JP2006163762A - プラント監視制御装置向け系統試験装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プラント監視制御向け系統試験装置において、系統試験を実施するにあたり、運転員の作業支援のための作業自動化を行い、運転員の負担を軽減し、試験進行の効率化を図る。
【解決手段】プラントと、前記プラントを監視制御する複数台の監視制御装置と、プラント状態を表示し運転操作を前記複数台の監視制御装置へ通知するマンマシン装置と、前記複数台の監視制御装置の系統試験を自動的に行う系統試験装置とからネットワークを構成したプラント監視制御装置向け系統試験装置であって、系統試験装置が、ソフトアイソレーション部と、プラントデータ入力部と、プラントデータフォルダと、試験進行制御部と、表示装置とを備え、プラント監視制御装置の系統試験時にネットワークに介入してプラント設備機器の動作状態を把握する。
【選択図】図1
【解決手段】プラントと、前記プラントを監視制御する複数台の監視制御装置と、プラント状態を表示し運転操作を前記複数台の監視制御装置へ通知するマンマシン装置と、前記複数台の監視制御装置の系統試験を自動的に行う系統試験装置とからネットワークを構成したプラント監視制御装置向け系統試験装置であって、系統試験装置が、ソフトアイソレーション部と、プラントデータ入力部と、プラントデータフォルダと、試験進行制御部と、表示装置とを備え、プラント監視制御装置の系統試験時にネットワークに介入してプラント設備機器の動作状態を把握する。
【選択図】図1
Description
本発明は、プラント監視制御装置向けの系統試験装置に関する。
従来、プラント監視制御装置の新設、あるいはプラント監視制御装置のライフサイクル対策等で装置を更新する際の現地試験においては、プラント監視制御装置からの動作要求によるプラント機器の単体動作を確認した後に、プラント全系統の運転操作を行うことにより、装置導入時の動作を検証するという、いわゆる系統試験を実施している。
系統試験では、処理装置、ポンプ、弁等の試験対象機器を含むバッチ処理区間を、運転系統から隔離する形に処置(以後、アイソレーションと呼ぶ)して、通常の運転操作から除外し、プラント自動運転の確認試験を行っている。
このアイソレーションおよび試験確認のいずれも試験員による作業であり、複数系統の試験要領書に基づいて試験項目を1項目毎にシーケンシャルに行っている。
系統試験の実施時には、試験員が、試験要領書を設計図書を基に作成し、作成された試験要領書に基づき、試験項目毎にマンマシン機能(例えば、特許文献1参照。)を使用して、各機器の動作状況の確認及び規定された状態との整合を確認し、その記録を手記し、後日試験報告書として記録を編集する作業を行っていた。
系統試験の進行については、全体試験工程表に基づき、詳細試験実施計画を立案していた。また、系統試験の進行実績確認については、試験実施計画と試験記録を照らし合わせながらその進行を確認するが、いずれも試験員のノウハウを頼りにして行っていた。
特開平6−75519号公報
プラント監視制御装置導入時の試験においては、試験員による要領書の作成、機器アイソレーションの対象確認と実施、試験操作、試験確認の作業等、試験員の負担が多い。
また、系統試験は、1系統毎に試験項目を1項目ずつシーケンシャルに行うため、試験進行効率が悪い。
さらに、試験進行における計画立案、実績確認は、試験員のノウハウに依存しているので、多くの点で非効率的かつ非合理的となっている。
本発明のプラント監視制御装置向け系統試験装置は、上記した運転員の作業支援のための作業自動化を行い、試験実施にあたり、運転員の負担を軽減し、試験進行の効率化を図り、運転員の個人差を無くして効率化と合理化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のプラント監視装置向け系統試験装置は、プラントと、プラントを監視制御する複数台の監視制御装置と、プラント状態を表示し運転操作を前記複数台の監視制御装置へ通知するマンマシン装置と、複数台の監視制御装置の系統試験を自動的に行う系統試験装置とからネットワークを構成したプラント監視制御装置向け系統試験装置であって、系統試験装置は、模擬信号を出力するソフトアイソレーション部と、模擬信号に対して、監視制御装置から返信されるプラントデータを、周期的に取り込むプラントデータ入力部と、プラントデータを保存するプラントデータフォルダと、試験員が指示すると、系統試験フォルダ内の試験要領フォルダから試験要領書データを取り出し、プラントデータフォルダからデータを取り込み、試験結果フォルダに試験履歴データ及び試験結果データとして保存し、模擬データ出力部からソフトアイソレーション部に模擬信号発信を指示する試験進行制御部と、試験履歴データ及び試験結果データを表示する表示装置とを備え、プラント監視制御装置の系統試験時に前記ネットワークに介入してプラント設備機器の動作状態を把握することを特徴とする。
本発明のプラント監視制御装置向け系統試験装置によれば、系統試験実施にあたり、運転員の作業支援のための作業自動化を行って運転員の負担を軽減し、試験進行の効率化を図ることができ、運転員の個人差を無くして合理化を図ることもできる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、後述する各実施の形態において、プラント監視装置向け系統試験装置の構成要素と互いに共通する同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
