JP2002035334A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002035334A
JP2002035334A JP2000225204A JP2000225204A JP2002035334A JP 2002035334 A JP2002035334 A JP 2002035334A JP 2000225204 A JP2000225204 A JP 2000225204A JP 2000225204 A JP2000225204 A JP 2000225204A JP 2002035334 A JP2002035334 A JP 2002035334A
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Japan
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ball
discharge
game
prize ball
lending
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Sadao Ioki
定男 井置
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Sophia Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遊技球を排出する排出手段と、この排出手段か
ら排出された遊技球を検出する検出手段を備えた遊技機
において、検出手段によって正しく検出を行えなくなっ
た異常発生を的確に判定しうるものを提供する。 【解決手段】 排出ユニット600から排出された遊技
球を賞球検出センサ713、貸球検出センサ714で検
出するとともに、これらの検出センサによる遊技球検出
時間T2が、遊技球1球排出のためのパルス送信時間T
1以上となったときに、異常発生の判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技球を排出する
排出手段と、この排出手段から排出された遊技球を検出
する検出手段を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機には、遊技球を排出する排出手段
を備え、この排出手段から排出された遊技球を検出手段
によって検出し、カウントするものがある(例えばパチ
ンコ機)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな遊技機では、検出手段に故障が発生したり、排出さ
れた遊技球について球詰まりが生じたりすると、遊技球
検出を正しく行えない。例えば、検出手段であるセンサ
に断線が生じた場合には、これによって生じたセンサレ
ベルが遊技球検出を示していると誤認されてしまうこと
がある。また、球詰まりが生じた場合には、遊技球検出
のセンサレベルが検出のレベルで連続してしまう結果、
排出された遊技球数を正しくカウントできないことがあ
る。したがって、このような異常発生が発生したなら
ば、これを的確に判定し、対応処置をとる必要がある。
【0004】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、遊技球を排出する排出手段と、この排出
手段から排出された遊技球を検出する検出手段を備えた
遊技機において、検出手段によって正しく検出を行えな
くなった異常発生を的確に判定しうるものを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、遊技球
を排出する排出手段と、この排出手段から排出された遊
技球を検出する検出手段とを備えた遊技機において、前
記検出手段による遊技球の検出時間が前記排出手段の遊
技球1球排出分の排出時間以上となった場合に異常発生
と判定する異常判定手段を備えた。
【0006】第2の発明では、前記検出手段は、断線故
障が生じた場合に、遊技球を検出しているときと同じ検
出レベルを出力するようにした。
【0007】第3の発明では、前記排出手段から排出さ
れた遊技球を賞球であるか貸球であるかにしたがって賞
球流路または貸球流路に導くとともに、前記検出手段と
して賞球流路に設けられた賞球検出手段と、貸球流路に
設けられた貸球検出手段を備え、前記異常判定手段は、
前記賞球検出手段の検出時間が前記排出手段の遊技球1
球排出分の排出時間以上となった場合には賞球排出に関
する異常発生と判定し、前記貸球検出手段の検出時間が
前記排出手段の遊技球1球排出分の排出時間以上となっ
た場合には貸球排出に関する異常発生と判定する。
【0008】第4の発明では、賞球排出と貸球排出につ
いて前記異常判定手段が異常発生と判定した方の排出の
みを禁止する。
【0009】第5の発明では、前記異常判定手段は、電
源投入時に、異常判定のためのデータを初期化する。
【0010】
【発明の作用および効果】第1の発明では、検出手段に
よる遊技球の検出時間(例えば実施の形態における遊技
球検出時間T2)が、排出手段の遊技球1球排出分の排
出時間(遊技球1球分の排出をするために要する時間
(連続排出する場合の遊技球1球当たりの時間)であっ
て、例えば実施の形態では、パルスモータ620が遊技
球1球分の動作をするための時間、すなわち遊技球1球
分のパルス送信時間T1)以上となった場合に、異常判
定を行う。これにより、例えば球詰まりが発生して多数
の遊技球について検出時間が連続してしまった場合等、
遊技球検出を正しく行えない異常が発生した場合には、
検出手段による検出時間を監視するだけで、この異常発
生を的確に判定でき、適切な異常対応処理を行うことが
できる。つまり、排出手段から検出手段までの間の流路
がどのような形態のものであったとしても、検出手段に
よる検出時間、すなわち遊技球が検出手段のところを通
過する時間が、排出手段の遊技球1球排出分の排出時間
より短ければ、検出手段で検出される遊技球に後続球が
