JP4303401B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技制御装置からの賞球制御指令に含まれる賞球数を累積加算する累積加算手段の累積記憶値に基づいて、排出制御装置が排出手段からの賞球排出を制御する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機(例えば弾球遊技機)には、排出手段から排出されるべき賞球数を遊技制御装置で決定し、この排出されるべき賞球数を含む賞球制御指令を排出制御装置へ向けて送信するとともに、送信されてきた賞球制御指令に含まれる賞球数(排出要求数)の累積記憶値に基づいて、排出制御装置が、排出手段からの賞球排出を制御するものがある。この場合、賞球制御指令に含まれる排出要求数は、排出制御装置に設けられた賞球数累積記憶手段に積算されていき、排出手段により賞球排出があると、排出された賞球数は累積記憶値から減算されていくことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような賞球数累積記憶手段を構成するメモリには、あらかじめ割り当てられたビット数で表現可能な上限値がある。このため、排出手段のトラブル等によって賞球排出が滞った場合等には、累積記憶値が減算されずに、積算だけがされていき、ついには積算値がメモリの上限値を超えてしまう恐れがある。このように積算値がメモリの上限値を超えると、メモリには、上限値を超えた分のデータしか残らず、残りのデータ(上限値分の賞球数)はオーバーフローして失われてしまう。これでは、本来払い出されるべき賞球数が払い出されないまま、大幅に失われてしまうことになる。
【0004】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、遊技制御装置からの賞球制御指令に含まれる賞球数を累積記憶する賞球数累積記憶手段の累積記憶値に基づいて、排出制御装置が排出手段からの賞球排出を制御する遊技機において、賞球排出にトラブルが発生した場合でも、本来払い出されるべき賞球数を最大限に払い出し得るものを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、遊技盤に配設された入賞口に入賞した遊技球を検出する入賞検出センサと、遊技球を排出する排出装置と、遊技を統括的に制御する遊技制御装置と、前記遊技制御装置からの制御指令に基づいて前記排出装置を制御する排出制御装置と、前記排出装置から賞球として排出された遊技球を検出する賞球検出センサと、を備え、前記遊技制御装置は、前記入賞検出センサからの検出信号に基づいて前記排出装置から排出されるべき賞球数を決定する賞球数決定手段と、前記賞球数決定手段によって決定された賞球数を含んだ賞球制御指令を送信する賞球制御指令送信手段と、を有する遊技機において、前記遊技制御装置は、前記入賞検出センサからの検出信号に基づいて加算され、前記賞球制御指令の送信によって減算される送信準備カウンタと、前記賞球制御指令送信手段によって送信された賞球制御指令に含まれる賞球数が累積記憶され、前記賞球検出センサによる検出分の賞球数が減算される確認カウンタと、前記確認カウンタのカウント値に前記賞球制御指令に含まれる賞球数を加算した値が前記確認カウンタに累積し得る上限値である基準値を超えるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定に基づき、前記賞球制御指令送信手段による賞球制御指令の送信態様を変更する送信態様変更手段と、を備え、前記送信態様変更手段は、前記判定手段によって前記加算値が前記基準値を超えると判定された場合には、前記賞球制御指令送信手段によって送信される賞球制御指令に含まれる賞球数を、前記基準値と前記カウント値との差まで減らして送信する
【0006】
第2の発明は、遊技盤に配設された入賞口に入賞した遊技球を検出する入賞検出センサと、遊技球を排出する排出装置と、遊技を統括的に制御する遊技制御装置と、前記遊技制御装置からの制御指令に基づいて前記排出装置を制御する排出制御装置と、前記排出装置から賞球として排出された遊技球を検出する賞球検出センサと、を備え、前記遊技制御装置は、前記入賞検出センサからの検出信号に基づいて前記排出装置から排出されるべき賞球数を決定する賞球数決定手段と、前記賞球数決定手段によって決定された賞球数を含んだ賞球制御指令を送信する賞球制御指令送信手段と、を有する遊技機において、前記遊技制御装置は、前記入賞検出センサからの検出信号に基づいて加算され、前記賞球制御指令の送信によって減算される送信準備カウンタと、前記賞球制御指令送信手段によって送信された賞球制御指令に含まれる賞球数が累積記憶され、前記賞球検出センサによる検出分の賞球数が減算される確認カウンタと、前記確認カウンタのカウント値に前記賞球制御指令に含まれる賞球数を加算した値が前記確認カウンタに累積し得る上限値よりも小さな所定の値である基準値を超えるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定に基づき、前記賞球制御指令送信手段による賞球制御指令の送信態様を変更する送信態様変更手段と、を備え、前記送信態様変更手段は、前記判定手段によって前記加算値が前記基準値を超えると判定された場合には、前記賞球制御指令送信手段によって送信される賞球制御指令に含まれる賞球数を、前記基準値と前記カウント値との差まで減らして送信する。
【0011】
【発明の作用および効果】
第1の発明では、確認カウンタのカウント値に賞球制御指令に含まれる賞球数を加算した値が確認カウンタに累積し得る上限値である基準値を超えると判定された場合には、その賞球制御指令に含まれる賞球数を基準値と累積記憶値との差まで減らして送信するので、少なくとも基準値分の賞球数排出は確保でき、賞球数決定手段により決定された賞球数と、実際に排出される賞球数との誤差を、より小さくすることができる。