図1は、試験員1と、監視制御盤24を有し、プラント10を監視制御する複数台の監視制御装置20から成るプラント監視制御装置と、プラント状態を表示しながら監視制御装置20へ運転操作を通知する複数台のマンマシン装置30と、プラント監視制御装置の系統試験に使用する系統試験装置50とが、伝送路100を介してネットワークを構成している構成図である。
ここで、上記監視制御装置盤24は、実施するプラント機器の状態を表示するグラフィックパネル25や自動運転操作に使用する自動運転操作パネル26等を備えており、監視制御装置20の監視制御を実施する。
また、複数台の監視制御装置20から成るプラント監視制御装置は、以下のとおり、監視制御機能を実現している。
まず、プラント10の各設備機器に取り付けられたセンサが、各設備機器の状態量を検出すると、監視制御装置20のプロセス計装処理部23が、プラント各機器の状態量を周期的に取り込み、その状態量に基づき、監視制御装置20のシーケンス制御部22が、プロセス計装処理部23を介して、プラント10の各機器の制御を実施し、また、監視制御装置20の伝送入出力部21が、他の監視制御装置20やマンマシン装置30ヘ、プラント機器の状態量を、伝送路100を介して送信する。
次に、マンマシン装置30では、マンマシン装置30の伝送入出力処理部31が、複数台の監視制御装置20から送信されてくるプラントデータを入力処理してマンマシン装置30の画面表示手段32に入力し、表示装置34にて表示する。また、マンマシン装置30の運転操作受付手段33が、運転員1によるプラントの自動運転操作を取り込み、伝送入出力処理部31を介して、対象系統を処理する監視制御装置20へ通知する。
さらに、監視制御装置20では、監視制御装置20の伝送入出力処理部21を介してシーケンス制御部22が、運転操作について処理を行い、プラント10の各機器の制御操作を実施する。
上記プラント監視制御装置を導入する時には、通常、このプラント監視制御装置が正常に動作することを確認する試験として、各監視制御装置の単体試験、プラント10の各機器のセンサ出力からプロセス計装処理部23までの電気試験、監視制御装置20とマンマシン装置30との間の伝送試験に加えて、プラント監視制御装置全体を試験するいわゆる系統試験を実施する。
この系統試験では、試験員1が、設計図書から試験要領書を作成し、この試験要領書に基づき、試験対象項目を他の運転から切り離すアイソレーションと、試験項目動作の模擬を行い、マンマシン装置30から試験運転操作入力を実施し、監視制御装置20を介して実施するプラント10の操作を試験する。ここまでは、従来の系統試験と変わらない。
本実施例では、試験員1は、上記系統試験時に、以下に示す系統試験装置50を使用して系統試験を実施する。
すなわち、本実施例による系統試験装置50は、試験員1からの本装置に対する入力操作を受付ける系統試験装置入力手段67と、試験員からの試験対象系統と試験項目の選択及び試験進行指示を通知するための試験選択進行指示手段64と、系統試験の進行制御等を含む系統試験に関する統括的な制御を行う試験進行制御部60と、試験対象機器に関するプラントデータ計測用のデータ計測部61と、計測データに基づいて表示情報を作成する機器状態表示部65と、試験結果の履歴保存を行うための試験結果保存部63と、試験手順および試験結果を表示するための表示装置66とを備えている。
また、本実施例による系統試験装置50は、例として図2に示す試験要領書のデータを保有する試験要領フォルダ91と、データ計測部61による計測結果や試験進行制御部60における判定結果等を含む試験結果情報を記憶するための試験結果フォルダ92とを有する系統試験フォルダ90を備えている。
さらに、本実施例による系統試験装置50は、模擬入力及び出力の処理を実施する模擬信号入出力処理部41と、試験対象機器を含むバッチ処理区間を運転系統から隔離するための処置を行うソフトアイソレーション処理部42と、試験員が実施するための模擬信号入力手段43を有するソフトアイソレーション部40を備えている。
上記ソフトアイソレーション部40の模擬信号入出力処理部41は、試験員からの試験開始指示を受けた試験進行制御部60から、模擬データ出力部62を介して、試験環境構築のためのアイソレーションデータを受取る。
さらにまた、本実施例による系統試験装置50は、伝送路100に接続されている伝送入出力処理部51を介して、各監視制御装置20から送信されるプラント各機器の状態量を、周期的に取り込むプラントデータ入力部52を備え、取り込まれた各監視制御装置毎のプラントデータを更新するプラントデータフォルダ80を備えている。
本実施例の系統試験装置50の全体の動作の流れは、図3のフローチャートに示すとおりである。
以下に、図1及び図3を用いて、本実施例の動作機能を説明する。
まず、試験員が、系統試験入力手段67を介して、系統試験を開始すると、試験対象系統と試験項目を選択するために、試験選択進行指示手段64が、表示装置66を介して、系統試験フォルダ90のフォルダ名を表示するとともに、選択系統の試験要領フォルダ91内の試験要領書データの試験項目を表示する(ステップS11)。
まず、試験員が、系統試験入力手段67を介して、系統試験を開始すると、試験対象系統と試験項目を選択するために、試験選択進行指示手段64が、表示装置66を介して、系統試験フォルダ90のフォルダ名を表示するとともに、選択系統の試験要領フォルダ91内の試験要領書データの試験項目を表示する(ステップS11)。
次に、試験選択進行指示手段64を介して、試験対象系統及び試験項目が、試験進行制御部60へ通知されると、試験進行制御部60は、選択系統の試験要領フォルダ91内の試験要領書データを開き(ステップS12)、試験対象機器及び試験手順を取り込んで(ステップS13)、試験選択進行指示手投64へ送り、表示装置66に試験手順が表示される(ステップS14)。