追いついて球詰まりが生じることはない。一方、検出手
段による検出時間が排出手段による遊技球1球排出分の
排出時間より長くなってしまうと、検出手段を通過する
ところで球詰まりが発生してしまう。したがって、検出
手段による検出時間を排出手段による排出時間と比較す
ることにより、球詰まり等の異常の発生を適切に判定で
きる。
【0011】第2の発明では、検出手段は断線故障の場
合に遊技球検出中のレベルを出力するので、結果とし
て、検出手段に断線故障が生じた場合には、遊技球の検
出時間は排出手段の遊技球1球排出分の排出時間以上と
なる。したがって、検出手段による検出時間を監視する
だけで、検出手段の断線故障を的確に判定できる。
【0012】第3の発明では、発生した異常が賞球排出
に関するものであるか貸球排出に関するものであるかを
区別して判定できるので、発生した異常の種類に応じた
適切な異常対応処理をとり得る。
【0013】第4の発明では、異常対応処理として、賞
球排出と貸球排出のうち、異常が発生したもののみを禁
止して、異常が発生していない排出はなお可能とされる
ので、異常がないにもかかわらず排出が禁止されてしま
うことはなく、少なくとも異常がない方の排出は保証さ
れる。
【0014】第5の発明では、異常判定のためのデータ
が電源投入時に初期化されるので、異常判定は電源投入
後に改めて行われる。したがって、停電発生時に更新さ
れたデータに基づいて、誤った異常判定がなされること
はなく、正しい異常判定を行える。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態について説明する。
【0016】図1には、遊技機(パチンコ遊技機)1に
カード球貸ユニット2を併設したCR機を示す。
【0017】遊技機1の前面枠3は、本体枠(外枠)4
にヒンジ5を介して開閉回動可能に組付けられる。遊技
盤6は、この前面枠3の裏面に取り付けられた収納フレ
ームに収装される。
【0018】遊技盤6の表面には、表示装置8、大入賞
口を内部に備えた変動入賞装置10、一般入賞口11〜
15、始動口16が配設された遊技領域が形成される。
前面枠3の前面には、遊技盤6の前面を覆うカバーガラ
ス18が取り付けられる。
【0019】前面枠3の下部の開閉パネル20には遊技
球を打球発射装置に供給する上皿21が、固定パネル2
2には下皿23、打球発射装置の操作部24等がそれぞ
れ配設される。
【0020】カバーガラス18の枠の上部には、第1報
知ランプ31、第2報知ランプ32が設けられる。これ
ら第1、第2の報知ランプ31、32は、点灯により異
常状態の発生を報知するものである。
【0021】カード球貸ユニット2には、前面のカード
挿入部25に挿入されたカード(プリペイドカード等)
のデータの読込、書込等を行うカードリーダ/ライタと
球貸制御装置が内蔵されている。
【0022】カード球貸ユニット用の操作パネル26
は、遊技機1の上皿21の外面に形成される。この操作
パネル26には、カードの残高を表示するカード残高表
示部(図示せず)と、球貸しを指令する球貸しスイッチ
28と、カードの返却を指令するカード返却スイッチ3
0等が設けられる。
【0023】図2には、遊技機1ならびにカード球貸ユ
ニット2の裏側を示す。
【0024】遊技盤6の裏面側には、大入賞口、一般入
賞口11〜15、始動口16に入賞した入賞球を案内す
る入賞球集合カバー(図示しない)、遊技制御装置10
0、表示制御装置150、装飾制御装置200、音制御
装置250、遊技盤用外部端子41等が取り付けられ
る。
【0025】前面枠3の収納フレームの裏面側には、裏
機構盤35が取り付けられる。この裏機構盤35の中央
部には、遊技盤6の裏面側の各装置(遊技制御装置10
0、表示制御装置150、装飾制御装置200、音制御
装置250等)を点検するための開口窓部が設けられて
いる。
【0026】裏機構盤35の上部には、遊技球を貯留す
る球貯留タンク36、球貯留タンク36の球を樋ユニッ
ト部(半端センサユニット)38に導く誘導樋37が取
り付けられる。誘導樋37ならびに樋ユニット部38は
2条の流路に形成される。樋ユニット部38には、排出
ユニット600へ供給されるべき遊技球の不足を検出す
る半端球検出スイッチが備えられる。
【0027】裏機構盤35の上部右側には、ターミナル
基板42が備えられる。このターミナル基板42に設け
られた枠用外部出力端子42Aには、管理装置(遊技店
において複数の遊技機1を管理するホストコンピュー
タ)への外部信号線が接続される。また、ターミナル基
板42は、外部(遊技店の島設備)からの電源供給線が
接続される中継基板である。
【0028】裏機構盤35の開口窓部の右側には、樋ユ
ニット部38の球を遊技機前面側の上皿21、下皿23
に払い出す排出装置(排出ユニット600および流路切
換ユニット700)が取り付けられる。
【0029】裏機構盤35の下部には、電源供給装置3
00、排出ユニット600を制御する排出制御装置40
0、打球発射装置500を制御する発射制御装置55
0、カード球貸ユニット用中継基板43等が取り付けら
れる。
【0030】カード球貸ユニット2のカード挿入部25
にカードを挿入して、カード球貸ユニット用の操作パネ
ル26の球貸しスイッチ28を押すと、カード球貸ユニ
ット2から排出制御装置400に球貸し要求が出され、
排出制御装置400により排出ユニット600が駆動さ
れ、排出装置から所定数の貸球が上皿21等に払い出さ
れる。
【0031】また、打球発射装置より遊技領域に発射さ
れた球が一般入賞口11〜15、始動口16、大入賞口
に入賞すると、遊技制御装置100から賞球制御指令が
排出制御装置400に送られ、排出制御装置400によ
り球排出ユニット600が駆動され、排出装置から所定
数の賞球が上皿21等に払い出される。
【0032】図3、図4には、排出ユニット600およ
び流路切換ユニット700からなる排出関連ユニットを
詳細に示す。
【0033】なお、排出ユニット600および流路切換
