JP4313931B2 - シート処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートに対してパンチ処理等のシート加工処理を行うシート処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置から排出される画像形成済みのシートに、仕分け、綴じ、積載、パンチ処理等のシート加工処理を施すシート処理装置が知られている。
【0003】
上述のようなシート処理装置によるシート加工処理の一例として、シートに穿孔する穿孔処理(以下、パンチ処理)を例に挙げ、このパンチ処理の方法に関しては、例えば、処理トレイ上にシートをスタックし、収納されたシート束に穿孔する方法等が提案されているが、パンチ処理すべきシート束の枚数等によっては、シート束が厚すぎてパンチ処理が出来なかったり、又、このような問題を考慮して大掛りなパンチユニットを設けなければならない等の不具合が生じる虞があった。又、パンチ処理中、次のシートを搬送することができず、また、パンチユニットの能力によっては画像形成装置からのシート搬送を中断し、複数回に分けてパンチ処理を行う必要がある等に起因して、処理速度を上げることが困難である等の問題があった。
【0004】
そこで、上述したような問題に対処すべく、シート搬送路上にパンチユニットを設けて、シートを搬送しながら、1枚ずつパンチ処理を行うことが提案されつつある。
【0005】
この方法では、例えば、シート搬送路上にパンチとダイスから構成されるパンチユニットを設け、シート搬送速度とパンチ速度を同期させることにより搬送中のシートを停止させることなくパンチ処理を行うことで、パンチ処理の動作の有無によってシート処理時間が増えることなく動作出来る。
【0006】
上述したような、シートを搬送しながら当該シートに対してパンチ処理を行う場合は、搬送されるシート上の適正な位置にパンチ処理を実行すべく、実際にシートに対してパンチ処理を行う前に、予めパンチ位置(穿孔位置)の調整を行うことが望ましく、シート搬送方向側のパンチ位置の調整と、シート搬送方向に対して直交する方向のシート幅方向側のパンチ位置の調整の、両者の調整を行い、これら両者の調整が済んでから、搬送されるシートに対して実際にパンチ処理を実行することが望ましい。上述の、シート搬送方向側のパンチ位置の調整に関して、例えば、搬送されるシートの先端(シート搬送方向側)の出現を検知し、その結果に基づき、如何なるタイミングでパンチ処理を実行するべきか、その時間的なタイミングを制御することで、シート搬送方向側のパンチ位置を調整しており、一方、シート搬送方向に対して直交する方向のシート幅方向側のパンチ位置の調整に関しては、例えば、搬送中のシートの幅方向側のシートの端部の検知を行い、その結果に基づき、シート幅方向にパンチユニットを移動調整して、パンチ位置を調整する等の、パンチユニットの移動制御を行うことで、シート幅方向側のパンチ位置の調整を行っていた。これら両者の調整は、実際のパンチ処理と同様に、パンチ処理すべきシートを搬送しながら、その搬送されるシートを基に行っていた。
【0007】
又、このような装置においては、互いにタイプ(例えば、サイズ)が異なる複数種のシートを搬送可能であって、これらの各種のシートに対して上述のパンチ処理を実行可能であるが、上述の、シート搬送方向に対して直交する方向のシート幅方向側のパンチ位置の調整に関し、どのようなタイプのシートに対してパンチ処理しようとも、同じような方法で、シート幅方向側のパンチ位置の調整を行っていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような方法においては、パンチ位置の調整及び、上記パンチ位置の調整に応じたパンチ処理の両者をシートを搬送しながら実行しているので、例えば、パンチ処理すべきシートが斜行した状態で搬送されているような場合は、シート幅方向側のパンチ位置の調整を行った時点での当該シートの斜行量よりも、実際にパンチ処理を実行する時点での当該シートの斜行量の方が、その度合いが大きくなっており、即ち、シートを搬送している間に、パンチ処理すべき適正な位置が、少しずつ変化してしまい、シート搬送方向に対して直交する方向のシート幅方向のパンチ位置のずれが発生してしまう可能性がある。このような現象が発生する可能性があるにも拘わらず、どのようなタイプのシートに対しても、同じような方法で、シート幅方向側のパンチ位置の調整を行っていては、例えば、あるサイズのシートの場合はパンチ位置のずれが殆ど発生しないが、あるサイズのシートの場合は、パンチ位置のずれ量が非常に大きく、それが原因で、該シートは使い物にならならず資源の無駄使いになる等の不具合が生じてしまう虞がある。
【0009】
本発明は、上述の問題を解決したシート処理装置を提供することを目的とする。
【0010】
本発明は、高い生産性を維持し、どのようなタイプのシートに対してシート加工処理を実行しても、シート搬送方向に対して直交する方向のシート加工処理位置のずれを最小限に抑えた高品位の処理を実行可能なシート処理装置を提供することを目的とする。
【0011】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のシート処理装置は、搬送されたシートの穿孔処理を行うシート処理装置であって、前記シートを穿孔する穿孔手段と、該穿孔手段とともに移動し、前記搬送されたシートの幅方向の端部を検知するシート端部検知手段と、前記穿孔手段および前記シート端部検知手段を前記シートの搬送方向に対して直交する幅方向に移動させる移動手段と、前記搬送されるシートを検知するシート検知手段と、前記シート検知手段によりシートの搬送方向の端部が検知されてから前記シートの後端と前記シート端部検知手段との搬送方向における距離が穿孔処理可能な搬送方向のシートの最小長さになると前記移動手段による前記穿孔手段および前記シート端部検知手段の移動を開始する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
請求項2に記載のシート処理装置では、請求項1に記載のシート処理装置において、前記シート端部検知センサと前記シート検知センサとのシート搬送方向の距離が前記穿孔処理可能な搬送方向のシートの最小長さ以上である場合における前記搬送方向のシート端部はシートの後端であり、前記シート端部検知センサと前記シート検知センサとのシート搬送方向の距離が前記穿孔処理可能な搬送方向のシートの最小長さ未満である場合における前記搬送方向のシート端部はシートの先端であることを特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明のシート処理装置の実施の形態について説明する。本実施の形態におけるシート処理装置は画像形成システムに適用される。
【0037】
[第1の実施形態]
図1は第1の実施形態におけるシート処理装置が適用された画像形成システムの全体構成を示す断面図である。画像形成システムは、読取給紙装置101、画像形成装置102およびシート処理装置103等を有している。
【0038】
読取給紙装置101は、セットされた原稿束pを先頭ページ(即ち、原稿束pの最上層の原稿)から順次原稿台ガラス78上の読み取り位置に搬送し、その後、排紙位置まで搬送する自動原稿給送部51、読み取り位置に搬送された原稿pを照射するランプ79、原稿の画像を検出するCCDラインセンサ(以下、CCDという)76、原稿pからの光をCCD76に導く反射ミラー72、73、74および原稿の画像をCCD76上に結ぶレンズ75を有する光学系52などから構成される。
【0039】
画像形成装置102は、異なるサイズの記録紙(シート)S(S1、S2)を積載した複数の記録紙格納部53、54、記録紙を給紙する記録紙給紙部55、56を有する。給紙されたシートSはシート搬送路57を介してシート搬送路60に搬送される。61は前述した光学系52により読み取られた画像情報に基づき、レーザ光を走査して画像形成部62の感光体上に潜像(トナー像)を形成するレーザスキャナである。
