JP2017173882A - プラント運転監視制御システムおよびプラント運転監視制御方法 - Google Patents

プラント運転監視制御システムおよびプラント運転監視制御方法 Download PDF

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秀美 横山
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Abstract

【課題】プラントにおけるトラブルの発生原因や発生箇所を短時間で特定することができるプラント運転監視制御技術を提供する。
【解決手段】プラントに設けられた機器の制御を行うときにコントローラ4が実行する論理演算処理に関する情報であって少なくとも論理判定を含む特定情報を取得する特定情報取得部11と、取得した特定情報を保存する特定情報保存部12と、保存した特定情報に基づいて少なくとも論理演算処理を可視化した特定画面を生成する特定画面生成部8と、コントローラ4が行った過去の制御を再現した表示を行うときに特定画面を表示する特定画面表示部9と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、プラントに設けられた装置の運転状況の監視を行うプラント運転監視制御技術に関する。
従来、プラントの監視を行うシステムには、弁やポンプなどの各種装置のトレンドデータ、動作記録、警報記録などを収集して保存し、これらの情報を表示するものがある(例えば、特許文献1参照)。また、履歴データから必要な部分を解析してメッセージリストを作成することで、画面の操作性・視認性を向上させたものもある(例えば、特許文献2参照)。
また、プラントの急変時の対応を迅速に行うために、運転員が各種装置を制御する制御装置の設置場所へ移動し、保守ツール用のパソコンを制御装置に接続することで、その画面上に制御装置で実行中の制御ロジックを示すロジックモニタ画面を表示させるものがある(例えば、特許文献3参照)。また、プロセス監視装置に仮想的な保守ツールを設置することで、運転員がプロセス監視装置から離席することなく、制御装置で実行中の制御ロジックを把握できるようにしたものもある(例えば、特許文献4参照)。
特開2013−92858号公報 特開2007−328560号公報 特開2001−265430号公報 特開2015−158821号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2にあっては、トレンドデータ、動作記録、警報記録などの表面的な事象を記録しただけでは、トラブル発生後の検証時において、制御装置が如何なる制御ロジックで各種装置を制御したのかが分からない。また、特許文献3や特許文献4にあっては、リアルタイムに制御ロジックの監視を行うことができるものの、トラブル発生後に制御ロジックの検証が行えるものではない。特に、信号の瞬時的な変化など、表面的な事象が生じない場合には、トラブルの発生原因や発生箇所の特定を迅速に行うことができないという課題がある。
本発明の実施形態はこのような事情を考慮してなされたもので、プラントにおけるトラブルの発生原因や発生箇所を短時間で特定することができるプラント運転監視制御技術を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係るプラント運転監視制御システムは、プラントに設けられた機器の制御を行うときにコントローラが実行する論理演算処理に関する情報であって少なくとも論理判定を含む特定情報を取得する特定情報取得部と、前記取得した特定情報を保存する特定情報保存部と、前記保存した特定情報に基づいて少なくとも前記論理演算処理を可視化した特定画面を生成する特定画面生成部と、前記コントローラが行った過去の制御を再現した表示を行うときに前記特定画面を表示する特定画面表示部と、を備えることを特徴とする。
本発明の実施形態に係るプラント運転監視制御方法は、プラントに設けられた機器の制御を行うときにコントローラが実行する論理演算処理に関する情報であって少なくとも論理判定を含む特定情報を取得する特定情報取得ステップと、前記取得した特定情報を保存する特定情報保存ステップと、前記保存した特定情報に基づいて少なくとも前記論理演算処理を可視化した特定画面を生成する特定画面生成ステップと、前記コントローラが行った過去の制御を再現した表示を行うときに前記特定画面を表示する特定画面表示ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の実施形態により、プラントにおけるトラブルの発生原因や発生箇所を短時間で特定することができるプラント運転監視制御技術が提供される。
第1実施形態のプラント運転監視制御システムを示すブロック図。 コントローラが実行する制御ロジックを示す説明図。 データ保存部に保存される保存データを示す説明図。 プロセス監視装置の監視画面を示す画面図。 トレンドデータを表示中の監視画面を示す画面図。 ネットワーク変数登録テーブルを示す説明図。 プロセス監視装置が実行する画面表示処理を示すフローチャート。 集中保守ツール装置が実行する集中保守処理を示すフローチャート。 第2実施形態の集中保守ツール装置を示すブロック図。 データ比較処理を示す説明図。 集中保守ツール装置が実行する集中保守処理を示すフローチャート。 第3実施形態の集中保守ツール装置を示すブロック図。 ロジック逸脱報知用のポップアップを示す画面図。 集中保守ツール装置が実行する集中保守処理を示すフローチャート。 第4実施形態の集中保守ツール装置を示すブロック図。 ブレークポイント報知用のポップアップを示す画面図。 ブレークポイントの検知方法を示す説明図。 集中保守ツール装置が実行する集中保守処理を示すフローチャート。
(第1実施形態)
以下、本実施形態を添付図面に基づいて説明する。まず、第1実施形態のプラント運転監視制御システムについて図1から図8を用いて説明する。本実施形態では、原子力発電所などに設けられる各種機器の運転状態を監視して制御するプラント運転監視制御システムを例示する。なお、本発明が適用されるプラントとして原子力発電所(原子力プラント)を例示するが、火力発電所や水力発電所などや工場などのその他のプラントに本発明を適用しても良い。
図1に示すように、本実施形態のプラント運転監視制御システムは、運転員が常駐する制御室などに設けられ、プラントに設けられた各種機器の制御プロセスを監視するための複数台のプロセス監視装置1を備える。さらに、各種機器を監視するための保守用のデータを集中的に取得して保存する1台の集中保守ツール装置2が設けられている。また、各装置を相互に通信可能に接続するネットワーク3が設けられている。なお、本実施形態のプロセス監視装置1や集中保守ツール装置2は、CPU、RAM、ROMなどのハードウエアを有し、各種プログラムを実行して各種制御を行うコンピュータで構成される。さらに、このネットワーク3を介してプロセス監視装置1や集中保守ツール装置2などに接続される複数台のコントローラ4が設けられている。
各コントローラ4は、監視対象となる各種機器に対応して設けられている。なお、本実施形態の機器は、プラントに設けられた電磁弁やポンプなどであり、コントローラ4は、弁の開閉の制御やポンプの流量の制御などを行うようにしている。なお、本実施形態のコントローラ4は、リレー回路の代替装置として開発された装置であるPLC(programmable logic controller)などで構成される。また、PLCのプログラムは、リレー回路を記号化したプログラミング言語が用いられる。そのプログラムは、リレー回路を模した図に変換することが可能となっている。
また、コントローラ4は、機器を制御するときにロジック演算処理(論理演算処理)を実行するロジック演算処理部5を備える。図2に示すように、本実施形態のコントローラ4は、プログラムに基づいて一連の処理を実行するときに、変数21に応じて論理積(AND)や論理和(OR)などのロジック演算処理を行う。このロジック演算処理の各論理判定に基づいて、さらに所定の変数21が出力される。これらの一連の処理を実行することで機器が制御される。