次に、試験員から試験進行指示が、試験選択進行指示手段64により、試験進行制御部60へ通知される(ステップS17)と、試験手順の模擬信号投入のため、模擬データ出力部62が、ソフトアイソレーション部40へ試験手順の模擬情報を伝送する(ステップS18)。
次に、ソフトアイソレーション部40は、模擬信号入出力処理部41へ模擬情報を取り込み、ソフトアイソレーション部40のソフトアイソレーション処理部42が、各対象監視制御装置20毎に模擬信号の投入要求を行う(ステップS19)。
ここで、各監視制御装置20は、シーケンス制御部22で模擬信号投入要求を受け付け、模擬対象信号についてはプロセス計装処理部23への入出力を保護しながら、試験を進行する(ステップS20)。
次に、試験員から、試験選択進行指示手段64により送られた試験進行通知に応じて、データ計測部61は、選択された試験手順に対応するデータを、プラントデータフォルダ80に保存し、そこからから引き出して計測する。得られた計測結果は、試験進行制御部60へ通知され(ステップS21a)、試験進行の制御が行われるとともに、表示装置66の試験結果欄および計測結果判定欄に更新されて表示される(ステップS22a)。
次に、上述の計測結果は、試験結果保存部63に通知され、系統試験装置50内で一意に識別可能な試験項目番号・試験日付とファイル名を付され、試験結果フォルダ92内の試験履歴データ・試験結果データとして履歴保存される(ステップS23a)。
以上述べたように、実施例1によれば、プラント監視制御装置の系統試験の実施を自動化することにより、系統試験の効率化が図られ、計測結果を含む試験結果履歴データの健全性評価及び確認を容易に行うことができ、系統試験の精度を向上させることができる。
本実施例は、実施例1で示したプラント監視制御装置向け系統試験装置50を用いた系統試験の実行を試験員1が主体的に試験進行を行えるように支援するものである。
図4は、プラント監視装置向け系統試験装置50aが、実施例1で示したプラント監視装置向け系統試験装置50(図4には示していない)に加えて、系統試験実行支援手段171と、系統試験フォルダ90aとから成ることを示し、さらに、プラント10、各監視制御装置20及び運転員1とを加えた関係を示している。
本実施例の系統試験装置50aの動作の流れは、図5のフローチャートのようになる。以下に、図4及び図5を用いて、本実施例の動作機能を説明する。
まず、試験員1は、試験を行う対象系統を、試験対象系統・項目表示要求手段151に入力し、指定した系統の試験対象項目の表示を要求する(ステップS21)。
次に、試験対象・項目検索手段141は、試験要領フォルダ91内の試験要領書データを開き(ステップS22)、要求された系統の試験項目を検索し(ステップS23)、検索結果表示手段152にて表示する(ステップS24)。
なお、試験対象・項目検索にあたっては、試験要領書データを系統や試験名称、識別番号を有する複数の試験要領データとしてあらかじめ登録しておき、要求された系統や試験項目をキーに対象となる系統の試験要領書データを検索する。
次に、試験員1は、上記検索された試験項目に基づき、試験を実施する項目を選択し、試験項目実施指示手段153に試験の実行を要求する(ステップS25)。
また、プラント試験操作指令・ソフトアイソレーション設定手段142は、試験員1からの要求及び要領書データを基に、各機器やスイッチの操作指令を検索し(ステップS26)、この操作指令を部署別監視制御装置20へ送信する(ステップS27)。
操作指令を受けた監視制御装置20は、プラント10を操作する試験運転を行い、その操作結果として、プラント10のスイッチ及びセンサからの情報を受信し、系統試験装置50へ受信した状態を入力する(ステップS28)。
次に、入力されたデータに基づいて、試験対象機器状態判定手段143は、試験結果フォルダ92へ試験履歴データ及び試験結果データの保存を行う(ステップS29)。
また、要領書が規定する試験対象機器の状態と実際の試験結果である機器の状態を比較して、試験員1は、この表示・印刷結果に基づいて、試験の合否を判定する(ステップS30a)。
次に、試験の進行状況と合せて、要領書判定結果フォルダ93へ要領書判定データを保存する。さらに、試験進行状況・結果表示・印刷手段154にて表示・印刷することにより、試験の進行状況とその結果を出力する(ステップS31a)。
従来は、試験員が要領書を調査し、試験系統ごとに試験対象をピックアップし、マンマシン装置等を使用して試験の模擬操作指令を入力し、その結果をマンマシン装置にて確認し、試験記録を手記する必要があったが、上述の機能を有する系統試験装置によって、マンマシン装置を省略して上述の一連の作業を自動化することができ、その結果、試験効率の向上を図ることができる。
本実施例は、実施例1で示したプラント監視制御向け装置系統試験装置50を用いた系統試験の実行を、試験員1の手を煩わせず、完全自動的に試験進行を行うように支援するものである。
図6は、プラント監視装置向け系統試験装置50bが、実施例1で示したプラント監視制御装置向け系統試験装置50(図6には示していない)に加えて、系統試験実行支援手段271と、系統試験フォルダ90aとから成ることを示し、さらに、プラント10、各監視制御装置20及び運転員1とを加えた関係を示している。
本実施例の系統試験装置50bの動作の流れは、図7のフローチャートのようになる。以下に、図6及び図7を用いて、本実施例の動作機能を説明する。
