JP4587997B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP4587997B2
JP4587997B2 JP2006233614A JP2006233614A JP4587997B2 JP 4587997 B2 JP4587997 B2 JP 4587997B2 JP 2006233614 A JP2006233614 A JP 2006233614A JP 2006233614 A JP2006233614 A JP 2006233614A JP 4587997 B2 JP4587997 B2 JP 4587997B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
ram
determination
power supply
determination flag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006233614A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008054814A (ja
Inventor
内山  保
豪 荒川
Original Assignee
株式会社藤商事
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社藤商事 filed Critical 株式会社藤商事
Priority to JP2006233614A priority Critical patent/JP4587997B2/ja
Publication of JP2008054814A publication Critical patent/JP2008054814A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4587997B2 publication Critical patent/JP4587997B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、コンピュータ回路を備えて構成される遊技機に関し、特に、電源復旧時に、それまでバックアップされていたデータの破損の有無を確実に検出できる遊技機に関する。
パチンコ機などの弾球遊技機は、遊技盤に設けた図柄始動口と、複数の表示図柄による一連の図柄変動態様を表示する図柄表示部と、開閉板が開閉される大入賞口などを備えて構成されている。そして、図柄始動口に設けられた検出スイッチが遊技球の通過を検出すると入賞状態となり、遊技球が賞球として払出された後、図柄表示部では表示図柄が所定時間変動される。その後、7−7−7などの所定の態様で図柄が停止すると大当り状態となり、大入賞口が繰返し開放されて、遊技者に有利な利益状態を発生させている。
このような遊技機では、万一、突発的な停電が生じても、遊技者にとっての利益状態が消失することがないよう、バックアップ処理が設けられている。具体的には、交流電源が遮断状態になると、CPUにマスク不能の最優先割込み(NMI)をかけ、直流電源が完全に降下するまでの間に、NMI割込み処理においてCPUの内部レジスタの値をスタック領域に格納している。そして、直流電源が遮断された後にも、RAMにバックアップ電源を供給している。
そのため、ワーク領域のデータは、バックアップ電源によって電源遮断以前の値を維持し、電源復旧後にCPUの内部レジスタの値をスタック領域から復帰するだけで、中断された遊技状態を再開することができる。
NMI割込み処理では、ワーク領域のデータが、電源降下後及び電源復旧時に破損することに備えて、ワーク領域のチェックサム演算によるチェックサム値を合わせて記憶している。そして、電源復旧時に改めてチェックサム演算を実行して、算出された演算結果と、記憶されているチェックサム値とが一致すれば、データの破損がなかったと判定して、中断された遊技状態を再開している。一方、チェックサム演算の演算結果が、記憶されているチェックサム値と一致しない場合には、遊技状態の再開は不可能と判断して、初期状態の遊技を開始するようにしている(特許文献1〜3)。
特開2000−317043号公報 特開2002−065964号公報 特開2001−137440号公報
しかしながら、電源投入時や電源復旧時に実行されるチェックサム演算の途中で交流電源が遮断されると、NMI割込み処理が起動する結果、データの破損状態が見逃されてしまうことになる。