ユニット700は、2系統の球流路(球流路602、お
よび導入路702から排出路705に至る遊技球流路)
により遊技球排出を行うものであるが、図3、図4に
は、そのうち1系統を断面図で示し、以下の説明ではこ
の1系統について代表して説明をする。なお、他の1系
統は、図3、図4の紙面奥側に並列に設けられている。
【0034】図示されるように、排出ユニット600と
流路切換ユニット700は、上下に一体に組み付けられ
て、排出関連ユニットを構成している。
【0035】排出ユニット600は、遊技球の排出機構
であって、ケーシング601、球送出部610、パルス
モータ620、ストッパ機構630等から構成される。
【0036】透明なケーシング601には、球流路60
2が形成されている。上方の樋ユニット部38からの遊
技球は、球入口603から球流路602に導入され、球
出口604から下方の流路切換ユニット700に排出さ
れる。
【0037】球送出部610は、球流路602に臨むよ
うに設けられる。この球送出部610には、スプロケッ
ト(切り欠き円盤)611、612と従動歯車(図示せ
ず)が、ケーシング601内に軸支された同一の回転軸
613に固定されて備えられ、同期回動するようになっ
ている。なお、スプロケット612は、図3、図4には
流路が図示されない側の系統のスプロケットであって、
図示されないもう一つの球流路602に臨むように配設
されている。
【0038】スプロケット611、612外周の歯の間
の部分は、等間隔に並ぶ複数(実施の形態では8個)の
球受部614となっており、これらの球受部614の一
部が、球流路602に臨んでいる。これにより、球流路
602を通過する遊技球は、一つの球受部614に一球
ずつ保持されるようにして、スプロケット611、61
2の回転動作とともに順次送り出される。したがって、
排出ユニット600からは、スプロケット611、61
2の動作量(回転量)に比例した個数の遊技球が排出さ
れることになる。
【0039】なお、2つの系統のスプロケット611、
612は、互いに球受部614の1/2個分だけ位相が
ずれた状態で、回転軸613に固定されている。これに
より、スプロケット611、612からの遊技球の送り
出しは各系統から交互になされ、排出ユニット600か
らの遊技球排出を迅速かつスムーズに行うことができ
る。
【0040】パルスモータ620の回転軸には、図示さ
れない原動歯車と、ストッパ機構630の回動規制歯車
631とが固定されている。この原動歯車と球送出部6
10の従動歯車の間には、伝達歯車622が配設され
る。これにより、従動歯車とスプロケット611、61
2は、パルスモータ620により一体に回転駆動され
る。
【0041】ストッパ機構630は、パルスモータ62
0の回転を規制するもので、回動規制歯車631、スト
ッパ部材633、リターンスプリング635、ストッパ
ソレノイド636等から構成される。
【0042】回動規制歯車631の外周には、上述した
スプロケット611外周の球受部614と同数のラチェ
ット歯632が、等間隔に形成されている。これらのラ
チェット歯632に、ストッパ部材(フラッパ)633
が係合することにより、回動規制歯車631の回動(図
4における時計回りの回動)が禁止される。なお、回動
規制歯車631とストッパ部材633はラチェット機構
を構成しており、係合時でも逆回転(図4における反時
計回りの回動)は許容される。
【0043】ストッパ部材633は、掛止部634に上
端側が揺動可能に支持され、揺動によりラチェット歯6
32に係脱可能となっているもので、常態ではリターン
スプリング635に付勢されてラチェット歯632に係
合している。
【0044】これに対して、ストッパソレノイド636
に通電すると、ストッパ部材633は、ストッパソレノ
イド636側に吸着され、リターンスプリング635に
抗して後退する。これにより、ストッパ部材633と回
動規制歯車631の係合が解除され、パルスモータ62
0が回動可能となる。
【0045】このようにストッパ機構630を備えるこ
とにより、パルスモータ620が回転の慣性や遊技球の
重みで余分に回転してしまうことを防止でき、スプロケ
ット611の回転量を排出制御装置200によって正確
に制御できる。
【0046】流路切換ユニット700は、ケーシング7
01に、導入路702から排出路705に至る遊技球流
路を備えている。導入路702は、排出ユニット600
の球流路602の下端に(それぞれの系統毎に)連結し
ている。
【0047】遊技球流路は、賞球としての遊技球が導入
される賞球流路703と、貸球としての遊技球が導入さ
れる貸球流路704に分岐する。賞球流路703、貸球
流路704には、それぞれ賞球検出センサ713、貸球
検出センサ714が備えられ、通過した遊技球の数を流
路毎にカウントできるようになっている。
【0048】賞球流路703と貸球流路704の分岐部
には、流路切換弁720が設けられる。流路切換弁72
0は、回動軸721の回りで回動して、賞球流路703
と貸球流路704の入口を選択的に閉鎖するものであ
る。
【0049】流路切換弁720は、流路切換ソレノイド
(装置)730のプランジャ731に、連係部材72
2、723を介して連係している。
【0050】この流路切換ソレノイド730は、ラッチ
ングタイプのものであり、通電方向の切り換えによりプ
ランジャ731の位置が選択的に変更されるとともに、
通電OFF後にはその時点でのプランジャ731の位置
が保持されるものである。
【0051】詳しく説明すると、プランジャ731は外
周に固定された永久磁石732により磁化されていると
ともに、プランジャ731外周にはソレノイド733が
配設されており、このソレノイド733への通電方向の
切り換えにより、上方または下方に駆動される。また、
プランジャ731の上下にはそれぞれ金属製の固定部材
734、固定板735が備えられ、プランジャ731が
上方に駆動された場合にはその上端部が磁力により固定
