JP4316312B2 - サーベイランス試験装置およびサーベイランス試験方法 - Google Patents

サーベイランス試験装置およびサーベイランス試験方法 Download PDF

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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子力発電所等のプラントにおける緊急時対応設備機器の健全性を確認するために定期的に実施されるサーベイランス試験を実施するサーベイランス試験装置およびサーベイランス試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、原子力発電所等のプラントには、プラントの安全性確保のためにプラント緊急時の対応を主目的とした機器や系統等の緊急時対応設備機器が多数導入される。緊急時対応設備機器はプラント通常運転時においては動作しないため、定期的に緊急時対応設備機器に関するプラントデータを計測し、計測結果に基づいて緊急時対応設備機器の動作を確認する試験であるサーベイランス試験を実施することにより、緊急時において緊急時対応設備機器が支障なく動作することが確認される。
【0003】
従来、緊急時対応設備機器のサーベイランス試験を行う際には、図26に示すサーベイランス試験装置が使用される(例えば特許文献1参照)。
【0004】
従来のサーベイランス試験装置1は、プロセスデータ入力部2、プロセスデータ保存部3、時間計測部4、試験進行表示部5、試験進行制御部6、試験手順データベース7および時間計測項目データベース8で構成される。試験進行表示部5は表示装置とコンソールとを具備する。
【0005】
試験手順データベース7には、緊急時対応設備機器のサーベイランス試験において、サーベイランス試験の対象となる試験対象機器に関するサーベイランス試験手順情報が予め保存される一方、時間計測項目データベース8には、サーベイランス試験において計測するデータ項目に時間を有する試験対象機器の種類についての時間計測項目情報が予め保存される。
【0006】
そして、サーベイランス試験のオペレータが試験進行表示部5のコンソールからサーベイランス試験をすべき緊急時対応設備機器を指定して試験進行要求すると、試験進行制御部6は指定された緊急時対応設備機器に対応するサーベイランス試験手順情報を試験手順データベース7から読み込んで試験進行表示部5の表示装置に与えることにより表示させる。
【0007】
この際、試験進行制御部6は、試験対象機器の動作時間計測が必要な場合には、動作時間計測の要求情報を時間計測部4に与える。
【0008】
一方、図示しないプラントの試験対象機器に設けられたプラントセンサ9からは、直接プラントのプロセスデータがプロセスデータ入力部2に入力され、プロセスデータはプロセスデータ入力部2からさらにプロセスデータ保存部3に入力されて一時的に保存される。
【0009】
ここで、時間計測部4は、試験進行制御部6から動作時間計測の要求情報を受けた場合には、時間計測項目データベース8に保存された時間計測項目情報とプロセスデータ保存部3に保存されたプロセスデータとを参照することにより試験対象機器の動作時間を計測し、計測した試験対象機器の時間計測データを試験進行制御部6に与える。
【0010】
さらに、試験進行制御部6は、試験進行表示部5からの試験進行要求情報に応じてプロセスデータ保存部3のプロセスデータおよび試験対象機器の時間計測データを入力して試験進行表示部5の表示装置に与えることにより表示させる。
【0011】
このため、オペレータは、試験進行表示部5の表示装置においてサーベイランス試験手順情報とともにプロセスデータおよび試験対象機器の時間計測データを確認することによりサーベイランス試験の進行状況を把握し、試験の結果を判定することができる。
【0012】
また、オペレータが遠隔からサーベイランス試験の進行状況を把握することを可能として利便性を向上させるために、試験進行表示部5と試験進行制御部6とを有線あるいは無線LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークを介して通信可能に構成した分散型のサーベイランス試験装置が提案される(例えば特許文献2参照)。
【0013】
【特許文献1】
特開2000−242328号公報(第4頁−第5頁、図48)
【0014】
【特許文献2】
特開2001−208885号公報(第11頁−第17頁、図1)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
従来のサーベイランス試験装置1や試験進行表示部5と試験進行制御部6とを通信ネットワークを介して通信可能に構成した分散型のサーベイランス試験装置では、特に試験対象機器の時間計測データを得ることが必要な場合には、所要の計測精度が要求されるため、プラントセンサ9から直接プロセスデータをプロセスデータ入力部2に高周期で入力ないし更新して時間計測処理を実行することにより計測精度を確保することが必要となる。
【0016】
このため、プラントの試験対象機器に設けられたプラントセンサ毎に少なくとも試験進行表示部5を除くプロセスデータ入力部2や時間計測部4等の各構成をそれぞれ直接接続する必要が生じる。
【0017】
この結果、サーベイランス試験装置1のハードウェア構成が複雑となって設置スペースとして膨大なエリアを要するとともに価格が高価なものとなる。
【0018】
本発明はかかる従来の事情に対処するためになされたものであり、原子力発電所等のプラントで実施されるサーベイランス試験において、試験対象機器の時間計測データの計測精度を低下させることなく、より簡易な構成で安価にサーベイランス試験を行うことが可能なサーベイランス試験装置およびサーベイランス試験方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るサーベイランス試験装置は、上述の目的を達成するために、請求項1に記載したように、プロセスデータ入力装置部と、サーベイランス試験制御部と、前記サーベイランス試験制御部と前記プロセスデータ入力装置部とを接続する高速通信ネットワークとを具備し、前記プロセスデータ入力装置部は、プラントにおいてサーベイランス試験の対象となる試験対象機器に設けられたプラントセンサからプロセスデータを入力するプロセスデータ入力部と、このプロセスデータ入力部から前記プロセスデータを受けて前記高速通信ネットワークを介して前記サーベイランス試験制御部に送信するプロセスデータ送信部とを備える一方、前記サーベイランス試験制御部は、前記プロセスデータ送信部から送信された前記プロセスデータを受信するプロセスデータ受信部と、このプロセスデータ受信部により受信された前記プロセスデータを保存するプロセスデータ保存部と、前記試験対象機器についてのサーベイランス試験手順情報を保存する試験手順データベースと、前記サーベイランス試験において計測すべきデータ項目に時間を有する前記試験対象機器の種類についての時間計測項目情報を保存する時間計測項目データベースと、前記サーベイランス試験の進行状況を制御する試験進行制御部と、前記試験対象機器の動作時間についての時間計測処理を実行する時間計測部と、前記試験進行制御部から所要の情報を受けて表示させる一方、前記試験進行制御部に試験進行要求情報を与える試験進行表示部とを備え、前記試験進行制御部は、前記試験進行表示部から試験進行要求情報を受けると前記試験手順データベースを参照して前記サーベイランス試験手順情報を前記試験進行表示部に与えるとともに前記試験対象機器の動作時間計測が必要な場合には、時間計測要求情報を前記時間計測部に与え、さらに前記時間計測部からは前記試験対象機器の時間計測データを、前記プロセスデータ保存部からは前記プロセスデータをそれぞれ入力して前記試験進行表示部に与える一方、前記時間計測部は、前記試験進行制御部から前記時間計測要求情報を受けると前記時間計測項目データベースの前記時間計測項目情報を参照し、前記プロセスデータ保存部の前記プロセスデータに基づいて前記試験対象機器の動作時間を計測して前記時間計測データとして前記試験進行制御部に与えるように構成し、かつ前記サーベイランス試験制御部を複数個設けてマルチキャスト送信方式としたことを特徴とするものである。
【0020】
また、本発明に係るサーベイランス試験装置は、上述の目的を達成するために、請求項2に記載したように、プロセスデータ入力装置部と、サーベイランス試験制御部と、前記サーベイランス試験制御部と前記プロセスデータ入力装置部とを接続するネットワークとを具備し、前記プロセスデータ入力装置部は、プラントにおいてサーベイランス試験の対象となる試験対象機器に設けられたプラントセンサからプロセスデータを入力するプロセスデータ入力部と、前記サーベイランス試験において計測すべきデータ項目に時間を有する前記試験対象機器の種類についての時間計測項目情報を保存する第1の時間計測項目データベースと、この第1の時間計測項目データベースの前記時間計測項目情報を参照し、前記プロセスデータ入力部から前記プロセスデータを受けて前記試験対象機器の動作時間についての時間計測処理を実行することにより時間計測データを得る時間計測部と、この時間計測部からは前記時間計測データを、前記プロセスデータ入力部からは前記プロセスデータをそれぞれ受けてネットワークを介して前記サーベイランス試験制御部に送信するデータ送信部とを備える一方、前記サーベイランス試験制御部は、前記データ送信部から送信された前記プロセスデータおよび前記時間計測データを受信するデータ受信部と、このデータ受信部により受信された前記プロセスデータを保存するプロセスデータ保存部と、前記データ受信部により受信された前記時間計測データを保存する時間計測データ保存部と、前記試験対象機器についてのサーベイランス試験手順情報を保存する試験手順データベースと、前記時間計測項目情報を保存する第2の時間計測項目データベースと、前記サーベイランス試験の進行状況を制御する試験進行制御部と、前記試験進行制御部から所要の情報を受けて表示させる一方、前記試験進行制御部に試験進行要求情報を与える試験進行表示部と、前記第2の時間計測項目データベースの前記時間計測項目情報を参照し、前記時間計測データ保存部から前記時間計測データを抽出して前記試験進行制御部に与える時間計測データ取出部とを備え、前記試験進行制御部は、前記試験進行表示部から試験進行要求情報を受けると前記試験手順データベースを参照して前記サーベイランス試験手順情報を前記試験進行表示部に与えるとともに前記試験対象機器の動作時間計測が必要な場合には、前記時間計測データ取出部から前記時間計測データを入力する一方、前記プロセスデータ保存部からは前記プロセスデータを入力し、入力した前記プロセスデータおよび前記時間計測データをそれぞれ前記試験進行表示部に与えるように構成し、かつ前記サーベイランス試験制御部を複数個設けてマルチキャスト送信方式としたことを特徴とするものである。
【0021】
また、本発明に係るサーベイランス試験装置は、上述の目的を達成するために、請求項3に記載したように、プロセスデータ入力装置部と、サーベイランス試験制御部と、前記サーベイランス試験制御部と前記プロセスデータ入力装置部とを接続するネットワークとを具備し、前記プロセスデータ入力装置部は、プラントにおいてサーベイランス試験の対象となる試験対象機器に設けられたプラントセンサからプロセスデータを入力するプロセスデータ入力部と、前記サーベイランス試験において計測すべきデータ項目に時間を有する前記試験対象機器の種類についての時間計測項目情報を保存する第1の時間計測項目データベースと、この第1の時間計測項目データベースの前記時間計測項目情報を参照し、前記プロセスデータ入力部から前記プロセスデータを受けて前記試験対象機器の動作時間についての時間計測処理を実行することにより時間計測データを得る時間計測部と、この時間計測部からは前記時間計測データを、前記プロセスデータ入力部からは前記プロセスデータをそれぞれ受けて前記ネットワークを介して前記サーベイランス試験制御部に送信し、かつ前記時間計測項目情報を前記サーベイランス試験制御部から受信して第1の時間計測項目データベースの前記時間計測項目情報を更新する第1のデータ送受信部とを備える一方、前記サーベイランス試験制御部は、前記第1のデータ送受信部から送信された前記プロセスデータおよび前記時間計測データを受信し、かつ前記第1のデータ送受信部に前記時間計測項目情報を送信する第2のデータ送受信部と、この第2のデータ送受信部により受信された前記プロセスデータを保存するプロセスデータ保存部と、前記第2のデータ送受信部により受信された前記時間計測データを保存する時間計測データ保存部と、試験対象機器についてのサーベイランス試験手順情報を保存する試験手順データベースと、前記時間計測項目情報を保存する第2の時間計測項目データベースと、時間計測項目情報送信要求に対応する前記時間計測項目情報を前記第2の時間計測項目データベースから入力して前記第2のデータ送受信部に与える時間計測項目送信部と、前記サーベイランス試験の進行状況を制御する試験進行制御部と、前記試験進行制御部から所要の情報を受けて表示させる一方、前記試験進行制御部に試験進行要求情報を与える試験進行表示部と、前記第2の時間計測項目データベースの前記時間計測項目情報を参照し、前記時間計測データ保存部から前記時間計測データを抽出して前記試験進行制御部に与える時間計測データ取出部とを備え、前記試験進行制御部は、前記試験進行表示部から試験進行要求情報を受けると前記試験手順データベースを参照して前記サーベイランス試験手順情報を前記試験進行表示部に与え、前記試験対象機器の動作時間計測が必要な場合には、前記時間計測項目送信部に前記時間計測項目情報の送信を要求し、さらに前記時間計測データ取出部から前記時間計測データを入力する一方、前記プロセスデータ保存部からは前記プロセスデータを入力し、入力した前記プロセスデータおよび前記時間計測データをそれぞれ前記試験進行表示部に与えるように構成したことを特徴とするものである。
【0024】
