JP2020046839A - 水処理施設の監視制御システム - Google Patents

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慎太郎 小宮
Shintaro Komiya
慎太郎 小宮
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Abstract

【課題】水処理施設を制御するケースに含まれる操作や設定変更の作業の効率化を図る水処理施設の監視制御システムを提供する。【解決手段】水処理施設の機器を制御するための作業を実行する実行部13と、複数の作業を含む処理であるケース毎に、作業及び作業の実行の順序を登録する登録部14と、登録部14により登録された順序に従って実行部13により実行される複数の作業を、実行の順序が視認可能となるように表示する表示部12と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、水処理施設の監視制御システムに関する。
従来から、上水道又は下水道の水処理施設を監視する監視制御システムは、ネットワークを介して接続された監視制御装置、コントローラ、動力盤等を有している。オペレータは、監視制御装置の表示装置に表示された情報を参照しながら、入力装置を介して各種の指示を入力する。コントローラは、あらかじめ設定された制御ロジックに従って、動力盤に信号を出力する。動力盤は、入力された信号に従って、現場に配置されたポンプ、弁等の各種の機器を動作、停止させる。
このように、水処理施設の機器を制御するための処理として、オペレータは状況に応じて複数の作業を行う必要がある。このように状況に応じて行う複数の作業のまとまりを、ここではケースと呼ぶ。例えば、オペレータの入力によって、ポンプの運転や停止などの操作や、流量設定を10m/hから8m/hに変更するなどの設定変更等の処理を実行するケースの場合、開始から終了までに実行しなければならない複数の作業及び作業の実行の順序が決まっている。
特開2017−211839号公報
以上のように、作業の順序が決まっているケースでは、現状では、オペレータがマニュアル等を参照しながら、操作や設定変更を1つずつ選択して実行する必要がある。しかし、ポンプ手動操作とポンプ停止操作の2つの操作を実行するだけで、ポンプ手動操作用のウィンドウを開いたり、手動操作に切り替えたり、手動に変わったことを確認したり、ウィンドウを閉じたり、停止操作ボタンを押すなど、多数の作業が必要である。実行したい作業が多いケースでは、オペレータが選択する工数も多くなる。また、作業が多くなると、操作ミスが発生しやすくなる。
本発明の実施形態は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、水処理施設を制御するケースに含まれる操作や設定変更の作業の効率化を図る水処理施設の監視制御システムを提供することにある。
本発明の実施形態である監視制御システムは、水処理施設の機器を制御するための作業を実行する実行部と、複数の前記作業を含む処理であるケース毎に、前記作業及び作業の実行の順序を登録する登録部と、前記登録部により登録された順序に従って前記実行部により実行される複数の作業を、実行の順序が視認可能となるように表示する表示部と、を有する。
実施形態の監視制御システムの監視対象を示すフロー図 実施形態の監視制御システムのポンプ手動操作用のウィンドウを示す図 実施形態の監視制御システムの流量設定変更用のウィンドウを示す図 実施形態の監視制御システムの構成を示すブロック図 実施形態の監視制御システムのケースの登録画面例を示す図 実施形態の監視制御システムのケースの実行画面例を示す図 実施形態の監視制御システムのケース登録手順を示すフローチャート 実施形態の監視制御システムのケース実行手順を示すフローチャート 他の実施形態の監視制御システムの構成を示すブロック図
実施形態の水処理施設の監視制御システムを、図面を参照して説明する。
[水処理施設]
まず、実施形態の監視対象となる水処理施設を説明する。監視対象となる水処理施設は、上水道又は下水道の水流を制御する施設である。図1は、水処理施設の機器の接続構成及び水流の一部を、グラフィック化したフロー図である。このフロー図は、後述する表示部12(図4参照)に表示される。
