JP2006285336A - 記憶装置及びストレージシステム並びにその制御方法 - Google Patents

記憶装置及びストレージシステム並びにその制御方法 Download PDF

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Abstract


【課題】 ソフトウェア二重化ボリュームと非同期の複製ボリュームとを備えるストレージシステムにおいて、障害により中断した複製動作を他のボリュームが最短時間で継続できるようにする。
【解決手段】 上位装置からの書き込み要求を並行して処理する2以上の一次記憶装置と、この記憶装置から書き込み要求とは非同期に書き込みデータを受け取り複製する1以上の二次記憶装置とを備え、前記一次記憶装置が前記書き込み要求に順番情報を付して書き込みデータとともに二次記憶装置に転送し、前記二次記憶装置が自身の論理ディスクに記録したデータに付された順番情報を保持し、前記二次記憶装置へのデータ転送を担当する一次記憶装置が故障した場合に、他の一次記憶装置が二次記憶装置へ記録済みデータの順番情報を問い合わせ、次の順番の書き込みデータから二次記憶装置へのデータ転送を引き継ぐ。
【選択図】 図1

Description

本発明は記憶装置及びストレージシステム並びにその制御方法に関し、特に、ソフトウェア二重化ボリュームを運用するシステムにおける障害発生時のデータレプリケーション動作の引き継ぎ技術に関する。
(1) ソフトウェア二重化
従来より、ストレージシステムにおけるディスク装置の障害に備え、ハードウェアレベルの冗長構成とは別に、ソフトウェアによってボリュームを二重化(ミラーリング)し、より信頼性の高いシステムを構築することが行われている。このソフトウェア二重化ボリュームは物理的に異なる2つのボリュームから構成され、各ボリュームは便宜上正系と副系と呼ばれる。ソフトウェア二重化は上位手段であるサーバのオペレーティングシステム(OS)が担当し、サーバOSがディスク装置への1回の出力ごとに正系および副系に同じ内容を書き込み、正副の内容を一致させる。この場合にディスク装置側では二重化を意識しない。正系または副系のディスク装置に障害が発生した場合、障害発生ボリュームを処理から切り離し、他方の系で運用を継続する。正副のペアは、電源などディスク装置共通部の障害による同時停止を避けるため、一般に異なるディスク装置(筐体)のボリュームとして構成される。
(2)遠隔データレプリケーション
また、通信回線等を介して遠隔に設置されたディスク装置にデータの複製を作成し、運用中のサイトに局地災害が発生した場合に、遠隔地のバックアップサイトに切り替えて運用を継続する災害対策ソリューション(ディザスタリカバリ)が実用化されている。遠隔地のボリュームに複製を作成する機能は遠隔データレプリケーションと呼ばれ、運用サイトのボリュームはマスタボリューム、バックアップサイトのボリュームは複製ボリューム(レプリケーションボリューム)と呼ばれる。この遠隔データレプリケーションはディスク装置側が担当し、サーバOSはボリュームの接続(複製開始)や分離(複製停止)の指示など業務との連携は行うが、マスタボリュームから複製ボリュームへの複製処理そのものは関知しない。
この遠隔データレプリケーションには同期モードと非同期モードがある。同期モードでは、サーバからの書き込み要求を受けた運用サイトのディスク装置がマスタボリュームを更新するとともに複製ボリュームに書き込み指示を送信し、その完了報告を受けてからサーバに終了報告が行われる。このモードではサーバからの入出力が完了したときにマスタボリュームの更新は複製ボリュームへ反映されており、サーバ側から見るとマスタボリュームと複製ボリュームとは常に一致している。非同期モードでは、サーバからの書き込み要求を受けた運用サイトのディスク装置がマスタボリュームを更新した時点でサーバに終了報告し、複製ボリュームへの複製動作はマスタボリューム側で更新順序を保ちながらサーバからの入出力要求と非同期に行われる。したがって、サーバはマスタボリュームのデータ更新がいつ複製ボリュームへ反映されるのかが分からない。遠隔データレプリケーションでは、運用サイトのオンラインレスポンスの迅速性を考慮し、一般に非同期モードが採用される。
(3)ソフトウェア二重化と遠隔データレプリケーションの組み合わせ