試験員1が、系統試験実行支援手段271を使用して、系統試験自動実行開始を選択して検索し、検索結果を基に試験自動実行・中断・再開始を行い、試験結果を表示することにより、監視制御装置20の系統試験を実施している。
試験員1が、系統試験実行支援手段271を使用して、系統試験自動実行開始を選択して検索し、検索結果を基に試験自動実行・中断・再開始を行い、試験結果を表示することにより、監視制御装置20の系統試験を実施している。
まず、試験員1は、試験を行う対象系統を選択し、試験自動実行要求手段251に入力し、指定した系統の試験の自動実行を要求する(ステップS31)。
次に、自動プラント試験操作指令手段241は、試験要領フォルダ91内の試験要領書データを開き(ステップS32)、入力された系統の試験項目を検索し(ステップS33)、検索結果表示手段252にて検索された試験項目を表示する(ステップS34)。
また、その要領書データを基に、自動実行する試験項目を選択し(ステップS35)、各機器やスイッチの操作指令を検索し(ステップS36)、操作指令を監視制御装置20へ送信すると(ステップS37)、操作指令を受けた監視制御装置20は、プラント10を操作する試験運転を行い、監視制御装置20は、その操作結果として、プラント10のスイッチ及びセンサからの情報を受信し、系統試験装置50へその状態を入力する(ステップS38)。
そして、入力されたデータに基づき、試験対象機器状態判定・試験続行可否判定手段242は、試験結果フォルダ92へ試験履歴データの保存を行う(ステップS39)。また、要領書が規定する試験対象機器の状態と実際の試験結果である機器の状態を比較して(ステップS40b)、試験の進行状況と合せ、要領書判定結果フォルダ93へ要領書判定データを保存する。さらに、試験進行状況・結果表示・印刷手段154にて表示・印刷することにより、試験の進行状況とその結果を出力する(ステップS41b)。さらにまた、試験の続行可否についても判定を行い、判定結果を自動プラント試験操作指令手段241に伝える(ステップ42b)。
この判定結果に基づき、自動プラント試験操作指令手段241は、次のステップの試験を続行し、機器の操作指令を出す。この後、実行、状態入力、判定を繰り返し行うことにより、全試験の自動実行を完遂する。
試験対象機器状態判定・試験続行可否判定手段242にて試験続行不可能と判定された場合、または、試験途中の運転都合の変化などにより試験の自動実行中断が必要となり、運転員1から試験自動実行中断・再開指示手段253を介して中断が要求された場合(ステップS43b)、自動プラント試験操作指令手段241は、試験の自動実行を中断する。中断時には、試験情報を試験結果フォルダ92内の試験履歴データに保存しておき(ステップS44b)、試験員1から試験自動実行中断・再開指示手段253により再開が指示された場合には(ステップS45b)、中断した時点を初期状態として再び系統試験自動実行を開始する(ステップS46b)。
従来は、試験員が試験要領書を調査し、試験系統ごとに試験対象をピックアップし、マンマシン装置等を使用して試験の模擬操作指令を入力し、その結果をマンマシン装置によって確認し、試験記録を手記するという一連の作業を、ステップごとに実施する必要があったが、上記機能を有するプラント監視制御装置向け系統試験装置によって、この一連の作業を全てのステップに亘って完全に自動化することができ、その結果、試験効率の大幅な向上を図ることができる。
本実施例は、実施例1に示したプラント監視制御装置向け系統試験装置50を用いた系統試験において、他系統の系統試験装置との同期処理を支援ものである。
図8は、プラント監視制御装置向け系統試験装置50cが、実施例1で示したプラント監視制御装置50(図8には示していない)に加えて、系統試験同時自動実行手段371と系統試験フォルダ90aとから成ることを示し、さらに、プラント10、監視制御装置20、他系統系統試験装置54及び運転員1とを加えた関係を示している。
試験員1は、系統試験同時自動実行手段371を使用して、図9のフローチャートに示すように、試験可能な系統を指定し、試験の同時実施を要求し、検索結果を基に、試験対象グループを選択し、さらに、試験結果を表示することにより、監視制御装置20の系統試験を実施する。
以下に、図8及び図9を用いて、本実施例の動作機能を説明する。
まず、試験員1は、試験を行う複数の対象系統を、試験同時実行系統指定手段351に指定して、複数系統の試験を同時に実施可能な試験の検索とグループ化を要求する(ステップS41)。
まず、試験員1は、試験を行う複数の対象系統を、試験同時実行系統指定手段351に指定して、複数系統の試験を同時に実施可能な試験の検索とグループ化を要求する(ステップS41)。
次に、同時実行試験検索・グループ化手段341は、試験要領フォルダ91内の試験要領書データを開き(ステップ42)、入力された系統の試験項目を検索し、各試験項目同士の同時実施可否を判定し(ステップS44)、判定結果を検索結果表示手段352にて表示する(ステップS45)。
ここで、各試験項目同士の同時実施可否の判定とは、各々の試験項目で操作する機器状態に矛盾する項目が無いことを判定することである。
次に、試験員1は、上述した検索とグループ化結果に基づき、同時試験グループ選択・試験実行要求手段353によって実行する試験項目グループを指定し、試験の同時実行を要求する(ステップS46)。
次に、自動プラント試験同時操作指令手段342は、試験員からの要求に基づき、実施可能試験項目を選択し(ステップ47)、監視制御装置20aに試験操作指令を送信する。操作指令を受けた監視制御装置20aは、複数制御装置での試験であることを確認し(ステップS48)、監視制御装置20a間での同期処理を行う(ステップS49)。