部材734に接着し、プランジャ731が下方に駆動さ
れた場合にはその下端部が磁力により固定板735に接
着する。したがって、ソレノイド733への通電をOF
Fした場合でも、プランジャ731の位置は、固定部材
734または固定板735に接着した位置に保たれる。
【0052】連係部材723は軸724に軸支されたも
ので、一端はプランジャ731の下端と接続部材725
を介して連係し、他端は連係部材722に歯合してい
る。連係部材722は、流路切換弁720の回転軸72
1に固定されたもので、流路切換弁720と一体に回動
する。なお、連係部材722は保持スプリング725に
より付勢され、流路切換弁720にぐらつきが生じない
ようにされている。
【0053】このような構成により、流路切換弁720
の弁位置は、ソレノイド733への通電によるプランジ
ャ731の上下動とともに切り換えられるとともに、ソ
レノイド733への通電OFF後にも、通電直前の位置
が保持される。
【0054】すなわち、図3に示すように、ソレノイド
733への通電によりプランジャ731を下方に駆動す
ると、連係部材723は反時計回りに、連係部材722
は時計回りにそれぞれ回動し、流路切換弁720は貸球
流路704を閉鎖して賞球流路703を開放する弁位置
(賞球側の弁位置)に切り換わる。この結果、導入路7
02に導入された遊技球は、総て賞球流路703に流れ
込み、賞球検出センサ713により検出される。また、
この状態でソレノイド733への通電をOFFとして
も、プランジャ731は固定板735と接着した位置に
保持されるから、流路切換弁720もそのまま賞球側の
弁位置を保持する。
【0055】一方、図4に示すように、ソレノイド73
3への通電によりプランジャ731を上方に駆動する
と、連係部材723は時計回りに、連係部材722は反
時計回りにそれぞれ回動し、流路切換弁720は賞球流
路703を閉鎖して貸球流路704を開放する弁位置
(貸球側の弁位置)に切り換わる。この結果、導入路7
02に導入された遊技球は、総て貸球流路704に流れ
込み、貸球検出センサ714により検出される。また、
この状態でソレノイド733への通電をOFFとして
も、プランジャ731は固定部材734と接着した位置
に保持されるから、流路切換弁720もそのまま貸球側
の弁位置を保持する。
【0056】賞球流路703と貸球流路704は下流の
排出路705において合流する。遊技球はこの排出路7
05から下方に排出され、上皿21に至る。
【0057】中継基板740は、賞球検出センサ713
による検出信号の排出制御装置400および遊技制御装
置100への送信、貸球検出センサ714による検出信
号の排出制御装置400への送信を中継するものであ
る。
【0058】なお、流路切換弁720は、本実施の形態
のようなラッチングタイプのものとは限られず、例え
ば、流路切換ソレノイド730にリターンスプリングを
備えることにより、流路切換ソレノイド730への非通
電状態では一方の弁位置(例えば賞球側)に固定され、
通電により他方の弁位置に切り換えられるものとしても
よい。
【0059】図5は、遊技機1の制御系の一部を示すブ
ロック構成図である。
【0060】遊技制御装置100は、排出制御装置40
0等の各種制御装置(表示制御装置150、装飾制御装
置200、音制御装置300は図示を省略する)に制御
指令を送信して、遊技を統轄的に制御する主制御装置で
あり、CPU101、ROM102、RAM103、バ
ス・インターフェイス104等から構成される。
【0061】CPU101は遊技制御装置100による
制御(遊技制御)を司るIC、ROM102は遊技制御
のための不変の情報(各種プログラム、各種定数等)を
記憶している記憶手段である。また、RAM103は、
遊技制御時にワークエリアとして利用される記憶手段で
あり、バックアップエリアと制御エリアとから構成され
る。ここで、バックアップエリアとは、停電時にもデー
タ内容がバックアップされ、停電からの再開時にも原則
としてデータ内容が初期化されないエリアで、チェック
データの他、後述する確認カウンタ値等、停電後にも保
存されるべきデータが記憶されている。また、制御エリ
アは、バックアップエリア以外の領域で、各種タイマ値
等が記憶されている。
【0062】遊技制御装置100には、各種入賞口(一
般入賞口11〜15、始動口16、大入賞口等)毎に設
けられて遊技球入賞を検出する入賞検出センサ群50か
らの検出信号が入力される。遊技制御装置100は、こ
れらの入賞検出に基づいて、大当たりの抽選等を行うと
ともに、各種制御装置や、変動入賞装置10等の各種装
置を制御する。例えば、各種入賞口への入賞があると、
その入賞口の種類に対応した賞球排出を行うように、排
出制御装置400に賞球制御指令を送信する。この場
合、賞球制御指令に含められた賞球数(排出要求数)
は、確認カウンタに累積記憶される。
【0063】なお、遊技制御装置100と各種制御装置
(表示制御装置150、装飾制御装置200、音制御装
置250、排出制御装置400)との通信形態は、遊技
制御装置100から各種制御装置への単方向通信となっ
ている。これにより、遊技制御装置100に各種制御装
置との接続線を通じて不正な信号が入力されないように
でき、遊技の信頼性を高めることができる。
【0064】また、遊技制御装置100には、第1賞球
検出センサ713A、第2賞球検出センサ713Bによ
る検出信号が、中継基板740を介して入力される。こ
こで、第1賞球検出センサ713A、第2賞球検出セン
サ713Bは、それぞれ、第1系統、第2系統の賞球流
路703に設けられた賞球検出センサ713を意味す
る。遊技制御装置100は、この賞球検出に基づいて、
排出された賞球数を計数し、賞球検出分を確認カウンタ
値から減算するとともに、所定の送信単位数(例えば1
0個)の賞球排出が検出される度に、賞球排出確認信号
を、枠用外部出力端子42Aを介して、管理装置(遊技
店において複数の遊技機1を管理するホストコンピュー
タ)に向けて送信する。
