JP2015037698A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本来の演出制御動作に支障を与えることなく所望のセキュリティ動作を実現する遊技機を提供する。
【解決手段】監視センサの出力に基づいて異常事態の発生を所定時間毎に判定する監視手段は、異常発生が認められないと計測結果を初期状態に戻す一方、異常発生が認められると計測結果を更新する第一処理(ST84,ST85)と、計測結果が所定条件を満たすと、異常報知時間を所定タイマに初期設定する第二処理(ST86)と、異常報知時間が経過するまで所定フラグを動作値に維持して所定タイマを更新すると共に、異常報知時間が経過すると所定フラグを初期値に戻す第三処理(ST87〜ST90)と、所定フラグの値が変化したことに対応して異常報知動作を開始又は終了させる第四処理(ST92,ST93)と、を有して構成される。
【選択図】図7

Description

本発明は、遊技動作に起因する抽選処理によって大当り状態を発生させる遊技機に関し、特に、エラー報知動作を確実化した遊技機に関する。
パチンコ機などの弾球遊技機は、遊技盤に設けた図柄始動口と、複数の表示図柄による一連の図柄変動態様を表示する図柄表示部と、開閉板が開閉される大入賞口などを備えて構成されている。そして、図柄始動口に設けられた検出スイッチが遊技球の通過を検出すると入賞状態となり、遊技球が賞球として払出された後、図柄表示部では表示時間変動される。その後、7−7−7などの所定の態様で図柄が停止すると大当り状態となり、大入賞口が繰返し開放されて、遊技者に有利な遊技状態を発生させている。
このような遊技状態を発生させるか否かは、図柄始動口に遊技球が入賞したことを条件に実行される大当り抽選で決定されており、上記の図柄変動動作は、この抽選結果を踏まえたものとなっている。
特開2005−304632号公報
ところで、大当り抽選の当選値は、遊技機の制御プログラムを解析すれば判明するので、例えば、任意に当選状態を発生可能な違法プログラムを実行させようとする違法行為も懸念されるところである。
そこで、従来から各種の違法対策が提案されているが(例えば、特許文献1)、セキュリティレベルを上げて過敏に反応する構成を採ると、ノイズなどによって不合理な報知動作が実行されてしまうおそれがあり、万一このような誤動作が生じると遊技客とのトラブルが生じかねない。
また、セキュリティのために複雑な構成を採ると、違法対策としては有効でも、セキュリティ処理のために本来の遊技動作に支障を与えることになる。すなわち、大当り抽選処理などの主要な動作は、8ビットCPUで実行すべきことが義務付けられているので、万に一つの可能性のために複雑煩雑なセキュリティ処理を実行したのでは、本来の遊技動作に支障を与えてしまい複雑高度な遊技制御を実現できない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、本来の演出制御動作に支障を与えない適切なセキュリティ動作を実現できる遊技機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、所定の遊技動作の発生を示す検出信号に起因して抽選処理を実行し、遊技者に有利な遊技状態を発生させるか否かを決定する遊技機であって、適所に配置された監視センサの出力に基づいて異常事態の発生を所定時間毎に判定する監視手段と、電源遮断後もRAMの記憶内容を維持するバックアップ手段と、バックアップ手段によって維持されたRAMの記憶内容に基づいて、電源投入後に電源遮断前の動作を再開可能なバックアップ復帰手段と、を設けて構成され、前記監視手段は、異常事態の発生が認められないと計測結果を初期状態に戻す一方、異常事態の発生が認められると計測結果を更新する第一手段と、第一手段の計測結果が所定条件を満たすと、異常報知動作における異常報知時間を所定タイマに初期設定する第二手段と、異常報知時間が経過するまで所定フラグを動作値に維持し、第二手段によって初期設定された所定タイマを更新すると共に、異常報知時間が経過すると所定フラグを初期値に戻す第三手段と、所定フラグの値が変化したことに対応して異常報知動作を開始又は終了させる第四手段と、を有して構成され、異常事態が継続する限り、第一手段が計測結果を更新し続けることに対応して、第二手段は、所定条件を満たす限り異常報知時間の初期設定動作を繰り返すよう構成されている。
本発明では、第一手段ないし第四手段を組合せることで簡易に異常事態の発生を検出し報知するので、本来の遊技動作に支障を与えることがない。そして、異常事態が消滅するまで、異常報知動作を継続することができる。
本発明において、所定条件を満たす場合に、第二手段が異常報知時間の初期設定動作を繰り返す時間周期は、異常報知時間より短く設定されるのが好適である。バックアップ復帰手段は、所定フラグを初期値に戻した状態で、電源遮断前の動作を再開するよう構成されていること、及び/又は、第一手段による計測結果を初期値に戻した状態で、電源遮断前の動作を再開するよう構成されているのが好適である。
また、バックアップ復帰手段は、その時の所定フラグが動作値である場合には、異常報知動作を開始するよう構成するのも好適である。監視センサには、静磁界を検出する磁気センサ、放射磁界を検出する電波センサ、又は、遊技媒体が所定位置に停滞していることを示す検出スイッチが含まれているのが好適である。なお、本発明の遊技機は、典型的には弾球遊技機又は回胴式遊技機である。
上記した通り、本発明によれば、本来の演出制御動作に支障を与えることなく所望のセキュリティ動作を実現することができる。
実施例に示すパチンコ機の斜視図である。 図1のパチンコ機の遊技盤を図示した正面図である。 図1のパチンコ機の全体構成を示すブロック図である。 ワンチップマイコンの内部回路を示す回路図である。 主制御部のメイン処理を説明するフローチャートである。 主制御部のタイマ割込み処理などを説明するフローチャートである。 タイマ割込み処理の一部を詳細に説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。図1は、本実施例のパチンコ機GMを示す斜視図である。このパチンコ機GMは、島構造体に着脱可能に装着される矩形枠状の木製外枠1と、外枠1に固着されたヒンジ2を介して開閉可能に枢着される前枠3とで構成されている。この前枠3には、遊技盤5が、裏側からではなく表側から着脱自在に装着され、その前側には、ガラス扉6と前面板7とが夫々開閉自在に枢着されている。
