JP2002085748A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002085748A
JP2002085748A JP2000275242A JP2000275242A JP2002085748A JP 2002085748 A JP2002085748 A JP 2002085748A JP 2000275242 A JP2000275242 A JP 2000275242A JP 2000275242 A JP2000275242 A JP 2000275242A JP 2002085748 A JP2002085748 A JP 2002085748A
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ball
prize ball
prize
game
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English (en)
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Sadao Ioki
定男 井置
Hideo Taguchi
英雄 田口
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Sophia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 賞球排出を遅れなく行うと共に、賞球排出の
高い信頼度を得る。 【解決手段】 排出目標数の設定にしたがって遊技球の
排出機構に排出動作を行わせる排出制御手段を備えた遊
技機において、賞球数累積記憶手段の累積記憶数が規定
排出数以上のときは規定排出数を、規定排出数に満たな
いときは規定排出数よりも少ない排出数を、排出目標数
として設定して賞球排出を行うと共に、規定排出数より
も少ない排出目標数に対応する排出動作を行っている際
に賞球コマンド送信手段からの新たな賞球コマンドを受
信した場合であっても、この排出目標数に対応する排出
動作を完了させてから、その新たな賞球コマンドに基づ
く遊技球の排出動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技球を排出する
排出機構を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機(パチンコ遊技機)は、遊
技領域に複数の入賞口を設け、これらの入賞口に遊技球
が入賞すると、遊技制御装置からの賞球要求に基づい
て、排出制御装置が排出機構を制御して賞球を払い出す
ようになっている。この場合、各入賞口に対応して賞球
数を設定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような賞球排出
は、遊技球が入賞する毎に行うか、あるいは要求の賞球
排出数を累積記憶して一定数毎に区切って行うことにな
るが、一定数毎に区切って行う方が、排出機構の動作は
安定する。
【0004】しかしながら、一定数毎に区切って行う場
合、賞球の累積記憶数が一定数に達していないときは、
一定数になるまで待たなければならない。
【0005】また、この際賞球の遅れを避けるために、
一定数に満たないまま払い出しを行った場合、この払い
出し中に新たな遊技球の入賞が発生したときにはその賞
球分の払い出しを引き続いて行うことが考えられるが、
この賞球の追加のために、現在の排出機構の動作を延長
するように制御すると、排出機構の動作が複雑となっ
て、思わぬ動作不良が発生する可能性があった。
【0006】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、賞球排出を遅れなく行うと共に、賞球排
出の高い信頼度、ならびに排出機構を利用する貸球排出
の高い信頼度を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、遊技球が
入賞可能な複数の入賞口と、これらの入賞口への遊技球
の入賞に基づき所定の賞球コマンドを送信する賞球コマ
ンド送信手段と、この賞球コマンド送信手段より送信さ
れた賞球コマンドに基づく賞球数を累積記憶する賞球数
累積記憶手段と、この賞球数累積記憶手段の累積記憶数
に基づき排出目標数を設定する排出目標数設定手段と、
この排出目標数の設定にしたがって遊技球の排出機構に
排出動作を行わせる排出制御手段と、を備えた遊技機に
おいて、前記排出目標数設定手段は、前記賞球数累積記
憶手段の累積記憶数が規定排出数以上となる条件を満た
した場合には排出目標数に規定排出数の設定を行うと共
に、前記条件を満たさない場合には排出目標数に規定排
出数よりも少ない排出数の設定を行うように構成され、
規定排出数よりも少ない排出目標数に対応する排出動作
を行っている際に前記賞球コマンド送信手段からの新た
な賞球コマンドを受信した場合であっても、現在の排出
目標数に対応する排出動作を完了させてから、前記新た
な賞球コマンドに基づく遊技球の排出動作を行う。
【0008】第2の発明は、第1の発明において、設定
された排出目標数にしたがって前記排出機構から排出さ
れた賞球を検出する賞球検出手段と、この賞球検出手段
により検出された排出数を前記賞球数累積記憶手段から
減算する減算手段とを備える。
【0009】第3の発明は、第1、第2の発明におい
て、賞球の排出動作中に、排出禁止のコマンドを受信し
た際には、現在の排出動作を完了してから、排出禁止状
態へ移行するようになっている。
【0010】第4の発明は、第1〜第3の発明におい
て、カード球貸ユニットからの貸球要求に基づき前記排
出機構に排出動作を行わせる貸球排出制御手段を備え、
貸球の排出動作中に、排出禁止のコマンドを受信した際
には、現在の排出動作を完了してから、排出禁止状態へ
移行するようになっている。
【0011】
【発明の効果】第1の発明では、賞球数累積記憶手段の
累積記憶数が規定排出数より少なくならない限り、排出
目標数に規定排出数ずつ設定して、賞球を排出する一
方、規定排出数より少なくなったときに、排出目標数に
規定排出数よりも少ない排出数を設定して、賞球を排出
するので、入賞数が多い場合に、賞球排出を高速に行え
る。また、規定排出数よりも少ない排出目標数の排出動
作を行っている際に、新たな賞球コマンドがあった場合
でも、現在行っている排出動作を中断あるいは延長する
ことなく、この排出動作が完了してから新たな賞球コマ