【0065】排出制御装置400は、CPU401、R
OM402,RAM403、入出力インターフェイス4
04、ドライブ回路405等から構成される。
【0066】CPU401は排出制御装置400による
各種制御(後述するメイン処理、停電割り込み処理等)
を司るIC、ROM402はこれらの制御のための不変
の情報(各種プログラム、各種定数等)を記憶している
記憶手段である。
【0067】RAM403は、制御時にワークエリアと
して利用される記憶手段であり、停電時にもデータ内容
がバックアップされるバックアップエリアと、それ以外
の制御エリアとから構成される。バックアップエリアに
は、チェックデータの他、後述する排出カウンタ値、貯
留カウンタ値、排出数識別フラグ等が記憶されている。
また、制御エリアには、各種タイマ値等が記憶されてい
る。
【0068】排出制御装置400は、排出関連の制御を
行う制御装置であり、遊技制御装置100からの賞球制
御指令またはカードユニット2からの貸球制御指令に基
づいて、ドライブ回路405により、排出ユニット60
0(パルスモータ620およびストッパソレノイド63
6)および流路切換ユニット700(流路切換ソレノイ
ド730)を駆動し、賞球または貸球の排出を行わせ
る。
【0069】詳しく説明すると、排出制御装置400
は、賞球制御指令を受けると、この制御指令に含まれて
いる排出要求数を、RAM403の貯留カウンタに累積
記憶する。この貯留カウンタの形態としては、指令され
た排出要求数自体を積算して記憶するものや、排出要求
数の種類(個数)毎に指令された件数を積算して記憶す
るもの等がある。
【0070】貯留カウンタに記憶がある場合、排出制御
装置400は、貯留カウンタに記憶されている排出要求
数を排出カウンタに順次設定する。そして、流路切換ソ
レノイド730に通電をして流路切換弁720を賞球側
に設定した後、排出カウンタに設定された値の球を排出
するように、パルスモータ620にパルス送信して、賞
球排出を行わせる(後述の図6のフローチャート参
照)。なお、本実施の形態では、遊技球1個排出のため
に6パルスの送信がなされる(図8のタイミングチャー
ト参照)。
【0071】また、貸球制御指令があった場合には、貸
球排出数を排出カウンタに設定するとともに、流路切換
ソレノイド730に通電して流路切換弁720を貸球側
に設定した後、パルスモータ620に排出カウンタに設
定された球数分のパルス送信を行って、貸球排出を行わ
せる。
【0072】このように排出された遊技球数は、第1賞
球検出センサ713A、第2の賞球センサ713Bまた
は第1貸球排出センサ714A、第2貸球センサ714
Bにより検出され、中継基板740を介して、排出制御
装置400に入力される。ここで、第1貸球検出センサ
714A、第2貸球検出センサ714Bは、それぞれ、
第1系統、第2系統の貸球流路703に設けられた貸球
検出センサ714を意味する。この検出信号の入力によ
り、賞球検出分の貯留カウンタ値、または貸球検出分の
排出カウンタ値が減算される。
【0073】なお、入出力インターフェイス404は、
第1賞球検出センサ713A、第2章球検出センサ71
3B、第1貸球検出センサ714A、第2貸球検出セン
サ714Bの信号レベルを受け入れる回路であるが、こ
の入出力インターフェイス404の入力部には、これら
のセンサで遊技球を検出したときの信号レベルが、セン
サ信号を伝達する信号線が断線した場合と同じ信号レベ
ルを示すように、プルアップ抵抗が備えられている。
【0074】電源供給装置300は、弾球遊技機の各種
装置に電源供給する装置であって、整流回路301、平
滑回路302、電圧変換回路303、304、305、
停電検出回路306、バックアップコンデンサ307等
から構成される。
【0075】整流回路301は、電源供給装置300外
部から供給されてきた24Vの交流電圧を24Vの直流
電圧に変換する回路である。平滑回路302は、この2
4Vの直流電圧を32Vの直流電圧に変換する回路であ
る。
【0076】電圧変換回路303、304、305は、
平滑回路302からの32V電圧を各種装置の駆動に適
した電圧に変換する回路であり、電圧変換回路303か
らは各種センサ(第1、第2賞球検出センサ713A、
713B、第1、第2貸球検出センサ714A、714
B等)に12V電圧が、また電圧変換回路304からは
各種制御装置に5V電圧が、また電圧変換回路305か
らは排出制御装置400のドライブ回路405に18V
電圧が、それぞれ供給される。
【0077】停電検出回路306は、停電発生時に平滑
回路302の出力電圧が所定電圧以下へ低下することを
監視することにより、停電発生を検出する回路である。
この停電検出回路306からは、遊技制御装置100の
CPU101、排出制御装置400のCPU401等に
停電検出信号の送信がなされ、CPU101およびCP
U401においては所定の停電割込処理が実行されるこ
とになる。
【0078】なお、停電時には、電圧の高い電源から順
に、所定電圧の供給ができなくなっていくことになるか
ら、停電検出回路306による停電検出後もしばらくの
間は、供給電圧の低い12V電圧、5V電圧等からは電
源供給が続き、各種センサや各種制御装置は動作を続
け、この間に、停電割込処理が実行される。
【0079】バックアップコンデンサ307は、停電発
生時に、遊技制御装置100のRAM103および排出
制御装置400のRAM403に電源供給し、RAM1
03、403内の記憶を保存するためのバックアップ電
源である。
【0080】図6は、排出制御装置400における排出
制御メイン処理の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【0081】電源投入されると、まずステップS1にお
いて初期化処理が実行され、RAM403のクリア、後
述する第1、第2賞球監視タイマ、第1、第2貸球監視
タイマのクリア、賞球センサ異常フラグおよび貸球セン