ガラス扉6の外周には、LEDランプなどによる電飾ランプが、略C字状に配置されている。前面板7には発射用の遊技球を貯留する上皿8が装着され、前枠3の下部には、上皿8から溢れ出し又は抜き取った遊技球を貯留する下皿9と、発射ハンドル10とが設けられている。発射ハンドル10は発射モータと連動しており、発射ハンドル10の回動角度に応じて動作する打撃槌によって遊技球が発射される。
上皿8の外周面には、チャンスボタン11が設けられている。このチャンスボタン11は、遊技者の左手で操作できる位置に設けられており、遊技者は、発射ハンドル10から右手を離すことなくチャンスボタン11を操作できる。このチャンスボタン11は、通常時には機能していないが、ゲーム状態がボタンチャンス状態となると内蔵ランプが点灯されて操作可能となる。なお、ボタンチャンス状態は、必要に応じて設けられるゲーム状態である。
上皿8の右部には、カード式球貸し機に対する球貸し操作用の操作パネル12が設けられ、カード残額を3桁の数字で表示する度数表示部と、所定金額分の遊技球の球貸しを指示する球貸しスイッチと、ゲーム終了時にカードの返却を指令する返却スイッチとが設けられている。
図2に示すように、遊技盤5には、金属製の外レールと内レールとからなるガイドレール13が環状に設けられ、その内側の遊技領域5aの略中央には、液晶カラーディスプレイDISPが配置されている。また、遊技領域5aの適所には、図柄始動口15、大入賞口16、複数個の普通入賞口17(大入賞口16の左右に4つ)、通過口であるゲート18が配設されている。これらの入賞口15〜18は、それぞれ内部に検出スイッチを有しており、遊技球の通過を検出できるようになっている。
液晶ディスプレイDISPは、大当り状態に係わる特定図柄を変動表示すると共に背景画像や各種のキャラクタなどをアニメーション的に表示する装置である。この表示装置DISPは、中央部に特別図柄表示部Da〜Dcと右上部に普通図柄表示部19を有している。そして、特別図柄表示部Da〜Dcでは、大当り状態の招来を期待させるリーチ演出が実行されたり、特別図柄表示部Da〜Dc及びその周りでは、当否結果を不確定に報知する予告演出などが実行される。
普通図柄表示部19は普通図柄を表示するものであり、ゲート18を通過した遊技球が検出されると、普通図柄が所定時間だけ変動し、遊技球のゲート18の通過時点において抽出された抽選用乱数値により決定される停止図柄を表示して停止するようになっている。
図柄始動口15は、左右1対の開閉爪15aを備えた電動式チューリップで開閉されるよう例えば構成され、普通図柄表示部19の変動後の停止図柄が当り図柄を表示した場合には、開閉爪15aが所定時間だけ、若しくは、所定個数の遊技球を検出するまで開放されるようになっている。
図柄始動口15に遊技球が入賞すると、特別図柄表示部Da〜Dcの表示図柄が所定時間だけ変動し、図柄始動口15への遊技球の入賞タイミングに応じた抽選結果に基づいて決定される停止図柄で停止する。なお、特別図柄表示部Da〜Dc及びその周りでは、一連の図柄演出の間に、予告演出が実行される場合がある。
大入賞口16は、例えば前方に開放可能な開閉板16aで開閉制御されるが、特別図柄表示部Da〜Dcの図柄変動後の停止図柄が「777」などの大当り図柄のとき、「大当りゲーム」と称する特別遊技が開始され、開閉板16aが開放されるようになっている。
大入賞口16の開閉板16aが開放された後、所定時間が経過し、又は所定数(例えば10個)の遊技球が入賞すると開閉板16aが閉じる。このような動作は、最大で例えば15回まで特別遊技が継続され、遊技者に有利な状態に制御される。なお、特別図柄表示部Da〜Dcの変動後の停止図柄が特別図柄のうちの特定図柄であった場合には、特別遊技の終了後のゲームが高確率状態となるという特典が付与される。
図3は、上記した各動作を実現するパチンコ機GMの全体回路構成を示すブロック図である。図中の一点破線は、主に、直流電圧ラインを示している。
図示の通り、このパチンコ機GMは、AC24Vを受けて各種の直流電圧やシステムリセット信号(電源リセット信号)SYSなどを出力する電源基板20と、遊技制御動作を中心統括的に担う主制御基板21と、主制御基板21から受けた制御コマンドCMDに基づいてランプ演出及び音声演出を実行する演出制御基板22と、演出制御基板22から受けた制御コマンドCMD’に基づいて表示装置DISPを駆動する画像制御基板23と、主制御基板21から受けた制御コマンドCMD”に基づいて払出モータMを制御して遊技球を払い出す払出制御基板24と、遊技者の操作に応答して遊技球を発射させる発射制御基板25と、を中心に構成されている。
但し、この実施例では、主制御基板21が出力する制御コマンドCMDは、コマンド中継基板26と演出インターフェイス基板27を経由して、演出制御基板22に伝送される。また、演出制御基板22が出力する制御コマンドCMD’は、演出インターフェイス基板27を経由して、画像制御基板23に伝送され、主制御基板21が出力する制御コマンドCMD”は、主基板中継基板28を経由して、払出制御基板24に伝送される。
これら主制御基板21、演出制御基板22、画像制御基板23、及び払出制御基板24には、ワンチップマイコンを備えるコンピュータ回路がそれぞれ搭載されている。そこで、これらの制御基板21〜24に搭載された回路、及びその回路によって実現される動作を機能的に総称して、本明細書では、主制御部21、演出制御部22、画像制御部23、及び払出制御部24と言うことがある。なお、演出制御部22、画像制御部23、及び払出制御部24の全部又は一部がサブ制御部である。