図1の例では、制御対象となる機器の一例である1号ポンプP1〜4号ポンプP4、弁B1〜B4、貯留設備Tを示している。つまり、給水又は配水が停止しないように、給水路又は配水路が並列の配管により構成され、各配管に、1号ポンプP1〜4号ポンプP4、弁B1〜B4が設けられ、貯留設備Tに接続されている。以下、1号ポンプP1〜4号ポンプP4を区別しない場合、弁B1〜B4を区別しない場合には、ポンプP、弁Bとして説明する。
各ポンプP1〜P4は、モータM1〜M4により駆動され(図4参照)、配管を介して水を送り出す機器である。以下、モータM1〜M4を区別しない場合には、モータMとして説明する。また、弁B1〜B4は、水路の開閉を制御する機器である。貯留設備Tは、水処理の各段階において水を貯留する設備である。さらに、図示はしないが、各種の機器、配管には流量計が設けられている。以下の説明では、制御対象として、ポンプPを制御する例を示しているが、これには限定されない。
[ケース]
ケースは、上記のように、水処理施設の機器を制御するための処理である。ケースには、複数の作業が含まれる。作業は、ケースを達成するために実行しなければならない仕事の単位である。ケースの一例として、ポンプ及びこれに関連する設備(以下、ポンプ設備と呼ぶ)のメンテナンスがある。このメンテナンスを行う場合、ポンプ設備に存在する負荷のモードを手動にし、停止させるという作業が必要となる。また、ポンプに停止順が決められている場合や、操作をするときに確認すべき内容がある場合がある。
より具体的には、ポンプ手動操作とポンプ停止操作を連続で実施したいケースの場合、以下のような順序で各作業を実行する必要がある。ここで、操作ウィンドウの一例は、図2に示す通りである。
(a)ポンプ手動操作用のウィンドウを開く
(b)ポンプ手動操作ボタンを押す
(c)実行ボタンを押す
(d)手動に変わったことを確認する
(e)ポンプ手動操作用のウィンドウを閉じる
(f)ポンプ停止操作用のウィンドウを開く
(g)ポンプ停止操作ボタンを押す
(h)実行ボタンを押す
(i)停止したことを確認する
(j)ポンプ停止操作用のウィンドウを閉じる
また、流量設定を10m/hから8m/hに設定変更するケースの場合、以下のような順序で各作業を実行する必要がある。ここで、流量設定変更用のウィンドウの一例は、図3(A)、テンキーの一例は、図3(B)に示す通りである。
(k)流量設定変更用のウィンドウを開く
(l)設定用のテンキーのウィンドウを開く
(m)テンキーで設定したい値を入力する
(n)テンキー上で設定ボタンを押す
(о)ウィンドウの設定ボタンを押す
監視制御システムは、このような操作用、設定用のウィンドウを介して、オペレータの操作を待って各作業を行うことができる。但し、本実施形態の監視制御システムは、さらに、1つのケースに含まれる複数の作業を、各作業においてオペレータの操作を待たずに、あらかじめ設定された順序に従って連続して実行することができる。
[動力盤]
次に、図4を参照して、水処理施設においてポンプPのモータM等の各種の機器を運転、停止させる動力盤100を説明する。動力盤100は、各機器の動作を制御するためのハードウェア回路によって構成される盤である。動力盤100は、各機器に信号線L1を介して接続されるとともに、信号線L2を介して後述するコントローラ200に接続されており、例えば、コントローラ200からの運転信号、停止信号に応じて、各機器へ供給される電力の入切を制御する。
なお、図示はしないが、各ポンプPのモータMには、メンテナンス時や故障時に、手動操作でのポンプPの運転を可能とする現場操作盤が接続されている。現場操作盤は、ハードウェアの配線で構成したリレー回路、運転、停止を手動で入力するためのスイッチを有する。
[監視制御システム]
[構成]
さらに、図4に加えて、図5及び図6を参照して、実施形態の監視制御システムを説明する。監視制御システムは、ネットワークNを介して接続された監視制御装置10、コントローラ200を有する。なお、ネットワークNは、監視制御装置10、コントローラ200との間で情報の送受信が可能な伝送路である。ポンプP等の各機器の動作状態は、動力盤100から信号線L2を介してコントローラ200に入力され、さらに、コントローラ200からネットワークNを介して監視制御装置10に送信される。このような情報の送受信を可能とするため、ネットワークNには、ルータ、スイッチ、ハブ等の通信設備が適宜配置されている。