【0040】
62は感光体上に形成されたトナー画像をシートSに転写する画像形成部である。画像形成部62によって画像が形成されたシートSは、搬送ベルト63、記録紙上のトナー画像を軟化溶融して定着させる定着ローラ64、搬送ローラ65により、シート処理装置103の搬送路に搬送される。尚、両面印刷の場合は、先ず、画像形成部62によりシートの第1面に画像形成し、当該シートをローラ64を介して、ローラ64a側へと導き、再度、画像形成部62へと搬送し、当該シートの第2面に画像形成し、ローラ64、ローラ65を介して、そのまま第2面が上向きの状態のまま、シート処理装置103へと搬送する。一方、片面印刷の場合は、画像形成部62により画像形成したシートを、一旦、ローラ64a側に導き、ローラ64aによりスイッチバックしてから、ローラ65側へと導く。そして、当該搬送制御により画像形成面が下向きの状態にされたシートを、ローラ65を介して、シート処理装置103へと搬送する(フェイスダウン排紙モード)。尚、シート処理装置103側では、画像形成面が下向きの状態を維持してシートを搬送し、所定の積載ユニット(例えば、トレイ82やトレイ85、トレイ86)上に、画像形成面が下向きの状態のままシートをスタックする。これにより、先頭ページ処理が可能になり生産性を向上させることが出来る。
【0041】
40は画像形成装置102およびシート処理装置103の動作設定や設定内容を確認するための操作部である。操作部40は、設定内容を確認するための表示部、この表示部上に重ねて配置され、画像形成動作の詳細設定(例えば、画像形成すべきシートのサイズの設定や倍率の設定等)やシート処理装置の動作設定(例えば、パンチ処理やステイプル処理等のシート加工処理モードの設定等)などを行うためのタッチパネルキー、画像形成部数などの数値を設定するためのテンキー、画像形成動作を停止するためのストップキー、初期設定に戻すためのリセットキー、画像形成動作を開始するためのスタートキーなどを有する。
【0042】
103はシート処理装置(以下、フィニッシャという)である。1はフィニッシャ103の入り口ローラであり、画像形成装置102から搬送されたシートSを搬送する。2、3はシートSまたは、予め画像形成されたインサート紙Iを搬送する搬送ローラである。31は搬送されるシートSまたはインサート紙Iの通過を入り口側で検知するシート検知センサである。50は搬送されてくる画像形成面が下向きの状態のシートSまたはインサート紙Iの後端付近に穴あけ(パンチ処理)を行うパンチユニットである。パンチユニット50の詳細については、後述する。このように、画像形成面が下向きの状態のシートの後端部分にパンチ処理を行わせることで、画像形成面から見てシートの左側がパンチ位置となる出力結果をユーザが得る事ができる。
【0043】
5は搬送途上に配置された比較的大口径のローラ(以下、バッファローラという)であり、その外側周囲に配された各押し付けコロ12、13、14によってシートをロール面に押圧して搬送する。
【0044】
11は第1の切り換えフラッパであり、ノンソートパス4とソートパス8とを選択的に切り換える。10は第2の切り換えフラッパであり、シートSまたはインサート紙Iを一時的に貯えるためのバッファパス43とソートパス8を切り換える。33はノンソートパス4内のシートを検知するシート検知センサ、32はソートパス8内のシートを検知するシート検知センサである。6はソートパス8に設けられた搬送ローラである。
【0045】
84はシートを一時的に集積し、集積されたシートSまたはインサート紙Iを整合し、ステイプルユニット80によってステープル処理を行うため等に設けられた中間トレイ(以下、処理トレイという)82、およびこの処理トレイに積載されたシートSまたはインサート紙Iを整合する整合板88を含む処理トレイユニットである。
【0046】
処理トレイ82は、画像形成面が下向きの状態で搬送されたシートS及びインサート紙Iを、画像形成面が下向きの状態を維持したままスタックする。整合板88は、シート搬送方向に対して直交する方向(垂直方向、即ち、シート幅方向)のシートのずれ、及びシートの斜行等を補正すべく、画像形成面が下向きの状態でスタックされた処理トレイ82上のシートに対して整合処理を行う。ステイプルユニット80は、画像形成面が下向きの状態で集積、整合されたシートの後端部位にステイプル処理を行う。
【0047】
これにより、先頭ページから順番に画像形成されたシートを下向きの状態で排出できるので、例えば、複写機能の他にファクシミリ機能やプリンタ機能を有す画像形成装置において、如何なる機能においても先頭ページからの処理が可能になると共に、画像形成装置本体102側にステイプラユニット80を設けることが出来るので、シート処理装置103が大型化、複雑化すること無く、頁順序及び画像の向きが整った、画像形成面からみてシートの左側が綴じ位置となる出力結果をユーザが得る事ができ、使い勝手や生産性及びコストパフォーマンス等を向上させることが出来る。尚、このことに関連して、パンチ処理に関しても、シートの後端部にパンチ処理を行わせるよう制御している。
【0048】
この処理トレイ82の排出端側には、束排出ローラを構成する一方の排出ローラ、ここでは、固定側としての排出ローラ83bが配置されている。7はソートパス8に配され、シートSまたはインサート紙Iを処理トレイ82上に排出するための第1の排出ローラである。9はノンソートパス4に配され、シートSまたはインサート紙Iをサンプルトレイ(第1の積載トレイ)85上に排出するための第2排出ローラである。
【0049】
83aは揺動ガイド81に支持されており、この揺動ガイド81が閉じ位置に来たとき、下排紙ローラ83bに加圧的に当接して処理トレイ82上のシートSまたはインサート紙Iをスタックトレイ(第2の積載トレイ)86上に束排出する上排出ローラである(尚、当該シート束排出動作は、部の切れ目等、1つのグループの処理が完了する度に行われる)。87は、スタックトレイ86、サンプルトレイ85上に積載されるシート束の後端縁(束排出方向に対しての後端縁)を突き当て支持する束積載ガイドであり、ここではシート処理装置103の外装を兼ねている。
【0050】
20は、画像形成装置本体側からのシートにインサートすべき、予め画像形成されたインサート紙Iをセットするインサート紙格納部である。21はインサート紙を給紙する給紙ローラ、22は給紙したインサート紙を分離する分離ローラである(当該形態では、最上層のインサート紙から順次分離給送する)。27はインサート紙格納部20にインサート紙がセットされているか否かを検知するインサート紙セット検知センサである。給紙したインサート紙Iは、搬送ローラ23、24、25、26によって搬送ローラ2に搬送される。
【0051】
尚、オペレータにより、上記格納部20上には、画像形成面が上向きの状態(ファイスアップ状態)でインサート紙Iがセットされ、複数ページの場合は、最上層のシートが先頭ページで、最下層のシートが最終ページとなるようセットされる。又、給紙されたインサート紙Iは、搬送ローラ23、24、25、26上の搬送パスを介すことで、シートの表裏が反転され、搬送ローラ2を通過する際には、既に、画像形成面が下向きの状態となっている。
【0052】
このような構成の当該画像形成システムにおいて、読取給紙装置101の自動原稿給送部51に原稿をセットし、操作部40からユーザが所望の設定を行い、動作開始を指定することで、画像形成動作が開始する。画像形成動作が開始すると、まず読取給紙装置101で原稿の読み取りを先頭ページ側から順次行うと同時に、画像形成装置102では設定された記録紙格納部53、54から記録紙の給紙を開始し、シート搬送路を介して画像形成部62に搬送する。読取給紙装置101で読み取った画像情報に基づいて形成されたトナー画像を、給紙したシートに転写し、定着部を通過させてシート上に固定する。そして、画像形成面が下向きとなるようシートの表裏を反転させ、シート処理装置103へシートを搬送する。シート処理装置103では、インサート紙の搬送、パンチ、シートの分類、ステイプル等のシートの処理を行った後、シートが出力される。