ところで、このパチンコ機GMは、図3の破線で囲む枠側部材GM1と、遊技盤5の背面に固定された盤側部材GM2とに大別されている。枠側部材GM1には、ガラス扉6や前面板7が枢着された前枠3と、その外側の木製外枠1とが含まれており、機種の変更に拘わらず、長期間にわたって遊技ホールに固定的に設置される。一方、盤側部材GM2は、機種変更に対応して交換され、新た盤側部材GM2が、元の盤側部材の代わりに枠側部材GM1に取り付けられる。なお、枠側部材1を除く全てが、盤側部材GM2である。
図3の破線枠に示す通り、枠側部材GM1には、電源基板20と、払出制御基板24と、発射制御基板25と、枠中継基板32とが含まれており、これらの回路基板が、前枠3の適所に各々固定されている。一方、遊技盤5の背面には、主制御基板21、演出制御基板22、画像制御基板23が、表示装置DISPやその他の回路基板と共に固定されている。そして、枠側部材GM1と盤側部材GM2とは、一箇所に集中配置された接続コネクタC1〜C4によって電気的に接続されている。
電源基板20は、接続コネクタC2を通して、主基板中継基板28に接続され、接続コネクタC3を通して、電源中継基板30に接続されている。そして、主基板中継基板28は、電源基板20から受けたシステムリセット信号SYS、RAMクリア信号DEL、電源異常信号ABN、バックアップ電源BAK、DC12V、DC32Vを、そのまま主制御部21に出力している。同様に、電源中継基板30も、電源基板20から受けたシステムリセット信号SYSや、交流及び直流の電源電圧を、そのまま演出インターフェイス基板27に出力している。なお、演出インターフェイス基板27は、受けたシステムリセット信号SYSを、そのまま演出制御部22と画像制御部23に出力している。
一方、払出制御基板24は、中継基板を介することなく、電源基板20に直結されており、主制御部21が受けると同様の、システムリセット信号SYS、RAMクリア信号DEL、電源異常信号ABN、バックアップ電源BAKを、その他の電源電圧と共に直接的に受けている。
ここで、電源基板20が出力するシステムリセット信号SYSは、電源基板20に交流電源24Vが投入されたことを示す電源リセット信号であり、この電源リセット信号によって各制御部21〜24のワンチップマイコンその他のIC素子が電源リセットされるようになっている。
主制御部21及び払出制御部24が、電源基板20から受けるRAMクリア信号DELは、各制御部21,24のワンチップマイコンの内蔵RAMの全領域を初期設定するか否かを決定する信号であって、係員が操作する初期化スイッチSWのON/OFF状態に対応した値を有している。
主制御部21及び払出制御部24が、電源基板20から受ける電源異常信号ABNは、交流電源24Vが降下し始めたことを示す信号であり、この電源異常信号ABNを受けることによって、各制御部21、24では、停電や営業終了に先立って、必要な終了処理を開始するようになっている。また、バックアップ電源BAKは、営業終了や停電により交流電源24Vが遮断された後も、主制御部21と払出制御部24のワンチップマイコンの内蔵RAMのデータを保持するDC5Vの直流電源である。したがって、主制御部21と払出制御部25は、電源遮断前の遊技動作を電源投入後に再開できることになる(電源バックアップ機能)。このパチンコ機では少なくとも数日は、各ワンチップマイコンのRAMの記憶内容が保持されるよう設計されている。
一方、演出制御部22と画像制御部23には、上記した電源バックアップ機能が設けられていない。しかし、先に説明した通り、演出制御部22と画像制御部23には、電源中継基板30と演出インターフェイス基板27を経由して、システムリセット信号SYSが共通して供給されており、他の制御部21,24と、ほぼ同期したタイミングで電源リセット動作が実現される。
図示の通り、主制御部21は、主基板中継基板28を経由して、払出制御部25に制御コマンドCMD”を送信する一方、払出制御部25からは、遊技球の払出動作を示す賞球計数信号や、払出動作の異常に係わるステイタス信号CONを受信している。ステイタス信号CONには、例えば、補給切れ信号、払出不足エラー信号、下皿満杯信号、及び、電源投入信号が含まれる。ここで、電源投入信号は、電源投入後、払出制御部25が初期処理を終えたことを主制御部21に伝える信号である。
また、主制御部21は、遊技盤中継基板29を経由して、遊技盤5の各遊技部品に接続されている。そして、遊技盤上の各入賞口15〜18に内蔵された検出スイッチの検出スイッチ信号を受ける一方、電動チューリップなどのソレノイド類を駆動している。検出スイッチ信号には、図柄始動口15から主制御部21に伝送される入賞スイッチ信号SGも含まれている。
また、この遊技機には、遊技盤の適所にと電波センサSE0と、磁気センサSE1〜SE5とが配置されており、各センサからの検出スイッチ信号も主制御部21に伝送される。磁気センサSEiは、例えば、遊技球の移動を誘導するべく違法使用される可能性のある永久磁石の静磁界を検出する監視センサあり、この実施例では、図柄始動口15への遊技球の移動経路に対応して、遊技盤上の4箇所に配置される。そして、磁束密度0.3〜0.5mT程度の静磁界を検出すると、それまでLレベルであった検出スイッチ信号がHレベルに遷移するよう構成されている。
一方、電波センサSE0は、例えば、各入賞口15〜18に内蔵された検出スイッチをON動作させるべく放射される誘導磁界(放射磁界)を検出する監視センサであり、異常レベルの誘導磁界を検出すると、それまでLレベルであった検出スイッチ信号が、Hレベルに遷移するよう構成されている。なお、この実施例では、遊技盤の適所に一個の電波センサが配置されている。
図4は、主制御部21のワンチップマイコン21Aの内部構成の一部を図示したものである。ここでは、遊技盤中継基板29を経由して、磁気センサや電波センサからの検出スイッチ信号、及び、図柄始動口15や普通入賞口17の検出スイッチから検出スイッチ信号を受ける部分も含めて図示している。なお、この実施例では、普通入賞口17からの検出スイッチ信号については、そのON時間の異常も判定しており、この意味では、普通入賞口17に配置された検出スイッチは、監視センサとして機能している。