ンドに対応する分の賞球排出が開始されるので、例え
ば、現在の排出目標数に新たな賞球数を加算してその増
加分の排出動作を延長するような方法と比較して、排出
制御や排出機構の動作が複雑になることがなく、排出機
構の安定した動作を確保できると共に、賞球排出を確実
に行える。また、1回の排出動作にて規定排出数を超え
る数の賞球が排出されることがないので、設計上、排出
機構からその規定排出数以下の排出を正確に行えるよう
にテストすれば良いので、排出系の開発の効率化を図れ
る。
【0012】第2の発明では、賞球検出手段によって検
出された排出数を直接賞球数累積記憶手段から減算する
ために賞球数累積記憶手段の処理が容易になるだけでな
く、賞球検出手段の検出結果を現時点で行っている排出
動作にフィードバックする必要なしに高速な排出処理が
行えるので、賞球検出手段の検出結果を参照しながら排
出動作を途中で変更(動作停止や動作延長など)する方
法と比較して、遊技球の排出制御の効率が向上する。
【0013】第3、第4の発明では、賞球排出中または
貸球排出中に排出禁止のコマンドを受信した場合、現在
の賞球排出、貸球排出を完了してから、排出機構の球の
排出禁止状態へ移行するので、排出機構の制御を容易に
行え、また球の排出途中で排出機構の駆動部が停止する
ことによって排出機構の位置が不安定になるといったこ
とを回避でき、したがって球の排出禁止状態が解除され
た場合に、次の賞球排出、貸球排出を的確かつスムーズ
に行える。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態について説明する。
【0015】図1は遊技機(パチンコ遊技機)1にカー
ド球貸ユニット2を併設したCR機を示す。遊技機1の
前面枠3は本体枠(外枠)4にヒンジ5を介して開閉回
動可能に組付けられ、遊技盤6は前面枠3の裏面に取り
付けられた収納フレームに収装される。
【0016】遊技盤6の表面には、表示装置8、大入賞
口を内部に備えた変動入賞装置10、一般入賞口11〜
15、始動口16が配設された遊技領域が形成される。
前面枠3の前面には、遊技盤6の前面を覆うカバーガラ
ス18が取り付けられる。
【0017】前面枠3の下部の開閉パネル20には遊技
球を打球発射装置に供給する上皿21が、固定パネル2
2には下皿23、打球発射装置の操作部24等がそれぞ
れ配設される。
【0018】カバーガラス18の枠の上部には、第1報
知ランプ31、第2報知ランプ32が設けられる。これ
ら第1、第2の報知ランプ31、32は、点灯により異
常状態の発生を報知するものである。
【0019】カード球貸ユニット2には、前面のカード
挿入部25に挿入されたカード(プリペイドカード等)
のデータの読込、書込等を行うカードリーダ/ライタと
球貸制御装置が内蔵され、カード球貸ユニット用の操作
パネル26は遊技機1の上皿21の外面に形成される。
【0020】カード球貸ユニット用の操作パネル26に
は、カードの残高を表示するカード残高表示部27と、
球貸しを指令する球貸しスイッチ28と、カードの返却
を指令するカード返却スイッチ30等が設けられる。
【0021】図2は遊技機1ならびにカード球貸ユニッ
ト2の裏側を示すもので、遊技盤6の裏面側には、大入
賞口、一般入賞口11〜15、始動口16に入賞した入
賞球を案内する入賞球集合カバー(図示しない)、表示
装置8を制御する表示制御装置150、遊技盤6ならび
に前面枠3の装飾用のランプ等を制御する装飾制御装置
200、スピーカーからの音出力を制御する音制御装置
250、電源供給装置300、遊技盤用外部端子41等
が取り付けられる。
【0022】前面枠3の収納フレームの裏面側には、裏
機構盤35が取り付けられる。この裏機構盤35の中央
部には、遊技盤6の裏面側の各装置(表示制御装置15
0、装飾制御装置200、音制御装置250等)を点検
するための開口窓部33が設けられている。
【0023】裏機構盤35の上部には、遊技球を貯留す
る球貯留タンク36、球貯留タンク36の球を樋ユニッ
ト部(半端センサユニット)38に導くシュート37が
取り付けられる。シュート37ならびに樋ユニット部3
8は2条の流路に形成される。樋ユニット部38には、
シュート37の球切れ状態を検出するための半端球検出
センサ45(図5参照)が設けられる。
【0024】裏機構盤35の上部右側には、ターミナル
基板42が備えられる。このターミナル基板42に設け
られた枠用外部出力端子42Aは、管理装置(遊技店に
おいて複数の遊技機1を管理するホストコンピュータ)
への外部信号線が接続され、また外部(遊技店の島設
備)からの電源供給線が接続されるものである。
【0025】裏機構盤35の開口窓部33の右側には、
樋ユニット部38の球を遊技機前面側の上皿21、下皿
23に払い出す排出装置(排出ユニット600および流
路切換ユニット700)が取り付けられる。排出装置の
下流の排出樋には、オーバーフロー流路(上皿21と下
皿23とを結ぶ流路)のオーバーフロー状態を検出する
ためのオーバーフローセンサ46(図5参照)が設けら
れる。
【0026】裏機構盤35の下部には、遊技を統括的に
制御する遊技制御装置100、排出ユニット600を制
御する排出制御装置400、打球発射装置500を制御
する発射制御装置550、カード球貸ユニット用中継基
板43等が取り付けられる。
【0027】カード球貸ユニット2のカード挿入部25
にカードを挿入して、カード球貸ユニット用の操作パネ
ル26の球貸しスイッチ28を押すと、カード球貸ユニ
ット2から排出制御装置400に球貸し要求が出され、
排出制御装置400により排出ユニット600が駆動さ
れ、排出装置から所定数の貸球が上皿21等に払い出さ
れる。
【0028】また、打球発射装置500より遊技領域に
発射された球が一般入賞口11〜15、始動口16、大
入賞口に入賞すると、遊技制御装置100から賞球制御
指令が排出制御装置400に送られ、排出制御装置40
0により排出ユニット600が駆動され、排出装置から
所定数の賞球が上皿21等に払い出される。
【0029】図3、図4には、排出ユニット600およ
び流路切換ユニット700からなる排出関連ユニットを
詳細に示す。
【0030】なお、排出ユニット600および流路切換
ユニット700は、2系統の球流路(球流路602、お
よび導入路702から排出路705に至る遊技球流路)
により遊技球排出を行うものであるが、図3、図4に
は、そのうち1系統を断面図で示し、以下の説明ではこ
の1系統について代表して説明をする。なお、他の1系
