JP6098481B2 - 高圧ポンプ - Google Patents

高圧ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP6098481B2
JP6098481B2 JP2013233870A JP2013233870A JP6098481B2 JP 6098481 B2 JP6098481 B2 JP 6098481B2 JP 2013233870 A JP2013233870 A JP 2013233870A JP 2013233870 A JP2013233870 A JP 2013233870A JP 6098481 B2 JP6098481 B2 JP 6098481B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
chamber
passage
pressure pump
plunger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013233870A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015094278A (ja
Inventor
英亮 鵜飼
英亮 鵜飼
伊藤 栄次
栄次 伊藤
宏史 井上
宏史 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013233870A priority Critical patent/JP6098481B2/ja
Priority to US14/539,329 priority patent/US10030649B2/en
Publication of JP2015094278A publication Critical patent/JP2015094278A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6098481B2 publication Critical patent/JP6098481B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B53/00Component parts, details or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B23/00 or F04B39/00 - F04B47/00
    • F04B53/08Cooling; Heating; Preventing freezing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M59/00Pumps specially adapted for fuel-injection and not provided for in groups F02M39/00 -F02M57/00, e.g. rotary cylinder-block type of pumps
    • F02M59/44Details, components parts, or accessories not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M59/02 - F02M59/42; Pumps having transducers, e.g. to measure displacement of pump rack or piston
    • F02M59/442Details, components parts, or accessories not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M59/02 - F02M59/42; Pumps having transducers, e.g. to measure displacement of pump rack or piston means preventing fuel leakage around pump plunger, e.g. fluid barriers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M63/00Other fuel-injection apparatus having pertinent characteristics not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00; Details, component parts, or accessories of fuel-injection apparatus, not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M39/00 - F02M61/00 or F02M67/00; Combination of fuel pump with other devices, e.g. lubricating oil pump
    • F02M63/02Fuel-injection apparatus having several injectors fed by a common pumping element, or having several pumping elements feeding a common injector; Fuel-injection apparatus having provisions for cutting-out pumps, pumping elements, or injectors; Fuel-injection apparatus having provisions for variably interconnecting pumping elements and injectors alternatively
    • F02M63/0225Fuel-injection apparatus having a common rail feeding several injectors ; Means for varying pressure in common rails; Pumps feeding common rails
    • F02M63/0265Pumps feeding common rails
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B53/00Component parts, details or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B23/00 or F04B39/00 - F04B47/00
    • F04B53/04Draining
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M31/00Apparatus for thermally treating combustion-air, fuel, or fuel-air mixture
    • F02M31/20Apparatus for thermally treating combustion-air, fuel, or fuel-air mixture for cooling
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M37/00Apparatus or systems for feeding liquid fuel from storage containers to carburettors or fuel-injection apparatus; Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
    • F02M37/0047Layout or arrangement of systems for feeding fuel
    • F02M37/0052Details on the fuel return circuit; Arrangement of pressure regulators