図示の通り、ワンチップマイコン21Aは、Z80CPU(Zilog社)相当のCPUと、Z80CTC(counter timer circuit )相当のカウンタタイマ回路CTCと、ROM及びRAMのメモリ回路と、ウォッチドッグタイマWDTと、乱数生成回路GNRと、入力ポートINPとを内蔵している。
図柄始動口15からの入賞スイッチ信号SGは、バッファ回路BUFを経由して、ワンチップマイコン21Aの乱数生成回路GNRと、入力ポートINPに重複して供給されている。また、普通入賞口17からの検出スイッチ信号も、電圧レベル変換用のバッファ回路BUFと通常のバッファ回路APを経由して入力ポートINPに供給されている。なお、図示していないが、入力ポートINPには、大入賞口16やゲート18の検出スイッチからの検出スイッチ信号も合わせて供給されている。
バッファ回路BUFは、オープンコレクタ型の出力部を有し、入力側が12Vにプルアップされ、出力側が5Vにプルアップされている。そして、遊技球が図柄始動口15などの入賞口を通過すると、バッファ回路BUFは、正論理のON信号として入賞スイッチ信号SGを出力する。なお、入賞口17の入口に、大径の不正遊技球を停止させた状態で、強力な電磁波を放射して不正な入賞スイッチ信号SGを生成する違法も懸念されるので、遊技球が入賞口17を通過し終わるまでの通過時間もソフトウェア処理によって管理している。
電波センサSE0や、磁気センサSE1〜SE5からの検出スイッチ信号SN0〜SN5は、プルアップ抵抗RLでプルアップされた状態で、入力抵抗Ri及び入力コンデンサCiによるRCフィルタ回路に供給されている。そして、シュミットトリガ型のインバータ回路INVを経由して入力ポートINPに供給されている。先に説明した通り、各センサSE0〜SE5は、異常検出時にHレベルの検出スイッチ信号を出力するので、入力ポートINPには、異常検出時にLレベルの検出スイッチ信号SN0〜SN5が供給されることになる。
乱数生成回路GNRは、図柄始動口15の入賞スイッチ信号SGがON状態になったことを検出して検出内容を保持するラッチレジスタと、計数クロックΦを受けて高速度で更新されるカウンタと、入賞スイッチ信号がON状態となった瞬間のカウンタ値を乱数値として保持する乱数値レジスタとを有している。
そして、CPUは、入力ポートINPからの入力データに基づき、入賞スイッチ信号SGがON状態となったことを把握すると、乱数生成回路GNRの乱数値レジスタから乱数値を取得し、これを当選値とを比較する抽選処理(図6の特別図柄処理ST37)を実行するよう構成されている。
続いて、主制御部21のワンチップマイコン21Aによって実現される遊技動作を説明する。図5〜図7は、主制御部21の制御プログラムを示すフローチャートであり、電源電圧の復旧や投入に基づいて起動されるシステムリセット処理(図5)と、所定時間毎(4mS)に起動されるマスク可能なタイマ割込み処理(図6(a))とを有して構成されている。
以下、図5を参照しつつ、システムリセット処理プログラム(メイン処理)について説明する。メイン処理が開始されるのは、停電状態からの復旧時のように初期化スイッチSWがOFF状態で電源がON状態になる場合と、遊技ホールの開店時のように、初期化スイッチSWがON操作されて電源がON状態になる場合とがある。なお、ウォッチドッグタイマWDTが起動してCPUが強制的にリセットされる場合もある。
何れの場合でも、Z80CPUは、DI命令を実行して、自らを割込み禁止状態に設定して(ST1)、ワンチップマイコン21A各部の初期設定をする(ST2)。
次に、不図示の入力ポートからRAMクリア信号DELを取得して、これを適宜なレジスタに保存する(ST3)。このように、本実施例では、CPUリセット後、RAMクリア信号DELが速やかに取得されるので、係員が、初期化スイッチSWを素早くON→OFF操作をした場合でもRAMクリア信号DELを読み落すことがない。なお、RAMクリア信号DELは、ワンチップマイコン21Aの内蔵RAMの全領域を初期設定するか否かを決定する信号であって、係員が操作する初期化スイッチSWのON/OFF状態に対応した値を有している。
次に、ウォッチドッグタイマWDTの起動を抑制するべく、ウォッチドッグタイマWDTにクリア信号を供給しつつ(ST4)、所定の待機時間を消費する(ST5)。これは、下流側のサブ制御部22,23が、制御動作を確実に開始するまでの時間を確保するためである。
このような時間消費処理が終われば、次に、電源異常信号ABNのレベルを判定して、正常レベルになるまで待機する(ST6)。これは電源遮断時などに、ステップST51の処理の後に、ウォッチドッグタイマWDTによるCPUリセットが生じる可能性を考慮したものである。すなわち、本実施例では、ステップST6の判定処理が存在するので、電源遮断時に、CPUがリセットされても、バックアップフラグBFLやその他のRAMデータが改変されることはない。
ステップST6の処理によって、電源異常信号ABNが正常レベルであると判定されると、次に、内蔵RAMを書込み可能状態に設定した上で、表示装置DISPに客待ちデモ画面を表示するべく、下流側のサブ制御部に待機画面用の制御コマンドを送信する(ST7)。ステップST7の処理の結果、電源遮断時にステップST49の処理で禁止された内蔵RAMへの書込み動作が、可能となる。なお、この実施例では、RAMへの書込み動作(Write )が、適宜に禁止/許可されるが、読み込み動作(Read)は、常に許可されている。
次に、ウォッチドッグタイマWDTにクリア信号を供給しつつ(ST8)、電源投入信号がON状態になるのを待機する(ST9)。電源投入信号は、初期処理を終えた払出制御部23が出力する信号であり、ステップST9の処理によって、払出制御部23が定常動作を開始したことが確認される。
続いて、ステップST3の処理で取得され、適宜なレジスタに保存されているRAMクリア信号DELのレベルを判定する(ST10)。そして、RAMクリア信号DELがON状態であると、内蔵RAMの全領域をゼロクリアする(ST13)。その結果、図6(b)のステップST47の処理でセットされたバックアップフラグBFLの値は、他のチェックサム値などと共にゼロとなる。
