JPH10320040A - 定周期データの収集・保存システム - Google Patents

定周期データの収集・保存システム

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JPH10320040A
JPH10320040A JP12941697A JP12941697A JPH10320040A JP H10320040 A JPH10320040 A JP H10320040A JP 12941697 A JP12941697 A JP 12941697A JP 12941697 A JP12941697 A JP 12941697A JP H10320040 A JPH10320040 A JP H10320040A
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JP12941697A
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Takao Sawada
孝雄 澤田
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Fuji Electric Co Ltd
FFC Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
FFC Ltd
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Publication date
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  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収集データの時刻をデータベース側で付加し
ていたため、収集データに対する時刻が正確ではなく、
また、データベース装置を冗長化した際のデータ等値化
処理において、あるデータベース装置の内容を全て複写
する必要があるため処理時間が長い。 【解決手段】 定周期データに時刻及びステータスを制
御装置101側で付加してデータベース装置102が収
集し、保存時にその保存時刻により一意に保存位置を決
定し、その位置により収集時刻の管理を行う。これによ
り停止期間中のデータのみの複写で等値化処理を行うこ
とが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帳票データやプロ
セス制御システムなどで利用されるトレンドデータ等を
定周期で収集し、保存する機能を有する定周期データ収
集・保存システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に鉄鋼、水処理、ゴミ処理などのプ
ラントにおいて、温度、流量、圧力などの直接制御レベ
ルのフィードバック制御主体の計装制御、シーケンス制
御、電動機制御主体の電気制御などを有機的に行うプロ
セス制御システムが知られている。
【0003】このプラント、設備などを情報処理装置等
のディジタル機器により監視、操作及び制御を行うプロ
セス制御システムでは、システム内のあるいはシステム
に接続されている計測装置やセンサからの情報、システ
ム内の装置の状態を示す情報等のトレンドデータを定周
期に収集、保存を行うものがある。このようなプロセス
制御システムでは収集したトレンドデータを、プラント
の運転データとして時系列にグラフ表示したトレンドグ
ラフや表形式で表示した帳票の形でCRT画面に表示
し、さらには印字によりまたはファイルとして保存す
る。そしてこの保存したデータを、施設に異常が発生し
た際の解析などのプロセスの特性解析などに使用する。
【0004】従来、この様なプロセス制御システムでは
そのトレンドデータの収集・保存システムとして、2つ
の方式が知られている。図6は第1の方式によるデータ
の収集・保存システムの説明する図である。図6ではト
レンドデータを収集し、保持しておく制御装置602
と、その情報を一定周期毎に制御装置602より収集
し、保存してゆくデータベース装置601がLAN60
3を介して接続されている。データベース装置601内
には時刻情報の元となる時計604と収集した状態情報
をバッファ形式であるいはファイル形式で記憶する記憶
装置605がある。データベース装置601は一定周期
毎に制御装置602に対してトレンドデータの送信要求
をLAN603を介して送る。制御装置602はその送
信要求に対して、要求されたデータを返信する。そして
データベース装置601では制御装置602から送られ
