JP4304887B2 - 代替燃料用の燃料供給システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の燃料噴射装置において、ジメチルエーテルといったように低粘度で気化し易い燃料を使用する代替燃料用の燃料供給システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
軽油などのディーゼル燃料に替わる代替燃料は、その物性値が低粘度、高蒸気圧になる傾向に向かいつつある。この代替燃料の代表としてのジメチルエーテルは、軽油と略同一のセタン価を持ち、燃焼後の排気ガス中に含まれるNOxやHCの濃度が低い。このため、ジメチルエーテルをディーゼル機関に適用した場合、ジメチルエーテルが全出力範囲で黒煙が少ないクリーンな代替燃料となることが期待されている。
【0003】
ディーゼル機関でジメチルエーテルを主燃料として用いる燃料噴射ポンプには、特開平10−281029号公報や特開平10−281030号公報に記載されたものがある。これら両公報のいずれでも、プランジャとプランジャバレルとの隙間(3μm未満)を狭く設定して燃料漏れを低減させている。また、プランジャとプランジャバレルとの隙間から漏れた燃料をリークガス導入管を介して機関の吸気管に戻し、燃料として再使用している。
また、IMechE(C517/022/96)の技術論文には、超低エミッション車両の実現のため、ジメチルエーテル燃料を高圧燃料供給ポンプから蓄圧用コモンレールを介してインジェクタに供給する燃料噴射システムが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平10−281029号公報および特開平10−281030号公報では、プランジャとプランジャバレル(シリンダ)との隙間が3μmの近傍になると、公知のポンプでは一般的な値となり、特に狭い設定仕様ではなくなる。さらに、高圧下の燃料を単一経路で回収していることから、プランジャとプランジャバレルとの隙間からの燃料漏れは多量となり易い。
とりわけ、高温度下では、燃料の粘度が低下して燃料の漏れ量は急増する。このため、吸気管に導入された漏洩燃料と噴射ノズルからの燃料との合計噴射量は適正値を越えて過剰となり、ディーゼル機関の制御が困難となる虞れがある。
【0005】
また、コモンレールを用いたIMechE(C517/022/96)の技術論文では、燃料の気化を防ぐために、噴射圧とフィード圧との中間圧を発生させて漏れ燃料を中間圧の燃料通路に回収する。インジェクタには電磁弁が組み込まれ、噴射圧と中間圧との差圧によりインジェクタを開弁させて噴射を行う。
これにより、インジェクタからの低圧への燃料漏れを皆無にすることはできるが、高圧から中間圧への燃料漏れはかなり多くなる。
また、インジェクタに組み込まれた電磁弁は、油圧サーボ式であるため、構造が複雑で大型化するとともに、素早い応答性を得ることが難しい。
【0006】
また、高圧ポンプからの燃料漏れについての記載はないが、中間圧を生成するために多数の制御弁、中間タンクが必要となり、内燃機関に搭載できる実現性が乏しい。
また、中間圧の生成のため、高圧燃料を常に漏れさせているために、燃料の効率が低下する。
さらに、内燃機関の停止時には、フィード圧タンク、中間タンク、コモンレール内の燃料を電磁弁によりパージタンクに解放するようにしている。このため、再充填時には、多量の燃料の圧送が必要となり、内燃機関の再始動に長い時間がかかり実用に供し難い。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされ、その目的は中間圧を設けることなく簡素な構造でコスト的に有利に、高圧ポンプから漏れる燃料の低減および回収を図り、燃料の適正な圧送量を維持して内燃機関の燃費に対する出力を向上させて、良好な始動性および運転性に繋がる代替燃料用の燃料供給システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(請求項1について)
気化し易い燃料の蒸気圧以上に高圧な燃料を貯留する燃料タンクからフィードポンプ、燃料クーラおよび燃料フィルタを介して高圧ポンプが連結されている。
高圧ポンプからの高圧の燃料を蓄えてインジェクタに圧送するコモンレールおよびコモンレール内の最大圧を設定するプレッシャリミッタを備える。
このプレッシャリミッタから解放された燃料、高圧ポンプからの漏れ燃料および冷却燃料を燃料タンクに回収する戻り燃料回路が設けられている。
この戻り燃料回路に燃料切替え弁、パージタンク、コンプレッサおよび燃料クーラとが設けられている。
【0011】
これにより、インジェクタへの噴射制御時に、中間圧を設けることなく、高圧のフィード圧と噴射圧とは閉回路により気密状態が保持される。高圧ポンプからの低圧の漏れ燃料は、パージタンクあるいは内燃機関の吸気管に導入することにより、簡素な構造でコスト的に有利に燃料の漏れを低減させ、内燃機関の良好な燃料効率、始動性および運転性が得られる。
【0012】
また、請求項1の代替燃料用の燃料供給システムでは、高圧ポンプにおいて、フィードポンプからの燃料がフィード圧により燃料ギャラリーを介してポンプ室に送られる。
プランジャの往復移動によりポンプ室内の燃料を押圧し、吐出弁およびインジェクタを介して内燃機関に噴射する。
この場合、プランジャがシリンダ内を往復することに伴い、ポンプ室からの燃料がシリンダとプランジャとの隙間を介して漏れ出す。
このように漏れ出した燃料は、高圧リーク回収通路と低圧リーク回収通路との2系統の通路を介して回収される。
【0013】
漏れ燃料を回収する際、漏れ燃料の回収通路が高低圧リーク回収通路の2系統に分かれ、高圧リーク回収通路を介する漏れ燃料は大部分が液化状態で回収される。
このため、高圧下で漏れ燃料を単一系統の通路により回収する従来に比較して燃料の漏れ量を低減させることができる。この漏れ量の低減により、燃料の適正な圧送量を維持し、高圧ポンプを高効率なものとし、内燃機関の燃費に対する出力を向上させることができる。すなわち、内燃機関の運転状態に応じて気化し易い燃料の物性変化を補正し、噴射時に適正な物性値の燃料を内燃機関に必要量供給することができる。
そして、燃料ギャラリーには、スプリングにより閉鎖方向に付勢された調圧弁が設けられている。スプリングに抗して調圧弁を開弁して燃料を解放する際、温度上昇に伴って燃料から発生した蒸気圧が背圧として調圧弁を閉弁する方向に付加される。
このため、調圧弁にスプリングの付勢力と蒸気圧との総和としての負荷が加わる。これにより、調圧弁の閉弁力が追加されて燃料ギャラリー内の燃料が気化することを抑制することができる。
【0014】
(請求項2について)
燃料切替え弁は、高圧ポンプおよびプレッシャリミッタから戻る燃料が気体の時は、パージタンクに送り、その燃料が液体の時は燃料タンクに戻す三方向弁を構成する。
この三方向弁により、燃料は気液状態によってパージタンクと燃料タンクとに選択的に送られ、気化状態の燃料が燃料タンクに戻る不都合を回避することができる。
(請求項3について)
コンプレッサは、パージタンクに蓄えられた気化状態の燃料を加圧し、この燃料を燃料クーラを介して液化して燃料タンクに戻す。
このため、気化状態の燃料は液化して燃料タンクに戻すことができ、燃料の回収効率が向上する。
(請求項5について)
燃料切替え弁は、高圧ポンプおよびプレッシャリミッタから戻る燃料が気体の時は、パージタンクに送り、その燃料が液体の時は燃料タンクに戻す三方向弁を構成する。
また、コンプレッサは、パージタンクに蓄えられた気化状態の燃料を加圧し、この燃料を燃料クーラを介して液化して燃料タンクに戻す。
(請求項4、6について)
高圧ポンプの吐出弁は、フィードポンプのフィード圧と燃料タンク内の蒸気圧を加えた圧力以下で開弁する。内燃機関の始動時に、気化燃料が吐出弁からコモンレール、プレッシャリミッタ、燃料切替え弁およびパージタンクを介して液化されて燃料タンクに掃気される。
このパージ動作により、燃料の蒸気成分は吐出弁からコモンレール、プレッシャリミッタ、燃料切替え弁およびパージタンクを介して燃料タンクに排出される。この結果、内燃機関の始動時に、蒸気混じりの燃料がコモンレールを介してインジェクタから噴出する不都合をなくすことができる。
(請求項7について)