次に、試験容量書データと試験対象項目から、監視制御装置20aの操作とシミュレーション内容を検索し(ステップS50c)、監視制御装置20aへ操作指令、ソフトシミュレーション部にシミュレーション指令を出して(ステップS51c)、プラント10を操作する同時試験運転を実行する。
次に、監視制御装置20aは、その操作結果として、プラント10のスイッチ及びセンサからの情報を受信し、系統試験装置50へその状態を入力する(ステップS52c)。
次に、同時実行した試験結果として入力されたデータに基づき、同時試験対象機器状態判定手段343は、試験結果フォルダ92へ試験履歴データの保存及び試験結果データの保存を行う(ステップS53c)。
また、試験要領書が規定する試験対象機器の状態と実際の試験結果である機器の状態を比較し(ステップ54c)、試験の進行状況と合せ、要領書判定結果フォルダ93へ要領書判定データとして保存し、試験進行状況・結果表示・印刷手段154にて表示・印刷する(ステップS55c)。試験員1は、この表示・印刷結果に基づき、試験の合否を判定する。
一方、同時に実施する系統試験は、同−ネットワーク上にある他の系統試験装置を使用することによつても可能である。
以上述べたように、他系統系統試験装置同期処理手段344は、他系統系統試験装置54内の他系統試験装置同期処理手段と同期して、自動プラント試験同時操作指令手段342を制御することによって、複数の系統試験装置からの同時試験を実施することが可能である。
従来は、試験員が、要領書を調査し、試験系統は−系統ごとに試験を実施する必要があったが、上記手段を有する系統試験装置によって、複数の系統の試験を同時に実行することができ、その結果、試験効率の向上を図ることができる。
本実施例では、実施例1で示したプラント監視制御装置向け系統試験装置50の付加機能として、試験員1が、試験報告書作成対象を検索して、結果表示を行い、その検索結果を基に、試験報告書を作成することを支援する機能を備えたプラント監視制御装置向け系統試験装置50dについて説明する。
図10は、実施例2、3または4において、試験結果フォルダ92に収集された試験履歴データ及び試験結果データ並びに要領書判定結果フォルダ93に収集された要領書判定データに基づき、例として図11に示すような試験報告書を作成するための構成を示した構成図である。
同図は、プラント監視制御装置向け系統試験装置50dが、実施例1で示したプラント監視制御装置50(図8には示していない)に加えて、系統試験報告書作成支援手段471と、系統試験フォルダ90とから成ることを示し、これに試験員1を加えた関係を示している。
試験員1は、試験報告書作成時に、系統試験報告書作成支援手段471を使用して、図12のフローチャートに示すように、試験報告書作成対象を検索して、結果を表示し、検索結果を基に、試験報告書を作成して、提供する。
以下に、図10及び図12を用いて本実施例の動作機能を説明する。
まず、試験員1は、報告書に記載する対象の試験名称等を、試験履歴検索要求手段451に入力し、試験履歴及び結果の表示を要求する(ステップS51)。
まず、試験員1は、報告書に記載する対象の試験名称等を、試験履歴検索要求手段451に入力し、試験履歴及び結果の表示を要求する(ステップS51)。
これを受けて、試験履歴・結果検索手段441は、試験結果フォルダ92及び要領書判定結果フォルダ93に収集された試験履歴データ及び試験結果データ並びに要領書判定データを開き(ステップS52並びにステップS56)、要求された対象の試験履歴及び結果を検索し、検索結果表示手段452へ表示する(ステップS54)。
なお、試験履歴・結果及び要領書判定結果の検索にあたっては、試験結果フォルダ92と要領書判定結果フォルダ93に収集された試験履歴データ及び試験結果データ並びに要領書判定データに保存された互いに異なる試験名称や識別番号および試験日時を有する複数のデータの中から、入力された対象のデータを前記試験名称または前記識別番号をキーとして検索する。
次に、試験員1は、上記検索された試験履歴及び結果並びに要領書判定結果に基づき、報告書として作成する内容を選択し、試験結果選択・報告書作成要求手段453に報告書の作成及び出力を要求する(ステップS55)。
そして、報告書フォーマットフォルダ461から使用するフォーマットを開き(ステップS56)、報告書データ作成手段442は、試験員1からの要求を基に、要求された試験について、試験結果・要領書判定結果を検索し(ステップS57)、試験結果を報告書フォーマットヘ書き出し(ステップS58)、報告書フォルダ462ヘデータ出力するとともに、報告書表示・印刷手段454へ出力する。報告書表示・印刷手段454は、報告書の出力を行う(ステップS59)。
従来は、試験員が試験終了後、各試験ステップごとに手記した記録に基づいて、試験報告書のフォーマットに編集して纏める必要があったが、上記手段を有する系統試験装置によって、記録の検索及びフォーマットヘの記載様式編集を行うことにより、報告書を容易に作成することができ、その結果、業務の効率化を図ることができる。
本実施例では、実施例1で示したプラント監視制御装置向け系統試験装置50の付加機能として、試験員1が、設計図書を基に、バッチ区間毎の要領書作成対象を検索して、結果表示を行い、その検索結果を基に、要領書フォーマットを指定し、試験要領書を作成することを支援する機能を備えたプラント監視制御装置向け系統試験装置50eについて説明する。
図13は、プラント監視制御装置向け系統試験装置50eが、実施例1で示したプラント監視制御装置50(図8には示していない)に加えて、系統試験要領書作成支援手段571と、系統試験フォルダ90cから成ることを示し、これに試験員1を加えた関係を示している。