てきたデータに、データベース装置601側から制御装
置602に送信要求を行った時点、あるいは制御装置6
02からデータを受け取った時点を時計604で計時し
た時刻情報を付加して、時系列順に記憶装置605に保
存してゆく。
【0005】また第2の方式によるデータ収集・保存シ
ステムとして、ブロードキャスト通信によるものがあ
る。図7はその方式を説明する図である。この方式では
図6の場合と同様、トレンドデータを収集、保持する制
御装置702と、その情報を一定周期毎に制御装置70
2より収集し、保存してゆくデータベース装置701が
LAN703を介して接続される構成である。
【0006】ブロードキャスト通信を行うデータベース
装置701、制御装置702等の各装置はメモリ領域と
してデュアルポートメモリによるブロードキャスト領域
を有する。図8はそのブロードキャスト領域の概念図で
ある。各装置のブロードキャスト領域は図8に示すよう
に更に装置毎に区分けされている。各装置内のプロセッ
サなどにより構成されている伝送処理部(不図示)は、
伝送処理として、定周期で自己の装置に割り当てられた
領域のデータを他の装置にLAN703を介して送信
し、また他の装置からのデータをブロードキャスト領域
内のその装置に割り当てられた領域に書込む。これによ
り、装置間での共有メモリが実現される。
【0007】データベース装置701は、この伝送処理
とは別に、定周期収集処理としてそのブロードキャスト
領域内の制御装置702が割り当てられた領域より定期
的にデータを読み出して収集する。この定周期収集処理
によりデータベース装置はトレンドデータの収集、保存
を行う。
【0008】このようにブロードキャスト通信による第
2のデータ収集・保存システムでは、制御装置702が
収集したトレンドデータを定期的にLAN703で構成
されるネットワーク上に流すと、データベース装置70
1はそのデータ(ブロードキャストデータ)をネットワ
ークより一定周期毎に収集し、収集時刻を付加して記憶
装置705に保存してゆく。
【0009】上述したこれら第1及び第2の収集・保存
システムにより収集されたデータは、データベース装置
内の記憶装置に収集された順番に保存されてゆく。図9
はそのデータの保存状態を示す図である。図9に示され
るように、データベース装置601(701)により収
集されたトレンドデータは、送信要求を行った時点、あ
るいは制御装置602(702)からデータを受け取っ
た時点の時刻情報が付加され、収集された順番に記憶装
置605(705)内の収集データを記憶する領域の先
頭から、前詰めで保存されていく。この場合、途中のデ
ータを何等かの理由で収集できなかった場合にも(図9
の場合は時刻3でのデータが欠落している)、その部分
は詰められて保存される。
【0010】また図6、7の構成ではデータを収集、保
存するデータベース装置は1台のみであるが、データベ
ース装置をバックアップ用に複数台併置して冗長性を持
たせ、システムの信頼性を向上させる構成がある。図1
0はデータを保存してゆくデータベース装置1001−
1と1002−2の2台の装置がLAN1003を介し
て制御装置1002と接続し、保存データの2重化を行
った場合の構成を示す図である。この様な構成の場合、
データベース装置1001−1及び1001−2は、そ
れぞれ自己が有するの時計1004−1、1004−2
に基づき、それぞれ動作してデータの収集・保存処理を
行う。この時計1004−1と1004−2はそれぞれ
独立しており、よってデータベース装置1001−1お
よび1001−2は非同期に制御装置1003よりデー
タを収集し、また収集したデータの保存時に付加する時
刻を示す情報もそれぞれの時計1004−1、1004
−2から取得した時刻に基づくものである。
【0011】図11は図10のデータベース装置100
1を2重化した場合における、各データベース装置10
01内の記憶装置1005でのデータの保存状態を示す
図である。データベース装置1001−1および100
1−2はそれぞれ自己の時計1004−1、1004−
2を用いてデータの収集、保存を行っているので、両装
置間のデータの収集時間はバラバラであり、拠って各デ
ータベース装置1001間で保存されているデータには
共用性がない。このため、停止状態から復旧したデータ
ベース装置が保存データの復元するためにバックアップ
のデータベース装置との間でデータの等値化処理を行う
場合には、自己の記憶装置にバックアップのデータベー
ス装置に記憶されているデータを全て複写するという操