[監視制御装置]
監視制御装置10は、オペレータが水処理施設を監視制御するための情報の入出力を行う装置である。監視制御装置10は、入力部11、表示部12、実行部13、登録部14、作業記憶部15、判定部16、検索部17、編集部18、履歴記録部19、伝送処理部20を有する。入力部11は、ポンプPを運転させる運転指令、ポンプPを停止させる停止指令を、オペレータが入力する入力装置である。入力部11は、キーボード、マウス、タッチパネル等により構成される。
表示部12は、監視制御システムの監視制御に必要な情報を視認可能となるように出力する出力装置である。表示部12としては、液晶、有機EL、CRT等のディスプレイを用いることができる。表示部12は、上記の図1で説明したフロー図の他、後述するケースの登録画面、実行画面、情報の入力のためのインタフェース、各種の警報等を表示する。
ネットワークNを介して接続され、あらかじめ設定されたスマートフォンやタブレット等の情報端末を、入力部11及び表示部12として用いることもできる。なお、監視制御装置10は、表示部12の他にも、監視制御に必要な情報を出力する出力装置を有している。例えば、ランプ、スピーカ等は出力装置に含まれる。
実行部13は、作業を実行する。作業の実行とは、機器の運転操作、停止操作、設定変更などのために各種の処理を行うことをいう。各種の処理は、運転指令、停止指令、設定変更指令の出力を含む。実行部13は、オペレータによる入力部11を介した入力に応じて、各作業を実行する。例えば、上記の(a)〜(j)、(k)〜(o)に示したように、オペレータの判断による順序に従って、実行部13が作業を実行する。また、実行部13は、後述する登録部14により登録された順序に従って、複数の作業を連続して実行する。
登録部14は、ケースに含まれる複数の作業及び作業の実行の順序を、ケース毎に登録する。登録される作業は、表示部12が登録画面として表示する。登録画面は、図5に示すように、名称、順序、種類、対象、内容を含む。名称は、ケースを識別する情報である。図5のケースは、1号ポンプP1を停止して流量設定を変更し、2号ポンプP2を停止して2号ポンプP2の流量設定を変更するケースであり、「ポンプ設備ケース1」の名称が付されている。
順序は、各作業が実行される順番を示す情報である。種類は、作業の種別を示す情報である。本実施形態では、種類には、操作、設定、確認の三種類を含む。操作は、動作指令の出力により、機器を動作させる作業である。設定は、設定指令の出力により機器の設定を変更する作業である。確認は、機器の状態、設定の内容を確認する作業である。例えば、機器が操作の通りに動作したかどうか、設定の通りに設定値が変更されたかどうかを確認する作業は、確認に含まれる。このような確認は、次の作業に進む前に行うことが必要となる。なお、機器の動作開始、停止、開閉等は、動力盤100から送信される機器の状態信号等によって認識可能となる。
対象は、作業の対象となる機器とその操作及び設定を示す情報である。内容は、変更する設定の内容を示す情報である。内容は、量的な情報については数値となる。例えば、流量設定の場合、変更する数値(m/h)となる。
なお、表示部12は、ケースの実行、停止を指示入力させるための表示、ケースが実行されたか否かを識別するための表示を表示する。例えば、図5には、ケースの実行を指示するボタン、実行の停止を指示するボタン、ケースが完了、つまり全ての作業が終了した場合に色が変わる完了表示がなされる。
作業記憶部15は、複数の作業を記憶する。例えば、作業記憶部15は、上記のような種類及び対象により識別する各種の作業を、あらかじめ記憶している。つまり、作業記憶部15は、作業のデータベースを保持している。検索部17は、作業記憶部15に記憶された作業を検索する。例えば、入力部11から文字、数字などの検索キーを入力すると、検索部17は種類、対象に検索キーが含まれる作業を検索する。例えば、操作という種類を検索キーとして選択すると、操作の作業だけがリストアップされるので、オペレータはその中から必要な作業を選択することができる。
作業の数は、システムの規模が大きくなると何万点にも及ぶ。オペレータは、検索部17による作業のデータベースの検索により、大量の作業の中から、所望の作業を容易に選択することができる。このように、オペレータが入力部11を介して所望の作業を選択して、作業の実行の順序を決定することにより、登録部14は、選択された作業及び作業の実行の順序を、ケースの作業として登録することができる。