信頼性の向上と災害対策を両立させるべく、ソフトウェア二重化ボリュームに遠隔データレプリケーションを適用するシステムが考えられる。このようなシステムでは、運用サイトにあるマスタボリュームを正副のソフトウェア二重化ボリュームとし、遠隔地にさらに複製ボリュームを作成する。通常時には正系マスタボリュームから複製ボリュームへデータを送るが、正系マスタボリュームに障害が発生した場合は速やかに正系マスタボリュームを切り離して副系マスタボリュームに切り替え、副系マスタボリュームから複製ボリュームへデータを送る構成となる。
(4)他の従来技術
データの複製を作成して耐障害性を向上させたシステムが特許文献1乃至3に開示されている。
特開2004−272318号公報 特開平01−293452号公報 特開平11−259347号公報
しかしながら、ソフトウェア二重化に遠隔レプリケーションを適用した場合、前述したようにディスク装置側はソフトウェア二重化を意識しておらず正系副系が互いに孤立したボリュームとなるため、通常運用時に副系マスタボリュームは正系マスタボリュームから複製ボリュームに送られるデータに関知していない。したがって、正系マスタボリュームに障害が発生した場合、副系マスタボリュームは正系マスタボリュームからの複製がどこまで終わっているかが分からず、副系マスタボリューム側で中断した箇所からデータ転送を引き継ぐことができない。
また、上述のとおり非同期の遠隔レプリケーションでは複製ボリュームへのデータ転送をサーバ側で関知していないため、正系マスタボリュームに障害が発生した場合に、サーバは正系マスタボリュームの更新がどこまで複製ボリュームへ反映されていたかを知ることができず、サーバからの指示によってディスク装置に中断した箇所から副系マスタボリュームにデータ転送を再開することもできない。
このため、正系マスタボリュームの障害時に副系マスタボリュームに切り替えた場合、マスタボリュームと複製ボリュームの内容を一致(同期)させるために副系マスタボリュームを複製ボリュームへ全面コピーする必要があり、同期させるまでに多くの時間を要することになる。また、同期するまでの間にマスタボリュームが更新されると複製ボリュームが論理的に不整合になる場合があるため、マスタボリュームの更新を保留したりする処置が必要となる面倒もある。
したがって、副系マスタボリュームと複製ボリュームが同期するまで長期に亘りバックアップが存在しないことになり、ここで副系マスタボリューム等に災害が発生すると論理的に不整合なデータしか残らないという問題が生じる。たとえ、同期するまでの間マスタボリュームへの更新順序どおりに複製ボリュームへの複製が行われたとしても、正系マスタボリュームの障害時までに複製されたデータは復旧できるが、それ以降の更新はすべて失われてしまう。
本発明はこのような問題に鑑み、サーバからの入出力性能や複製ボリュームへの複製性能を維持しつつ、正系マスタボリュームの障害により中断した複製動作を、そのまま副系マスタボリュームが継続できるようにするシステムを提供することを目的とする。
本発明にかかるストレージシステムは、上位装置からの書き込み要求に対し並行してデータ書き込みを行う2以上の一次記憶装置と、これら記憶装置のいずれかから前記書き込み要求とは非同期に書き込みデータを受け取りその複製を保存する1以上の二次記憶装置とを備え、
前記一次記憶装置が、前記書き込みデータを記録する論理ディスクと、前記書き込み要求に順番情報を付して一時的に記憶するメモリ手段と、前記書き込みデータとこれに付された順番情報とを前記二次記憶装置に転送するボリューム複製手段とを備え、
前記二次記憶装置が、前記一次記憶装置から受信した書き込みデータを記録する論理ディスクと、当該論理ディスクに記録したデータに付された順番情報を記憶するメモリ手段とを備え、
前記二次記憶装置へのデータ転送を担当する一次記憶装置が故障した場合に、他の一次記憶装置が前記二次記憶装置へ記録済みデータの順番情報を問い合わせ、次の順番に相当する書き込みデータから前記二次記憶装置へのデータ転送を引き継ぐことを特徴とする。
このストレージシステムは、前記一次記憶装置の各々が前記上位装置に接続されており、当該上位装置は同じ書き込み要求を各一次記憶装置に送信する二重化ボリュームアクセス手段を備えるよう構成することができる。
あるいは、前記一次記憶手段は、前記上位装置に接続され他の一次記憶手段に順番情報を付した書き込みデータを転送するマスタ記憶装置と、当該マスタ記憶装置から書き込みデータを受信して自身の論理ディスクに記録するサブ記録装置とから構成されていてもよい。