作が必要である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な従来のデータ収集・保存システムにおいては以下の様
な問題点がある。
【0013】まずデータベース装置601が制御装置6
02に対してデータの要求を行ってデータを収集する第
1の方式によるシステムでは、データの収集時刻の管理
をデータベース装置側が行っており、よってデータの保
存時に付加する時刻情報と制御装置が実際にデータを収
集した時刻にはタイムラグが発生するため、保存データ
の収集時刻とそれに付加されている時刻情報の値との間
に誤差が生じる。
【0014】また図7の第2の方式の様なブロードキャ
スト通信によるシステムでは、各装置のブロードキャス
ト領域間でデータの転送を行う際、各装置間ではデータ
の送達確認を行っておらず、さらにネットワーク中のデ
ータをデータベース装置601の伝送処理部がデータの
定周期収集処理とは独立してメモリ(ブロードキャスト
領域)に直接書込む方式のため、データが定周期で確実
に更新されているかのチェックを行うことが困難であ
り、よって収集、保存したデータの正当性に問題があ
る。
【0015】次に収集データの保存は、記憶装置605
(705)に収集したデータを前詰めで順番に保存して
いくため、正常にデータを収集している間は等間隔周期
でデータが保存されるが、何等かの理由でデータが収集
できなかった期間、欠損期間があった場合や、時計60
4(704)の時刻設定時に設定時刻がずれた場合に
は、等間隔の周期でデータが保存されなくなる。従って
記憶装置605(705)より保存データを読み出して
画面上に表示を行う場合には、データが収集できなかっ
た場合を考慮して、欠損期間中のデータも含めて時系列
にデータを整列させる処理が必要となる。また保存デー
タには1回の収集データ毎に時刻を保持しているため、
保存データ数に比例して時刻情報も必要となり、よって
保存データの内時刻情報のために多くのデータ量を必要
とし、時刻情報のために大きな保存領域が占有される。
【0016】更に図10の様にデータベース装置を複数
台併置して収集データのバックアップを行う場合、各デ
ータベース装置は互いに独立して非同期でデータの収集
・保存を行っているため、記憶内容がデータベース装置
間で一致しない。従って、停止状態から復旧したデータ
ベース装置が保存データの等値化処理を行う際には、停
止期間中のデータのみならず全データを他のデータベー
ス装置から読み出して複写処理を行う必要があり、よっ
てその処理に多くの時間を要する。
【0017】本願発明は上記の問題点を解決した帳票や
プロセス制御システムなどにおける定周期データの収集
・保存システム及びその方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、帳票データや
プロセス制御システムなどのシステム内の所望データ等
を定周期に収集する収集装置と、前記収集装置よりデー
タを受け取り保存するデータベース装置を有するデータ
収集・保存システムに係るものである。
【0019】上記収集装置は、収集手段、計時手段、受
け渡し手段を有する。収集手段は、システム内のデータ
を一定の収集周期で収集する。計時手段は、上記収集手
段がデータを収集する時間を計時する。
【0020】受け渡し手段は、上記収集手段が収集した
データを上記計時手段が計時した収集時間を示す情報と
共に受け渡す。また、上記データベース装置は、受け取
り手段、保存手段を有する。
【0021】受け取り手段は、上記データを上記収集し
た時間を示す情報と共に上記収集手段より受け取る。保
存手段は、上記データを上記時間を示す情報に基づいて
保存領域に保存する。
【0022】また記収集装置内の受け渡し手段は、デー
タ、収集時間を示す情報に加えて上記システム内のステ
ータスを表すステータス情報受け渡し、上記データベー
ス装置内の保存手段は、該データと共に該ステータス情
報を保存領域に保存する構成にすることも可能である。
【0023】データを保存する保存手段の保存領域は、
データ収集が進み領域が一杯になると古いデータの位置
に新しいデータを順次上書してゆくサイクリックな保存
構造を有する。任意の時間を基準時間、基準時間での収
集データの保存領域での保存位置を基準位置とすると、
上記データの上記保存領域での保存位置は、上記基準位
置、基準時間、上記収集周期、上記時間を示す情報及び
上記保存領域の最大保存可能数に基づいて、例えば上記
基準時間と収集時間との差を上記収集周期と上記最大保
存可能数で割った剰余と上記基準位置とに基づいて決定
される。
【0024】また本発明のデータ収集・保存システムで
は、上記データベース装置を複数並列に有し、各データ