高圧ポンプにおいて、フィードポンプからの燃料がフィード圧により燃料ギャラリーを介してポンプ室に送られる。プランジャの往復移動によりポンプ室内の燃料を押圧し、吐出弁およびインジェクタを介して内燃機関に噴射する。この場合、プランジャがシリンダ内を往復することに伴い、ポンプ室からの燃料がシリンダとプランジャとの隙間を介して漏れ出す。このように漏れ出した燃料は、高圧リーク回収通路と低圧リーク回収通路との2系統の通路を介して回収される。
漏れ燃料を回収する際、漏れ燃料の回収通路が高低圧リーク回収通路の2系統に分かれ、高圧リーク回収通路を介する漏れ燃料は大部分が液化状態で回収される。このため、高圧下で漏れ燃料を単一系統の通路により回収する従来に比較して燃料の漏れ量を低減させることができる。この漏れ量の低減により、燃料の適正な圧送量を維持し、高圧ポンプを高効率なものとし、内燃機関の燃費に対する出力を向上させることができる。すなわち、内燃機関の運転状態に応じて気化し易い燃料の物性変化を補正し、噴射時に適正な物性値の燃料を内燃機関に必要量供給することができる。
(請求項8について)
燃料ギャラリーには、スプリングにより閉鎖方向に付勢された調圧弁が設けられている。スプリングに抗して調圧弁を開弁して燃料を解放する際、温度上昇に伴って燃料から発生した蒸気圧が背圧として調圧弁を閉弁する方向に付加される。
このため、調圧弁にスプリングの付勢力と蒸気圧との総和としての負荷が加わる。これにより、調圧弁の閉弁力が追加されて燃料ギャラリー内の燃料が気化することを抑制することができる。
(請求項9について)
高圧リーク回収通路は、燃料ギャラリーに連通するフィード回路を介するため高圧に保たれる。また、低圧リーク回収通路は、プランジャの下方に設けられたシール室を臨むため低圧となる。このようにして、漏れ燃料の回収通路が高低圧リーク回収通路の2系統に分かれる。
【0015】
(請求項10について)
低圧リーク回収通路を流れる燃料は、回収手段を介してパージタンクなどに回収され、燃料として再使用される。
【0016】
(請求項11について)
回収手段は、リーク通路としてシリンダの側壁内に形成されているため、別部材を個別に設ける必要がなくコスト的に有利で簡素な構成で済む。
【0017】
(請求項12について)
シリンダの上端部には、制御用電磁弁の弁ボデーが液密に取り付けられている。また、ポンプ室と燃料ギャラリーとの間に設けられた開閉用の弁部を備え、この弁部の開閉により吐出弁からの燃料の吐出量を調節する。
この場合、制御用電磁弁の内部には、非磁性材を挟んで略同心的に配置された複数のコアが溶接により液密に剛性接続されている。
溶接によるコアの剛性接続のため、制御用電磁弁の構成電気部品、ポンプ室および燃料ギャラリーが高圧燃料のフィード圧に耐えることができる。
また、溶接によるコアの液密構造のため、燃料のコア内への通過が遮断され、燃料が制御用電磁弁の構成電気部品に侵入することがない。
【0018】
(請求項13について)
吐出弁は、燃料のフィード圧よりも低い圧力で開弁するように設定されているため、ポンプ室から容易にコモンレールに燃料を送出でき、かつ燃料がコモンレールからポンプ室に逆流することを効果的に抑止することができる。
【0020】
(請求項14について)
プレッシャリミッタは、コモンレールの最大圧を設定し、かつ電磁弁の弁開閉により液密状態で制御される。
このため、油圧サーボ式の大がかりな弁構造が不必要となり簡素でコンパクトな構造で済む。
【0021】
(請求項15について)
フィードポンプは、燃料の蒸気圧に維持された前記燃料タンク内に設けられ、フィードポンプのフィード圧には、燃料の蒸気圧が加わる。
このため、燃料の蒸気圧により気化を防ぎ、燃料を液化状態に保つことができる。
【0025】
(請求項16について)
体積弾性係数および密度が圧力および温度により変化する燃料に対する圧力センサおよび温度センサを有する。
高圧ポンプからの燃料の吐出量に温度および圧力による補正を加え、コモンレールに蓄える燃料の圧力を所定値に制御する。
併せて、インジェクタからの燃料噴射量を内燃機関の運転条件に応じて所定値に制御する。
これにより、高圧ポンプからインジェクタへの燃料噴射量を良好に制御でき、燃料の適正な圧送量を維持して内燃機関の燃費に対する出力を向上させて、良好な始動性および運転性を確保し静粛運転に繋がる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明を内燃機関としてのディーゼル機関に適用した一実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、ディーゼル機関の燃料供給システムを示す概略的な構成図である。このディーゼル機関においては、主成分としてジメチルエーテル(DME)を含む高圧燃料を代替燃料として用いる。この代替燃料は、純粋あるいは種々の純度に調整されたジメチルエーテル成分のみであってもよく、ジメチルエーテルを主成分とし他のディーゼル燃料を含んでいてもよく、低粘度で気化し易い燃料成分であるものとする。
なお、ジメチルエーテルといった代替燃料は、気化し易く粘度が低いため、本発明で用いる「液密」あるいは「油密」の文言には「気密」の意味が含まれるものとする。
【0028】
高圧燃料を噴射するインジェクタ1は、ディーゼル機関のエンジンヘッドに取り付けられ、シリンダ内を往復摺動するピストンの先端面に形成された燃焼室(いずれも図示せず)に向けて代替燃料(以後「DME燃料」と称す)を噴射するようになっている。
【0029】
ディーゼル機関の回転数、負荷や燃料、ならにび吸入空気、冷却水の温度および入力に基づいてコントロールユニットECU2からの駆動信号が出力される。この駆動信号により、インジェクタドライブユニットEDU(Electrical Driving Unit)3から出力される駆動電流によりインジェクタ1が駆動される。
【0030】
インジェクタ1は、比較的径の大きいノズル6を有し、コントロールユニットECU2により所定の圧力を生じる高圧ポンプ4からの高圧燃料を蓄圧するコモンレール5および高圧配管23を介して供給される。
高圧の燃料タンク7には、後述するように、蒸気圧の高いDME燃料を液化状態に保つように蒸気圧に応じた圧力で加圧されている。この燃料タンク7内には、高圧フィードポンプ(フィードポンプ)8が組み込まれ、DME燃料の蒸気圧に加えてフィード圧を高圧ポンプ4に供給する。
【0031】
高圧フィードポンプ8には、高圧ポンプ4に繋がる燃料配管10に調圧弁9が接続されている。この調圧弁9により、高圧フィードポンプ8のフィード圧が高圧ポンプ4の後述する燃料ギャラリーの耐圧以下となるように調整されている。燃料タンク7は、燃料タンク7の耐圧を越える圧力を逃がし、燃料タンク7を保護する安全弁11を備えている。
【0032】
燃料配管10は、燃料タンク7から高圧ポンプ4までの間に、高いフィード圧に耐えられる燃料クーラ12および燃料フィルタ13を連結している。燃料フィルタ13は、DME燃料を濾過する本来の機能に加えて、その内容積と燃料配管10との燃料通路断面積により高圧ポンプ4および高圧フィードポンプ8の吐出脈動および吸入脈動を吸収する機能を有する。
【0033】
高圧ポンプ4は、後述するように吸入したDME燃料を加圧して吐出弁14を押し上げ状態に開き、高圧配管15を介してコモンレール5に圧送される。高圧ポンプ4内の燃料ギャラリーの圧力は、調整弁16により所定圧に保たれる。
燃料タンク7内の調圧弁9と高圧ポンプ4に設けられた調整弁16の設定圧は略同一で、いずれかが異常になっても最大圧は確保されるようになっている。
【0034】
調整弁16の背後には、DME燃料の蒸気圧が加わり、DME燃料の温度により変化する蒸気圧により調整弁16の開弁圧が自動的に調整される。これにより、高圧ポンプ4の燃料ギャラリー内を加圧し、燃料ギャラリー内のDME燃料が気化することを抑制している。
調整弁16を通過したDME燃料は、戻り配管17(戻り燃料回路)を介して三方向弁をなす燃料切替え弁18に送られる。高圧ポンプ4から漏れ出るDME燃料は、後述するように回収されて三方向弁をなすもう一つの燃料切替え弁19に送られる。この燃料切替え弁19は、ディーゼル機関の運転状態に応じてDME燃料をパージタンク20あるいはディーゼル機関の吸気管59のいずれかに送るように切り替わる。
【0035】
コモンレール5に送られたDME燃料は、圧力センサ21および温度センサ22によって気液状態が検知される。圧力センサ21は、一般にコモンレール5に設けられるが、温度センサ22は高圧ポンプ4あるいは高圧配管15に設けてもよい。