サ異常フラグのクリア(図7参照)等の処理がなされ
る。このように、電源投入時には、後述する異常判定の
ためのタイマおよびフラグがクリアされるので、異常判
定は改めて行われることになり、停電発生時におけるデ
ータによって誤った異常判定がなされることはない。な
お、このRAM403のクリアにおいては、制御エリア
のクリアのみがクリアされ、チェックデータに異常が発
見されない限り、バックアップエリアのクリアはなされ
ない。
【0082】ステップS2では、貸球要求(カードユニ
ット2からの貸球制御指令)があったか否かの判定がな
され、貸球要求があればステップS3に進み、貸球要求
がなければステップS10に進む。
【0083】ステップS33では、貸球センサ異常フラ
グがクリアされているか否かの判定がなされ、クリアさ
れていればステップS4に進み、ステップS4〜ステッ
プS9の貸球排出処理を実行する。一方、クリアされて
いなければステップS10に進む。ここで、貸球センサ
異常フラグとは、貸球排出において、貸球検出センサ7
14Aまたは714Bによる検出パルス幅T2が、遊技
球1個排出分のパルス送信時間T1を超えて長くなった
場合に(図8のタイミングチャート参照)、少なくとも
一方の系統の貸球流路704に球詰まりが発生した可能
性があるとして、セットされるフラグである(図7のフ
ローチャート参照)。このように、貸球センサ異常フラ
グがセットされている場合には、ステップS4〜ステッ
プS9の貸球排出処理は実行されない。
【0084】ステップS4では、排出カウンタに単位貸
球数K(例えば25個)を設定する。ステップS5で
は、流路切換ソレノイド730へ通電して、流路切換弁
720を貸球流路704開放側に設定する。
【0085】ステップS6では、パルスモータ620が
排出カウンタ値の排出に必要なだけ動作するように、排
出カウンタ値に対応する数のパルス(排出カウンタ値賭
けるパルス)を送信して、パルスモータ620の動作を
制御する。続くステップS7では、所定の排出球通過デ
ィレイ時間(排出球が排出ユニット600の排出部から
流路切換ユニット700の検出部に至るまで時間がかか
ることから、これを見込んだ余裕時間)の間、遊技球排
出を待つ。これらステップS6、ステップS7の処理の
間に、第1貸球検出センサ714Aおよび第2貸球検出
センサ714Bによって検出された貸球の排出数は、後
述するタイマ割込処理(図7のフローチャート参照)に
おいて、排出カウンタから減算される。
【0086】ステップS9では、排出カウンタに残数が
あるか否か(排出カウンタ値>0であるか否か)の判定
がなされ、排出カウンタに残数があればステップS34
に戻って残数分の貸球排出を行う(補正排出)。残数が
なければ、流路切換弁720を賞球流路703開放側に
設定してから、流路切換ソレノイド730への通電をO
FFにして、ステップS2に戻る。
【0087】ステップS10では、貯留カウンタに残数
(賞球排出要求数の蓄積)があるか否か(貯留カウンタ
値>0であるか否か)の判定がなされ、残数がなければ
ステップS2に戻り、残数があればステップS11に進
む。
【0088】ステップS11では、賞球センサ異常フラ
グがクリアされているか否かの判定がなされ、クリアさ
れていればステップS12に進み、ステップS12〜ス
テップS18の賞球排出処理を実行する。一方、クリア
されていなければステップS2に戻る。ここで、賞球セ
ンサ異常フラグとは、賞球排出において、賞球検出セン
サ713Aまたは713Bによる検出パルス幅T2が、
遊技球1個排出分のパルス送信時間T1を超えて長くな
った場合に(図8のタイミングチャート参照)、少なく
とも一方の系統の賞球流路703に球詰まりが発生した
可能性があるとして、セットされるフラグである(図7
のフローチャート参照)。このように、賞球センサ異常
フラグがセットされている場合には、ステップS12〜
ステップS18の賞球排出処理は実行されない。
【0089】ステップS12では、流路切換ソレノイド
730へ通電して、流路切換弁720を賞球流路703
開放側に設定する。
【0090】ステップS13では貯留カウンタ値が規定
排出数S(例えば15個)より大きいか否かの判定がな
され、貯留カウンタ値>SであればステップSに進み、
排出カウンタに規定排出数Sを設定して、ステップS1
4に進む。このように、貯留カウンタに規定排出数S以
上の蓄積がある限り、排出カウンタへは規定排出数Sが
設定され、これが排出目標数となる。
【0091】一方、貯留カウンタ値>Sでなければステ
ップS15に進み、排出カウンタにその貯留カウンタ値
を設定して、ステップS16に進む。
【0092】ステップS16では、パルスモータ620
が排出カウンタに設定されている排出目標数の排出に必
要なだけ動作するように、排出目標数に対応する数のパ
ルスを送信して、パルスモータ620の動作を制御す
る。続くステップS17では、所定の排出球通過ディレ
イ時間(排出球が排出ユニット600の排出部から流路
切換ユニット700の検出部に至るまで時間がかかるこ
とから、これを見込んだ余裕時間)の間、遊技球排出を
待つ。これらステップS16、ステップS17の処理の
間に、第1賞球検出センサ713Aおよび第2の賞球検
出センサ713Bによって検出された賞球排出数は、後
述するタイマ割込処理(図7のフローチャート参照)に
おいて、貯留カウンタ値から減算される。排出球通過デ
ィレイ時間が経過したら、ステップS18で流路切換ソ
レノイド730への通電をOFFして、ステップS2に
戻る。
【0093】図7には、排出制御装置400において実
行されるタイマ割込処理の処理手順をフローチャートで
示す。このタイマ割込処理は、図6の排出制御メイン処
理に対する割込処理として、所定のタイマ割込時間毎に
実行される。
【0094】ステップS21では、第1賞球検出センサ
713A、第2賞球検出センサ713B、第1貸球検出
センサ714A、第2貸球検出センサ714Bの4つの
検出センサのセンサレベルを読み込む。