試験員1は、系統試験要領書作成支援手段571を使用して、図14のフローチャートに示すように、設計図書を基に、バッチ区間毎の要領書を作成し、検索結果を基に、要領書フォーマットを指定して系統試験要領書を作成する。
以下に、図13及び図14を用いて、本実施例の構成機能を説明する。
まず、試験員1は、試験対象のバッチ区間に対する試験要領書を作成するために、バッチ区間選択手段551に対象バッチ区間を入力し、その区間に関わる系統図の表示及び試験対象となる機器、並びにそれに関するアイソレーション情報の表示を要求する(ステップS61)。
まず、試験員1は、試験対象のバッチ区間に対する試験要領書を作成するために、バッチ区間選択手段551に対象バッチ区間を入力し、その区間に関わる系統図の表示及び試験対象となる機器、並びにそれに関するアイソレーション情報の表示を要求する(ステップS61)。
これを受けて、バッチ区間該当系統図・対象機器・アイソレーション情報検索手段541は、バッチ区間データベース562及びプラント系統図データベース561を開き(ステップS62)、要求されたバッチ区間に関する試験対象機器及びアイソレーション情報及び該当機器を含む系統図を検索し(ステップS62)、検索結果表示手段552へ表示する。
なお、バッチ区間の試験対象機器・アイソレーション情報の検索にあたっては、あらかじめ設計図書を基にした情報を、バッチ区間データベース562及びプラント系統図データベース561に登録しておき、バッチ区間の指定をキーにして検索し、バッチ区間該当系統図の検索にあたっては、あらかじめプラント監視制御装置の表示データを基にした情報を取り込んでおき、試験対象機器をキーにして検索する(ステップS63)。さらに、検索結果を表示する(ステップS64)。
次に、試験員1は、バッチ区間該当系統図・対象機器・アイソレーション情報検索手段541により、上述のように検索された情報から、要領書として作成する内容を確認し、要領書フォーマットフォルダ563から使用するフォーマットを選択し、試験要領書作成要求手段553に、要領書の作成及び必要データの入力並びに出力を要求する(ステップS65)。
次に、要領書データ作成手段542は、試験員1からの要求を基に、要領書フォーマットデータを開き(ステップS66)、試験対象機器及びアイソレーション情報を検索し(ステップS67)、要領書フォーマットへ書き出し(ステップS68)、試験員1からの試験条件等の要求内容を付加し、試験要領フォルダ91内の試験要領書データへ保存する(ステップS69)とともに、要領書表示・印刷手段554に出力すると、要領書表示・印刷手段554は、要領書を出力する。
従来は、試験員が試験開始前に、系統の各バッチ区間毎に、その対象となる機器を調査し、試験要領書のフォーマットへ編集して纏め、また、試験実施に必要なアイソレーション情報についても調査する必要があったが、上記手段を有する系統試験装置を用いて、バッチ区間の対象機器調査及びフォーマットヘの記載様式編集、またアイソレーション情報の検索・出力を行うことができるので、要領書作成業務の効率化を図ることができる。
本実施例では、実施例1で示したプラント監視制御装置向け系統試験装置50の付加機能として、試験員1が、系統の試験工程を設定するとともに、詳細試験計画工程に対し、試験進捗実績を確認することを支援する機能を備えたプラント監視制御装置向け系統試験装置50fについて説明する。
図15は、複数のプラント監視制御装置向け系統試験装置50fが、実施例1で示したプラント監視制御装置50(図8には示していない)に加えて、系統詳細試験計画作成・実績確認支援手段671と、系統試験フォルダ90とから成ることを示し、これに試験員1を加えた関係を示す構成図である。
試験員1は、系統詳細試験計画作成・実績確認支援手段671を使用して、図16のフローチャートに示すように、系統の試験工程を設定し、詳細試験計画工程に対し、試験進捗実績を確認する。
以下に、図15及び16を用いて、本実施例の動作機能を説明する。
まず、試験員1は、系統試験の詳細計画を立案するために、系総全体試験計画工程設定手段651に、系統全体の系統試験計画工程を入力し、所定の期間にて各試験項目の試験を実施し、完了するための詳細試験計画の立案を要求する(ステップS71)。
まず、試験員1は、系統試験の詳細計画を立案するために、系総全体試験計画工程設定手段651に、系統全体の系統試験計画工程を入力し、所定の期間にて各試験項目の試験を実施し、完了するための詳細試験計画の立案を要求する(ステップS71)。
詳細試験計画工程自動作成・再割り振り手段641は、試験要領フォルダ91内の試験要領書データに基づき複数系統の試験項目を選択し(ステップS73)、試験条件や試験順序及び同時試験の実施可否を判定し、詳細試験計画工程として計画を立案する(ステップS77)。また、立案された計画は、詳細試験計画工程表示・印刷手段653により、表示及び印刷されるとともに、詳細試験計画データ661へ保存される(ステップS75)。
ここで、立案された詳細試験計画工程は、試験員1からの詳細試験計画工程修正入力手段652による詳細試験工程の修正及び試験結果フォルダ92内の試験履歴データから、詳細試験の進捗状況に合せて見直しの要請を受ける(ステップS77)。
次に、詳細試験計画工程自動作成・再割り振り手段641の詳細試験計画の再割り振り機能によって、再割り振りが実施され、改めて詳細試験計画工程表示・印刷手段653によって表示及び印刷される(ステップS78)。
次に、試験員1は、上述のように計画された詳細試験計画に対し、詳細試験実績工程確認要求手段654に、詳細試験計画工程に対する試験進捗実績の確認を要求する(ステップ71d)。