ベース装置の受け取り手段は同一の収集装置より同一の
データを受け取る構成にすることも可能である。
【0025】この場合、上記複数のデータベース装置の
うちの1つが保存データの復旧を行う際、該データベー
ス装置はデータ等値化手段を更に有し、該データ等値化
手段は自己が未収集のデータのみ他の保存手段より読み
出して複写することにより保存データの復旧を行う。
【0026】本発明によるデータ収集・保存システムで
は、収集データの収集時間を示す情報は、システム内よ
りデータを収集する収集装置により与えられるので、収
集時間を示す情報と実際にデータを収集した時間とには
誤差が生じない。
【0027】また、収集したデータの保存位置を上記収
集時間を示す情報に基づいて決定されるので、収集デー
タ毎に時間情報を付加する必要が無い。更に、データベ
ース装置を複数併設し保存データのバックアップを行う
構成の場合、データベース装置のうちの1つが保存デー
タの復旧を行う際、該データベース装置は自己が未収集
のデータのみ他のデータベース装置より読み出して複写
することにより保存データの復元を行えるので、高速な
等値化処理を実現できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図に従って本発明の一実施
形態を説明する。図1は本実施形態におけるプロセス制
御システムでのデータ収集・保存システムの構成例であ
る。
【0029】図1のデータ収集・保存システムはデータ
ベース装置101、制御装置102及びLAN103か
ら構成されている。図1ではシステム内の、あるいはシ
ステムに接続されている計測装置やセンサからトレンド
データを収集し、保持しておく制御装置102と、その
情報を一定周期毎に制御装置102より収集し、保存し
てゆくデータベース装置101がLAN103を介して
接続されている。データベース装置101内には時刻情
報の元となる時計104と収集した状態情報をバッファ
あるいはファイル形式で記憶する記憶装置105があ
る。LAN103は、プロセス制御システム内の各装置
を接続し、システム内にネットワークを構築するもので
ある。また制御装置102が収集するトレンドデータと
しては、例えば各種の検出端より取込まれる温度、圧
力、流量などの測定値、それらの設定値、あるいは測定
値と設定値の偏差を計算し制御演算を行い、制御の調整
を行うための操作出力値などがある。
【0030】制御装置102にはトレンドデータ収集に
必要な定義情報106が予め登録記憶されている。この
定義情報106としては、例えば収集対象データ識別番
号、領域アドレス、データの収集周期、データベース装
置の識別番号などがある。この内収集対象データ識別番
号は収集対象データの種類を一意に識別する番号、領域
アドレスは収集したデータを格納する領域を示す制御装
置102内のメモリの実アドレス、収集周期は制御装置
102が各所より定周期にデータを収集するその収集周
期を示す時間情報、データベース装置の識別番号はデー
タベース装置を一意に識別する番号である。これらの定
義情報106に基づき、制御装置102は自己の時計1
04によりー定周期毎にシステム内、システムに接続さ
れている装置からデータを収集し、収集したデータを自
己のメモリに格納し、同時に収集時刻情報、ステータス
情報を付加してデータベース装置101に送信する。
【0031】このステータス情報とは、断線、故障など
のシステム内の異常を知らせる情報である。図2にその
ステータス情報201の例を示す。図2のステータス情
報201は16ビットの情報で、各ビット毎にシステム
内の各ステータスを割り当てておき、そのビットを例え
ば正常なら0、異常が発生したなら1にすることにより
システム内の状態を表す。図2の場合ではビット0にセ
ンサの故障を知らせる情報が、ビット1には断線の有無
を知らせる情報が割り当てられており、異常発生時には
対象ビットが0から1にセットされる。
【0032】この様に本発明では、トレンドデータの収
集時刻を示す時刻情報は、データを各装置より収集する
制御装置102により、制御装置102内の時計104
に基づいたものが用いられる。
【0033】データベース装置101は、このような制
御装置102から送られたトレンドデータをLAN10
3を経由して受信(収集)し、保存処理を行う。本実施
形態では、データベース装置101が制御装置102よ
り収集した収集データを保存する保存領域として、記憶
装置105内にある決まった大きさの領域を確保する。
この保存領域は、データ収集が進み領域が一杯になると
古いデータの位置に新しいデータを順次上書してゆく、