統は、図3、図4の紙面奥側に並列に設けられている。
また、球流路を2系統設けたのは、遊技球を効率的に排
出するためで、賞球と貸球の区別とは関係しない。
【0031】図示されるように、排出ユニット600と
流路切換ユニット700は、上下に一体に組み付けられ
て、排出関連ユニットを構成している。
【0032】排出ユニット600は、遊技球の排出機構
であって、ケーシング601、球送出部610、排出用
パルスモータ620、ストッパ機構630等から構成さ
れる。
【0033】透明なケーシング601には、球流路60
2が形成されている。上方の樋ユニット部38からの遊
技球は、球入口603から球流路602に導入され、球
出口604から下方の流路切換ユニット700に排出さ
れる。
【0034】球送出部610は、球流路602に臨むよ
うに設けられる。この球送出部610には、スプロケッ
ト(切り欠き円盤)611、612と従動歯車(図示せ
ず)が、ケーシング601内に軸支された同一の回転軸
613に固定されて備えられ、同期回動するようになっ
ている。なお、スプロケット612は、図3、図4には
流路が図示されない側の系統のスプロケットであって、
図示されないもう一つの球流路602に臨むように配設
されている。
【0035】スプロケット611、612外周の歯の間
の部分は、等間隔に並ぶ複数(実施の形態では8個)の
球受部614となっており、これらの球受部614の一
部が、球流路602に臨んでいる。これにより、球流路
602を通過する遊技球は、一つの球受部614に一球
ずつ保持されるようにして、スプロケット611、61
2の回転動作とともに順次送り出される。したがって、
排出ユニット600からは、スプロケット611、61
2の動作量(回転量)に比例した個数の遊技球が排出さ
れることになる。
【0036】なお、2つの系統のスプロケット611、
612は、互いに球受部614の1/2個分だけ位相が
ずれた状態で、回転軸613に固定されている。これに
より、スプロケット611、612からの遊技球の送り
出しは各系統から交互になされ、排出ユニット600か
らの遊技球排出を迅速かつスムーズに行うことができ
る。
【0037】排出用パルスモータ620の回転軸には、
図示されない原動歯車と、ストッパ機構630の回動規
制歯車631とが固定されている。この原動歯車と球送
出部610の従動歯車の間には、伝達歯車622が配設
される。これにより、従動歯車とスプロケット611、
612は、排出用パルスモータ620により一体に回転
駆動される。
【0038】ストッパ機構630は、排出用パルスモー
タ620の回転を規制するもので、回動規制歯車63
1、ストッパ部材633、リターンスプリング635、
ストッパソレノイド636等から構成される。
【0039】回動規制歯車631の外周には、上述した
スプロケット611外周の球受部614と同数のラチェ
ット歯632が、等間隔に形成されている。これらのラ
チェット歯632に、ストッパ部材(フラッパ)633
が係合することにより、回動規制歯車631の回動(図
4における時計回りの回動)が禁止される。なお、回動
規制歯車631とストッパ部材633はラチェット機構
を構成しており、係合時でも逆回転(図4における反時
計回りの回動)は許容される。
【0040】ストッパ部材633は、掛止部634に上
端側が揺動可能に支持され、揺動によりラチェット歯6
32に係脱可能となっているもので、常態ではリターン
スプリング635に付勢されてラチェット歯632に係
合している。
【0041】これに対して、ストッパソレノイド636
に通電すると、ストッパ部材633は、ストッパソレノ
イド636側に吸着され、リターンスプリング635に
抗して後退する。これにより、ストッパ部材633と回
動規制歯車631の係合が解除され、排出用パルスモー
タ620が回動可能となる。
【0042】このようにストッパ機構630を備えるこ
とにより、排出用パルスモータ620が回転の慣性や遊
技球の重みで余分に回転してしまうことを防止でき、ス
プロケット611の回転量を排出制御装置400によっ
て正確に制御できる。
【0043】流路切換ユニット700は、ケーシング7
01に、導入路702から排出路705に至る遊技球流
路を備えている。導入路702は、排出ユニット600
の球流路602の下端に(それぞれの系統毎に)連結し
ている。
【0044】遊技球流路は、賞球としての遊技球が導入
される賞球流路703と、貸球としての遊技球が導入さ
れる貸球流路704に分岐する。賞球流路703、貸球
流路704には、それぞれ賞球検出センサ713、貸球
検出センサ714が備えられ、通過した遊技球の数を流
路毎にカウントできるようになっている。
【0045】賞球流路703と貸球流路704の分岐部
には、流路切換弁720が設けられる。流路切換弁72
0は、回動軸721の回りで回動して、賞球流路703
と貸球流路704の入口を選択的に閉鎖するものであ
る。
【0046】流路切換弁720は、流路切換ソレノイド
(装置)730のプランジャ731に、連係部材72
2、723を介して連係している。
【0047】この流路切換ソレノイド730は、ラッチ
ングタイプのものであり、通電方向の切り換えによりプ
ランジャ731の位置が選択的に変更されるとともに、
通電OFF後にはその時点でのプランジャ731の位置
が保持されるものである。
【0048】詳しく説明すると、プランジャ731は外
周に固定された永久磁石732により磁化されていると
ともに、プランジャ731外周にはソレノイド733が
配設されており、このソレノイド733への通電方向の
切り換えにより、上方または下方に駆動される。また、
プランジャ731の上下にはそれぞれ金属製の固定部材
734、固定板735が備えられ、プランジャ731が
上方に駆動された場合にはその上端部が磁力により固定
部材734に接着し、プランジャ731が下方に駆動さ
れた場合にはその下端部が磁力により固定板735に接
着する。したがって、ソレノイド733への通電をOF
Fした場合でも、プランジャ731の位置は、固定部材
734または固定板735に接着した位置に保たれる。
【0049】連係部材723は軸724に軸支されたも
ので、一端はプランジャ731の下端と接続部材725
を介して連係し、他端は連係部材722に歯合してい
る。連係部材722は、流路切換弁720の回転軸72
1に固定されたもので、流路切換弁720と一体に回動
する。なお、連係部材722は保持スプリング725に
より付勢され、流路切換弁720にぐらつきが生じない