詳細試験実績工程確認データ作成手段642は、詳細試験計画データ661並びに試験結果フォルダ92に収集された試験履歴データ及び試験結果データを開き(ステップS72d)、試験履歴データと試験結果データを照合して、試験完了状況を確認する(ステップS73d)。
また、詳細試験の進捗実績をまとめて詳細試験実績工程確認データを作成し(ステップS74d)、詳細試験実績工程表示・印刷手段655に詳細試験実績工程を出力する(ステップS75d)。
この結果、試験員1は、試験毎に規定される実施条件やプラント工程に合致した詳細試験計画工程を、予め設定・作成した試験実施条件情報、プラント工程及び試験候補日算出テーブルを利用して自動的に作成することができる。
従って、従来、試験員1のノウハウに頼って作成していた詳細試験工程計画作成業務の効率化を図ることができ、実際の運用に即した精度の高い系統詳細試験計画工程を作成することができる。また、試験実績に基づき自動的に詳細試験実績工程を作成することにより、進捗の管理を無駄なく実施し、さらに、実績に合せて自動的に工程を再割り振りすることにより、詳細試験工程計画作成業務の効率化を図ることができる。
1…試験員、10…プラント、20…監視制御装置、21…伝送入出力処理部、22…シーケンス制御部、23…プロセス計装処理部、24…監視制御装置盤、25…グラフィックパネル、26…自動運転操作パネル、30…マンマシン装置、31…伝送入出力処理部、32…画面表示手段、33…運転操作受付手段、34…表示装置、35…ソフトアイソレーション部、41…模擬信号入出力処理部、42…ソフトアイソレーション処理部、43…模擬信号入力手段、50…系統試験装置、51….伝送入出力処理部、52…プラントデータ入力部、54…他系統系統試験装置、60…試験進行制御部、61…データ計測部、62…模擬データ出力部、63…試験結果保存部、64…試験選択進行指示手段、65…機器状態表示部、66…表示装置、80…プラントデータフォルダ、90…系統試験フォルダ、91…試験要領フォルダ、92…試験結果フォルダ、93…要領書判定結果フォルダ、100…伝送路、141…試験対象・項目検索手段、142…プラント試験操作指令・ソフトアイソレーション設定手段、143…試験対象機器状態判定手段、151…試験対象系統・項目表示要求手段、152…検索結果表示手段、153…試験項目実施指示手段、154…試験進行状況・結果表示・印刷手段、171…系統試験実行支援手段、241…自動プラント試験操作指令手段、242…試験対象機器状態判定・試験続行可否判定手段、251…試験自動実行要求手段、252…検索結果表示手段、253…試験自動実行中断・再開指示手段、254…試験進行状況・結果表示・印刷手段、271…系統試験自動実行手段、341…同時実行試験検索・グループ化手段、342…自動プラント試験同時操作指令手段、343…同時試験対象機器状態判定手段、344…他系統系統試験装置同期処理手段、351…試験同時実行系統指定手段、352…検索結果表示手段、353…同時試験グループ選択・試験実行要求手投、354…試験進行状況・結果表示・印刷手段、371…系統試験同時自動実行手段、441…試験履歴・結果検索手段、442…報告書データ作成手段、451…試験履歴検索要求手段、452…検索結果表示手段、453…試験結果選択・報告書作成要求手段、454…報告書表示・印刷手段、461…報告書フォーマットフォルダ、462…十系統試験報告書作成支援手段、541…バッチ区間該当系統図・対象機器・アイソレーション情報検索手段、542…要領書データ作成手段、551…バッチ区間選択手段、552…検索結果表示手段、553…試験要領書作成要求手段、554…要領書表示・印刷手段、561…プラント系統図データベース、562…バッチ区間データベース、563…要領書フォーマットフォルダ、571…系統試験要領書作成支援手段、641…詳細試験計画工程自動作成・再割り振り手段、642…詳細試験実績工程確認データ作成手段、651…系統全体試験計画工程設定手段、652…詳細試験計画工程修正入力手段、653…詳細試験計画工程表示・印刷手投、654…詳細試験実演工程確認要求手段、655…詳細試験実績工程表示・印刷手投、661…詳細試験計画データ、671系統詳細試験計画作成・実績確認支援手段。
Claims (7)
- プラントと、前記プラントを監視制御する監視制御装置と、プラント状態を表示し運転操作を前記複数台の監視制御装置へ通知するマンマシン装置と、前記監視制御装置の系統試験を行う系統試験装置とから構成したプラント監視制御装置向け系統試験装置であって、
前記系統試験装置は、
模擬信号を出力するソフトアイソレーション部と、
前記模擬信号に対して、前記監視制御装置から返信されるプラントデータを、周期的に取り込むプラントデータ入力部と、
前記プラントデータを保存するプラントデータフォルダと、
系統試験フォルダ内の試験要領フォルダから試験要領書データを取り出し、前記プラントデータフォルダからデータを取り込み、試験結果フォルダに試験履歴データ及び試験結果データとして保存し、模擬データ出力部から前記ソフトアイソレーション部に模擬信号発信を指示する試験進行制御部と、
前記試験履歴データ及び試験結果データを表示する表示装置と
を備えることを特徴とするプラント監視制御装置向け系統試験装置。 - 前記系統試験装置は、
試験要領フォルダの試験要領書データから、系統の試験項目を検索し、検索結果を表示する試験対象・項目検索手段と、
各監視制御装置及び前記ソフトアイソレーション部にプラント試験操作指令で、系統試験を実施するプラント試験操作指令・ソフトアイソレーション設定手段と、