本実施形態では、プログラムに基づいて実行される一連の処理をタスクと称し、論理判定(論理演算の結果)をシンボル22と称して以下の説明を行う。なお、運転員が監視に用いるプロセス監視装置1の監視画面には、シンボル22などを用いてロジック演算処理の流れを可視化(記号化)したロジックモニタ画面42(図4参照)が表示可能となっている。
例えば、図2中の「変数A」や「変数B」は、機器が備える検出センサや装置類などから出力される出力値に基づいて変化する値である。また、「□」のシンボル22は、論理積(AND)を示し、「○」のシンボル22は、論理和(OR)を示し、「WO」のシンボル22は、外部から信号が入力される部分であって、信号の入力があった場合に主に警報などを止めるための論理判定(WipeOut)を行う部分を示す。なお、本実施形態では、シンボル22の一部を例示しているが、これらのシンボル22以外が用いられるものであっても良い。
また、図2中の「タスク001」においては、「変数A」および「変数B」の入力に基づいて、「シンボル(1)」の処理が実行され、次に「シンボル(2)」の処理が実行され、次に「シンボル(3)」の処理が実行される。そして、「変数C」が処理の結果として出力される。さらに、この「変数C」が「タスク002」で用いられる。「タスク002」では、「変数D」の入力に基づいて、「シンボル(4)」の処理が実行され、この「シンボル(4)」および「変数C」の入力に基づいて、「シンボル(5)」の処理が実行される。そして、「変数E」が処理の結果として出力される。
図1に示すように、各コントローラ4は、ネットワーク3に接続されて他の装置とデータ通信を行うためのデータ送受信部6Aを備える。なお、コントローラ4は、ロジック演算処理部5で実行された処理動作の結果を示すデータをデータ送受信部6Aに送る(データの流れ10A)。なお、本実施形態のコントローラ4から送信されるデータには、ロジック演算処理に関する情報であって少なくともシンボル22(論理判定)に関する情報が含まれる。
なお、コントローラ4では、処理動作の結果を示すデータが保存されないようになっている。つまり、コントローラ4は、現在実行中の処理動作の結果を示すリアルタイムデータのみを送信する。そして、このリアルタイムデータがネットワーク3を介して集中保守ツール装置2に送信される(データの流れ10B)。
また、集中保守ツール装置2は、ネットワーク3に接続されて他の装置とデータ通信を行うためのデータ送受信部6Bを備える。各コントローラ4から送信されたリアルタイムデータは、集中保守ツール装置2のデータ送受信部6Bによって受信される。
また、集中保守ツール装置2は、データ送受信部6Bによって受信されたリアルタイムデータを処理するリアルタイムデータ処理部11を備える。このリアルタイムデータ処理部11は、リアルタイムデータを受信した現在時刻と送信先のコントローラ4とに対応付けて取得する(データの流れ10C)。なお、リアルタイムデータ処理部11が本実施形態の特定情報取得部となっている。
なお、集中保守ツール装置2がリアルタイムデータを取得するタイミング、いわゆるスキャンタイミングは、各コントローラ4がリアルタイムデータを送信するタイミングと同期されている。また、集中保守ツール装置2は、一定の時間毎にスキャンを繰り返し、各コントローラ4から送信されるリアルタイムデータを時系列順に取得(収集)する。
また、集中保守ツール装置2は、取得したリアルタイムデータを保存するデータ保存部12と、リアルタイムデータを保存するに当たって所定の処理を行うデータ保存処理部7と、を備える。リアルタイムデータ処理部11が取得したリアルタイムデータは、データ保存処理部7を介してデータ保存部12(データベース)に保存される(データの流れ10H,10I)。なお、データ保存部12が本実施形態の特定情報保存部となっている。
さらに、集中保守ツール装置2は、リアルタイムデータ処理部11が取得したリアルタイムデータ、若しくは、データ保存部12に保存された保存データ(特定情報)を、プロセス監視装置1の要求に従って適宜切り替えて送信するデータ切替処理部13を備える(データの流れ10J,10K)。なお、リアルタイムデータ若しくは保存データは、データ切替処理部13からデータ送受信部6Bに送られる(データの流れ10D)。そして、ネットワーク3を介してプロセス監視装置1に向けて送信される(データの流れ10E)。
図3に示すように、集中保守ツール装置2のデータ保存部12は、各コントローラ4に対応付けて設けられたデータ保存テーブル10を有する。なお、データ保存テーブル10には、各コントローラ4から送信されたリアルタイムデータに含まれる各種情報が記録される。
例えば、各データ保存テーブル10には、コントローラ4を識別可能に対応付けられたコントローラ識別情報4Aが記録されている。そして、このコントローラ識別情報4Aに対応して、リアルタイムデータを受信した時刻31や、処理を行ったタスクを示すタスク番号23や、記録した対象となる処理内容を示す記録対象33や、記録対象が可変したか否かを示す情報である可変情報34などが記録される。なお、データ保存テーブル10には、その他のデータが記録されるものであっても良い。
なお、本実施形態では、ロジック演算処理(論理演算処理)関する情報である変数21やシンボル22などが記録対象33(特定情報)に含まれる。これらの記録対象33がリアルタイムデータ若しくは保存データに含まれてプロセス監視装置1に送信されることで、プロセス監視装置1の保守ツール部8は、ロジック演算処理を可視化した画面であるロジックモニタ画面42を生成することができる。また、記録対象33には、変数21やシンボル22以外の情報が含まれても良いし、ロジック演算処理に関する情報以外の情報が含まれていても良い。
図1に示すように、プロセス監視装置1は、ネットワーク3に接続されて他の装置とデータ通信を行うためのデータ送受信部6Cを備える。集中保守ツール装置2から送信されたリアルタイムデータ若しくは保存データは、プロセス監視装置1のデータ送受信部6Cによって受信される。
また、プロセス監視装置1は、監視画面などのプラントの保守に用いる画面を生成する保守ツール部8と、保守ツール部8により生成された監視画面などを表示するための監視画面表示部9と、を備える。この保守ツール部8は、データ送受信部6Cによって受信されたリアルタイムデータ若しくは保存データを取得し(データの流れ10F)、取得したデータに基づいて監視画面などを生成する。なお、保守ツール部8が本実施形態の特定画面生成部となっている。
そして、保守ツール部8は、生成した画面データを監視画面表示部9に送る(データの流れ10G)。また、監視画面表示部9は、保守ツール部8にて生成された画面データを表示する。なお、監視画面表示部9が本実施形態の特定画面表示部となっている。
運転員は、プロセス監視装置1の監視画面表示部9の監視画面に基づいて、プラントの状況を把握したりプラントの運転操作を行ったりすることができる。なお、本実施形態の監視画面では、所定の入力操作(選択操作)を行うことができる。
例えば、監視画面には、コントローラ4に対応したロジックモニタ表示選択用の画面が表示される。そして、この画面に表示される「現在データ」の項目を選択し、「実行」の項目をクリックすると、対応するコントローラ4のリアルタイムデータに基づいて生成されたロジックモニタ画面42(図4参照)が表示される。また、「過去データ」の項目を選択し、「指定時刻」や「期間」を入力し、「実行」の項目をクリックすると、対応するコントローラ4の保存データに基づいて生成されたロジックモニタ画面42(特定画面)が表示される。