ようにされている。
【0050】このような構成により、流路切換弁720
の弁位置は、ソレノイド733への通電によるプランジ
ャ731の上下動とともに切り換えられるとともに、ソ
レノイド733への通電OFF後にも、通電直前の位置
が保持される。
【0051】すなわち、図3に示すように、ソレノイド
733への通電によりプランジャ731を下方に駆動す
ると、連係部材723は反時計回りに、連係部材722
は時計回りにそれぞれ回動し、流路切換弁720は貸球
流路704を閉鎖して賞球流路703を開放する弁位置
に切り換わる。この結果、導入路702に導入された遊
技球は、総て賞球流路703に流れ込み、賞球検出セン
サ713により検出される。また、この状態でソレノイ
ド733への通電をOFFとしても、プランジャ731
は固定板735と接着した位置に保持されるから、流路
切換弁720もそのまま賞球流路703開放の弁位置を
保持する。
【0052】一方、図4に示すように、ソレノイド73
3への通電によりプランジャ731を上方に駆動する
と、連係部材723は時計回りに、連係部材722は反
時計回りにそれぞれ回動し、流路切換弁720は賞球流
路703を閉鎖して貸球流路704を開放する弁位置に
切り換わる。この結果、導入路702に導入された遊技
球は、総て貸球流路704に流れ込み、貸球検出センサ
714により検出される。また、この状態でソレノイド
733への通電をOFFとしても、プランジャ731は
固定部材734と接着した位置に保持されるから、流路
切換弁720もそのまま貸球流路704開放の弁位置を
保持する。
【0053】賞球流路703と貸球流路704は下流の
排出路705において合流する。遊技球はこの排出路7
05から下方に排出され、上皿21に至る。
【0054】なお、中継基板740は、賞球検出センサ
713による検出信号の排出制御装置400および遊技
制御装置100への送信、貸球検出センサ714による
検出信号の排出制御装置400への送信を中継するもの
である。
【0055】なお、流路切換弁720は、本実施の形態
のようなラッチングタイプのものとは限られず、例え
ば、流路切換ソレノイド730にリターンスプリングを
備えることにより、流路切換ソレノイド730への非通
電状態では一方の弁位置(例えば賞球流路703を開放
する弁位置)に固定され、通電により他方の弁位置に切
り換えられるものとしてもよい。
【0056】図5は、遊技機1の制御系の一部を示すブ
ロック構成図である。
【0057】図示されるように、遊技制御装置100
は、CPU101、ROM102、RAM103、イン
ターフェイス104等から構成されるもので、排出制御
装置400等の各種制御装置(表示制御装置150、装
飾制御装置200、音制御装置250は図示を省略す
る)に制御指令を送信して、遊技を統括的に制御する主
制御装置である。
【0058】CPU101は遊技制御装置100による
制御(遊技制御)を司るIC、ROM102は遊技制御
のための不変の情報(各種プログラム、各種定数等)を
記憶している記憶手段である。また、RAM103は、
遊技制御時にワークエリアとして利用される記憶手段で
あり、バックアップエリアと制御エリアとから構成され
る。ここで、バックアップエリアは、停電時にもデータ
内容がバックアップされ、停電からの再開時にも原則と
してデータ内容が初期化されないエリアで、チェックデ
ータの他、後述する送信準備カウンタ、確認カウンタ、
カウントバッファの値等、停電後にも保存されるべきデ
ータが記憶されている。また、制御エリアは、バックア
ップエリア以外の領域で、各種タイマ値等が記憶されて
いる。
【0059】遊技制御装置100には、各種入賞口(一
般入賞口11〜15、始動口16、大入賞口等)毎に設
けられて遊技球入賞を検出する入賞検出センサ群50か
らの検出信号が入力される。遊技制御装置100は、こ
れらの入賞検出に基づいて、大当たりの抽選等を行うと
ともに、各種制御装置や、変動入賞装置10等の各種装
置を制御する。各種入賞口への入賞があると、その入賞
口の種類に対応した賞球排出を行うように、排出制御装
置400に賞球制御指令(賞球コマンド)を送信する。
また、遊技制御装置100には、半端球検出センサ4
5、オーバーフローセンサ46からの検出信号が入力さ
れる。そして、遊技制御装置100は、これらの検出信
号に基づき、シュート37が球切れ状態かどうか、オー
バーフロー流路がオーバーフロー状態かどうかの監視を
行い、シュート37が球切れ状態となると、シュート球
切れの異常発生指令(シュート球切れ発生エラーコマン
ド)を、オーバーフロー流路がオーバーフロー状態とな
ると、オーバーフローの異常発生指令(オーバーフロー
発生エラーコマンド)を排出制御装置400等の各種制
御装置(表示制御装置150、装飾制御装置200、音
制御装置250)へ送信する。
【0060】図6に賞球コマンド、エラーコマンドの例
を示す。これらのコマンドのデータフォーマットにて、
上位4ビットが識別コード、下位4ビットがコード別デ
ータで、識別コードは賞球の払い出し指定と異常に関す
るステータス情報指定となっており、それらは反転した
2値データである。各種入賞口への入賞に対する賞球数
は、入賞口の種類によって異ならせてあり、例えば大入
賞口の入賞に対しては最大の15個に、一般入賞口11
〜15の入賞に対しては10個に、始動口16の入賞に
対しては7個に設定している。したがって、大入賞口へ
入賞した場合、賞球コマンド「0FH」を、一般入賞口
11〜15へ入賞した場合、賞球コマンド「0AH」
を、始動口16へ入賞した場合、賞球コマンド「07
H」を送信する。また、シュート37が球切れ状態とな
るとシュート球切れ発生エラーコマンド「F0H」を、
オーバーフロー流路がオーバーフロー状態となるとオー
バーフロー発生エラーコマンド「F2H」を送信する。
なお、シュート37の球切れ状態が解消されるとシュー
ト球切れ解除コマンド「F1H」を、オーバーフロー流
路のオーバーフロー状態が解消されるとオーバーフロー
解除コマンド「F3H」を送信する。ただし、コマンド
の送信条件が複数件成立した場合には、予め決められた
優先順位にしたがって送信が行われる。その優先順位
は、高い方から順に、シュート球切れに関するコマンド
(F0H,F1H)、オーバーフローに関するコマンド
(F2H,F3H)、払い出しコマンド(01H〜0F
H)となっており、払い出しコマンドは賞球数の大きい
方が順位が高くなっている。