各監視制御装置から試験対象機器の応答入力を受けると、試験結果フォルダに保存し、要領書の規定する状態と試験対象機器の状態を比較して合否を判定する試験対象機器状態判定手段と、
その判定結果を要領書判定結果フォルダに保存し、表示かつまたは印刷する試験進行状況・結果表示・印刷手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載のプラント監視制御装置向け系統試験装置。 - 前記系統試験装置は、
系統試験の自動実行要求で、前記試験要領フォルダの試験要領書データから、系統の試験項目を検索して、検索結果を表示し、系統試験の自動実行の中断または再開指示要求で、該当する試験項目を選択して、プラント試験操作指令を各監視制御装置へ、シミュレーション指令をソフトアイソレーション部に送る自動プラント試験操作指令手段と、
各監視制御装置から試験対象機器の応答入力を受けると、試験実施履歴と試験対象機器の状態を試験結果フォルダに保存し、前記試験要領書の規定する状態と試験対象機器の状態を比較して合否を判定する試験対象機器状態判定・試験続行可否判定手段と、
判定された結果を要領書判定結果フォルダに保存し、表示かつまたは印刷する試験進行状況・結果表示・印刷手段とを備え、
系統試験が続行可能で中断要求があれば、試験履歴データに中断時情報を保存し、再開要求があれば、全試験項目が完了するまで自動的に系統試験を進行することを特徴とする請求項1に記載のプラント監視制御装置向け系統試験装置。 - 前記系統試験装置は、
系統試験を同時に実行する系統が指定されると、前記試験要領フォルダの試験要領書データから、系統の試験項目を検索して、検索結果を表示する同時実行試験検索・グループ化手段と、
同時試験グループ選択及び試験の実行要求で、試験対象グループを選択して、複数の監視制御装置の試験であれば、各監視制御装置間での同期処理を行う他系統系統試験装置同期処理手段と、
前記同期処理が行われると、プラント試験操作指令を各監視制御装置へ、シミュレーション指令をソフトアイソレーション部に送る自動プラント試験同時操作指令手段と、
各監視制御装置から試験対象機器の模擬信号の応答入力を受けると、試験実施履歴と試験対象機器の状態とを前記試験結果フォルダに保存し、前記試験要領フォルダの試験要領書の規定する状態と試験対象機器の状態を比較して合否を判定し、判定された結果を要領書判定結果フォルダに保存し、全試験項目が完了するまで前記自動プラント試験操作指令手段に更新作業を指示する同時試験対象機器状態判定手段と、
前記判定された結果を表示かつまたは印刷する試験進行状況・結果表示・印刷手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載のプラント監視制御装置向け系統試験装置。 - 前記系統試験装置は、
試験履歴検索要求で、前記試験要領フォルダの試験要領書データから、系統の試験項目を検索して、検索結果を表示する試験履歴・結果検索手段と、
試験結果選択及び報告書作成要求で、前記試験結果フォルダの試験結果データ、要領書判定結果フォルダの要領書判定データ及び報告書フォーマットフォルダの報告書フォーマットデータを開き、要求された系統試験について、試験結果及び要領書判定結果を検出して、報告書フォルダに保存する報告書データ作成手段と、
検出された試験結果及び要領書判定結果を表示かつまたは印刷する報告書表示・印刷手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載のプラント監視制御装置向け系統試験装置。 - 前記系統試験装置は、
バッチ区間が選択されると、バッチ区間データベースから、バッチ区間の系統図、対象機器及びアイソレーション情報を検索し、検索結果を表示するバッチ区間該当系統図・対象機器・アイソレーション情報検索手段と、
試験要領書の作成要請で、要領書フォーマットフォルダの要領書フォーマットを開き、要求された試験について、試験対象機器及びアイソレーション部に送信された情報を検出して、その要領書フォーマットへ記入し、前記試験要領書フォルダに保存する要領書データ作成手段と、
保存された試験要領書データを画面表示及び印刷する要領書表示・印刷手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載のプラント監視制御装置向け系統試験装置。 - 前記系統試験装置は、
系統全体試験計画工程の設定要求で、前記試験要領フォルダの試験要領書データ及び前記試験結果フォルダの試験履歴データを開き、複数系統の試験項目を選択し、試験条件、試験順序、同時試験の実施が可能であれば、詳細試験計画データとして保存し、系統全体詳細試験工程の作成を行い、試験員から詳細試験工程の再作成の要求があれば、試験項目の選択を繰返す詳細試験計画工程自動作成・再割り振り手段と、
作成された詳細試験計画データを表示及び印刷する詳細試験計画工程表示・印刷手段と、
詳細試験実績工程の確認要求で、前記試験結果フォルダの試験履歴データ及び試験結果データと詳細試験計画データとを開き、前記試験履歴データと前記試験結果データを照合して、試験完了状況を確認し、前記詳細試験計画データを基に、試験結果をまとめ、詳細試験実績データとして保存する詳細試験実績工程確認データ作成手段と、
保存された詳細試験実績データを表示かつまたは印刷する詳細試験実績工程表示・印刷手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載のプラント監視制御装置向け系統試験装置。
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