監視画面の一例を説明する。図4に示すように、プロセス監視装置1の監視画面には、メニュー表示部40が表示される。このメニュー表示部40には、システム内容を示す「システム」の項目や、警報内容を示す「警報」の項目や、監視画面の操作方法を示す「ガイダンス」の項目や、過去の表示履歴を示す「履歴」の項目などが設けられる。運転員は、所定の項目を選択することで、各種表示を行うことができる。
また、プロセス監視装置1の監視画面には、コントローラ4のタスク番号23に対応してロジックモニタ画面42が表示可能となっている。なお、1台のプロセス監視装置1の監視画面に複数のロジックモニタ画面42のウインドウを並べて表示することも可能になっている。各ロジックモニタ画面42には、表示内容を指定する表示指定部41の項目が表示される(図1から図3参照)。
この表示指定部41には、表示対象とするタスクのタスク番号23を指定するための「タスク表示指定」の項目や、表示対象とするコントローラ4のコントローラ識別情報4Aを指定するための「コントローラ表示指定」の項目や、表示対象とする記録対象33を指定する「記録対象表示指定」の項目や、表示対象とする時刻を指定する「表示時刻指定」の項目などが設けられる。
また、ロジックモニタ画面42が過去データを示すものである場合には、「再生ボタン」や「停止ボタン」や「送りボタン」や「早送りボタン」や「戻しボタン」や「早戻しボタン」などの項目を含む再生制御指定部43が表示される。例えば、過去の制御を再現するときに「再生ボタン」を選択すると、その過去の動作を時系列に沿って再生する表示を行う。また、「停止ボタン」を選択すると、その再生表示を一旦停止させることができる。このように、運転員は、再生制御指定部43により操作を行うことで、任意の時刻のコントローラ4の制御状態を確認することができる。
また、ロジックモニタ画面42では、1の変数21と他の変数21とが条件となっているシンボル22が成立している場合に、それらの結ぶ線の色彩を変更して表示する。例えば、ある条件が成立していないときには、変数21とシンボル22とが緑色の線で結ばれる。そして、ある条件が成立しているときには、変数21とシンボル22とを結ぶ線が赤色に変化する。運転員は、これらの線の色彩を視認することで、ある条件(ロジック)が成立していることを把握することができる。
図2、図3および図4に示すように、運転員は、表示指定部41の各項目を操作することで、コントローラ4や変数21やシンボル22やタスク番号23などを指定する。さらに、現在データを表示させる場合はその指定を行う。また、過去データを表示させる場合は、その指定を行うとともに過去の所定の時刻や期間を指定する。なお、過去データを指定させた場合であっても、指定時刻に現在時刻が入力された場合は、現在データが表示されるものであっても良い。
図1に示すように、プロセス監視装置1は、運転員が監視画面を操作することで指定した指定情報に基づいて、対応するデータの送信要求を集中保守ツール装置2に対して行う。なお、このデータ送信要求は、集中保守ツール装置2に送信される。さらに、データ送信要求を受信した集中保守ツール装置2は、データ切替処理部13を用いてデータの送信処理を実行する。
例えば、受信したデータ送信要求が現在データの送信を要求している場合は、リアルタイムデータ処理部11からリアルタイムデータを取得し、このリアルタイムデータをプロセス監視装置1に向けて送信する。また、受信したデータ送信要求が過去データの送信を要求している場合は、データ保存部12から保存データを取得し、この保存データをプロセス監視装置1に向けて送信する。
そして、プロセス監視装置1では、集中保守ツール装置2から受信したデータに基づいてロジックモニタ画面42などを生成し、監視画面表示部9に表示する。例えば、受信したデータがリアルタイムデータである場合は、コントローラ4の現在の制御を再現したロジックモニタ画面42を生成して監視画面表示部9に表示する。また、受信したデータが保存データである場合は、コントローラ4の過去の制御を再現したロジックモニタ画面42を生成して監視画面表示部9に表示する。このロジックモニタ画面42によって、運転員がプラントにおけるトラブルの発生原因や発生箇所を短時間で特定することができる。
なお、本実施形態では、集中保守ツール装置2から受信したデータには、シンボル22(論理判定)に関する可変情報34が含まれているので、このシンボル22と可変情報34とに基づいて、コントローラ4の制御を再現したロジックモニタ画面42を生成することができる。
なお、プロセス監視装置1が行うデータ送信要求と、この要求に基づいて集中保守ツール装置2が行うデータの送信と、を逐次繰り返すことで、継続してロジックモニタ画面42の表示を行い、時系列順にロジックモニタ画面42が逐次更新されるものであっても良い。
また、プロセス監視装置1においてロジックモニタ画面42の表示中に、このロジックモニタ画面42に関連する画面を展開することができる。例えば、図5に示すように、ロジックモニタ画面42の表示中に、任意の変数21をクリックすると、集中保守ツール装置2に対して展開用データの送信要求がなされる。そして、集中保守ツール装置2は、リアルタイムデータ処理部11が取得したリアルタイムデータ、および、データ保存部12に保存されている保存データに基づいて展開用データを特定する。
例えば、ロジックモニタ画面42においてコントローラAに対応した「変数C」(シンボル22)がクリックされた場合には、コントローラAに対応したデータ保存テーブル10を参照する。そして、記録対象33が「変数C」としてデータ保存テーブル10に記録されたデータを特定する。そして、この特定されたデータを展開用データとしてプロセス監視装置1に送信する。
この展開用データを受信したプロセス監視装置1は、「変数C」に関するトレンド表示51の画面を生成し、この生成したトレンド表示51の画面を表示する。なお、トレンド表示51とは、トレンドデータを示す表示のことである。例えば、「変数C」が所定の弁の開閉動作を示す変数21である場合には、この弁の閉鎖時間や開放時間を示すタイミングチャートがトレンド表示51として表示される。このようなトレンド表示51を展開することで、制御内容の履歴を把握することができる。例えば、弁が経年劣化すると開放タイミングが数十ミリ秒遅延することがある。本実施形態では、このような僅かな弁の動作の遅延を見逃すことがなく、弁が故障する前に対応することが可能になる。
従来技術では、監視画面の履歴情報、警報・動作記録からコントローラ4の動作を推定して故障原因・箇所を特定しなければならず、その特定に時間がかかっていた。これに対して、本実施形態では、実際の故障が発生した前後のシンボル22に基づいて、コントローラ4の動作を再生できるため、機器の動作タイミングやシンボル22の成立状況などを即座に確認することができ、信号の情報から故障原因・故障箇所を短時間で特定できる。また、1クリックで任意の変数21のトレンド表示51を展開できるので、予めトレンド表示51を表示させるための変数21の登録をしておく必要がなく、表示操作を容易に行うことができる。
なお、ロジックモニタ画面42において所定の項目がクリックされた場合に、展開される画面は、トレンド表示51の画面に限らず、その他の画面が展開されても良い。例えば、1のコントローラ4のロジックモニタ画面42において変数21がクリックされた場合に、この変数21に関連して制御される他のコントローラ4のロジックモニタ画面42が展開されても良い。
より詳述すると、コントローラAが制御する弁の開閉動作に関する「変数E」があり、コントローラBが制御する弁の開閉動作に関する「変数X」があるとする。さらに、コントローラAおよびコントローラBは、ネットワーク3を介して互いの制御情報を送受信しており、コントローラAの弁が動作されると、この弁の動作に応じてコントローラBの弁も動作されるものとする。このような場合は、コントローラAの「変数E」の変化に応じて、コントローラBの「変数X」が変化する。このように、複数のコントローラ4が互いに関連して制御されている場合には、1のコントローラ4の制御内容を見ただけでは、故障原因や故障箇所の特定がし難い場合がある。そこで、本実施形態では、1のコントローラ4のロジックモニタ画面42の表示中に、関連して制御される他のコントローラ4のロジックモニタ画面42が展開されるようにしている。