コモンレール5は、ディーゼル機関の気筒数に応じた数の高圧配管23を連結し、DME燃料をインジェクタ1に送ってノズル6から噴射する。
【0036】
また、コモンレール5は、プレッシャリミッタ24を取付け、コモンレール5内の最大圧を規定している。このプレッシャリミッタ24の開閉制御は、ディーゼル機関の始動および停止時に、コモンレール5内のDME燃料の温度および圧力により行われる。
プレッシャリミッタ24により、コモンレール5から解放されたDME燃料は、戻り配管(戻り燃料回路)25を介して調整弁16の戻り配管17と合流して最終戻り配管(戻り燃料回路)26に結集し、燃料切替え弁18に送られる。
【0037】
この燃料切替え弁18の開閉制御は、ディーゼル機関の運転条件およびDME燃料の温度などを判断するコントロールユニットECU2の指示に基づいて行われ、DME燃料を直接燃料タンク7へ戻すか、パージタンク20に送るかが判別される。
一方、パージタンク20に蓄められたDME燃料は、コンプレッサ27(加圧手段)により加圧され、逆止弁28を押し開け、燃料クーラ29により液化するように冷却されて燃料タンク7へ戻る。
【0038】
図2は、EDU3により高圧のDME燃料を噴射するインジェクタ1の詳細な縦断面図である。
インジェクタ1は、軸孔1a内のニードル30のリフトを調節する第1コイルスプリング31および第2コイルスプリング32およびソレノイド部33から構成されている。ノズル6は、インジェクタボデー34にリテーニングナット35により締結された構造となっている。
ノズル6のノズルボデー36には、ニードル30のガイド部37が内径部38に上下方向に摺動自在に嵌合されている。ニードル30は、第1コイルスプリング31によってロッド39を介してノズルボデー36のシート面40に弾接している。この第1コイルスプリング31は、初期設定荷重Fs1およびばね定数k1を有し、ソレノイド部33のコア41の内径部41aに嵌挿されている。
【0039】
第2コイルスプリング32は、初期設定荷重Fs2およびばね定数k2を有し、インジェクタボデー34の内径部42に嵌挿され、ばね座43をノズルボデー36の先端部に弾接している。ばね座43がノズルボデー36の内径部42で着座している時、ばね座43の下端面は、ニードル30の肩部44との間の隙間を第1リフトh1として形成する。
【0040】
また、ロッド39のガイド部45は、インジェクタボデー34の内径部46に嵌挿されている。ニードル30の閉弁時には、ガイド部45の上端面47はプレート48と(h1+h2)の距離を有するように設定されている。
プレート48とインジェクタボデー34との間には、距離(h1+h2)を大小調整できるように、厚みの異なる種々のシム50が交換可能に挿入されている。
【0041】
プレート48は、厚みの異なる種々のものと交換可能に設けられ、アーマチャー49とコア41との隙間を調整できるようになっている。ニードル30の最大リフトは、(h1+h2)の距離となり、第1リフトh1はニードル30の肩部44の位置で調節できるようになっている。
【0042】
また、インジェクタボデー34には、ソレノイド部33がナット51により取り付けられている。このソレノイド部33は、通電時にコイル53、アーマチャー49、コア41およびアーマチャー49の周りに設けられたリング52により磁気回路を形成する。このアーマチャー49には、ロッド39の上端部が圧入あるいは溶接などにより連結されている。ロッド39は、第1コイルスプリング31によりアーマチャー49とともに下方に付勢されている。このため、ニードル30のシート部30aが、ノズルボデー36のシート面40に弾接して噴孔54を閉鎖している。
【0043】
ソレノイド部33のコイル53に通電されると、アーマチャー49が第1コイルスプリング31に抗してコア41に吸引される。このため、ロッド39がニードル30とともに上方に移動し、シート面40から離れて噴孔54を開く(第1リフトh1)。この際、ニードル30の肩部44がばね座43に当接するため、第1リフトh1を越す移動が規制される。
【0044】
さらに、高い電流をソレノイド部33のコイル53に供給すると、強い電磁吸引力が発生する。この電磁吸引力により、ロッド39が第1コイルスプリング31および第2コイルスプリング32の各付勢力に抗してニードル30とともに上方にさらに移動する。この際、ニードル30が距離(h1+h2)だけ上方移動すると、ロッド39におけるガイド部45の上端面47が、プレート48の下端面48aに当接するため、距離(h1+h2)を越す移動が規制される。これにより、距離(h1+h2)が最大リフトとなる。
なお、インジェクタボデー34は、軸孔1aに連通する連結管55を有し、高圧配管23からのDME燃料をバーフィルタ56を介して軸孔1aに導く。
このバーフィルタ56は、表面に複数の長溝57を有し、内孔58に圧入された通常のものである。
【0045】
図3は、燃料供給システムにおける高圧ポンプ4の詳細な縦断面図である。
高圧ポンプ4は、ディーゼル機関により駆動され、DME燃料を高圧配管15、コモンレール5および連結管55を介して図2のインジェクタ1に送る。この際のDME燃料圧は、ディーゼル機関の回転数、負荷や燃料、吸入空気、冷却水の温度および入力圧に基づいて制御される。
【0046】
高圧ポンプ4は、ハウジング62内の下部に回転可能に取り付けられ、ディーゼル機関により回転駆動されるカム軸63を備える。このカム軸63は、例えば径方向に対向するカム部64aおよび64bを形成したカム64を有している。
【0047】
このカム64は、タペット65に滑動可能に設けられたローラ66に当接し、カム軸63の回転に伴ってローラ66を介してタペット65を上下方向に移動させる。
ハウジング62の上端開口部には、シリンダ67がタペット65と所定のストローク間隔を保ちながら嵌め込まれ、ねじ(図示せず)により液密に固定されている。タペット65は、圧縮コイルスプリング68により上方に付勢されたプランジャ69をシリンダ67の内壁67aに沿って上下に往復摺動させるようになっている。
【0048】
ハウジング62とシリンダ67との間には、高圧フィードポンプ8により供給されるDME燃料を充満させ、フィード回路をなす環状の燃料ギャラリー70が形成されている。ハウジング62には、DME燃料を導入する入口用中空スクリュー71および出口用中空スクリュー72がそれぞれ液密に取り付けられている。入口用中空スクリュー71は、燃料通路73を介して燃料ギャラリー70に連通している。
【0049】
出口用中空スクリュー72は、燃料通路76を介して燃料ギャラリー70に連通し、この燃料ギャラリー70内の最大圧力を規定する調圧弁74(図1の調整弁16と同一)と調圧弁74の開弁圧を設定するコイルスプリング75を組み込んでいる。この出口用中空スクリュー72は、開弁時に調圧作用により放出されるDME燃料を燃料切替え弁18を介して燃料タンク7に戻すように配管で連結されている。
【0050】
調圧弁74の開弁に伴い、DME燃料は燃料通路76を溢出するように通過する。この際、DME燃料の温度上昇によりDME燃料の一部が気化する。DME燃料の気化により発生する蒸気成分圧が負荷として調圧弁74を閉弁する方向に加わる。このため、DME燃料の温度変化に伴い、コイルスプリング75により設定された調圧弁74の開弁圧がDME燃料の気化量に応じて大小変化する。
すなわち、DME燃料の温度上昇に伴って調圧弁74の開弁圧が自動的に高くなり、燃料ギャラリー70の内圧を高めて燃料ギャラリー70内のDME燃料が気化するのを抑制している。
【0051】
シリンダ67の上端開口部には、ソレノイドとしての制御用電磁弁77のハウジング78が雄ねじと雌ねじとの締結構造79により液密にねじ込まれている。そして、制御用電磁弁77の弁ボデー80とシリンダ67との間に環状の上部燃料ギャラリー81を形成している。また、制御用電磁弁77の弁ボデー80とシリンダ67とプランジャ69により包囲される空間をポンプ室82としている。
【0052】
燃料ギャラリー70からのDME燃料は、シリンダ67の側壁内に形成された導入通路113を介して上部燃料ギャラリー81に充填される。上部燃料ギャラリー81内のDME燃料は、弁ボデー80に形成された連通路83を介して後述するようにポンプ室82に充満する。
【0053】