サイクリック形式の構造となっている。
【0034】保存領域は1回の収集で保存されるデータ
(レコード)の大きさを基本単位として収集データの保
存位置が管理されており、レコードの保存位置を示す情
報として、基準位置から順に0、1、2、..と物理
的、あるいは論理的に位置が決められている。そしてデ
ータの保存時には、基準時間の次の収集時のデータが位
置1に、2番目の収集時のデータが位置2に、..と順
番に保存される。尚このレコードの大きさは、保存位置
を求めるため変換表を間に入れる、あるいはレコードを
リスト構造にする等の方法により可変長にすることも可
能である。
【0035】またデータベース装置101は、この保存
領域の保存構造を管理する管理情報として、基準時刻
(位置)、最新収集時刻、最新収集位置、最旧収集時
刻、最旧収集位置、収集周期、保存データ数などを記憶
装値105内の上記保存領域とは別の場所に記憶してい
る。この内基準時刻(位置)は上記保存領域のデータ保
存構造の基準となる時刻情報(位置)、最新収集時刻及
び最新収集位置は保存領域に保存されているレコードの
うち最も新しいものの収集時刻と保存領域での保存位
置、最旧収集時刻と最旧収集位置は保存領域内のレコー
ドのうち最も古いものの収集時刻と保存領域での保存位
置、収集周期は定周期にデータを収集するその収集周期
を示す時間情報、保存データ数は保存領域内に保存可能
なデータの最大数(レコードの最大数)である。
【0036】この様に、本実施例におけるデータベース
装置101は時間情報として、最旧収集データと最新収
集データの保存時間のみを記憶する。またこの中の内最
旧収集データの保存時間は、収集データの時刻範囲を特
定するためものなので、時刻範囲が特定できる場合は省
くことが出来る。またこの最旧収集データの保存時間の
代わりに、例えばデータの現在の収集点数等の情報を用
いて、時刻範囲を特定することも可能である。
【0037】領域内のデータの保存位置は、基準時刻で
の保存位置を基準位置(0)に設定し、この基準時刻と
そのデータを収集した収集時刻から相対的に決定され
る。保存領域におけるデータ(レコードの)保存位置
は、基準位置を0とすると、次の計算式により求められ
る。 保存位置=((収集時刻−基準時刻)/収集周期) m
od 保存データ数 上式で“mod”はモジュロを表すものであり、一般に
A mod B =CはAをBで割った余りがCである
ことを意味する。
【0038】収集したデータは、この計算式より収集時
刻に基づいて保存位置を算出する。そして保存領域内に
おける、この保存(物理的或いは論理的)位置にデータ
を保存する。
【0039】図3に、図1のデータ収集・保存システム
で保存した収集データの保存例を示す。保存領域には、
管理情報により定義されている基準位置(0)より収集
順に保存位置1、2、..と収集データが保存されてゆ
く。保存位置は上述した式による決まり、よって何等か
の理由でデータを収集できなかった場合には、そのデー
タの保存位置はとばされる。つまり、収集出来なかった
データの保存位置はデータが保存されていない空き領域
となる。データの収集が進み、収集したデータの数(実
際には収集できなかった場合も含む)が保存領域の最大
保存数(保存データ数)を過ぎると、保存位置は基準位
置(位置0)に戻り、古いデータの上を上書きしてゆ
く。またこの保存処理中、管理情報の最新収集時刻・位
置及び最旧収集時刻・位置を更新してゆく。
【0040】この様に本実施形態における収集データの
保存構造は、保存位置が収集時間により決定されるた
め、収集データそれぞれに対応して収集時刻を示す情報
が記憶されていなくても、その保存位置と最新収集デー
タまたは最旧収集データの時刻情報および保存位置から
相対的に、その収集時刻を知ることが出来る。
【0041】また本発明におけるシステムではデータを
記憶するデータベース装置を多重化し、冗長性をもたせ
てシステムの信頼を向上させる構成にすることも可能で
ある。
【0042】図4は上述した図1のデータ収集・保存シ
ステムで、更に収集したデータを保存するデータベース
装置を併設してデータのバックアップを行い、多重化に
よりシステムの信頼性を向上させた場合の構成例であ
る。なお図4の構成において、二重化したデータベース
装置401−1と401−2は、制御装置402から同
一対象のデータを収集するものとする。
【0043】データベース装置401−1及び401−
2は、それぞれ制御装置402からデータを受信(収
集)し、図1の構成の場合と同様のデータ保存処理を各
データベース装置401−1及び401−2がそれぞれ