表示部12は、実行部13により実行される複数の作業を、実行の順序が視認可能となるように表示する。つまり、表示部12は、上記のケースの登録画面を表示し、オペレータが入力部11によってケースの実行を指示入力すると、実行部13が作業を実行する。例えば、図5に示す実行ボタンを、入力部11により選択すると、実行部13は、順序が1の作業から順序が12の作業までを順次連続して実行する。以下に示す「手動操作」とは、監視制御装置10の信号出力により操作可能なモードとなることをいい、オペレータの手動操作が行われるわけではない。
(1)1号ポンプ手動操作
(2)1号ポンプ手動確認(実際に手動状態になった時に次に進む)
(3)1号ポンプ停止操作
(4)1号ポンプ停止確認(実際に停止状態になった時に次に進む)
(5)1号ポンプ流量設定変更 8m/h
(6)1号ポンプ流量設定変更確認 8m/h(実際に設定値が8になった時に次に進む)
(7)2号ポンプ手動操作
(8)2号ポンプ手動確認(実際に手動状態になった時に次に進む)
(9)2号ポンプ停止操作
(10)2号ポンプ停止確認(実際に停止状態になった時に次に進む)
(11)2号ポンプ流量設定変更 8m/h
(12)2号ポンプ流量設定変更確認 8m/h(実際に設定値が8になった時に次に進む)
(13)完了表示
このとき、表示部12は、実行中の作業を、他の作業と識別して表示する。例えば、図5に示すように、実行中の作業について、色分け表示する。このため、オペレータには、実行が進行するに従って、色分け表示が順次移動していくように見える。
判定部16は、異常の発生を判定する。異常とは、指示に従った作業の実行が行われない状態をいう。例えば、機器の停止を指示しているにも関わらず、停止信号の出力から、所定のしきい値として設定された時間を経過しても、機器からの停止の状態を示す信号を受信しない場合には、判定部16は異常が発生したと判定する。
表示部12は、各作業の実行中に異常が発生した場合に、実行部13が実行を保留して、表示部12が実行を継続すべきか否かを確認する表示を行う。異常の発生の有無は、判定部16が判定する。例えば、図6に示すように、異常が発生した場合、「制御中に異常が発生しました。制御を継続しますか?」の文言とともに、実行の継続を指示するボタン、実行の停止を指示するボタンが表示される。
オペレータは、機器の状態を確認した上で問題がない場合には、入力部11により、実行の継続を指示入力する。すると、実行部13が作業の実行を継続する。例えば、図6に示す継続ボタンを、入力部11により選択すると、実行部13は作業を継続する。オペレータは、機器の状態を確認した上で問題がある場合には、入力部11により、実行の停止を指示入力する。すると、実行部13が作業の実行を停止する。例えば、図6に示す停止ボタンを、入力部11により選択すると、実行部13は作業を停止する。
編集部18は、登録部14による登録後のケースに含まれる複数の作業の一部を改変する。このような編集部18による改変は、入力部11による入力に応じて、又は編集部18による判断で行われる。これは、既に登録されたケースの作業を、他のケースの作業に流用したい場合に使用する。例えば、表示部12が、登録部14により登録されたケースの作業を、表示部12が登録画面により表示する。オペレータは、登録画面に表示された各作業を参照して、他のケースに合わせて改変したい作業を選択し、検索部17により検索した所望の作業に改変することができる。例えば、平日のケースと、休日のケースは、作業の内容の一部、例えば、設定の値のみが相違するようなときには、平日の作業を改変するだけで、休日のケースを作成できる。登録部14は、編集部18により改変された作業を含む複数の作業を、ケースの作業として登録する。
履歴記録部19は、実行部13により実行された複数の作業及び作業の実行の順序を記録する。上記のように、実行部13は、作業毎に、オペレータが入力部11を介して指示入力を行った場合にも、各作業を実行する。この場合、作業の実行の順序は、上記の(a)〜(j)、(k)〜(о)に示したように、オペレータの判断による。そして、このように実行された作業及び作業の実行の順序を、履歴記録部19が記録する。なお、記録される作業には「確認」が含まれる場合があり、機器の状態変化の確認についても履歴として流用したい場合があるため、機器の状態変化も記録される作業に含まれる。