さらに、シリンダ67は、中空の吐出弁ホルダ84を取り付けている。この吐出弁ホルダ84は、内部に吐出弁85(図1の吐出弁14と同一)と吐出弁85の開弁圧を設定する圧縮コイルスプリング86を組み込んでいる。吐出弁85は、燃料通路87を介してポンプ室82と連通し、ポンプ室82から高圧のDME燃料をコモンレール5に送り出す。そして、吐出弁85は、ポンプ室82の圧力の低下に伴って液密(油密)に閉弁し、コモンレール圧を所定に維持する。
【0054】
プランジャ69の摺動面であるシリンダ67の内壁67aには、高圧リーク回収通路をなす環状の回収溝88が周方向に形成されている。この回収溝88は、シリンダ67の側壁に形成した回収路89と連通しており、ポンプ室82からシリンダ67とプランジャ69との間に沿って漏れ出る高圧のDME燃料を回収路89を介して回収する。
【0055】
また、シリンダ67には、パージ用中空スクリュー90が取り付けられているとともに、低圧リーク回収通路をなす細長なリーク通路93が略上下方向に形成されている。このパージ用中空スクリュー90は、後述するようにシリンダ67の下端部に液密に嵌め込まれたカップ状のオイルシール91内のシール室92(低圧リーク回収通路)にリーク通路93を介して連通している。
【0056】
このため、回収溝88からシリンダ67とプランジャ69との間に沿って漏れる低圧のDME燃料はシール室92に至る。シール室92内のDME燃料は、リーク通路93、パージ用中空スクリュー90内の案内路94および燃料切替え弁19を順に介してパージタンク20に回収される配管に連結されている。
【0057】
図4はオイルシール91を詳細に示す拡大縦断面図である。このオイルシール91は、シリンダ67の下端外周部に圧入された筒状の金属部91aを有す。
この金属部91aの下端内周縁部は、プランジャ69を受容する挿通孔91cを形成したゴム底部91bが焼付け成型されている。この挿通孔91cの内周縁部には、燃料シール用の上リップ部95および潤滑油シール用の下リップ部96とがプランジャ69の外周面にそれぞれ弾接するように形成されている。
【0058】
プランジャ69の上下移動に伴いプランジャ69に付着するDME燃料や潤滑油は、それぞれ上リップ部95および下リップ部96により大部分が排除され、プランジャ69は、残りのDME燃料および潤滑油を付着したまま上リップ部95および下リップ部96を上下に往復摺動する。
【0059】
上リップ部95により排除されたDME燃料は、シール室92内に収容され、リーク通路93およびパージ用中空スクリュー90内の案内路94を順に介してパージタンク20に回収される。また、同様に下リップ部96に排除された潤滑油は、タペット65とハウジング62の内壁との間に沿ってハウジング62内のカム室62aに戻される。
【0060】
このオイルシ−ル91には、第1変形例として図6に示すように、金属部91aに抜止め構造を付加してもよい。
【0061】
すなわち、シリンダ67の下端部の外周面に環状の凹条部114を形成し、金属部91aの内周面に環状の突条部115を形成している。金属部91aをシリンダ67の下端部に嵌め込む際に、突条部115を凹条部114に係合させて金属部91aの不用意な脱落を防止する。
【0062】
この場合、シリンダ67と金属部91aとの間には、O−リング116を設けて、金属部91aとシール室92とを液密に封止している。
この構成によれば、金属部91aの圧入によるプランジャ69の微変形を防止でき、プランジャ69とシリンダ67との隙間に寸法変動が生じなくなり、信頼性が向上する。
【0063】
図7は第2変形例を示す。この第2変形例では回収溝88の下方に第2の回収溝117を設けるとともに、オイルシール91の上リップ部95を省略したことである。
すなわち、シリンダ67の内壁67aには、第2の回収溝117を回収溝88の下方に位置するように形成している。この第2の回収溝117をリーク通路93に連通させている。オイルシール91では、ゴム底部91bの上リップ部95を省き、下リップ部96のみを残している。
【0064】
この構成によれば、低圧のDME燃料を第2の回収溝117から回収するため、上リップ部95が不要になる。上リップ部95を省いたことにより、プランジャ69に対する摺動は下リップ部96のみとなり、プランジャ69に対する摺動長さの短縮化を図ることができる。
【0065】
図5は制御用電磁弁77を詳細に示す拡大縦断面図である。
この制御用電磁弁77は、主にソレノイド部97と弁部98とからなる。ソレノイド部97は、互いに略同心的に配置されたコイル104およびコア99、101を有し、コア99とコア101との間に非磁性材102を挟持している。コア99、101は、非磁性材であるソレノイドケース100内に装着されている。これらコア99、101は、非磁性材102に溶接により液密に溶着され、環状のビードからなる溶接部103(103b、103c)を形成している。
また、コア101は、ソレノイドケース100に溶接されて溶接部103aを形成している。これら溶接部103、103aにより、制御用電磁弁77に高剛性で耐圧性の密閉構造を実現し、コア99とコア101との間に存するコイル104に高圧のDME燃料が侵入することを防止している。
【0066】
弁部98は、ハウジング78の下端内周部に液密に嵌合された弁ボデー105と弁ボデー105に形成された縦形の軸孔106内を上下移動可能に挿通されたニードル107を備えている。このニードル107の上端部は、アーマチャー108を嵌着し、下端部は径小部109を介してニードル弁110を形成している。
【0067】
なお、弁ボデー105には、燃料ギャラリー81とアーマチャー室105aとを連通する圧抜き孔Hが形成されている。弁ボデー105の下端面には、DME燃料の通過を許容しながらニードル弁110の下限位置を規制するために、流出入孔を有する止め板Kが取り付けられている。
【0068】
制御用電磁弁77の通電時には、アーマチャー108とソレノイド部97が磁気回路を形成して吸引力を生じる。この吸引力により、ニードル107が圧縮コイルスプリング111の付勢力に抗して開弁位置から上方に吸引移動する。このため、ニードル弁110がシート部112に密着して閉弁し、連通路83を介する上部燃料ギャラリー81とポンプ室82との連通が遮断される。
【0069】
なお、DME燃料の噴射にあたっては、圧力センサ21および温度センサ22により検知されたDME燃料の物理的特性値、体積弾性率、密度などをマップを用いて検索する。そして、ディーゼル機関の要求する発熱量に応じたDME燃料体積を算出し、噴射量、噴射時期ならびに高圧ポンプ4からの吐出量を決める圧送時期を設定し、コントロールユニットECU2によりインジェクタ1および高圧ポンプ4に指令を発する。
【0070】
つぎに、インジェクタ1の作動について説明する。
先ず高圧ポンプ4から生成された所定の噴射圧力がコモンレール5および高圧配管23を介してインジェクタ1に供給される。コントロールユニットECU2により、ディーゼル機関の運転状態に応じた駆動パルスをソレノイド部33に供給してコイル53に通電する。
コイル53への通電により、励磁引力が生じてアーマチャー49を第1コイルスプリング31の付勢力に抗して上方に移動する。この時、コイル53への通電保持電流(IH1)が小さく、Tf<Ef<Rfの大小関係が成立すると、ニードル30は第1リフトh1の位置で停止する。
【0071】
但し、Efはコイル53の励磁吸引力、
Tfは第1コイルスプリング31の初期設定荷重Fs1とニードル30のシート部30aに作用する燃料圧の合計値、
Rfは第1コイルスプリング31の初期設定荷重Fs1と第1リフト×ばね定数k1により発生する力と第2コイルスプリング32の初期設定荷重Fs2との合力である。
【0072】
第1リフトh1に伴い、ニードル30のシート部30aがシート面40を離れ噴孔54を開いてDME燃料を噴射する。この時、シート部30aとシート面40との隙間面積は、噴孔54の開口面積よりも小さいので、噴孔54からの噴射率は低くなる。第1リフトh1を越えようとすると、ニードル30に第2コイルスプリング32の初期設定荷重Fs2が負荷されるため、ニードル30は第1リフトh1に位置保持される。
【0073】
さらに高い電流がコイル53に供給されると、励磁吸引力が増してニードル30は、第1リフトh1から上方移動を開始して最大リフト(h1+h2)に達する。最大リフト(h1+h2)に達したニードル30は、プレート48の下端面48aに当接して停止する。