【0012】
第2の発明では、確認カウンタのカウント値に賞球制御指令に含まれる賞球数を加算した値が確認カウンタに累積し得る上限値よりも小さな所定のボーダー値である基準値を超えると判定された場合には、その賞球制御指令に含まれる賞球数を基準値と累積記憶値との差まで減らして送信するので、少なくとも基準値分の賞球数排出は確保できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。
【0018】
図1は遊技機(パチンコ遊技機)1にカード球貸ユニット2を併設したCR機を示す。遊技機1の前面枠3は本体枠(外枠)4にヒンジ5を介して開閉回動可能に組付けられ、遊技盤6は前面枠3の裏面に取り付けられた収納フレームに収装される。
【0019】
遊技盤6は前面枠3から取り外し可能で、遊技機本体(弾球遊技機の遊技盤6以外の構成)から分離することができる。これにより、遊技盤6の種類で決まる遊技の種類を、遊技盤6を取り替えとともに変更可能となっている。
【0020】
遊技盤6の表面には、表示装置8、大入賞口を内部に備えた変動入賞装置10、一般入賞口11〜15、始動口16が配設された遊技領域が形成される。前面枠3の前面には、遊技盤6の前面を覆うカバーガラス18が取り付けられる。
【0021】
また、遊技盤の左上隅には、確認カウンタ値表示器34が備えられる。この確認カウンタ値表示器34は、後述する確認カウンタの値(未払いの賞球数に相当する)を、遊技者に視認可能に表示するものである。
【0022】
前面枠3の下部の開閉パネル20には遊技球を打球発射装置に供給する上皿21が、固定パネル22には下皿23、打球発射装置の操作部24等がそれぞれ配設される。
【0023】
カバーガラス18の枠の上部には、第1報知ランプ31、第2報知ランプ32が設けられる。これら第1、第2の報知ランプ31、32は、点灯により異常状態の発生を報知するものである。
【0024】
カード球貸ユニット2には、前面のカード挿入部25に挿入されたカード(プリペイドカード等)のデータの読込、書込等を行うカードリーダ/ライタと球貸制御装置が内蔵され、カード球貸ユニット用の操作パネル26は遊技機1の上皿21の外面に形成される。
【0025】
カード球貸ユニット用の操作パネル26には、カードの残高を表示するカード残高表示部(図示せず)と、球貸しを指令する球貸しスイッチ28と、カードの返却を指令するカード返却スイッチ30等が設けられる。
【0026】
図2は遊技機1ならびにカード球貸ユニット2の裏側を示すもので、遊技盤6の裏面側には、大入賞口、一般入賞口11〜15、始動口16に入賞した入賞球を案内する入賞球集合カバー(図示しない)、遊技を統括的に制御する遊技制御装置100、表示装置8を制御する表示制御装置150、遊技盤6ならびに前面枠3の装飾用のランプ等を制御する装飾制御装置200、スピーカーからの音出力を制御する音制御装置250、遊技盤用外部端子41等が取り付けられる。
【0027】
前面枠3の収納フレームの裏面側には、裏機構盤35が取り付けられる。この裏機構盤35の中央部には、遊技盤6の裏面側の各装置(遊技制御装置100、表示制御装置150、装飾制御装置200、音制御装置250等)を点検するための開口窓部が設けられている。
【0028】
裏機構盤35の上部には、遊技球を貯留する球貯留タンク36、球貯留タンク36の球を半端球検出スイッチを備えた樋ユニット部(半端センサユニット)38に導く誘導樋37が取り付けられる。誘導樋37ならびに樋ユニット部38は2条の流路に形成される。
【0029】
裏機構盤35の上部右側には、ターミナル基板42が備えられる。このターミナル基板42に設けられた枠用外部出力端子42Aは、管理装置(遊技店において複数の遊技機1を管理するホストコンピュータ)への外部信号線が接続され、また外部(遊技店の島設備)からの電源供給線が接続される中継基板である。遊技盤6上の遊技制御装置100からの信号送信は、この枠用外部出力端子42Aを介してなされる。
【0030】
裏機構盤35の開口窓部の右側には、樋ユニット部38の球を遊技機前面側の上皿21、下皿23に払い出す排出装置(排出ユニット600および流路切換ユニット700)が取り付けられる。
【0031】
裏機構盤35の下部には、電源供給装置300、排出ユニット600を制御する排出制御装置400、打球発射装置500を制御する発射制御装置550、カード球貸ユニット用中継基板43等が取り付けられる。
【0032】
カード球貸ユニット2のカード挿入部25にカードを挿入して、カード球貸ユニット用の操作パネル26の球貸しスイッチ28を押すと、カード球貸ユニット2から排出制御装置400に球貸し要求が出され、排出制御装置400により排出ユニット600が駆動され、排出装置から所定数の貸球が上皿21等に払い出される。
【0033】
また、打球発射装置より遊技領域に発射された球が一般入賞口11〜15、始動口16、大入賞口に入賞すると、遊技制御装置100から賞球制御指令が排出制御装置400に送られ、排出制御装置400により球排出ユニット600が駆動され、排出装置から所定数の賞球が上皿21等に払い出される。
【0034】
図3、図4には、排出ユニット600および流路切換ユニット700からなる排出関連ユニットを詳細に示す。
【0035】
なお、排出ユニット600および流路切換ユニット700は、2系統の球流路(球流路602、および導入路702から排出路705に至る遊技球流路)により遊技球排出を行うものであるが、図3、図4には、そのうち1系統を断面図で示し、以下の説明ではこの1系統について代表して説明をする。なお、他の1系統は、図3、図4の紙面奥側に並列に設けられている。また、球流路を2系統設けたのは、遊技球を効率的に排出するためで、賞球と貸球の区別とは関係しない。