登録部14は、履歴記録部19により記録された作業及び作業の実行の順序を、当該ケースの作業として登録する。これにより、オペレータの指示に従って、実際に実行された作業及び作業の実行の順序を、ケースの作業として用いることができる。このとき、編集部18は、登録部14による登録前のケースに含まれる複数の作業の一部を改変する。このような編集部18による改変は、入力部11による入力に応じて、又は編集部18による判断で行われる。例えば、不要な作業は、編集部18が削除してもよい。
より具体的には、上記のように、オペレータが入力するためのウィンドウの表示、非表示に関する作業は、削除してもよい。つまり、図2に示した、(a)ポンプ手動操作用のウィンドウを開く、(e)ポンプ手動操作用のウィンドウを閉じる、(f)ポンプ停止操作用のウィンドウを開く、(j)ポンプ停止操作用のウィンドウを閉じる、(k)流量設定変更用のウィンドウを開く、(l)設定のテンキーのウィンドウを開く、といった作業は、実行部13が連続して実行する作業のケースとしては不要なので、削除してもよい。編集部18は、このようなオペレータによる入力用のウィンドウ表示の開閉に関する作業を、登録されるケースから削除する。履歴記録部19により、異常の発生などのイレギュラーな状態が記録されている場合にも、編集部18は、登録されるケースがイレギュラーな作業を削除することができる。なお、このような不要な作業については、履歴記録部19による判断によって、あらかじめ記録しない設定とすることもできるし、登録部14による判断によって登録しない設定とすることもできる。編集部18、履歴記録部19、登録部14による不要な作業か否かの判断は、各作業について、不要か又は必要かを識別する情報を設定しておき、この情報に基づいて行ってもよい。
伝送処理部20は、ネットワークNを介して情報の送受信を行う。なお、監視制御装置10は、CPU等の演算装置を含み、所定のプログラムに従って、入力部11から入力される情報、表示部12に表示する情報を処理するコンピュータによって構成できる。監視制御装置10は、図示はしないが、プログラム及びデータを記録する記憶装置を有している。記憶装置は、ハードディスク、SSD、各種のメモリにより構成される。これらの記憶装置には、登録部14による各ケースの作業及び順序の記憶、作業記憶部15による作業の記憶、履歴記録部19による実行された作業及び順序の記憶がなされる。記憶装置に記憶されたこれらの情報が、検索部17による検索対象、編集部18による編集対象となる。さらに、記憶装置には、GUI部品等、表示部により表示される画面インタフェースも記憶される。
[コントローラ]
コントローラ200は、ポンプPを制御するための情報の入出力を行う装置である。コントローラ200は、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)によって構成される。PLCは、ネットワークNを介して、監視制御装置10からの制御対象機器の運転指令、停止指令、設定指令が入力されると、あらかじめプログラムによって設定された制御ロジックに従って、動力盤100に運転信号、停止信号、設定信号を出力する。なお、コントローラ200は、図示はしないが、プログラム及びデータを記録する記憶部を有している。記憶部は、ハードディスク、SSD、各種のメモリ等により構成される。後述する順序、しきい値等の条件を含む各種の設定も、記憶部に記憶される情報に含まれる。これらの設定は、監視制御装置10の記憶部が記憶してもよい。
コントローラ200は、伝送処理部210、信号出力部211を有する。伝送処理部210は、ネットワークNを介した信号の送受信処理を行う。この伝送処理部210は、ポンプPの運転指令、停止指令、設定指令を受け付ける受付部として機能する。
伝送処理部210による運転指令、停止指令、設定指令の受け付けは、ネットワークNを介して受信したパケットから運転指令、停止指令、設定指令のデータを抽出することにより行う。また、伝送処理部221は、運転信号、停止信号、設定信号をパケット化して、ネットワークNを介して動力盤100に送信する。