次に、RAM領域がゼロクリアされたことを報知するための電源投入コマンドを出力する(ST14)。RAM領域がゼロクリアされたことは、遊技ホールを一元管理するホールコンピュータにも通知されるが、その通知時間を管理する報知タイマも適宜な値(例えば、30秒)に初期設定される(ST15)。
そして、タイマ割込み動作(図6(a))を起動する割込み信号INTを出力するCTCを初期設定する(ST17)。次に、CPUを割込み禁止状態にセットした状態で(ST18)、各種のカウンタついて更新処理を実行し(ST19)、その後、CPUを割込み許可状態に戻してステップST18に戻る。なお、ステップST19で更新されるカウンタには、外れ図柄用カウンタが含まれているが、この外れ図柄用カウンタは、図6(a)の特別図柄処理(ST37)における大当り抽選処理の結果が外れ状態となった場合に、どのような態様の外れゲームを演出するかを決定するためのカウンタである。
さて、ステップST10の判定処理に戻って説明すると、CPUがウォッチドッグタイマWDTによって強制的にリセットされた場合や、停電状態からの復旧時には、RAMクリア信号DELはOFF状態である。そして、このような場合には、ステップST10の判定に続いて、バックアップフラグBFLの内容が判定される(ST11)。バックアップフラグBFLとは、図6(b)の電源監視処理の動作が実行されたことを示すデータであり、この実施例では、電源遮断時のステップST47の処理でバックアップフラグBFLが5AHとされ、電源復帰後のステップST43の処理でゼロクリアされる。
電源投入時や、停電状態からの復旧時である場合には、バックアップフラグBFLの内容が5AHの筈である。但し、何らかの理由でプログラムが暴走状態となり、ウォッチドッグタイマによるCPUリセット動作が生じたような場合には、バックアップフラグBFL=00Hである。したがって、BFL≠5AH(通常はBFL=00H)となる場合には、ステップST11からステップST13の処理に移行させて遊技機の動作を初期状態に戻す。
一方、バックアップフラグBFL=5AHであれば、チェックサム値を算出するためのチェックサム演算を実行して演算結果を比較する(ST12)。ここで、チェックサム演算とは、内蔵RAMのワーク領域を対象とする8ビット加算演算である。そして、チェックサム値が算出されたら、この演算結果を、RAMのSUM番地の記憶値と比較をする(ST12)。
SUM番地には、電圧降下時に実行される電源監視処理(図6(b))において、同じチェックサム演算によるチェックサム値が記憶されている(ST48)。そして、記憶された演算結果は、内蔵RAMの他のデータと共に、バックアップ電源によって維持されている。したがって、本来は、ステップST12の判定によって両者が一致する筈である。
しかし、電源降下時にチェックサム演算(ST48)の実行できなかった場合や、実行できても、その後、メイン処理のチェックサム演算(ST12)の実行時までの間に、ワーク領域のデータが破損している場合もあり、このような場合にはステップST12の判定結果は不一致となる。判定結果の不一致によりデータ破損が検出された場合には、ステップST13の処理に移行させてRAMクリア処理を実行し、遊技機の動作を初期状態に戻す。
一方、ステップST12の判定において、チェックサム演算によるチェックサム値と、SUM番地の記憶値とが一致する場合には、バックアップ復帰処理を実行した上で(ST16)、ステップST17の処理に移行して電源遮断前の遊技動作を再開する。バックアップ復帰処理では、表示装置に電源復帰画面を表示するための電源復帰画面用の制御コマンドと、その他復帰動作用の制御コマンドを各サブ制御部22〜24に送信する。
次に、電波エラー、磁気エラー、入賞口エラーに関するエラー検出タイマER1〜ER6を全てクリアし(ST22)、また、異常報知動作を管理する異常報知フラグALM1〜ALM3を全てクリアする(ST23)。このように、本実施例では、RAMクリア処理を回避して電源遮断前に遊技動作を再開する場合にも、異常報知動作に関するRAMのバックアップデータをクリアする。これは、電源遮断前に開始された異常報知動作を継続させるためであるが、この点については更に後述する。
続いて、上記したメイン処理を中断させて、4mS毎に開始されるタイマ割込み処理プログラム(図6(a))を説明する。タイマ割込みが生じると、CPUのレジスタを保存することなく、直ちに電源監視処理が実行される(ST30)。これは、タイマ割込み処理が起動されるタイミングが、ステップST20の直後に固定されているためである。
電源監視処理(ST30)では、電源基板20から供給されている電源異常信号ABNのレベルを判定するが、具体的な処理内容については後述する。電源監視処理(ST30)が終わると、ウォッチドッグタイマWDTにクリアパルスを出力すると共に、普通図柄処理(ST36)における抽選動作で使用される当り用カウンタRGの値を更新する(ST31)。なお、特別図柄処理(ST37)における抽選動作で使用される大当り判定用の乱数値RNDについては、図4の乱数生成回路GNRで生成されるので、ステップST31の処理で更新されることはない。
当り乱数更新処理(ST31)が終わると、各遊技動作の時間を管理しているタイマについて、タイマ減算処理が行なわれる(ST32)。ここで減算されるタイマは、主として、電動チューリップや大入賞口の開放時間やその他の遊技演出時間を管理するために使用される。
続いて、図柄始動口15や大入賞口16の入賞検出スイッチを含む各種スイッチ類のON/OFF信号が入力され、ワーク領域にON/OFF信号レベルや、その立上り状態が記憶される(ST33)。
次に、エラー管理処理が行われる(ST24)。エラー管理処理は、遊技球の補給が停止したり、遊技球が詰まっていないかなど、機器内部に異常が生じていないかの判定を含んでいる。また、電波センサSE0や磁気センサSEiなどの監視センサが異常反応していないかの異常監視処理も含んでいる。