また本発明は、上位装置からの書き込み要求に応じてデータを記録する一次記憶装置であって、前記書き込み要求に順番情報を付与する更新順次番号付与手段と、前記書き込み要求にかかる書き込みデータとこれに付された順番情報とを一時的に記憶するバッファと、前記書き込み要求とは非同期に前記順番情報に従って前記書き込みデータと順番情報とを二次記憶装置に転送するボリューム複製手段とを備え、
前記上位装置から前記二次記憶装置へのデータ転送要求を受けた場合に、前記二次記憶装置に記録済みデータの順番情報を問い合わせ、次の順番に相当する書き込みデータから前記二次記憶装置へのデータ転送を開始することを特徴とする一次記憶装置に関する。
また本発明は、上位装置からの書き込み要求に応じてデータを保存する2以上の一次記憶装置に接続され、当該一次記憶装置から前記書き込み要求とは非同期に書き込みデータを受け取って保存する二次記憶装置において、
前記書き込みデータを記録する論理ディスクと、ここで記録した書き込みデータに付された順番情報を記憶するメモリ手段とを備え、いずれかの一次記憶装置からの問い合わせに対し前記メモリ手段に記憶した順番情報を返信することを特徴とする二次記憶装置に関する。
さらに本発明は、上位装置から送られる書き込み要求に対し2以上の一次記憶装置が前記書き込み要求に更新順番を付して記憶するステップと、1の一次記憶装置が前記書き込み要求とは非同期に前記書き込みデータと更新順番とを二次記憶装置に転送するステップと、前記二次記憶装置において受信した書き込みデータを記憶手段に記録するとともに記録済みデータにかかる更新順番を保持するステップと、前記1の一次記憶装置に障害が発生した場合に他の一次記憶装置が前記二次記憶装置に記録済みデータの更新順番を問い合わせるステップと、前記他の一次記憶装置が二次記憶装置から通知された更新順番の次の順番に相当する書き込みデータから前記二次記憶装置へのデータ転送を実施するステップと、を備えることを特徴とするストレージシステムの制御方法に関する。
このように、二次記憶装置への複製動作を担当する一次記憶装置に故障が生じた場合に他の一次記憶装置が複製データ転送を引き継ぐ構成としたため、システム全体として複製動作を停止することなく運用を継続させることができる。また、二次記憶装置に記録済み順次番号を記憶させておき、複製データ転送元の一次記憶装置を切り替える際に記録済み順次番号を問い合わせて次のデータから転送を再開可能にしたため、転送元を切り替える場合でも改めて論理ディスクを全面コピーする必要がなくなり、複製ボリュームをマスタボリュームに同期させるまでの時間を飛躍的に短縮することができる。また、このことから複製ボリュームへの転送元マスタボリュームに障害が発生している間に、転送を引き継いだマスタボリュームに障害が発生した場合にデータが損失する可能性を極めて小さくすることができる。
本発明を実施するための最良の実施形態について、図面を参照しながら以下に詳細に説明する。
図1は、本発明にかかるストレージシステムの第1実施例の全体構成を示す図である。図1に示すように、本実施例は、プログラム制御により動作しデータの入出力要求を行うサーバコンピュータ1と、正系マスタボリュームが存在する正系記憶装置10と、副系マスタボリュームが存在する副系記憶装置20と、遠隔に設置され複製ボリュームが存在する複製記憶装置30とを備えている。
サーバコンピュータ1は、ファイルアクセスプログラム2と、二重化ボリュームアクセス手段3とを備えている。これらはサーバコンピュータ1上で動作するプログラムモジュールとCPUやメモリ等のハードウェアデバイスが協働することにより実現される。ファイルアクセスプログラム2にてマスタボリュームの更新要求が発生すると、二重化ボリュームアクセス手段3がソフトウェアで2つの記憶装置10、20に対して同じ書き込み要求を出し、正系マスタボリュームと副系マスタボリュームに同じ更新が行われる。