【0061】なお、遊技制御装置100と各種制御装置
(表示制御装置150、装飾制御装置200、音制御装
置250、排出制御装置400)との通信形態は、遊技
制御装置100から各種制御装置への単方向通信となっ
ている。これにより、遊技制御装置100に各種制御装
置との接続線を通じて不正な信号が入力されないように
でき、遊技の信頼性を高めることができる。
【0062】また、遊技制御装置100には、賞球検出
センサ713による検出信号が、中継基板740を介し
て入力される。そして、遊技制御装置100は、所定の
送信単位数(例えば10個)の賞球排出が検出される度
に、賞球排出確認信号を、枠用外部出力端子42Aを介
して、管理装置(遊技店において複数の遊技機1を管理
するホストコンピュータ)に向けて送信する。
【0063】排出制御装置400は、CPU401、R
OM402,RAM403、インターフェイス404、
ドライブ回路等から構成される。
【0064】CPU401は排出制御装置400による
各種制御を司るIC、ROM402はこれらの制御のた
めの不変の情報(各種プログラム、各種定数等)を記憶
している記憶手段である。また、RAM403は、制御
時にワークエリアとして利用される記憶手段であり、停
電時にもデータ内容がバックアップされるバックアップ
エリアと、それ以外の制御エリアとから構成される。バ
ックアップエリアには、チェックデータの他、後述する
排出カウンタ、貯留カウンタの値等が記憶されている。
また、制御エリアには、各種タイマ値等が記憶されてい
る。
【0065】排出制御装置400は、排出関連の制御を
行う制御装置であり、遊技制御装置100からの賞球制
御指令またはカード球貸ユニット2からの貸球制御指令
に基づいて、ドライブ回路により、排出ユニット600
(排出用パルスモータ620およびストッパソレノイド
636)および流路切換ユニット700(流路切換ソレ
ノイド730)を駆動し、賞球または貸球の排出を行わ
せる。
【0066】詳しく説明すると、排出制御装置400
は、賞球制御指令を受けると、この制御指令に含まれて
いる排出要求数(賞球数)を、RAM403の貯留カウ
ンタに累積記憶する。なお、この貯留カウンタの形態と
しては、指令された排出要求数自体を積算して記憶する
ものや、排出要求数の種類(個数)毎に指令された件数
を積算して記憶するもの等がある。
【0067】このようにして貯留カウンタに記憶がある
場合、排出制御装置400は、貯留カウンタに記憶され
ている排出要求数を排出カウンタに順次設定するととも
に、流路切換ソレノイド730(ソレノイド733)に
賞球流路703開放方向の通電をし、流路切換弁720
を賞球流路703開放側の弁位置とする。そして、排出
カウンタに設定された値を排出するように、排出用パル
スモータ620にパルス送信を行って、賞球排出を行わ
せる(後述の図8のフローチャート参照)。
【0068】また、貸球制御指令があった場合には、貸
球排出数を排出カウンタに設定するとともに、流路切換
ソレノイド730(ソレノイド733)に貸球流路70
4開放方向の通電をし、流路切換弁720を貸球流路7
04開放側の弁位置とした後、排出用パルスモータ62
0に排出カウンタへの設定分のパルス送信を行って、貸
球排出を行わせる。
【0069】このように排出された遊技球数は、賞球検
出センサ713または貸球排出センサ714により検出
され、中継基板740を介して、排出制御装置400に
入力される。これにより、検出分の貯留カウンタ値およ
び排出カウンタ値はクリアされる。
【0070】また、排出制御装置400は、所定の単位
貸球数(例えば、貸球の払出単位である25個)の貸球
排出が検出される度に、枠用外部出力端子42Aを介し
て、管理装置に貸球排出確認信号を送信する。
【0071】なお、排出制御装置400は、異常発生時
に第2報知ランプ32を点灯させ、異常報知を行えるよ
うになっている。また、図示しないが、第1報知ランプ
31(図1参照)は、遊技制御装置100からの指令を
受けた装飾制御装置200により制御される。
【0072】電源供給装置300は、遊技機の各種装置
に電源を供給する装置であって、電源回路301、停電
監視回路302、バックアップコンデンサ303等から
構成される。
【0073】停電監視回路302は、電源供給装置30
0の所定の電圧降下を監視することにより、停電発生を
検出するものである。この停電監視回路302からは、
遊技制御装置100のCPU101、排出制御装置40
0のCPU401等に停電検出信号の送信がなされ、C
PU101およびCPU401においては所定の停電割
込処理が実行されることになる。バックアップコンデン
サ303は、停電発生時に、遊技制御装置100のRA
M103および排出制御装置400のRAM403にバ
ックアップ電源を供給するものである。
【0074】図7は、遊技制御装置100における排出
関連処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0075】電源投入されると、まずステップS1にお
いて初期化処理が実行され、RAM101のクリア、異
常対応処理(ステップS9参照)の解除等の処理がなさ
れる。このRAM101のクリアにおいては、制御エリ
アのみがクリアされ、チェックデータに異常が発見され
ない限り、バックアップエリアのクリアはなされない。
【0076】ステップS2では、タイマ割込が発生した
か否かの判定がなされ、タイマ割込が発生したところで
ステップS3に進む。これにより、ステップS3以下の
処理は、所定のタイマ割込時間毎に繰り返されることに
なる。
【0077】ステップS3では、各種入賞口(一般入賞
口11〜15、始動口16、大入賞口等)への入賞が入
賞検出センサ群50により検出されたか否かの判定がな
され、入賞検出があればステップS4に進み、入賞検出
がなければステップS5に進む。
【0078】ステップS4では、送信準備カウンタを更
新し、ステップS5に進む。ここで、送信準備カウンタ
とは、入賞口の種類毎に入賞検出された数をカウントし
て記憶しているもので、例えば「15個賞球」、「10
個賞球」、「7個賞球」のカウンタが備えられており、
ステップS3における入賞検出の確認にしたがって、ス
テップS4で該当するカウンタの加算更新がなされる。
送信準備カウンタにカウントされている記憶に基づい
て、排出制御装置400に向けて賞球制御指令が送信さ
れ、送信分の記憶は送信準備カウンタから削除される
(ステップS11〜ステップS13参照)。この場合、
