JPH10304021A - 伝送装置監視制御システムにおけるアラーム履歴管理方式 - Google Patents

伝送装置監視制御システムにおけるアラーム履歴管理方式

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JPH10304021A
JPH10304021A JP9126302A JP12630297A JPH10304021A JP H10304021 A JPH10304021 A JP H10304021A JP 9126302 A JP9126302 A JP 9126302A JP 12630297 A JP12630297 A JP 12630297A JP H10304021 A JPH10304021 A JP H10304021A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】処理部が二重化された伝送設備監視制御システ
ムにおいて、被監視対象にて発生したアラームの履歴を
両系の処理部に書き込むことにより、運用系によらない
履歴の参照を可能とすると共に、両系の履歴内容を常に
一致させるアラーム管理方式の提供。 【解決手段】二重化された処理部a,bと操作コンソー
ルcより構成され、処理部の現用系においては、自系で
のアラームの履歴の書き込みを行うと共に待機系である
他系へのアラーム履歴の書き込みを行う手段を備え、自
系での前記アラーム履歴の書き込みを行う際に履歴書き
込みを計数するカウンタの値を更新させ、一定間隔に
て、現用系及び予備系の処理部内の履歴書き込みカウン
タの値を比較し、これらの値が不一致の時に、履歴書き
込みカウンタのカウンタ値の大きい系から小さい系へ、
履歴情報のコピーを行い、両系の履歴情報を一致させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アラーム履歴管理
方式に関し、特に伝送装置の監視制御を行うオペレーシ
ョン・システムにおいて、被監視対象である伝送装置及
び伝送路アラームの履歴管理方式に関する。
【0002】
【従来の技術】上記技術分野に関連する公知文献として
例えば下記記載のものが挙げられる。
【0003】(1)特開平3−79135号公報には、
現用システム#0から障害発生時にはコールドスタンバ
イ状態の予備システム#1に切り替えることが可能であ
り、しかも使用されていない側のシステムがコールドス
タンバイ状態なのか、それとも障害が発生したシステム
なのか判別可能とした二重化システム切替方式が提案さ
れている。
【0004】(2)特開平5−158818号公報に
は、操作及びアラーム等の履歴を管理する場合におい
て、履歴データの収集が何時から開始されたかを知るこ
とができるようにした履歴管理方式が提案されている。
この履歴管理方式では、最も古い履歴データに新しい履
歴データの上書きが生じた際に、上書きされる履歴デー
タの時刻データを保持するものである。
【0005】従来の処理部が二重化された伝送装置監視
制御システムにおいては、被監視対象にて発生したアラ
ームの履歴を、処理部の現用系において記録しており、
運用系が切り替わる度に、その時点で現用系である処理
部にて、履歴の記録を行っている。このため、各々の系
の履歴情報は、両系(現用系と予備系)で異なる内容と
なる。
【0006】また、履歴情報は、管理対象の情報を保有
するデータベース内に格納保持され、このデータベース
のバックアップを例えば磁気テープ等の他の媒体に採取
する場合、履歴情報も同時に採取される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
履歴管理方式では、アラームの履歴を、処理部の現用系
のみでしか記録しておらず、運用系が切り替わると、処
理部のその時々の現用系で個別にアラーム履歴が記録さ
れるため、全体の履歴情報を参照するためには、系の切
り替えを行い、それぞれの系の履歴情報を参照する、必
要があった。
【0008】また、両系のデータベースが不一致(不整
合)を起こした際に、片系から他系へのデータベースコ
ピーを行うと、コピーされた側の履歴が上書きされて消
去されるという問題があった。
【0009】したがって、本発明は、上記問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的は、アラーム履歴情
報を二重化された処理部の両系へ書き込むことにより、
運用系によらない履歴の参照を行うことを可能とし、保