なお、他のコントローラ4のロジックモニタ画面42を展開するときに、クリックされる項目は、変数21に限らない。例えば、シンボル22がクリックされたときに、関連する他のコントローラ4のロジックモニタ画面42が展開されても良い。
このように、1のコントローラ4のロジックモニタ画面42(特定画面)の表示中に、所定の項目(特定情報)をクリック(指定)することで、1のコントローラ4と関連して制御を実行した他のコントローラ4のロジックモニタ画面42(対応画面)を表示させることができるので、ロジックモニタ画面42の表示操作を容易に行うことができる。そのため、運転員は、トラブルの発生原因や発生箇所を短時間で特定することができる。なお、監視画面表示部9に表示されるロジックモニタ画面42が本実施形態の特定情報の指定を受け付ける受付部となっている。
図6に示すように、集中保守ツール装置2は、各コントローラ4に対応するデータ保存テーブル10の記録対象33である変数21が互いに対応付けられて登録されたネットワーク変数登録テーブル60を有する。このネットワーク変数登録テーブル60には、1の変数21と他の変数21とが予め対応付けて登録されている。なお、ネットワーク変数登録テーブル60は、プラントの運用前に予め登録されるものであっても良いし、プラントの運用中に適宜更新されるものであっても良い。また、ネットワーク変数登録テーブル60が本実施形態の対応登録部となっている。
本実施形態のネットワーク変数登録テーブル60には、各アドレス61の項目に対応付けて、書込側変数名62と、書込コントローラの識別情報63と、読込側変数名64と、読込コントローラの識別情報65と、が登録されている。例えば、ネットワーク変数登録テーブル60のアドレス「0001」において、書込側変数名としてコントローラAの「変数E」を登録し、読込側変数名としてコントローラBの「変数X」を登録する。これにより、コントローラAの「変数E」がコントローラBの「変数X」と連動されることを示す。
プロセス監視装置1においてコントローラAのロジックモニタ画面42の表示中に、コントローラAの「変数E」をクリックすると、集中保守ツール装置2に対して展開用データの送信要求がなされる。そして、集中保守ツール装置2のデータ切替処理部13は、ネットワーク変数登録テーブル60に基づいて、展開用データに含まれるコントローラAの「変数E」に対応するコントローラBの「変数X」を特定する。さらに、データ切替処理部13は、プロセス監視装置1においてコントローラAのロジックモニタ画面42に対応する時刻と同じ時刻のコントローラBのデータを特定する。この特定されたデータがプロセス監視装置1に送信される。なお、データ切替処理部13が本実施形態の特定部となっている。
プロセス監視装置1の保守ツール部8は、集中保守ツール装置2から送信されたデータに基づいて、コントローラBのロジックモニタ画面42を生成する。また、監視画面表示部9は、保守ツール部8にて生成された画面データを表示する。なお、監視画面表示部9が本実施形態の対応画面表示部となっている。
このように、本実施形態では、1のコントローラ4に対応するロジックモニタ画面42に表示された項目(例えば、変数21やシンボル22)に基づいて、関連する他のコントローラ4に対応するロジックモニタ画面42を表示させることができるので、各コントローラ4同士の制御状態を把握することが容易になる。
従来技術では、各コントローラ4同士の変数21の関連付けを、それぞれの保守ツールを各コントローラ4に接続することで行っており、運転確認や試験時の制御タイミングの調整が困難であった。これに対して、本実施形態では、集中保守ツール装置2がネットワーク変数登録テーブル60を有することで、コントローラ4同士を跨ぐ信号のやり取りを容易に監視画面に表示することが可能となり、運転確認や試験時に制御タイミングの調整を容易に行うことができる。
次に、プロセス監視装置1が実行する画面表示処理について図7を用いて説明する。なお、フローチャートの各ステップの説明にて、例えば「ステップS11」と記載する箇所を「S11」と略記する。
まず、プロセス監視装置1の保守ツール部8は、監視画面表示部9の監視画面において運転員の入力操作(選択操作)を受け付けたか否かを判定する(S11)。ここで、入力操作を受け付けていない場合は、後述するS18に進む。一方、入力操作を受け付けた場合は、S12に進む。
S12にて保守ツール部8は、受け付けた入力操作が「現在データ」(図4参照)の項目を選択した操作であるか否かを判定する。ここで、「現在データ」の項目を選択した操作でない場合は、後述するS14に進む。一方、「現在データ」の項目を選択した操作である場合は、S13に進む。
S13にて保守ツール部8は、プロセス監視装置1が備えるリアルタイムクロック(RTC)などを参照して現在時刻を特定するとともに、受け付けた入力操作に対応するコントローラ識別情報4Aを特定する。そして、対応するリアルタイムデータの送信要求を集中保守ツール装置2に向けて送信する。そして、S14に進む。
S14にて保守ツール部8は、受け付けた入力操作が「過去データ」(図4参照)の項目を選択した操作であるか否かを判定する。ここで、「過去データ」の項目を選択した操作でない場合は、後述するS16に進む。一方、「過去データ」の項目を選択した操作である場合は、S15に進む。
S15にて保守ツール部8は、「過去データ」の項目を選択した操作とともに受け付けた指定時刻や期間を特定するとともに、受け付けた入力操作に対応するコントローラ識別情報4Aを特定する。次に、対応する保存データの送信要求を集中保守ツール装置2に向けて送信する。そして、S16に進む。
S16にて保守ツール部8は、受け付けた入力操作が画面展開用の操作であるか否かを判定する(受付ステップ)。なお、画面展開用の操作とは、例えば、トレンド表示51(図5参照)の画面を展開する操作や、1のコントローラ4のロジックモニタ画面42の表示中に他のコントローラ4のロジックモニタ画面42を展開する操作などが含まれる。ここで、画面展開用の操作でない場合は、後述するS18に進む。一方、画面展開用の操作である場合は、S17に進む。
S17にて保守ツール部8は、受け付けた画面展開用の操作に関する情報であってトレンド表示51(図5参照)や他のコントローラ4のロジックモニタ画面42の展開に必要とする情報を特定する。例えば、記録対象33や時刻や期間や対応するコントローラ識別情報4Aを特定する。次に、関連する展開用データの送信要求を集中保守ツール装置2に向けて送信する。そして、S18に進む。
S18にて保守ツール部8は、集中保守ツール装置2から送信されるデータであって、前述した送信要求に対応して送信されたリアルタイムデータや保存データや展開用データなどの受信を完了したか否かを判定する。ここで、データを受信していない場合は、画面表示処理を終了する。一方、データを受信した場合は、S19に進む。
S19にて保守ツール部8は、受信したデータに基づいて画面を生成する(特定画面生成ステップ)。例えば、受信したデータがリアルタイムデータである場合は、対応するコントローラ4の現時点での処理内容を示すロジックモニタ画面42(図4参照)が生成される。また、受信したデータが保存データである場合は、対応するコントローラ4の過去の時点の処理内容を示すロジックモニタ画面42が生成される。また、受信したデータが展開用データである場合は、トレンド表示51(図5参照)の画面や他のコントローラ4のロジックモニタ画面42などが生成される。そして、S20に進む。
S20にて保守ツール部8は、生成した画面を監視画面表示部9の監視画面に表示する(特定画面表示ステップ、対応画面表示ステップ)。例えば、コントローラ4の現時点での処理内容を示すロジックモニタ画面42や、コントローラ4の過去の時点の処理内容を示すロジックモニタ画面42や、トレンド表示51の画面や、他のコントローラ4のロジックモニタ画面42などが表示される(図4および図5参照)。そして、画面表示処理を終了する。