賞球制御指令に含まれる排出要求数は、例えば、大入賞
口ならば15個、一般入賞口11〜15ならば10個、
始動口16ならば7個となっている。
【0079】ステップS5では、賞球検出センサ713
により賞球検出があったか否かの判定を行い、賞球排出
の検出があればステップS6に進み、検出が無ければス
テップS10に進む。
【0080】ステップS6では、ステップS5での賞球
排出の検出に対応して、確認カウンタを減算更新(−1
更新)する。ここで、確認カウンタとは、賞球制御指令
として送信された排出要求数を累積記憶しておくもので
ある(ステップS13参照)。
【0081】ステップS7では、ステップS5での賞球
排出の検出に対応して、カウントバッファを加算更新
(+1更新)する。ここで、カウントバッファとは、確
認された賞球排出を累積記憶しておくもので、このカウ
ントバッファ値に基づいて賞球排出確認信号が送信され
ることになる(ステップS15〜ステップS18参
照)。
【0082】ステップS8では、確認カウンタが0より
小さくなっているか否かを確認し、確認カウンタ値<0
でなければステップS10に進み、確認カウンタ値<0
であればステップS9で異常対応処理を開始してから、
ステップS10に進む。なお、異常対応処理としては、 (1)装飾制御装置200へのコマンド送信により第1
報知ランプ31を点灯させて異常報知する処理 (2)排出制御装置400へのコマンド送信により遊技
球排出を禁止する処理 等が適宜選択されて実行される。また、異常対応処理が
開始されても、この遊技制御装置の処理自体は続行さ
れ、後述するように、賞球排出確認信号の送信がなされ
る(ステップS10〜ステップS18)。
【0083】ステップS10では、送信準備カウンタ
に、対応する賞球排出指令が送信されていない記憶(未
送信分の記憶)があるか否かの判定がなされ、未送信分
があればステップS11に進み、無ければステップS1
4に進む。この場合、例えば「15個賞球」、「10個
賞球」、「7個賞球」のカウンタのいずれかに1以上の
カウントがあれば、未送信分があると判断される。
【0084】ステップS11では、送信準備カウンタの
未送信分の記憶に基づいて、賞球制御指令を送信する。
ステップS12では、ステップS11で送信された賞球
制御指令に対応する送信準備カウンタの記憶を減算更新
する。ステップS13では、ステップS11で賞球制御
指令として送信された排出要求数を、確認カウンタに加
算する。具体的には、例えば「15個賞球」のカウンタ
が「3」であれば、排出要求数「15」を含む賞球制御
指令(「0FH」)を送信し(ステップS11)、この
「15個賞球」のカウンタを1減算し(ステップS1
2)、確認カウンタに「15」を加算する(ステップS
13)。「10個賞球」、「7個賞球」のカウンタにカ
ウントがある場合にも同様の処理が行われる。
【0085】ステップS14では、賞球排出確認信号が
出力中であるか否かの判定がなされ、出力中でなければ
ステップS15に進み、出力中であればステップS18
に進む(なお、賞球排出確認信号が出力中であるか否か
の判定基準については、ステップS18の説明参照)。
【0086】ステップS15では、カウントバッファ値
が送信単位数M以上であるか否かの判定がなされ、送信
単位数M以上であればステップS16に進み、送信単位
数Mより小さければステップS2に戻る。ステップS1
6では、カウントバッファから送信単位数Mを減算更新
する。ステップS17では、賞球排出確認信号の出力を
開始して、ステップS18に進む。これにより、送信単
位数Mの賞球排出がなされる毎に、賞球排出確認信号が
出力されることになる。
【0087】ステップS18では、賞球排出確認信号の
出力信号のコントロールを行い、ステップS2に戻る。
詳しく説明すると、一つの賞球排出確認信号に当たって
は、所定のパルス幅時間(例えば100ms)にわたっ
て賞球排出確認信号をONとし、その後、所定のインタ
ーバル時間(例えば100ms)にわたって賞球排出確
認信号をOFFとする。ここで、インターバル時間は、
賞球排出確認信号が連続して送信された場合でも、受信
側でその個数を正確にカウントできるように設けられる
ものである。このステップS18の出力信号のコントロ
ール処理では、パルス幅時間およびインターバル時間を
カウントするタイマにより、上述のような賞球排出確認
信号の送信処理が正しく実行されるように、出力信号を
コントロールすることになる。なお、上述したステップ
S14における賞球排出確認信号が出力中であるか否か
の判定においては、パルス幅時間の開始からインターバ
ル時間の終了までが、ステップS14でいう賞球排出確
認信号の出力中に当たる。
【0088】図8、図9は、排出制御装置400におけ
る排出制御メイン処理、通信割込処理の処理手順を示す
フローチャートである。
【0089】図8に示すように、電源投入されると、ま
ずステップS31において初期化処理が実行され、RA
M403のクリア等の処理がなされる。なお、このRA
M403のクリアにおいては、制御エリアのみがクリア
され、チェックデータに異常が発見されない限り、バッ
クアップエリアのクリアはなされない。そして、初期化
処理後、後述するステップS32〜ステップS48の処
理を繰り返す。
【0090】遊技制御装置100からの通信割込がある
と、図9の処理が実行され、ステップS51において遊
技制御装置100からの指令のステータスが賞球から異
常に関するものに変わったかが判定され、賞球制御指令
であれば、ステップS52に進み、異常に関するもので
あれば、ステップS53に進む。
【0091】ステップS52では、賞球制御指令に含ま
れている排出要求数を、RAM403の貯留カウンタへ
加算更新する。
【0092】ステップS53では、ステータスの内容に
よってステップS54〜ステップS57に分岐する。こ
の場合、オーバーフロー発生エラーコマンドであれば、
ステップS54へ分岐してオーバーフロー発生フラグを
セットし、オーバーフロー解除コマンドであれば、ステ
ップS55へ分岐してオーバーフロー発生フラグをクリ
アし、シュート球切れ発生エラーコマンドであれば、ス
テップS56へ分岐してシュート球切れ発生フラグをセ
ットし、シュート球切れ解除コマンドであれば、ステッ
プS57へ分岐してシュート球切れ発生フラグをクリア
する。
【0093】ステップS54〜ステップS57の処理が
終了したらステップS58へ分岐する。ここでは、オー
バーフロー発生フラグとシュート球切れ発生フラグの双