【0053】
図2はシート処理装置103が有するパンチユニット50の構成を示す図(尚、この図は当該ユニットを上方から見た図である)である。パンチユニット50は、シート搬送方向Aと直交するシート幅方向のシート端部を検知するシート端部検知センサ93および穿孔部90を有する。シート端部検知センサ93は発光部および受光部を有するフォトカプラから構成されており、発光部および受光部間にシートが介在して発光部からの光が遮られたことによってシート端部を検知する。尚、本形態では、シート端部検知センサ93と穿孔部90は一体型とし、シート搬送方向に直交する方向DEに、シート端部検知センサ93と穿孔部90とが一緒に移動可能に構成している。
【0054】
穿孔部90は回転軸191の側面に突設したポンチ91および回転軸191と平行に設けられた回転軸192(図3参照)に軸支されたダイス92を有する。回転軸191および回転軸192はパンチ駆動モータ(図示せず)により同期して回転する。
【0055】
図3はパンチユニット50による穿孔動作を示す図である。通常、パンチユニット50は同図(A)に示すホームポジション(HP)の位置にあり、回転軸191に取り付けられているパンチ位置フラグ98を検知するパンチ位置センサ99によって位置決めされる。シート検知センサ31がシート後端を検知した後、所定のタイミングでパンチ駆動モータを駆動することにより、ポンチ91とダイス92が回転し、ポンチ91がダイス92に形成されたダイス穴92aに噛み合い、搬送中のシートを穿孔する(同図(B)参照)。そして、搬送中のシートへの穿孔を終了すると、ポンチ91は搬送路から抜ける(同図(C)参照)。この穿孔動作の際、ポンチ91およびダイス92の回転速度を搬送ローラ対3の回転速度と同一にすることで、搬送中のシートに穿孔することが可能である。
【0056】
また、穿孔部90には、シートの搬送方向Aと直交するシート幅方向(図2の矢印DE方向)に移動自在なパンチスライドHP検知センサ94が設けられている。パンチスライドHP検知センサ94を矢印E方向に移動することにより、シート処理装置103に設けられたパンチスライドHP規定部95を検知する。ここで、パンチスライドHPは、斜行や横レジのずれ量に相当するシート基準位置の数mm手前(図2のL2に相当)とする。
【0057】
さらに、穿孔部90には、シート端部検知センサ93および横レジHP検知センサ96が設けられており、センサスライドモータ(図示せず)の駆動により、シート端部検知センサ93および横レジHP検知センサ96は矢印D、E方向に移動自在である。横レジHP検知センサ96を矢印E方向に移動することにより、横レジHP規定部97を検知する。また、シート端部検知センサ93を矢印D方向に移動させ、選択されたシートサイズに対応するシート端部検知待機位置に待機させておく。ここで、シート端部検知待機位置とは、パンチユニット50の中心から用紙幅の半分の長さ分離れた位置である。このように、シート搬送前にセンサスライドモータを駆動し、シート端部検知センサ93を、パンチユニット50の中心から用紙幅の半分の長さ分離れた位置に移動させておく。
【0058】
シート検知センサ31によってシートの先端を検知してから所定時間が経過したことに応じて、パンチスライドモータ(図示せず)を駆動し、穿孔部90およびシート端部検知センサ93を矢印D方向に移動し、シート端部検知センサ93の発光部および受光部間がシートによって遮られることによりシート端部を検知した後、パンチスライドモータを停止させる。これにより、穿孔位置をシート端部を基準に揃えることが可能である。この時点で、シート搬送方向に直交する方向(シート幅方向)のパンチ位置の調整が完了する。このように、上述のシート端部検知センサ93は、シート上における適正な位置にパンチ処理を実行可能にすべく、パンチ処理すべき位置の位置決めを行うものであって、そして、穿孔部50は、シート上における当該シート端部検知センサ93の検知結果に応じた位置に、パンチ処理する。
【0059】
尚、後述するが、本形態では、パンチ処理すべきシートのサイズ(例えば、シートの搬送方向の長さ)が異なる場合、それに応じて、穿孔部90およびシート端部検知センサ93を矢印D方向に移動させるタイミングを、異ならせるよう制御している。即ち、互いにサイズ(例えば、シートの搬送方向の長さ)が異なる複数のシートの各シートのサイズ(例えば、シートの搬送方向の長さ)毎に上述の所定時間を異ならせている。
【0060】
つぎに、シート検知センサ31によってシートSの先端を検知してから、パンチスライドモータ(図示せず)を駆動するまでの所定時間Tの算出方法について示す。図4は穿孔されたシートSを示す図である。ここで、搬送方向のシートの長さ(サイズ)をL、パンチ穴の中心とシート搬送方向Aに対するシート後端との距離(パンチオフセット)をXとする。また、シート検知センサ31とシート端部検知センサ93の距離をKとし(図2参照)、シートSの搬送速度をVとする。
【0061】
シート検知センサ31によってシートSの先端が検知されてから、シートS上の穿孔位置がシート端部検知センサ93に到達するまでの時間T1は、数式(1)に示す通りである。
【0062】
T1= (K+L−X)/V …… (1)
また、L2(図2参照)はシートSの斜行または横ずれ等の許容範囲である。すなわち、L2はシート搬送方向Aに対して直交する方向に、シート搬送中心を基準としたシート端部が通過しうる許容範囲であり、シート搬送中心の手前および奥行方向(DE方向)にそれぞれ設定されている。つまり、シートの横ずれ量や斜行量が、L2に相当する値を超える場合は、シートの搬送不良とみなし、例えば、パンチ処理等の処理を実行しないように制御する。
【0063】
さらに、パンチスライドの移動速度、すなわち穿孔部90およびシート端部検知センサ93が矢印D方向に移動する速度をV2とすると、穿孔部90およびシート端部検知センサ93が移動するために必要な最大時間T2は、数式(2)に示す通りである。
【0064】
T2 = (2×L2)/V2 …… (2)
図5はシート検知センサ31、シート端部検知センサ93、パンチスライドHP検知センサ94、パンチ位置センサ99、パンチ駆動モータ、パンチスライドモータの信号および駆動波形を示すタイミングチャートである。ここで、T3はパンチ駆動モータが駆動を開始してから、ポンチ91およびダイス92が搬送中のシートを介して噛み合って穿孔するまでの時間である。尚、T3はポンチ91およびダイス92が搬送中のシートを介して噛み合ってから穿孔するまでの時間であってもよい。すなわち、シート検知センサ31によって搬送方向におけるシートの先端が検知されたタイミングからパンチスライドモータ(当該モータは、上述したように、穿孔部90とシート端部検知センサ93を移動させる為のモータ)を駆動するまでの時間Tは、数式(3)に示す通りである。
【0065】
T=T1−T2−T3 …… (3)
ここで、Tは、シートが実際にシート端部検知センサ93の位置に達していないと、シート端部を検知することが不可能であるので、T>K/V という条件を満足している。
【0066】
上述の算出結果Tは、次のように用いられる。例えば、シート検知センサ31によって搬送方向におけるシートの先端が検知した時点から上記算出結果である時間Tが経過したことに応じて、パンチスライドモータを駆動してシート端部検知センサ93によるシート端部検知を開始させる(つまり、シートの端部をサーチすべく、D方向にシート端部検知センサ93を移動させる。尚、穿孔部90とシート端部検知センサ93は一体型なので、当然、穿孔部90も一緒にD方向に移動する)。そして、当該センサ93によりシートの端部を検知したら、その検知結果に基づいた位置をパンチ処理すべきパンチ位置として、穿孔部90の位置決めを完了させ、その後、当該検知結果に基づいた位置に穿孔部90によるパンチ処理を実行させる。