正系マスタボリュームが存在する正系記憶装置10は、ボリューム更新手段11と、更新順次番号付与手段12と、更新履歴バッファ13と、ボリューム複製手段14と、論理ディスク15とを備えており、サーバ10と直接あるいは通信ネットワークを介して接続されている。ボリューム更新手段11は、サーバ10からの書き込み要求を処理し、論理ディスク15に情報を書き込む。更新順次番号付与手段12は、サーバ10からの書き込み要求に対して順次番号を付与する。なお、この順次番号は書き込み要求の順序が分かるものであれば連続番号である必要はなく、広く順番を示す識別情報の概念として用いる。更新履歴バッファ13はサイクリックに使用され、サーバ10からの書き込み要求と順次番号を保存する。ボリューム複製手段14は、順次番号から導かれる更新順序を維持しながら、サーバの入出力要求とは非同期に更新内容と順次番号を複製ボリューム30に送出する。論理ディスク15はサーバ10からの書き込み内容が格納される記憶手段であり、例えば複数のディスクを備えるRAIDシステムとして構成される。
副系マスタボリュームが存在する副系記憶装置20も同様に、ボリューム交信手段21と、更新順次番号付与手段22と、更新履歴バッファ23と、ボリューム複製手段24と、論理ディスク25とを備えている。これらは正系マスタボリューム10の各要素とほぼ同じであるが、副系マスタボリュームの更新履歴バッファ23は、正系マスタボリュームの更新履歴バッファ13より容量が大きいものが用いられる。
複製ボリュームが存在する複製記憶装置30は、論理ディスク31と、複製済み順次番号記憶領域32とを備えており、正系記憶手段10および副系記憶手段20と専用線または通信ネットワークを介して遠隔地に設置される。正系記憶装置10あるいは副系記憶装置20から送信される更新データは論理ディスク31に書き込まれ、ここに反映済みの書き込み要求に対応する順次番号が複製済み順次番号記憶領域32に格納される。
図2を参照して、本実施例におけるマスタボリュームのボリューム更新動作を説明する。サーバ10で動作するファイルアクセスプログラム2にてファイル更新要求が発生すると(ステップA1)、二重化ボリュームアクセス手段12は正系マスタボリューム(正系記憶装置)10と副系マスタボリューム(副系記憶装置)20の両方に更新を要求する(ステップA2)。正系マスタボリューム10のボリューム更新手段11は、サーバ10から更新要求を受けると更新順次番号付与手段12から更新順次番号を得るとともに(ステップA3)、更新内容を論理ディスク15に反映する(ステップA4)。さらに、正系のボリューム更新手段11は、この更新順次番号とサーバ10からの更新内容とを更新履歴バッファ13のエントリに記録する(ステップA6)。ここで更新履歴バッファ13に空きエントリがなければ、空きを待ち合わせる(ステップA5)。これが完了したら、サーバ10に更新完了を通知する(ステップA7)。
これと同様に、副系マスタボリューム20のボリューム更新手段21は、サーバ10からの要求を受けると更新順次番号付与手段22から更新順次番号を得て(ステップA9)、論理ディスク125に書き込むとともに(ステップA10)、更新順次番号と更新内容とを更新履歴バッファ23のエントリに登録する(ステップA11)。この場合、ボリューム更新手段21は、更新履歴バッファ23に空きエントリがなくなると、最古のエントリから上書きしていく。なお、更新順次番号付与手段21は正系マスタボリューム10の更新順次番号付与手段11と同じ順番で同じ番号を付与するものとする。
次に、図3を参照して、更新順を維持する非同期データレプリケーション動作を説明する。通常時には正系マスタボリューム10から複製ボリューム30にデータ転送が行われる。正系マスタボリューム10のボリューム複製手段14は、更新履歴バッファ13を参照して(ステップB1)、バッファエントリから更新内容を抽出して複製記憶装置30に送出するとともに(ステップB2)、当該エントリに登録されている更新順次番号を複製記憶装置30に通知する(ステップB3)。複製記憶装置30は、受信した更新内容を論理ディスク31に反映させるとともに、通知された更新順次番号を複製済順次番号記憶領域32に記録する(ステップB4)。
次に、図4を参照して、正系マスタボリュームに障害が発生した場合の動作を説明する。正系記憶装置10に障害が発生した場合、サーバ1の二重化ボリュームアクセス手段3がこれを検出し(ステップC1)、複製データの送信元を正系マスタボリューム10から副系マスタボリューム20に切り替えるよう副系記憶装置20に指示する(ステップC2)。この指示を受けた副系記憶装置20は、ボリューム複製手段24から複製記憶装置30に複製済み順次番号を問い合わせる(ステップC3)。複製記憶手段30はこの問い合わせに対し複製済順次番号記憶領域32に記録されている複製済順次番号を副系記憶手段20に返信する。副系記憶手段20のボリューム複製手段24はこれを受け、更新履歴バッファ23からその次の更新順次番号を検索し、該当するバッファエントリから複製ボリューム30へのデータ転送を引き継ぐ(ステップC4)。