例えば、データの一部が破損している状態で、電源復旧後にチェックサム演算を実行している途中でNMI割込みがかかったとする。すると、NMI割込み処理において、再度、破損データも含めたチェックサム演算が行われ、その結果、誤ったチェックサム値が記憶されてしまい、その後の電源復旧時に実行されるチェックサム演算の演算結果と、記憶されているチェックサム値とが一致してしまうことになる。このような場合、破損したデータに基づいて遊技動作が再開されるので、プログラムが暴走したり、或いは不合理な遊技動作を再開してしまうなど、大きな問題を引起すおそれが強い。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、電源投入時や電源復旧時に、バックアップデータの破損を確実に検出できる遊技機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、遊技制御動作を中心的に担う主制御部に、電源電圧の遮断に先立って退避データをRAMに記憶し、その記憶状態を電源電圧の遮断後も維持するバックアップ手段を設けた遊技機であって、前記主制御部の動作は、電源電圧の復旧や投入に基づいて起動されるシステムリセット処理と、電源電圧の遮断に先立って起動され、電源電圧が完全に遮断されるのを待つ処理で完結される電源割込み処理とを有して構成され、前記電源割込み処理には、判定フラグが第一の値であることを条件に、前記RAMの所定領域について特定演算を実行し、その演算結果をRAMに格納する格納処理と、その後に、前記判定フラグを第二の値に設定する第二設定処理と、が設けられる一方、前記システムリセット処理には、前記特定演算と同一の演算を実行して、その演算結果と、前記格納処理によって格納されている演算結果との一致判定をする判定処理と、前記判定処理の後に、前記判定フラグを第一の値に設定する第一設定処理と、が設けられ、前記判定処理と第一設定処理の間では、前記RAMの所定領域の記憶内容が変更されないよう構成され、前記電源割込み処理は、判定フラグが第一の値でない場合に、前記格納処理を実行することなく、前記判定フラグを第二の値に設定するよう構成されている
本発明において、RAMの所定領域について特定演算を実行し、その演算結果をRAMに格納するのは、バックアップ手段によって、RAMの記憶状態が正しく維持されているか否かを、システムリセット処理で確認できるようにするためである。したがって、特定演算の対象となるRAMの所定領域は広い方が良く、好ましくは、特定演算の演算結果を格納する場所を除き、RAMの全使用領域が演算対象となる。
一方、本発明では、判定処理と第一設定処理の間では、RAMの所定領域の記憶内容が変更されないよう構成される。但し、RAM領域への書込み処理を禁止する趣旨ではなく、前記特定演算の対象とならないRAM領域であれば、これをワーク領域として使用することができる。
なお、本発明において、電源割込み処理は、電源電圧の遮断に先立って起動されるものであれば良く、実施例のようなマスク不能のNMI割込み処理に限定されず、マスク可能な割込み処理であっても良い。
上記した本発明によれば、電源投入時や電源復旧時のチェックサム演算などによって、バックアップデータの破損を確実に検出することができる。
以下、実施例に係る弾球遊技機に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は、本実施例のパチンコ機GMを示す斜視図である。このパチンコ機GMは、島構造体に着脱可能に装着される矩形枠状の木製外枠1と、外枠1に固着されたヒンジ2を介して開閉可能に枢着される前枠3とで構成されている。この前枠3には、遊技盤5が裏側から着脱自在に装着され、その前側には、ガラス扉6と前面板7とが夫々開閉自在に枢着されている。
ガラス扉6の外周には、LEDランプなどによる電飾ランプが、略C字状に配置されている。前面板7には発射用の遊技球を貯留する上皿8が装着され、前枠3の下部には、上皿8から溢れ出し又は抜き取った遊技球を貯留する下皿9と、発射ハンドル10とが設けられている。発射ハンドル10は発射モータと連動しており、発射ハンドル10の回動角度に応じて動作する打撃槌によって遊技球が発射される。
上皿8の外周面には、チャンスボタン11が設けられている。このチャンスボタン11は、遊技者の左手で操作できる位置に設けられており、遊技者は、発射ハンドル10から右手を離すことなくチャンスボタン11を操作できる。このチャンスボタン11は、通常時には機能していないが、ゲーム状態がボタンチャンス状態となると内蔵ランプが点灯されて操作可能となる。なお、ボタンチャンス状態は、必要に応じて設けられるゲーム状態である。
上皿8の右部には、カード式球貸し機に対する球貸し操作用の操作パネル12が設けられ、カード残額を3桁の数字で表示する度数表示部と、所定金額分の遊技球の球貸しを指示する球貸しスイッチと、ゲーム終了時にカードの返却を指令する返却スイッチとが設けられている。