次に、集中保守ツール装置2が実行する集中保守処理について図8を用いて説明する。まず、集中保守ツール装置2では、プラントの運転の開始前に、ネットワーク変数登録テーブル60に、各コントローラ4に対応するデータ保存テーブル10の記録対象33である変数21が互いに対応付けられて登録される(対応登録ステップ)。
S21にて集中保守ツール装置2のリアルタイムデータ処理部11は、各コントローラ4のリアルタイムデータを取得するタイミングであるか否かを判定する。ここで、リアルタイムデータを取得するタイミングでない場合は、後述するS24に進む。一方、リアルタイムデータを取得するタイミングである場合は、S22に進む。
S22にてリアルタイムデータ処理部11は、各コントローラ4が送信したリアルタイムデータを取得する(特定情報取得ステップ)。次に、S23にてリアルタイムデータ処理部11は、取得したリアルタイムデータをデータ保存部12に保存する(特定情報保存ステップ)。そして、S24に進む。
S24にて集中保守ツール装置2のデータ切替処理部13は、プロセス監視装置1からリアルタイムデータの送信要求を受信したか否かを判定する。ここで、リアルタイムデータの送信要求を受信していない場合は、後述するS26に進む。一方、リアルタイムデータの送信要求を受信した場合は、S25に進む。
S25にてデータ切替処理部13は、リアルタイムデータ処理部11が取得したリアルタイムデータのうち、プロセス監視装置1から受信した送信要求に対応するリアルタイムデータを特定する。例えば、送信要求に含まれる現在時刻やコントローラ識別情報4Aなどを参照し、対応するリアルタイムデータを特定する。そして、S26に進む。
S26にてデータ切替処理部13は、プロセス監視装置1から保存データの送信要求を受信したか否かを判定する。ここで、保存データの送信要求を受信していない場合は、後述するS28に進む。一方、保存データの送信要求を受信した場合は、S27に進む。
S27にてデータ切替処理部13は、データ保存部12に保存されている保存データのうち、プロセス監視装置1から受信した送信要求に対応する保存データを特定する。例えば、送信要求に含まれる指定時刻や期間やコントローラ識別情報4Aなどを参照し、対応する保存データを特定する。そして、S28に進む。
S28にてデータ切替処理部13は、プロセス監視装置1から展開用データの送信要求を受信したか否かを判定する。ここで、展開用データの送信要求を受信していない場合は、後述するS30に進む。一方、展開用データの送信要求を受信した場合は、S29に進む。
S29にてデータ切替処理部13は、リアルタイムデータ処理部11が取得したリアルタイムデータ、および、データ保存部12に保存されている保存データのうち、プロセス監視装置1から受信した送信要求に対応する展開用データを特定する(特定ステップ)。例えば、送信要求に含まれる記録対象33や時刻や期間や対応するコントローラ識別情報4Aなどを参照し、対応する展開用データを特定する。そして、S30に進む。
S30にてデータ切替処理部13は、前述したS25やS27やS29にて特定したデータの送信が完了したか否かを判定する。ここで、特定したデータの送信が完了した場合は、集中保守処理を終了する。一方、特定したデータの送信が完了していない場合は、S31に進む。
S31にてデータ切替処理部13は、前述したS25やS27やS29にて特定したデータを、送信要求を行ったプロセス監視装置1に向けて送信するデータ送信処理を実行する。そして、集中保守処理を終了する。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態のプラント運転監視制御システムについて図9から図11を用いて説明する。なお、前述した実施形態に示される構成部分と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
図9に示すように、第2実施形態の集中保守ツール装置2は、データ保存処理部7とリアルタイムデータ処理部11との間に設けられたデータ比較処理部71と、このデータ比較処理部71に接続される正常ロジック結果保存部72(データベース)と、を備える。なお、他の構成は、前述した第1実施形態の構成と同様の構成である。
正常ロジック結果保存部72には、コントローラ4が正常に動作したときの保存データが予め保存されている。この保存データは、前述した第1実施形態と同様に、コントローラ4を識別可能に対応付けられたコントローラ識別情報4Aと、リアルタイムデータを受信した時刻31と、処理を行ったタスクを示すタスク番号23と、記録した対象となる処理内容を示す記録対象33と、記録対象が可変したか否かを示す情報である可変情報34と、を含む。さらに、記録対象33は、変数21やシンボル22などを含む。なお、正常ロジック結果保存部72が本実施形態の正常動作保存部となっている。また、正常ロジック結果保存部72には、その他のデータが記録されるものであっても良い。
そして、リアルタイムデータ処理部11が所定のコントローラ4からリアルタイムデータを取得したときに、データ比較処理部71は、この取得したリアルタイムデータと、正常ロジック結果保存部72に保存されている対応する保存データと、を比較するデータ比較処理を実行する。なお、データ比較処理部71が本実施形態の動作比較部となっている。
図10に示すように、正常ロジック結果保存部72には、データ比較処理を実行する契機となる各トリガー信号81に対応付けて設けられた正常ロジック結果記録テーブル82を有する。なお、正常ロジック結果記録テーブル82には、コントローラ識別情報4Aに対応して、タスク番号や記録対象や可変情報などが記録されている。これらの情報は、ロジック演算処理の成立順に記録されている。
また、トリガー信号81は、予め設定された所定の変数21となっている。本実施形態では、「変数α」や「変数β」や「変数γ」などがトリガー信号81として設定されている。例えば、リアルタイムデータ処理部11が取得したリアルタイムデータに、トリガー信号81となる「変数α」が含まれている場合に、データ比較処理部71がデータ比較処理を実行する。
このデータ比較処理部71は、「変数α」に対応する正常ロジック結果記録テーブル82に記録された各データと、リアルタイムデータ処理部11が取得したリアルタイムデータと、が一致するか否かを比較する。例えば、正常ロジック結果記録テーブル82のデータの記録順に、記録対象と可変情報が一致しているかを比較する。そして、その結果を比較結果83としてデータ保存部12のデータ保存テーブル10に記録する。なお、データ保存部12が本実施形態の比較結果保存部となっている。
図10の例では、正常ロジック結果記録テーブル82の「変数P」の可変情報が「1」であり、これと比較して、リアルタイムデータの「変数P」の可変情報が「1」であるので、比較結果が一致していると判定する。そして、リアルタイムデータに比較結果83である「一致」を示す情報を付加し、データ保存部12のデータ保存テーブル10に記録する。
一方、正常ロジック結果記録テーブル82の「変数Q」の可変情報が「1」であり、これと比較して、リアルタイムデータの「変数Q」の可変情報が「0」であるので、比較結果が一致していないと判定する。そして、リアルタイムデータに比較結果83である「不一致」を示す情報を付加し、データ保存部12のデータ保存テーブル10に記録する。
本実施形態では、データ保存部12のデータ保存テーブル10に比較結果83が記録されることで、運転員がプラントにおけるトラブルの発生原因や発生箇所を特定する際に、この比較結果83を参照することができる。この比較結果83によって、コントローラ4が正常に動作したときと異なる逸脱した動作を行ったか否かが明確に分かるようになる。特に、比較結果83が「不一致」である保存データに着目することで、正常に動作したときと異なる制御が行われた時点を特定し易くなり、運転員がトラブルの発生原因や発生箇所を短時間で特定できる。