この時、ニードル30のシート部30aとノズルボデー36のシート面40との隙間は、十分広く拡開する。このため、噴孔54の全開口面積からDME燃料を噴射でき、高い噴射率の大量噴射が実現する。
【0074】
所定時間が過ぎると、駆動パルスが止みコイル53への通電が断たれる。このため、ニードル30が下方移動してリフトh2だけ下降すると、ニードル30には第2コイルスプリング32による荷重が加わらなくなり、第1コイルスプリング31の付勢力だけが及ぶ。このため、下降過程でニードル30に加わる閉弁力は二段階的に減少し、シート部30aはシート面40に減速しながら着座し、衝撃力および騒音が低減する。
【0075】
なお、ニードル30の開弁時には、その移動を第1リフトh1だけ、あるいは最大リフト(h1+h2)までに設定したり、さらには第1リフトh1での時期を長くし、リフトh2に繋ぐといった段階的なリフト特性にすることも可能である。
また、ニードル30の閉弁時には、第1リフトh1の期間を短縮するか省略してもよい。
これにより、燃焼初期のDME燃料の噴射量を減少させて窒素酸化物および燃焼騒音を低下させ、終了段階での噴射が短時間で済み、黒煙の発生を抑えることができる。
【0076】
また、ニードル30の移動が第1リフトh1の時は、シート部30aとノズルボデー36のシート面40との間に狭い隙間を形成するため、低い噴射率で噴射が行なわれる。この低い噴射率により、ディーゼル機関の低中負荷領域運転で予混合燃焼が低減し、窒素酸化物および燃焼騒音を低下させることができる。
【0077】
また、ニードル30の移動が最大リフト(h1+h2)の時は、高噴射率のDME燃料噴霧が実現する。この高噴射率噴霧は、ディーゼル機関の高負荷高速領域運転で行われ、拡散燃焼が促されるため噴射期間の短縮化により、出力の向上が実現できる。
燃料の微粒化と短噴射期間の実現のために、噴孔の小径化と噴射圧の高圧化を必要とした従来と異なり、噴射率の制御が可能となり、噴射圧を抑えて噴射圧発生用の駆動トルクを低減させ、燃費の向上に寄与する。
【0078】
つぎに、高圧ポンプの作用について図3ないし図5を参照しながら説明する。
図3において、カム軸63のカム64により駆動されるローラ66がカム64の基礎円(ベースサークル)上に存する場合は、プランジャ69は下死点に位置し、制御用電磁弁77は非通電状態にある。このため、ニードル107は、圧縮コイルスプリング111の付勢力により開弁位置に変位し、ニードル弁110がシート部112から離れた開弁状態にある。これにより、連通路83を介して上部燃料ギャラリー81とポンプ室82とが連通される。
【0079】
この状態では、フィードポンプにより加圧されたDME燃料は、入口用中空スクリュー71および燃料通路73を介して燃料ギャラリー70に充填されるとともに、シリンダ67の側壁内に形成された導入通路113を介して上部燃料ギャラリー81に充填される。上部燃料ギャラリー81内のDME燃料は、連通路83、軸孔106内の径小部109、シート部112および止め板Kを順に介してポンプ室82に充填される。
【0080】
この時、コモンレール圧がDME燃料のフィード圧よりも低いと(例えばディーゼル機関の始動時)、フィード圧が吐出弁85の圧縮コイルスプリング86の設定荷重とコモンレール圧の総和量に打ち勝つ。このフィード圧により、圧縮コイルスプリング86の付勢力に抗して吐出弁85を開弁し、ポンプ室82内のDME燃料を燃料通路87を介してコモンレール5に充填する。
【0081】
一方、ポンプ室82内に充填されたDME燃料は、カム軸63の回転駆動に伴ってカム部64aがローラ66を介してタペット65を押し上げ、プランジャ69を圧縮コイルスプリング68の付勢力に抗して上方変位させ、ポンプ室82の容積を縮小する方向に駆動する。
【0082】
このため、ポンプ室82内のDME燃料は、制御用電磁弁77におけるニードル107のシート部112、径小部109および連通路83を介して上部燃料ギャラリー81に排出される。
【0083】
カム64のリフト過程において、ディーゼル機関やフィードポンプの回転数およびアクセル開度などに応じて制御用電磁弁77に通電されると、ソレノイド部97とアーマチャー108とで形成される磁気回路に磁束が発生する。このため、ニードル107が圧縮コイルスプリング111の付勢力に抗して開弁位置から上方に吸引移動し、ニードル弁110がシート部112に密着して閉弁する。これにより、連通路83を介する上部燃料ギャラリー81とポンプ室82との連通が遮断される。
【0084】
さらに、カム軸63の回転に伴ってカム部64aがリフトすると、プランジャ69の上昇によりポンプ室82の容積を一層縮小させる。
そして、ポンプ室82の縮小容積とDME燃料の体積弾性係数に基づいてポンプ室82内の圧力が上昇する。
この過程で、ポンプ室82内の圧力が、コモンレール圧と圧縮コイルスプリング86の付勢力である設定開弁圧との総和を越すと、吐出弁85が圧縮コイルスプリング86に抗して開弁し、DME燃料をコモンレール5に圧送する。
【0085】
シート部112がニードル弁110により閉じられてポンプ室82の圧力が所定値以上に上昇した時に、制御用電磁弁77のコイル104に対する通電が断たれる。
この際、ポンプ室82内の燃料圧力は、圧縮コイルスプリング111によるニードル弁110の開弁力よりも優るため、ニードル弁110を押し上げて閉弁状態に保つ。
【0086】
カム部64aが上死点に至ると、プランジャ69のポンプ室82に対する加圧は停止し、燃料圧力は低下し始める。カム部64aがリフト量を減らして下降し始めると、さらにポンプ室82の圧力は低下する。
そして、コモンレール圧と圧縮コイルスプリング86の付勢力により吐出弁85は閉弁し、コモンレール5は密閉されてコモンレール圧は所定に維持される。
【0087】
カム部64aの下降移動に伴ってポンプ室82の圧力は低下し続ける。ポンプ室82の圧力が、制御用電磁弁77における圧縮コイルスプリング111の付勢力よりも低下すると、ニードル弁110が圧縮コイルスプリング111の付勢力により下降変位し、シート部112から離れて開弁する。
これにより、上部燃料ギャラリー81からのDME燃料が連通路83、径小部109の軸孔106およびシート部112を順に介してポンプ室82に再び充填される。カム軸63の回転に伴ってカム部64aが下降して下死点に至ると、プランジャ69の上下往復移動が完了して1サイクルが終了する。
【0088】
一方、カム64によりプランジャ69が上下方向に駆動されるに伴い、オイルシール91は、プランジャ69の外表面に付着したDME燃料および潤滑油を所定量以上は下方に通過させないように機能する。
【0089】
すなわち、プランジャ69が上昇して挿通孔91cを通過する時は、下リップ部96が所定厚みの潤滑油をプランジャ69の外表面に残す。このため、プランジャ69に付着する所定厚み以上の潤滑油は、下リップ部96に掬い上げられてハウジング62内のカム室62aに戻される。
【0090】
また、プランジャ69が下降して挿通孔63cを通過する時は、上リップ部95が所定厚みのDME燃料をプランジャ69の外表面に残す。このため、プランジャ69に付着する所定厚み以上のDME燃料は、上リップ部95に掬い上げられてシール室92に収容される。
【0091】
プランジャ69の外表面に残る所定厚みの潤滑油およびDME燃料は、プランジャ69と上下のリップ部95、96との潤滑に必要な量のみである。潤滑油およびDME燃料の殆どが上下のリップ部95、96を通過しないように、上下のリップ部95、96は所定圧でプランジャ69に弾接している。
シール室92内に溜まったDME燃料は、リーク通路93、パージ用中空スクリュー90の案内路94を介してパージタンク20に回収される。
【0092】
このように、ポンプ室82内の高圧のDME燃料は、シール室92内に直接漏れるのではなく、回収溝88に一旦回収され、燃料ギャラリー70に連通する回収路89によりフィード圧に低下する。そして、回収溝88内のDME燃料は、プランジャ69とシリンダ67との間を伝わって流下してシール室92に漏れるといったように、高圧から低圧へと二段階的に減圧して回収される。
【0093】
このため、段階的な減圧過程でDME燃料の気化量を減少させることができ、DME燃料の漏れ量が低減する。この漏れ量の低減により、DME燃料の適正な圧送量を維持して高圧ポンプを高効率なものとし、ディーゼル機関の燃費に対する出力を向上させることができる。