【0095】ステップS22では、第1賞球監視タイマ
の更新処理を実行する。具体的には、ステップS21で
読み込まれた第1賞球検出センサ713Aのセンサレベ
ルが「球有り」であれば第1賞球監視タイマを更新し、
「球無し」であれば第1賞球監視タイマを初期化する。
【0096】ステップS23では、第2賞球監視タイマ
の更新処理が実行され、ステップS22の第1賞球監視
タイマの場合と同様に、第2賞球検出センサ713Bの
センサレベルが「球有り」であれば第2賞球監視タイマ
を更新し、「球無し」であれば第2賞球監視タイマを初
期化する。
【0097】ステップS24では、第1、第2のいずれ
か少なくとも一方の賞球監視タイマがタイムアップした
か否か(後述するパルス送信時間T1(図8参照)より
も長くなったか否か)の判定がなされ、タイムアップし
たならばステップS25に進み、賞球センサ異常フラグ
をセットして、ステップS27に進む。また、このステ
ップS25では、賞球流路703における球詰まりある
いは賞球検出センサ713の断線等の異常が発生してい
ると考えられるので、第2報知ランプ32による異常報
知を開始する。
【0098】一方、ステップS24の判定で、第1、第
2賞球監視タイマがいずれもタイムアップしていなけれ
ば、ステップS26に進み、賞球センサ異常フラグをク
リアして、ステップS27に進む。
【0099】ステップS27では、第1貸球監視タイマ
の更新処理を実行し、ステップS21で読み込まれた第
1貸球検出センサ714Aのセンサレベルが「球有り」
であれば第1貸球監視タイマを更新し、「球無し」であ
れば第1貸球監視タイマを初期化する。
【0100】ステップS28では、第2貸球監視タイマ
の更新処理が実行され、第2貸球検出センサ714Bの
センサレベルが「球有り」であれば第2貸球監視タイマ
を更新し、「球無し」であれば第2貸球監視タイマを初
期化する。
【0101】ステップS29では、第1、第2のいずれ
か少なくとも一方の貸球監視タイマがタイムアップした
か否か(後述するパルス送信時間T1(図8参照)より
も長くなったか否か)の判定がなされ、タイムアップし
たならばステップS30に進み、貸球センサ異常フラグ
をセットして、ステップS32に進む。また、このステ
ップS30では、貸球流路704における球詰まりある
いは貸球検出センサ714の断線等の異常が発生してい
ると考えられるので、第2報知ランプ32による異常報
知を開始する。
【0102】一方、ステップS29の判定で、第1、第
2貸球監視タイマがいずれもタイムアップしていなけれ
ば、ステップS31に進み、貸球センサ異常フラグをク
リアして、ステップS32に進む。
【0103】ステップS32では、貯留カウンタの更新
処理が実行され、検出された賞球排出数が貯留カウンタ
から減算される。詳しくは、ステップS21で読み込ま
れた第1賞球検出センサ713A、第2賞球検出センサ
713Bのセンサレベルが前回のタイマ割込処理におけ
る「球無し」から「球有り」に変わった場合に、賞球1
球排出がカウントされ、貯留カウンタが−1更新され
る。なお、賞球1球排出のカウントは、センサレベルが
前回のタイマ割込処理における「球有り」から「球無
し」に変わる毎に行うようにしてもよい。
【0104】ステップS33では、排出カウンタの更新
処理が実行され、検出された貸球排出数が排出カウンタ
から減算される。詳しくは、ステップS21で読み込ま
れた第1貸球検出センサ714A、第2貸球検出センサ
714Bのセンサレベルが前回のタイマ割込処理におけ
る「球無し」から「球有り」に変わった場合に、貸球1
球排出がカウントされ、排出カウンタが−1更新され
る。なお、貸球1球排出のカウントは、センサレベルが
前回のタイマ割込処理における「球有り」から「球無
し」に変わる毎に行うようにしてもよい。
【0105】つぎに、図8に基づいて、全体的な作用を
説明する。
【0106】遊技機1においては、排出制御装置400
からのパルス送信によりパルスモータ620が駆動さ
れ、排出ユニット600から遊技球(賞球または貸球)
が排出される。図8に示すように、本実施の形態では、
パルスモータ620は、ローレベルの6パルス送信で、
遊技球1球排出の回転をする。この遊技球1球排出に対
応するパルス送信時間(6パルス分の送信時間)をT1
とする。このパルス送信時間T1は、監視タイマのタイ
ムアップ時間となっている。
【0107】排出された遊技球は、賞球であるか貸球で
あるかにしたがって賞球流路703または貸球流路70
4に導かれ、それぞれの流路に設けられた賞球検出セン
サ713(第1賞球検出センサ713A、第2賞球検出
センサ713B)または貸球検出センサ714(第1貸
球検出センサ714A、第2貸球検出センサ714B)
により検出される。図8には、このいずれかの検出セン
サによる検出におけるセンサレベルを示す。センサレベ
ルは、遊技球を検出しているとき、すなわち「球有り」
の場合にローレベルとなり、遊技球を検出していないと
き、すなわち「球無し」の場合にハイレベルとなる。
【0108】センサレベルがローレベルとなる時間、す
なわち遊技球検出時間T2(遊技球が検出センサの検出
部を通り過ぎる時間)は、監視タイマにより計時され
る。この遊技球検出時間T2は、図8の1球目排出およ
び2球目排出がそうであるように、遊技球が滞り無く流
れ、これが正常に検出されている限り、パルス送信時間
T1より短くなる。
【0109】しかし、賞球検出センサ713または貸球
検出センサ714が断線した場合には、図8の3球目排
出に示すように、この断線した検出センサのセンサレベ
ルはローレベルから戻らなくなり、パルス送信時間T1
よりも長くなってしまう。また、いずれかの流路に球詰
まりが発生して、遊技球がいずれかの検出センサの検出
部をスムーズに通り抜けることができなった場合にも、
同様に、遊技球検出時間T2は、遊技球1球排出分のパ
ルス送信時間T1よりも長くなる。
【0110】そこで、遊技球検出時間T2がパルス送信