図7は、エラー管理処理の要部である異常監視処理を示すフローチャートである。先ず、ワンチップマイコン21Aの入力ポートINP(図4)からセンサSE0〜SE5の検出スイッチ信号SNiを取得する(ST80)。先に説明した通り、本実施例で取得されるセンサ信号SNiは、電波センサSE0からの検出スイッチ信号SN0と、5個の磁気センサSE1〜SE5からの検出スイッチ信号SN1〜SN5との合計6種類である。
次に、異常レベルを示す検出スイッチ信号SNiに対応して、エラーフラグの該当ビットをON状態に設定する(ST81)。具体的には、電波センサSE0からの検出スイッチ信号SN0がON状態(この実施例ではLレベル)であれば、該当1ビット(電波エラービット)を1にセットする。また、検出スイッチ信号SN1〜SN5の何れか一つ以上がON状態であれば、該当1ビット(磁気エラービット)を1にセットする。すなわち、5個の磁気センサSE1〜SE5の何れかの検出スイッチ信号SNiが異常レベルであれば、磁気スイッチ用のエラービットを1に設定する。
また、ステップST81の処理では、4個の普通入賞口17の何れかに遊技球が入賞した場合に、その検出スイッチ信号SG1〜SG4のON時間が、何れかの普通入賞口17において上限時間を超えた場合にも、エラーフラグの該当1ビット(入賞エラービット)が1にセットされる。これは、大径の不正遊技球を、普通入賞口17に入口に停止させて実行される不正遊技に対処するためである。
以上のように、ステップST81の処理では、エラーフラグの3ビットを使用して異常事態の発生が記憶される。そこで、次に、3ビットのエラービットが判定され(ST82)、エラービットが全て0であれば、全てのエラー検出タイマER1〜ER6をゼロクリアする(ST83)。
エラー検出タイマER1〜ER6は、ノイズなどの影響で、異常事態を誤検出している可能性を考慮して設けられており、基準時間(例えば、100mS)継続して異常事態を検出することを確認するために使用される。そして、本実施例では、電波エラー確認用のエラー検出タイマER1と、磁気エラー確認用のエラー検出タイマER2と、入賞口エラー確認用のエラー検出タイマER3〜ER6の合計6個が用意されている。
したがって、ステップST82の処理において、何れかのエラービットが1であると判定される場合には、該当するエラー検出タイマER1〜ER6をインクリメント(+1)する(ST84)。すなわち、電波エラービットや磁気エラービットが1であれば、これに対応して、エラー検出タイマER1,ER2をインクリメントする。一方、入賞口エラービットが1であれば、入賞口エラーが検出された普通入賞口に対応するエラー検出タイマER3〜ER6をインクリメントする。
次に、基準値THに達したエラー検出タイマER1〜ER6が存在するかが判定される(ST85)。この実施例では、基準時間=100mS、タイマ割込み周期=4mSであるので、基準値TH=25であり、タイマ割込み処理において、連続して25回以上、同一の異常状態を検出したか否かが問題となる。なお、25回の途中で異常状態が回復するとエラー検出タイマが0クリアされるので(ST83)、このクリア動作によってノイズなどによる異常事態の誤検出が排除される。
ステップST85の判定によって、基準値THを超えたエラー検出タイマが検出されると、該当する異常報知タイマTM1〜TM3が初期設定される。初期設定値は、特に限定されないが、30秒程度の異常報知時間を担保する初期値とされる。なお、異常報知タイマとしては、電波エラー、磁気エラー、入賞口エラーに対応して3種類TM1〜TM3が用意されている。したがって、4個の普通入賞口17のうち、何れかの普通入賞口17で異常が検出され、その異常が当該普通入賞口において100mS以上継続した場合には、入賞口エラー用の単一の異常報知タイマTM3が初期設定されることになる。
次に、3つの異常報知フラグALM1〜ALM3を各々の保存領域OLD1〜OLD3に保存した上で、異常報知タイマTM1〜TM3の値に対応する設定処理を実行する(ST87〜ST90)。ここで、異常報知フラグALM1〜AML3は、異常報知タイマTM1〜TM3に対応して3種類が用意されおり、異常報知動作中か否かを示している。
そして、0である異常報知タイマTM1〜TM3に対応して、異常報知フラグALM1〜ALM3が0とされる(ST88)。一方、0でない異常報知タイマTM1〜TM3に対応して、異常報知フラグALM1〜ALM3が1に設定され(ST89)、1である異常報知フラグALM1〜ALM3に対応する異常報知タイマTM1〜TM3の値がデクリメントされる(ST90)。
続いて、異常報知フラグALM1〜ALM3が、今回のタイマ割込みにおいて変化したか否かが判定される(ST91)。具体的には、ステップST87の処理で保存領域OLD1〜OLD3に保存した異常報知フラグALM1〜ALM3の値と、その後に更新された異常報知フラグALM1〜ALM3の値とが比較される。
そして、0から1に変化した異常報知フラグALMiが検出される場合には、対応するエラー報知コマンドが下流側サブ制御部に伝送される(ST93)。すなわち、異常報知動作を開始するべく、異常内容(電波エラー、磁気エラー、又は入賞口エラー)を特定したエラー報知コマンドが送信される。
このように、本実施例では、異常報知動作中に繰返しエラー報知コマンドを送信するのではなく、異常報知動作の開始時に限って一回だけエラー報知コマンドが送信されるので、主制御部21やサブ制御部22,23におけるコマンド送受信用の制御負担が軽減される。
一方、ステップST91の判定において、1から0に変化した異常報知フラグALMiが検出される場合には、対応するエラー解除コマンドがサブ制御部に伝送される(ST92)。すなわち、所定の報知時間が経過したので、エラー報知動作を解除するべく、報知解除すべきエラー内容(電波エラー、磁気エラー、又は入賞口エラー)を特定したエラー解除コマンドが送信される。なお、変化した異常報知フラグALM1〜ALM3が存在しない場合には何もしないで異常監視用のサブルーチン処理を終える。