図2に示すように、遊技盤5には、金属製の外レールと内レールとからなるガイドレール13が環状に設けられ、その内側の遊技領域5aの略中央には、液晶カラーディスプレイDISPが配置されている。また、遊技領域5aの適所には、図柄始動口15、大入賞口16、複数個の普通入賞口17(大入賞口16の左右に4つ)、2つの通過口であるゲート18が配設されている。これらの入賞口15〜18は、それぞれ内部に検出スイッチを有しており、遊技球の通過を検出できるようになっている。
液晶ディスプレイDISPは、大当り状態に係わる特定図柄を変動表示すると共に背景画像や各種のキャラクタなどをアニメーション的に表示する装置である。この液晶ディスプレイDISPは、中央部に特別図柄表示部Da〜Dcと右上部に普通図柄表示部19を有している。そして、特別図柄表示部Da〜Dcでは、大当り状態の招来を期待させるリーチ演出が実行され、特別図柄表示部Da〜Dc及びその周りでは、当否結果を不確定に報知する予告演出などが実行される。
普通図柄表示部19は普通図柄を表示するものであり、ゲート18を通過した遊技球が検出されると、普通図柄が所定時間だけ変動し、遊技球のゲート18の通過時点において抽出された抽選用乱数値により決定される停止図柄を表示して停止するようになっている。
図柄始動口15は、左右1対の開閉爪15aを備えた電動式チューリップで開閉されるよう例えば構成され、普通図柄表示部19の変動後の停止図柄が当り図柄を表示した場合には、開閉爪15aが所定時間だけ開放されるようになっている。
一方、図柄始動口15に遊技球が入賞すると、特別図柄表示部Da〜Dcの表示図柄が所定時間だけ変動し、図柄始動口15への遊技球の入賞タイミングに応じた抽選結果に基づいて決定される停止図柄で停止する。なお、特別図柄表示部Da〜Dc及びその周りでは、一連の図柄演出の間に、予告演出が実行される場合がある。
大入賞口16は、例えば前方に開放可能な開閉板16aで開閉制御されるが、特別図柄表示部Da〜Dcの図柄変動後の停止図柄が「777」などの大当り図柄のとき、「大当りゲーム」と称する特別遊技が開始され、開閉板16aが開放されるようになっている。
大入賞口16の開閉板16aが開放された後、所定時間が経過し、又は所定数(例えば10個)の遊技球が入賞すると開閉板16aが閉じる。このような動作は、最大で例えば15回まで特別遊技が継続され、遊技者に有利な状態に制御される。なお、特別図柄表示部Da〜Dcの変動後の停止図柄が特別図柄のうちの特定図柄であった場合には、特別遊技の終了後のゲームが高確率状態となるという特典が付与される。
図3は、上記した各動作を実現するパチンコ機GMの全体回路構成を示すブロック図である。図中の破線は、主に、直流電圧ラインを示している。
図示の通り、このパチンコ機GMは、AC24Vを受けて各種の直流電圧やシステムリセット信号SYSを出力する電源基板20と、遊技制御動作を中心統括的に担う主制御基板21と、主制御基板21から受けた制御コマンドCMDに基づいてランプ演出及び音声演出を実行する演出制御基板22と、演出制御基板22から受けた信号を各部に伝送する演出インタフェイス基板23と、演出インタフェイス基板23から受けた制御コマンドCMD’に基づいて液晶ディスプレイDISPを駆動する液晶制御基板24と、主制御基板21から受けた制御コマンドCMD”に基づいて払出モータMを制御して遊技球を払い出す払出制御基板25と、遊技者の操作に応答して遊技球を発射させる発射制御基板26とを中心に構成されている。
ここで、主制御基板21、演出制御基板22、液晶制御基板24、及び払出制御基板25には、ワンチップマイコンを備えるコンピュータ回路がそれぞれ搭載されている。そこで、主制御基板21、演出制御基板22、液晶制御基板24、及び払出制御基板25に搭載された回路、及びその回路によって実現される動作を機能的に総称して、本明細書では、主制御部21、演出制御部22、液晶制御部24、及び払出制御部25と言うことがある。なお、演出制御部22、液晶制御部24、及び払出制御部25の全部又は一部がサブ制御部である。
図示の通り、主制御部21は、コマンド中継基板29に接続されると共に、遊技盤中継基板27を経由して、遊技盤5の各遊技部品に接続されている。そして、遊技盤上の各入賞口16〜18に内蔵された検出スイッチのスイッチ信号を受ける一方、電動チューリップなどのソレノイド類を駆動している。なお、図柄始動口15からのスイッチ信号については、遊技盤中継基板27を経由することなく、直接、主制御部21が受けている。
また、主制御部21は、払出制御部25に対して制御コマンドCMD”を一方向に送信する一方、払出制御部25からは、遊技球の払出動作を示す賞球計数信号や、払出動作の異常に係わるステイタス信号CONを受信している。ステイタス信号CONには、例えば、補給切れ信号、払出不足エラー信号、下皿満杯信号が含まれる。