Description

本発明は、エンジンに用いられる高圧ポンプに関する。
近年、省資源の観点から、燃費の良い直噴エンジンが注目されている。直噴エンジンではインジェクタから高圧の燃料を噴射する必要がある。従来、シリンダの内壁面をプランジャが往復移動することにより、燃料タンクに設置された低圧ポンプから供給される燃料を吸入し、加圧室で加圧してインジェクタ側へ圧送する高圧ポンプが知られている。
この種の高圧ポンプでは、加圧室からシリンダとプランジャとの摺動隙間を経由して反加圧室側にリークした燃料は、発熱により高温となっている。また、一般にプランジャの反加圧室側の部位はエンジンの近傍に配置され、エンジンからの熱が伝わりやすい。
高圧ポンプの温度が上昇すると、高圧ポンプの内部で、ベーパロックやプランジャ摺動部の焼き付き等が発生するおそれがある。その対策として、例えば特許文献1に開示された燃料供給装置は、燃料供給通路から分岐された冷却燃料通路を通って供給される低温の燃料を高圧ポンプ内の冷却室に導入することにより、高圧ポンプの温度上昇を抑制している。
特許第3295678号公報
特許文献1の燃料供給装置では、高圧ポンプの冷却室に大量の低温燃料を供給する必要があり、低圧ポンプの負荷が高くなるという問題がある。また、高圧ポンプの加圧圧力を従来よりも高圧化すると、加圧室からシリンダとプランジャとの隙間を経由してリークする燃料の温度上昇は、さらに大きくなると考えられる。したがって、従来の方法では、高温燃料を十分効果的に冷却することができないおそれがある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、加圧室からシリンダとプランジャとの隙間を経由してリークした高温燃料を効果的に冷却する高圧ポンプを提供することにある。
本発明の高圧ポンプは、プランジャ、シリンダ及びポンプボディを備える。
シリンダは、プランジャを摺動可能に収容し、プランジャの一端である加圧端に面し燃料が加圧される加圧室を形成する。また、当該シリンダの加圧室と反対側の端部に面し、加圧室から当該シリンダとプランジャとの摺動隙間を経由してリークした燃料が溜まる副燃料室を形成する。
ポンプボディは、加圧室より燃料の流れの上流側において燃料入口から燃料が供給される主燃料室、主燃料室と副燃料室とを連通する連絡通路、及び、軸方向における加圧室と反対側の端面である駆動側端面に開口し副燃料室に溜まった燃料が外部の冷却手段へ送出されるリターン通路が形成されており、連絡通路とリターン通路とは副燃料室を介して連通している。
連絡通路には、主燃料室から副燃料室への燃料の流れを許容し、副燃料室から主燃料室への燃料の流れを規制する第1逆止弁が設けられている。これにより、連絡通路における燃料の流れ方向が一方向に規制される。
また、リターン通路には、副燃料室から外部への燃料の流れを許容し、外部から副燃料室への燃料の流れを規制する第2逆止弁が設けられてもよい。これにより、リターン通路における燃料の流れ方向が一方向に規制される。
本発明によると、加圧室からシリンダとプランジャとの隙間を経由してリークした高温燃料は、副燃料室からリターン通路を経由して外部の冷却手段に送出される。冷却手段で冷却された燃料は、例えば燃料タンクに戻してもよく、低圧ポンプから高圧ポンプへの低圧燃料通路に合流させてもよい。このように、高温燃料を外部の冷却手段に送出することで、高温燃料に起因する高圧ポンプ内部でのベーパロックや、プランジャ摺動部の焼き付き等の発生を防止することができる。
また、連絡通路を経由して主燃料室の低温燃料を副燃料室に供給し、副燃料室の燃料を冷却することができる。
また、ポンプボディの駆動側端面と、底面が駆動側端面に対向しポンプボディに固定される底カバー部材との間に挟持された連通路形成板によって、副燃料室と連絡通路とを径方向に連通する連絡連通路、及び、副燃料室とリターン通路とを径方向に連通するリターン連通路を形成する構成としてもよい。これにより、例えば駆動側端面に連通溝を加工する形態に比べ、加工工数を低減することができる。また、連通路形成板をプレス成形で製作することで、部品コストを低減することができる。
またリターン通路と連絡通路とは、周方向の異なる位置に形成されていてもよい。例えば、リターン通路と連絡通路とがプランジャを挟んで互いに対向する位置に形成されている場合、連絡通路から副燃料室に流入した燃料が、流れの方向を変えることなく、対向位置に形成されたリターン通路に向かうため、燃料の流れの抵抗を減らし、スムーズな流れを作り出すことができる
本発明の第1実施形態による高圧ポンプの断面図(図2のI−O−I線断面図)である。 図1のII−II線断面図である。 図2のIII−O−III線断面図である。 図3のIV部拡大図である。 本発明の第1実施形態による2枚式連通路形成板セットの平面図である。 本発明の第1実施形態の変形例による1枚式連通路形成板の平面図である。 本発明の第1実施形態による高圧ポンプが適用される一例の燃料供給システムの全体構成図である。 本発明の第1実施形態による高圧ポンプが適用される他の例の燃料供給システムの全体構成図である。 本発明の第2実施形態による高圧ポンプの図2に相当する断面図である。 本発明の第2実施形態による高圧ポンプの図3に相当する断面図(図9のX−X線断面図)である。 本発明の第2実施形態による連通路形成板の平面図である。 (参考)第3実施形態による高圧ポンプの図3に相当する断面図である。 (参考)(a)第3実施形態、(b)第3実施形態の変形例による連通路形成板の平面図である。 (参考)第4実施形態による高圧ポンプの図3に相当する断面図である。 本発明の第5実施形態による高圧ポンプの図3に相当する断面図である。 本発明の他の実施形態によるプランジャ形状のバリエーションを示す図である。 本発明の他の実施形態によるリターン通路又は連通路の開口部形状のバリエーションを示す拡大断面図である。
以下、本発明の高圧ポンプの複数の実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。なお、第5実施形態の特徴を含む形態が「特許請求の範囲に記載の発明を実施するための形態」に相当する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の高圧ポンプについて、図1〜図8を参照して説明する。
最初に、高圧ポンプが適用される燃料供給システムの全体構成を示す図7、図8を参照する。車両に搭載される燃料供給システム901、902において、燃料タンク91内の燃料は、低圧ポンプ92によって、実線矢印で示すように低圧燃料通路951を経由して高圧ポンプ1に供給される。高圧ポンプ1は、供給された燃料を加圧し、高圧燃料通路952を経由して燃料レール93へ吐出する。燃料レール93の高圧燃料は、インジェクタ通路953を経由して複数(例えば4つ)のインジェクタ94に供給され、図示しないエンジンの気筒又は吸気通路に噴射される。
本実施形態による高圧ポンプ1の全体構成について、主に図1〜図4を参照して説明する。以下の説明では便宜上、図1、図3の上側を「上」、下側を「下」として説明する。
図1〜図4に示すように、高圧ポンプ1は、ポンプボディ10、シリンダ20、プランジャ部40、吸入弁部60、電磁駆動部70、吐出弁部80等を備えている。以下、各部の構成について順に説明する。
[ポンプボディ10及びシリンダ20]
ポンプボディ10は、高圧ポンプ1の外郭を構成する。また、ポンプボディ10の下部であるプランジャ部40は、図示しないエンジンの取付穴に挿入される。カムシャフトの動力がタペットを介してプランジャ41に伝達されることで高圧ポンプ1は駆動される。
以下、ポンプボディ10のプランジャ部40側の端面を駆動側端面101という。
ポンプボディ10は、中心軸O(図2参照)に沿って貫通するシリンダ挿入穴11、並びに、シリンダ挿入穴11に直交する吸入弁ホルダ取付穴16及び吐出弁ホルダ取付穴18が形成されている。シリンダ挿入穴11にはシリンダ20が挿入される。吸入弁ホルダ取付穴16及び吐出弁ホルダ取付穴18には、それぞれ、後述する吸入弁ホルダ61及び吐出弁ホルダ81が取り付けられる。図2に示すように、吸入弁ホルダ取付穴16及び吐出弁ホルダ取付穴18は、中心軸Oに対してほぼ反対側に配置されている。
本実施形態では、吐出弁ホルダ取付穴18に対して上下方向に交差するように連絡通路14が形成されている。連絡通路14は、ポンプボディ10を軸方向に縦断し、上部で主燃料室12の底に開口し、下部で駆動側端面101に開口している。
また、図2に示すように、吸入弁ホルダ取付穴16及び吐出弁ホルダ取付穴18とは別の方向に、インレットプラグ穴17、リターン通路15及びリターンプラグ穴19が形成されている。インレットプラグ穴17には、インレットプラグ53がユニオン54を固定しつつ螺合する。これにより、燃料入口55からユニオン54及びインレットプラグ53内を通りインレットプラグ穴17に連通する燃料供給経路が形成される。燃料入口55の上流側には低圧燃料通路951(図7、図8参照)の配管が接続されている。
リターン通路15は、リターンプラグ穴19に連通し径方向(図3の左右方向)に延びる通路と、駆動側端面101に開口し軸方向に延びる通路とがL字状に交差している。リターンプラグ穴19には、リターンプラグ56がユニオン57を固定しつつ螺合する。これにより、リターン通路15からリターンプラグ56及びユニオン57内を通り排出口58に連通する燃料排出経路が形成される。
ここで、再び図7、図8を参照する。排出口58は、「冷却手段」としての燃料クーラ96に接続する外部リターン通路971の配管が接続されている。リターン通路15から排出された高温燃料は、破線矢印で示すように、外部リターン通路971を経由して燃料クーラ96に送出され、燃料クーラ96内で冷却される。この他に燃料クーラ96には、燃料レール93からのリターン燃料、及び、インジェクタ94のリーク燃料が、それぞれ通路972、973を経由して流入する。
図7に示す燃料供給システム901では、燃料クーラ96で冷却された燃料は、冷却燃料通路981を経由して燃料タンク91に戻される。図8に示す燃料供給システム902では、燃料クーラ96で冷却された燃料は、冷却燃料通路982を経由して低圧燃料通路951に合流する。いずれの燃料供給システムにおいても、高圧ポンプ1のリターン通路15から排出された燃料は、最終的にインジェクタ94からエンジンに噴射されるまでシステム内を循環する。したがって、燃料が有効に利用され、また、大気中への燃料蒸気の放出が防止される。
高圧ポンプ1の構成の説明に戻る。図3の要部拡大図である図4に示すように、駆動側端面101における連絡通路14及びリターン通路15の開口部には面取部145、155が形成されている。この面取部145、155において、高圧ポンプ1の中心側であるシリンダ20側の内壁に注目すると、シリンダ20側の内壁は、開口端面から奥へ行くにしたがってシリンダ20の反対側、すなわち高圧ポンプ1の外径側へ傾斜している。
次に、図1に戻り、ポンプボディ10の上部に形成される筒壁104には、有底筒状のカバー51が締結固定され、筒壁104とカバー51との内側に主燃料室12が形成される。筒壁104の上端面とカバー51との間には、燃料をシールするOリング52が設けられている。主燃料室12は、インレットプラグ穴17に連通しており、後述する加圧室22より燃料の流れの上流において燃料入口55から燃料が供給される。
主燃料室12には、2枚のダイアフラムの外縁が接合されたパルセーションダンパ50が設けられている。パルセーションダンパ50は、内側の密閉空間に所定圧の気体が密封されており、燃圧の変化に応じて、2枚のダイアフラムが板厚方向に弾性変形することで、主燃料室12の燃圧脈動を低減する。
シリンダ20は、例えば熱処理されたマルテンサイト系のステンレス等で筒状に形成され、ポンプボディ10のシリンダ挿入穴11に圧入や焼き嵌めによって挿入され、固定されている。シリンダ20の主燃料室12側の端部は、内壁に形成された雌ねじにプラグ29が螺合することにより液密に閉塞されている。シリンダ20の下端部26は、駆動側端面101よりも下側、すなわち主燃料室12と反対側に突出している。
シリンダ20にはプランジャ41が摺動可能に収容される。そして、プラグ29の下端面291とプランジャ41の加圧端412との間に、燃料が加圧される加圧室22が形成される。また、シリンダ20は、ポンプボディ10の吸入弁ホルダ取付穴16及び吐出弁ホルダ取付穴18に対応する位置に、それぞれ加圧室22に連通する吸入連通孔23及び吐出連通孔24を有している。
[プランジャ部40]
プランジャ部40は、プランジャ41、燃料シール部材44、アッパーシート45、オイルシール46、ロアシート47、プランジャスプリング48等から構成されている。
本実施形態のプランジャ41は、軸方向の加圧室22側に、シリンダ20の内壁に沿って摺動する大径部411を有し、加圧室22と反対側に小径部413を有する「段付き形状」を呈している。大径部411及び小径部413は同軸に形成されている。大径部411の端部である加圧端412は、加圧室22に面する。小径部413の端部である駆動端414にはロアシート47が結合されている。
燃料シール部材44は、小径部413の周囲を囲んで装着されている。燃料シール部材44は、小径部413の外周面に摺動可能に接触する内周側のテフロン(登録商標)リングと外周側のOリングとからなり、小径部413の周囲の燃料油膜の厚さを規制し、プランジャ41の摺動によるエンジンへの燃料のリークを抑制する。この燃料シール部材44を良好に機能させるため、周囲の燃料温度を所定温度以下に冷却することが望ましい。
アッパーシート45の上部の構成について、図4を参照する。アッパーシート45は、上部に、ポンプボディ10の駆動側端面101と対向する鍔部451、及び、鍔部451の外縁から軸方向上側に延びる外筒部453を有しており、外筒部453がポンプボディ10の外壁102に例えば溶接されることでポンプボディ10に固定されている。ポンプボディ10の駆動側端面101と鍔部451の底面452との間には、後述する連通路形成板31、32が狭持されている。また、アッパーシート45の鍔部451の下面は、プランジャスプリング48の上端を支持している。
アッパーシート45の中部には、鍔部451の内縁から軸方向下側に延びる中筒部454が設けられている。中筒部454の内壁とシリンダ20の下端部26との間の空間は、副燃料室13を形成する。つまり、アッパーシート45は、副燃料室13のシリンダ20と反対側の境界を区画する。副燃料室13は、加圧室22からシリンダ20とプランジャ41との摺動隙間を経由してリークした燃料が溜まる。
また、本実施形態の副燃料室13は、プランジャ41の往復移動に伴い、大径部411と小径部413との断面積差にプランジャ41の移動距離を乗じた容積が変化する。
また、アッパーシート45の中筒部454の下部には、小径部413の周囲に燃料シール部材44が収容されている。さらに、アッパーシート45の下端部には、小径部413の周囲を囲んでオイルシール46が装着されている。オイルシール46は、小径部413の外周面に摺動可能に接触しており、小径部413の周囲のオイル油膜の厚さを規制し、プランジャ41の摺動によるオイルのリークを抑制する。
このように、本実施形態のアッパーシート45は、連通路形成板31、32を狭持する機能、プランジャスプリング48の上端を支持する機能、副燃料室13の境界を区画する機能、燃料シール部材44及びオイルシール46を保持する機能等を兼ね備えた多機能部材である。その中で、連通路形成板31、32を狭持する機能の点から、本実施形態のアッパーシート45は、特許請求の範囲に記載の「底カバー部材」に相当する。
続いて、プランジャ41の駆動端414に結合されたロアシート47は、プランジャスプリング48の下端を支持する。アッパーシート45とロアシート47とに両端部を係止されたプランジャスプリング48は、プランジャ41の戻しバネとして機能し、プランジャ41を図示しないタペットに付勢する。
プランジャ41は、プランジャスプリング48の戻しバネ機能によりタペットを介してカムシャフトのカムに当接することで、カムシャフトのプロファイルに沿ってシリンダ20内を軸方向に往復移動する。このプランジャ41の往復移動により、加圧室22の容積が変化し、燃料が吸入され加圧される。
[吸入弁部60]
吸入弁部60は、吸入弁ホルダ61、弁座部材62、及び吸入弁63等を有する。
吸入弁ホルダ61は、筒状に形成され、ポンプボディ10の吸入弁ホルダ取付穴16に固定されている。
吸入弁ホルダ61の加圧室22側に弁座部材62が設けられている。弁座部材62は、主燃料室12から燃料通路121を通って供給された燃料を加圧室22に流す吸入通路64と、吸入通路64の加圧室22側の開口部に形成される弁座65を有する。また、弁座部材62は、吸入弁63の軸部632を往復移動可能に収容する孔を有する。弁座部材62と吸入弁ホルダ取付穴16の底内壁との間には、シール部材66が設けられている。
吸入弁63は、傘部631と軸部632とフランジ部633を有している。傘部631は、弁座部材62の弁座65に着座可能である。軸部632は、弁座部材62の孔に往復移動可能に収容されている。フランジ部633は、軸部632に対し傘部631と反対側に設けられる。吸入弁スプリング67は、フランジ部633と弁座部材62との間に設けられ、吸入弁63を弁座65側へ付勢する。
[電磁駆動部70]
電磁駆動部70は、フランジ71、固定コア72、可動コア73、ロッド74、コイル75及びロッドスプリング76等を有する。
フランジ71は、吸入弁ホルダ61の外壁に固定される。可動コア73は、吸入弁ホルダ61の内側に往復移動可能に設けられる。可動コア73に固定されたロッド74は、吸入弁63を加圧室22側に押圧可能である。ロッドスプリング76は、可動コア73及びロッド74を加圧室22側に付勢する。ガイド部材77は、吸入弁ホルダ61の内側に固定され、ロッド74を軸方向に往復移動可能に支持する。
固定コア72は、可動コア73の加圧室22と反対側でコイル75の径方向内側に設けられる。コネクタ78の端子781を通じてコイル75に通電されると、可動コア73、固定コア72、ヨーク79、フランジ71等によって構成された磁気回路に磁束が流れ、可動コア73及びロッド74は、ロッドスプリング76の付勢力に抗して固定コア72側に磁気吸引される。
一方、コイル75への通電が停止すると、上述した磁気回路に流れる磁束が消滅し、可動コア73及びロッド74は、ロッドスプリング76の付勢力によって加圧室22側に付勢される。
[吐出弁部80]
吐出弁部80は、吐出弁ホルダ81、吐出弁82、弁座83、吐出弁スプリング84等を有する。
吐出弁ホルダ81は、特許請求の範囲に記載の「吐出通路部材」に相当し、内部に吐出通路85を有し、吐出弁ホルダ取付穴18に固定されている。吐出弁ホルダ81と吐出弁ホルダ取付穴18の底内壁との間にはシール部材87が設けられている。吐出弁ホルダ81の内側にスプリング受部材86が設けられる。
本実施形態では、スプリング受部材86の収容部の径外側に位置する部分において、吐出弁ホルダ81の外壁は、連絡通路14に面している。
吐出弁82は、ボール弁であり、シリンダ20の吐出連通孔24の内壁にテーパ状に形成された弁座83に着座可能である。吐出弁スプリング84は、吐出弁82側からスプリング受部材86側に向かって拡径するテーパ状に形成され、吐出弁82を弁座83に向けて付勢する。
次に、連通路形成板31、32の構成について、図5を参照して説明する。連通路形成板31、32は、例えば鋼板をプレス成形して製作される。本実施形態では、2枚の連通路形成板31、32を重ね合わせ、連通路形成板セット310として用いられる。
図5(a)に示す連通路形成板31は、中央穴311から図の右方向に、連絡通路14の開口141に対応する開口対応位置314と中央穴311とを結ぶ連絡連通路312が形成されている。また、図の右下方向に、リターン通路15の開口151に対応する連通穴313が形成されている。中心軸Oに対して連絡連通路312の中心線φcと連通穴313の中心線φrとが成す角θは、図2において吐出弁ホルダ取付穴18とリターンプラグ穴19とが成す角に相当する。
図5(b)に示す連通路形成板32は、中央穴321から図の右下方向に、リターン通路15の開口151に対応する開口対応位置325と中央穴321とを結ぶリターン連通路323が形成されている。
また、連通路形成板31、32の中央穴311、321は、シリンダ20の下端部26が挿通し、副燃料室13に連通する。
図5(c)は、連通路形成板31を紙面手前にして、連通路形成板31、32を重ね合わせた状態を示す。図4等に示すように、連通路形成板31、32は、ポンプボディ10の駆動側端面101とアッパーシート45の鍔部451の底面452との間に挟持され、回転方向の位置が規制される。このとき、連通路形成板31はポンプボディ10側に配置され、連通路形成板32はアッパーシート45側に配置される。
この構成により、連絡通路14の燃料は、連絡連通路312及び中央穴311、321を経由して副燃料室13に流入する。また、副燃料室13の燃料は、中央穴321、リターン連通路323及び連通穴313を経由してリターン通路15に排出される。
ところで、連通路形成板セット310が設置される箇所はエンジン取付穴の内側であるため、この部分に溜まる燃料の量が多いと、エンジン側から伝わる熱によって燃料温度が上昇し、ベーパを発生する可能性が高くなる。そこで、燃料が溜まる部分の容積をなるべく小さくするよう、連絡連通路312やリターン連通路323の大きさを必要最小限に設定することが好ましい。
上記の2枚式の連通路形成板セット310は、各連通路形成板31、32の穴形状が単純であり、プレス成形が容易である。
一方、第1実施形態の変形例として、図6に示す1枚式の連通路形成板33を採用してもよい。連通路形成板33は、中央穴331から図の右方向に、連絡通路14の開口対応位置334と中央穴331とを結ぶ連絡連通路332が形成されており、連絡連通路332に対して角θを成す方向に、リターン通路15の開口対応位置335と中央穴331とを結ぶリターン連通路333が形成されている。これにより、部品点数を低減することができる。
次に、高圧ポンプ1の作動について説明する。高圧ポンプ1は、プランジャ41の往復移動に伴って、以下のとおり吸入行程、調量行程、吐出行程を繰り返し、エンジンに必要な量の燃料を加圧して吐出する。この過程で、加圧室22からシリンダ20とプランジャ41との摺動隙間を経由してリークした燃料は、滅圧による発熱によって高温となり副燃料室13に溜まる。また、副燃料室13の燃料は、エンジンから伝わる熱によって温度が上昇する。
本実施形態は、このような副燃料室13の高温燃料による高圧ポンプ1内部でのベーパロック等の発生を防止することを課題としている。そこで、以下では、高圧ポンプ1の基本的作動とともに、特に各行程での副燃料室13の高温燃料の挙動に注目して説明する。本実施形態は、上述のとおり、プランジャ41が大径部411及び小径部413からなる段付き形状の構成であることを前提とする。
(1)吸入行程
カムシャフトの回転により、プランジャ41が上死点から下死点に向かって下降すると加圧室22の容積が増加し、加圧室22内の燃料が減圧される。吐出弁82は弁座83に着座し、吐出通路85を閉塞する。吸入弁部60では、加圧室22と吸入通路64との差圧及びロッドスプリング76の付勢力により、吸入弁63が吸入弁スプリング67の付勢力に抗して加圧室22側へ移動し、開弁状態となる。吸入弁63の開弁により、主燃料室12の燃料は、吸入通路64を経由して加圧室22に流入する。
吸入行程では、プランジャ41の下降により副燃料室13の容積が減少し、圧力が増加する。これに伴い、副燃料室13の高温燃料は、リターン通路15を経由して外部の燃料クーラ96へ送出される。
(2)調量行程
カムシャフトの回転により、プランジャ41が下死点から上死点に向かって上昇すると加圧室22の容積が減少する。このとき、所定の時期まではコイル75への通電が停止されているので、ロッド74はロッドスプリング76の付勢力により吸入弁63を加圧室22側へ押圧する。そのため、吸入弁63は開弁状態を維持する。このため、加圧室22に一度吸入された低圧燃料が主燃料室12へ戻される。したがって、加圧室22の圧力は上昇しない。
調量行程では、プランジャ41の上昇により副燃料室13の容積が増大し、圧力が減少する。そして、副燃料室13と主燃料室12との間に生じる圧力差により、主燃料室12の低温燃料が連絡通路14を経由して副燃料室13に流入し、副燃料室13の燃料温度を低下させる。また、このとき、主燃料室12からの低温燃料が吐出弁ホルダ81の外壁に接触しつつ流れることで、シール部材87の接触面から漏れた燃料が吐出弁取付穴18内に滞留し吐出通路85が温度上昇することを抑制する。
(3)吐出行程
プランジャ41が下死点から上死点に向かって上昇する途中の所定の時刻にコイル75へ通電されると、コイル75に発生する磁界により、固定コア72と可動コア73との間に磁気吸引力が発生する。この磁気吸引力が吸入弁スプリング67の付勢力とロッドスプリング76の付勢力との差よりも大きくなると、可動コア73は固定コア側へ移動する。これにより、吸入弁63に対するロッド74の押圧力が解除される。
すると、吸入弁63は、吸入弁スプリング67の付勢力、及び加圧室22から吸入通路側へ排出される低圧燃料の動圧により、ロッド74の動作に追従して閉弁方向へ移動し、弁座65に着座する。これにより、加圧室22と吸入通路64とが遮断される。
吸入弁63が閉弁した後、加圧室22の燃料圧力は、プランジャ41の上昇と共に高くなり、吐出弁82が開弁する。これにより、加圧室22で加圧された高圧燃料は燃料出口88から吐出する。なお、吐出行程の途中でコイル75への通電が停止される。加圧室22の燃料圧力が吸入弁63に作用する力はロッドスプリング76の付勢力よりも大きいので、吸入弁63は閉弁状態を維持する。
以上のように、本実施形態の高圧ポンプ1は、プランジャ41の上昇及び下降サイクルと同期して、副燃料室13の圧力が変化する。これに伴い、主燃料室12の燃料が連絡通路14を経由して副燃料室13に流入し、また、副燃料室13の燃料がリターン通路15を経由して外部の燃料クーラ96へ送出される。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)本実施形態では、リーク燃料の減圧による発熱やエンジン側から伝わる熱によって温度上昇した副燃料室13の高温燃料を、リターン通路15を経由して外部の燃料クーラ96へ送出する。したがって、高温燃料に起因する高圧ポンプ1の内部でのベーパロックや、プランジャ41摺動部の焼き付き等の発生を防止することができる。
今後、高圧ポンプの加圧圧力を従来よりも高圧化すると、加圧室22からシリンダ20とプランジャ41との隙間を経由してリークする燃料の滅圧による発熱はさらに大きくなる。そのため、高温燃料を十分効果的に冷却するという本実施形態の効果がより顕著に発揮される。
(2)本実施形態では、主燃料室12と副燃料室13とを連通する連絡通路14が形成されているため、主燃料室12と副燃料室13との圧力差によって、主燃料室12の低温燃料を副燃料室13に流入させることができる。これにより、燃料シール部材24等を良好に機能させることができる。
さらに、本実施形態では、プランジャ41が段付き形状であるため、プランジャ41の上昇時に副燃料室13の容積が増加し、主燃料室12の燃料が吸引される。したがって、主燃料室12の低温燃料を積極的に副燃料室13に流入させ、副燃料室13の燃料をより効果的に冷却することができる。
(3)本実施形態では、副燃料室13と連絡通路14、及び、副燃料室13とリターン通路15との連通路を形成する連通路形成板セット310(連通路形成板31、32)が設けられている。これにより、例えば駆動側端面101に連通溝を加工する形態に比べ、加工工数を低減することができる。
また、連通路形成板31、32は、ポンプボディ10の駆動側端面101とアッパーシート45の底面452との間に狭持されるため、連通路形成板を取り付けるための専用部材が不要である。さらに、連通路形成板31、32は、プレス成形で製作されるため、部品コストを低減することができる。
(4)本実施形態では、連絡通路14は、吐出弁ホルダ取付穴18に対して上下方向に交差するように形成されており、吐出通路85を内部に有する吐出弁ホルダ81の外壁が連絡通路14に面している。これにより、主燃料室12からの低温燃料が吐出弁ホルダ81の外壁に接触しつつ流れるため、シール部材87の接触面から漏れた燃料が吐出弁ホルダ取付穴18内に滞留することを防ぎ、吐出通路85の温度上昇を抑制することができる。
(5)本実施形態では、連絡通路14及びリターン通路15の開口141、151において口元に面取部145、155が形成されている。この面取部145、155により、開口部のシリンダ20側の内壁は、開口端面から奥へ行くにしたがってシリンダ20の反対側へ傾斜する。したがって、連絡通路14から副燃料室13、及び、副燃料室13からリターン通路15への燃料の流れの抵抗を減らし、スムーズな流れを作り出すことができる。
次に、本発明の第2第5実施形態、及び、参考形態である第3、第4実施形態について順に説明する。各実施形態は、いずれも、副燃料室13の高温燃料を燃料クーラ96へ送出するリターン通路15を有していることで、第1実施形態の高圧ポンプ1と同様の作用効果を奏するものである。また、各実施形態における連通路形成板は、いずれもプレス成形で製作されることを想定している。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態の高圧ポンプについて、図9〜図11を参照して説明する。図9、図10は、それぞれ、第1実施形態の図2、図3に対応する。
図9、図10に示すように、第2実施形態の高圧ポンプ2では、連絡通路14は、吐出弁ホルダ取付穴18と交差する位置でなく、プランジャ41を挟んでリターン通路15と対向する位置に形成されている。
高圧ポンプ2に用いられる一例の連通路形成板34を図11に示す。連通路形成板34は、中央穴341から図の右方向に、連絡通路14の開口対応位置344と中央穴341とを結ぶ連絡連通路342が形成されており、その反対方向である図の左方向に、リターン通路15の開口対応位置345と中央穴341とを結ぶリターン連通路343が形成されている。
この構成では、連絡通路14から副燃料室13に流入した燃料が、流れの方向を変えることなく、対向位置に形成されたリターン通路15に向かうため、燃料の流れの抵抗を減らし、スムーズな流れを作り出すことができる。
(第3実施形態)
参考形態である第3実施形態の高圧ポンプについて、図12、図13を参照して説明する。
図12に示す第3実施形態の高圧ポンプ3は、図10に示す第2実施形態の高圧ポンプ2に対し連絡通路14を有していない。この構成では、副燃料室13に溜まった高温燃料は、主燃料室12に流入する可能性はなく、専らリターン通路15を経由して燃料クーラ96へ送出される。
このように、高圧ポンプは、副燃料室13の燃料圧力が上昇した場合でもリターン通路15に逃がすことができるため、連絡通路14を有しなくてもよい。
高圧ポンプ3に用いられる一例の連通路形成板35を図13(a)に示す。連通路形成板35は、中央穴351から一方向にのみ、リターン通路15の開口対応位置355と中央穴351とを結ぶリターン連通路353が形成されている。上述のとおり、リターン連通路353の大きさを必要最小限にすることで、高温燃料が溜まる部分の容積を減らし、ベーパの発生を抑制することができる。
高圧ポンプ3に用いられる他の例の連通路形成板36を図13(b)に示す。環状の連通路形成板36は、環の内側に、リターン通路15の開口対応位置356を含む円形状のリターン連通路363が形成されている。この構成では、連通路形成板36の周方向の位置決めが不要であり、また、部品コストを低減することができる。
(第4実施形態)
参考形態である第4実施形態の高圧ポンプについて、図14を参照して説明する。
図14に示す第4実施形態の高圧ポンプ4は、図12に示す第3実施形態の高圧ポンプ3に対し、リターン通路15の途中から分岐して主燃料室12に連通する連絡通路14が形成されている。言い換えれば、T字状通路における分岐点から駆動側端面101の開口までの部分を連絡通路14とリターン通路15とが共有している。この構成による高圧ポンプ4は、連絡通路14を有しつつ、ポンプボディ10の穴加工の工数を低減することができる。
第4実施形態の高圧ポンプ4には、第3実施形態の高圧ポンプ3に用いられる連通路形成板35又は36を共用することができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態の高圧ポンプについて、図15を参照して説明する。
図15に示す第5実施形態の高圧ポンプ5は、図3に示す第1実施形態の高圧ポンプ1に対し、連絡通路14に第1逆止弁37が設けられ、リターン通路15に第2逆止弁38が設けられている。
第1逆止弁37は、主燃料室12から副燃料室13への燃料の流れを許容し、副燃料室13から主燃料室12への燃料の流れを規制する。第2逆止弁38は、副燃料室13から外部への燃料の流れを許容し、外部から副燃料室13への燃料の流れを規制する。第1逆止弁37及び第2逆止弁38の具体的構成は、例えばボールとスプリングで構成するもの等、周知技術を利用すればよい。
これにより、連絡通路14及びリターン通路15における燃料の流れ方向が一方向に規制される。その結果、段付き形状のプランジャ41を備える高圧ポンプの作動において、以下の作用がさらに追加される。
吸入行程では、プランジャ41の下降により副燃料室13の容積が減少し、圧力が増加する。一方、主燃料室12は、燃料通路121及び吸入通路64を経由して燃料が加圧室22に吸入されるため減圧される。したがって、副燃料室13の圧力から連絡通路14の圧力を差し引いた圧力差が大きくなり、第1逆止弁37が閉弁する。そのため、副燃料室13の高温燃料は、連絡通路14に流入せず、第2逆止弁38を開弁させてリターン通路15から外部へ排出される。
調量行程では、プランジャ41の上昇により副燃料室13の容積が増大し、圧力が減少する。一方、主燃料室12は、加圧室22の燃料が戻されるため圧力が増加する。したがって、副燃料室13の圧力から連絡通路14の圧力を差し引いた圧力差が小さくなり、第1逆止弁37が開弁する。そのため、主燃料室12の低温燃料が副燃料室13に流入し、副燃料室13の燃料温度を低下させる。
吐出行程では、プランジャ41の上昇中、第1逆止弁37は開弁状態を維持する。
以上のような第1逆止弁37の開閉作動に伴い、第1逆止弁37の開弁時には、主燃料室12の燃料が連絡通路14を経由して副燃料室13に流入し、第1逆止弁37の閉弁時には、副燃料室13の燃料が第2逆止弁38を通過してリターン通路15へ排出される。
その結果、一方向の燃料の流れが形成される。つまり、高圧ポンプ5において、加圧室22での主たるポンプ作用とは別の、副燃料室13における副次的なポンプ作用が発生する。
(その他の実施形態)
(ア)プランジャ41の大径部411と小径部413との境界部の形状例を図16に示す。図16(a)に示す境界部は、外径が急変する段差部416として形成されている。(b)に示す境界部は、外径が徐変するテーパ部417として形成されている。(c)に示す境界部は、肩部に丸みを帯びたR部418として形成されている。また、プランジャは、段付き形状に限らず、外径一定の「段の無い」形状としてもよい。
(イ)上記実施形態の図2では、連絡通路14及びリターン通路15の開口部に面取部145、155が形成されている。これに対する他の実施形態の開口部の形状例を図17に示す。図17では連絡通路14の符号を用いて図示するが、リターン通路15についても同様である。また、連通路形成板はどの形態のものを用いてもよいが、参考として1枚式の連通路形成板の符号33(図6参照)を括弧書きで示す。
図17(a)に示す例では、連絡通路14の口元に、テーパ状に拡がるテーパ部146が形成されている。(b)に示す例では、連絡通路14の口元においてシリンダ側の内壁147が拡がり、反シリンダ側の内壁はストレートに形成されている。(c)に示す例では、連絡通路14の軸Q1に対して折れ曲がる軸Q2を有する傾斜通路148が形成されている。また、(d)に示す例では、連絡通路14の口元に角丸めされたR部149が形成されている。
図17(a)〜(d)に示す各形態は、いずれも上記実施形態の面取部145、155に対し、「開口部のシリンダ側の内壁が開口端面から奥へ行くにしたがってシリンダの反対側へ傾斜するように形成されている」点で共通している。したがって、燃料の流れの抵抗を減らし、スムーズな流れを作り出すことができる。
(ウ)ポンプボディ10の駆動側端面101との間に連通路形成板31、32等を狭持する「底カバー部材」は、上記実施形態のようにアッパーシート45の鍔部451が構成する形態に限らず、他の専用部材によって構成してもよい。
(エ)連通路形成板31、32等は、プレス成形に限らず、切削加工等の方法によって製作されてもよい。また、連通路形成板を設けず、例えば駆動側端面101に連通溝を加工することにより、副燃料室13と連絡通路14、又は、副燃料室13とリターン通路15とを連通する構成としてもよい。
(オ)上記第5実施形態に対し、第1逆止弁37又は第2逆止弁38のいずれか一方のみを備える構成としてもよい。
(カ)プランジャが往復可能に収容されるシリンダは、別体のシリンダ20をポンプボディ10に挿入する形態に限らず、ポンプボディに直接形成されてもよい。
(キ)リターン通路15、連絡通路14又は連通路形成板31、32等に関する構成以外の高圧ポンプ各部の構成は上記実施形態に限定されない。例えば、主燃料室12にパルセーションダンパ50が設けられなくてもよい。吸入弁63は、上記実施形態のようにノーマリーオープン式でなくノーマリークローズ式であってもよい。
以上、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施することができる。
1、2、3、4、5・・・高圧ポンプ、
10 ・・・ポンプボディ、 101・・・駆動側端面、
12 ・・・主燃料室、
13 ・・・副燃料室、
14 ・・・連絡通路、
15 ・・・リターン通路、
20 ・・・シリンダ、
22 ・・・加圧室、 26 ・・・(下)端部、
41 ・・・プランジャ、 412・・・加圧端、
55 ・・・燃料入口、 96 ・・・燃料クーラ(冷却手段)。

Claims (8)

  1. プランジャ(41)と、
    前記プランジャを摺動可能に収容し、前記プランジャの一端である加圧端(412)に面し燃料が加圧される加圧室(22)を形成するシリンダ(20)であって、当該シリンダの前記加圧室と反対側の端部(26)に面し、前記加圧室から当該シリンダと前記プランジャとの摺動隙間を経由してリークした燃料が溜まる副燃料室(13)を形成するシリンダと、
    前記加圧室より燃料の流れの上流側において燃料入口(55)から燃料が供給される主燃料室(12)、前記主燃料室と前記副燃料室とを連通する連絡通路(14)、及び、軸方向における前記加圧室と反対側の端面である駆動側端面(101)に開口し前記副燃料室に溜まった燃料が外部の冷却手段(96)へ送出されるリターン通路(15)が形成されており、前記連絡通路と前記リターン通路とは前記副燃料室を介して連通しているポンプボディ(10)と、
    を備え
    前記連絡通路は、前記主燃料室から前記副燃料室への燃料の流れを許容し、前記副燃料室から前記主燃料室への燃料の流れを規制する第1逆止弁(37)が設けられていることを特徴とする高圧ポンプ(5)。
  2. 前記リターン通路は、前記副燃料室から外部への燃料の流れを許容し、外部から前記副燃料室への燃料の流れを規制する第2逆止弁(38)が設けられていることを特徴とする請求項に記載の高圧ポンプ。
  3. 前記ポンプボディの前記駆動側端面と、底面(452)が前記駆動側端面に対向し前記ポンプボディに固定された底カバー部材(45)との間に挟持され、前記副燃料室と前記連絡通路とを径方向に連通する連絡連通路(312、332、342)、及び、前記副燃料室と前記リターン通路とを径方向に連通するリターン連通路(323、333、343)が形成された連通路形成板(310、33、34)を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の高圧ポンプ。
  4. 前記リターン通路と前記連絡通路とは、周方向の異なる位置に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  5. 前記リターン通路と前記連絡通路とは、前記プランジャを挟んで互いに対向する位置に形成されていることを特徴とする請求項に記載の高圧ポンプ。
  6. 前記連絡通路には、前記加圧室で加圧された燃料が吐出される吐出通路(85)を内部に有する吐出通路部材(81)の外壁が面していることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  7. 前記プランジャは、軸方向の前記加圧室側に前記シリンダの内壁に沿って摺動する大径部(411)を有し、軸方向の前記加圧室と反対側に小径部(413)を有していることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  8. 前記リターン通路、又は、前記連絡通路は、開口部の前記シリンダ側の内壁が開口端面から奥へ行くにしたがって、前記シリンダと反対側へ傾斜するように形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
JP2013233870A 2013-11-12 2013-11-12 高圧ポンプ Active JP6098481B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013233870A JP6098481B2 (ja) 2013-11-12 2013-11-12 高圧ポンプ
US14/539,329 US10030649B2 (en) 2013-11-12 2014-11-12 High-pressure pump

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013233870A JP6098481B2 (ja) 2013-11-12 2013-11-12 高圧ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015094278A JP2015094278A (ja) 2015-05-18
JP6098481B2 true JP6098481B2 (ja) 2017-03-22

Family

ID=53043955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013233870A Active JP6098481B2 (ja) 2013-11-12 2013-11-12 高圧ポンプ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10030649B2 (ja)
JP (1) JP6098481B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7444802B2 (ja) 2021-01-29 2024-03-06 株式会社吉野工業所 粘稠液体吐出キャップ及び粘稠液体吐出容器

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015219419B3 (de) 2015-10-07 2017-02-23 Continental Automotive Gmbh Pumpeinrichtung sowie Kraftstoffversorgungseinrichtung für eine Verbrennungskraftmaschine und Mischeinrichtung, insbesondere für einen Kraftwagen
DE102015219415B4 (de) * 2015-10-07 2020-07-09 Vitesco Technologies GmbH Kraftstoffhochdruckpumpe sowie Kraftstoffversorgungseinrichtung für eine Verbrennungskraftmaschine, insbesondere eines Kraftwagens
JP6546105B2 (ja) * 2016-02-25 2019-07-17 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
DE112020002667T5 (de) * 2019-09-11 2022-04-21 Hitachi Astemo, Ltd. Kraftstoffpumpe

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3199105B2 (ja) * 1994-06-24 2001-08-13 株式会社デンソー 高圧燃料供給ポンプ
JP3295678B2 (ja) * 1995-03-22 2002-06-24 三菱自動車工業株式会社 燃料噴射式エンジンの燃料供給装置
JP2792506B2 (ja) 1996-05-16 1998-09-03 三菱自動車工業株式会社 内燃機関用燃料供給装置
US6009859A (en) 1997-12-08 2000-01-04 Walbro Corporation Liquid-cooled in-line fuel pump
JP4304887B2 (ja) * 2001-06-19 2009-07-29 株式会社デンソー 代替燃料用の燃料供給システム
JP3815324B2 (ja) * 2001-12-28 2006-08-30 日産自動車株式会社 内燃機関の燃料加圧ポンプ
US6830201B2 (en) * 2002-12-26 2004-12-14 Robert Bosch Gmbh High pressure control valve for a fuel injector
JP4215000B2 (ja) 2005-01-19 2009-01-28 株式会社デンソー 高圧ポンプ
JP4437552B2 (ja) * 2006-05-26 2010-03-24 株式会社デンソー 高圧燃料ポンプ
JP4708276B2 (ja) 2006-07-12 2011-06-22 トヨタ自動車株式会社 蓄圧式燃料噴射装置を有する内燃機関における燃料冷却装置
JP2008025481A (ja) 2006-07-21 2008-02-07 Toyota Industries Corp Dmeエンジンの燃料供給装置
JP4686501B2 (ja) * 2007-05-21 2011-05-25 日立オートモティブシステムズ株式会社 液体脈動ダンパ機構、および液体脈動ダンパ機構を備えた高圧燃料供給ポンプ
JP4413260B2 (ja) * 2007-10-12 2010-02-10 株式会社日本自動車部品総合研究所 高圧燃料ポンプ
US8206131B2 (en) 2007-10-12 2012-06-26 Nippon Soken, Inc. Fuel pump
JP2009156093A (ja) 2007-12-25 2009-07-16 Nissan Diesel Motor Co Ltd 燃料回収用のアスピレータ
JP5401360B2 (ja) 2010-02-26 2014-01-29 日立オートモティブシステムズ株式会社 高圧燃料供給ポンプ
JP5136919B2 (ja) * 2010-04-08 2013-02-06 株式会社デンソー 高圧ポンプ
JP5333424B2 (ja) 2010-12-08 2013-11-06 三菱自動車工業株式会社 内燃機関の燃料供給装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7444802B2 (ja) 2021-01-29 2024-03-06 株式会社吉野工業所 粘稠液体吐出キャップ及び粘稠液体吐出容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015094278A (ja) 2015-05-18
US20150132166A1 (en) 2015-05-14
US10030649B2 (en) 2018-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5136919B2 (ja) 高圧ポンプ
JP6193402B2 (ja) 高圧燃料供給ポンプ
WO2016208359A1 (ja) 流量制御弁及び高圧燃料供給ポンプ
JP6098481B2 (ja) 高圧ポンプ
JP6171884B2 (ja) 高圧ポンプ
JP6293994B2 (ja) 高圧燃料供給ポンプ
US10107241B2 (en) Valve device and high-pressure pump using the same
JP2012211566A (ja) 高圧ポンプ
JP5418488B2 (ja) 高圧ポンプ
JP6186326B2 (ja) 高圧燃料供給ポンプ
JP6040912B2 (ja) 高圧ポンプ
US11002236B2 (en) High-pressure fuel supply pump
WO2019012970A1 (ja) 高圧燃料ポンプ
JP6260478B2 (ja) 高圧ポンプ
JP5616243B2 (ja) 高圧ポンプ
JP2012202381A (ja) 高圧ポンプ
JP5942962B2 (ja) 高圧ポンプ
JP2015148231A (ja) 高圧ポンプ
JP6361337B2 (ja) 高圧ポンプ
JP2019090366A (ja) リリーフ弁機構およびこれを備えた燃料供給ポンプ
JP5481406B2 (ja) 高圧ポンプ
JP5729607B2 (ja) 高圧ポンプ
JP2020128700A (ja) 高圧燃料ポンプ
JP2011179348A (ja) 高圧ポンプ
JP6225648B2 (ja) 高圧ポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151021

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160229

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160509

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170206

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6098481

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250