【0067】
以上の説明を踏まえ、パンチ処理すべきシートのサイズ(シートの搬送方向の長さ)、及び、シート検知センサ31により搬送方向におけるシートの先端を検知してからシート端部検知センサ93によりシートの端部検知処理を開始させるまでの時間(シート端部検知センサ93の移動を開始するまでの待機時間)、及び、シート端部検知センサ93によりシートの端部検知処理を行う位置、及び、シート端部検知センサ93によりシートの端部検知処理を行ってから実際にシートに対してパンチ処理するまでの時間の、これらの関係について以下の具体的な例を用いて説明する。
【0068】
例えば、パンチ処理すべきシートが、A4サイズのシートの場合と、当該シートよりも搬送方向の長さが大サイズのA3サイズのシートの場合と、を比較しながら説明すると、本形態では、A3サイズのシートの場合におけるシート端部検知センサ93によるシートの端部検知を開始させるタイミング(D方向に向けてのシート端部検知センサ93の移動の開始タイミング)を、A4サイズのシートの場合におけるシート端部検知センサ93によるシートの端部検知を開始させるタイミングよりも遅延させるよう制御している。
【0069】
この理由は、当該装置にて搬送可能で且つパンチ処理可能なシートであれば、どのようなサイズのシートに対しても、常に、シートの後端部側で、シートの端部検知を行わせる為であり、シートの後端部を基準とするシート端部検知を実現する為である。何故、シートの後端部を基準にするかは、シートの後端部にパンチ処理を行うからである。
【0070】
つまり、本形態では、当該装置にて搬送可能で且つパンチ処理可能なシートであれば、どうのようなサイズ(シートの搬送方向の長さに相当)のシートに対しても、常に、パンチ処理すべきシート上のパンチ位置付近(パンチ処理すべき位置周辺のポイント)にて、シート搬送方向に直交する方向のシート端部検知を実行するよう制御しているからである。
【0071】
このような理由により、シート検知センサ31により搬送方向におけるシートの先端を検知してから、シート端部検知センサ93によりシートの端部検知処理を開始させるまでの時間を、サイズ(本形態では、シートの搬送方向の長さ)が異なる複数のシートの各シートのサイズ毎に異ならせるよう制御しており、例えば、パンチ処理すべきシートのサイズに応じて、シート端部検知動作の開始タイミングを早めたり、遅延させたりする。
【0072】
そして、シート端部検知センサ93によりシートの端部検知処理を行う位置に関しては、上述したように、シートのサイズに関係に無く、常に、シートの後端側、即ち、パンチ処理すべきシート上のパンチ位置付近(パンチ処理すべき位置周辺のポイント)にて、シートの端部検知を行うよう制御しており、シートのサイズに関係になく、常に同じポイントでシートの端部検知を行うよう制御している(即ち、シートのサイズに関係に無く、シート端部検知センサ93による検知位置からシートの最も後端位置までの距離が、常に一定となる)。
【0073】
そして、シート端部検知センサ93によりシートの端部検知処理を行ってから実際にシートに対してパンチ処理するまでに要する時間(所要時間)に関しても、シートのサイズに関係なく、常に一定となるよう制御しており、シート上のパンチ位置付近で、シートの端部検知を行うことにより、当該時間を非常に短くすること出来る。
【0074】
このように、シートのサイズに関係なく、シート端部検知センサ93によりシートの端部検知処理を行ってから実際にシートに対してパンチ処理するまでに要する時間を非常に短くしているので、パンチ処理すべきシートの斜行や、横ずれが発生したとしても、又は、それがどのようなサイズのシートであろうとも、シートの端部検知を行った時点での斜行量と、実際にシートに対してパンチ処理した時点での斜行量との、その度合いの差が大きくなるのを防ぎ、パンチ処理すべき適正な位置が非常に変化することを防止して、シート搬送方向に対して直交する方向のシート幅方向のパンチ位置のずれを、最小限に抑えることが出来る。
【0075】
図6は画像形成システムの制御部の構成を示すブロック図である。コントローラ回路部200は、中央処理演算部(以下、CPUという)2002、メモリ2001、I/O制御部2003などを有する。CPU2002は所定のプログラム(後述するフローチャートの処理を含む各種の処理を実行する為のプログラム等を含む)にしたがって演算を行いかつ全体の制御を司る。メモリ2001はプログラムや所定のデータを格納するRAM、ROM、ICカード、フロッピーディスクなどを含み、プログラム(後述するフローチャートの処理を含む各種の処理を実行する為のプログラム等を含む)やデータの読み書きを行う。I/O制御部2003は入出力信号の伝送や制御を行う。
【0076】
I/O制御部2003には、操作部制御部201、記録紙給紙制御部202、読取給紙装置制御部203、画像形成制御部204およびシート処理装置制御部205が接続されている。
【0077】
また、メモリ2001およびI/O制御部2003は、CPU2002からの制御信号により制御される。さらに、コントローラ回路部200は、I/O制御部2003を介して、操作部制御部201、記録紙給紙制御部202、読取給紙装置制御部203、画像形成制御部204およびシート処理装置制御部205を動作させる。
【0078】
上記構成を有する画像形成システムでは、ユーザが読取給紙装置101の自動原稿給送部51上に原稿をセットし、画像形成装置の操作部40で動作モードの設定および複写開始を指定すると、自動原稿給送部51は原稿を1枚づつ先頭ページから順次、原稿台ガラス78上の読み取り位置に給送し、光学系52を用いて読み取りを行う。
【0079】
CCDラインセンサ76で露光された原稿画像を光電変換し、画像信号として読み取る。読み取られた画像信号に対し、操作部40からのユーザの設定に応じて各種画像処理を施した後、画像信号は感光体を露光するための光信号に変換される。そして、通常の電子写真プロセスの帯電、露光、潜像、現像、転写、分離、定着工程を経てシートS上に画像が形成される。画像が形成されたシートSはローラ64aによりスイッチバック搬送され、画像形成面が下向きの状態にされ、搬送ローラ65により画像形成装置102本体側から排出され、入り口ローラ1を介してシート処理装置103の搬送路に搬送される。シート処理装置103は、操作部40からの設定に応じてコントローラ回路部200により制御される。画像形成装置102から排出されたシートSは、シート処理装置103に移送される。
【0080】
操作部40でパンチ動作モードが選択されている場合、コントローラ回路部200はシート処理装置制御部205を動作させ、センサスライドモータを駆動し、シート搬送開始前にシート端部検知センサ93を用紙サイズに合わせた所定位置(シート端部検知待機位置)に移動させる。
【0081】
シート検知センサ31によってシート先端を検知すると、コントローラ回路部200はシートSのシート搬送方向長さによりパンチスライド駆動開始までの待ち時間を計算し、タイマを動作させる(当該待ち時間は、上述したように、シートの搬送方向の長さ毎に異なる値である)。コントローラ回路部200は、パンチスライド駆動開始待ち時間を経過したと判断した場合、シート処理装置制御部205を動作させ、パンチスライドモータを駆動し、穿孔部90およびシート端部検知センサ93をシート幅方向(図2の矢印D方向)に移動させる。そして、シート端部検知センサ93がシート端部を検知すると、コントローラ回路部200は、パンチスライドモータを停止して穿孔部90およびシート端部検知センサ93の位置決めを行う。
【0082】
シート検知センサ93によってシート後端を検知すると、コントローラ回路部200はシートS上の穿孔位置であるパンチオフセット(X)に基づき、パンチスライド駆動開始までの待ち時間を計算し、タイマを動作させる。所定時間経過後、コントローラ回路部200は、パンチ駆動モータ(図示せず)を駆動し、穿孔部90のポンチ91およびダイス92を回転動作させてシートSを穿孔する。