次に、集中保守ツール装置2が実行する集中保守処理について図11を用いて説明する。まず、集中保守ツール装置2では、プラントの運転の開始前に、正常ロジック結果保存部72に、コントローラ4が正常に動作したときの保存データを予め保存する(正常動作保存ステップ)。この保存データは、正常ロジック結果保存部72に保存される。
なお、第2実施形態の集中保守処理は、S23AおよびS23Bのステップのみが、前述した第1実施形態の集中保守処理(図8参照)と異なり、その他のステップは、前述した第1実施形態の集中保守処理と同様のステップである。
S22にてリアルタイムデータ処理部11が、各コントローラ4が送信したリアルタイムデータを取得した後にS23Aに進む。
S23Aにてリアルタイムデータ処理部11は、データ比較処理を実行する(動作比較ステップ)。このデータ比較処理では、リアルタイムデータ処理部11が取得したリアルタイムデータにトリガー信号81が含まれている場合に、取得したリアルタイムデータと、正常ロジック結果保存部72に保存されている対応する保存データと、を比較する。そして、S23Bに進む。なお、リアルタイムデータ処理部11が取得したリアルタイムデータにトリガー信号81が含まれていない場合は、リアルタイムデータと保存データとの比較を行わず、データ比較処理を終了し、S23Bに進む。
S23Bにてリアルタイムデータ処理部11は、取得したリアルタイムデータをデータ保存部12に保存する(特定情報保存ステップ、比較結果保存ステップ)。なお、データ比較処理の比較結果が一致している場合は、「一致」を示す情報を比較結果83としてデータ保存テーブル10に記録する。一方、データ比較処理の比較結果が一致していない場合は、「不一致」を示す情報を比較結果83としてデータ保存テーブル10に記録する。そして、S24に進む。以降のS24からS31のステップは、前述した第1実施形態の集中保守処理と同様のステップである。
なお、集中保守処理のS31では、リアルタイムデータまたは保存データをプロセス監視装置1に向けて送信するときに、比較結果83を含んだリアルタイムデータまたは保存データが送信される。このリアルタイムデータまたは保存データを受信したプロセス監視装置1が実行する画面表示処理のS19では、現時点または過去の時点の処理内容を示すロジックモニタ画面42を生成するときに、比較結果83を示す「一致」または「不一致」を示す比較結果画像が生成される。そして、この比較結果画像がプロセス監視装置1の監視画面に表示されることで、運転者は、コントローラ4が正常に動作しているか否かを把握することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態のプラント運転監視制御システムについて図12から図14を用いて説明する。なお、前述した実施形態に示される構成部分と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
図12に示すように、第3実施形態の集中保守ツール装置2は、データ保存処理部7に接続されたロジック逸脱報知処理部92を備える。なお、他の構成は、前述した第2実施形態の構成と同様の構成である。
ロジック逸脱報知処理部92は、データ送受信部6Bに接続されている。このロジック逸脱報知処理部92は、データ比較処理部71がデータ比較処理を実行したときに、比較結果83が「不一致」であると判定された場合に、送信要求を行ったプロセス監視装置1に対してロジック逸脱報知用のポップアップ91を監視画面に表示させるロジック逸脱報知要求を送信する。なお、ロジック逸脱報知処理部92が本実施形態の異常時報知部となっている。
図13に示すように、集中保守ツール装置2からロジック逸脱報知要求を受信したプロセス監視装置1の保守ツール部8は、ロジック逸脱報知用のポップアップ91の画像を生成する。そして、ロジック逸脱報知用のポップアップ91が監視画面表示部9に表示される。
このように、データ比較処理部71がデータ比較処理を実行したときに、データ比較処理の比較結果83が「不一致」であると判定されたこと、つまり、所定の論理演算処理を実行中のコントローラ4が正常な動作と異なる制御をしたことを、監視画面を通じて運転員に報知することができ、運転員が即座に対応することができる。
なお、本実施形態では、所定のコントローラ4のリアルタイムデータに基づくロジックモニタ画面42を表示中に、このコントローラ4が正常な動作とは異なる動作を行ったときに、ロジック逸脱報知用のポップアップ91が表示されるようにしている。また、ロジックモニタ画面42を表示していないときにおいて、所定のコントローラ4が正常な動作とは異なる動作を行ったときに、ロジック逸脱報知用のポップアップ91を表示しても良い。さらに、所定のコントローラ4の保存データに基づくロジックモニタ画面42を表示中、つまり、所定のコントローラ4の過去の制御状態を検証中に、再生中のロジックモニタ画面42が正常な動作とは異なる動作を示すときに、ロジック逸脱報知用のポップアップ91を表示しても良い。
次に、集中保守ツール装置2が実行する集中保守処理について図14を用いて説明する。なお、第3実施形態の集中保守処理は、S32およびS33のステップのみが、前述した第2実施形態の集中保守処理(図11参照)と異なり、その他のステップは、前述した第2実施形態の集中保守処理と同様のステップである。
S21からS31までは、前述した第2実施形態の集中保守処理と同様である。S31にてデータ切替処理部13は、S25やS27やS29にて特定したデータを、送信要求を行ったプロセス監視装置1に向けて送信するデータ送信処理を実行する。そして、S32に進む。
S32にてロジック逸脱報知処理部92は、プロセス監視装置1に向けて送信するデータがS25で特定したリアルタイムデータである場合に、比較結果83が「不一致」であると対応付けられたリアルタイムデータが含まれているか否かを判定する。ここで、比較結果83が「不一致」であると対応付けられたリアルタイムデータが含まれていない場合は、集中保守処理を終了する。一方、比較結果83が「不一致」であると対応付けられたリアルタイムデータが含まれている場合は、S33に進む。
S33にてロジック逸脱報知処理部92は、データの送信要求を行ったプロセス監視装置1に対してロジック逸脱報知用のポップアップ91を監視画面に表示させるロジック逸脱報知要求を送信する処理を実行する(異常時報知ステップ)。そして、集中保守処理を終了する。
なお、ロジック逸脱報知要求を受信したプロセス監視装置1が実行する画面表示処理(図7参照)のS19にて保守ツール部8は、ロジック逸脱報知用のポップアップ91の画像を生成する。そして、S20にて保守ツール部8は、生成したロジック逸脱報知用のポップアップ91の画像を監視画面表示部9に表示する(異常時報知ステップ)。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態のプラント運転監視制御システムについて図15から図18を用いて説明する。なお、前述した実施形態に示される構成部分と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
図15に示すように、第4実施形態の集中保守ツール装置2は、データ保存部12とデータ切替処理部13との間に設けられたブレークポイント処理部101を備える。なお、他の構成は、前述した第1実施形態の構成と同様の構成である。
図16に示すように、本実施形態では、プロセス監視装置1のロジックモニタ画面42を用いて、運転員が所定のコントローラ4の過去の制御状態を検証しているときに、ブレークポイントとして予め登録されたシンボル22などが表示されたときに、ブレークポイント報知用のポップアップ112を表示する。また、ブレークポイントに到達した時点で、再生中のロジックモニタ画面42を一時停止させる。
