタ
ーンが重なっていない部分は複写機では該第1の複写防
止パターンと該第2の複写防止パターンの色に認識され
るように複写されることを特徴とする複写防止印刷物の
製造方法。 - 【請求項7】 前記第1及び第2の複写防止パターン
は、万線又は網点からなることを特徴とする請求項6に
記載の複写防止印刷物の製造方法。 - 【請求項8】 前記第1及び第2の複写防止パターン
は、一部にレリーフ状の文字、記号、図形等の同一、又
は異なる識別要素が組み合わされていることを特徴とす
る請求項6又は7に記載の複写防止印刷物の製造方法。 - 【請求項9】 前記万線または網点は、50〜80線/
インチで面積率が50%以下の万線または網点からなる
ことを特徴とする請求項7に記載の複写防止印刷物の製
造方法。 - 【請求項10】 前記第1及び第2の複写防止パターン
は、何れかの複写防止パターンの角度を5度以下にずら
して重ね刷りすることにより形成されていることを特徴
とする請求項6から9のいずれか1項に記載の複写防止
印刷物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16107698A JPH11348473A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 複写防止印刷物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16107698A JPH11348473A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 複写防止印刷物及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11348473A true JPH11348473A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=15728180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16107698A Pending JPH11348473A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 複写防止印刷物及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11348473A (ja) |
-
1998
- 1998-06-09 JP JP16107698A patent/JPH11348473A/ja active Pending
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070111 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070116 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070515 |