JPH1115604A - データ多重化方法 - Google Patents

データ多重化方法

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JPH1115604A
JPH1115604A JP9168898A JP16889897A JPH1115604A JP H1115604 A JPH1115604 A JP H1115604A JP 9168898 A JP9168898 A JP 9168898A JP 16889897 A JP16889897 A JP 16889897A JP H1115604 A JPH1115604 A JP H1115604A
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JP9168898A
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Yukihisa Kimura
恭久 木村
Mitsuo Nagasawa
光男 長澤
Katsunori Nakamura
勝憲 中村
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ多重化システムにおける多重化回復の
ための回復コピーの障害耐性を向上させ、コピーデータ
の整合性を維持する。 【解決手段】 マスタシステム100とリモートシステ
ム110との間におけるデータ多重化を維持するための
回復コピーにおいて、マスタシステム100から差分デ
ータを受け取るリモートシステム110の側では、上書
きする前に、当該差分データに対応したディスク駆動装
置113上の旧データを、キャッシュメモリ114やパ
リティトラック220あるいはスペアディスク230に
退避させた後、当該差分データをディスク駆動装置11
3の目的の記憶領域に格納する。マスタシステム100
側の障害等で回復コピーが失敗した場合には、退避して
あった旧データをディスク駆動装置113に戻して、コ
ピーデータの整合性を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ多重化技術
に関し、特に、例えば遠隔地に設置された複数のシステ
ム間にてデータを複写することでデータ多重化を実現す
る場合におけるデータの整合性の維持管理等に適用して
有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】情報処理システムは、社会活動の広汎な
領域に利用されており、その故障は重大な社会的混乱を
招く要因となり得る。このため、例えば、取り扱うデー
タの喪失が許されない金融等の分野を初めとして、以前
より、取扱うデータを失うことのないよう、運用システ
ム配下において、常時バックアップデータを採取保存す
ることは基本的に行われてきた。
【0003】ところが、最近の天災や事故の教訓から、
通常運用しているマスタシステムが復旧不可能な場合に
陥り、大量のバックアップデータやログからのデータ修
復に要する手間や時間、更には情報を失うことなどの問
題点を考慮し、遠隔地に設置されているリモートシステ
ムにバックアップコピーデータを貯えるための方法が、
例えば特表平8−509565号公報に開示された「遠
隔データのミラー化」等の技術として新たに提唱され
た。
【0004】その方法は、マスタシステムのデータをそ
のままリモートシステムに反映することにより「ミラー
状態」を維持するものであり、マスタシステムでの運用
が不可能となった場合に、リモートシステムに運用を移
行し、システム運用再開を一段と容易にしようとするも
のである。
【0005】また、リモートシステムへのバックアップ
コピー方法としては、マスタシステムとリモートシステ
ム間のデータの更新契機から、大きく「同期型」と「非
同期型」の2種類に分けることができる。
【0006】前者は、マスタシステムのホストより発生
した各更新I/O命令に対し、まずマスタサイドの記憶
装置に書き込みを行い、続いてリモートシステムの記憶
装置に向けて書き込みを実施し、リモートシステムより
書き込み終了通知を受領したところで、マスタサイドの
記憶装置はマスタシステムのホストに対して、最終的な
書き込み終了報告を行い、常にマスタサイドとリモート
サイドの更新は同期を保つ技術である。
【0007】それに対し、後者は、マスタシステムのホ
ストより発生した各更新I/Oに対し、マスタサイドの
記憶装置に書き込みを終了した時点で、マスタシステム
のホストに書き込み終了報告を行い、この更新I/Oに
対するリモートシステムへの更新は遅れて、即ち、非同
期に実施される技術である。
【0008】通常の「ミラー状態」を維持している条件
にあって、仮にマスタシステムが重大災害等で運用不可
能に陥った場合、「同期型」においては、データ更新の
同期性から「ミラー状態」は維持される。この場合、最
終更新に関するデータ分は、タイミングによりリモート
システムに反映されないかもしれないが、整合性に関し
ては問題ない。一方、「非同期型」においては、リモー
トシステムには非同期に更新データが反映されるため、
場合によっては「ミラー状態」どころか整合性の保証も
できなくなる。
【0009】この整合性の維持の方法としては、例え
ば、特開平6−290125号公報に開示されているよ
うに、更新データを待ち行列化して、更新があった順に
リモートシステム側のバックアップ記憶媒体上に反映を
行う技術が挙げられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の技
術でのリモートシステムへのバックアップコピー方法
は、常にリモートシステムが正常に動作しており、常時
バックアップコピーが可能な条件が成立する前提での