信号出力部211は、伝送処理部210が運転指令を受け付けた場合に、運転信号を出力する。また、信号出力部211は、伝送処理部210が停止指令を受け付けた場合に、停止信号を出力する。さらに、信号出力部211は、伝送処理部210が設定指令を受け付けた場合に、設定信号を出力する。なお、これは説明を簡略化したものであり、実際は、コントローラ200は、上記のように制御ロジックに従って、必要な場合に各種信号を出力する。例えば、運転指令を受け付けた場合であっても、制御対象機器が故障している場合には、動力盤100に対して運転信号を出力しない。
[ケース登録処理]
以上のような本実施形態におけるケースの登録処理を、図7のフローチャートを参照して説明する。なお、以下の説明は、履歴記録部19による実行の履歴の記録に基づいて、ケースの作業及び順序を登録する手順である。まず、オペレータは、入力部11を介して、履歴の記録指示を入力する(ステップS101)。例えば、表示部12が、記録の指示を入力する記録ボタンを表示し、オペレータが、入力部11を操作して記録ボタンを選択することにより、記録指示を入力する。
そして、オペレータが、入力部11を介して各作業の実行指示を入力すると(ステップS102)、実行部13が作業を実行する(ステップS103)。例えば、上記の(a)〜(o)の作業を、1号ポンプP1、2号ポンプP2について行う。
履歴記録部19は、実行した作業及び作業の実行の順序の記録を(ステップS104)、ケースの全ての作業が終了しない間は継続して行う(ステップS105のNО)。ケースの全ての作業が全て終了した場合(ステップS105のYES)、登録部14が、実行した作業及び作業の実行の順序を、ケースとして登録する(ステップS106)。このとき、表示部12が、実行した作業を表示して、オペレータが、入力部11を介して不要な作業の削除を指示入力すると、編集部18が指示された作業を削除する。オペレータの指示でなく、編集部18が不要な作業を削除してもよい。例えば、上記のようなウィンドウの開閉作業を削除する。また、オペレータは、入力部11を介して、ケースの名称を入力する。これにより、例えば、図5に示すような「ポンプ設備ケース1」という名称のケースが、複数の作業及び作業の実行の順序とともに登録される。
[ケースの実行]
次に、以上のように登録されたケースの実行の手順を、図8のフローチャートを参照して説明する。まず、オペレータが、入力部11を介して、登録されたケースの表示を指示入力すると、表示部12は、ケースの登録画面を表示する(ステップS201)。例えば、図5に示したようなケースの登録画面が表示される。
オペレータが、入力部11を介して、ケースの実行指示を入力する(ステップS202)。例えば、登録画面の実行ボタンを選択する。すると、実行部13は、順序が1の作業から実行を開始する(ステップS203)。実行中、異常が発生せず(ステップS204のNО)、次の順序の作業が存在する間は(ステップS207のYES)、順序に従って作業の実行を継続して行う(ステップS203)。
実行中、異常が発生した場合には(ステップS204のYES)、表示部12は、実行を継続するか否かを確認する画面を表示する(ステップS205)。例えば、図6に示した継続ボタン、停止ボタンを表示する。オペレータが、入力部11を介して停止指示を入力すると(ステップS206の停止)、ケースの実行を中止する。オペレータが、入力部11を介して継続指示を入力すると(ステップS206の継続)、次の順序の作業がある場合には(ステップS207のYES)、実行部13はその作業を実行する(ステップS203)。
次の作業がない場合には(ステップS207のNО)、実行部13は実行を終了する。このとき、表示部12は、図5に示した完了ボタンの色を変化させて、全ての作業を完了したことをオペレータに通知する。なお、オペレータは、入力部11を介して、停止ボタンを選択することによっても、実行を終了させることができる。
[作用効果]
以上のような本実施形態の作用効果は、以下の通りである。
(1)水処理施設の機器を制御するための作業を実行する実行部13と、複数の作業を含む処理であるケース毎に、作業及び作業の実行の順序を登録する登録部14と、登録部14により登録された順序に従って実行部13により実行される複数の作業を、実行の順序が視認可能となるように表示する表示部12と、を有する。
このため、あらかじめ登録されたケースの作業が、作業の実行の順序に従って実行されるので、オペレータがマニュアルを参照して作業を1つずつ選択して実行する必要はない。このため、オペレータの負担が軽減され、ミスも発生し難くなる。オペレータによる知識や技量の差もなくなる。従って、ケースに含まれる操作や設定変更の作業の効率化を図ることができる。