また、溶接部103により制御用電磁弁77を高剛性で密閉化を図る構造にした。このため、高いフィード圧に耐えられる高圧ポンプ4の実現に繋がり、代燃料の物性値が低粘度、高蒸気圧化になり、高圧ポンプ4に高耐圧化を求める要望に対応することができる。
【0094】
つぎに、代替燃料用の燃料供給システムの噴射系について説明する。
図8に示す噴射系制御用のメインルーチンにおいて、ステップS1でディーゼル機関の運転状態を各センサ(図示せず)の出力信号から読み取り、ステップS2で必要とされる噴射量qを求め、ステップS3で噴射時期T1を算出し、ステップS4でDME燃料圧力を演算する。これにより、インジェクタ1および高圧ポンプ4などに制御信号およびエネルギーを出力する。
【0095】
図9に示すインジェクタ1の制御用のルーチンにおいて、ステップS5でディーゼル機関の運転状態を各センサの信号から読み取り、ステップS6でディーゼル機関の回転数Neと負荷との二次元マップから基本噴射量qbaseおよび基本噴射時期Tbaseを読み取る。ステップS7で圧力センサ21からのコモンレール5の圧力P、温度センサ22からコモンレール5の温度Tをそれぞれ読み取る。
【0096】
圧力と温度からDME燃料の密度ρを求めるための二次元マップ(図10)に基づき、ステップS8で基本噴射量qbaseに対して圧力Pおよび温度Tに応じた密度ρiを読み取る。基本条件での密度ρbaseに読み取った密度ρiによる燃料噴射量補正を行い、ステップS9でqi=ρbase※qbase/ρiの関係式により必要な噴射量qiを求める。
【0097】
ステップS10では、温度Tと圧力Pによる噴射時期補正量ΔTiを図11の補正マップから読み取り、ステップS11で噴射時期TiをTi=Tbase+ΔTiの関係式から算出する。
インジェクタ1から噴射が行われる際、コントロールユニットECU2の指令に基づいて駆動パルスをEDU3から出力する。このため、ステップS12では、EDU3から出力に基づいて必要な時期Tiに所要の噴射量qiで噴射を行うように、インジェクタ1を制御してルーチンを終了する。
【0098】
高圧ポンプ4に係る制御用のルーチンを示す図12および図13において、ステップS13でディーゼル機関の運転状態を各センサの信号から読み取り、ステップS14でインジェクタ1の基本噴射量qbaseを読み取り、ステップS15で基本圧力Pbaseをディーゼル機関の回転数Neと基本噴射量qbaseとの二次元マップから読み取る。
【0099】
ステップS16で基本吐出量Qbaseを基本圧力Pbaseと体積弾性係数Ebaseとの二次元マップから読み取る。ステップS17では、図14の基本圧力Pbaseと温度との二次元マップからDME燃料の体積弾性係数Eiを読み取り、ステップS18で吐出量QiをQi=Qbase※Ebase/Eiの関係式により算出する。但し、Ebaseは、DME燃料が基本状態での体積弾性係数を示す。
【0100】
ステップS19で高圧ポンプ4の制御用電磁弁77に通電するための基本時期Tfbaseを算出する。ステップS20では、圧力センサ21からの実圧力P1とステップS15で読み取った基本圧力Pbaseとを比較し、実圧力P1が基本圧力Pbaseよりも大きいか同等であれば、ステップS21に移行して駆動信号を出力することなくルーチンを終了する。
【0101】
また、実圧力P1が基本圧力Pbaseよりも小さければ、ステップS22に移行し、これらの間の差(Pbase−P)に所定の係数Cpfを乗じて得られた補正時間TfbをTfb=Cpf(Pbase−P)の関係式から演算する。この補正時間TfbをステップS23で基本時期Tfbaseに加え、制御用電磁弁77への最終通電時期TbをTb=Tfbase+Tfbの関係式により算出し、ステップS24で制御出力を高圧ポンプ4に供給してルーチンを終了する。
【0102】
ディーゼル機関の始動時、DME燃料の圧力制御を行うルーチンを示す図15ないし図17において、ステップS25でディーゼル機関の運転状態を各センサの信号から読み取り、始動状態にあることを判別し、ステップS26でDME燃料圧力Pおよび温度Tcを読み取る。ステップS27でDME燃料の蒸気圧Pvを温度Tcと蒸気圧Pvとの二次元マップから読み取る。図16のステップS28では、DME燃料圧力Pと蒸気圧Pvとを比較し、P≦Pvの関係が成立しないときは、ステップS29に移行し、高圧フィードポンプ8に通電し、フィード圧によりDME燃料を高圧ポンプ4に送る。
【0103】
図17のステップS30では、PCVと付記した制御用電磁弁77をデューティ制御により通断電し、高圧ポンプ4の最大圧送量を制御する。ステップS31でディーゼル機関の回転数Neが始動時限界回転数Nestartより高いかを判定し、高い時は、ステップS32で気筒判別信号Gを読み取り、回転角度信号Npを計数する。ついで、ステップS33で制御用電磁弁77の通常制御を図12のフローチャートに示すように行う。
【0104】
また、ステップS31でディーゼル機関の回転数Neが始動時限界回転数Nestart以下と判定された時は、S34に移行してDME燃料圧力Pが始動時設定圧力Pcstart以上か(P≧Pcstart)を判定する。P<Pcstartの不等式が成立する時は、ステップS30に戻ってデューティ制御を継続する。P≧Pcstartの不等式が成り立つ場合は、ステップS32に移行してステップS33で通常制御を行う。
【0105】
ステップS28でDME燃料圧力Pが蒸気圧Pv以下(P≦Pv)と判定された場合は、ステップS35に移行してパージ制御を行い、ステップS36でプレッシャリミッタ24を開弁してコモンレール5内の残留気体を解放するとともに、ステップS37で燃料切替え弁18が切替わり最終戻り配管26と燃料タンク7とが連通した通常の状態にする。
【0106】
ステップS38では、高圧フィードポンプ8を駆動してDME燃料を高圧ポンプ4に送るとともに、高圧フィードポンプ8の駆動時間tfの計時を開始する。
この時、制御用電磁弁77はニードル弁110を開弁状態にしており、DME燃料がフィード圧により高圧ポンプ4のポンプ室82から燃料通路87を介して吐出弁85に至る。
ここで、DME燃料が吐出弁85を圧縮コイルスプリング86に抗して押し開け、コモンレール5を充填しながら冷却し、プレッシャリミッタ24から流出して戻り配管25の経路で燃料タンク7に戻る。
【0107】
ステップS39では、コモンレール5内のDME燃料の温度Tcを計測し、ステップS40でDME燃料の蒸気圧Pvを再び読み取る。フィード圧Pfと蒸気圧Pvとの大小関係をステップS41で判別する。
フィード圧Pfが蒸気圧Pv以上であれば、ステップS42に移行し、プレッシャリミッタ24への通電を断って閉弁する。プレッシャリミッタ24の閉弁後は、ステップS30に移行して制御用電磁弁77のデューティ制御を行う。
【0108】
ステップS41でフィード圧Pfが蒸気圧Pvより低いと判別された場合は、ステップS43に移行し、高圧フィードポンプ8の駆動時間tfが所定時間tflimitより長いかを判別する。駆動時間tfが所定時間tflimitより長い場合は、ステップS42に移行してプレッシャリミッタ24を閉弁する。
また、駆動時間tfが所定時間tflimit以下の場合は、ステップS35に戻ってパージ制御を続行する。
【0109】
DME燃料の停止制御のルーチンを示す図18において、ステップS44でディーゼル機関の運転状態を各センサの出力信号から取り込み、ステップS45でコモンレール圧Pcと温度Tcとを読み取り、ステップS46で温度Tcがコモンレール限界温度Tclimitより高い場合は、ステップS47でプレッシャリミッタ24を開弁する。ステップS48で燃料切替え弁18を作動させ、最終戻り通路26がパージタンク20と連通するように切り換える。
【0110】
ステップS49でパージタンク20内の圧力Pptを読み取り、ステップS50で蒸気圧Pvとの大小関係を判別する。圧力Pptが蒸気圧Pv以上であれば、ステップS51に移行してコンプレッサ27を駆動し、パージタンク20内のDME燃料を燃料タンク7に圧送する。そして、ステップS49に移行してパージタンク20内の圧力Pptを再び読み取る。ステップS50で圧力Pptが蒸気圧Pvよりも低ければ、ステップS52に移行してコンプレッサ27の運転を停止するとともに、プレッシャリミッタ24を閉弁する。