み、リモートバックアップコピーとしての意味をもつも
のである。
【0011】具体的に例を挙げて説明すると、リモート
システムへのバックアップ運用を実施している最中に、
マスタシステムとリモートシステムを結ぶデータ転送路
において自動的あるいは、センタ運用者や保守員等によ
る人手介入によって修復可能なレベルの一時的障害(簡
単な例を挙げれば、データ転送路としてのケーブルがは
ずれたケースなど)が発生した場合、その一時的障害が
取り除かれるまでの期間は、リモートシステムへのデー
タの反映が不可能となる(この状態を「サスペンド状
態」と呼ぶ)。
【0012】もちろん、この「サスペンド状態」は短期
的な場合もあれば、数時間以上を費やす長期的な場合も
あり得る。
【0013】一方、マスタシステムにおいては「サスペ
ンド状態」中もデータの更新は、絶え間なく次々と行わ
れる(この「サスペンド状態」中に発生する各更新デー
タを「差分データ」と呼び、総称して「差分データ群」
と呼ぶ)。
【0014】その後、「サスペンド状態」が解除され、
バックアップコピーが再開可能なノーマルな状態に戻る
と、マスタシステムはリモートシステムに向けて、「差
分データ」の反映を行いつつ、その間においても逐次入
る更新データに対する反映も考慮にいれ、データの「ミ
ラー状態」への回復の為の試行(本試行を「回復コピ
ー」と呼ぶ)を実施する。
【0015】ところが、この「回復コピー」は、バック
アップコピーとしての意味を失う程の重大な問題を抱え
ている。
【0016】一般に、マスタシステム側では次々と入っ
てくる「差分データ」をマスタシステム側の記憶媒体上
に書き込み、記憶媒体領域全体をビットマップ形式で表
現し、更新のあった領域に対応するビットを立てること
により、「差分データ」の格納領域を表現した「差分ビ
ットマップ」にて管理している。ところが、複数の「差
分データ」:データ1,2,3,...が存在した場
合、「差分ビットマップ」では、更新の行われた順番ま
ではわからない。そのため、「回復コピー」が始まる
と、「差分ビットマップ」を最初から検索し、差分のあ
る領域をみつけて、そのデータをリモートシステムに反
映している。そのため、「回復コピー」の最中にマスタ
システムが重大障害(自然災害、人為災害)等によっ
て、データの読み出しが出来ないなどの運用不可状態に
陥った場合、リモートシステムでは、運用上情報の整合
性を保証する必要のある単位(それは、1つのデータセ
ット単位であったり、複数のお互いに関連のあるデータ
セットで構成される単位であったりする。その他、物理
的あるいは論理的に定義されている各デバイスも1つの
単位として考えられる。)での整合性の保証をすること
ができないため、この単位でのバックアップコピーは運
用出来ず、マスタシステムの破壊状態によっては最悪の
場合、データ喪失の状態に陥る。
【0017】本発明の目的は、複数のシステム間でのデ
ータ多重化を維持するための差分データの回復複写にお
ける障害耐性を向上させることにある。
【0018】本発明の他の目的は、マスタシステムおよ
びリモートシステムが、ある整合性の維持を要求する情
報単位において、特に「サスペンド状態」に陥る瞬間ま
で「ミラー状態」を維持していた場合の、「回復コピ
ー」におけるリモートシステム側での多重化データの整
合性を保証する技術を提供することにある。
【0019】本発明の他の目的は、データ多重化を行う
マスタシステムおよびリモートシステムにおいて、マス
タシステム側の障害等に際してリモートシステムに運用
を切り替える上で運用可能な整合性の保証されたデータ
を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1のシステ
ムに設けられた第1の記憶装置に格納されたデータを、
少なくとも一つの第2のシステムに設けられた第2の記
憶装置に複写することでデータの多重化を行うデータ多
重化方法において、任意の要因にて第1のシステム側に
蓄積された未複写のデータを第2のシステム側に転送す
る回復複写処理(「回復コピー」)の実行に際して、第
2のシステム側では、第1のシステムから到来するデー
タに対応した旧データを任意の方法にて保存しておき、
回復複写処理が失敗した時には、保存されている旧デー
タを用いて第1のシステムと第2のシステムとの間にお
けるデータの整合性を維持するものである。
【0021】すなわち、より具体的には、一例として、
「同期方式」のデータ多重化にてマスタシステム(第1
のシステム)とリモートシステム(第2のシステム)と
の間におけるデータの「ミラー状態」を維持する場合
に、リモートシステム側において、マスタシステム側と
「ミラー状態」を維持していた最近、即ち「サスペンド
状態」に陥った直前のデータを、「回復コピー」実行の
間、別の記憶領域に一時的に退避して保存するものであ
る。
【0022】なお、旧データの保存方法としては、「回
復コピー」実行の間にリモートシステムに到来するバッ
クアップ対象データを、「回復コピー」が完了するまで
の間は対応する旧データの上書きせずに、別の記憶領域
に一時的にストアし、リモートシステム側の第2の記憶
装置上には「サスペンド状態」に陥った直前の整合性を
維持した状態の旧データを残しておく方法でもよい。
【0023】また、「回復コピー」中の障害の発生に備
えて、マスタシステム側では、リモートシステムが「サ
スペンド状態」に陥ってから「回復コピー」実行に至る
までの各「差分データ」を、例えば時系列キューを構築
して管理することにより発生順序に従って保持する。そ
して、最も過去にキューに組み入れた差分データから、
「回復コピー」を始めることによって、リモートシステ
ム側は、特に差分データの整合性を意識することなし
に、「回復コピー」に障害が発生した場合には、当該障
害直前の旧データを採用することで、バックアップデー