また、ブレークポイントとしては、所定の変数21やシンボル22などを登録することができる。例えば、図17の例では、ブレークポイントとして「シンボル(5)」が登録されている。このブレークポイントの登録情報は、データ保存部12に保存される。なお、データ保存部12が本実施形態のブレークポイント登録部となっている。また、ブレークポイントの登録情報は、ブレークポイント処理部101に登録されても良い。
ブレークポイント処理部101は、データ保存部12のデータ保存テーブル10に記録された保存データがプロセス監視装置1に送信されるときに、保存データに含まれる記録対象がブレークポイントとして登録されているか否かを判定する。なお、ブレークポイント処理部101が本実施形態のブレークポイント判定部となっている。
そして、ブレークポイント処理部101は、ブレークポイントとして登録されている記録対象が含まれる場合は、送信要求を行ったプロセス監視装置1に対してブレークポイント報知用のポップアップ112を監視画面に表示させるブレークポイント報知要求を送信する。なお、ブレークポイント報知要求を受信したことに基づいて、プロセス監視装置1の監視画面表示部9にブレークポイント報知用のポップアップ112が表示される。つまり、ブレークポイント報知要求を送信するブレークポイント処理部101、および、ブレークポイント報知用のポップアップ112を表示する監視画面表示部9が、本実施形態のブレークポイント報知部となっている。
さらに、ブレークポイント処理部101は、判定の対象となったブレークポイントとして登録されている所定の変数21やシンボル22などに関連する保存データが、データ保存部12に保存されているか否かを判定する。ここで、関連する保存データがデータ保存部12に保存されている場合は、この保存データを特定する。そして、特定された保存データをプロセス監視装置1に対して送信する。
なお、関連する保存データは、ブレークポイントに対応するロジックモニタ画面42に対応するコントローラ4の保存データであっても良いし、他のコントローラ4の保存データであっても良い。また、この関連する保存データの特定は、前述したネットワーク変数登録テーブル60(図6参照)を用いて行っても良い。
また、集中保守ツール装置2からブレークポイント報知要求を受信したプロセス監視装置1の保守ツール部8は、ブレークポイント報知用のポップアップ112の画像を生成する。そして、ブレークポイント報知用のポップアップ112が監視画面表示部9に表示される(図16参照)。また、保守ツール部8は、受信した関連する保存データに対応するコントローラ4の過去の時点の処理内容を示すロジックモニタ画面42を生成する。
そして、生成されたロジックモニタ画面42が監視画面表示部9に表示される。なお、保守ツール部8が本実施形態の関連画面生成部となっている。さらに、監視画面表示部9が本実施形態の関連画面表示部となっている。
このように、運転員が予め登録したブレークポイントが検知されると、トラブルの発生原因や発生箇所となる可能性があるブレークポイントに関連するロジックモニタ画面42(関連画面)が自動的に表示されるので、運転員がコントローラ4の処理状況を即座に認識することができる。また、運転員がブレークポイントに関連するロジックモニタ画面42を表示させる操作を行う手間が省ける。また、トラブルの発生原因や発生箇所となる可能性があるブレークポイントが報知されるので、運転員は、トラブルの発生原因や発生箇所を短時間で特定することができる。
次に、集中保守ツール装置2が実行する集中保守処理について図18を用いて説明する。なお、第4実施形態の集中保守処理は、S40からS43のステップのみが、前述した第1実施形態の集中保守処理(図8参照)と異なり、その他のステップは、前述した第1実施形態の集中保守処理と同様のステップである。
まず、集中保守ツール装置2では、プラントの運転の開始前に、所定の変数21やシンボル22などをブレークポイントとして予め登録する(ブレークポイント登録ステップ)。このブレークポイントの登録情報は、データ保存部12に保存される。
S21からS31までは、前述した第1実施形態の集中保守処理と同様である。S31にてデータ切替処理部13は、S25やS27やS29にて特定したデータを、送信要求を行ったプロセス監視装置1に向けて送信するデータ送信処理を実行する。そして、S40に進む。
S40にてブレークポイント処理部101は、プロセス監視装置1に向けて送信する送信データにブレークポイントとして登録された変数21やシンボル22などの情報が含まれているか否か、つまり、送信データがブレークポイントに対応しているか否かを判定する。ここで、送信データがブレークポイントに対応していない場合は、集中保守処理を終了する。一方、送信データがブレークポイントに対応している場合は、S41に進む。
S41にてブレークポイント処理部101は、プロセス監視装置1に対してブレークポイント報知用のポップアップ112を監視画面に表示させるブレークポイント報知要求を送信する処理を行う(ブレークポイント報知ステップ)。そして、S42に進む。
S42にてブレークポイント処理部101は、判定の対象となったブレークポイントとして登録されている所定の変数21やシンボル22などに関連する保存データが、データ保存部12に保存されているか否かを判定する(ブレークポイント判定ステップ)。ここで、関連する保存データがデータ保存部12に保存されていない場合は、集中保守処理を終了する。一方、関連する保存データがデータ保存部12に保存されている場合は、S43に進む。
S43にてブレークポイント処理部101は、データ保存部12に保存されている関連する保存データを特定し、この特定した関連データをプロセス監視装置1に対して送信する処理を行う。そして、集中保守処理を終了する。
なお、ブレークポイント報知要求および関連データを受信したプロセス監視装置1が画面表示処理(図7参照)のS19にて保守ツール部8は、ブレークポイント報知用のポップアップ112の画像を生成する。さらに、保守ツール部8は、受信した関連する保存データに基づいて、対応するコントローラ4の過去の時点の処理内容を示すロジックモニタ画面42を生成する(関連画面生成ステップ)。
そして、S20にて保守ツール部8は、生成したブレークポイント報知用のポップアップ112の画像を監視画面表示部9に表示する(ブレークポイント報知ステップ)。さらに、保守ツール部8は、生成したロジックモニタ画面42(関連画面)を監視画面表示部9の監視画面に表示する(関連画面表示ステップ)。
本実施形態に係るプラント運転監視制御システムを第1実施形態から第4実施形態に基づいて説明したが、いずれか1の実施形態において適用された構成を他の実施形態に適用しても良いし、各実施形態において適用された構成を組み合わせても良い。
なお、本実施形態では、プロセス監視装置1と集中保守ツール装置2とが別の装置として構成されているが、プロセス監視装置1と集中保守ツール装置2とが一体となった装置であっても良い。また、本実施形態では、1台の集中保守ツール装置2によって全てのコントローラ4のリアルタイムデータを取得するようにしているが、複数台の集中保守ツール装置2によって各コントローラ4のリアルタイムデータを収集するようにしても良い。
なお、本実施形態では、集中保守ツール装置2が各コントローラ4の全てのリアルタイムデータを保存するようにしているが、特定のリアルタイムデータのみを保存するようにしても良い。例えば、比較結果83が「不一致」となったリアルタイムデータのみを保存するようにし、データ保存部12のハードウエア資源を効率的に使用しても良い。また、数日前や数週間前や数ヶ月前の保存データは、削除するようにしても良く、この削除するときに、比較結果83が「不一致」に対応した保存データのみを残して、それ以外を削除するようにしても良い。