【0036】
図示されるように、排出ユニット600と流路切換ユニット700は、上下に一体に組み付けられて、排出関連ユニットを構成している。
【0037】
排出ユニット600は、遊技球の排出機構であって、ケーシング601、球送出部610、排出用パルスモータ620、ストッパ機構630等から構成される。
【0038】
透明なケーシング601には、球流路602が形成されている。上方の樋ユニット部38からの遊技球は、球入口603から球流路602に導入され、球出口604から下方の流路切換ユニット700に排出される。
【0039】
球送出部610は、球流路602に臨むように設けられる。この球送出部610には、スプロケット(切り欠き円盤)611、612と従動歯車(図示せず)が、ケーシング601内に軸支された同一の回転軸613に固定されて備えられ、同期回動するようになっている。なお、スプロケット612は、図3、図4には流路が図示されない側の系統のスプロケットであって、図示されないもう一つの球流路602に臨むように配設されている。
【0040】
スプロケット611、612外周の歯の間の部分は、等間隔に並ぶ複数(実施の形態では8個)の球受部614となっており、これらの球受部614の一部が、球流路602に臨んでいる。これにより、球流路602を通過する遊技球は、一つの球受部614に一球ずつ保持されるようにして、スプロケット611、612の回転動作とともに順次送り出される。したがって、排出ユニット600からは、スプロケット611、612の動作量(回転量)に比例した個数の遊技球が排出されることになる。
【0041】
なお、2つの系統のスプロケット611、612は、互いに球受部614の1/2個分だけ位相がずれた状態で、回転軸613に固定されている。これにより、スプロケット611、612からの遊技球の送り出しは各系統から交互になされ、排出ユニット600からの遊技球排出を迅速かつスムーズに行うことができる。
【0042】
排出用パルスモータ620の回転軸には、図示されない原動歯車と、ストッパ機構630の回動規制歯車631とが固定されている。この原動歯車と球送出部610の従動歯車の間には、伝達歯車622が配設される。これにより、従動歯車とスプロケット611、612は、排出用パルスモータ620により一体に回転駆動される。
【0043】
ストッパ機構630は、排出用パルスモータ620の回転を規制するもので、回動規制歯車631、ストッパ部材633、リターンスプリング635、ストッパソレノイド636等から構成される。
【0044】
回動規制歯車631の外周には、上述したスプロケット611外周の球受部614と同数のラチェット歯632が、等間隔に形成されている。これらのラチェット歯632に、ストッパ部材(フラッパ)633が係合することにより、回動規制歯車631の回動(図4における時計回りの回動)が禁止される。なお、回動規制歯車631とストッパ部材633はラチェット機構を構成しており、係合時でも逆回転(図4における反時計回りの回動)は許容される。
【0045】
ストッパ部材633は、掛止部634に上端側が揺動可能に支持され、揺動によりラチェット歯632に係脱可能となっているもので、常態ではリターンスプリング635に付勢されてラチェット歯632に係合している。
【0046】
これに対して、ストッパソレノイド636に通電すると、ストッパ部材633は、ストッパソレノイド636側に吸着され、リターンスプリング635に抗して後退する。これにより、ストッパ部材633と回動規制歯車631の係合が解除され、排出用パルスモータ620が回動可能となる。
【0047】
このようにストッパ機構630を備えることにより、排出用パルスモータ620が回転の慣性や遊技球の重みで余分に回転してしまうことを防止でき、スプロケット611の回転量を排出制御装置200によって正確に制御できる。
【0048】
流路切換ユニット700は、ケーシング701に、導入路702から排出路705に至る遊技球流路を備えている。導入路702は、排出ユニット600の球流路602の下端に(それぞれの系統毎に)連結している。
【0049】
遊技球流路は、賞球としての遊技球が導入される賞球流路703と、貸球としての遊技球が導入される貸球流路704に分岐する。賞球流路703、貸球流路704には、それぞれ賞球検出センサ713、貸球検出センサ714が備えられ、通過した遊技球の数を流路毎にカウントできるようになっている。
【0050】
賞球流路703と貸球流路704の分岐部には、流路切換弁720が設けられる。流路切換弁720は、回動軸721の回りで回動して、賞球流路703と貸球流路704の入口を選択的に閉鎖するものである。
【0051】
流路切換弁720は、流路切換ソレノイド(装置)730のプランジャ731に、連係部材722、723を介して連係している。
【0052】
この流路切換ソレノイド730は、ラッチングタイプのものであり、通電方向の切り換えによりプランジャ731の位置が選択的に変更されるとともに、通電OFF後にはその時点でのプランジャ731の位置が保持されるものである。
【0053】
詳しく説明すると、プランジャ731は外周に固定された永久磁石732により磁化されているとともに、プランジャ731外周にはソレノイド733が配設されており、このソレノイド733への通電方向の切り換えにより、上方または下方に駆動される。また、プランジャ731の上下にはそれぞれ金属製の固定部材734、固定板735が備えられ、プランジャ731が上方に駆動された場合にはその上端部が磁力により固定部材734に接着し、プランジャ731が下方に駆動された場合にはその下端部が磁力により固定板735に接着する。したがって、ソレノイド733への通電をOFFした場合でも、プランジャ731の位置は、固定部材734または固定板735に接着した位置に保たれる。