これにより、システム全体として複製動作を停止することなく運用を継続することができる。また、複製ボリュームに複製済み順次番号を記憶させ、転送元マスタボリュームを切り替える際に複製済み順次番号を問い合わせて次のデータから転送を再開可能にしたため、全面コピーとする必要がなく複製ボリュームをマスタボリュームに同期させるまでの時間を飛躍的に短縮することができる。また、このことから正系マスタボリュームに障害が発生している間に副系マスタボリュームに障害が発生した場合にデータが損失する可能性を極めて小さくすることができる。
図5は、本発明にかかるストレージシステムの第2実施例の構成を示す図である。本実施例は、災害対策のため第1の地点(例えば、東京)にマスタボリュームを、これと離れた第2の地点(例えば、横浜)にマスタボリュームと同期して更新される一時複製ボリュームを、さらに第3の地点(例えば、大阪)に非同期に更新される二次複製ボリュームを設置するようなシステムを構築する例である。
図5を参照すると、本実施例は、プログラム制御により動作するサーバコンピュータ40と、マスタボリュームが存在するマスタ記憶装置50と、一次複製ボリュームが存在する一次複製記憶装置60と、二次複製ボリュームが存在する二次複製記憶装置70とを備えている。サーバコンピュータ40は、ファイルアクセスプログラム41と、ボリュームアクセス手段42とを備えている。これらは図1に示す同名の構成要素とほぼ同様であるが、ボリュームアクセス手段42はソフトウェア二重化を行わず、マスタボリューム(マスタ記憶手段)50にのみ更新要求を送信する。
マスタボリューム50は、ボリューム更新手段51と、更新順次番号付与手段52と、更新履歴バッファ53と、非同期ボリューム複製手段54と、論理ディスク55と、同期ボリューム複製手段56とを備えている。ボリューム更新手段51は、サーバ40からの書き込み要求を処理し、論理ディスク55に情報を書き込む。更新順次番号付与手段52は、サーバ40からの書き込み要求に対して情報に順次番号を付与する。これらの書き込み要求と更新順次番号は更新履歴バッファ53に保存される。このバッファはサイクリックに使用され、マスタボリューム10の更新履歴バッファ53は一次複製ボリュームの更新履歴バッファ62より大容量のものが用いられる。非同期ボリューム複製手段54は通常運用時には使用されず、一次複製ボリューム(一次複製記憶装置)60に障害が発生した場合に、更新順を維持しながら非同期に更新内容と順次番号を複製ボリューム70に送信する。同期ボリューム複製手段54は、サーバからの書き込み要求と順次番号を一次複製ボリューム60に伝達し、更新データがマスタボリューム50と一次複製ボリューム60とに同期して書き込まれるようにする。
一次複製ボリューム60は、ボリューム更新手段61と、更新履歴バッファ62と、非同期ボリューム複製手段63と、論理ディスク64とを備えている。ボリューム更新手段61は、マスタボリューム50からの書き込み要求を処理し、論理ディスク64のデータ更新を行う。更新履歴バッファ62はマスタボリューム50から受信した書き込み要求と更新順次番号を保存する。このバッファはサイクリックに使用される。ボリューム複製手段63は、更新順を維持しながら、論理ディスク64の更新とは非同期に更新内容と順次番号を二次複製ボリューム(二次複製記憶装置)70に送信する。
二次複製ボリューム70は、論理ディスク71と、複製済み順次番号記憶領域72とを備えている。これらは図1に示す複製ボリューム30とほぼ同様であり、論理ディスク71に反映された更新要求にかかる複製済み順次番号が記憶領域72に記録される。
図6を参照して、本実施例におけるマスタボリューム50と一次複製ボリューム60のボリューム更新動作を説明する。サーバ40で動作するファイルアクセスプログラム41にて更新要求が発生すると(ステップD1)、ボリュームアクセス手段42からマスタボリューム50に更新要求が送信される(ステップD2)。マスタボリューム50のボリューム更新手段51がこれを受け、更新順次番号付与手段62か更新順次番号を得るとともに(ステップD3)、更新内容を論理ディスク55に書き込む(ステップD4)。同時に、同期ボリューム複製手段56が更新順次番号と更新内容を一次複製ボリューム60に送信する(ステップD5)。また、この更新順次番号とサーバからの更新内容は更新履歴バッファ53のエントリに記録される(ステップD5)。