行い、自己の記憶装置405(405−1,405−
2)内の保存領域に、前記した式を用い、収集時間に基
づいた位置へ収集データを保存してゆく。
【0044】このようにしてデータ収集及び保存処理を
行ったデータベース装置401−1と401−2の間で
の収集データは、収集が成功したデータでは同一収集時
刻に対する収集データ値及び保存位置(基準位置に対す
る相対位置)が全く同じになる。
【0045】次に上述した図4のデータベース装置40
1を2重化し、収集データのバックアップを行う構成に
おいて、復旧したデータベース装置の保存データの復元
を行うデータの等値化処理の流れを図5に示す。
【0046】図5は本発明での、一方のデータベース装
置が停止し(図5の場合データベース装置401−
1)、その後復旧した際に停止期間中に収集できなかっ
たデータのみを他のデータベース装置から検索して読み
出すことを可能とし、高速にデータの復元を行う等値化
処理の流れを示すものである。
【0047】図5(a)は等値化処理を行う前の収集デ
ータの保存状態を示している。図5(a)において、2
台のデータベース装置401−1、401−2が正常に
データを収集している期間でのデータの値及びそのデー
タが保存されている保存領域での保存位置は、両装置間
で全く同一である。また、データベース装置401−1
の停止期間(欠損期間)中は、その期間中に収集・保存
が行われるはずであったデータの保存領域は欠損領域
(空き領域)として前詰めされずにそのまま残り、この
間データベース装置401−2ではデータ収集を正常に
行っている。
【0048】次にデータベース装置401−1が復旧
し、等値化処理が行われた後のデータの保存状態を図5
(b)に示す。データベース装置401−1が停止状態
から復旧後、保存データの復元を行うためにデータのバ
ックアップを行っているデータベース装置401−2と
の間でデータの等値化処理を行う場合、データベース4
01−2に保存されている収集データの内、最新(最
終)時刻から復旧時の時刻までの期間(停止期間)の保
存データBのみを、データベース装置401−1の停止
期間に対応する領域と同じ領域(位置)から読み出し、
読み出したデータをデータベース装置401−1の停止
期間に対応する領域に保存する。この様に正常時の保存
データAは読み出すことなしに、停止期間中の保存デー
タBのみの複写だけで等値化処理を完了させることが出
来、高速にデータの復元が可能となる。
【0049】以上の実施形態の説明のおいては、トレン
ドデータに適用した場合を示したが、本発明は帳票のデ
ータ等の他の用途にも使用できることは勿論である。以
上の様に本発明のデータ収集・保存システムによれば、
制御装置側で収集データに時刻を付加することにより時
刻に対して正確なデータ収集を行うことが可能となる。
【0050】また、収集時刻により一意にデータの保存
位置が決まるので、1データ毎に時刻情報を付加しする
必要が無く容量の節減が可能となる。またこの保存構造
は、1データ毎に時刻を完全に保証しているため、デー
タの時系列性も完全に保証出来、よって保存データの読
みだし時に時系列データの整列処理が不用となり、デー
タの加工時の負荷軽減の役割を果たす。
【0051】さらにデータベース装置を多重化し保存デ
ータのバックアップを行う構成にする場合、一方のデー
タベース装置が停止しその後データの復旧を行う際に、
データの保存構造が同一なため、停止期間のデータのみ
を他のデータベース装置から高速に検索して読み出し、
複写することで保存データの復元出来、等値化処理時間
の節減が可能となる。
【0052】
【発明の効果】以上の様に、本発明によるデータ収集・
保存システムによれば、収集時刻を示す情報と実際にデ
ータを収集した時刻とには誤差が生じないので、時刻に
対して正確なデータ収集を行うことが可能となる。
【0053】また、収集データ毎に収集時刻の情報を付
加する必要が無くなり、保存データの容量の節減が可能
となる。更に、収集データの保存構造はデータの時系列
性を完全に保証しているため、保存データの読み出し時
にデータの時系列整列処理が不用となり、データ加工時
の負荷軽減の役割を果たす。
【0054】またデータベース装置をバックアップ構成
にする場合その後データの復旧を行う際に、データの保
存構造が同一なため、停止期間のデータのみを高速に検
索して読み出し転写すことができ、等値化処理時間の節
減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるデータの収集・保存システ
ムの説明図である。
【図2】ステータス情報の例である。