【0083】
パンチ位置センサ99によって穿孔動作(パンチ動作)の終了を検知すると、コントローラ回路部200は、シート処理装置制御部205を動作させ、パンチスライドモータ(図示せず)を駆動し、穿孔部90およびシート端部検知センサ93をパンチスライドHP方向(図2の矢印E方向)に移動させる。
【0084】
パンチHP検知センサ94によってパンチスライドHP規定部95が検知されると、コントローラ回路部200はシート処理装置制御部205を動作させ、パンチスライドモータ(図示せず)を停止させて穿孔部90およびシート端部検知センサ93を待機させる。
【0085】
また、コントローラ回路部200はシート処理装置制御部205を動作させ、搬送フラッパ11を駆動して搬送経路を切り替える。サンプルトレイ85に積載する場合、シートSは排出ローラ9を経由して排出される。スタックトレイ86に積載する場合、シートSは搬送ローラ6を経由して、排紙ローラ7から排出され、処理トレイ82に排出される。
【0086】
操作部40でステイプル動作が選択されている場合、コントローラ回路部200はシート処理装置制御部205を動作させ、ステイプルユニット80を動作し、処理トレイ82に積載したシート束のその後端にステイプル処理を行う。また、コントローラ回路部200はシート処理装置制御部205を動作させ、整合板88を動作させ、積載するシート束を整えるとともに、スタックトレイ86上に積載する束の仕分け方向を制御する。さらに、コントローラ回路部200はシート処理装置制御部205を動作させ、揺動ガイド81を閉じた後、束排紙ローラ(上排紙ローラ83a、下排紙ローラ83b)を駆動し、処理トレイ82内のシート束をスタックトレイ86に排出して積載する。
【0087】
図7、図8および図9はパンチ動作処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムはメモリ2001内のROMに格納されており、CPU2002によって実行される。
【0088】
CPU2002は、操作部制御部201を動作させ、積載動作、ステイプル動作、パンチ動作の入力を受け付け、操作部40でユーザの入力により指定された動作設定に基づき、記録紙給紙制御部202、読取給紙装置制御部203、画像形成制御部204、シート処理装置制御部205を動作させる。
【0089】
まず、CPU2002は、ユーザによってコピースタート動作が選択されたか否か、つまりコピースタートキーがオンしたか否かを判別する(ステップS1)。コピースタートがオンであると判別した場合、画像形成動作を開始する(ステップS2)。
【0090】
ユーザによってコピースタート動作が選択される前に、ユーザによってパンチ動作モードが選択されているか否かを判別し(ステップS3)、ユーザによってパンチ動作モードが選択されていないと判別した場合、JOBが終了したか否かを判別する(ステップS4)。
【0091】
JOBが終了したと判別した場合、ステップS1の処理に戻り、一方、JOBが終了していないと判別した場合、ステップS2の処理に戻り、画像形成動作を継続する。
【0092】
一方、ステップS3でユーザによってパンチ動作が選択されている場合、CPU2002は、シート処理装置制御部205を動作させ、センサスライドモータを駆動し、シート端部検知センサ93を用紙サイズに合わせた所定位置(シート端部検知待機位置)に移動させる(ステップS5)。そして、シート検知センサ31によってシートの先端が検知されるのを待つ(ステップS6)。
【0093】
CPU2002は、シートの先端が検知されると、シート搬送長さからパンチスライド駆動開始待ち時間を算出する。(ステップS7)。そして、CPU内部のタイマAをクリアした後、スタートさせる(ステップS8)。尚、ステップS7において、算出する値は、上述したように、各シートのサイズ(シートの搬送方向の長さ)毎に異なる。
【0094】
タイマAのカウントがパンチスライド駆動開始待ち時間に達するのを待ち(ステップS9)、パンチスライド駆動開始待ち時間に達すると、CPU2002は、シート処理装置制御部205を動作させ、パンチスライドモータを駆動させ、シート端部検知センサ93がシートの端部を検知するように、穿孔部90およびシート端部検知センサ93のシート幅方向(図2の矢印D方向)への移動を開始する(ステップS10)。この後、CPU2002はタイマAを停止してクリアする(ステップS11)。
【0095】
ここで、ステップS10で穿孔部90およびシート端部検知センサ93のシート幅方向への移動を開始すると、シート端部検知処理が起動する。図10はシート端部検知処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムはメモリ2001内のROMに格納されており、CPU2002によって図7、図8および図9に示す処理と並列処理で実行される。すなわち、シート端部検知センサ93によってシート端部が検知されるのを待ち(ステップS31)、シート端部が検知された場合、CPU2002はパンチスライドモータを停止させ、穿孔部90およびシート端部検知センサ93の移動を停止し(ステップS32)、処理を終了する。ここまでの処理で、搬送方向に対して直交するシートの幅方向のパンチ位置の調整が完了する。
【0096】
一方、ステップS11でタイマAをクリアした後、CPU2002は、シート検知センサ31によってシートの後端が検知されるのを待つ(ステップS12)。シートの後端が検知されると、CPU2002は予め設定されているシート搬送方向に対するパンチ位置(シート後端からXの位置)に応じたパンチ回転駆動開始待ち時間を算出する(ステップS13)。そして、タイマAをスタートさせ(ステップS14)、タイマAのカウントがパンチ回転駆動開始待ち時間に達するのを待ち(ステップS15)、シート処理装置制御部205を動作させ、パンチ駆動モータを駆動し、搬送中のシートの後端に穿孔処理を行う(ステップS16)。そして、CPU2002はタイマAを停止し、クリアする(ステップS17)。
【0097】
パンチ位置検知センサ99によって穿孔終了が検知されるのを待ち(ステップS18)、穿孔終了が検知されると、CPU2002はシート処理装置制御部205を動作させ、パンチスライドモータを駆動し、穿孔部90およびシート端部検知センサ93のパンチスライドHPへの移動を開始する(ステップS19)。
【0098】
パンチスライドHPセンサ94によってパンチスライドHP規定部95が検知されるのを待ち(ステップS20)、パンチスライドHP規定部95が検知されると、CPU2002は穿孔部90およびシート端部検知センサ93のパンチスライドHPへの移動を停止させる(ステップS21)。
【0099】
そして、パンチ位置検知センサ99によってパンチHPが検知されるのを待ち(ステップS22)、パンチHPが検知されると、CPU2002はポンチ91およびダイス92の回転動作を停止させ(ステップS23)、ステップS4の処理に戻る。
【0100】
この後、前述したように、CPU2002は、ステップS4でJOBが終了したか否かを判別し、JOBが終了したと判別された場合、ステップS1の処理に戻り、次のJOBに備える。一方、ステップS4でJOBが続行すると判別された場合、CPU2002はステップS2の処理を実行して画像形成動作を継続する。
【0101】
このように、第1の実施形態における画像形成システムでは、シート幅の長さ(シートの搬送方向の長さ)情報に基づき、シート端部検知待機位置にシート端部検知センサを移動させておき、シートの端部を検知するために、シート端部検知センサ93の位置に対し、シート上の穿孔位置が、検知するシートの長さに関係無く、所定位置に到達するタイミングに合わせて、シート端部検知センサ93をシート端部検知待機位置から移動させる(即ち、どのようなサイズのシートに対しても、実際にパンチ処理すべきパンチ位置付近にて、シートの端部を検知出来るようにする為に、シート端部検知センサ93の移動開始のタイミングを各シートの搬送方向の長さ毎に異ならせる)。そして、シート端部検知センサ93によってシート端部を検知したとき、パンチスライドの移動を終了させ、穿孔動作を行うことにより、シート搬送方向と直交するシート幅方向に対してのパンチ位置のずれを最小限にすることができ、より高品位なシート処理装置をユーザに提供できる。