また、ケースとして操作と設定変更といった異なる種類の作業を含めて登録しておくことにより、異なる種類の作業を連続して実行することができる。さらに、ケースとして異なる機器を制御する作業を含めて登録しておくことにより、異なる機器の制御を連続して実行することができる。
なお、上記のように、登録画面は、オペレータが参照するマニュアルのように必要な情報が全て表示されているのではなく、オペレータが確認するための最小限の情報で表示されている。例えば、種類、対象ともに1行以内に収まる情報で表示されている。このため、マニュアル等の確認に比べて、オペレータにとって分かり易い。
(2)表示部12は、実行中の作業を、他の作業と識別して表示する。このため、作業の実行中、オペレータはケースの作業の実行がどこまで進行したかがわかる。
(3)各作業の実行中に異常が発生した場合に、実行部13が当該作業の実行を保留して、表示部12が実行を継続すべきか否かを確認する表示を行う。このため、オペレータは、確認の上、実行を継続するか、停止するかを選択することにより、安全性を確保できる。
(4)実行部13により実行された複数の作業及び作業の実行の順序を記録する履歴記録部19を有し、登録部14が、履歴記録部19により記録された作業及び作業の実行の順序を、ケースの作業として登録する。このため、オペレータは、ケースの作業及び作業の実行の順序を一つ一つ選択する手間がかからず、効率良くケースを作成できる。
(5)登録部14による登録後又は登録部14による登録前のケースに含まれる作業の一部を改変する編集部18を有し、登録部14は、編集部18により改変された作業を含む複数の作業を、ケースの作業として登録する。このため、オペレータは既存のケースを、他のケースに応じて改変して流用することができるので、効率良くケースを作成できる。
(6)編集部18は、登録後又は登録前のケースに含まれる作業を削除する。このため、オペレータの入力を必要とする際にのみ必要な作業であって、連続して実行されるケースの場合に不要な作業を、ケースから削除することができる。例えば、入力用のウィンドウ表示の開閉作業を削除することができる。また、異常の発生時等のイレギュラーな作業を削除することができる。
(7)作業を記憶する作業記憶部15と、作業記憶部15に記録された作業を検索する検索部17と、を有し、登録部14が、検索部17により検索された作業及び作業の実行の順序を、ケースの作業として登録する。このため、既に記憶された作業の中から、所望の作業を選択して、ケースを作成することができる。
(8)作業には、次の作業に進む前に行う前記機器の状態及び設定内容の確認を含む。このため、単に作業を連続して行うだけでなく、後続の作業を行う前に確認すべき機器の状態や計測値の値などを確認してから、後続の作業を行うことができる。
[他の態様]
(1)以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
(2)図9に示すように、監視制御装置10が、作業が制御対象とする機器以外の機器の状態に応じて、作業の内容を変更する変更部21を有していてもよい。例えば、1号ポンプP1、2号ポンプP2があって、休日の場合に40m/h流さなければいけないと設定されているところ、2号ポンプP2は30m/hしか流せない場合には、1号ポンプP1の作業が設定8m/hとすると、38m/hになってしまう。このため、変更部は作業の設定を10m/h以上に変更する。これにより、状況に応じて作業を合わせることができる。
(3)フロー図と登録画面とは、表示部12の共通画面上で、入力部11の選択により切り替わって表示してもよいし、同時に表示させてもよい。フロー図と登録画面とが同時に表示されている場合に、上記のように登録画面を作業の実行状況に応じて色分け表示するとともに、状態が変化した機器を色分け表示してもよい。例えば、運転していた機器が停止すると色が赤から緑になる等の変化をさせてもよい。つまり状態の変化に応じて連動して表示が変わってもよい。これにより、オペレータは、作業の進行とともに、機器の変化を同時に把握することができる。