【0054】
連係部材723は軸724に軸支されたもので、一端はプランジャ731の下端と接続部材725を介して連係し、他端は連係部材722に歯合している。連係部材722は、流路切換弁720の回転軸721に固定されたもので、流路切換弁720と一体に回動する。なお、連係部材722は保持スプリング725により付勢され、流路切換弁720にぐらつきが生じないようにされている。
【0055】
このような構成により、流路切換弁720の弁位置は、ソレノイド733への通電によるプランジャ731の上下動とともに切り換えられるとともに、ソレノイド733への通電OFF後にも、通電直前の位置が保持される。
【0056】
すなわち、図3に示すように、ソレノイド733への通電によりプランジャ731を下方に駆動すると、連係部材723は反時計回りに、連係部材722は時計回りにそれぞれ回動し、流路切換弁720は貸球流路704を閉鎖して賞球流路703を開放する弁位置に切り換わる。この結果、導入路702に導入された遊技球は、総て賞球流路703に流れ込み、賞球検出センサ713により検出される。また、この状態でソレノイド733への通電をOFFとしても、プランジャ731は固定板735と接着した位置に保持されるから、流路切換弁720もそのまま賞球流路703開放の弁位置を保持する。
【0057】
一方、図4に示すように、ソレノイド733への通電によりプランジャ731を上方に駆動すると、連係部材723は時計回りに、連係部材722は反時計回りにそれぞれ回動し、流路切換弁720は賞球流路703を閉鎖して貸球流路704を開放する弁位置に切り換わる。この結果、導入路702に導入された遊技球は、総て貸球流路704に流れ込み、貸球検出センサ714により検出される。また、この状態でソレノイド733への通電をOFFとしても、プランジャ731は固定部材734と接着した位置に保持されるから、流路切換弁720もそのまま貸球流路704開放の弁位置を保持する。
【0058】
賞球流路703と貸球流路704は下流の排出路705において合流する。遊技球はこの排出路705から下方に排出され、上皿21に至る。
【0059】
なお、中継基板740は、賞球検出センサ713による検出信号の排出制御装置400および遊技制御装置100への送信、貸球検出センサ714による検出信号の排出制御装置400への送信を中継するものである。
【0060】
なお、流路切換弁720は、本実施の形態のようなラッチングタイプのものとは限られず、例えば、流路切換ソレノイド730にリターンスプリングを備えることにより、流路切換ソレノイド730への非通電状態では一方の弁位置(例えば賞球流路703を開放する弁位置)に固定され、通電により他方の弁位置に切り換えられるものとしてもよい。
【0061】
図5は、遊技機1の制御系の一部を示すブロック構成図である。
【0062】
図示されるように、遊技制御装置100は、CPU101、ROM102、RAM103、バス・インターフェイス104等から構成されるもので、排出制御装置400等の各種制御装置(表示制御装置150、装飾制御装置200、音制御装置300は図示を省略する)に制御指令を送信して、遊技を統轄的に制御する主制御装置である。
【0063】
CPU101は遊技制御装置100による制御(遊技制御)を司るIC、ROM102は遊技制御のための不変の情報(各種プログラム、各種定数等)を記憶している記憶手段である。また、RAM103は、遊技制御時にワークエリアとして利用される記憶手段であり、バックアップエリアと制御エリアとから構成される。ここで、バックアップエリアは、停電時にもデータ内容がバックアップされ、停電からの再開時にも原則としてデータ内容が初期化されないエリアで、チェックデータの他、後述する送信準備カウンタ値、確認カウンタ値等、停電後にも保存されるべき各種データが記憶されている。また、制御エリアは、バックアップエリア以外の領域で、各種タイマ値等が記憶されている。
【0064】
遊技制御装置100には、各種入賞口(一般入賞口11〜15、始動口16、大入賞口等)毎に設けられて遊技球入賞を検出する入賞検出センサ群50からの検出信号が入力される。また、賞球排出がなされると、遊技制御装置100には、賞球検出センサ713による検出信号が、中継基板740を介して入力される。
【0065】
遊技制御装置100は、これらの入賞検出等に基づいて、大当たりの抽選や、各種制御装置への指令信号の送信、各種装置(変動入賞装置10等)の制御等を行う(遊技制御)。
【0066】
具体的に、各種入賞口への遊技球入賞に伴う排出制御装置400への賞球制御指令の送信は、以下のように行われる。まず、各種入賞口への入賞があると、この入賞数が送信準備カウンタにカウントされる。この場合、払い出されるべき賞球数は入賞口の種類によって異なっていので、送信準備カウンタには、払い出されるべき賞球数の種類毎のカウンタが設けられており、入賞があった入賞口の種類に対応するカウンタが更新される。
【0067】
図6には、本実施の形態における送信準備カウンタを示す。図示されるように、送信準備カウンタは、7個賞球用カウンタ、10個賞球用カウンタ、15個賞球用カウンタから構成される。本実施の形態では、始動口16への遊技球1個入賞に対しては7個の賞球が、また一般入賞口11〜15への遊技球1個入賞に対しては10個の賞球が、大入賞口への遊技球1個入賞に対しては15個の賞球が、それぞれ払い出されるようになっている。このため、始動口16、一般入賞口11〜15、大入賞口への入賞に対応して、それぞれ7個賞球用カウンタ、10個賞球用カウンタ、15個賞球用カウンタが更新されることになる。