【0102】
[第2の実施形態]
第2の実施形態における画像形成システムは、前記第1の実施形態と同一の械的構成および電気的構成を有するので、その説明を省略し、ここでは、前記第1の実施形態と異なるパンチ動作処理を中心に説明することとする。
【0103】
第2の実施形態では、パンチ可能なシートサイズはシート搬送方向長さから判断可能である。前述した図4は穿孔処理可能なシートの搬送方向の長さが最小であるシートを示し、穿孔処理されていることを示している。
【0104】
すなわち、穿孔処理可能なシートの搬送方向の最小長さをL、パンチ穴の中心とシート搬送方向Aにおけるシート後端との間の距離(パンチオフセット)をXとする。また、シート検知センサ31と穿孔部90との間の距離をMとし(図2参照)、シート検知センサ31とシート端部検知センサ93との間の距離をKとする。さらに、シートの搬送速度をVとする。
【0105】
シート検知センサ31によってシートの後端が検知されてから、シート上のパンチ位置が穿孔位置に到達するまでの時間T1は、数式(4)に示す通りである。
【0106】
T1= (M−X)/V …… (4)
前述した図5において、T3はパンチ駆動モータが駆動を開始してから、ポンチ91およびダイス92が搬送中のシートを介して噛み合って穿孔するまでの時間である。すなわち、シート検知センサ31においてシートの後端を検知した後、パンチ駆動モータを駆動させて穿孔位置に穿孔できるためには、数式(5)を満足することが必要である。
【0107】
T1 > T3 …… (5)
また、L2(図2参照)はシートSの斜行または横ずれ等の許容範囲である。すなわち、シート搬送方向Aに対して直交する幅方向において、シート搬送中心を基準としたシート端部が通過しうる許容範囲であり、シート搬送中心の手前および奥行方向(DE方向)にそれぞれ設定されている。さらに、パンチスライドモータの速度をV2とすると、パンチスライドが移動するために、必要な最大時間T2は、前述した数式(2)に示す通りである。
【0108】
T2 = (2×L2)/V2 …… (2)
実際、シート端部検知センサ93がシート端部を検知するためには、シートがシート端部検知センサ93を通過中に、穿孔部90およびシート端部検知センサ93が2×L2の距離を移動できなければならない。すなわち、数式(6)の 条件が満たされていることが必要である。
【0109】
T2 < (L−X)/V −T3 …… (6)
つぎに、穿孔処理可能なシートの搬送方向の最小長さLと、シート検知センサ31とシート端部検知センサ93との間の距離Kとの関係について示す。図11は第2の実施形態における穿孔処理可能なシートの搬送方向の最小長さLと、シート検知センサ31とシート端部検知センサ93との間の距離Kとの関係を示す図である。ここで、穿孔処理するシートの搬送方向の長さをNとする(N>L)。
【0110】
同図(A)はK>Lの場合である。この場合、シート検知センサ31によってシートの後端を検知した後、シートの移動量を検出する。シートの移動量の検出は、例えばシート搬送モータのクロックを検知することで可能であり、シート検知センサ31によってシートの後端を検知した後、(K−L)分のクロックをカウントすることにより、シートの後端とシート端部検知センサ93との間の距離が穿孔処理可能なシートの搬送方向の最小長さLと等しいと判断することができ、パンチスライドモータ(図示せず)の駆動を開始する。
【0111】
あるいは、シート搬送モータの速度Vから、シート検知センサ31によってシートの後端を検知した後、(K−L)/V分の時間をタイマでカウントすることで、シートの後端とシート端部検知センサ93との間の距離が穿孔処理可能なシートの搬送方向の最小長さLと等しいと判断することができ、パンチスライドモータ(図示せず)の駆動を開始する。
【0112】
同図(B)はK=Lの場合である。この場合、シート検知センサ31によってシートの後端を検知した後、パンチスライドモータ(図示せず)の駆動を開始する。
【0113】
同図(C)はK<Lの場合である。この場合、シート検知センサ31によってシートの先端を検知した後、シートの移動量を検出する。シートの移動量の検出は、例えばシート搬送モータのクロックを検知することで可能であり、シート検知センサ31によってシートの先端を検知した後、(N+K−L)分のクロックをカウントすることでシートの後端とシート端部検知センサ93との間の距離が、穿孔処理可能なシートの搬送方向の最小長さLと等しいと判断することができ、パンチスライドモータ(図示せず)の駆動を開始する。
【0114】
あるいは、シート搬送モータの速度Vから、シート検知センサ31によってシートの後端を検知した後、(N+K−L)/V分の時間をタイマでカウントすることでシートの後端とシート端部検知センサ93との間の距離が、穿孔処理可能なシートの搬送方向の最小長さLと等しいと判断することができ、パンチスライドモータ(図示せず)の駆動を開始する。
【0115】
そして、パンチスライドモータ(図示せず)を駆動し、穿孔部90およびシート端部検知センサ93を矢印D方向に移動し、シート端部検知センサ93の発光部および受光部間がシートによって遮られることにより、シート端部を検知した後、パンチスライドモータを停止させる。これにより、シート端部を基準に穿孔位置を揃えることが可能になる。
【0116】
このように、穿孔処理可能なシートの搬送方向の最小長さLと、シート検知センサ31とシート端部検知センサ93との間の距離Kとの関係が図11(A)、(B)のように、K≧Lである場合、シート検知センサ31によってシート後端を検知すると、あるいは図11(C)のように、K<Lである場合、シート検知センサ31によってシート先端を検知すると、コントローラ回路部200はシートの後端とシート端部検知センサ93との間の距離が、穿孔処理可能なシートの搬送方向の最小長さLと等しくなるまで待つ。これは、前述したように、シートの搬送速度およびシートの搬送方向の長さデータから判断可能である。あるいは、シート搬送モータのクロックをカウントすることにより判断可能である。
【0117】
コントローラ回路部200がシートの後端とシート端部検知センサ93と間の距離が穿孔処理可能なシートの搬送方向の最小長さLに等しいと判断した場合、シート処理装置制御部205を動作させ、パンチスライドモータを駆動し、穿孔部90およびシート端部検知センサ93をシート幅方向(図2の矢印D方向)に移動させる。シート端部検知センサ93がシート端部を検知すると、コントローラ回路部200は、パンチスライドモータを停止して穿孔部90およびシート端部検知センサ93の位置決めを行う。
【0118】
上述の説明を踏まえて説明すると、本形態は、シート端部センサ93と搬送されるシートの後端との距離が所定長さ(所定距離)であるか否かを確認し、確認結果に応じて、シート端部検知センサ93による端部検知動作を開始させるよう制御しており、シート検知センサ31によってシートの先端を検知してから、どれだけシートを搬送したかに応じて、シート端部検知センサ93による端部検知動作を開始させるよう制御する。以下に具体的な例を用いて説明する。
【0119】