ところで、主制御部21と払出制御部25のワンチップマイコンには、電源基板20から、直流5Vのバックアップ電源BUが供給されている。したがって、営業終了や停電により交流電源24Vが遮断された後も、ワンチップマイコン内部のRAMのデータは保持される。本実施例では、少なくとも数日は、RAMの記憶内容が保持されるよう設計されている。
また、電源基板20は、交流電源24Vの遮断時に、主制御部21及び払出制御部25に、電圧降下信号ABNを出力するよう構成されている。電圧降下信号ABNは、各ワンチップマイコンのNMI(Non Maskable Interrupt)端子に供給されており、主制御部21及び払出制御部25では、割込み処理によって必要なデータをRAMに退避している。そのため、上記したバックアップ電源BUの作用とあいまって、主制御部21と払出制御部25では、営業開始時や停電からの復旧時に、電源遮断前の動作を再開できることになる。但し、その他の制御基板には、バックアップ電源BUが供給されていないので、営業開始時や停電からの復旧時には、電源遮断前の動作とは無関係に、初期状態の動作を開始することになる。
図4〜図6は、主制御部21の制御プログラムを示すフローチャートである。主制御部21の制御プログラムは、電源電圧の復旧や投入に基づいて起動されるシステムリセット処理(図4)と、所定時間毎(2mS)に起動されるマスク可能なタイマ割込み処理(図5のTIMER INT)と、電源基板20からの電圧降下信号ABNによって起動されるマスク不能の最優先割込み処理(図6のNMI割込)とで構成されている。なお、これらの処理を実現するワンチップマイコンには、Z80CPU(Zilog社)相当品が内蔵されている。また、ワンチップマイコンには、ウォッチドッグタイマも内蔵されており、これに対する定期的なクリア処理が途絶えるとCPUが強制的にリセットされるよう構成されている。
以下、図4を参照しつつ、システムリセット処理プログラム(メイン処理)について説明する。メイン処理が開始されるのは、停電状態からの復旧時のように初期化スイッチ(不図示)がOFF状態で電源がON状態になる場合と、遊技ホールの開店時のように、初期化スイッチがON操作されて電源がON状態になる場合とがある。なお、制御プログラムが暴走したことにより、ウォッチドッグタイマが起動してCPUが強制的にリセットされる場合もある。
何れの場合でも、Z80CPUは、最初に自らを割込み禁止状態に設定し、Z80CPUコアを含むワンチップマイコンの各部を初期設定する(ST1)。また、CPUは自らを割込みモード2に設定した後(ST2)、RAMクリア信号の値を判定する(ST3)。RAMクリア信号とは、内蔵RAMの全領域を初期設定するか否かを決定する信号であって、係員が操作する初期化スイッチのON/OFF状態に対応した値を有している。
ここでは、RAMクリア信号がON状態であったと仮定すると、ステップST3の判定に続いて、内蔵RAMの全領域がゼロクリアされる(ST4)。したがって、図6(c)に示すバックアップフラグBFLの値は、他のチェックサム値などと共にゼロとなる。
次に、RAM領域がゼロクリアされたことを報知するための電源投入コマンドが出力され(ST5)、EI命令の実行により、CPUが割込み許可状態に設定される(ST6)。そして、その後は無限ループ状にカウンタ更新処理が実行される(ST7)。更新されるカウンタには、外れ図柄用カウンタが含まれているが、この外れ図柄用カウンタは、図5の特別図柄処理(ST44)における大当り判定処理の判定によって外れ状態となった場合に、どのような態様の外れゲームを演出するかを決定するためのカウンタである。
ステップST3の判定処理に説明を戻すと、CPUが強制的にリセットされた場合や、停電状態からの復旧時のように、初期化スイッチ(RAMクリア信号)がOFF状態であった場合には、ステップST3の判定に続いて、バックアップフラグBFLの内容が判定される(ST8)。バックアップフラグBFLとは、図6のNMI割込み処理で退避させたバックアップデータが、元の状態に復帰されているか否かを示すデータであり、この実施例では、NMI割込み処理においてバックアップフラグBFLが5AHとされ(ST56)、図4のステップST13の処理でゼロクリアされる。
今、電源投入時や、停電状態からの復旧時である場合には、バックアップフラグBFLの内容が5AHの筈である。但し、何らかの理由でプログラムが暴走状態となり、ウォッチドッグタイマによるCPUリセット動作が生じたような場合には、バックアップフラグBFL=00Hである。したがって、BFL≠5AH(通常はBFL=00H)となる場合には、ステップST8からステップST4の処理に移行させて遊技機の動作を初期状態に戻す。
一方、バックアップフラグBFL=5AHであれば、チェックサム値を算出するためのチェックサム演算を実行する(ST9)。ここで、チェックサム演算とは、内蔵RAMのワーク領域(図6(c)参照)に対する8ビット加算演算である。そして、チェックサム値が算出されたら、この演算結果を、RAMのSUM番地の記憶値と比較をする(ST10)。