また、本発明に係るサーベイランス試験方法は、上述の目的を達成するために、請求項に記載したように、プラントにおいてサーベイランス試験の対象となる試験対象機器に設けられたプラントセンサからプロセスデータをプロセスデータ入力装置部に入力するステップと、前記サーベイランス試験において計測すべきデータ項目に時間を有する前記試験対象機器の種類についての時間計測項目情報のうち時間計測項目情報送信要求に対応する時間計測項目情報をネットワークを介して前記プロセスデータ入力装置部において受信し、前記プロセスデータ入力装置部において受信した前記時間計測項目情報を参照することにより前記プロセスデータを受けて前記試験対象機器の動作時間についての時間計測処理を実行して時間計測データを得るステップと、この時間計測データおよび前記プロセスデータをそれぞれネットワークを介して前記プロセスデータ入力装置部からサーベイランス試験制御部に送信するステップと、前記プロセスデータ入力装置部から送信された前記プロセスデータおよび前記時間計測データを前記サーベイランス試験制御部において受信するステップと、前記サーベイランス試験制御部において受信した前記プロセスデータを前記サーベイランス試験制御部において保存するステップと、前記サーベイランス試験制御部において受信した前記時間計測データを前記サーベイランス試験制御部において保存するステップと、前記サーベイランス試験の試験進行要求情報を受けて前記試験対象機器についてのサーベイランス試験手順情報を前記サーベイランス試験制御部において表示させるステップと、このサーベイランス試験手順情報において前記試験対象機器の動作時間計測が必要な場合には、前記サーベイランス試験制御部において前記時間計測項目情報を参照し、保存された前記時間計測データから所要の前記時間計測データを抽出するステップと、前記サーベイランス試験制御部において抽出された前記時間計測データおよび保存された前記プロセスデータのうち所要の前記プロセスデータを表示させるステップとを有することを特徴とする方法である。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明に係るサーベイランス試験装置およびサーベイランス試験方法の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0026】
図1は本発明に係るサーベイランス試験装置の第1の実施形態を示す構成図である。
【0027】
サーベイランス試験装置10は、単一あるいは複数のプロセスデータ入力装置部11を共通のサーベイランス試験制御部12に高速通信ネットワーク13により接続した構成である。
【0028】
プロセスデータ入力装置部11は、プロセスデータ入力部14とプロセスデータ送信部15とを有する一方、サーベイランス試験制御部12は、プロセスデータ受信部16、プロセスデータ保存部17、時間計測部18、試験進行表示部19、試験進行制御部20、試験手順データベース21および時間計測項目データベース22を有する。
【0029】
プロセスデータ入力装置部11のプロセスデータ入力部14は、図示しないプラントの試験対象機器に設けられたプラントセンサ23と接続される。プロセスデータ入力部14は、試験対象機器に設けられたプラントセンサ23から直接プラントのプロセスデータを入力してプロセスデータ送信部15に与える機能を有する。
【0030】
プロセスデータ入力装置部11のプロセスデータ送信部15は、プロセスデータ入力部14から受けたプロセスデータを、高速通信ネットワーク13を介してサーベイランス試験制御部12のプロセスデータ受信部16に送信する機能を有する。
【0031】
一方、サーベイランス試験制御部12のプロセスデータ受信部16は、プロセスデータ入力装置部11のプロセスデータ送信部15から高速通信ネットワーク13を介して送信されたプロセスデータを受信して、プロセスデータ保存部17に与える機能を有する。
【0032】
サーベイランス試験制御部12の試験手順データベース21には、緊急時対応設備機器のサーベイランス試験において、サーベイランス試験の対象となる試験対象機器についてのサーベイランス試験手順情報が予め保存される。
【0033】
サーベイランス試験制御部12の時間計測項目データベース22には、サーベイランス試験において計測するデータ項目に時間を有する試験対象機器の種類についての時間計測項目情報が予め保存される。
【0034】
サーベイランス試験制御部12の試験進行表示部19は表示装置とコンソールとを備え、サーベイランス試験の計測データ等の所要の情報を試験進行制御部20から受けて表示装置に出力する一方、サーベイランス試験についての所要の試験進行要求情報をコンソールから試験進行制御部20に与えることができるように構成される。
【0035】
サーベイランス試験制御部12の試験進行制御部20は、試験手順データベース21のサーベイランス試験手順情報に基づいてサーベイランス試験の進行状況を制御する機能を有する。
【0036】
すなわち、試験進行制御部20は、試験進行表示部19から試験進行要求情報を受けると、試験手順データベース21を参照して適切なサーベイランス試験手順情報を試験進行表示部19に与える一方、サーベイランス試験手順情報に基づいて試験対象機器の動作時間計測が必要な場合には、時間計測要求情報を時間計測部18に与える機能を有する。
【0037】
また、試験進行制御部20は、試験進行要求情報に応じて時間計測部18から試験対象機器から時間計測データを入力する一方、プロセスデータ保存部17に保存されたプロセスデータのうち所要のプロセスデータを入力して、試験対象機器の時間計測データおよびプロセスデータを試験進行表示部19に与えて表示させる機能を有する。
【0038】
サーベイランス試験制御部12の時間計測部18は、試験進行制御部20から時間計測要求情報を受けると時間計測項目データベース22の時間計測項目情報を参照し、プロセスデータ保存部17に保存されたプロセスデータに基づいて試験対象機器の動作時間を計測して時間計測処理を実行する機能を有する。さらに、時間計測部18は、時間計測処理により得られた試験対象機器の動作時間を時間計測データとして試験進行制御部20に与える機能を有する。
【0039】
また、プロセスデータ入力装置部11とサーベイランス試験制御部12とを接続する高速通信ネットワーク13は、サーベイランス試験の時間計測処理に要求される精度でプロセスデータ保存部17のプロセスデータが更新されるために必要な速度でプロセスデータ送信部15からプロセスデータ受信部16にプロセスデータを伝送する機能を有する。
【0040】
次にサーベイランス試験装置10の作用を説明する。
【0041】
図2は、図1に示すサーベイランス試験装置10によりサーベイランス試験を実行する際の流れを示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
【0042】
まず、ステップS1において、オペレータが試験進行表示部19のコンソールにて緊急時対応設備機器を指定して、対象となるサーベイランス試験を選択して試験進行要求情報として入力する。試験進行表示部19は入力された試験進行要求情報を試験進行制御部20に与える。
【0043】
このため、ステップS2において、試験進行制御部20は試験進行表示部19から受けた試験進行要求情報に対応するサーベイランス試験手順情報を試験手順データベース21から読み込んで試験進行表示部19の表示装置に与えることにより表示させる。
【0044】
図3は、図1に示す試験手順データベース21に保存されるサーベイランス試験手順情報の一例を示す図である。
【0045】
サーベイランス試験手順情報30は、例えば複数のサブ試験手順情報31に区分けされ、各サブ試験情報はサーベイランス試験の手順を複数のステップとして並べてそれぞれ表示したものである。各ステップはさらに、複数のサブステップにより明確化される。
【0046】
例えば、ステップNo(1)は、ステップメッセージの表示から弁の開閉確認を行うステップであることが分かり、サブステップ1〜4の手順に沿って実施されることが分かる。
【0047】
サブステップ1の手順では、注釈として試験前の確認が必要である旨が表示され、試験前の確認後には、サブステップ2の手順において、CPS側吸込弁の開閉確認をすべき旨が試験対象機器のIDであるF001とともに表示される。さらに、CPS側吸込弁の開閉確認の内容は、CPS側吸込弁を全開させるとともに時間を計測することであることが確認できる。この際、CPS側吸込弁が全開するか否かが判定基準であることが分かる。
【0048】
同様に、サブステップ3およびサブステップ4の各手順内容が表示される。各サブステップ1〜4の手順が終了してステップNo(1)の作業が完了した場合には、次に実施すべきステップのNoがスキップ先として表示される。
【0049】
例えば、ステップNo(1)の次のステップは指定されていないが、ステップNo(3)のロジックテストSW挿入の作業の次にはステップ(6)の作業が必要であることが分かる。
【0050】
また、現在実施中あるいは着目する作業を明確化するために矢印記号32により選択されたサブステップを容易に確認することができる。
【0051】
このため、試験進行表示部19の表示装置に表示されたサーベイランス試験手順情報30を確認することにより、オペレータはサーベイランス試験の手順および内容を知ることができる。
【0052】
次に、ステップS3において、オペレータは試験進行表示部19の表示装置に表示されたサーベイランス試験手順情報30を確認するとともに、作業および確認対象となる試験対象機器を指定して試験進行要求情報として試験進行表示部19のコンソールにより試験進行制御部20に与える。
【0053】
一方、ステップS4において、各試験対象機器に設けられたプラントセンサ23からは、プロセスデータの各計測ポイントにおけるプロセス値および制限値等のプロセスデータが各プロセスデータ入力部14にそれぞれ定常的に入力される。このため、プロセスデータ入力部14は、入力した各プロセスデータをプロセスデータ送信部15に与える。
【0054】
次に、ステップS5において、プロセスデータ送信部15は、プロセスデータ入力部14から受けた各プロセスデータを、高速通信ネットワーク13を介してサーベイランス試験制御部12のプロセスデータ受信部16に送信する。プロセスデータ受信部16は、各プロセスデータ送信部15からそれぞれ送信されたプロセスデータを受信してプロセスデータ保存部17に与える。
【0055】
このため、ステップS6において、プロセスデータ保存部17には、各試験対象機器のプロセスデータが保存される。
【0056】
そして、ステップS7において、試験進行制御部20は、試験進行表示部19から受けた試験進行要求情報に対応する試験対象機器の各プロセスデータの計測ポイントにおける初期状態のプロセス値および制限値等のプロセスデータをプロセスデータ保存部17から入力する。
【0057】
さらに、ステップS8において、試験進行制御部20は、試験手順データベース21のサーベイランス試験手順情報30を参照することにより、サーベイランス試験手順情報30の各ステップないしサブステップごとに試験対象機器の初期状態のプロセスデータが適切であるか否かを判定する。試験進行制御部20は、試験対象機器の初期状態におけるプロセスデータの判定結果を試験進行表示部19の表示装置に与えることにより表示させる。このため、オペレータは初期状態における試験対象機器が正常に機能しているか否かを確認することができる。
【0058】
次に、ステップS9において、オペレータは、初期状態における試験対象機器が正常であることを確認すると、サーベイランス試験手順情報30に従って、試験対象機器を操作する。
【0059】
このため、ステップS10において、操作された試験対象機器に設けられたプラントセンサ23からは、操作後のプロセスデータがプロセスデータ入力部14に入力され、プロセスデータ送信部15に与えられる。試験対象機器の操作後のプロセスデータは、プロセスデータ送信部15から高速通信ネットワーク13を介して送信され、プロセスデータ受信部16により受信される。
【0060】
プロセスデータ受信部16は、試験対象機器の操作後のプロセスデータをプロセスデータ保存部17に入力する。
【0061】
さらに、試験進行制御部20は、試験対象機器の操作後のプロセスデータをプロセスデータ保存部17から入力し、試験手順データベース21のサーベイランス試験手順情報30を参照することにより、操作後のプロセスデータが適切であるか否かを判定する。
【0062】
試験進行制御部20は、試験対象機器の操作後におけるプロセスデータの判定結果を試験進行表示部19の表示装置に与えることにより表示させる。このため、オペレータは試験対象機器が正常に動作したか否かを確認することができる。
【0063】
また、ステップS11において、試験進行制御部20は、試験手順データベース21のサーベイランス試験手順情報30を参照し、試験進行表示部19から受けた試験進行要求情報に対応する試験対象機器の手順内容に動作時間計測が含まれるか否かを判定する。
【0064】
そして、ステップS12において、判定の結果、試験進行表示部19から受けた試験進行要求情報に対応する試験対象機器の手順内容に動作時間計測が含まれる場合には、動作時間計測要求情報を時間計測部18に与える。
【0065】
さらに、ステップS13において、時間計測部18は、試験進行制御部20から動作時間計測要求情報を受けた場合には、時間計測項目データベース22に保存された時間計測項目情報とプロセスデータ保存部17に保存されたプロセスデータとを参照することにより試験対象機器の動作時間を計測して時間計測処理を実行し、得られた試験対象機器の時間計測データを試験進行制御部20に与える。
【0066】
ここで、時間計測部18による時間計測処理の方法について説明する。
【0067】
図4は、図1に示す時間計測部18において試験対象機器の時間計測処理を実行する際の計測論理の一例を示す図である。
【0068】
例えば、試験対象機器が配管に設置される弁であり、計測する動作時間が弁を全閉状態から全開状態とする際の時間である場合には、弁に2つの計測ポイントが設けられる。
【0069】
弁の一方の計測ポイントからは、弁が全閉状態である場合を除き開信号が出力されてプラントセンサ23、プロセスデータ入力部14、プロセスデータ送信、高速通信ネットワーク13およびプロセスデータ受信部16を介してプロセスデータ保存部17に入力される。時間計測部18は、プロセスデータ保存部17から弁の一方の計測ポイントから入力された開信号を計算機入力(1)として入力する。
【0070】
同様に弁の他方の計測ポイントからは、弁が全開状態である場合を除き閉信号が出力されてプロセスデータ保存部17に保存され、時間計測部18はプロセスデータ保存部17から弁の他方の計測ポイントから入力されて保存された閉信号を計算機入力(2)として入力する。
【0071】
このため、オペレータが弁の弁開度を全閉状態から全開状態とするためにAの時点で弁を作動させた場合には、Aの時点から弁の開信号が計算機入力(1)として時間計測部18に入力される。弁の開信号である計算機入力(1)は、弁が全開状態となった時点Bを経過した後も継続的に時間計測部18に入力される。
【0072】
一方、弁の閉信号は、弁を作動させたAの時点よりも前から、計算機入力(2)として時間計測部18に入力される。弁の閉信号である計算機入力(2)は、弁が全開状態となった時点Bまでは継続的に時間計測部18に入力される。
【0073】
そして、時間計測部18は、計算機入力(1)が入力された時点Aから計算機入力(2)の入力が停止するまでの時間tを測定することにより時間計測データを得ることができる。