以上の通り、本実施例では、異常報知フラグALM1〜ALM3の変化に対応して異常報知動作を開始し、異常報知動作を終了するので、主制御部21やサブ制御部22,23におけるコマンド送受信用の制御負担が軽減される。また、ステップST85の処理では、エラー検出タイマERiの値が基準値TH以上である場合には、何回でも異常報知タイマTMiが初期設定されるので、異常事態が消滅されない限り、異常報知動作が終了することはない。すなわち、各エラー検出タイマERiは、一旦、基準値THに達した後も、異常事態が解消されない限り、インクリメント処理が繰り返されるので(ST80〜ST84)、異常報知タイマTMiの値が4mS毎に初期設定されることで、異常報知タイマTMiが0になることがなく、したがって、異常報知フラグALMiが0に戻ることがない。
ところで、エラー検出タイマERiの計数値がオーバフローしてゼロに戻っても、その後、100mS後に、再度、異常報知タイマTMiが初期設定され、この時まで異常報知動作(継続時間は30秒)が継続されているので何の問題も生じない。なお、異常報知タイマTMiが初期設定処理は、異常報知動作の継続時間より短い周期で実行すれば足りる。そして、この意味では、ステップST84の判定条件は、エラー検出タイマERiが8ビット長程度である限り、エラー検出タイマERi≧THである必要は必ずしもなく、例えば、エラー検出タイマERi=THの判定条件でも良く、この場合には、8ビット長のエラー検出タイマERiに対して、256*4mS≒1秒毎に異常報知タイマTMiが繰り返し初期設定される。
但し、本実施例では、異常報知フラグALMiが、0から1に変化したタイミングでしかエラー報知コマンドが送信されないので(ST93)、このことによる弊害も懸念される。例えば、異常報知フラグALMiが0から1に変化した直後に、違法行為による意図的な電源遮断が生じた場合を想定する。このような場合、例え、主制御部21において電源遮断前の制御動作が再開されても、異常報知フラグALMiの値がALMi=1を維持する限り、エラー報知コマンドが再送されないので異常報知動作が実行されないおそれがある。すなわち、異常報知タイマTMiの値が、例え4mS毎に繰り返し初期設定されたところで、異常報知フラグALMi=1が維持される限り、エラー報知コマンドが送信されないので、違法行為を放任してしまうとも懸念される。
しかし、本実施例では、バックアップ復帰処理において、エラー検出タイマERiと、異常報知フラグとを画一的にゼロクリアしているので(ST22〜ST23)、上記の弊害は全く生じない。すなわち、電源復帰後も異常事態が継続している場合には、改めて、エラー検出タイマERiのインクリメント処理が実行され(ST84)、100mS後にエラー検出タイマの値が基準値THを超えると、エラー報知コマンドが送信され(ST93)、所定の異常報知動作が開始される。そして、開始された異常報知動作は、異常事態が解消されない限り継続される。
以上、エラー管理処理(ST34)について説明したので、図6に戻ってその後の処理を説明する。上記のような、エラー管理処理が終われば、次に、払出制御部24から受けた賞球計数信号に基づく管理処理を実行した後(ST35)、普通図柄処理を行う(ST36)。普通図柄処理とは、電動チューリップなど、普通電動役物を作動させるか否かの判定を意味する。具体的には、ステップST33のスイッチ入力結果によって遊技球がゲートを通過していると判定された場合に、乱数更新処理(ST31)で更新された当り用カウンタRGを、当り当選値と対比して行われる。そして、対比結果が当選状態であれば当り中の動作モードに変更する。また、当り中となれば、電動チューリップなど、普通電動役物の作動に向けた処理を行う。
続いて、特別図柄処理を行う(ST37)。特別図柄処理とは、大入賞口16など特別電動役物を作動させるか否かの判定である。具体的には、入賞スイッチ信号SGが立上ったと判定される場合には、乱数生成回路GNRの乱数レジスタに格納されている乱数値RNDに使用して大当り抽選処理を実行する。そして、図示省略しているが、抽選結果が当選状態であれば大当り中の動作モードに変更する。また、大当り中となれば、大入賞口など種特別電動役物の作動に向けた処理を行う。
このような特別図柄処理(ST37)の後、主制御部21で管理するLEDについて点灯動作を進行させると共に(ST38)、電動チューリップや大入賞口などの開閉動作を実現するソレノイド駆動処理を実行した後(ST39)、CPUを割込み許可状態EIに戻してタイマ割込みを終える(ST40)。その結果、割込み処理ルーチンからメイン処理の無限ループ処理(図5)に戻り、ステップST19の処理が実行される。
続いて、図6(b)に示す電源監視処理(ST30)について念のため説明する。電源監視処理(ST30)では、先ず、電源基板20から供給される電源異常信号ABNを、入力ポート(不図示)を通して取得し(ST41)、それが異常レベルでないか判定する(ST42)。そして、異常レベルでない場合には、異常回数カウンタとバックアップフラグBFLをゼロクリアして処理を終える(ST43)。
一方、電源異常信号ABNが異常レベルである場合には、異常回数カウンタをインクリメント(+1)して(ST44)、計数結果が上限値MAXを超えていないかを判定する(ST45)。これは、入力ポートからの取得データが、ノイズなどの影響でビット化けしている可能性があることを考慮したものであり、所定回数(例えば、上限値MAX=2)連続して異常レベルを維持する場合には、交流電源が現に遮断されたと判定する。
そして、ステップST45の判定の結果、異常回数カウンタの計数値が上限値MAXに一致した場合には、異常回数カウンタをゼロクリアした後(ST46)、バックアップフラグBFLに5AHを設定する(ST47)。次に、メインルーチンのステップST12の場合と、全く同じ演算を、全く同じ作業領域(ワークエリア)に対して実行し、その演算結果を記憶する(ST48)。なお、実行される演算は、典型的には8ビット加算演算である。