【0111】
そして、ステップS53に移行し、燃料切替え弁18を作動させて最終戻り配管26が燃料タンク7に連通するように切り替える。
一方、ステップS46でコモンレール温度Tcがコモンレール限界温度Tclimit以下の場合は、ステップS54に移行し、コモンレール圧Pcと所定の限界圧Pclimitとを比較し、その大小関係を判別する。コモンレール圧Pcが限界圧Pclimitよりも高ければ、ステップS47に移行してプレッシャリミッタ24を開弁する。また、コモンレール圧Pcが限界圧Pclimit以下であれば、ステップS53に移行し、燃料切替え弁18を燃料タンク7に切り替えてルーチンを終了する。
【0112】
つぎに、燃料切替え弁18の制御ルーチン(ディーゼル機関の停止状態を除く)を示す図19において、ステップS55でディーゼル機関の運転状態を各センサの出力信号から取り込む。ステップS56でプレッシャリミッタ24の開閉状態を読み取り、ステップS57でプレッシャリミッタ24の開閉状態を判別する。
プレッシャリミッタ24が開弁状態であれば、ステップS58に移行して燃料切替え弁18を作動させ、最終戻り配管26がパージタンク20に連通するように切り替え、ステップS59でコンプレッサ27を駆動する。
【0113】
ステップS57でプレッシャリミッタ24が閉弁状態と判別された場合は、ステップS60に移行し、パージタンク20内の圧力Pptと蒸気圧Pvとの大小関係を判別する。パージタンク20の圧力Pptが蒸気圧Pvよりも高ければ、ステップS59に移行してコンプレッサ27の運転を続行する。
また、パージタンク20の圧力Pptが蒸気圧Pv以下であれば、ステップS61に移行してコンプレッサ27の運転を停止する。ついで、ステップS62に移行し、燃料切替え弁18を燃料タンク7側に切り替えて制御ルーチンを終了する。
【0114】
つぎに、燃料切替え弁19の制御ルーチンを示す図20において、ステップS63でディーゼル機関の運転状態を各センサの出力信号から取り込む。ステップS64でパージタンク20内の圧力Pptを読み取り、ステップS65でディーゼル機関がアイドル状態かを判別する。アイドル状態の時は、ステップS66に移行して燃料切替え弁19をパージタンク20へと切り替え、ステップS67でパージタンク20内の圧力Pptと蒸気圧Pvとの大小関係を判別する。
【0115】
パージタンク20内の圧力Pptが蒸気圧Pvよりも高ければ、ステップS68に移行してコンプレッサ27を運転し、ステップS64に戻って圧力Pptを再び読み取る。ステップS67でパージタンク20内の圧力Pptが蒸気圧Pv以下と判別された時は、ステップS71に移行してコンプレッサ27の運転を停止する。
【0116】
また、ステップS65でディーゼル機関がアイドル状態でないと判別された時は、ステップS69に移行してディーゼル機関が停止しているかを判定する。ディーゼル機関が停止と判定された場合は、ステップS66に移行して燃料切替え弁19をパージタンク20へと切り替える。ディーゼル機関が停止していないと判定された場合は、ステップS70に移行して燃料切替え弁19をディーゼル機関の吸気管59に解放し、ステップS71でコンプレッサ27の停止を確認して制御ルーチンを終了する。
【0117】
ステップS70での燃料切替え弁19によりディーゼル機関の吸気管59に解放するため、高圧ポンプ4から漏れ出したDME燃料吸気管は吸気管に供給される。この時、ディーゼル機関の排気側に設けた空気濃度センサ(図示せず)が作動する。このため、空気濃度センサからの出力信号がコントロールユニットECU2に送られ、インジェクタ1の噴射量が運転状態に応じた適正な所要値となるように制御される。
【0118】
なお、上記の構成でパージタンク20およびコンプレッサ27を省略することも可能である。この場合は、燃料切替え弁18が不要になって、もう一つの燃料切替え弁19により燃料タンク7と吸気管59へとの連通を切り替える。
【0119】
このように本発明では、ジメチルエーテルといった気化し易い高蒸気圧で、温度および圧力により物性値が大きく変化するDME燃料をディーゼル機関の運転状態に応じて適正な噴射性能を呈するように制御することができる。
ディーゼル機関の始動時および停止時に問題となる気化状態のDME燃料の漏れ処理を液化状態で回収することにより、ディーゼル機関の実現と安全な運転を保つことができる。
【0120】
また、気化性の高いDME燃料を適正に制御して噴射することにより、DME燃料の実用化を図ることができる。このため、ディーゼル機関の排気ガスに含まれるNOx、CHおよび黒煙の大幅な低減化が可能になるとともに、発生する騒音を抑制できる。
また、主噴射を早期噴射に分割することにより、主噴射燃焼からNOxの発生が多い濃度となる混合気の噴射を避けることができる。
さらには、早期噴射燃焼で未消費の燃焼室内空気を主噴射燃焼で利用するため、ディーゼル機関の燃費に対する出力が一層向上する。
【0121】
(変形例)
なお、上記実施例では、回収溝88および第2の回収溝117は環状に形成したが、これらの回収溝は数条の螺旋形に形成してもよい。
また、第2変形例におけるリーク通路93の下端部を二分岐させて、この一方を第2の回収溝117に連結し、他方をシール室92に臨ませるようにしてもよい。
その他、具体的な実施にあたっては、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る代替燃料用の燃料供給システムの概略図である。
【図2】インジェクタの拡大縦断面図である。
【図3】高圧ポンプの拡大縦断面図である。
【図4】オイルシールを詳細に示す拡大縦断面図である。
【図5】制御用電磁弁の拡大縦断面図である。
【図6】オイルシールの第1変形例を示す拡大縦断面図である。
【図7】オイルシールの第2変形例を示す拡大縦断面図である。
【図8】燃料供給システム制御用メインルーチン図である。
【図9】インジェクタ制御用のルーチン図である。
【図10】DME燃料の圧力と温度から密度を求めるための二次元マップである。
【図11】DME燃料の圧力と温度から噴射時期補正量を求めるための二次元マップである。
【図12】高圧ポンプ制御用のルーチン図である。
【図13】図12に続く高圧ポンプ制御用のルーチン図である。
【図14】DME燃料の圧力と温度から体積弾性係数を求めるための二次元マップである。
【図15】ディーゼル機関の始動時にDME燃料の圧力制御を行うルーチン図である。
【図16】ディーゼル機関の始動時にDME燃料の圧力制御を行うルーチン図で、図15からの続きである。
【図17】ディーゼル機関の始動時にDME燃料の圧力制御を行うルーチン図で、図16からの続きである。
【図18】ディーゼル機関の停止時にDME燃料の圧力制御を行うルーチン図である。
【図19】燃料切替え弁制御用のルーチン図である。
【図20】他の燃料切替え弁制御用のルーチン図である。
【符号の説明】
1 インジェクタ
4 高圧ポンプ
5 コモンレール
7 燃料タンク
8 高圧フィードポンプ(フィードポンプ)
9 調圧弁
16 調整弁
10 燃料配管
11 安全弁
12、29 燃料クーラ
13 燃料フィルタ
14 吐出弁
17、25 戻り配管(戻り燃料回路)
18、19 燃料切替え弁
20 パージタンク
21 圧力センサ
22 温度センサ
23 高圧配管
24 プレッシャリミッタ
26 最終戻り配管(戻り燃料回路)
27 コンプレッサ(加圧手段)
30 ニードル
59 吸気管
67 シリンダ
67a 内壁
68 圧縮コイルスプリング
69 プランジャ
70 燃料ギャラリー(フィード回路)
71 入口用中空スクリュー
72 出口用中空スクリュー
73、87 燃料通路
74 調圧弁
75 コイルスプリング
77 制御用電磁弁
78 ハウジング
81 上部燃料ギャラリー
82 ポンプ室
85 吐出弁
88 回収溝(高圧リーク回収通路)
89 回収路
91 オイルシール
92 シール室
93 リーク通路(回収手段)
95 上リップ部
96 下リップ部
97 ソレノイド部
98 弁部
99〜111 コア
102 非磁性材
103 溶接部
105 弁ボデー
110 ニードル弁(弁部)
111 圧縮コイルスプリング(スプリング)
113 導入通路
117 第2の回収溝(高圧リーク回収通路)
Claims (16)