【0074】
図5は、図4に示す時間計測部18による試験対象機器の時間計測処理における計測論理に対する計測アルゴリズムの一例を示すフローチャートである。
【0075】
まずステップS14において弁を全閉状態から全開状態とする際の時間計測処理を開始する場合における時間計測処理の計測初期条件が成立するか否かが時間計測部18により判断される。
【0076】
すなわち、弁から開信号である計算機入力(1)がオフ状態であり、閉信号である計算機入力(2)がオン状態である場合には、弁が全閉状態であるため時間計測処理の初期条件が成立すると判断される。
【0077】
次にステップS15において、時間計測部18により時間計測処理の初期条件が成立すると判断された場合には、時間の測定値を示す時間カウントtにゼロが入力される。
【0078】
さらにステップS16において、時間計測部18は弁の開閉度が全開状態でも全閉状態でもなく中間開状態であるか否かを判断する。
【0079】
すなわち、弁から開信号である計算機入力(1)が入力されてオン状態となり、かつ閉信号である計算機入力(2)もオン状態である場合には、弁が中間開状態であると判断される。
【0080】
そしてステップS17において、時間計測部18により弁が中間開状態であると判断された場合には、時間の測定値を示す時間カウントtに一定の値Δtを加算する。
【0081】
この結果、ステップS18において、時間カウントtはΔtだけ遅延される。
【0082】
さらに、再びステップS16において弁の開閉度が中間開状態であるか否かが判断され、同様な処理が繰り返し実行される。このため、時間計測部18により弁が中間開状態でないと判断されるまで時間カウントtに一定の値Δtが加算される。
【0083】
次に、ステップS19において、時間計測部18により弁が中間開状態でないと判断された場合には、時間の計測終了条件が成立するか否かが判断される。
【0084】
すなわち、弁から開信号である計算機入力(1)がオフ状態であり、閉信号である計算機入力(2)がオフ状態となった場合には、弁が全閉状態であるため時間の計測終了条件が成立すると判断される。
【0085】
次に、ステップS20において、時間計測部18により時間の計測終了条件が成立すると判断された場合には、最終的にΔtの時間カウントtへの加算後の時間カウントtが時間計測データとして得られ、時間計測処理が終了する。
【0086】
一方、ステップS14で時間計測処理の計測初期条件が成立しないと判断された場合およびステップS19で時間の計測終了条件が成立しないと判断された場合には、ステップS21において、弁の開閉動作が正常でないと判断されるため、時間カウントtにゼロが入力されて時間計測データとされ、時間計測処理が終了する。
【0087】
時間計測部18は、時間計測処理が終了すると時間計測データを試験進行制御部20に与える。
【0088】
このため、図2のステップS22において、試験進行制御部20は、サーベイランス試験のうち時間計測処理に対応する手順が完了した旨の通知情報とともに時間計測部18から受けた時間計測データを試験進行表示部19に与え、試験進行表示部19は表示装置により時間計測データおよび手順完了通知情報を表示させる。
【0089】
このため、オペレータは試験進行表示部19により表示された時間計測データを得ることができ、サーベイランス試験の1つの手順が完了したことを確認することができる。
【0090】
次に、ステップS23において、オペレータは試験進行表示部19により表示されたサーベイランス試験手順情報30を確認し、選択されたサーベイランス試験試験に次の手順が存在するか否かを判断する。
【0091】
そして、サーベイランス試験試験に次の手順が存在する場合には、ステップS3において再び試験対象機器を指定して試験進行表示部19に試験進行要求情報を入力し、同様な、プロセスデータの入力および判定並びに時間計測データの取得による確認がサーベイランス試験手順情報30の表示および各ステップないし各サブステップの手順ごとに実行されてサーベイランス試験が実施される。
【0092】
一方、ステップS11の動作時間計測の要否についての判定において、試験対象機器の手順内容に動作時間計測が含まれないと判定した場合にも、ステップS23において、オペレータによりサーベイランス試験試験に次の手順が存在するか否かが判断される。
【0093】
また、ステップS23において、サーベイランス試験試験に次の手順が存在しない場合には、サーベイランス試験が終了する。
【0094】
すなわち、サーベイランス試験装置10は、複数のプラントセンサ23から直接プロセスデータをそれぞれ入力するためのプロセスデータ入力部14を備えたプロセスデータ入力装置部11を、共通のサーベイランス試験制御部12に高速通信ネットワーク13を介して接続することにより分散化構成として、サーベイランス試験装置10の構成を簡素化するとともに必要なコストを低減させた構成である。
【0095】
また、この際、高速通信ネットワーク13によりプロセスデータをプロセスデータ入力装置部11からサーベイランス試験制御部12に高速で送信することにより、サーベイランス試験に必要なプロセスデータの更新速度を維持し、サーベイランス試験における時間計測処理の時間計測要求精度を確保したものである。
【0096】
従来のサーベイランス試験装置1においては、プロセスデータ入力部2と、時間計測部4、試験進行制御部6あるいは試験進行表示部5等の構成とが一体構成であった。このため、プロセスデータ入力部2に直接入力されたプロセスデータの処理が、一体化されたハードウェアの内部処理として試験進行制御5や部時間計測部4により実行され、高周期のプロセスデータの入力が可能となって時間計測処理の時間計測要求精度を確保することができる反面、試験進行制御部6等の構成がプロセスデータ入力部2ごとに必要となり高価なものとなっていた。
【0097】
一方、サーベイランス試験装置10では、ハードウェア設備として高価なプロセスデータ入力装置部11を共用化することにより、プロセスデータ入力装置部11の数の削減が可能となり、ハードウェアコストをより安価にすることができるのみならず、サーベイランス試験装置10の設置スペースの小規模化を図ることができる。
【0098】
また、この際、高速通信ネットワーク13によりプロセスデータをプロセスデータ入力装置部11からサーベイランス試験制御部12に高速で送信するように構成したため、サーベイランス試験における時間計測処理精度の低下を回避させて従来のサーベイランス試験装置1と同等の時間計測要求精度を確保することができる。
【0099】
図6は本発明に係るサーベイランス試験装置の第2の実施形態を示す構成図である。
【0100】
図6に示された、サーベイランス試験装置10Aでは、プロセスデータ入力装置部11に時間計測部18と第1の時間計測項目データベース22aとを備える一方、サーベイランス試験制御部12に時間計測部18を設ける代わりに時間計測データ保存部40と時間計測データ取出部41を設けた点並びに高速通信ネットワーク13の代わりにネットワークの一例である汎用ネットワーク42を用いた点が図1に示すサーベイランス試験装置10と相違する。他の構成および作用については図1に示すサーベイランス試験装置10と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
【0101】
サーベイランス試験装置10Aのプロセスデータ入力装置部11は、低速の汎用通信ネットワークによりサーベイランス試験制御部12と接続される。
【0102】
また、プロセスデータ入力装置部11は、プロセスデータ入力部14、時間計測部18、第1の時間計測項目データベース22aおよびデータ送信部43を有する一方、サーベイランス試験制御部12は、データ受信部44、プロセスデータ保存部17、時間計測データ保存部40、時間計測データ取出部41、試験進行表示部19、試験進行制御部20、試験手順データベース21および第2の時間計測項目データベース22bを有する。
【0103】
プロセスデータ入力装置部11のプロセスデータ入力部14は、プラントセンサ23と接続される。プロセスデータ入力部14は、プラントセンサ23から試験対象機器のプロセスデータを入力して時間計測部18およびデータ送信部43に与える機能を有する。
【0104】
プロセスデータ入力装置部11の第1の時間計測項目データベース22aには、図1に示すサーベイランス試験装置10における時間計測項目データベース22に保存された時間計測項目情報と同様の時間計測項目情報が予め保存される。
【0105】
プロセスデータ入力装置部11の時間計測部18は、第1の時間計測項目データベース22aの時間計測項目情報を参照し、プロセスデータ入力部14から受けたプロセスデータに基づいて試験対象機器の時間計測処理を実行する機能を有する。さらに、時間計測部18は、時間計測処理により得られた試験対象機器の時間計測データをデータ送信部43に与える機能を有する。
【0106】
プロセスデータ入力装置部11のデータ送信部43は、プロセスデータ入力部14から受けたプロセスデータおよび時間計測部18から受けた時間計測データを、汎用通信ネットワークを介してサーベイランス試験制御部12のデータ受信部44に送信する機能を有する。
【0107】
一方、サーベイランス試験制御部12のデータ受信部44は、プロセスデータ入力装置部11のデータ送信部43から汎用通信ネットワークを介して送信されたプロセスデータおよび時間計測データを受信する機能と、受信したプロセスデータをプロセスデータ保存部17に与える一方、受信した時間計測データを時間計測データ保存部40に与える機能とを有する。
【0108】
サーベイランス試験制御部12の第2の時間計測項目データベース22bには、プロセスデータ入力装置部11の第1の時間計測項目データベース22aに保存された時間計測項目情報と同様の時間計測項目情報が予め保存される。
【0109】
サーベイランス試験制御部12の時間計測データ取出部41は、試験進行制御部20から時間計測要求情報を受けると第2の時間計測項目データベース22bの時間計測項目情報を参照し、時間計測データ保存部40に保存された時間計測データのうちから所要の時間計測データを抽出して試験進行制御部20に与える機能を有する。
【0110】
サーベイランス試験制御部12の試験手順データベース21には、図1に示すサーベイランス試験装置10の試験手順データベース21に保存されたサーベイランス試験手順情報と同様のサーベイランス試験手順情報が予め保存される。
【0111】
また、サーベイランス試験制御部12の試験進行表示部19および試験進行制御部20は、図1に示すサーベイランス試験装置10の試験進行表示部19および試験進行制御部20と同様の機能を備える。試験進行制御部20は、時間計測要求情報を時間計測部18に与える代わりに時間計測データ取出部41に与える一方、時間計測データ取出部41から時間計測データを受けるように構成される。
【0112】
次にサーベイランス試験装置10Aの作用を説明する。
【0113】
図7は、図6に示すサーベイランス試験装置10Aによりサーベイランス試験を実行する際の流れを示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
【0114】
まず、ステップS31において、各試験対象機器に設けられたプラントセンサ23から、プロセスデータの各計測ポイントにおけるプロセス値および制限値等のプロセスデータが各プロセスデータ入力部14にそれぞれ定常的に入力され、プロセスデータ入力部14は、入力した各プロセスデータをデータ送信部43および時間計測部18に与える。
【0115】
次に、ステップS32において、時間計測部18は、試験進行制御部20による時間計測要求情報の出力の有無に関わらず、常時継続的に第1の時間計測項目データベース22aの時間計測項目情報を参照して、プロセスデータ入力部14から受けたプロセスデータに基づいて試験対象機器の時間計測処理を実行し、時間計測データをデータ送信部43に与える。
【0116】
すなわち、サーベイランス試験手順情報のうち作業中の手順が時間計測を伴うか否かによらず、汎用通信ネットワークを介さずにプラントセンサ23からプロセスデータ入力部14を経由して入力されたプロセスデータに基づいて常時時間計測処理を実行する。
【0117】
次に、ステップS33において、データ送信部43は、時間計測部18から受けた時間計測データをプロセスデータ入力部14から受けたプロセスデータとともにデータ受信部44へ汎用通信ネットワークを介して送信し、データ受信部44は、受信したデータが時間計測データである場合には、時間計測データ保存部40に与える一方、受信したデータがプロセスデータである場合にはプロセスデータ保存部17に与える。
【0118】
一方、ステップS34において、オペレータが試験進行表示部19からサーベイランス試験を選択して試験進行要求情報を試験進行制御部20に与えると、試験進行制御部20は試験進行要求情報に対応するサーベイランス試験手順情報を試験手順データベース21から読み込んで試験進行表示部19に与えて表示させる。
【0119】
次に、ステップS35において、オペレータがサーベイランス試験手順情報から作業すべき手順を選択して試験進行要求情報を試験進行制御部20に与えると、試験進行制御部20は、試験手順データベース21のサーベイランス試験手順情報を参照して試験進行要求情報に対応するプロセスデータをプロセスデータ保存部17から入力して適性であるか否かを判定する一方、試験対象機器の時間計測処理が必要な場合には、動作時間計測要求情報を時間計測データ取出部41に与える。
【0120】
さらに、ステップS36において、時間計測データ取出部41は、試験進行制御部20から動作時間計測要求情報を受けると第2の時間計測項目データベース22bの時間計測項目情報を参照して、動作時間計測要求情報に対応する時間計測データを時間計測データ保存部40から抽出して試験進行制御部20に与える。試験進行制御部20は、時間計測データ取出部41を試験進行表示部19に与えて表示させる。
【0121】
このため、オペレータは、試験対象機器のプロセスデータとその適否、時間計測データをサーベイランス試験手順情報とともに確認して作業を進行させることができる。
【0122】
すなわち、サーベイランス試験装置10Aは、より高周期で高精度の時間計測処理を実行する時間計測部18をプロセスデータ入力装置部11に設け、ネットワークを介さずにプラントセンサ23からプロセスデータ入力部14を経由して常時入力させて時間計測処理を実行させることにより、汎用通信ネットワークによりプロセスデータ入力装置部11をサーベイランス試験制御部12と接続しても、必要な精度の時間計測データが得られるように構成したものである。
【0123】