守性を向上させるとともに、両系の履歴書き込みカウン
タの比較により不一致時に履歴情報コピーを行い履歴情
報を両系にて一致させ信頼性を向上させる、アラーム履
歴管理方式を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のアラーム履歴管理方式は、被監視対象であ
る伝送装置より発出されるアラームを受信し、上位装置
に対して通知処理を行う二重化された処理部を備え、前
記処理部の現用系においては、自系でのアラーム履歴情
報の書き込みを行うと共に、待機系である他系処理部へ
の前記アラーム履歴情報の書き込みを行う手段を備え、
各系の処理部はアラーム履歴情報の書き込みを行う際に
履歴書き込み回数を計数する履歴書込カウンタの値を更
新し、一定間隔にて、現用系及び待機系の処理部内の履
歴書込カウンタの値を比較し、これらの値が不一致の時
に、前記履歴書込カウンタのカウンタ値の大きい方の系
の処理部から小さい方の系の処理部へ、アラーム履歴情
報のコピーを行い、両系の履歴情報を一致させる手段を
有することを特徴とする。
【0011】また、本発明は、被監視対象である伝送装
置より発出されるアラームを受信し、上位に対して通知
処理を行う二重化された処理部を備え、前記各処理部
が、それぞれ、アラーム受信部と、アラーム通信処理部
と、履歴処理部と、履歴格納部と、を備え、前記アラー
ム受信部は、被監視対象からアラームの受信を行い前記
アラーム通信処理部へアラームを転送し、前記アラーム
通信処理部は、アラームを上位装置に伝送すると共に、
前記履歴処理部に対して履歴書き込み命令を送出し、前
記履歴格納部は、アラームの履歴を格納すると共に、履
歴書き込みカウンタを内蔵し、前記履歴処理部は、アラ
ームの履歴を前記履歴格納部へ書き込むと共に前記履歴
書き込みカウンタの値を更新し、且つ待機系の処理部へ
の書き込み処理を行い、さらに、アラーム表示を行う操
作コンソールを備え、前記操作コンソールが、前記履歴
格納部内の前記履歴書き込みカウンタの値を定期的に比
較し、一致しない場合には、値の大きい方から小さい方
へ、前記履歴格納部の内容を複写することにより、前記
処理部が有するアラーム履歴情報を、0、1系で常に一
致させるアラーム比較手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0012】[発明の概要]本発明においては、処理部
の現用系においては自系での履歴書き込みを行うと共に
待機系である他系への履歴の書き込みを行う手段を有す
る。また、履歴の書き込みを行う際に、カウンタの値を
増加させて生き、一定間隔にて、両系処理部内のカウン
タ値比較を行い、不一致発生時にカウンタ値の大きい系
から小さい系へ、履歴情報のコピーを行い、両系の履歴
情報を一致させる手段を有する。
【0013】上記のように構成されてなる本発明のアラ
ーム履歴管理方式によれば、両系処理部にて同一内容の
アラーム履歴書き込みを行うため、運用系に拘らず、過
去の一連のアラーム履歴を参照する事ができ、また履歴
書き込みカウンタの定期的な比較による履歴コピー処理
により、両系の履歴情報を常に一致させておくことがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の実施の形態の構成を示す
図である。図1を参照すると、本発明の実施の形態は、
被監視対象である伝送装置より発出されるアラームを受
信し上位に対して通知処理を行う、0系と1系に二重化
された処理部a、bを備え、各処理部a、bは、それぞ
れ、アラーム受信部a1、b1と、アラーム通信処理部
a4、b4と、履歴処理部a2、b2と、履歴格納部a
3、b3と、を備えて構成されている。
【0016】このうち、アラーム受信部a1、b1は、
被監視対象から、アラームの受信を行い、アラーム通信
処理部a4、b4へそれぞれアラームを転送する。
【0017】アラーム通信処理部a4、b4は、アラー
ムを上位装置に伝送すると共に、履歴処理部a2、b2
に対して、履歴書き込み命令を送出する。
【0018】履歴処理部a2、b2は、アラームの履歴
をアラーム格納部a3、b3へ1つ記録すると共に、履
歴書込カウンタのカウンタ値を1つずつ増やしていき、
また待機系処理部への書き込み処理を行う。
【0019】履歴格納部a3、b3は、アラームの履歴
を格納すると共に、履歴書き込みカウンタを内蔵する。
【0020】また図1を参照して、本発明の実施の形態
においては、アラーム表示部c2にアラームの表示を行
う操作コンソールcを備えており、操作コンソールc