方がクリアされている場合に限って排出可能フラグがセ
ットされ、その他の場合には排出可能フラグはクリアさ
れる。
【0094】図8のステップS32では、排出可能フラ
グがセットされているか否かの判定がなされ、排出可能
フラグがセットされていればステップS33に進み、排
出可能フラグがクリアされていれば球の排出を禁止する
ため、排出可能フラグがセットされるまで(オーバーフ
ロー状態であればオーバーフロー状態が解除されるま
で、シュート球切れ状態あればシュート球切れ状態が解
除されるまで)待つ。
【0095】ステップS33では、貸球要求(カード球
貸ユニット2からの貸球制御指令)があったか否かの判
定がなされ、貸球要求がなければステップS34に進
み、ステップS34〜ステップS40の賞球排出処理を
実行する。一方、貸球要求があればステップS41に進
み、ステップS41〜ステップS47の貸球排出処理を
実行する。
【0096】ステップS34では、貯留カウンタに残数
(賞球排出要求数の蓄積)があるか否か(貯留カウンタ
値>0であるか否か)の判定がなされ、残数がなければ
ステップS32に戻り、残数があればステップS35に
進む。
【0097】ステップS35では、流路切換弁720を
賞球流路703開放側に設定する。
【0098】ステップS36では、貯留カウンタ値が規
定排出数Sより大きいか否かの判定がなされる。ここ
で、規定排出数Sは、一つの入賞に対して払い出される
べき賞球数(排出要求数)の最大値と等しく、つまり大
入賞口への入賞に対応する15個と等しく設定され、賞
球排出確認信号の送信のための送信単位数M(10)以
上となっている。
【0099】貯留カウンタ値≧SであればステップS3
7に進み、排出カウンタに規定排出数Sを設定して、ス
テップS39に進む。貯留カウンタに規定排出数S以上
の蓄積がある限り、排出カウンタへは規定排出数Sが設
定され、これが排出目標数となる。
【0100】貯留カウンタ値≧SでなければステップS
38に進み、排出カウンタにその貯留カウンタ値を設定
して、ステップS39に進む。貯留カウンタに規定排出
数Sの蓄積がないときは、排出カウンタへは規定排出数
Sよりも少ない貯留カウンタ値が設定され、これが排出
目標数となる。
【0101】ステップS39では、排出用パルスモータ
620が排出カウンタに設定されている排出目標数の排
出に必要なだけ動作するように、排出目標数に対応する
数のパルスを送信して、排出用パルスモータ620の動
作を制御する。続くステップS40では、所定の排出球
通過ディレイ時間(排出球が排出ユニット600の排出
部から流路切換ユニット700の検出部に至るまで時間
がかかることから、これを見込んだ余裕時間)の間、遊
技球排出を待つ。そして、これらステップS39、ステ
ップS40の処理の間に、賞球検出センサ713によっ
て検出された賞球排出数を、貯留カウンタ値から減算す
る。排出球通過ディレイ時間が経過したら、ステップS
32に戻る。
【0102】このように、貯留カウンタ値に基づき賞球
排出を行うが、ステップS39からステップS40へ至
るまでの排出動作を実行している途中で、遊技制御装置
100からの通信割込によって排出可能フラグがクリア
された場合であっても、ステップS32へ至るまでは排
出可能フラグは参照されないので、排出動作が完了して
からステップS32の判定を基に球の排出が禁止される
ようになっている。
【0103】また、貯留カウンタ値が規定排出数S未満
であり、排出カウンタにその貯留カウンタ値を設定して
ステップS39からステップS40へ至るまでの排出動
作を実行している途中で遊技制御装置100からの通信
割込によって貯留カウンタ値が加算更新された場合で
も、ステップS39〜S40が終了して再度ステップS
36へ至るまで、即ち、設定した分の排出動作が完了す
るまでは排出カウンタへの新たな設定は行われないの
で、その加算更新分は次回以降の排出動作にて処理され
るようになっている。
【0104】一方、ステップS33にて貸球要求があれ
ば、ステップS41にて排出カウンタに単位貸球数K
(例えば25個)を設定する。
【0105】ステップS42では、流路切換弁720を
貸球流路704開放側に設定する。
【0106】ステップS43では、排出用パルスモータ
620が排出カウンタ値の排出に必要なだけ動作するよ
うに、排出カウンタ値に対応する数のパルスを送信し
て、排出用パルスモータ620の動作を制御する。続く
ステップS44では、所定の排出球通過ディレイ時間
(排出球が排出ユニット600の排出部から流路切換ユ
ニット700の検出部に至るまで時間がかかることか
ら、これを見込んだ余裕時間)の間、遊技球排出を待
つ。そして、これらステップS43、ステップS44の
処理の間に、貸球検出センサ714によって検出された
貸球の排出数を、排出カウンタから減算する。
【0107】ステップS45では、排出カウンタに残数
があるか否か(排出カウンタ値>0であるか否か)の判
定がなされ、排出カウンタに残数があれば、ステップS
47で排出可能フラグがセットされているか否かを見
る。排出可能フラグがセットされていれば、ステップS
42に戻って残数分の貸球排出を行い、排出可能フラグ
がクリアされていればセットされるまで待って、セット
後、ステップS42に戻って残数分の貸球排出を行う。
即ち、排出可能フラグがクリアされていれば球の排出を
禁止するが、排出動作に相当するステップS41〜ステ
ップS47の処理中に排出可能フラグがクリアされた場
合は、この排出動作をすべて完了してステップS32へ
至ってから球の排出を禁止するようにしている。
【0108】排出カウンタに残数がなければ、流路切換
弁720を賞球流路703開放側に設定して、ステップ
S32に戻る。このように、貸球排出があった場合に
は、目標数の排出が完了してからでないと、賞球排出を
行わない。
【0109】このように、遊技制御装置100からの賞
球制御指令に含まれる排出要求数を貯留カウンタに累積
記憶して、貯留カウンタの累積記憶数が規定排出数Sよ
り少なくならない限り、排出目標数に規定排出数Sずつ
設定して、賞球を排出する一方、貯留カウンタの累積記
憶数が規定排出数Sより少なくなったときに、その貯留
カウンタの値を排出目標数に設定して、賞球を排出する
ので、入賞数が多い場合に、賞球排出を高速に行える。
【0110】また、貯留カウンタの累積記憶数が規定排
出数Sより少なく、貯留カウンタの値を排出目標数に設
定して排出動作を行っている際に、遊技制御装置100
から新たな賞球制御指令があった場合は、現在の排出動