サーベイランス試験装置10Aでは、サーベイランス試験制御部12の数削減することができるとともに、プロセスデータ入力部14におけるプラントデータの入力分解能に応じた精度で時間計測処理を実行することができる。さらに、汎用通信ネットワークの伝送負荷や伝送遅れ等のネットワーク性能による影響を回避させることができるため、必要とされる時間計測データの精度を確保することができる。
【0124】
このため、サーベイランス試験装置10Aでは、ハードウェアコストをより安価にすることができるのみならず、サーベイランス試験装置10Aの設置スペースの小規模化を図ることができる。
【0125】
尚、サーベイランス試験装置10Aにおいて、汎用ネットワーク42の代わりに図1に示すサーベイランス試験装置10と同様に高速通信ネットワーク13を用いてもよい。
【0126】
図8は本発明に係るサーベイランス試験装置の第3の実施形態を示す構成図である。
【0127】
図8に示された、サーベイランス試験装置10Bでは、サーベイランス試験制御部12に時間計測項目送信部50を設けた点並びにプロセスデータ入力装置部11のデータ送信部43およびサーベイランス試験制御部12のデータ受信部44をそれぞれ第1のデータ送受信部51および第2のデータ送受信部52とした点が図6に示すサーベイランス試験装置10Aと相違する。他の構成および作用については図6に示すサーベイランス試験装置10Aと実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
【0128】
サーベイランス試験装置10Bのプロセスデータ入力装置部11は、プロセスデータ入力部14、時間計測部18、第1の時間計測項目データベース22aおよび第1のデータ送受信部51を有する一方、サーベイランス試験制御部12は、第2のデータ送受信部52、プロセスデータ保存部17、時間計測データ保存部40、時間計測データ取出部41、試験進行表示部19、試験進行制御部20、試験手順データベース21、第2の時間計測項目データベース22bおよび時間計測項目送信部50を有する。
【0129】
サーベイランス試験制御部12の試験進行制御部20は、図6に示すサーベイランス試験装置10Aにおける試験進行制御部20の機能と同等の機能に加え、サーベイランス試験手順情報から作業すべき手順を選択した際に、対応する時間計測項目情報の時間計測項目情報送信要求を時間計測項目送信部50に与える機能を有する。
【0130】
サーベイランス試験制御部12の時間計測項目送信部50は、試験進行制御部20から時間計測項目情報送信要求を受けると、時間計測項目情報送信要求に対応する時間計測項目情報を第2の時間計測項目データベース22bから入力してサーベイランス試験制御部12の第2のデータ送受信部52に与える機能を有する。
【0131】
また、サーベイランス試験制御部12およびプロセスデータ入力装置部11の第1、第2のデータ送受信部51,52は、それぞれ汎用通信ネットワークを介して互いに情報を送受信する機能を有する。さらに、プロセスデータ入力装置部11の第1のデータ送受信部51は、サーベイランス試験制御部12の第2のデータ送受信部52から時間計測項目情報を受けた場合には、受信した時間計測項目情報をプロセスデータ入力装置部11の第1の時間計測項目データベース22aに入力する機能を有する。
【0132】
次に、サーベイランス試験装置10Bの作用について説明する。
【0133】
図9は、図8に示すサーベイランス試験装置10Bによりサーベイランス試験を実行する際の流れを示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
【0134】
まず、ステップS41において、オペレータは試験進行表示部19によりサーベイランス試験手順情報から作業すべき手順を選択し、試験進行要求情報として試験進行制御部20に与える。この際、対応する試験対象機器についての時間計測項目情報をプロセスデータ入力装置部11に送信すべき旨の時間計測項目情報送信要求が試験進行制御部20から時間計測項目送信部50に与えられる。
【0135】
次に、ステップS42において、時間計測項目送信部50は、試験進行制御部20から時間計測項目情報送信要求を受けると、時間計測項目情報送信要求に対応する時間計測項目情報を第2の時間計測項目データベース22bから抽出してサーベイランス試験制御部12の第2のデータ送受信部52に与える。
【0136】
このため、時間計測項目情報に変更が生じた場合であっても、常に最新の時間計測項目情報が第2の時間計測項目データベース22bから入力されて時間計測項目送信部50から第2のデータ送受信部52に与えられる。
【0137】
さらに、ステップS43において、サーベイランス試験制御部12の第2のデータ送受信部52は、時間計測項目送信部50から受けた時間計測項目情報を汎用通信ネットワークを介してプロセスデータ入力装置部11の第1のデータ送受信部51に送信する。
【0138】
次に、ステップS44において、プロセスデータ入力装置部11の第1のデータ送受信部51は、サーベイランス試験制御部12の第2のデータ送受信部52から送信された時間計測項目情報を受信してプロセスデータ入力装置部11の第1の時間計測項目データベース22aに入力することにより、予め第1の時間計測項目データベース22aに保存されていた時間計測項目情報を更新する。
【0139】
この結果、第1の時間計測項目データベース22aには、サーベイランス試験手順情報から選択された手順に対応した試験対象機器についての時間計測項目情報のみが保存される。
【0140】
さらに、ステップS45において、時間計測部18は、第1の時間計測項目データベース22aに保存された時間計測項目情報を参照することにより、サーベイランス試験手順情報から選択された手順に対応した試験対象機器のみについて時間計測処理を実行する。
【0141】
すなわち、サーベイランス試験装置10Bは、サーベイランス試験手順情報から選択された手順に対応する時間計測項目情報のみをプロセスデータ入力装置部11に送信することにより、必要な試験対象機器の時間計測処理のみを実行するように構成したものである。
【0142】
サーベイランス試験装置10Bでは、サーベイランス試験装置10Aと同等の効果に加え、サーベイランス試験を実施しようとする試験対象機器の時間計測処理のみを実行する構成であるため、時間計測部18における処理量を低減させることができる。
【0143】
また、従来のサーベイランス試験装置1においては、時間計測項目情報に変更がある場合には、サーベイランス試験装置1の所要の一部をオフラインにする必要があるため、プラント運転中には時間計測項目情報を更新させることができなかった。
【0144】
一方、サーベイランス試験装置10Bでは、時間計測項目情報に変更がある場合でも、常に最新の時間計測項目情報がプロセスデータ入力装置部11に自動的に更新されて送信されるため、試験対象機器やその他のプラントの構成あるいはサーベイランス試験装置10Bを一旦停止させて時間計測項目情報の更新作業を実施することなく、試験対象機器の時間計測処理を実行することができる。
【0145】
このため、プラント運転中であっても、サーベイランス試験を中断することなく実施することができる。
【0146】
図10は本発明に係るサーベイランス試験装置の第4の実施形態を示す構成図である。
【0147】
図10に示された、サーベイランス試験装置10Cでは、サーベイランス試験制御部12に試験手順編集部60を設けた点が図1に示すサーベイランス試験装置10と相違する。他の構成および作用については図1に示すサーベイランス試験装置10と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
【0148】
サーベイランス試験装置10Cのサーベイランス試験制御部12は、プロセスデータ受信部16、プロセスデータ保存部17、時間計測部18、試験進行表示部19、試験進行制御部20、試験手順編集部60、試験手順データベース21および時間計測項目データベース22を有する。
【0149】
試験手順編集部60は、試験進行表示部19から情報編集要求を受けて、試験進行制御部20に所要の試験対象機器が試験作業中であるか否かを問い合わせるとともにその結果を試験進行制御部20から受けて所要の情報とともに試験進行表示部19に与える機能と、試験対象機器が試験作業中でない場合には、試験進行表示部19から情報編集要求を受けて、試験手順データベース21のサーベイランス試験手順情報および時間計測項目データベース22の時間計測項目情報を編集する機能を有する。
【0150】
さらに、試験手順編集部60は、試験手順データベース21のサーベイランス試験手順情報あるいは時間計測項目データベース22の時間計測項目情報を編集しているか否かの問い合わせを試験進行制御部20から受けた場合には、その回答を試験進行制御部20に通知する機能を有する。
【0151】
試験進行制御部20は、図1に示すサーベイランス試験装置10における試験進行制御部20の機能と同等の機能に加え、試験手順編集部60から所要の試験対象機器が試験作業中であるか否かの問い合わせを受けて、その回答を試験手順編集部60に通知する機能を有する。
【0152】
さらに、試験進行制御部20は、試験対象機器の試験作業を開始させる際、試験手順編集部60に対して試験手順データベース21のサーベイランス試験手順情報あるいは時間計測項目データベース22の時間計測項目情報が編集中であるか否かを問い合わせ、試験手順編集部60から編集中である旨の通知を受けた場合には、試験対象機器の試験作業の進行を停止させる機能を有する。
【0153】
サーベイランス試験制御部12のその他の各構成要素の機能は、図1に示すサーベイランス試験装置10と同等である。
【0154】
次に、サーベイランス試験装置10Cの作用について説明する。
【0155】
図11は、図10に示すサーベイランス試験装置10Cによりサーベイランス試験を実行する際の流れを示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
【0156】
サーベイランス試験装置10Cのサーベイランス試験制御部12では、まず、ステップS51において、サーベイランス試験手順情報あるいは時間計測項目情報が改定されて変更がある場合には、オペレータにより試験進行表示部19に対応する試験対象機器についての情報編集要求が入力される。試験進行表示部19は、入力された情報編集要求を試験手順編集部60に与えられ、試験手順編集部60が起動する。
【0157】
次に、ステップS52において、試験手順編集部60は、試験進行表示部19から情報編集要求を受けると、試験進行制御部20に情報編集要求に対応する試験対象機器が試験作業中であるか否かを問い合わせる。
【0158】
このため、ステップS53において、試験進行制御部20は、試験対象機器が試験作業中であるか否かの結果を試験手順編集部60に通知する。
【0159】
次に、ステップS54において、試験手順編集部60は、試験進行制御部20から受けた通知を確認して試験対象機器が試験作業中であるか否かを判定する。
【0160】
そして、判定の結果、試験対象機器が試験作業中である場合には、ステップS55において、試験手順編集部60が、その旨を試験進行表示部19に通知して表示させることによりオペレータに知らせる。そして、試験手順編集部60は、試験手順データベース21のサーベイランス試験手順情報あるいは時間計測項目データベース22の時間計測項目情報の編集機能を一旦停止させ、再びステップS52において、試験進行制御部20に情報編集要求に対応する試験対象機器が試験作業中であるか否かを問い合わせる。
【0161】
一方、試験対象機器が試験作業中でない場合には、ステップS56において、試験手順編集部60は、試験手順データベース21のサーベイランス試験手順情報あるいは時間計測項目データベース22の時間計測項目情報の編集機能を作動させ、試験進行表示部19に編集に必要な情報を与えて表示させる。
【0162】
図12は、図10に示す試験手順編集部60から試験進行表示部19を介して表示される試験手順編集メニュー画面の一例を示す図である。
【0163】
試験手順編集部60は、対応する試験対象機器が試験作業中でない場合には、例えば図12に示す試験手順編集メニュー画面70についての情報を試験進行表示部19に与えることにより試験手順編集メニュー画面70を試験進行表示部19に表示させ、試験手順データベース21のサーベイランス試験手順情報および時間計測項目データベース22の時間計測項目情報の編集機能を作動させる。
【0164】
試験手順編集メニュー画面70には、例えば、系統の一覧を選択可能に表示させる領域71a、サーベイランス試験の一覧を選択可能に表示させる領域71bおよびサーベイランス試験の範囲を選択させる領域71cが設けられる。
【0165】
試験手順編集メニュー画面70の系統の選択および一覧の領域71aには、LPCSやHPCS等の系統名が選択可能に表示され、試験の選択および一覧の領域71bには、電動弁自動開閉試験や電動弁手動開閉試験等の試験名が選択可能に表示される。試験手順編集メニュー画面70のうち試験の範囲を選択させる領域71cには、実施条件、前準備、試験中あるいは復旧等の試験の範囲の種類が選択可能に表示される。
【0166】
また、試験手順編集メニュー画面70には、例えば、試験手順編集ボタン72、機器情報編集ボタン73が設けられ、試験手順編集メニュー画面70の系統、試験および試験の範囲を選択した後、試験手順編集ボタン72を押すと選択された系統、試験および試験の範囲におけるサーベイランス試験手順情報の手順編集画面が表示される一方、機器情報編集ボタン73を押すと選択された系統の試験対象機器に関する設定の機器編集画面が表示されるように構成される。
【0167】
例えば、系統としてLPCSを、試験として電動弁自動開閉試験を、試験範囲として試験中を選択するとともに、試験手順編集ボタン72を押すとLPCSの電動弁自動開閉試験における試験中のサーベイランス試験手順情報の手順編集画面が表示される。
【0168】
図13は、図12に示す試験手順編集メニュー画面70において、選択された系統、試験名および試験範囲に対する手順編集画面の一例を示す図である。
【0169】
試験手順編集メニュー画面70において試験手順編集ボタン72を押すと例えば図13に示すサーベイランス試験手順情報の手順編集画面80が試験進行表示部19に表示される。図13において、上部には選択された系統、試験名および試験範囲が表示され、中央部から左部位にかけてサーベイランス試験手順情報が表示される。
【0170】
また、図13において右部位には、手順の編集操作を実施するための手順追加ボタン81、手順削除ボタン82、手順変更ボタン83、手順コピーボタン84、手順貼付けボタン85等の各種手順編集ボタン86とともに設定ボタン87およびキャンセルボタン88が設けられる。
【0171】