は、両系の履歴格納部a3、b3内の履歴書き込みカウ
ンタの値を定期的に比較し、一致しない場合は値の大き
い方の系から小さい方の系へ履歴格納部の内容を複写す
るアラーム比較部c1を備えている。
【0021】図2は、本発明の実施の形態の処理フロー
を説明するための流れ図である。図1及び図2を参照し
て、本発明の実施の形態の動作について説明する。
【0022】0系処理部aが現用系である場合を仮定す
ると、被監視対象から発出されたアラームはアラーム受
信部a1、b1にて受信後、現用系であるアラーム受信
部a1においてのみアラーム通信処理部a4へ転送さ
れ、アラーム通信処理部a4ではアラーム発生対処(箇
所)の名所付与等の操作を行った後、操作コンソールc
へ転送すると共に、履歴処理部a2へアラーム内容と共
に、履歴書き込み処理命令を送信する。
【0023】履歴処理部a2は、履歴格納部a3への履
歴書き込みを行い、履歴格納部a3内の履歴書込カウン
タのカウンタ値を1つ増加させると共に、待機系である
1系処理部bの履歴処理部b2に対してアラーム内容及
び履歴書き込み処理命令を送出する。
【0024】命令を受けた履歴処理部b2は現用系の場
合と同様に履歴格納部b3への履歴書き込みを行い、履
歴格納部b3内の履歴書込カウンタのカウンタ値を1つ
増加させる。以上の動作は、現用系が1系処理部bの場
合も同様の動作となる。
【0025】また、操作コンソールcでは比較処理部c
1が、一定の時間毎に0/1系処理部a、b内の履歴格
納部a3、b3に記録されたそれぞれのカウンタ値を読
み込み両者の比較を行う(ステップ201、202)。
この際、両者の値が同一であれば何の処理も行わず、不
一致であった場合には、カウンタ値の大きいものから小
さいものへ履歴格納部の内容をコピーする(ステップ2
04)。
【0026】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施例をなすアラーム
履歴管理方式の構成を示すブロック図である。
【0027】二重化された処理部a、bはアラーム受信
部a1、b1、履歴処理部a2、b2、履歴格納部a
3、b3、アラーム通信処理部a4、b4から構成され
る。また、操作コンソールcはアラーム比較部c1を内
蔵する。
【0028】本発明の実施例の動作について、図1及び
図2を参照して説明する。
【0029】0系処理部aが現用系である場合を仮定す
ると、被監視対象から発出されたアラームはアラーム受
信部a1、b1にて受信後、現用系であるアラーム受信
部a1においてのみアラーム通信処理部a4へ転送さ
れ、アラーム通信処理部a4ではアラーム発生対処の名
所付与の操作を行った後、上記の操作コンソールcへ転
送すると共に、履歴処理部a2へアラーム内容と共に履
歴書き込み処理命令を送信する。
【0030】履歴処理部a2は、履歴格納部a3への履
歴書き込みを行い、履歴格納部a3内の履歴書込カウン
タのカウンタ値を1つ増加させると共に、待機系である
1系処理部bの履歴処理部b2に対してアラーム内容及
び履歴書き込み処理命令を送出する。命令を受けた履歴
処理部b2は現用系の場合と同様に履歴格納部b3への
履歴書き込みを行い、履歴格納部b3内の履歴書込カウ
ンタのカウンタ値を1つ増加させる。以上の動作は、現
用系が1系処理部bの場合も同様の動作となる。
【0031】また、操作コンソールcでは比較処理部c
1が一定の時間毎に0/1系処理部a、b内の履歴格納
部a3、b3に記録されたそれぞれのカウンタ値を読み
込み両者の比較を行う(ステップ201、202)。
【0032】この際、両者の値が同一であれば何の処理
も行わず、不一致であった場合はカウンタ値の大きいも
のから小さいものへ履歴格納部の内容をコピーする(ス
テップ204)。
【0033】そして一定時間カウント後、ステップ20
1の処理に移り、両系の履歴書込カウンタの値を読み込
む。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
伝送装置の監視制御システムにおけるアラーム履歴を二
重化された処理部の両系へ書き込むことにより、運用系
の切替を行うこと無しに、一貫したアラーム履歴の参照
を行うことが可能であると共に、両系のアラーム内容
を、カウンタ値の比較、及びカウンタ値不一致の際にお
ける履歴コピー処理により、比較的容易に両系アラーム
の履歴情報を最新の値で一致させることが可能である。
このため、本発明によれば、たとえ待機系が停止してい
たとしても、待機系が起動後履歴情報の一致処理によ