時間T1以上となったとき、すなわち監視タイマがタイ
ムアップしたときには、異常発生と判定をして、異常対
応処理を実行する。異常対応処理の具体的内容として
は、例えば、 (1)異常が発生した側の遊技球排出(貸球センサ異常
フラグがセットの場合は貸球排出、賞球センサ異常フラ
グがセットの場合は賞球排出)を禁止する(図6のステ
ップS3、ステップS11参照) (2)第2報知ランプにより異常発生を報知する(図7
のステップS25、ステップS30参照) 等の処理が実行される。
【0111】なお、監視タイマのタイムアップ時間(異
常判定の基準となる時間)は、パルス送信時間T1とす
るのが最も早く異常検出できて好ましいが、この時間を
パルス送信時間T1よりも長い時間として、このパルス
送信時間T1よりも長い時間を遊技球検出時間T2が超
えた時点で異常検出してもよい。
【0112】このような異常判定に用いられるデータ、
すなわち第1、第2賞球監視タイマ、第1、第2貸球監
視タイマ、賞球センサ異常フラグ、貸球センサ異常フラ
グは、電源投入時における初期化処理においてクリアさ
れる。これにより、異常の判定は、いったん電源がOF
Fとなると、電源再投入後に改めて実行される。したが
って、停電時におけるデータに基づいて、誤った異常判
定がなされることはない。例えば、停電時に検出センサ
への電源供給がストップした結果として、センサレベル
がローレベルとなる時間が継続した場合の継続時間、あ
るいはこのローレベルの継続によりセットされたセンサ
異常フラグを用いて異常判定をしたのでは、正しい異常
判定はできないが、これらのデータは電源再投入時にク
リアされるので、異常判定に用いられることはない。
【0113】このように本発明によれば、賞球検出セン
サ713および貸球検出センサ714のセンサレベルを
監視するだけで、検出センサ故障または球詰まり等の異
常発生を容易かつ的確に判定でき、適切な異常対応処理
を行うことができる。
【0114】なお、今回開示された実施の形態は総ての
点で例示であって制限的なものではない。また、本発明
の範囲は、特許請求の範囲によって示されるもので、特
許請求の範囲内での総ての変更を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における遊技機を示す正面
図である。
【図2】同じく遊技機を示す裏面図である。
【図3】同じく排出関連ユニットを示す断面図である。
【図4】同じく排出関連ユニットを示す断面図である。
【図5】同じく制御系を示す構成図である。
【図6】同じく排出制御メイン処理の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図7】同じくタイマ割込処理の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図8】同じくパルスモータへのパルス送信と賞球検出
センサまたは貸球検出センサによる検出パルス幅の関係
を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
100 遊技制御装置 400 排出制御装置 600 排出ユニット 620 パルスモータ 700 流路切換ユニット 713A 第1賞球検出センサ 713B 第2賞球検出センサ 714A 第1貸球検出センサ 714B 第2賞球検出センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技球を排出する排出手段と、 この排出手段から排出された遊技球を検出する検出手段
    と、 を備えた遊技機において、 前記検出手段による遊技球の検出時間が前記排出手段の
    遊技球1球排出分の排出時間以上となった場合に異常発
    生と判定する異常判定手段を備えたことを特徴とする遊
    技機。
  2. 【請求項2】前記検出手段は、断線故障が生じた場合
    に、遊技球を検出しているときと同じ検出レベルを出力
    するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技
    機。
  3. 【請求項3】前記排出手段から排出された遊技球を賞球
    であるか貸球であるかにしたがって賞球流路または貸球
    流路に導くとともに、前記検出手段として賞球流路に設
    けられた賞球検出手段と、貸球流路に設けられた貸球検
    出手段を備え、前記異常判定手段は、前記賞球検出手段
    の検出時間が前記排出手段の遊技球1球排出分の排出時
    間以上となった場合には賞球排出に関する異常発生と判
    定し、前記貸球検出手段の検出時間が前記排出手段の遊
    技球1球排出分の排出時間以上となった場合には貸球排
    出に関する異常発生と判定することを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】賞球排出と貸球排出について前記異常判定
    手段が異常発生と判定した方の排出のみを禁止すること
    を特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】前記異常判定手段は、電源投入時に、異常
    判定のためのデータを初期化することを特徴とする請求
    項1から請求項4のいずれか一つに記載の遊技機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006271703A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Sun Corp 遊技場管理システム
JP2015037698A (ja) * 2014-11-26 2015-02-26 株式会社藤商事 遊技機
JP2017074367A (ja) * 2015-10-13 2017-04-20 株式会社高尾 弾球遊技機

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