そして、サーベイランス試験手順情報の手順編集画面80において、サーベイランス試験手順情報のうち編集しようとする手順を選択するとともに手順編集ボタン86から目的に沿ったボタンを押して手順を追加、削除あるいは変更させて編集することができる。さらに編集後の内容で手順を確定する場合には設定ボタン87により編集後の内容を確定させることができる一方、再度編集をする場合にはキャンセルボタン88により再編集が可能となる。
【0172】
また、手順編集画面80において、サーベイランス試験手順情報のうち編集しようとする手順を選択するとともに、手順変更ボタン83を押すとさらに手順詳細情報編集画面が表示される。
【0173】
図14は、図13に示すサーベイランス試験手順情報の手順編集画面80において選択された手順の手順詳細情報編集画面の一例を示す図である。
【0174】
サーベイランス試験手順情報の手順編集画面80において、サーベイランス試験手順情報の手順を選択して手順変更ボタン83を押すと例えば図14に示す手順詳細情報編集画面90が表示される。
【0175】
手順詳細情報編集画面90において、各設定項目を設定することにより対話形式によりサーベイランス試験手順情報の手順を変更させることができる。
【0176】
一方、図12に示す試験手順編集メニュー画面70において、系統を選択した後、機器情報編集ボタン73を押すと選択された系統の試験対象機器に関する設定の機器編集画面が表示される。
【0177】
図15は、図12に示す試験手順編集メニュー画面70において、選択された系統に対する機器編集画面の一例を示す図である。
【0178】
試験手順編集メニュー画面70において、系統を選択して機器情報編集ボタン73を押すと例えば、図15に示す機器編集画面100が表示される。
【0179】
機器編集画面100には、試験対象機器に関する設定項目が設けられ、各設定項目に所要の設定値を入力することにより、試験対象機器の動作判定条件や時間計測項目情報の構成要素であるプラントセンサ23の入力点や入力信号に関する諸条件についての設定を対話操作により変更することができる。
【0180】
このようにして、図11に示すステップS57において、試験手順編集部60により試験進行表示部19に表示された手順編集画面80および機器編集画面100を介してサーベイランス試験手順情報および時間計測項目情報が編集される。そして、試験手順データベース21のサーベイランス試験手順情報および時間計測項目データベース22の時間計測項目情報が編集後のサーベイランス試験手順情報および時間計測項目情報に更新されて保存される。
【0181】
一方、ステップS58において、試験進行制御部20は、試験対象機器の試験作業を開始させる際、試験手順編集部60に対して試験手順データベース21のサーベイランス試験手順情報あるいは時間計測項目データベース22の時間計測項目情報が編集中であるか否かを問い合わせることにより、サーベイランス試験手順情報あるいは時間計測項目情報が編集中であるか否かを判定する。
【0182】
そして、ステップS59において、試験進行制御部20が試験手順編集部60から編集中である旨の通知を受けて、サーベイランス試験手順情報あるいは時間計測項目情報が編集中であると判定した場合には、試験手順編集部60から編集中でない通知を受けるまで試験対象機器の試験作業の進行を停止させる。
【0183】
このため、試験進行制御部20の作用によりサーベイランス試験手順情報あるいは時間計測項目情報の編集中に試験対象機器の試験作業が進行されるのが回避される。
【0184】
そして、サーベイランス試験手順情報あるいは時間計測項目情報の編集が完了し、試験手順データベース21のサーベイランス試験手順情報あるいは時間計測項目データベース22の時間計測項目情報が更新されると、試験手順編集部60は試験進行制御部20に編集中でない旨の通知を与える。
【0185】
このため、ステップS60において、試験進行制御部20が試験手順編集部60から編集中でない旨の通知を受けて、サーベイランス試験手順情報あるいは時間計測項目情報が編集中でないと判定した場合には、更新後のサーベイランス試験手順情報あるいは時間計測項目情報に従って試験進行制御部20により試験対象機器の試験作業が進行される。
【0186】
すなわち、サーベイランス試験装置10Cは、サーベイランス試験制御部12に試験手順編集部60を設けることにより、試験手順データベース21のサーベイランス試験手順情報あるいは時間計測項目データベース22の時間計測項目情報の編集機能を備えたものである。
【0187】
一般にサーベイランス試験手順情報は、プラントの管理上の保安規定や自主管理規定の改定やプラントにおける試験対象機器の改良等の理由により、随時見直しが実施されて変更される。
【0188】
しかし、従来のサーベイランス試験装置1では、プラント全体の監視制御を実施する計算機ハードが試験手順データベース21および時間計測項目データベース22と密接に連携して動作するように構築されていたため、プラント運転中においては、サーベイランス試験手順情報あるいは時間計測項目情報の変更作業が容易にできず、変更作業の際にはサーベイランス試験装置1を停止する必要があった。
【0189】
一方、サーベイランス試験装置10Cでは、サーベイランス試験手順情報の変更が必要となった場合においても、サーベイランス試験装置10Cを停止することなく、オンラインでサーベイランス試験手順情報の変更を容易に行うことができる。このため、サーベイランス試験手順情報の保守が容易化することができる。
【0190】
図16は本発明に係るサーベイランス試験装置の第5の実施形態を示す構成図である。
【0191】
図16に示された、サーベイランス試験装置10Dでは、サーベイランス試験制御部12に試験実行情報保存復元部110および試験実行情報データベース111を設けた点が図1に示すサーベイランス試験装置10と相違する。他の構成および作用については図1に示すサーベイランス試験装置10と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
【0192】
サーベイランス試験装置10Dのサーベイランス試験制御部12には、プロセスデータ受信部16、プロセスデータ保存部17、時間計測部18、試験進行表示部19、試験進行制御部20、試験実行情報保存復元部110、試験手順データベース21、時間計測項目データベース22および試験実行情報データベース111が設けられる。
【0193】
サーベイランス試験制御部12の試験進行表示部19は、図1に示すサーベイランス試験装置10における試験進行表示部19の機能と同等の機能に加え、サーベイランス試験が進行中である場合において、進行中のサーベイランス試験を中断すべき旨の試験中断要求情報を試験実行情報保存復元部110に与える機能を有する。
【0194】
また、試験進行表示部19は、オペレータからサーベイランス試験の試験選択要求情報を受けて試験実行情報保存復元部110に与える機能を有する。
【0195】
さらに、試験進行表示部19は、試験実行情報保存復元部110から試験中断情報を受けた場合には、試験中断情報を表示させるとともに、オペレータから中断状態にあるサーベイランス試験の残りの作業の進行を再開すべき旨の試験再開要求情報あるいは中断状態にあるサーベイランス試験の作業を始めのステップから改めて再開すべき旨の試験新規開始要求情報を受けて試験実行情報保存復元部110に与える機能を有する。
【0196】
サーベイランス試験制御部12の試験実行情報保存復元部110は、試験進行表示部19からサーベイランス試験の試験中断要求情報を受けた場合に、試験進行制御部20に試験中断要求情報を与えることによりサーベイランス試験を中断すべき旨の要求を通知する機能と、サーベイランス試験を中断した際の試験項目、実行中の試験範囲、試験ステップおよび既に完了した試験ステップにおける結果等の試験実行情報を試験進行制御部20から受けて試験実行情報データベース111に入力する機能とを有する。
【0197】
また、試験実行情報保存復元部110は、試験進行表示部19からサーベイランス試験の試験選択要求情報を受けた場合に、選択されたサーベイランス試験の試験実行情報が試験実行情報データベース111に保存されているか否かを判定し、選択されたサーベイランス試験の試験実行情報が試験実行情報データベース111に保存されている場合には、選択されたサーベイランス試験が中断状態である旨の試験中断情報を試験進行表示部19に与える一方、選択されたサーベイランス試験の試験実行情報が試験実行情報データベース111に保存されていない場合には、サーベイランス試験の試験選択要求情報を試験進行制御部20に与える機能を有する。
【0198】
さらに試験実行情報保存復元部110は、試験進行表示部19から中断したサーベイランス試験の試験新規開始要求情報を受けた場合には、試験新規開始要求情報を試験進行制御部20に与えて中断したサーベイランス試験を改めて始めのステップから開始すべき旨を通知する一方、試験進行表示部19から試験再開要求情報を受けた場合には、試験実行情報データベース111から試験実行情報を入力し、入力した試験実行情報を試験再開要求情報とともに試験進行制御部20に与えて中断したサーベイランス試験の残りの作業を再開すべき旨を通知する機能を有する。
【0199】
また、サーベイランス試験制御部12の試験実行情報データベース111には、試験実行情報保存復元部110から入力された試験実行情報が保存される。
【0200】
サーベイランス試験制御部12の試験進行制御部20は、図1に示すサーベイランス試験装置10における試験進行制御部20の機能と同等の機能に加え、試験実行情報保存復元部110から試験中断要求情報を受けた場合に、進行中におけるサーベイランス試験のデータ処理の進行を中断し、中断した際の試験実行情報を試験実行情報保存復元部110に与える機能を有する。
【0201】
また、試験進行制御部20は、試験実行情報保存復元部110からサーベイランス試験の試験選択要求情報を受けた場合には、選択されたサーベイランス試験についての作業を開始する機能を有する。
【0202】
さらに、試験進行制御部20は、試験実行情報保存復元部110から試験再開要求情報とともに試験実行情報を受けた場合には、試験実行情報保存復元部110から受けた試験実行情報に基づいて中断したサーベイランス試験の残りの作業を再開させる一方、試験実行情報保存復元部110から試験新規開始要求情報を受けた場合には、中断したサーベイランス試験を改めて始めのステップから開始させる機能を有する。
【0203】
一方、サーベイランス試験制御部12のプロセスデータ受信部16、プロセスデータ保存部17、時間計測部18、試験手順データベース21および時間計測項目データベース22は、それぞれ図1に示すサーベイランス試験装置10におけるプロセスデータ受信部16、プロセスデータ保存部17、時間計測部18、試験手順データベース21および時間計測項目データベース22と同様の機能を備える。
【0204】
次にサーベイランス試験装置10Dの作用について説明する。
【0205】
図17は、図16に示すサーベイランス試験装置10Dによりサーベイランス試験を実行する際の流れを示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
【0206】
まず、ステップS61において、サーベイランス試験の進行中に所要の要因によりサーベイランス試験を中断する必要が生じた場合には、オペレータにより試験進行表示部19にサーベイランス試験の実行中断をすべき旨の試験中断要求情報が入力される。このため、試験進行表示部19は、試験中断要求情報を試験実行情報保存復元部110に与える。
【0207】
次に、ステップS62において、試験実行情報保存復元部110は、試験進行表示部19からサーベイランス試験の試験中断要求情報を受けると、試験進行制御部20に試験中断要求情報を与えることによりサーベイランス試験を中断すべき旨の要求を通知する。
【0208】
このため、ステップS63において、試験進行制御部20は、試験実行情報保存復元部110から試験中断要求情報を受けると、進行中におけるサーベイランス試験のデータ処理の進行を中断し、中断した際の試験実行情報を試験実行情報保存復元部110に与える。
【0209】
さらに、ステップS64において、試験実行情報保存復元部110は、試験進行制御部20から受けた試験実行情報を試験実行情報データベース111に入力する。
【0210】
この結果、サーベイランス試験の進行が中断状態となり、中断した際の試験実行情報が試験実行情報データベース111に保存される。さらに、試験進行表示部19において中断状態にあるサーベイランス試験の選択を終了させて、他の中断要因のないサーベイランス試験を選択して、選択したサーベイランス試験を優先させて実行させることが可能となる。
【0211】
また、中断したサーベイランス試験以外の中断要因のないサーベイランス試験を実施しようとする場合には、ステップS65において、オペレータが、中断要因のないサーベイランス試験の試験選択要求情報を試験進行表示部19に入力する。
【0212】
このため、試験進行表示部19は、オペレータから入力されたサーベイランス試験の試験選択要求情報を試験実行情報保存復元部110に与える。
【0213】
次に、ステップS66において、試験実行情報保存復元部110は、試験進行表示部19からサーベイランス試験の試験選択要求情報を受けると、試験実行情報データベース111を参照して選択されたサーベイランス試験の試験実行情報が試験実行情報データベース111に保存されているか否かを判定する。
【0214】
そして、ステップS67において、試験実行情報データベース111にサーベイランス試験の試験実行情報が保存されておらず、選択されたサーベイランス試験が中断状態でない場合には、試験実行情報保存復元部110は、サーベイランス試験の試験選択要求情報を試験進行制御部20に与える。
【0215】
このため、試験進行制御部20がサーベイランス試験の試験選択要求情報を受けて中断状態でないサーベイランス試験の作業が開始され、サーベイランス試験の作業を進行させることができる。
【0216】
次に、中断状態であったサーベイランス試験の中断要因が解消し、中断状態であったサーベイランス試験を実施する場合には、再びステップS65において、オペレータが試験進行表示部19に中断したサーベイランス試験の試験選択要求情報を入力する。
【0217】
このため、再びステップS66において、試験進行表示部19は、オペレータから入力されたサーベイランス試験の試験選択要求情報を試験実行情報保存復元部110に与え、試験実行情報保存復元部110は、試験進行表示部19から選択されたサーベイランス試験の試験選択要求情報を受けると、選択されたサーベイランス試験の試験実行情報が試験実行情報データベース111に保存されているか否かを判定する。
【0218】