り、現用系の履歴情報と同一の内容に自動的に更新可能
であるという効果を奏するものであり、信頼性を特段に
向上させるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の履歴管理方式の全体構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の動作を説明するための流れ
図であり、履歴書き込みカウンタ値比較処理時の処理を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
a 0系処理部 a1 0系アラーム受信部 a2 0系履歴処理部 a3 0系履歴格納部 a4 0系アラーム通信処理部 b 1系処理部 b1 1系アラーム受信部 b2 1系履歴処理部 b3 1系履歴格納部 b4 1系アラーム通信処理部 c 操作コンソール c1 比較処理部 c2 アラーム表示部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被監視対象である伝送装置より発出される
    アラームを受信し、上位装置に対して通知処理を行う二
    重化された処理部を備え、 前記処理部の現用系においては、自系でのアラーム履歴
    情報の書き込みを行うと共に、待機系である他系処理部
    への前記アラーム履歴情報の書き込みを行う手段を備
    え、 各系の処理部はアラーム履歴情報の書き込みを行う際に
    履歴書き込み回数を計数する履歴書込カウンタの値を更
    新し、 一定間隔にて、現用系及び待機系の処理部内の履歴書込
    カウンタの値を比較し、これらの値が不一致の時に、前
    記履歴書込カウンタのカウンタ値の大きい方の系の処理
    部から小さい方の系の処理部へ、アラーム履歴情報のコ
    ピーを行い、両系の履歴情報を一致させる手段を有する
    ことを特徴とする、アラーム履歴管理方式。
  2. 【請求項2】被監視対象である伝送装置より発出される
    アラームを受信し、上位に対して通知処理を行う二重化
    された処理部を備え、 前記各処理部が、それぞれ、アラーム受信部と、アラー
    ム通信処理部と、履歴処理部と、履歴格納部と、を備
    え、 前記アラーム受信部は、被監視対象からアラームの受信
    を行い前記アラーム通信処理部へアラームを転送し、 前記アラーム通信処理部は、アラームを上位装置に伝送
    すると共に、前記履歴処理部に対して履歴書き込み命令
    を送出し、 前記履歴格納部は、アラームの履歴を格納すると共に、
    履歴書き込みカウンタを内蔵し、 前記履歴処理部は、アラームの履歴を前記履歴格納部へ
    書き込むと共に前記履歴書き込みカウンタの値を更新
    し、且つ待機系の処理部への書き込み処理を行い、 さらに、アラーム表示を行う操作コンソールを備え、 前記操作コンソールが、前記履歴格納部内の前記履歴書
    き込みカウンタの値を定期的に比較し、これらの値が一
    致しない場合には、値の大きい方から小さい方へ、前記
    履歴格納部の内容を複写することにより、前記処理部が
    有するアラーム履歴情報を、0、1系で常に一致させる
    アラーム比較手段と、 を備えたことを特徴とするアラーム履歴管理方式。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004362144A (ja) * 2003-06-03 2004-12-24 Hitachi Ltd 運用管理方法及び実施装置並びに処理プログラム
JP2006279636A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Hitachi Ltd クライアント間通信ログの整合性保証管理システム
JP2011035526A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Fujitsu Telecom Networks Ltd 監視制御システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011035526A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Fujitsu Telecom Networks Ltd 監視制御システム

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