例えば、上記所定長さを、185mmと仮定し、A4サイズのシートに対してパンチ処理する場合、当該シートの搬送方向の長さは、210mmなので、210−185=25mmとなり、つまり、シート検知センサ31により当該シートを検出してから、当該シートを、シート搬送方向下流側に、更に25mm搬送した時点で、シート端部検知センサ93による端部検知を開始させる。又、例えば、A3サイズのシートに対してパンチ処理する場合は、当該シートの搬送方向の長さは、420mmなので、420mm−185mm=135mmとなり、つまり、シート検知センサ31により当該シートを検出してから、当該シートを、シート搬送方向下流側に、更に135mm搬送した時点で、シート端部検知センサ93による端部検知を開始させる。
【0120】
これにより、シートの搬送方向の長さに関係なく、実際にパンチ処理すべき位置付近でのシートの端部検知を実行すること出来る。また、シートの端部検知を行う位置が、実際にパンチ処理すべき位置に、近ければ近いほど、シートの横ずれや、斜行が発生した場合における、シートの端部検知を行った時点での斜行量と実際にパンチ処理した時点での斜行量との、その度合いの差を最小限に抑えることができ、シート幅方向のパンチ位置のずれを最小限にすることができる。従って、パンチ処理に先行して、シート端部検知を行うことが出来るだけの時間を確保することを条件とし、パンチ処理すべき位置に出来るだけ近い位置にてシートの端部検知を実行させる。
【0121】
尚、図2を参照し、シート先端検知センサ31と端部検知センサ93との距離kは、メカ的な構成データとして予めメモリに記憶されている。また、シート搬送方向の長さデータは、操作部における用紙選択等のオペレータからの設定情報によって、事前に所得可能である(尚、例えば、シート検知センサ31と同等なセンサをシート搬送方向上流側に設け、当該センサ上にシートの先端が達してから、シートが通過するまでの時間を計測することで、シート搬送方向の長さデータを取得するようにしてもよい)。このように、本形態では、シート先端検知センサ31と端部検知センサ93との距離K及び、穿孔すべきシートの搬送方向の長さデータを事前に取得可能に構成しているので、搬送されるシートの後端とシート端部検知センサ93との距離を適宜チェックすることが可能である。
【0122】
図12、図13および図14はパンチ動作処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムはメモリ2001内のROMに格納されており、CPU2002によって実行される。
【0123】
CPU2002は、操作部制御部201を動作させ、積載動作、ステープル動作、パンチ動作の入力を受け付け、操作部40でユーザの入力により指定された動作設定に基づき、記録紙給紙制御部202、読取給紙装置制御部203、画像形成制御部204、シート処理装置制御部205を動作させる。
【0124】
まず、CPU2002は、ユーザによってコピースタート動作が選択されたか否か、つまりコピースタートキーがオンしたか否かを判別する(ステップS51)。コピースタートがオンであると判別した場合、画像形成動作を開始する(ステップS52)。
【0125】
ユーザによってコピースタート動作が選択される前に、ユーザによってパンチ動作が選択されているか否かを判別し(ステップS53)、ユーザによってパンチ動作が選択されていないと判別した場合、JOBが終了したか否かを判別する(ステップS54)。
【0126】
JOBが終了したと判別した場合、ステップS51の処理に戻り、一方、JOBが終了していないと判別した場合、ステップS52の処理に戻り、画像形成動作を継続する。
【0127】
一方、ステップS53でユーザによってパンチ動作が選択されている場合、CPU2002は、シート処理装置制御部205を動作させ、センサスライドモータを駆動し、シート端部検知センサ93を用紙サイズに合わせた所定位置(シート端部検知待機位置)に移動させる(ステップS55)。
【0128】
そして、シート検知センサ31とシート端部検知センサ93と間の距離Kが穿孔処理可能なシートの搬送方向の最小長さL以上であるか否かを判別する(ステップS56)。CPU2002は、シート検知センサ31とシート端部検知センサ93との距離Kが穿孔処理可能なシートの搬送方向の最小長L以上であると判別した場合、シート検知センサ31によってシートの後端が検知されるのを待つ(ステップS57)。シート検知センサ31によってシートの後端が検知されると、CPU2002はタイマAをスタートさせ(ステップS58)、予め設定されているシート搬送方向に対するパンチ位置(シート後端からXの位置)に応じたパンチ回転駆動開始待ち時間を算出する。(ステップS59)。
【0129】
CPU2002は、タイマAのカウントがパンチスライド開始待ち時間(K−L)/Vに達するのを待ち(ステップS60)、達すると、シート処理装置制御部205を動作させ、パンチスライドモータを駆動させ、シート端部検知センサ93がシートの端部を検知するように、穿孔部90およびシート端部検知センサ93のシート幅方向(図2のD方向)への移動を開始する(ステップS61)。
【0130】
一方、ステップS56でシート検知センサ31とシート端部検知センサ93との間の距離Kが、穿孔処理可能なシートの搬送方向の最小長さLより短いと判断された場合、シート検知センサ31によってシートの先端が検知されるのを待つ(ステップS62)。シート検知センサ31によってシートの先端が検知されると、CPU2002はタイマAをスタートさせる(ステップS63)。
【0131】
タイマAのカウントがパンチスライド開始待ち時間(N+K−L)/Vに達するのを待ち(ステップS64)、達すると、タイマAを停止してクリアする(ステップS65)。そして、CPU2002は、シート処理装置制御部205を動作させ、パンチスライドモータを駆動させ、シート端部検知センサ93がシートの端部を検知するように、穿孔部90およびシート端部検知センサ93のシート幅方向(図2のD方向)への移動を開始する(ステップS66)。
【0132】
ここで、ステップS61あるいはステップS66で穿孔部90およびシート端部検知センサ93のシート幅方向への移動を開始すると、シート端部検知処理が起動し、前述した図10のシート端部検知処理を実行する。この処理は、CPU2002によって図12、図13および図14に示す処理と並列処理で実行される。すなわち、ステップS31でシート端部検知センサ93によってシート端部が検知されるのを待ち、シート端部が検知された場合、CPU2002は、ステップS32でパンチスライドモータを停止させ、穿孔部90およびシート端部検知センサ93の移動を停止し、処理を終了する。
【0133】
そして、ステップS66の処理後、CPU2002は、シート検知センサ31によってシートの後端が検知されるのを待つ(ステップS67)。シート検知センサ31によってシートの後端が検知されると、CPU2002はタイマAをスタートさせる(ステップS68)。予め設定されているシート搬送方向に対するパンチ位置(シート後端からXの位置)に応じたパンチ回転駆動開始待ち時間を算出する(ステップS69)。
【0134】
この後、タイマAのカウントがパンチ回転駆動開始待ち時間に達するのを待ち(ステップS70)、CPU2002はタイマAを停止してクリアする(ステップS71)。そして、シート処理装置制御部205を動作させ、パンチ駆動モータを駆動し、搬送中のシートを穿孔する(ステップS72)。
【0135】
パンチ位置検知センサ99によって穿孔終了が検知されるのを待ち(ステップS73)、穿孔終了が検知されると、CPU2002はシート処理装置制御部205を動作させ、パンチスライドモータを駆動し、穿孔部90およびシート端部検知センサ93のパンチスライドHPへの移動を開始する(ステップS74)。
【0136】
パンチスライドHPセンサ94によってパンチスライドHP規定部95が検知されるのを待ち(ステップS75)、パンチスライドHP規定部95が検知されると、CPU2002は穿孔部90およびシート端部検知センサ93のパンチスライドHPへの移動を停止させる(ステップS76)。
【0137】
さらに、パンチ位置検知センサ99によってパンチHPが検知されるのを待ち(ステップS77)、パンチHPが検知されると、CPU2002はポンチ91およびダイス92の回転動作を停止させ(ステップS78)、ステップS54の処理に戻る。