ここで、選択されたサーベイランス試験が中断状態である場合には、試験実行情報データベース111にサーベイランス試験の試験実行情報が保存されているため、ステップS68において、試験実行情報保存復元部110は、選択されたサーベイランス試験が中断状態である旨の試験中断情報を試験進行表示部19に与える。
【0219】
次に、ステップS69において、試験進行表示部19は、試験実行情報保存復元部110から受けた試験中断情報を表示させてサーベイランス試験が中断状態である旨をオペレータに通知するとともに、中断状態にあるサーベイランス試験の残りの作業の進行を再開すべきかまたは中断状態にあるサーベイランス試験の作業を始めのステップから改めて再開すべきかの選択をガイド表示させてオペレータに要求する。
【0220】
そこで、ステップS70において、オペレータが中断状態にあるサーベイランス試験の残りの作業の進行を再開しようとする場合には、サーベイランス試験の試験再開要求情報を試験進行表示部19に入力する一方、サーベイランス試験の作業を始めのステップから改めて再開しようとする場合には、サーベイランス試験の試験新規開始要求情報を試験進行表示部19に入力する。
【0221】
このため、試験進行表示部19は入力されたサーベイランス試験の試験再開要求情報または試験新規開始要求情報を試験実行情報保存復元部110に与える。
【0222】
次に、ステップS71において、試験実行情報保存復元部110は、試験進行表示部19から受けた情報が試験再開要求情報であるか試験新規開始要求情報であるかを判定する。
【0223】
そして、判定の結果、試験進行表示部19から受けた情報が試験再開要求情報である場合には、ステップS72において、試験実行情報データベース111からサーベイランス試験を中断した際の試験実行情報を入力し、入力した試験実行情報を試験再開要求情報とともに試験進行制御部20に与えて中断したサーベイランス試験を再開すべき旨を通知する。
【0224】
このため、試験進行制御部20は、試験実行情報保存復元部110から試験再開要求情報および試験実行情報を受けると、試験実行情報保存復元部110から受けた試験実行情報に基づいて中断したサーベイランス試験を再開させる。
【0225】
これにより、中断状態であったサーベイランス試験の残りの作業を進行させることが可能となる。
【0226】
一方、ステップS71における判定の結果、試験進行表示部19から受けた情報が試験新規開始要求情報である場合には、ステップS73において、試験新規開始要求情報を試験進行制御部20に与えて中断したサーベイランス試験を改めて始めのステップから開始すべき旨を通知する。
【0227】
このため、試験進行制御部20は、試験実行情報保存復元部110から試験新規開始要求情報を受けると、中断状態であったサーベイランス試験を改めて新規に開始させる。
【0228】
すなわち、サーベイランス試験装置10Dは、サーベイランス試験制御部12に、実行中のサーベイランス試験を中断した際の、試験項目、実行中の試験範囲、試験ステップおよび既に完了した試験ステップにおける結果等の試験実行情報を保存する試験実行情報データベース111と、試験進行表示部19からのオペレータの要求に応じて試験実行情報データベース111に試験実行情報を入力し、あるいは試験実行情報データベース111から試験実行情報を抽出する試験実行情報保存復元部110を設けることにより、サーベイランス試験が中断しても、中断した際の試験実行情報に基づいて後日サーベイランス試験を再開できるように構成したものである。
【0229】
従来のサーベイランス試験装置1においては、サーベイランス試験の作業進行中に、種々の障害要因等の要因により実行中のサーベイランス試験を中断する必要が生じた場合には、中断したサーベイランス試験を中断状態としたまま、他のサーベイランス試験を実行することができなかった。このため、中断したサーベイランス試験以外の他のサーベイランス試験を実行するためには、一旦中断したサーベイランス試験終了させる必要が生じ、中断したサーベイランス試験の中断要因が回避された際には、残りのステップからではなく再び初期ステップからサーベイランス試験を開始することが必要であった。
【0230】
また、従来のサーベイランス試験装置1においては、サーベイランス試験の作業ステップが試験対象機器のヒートアップやタンク内の水量確保等の長い待ち時間を要する作業ステップである場合には、手順進行待ち状態にあるサーベイランス試験と並行して他のサーベイランス試験を実行することが不可能であり、サーベイランス試験により長い時間を必要としていた。
【0231】
一方、サーベイランス試験装置10Dでは、サーベイランス試験の作業進行中に、種々の障害要因等の要因により実行中のサーベイランス試験が中断しても、中断した際の、試験項目、実行中の試験範囲、試験ステップおよび既に完了した試験ステップにおける結果等の試験実行情報を一時的に保存し、かつ復元することが可能であるため、サーベイランス試験の中断要因が解消するまでの間は、他のサーベイランス試験を実行することができる一方、サーベイランス試験の中断要因が解消した後は、サーベイランス試験の中断までに既に実行して得られた試験実行情報を有効活用して残ステップのみを再開させることができる。
【0232】
また、サーベイランス試験装置10Dでは、サーベイランス試験の作業ステップが長い待ち時間を要する作業ステップである場合でも、待ち状態にあるサーベイランス試験と並行して他のサーベイランス試験を実行することができる。
【0233】
すなわち、サーベイランス試験装置10Dでは、複数のサーベイランス試験を並行して同時進行させることが可能となって、より効率的で短時間にサーベイランス試験を実行することができる。
【0234】
図18は本発明に係るサーベイランス試験装置の第6の実施形態を示す構成図である。
【0235】
図18に示された、サーベイランス試験装置10Eでは、サーベイランス試験制御部12にシミュレーション操作制御部120を設けた点が図1に示すサーベイランス試験装置10と相違する。他の構成および作用については図1に示すサーベイランス試験装置10と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
【0236】
サーベイランス試験装置10Eのサーベイランス試験制御部12には、シミュレーション操作制御部120が設けられる。
【0237】
シミュレーション操作制御部120は、試験手順データベース21のサーベイランス試験手順情報に基づいて対応する試験対象機器の擬似的なプロセスデータであるシミュレーションデータをプロセスデータ受信部16に与えることによりサーベイランス試験の各試験ステップにおけるシミュレーションを実行する機能を有する。
【0238】
また、シミュレーション操作制御部120には表示部が備えられ、シミュレーションを実行するサーベイランス試験および試験対象機器の選択をオペレータに要求することができるように構成される。
【0239】
次に、サーベイランス試験装置10Eの作用について説明する。
【0240】
図19は、図18に示すサーベイランス試験装置10Eによりサーベイランス試験を実行する際の流れを示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
【0241】
例えば、試験手順データベース21のサーベイランス試験手順情報が更新された場合や新規に作成された場合には、新たなサーベイランス試験手順情報によりサーベイランス試験を実行してもサーベイランス試験制御部12の各部位が正常に動作するか否かあるいはプラントへの影響があるか否か等の確認をシミュレーションにより実施することが有効となる。
【0242】
このため、ステップS81において、オペレータがシミュレーションを実行すべきサーベイランス試験の選択要求情報をシミュレーション操作制御部120に入力する。
【0243】
これにより、ステップS82において、シミュレーション操作制御部120は、サーベイランス試験の選択要求情報が入力されると、試験手順データベース21を参照し、対応するサーベイランス試験の対象となる試験対象機器の一覧を選択可能に表示部に表示させることにより、シミュレーションを実行する試験対象機器の選択を要求する。
【0244】
図20は、図18に示すサーベイランス試験装置10Eのシミュレーション操作制御部120において表示される試験対象機器の選択画面の一例を示す図である。
【0245】
シミュレーション操作制御部120において表示される試験対象機器の選択画面130は例えば図20に示すように構成される。
【0246】
すなわち、シミュレーション操作制御部120に表示される試験対象機器の選択画面130には、「操作機器」の項目131aが設けられてシミュレーションを実行するサーベイランス試験の対象となる試験対象機器の一覧が選択可能に表示されるとともに、例えば「弁操作」や「ポンプ操作」等の項目131b,131cが設けられて、選択された試験対象機器についての操作内容を設定することができるように構成される。
【0247】
このため、ステップS83において、オペレータは、シミュレーション操作制御部120の試験対象機器の選択画面130において、試験対象機器を選択するとともに操作内容を設定する。
【0248】
次に、ステップS84において、シミュレーション操作制御部120は、選択された試験対象機器が設定された操作内容で実際に動作した際と同等の擬似的なプロセスデータであるシミュレーションデータを設定し、設定されたシミュレーションデータをプロセスデータ受信部16に与える。
【0249】
このとき、プロセスデータ受信部16に与えられるシミュレーションデータは、プロセスデータ送信部15から高速通信ネットワーク13を介してプロセスデータ受信部16に送信されるプロセスデータの伝送データ構成と同様の伝送データ構成とされる。
【0250】
このため、ステップS85において、プロセスデータ受信部16からシミュレーションデータがプロセスデータ保存部17に入力され、プロセスデータ保存部17に既に保存されているプロセスデータは、シミュレーションデータに更新される。
【0251】
この結果、ステップS86において、図1に示すサーベイランス試験装置10Eの場合と同様の作用によりシミュレーションデータに基づいてサーベイランス試験の試験ステップが実行され、サーベイランス試験の試験ステップをシミュレーションすることができる。
【0252】
すなわち、サーベイランス試験装置10Eは、サーベイランス試験制御部12にシミュレーションデータを設定してプロセスデータ受信部16に与えるシミュレーション操作制御部120を設けることにより、サーベイランス試験のシミュレーションの実施を可能とした構成である。
【0253】
従来のサーベイランス試験装置1においては、試験手順データベース21のサーベイランス試験手順情報が変更された際、変更後のサーベイランス試験手順情報にミス等の不適切な設定があると、サーベイランス試験の実行が継続不可能となって中断するのみならず、試験対象機器やプラント全体に影響を及ぼすリスクがあった。
【0254】
さらに、サーベイランス試験手順情報が不適切でありサーベイランス試験が中断した場合には、サーベイランス試験手順情報を再編集した後、再びサーベイランス試験を実行することとなり、サーベイランス試験手順情報の編集とサーベイランス試験の中断および再開を繰返し実施せざるを得ない状況となりオペレータによるサーベイランス試験手順情報の確認作業に労力を必要としていた。
【0255】
一方、サーベイランス試験装置10Eでは、サーベイランス試験手順情報が編集されたとしても、オペレータによるシミュレーション操作制御部120の操作により、編集後のサーベイランス試験手順情報に基づいて任意の試験対象機器についてサーベイランス試験およびサーベイランス試験制御部12の各部位の動作の健全性の確認を試験対象機器やプラント全体に影響を与えることなくシミュレーションにより容易に実施することができる。
【0256】
このため、サーベイランス試験装置10Eでは、サーベイランス試験手順情報が変更された場合におけるサーベイランス試験手順情報の確認作業を低減させるとともに、サーベイランス試験手順情報の確認作業の際の試験対象機器やプラント全体への影響を回避させることができる。
【0257】
図21は本発明に係るサーベイランス試験装置の第7の実施形態を示す構成図である。
【0258】
図21に示された、サーベイランス試験装置10Fでは、複数のサーベイランス試験制御部12a,12bを高速通信ネットワーク13に接続した構成が図1に示すサーベイランス試験装置10と相違する。他の構成および作用については図1に示すサーベイランス試験装置10と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
【0259】
サーベイランス試験装置10Fでは、複数の例えば2つのサーベイランス試験制御部12a,12bが高速通信ネットワーク13にそれぞれ接続される。
【0260】
各サーベイランス試験制御部12a,12bのプロセスデータ受信部16には、それぞれ互いに異なるネットワークアドレスであるマルチキャストアドレスが割り当てられる一方、プロセスデータ入力装置部11のプロセスデータ送信部15は、複数のネットワークアドレスを指定して送信可能なマルチキャストアドレス方式の伝送データ構成でプロセスデータを各プロセスデータ受信部16に送信する機能を備え、プロセスデータ受信部16、プロセスデータ送信部15および高速通信ネットワーク13によりマルチキャスト送信方式による情報の送受信が実現される。
【0261】
サーベイランス試験装置10Fでは、プロセスデータ入力装置部11のプロセスデータ送信部15から、各サーベイランス試験制御部12a,12bのプロセスデータ受信部16にプロセスデータが送信される。さらに、各サーベイランス試験制御部12a,12bにおいて、所要のサーベイランス試験のステップがそれぞれ実行される。
【0262】
すなわち、サーベイランス試験装置10Fは、複数のサーベイランス試験制御部12a,12bを高速通信ネットワーク13に接続することにより、並行して複数のサーベイランス試験を実行できるように構成したものである。
【0263】
例えば原子力プラントの安全系のサーベイランス試験においては、サーベイランス試験の実行中の試験対象機器が他の試験対象機器やプラントに影響を及ぼすのを回避させるため、あるいは複数のサーベイランス試験を並行させて実行させると誤操作や誤試験が生じる恐れがあるため、単一のサーベイランス試験のみを進行させていた。
【0264】
しかし、実際には、サーベイランス試験の実行による他の試験対象機器やプラントへの影響がなければ、試験対象機器の特性上同時に並行してサーベイランス試験を進行させることが可能であるものが多く存在し、誤操作や誤試験を回避させて並行して複数のサーベイランス試験を進行させることが可能なサーベイランス試験装置の構築が望まれた。
【0265】