【0068】
送信準備カウンタは、対応する賞球制御指令が送信されていない入賞数をカウントするもので、送信準備カウンタに残数(未送信分データ)があれば、この未送信分データに対応する賞球制御指令が、排出制御装置400に向けて順次送信される。この場合、賞球制御指令には、対応する賞球数が排出要求数として含まれることになる。なお、賞球制御指令を受けた排出制御装置400による賞球排出の制御については後述する。
【0069】
確認カウンタは、排出制御装置400に送信された排出要求数のうち、未だ払い出されていない賞球数を累積記憶しているカウンタであり、賞球制御指令の送信毎にこの賞球制御指令に含まれる排出要求数分のカウントが加算されるとともに賞球検出センサ713による検出分が減算される。この確認カウンタの形態としては、排出要求数自体を積算して記憶する一つのカウンタからなるものや、排出要求数の種類(個数)毎に件数を積算して記憶する複数のカウンタからなるもの等がある。
【0070】
なお、この確認カウンタ値は、遊技制御装置100により確認カウンタ値表示器34に表示される。
【0071】
また、確認カウンタは、後述する排出制御装置400側の貯留カウンタと、同一の形態および同一サイズのものとなっている。ただし、本発明の適用範囲は、確認カウンタと貯留カウンタの形態およびサイズが同一である形態に限られるものではなく、確認カウンタは貯留カウンタの値を確認できるものであれば、必ずしも貯留カウンタと同一の形態およびサイズのものでなくてもよい
後述するように、貯留カウンタには、確認カウンタと同一値が累積記憶される。したがって、本実施の形態のように排出制御装置400から遊技制御装置100に向けての信号送信がなされない形態であっても、遊技制御装置100側で貯留カウンタの値を認識することができる。
【0072】
また、遊技制御装置100は、所定の送信単位数(例えば10個)の賞球排出が検出される度に、賞球排出確認信号を、枠用外部出力端子42Aを介して、管理装置(遊技店において複数の遊技機1を管理するホストコンピュータ)に向けて送信する。
【0073】
遊技制御装置100と各種制御装置(表示制御装置150、装飾制御装置200、音制御装置250、排出制御装置400)との通信形態は、遊技制御装置100から各種制御装置への単方向通信となっている。これにより、遊技制御装置100に各種制御装置との接続線を通じて不正な信号が入力されないようにでき、遊技の信頼性を高めることができる。
【0074】
排出制御装置400は、CPU401、ROM402,RAM403、入出力インターフェイス404、ドライブ回路405等から構成される。
【0075】
CPU401は排出制御装置400による各種制御(後述するメイン処理、タイマ割り込み処理、停電割り込み処理等)を司るIC、ROM402はこれらの制御のための不変の情報(各種プログラム、各種定数等)を記憶している記憶手段である。また、RAM403は、制御時にワークエリアとして利用される記憶手段であり、停電時にもデータ内容がバックアップされるバックアップエリアと、それ以外の制御エリアとから構成される。バックアップエリアには、チェックデータの他、後述する排出カウンタ値、貯留カウンタ値等が記憶されている。また、制御エリアには、各種タイマ値等が記憶されている。
【0076】
排出制御装置400は、排出関連の制御を行う制御装置であり、遊技制御装置100からの賞球制御指令またはカードユニット2からの貸球制御指令に基づいて、ドライブ回路405により、排出ユニット600(排出用パルスモータ620およびストッパソレノイド636)および流路切換ユニット700(流路切換ソレノイド730)を駆動し、賞球または貸球の排出を行わせる。
【0077】
排出制御装置400は、賞球制御指令を受けると、この賞球制御指令に含まれている排出要求数を、RAM403の貯留カウンタに累積記憶する。したがって、この貯留カウンタと前述の確認カウンタには、賞球制御指令送信に要するわずかな時間を除いて、同一の値が累積記憶されていることになる。
【0078】
貯留カウンタの形態としては、確認カウンタと同様に、指令された排出要求数自体を積算して記憶する一つのカウンタからなるものや、排出要求数の種類(個数)毎に指令された件数を積算して記憶する複数のカウンタからなるもの等がある。本実施の形態では、貯留カウンタおよび確認カウンタは、それぞれ、16ビットから構成され、0〜65535(0〜FFFFH)の範囲でカウント可能な一つのカウンタからなり、送信されてきた排出要求数が順次累積記憶されるようになっている。なお、貯留カウンタおよび確認カウンタの形態等で特に限定されるものではなく、本発明は、任意の形態の貯留カウンタおよび確認カウンタ(特許請求の範囲における賞球数累積記憶手段および確認カウント手段)を持つ遊技機に適用できる。
【0079】
また、本発明の特徴となる構成として、貯留カウンタおよび確認カウンタに対しては、所定の基準値が設定されている。この基準値は、賞球指令信号の送信態様を変更するか否かの判定基準となる値で、例えば、
▲1▼貯留カウンタの上限値(本実施の形態では、65535カウント)
または
▲2▼貯留カウンタの上限値よりも小さな所定のボーダー値(例えば、上限値65535カウントよりも小さな65530カウント)
があらかじめ設定されている。
【0080】
貯留カウンタに記憶がある場合、排出制御装置400は、貯留カウンタに記憶されている排出要求数を排出カウンタに順次設定する。そして、流路切換ソレノイド(装置)730のソレノイド733に賞球流路703開放方向の通電をし、流路切換弁720を賞球流路703開放側の弁位置とするとともに、排出カウンタに設定された値を排出するように、排出用パルスモータ620にパルス送信を行って、賞球排出を行わせる。