SUM番地には、電圧降下時に実行されるNMI割込み処理(図6)において、同じチェックサム演算によるチェックサム値が記憶されている。そして、記憶された演算結果は、内蔵RAMの他のデータと共に、バックアップ電源BUによって維持されている。したがって、本来は、ステップST10の判定によって両者が一致する筈である。
しかし、NMI割込みのチェックサム演算(ST55)の実行後、メイン処理のチェックサム演算(ST9)の実行時までの間に、ワーク領域のデータが破損している場合もあり、このような場合にはステップST10の判定結果は不一致となる。判定結果の不一致によりデータ破損が検出された場合には、もはや、電源電圧の降下前の遊技状態を正常に再開させることはできないので、ステップST4の処理に移行させてRAMクリア処理を実行し、遊技機の動作を初期状態に戻している。
一方、ステップST10の判定において、チェックサム演算(ST9)によるチェックサム値と、SUM番地の記憶値とが一致する場合には、内蔵RAMのデータは、バックアップ電源BUによって、正常に維持されていると考えることができる。そこで次に、電源遮断前の遊技状態を再開するべく、RAMのSP記憶エリアから読み出した16ビットデータを、CPUのスタックポインタSPに書き込む(ST11)。
次に、POP命令を実行して、RAMのスタック領域からAFレジスタを除く各レジスタ(BC,DE,HL)の値を復帰させる(ST12)。この処理によって、電源遮断時からの復帰処理は一応完了するので、そのことを示すべくバックアップフラグBFLをゼロクリアする(ST13)。
次に、POP AF命令により、Z80CPUのP/Vフラグに、割込み許可フリップフロップの値を復帰させる(ST14)。後述するように、NMI処理ではLD A,Iの命令を実行して、P/Vフラグに割込み許可フリップフロップの値をセットした後、PUSH AFの命令を実行している。したがって、ステップST14のPOP AFの命令実行後のP/Vフラグの値によって、電源電圧の降下前が割込み許可状態であったか否かを判定することができる。
そこで、P/Vフラグの値に基づいて、電源電圧の降下前が割込み禁止状態であったか否かをチェックして(ST15)、AFレジスタをスタック領域から復帰させた後、割込み禁止状態のままで処理を終えるか(ST17)、或いは、割込み許可状態に戻して復帰処理を終える(ST16)。なお、ステップST18のRET命令が実行されることによって、スタック領域にPUSH処理されていた中断時のPC(プログラムカウンタ)の値が復元され、停電等により中断されていた処理が再開されることになる。
続いて、上記した図4のメイン処理を中断させて2mS毎に開始されるタイマ割込み処理プログラム(図5のTIMER INT)を説明する。タイマ割込みが生じると、各レジスタの内容がスタック領域に退避された後(ST30)、最初に乱数作成処理が行なわれる(ST31)。乱数作成処理には、普通図柄処理ST39や特別図柄処理ST44における抽選動作で使用される、当り用カウンタRGや大当たり用カウンタCTの更新処理を含んでいる。
乱数作成処理(ST31)が終わると、各遊技動作の時間を管理しているタイマについて、タイマ減算処理が行なわれる(ST32)。ここで減算されるタイマは、主として、電動チューリップや大入賞口の開放時間やその他の遊技演出時間を管理するために使用される。また、このとき、ウォッチドッグタイマ(不図示)にクリアパルスを供給して、CPUが強制的にリセットされることを防止する。
続いて、図柄始動口15や大入賞口16の入賞検出スイッチを含む各種スイッチ類のON/OFF信号が入力され、ワーク領域にON/OFF信号が記憶される(ST33)。そして、万一、不合理なON信号が検出されたら、不正入賞コマンドが送信される(ST34)。不正入賞コマンドが送信されるのは、例えば、特別遊技中でもないのに、大入賞口16の検出スイッチからON信号が得られたような場合である。
次に、エラー管理処理が行われる(ST35)。エラー管理処理は、遊技球の補給が停止したり、遊技球が詰まっていないかなど、機器内部に異常が生じていないかの判定である。次に、払出制御基板向けの制御コマンドを作成した後(ST36)、上記の各処理で生成されている制御コマンドを該当するサブ制御基板に伝送する(ST37)。
次に、現在が当り中の動作モードでないことを条件に、普通図柄処理を行う(ST39)。普通図柄処理とは、電動チューリップなど、普通電動役物を作動させるか否かの判定を意味する。具体的には、ステップST33のスイッチ入力結果によって遊技球がゲートを通過していると判定された場合に、乱数生成処理(ST31)で更新された当り用カウンタRGを、当り当選値と対比して行われる。そして、対比結果が当選状態であれば当り中の動作モードに変更する。また、当り中となれば、電動チューリップなど、普通電動役物の作動に向けた処理を行う(ST41)。