サーベイランス試験装置10Fでは、各サーベイランス試験制御部12a,12bにおいて、単一のサーベイランス試験のみをそれぞれ進行しつつ、サーベイランス試験装置10F全体としては複数のサーベイランス試験を並行して進行させることができるため、試験対象機器の誤操作や誤試験を回避させるとともにサーベイランス試験に要する時間を短縮させてサーベイランス試験をより効率的に実行させることができる。
【0266】
図22は本発明に係るサーベイランス試験装置の第8の実施形態を示す構成図である。
【0267】
図22に示された、サーベイランス試験装置10Gでは、複数のサーベイランス試験制御部12a,12bに同時進行判定部140a,140bとインターロック情報データベース141a,141bとをそれぞれ設けた構成が図21に示すサーベイランス試験装置10Fと相違する。他の構成および作用については図21に示すサーベイランス試験装置10Fと実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
【0268】
サーベイランス試験装置10Gの各サーベイランス試験制御部12a,12bには、同時進行判定部140a,140bとインターロック情報データベース141a,141bとがそれぞれ設けられる。
【0269】
サーベイランス試験制御部12a,12bの各インターロック情報データベース141a,141bには、各サーベイランス試験制御部12a,12bにおいて並行してサーベイランス試験を実行する場合に、同時に試験ステップを進行させることが可能な試験対象機器のリストに相当するインターロック情報が予め保存される。
【0270】
図23は、図22に示すサーベイランス試験装置10Gのインターロック情報データベース141a,141bに保存されるインターロック情報の一例を説明する図である。
【0271】
図23に示すようにインターロック情報データベース141a,141bのインターロック情報150は例えば表により説明することが可能であり、ある1つのサーベイランス試験制御部12aにおけるサーベイランス試験で動作させる試験対象機器のリストが行方向に表示される一方、他のサーベイランス試験制御部12bにおけるサーベイランス試験で動作させる試験対象機器のリストが列方向に表示される。
【0272】
図23に示すインターロック情報150では、2つのサーベイランス試験制御部12a,12bにおける各サーベイランス試験で動作させる試験対象機器はHPCS、LPCS、RHRA、RHRB、RHRCおよびRCICの6種類あることが分かる。
【0273】
そして、2つのサーベイランス試験制御部12a,12bで並行してサーベイランス試験を実行する場合に、同時に試験ステップを進行させることが可能な試験対象機器の組合せである場合には対応する欄に○印が表示される一方、同時に試験ステップを進行させることができない場合には対応する欄に×印が表示される。
【0274】
例えば、図23のインターロック情報150の表によれば列がHPCSで行がLPCSの欄には○印が表示されているため、一方のサーベイランス試験制御部12aのサーベイランス試験においてHPCSを動作させて試験ステップを進行させていても同時に他方のサーベイランス試験制御部12bのサーベイランス試験においてLPCSを動作させて試験ステップを進行させることが可能であることが分かる。
【0275】
同様に例えば、列がHPCSで行がRHRAの欄には×印が表示されているため、一方のサーベイランス試験制御部12aのサーベイランス試験においてHPCSを動作させて試験ステップを進行させている場合、他方のサーベイランス試験制御部12bのサーベイランス試験においてRHRAを動作させて試験ステップを進行させることはできないということが分かる。
【0276】
尚、図23のインターロック情報150において、行と列を置き換えてもよい。
【0277】
一方、サーベイランス試験制御部12a,12bの同時進行判定部140a,140bは、サーベイランス試験を実行するために試験対象機器の動作開始を要求する旨の機器動作開始要求情報を試験進行表示部19から受けると、他のサーベイランス試験制御部12b,12aの同時進行判定部140b,140aに対し、他のサーベイランス試験制御部12b、12aにおいてサーベイランス試験の対象となっている試験対象機器についての試験状況情報の提供を高速通信ネットワーク13を介して要求する機能をそれぞれ有する。
【0278】
さらに、同時進行判定部140a,140bは、他のサーベイランス試験制御部12b,12aの同時進行判定部140b,140aから高速通信ネットワーク13を介して試験状況情報を受信する一方、他のサーベイランス試験制御部12b,12aの同時進行判定部140b,140aから試験対象機器についての試験状況情報の提供を要求された場合には、試験状況情報を作成して当該同時進行判定部140b,140aに送信する機能を有する。
【0279】
図24は、図22に示すサーベイランス試験装置10Gの同時進行判定部140a,140bにより作成される試験状況情報の一例を説明する図である。
【0280】
同時進行判定部140a,140bにより作成される試験状況情報160は、例えば表により説明することが可能であり、サーベイランス試験の対象となっている試験対象機器が実行中であるか未実行状態のであるかが0と1の2進数により示される。
【0281】
例えば、図24の例に示す試験状況情報160を作成した同時進行判定部140aが属するサーベイランス試験制御部12aでは、LPCSが実行中であることが分かる。
【0282】
また、同時進行判定部140a,140bは、インターロック情報データベース141a,141bのインターロック情報150を参照するとともに他の同時進行判定部140b,140aから受信した試験状況情報160に基づいて、試験進行表示部19から受けた機器動作開始要求情報に対応する試験対象機器の動作を開始させてサーベイランス試験を他のサーベイランス試験制御部12b,12aのサーベイランス試験と並行して進行させることができるか否かを判定する機能と、判定の結果、試験対象機器の動作を開始させることができる場合には、試験進行表示部19に試験対象機器の動作を開始させることができる旨を通知してサーベイランス試験を進行させる一方、試験対象機器の動作を開始させることができない場合には、試験進行表示部19に試験対象機器の動作を開始させることができない旨を通知してサーベイランス試験の進行を停止させる機能を有する。
【0283】
次に、サーベイランス試験装置10Gの作用について説明する。
【0284】
図25は、図22に示すサーベイランス試験装置10Gによりサーベイランス試験を実行する際の流れを示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
【0285】
まず、ステップS91において、オペレータは、サーベイランス試験を進行させるために、ある1つのサーベイランス試験制御部12aの試験進行表示部19に例えば試験対象機器の1つであるHPCSの動作開始を要求する旨の機器動作開始要求情報を入力する。
【0286】
このため、ステップS92において、試験進行表示部19は、入力されたHPCSの機器動作開始要求情報を同時進行判定部140aに与える。
【0287】
次に、ステップS93において、同時進行判定部140aは、試験進行表示部19からHPCSの機器動作開始要求情報を受けると、他のサーベイランス試験制御部12bの同時進行判定部140bに対し、他のサーベイランス試験制御部12bにおいてサーベイランス試験の対象となっている試験対象機器についての試験状況情報160の提供を高速通信ネットワーク13を介して要求する。
【0288】
このため、ステップS94において、他のサーベイランス試験制御部12bの同時進行判定部140bから他のサーベイランス試験制御部12bにおける試験状況情報160が高速通信ネットワーク13を介して送信される。
【0289】
次に、ステップS95において、同時進行判定部140aは、送信された試験状況情報160を受信して、インターロック情報データベース141aのインターロック情報150を参照する。
【0290】
そして、ステップS96において、同時進行判定部140aは、インターロック情報データベース141aのインターロック情報150に基づいて試験進行表示部19から受けた機器動作開始要求情報に対応する試験対象機器の動作を開始させることができるか否かを判定する。
【0291】
例えば、他の同時進行判定部140bから送信された試験状況情報160が図24に示すようにLPCSのみが実行中である旨の情報である場合において、インターロック情報150が図23に示す情報である場合には、動作の開始可能な試験対象機器は、HPCSとRCICのみである。
【0292】
ここで、試験進行表示部19から受けた機器動作開始要求情報は、HPCSに対するものであるため、同時進行判定部140aは、HPCSの動作を開始させることができると判定する。
【0293】
このため、ステップS97において、同時進行判定部140aは、試験進行表示部19にHPCSの動作を開始させることができる旨を通知し、オペレータはサーベイランス試験を進行させることができる。この結果、各サーベイランス試験制御部12a,12bにおいて、並行して複数のサーベイランス試験が実行される。
【0294】
一方、ステップS96の判定において、試験対象機器の動作を開始させることができないと判定した場合には、ステップS98において、同時進行判定部140aは、試験進行表示部19に試験対象機器の動作を開始させることができない旨を通知してサーベイランス試験の進行を停止させる。そして、再びステップS93において、同時進行判定部140aは、他のサーベイランス試験制御部12bの同時進行判定部140bに対し、試験対象機器についての試験状況情報160の提供を高速通信ネットワーク13を介して要求する。
【0295】
すなわちサーベイランス試験装置10Gは、試験対象機器を同時に動作させることが可能か否かを判定する同時進行判定部140a,140bを各サーベイランス試験制御部12a,12bにそれぞれ設けて、各同時進行判定部140a,140b間で高速通信ネットワーク13を介して互いに情報を送受信させることで、複数のサーベイランス試験制御部12a,12bにおいて同時に異なるサーベイランス試験が実行できるようにしたものである。
【0296】
従来のサーベイランス試験装置1では、複数のサーベイランス試験を実行する際、試験対象機器を動作させると他の試験対象機器と干渉する恐れがあるため、オペレータが試験対象機器の動作状況を十分に確認する必要が生じる一方、確認が不適切な状態で複数のサーベイランス試験を同時進行させるとプラントに不具合を発生させる恐れがあった。
【0297】
サーベイランス試験装置10Gでは、複数のサーベイランス試験制御部12a,12bにおいて、それぞれ異なるサーベイランス試験を同時進行させることができるため、サーベイランス試験に要する時間を短縮させることができる。
【0298】
また、試験対象機器の動作状況を自動的かつ容易に実施できるため、試験対象機器の動作状況についての管理労力を低減させてサーベイランス試験作業の効率化が可能となるのみならず、不適切な状態における複数のサーベイランス試験の同時進行に伴う試験対象機器同士の干渉を回避させることができる。
【0299】
尚、各実施形態におけるサーベイランス試験装置10、10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gを複合的に構成してもよい。例えば、サーベイランス試験装置10Aのサーベイランス試験制御部12に試験手順編集部60およびシミュレーション操作制御部120を設けてもよい。
【0300】
【発明の効果】
本発明に係るサーベイランス試験装置およびサーベイランス試験方法においては、原子力発電所等のプラントで実施されるサーベイランス試験において、試験対象機器の時間計測データの計測精度を低下させることなく、より簡易な構成で安価にサーベイランス試験を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサーベイランス試験装置の第1の実施形態を示す構成図。
【図2】図1に示すサーベイランス試験装置によりサーベイランス試験を実行する際の流れを示すフローチャート。
【図3】図1に示す試験手順データベースに保存されるサーベイランス試験手順情報の一例を示す図。
【図4】図1に示す時間計測部において試験対象機器の時間計測処理を実行する際の計測論理の一例を示す図。
【図5】図4に示す時間計測部による試験対象機器の時間計測処理における計測論理に対する計測アルゴリズムの一例を示すフローチャート。
【図6】本発明に係るサーベイランス試験装置の第2の実施形態を示す構成図。
【図7】図6に示すサーベイランス試験装置によりサーベイランス試験を実行する際の流れを示すフローチャート。
【図8】本発明に係るサーベイランス試験装置の第3の実施形態を示す構成図。
【図9】図8に示すサーベイランス試験装置によりサーベイランス試験を実行する際の流れを示すフローチャート。
【図10】本発明に係るサーベイランス試験装置の第4の実施形態を示す構成図。
【図11】図10に示すサーベイランス試験装置によりサーベイランス試験を実行する際の流れを示すフローチャート。
【図12】図10に示す試験手順編集部から試験進行表示部を介して表示される試験手順編集メニュー画面の一例を示す図。
【図13】図12に示す試験手順編集メニュー画面において、選択された系統、試験名および試験範囲に対する手順編集画面の一例を示す図。
【図14】図13に示すサーベイランス試験手順情報の手順編集画面において選択された手順の手順詳細情報編集画面の一例を示す図。
【図15】図12に示す試験手順編集メニュー画面において、選択された系統に対する機器編集画面の一例を示す図。
【図16】本発明に係るサーベイランス試験装置の第5の実施形態を示す構成図。
【図17】図16に示すサーベイランス試験装置によりサーベイランス試験を実行する際の流れを示すフローチャート。
【図18】本発明に係るサーベイランス試験装置の第6の実施形態を示す構成図。
【図19】図18に示すサーベイランス試験装置によりサーベイランス試験を実行する際の流れを示すフローチャート。
【図20】図18に示すサーベイランス試験装置のシミュレーション操作制御部において表示される試験対象機器の選択画面の一例を示す図。
【図21】本発明に係るサーベイランス試験装置の第7の実施形態を示す構成図。
【図22】本発明に係るサーベイランス試験装置の第8の実施形態を示す構成図。
【図23】図22に示すサーベイランス試験装置のインターロック情報データベースに保存されるインターロック情報の一例を説明する図。
【図24】図22に示すサーベイランス試験装置の同時進行判定部により作成される試験状況情報の一例を説明する図。