- 気化し易い燃料の蒸気圧以上に高圧な燃料を貯留する燃料タンクからフィードポンプ、燃料クーラおよび燃料フィルタを介して連結された高圧ポンプと、
この高圧ポンプからの高圧の燃料を蓄えてインジェクタに圧送するコモンレールと、
前記コモンレールに取り付けられ、該コモンレール内の最大圧を設定するプレッシャリミッタと、
このプレッシャリミッタから解放された燃料、前記高圧ポンプからの漏れ燃料および冷却燃料を前記燃料タンクに回収する戻り燃料回路と、
この戻り燃料回路に順に設けられた燃料切替え弁、パージタンク、コンプレッサおよび前記燃料クーラとを備える代替燃料用の燃料供給システムであって、
前記高圧ポンプは、
前記フィードポンプからの燃料をフィード圧により燃料ギャラリーを介して受けるポンプ室と、
シリンダ内を往復することにより前記ポンプ室内の燃料を押圧し、吐出弁および前記インジェクタを介して内燃機関に噴射するプランジャと、
前記プランジャの往復移動に伴い、前記ポンプ室から前記シリンダと前記プランジャとの隙間を介して漏れる燃料を回収するために設けた高圧リーク回収通路および低圧リーク回収通路とを備え、
前記燃料ギャラリーには、スプリングにより閉鎖方向に付勢された調圧弁が設けられ、前記スプリングに抗して前記調圧弁を開弁して燃料を解放する際、燃料の蒸気圧による背圧が前記調圧弁に閉弁方向に付加されるようになっていることを特徴とする代替燃料用の燃料供給システム。 - 気化し易い燃料の蒸気圧以上に高圧な燃料を貯留する燃料タンクからフィードポンプ、燃料クーラおよび燃料フィルタを介して連結された高圧ポンプと、
この高圧ポンプからの高圧の燃料を蓄えてインジェクタに圧送するコモンレールと、
前記コモンレールに取り付けられ、該コモンレール内の最大圧を設定するプレッシャリミッタと、
このプレッシャリミッタから解放された燃料、前記高圧ポンプからの漏れ燃料および冷却燃料を前記燃料タンクに回収する戻り燃料回路と、
この戻り燃料回路に順に設けられた燃料切替え弁、パージタンク、コンプレッサおよび前記燃料クーラとを備える代替燃料用の燃料供給システムであって、
前記燃料切替え弁は、前記高圧ポンプおよび前記プレッシャリミッタから戻る燃料が気体の時は、前記パージタンクに送り、その燃料が液体の時は前記燃料タンクに戻す三方向弁を構成することを特徴とする代替燃料用の燃料供給システム。 - 気化し易い燃料の蒸気圧以上に高圧な燃料を貯留する燃料タンクからフィードポンプ、燃料クーラおよび燃料フィルタを介して連結された高圧ポンプと、
この高圧ポンプからの高圧の燃料を蓄えてインジェクタに圧送するコモンレールと、
前記コモンレールに取り付けられ、該コモンレール内の最大圧を設定するプレッシャリミッタと、
このプレッシャリミッタから解放された燃料、前記高圧ポンプからの漏れ燃料および冷却燃料を前記燃料タンクに回収する戻り燃料回路と、
この戻り燃料回路に順に設けられた燃料切替え弁、パージタンク、コンプレッサおよび前記燃料クーラとを備える代替燃料用の燃料供給システムであって、
前記コンプレッサは、前記パージタンクに蓄えられた気化状態の燃料を加圧し、この燃料を前記燃料クーラを介して液化して前記燃料タンクに戻すことを特徴とする代替燃料用の燃料供給システム。 - 気化し易い燃料の蒸気圧以上に高圧な燃料を貯留する燃料タンクからフィードポンプ、燃料クーラおよび燃料フィルタを介して連結された高圧ポンプと、
この高圧ポンプからの高圧の燃料を蓄えてインジェクタに圧送するコモンレールと、
前記コモンレールに取り付けられ、該コモンレール内の最大圧を設定するプレッシャリミッタと、
このプレッシャリミッタから解放された燃料、前記高圧ポンプからの漏れ燃料および冷却燃料を前記燃料タンクに回収する戻り燃料回路と、
この戻り燃料回路に順に設けられた燃料切替え弁、パージタンク、コンプレッサおよび前記燃料クーラとを備える代替燃料用の燃料供給システムであって、
前記高圧ポンプは、前記フィードポンプのフィード圧と前記燃料タンク内の蒸気圧を加えた圧力以下で開弁する吐出弁を有し、内燃機関の始動時に、気化燃料が前記吐出弁から前記コモンレール、前記プレッシャリミッタ、前記燃料切替え弁および前記パージタンクを介して液化されて前記燃料タンクに掃気されることを特徴とする代替燃料用の燃料供給システム。 - 前記コンプレッサは、前記パージタンクに蓄えられた気化状態の燃料を加圧し、この燃料を前記燃料クーラを介して液化して前記燃料タンクに戻すことを特徴とする請求項2に記載の代替燃料用の燃料供給システム。
- 前記高圧ポンプは、前記フィードポンプのフィード圧と前記燃料タンク内の蒸気圧を加えた圧力以下で開弁する吐出弁を有し、内燃機関の始動時に、気化燃料が前記吐出弁から前記コモンレール、前記プレッシャリミッタ、前記燃料切替え弁および前記パージタンクを介して液化されて前記燃料タンクに掃気されることを特徴とする請求項2または請求項3または請求項5に記載の代替燃料用の燃料供給システム。
- 前記高圧ポンプは、前記フィードポンプからの燃料をフィード圧により燃料ギャラリーを介して受けるポンプ室と、シリンダ内を往復することにより前記ポンプ室内の燃料を押圧し、吐出弁および前記インジェクタを介して内燃機関に噴射するプランジャと、前記プランジャの往復移動に伴い、前記ポンプ室から前記シリンダと前記プランジャとの隙間を介して漏れる燃料を回収するために設けた高圧リーク回収通路および低圧リーク回収通路とを備えたことを特徴とする請求項2ないし請求項6のいずれかに記載の代替燃料用の燃料供給システム。
- 前記燃料ギャラリーには、スプリングにより閉鎖方向に付勢された調圧弁が設けられ、前記スプリングに抗して前記調圧弁を開弁して燃料を解放する際、燃料の蒸気圧による背圧が前記調圧弁に閉弁方向に付加されるようになっていることを特徴とする請求項7に記載の代替燃料用の燃料供給システム。
- 前記高圧リーク回収通路は前記燃料ギャラリーに連通するフィード回路を介し、前記低圧リーク回収通路は前記プランジャの下方に設けられたシール室を臨んでいることを特徴とする請求項1または請求項7または請求項8に記載の代替燃料用の燃料供給システム。
- 前記低圧リーク回収通路を流れる燃料は、前記シリンダに沿う回収手段を介して回収されるようになっていることを特徴とする請求項1または請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の代替燃料用の燃料供給システム。
- 前記回収手段は、前記シリンダの側壁内に形成したリーク通路であることを特徴とする請求項10に記載の代替燃料用の燃料供給システム。
- 前記シリンダの上端部には、前記ポンプ室に連通し、このポンプ室と前記燃料ギャラリーとの間に設けられた開閉用の弁部を備え、
この弁部の開閉により前記吐出弁からの燃料の吐出量を調節するように液密に取り付けられた制御用電磁弁の弁ボデーが設けられ、
この制御用電磁弁の内部に非磁性材を挟んで略同心的に配置された複数のコアが溶接により液密に剛性接続されていることを特徴とする請求項1または請求項7ないし11のいずれかに記載の代替燃料用の燃料供給システム。 - 前記吐出弁は、前記フィード圧よりも低い圧力で開弁するように設定されていることを特徴とする請求項1または請求項7ないし請求項12のいずれかに記載の代替燃料用の燃料供給システム。
- 前記プレッシャリミッタは、前記コモンレールの最大圧を設定し、かつ電磁弁の弁開閉により液密状態で制御されることを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の代替燃料用の燃料供給システム。
- 前記フィードポンプは、燃料の蒸気圧に維持された前記燃料タンク内に設けられ、該フィードポンプのフィード圧には、燃料の蒸気圧が加わることを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の代替燃料用の燃料供給システム。
- 体積弾性係数および密度が圧力および温度により変化する燃料に対する圧力センサおよび温度センサを有し、前記高圧ポンプからの燃料の吐出量に温度および圧力による補正を加え、前記コモンレールに蓄える燃料の圧力を所定値に制御するとともに、前記インジェクタからの燃料噴射量を内燃機関の運転条件に応じて所定値に制御することを特徴とする請求項1ないし請求項15のいずれかに記載の代替燃料用の燃料供給システム。
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