【図3】図1のシステムで収集・保存したデータの保存
状態の説明図である。
【図4】データベース装置を2重化したシステムの図で
ある。
【図5】図4のシステムにおけるデータの保存及び等値
化処理を示す図である。
【図6】従来の第1のデータの収集・保存システムの説
明図である。
【図7】従来の第2のデータの収集・保存システムの説
明図である。
【図8】ブロードキャスト領域を説明する概念図であ
る。
【図9】従来の収集・保存システムによるデータ保存例
(時刻3でのデータが欠損の場合)である。
【図10】従来のデータ収集・保存システムにおいてデ
ータベース装置を2重化した構成を示す図である。
【図11】図10の構成におけるデータの保存状態を示
す図である。
【符号の説明】
101、601、701、 データベース装置 102、602、702、 制御装置 103、603、703 LAN 104、604、704 時計 105、605、705 記憶装置 106 定議情報

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システム内の所望データを定周期に収集
    する収集装置と、前記収集装置より前記データを受け取
    り保存するデータベース装置を有するデータ収集・保存
    システムにおいて、 前記収集装置は、 システム内の前記データを一定の収集周期で収集する収
    集手段と、 前記収集手段が前記データを収集する時間を計時する計
    時手段と、 前記収集手段が収集した前記データを前記計時手段が計
    時した収集時間を示す情報と共に受け渡す受け渡し手段
    とを有し、 前記データベース装置は、 前記データを前記収集した時間を示す情報と共に前記収
    集手段より受け取る受け取り手段と、 前記データを前記時間を示す情報に基づいて保存領域に
    保存する保存手段と、 を有することを特徴とするデータ収集・保存システム。
  2. 【請求項2】 前記収集装置内の受け渡し手段は、デー
    タ、収集時間を示す情報に加えて前記システム内のステ
    ータスを表すステータス情報受け渡し、前記データベー
    ス装置内の保存手段は、該データと共に該ステータス情
    報を保存領域に保存することを特徴とする請求項1記載
    のデータ収集・保存システム。
  3. 【請求項3】 前記データの前記保存領域での保存位置
    は、前記保存領域での基準位置、基準時間、前記収集周
    期、前記時間を示す情報及び前記保存領域の最大保存可
    能数に基づいて決定されることを特徴とする請求項1又
    は2記載のデータ収集・保存システム。
  4. 【請求項4】 前記保存手段の保存領域は、前記基準時
    間での保存位置を基準位置とするサイクリックな保存構
    造を有し、前記保存位置は、前記基準時間と収集時間と
    の差を前記収集周期と前記最大保存可能数で割った剰余
    と前記基準位置とに基づいて決定されることを特徴とす
    る請求項3記載のデータ収集・保存システム。
  5. 【請求項5】 前記データベース装置を複数並列に有
    し、各データベース装置の受け取り手段は同一の収集装
    置より同一のデータを受け取ることを特徴とする請求項
    1、2、3、又は4記載のデータ収集・保存システム。
  6. 【請求項6】 前記複数のデータベース装置のうちの1
    つが保存データの復元を行う際、該データベース装置は
    自己が未収集のデータのみ他の保存手段より読み出して
    複写するデータ等値化手段を更に有することを特徴とす
    る請求項5記載のデータ収集・保存システム。
  7. 【請求項7】 システム内の所望データを定周期に収集
    する収集装置と、前記収集装置より前記データを受け取
    り保存するデータベース装置を有するシステムにおける
    データ収集・保存方法において、 前記収集装置で、 システム内の前記データを一定の収集周期で収集し、 前記データを収集する時間を計時し、 前記データを収集時間を示す情報と共に受け渡し、 前記データベース装置で、 前記データを前記収集した時間を示す情報と共に前記収
    集装置より受け取り、 前記データを前記時間を示す情報に基づいて保存領域に
    保存することを特徴とするデータ収集・保存方法。
JP12941697A 1997-05-20 1997-05-20 定周期データの収集・保存システム Withdrawn JPH10320040A (ja)

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