【図25】図22に示すサーベイランス試験装置によりサーベイランス試験を実行する際の流れを示すフローチャート。
【図26】従来のサーベイランス試験装置の構成図。
【符号の説明】
10,10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G サーベイランス試験装置
11 プロセスデータ入力装置部
12,12a,12b サーベイランス試験制御部
13 高速通信ネットワーク
14 プロセスデータ入力部
15 プロセスデータ送信部
16 プロセスデータ受信部
17 プロセスデータ保存部
18 時間計測部
19 試験進行表示部
20 試験進行制御部
21 試験手順データベース
22,22a,22b 時間計測項目データベース
23 プラントセンサ
30 サーベイランス試験手順情報
31 サブ試験手順情報
32 矢印記号
40 時間計測データ保存部
41 時間計測データ取出部
42 汎用ネットワーク
43 データ送信部
44 データ受信部
50 時間計測項目送信部
51 データ送受信部
52 データ送受信部
60 試験手順編集部
70 試験手順編集メニュー画面
71a,71b,71c 領域
72 試験手順編集ボタン
73 機器情報編集ボタン
80 手順編集画面
81 手順追加ボタン
82 手順削除ボタン
83 手順変更ボタン
84 手順コピーボタン
85 手順貼付けボタン
86 手順編集ボタン
87 設定ボタン
88 キャンセルボタン
90 手順詳細情報編集画面
100 機器編集画面
110 試験実行情報保存復元部
111 試験実行情報データベース
120 シミュレーション操作制御部
130 選択画面
131a,131b,131c 項目
140a,140b 同時進行判定部
141a,141b インターロック情報データベース
150 インターロック情報
160 試験状況情報

Claims (9)

  1. プロセスデータ入力装置部と、サーベイランス試験制御部と、前記サーベイランス試験制御部と前記プロセスデータ入力装置部とを接続する高速通信ネットワークとを具備し、前記プロセスデータ入力装置部は、プラントにおいてサーベイランス試験の対象となる試験対象機器に設けられたプラントセンサからプロセスデータを入力するプロセスデータ入力部と、このプロセスデータ入力部から前記プロセスデータを受けて前記高速通信ネットワークを介して前記サーベイランス試験制御部に送信するプロセスデータ送信部とを備える一方、前記サーベイランス試験制御部は、前記プロセスデータ送信部から送信された前記プロセスデータを受信するプロセスデータ受信部と、このプロセスデータ受信部により受信された前記プロセスデータを保存するプロセスデータ保存部と、前記試験対象機器についてのサーベイランス試験手順情報を保存する試験手順データベースと、前記サーベイランス試験において計測すべきデータ項目に時間を有する前記試験対象機器の種類についての時間計測項目情報を保存する時間計測項目データベースと、前記サーベイランス試験の進行状況を制御する試験進行制御部と、前記試験対象機器の動作時間についての時間計測処理を実行する時間計測部と、前記試験進行制御部から所要の情報を受けて表示させる一方、前記試験進行制御部に試験進行要求情報を与える試験進行表示部とを備え、前記試験進行制御部は、前記試験進行表示部から試験進行要求情報を受けると前記試験手順データベースを参照して前記サーベイランス試験手順情報を前記試験進行表示部に与えるとともに前記試験対象機器の動作時間計測が必要な場合には、時間計測要求情報を前記時間計測部に与え、さらに前記時間計測部からは前記試験対象機器の時間計測データを、前記プロセスデータ保存部からは前記プロセスデータをそれぞれ入力して前記試験進行表示部に与える一方、前記時間計測部は、前記試験進行制御部から前記時間計測要求情報を受けると前記時間計測項目データベースの前記時間計測項目情報を参照し、前記プロセスデータ保存部の前記プロセスデータに基づいて前記試験対象機器の動作時間を計測して前記時間計測データとして前記試験進行制御部に与えるように構成し、かつ前記サーベイランス試験制御部を複数個設けてマルチキャスト送信方式としたことを特徴とするサーベイランス試験装置。
  2. プロセスデータ入力装置部と、サーベイランス試験制御部と、前記サーベイランス試験制御部と前記プロセスデータ入力装置部とを接続するネットワークとを具備し、前記プロセスデータ入力装置部は、プラントにおいてサーベイランス試験の対象となる試験対象機器に設けられたプラントセンサからプロセスデータを入力するプロセスデータ入力部と、前記サーベイランス試験において計測すべきデータ項目に時間を有する前記試験対象機器の種類についての時間計測項目情報を保存する第1の時間計測項目データベースと、この第1の時間計測項目データベースの前記時間計測項目情報を参照し、前記プロセスデータ入力部から前記プロセスデータを受けて前記試験対象機器の動作時間についての時間計測処理を実行することにより時間計測データを得る時間計測部と、この時間計測部からは前記時間計測データを、前記プロセスデータ入力部からは前記プロセスデータをそれぞれ受けてネットワークを介して前記サーベイランス試験制御部に送信するデータ送信部とを備える一方、前記サーベイランス試験制御部は、前記データ送信部から送信された前記プロセスデータおよび前記時間計測データを受信するデータ受信部と、このデータ受信部により受信された前記プロセスデータを保存するプロセスデータ保存部と、前記データ受信部により受信された前記時間計測データを保存する時間計測データ保存部と、前記試験対象機器についてのサーベイランス試験手順情報を保存する試験手順データベースと、前記時間計測項目情報を保存する第2の時間計測項目データベースと、前記サーベイランス試験の進行状況を制御する試験進行制御部と、前記試験進行制御部から所要の情報を受けて表示させる一方、前記試験進行制御部に試験進行要求情報を与える試験進行表示部と、前記第2の時間計測項目データベースの前記時間計測項目情報を参照し、前記時間計測データ保存部から前記時間計測データを抽出して前記試験進行制御部に与える時間計測データ取出部とを備え、前記試験進行制御部は、前記試験進行表示部から試験進行要求情報を受けると前記試験手順データベースを参照して前記サーベイランス試験手順情報を前記試験進行表示部に与えるとともに前記試験対象機器の動作時間計測が必要な場合には、前記時間計測データ取出部から前記時間計測データを入力する一方、前記プロセスデータ保存部からは前記プロセスデータを入力し、入力した前記プロセスデータおよび前記時間計測データをそれぞれ前記試験進行表示部に与えるように構成し、かつ前記サーベイランス試験制御部を複数個設けてマルチキャスト送信方式としたことを特徴とするサーベイランス試験装置。
  3. プロセスデータ入力装置部と、サーベイランス試験制御部と、前記サーベイランス試験制御部と前記プロセスデータ入力装置部とを接続するネットワークとを具備し、前記プロセスデータ入力装置部は、プラントにおいてサーベイランス試験の対象となる試験対象機器に設けられたプラントセンサからプロセスデータを入力するプロセスデータ入力部と、前記サーベイランス試験において計測すべきデータ項目に時間を有する前記試験対象機器の種類についての時間計測項目情報を保存する第1の時間計測項目データベースと、この第1の時間計測項目データベースの前記時間計測項目情報を参照し、前記プロセスデータ入力部から前記プロセスデータを受けて前記試験対象機器の動作時間についての時間計測処理を実行することにより時間計測データを得る時間計測部と、この時間計測部からは前記時間計測データを、前記プロセスデータ入力部からは前記プロセスデータをそれぞれ受けて前記ネットワークを介して前記サーベイランス試験制御部に送信し、かつ前記時間計測項目情報を前記サーベイランス試験制御部から受信して第1の時間計測項目データベースの前記時間計測項目情報を更新する第1のデータ送受信部とを備える一方、前記サーベイランス試験制御部は、前記第1のデータ送受信部から送信された前記プロセスデータおよび前記時間計測データを受信し、かつ前記第1のデータ送受信部に前記時間計測項目情報を送信する第2のデータ送受信部と、この第2のデータ送受信部により受信された前記プロセスデータを保存するプロセスデータ保存部と、前記第2のデータ送受信部により受信された前記時間計測データを保存する時間計測データ保存部と、試験対象機器についてのサーベイランス試験手順情報を保存する試験手順データベースと、前記時間計測項目情報を保存する第2の時間計測項目データベースと、時間計測項目情報送信要求に対応する前記時間計測項目情報を前記第2の時間計測項目データベースから入力して前記第2のデータ送受信部に与える時間計測項目送信部と、前記サーベイランス試験の進行状況を制御する試験進行制御部と、前記試験進行制御部から所要の情報を受けて表示させる一方、前記試験進行制御部に試験進行要求情報を与える試験進行表示部と、前記第2の時間計測項目データベースの前記時間計測項目情報を参照し、前記時間計測データ保存部から前記時間計測データを抽出して前記試験進行制御部に与える時間計測データ取出部とを備え、前記試験進行制御部は、前記試験進行表示部から試験進行要求情報を受けると前記試験手順データベースを参照して前記サーベイランス試験手順情報を前記試験進行表示部に与え、前記試験対象機器の動作時間計測が必要な場合には、前記時間計測項目送信部に前記時間計測項目情報の送信を要求し、さらに前記時間計測データ取出部から前記時間計測データを入力する一方、前記プロセスデータ保存部からは前記プロセスデータを入力し、入力した前記プロセスデータおよび前記時間計測データをそれぞれ前記試験進行表示部に与えるように構成したことを特徴とするサーベイランス試験装置。
  4. 前記試験進行表示部から情報編集要求を受けて、前記試験手順データベースの前記サーベイランス試験手順情報および前記時間計測項目データベースの前記時間計測項目情報の少なくとも一方を編集する試験手順編集部を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のサーベイランス試験装置。
  5. 前記サーベイランス試験を中断した際の試験実行情報を保存する試験実行情報データベースと、前記試験進行表示部から進行中のサーベイランス試験を中断すべき旨の試験中断要求情報を受けた場合には、前記試験進行制御部に前記試験中断要求情報を与えることにより前記サーベイランス試験を中断すべき旨の要求を通知し、前記試験進行制御部から前記試験実行情報を受けて前記試験実行情報データベースに入力する一方、前記試験進行表示部から中断状態にあるサーベイランス試験を再開すべき旨の試験再開要求情報を受けた場合には、前記試験実行情報データベースから前記試験実行情報を入力して試験再開要求情報とともに前記試験進行制御部に与えることにより中断したサーベイランス試験の残りの作業を再開すべき旨を通知する試験実行情報保存復元部110を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のサーベイランス試験装置。
  6. 前記試験手順データベースの前記サーベイランス試験手順情報に基づいて対応する前記試験対象機器の擬似的な前記プロセスデータであるシミュレーションデータを作成することにより前記サーベイランス試験のシミュレーションを実行させるシミュレーション操作制御部を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のサーベイランス試験装置。
  7. 前記サーベイランス試験制御部を複数個設けてマルチキャスト送信方式としたことを特徴とする請求項記載のサーベイランス試験装置。
  8. 前記サーベイランス試験制御部を複数個設けてマルチキャスト送信方式とし、各サーベイランス試験制御部には、各サーベイランス試験制御部において並行して前記サーベイランス試験を進行させることが可能な前記試験対象機器のリストに相当するインターロック情報を保存するインターロック情報データベースと、前記サーベイランス試験の対象となっている前記試験対象機器についての試験状況情報を作成する同時進行判定部とを備え、前記同時進行判定部は、前記試験対象機器の動作開始を要求する旨の機器動作開始要求情報を前記試験進行表示部から受けると、他のサーベイランス試験制御部の前記同時進行判定部に対して前記試験状況情報を要求し、他のサーベイランス試験制御部の前記同時進行判定部から前記試験状況情報を受信して前記インターロック情報データベースのインターロック情報を参照することにより、前記試験対象機器の動作を開始させることが可能であるか否かを判定し、判定の結果を前記同時進行判定部に通知するように構成したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のサーベイランス試験装置。
  9. プラントにおいてサーベイランス試験の対象となる試験対象機器に設けられたプラントセンサからプロセスデータをプロセスデータ入力装置部に入力するステップと、前記サーベイランス試験において計測すべきデータ項目に時間を有する前記試験対象機器の種類についての時間計測項目情報のうち時間計測項目情報送信要求に対応する時間計測項目情報をネットワークを介して前記プロセスデータ入力装置部において受信し、前記プロセスデータ入力装置部において受信した前記時間計測項目情報を参照することにより前記プロセスデータを受けて前記試験対象機器の動作時間についての時間計測処理を実行して時間計測データを得るステップと、この時間計測データおよび前記プロセスデータをそれぞれネットワークを介して前記プロセスデータ入力装置部からサーベイランス試験制御部に送信するステップと、前記プロセスデータ入力装置部から送信された前記プロセスデータおよび前記時間計測データを前記サーベイランス試験制御部において受信するステップと、前記サーベイランス試験制御部において受信した前記プロセスデータを前記サーベイランス試験制御部において保存するステップと、前記サーベイランス試験制御部において受信した前記時間計測データを前記サーベイランス試験制御部において保存するステップと、前記サーベイランス試験の試験進行要求情報を受けて前記試験対象機器についてのサーベイランス試験手順情報を前記サーベイランス試験制御部において表示させるステップと、このサーベイランス試験手順情報において前記試験対象機器の動作時間計測が必要な場合には、前記サーベイランス試験制御部において前記時間計測項目情報を参照し、保存された前記時間計測データから所要の前記時間計測データを抽出するステップと、前記サーベイランス試験制御部において抽出された前記時間計測データおよび保存された前記プロセスデータのうち所要の前記プロセスデータを表示させるステップとを有することを特徴とするサーベイランス試験方法。
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