タの整合性を保つことができる。
【0024】また、「回復コピー」中におけるマスタシ
ステムおよびマスタシステムとリモートシステムとの間
におけるデータ転送経路等の障害の有無をリモートシス
テム側から的確に判別すべく、「回復コピー」の完了ま
での許容最大時間を設定する機能を設け、予め、設定さ
れた許容最大時間を超過してもマスタシステム側から
「回復コピー」の完了報告がない場合には、リモートシ
ステム側では、マスタシステムが重大障害に陥り、運用
不可の状態になっていると判断して、保存されていた旧
データのレベルで整合性をとる等の整合性復旧のための
処理を自動的に開始する構成とすることもできる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0026】図1は、本発明の一実施の形態であるデー
タ多重化方法が実施される情報処理システムの構成の一
例を示す概念図である。
【0027】本実施の形態の情報処理システムは、マス
タシステム100(M−SYS)と、このマスタシステ
ム100が取扱うデータのバックアップシステムとして
機能するリモートシステム110(R−SYS)からな
る。
【0028】マスタシステム100は、ホストCPU1
01、ディスク制御装置102およびディスク駆動装置
103の組み合わせからなる情報記憶システム一系列を
構成しており、同様にリモートシステム110において
も、ホストCPU111、ディスク制御装置112およ
びディスク駆動装置113の組み合わせからなる情報記
憶システム一系列を構成している。
【0029】ディスク制御装置102とディスク制御装
置112の間は、各々に設けられたコネクタ106,コ
ネクタ116を介して、例えば専用回線や公衆回線等の
情報通信網等からなるデータ転送路120にて接続され
ている。
【0030】ディスク駆動装置103、ディスク駆動装
置113としては、一例として、例えば磁気ディスク、
光ディスク、光磁気ディスク、デジタルビデオディスク
(DVD)等、任意の記憶媒体を用いた記憶装置を用い
ることができる。
【0031】ホストCPU101は、ディスク駆動装置
103のディスク媒体へのデータ書込み命令の発行をは
じめ、ディスク制御装置102を制御する為の指示を発
行し、ディスク制御装置102は、ホストCPU101
からの指示を解析し、その結果に基づいて制御を行な
う。例えば、ホストCPU101よりデータの書込み指
示があり、そのデータが送られてくると、ディスク制御
装置102はその指示に従い、目的のディスク駆動装置
103にデータを書込む。更に、ディスク制御装置10
2は、リモートシステム110の側に向けて、データの
バックアップに関するリモートシステム110への制御
指示、およびバックアップデータを転送する機能を有す
る。また、リモートシステム110側のディスク制御装
置112は、マスタシステム100からの指示やバック
アップデータの受付けを実施し、書込みデータをディス
ク駆動装置113のディスク媒体上に反映する機能を有
する。
【0032】また、マスタシステム100のディスク制
御装置102およびディスク駆動装置103、そして、
リモートシステム110のディスク制御装置112およ
びディスク駆動装置113は、各々、キャッシュメモリ
104,キャッシュメモリ114、更には、ディスク制
御装置102、ディスク制御装置112に対する様々な
情報や機能(例えばバックアップコピーの為の各種条件
やシステム内の構成情報等の設定や指示機能)を提供す
るサービスプロセッサ105(SVP),サービスプロ
セッサ115(SVP)を持つ。
【0033】また、本実施の形態の場合、一例として、
ディスク駆動装置103およびディスク駆動装置113
は、RAID5のアーキテクチャを有する。
【0034】尚、本実施の形態においては、一例として
上述の通り構成されるが、本発明においては、記憶装置
としては、ディスク駆動装置やRAID5を採用するこ
とに限らず、一般の記憶装置(RAIDアーキテクチャ
を有さないディスク装置、半導体記憶装置、磁気テープ
装置など)や他のRAIDレベル(RAID0,RAI
D1,...)構成に対しても適用可能である。また、
ホストCPU101,111、およびディスク制御装置
102,112、更にSVP105,115における上
述の機能については、各々マスタシステム100およ
び、リモートシステム110内に設けられているならば
代用可能である。例えば、ディスク制御装置102、1
12が自らデータの書き込み指示を発行して、ディスク
媒体上への反映を行なったリ、バックアップコピーに関
する条件設定をSVPを介してではなく、ホストCPU
101やディスク制御装置102自身で設定するケース
などが考えられる。
【0035】図2は、本実施の形態のディスク駆動装置
103およびディスク駆動装置113の各々におけるR
AID5のアーキテクチャの一例を示す概念図である。
【0036】RAID5のアーキテクチャを有するディ
スク制御装置/駆動装置とは、多数の小型ディスク20
0,201,...を記憶媒体として用い、大型ディス
ク装置をエミュレイトしたしたディスク装置であり、何
本かの論理トラック210,211,...に対して、
データ修復コードであるパリティコードを格納する1本
の論理トラック(パリティトラック220)を用意して
おり、ある1台の小型ディスクが故障してもパリティト
ラック220のパリティデータを元に故障ディスク内の
全データの修復を自発的に行い、故障したディスクの代
替用の小型ディスク(スペアディスク230)にその回
復データを反映することにより、オンラインでのシステ
ム運用継続を可能にするなどの特徴を持っている。
【0037】以上に述べた構成の本実施の形態の情報処
理システムにおいて、例えば、整合性を維持する単位と