(4)監視制御装置10、コントローラ200は、コンピュータにプログラムを実行させることにより実現できる。この場合のプログラムは、コンピュータのハードウェアを物理的に活用することで、上記のような処理を実現するものである。このため、上記の処理を実行する方法、プログラム及びプログラムを記録した記録媒体も、実施形態の一態様である。ハードウェアで処理する範囲、データ、プログラムを含むソフトウェアで処理する範囲をどのように設定するかは、特定の態様には限定されない。上記の各部のいずれかを、それぞれの処理を実現する回路として構成することも可能である。例えば、コントローラ200を監視制御装置10に組み込んだ監視制御システムを構成することもできるし、コントローラ200を含まない監視制御システムを構成することもできる。
(5)ネットワークNは、情報の送受信が可能な通信網であればよい。つまり、種々の規格のLANやWANを適用可能であり、有線を含んでいても、無線を含んでいてもよい。
(6)監視対象となる水処理施設は、上水道のみならず、下水道であってもよい。制御対象となる機器も、ポンプには限定されず、各種の弁等、水処理施設が備える種々の機器が適用可能である。
10 監視制御装置
11 入力部
12 表示部
13 実行部
14 登録部
15 作業記憶部
16 判定部
17 検索部
18 編集部
19 履歴記録部
20 伝送処理部
21 変更部
100 動力盤
200 コントローラ
210 伝送処理部
211 信号出力部
B1〜B4 弁
L1、L2 信号線
M1〜M2 モータ
N ネットワーク
P1〜P4 ポンプ
T 貯留設備

Claims (9)

  1. 水処理施設の機器を制御するための作業を実行する実行部と、
    複数の前記作業を含む処理であるケース毎に、前記作業及び作業の実行の順序を登録する登録部と、
    前記登録部により登録された順序に従って前記実行部により実行される複数の作業を、実行の順序が視認可能となるように表示する表示部と、
    を有することを特徴とする水処理施設の監視制御システム。
  2. 前記表示部は、実行中の作業を、他の作業と識別して表示することを特徴とする請求項1記載の水処理施設の監視制御システム。
  3. 各作業の実行中に異常が発生した場合に、前記実行部が当該作業の実行を保留して、前記表示部が実行を継続すべきか否かを確認する表示を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の水処理施設の監視制御システム。
  4. 前記実行部により実行された複数の作業及び作業の実行の順序を記録する履歴記録部を有し、
    前記登録部が、前記履歴記録部により記録された作業及び作業の実行の順序を、ケースの作業として登録することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の水処理施設の監視制御システム。
  5. 前記登録部による登録後又は前記登録部による登録前のケースに含まれる作業の一部を改変する編集部を有し、
    前記登録部は、前記編集部により改変された作業を含む複数の作業を、ケースの作業として登録することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の水処理施設の監視制御システム。
  6. 前記編集部は、登録後又は登録前のケースに含まれる作業を削除することを特徴とする請求項5記載の水処理施設の監視制御システム。
  7. 前記作業を記憶する作業記憶部と、
    前記作業記憶部に記録された作業を検索する検索部と、
    を有し、
    前記登録部が、前記検索部により検索された作業及び作業の実行の順序を、ケースの作業として登録することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の水処理施設の監視制御システム。
  8. 前記作業には、次の作業に進む前に行う前記機器の状態及び設定内容の確認を含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の水処理施設の監視制御システム。
  9. 前記作業の対象となる機器以外の機器の状態に応じて、作業の内容を変更する変更部を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の水処理施設の監視制御システム。
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