作を完了してから、新たな排出要求数を次回以降の賞球
排出分として処理するので、例えば、現在の排出目標数
に新たな排出要求数を加算してその増加分の排出動作を
延長するような方法(例として、排出目標数が「10」
となる排出動作を行っている最中に排出要求数が「7」
となる賞球制御指令を受信した場合に、排出目標数を
「17」に更新して排出用パルスモータ620へ送信す
るパルス数を、当初よりも増加させるような制御方法)
と比較して、排出制御ならびに排出ユニット600の動
作が複雑になることがなく、排出ユニット600の安定
した動作を確保できると共に、賞球排出を確実に行え
る。
【0111】一方、賞球検出センサ713によって検出
された賞球排出数を、排出カウンタからは減算せず、直
接貯留カウンタから減算するため、貯留カウンタならび
に排出カウンタの処理が容易になるだけでなく、賞球検
出センサ713の検出結果を現時点で行っている排出用
パルスモータ620の動作にフィードバックする必要な
しに高速な排出処理が行えるので、賞球検出センサ71
3での計数値を見ながら排出用パルスモータ620へ送
信するパルス数を変更するような方法と比較して、遊技
球の排出制御の効率が向上する。
【0112】また、オーバーフロー流路のオーバーフロ
ー状態あるいはシュート37の球切れ状態が発生する
と、もちろん排出ユニット600の球の排出を禁止する
排出禁止状態にするが、賞球排出中もしくは貸球排出中
にオーバーフロー流路のオーバーフロー状態あるいはシ
ュート37の球切れ状態が発生したときは、現在の賞球
排出、貸球排出を完了してから、排出ユニット600の
球の排出禁止状態へ移行する。このため、排出ユニット
600の制御を容易に行え、また球の排出途中で排出用
パルスモータ620が停止することによって排出機構の
位置が不安定になるといったことを回避でき、したがっ
てオーバーフロー状態あるいはシュート球切れ状態が解
除された場合に、次の賞球排出、貸球排出を的確かつス
ムーズに行える。
【0113】また、1回の排出動作にて規定排出数S
(15個)を超える数の賞球が排出されることがないの
で、設計上、排出ユニット600からその規定排出数以
下(例えば、1個〜15個)の排出を正確に行えるよう
にテストすれば良いので、排出系の開発の効率化を図れ
る。
【0114】なお、今回開示された実施の形態は総ての
点で例示であって制限的なものではない。また、本発明
の範囲は、特許請求の範囲によって示されるもので、特
許請求の範囲内での総ての変更を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における遊技機を示す正面
図である。
【図2】同じく遊技機を示す裏面図である。
【図3】同じく排出関連ユニットを示す断面図である。
【図4】同じく排出関連ユニットを示す断面図である。
【図5】同じく制御系を示す構成図である。
【図6】同じく賞球コマンド、エラーコマンドの例を示
す表図である。
【図7】同じく遊技制御装置における処理を示すフロー
チャートである。
【図8】同じく排出制御メイン処理の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図9】同じく通信割込処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 遊技機 2 カード球貸ユニット 10 変動入賞装置 11〜15 一般入賞口 16 始動口 45 半端球検出センサ 46 オーバーフローセンサ 100 遊技制御装置 400 排出制御装置 600 排出ユニット 620 排出用パルスモータ 700 流路切換ユニット 713 賞球検出センサ 714 貸球検出センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技球が入賞可能な複数の入賞口と、 これらの入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球コ
    マンドを送信する賞球コマンド送信手段と、 この賞球コマンド送信手段より送信された賞球コマンド
    に基づく賞球数を累積記憶する賞球数累積記憶手段と、 この賞球数累積記憶手段の累積記憶数に基づき排出目標
    数を設定する排出目標数設定手段と、 この排出目標数の設定にしたがって遊技球の排出機構に
    排出動作を行わせる排出制御手段と、を備えた遊技機に
    おいて、 前記排出目標数設定手段は、前記賞球数累積記憶手段の
    累積記憶数が規定排出数以上となる条件を満たした場合
    には排出目標数に規定排出数の設定を行うと共に、前記
    条件を満たさない場合には排出目標数に規定排出数より
    も少ない排出数の設定を行うように構成され、 規定排出数よりも少ない排出目標数に対応する排出動作
    を行っている際に前記賞球コマンド送信手段からの新た
    な賞球コマンドを受信した場合であっても、現在の排出
    目標数に対応する排出動作を完了させてから、前記新た
    な賞球コマンドに基づく遊技球の排出動作を行うことを
    特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 設定された排出目標数にしたがって前記
    排出機構から排出された賞球を検出する賞球検出手段
    と、この賞球検出手段により検出された排出数を前記賞
    球数累積記憶手段から減算する減算手段とを備えること
    を特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 賞球の排出動作中に、排出禁止のコマン
    ドを受信した際には、現在の排出動作を完了してから、
    排出禁止状態へ移行するようになっていることを特徴と
    する請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 カード球貸ユニットからの貸球要求に基
    づき前記排出機構に排出動作を行わせる貸球排出制御手
    段を備え、貸球の排出動作中に、排出禁止のコマンドを
    受信した際には、現在の排出動作を完了してから、排出
    禁止状態へ移行するようになっていることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1つに記載の遊技機。
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