して、論理デバイスを選んだ場合のバックアップコピー
の手順の一例を説明する。図3は、その手順の一例を図
式化して例示した概念図であり、図4はそのフローチャ
ートである。
【0038】マスタシステム100において、ホストC
PU101、或いはSVP105などより、論理デバイ
ス単位でマスタシステム100とリモートシステム11
0の間でペア(マスタシステム100側の1論理デバイ
ス(M−DEV)とリモートシステム110側の1論理
デバイス(R−DEV)の組であり、R−DEVは、M
−DEVに対するデータのコピー先にあたり、M−DE
Vのデータは、指定されたR−DEV内に格納され
る。)310,311,...,312を形成するよう
指示が発生すると(ステップ350)、マスタシステム
100は(ディスク制御装置102等の記憶制御装置な
どを介して)、リモートシステム110に向けて、その
旨を指示する命令を発行する(ステップ351)。その
正常終了報告をリモートシステム110側より受けると
(ステップ352)、マスタシステム100はバックア
ップコピーを開始し、M−DEV#=Miに入った更新
データは、そのペアにあたるR−DEV#=Riに反映
を行い、「ミラー状態」を維持する(ステップ35
3)。なお、この「ミラー状態」とは、あくまでも、真
のミラー状態である必要はなく、データの多重化が維持
されていればよく、物理的に全く同一のトラックに反映
しなくてもかまわない。
【0039】ところが、ケーブル等のデータ転送路12
0が切断されたり、マスタシステム100側のディスク
駆動装置103の媒体障害などでペア間のデータコピー
が一時的に不可能となった、即ち、ペアが「サスペンド
状態」に陥った場合、ケーブルの交換、ディスク駆動装
置103のオンライン交換(データはパリティデータよ
り再生成可能)などにより、障害要因が取り除かれ、ペ
ア間のデータコピーが再開可能になるまでの間、ホスト
CPU101より発行される更新I/Oに対し、ディス
ク制御装置102は更新のあった論理デバイス番号(L
−DEV#)および論理トラック番号(L−TRK#)
を後述のような差分ビットマップ107を利用して記憶
する。
【0040】図7は、この差分ビットマップ107の構
成の一例を示す概念図である。ここでは、論理デバイス
番号を行(論理デバイス#=0を1行目、...論理デ
バイス#=iをi+1行目)、論理トラック番号を列
(論理トラック=0を1列目、...論理トラック#=
jをj+1列目)に配列したものとなっている。例え
ば、マスタシステム100側にて、論理デバイス#=i
の論理トラック#=0に差分(トラック)データが発生
すると、(i+1)行、1列目のビット107aを立て
ることにより差分が当該トラックに存在することを表わ
している。
【0041】やがて、ペア間のデータコピーが再開可能
となった後、ホストCPU101からの指示、或はSV
P105からの指示によって、「回復コピー」を始め
る。
【0042】最初に、この「回復コピー」において、リ
モートシステム110側では、マスタシステム100側
から転送されて来るデータに対応したディスク駆動装置
113内の旧データを、上書きされる前に、他の領域に
退避させて保存する場合について説明する。図5および
図6は、この場合の「回復コピー」の処理の流れの一例
を示したフローチャートであり、図5はマスタシステム
側の動作を、図6はリモートシステム側の動作を、それ
ぞれ示している。
【0043】本実施の形態においては、旧データの退避
エリアとして、リモートシステム110配下のディスク
制御装置112に搭載されているキャッシュメモリ11
4および、ディスク駆動装置113内のパリティトラッ
ク220(パリティエリア)或は、スペアディスク23
0の記憶領域を利用している。特にパリティトラック2
20を退避エリアとして使用することはリモートシステ
ム110側のディスク駆動装置113が、「回復コピ
ー」を実施したことを契機にRAID5の機能レベルを
失うことを意味するが、それよりも、「回復コピー」中
にマスタシステム100が運用不可に陥り、更にリモー
トシステム110側のディスクデータも保証出来ないと
いう技術的課題を解決する方がはるかに大切である。も
ちろん、パリティトラック220やスペアディスク23
0の使用可否等の条件をユーザ側にて選択できる機能は
用意する。但し、一般的には、「回復コピー」が終了し
て、各ペアが「ミラー状態」を回復した瞬間に至れば、
マスタシステム100のパリティデータを考慮に入れれ
ば、リモートシステム110側のディスク駆動装置11
3のRAID5レベルは確保できる。
【0044】さて、マスタシステム100配下のディス
ク制御装置102は回復コピー指示のイベントを受ける
と(ステップ401)、まず、SVP105から回復コ
ピー完了許容最大時間Tを入手し(ステップ402)、
さらに、リモートシステム110側の記憶制御装置(デ
ィスク制御装置112)のキャッシュメモリ容量、パリ
ティトラック本数およびスペアディスク数などの構成情
報をリモートシステム110より入手する(ステップ4
03)。
【0045】さらに、ユーザが設定した条件(RAID
5レベルの維持、スペアディスク230の使用可否、キ
ャッシュメモリ114の最大占有許容量(しきい値)な
どがあり、リモートシステム110側よりこれらの条件
を設定する場合、マスタシステム100は「回復コピ
ー」を開始する前に、予め入手しておく。また、マスタ
システム100側よりこれらの情報を設定する場合は、
リモートシステム110側に、これらの情報を与えてお
き、これらの条件を双方のシステムが同一認識している
中で「回復コピー」を実施する)を元に、旧データの退
避エリアの容量を算出し、同時に「回復コピー」を実施
することが可能なペア数の最大値nを決定する(ステッ
プ404)。