以上説明した実施形態によれば、シンボル22(論理判定)を含むリアルタイムデータを取得し、コントローラ4が行った過去の制御を再現したロジックモニタ画面(特定画面)の表示を行うことで、プラントにおけるトラブルの発生原因や発生箇所を短時間で特定することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…プロセス監視装置、2…集中保守ツール装置、3…ネットワーク、4…コントローラ、4A…コントローラ識別情報、5…ロジック演算処理部、6A,6B,6C…データ送受信部、7…データ保存処理部、8…保守ツール部、9…監視画面表示部、10…データ保存テーブル、11…リアルタイムデータ処理部、12…データ保存部、13…データ切替処理部、21…変数、22…シンボル、23…タスク番号、31…時刻、33…記録対象、34…可変情報、40…メニュー表示部、41…表示指定部、42…ロジックモニタ画面、43…再生制御指定部、51…トレンド表示、60…ネットワーク変数登録テーブル、61…アドレス、62…書込側変数名、63…識別情報、64…読込側変数名、65…識別情報、71…データ比較処理部、72…正常ロジック結果保存部、81…トリガー信号、82…正常ロジック結果記録テーブル、83…比較結果、91…ポップアップ、92…ロジック逸脱報知処理部、101…ブレークポイント処理部、112…ポップアップ。

Claims (12)

  1. プラントに設けられた機器の制御を行うときにコントローラが実行する論理演算処理に関する情報であって少なくとも論理判定を含む特定情報を取得する特定情報取得部と、
    前記取得した特定情報を保存する特定情報保存部と、
    前記保存した特定情報に基づいて少なくとも前記論理演算処理を可視化した特定画面を生成する特定画面生成部と、
    前記コントローラが行った過去の制御を再現した表示を行うときに前記特定画面を表示する特定画面表示部と、
    を備えることを特徴とするプラント運転監視制御システム。
  2. 1の前記コントローラの1の前記特定情報と他の前記コントローラの他の前記特定情報とを予め対応付けて登録した対応登録部と、
    前記1のコントローラの前記特定画面の表示中に前記1の特定情報の指定を受け付ける受付部と、
    前記指定を受け付けた場合に前記1の特定情報に対応付けて登録された前記他の特定情報を特定する特定部と、
    前記特定された前記他の特定情報に関する前記他のコントローラの前記特定画面を表示する対応画面表示部と、
    を備える請求項1に記載のプラント運転監視制御システム。
  3. 前記コントローラが正常に動作したときの前記特定情報を予め保存した正常動作保存部と、
    前記論理演算処理を実行中の前記コントローラの特定情報が前記正常に動作したときの特定情報と異なるか否かを比較する動作比較部と、
    前記論理演算処理を実行中の前記コントローラの特定情報に対応付けて前記比較の結果を保存する比較結果保存部と、
    を備える請求項1または請求項2に記載のプラント運転監視制御システム。
  4. 前記コントローラが正常に動作したときの前記特定情報を予め保存した正常動作保存部と、
    前記論理演算処理を実行中の前記コントローラの特定情報が前記正常に動作したときの特定情報と異なるか否かを比較する動作比較部と、
    前記正常に動作したときの特定情報と異なると比較された場合に報知を行う異常時報知部と、
    を備える請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプラント運転監視制御システム。
  5. 検証対象となる前記特定情報をブレークポイントとして予め登録したブレークポイント登録部と、
    前記特定画面の生成に用いる前記特定情報が前記ブレークポイントに対応するか否かを判定するブレークポイント判定部と、
    前記ブレークポイントに対応すると判定された場合に報知を行うブレークポイント報知部と、
    を備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のプラント運転監視制御システム。
  6. 検証対象となる前記特定情報をブレークポイントとして予め登録したブレークポイント登録部と、
    前記特定画面の生成に用いる前記特定情報が前記ブレークポイントに対応するか否かを判定するブレークポイント判定部と、
    前記ブレークポイントに対応すると判定された場合に前記特定画面に関連する関連画面を生成する関連画面生成部と、
    前記生成された関連画面を表示する関連画面表示部と、
    を備える請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のプラント運転監視制御システム。
  7. プラントに設けられた機器の制御を行うときにコントローラが実行する論理演算処理に関する情報であって少なくとも論理判定を含む特定情報を取得する特定情報取得ステップと、
    前記取得した特定情報を保存する特定情報保存ステップと、
    前記保存した特定情報に基づいて少なくとも前記論理演算処理を可視化した特定画面を生成する特定画面生成ステップと、
    前記コントローラが行った過去の制御を再現した表示を行うときに前記特定画面を表示する特定画面表示ステップと、
    を含むことを特徴とするプラント運転監視制御方法。
  8. 1の前記コントローラの1の前記特定情報と他の前記コントローラの他の前記特定情報とを予め対応付けて登録する対応登録ステップと、
    前記1のコントローラの前記特定画面の表示中に前記1の特定情報の指定を受け付ける受付ステップと、
    前記指定を受け付けた場合に前記1の特定情報に対応付けて登録された前記他の特定情報を特定する特定ステップと、
    前記特定された前記他の特定情報に関する前記他のコントローラの前記特定画面を表示する対応画面表示ステップと、
    を含む請求項7に記載のプラント運転監視制御方法。
  9. 前記コントローラが正常に動作したときの前記特定情報を予め保存する正常動作保存ステップと、
    前記論理演算処理を実行中の前記コントローラの特定情報が前記正常に動作したときの特定情報と異なるか否かを比較する動作比較ステップと、
    前記論理演算処理を実行中の前記コントローラの特定情報に対応付けて前記比較の結果を保存する比較結果保存ステップと、
    を含む請求項7または請求項8に記載のプラント運転監視制御方法。
  10. 前記コントローラが正常に動作したときの前記特定情報を予め保存する正常動作保存ステップと、
    前記論理演算処理を実行中の前記コントローラの特定情報が前記正常に動作したときの特定情報と異なるか否かを比較する動作比較ステップと、
    前記正常に動作したときの特定情報と異なると比較された場合に報知を行う異常時報知ステップと、
    を含む請求項7から請求項9のいずれか1項に記載のプラント運転監視制御方法。
  11. 検証対象となる前記特定情報をブレークポイントとして予め登録するブレークポイント登録ステップと、
    前記特定画面の生成に用いる前記特定情報が前記ブレークポイントに対応するか否かを判定するブレークポイント判定ステップと、
    前記ブレークポイントに対応すると判定された場合に報知を行うブレークポイント報知ステップと、
    を含む請求項7から請求項10のいずれか1項に記載のプラント運転監視制御方法。
  12. 検証対象となる前記特定情報をブレークポイントとして予め登録するブレークポイント登録ステップと、
    前記特定画面の生成に用いる前記特定情報が前記ブレークポイントに対応するか否かを判定するブレークポイント判定ステップと、
    前記ブレークポイントに対応すると判定された場合に前記特定画面に関連する関連画面を生成する関連画面生成ステップと、
    前記生成された関連画面を表示する関連画面表示ステップと、
    を含む請求項7から請求項11のいずれか1項に記載のプラント運転監視制御方法。
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