続いて、必要な制御コマンドを該当するサブ制御基板に伝送し(ST42)、現在が大当り中の動作モードでないことを条件に、特別図柄処理を行う(ST44)。特別図柄処理とは、大入賞口16など、特別電動役物を作動させるか否かの判定である。具体的には、ステップST33のスイッチ入力結果によって遊技球が図柄始動口を通過していると判定された場合に、乱数生成処理(ST31)で更新された大当り用カウンタCTを、大当り当選値Hitと対比して行われる。そして、対比結果が当選状態であれば大当り中の動作モードに変更する。また、大当り中となれば、大入賞口など第1種特別電動役物の作動に向けた処理を行う(ST46)。
その後、上記の各処理で生成された制御コマンドを該当するサブ制御基板に伝送する。例えば、特別図柄処理(ST44)が実行された場合には、その抽選結果に係わらず、制御コマンドの伝送を契機として、液晶ディスプレイDISPでは図柄変動動作が開始されることになる。何れにしてもステップST47の処理が終われば、ステップST30の処理で退避しておいたレジスタを復帰させて(ST48)、割込み処理を終える。その結果、通常は、割込み処理ルーチンからメイン処理の無限ループ処理(図4のST7)に戻ることになる。
図6(a)は、電源電圧が降下した際に生じるNMIの割込み処理プログラムの内容を示すフローチャートである。なお、停電などの場合に限らず、遊技ホールの営業終了時であって、交流電源を遮断した場合にも、このNMI割込み処理が起動される。
NMI割込み処理では、先ず、各レジスタ(AF,I,BC,DE,HL)の内容を内蔵RAMのスタック領域に退避する(ST50)。具体的には、図6(c)のPUSH命令を順番に実行するが、LD A,Iの命令実行によって、割込みベクタレジスタIがAレジスタ(アキュムレータ)にロードされると、これに対応して、P/V(パリティ/オーバフローフラグ)には、Z80CPUの割込み許可フリップフロップの値がセットされる。したがって、二度目のPUSH AF命令の実行によって、スタック領域には、Iレジスタと、許可フリップフロップの値がコピーされたFレジスタ(P/Vフラグ)とが保存されることになる。
このようにして、一群のPUSH命令の実行が終われば、次に、その時のスタックポインタSPの値を、RAMのSP記憶エリアに保存する(ST51)。
続いて、現在、賞球を払出し中の場合もあるので、賞球計数スイッチの状態を検出して記憶する(ST52)。なお、所定時間待機するのは(ST53)、払出し中の賞球が移動する時間を考慮したものである。
所定時間の経過が確認されたら、次に、バックアップフラグBFLの値を判定する(ST54)。先に説明した通り、バックアップフラグBFLは、メイン処理のRAMクリア処理(ST4)か、フラグクリア処理(ST13)においてゼロにクリアされる。したがって、前記何れかの処理を経由して、正常に遊技機が起動した後であれば、バックアップフラグBFLはゼロの筈である。
一方、バックアップフラグBFLがゼロでない場合は、ステップST56で設定されたフラグ値5AHが、そのまま維持されていることを意味する。このような事態は、メイン処理を開始した後、RAMクリア処理(ST4)か、フラグクリア処理(ST13)の実行前に、電源が遮断状態となると発生する。そこで、本実施例では、バックアップフラグBFLがゼロでない異常時には、ステップST55のチェックサム演算をスキップさせている。
但し、通常の場合には、バックアップフラグBFL=0であるから、メイン処理のステップST9と同様のチェックサム演算を実行する(ST55)。具体的には、内蔵RAMのワーク領域(図6(c)参照)に対して、連続して8ビット加算を実行し、その加算結果をチェックサム値としてSUM番地に記憶する。8ビット演算の対象となる領域は広い方が好ましいので、ここでは、SUM番地とBFL番地(バックアップフラグBFL)とを除くRAMの全領域としている。
その後、BFL番地にフラグ値5AHを記憶した後(ST56)、RAMのアクセスを禁止して電源電圧が降下してCPUが非動作状態になるのを待つ(ST57)。その後、CPUは非動作状態となるが、RAMにはバックアップ電源BUが供給されているので、バックアップされたデータがそのまま保存され続ける。つまり、電源電圧が完全に遮断された後もRAMの内容は現状のまま維持される。
以上の通り、本実施例では、NMI割込み処理において、バックアップフラグBFLの値に応じて、チェックサム演算を実行するか否かを区別している。つまり、バックアップフラグBFL≠00Hの場合にはチェックサム演算処理をスキップさせている。