【0081】
このように賞球として排出された遊技球は、賞球検出センサ713により検出される。この検出信号は、中継基板740を介して排出制御装置400に入力され、検出された遊技球の数だけ、貯留カウンタ値が減算される。
【0082】
また、貸球制御指令があった場合には、貸球排出数を排出カウンタに設定するとともに、流路切換ソレノイド(装置)730のソレノイド733に貸球流路704開放方向の通電をし、流路切換弁720を貸球流路704開放側の弁位置とした後、排出用パルスモータ620に排出カウンタへの設定分のパルス送信を行って、貸球排出を行わせる。
【0083】
このように貸球として排出された遊技球は、貸球排出センサ714により検出される。この検出信号は、中継基板740を介して、排出制御装置400に入力され、検出された遊技球の数だけ、排出カウンタ値が減算される。
【0084】
また、排出制御装置400は、所定の単位貸球数(例えば、貸球の払出単位である25個)の貸球排出が検出される度に、枠用外部出力端子42Aを介して、管理装置に貸球排出確認信号を送信する。
【0085】
なお、排出制御装置400は、異常発生時に第2報知ランプ32を点灯させ、異常報知を行えるようになっている。また、図示しないが、第1報知ランプ31(図1参照)は、遊技制御装置100からの指令を受けた装飾制御装置200により制御される。
【0086】
電源供給装置300は、弾球遊技機の各種装置に電源供給する装置であって、整流回路301、平滑回路302、電圧変換回路303、304、305、停電検出回路306、バックアップコンデンサ307等から構成される。
【0087】
整流回路301は、電源供給装置300外部から供給されてきた24Vの交流電圧を24Vの直流電圧に変換する回路である。平滑回路302は、この24Vの直流電圧を32Vの直流電圧に変換する回路である。
【0088】
電圧変換回路303、304、305は、平滑回路302からの32V電圧を各種装置の駆動に適した電圧に変換する回路であり、電圧変換回路303からは各種センサ(賞球検出センサ713、貸球検出センサ714等)へ向けて12V電圧が、また電圧変換回路304からは各種制御装置に向けて5V電圧が、また電圧変換回路305からは排出制御装置400のドライブ回路405に向けて18V電圧が、それぞれ供給される。
【0089】
停電検出回路306は、停電発生時に平滑回路302の出力電圧が所定電圧以下へ低下することを監視することにより、停電発生を検出する回路である。この停電検出回路306からは、遊技制御装置100のCPU101、排出制御装置400のCPU401等に停電検出信号の送信がなされ、CPU101およびCPU401においては所定の停電割込処理が実行されることになる(CPU101については図7参照)。なお、停電時には、電圧の高い電源から順に、所定電圧の供給ができなくなっていくことになるから、停電検出回路306による停電検出後もしばらくの間は、供給電圧の低い12V電圧、5V電圧等からは電源供給が続き、各種センサや各種制御装置は動作を続ける。
【0090】
バックアップコンデンサ307は、停電発生時に、遊技制御装置100のRAM103および排出制御装置400のRAM403にバックアップ電源を供給するものである。
【0091】
図7には、遊技制御装置100における賞球制御指令送信に関連する処理をフローチャートで示す。
【0092】
電源投入されると、ステップS1において初期化処理が実行され、RAM101のクリア等の処理がなされる。なお、RAM101のクリアにおいては、制御エリアのクリアのみがされ、チェックデータに異常が発見されない限り、バックアップエリアのクリアはなされない。
【0093】
ステップS2では、入賞検出センサ群50による入賞検出があったか否かの判定がなされ、入賞検出があれば、ステップS3において、入賞があった入賞口に対応する送信準備カウンタを+1更新して、ステップS4に進む。一方、入賞検出がなければ、そのままステップS4に進む。
【0094】
ステップS4では、賞球検出センサ713により賞球検出がなされたか否かの判定を行い、賞球検出があれば、ステップS5で確認カウンタを減算して、ステップS6に進む。一方、賞球検出がなければ、そのままステップS6に進む。
【0095】
ステップS6では、送信準備カウンタに未送信分のカウントがあるか否かを判定し、未送信分があれば、ステップS7で賞球制御指令送信決定処理(図8のフローチャート等参照)を実行してから、ステップS2に戻る。一方、未送信分がなければ、そのままステップS2に戻る。
【0096】
図8には、賞球制御指令送信決定処理(図7のフローチャートのステップS7の処理)の処理手順をフローチャートで示す。
【0097】
ステップS11では、送信準備カウンタの未送信分データの中から、賞球制御指令に含ませて送信するものを選択し、賞球制御指令に含ませる賞球数Jを決定する。この場合、どの未送信分データを選択するかの選択方法(選択基準)は特に限定されず、適宜適当な選択方法により決定がなされる。具体例としては、例えば、以下の(1)〜(4)等が考えられる。
(1)賞球数の大きな未送信分データを優先的に選択する。この場合には、例えば、7個賞球用カウンタ、10個賞球用カウンタ、15個賞球用カウンタにそれぞれ未送信分データがあれば、まず15個賞球の賞球制御指令送信が選択され、J=15となる。
(2)賞球数の小さな未送信分データを優先的に選択する。この場合には、例えば、7個賞球用カウンタ、10個賞球用カウンタ、15個賞球用カウンタにそれぞれ未送信分データがあれば、まず7個賞球の賞球制御指令送信が選択され、J=7となる。
(3)カウント数(残数)が多い未送信分データから優先的に選択する。
(4)全く任意に選択する。
【0098】
ステップS12では、ステップS11で決定された賞球数Jを、確認カウンタ値と賞球数Jの加算値を演算し、この加算値が所定の基準値以下であるか否かを判定する。加算値(確認カウンタ値+J)が基準値以下でなければ、ステップS15に進む。
【0099】
一方、加算値が基準値以下であれば、ステップS13に進み、確認カウンタにJを加算し、続くステップS14において、排出要求数としてJを含む賞球制御指令を送信し、ステップS15に進む。
【0100】
ステップS15では、賞球数Jに対応する送信準備カウンタ(J個賞球用カウンタ)を−1更新し、ルーチンを終了する。このように、本実施の形態では、選択された未送信分データの賞球数Jと確認カウンタ値との加算値が基準値以下であれば、この未送信分データは、対応する賞球制御指令の送信がなされなくても削除されることになる。
【0101】
図9には、本発明の他の実施の形態における賞球制御指令送信決定処理(図7のフローチャートのステップS7の処理)の処理手順をフローチャートで示す。なお、本実施の形態は、この賞球制御指令送信決定処理の他は、上記実施の形態と同様のものである。
【0102】
ステップS21では、図8のステップS11と同様に、送信準備カウンタの未送信分データの中から、賞球制御指令に含ませて送信するものを選択し、賞球制御指令に含ませる賞球数J(7または10または15)を決定する。
【0103】
ステップS22では、確認カウンタ値と賞球数Jの加算値が基準値以であるか否かの判定を行い、基準値以であれば、ステップS23の確認カウンタへの賞球数Jの加算処理、ステップS24の排出賞球数をJとする賞球制御指令の送信処理、ステップS25の賞球数Jに対応する送信準備カウンタ(J個賞球用カウンタ)の−1更新処理を順次実行して、ルーチンを終了する。
【0104】
一方、基準値以でなければ、そのままルーチンを終了する。このように本実施の形態では、選択された未送信分データの賞球数Jと確認カウンタ値との加算値が基準値より大きい場合には、対応する送信準備カウンタの減算はなされず、結果として賞球制御指令の送信が待機される(先延ばしされる)ことになる。
【0105】
図10には、本発明のさらに他の実施の形態における賞球制御指令送信決定処理(図7のフローチャートのステップS7の処理)の処理手順をフローチャートで示す。なお、本実施の形態は、この賞球制御指令送信決定処理の他は、上記各実施の形態と同様のものである。
【0106】
ステップS31では、図8のステップS11、図9のステップS21と同様に、送信準備カウンタの未送信分データの中から、賞球制御指令に含ませて送信するものを選択し、賞球制御指令に含ませる賞球数J(7または10または15)を決定する。
【0107】
ステップS32では、確認カウンタ値と賞球数Jの加算値が基準値以であるか否かの判定を行い、基準値以であればステップS33に進み、基準値以でなければステップS35に進む。
【0108】
ステップS33では、確認カウンタにJを加算し、続くステップS34では、排出要求数をJとする賞球制御指令を送信して、ステップS39に進む。
【0109】
一方、ステップS35では、確認カウンタの余裕数Hを、基準値から確認カウンタを減算した値として算出する。続くステップS36では、この余裕数Hが0であるか否かの判定を行い、0でなければステップS37に進み、0であればステップS39に進む。
【0110】
ステップS37では、確認カウンタにHを加算し、ステップS38では、排出要求数をHとする賞球制御指令を送信して、ステップS39に進む。
【0111】
ステップS39では、賞球数Jに対応する送信準備カウンタ(J個賞球用カウンタ)を−1更新して、ルーチンを終了する。
【0112】
このように本実施の形態では、本来の賞球数Jを排出要求数としたならば基準値をオーバーしてしまう場合でも、確認カウンタ(および貯留カウンタ)に余裕数Hがある間は、排出要求数をこの余裕数Hと等しい値まで減らした賞球制御指令を送信する。したがって、排出要求数の送信は、貯留カウンタ値が基準値に至るまで最大限継続され、本来払い出されるべき賞球数と、貯留カウンタにカウントされた賞球数の誤差は最小限となる。
【0113】
以上のように本発明によれば、賞球制御指令に含まれる排出要求数の加算により排出制御装置100の貯留カウンタがオーバーフローしてしまう場合には、その賞球制御指令の送信態様が変更される(賞球制御指令が破棄され、または賞球制御指令送信が待機され、または賞球制御指令に含まれる排出要求数が減らされる)ので、結果として、オーバーフローの原因となるような賞球制御指令の送信が行われない。したがって、貯留カウンタのオーバーフローにより、排出されるべき賞球数のデータが大量に失われてしまうことはなく、賞球排出に何らかのトラブルが生じたとしても、少なくとも基準値分の賞球数データは保存されることになる。
【0114】
この場合、前述したように、基準値には、▲1▼貯留カウンタの上限値、または▲2▼貯留カウンタの上限値よりも小さな所定のボーダー値が設定されているが、▲1▼のように基準値を貯留カウンタおよび確認カウンタの上限値とすれば、貯留カウンタには最大限まで賞球数を積み上げていくことができ、排出されないまま失われてしまう賞球数は最小限とできる。
【0115】
なお、基準値は、確認カウンタ値表示器34の近傍に表示して、確認カウンタ表示器34の表示されたその時点での確認カウンタ値と容易に比較できるようにしてもよい。これにより、遊技者は、確認カウンタ値と基準値の差が小さくなったときには、遊技球の発射操作を停止して無駄玉を無くすなど、適切な対応をすることができる。
【0116】
また、基準値と確認カウンタ値との差分を、確認カウンタ表示器34に表示するようにしてもよい。さらに、この差分が一定値以下となった時点で、特別な報知を行うようにしてもよい。