一次複製ボリューム60のボリューム更新手段61は、マスタボリューム50から通知された更新要求を論理ディスク64に反映させ(ステップD8)、更新履歴バッファ62に空きがなければ空きがでるまで待ち合わせ(ステップD9)、更新内容と更新順次番号とを更新履歴バッファ62に記録する(ステップD10)。その後、処理完了をマスタボリューム50に通知する(ステップD11)。マスタボリューム50は、一次複製ボリューム60からの処理完了通知を受けて、サーバに更新完了報告を通知する(ステップD7)。
次に、図7を参照して、二次複製ボリュームへの非同期データレプリケーション動作を説明する。マスタボリューム50に障害が発生していない通常時には、二次複製ボリューム70へのデータ転送は一次複製ボリューム60が担当する。一次複製ボリューム60の非同期ボリューム複製手段63は、更新履歴バッファ62を参照して(ステップE1)、バッファエントリから更新内容を二次複製ボリューム70に送信するとともに(ステップE2)、当該更新内容にかかる更新順次番号を二次複製ボリューム70に通知する(ステップE3)。二次複製ボリューム70は更新内容を論理ディスク71に反映させ、更新順次番号を複製済み順次番号記憶領域72に記録する(ステップE4)。
次に、図8を参照して、一次複製ボリューム60に障害が発生した場合の動作を説明する。一次複製ボリューム60に障害が発生した場合にはマスタボリューム50がこれを検出してサーバ40に通知する(ステップF1)。サーバ40は非同期データ複製元をマスタボリューム50に切り替えるよう指示し(ステップF2)、システム全体として二次複製ボリューム70への複製動作を継続させる。このとき、マスタボリューム50の非同期ボリューム複製手段54は二次複製ボリューム70に複製済み更新順次番号を問い合わせ、二次複製ボリューム70が記憶領域72を参照して複製済み更新順次番号を返信し、非同期ボリューム複製手段54は次の番号のバッファエントリから、二次複製ボリューム70へのデータ転送を開始する。
本実施例では2段階のデータレプリケーションを行う構成であるが、このように制御することにより、中間の記憶装置で障害が発生した場合でも、最短の時間でマスタボリュームから複製ボリュームへの複製処理を再開させることができる。
以上に本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の構成に限るものではなく、他の様々な実施形態として実現することができる。例えば、第1実施例では正系マスタボリューム10と副系マスタボリューム20の各々に更新順次番号付与手段12、22が設けられているが、これはサーバ1からの書き込み要求に同じ番号を付与するものであるため、例えばサーバ1に設けられていてもよい。すなわち、サーバ1が書き込み要求に更新順次番号を付与して正系および副系マスタボリュームに送信し、正系および副系マスタボリュームがこの順次番号を複製ボリューム30へのデータ転送に用いるようにする。その他、論理ディスクの構成や複製ボリュームの数などは上記実施例の構成に限らず、例えば第1実施例において正副のマスタボリュームに加えて2以上の複製ボリュームが設置される構成としてもよい。
本発明に係るストレージシステムおよび制御方法では、遠隔に非同期で複製される複製ボリュームへの複製処理を、複製元装置が故障した場合に他の装置がそのまま引き継げるようにしており、バックアップデータの確保が重要となるデータストレージ産業に好適に利用することができる。
第1実施例にかかるストレージシステムの概略構成を示すブロック図である。 第1実施例におけるマスタボリュームのボリューム更新フローを説明する図である。 第1実施例における更新順を維持する非同期データレプリケーション動作を説明する図である。 第1実施例における正系マスタボリュームに障害が発生した場合の動作を説明する図である。 第2実施例にかかるストレージシステムの概略構成を示すブロック図である。 第2実施例におけるマスタボリュームと一次複製ボリュームのボリューム更新動作を説明する図である。 第2実施例における二次複製ボリュームへの非同期データレプリケーション動作を説明する図である。 第2実施例における一次複製ボリュームに障害が発生した場合の動作を説明する図である。