【0138】
この後、CPU2002は、ステップS54でJOBが終了したか否かを判別し、JOBが終了したと判別した場合、ステップS51の処理に戻り、次のJOBに備える。一方、ステップS54の処理でJOBを続行すると判別した場合、ステップS52の処理に戻り、画像形成動作を継続する。
【0139】
第2の実施形態における画像形成システムでは、シート幅の長さ情報に基づき、シート端部検知待機位置にシート端部検知センサを移動させておき、シートの端部を検知するために、パンチ可能最小用紙(長さL)のシート搬送のタイミングに合わせて、シート端部検知センサ93をシート端部検知待機位置から移動させ、シートの横レジおよび斜行の影響を小さくする。シート端部検知センサ93によってシート端部を検知したとき、パンチスライドの移動を終了し、穿孔動作を行うことで、シート搬送方向と直交するシート幅方向に対してのパンチ位置のずれを最小限にすることができ、より高品位なシート処理装置をユーザに提供できる。
【0140】
尚、本形態では、シート加工処理モードの一例として、パンチ処理モードの場合について主に説明したが、これに限らず、例えば、上述のパンチ処理モードのように、シートの整合動作を行うこと無く、シートに対してシート加工処理を実行する動作モードであれば、本発明を適用出来る。
【0141】
また、本形態では、シートを搬送しながら穿孔処理する場合について主に述べたが、これに限らず、例えば、シート搬送路上でシートを一旦停止させ、そしてパンチ処理を行い、シートの搬送を再開するような構成でも本発明を適用できる。即ち、シート搬送路上で一旦停止させ、パンチ処理するような構成であっても、パンチ処理に先立ち、シートの整合動作が行われなければ、シートが搬送方向に対して垂直方向にずれたり、シートの斜行が発生する虞があり、そのような現象が発生した場合は、搬送方向に対して垂直方向にずれたり、斜行が発生した状態のシートに対して、そのままの状態で、パンチ処理しなければならないので、本形態の制御が特に有効になる。
【0142】
又、シート端部検知センサ93と穿孔部90とは一体型でなくても良く、シート端部検知センサ93と、穿孔部90とが、夫々互いに独立して、移動可能に構成しても本形態は適用できる。
【0143】
尚、本発明はシステムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体をシステムあるいは装置に読み出すことによってそのシステムあるいは装置が本発明の効果を享受することが可能となる。
【0144】
図15は記憶媒体としてのメモリ2001内のROMのメモリマップを示す図である。このROMには、図7、図8および図9のフローチャートに示すパンチ動作処理プログラムモジュール、図10のフローチャートに示すシート端部検知処理プログラムモジュール、図12、図13および図14のフローチャートに示すパンチ動作処理プログラムモジュールが格納されている。
【0145】
プログラムモジュールを供給する記憶媒体としては、ROMに限らず、例えばフロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD、磁気テープ、不揮発性のメモリカードなどを用いることができる。
【0146】
【発明の効果】
このように、本形態では、大きいサイズのシートであろうが、小さいサイズのシートであろうが関係なく、常に、実際にシート加工処理すべきシート加工処理位置の付近にて、シート搬送方向に直交する方向のシートの端部検知を行うべく、シートの搬送方向の長さ情報に応じて、シート端部検知センサによるシート端部検知動作の開始タイミングをコントロールし、例えば、大きいサイズのシートの場合は、シート端部検知センサによるシートの端部検知動作の開始のタイミングを遅延させたり、小さいサイズのシートの場合は、シートの端部検知動作の開始のタイミングを早めたりして、シートの搬送方向の長さに関係なく、常に、実際にシート加工処理すべき位置(シートの後端)付近でのシートの端部検知を実行し、シート上の適正な位置にシート加工処理を実行できるよう制御する。
【0147】
これにより、高い生産性を維持し、どのようなタイプのシートに対してシート加工処理を実行しても、適正な位置にシート加工処理を実行でき、シートの横レジおよび斜行の影響を小さくし、例えば、どのようなサイズのシートにおいてシートの横ずれや斜行が発生した場合でも、シート搬送方向に対して直交する幅方向のシート加工処理位置のずれを最小限に抑えることができる。これにより、高品位なシート処理装置をユーザに提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるシート処理装置が適用された画像形成システムの全体構成を示す断面図である。
【図2】シート処理装置103に収納されたパンチユニット50の構成を示す図である。
【図3】パンチユニット50による穿孔動作を示す図である。
【図4】穿孔されたシートSを示す図である。
【図5】シート検知センサ31、シート端部検知センサ93、パンチスライドHP検知センサ94、パンチ位置センサ99、パンチ駆動モータ、パンチスライドモータの信号および駆動波形を示すタイミングチャートである。
【図6】画像形成システムの制御部の構成を示すブロック図である。
【図7】パンチ動作処理手順を示すフローチャートである。
【図8】図7につづくパンチ動作処理手順を示すフローチャートである。
【図9】図7および図8につづくパンチ動作処理手順を示すフローチャートである。
【図10】シート端部検知処理手順を示すフローチャートである。
【図11】第2の実施形態における穿孔処理可能なシートの搬送方向の最小長さLと、シート検知センサ31とシート端部検知センサ93との間の距離Kとの関係を示す図である。
【図12】パンチ動作処理手順を示すフローチャートである。
【図13】図12につづくパンチ動作処理手順を示すフローチャートである。
【図14】図12および図13につづくパンチ動作処理手順を示すフローチャートである。
【図15】記憶媒体としてのメモリ2001内のROMのメモリマップを示す図である。
【符号の説明】
31 シート検知センサ
90 穿孔部
91 ポンチ
92 ダイス
93 シート端部検知センサ
94 パンチスライドHP検知センサ
103 シート処理装置
200 コントローラ回路部
205 シート処理装置制御部
2001 メモリ
2002 CPU

Claims (2)

  1. 搬送されたシートの穿孔処理を行うシート処理装置であって、
    前記シートを穿孔する穿孔手段と、
    該穿孔手段とともに移動し、前記搬送されたシートの幅方向の端部を検知するシート端部検知手段と、
    前記穿孔手段および前記シート端部検知手段を前記シートの搬送方向に対して直交する幅方向に移動させる移動手段と、
    前記搬送されるシートを検知するシート検知手段と、
    前記シート検知手段によりシートの搬送方向の端部が検知されてから前記シートの後端と前記シート端部検知手段との搬送方向における距離が穿孔処理可能な搬送方向のシートの最小長さになると前記移動手段による前記穿孔手段および前記シート端部検知手段の移動を開始する制御手段とを備えることを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記シート端部検知センサと前記シート検知センサとのシート搬送方向の距離が前記穿孔処理可能な搬送方向のシートの最小長さ以上である場合における前記搬送方向のシート端部はシートの後端であり、前記シート端部検知センサと前記シート検知センサとのシート搬送方向の距離が前記穿孔処理可能な搬送方向のシートの最小長さ未満である場合における前記搬送方向のシート端部はシートの先端であることを特徴とする請求項記載のシート処理装置。
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