【0117】
また、貯留カウンタのオーバーフローをより確実に防止するためには、排出制御装置400側でも貯留カウンタが基準値を超えないように処理されることが望ましい。例えば、遊技制御装置100からの賞球制御指令を受けた排出制御装置400が、この賞球排出指令に含まれる賞球数を加算すると貯留カウンタが基準値を超えてしまうと判断した場合には、排出制御装置400において、その賞球排出指令を破棄してしまうような処理をすることもできる。これにより、例えば、賞球制御指令の信号線上にノイズが発生して、誤った賞球制御指令が排出制御装置400に入力された場合でも、排出制御装置400側で適切に対処しうる。
【0118】
また、今回開示された実施の形態は総ての点で例示であって制限的なものではない。また、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示されるもので、特許請求の範囲内での総ての変更を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における遊技機を示す正面図である。
【図2】同じく遊技機を示す裏面図である。
【図3】同じく排出関連ユニットを示す断面図である。
【図4】同じく排出関連ユニットを示す断面図である。
【図5】同じく制御系を示す構成図である。
【図6】同じく送信準備カウンタを示すの構成図である。
【図7】同じく遊技制御装置における賞球制御指令送信関連の処理を示すフローチャートである。
【図8】同じく賞球制御指令送信決定処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の他の実施の形態における賞球制御指令送信決定処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態における賞球制御指令送信決定処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 遊技制御装置
400 排出制御装置
600 排出ユニット
713 賞球検出センサ

Claims (2)

  1. 遊技盤に配設された入賞口に入賞した遊技球を検出する入賞検出センサと、
    遊技球を排出する排出装置と、
    遊技を統括的に制御する遊技制御装置と、
    前記遊技制御装置からの制御指令に基づいて前記排出装置を制御する排出制御装置と、
    前記排出装置から賞球として排出された遊技球を検出する賞球検出センサと、を備え、
    前記遊技制御装置は、
    前記入賞検出センサからの検出信号に基づいて前記排出装置から排出されるべき賞球数を決定する賞球数決定手段と、
    前記賞球数決定手段によって決定された賞球数を含んだ賞球制御指令を送信する賞球制御指令送信手段と、を有する遊技機において、
    前記遊技制御装置は、
    前記入賞検出センサからの検出信号に基づいて加算され、前記賞球制御指令の送信によって減算される送信準備カウンタと、
    前記賞球制御指令送信手段によって送信された賞球制御指令に含まれる賞球数が累積記憶され、前記賞球検出センサによる検出分の賞球数が減算される確認カウンタと、
    前記確認カウンタのカウント値に前記賞球制御指令に含まれる賞球数を加算した値が前記確認カウンタに累積し得る上限値である基準値を超えるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定に基づき、前記賞球制御指令送信手段による賞球制御指令の送信態様を変更する送信態様変更手段と、を備え、
    前記送信態様変更手段は、前記判定手段によって前記加算値が前記基準値を超えると判定された場合には、前記賞球制御指令送信手段によって送信される賞球制御指令に含まれる賞球数を、前記基準値と前記カウント値との差まで減らして送信することを特徴とする遊技機。
  2. 遊技盤に配設された入賞口に入賞した遊技球を検出する入賞検出センサと、
    遊技球を排出する排出装置と、
    遊技を統括的に制御する遊技制御装置と、
    前記遊技制御装置からの制御指令に基づいて前記排出装置を制御する排出制御装置と、
    前記排出装置から賞球として排出された遊技球を検出する賞球検出センサと、を備え、
    前記遊技制御装置は、
    前記入賞検出センサからの検出信号に基づいて前記排出装置から排出されるべき賞球数を決定する賞球数決定手段と、
    前記賞球数決定手段によって決定された賞球数を含んだ賞球制御指令を送信する賞球制御指令送信手段と、を有する遊技機において、
    前記遊技制御装置は、
    前記入賞検出センサからの検出信号に基づいて加算され、前記賞球制御指令の送信によって減算される送信準備カウンタと、
    前記賞球制御指令送信手段によって送信された賞球制御指令に含まれる賞球数が累積記憶され、前記賞球検出センサによる検出分の賞球数が減算される確認カウンタと、
    前記確認カウンタのカウント値に前記賞球制御指令に含まれる賞球数を加算した値が前記確認カウンタに累積し得る上限値よりも小さな所定の値である基準値を超えるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定に基づき、前記賞球制御指令送信手段による賞球制御指令の送信態様を変更する送信態様変更手段と、を備え、
    前記送信態様変更手段は、前記判定手段によって前記加算値が前記基準値を超えると判定された場合には、前記賞球制御指令送信手段によって送信される賞球制御指令に含まれる賞球数を、前記基準値と前記カウント値との差まで減らして送信することを特徴とする遊技機。
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