符号の説明
1,40 サーバコンピュータ
2,41 ファイルアクセスプログラム
3,42 ボリュームアクセス手段
10 正系マスタボリューム
20 副系マスタボリューム
30 複製ボリューム
11,21,51,61 ボリューム更新手段
12,22,52 更新順次番号付与手段
13,23,53,63 更新履歴バッファ
14,24 ボリューム複製手段
15,25,31,55,65,71 論理ディスク
32,72 複製済み順次番号記憶手段
56 同期ボリューム複製手段
52,62 非同期ボリューム複製手段

Claims (6)

  1. 上位装置からの書き込み要求に対し並行してデータ書き込みを行う2以上の一次記憶装置と、これら記憶装置のいずれかから前記書き込み要求とは非同期に書き込みデータを受け取りその複製を保存する1以上の二次記憶装置とを備え、
    前記一次記憶装置が、前記書き込みデータを記録する論理ディスクと、前記書き込み要求に順番情報を付して一時的に記憶するメモリ手段と、前記書き込みデータとこれに付された順番情報とを前記二次記憶装置に転送するボリューム複製手段とを備え、
    前記二次記憶装置が、前記一次記憶装置から受信した書き込みデータを記録する論理ディスクと、当該論理ディスクに記録したデータに付された順番情報を記憶するメモリ手段とを備え、
    前記二次記憶装置へのデータ転送を担当する一次記憶装置が故障した場合に、他の一次記憶装置が前記二次記憶装置へ記録済みデータの順番情報を問い合わせ、次の順番に相当する書き込みデータから前記二次記憶装置へのデータ転送を引き継ぐことを特徴とするストレージシステム。
  2. 請求項1に記載のストレージシステムにおいて、前記一次記憶装置の各々が前記上位装置に接続されており、当該上位装置は同じ書き込み要求を各一次記憶装置に送信する二重化ボリュームアクセス手段を備えることを特徴とするストレージシステム。
  3. 請求項1に記載のストレージシステムにおいて、前記一次記憶手段は、前記上位装置に接続され他の一次記憶手段に順番情報を付した書き込みデータを転送するマスタ記憶装置と、当該マスタ記憶装置から書き込みデータを受信して自身の論理ディスクに記録するサブ記録装置とから構成されることを特徴とするストレージシステム。
  4. 上位装置からの書き込み要求に応じてデータを記録する一次記憶装置であって、前記書き込み要求に順番情報を付与する更新順次番号付与手段と、前記書き込み要求にかかる書き込みデータとこれに付された順番情報とを一時的に記憶するバッファと、前記書き込み要求とは非同期に前記順番情報に従って前記書き込みデータと順番情報とを二次記憶装置に転送するボリューム複製手段とを備え、
    前記上位装置から前記二次記憶装置へのデータ転送要求を受けた場合に、前記二次記憶装置に記録済みデータの順番情報を問い合わせ、次の順番に相当する書き込みデータから前記二次記憶装置へのデータ転送を開始することを特徴とする一次記憶装置。
  5. 上位装置からの書き込み要求に応じてデータを保存する2以上の一次記憶装置に接続され、当該一次記憶装置から前記書き込み要求とは非同期に書き込みデータを受け取って保存する二次記憶装置において、
    前記書き込みデータを記録する論理ディスクと、ここで記録した書き込みデータに付された順番情報を記憶するメモリ手段とを備え、いずれかの一次記憶装置からの問い合わせに対し前記メモリ手段に記憶した順番情報を返信することを特徴とする二次記憶装置。
  6. 上位装置から送られる書き込み要求に対し2以上の一次記憶装置が前記書き込み要求に更新順番を付して記憶するステップと、1の一次記憶装置が前記書き込み要求とは非同期に前記書き込みデータと更新順番とを二次記憶装置に転送するステップと、前記二次記憶装置において受信した書き込みデータを記憶手段に記録するとともに記録済みデータにかかる更新順番を保持するステップと、前記1の一次記憶装置に障害が発生した場合に他の一次記憶装置が前記二次記憶装置に記録済みデータの更新順番を問い合わせるステップと、前記他の一次記憶装置が二次記憶装置から通知された更新順番の次の順番に相当する書き込みデータから前記二次記憶装置へのデータ転送を実施するステップと、を備えることを特徴とするストレージシステムの制御方法。
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