そのため、フラグセット処理(ST56)を終えてから、メイン処理のチェックサム演算(ST9)を終えるまでの間に、バックアップデータが破損しても、これを正しく検出することができる。この点は、万一、ステップST1〜ST10の間に電源が遮断状態となった場合も同様である。以下、この点を説明する。
ここでは、フラグセット処理(ST56)を終えてから、メイン処理のチェックサム演算(ST9)を終えるまでの間に、RAM領域のバックアップデータの何れかが破損したと仮定する。かかる場合、普通は、メイン処理が円滑に進行して、ステップST10の判定によってデータの破損が検出される。この点は、従来の遊技機の場合も同じである。
但し、ステップST1〜ST10の間に電源が遮断状態となると(図4のα期間)、ステップST54の判定処理を有しない従来の遊技機では、破損したデータを含めたチェックサム演算によって誤ったチェックサム値がSUM番地に格納されてしまい、電源復旧後のステップST10の判定ではデータ破損が見逃されてしまう。
これに対して、本実施例では、万一、ステップST1〜ST10の間に電源が遮断状態となっても、NMI処理においてチェックサム演算(ST55)がスキップされるので、元のチェックサム値がそのまま維持される。そのため、電源復旧後のステップST12の判定において、確実にデータ破損が検出されることになる。
以上、本発明の実施例を具体的に説明したが、具体的な記載内容は何ら本発明を限定するものではなく、各種の改変が可能である。
実施例に示すパチンコ機の斜視図である。 図1のパチンコ機の遊技盤を詳細に図示した正面図である。 図1のパチンコ機の全体構成を示すブロック図である。 主制御部のシステムリセット処理を説明するフローチャートである。 主制御部のタイマ割込み処理を説明するフローチャートである。 主制御部のバックアップ処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
21 主制御部
GM 遊技機
ST1〜ST18 システムリセット処理
ST30〜ST48 タイマ割込み処理
ST50〜ST57 最優先割込み処理
FLG 判定フラグ
ST54,55 格納処理
ST56 第二設定処理
ST9,10 判定処理
ST13 第一設定処理

Claims (5)

  1. 遊技制御動作を中心的に担う主制御部に、電源電圧の遮断に先立って退避データをRAMに記憶し、その記憶状態を電源電圧の遮断後も維持するバックアップ手段を設けた遊技機であって、
    前記主制御部の動作は、電源電圧の復旧や投入に基づいて起動されるシステムリセット処理と、電源電圧の遮断に先立って起動され、電源電圧が完全に遮断されるのを待つ処理で完結される電源割込み処理とを有して構成され、
    前記電源割込み処理には、判定フラグが第一の値であることを条件に、前記RAMの所定領域について特定演算を実行し、その演算結果をRAMに格納する格納処理と、
    その後に、前記判定フラグを第二の値に設定する第二設定処理と、が設けられる一方、
    前記システムリセット処理には、前記特定演算と同一の演算を実行して、その演算結果と、前記格納処理によって格納されている演算結果との一致判定をする判定処理と、前記判定処理の後に、前記判定フラグを第一の値に設定する第一設定処理と、が設けられ、
    前記判定処理と第一設定処理の間では、前記RAMの所定領域の記憶内容が変更されないよう構成され、
    前記電源割込み処理は、判定フラグが第一の値でない場合に、前記格納処理を実行することなく、前記判定フラグを第二の値に設定するよう構成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記判定処理で不一致と判定された場合には、前記RAMの所定領域が初期設定され、この動作によって前記判定フラグが第一の値に設定される請求項に記載の遊技機。
  3. 前記判定処理で一致する判定された場合には、前記バックアップ手段によって維持されたRAMの内容に基づいて、電源電圧の遮断前の動作を再開するよう構成された請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記判定処理に先立って前記判定フラグの値を参照し、前記判定フラグが第二の値でない場合には、前記RAMの所定領域が初期設定されて前記判定フラグが第一の値に設定される請求項1〜の何れかに記載の遊技機。
  5. 前記判定処理は、前記判定フラグが第二の値であることを条件に実行される請求項1〜の何れかに記載の遊技機。