【0046】この最大値nの決定の理由は、「回復コピ
ー」処理の効率の面から、確保できる旧データの退避エ
リアの容量に対応した推奨値を提供する目的で求めるも
のであり、単に1論理デバイス単位毎に「回復コピー」
を実施しても構わない。
【0047】例えば、リモートシステム110側のディ
スク駆動装置113の構成例として、64論理デバイス
を24台の物理ディスク(小型ディスク)でエミュレイ
トし、小型ディスク4台分のパリティトラック(4パリ
ティグループ)および2台のスペアディスク230から
なり、キャッシュメモリ114は考慮にいれない場合、
nとして設定できる最大値は(64/24)×(4+
2)の整数部分をとったもの、即ち、n=16であり、
「回復コピー」を実施する上で、旧データの退避エリア
がネックとなることはないといえる。また、キャッシュ
メモリ114を充分に搭載したシステム環境を整えるこ
とが可能ならば、キャッシュメモリ114のみを退避エ
リアとして使用することも可能である。
【0048】次に、マスタシステム100側で「回復コ
ピー」の為の準備が整った段階で、リモートシステム1
10側に「回復コピー」開始を指示し(ステップ40
5)、「回復コピー」にあたって使用する情報(回復コ
ピー完了許容最大時間:Tなど)を送り、指示に対する
応答を待つ(ステップ406)。
【0049】一方、リモートシステム110側では、
「回復コピー」の指示を受けると(ステップ501)、
「回復コピー」開始を認識し、監視タイマ(回復コピー
完了許容最大時間Tに対する監視)をスタートさせるな
どの準備を行い(ステップ502)、“回復コピー中”
のフラグをONにし(ステップ503)、マスタシステ
ム100に準備が整ったことを表わす応答を返し(ステ
ップ504)、差分データの到着を待つ(ステップ50
5)。
【0050】さて、リモートシステム110より「回復
コピー」開始指示に対する応答を受けたマスタシステム
100側は、差分ビットマップ107(図7)を参照す
ることにより、差分データがあるトラック(差分トラッ
ク)を検索し(ステップ407)、見つかると、そのト
ラックデータをリモートシステム110側に送るべく、
書き込み命令を作成・発行し(ステップ408)、リモ
ートシステム110からの書き込み終了報告を待つ(ス
テップ409)。
【0051】その書き込み命令受信を検知すると、リモ
ートシステム110側は、バックアップドライブ(ディ
スク駆動装置113)への格納アドレスを求め(ステッ
プ506)、キャッシュメモリ114上に差分データを
格納し(ステップ507)、書き込み終了報告を行う
(ステップ508)。
【0052】その後、この差分データをディスク駆動装
置113の目的のトラックに上書きする前に、当該トラ
ック上の旧データを退避するために、空きエリア(トラ
ック)を探したのち(ステップ509)、一旦トラック
上の旧データをキャッシュ上に退避し、旧データが元格
納されていたデバイス番号やトラック番号および退避先
などの情報を作成して、記憶しておく(ステップ51
0)。
【0053】尚、退避データが使用可能キャッシュ許容
量を越えない限りは(ステップ511)、キャッシュメ
モリ114のみを使用して退避を続け、そのしきい値を
越えた場合に限って、ディスク駆動装置113上の退避
エリアに反映する(ステップ512)。
【0054】以上が、1本分の差分トラックに対する
「回復コピー」の処理になるが、このあとも引き続き、
マスタシステム100側は、差分トラックを検索して
(ステップ410)、リモートシステム110側に書き
込み命令を送り、あるペアの全差分データを反映し終わ
ると、そのペアiに対する回復到達報告をリモートシス
テム110側に行い(ステップ411)、「回復コピ
ー」待ちになっていたペアを追加して(ステップ41
2)、「回復コピー」指示のあった全てのペアに対する
差分データをリモートシステム110側に送り続ける。
そして、全ての差分データがリモートシステム110側
に反映されたところで「回復コピー」完了報告をリモー
トシステム110に送り(ステップ413)、マスタシ
ステム100側の「回復コピー」に対する処理は完了す
る。
【0055】さて、リモートシステム110側は、「回
復コピー」中は、マスタシステム100側からの書き込
み命令受信、マスタシステム100側からの「回復コピ
ー」完了報告および、「回復コピー」実行時間タイムオ
ーバのいずれかを検知すると、それに対応した処理へ移
行するようになっており(ステップ505、ステップ5
14、ステップ515で形成されるループ)、「回復コ
ピー」完了報告を受けると、リモートシステム110側
は、「回復コピー」完了を認識して“回復コピー中”の
フラグをOFFし(ステップ520)、「回復コピー」
処理を完了させる。
【0056】一方、マスタシステム100側からの「回
復コピー」完了報告がいつまでたってもなく、「回復コ
ピー」実行タイムオーバに達した場合においては、回復
到達報告(図5のステップ411)があったペア以外
の、整合性を保証できないリモートシステム110側の
論理デバイスに対する退避データの有無をチェックし
(ステップ516)、退避データがキャッシュメモリ1
14上に残っているか否かを判別し(ステップ51
7)、残っていればキャッシュメモリ114より(ステ
ップ518)、そうでない退避データは、パリティトラ
ック220やスペアディスク230からキャッシュメモ
リ114上に読み込みを行なって、バックアップを行な
っている目的のトラックに旧データを反映し(ステップ
519)、整合性復旧の為の処理を実施する。
【0057】次に、旧データの退避方法、および手順の
一例について詳細に説明を行なう。図8は、その手順の
一例を図式化して例示した概念図であり、図9は、その
フローチャートである。
【0058】まず、リモートシステム110は、マスタ
システム100から差分データが転送され、そのデータ
をディスク制御装置112のキャッシュメモリ114内
に格納すると、差分データ格納終了報告をマスタシステ
ム100に対し行なう(ステップ751、ステップ75
2)。その後、差分データによって上書きされる旧デー
タを退避する為に、システム管理用メモリ117上の退
避エリア管理ビットマップ118をアクセスし、空きト
ラックを検索、退避先を決定する(ステップ753)。
【0059】なお、システム管理用メモリ117の割り
当て領域には特に制限はなく、リモートシステム110
内の任意のメモリ(例えばキャッシュメモリ114な
ど)上に任意に定義することができる。
【0060】図10は、退避エリア管理ビットマップ1
18の具体例を例示した概念図である。パリティトラッ
ク群、あるいは、スペアディスク1台分を行に、および
トラック番号を列に配列し、各退避先トラック1本1本
の使用状況をビットマップ802で表現したものであ
る。場合によっては、パリティトラック220、スペア
ディスク230の使用可否フラグ801(ビットマップ
の1列目に配置)を持つこともある。図10の例では、
スペアディスク#0に対する使用可否フラグ803が立
っている為、スペアディスク#0のトラックが退避先と
して許可されており、更に、その論理トラック番号0、
nに対するスペアディスク#0上のエリアは“空き”で
あることを表わす。
【0061】退避エリアを確保すると、差分データによ
って上書きされる旧データを退避データとしてキャッシ
ュメモリ114上に読み込み(ステップ754)、併せ
て、整合性回復実施時に必要な退避データに関する諸情
報を作成し、1つのノードとして、システム管理用メモ
リ117の一部に設けられた退避データ情報キュー11
9にエントリする(ステップ755)。
【0062】図11は、この退避データ情報キュー11
9の構造と各ノードに関する諸情報の一例を表わす概念
図である。この例では、差分データの反映先である論理
デバイスの番号毎に、1つのキュー901、90
2、...,903を設け、1論理トラック分を単位と
して1つのノードを割り当てている。尚、本実施の形態
では一例として退避データ情報キュー119のようなキ
ュー構造を採用しているが、本発明においては、単純な
テーブル構造等、任意のデータ構造を採用することも可
能である。
【0063】各ノードには、整合性回復を行なう際に必
要な情報、具体的には差分データの反映先にあたる物理
デバイス番号950やその格納アドレス(物理トラック
番号(セクタ番号)951)、旧データの退避先にあた
る(スペア)ディスク番号952、および物理トラック
番号(セクタ番号)953等の格納アドレス、および旧
データのキャッシュメモリ上格納アドレス954などを
含んでいる。
【0064】そして、最後に、差分データを記憶媒体
(ディスク駆動装置113)上に、退避旧データをパリ
ティトラック220やスペアディスク230上の退避エ
リアに反映し、1差分データに対する、旧データの退避
は完了する(ステップ756、ステップ757)。な
お、このステップ756、ステップ757の操作は、非
同期に実施されても構わない。
【0065】次に、リモートシステム110側における
「回復コピー」実行時の旧データの保存方法の他の例を
説明する。この例では、「回復コピー」実行時に旧デー
タの退避は行わず、マスタシステム100から到来する
差分データを本来のディスク駆動装置113の書込領域
以外の領域に一時的に保持することで、旧データの保存
を行う。この例について、図6を参照して、前述の実施
の形態との違いを挙げながら説明を行う。
【0066】違いは3つあり、1つ目は、退避エリアを
確保すべく、退避エリア管理ビットマップ118を使っ
て、空きエリア(トラック)を探した後(ステップ50
9に対応)、その次のステップ510は行わずに、退避
データ情報キュー119に差分データに対する情報を作
成しエントリを行う(ステップ511に対応)。本実施
の形態においても、キャッシュメモリ占有許容量(しき
い値)を越えない限りは、基本的に退避データ(差分デ
ータ)をキャッシュメモリ114上に置いておく。
【0067】2つ目は、「回復コピー」完了報告後の処
理であり、全差分データを目的のディスク駆動装置11
3に反映する必要がある。キャッシュメモリ114上に
なくパリティトラック220やスペアディスク230上
に退避してある差分データは、キャッシュメモリ114
の空き容量に応じてキャッシュメモリ114上に読み込
みを行い、順次、目的のバックアップを行うべきディス
ク駆動装置113に差分データの反映を行う。
【0068】また、3つ目は、「回復コピー」実行タイ
ムオーバになったケース、即ち、整合性維持のための処
理の部分であり、回復到達報告を受けたペアに対して
は、差分データの反映を実施するが、回復到達報告を受
けていないペアに対しては差分データは目的のバックア
ップを行うべきディスク駆動装置113への反映を行わ
ずに破棄する。
【0069】次に、マスタシステム100の側において
「サスペンド状態」の時に自システム内で発生した更新
データ(差分データ)を時系列に蓄積する場合に用いら
れる時系列キューの構築方法の一例について説明する。
【0070】図12は、その時系列キュー108の構造
を表わしており、1001、1002、...は時系列
キュー108の各ノードにあたる。この時系列キュー1
08は、マスタシステム100内にあるメモリ(例えば
ディスク制御装置102のキャッシュメモリ104や図
示しないシステム管理用メモリなど)に定義・構築し、
少なくとも整合性の維持を図る単位(例えば論理デバイ
スなど)毎に設ける。各ノードは、差分データの発生順
にキュー先頭から並んでおり、例えば、論理トラック単
位毎に1個のノードを割り当てる。
【0071】時系列キュー108を構成する個々のノー
ド1001、ノード1002、...は、直前に入った
差分データに対する、今まで最後尾に接続されていたノ
ードの先頭をさす前エントリノードポインタ1101
と、次に発生した差分データに対するノードの先頭をさ
す次エントリノードポインタ1106とを有する双方向
キューの形式をとっている。なお、前エントリノードポ
インタ1101を省略した一方向キューの形式を採って
もよいことは言うまでもない。
【0072】更に、個々のノード1001、ノード10
02、...は、本ノード制御用情報1102と、当該
ノードに割り当てられた差分データの論理トラック番号
1103と、差分データの格納先を表わす物理媒体上格
納アドレス1104と、キャッシュメモリ上アドレス1
105とを含んでいる。
【0073】本ノード制御用情報1102には、例えば
当該ノードに対する差分データが、論理トラック全体を
フォーマットするための更新(フォーマットライト)デ
ータなのか、部分的な更新(パーシャルライト)データ
なのかを表わす更新タイプ情報1102aや、当該ノー
ドに対する差分データはリモートシステム110側に転
送すべきかどうかを表わす本ノード有効フラグ1102
bなどを含んでいる。
【0074】次に、上述のような構成の時系列キュー1
08へのエントリ手順の一例を、図13フローチャート
を参照して説明する。ここでは、ある論理デバイスの特
定の論理トラックへの差分データに対するノードのキュ
ーへのエントリに対する例を挙げており、その更新デー
タがマスタシステム100側で発生すると(ステップ1
201)、そのデータの格納アドレス(キャッシュメモ
リ上アドレス、物理記憶媒体上(物理デバイス)アドレ
ス)を求め(ステップ1202)、更新データをキャッ
シュメモリ104などに格納する(ステップ120
3)。その後、本更新データに対する情報を組み合わせ
てノード情報を作成して(ステップ1204)、目的の
時系列キュー108に接続する(ステップ1205)。
更に、本論理トラックに対するフォーマット形式の差分
データが既にあったか否かを調べ(ステップ120
6)、あった場合には、以前に発生したフォーマットデ
ータにあたる差分データはリモートシステム110側に
転送する必要はないため、以前にエントリしたフォーマ
ット形式の差分データに対するノードを検索し、そのノ
ードに対する本ノード有効フラグ1102bをOFFに
するか、あるいは時系列キュー108からはずすなどの
手順を実施し(ステップ1207)、差分ビットマップ
への反映は行わない。また、前記ステップ1206で、
なかったと判定された場合には、差分ビットマップ10
7への反映を行う(ステップ1208)。
【0075】このような時系列キュー108を使用して
(必要に応じて差分ビットマップを併用して)、回復コ
ピー開始に伴い、その先頭位置にあるノードに対する差
分データ、すなわち最も過去に発生した差分データから
時系列に転送を開始することにより、整合性を維持すべ
き単位(論理デバイス単位など)での整合性を常に維持
することが可能になる。
【0076】以上説明したように、本実施の形態のデー
タ多重化方法によれば、例えば「同期型」のデータ多重
化を行う情報処理システム等において、なんらかの障害
で「サスペンド状態」に陥った後の「回復コピー」実行
中にマスタシステム100が重大災害によって運用不可
な状態に陥ったとしても、リモートシステム110側の
バックアップデータに対する整合性の保証を保持するこ
とができる為、リモートシステム110への運用移行を
的確に行うことができる。
【0077】以上本発明者によってなされた発明を実施
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0078】たとえば、上述の実施の形態の説明では、
一例としてマスタシステムおよびリモートシステムの二
つのシステム間でデータを二重に保持させる例を説明し
たが、3以上のシステムにてデータ多重化を行う場合に
も、本発明は適用できる。
【0079】
【発明の効果】本発明のデータ多重化方法によれば、複
数のシステム間でのデータ多重化を維持するための差分
データの回復複写における障害耐性を向上させることが
できる、という効果が得られる。
【0080】また、本発明のデータ多重化方法によれ
ば、マスタシステムおよびリモートシステムが、ある整
合性の維持を要求する情報単位において、特に「サスペ
ンド状態」に陥る瞬間まで「ミラー状態」を維持してい
た場合の、「回復コピー」におけるリモートシステム側
の多重化データの整合性を保証することができる、とい
う効果が得られる。
【0081】また、本発明のデータ多重化方法によれ
ば、マスタシステム側の障害等に際してリモートシステ
ムに運用を切り替える上で運用可能な整合性の保証され
たデータを提供することができる、という効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるデータ多重化方法
が実施される情報処理システムの構成の一例を示す概念
図である。
【図2】本発明の一実施の形態であるデータ多重化方法
が実施される情報処理システムにおけるRAID5のア
ーキテクチャの一例を示す概念図である。
【図3】本発明の一実施の形態であるデータ多重化方法
が実施される情報処理システムでのバックアップコピー
の手順の一例を図式化して例示した概念図である。
【図4】本発明の一実施の形態であるデータ多重化方法
が実施される情報処理システムでのバックアップコピー
の手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施の形態であるデータ多重化方法
が実施される情報処理システムにおけるマスタシステム
の作用の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施の形態であるデータ多重化方法
が実施される情報処理システムにおけるリモートシステ
ムの作用の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施の形態であるデータ多重化方法
が実施される情報処理システムにて使用される差分ビッ
トマップの一例を示す概念図である。
【図8】本発明の一実施の形態であるデータ多重化方法
が実施される情報処理システムにおける回復コピー手順
の一例を図式化して例示した概念図である。
【図9】本発明の一実施の形態であるデータ多重化方法
が実施される情報処理システムにおける回復コピー手順
の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施の形態であるデータ多重化方
法が実施される情報処理システムにおける退避エリア管
理ビットマップの一例を例示した概念図である。
【図11】本発明の一実施の形態であるデータ多重化方
法が実施される情報処理システムにおける退避データ情
報キューの構造の一例を示す概念図である。
【図12】本発明の一実施の形態であるデータ多重化方
法が実施される情報処理システムにおける時系列キュー
の構造の一例を示す概念図である。
【図13】本発明の一実施の形態であるデータ多重化方
法が実施される情報処理システムにおける時系列キュー
のエントリ手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100…マスタシステム(第1のシステム)、101…
ホストCPU、102…ディスク制御装置、103…デ
ィスク駆動装置(第1の記憶装置)、104…キャッシ
ュメモリ、105…サービスプロセッサ、106…コネ
クタ、107…差分ビットマップ、108…時系列キュ
ー、110…リモートシステム(第2のシステム)、1
11…ホストCPU、112…ディスク制御装置、11
3…ディスク駆動装置(第2の記憶装置)、114…キ
ャッシュメモリ、115…サービスプロセッサ、116
…コネクタ、117…システム管理用メモリ、118…
退避エリア管理ビットマップ、119…退避データ情報
キュー、120…データ転送路、200…小型ディス
ク、210…論理トラック、220…パリティトラッ
ク、230…スペアディスク、801…使用可否フラ
グ、802…ビットマップ、950…物理デバイス番
号、951…物理トラック番号(セクタ番号)、952
…ディスク番号、953…物理トラック番号(セクタ番
号)、954…キャッシュメモリ上格納アドレス、11
01…前エントリノードポインタ、1102…本ノード
制御用情報、1102a…更新タイプ情報、1102b
…本ノード有効フラグ、1103…論理トラック番号、
1104…物理媒体上格納アドレス、1105…キャッ
シュメモリ上アドレス、1106…次エントリノードポ
インタ、T…回復コピー完了許容最大時間。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のシステムに設けられた第1の記憶
    装置に格納されたデータを、少なくとも一つの第2のシ
    ステムに設けられた第2の記憶装置に複写することで前
    記データの多重化を行うデータ多重化方法であって、 任意の要因にて前記第1のシステム側に蓄積された未複
    写の前記データを前記第2のシステム側に転送する回復
    複写処理の実行に際して、前記第2のシステム側では、
    前記第1のシステムから到来する前記データに対応した
    旧データを任意の方法にて保存しておき、前記回復複写
    処理が失敗した時には、保存されている前記旧データを
    用いて前記第1のシステムと前記第2のシステムとの間
    における前記データの整合性を維持することを特徴とす
    るデータ多重化方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデータ多重化方法におい
    て、 前記第2のシステムでは、 前記第1のシステムから到来する前記データに対応した
    前記旧データを前記第2の記憶装置における現在の記憶
    領域から他の任意の記憶領域または他の任意の記憶媒体
    に退避させることで前記旧データの保存を行う第1の操
    作、 前記第1のシステムから到来する前記データを、当該デ
    ータに対応する前記旧データの格納領域とは異なる格納
    領域または記憶媒体に一時的に保持することで前記旧デ
    ータの保存を行う第2の操作、 前記回復複写処理の完了までの許容最大時間が任意に設
    定され、前記許容最大時間を超過しても前記第1のシス
    テム側から前記回復複写処理の完了報告がない場合に
    は、前記回復複写処理が失敗したものと見なして前記旧
    データによる前記整合性の維持を行う第3の操作、 の少なくとも一つの操作を行うことを特徴とするデータ
    多重化方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のデータ多重化方
    法において、 前記第1のシステムでは、任意の前記要因によって、当
    該第1のシステム内で発生した前記データを前記第2の
    システムに複写できずに蓄積するとき、更新が発生した
    順序が弁別可能に前記データを蓄積し、前記回復複写処
    理の実行時には、最も過去に発生した前記データから順
    に時系列に前記第2のシステムに転送する第4の操作を
    行うことを特徴とするデータ多重化方法。
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