そして、その後はワンチップマイコン21Aの内蔵RAMを書込み禁止状態に設定すると共に(ST49)、全ての出力ポートの出力データをクリアする(ST50)。その結果、同種の電源監視処理を主制御部21より遅れて開始する払出制御部24に対して、不合理なデータが送信させることが防止される。以上のバックアップ処理が終われば、CTCに対する設定処理によって割込み信号INTの生成を禁止すると共に、無限ループ処理を繰り返しつつ直流電源電圧が降下するのを待つ(ST51)。なお、このタイミングでは、CPUは、もともと割込み禁止状態であるが(ST40参照)、電源電圧の降下による誤動作の可能性を、可能な限り排除する趣旨から、本実施例では、CTCからの割込み信号INTの出力も禁止している。
以上、本発明の実施例を具体的に説明したが、具体的な記載内容は何ら本発明を限定するものではなく、各種の改変が可能である。例えば、実施例の説明では、バックアップ復帰処理(ST16)において、全てのエラー検出タイマER1〜ER6をクリアしたが、電源遮断前のタイマ値を維持しても良い。この場合には、例えば、エラー検出タイマERiの値が80mSのタイミングで電源が遮断すると、電源復帰後に同じ異常事態が継続していると、20mS後に異常報知動作が開始される。
また、実施例では、バックアップ復帰処理(ST16)において、異常報知フラグALM1〜ALM3をクリアしたが、異常報知フラグALMiの値を判定して、異常報知フラグALMi=1である場合には、この異常報知フラグALMiに対応する異常報知動作を直ちに開始しても良い。但し、この場合には、異常報知フラグの判定やコマンド送信用の処理が別途必要となり、プログラム処理が煩雑化する上に、限られたROM領域を消費してしまう。
GM 遊技機
SEi 監視センサ
ST84,ST85 第一手段
ST86 第二手段
ST87〜ST90 第三手段
ST92,ST93 第四手段
上記の目的を達成するため、本発明は、所定の遊技動作の発生を示す検出信号に起因して抽選処理を実行し、遊技者に有利な遊技状態を発生させるか否かを決定する遊技機であって、適所に配置された監視センサの出力に基づいて異常事態の発生を判定して必要時に異常報知動作を開始する監視手段を設け、前記監視手段は、異常報知動作が実行されているか否かに拘わらず、監視センサが異常検出を示しているか否かを繰り返し判定する第一手段と、第一手段が判定する異常事態に対応する所定の監視センサの異常検出の継続時間が基準値(TH)を超えると、目標値に至るまで所定時間毎に更新される、前記所定の監視センサに対応する報知タイマ(TMi)を開始値に設定する第二手段と報知タイマ(TMi)が目標値に一致しない限り、異常報知フラグ(ALMi)を正常値とは異なる異常値に設定する第三手段と、前記異常報知フラグ(ALMi)を判定して、正常値から異常値に変化したと判定されると異常報知動作を開始させる第四手段と、を有して構成されている。
本発明では、第一手段ないし第四手段を組合せることで簡易に異常事態の発生を検出し報知するので、本来の遊技動作に支障を与えることがない。そして、異常事態が消滅するまで、異常報知動作を継続することができる。
監視センサには、静磁界を検出する磁気センサ、放射磁界を検出する電波センサ、又は、遊技媒体が所定位置に停滞していることを示す検出スイッチが含まれているのが好適である。なお、本発明の遊技機は、典型的には弾球遊技機又は回胴式遊技機である。

Claims (7)

  1. 所定の遊技動作の発生を示す検出信号に起因して抽選処理を実行し、遊技者に有利な遊技状態を発生させるか否かを決定する遊技機であって、
    適所に配置された監視センサの出力に基づいて異常事態の発生を所定時間毎に判定する監視手段と、電源遮断後もRAMの記憶内容を維持するバックアップ手段と、バックアップ手段によって維持されたRAMの記憶内容に基づいて、電源投入後に電源遮断前の動作を再開可能なバックアップ復帰手段と、を設けて構成され、
    前記監視手段は、
    異常事態の発生が認められないと計測結果を初期状態に戻す一方、異常事態の発生が認められると計測結果を更新する第一手段と、
    第一手段の計測結果が所定条件を満たすと、異常報知動作における異常報知時間を所定タイマに初期設定する第二手段と、
    異常報知時間が経過するまで所定フラグを動作値に維持し、第二手段によって初期設定された所定タイマを更新すると共に、異常報知時間が経過すると所定フラグを初期値に戻す第三手段と、
    所定フラグの値が変化したことに対応して異常報知動作を開始又は終了させる第四手段と、を有して構成され、
    異常事態が継続する限り、第一手段が計測結果を更新し続けることに対応して、第二手段は、所定条件を満たす限り異常報知時間の初期設定動作を繰り返すよう構成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 所定条件を満たす場合に、第二手段が異常報知時間の初期設定動作を繰り返す時間周期は、異常報知時間より短く設定されている請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記バックアップ復帰手段は、所定フラグを初期値に戻した状態で、電源遮断前の動作を再開するよう構成されている請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記バックアップ復帰手段は、第一手段による計測結果を初期値に戻した状態で、電源遮断前の動作を再開するよう構成されている請求項1〜3の何れかに記載の遊技機。
  5. 前記バックアップ復帰手段は、その時の所定フラグが動作値である場合には、異常報知動作を開始するよう構成されている請求項1又は2に記載の遊技機。
  6. 前記監視センサには、静磁界を検出する磁気センサと、放射磁界を検出する電波センサとが含まれている請求項1〜5の何れかに記載の遊技機。
  7. 前記監視センサには、遊技媒体が所定位置に停滞していることを示す検出スイッチが含まれている請求項1〜6の何れかに記載の遊技機。
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