JP2006233614A 2006-08-30 2006-08-30 遊技機 Expired - Fee Related JP4587997B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006233614A JP4587997B2 (ja) 2006-08-30 2006-08-30 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006233614A JP4587997B2 (ja) 2006-08-30 2006-08-30 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008054814A JP2008054814A (ja) 2008-03-13
JP4587997B2 true JP4587997B2 (ja) 2010-11-24

Family

ID=39238273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006233614A Expired - Fee Related JP4587997B2 (ja) 2006-08-30 2006-08-30 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4587997B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4545218B1 (ja) * 2009-05-18 2010-09-15 株式会社藤商事 遊技機
JP4545220B1 (ja) * 2009-06-02 2010-09-15 株式会社藤商事 遊技機
JP5356296B2 (ja) * 2010-03-25 2013-12-04 株式会社藤商事 遊技機
JP4681678B2 (ja) * 2010-04-21 2011-05-11 株式会社藤商事 遊技機
JP4938121B2 (ja) * 2010-09-30 2012-05-23 株式会社藤商事 遊技機
JP2014174972A (ja) * 2013-03-13 2014-09-22 Meidensha Corp デジタル形保護継電装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001178889A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Sankyo Kk 遊技機
JP2006122708A (ja) * 2006-02-03 2006-05-18 Fujishoji Co Ltd 遊技機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001178889A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Sankyo Kk 遊技機
JP2006122708A (ja) * 2006-02-03 2006-05-18 Fujishoji Co Ltd 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008054814A (ja) 2008-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4789862B2 (ja) 遊技機
JP4726842B2 (ja) 遊技機
JP4907608B2 (ja) 遊技機
JP4764442B2 (ja) 遊技機
JP4712649B2 (ja) 遊技機
JP5341140B2 (ja) 遊技機
JP4587997B2 (ja) 遊技機
JP5851125B2 (ja) 遊技機
JP5231603B2 (ja) 遊技機
JP4712650B2 (ja) 遊技機
JP2009247678A (ja) 遊技機
JP5661876B2 (ja) 遊技機
JP5661906B2 (ja) 遊技機
JP4904411B2 (ja) 遊技機
JP6010091B2 (ja) 遊技機
JP2002224400A (ja) 遊技機
JP4904428B2 (ja) 遊技機
JP4649470B2 (ja) 遊技機
JP5009424B2 (ja) 遊技機
JP4987105B2 (ja) 遊技機
JP6058776B2 (ja) 遊技機
JP5456732B2 (ja) 遊技機
JP5395222B2 (ja) 遊技機
JP4764517B2 (ja) 遊技機
JP4764314B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090928

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100810

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4587997

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees