JP4184626B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は遊技機に関し、特に停電中の遊技機の表示に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ遊技機、スロットマシン遊技機は、遊技店の島設備から電源(AC24V)の供給を受けて動作し、プログラムの実行に従って遊技のための制御動作を行うマイクロコンピュータ等の処理手段からなる複数の制御装置(遊技制御装置、排出制御装置等)が設けられている。この制御装置はセンサ(賞球検出手段、入賞球検出手段)の検出信号を定期的に監視しつつ、遊技機内に設けられた被制御装置(入賞装置、表示装置、排出ユニット等)の動作を制御して、遊技や遊技に関連する動作(入賞口の開閉、遊技媒体(遊技球、遊技コイン等)の払出等)を管理・制御して遊技を進行させるように構成されている。
【0003】
例えば、パチンコ機では、遊技制御装置が入賞球を検出する入賞センサの検出信号を定期的に監視し、入賞球が検出されると入賞記憶データを増加させ、その入賞記憶データに基づいて、排出制御装置に賞球制御指令信号を送信して、入賞の種類に応じた所定数の賞球を排出させる構成となっている。この場合、具体的には、図5、図6に示す排出ユニットにて排出機構611、612を駆動させて遊技球を下方へ流下案内し、遊技球が賞球検出センサ713A、713Bを通過するように制御する(図5、図6では賞球検出センサは713として一つだけ表されているが、賞球検出センサ713Aは手前側の流路に、賞球検出センサ713Bは奥側のもう1つの流路に配置されているので、賞球検出センサ713Bは賞球検出センサ713Aに隠されており、図に現れない)。
【0004】
一方、排出制御装置が、遊技機に併設されているカードユニットから貸球要求信号を受けると、所定数の貸球を排出するようになっている。この場合、排出機構611、612を駆動させて遊技球を下流へ流下案内するのは、前述した賞球排出と同様であるが、流路切換部材720を図6に示す状態に作動させて、遊技球が貸球検出センサ714A、714Bを通過するように制御を行う(図5及び図6では貸球検出センサは714として一つだけ表されているが、貸球検出センサ714Aは手前側の流路に、貸球検出センサ714Bは奥側のもう1つの流路に配置されているので、貸球検出センサ714Bは貸球検出センサ714Aに隠されており、図に現れない)。
【0005】
そして、これらの排出球検出手段として機能する排出センサ(賞球検出センサ713A、713B、貸球検出センサ714A、714B)の検出信号を、遊技制御装置、排出制御装置が定期的に監視して、賞球排出が正常であるかを監視し、賞球排出数のデータを外部の管理装置に送信していた。
【0006】
このパチンコ機は24Vの交流電源で動作しており、停電が発生すると排出ユニットは停止する。また、停電検出後に排出されずに残された球数を、停電時にも保持されるバックアップメモリに記憶している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したバックアップ機能を有する遊技機では、停電発生時に、払い出されていない遊技球数が遊技機内部のバックアップメモリに記憶保持されているが、記憶保持された払い出されていない遊技球数を外部から確認することはできなかった。特に停電中にはバックアップ電源の容量の問題もあり、表示をすることが困難であった。
【0008】
さらに、未排出球数を表示する表示器を別に設けてもよいが、別に表示器を設けると部品点数が増加し、遊技機のコストアップにつながる。
【0009】
本発明は、停電時にも未排出球数を記憶保持する遊技機において、停電中も未排出球数を表示する遊技機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、カードに記録された金額情報を読み取るカードユニットが併設可能であるとともに、遊技球を排出する排出装置を駆動する排出制御装置を備え、遊技における賞価値として発生した賞球及び所定の操作により前記カードに記録された金額情報から変換された貸球を遊技者に付与する遊技機において、少なくとも前記カードユニットで読み取った金額情報に対応するカード残高を表示するカード残高表示部と、前記カードユニット及び前記排出制御装置に接続され、前記カード残高表示部の表示内容を制御する表示コントロールユニットと、当該遊技機への電源の供給が停止したときにも、前記表示コントロールユニットに電源を供給するバックアップ手段と、を設け、前記表示コントロールユニットは、前記排出制御装置から送信される賞球及び貸球の情報を記憶する第1記憶領域と、前記カードユニットから送信される金額情報に対応するカード残高を記憶する第2記憶領域と、を備え、前記表示コントロールユニットは、通常状態では、前記カード残高表示部に、前記第2記憶領域に記憶されているカード残高を優先的に表示させ、当該遊技機への電源供給が停止した状態では、当該電源供給停止後の所定時間においても、前記バックアップ手段が供給する電源によって、遊技者に付与される賞球数及び貸球数を計数して未付与の賞球数及び貸球数を算出するとともに、前記所定時間経過後に未付与の賞球数及び貸球数を確定させ、前記カード残高表示部に表示されていたカード残高の表示を、前記確定した未付与の賞球数の表示又は貸球数の表示へ切り替える。
【0011】
第2の発明は、カードに記録された金額情報を読み取るカードユニットが併設可能であるとともに、遊技球を排出する排出装置を駆動する排出制御装置を備え、遊技における賞価値として発生した賞球及び所定の操作により前記カードに記録された金額情報から変換された貸球を遊技者に付与する遊技機において、少なくとも前記カードユニットで読み取った金額情報に対応するカード残高を表示するカード残高表示部と、前記カードユニット及び前記排出制御装置に接続され、前記カード残高表示部の表示内容を制御する表示コントロールユニットと、当該遊技機への電源の供給が停止したときにも、前記表示コントロールユニットに電源を供給するバックアップ手段と、を設け、前記表示コントロールユニットは、前記排出制御装置から送信される賞球及び貸球の情報を記憶する第1記憶領域と、前記カードユニットから送信される金額情報に対応するカード残高を記憶する第2記憶領域と、を備え、前記表示コントロールユニットは、通常状態では、前記カード残高表示部に、前記第2記憶領域に記憶されているカード残高を優先的に表示させ、当該遊技機への電源供給が停止した状態では、当該電源供給停止後の所定時間においても、前記バックアップ手段が供給する電源によって、遊技者に付与される賞球数及び貸球数を計数して未付与の賞球数及び貸球数を算出するとともに、前記所定時間経過後に未付与の賞球数及び貸球数を確定させ、前記カード残高表示部に表示されていたカード残高の表示を、前記確定した未付与の賞球数及び貸球数の和の表示へ切り替えることを特徴とする。
【0012】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記表示コントロールユニットの第1記憶領域は、未付与の賞球数を記憶可能な残賞球数レジスタと、未付与の貸球数を記憶可能な残貸球数レジスタと、当該遊技機への電源供給停止による停電検出信号を記憶する停電発生レジスタと、から構成され、前記表示コントロールユニットの第2記憶領域は、前記カードユニットから送信されるカード残高を記憶するカード残高レジスタから構成され、
前記表示コントロールユニットは、前記カードユニット及び前記排出制御装置から送信された情報を、対応するレジスタに記憶することを特徴とする。
【0016】
【発明の作用および効果】
第1の発明では、カードに記録された金額情報を読み取るカードユニットが併設可能であるとともに、遊技球を排出する排出装置を駆動する排出制御装置を備え、遊技における賞価値として発生した賞球及び所定の操作により前記カードに記録された金額情報から変換された貸球を遊技者に付与する遊技機において、少なくとも前記カードユニットで読み取った金額情報に対応するカード残高を表示するカード残高表示部と、前記カードユニット及び前記排出制御装置に接続され、前記カード残高表示部の表示内容を制御する表示コントロールユニットと、当該遊技機への電源の供給が停止したときにも、前記表示コントロールユニットに電源を供給するバックアップ手段と、を設け、前記表示コントロールユニットは、前記排出制御装置から送信される賞球及び貸球の情報を記憶する第1記憶領域と、前記カードユニットから送信される金額情報に対応するカード残高を記憶する第2記憶領域と、を備え、前記表示コントロールユニットは、通常状態では、前記カード残高表示部に、前記第2記憶領域に記憶されているカード残高を優先的に表示させ、当該遊技機への電源供給が停止した状態では、当該電源供給停止後の所定時間においても、前記バックアップ手段が供給する電源によって、遊技者に付与される賞球数及び貸球数を計数して未付与の賞球数及び貸球数を算出するとともに、前記所定時間経過後に未付与の賞球数及び貸球数を確定させ、前記カード残高表示部に表示されていたカード残高の表示を、前記確定した未付与の貸球数の表示へ優先的に切り替える。
【0017】
従って、停電発生時に表示される未付与の賞球数又は貸球数が、停電中に変化することを防止することができる。
【0018】
また、未付与の賞球数又は貸球数を特定可能に表示する表示手段を別個に設ける必要がなく、遊技機の価格を抑制することができる。
また、停電中でも未付与の賞球数又は貸球数が保持されていることを遊技者が認識でき、遊技者が安心して停電復旧を待つことができる。
【0019】
また、遊技者が、カード残高の表示と、未付与の賞球数又は貸球数の表示とを切り替える操作をすることなく、停電時に遊技者に有益な情報を表示することができる。
【0020】
第2の発明では、カードに記録された金額情報を読み取るカードユニットが併設可能であるとともに、遊技球を排出する排出装置を駆動する排出制御装置を備え、遊技における賞価値として発生した賞球及び所定の操作により前記カードに記録された金額情報から変換された貸球を遊技者に付与する遊技機において、少なくとも前記カードユニットで読み取った金額情報に対応するカード残高を表示するカード残高表示部と、前記カードユニット及び前記排出制御装置に接続され、前記カード残高表示部の表示内容を制御する表示コントロールユニットと、当該遊技機への電源の供給が停止したときにも、前記表示コントロールユニットに電源を供給するバックアップ手段と、を設け、前記表示コントロールユニットは、前記排出制御装置から送信される賞球及び貸球の情報を記憶する第1記憶領域と、前記カードユニットから送信される金額情報に対応するカード残高を記憶する第2記憶領域と、を備え、前記表示コントロールユニットは、通常状態では、前記カード残高表示部に、前記第2記憶領域に記憶されているカード残高を優先的に表示させ、当該遊技機への電源供給が停止した状態では、当該電源供給停止後の所定時間においても、前記バックアップ手段が供給する電源によって、遊技者に付与される賞球数及び貸球数を計数して未付与の賞球数及び貸球数を算出するとともに、前記所定時間経過後に未付与の賞球数及び貸球数を確定させ、前記カード残高表示部に表示されていたカード残高の表示を、前記確定した未付与の賞球数及び貸球数の和の表示へ切り替えるので、遊技者は、停電発生により貸球が正確に払い出されていないことを認識することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0023】
図1は、本発明の実施の形態の遊技機の全体の構成を示す正面図である。
【0024】
図1に示す遊技機(パチンコ遊技機)1はカード球貸ユニット90を併設したCR機である。遊技機1の前面枠3は本体枠(外枠)4にヒンジ5を介して開閉回動可能に組み付けられ、遊技盤6は前面枠3の裏面に取り付けられた収納フレームに収装される。
【0025】
遊技盤6の表面には、変動表示装置8、大入賞口を備えた変動入賞装置10、各入賞口11〜15、始動口16、普通図柄表示器7、普通変動入賞装置9等が配設された遊技領域が形成される。前面枠3には、遊技盤6の前面を覆うカバーガラス18が取り付けられている。
【0026】
変動表示装置8は、表示領域に、左、中、右の三つの表示図柄(識別情報)が表示される。これらの表示図柄には、例えば「0」〜「9」までの各数字と、「A」〜「E」のアルファベット文字が割り当てらている。
【0027】
変動表示装置8は、始動口16へ遊技球の入賞があると、前述した数字、文字で構成される表示図柄が順に表示される。始動口16への入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の特別図柄乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には、大当り状態となり、三つの表示図柄が揃った状態(大当たり図柄)で停止する。このとき、変動入賞装置10の大入賞口が所定の時間(例えば30秒)だけ大きく開き、多くの遊技球を獲得することができる。
【0028】
この始動口16への遊技球の入賞は、特別図柄始動センサ52で検知される。この遊技球の通過タイミング(具体的には、入賞検出時点での遊技制御装置100内に備えられた特別図柄乱数カウンタの値)は、特別図柄入賞記憶として、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(特別図柄乱数記憶領域)に、最大で連続した4回分を限度に記憶される。この特別図柄入賞記憶の記憶数は、変動表示装置8の上側に設けられた4つのLEDからなる特別図柄記憶状態表示器21に表示される。遊技制御装置100は、特別図柄入賞記憶に基づいて、変動表示装置8にて可変表示ゲームを行う。
【0029】
普通図柄表示器7は、普通図柄始動ゲート(図示省略)へ遊技球の入賞があると、普通図柄(例えば一つの数字からなる図柄)の変動表示を始める。普通図柄始動ゲートへの入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の普通図柄乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には、普通図柄に関する当たり状態となり、普通図柄が当たり図柄(当たり番号)で停止する。このとき、始動口16の手前に設けられた普通変動入賞装置9が所定の時間(例えば0.5秒)だけ大きく開き、遊技球の始動口16への入賞可能性が高められる。
【0030】
この普通図柄始動ゲートへの遊技球の通過は、普通図柄始動センサ53で検知される。この遊技球の通過タイミング(具体的には、遊技制御装置100内に備えられた普通図柄乱数カウンタの通過検出時点での値)は、普通図柄入賞記憶として、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(普通図柄乱数記憶領域)に、最大で連続した4回分を限度に記憶される。この普通図柄入賞記憶の記憶数は、普通図柄表示器7の左右に設けられた4つのLEDからなる普通図柄記憶状態表示器19に表示される。遊技制御装置100は、普通図柄入賞記憶に基づいて、普通図柄に関する当たりの抽選を行う。
【0031】
前面枠3の下部の開閉パネル20には球を打球発射装置に供給する上皿21が、固定パネル22には下皿23及び打球発射装置の操作部24等が配設される。
【0032】
カード球貸ユニット90には、前面のカード挿入部25に挿入されたカード(プリペイドカード等)のデータの読込、書込等を行うカードリーダライタと球貸制御装置が内蔵され、カード球貸ユニット用の操作パネル26は遊技機1の上皿21の外面に形成される。
【0033】
カード球貸ユニット用の操作パネル26には、カードの残高を表示するカード残高表示部27、球貸しを指令する球貸しスイッチ28と、カードの返却を指令するカード返却スイッチ30等が設けられている。後述するように、カード残高表示部27は停電時にも継続して表示をすることから、消費電力の少ない液晶ディスプレイ(LCD)で構成されている。
【0034】
カバーガラス18の枠の上部には、点灯により球の排出の異常等の状態を報知する第1報知ランプ31、第2報知ランプ32が設けられている。
【0035】
図2は、本発明の実施の形態の遊技機の全体の構成を示す背面図である。
【0036】
遊技盤6の裏面側には、大入賞口、各入賞口11〜15、始動口16に入賞した入賞球を案内する入賞球集合カバー(図示せず)が取り付けられている。
【0037】
前面枠3の収納フレームの裏面側には、裏機構盤60が取り付けられている。この裏機構盤60の中央部には、変動表示装置8等を制御する表示制御装置150、遊技制御装置100からの装飾制御指令信号により遊技盤6と前面枠3に設けられた装飾用のランプの点灯/消灯を制御する装飾制御装置200、スピーカ95からの音響出力を制御する音制御装置300、遊技盤用外部端子41が遊技盤カバーの内部に配置されている。また、裏機構盤60の中央部右側には、各制御装置(遊技制御装置100、表示制御装置150、装飾制御装置200、音制御装置300、排出制御装置400、発射制御装置550等)に供給する所定の電圧を発生する電源供給装置250が設けられている。
【0038】
裏機構盤60の開放軸側の上部には、ターミナル基板42が装着されている。このターミナル基板42には、遊技機1の外部(遊技店の島設備)から24ボルトの交流電源を取り入れて電源供給装置250へ中継するとともに、電源スイッチ、過電流防止手段としてのヒューズ等が配置されており、遊技機からの情報を収集する管理装置との間の外部信号線を接続する枠用外部情報出力部(外部ターミナル)42Aが配置されている。ターミナル基板42に接続される電源線はカールコードとなっており、遊技機の裏面において下方まで垂れ下がらないようになっている。また、この電源線の先端には電源コネクタが設けられおり、遊技店の島設備のAC24Vの電源供給用端子に接続される。
【0039】
さらに、裏機構盤60の上部には、遊技球を貯留する球貯留タンク61、球貯留タンク61の球を半端球検出センサ64を備えた樋ユニット部(半端センサユニット)63に導く誘導樋62が取り付けられている。誘導樋62及び樋ユニット部63には2条の流路が形成されている。
【0040】
裏機構盤35の右側には、樋ユニット部38の球を遊技機1の前面側の受皿に払い出す排出装置(排出ユニット600、流路切換ユニット700)が取り付けられており、この排出装置の作動によって、賞価値である賞球や、プリペイドカードの金額データから変換された貸球が遊技者に付与される。
【0041】
裏機構盤60の下部には、遊技を統括的に制御する遊技制御装置100、排出ユニット600を制御する排出制御装置400、打球発射装置500、打球発射装置500を制御する発射制御装置550、カード球貸ユニット用中継基板43等が取り付けられている。
【0042】
カード球貸ユニット90はプリペイドカードにより遊技球を貸し出す。貸球の排出は、カード球貸ユニット90からカード球貸ユニット用中継基板43を経由して入力された貸球制御指令信号により、排出制御装置400により制御された球排出装置(排出ユニット600、流路切換ユニット700)によりなされる。
【0043】
打球発射装置500より遊技領域に発射された球が各入賞口11〜15、大入賞口に入賞すると、遊技制御装置100から賞球制御指令信号が排出制御装置400に送られ、排出制御装置400により排出ユニット600が駆動され、排出装置から所定数の賞球が排出される。
【0044】
図3は、本発明の実施の形態の遊技機の全体の構成を示すブロック図である。
【0045】
遊技制御装置100、装飾制御装置200、排出制御装置400は、それぞれ、CPU、RAM、ROM、入出力インターフェース(I/F)で構成されている。
【0046】
遊技制御装置100には各種検出装置からの検出信号が入力され、入出力インターフェースを介してCPUに入力される。これらの各種検出装置には、一般入賞口11〜15への入賞を検出する一般入賞口センサ51.1〜51.N、始動口16への入賞球の検出によって変動表示装置8による可変表示ゲームを開始するための特別図柄始動センサ52、球の検出によって普通変動入賞装置9の作動を決定するための普通図柄表示装置7の変動を開始させる普通図柄始動センサ53、大入賞口への入賞を検出するカウントセンサ54及び大入賞口継続センサ55、遊技盤前面のガラス枠の開放を検出する金属枠開放センサ56、排出ユニット600によって排出された遊技球が貯留過多となったことを検出するオーバーフローセンサ57、排出ユニット600への遊技球の供給が不十分であることを検出する半端球検出センサ64などが含まれる。
【0047】
遊技制御装置100のCPUは、これらの検出信号に基づいて、ROMに記録されたプログラム(遊技プログラム)を実行し、遊技の統括的な制御(遊技制御)を行う。具体的には、遊技制御装置100は装飾制御装置200、排出制御装置400にそれぞれ装飾制御指令信号、賞球制御指令信号を出力し、これらを制御する。なお、遊技制御装置100から装飾制御装置200、排出制御装置400へのデータは単方向で通信され、装飾制御装置200、排出制御装置400から遊技制御装置100へのデータの送信は行われないようになっている。
【0048】
遊技制御装置100は、大入賞口ソレノイド10A、普通変動入賞口ソレノイド9Aに制御信号を送信し、これらのソレノイドへの通電を制御することにより、特別変動入賞装置10、普通変動入賞装置9の開閉を制御する。さらに、普通図柄表示装置7に制御信号を送信し、この表示を制御する。
【0049】
また、遊技制御装置100は、賞球排出が正確に行われているかを監視する。具体的には、排出制御装置400へ賞球制御指令信号として送信した排出を指令した賞球数と、賞球検出センサ713A、713Bにより計数された実際の排出数が一致するかの監視及び賞球排出指令が送信されていないにも関わらず賞球排出がなされていないかの監視を行う。賞球排出指令信号が送信されていないにも関わらず、賞球排出がされている等の異常が認められたときは、異常対応処理を行う。例えば、枠用外部情報出力部42Aから異常検出信号を管理装置(ホールコンピュータ)に出力し、装飾制御装置200に装飾制御指令信号を送信して、賞球異常報知LED31を点滅させて異常を報知する。あるいは、遊技制御の停止、打球発射の停止等により、遊技を強制的に中止させる。
【0050】
排出制御装置400には、排出された球を検出する賞球検出センサ713A、713Bからの検出信号が入力される。具体的には、排出ユニット600から賞球として排出された球を検出する賞球検出センサ713A、713Bの各検出信号と、排出ユニット600から貸球として排出された球を検出する貸球検出センサ714A、714Bの各検出信号とが入力される。そして、排出制御装置400は、賞球制御指令信号に基づいて、排出ユニット600からの遊技球の排出及び流路切換ユニット700における流路切換を制御する。また、排出制御装置400には、遊技制御装置100からの賞球制御指令信号とは別に、カードユニット90から貸球要求信号が入力される。排出制御装置400は、賞球制御指令及び貸球要求信号に基づいて排出ユニット600を制御し、排出球検出手段としての排出センサ(賞球検出センサ713A、713B、貸球検出センサ714A、714B)の検出信号を用いて、賞球及び貸球の排出を行う。
【0051】
なお、賞球検出センサ713A、713Bの各検出信号は、中継基板710を介して遊技制御装置100へも入力されている。
【0052】
遊技制御装置100、排出制御装置400は、通常動作中は、所定時間(2ミリ秒)間隔で発生するクロックパルスに基づいて(又は所定時間(2ミリ秒)のウェイトを設けることにより)呼び出される割込処理により、所定時間間隔で賞球検出センサ713の出力を読み込みカウンタ(確認カウンタ、貯留カウンタ)を減算する。また、遊技制御装置100、排出制御装置400の通常動作中に停電が発生すると、電圧検出回路253により発生する停電検出信号に基づくNMI割込により、後述する停電検出処理が実行される。
【0053】
装飾制御装置200には、遊技制御装置100からのランプを点灯(点滅)させる指令信号である装飾制御指令信号が入力され、各種ランプを点灯駆動する。具体的には、遊技制御装置100が遊技機1の異常を検出すると、異常報知ランプ31を点灯させる。また、遊技制御装置100から排出制御装置400に賞球制御指令信号が送られ、賞球の排出が始まると、賞球排出ランプ32を点灯させる。さらに、遊技機1が大当り状態となると、遊技に抑揚をつけるように、装飾ランプ45.1〜45.Nを点灯(点滅)させる。
【0054】
電源供給装置250は、電源回路251、電圧検出回路253、バックアップ電源回路256を有している。電源回路251は、遊技店の島設備から遊技機1が外部ターミナル42Aを介して受電した24ボルトの交流電源を、各制御装置(遊技制御装置100、排出制御装置400等)の動作に必要な電圧(12V、18V等)の直流電源に変換して、各制御装置100、400等に供給する。電圧検出回路253は、遊技機に供給される電圧の変動を監視し、電圧の低下を検出すると、停電検出信号を出力して、各制御回路(遊技制御回路100、排出制御装置400)に停電処理を実行させる。バックアップ電源回路256は電源回路251からの5Vの出力が常時印加されている大容量素子(二次電池、スーパーキャパシタ等)によって構成され、遊技機への電源の供給が停止した状態(停電時)で、電源回路からの出力が消滅しても、停電時にも動作をする必要がある回路に電源を供給するものであり、停電時にも記憶内容を保持する必要があるバックアップメモリ、停電時にも動作が必要な回路(例えば、表示コントロールユニット800全体)に電源を供給する。
【0055】
表示コントロールユニット800は、排出制御装置400、カードユニット90に接続されており、カード残高表示部27に表示する数値を記憶し、表示内容を制御するもので、その構成は、後に図4を用いて詳述する。
【0056】
図4は、本発明の実施の形態の遊技機の表示コントロールユニット及びその周辺のブロック図である。
【0057】
表示コントロールユニット800は制御部810、ドライバ部820を備え、外部から書込可能なレジスタ(831〜835)を記憶する記憶部を備えている。
【0058】
表示コントロールユニット800は排出制御装置400に接続されており、排出制御装置400から停電発生、残貸球数、残賞球数の信号を受信し、対応するレジスタに記憶する。また、表示コントロールユニット800はカードユニット90に接続されており、カードユニット90からカード残高に関する信号を受信し、対応するレジスタに記憶する。また、バックアップ内容を消去するクリアスイッチ255からの入力は制御部810に入力され、制御部810によりクリア指示レジスタ834が設定される。
【0059】
停電発生レジスタ831は、その値が通常は”0”であり、停電が発生すると、その値が”1”に書き換わるものである。すなわち、電源装置250の監視回路253が電源電圧の低下を検出すると、排出制御装置400に停電検出信号が出力され、排出制御装置400は表示コントロールユニット800に停電発生信号を出力する。停電発生信号を受けた表示コントロールユニット800は、停電発生レジスタを”1”に書き換えて、記憶する(図8のS41)。また、排出制御装置400の電源投入時の初期化処理にて、停電発生レジスタは”0”に書き換えられる(図7のS1)。
【0060】
残貸球数レジスタ832には、未排出の貸球数が記憶されている。すなわち、排出制御装置400が、カードユニット90から貸球要求信号を受信すると、排出カウンタに排出すべき遊技球数を排出の一単位毎に入力し、貸球を排出する毎にこのカウンタ値を減算する。排出制御装置400から表示コントロールユニット800には、停電が発生したときの残貸球数データが送信される。具体的には、電源装置250が排出制御装置400に停電検出信号を出力すると、排出制御装置400は停電発生処理を実行し、停電発生処理で計数した貸球数も加味した残貸球数を表示コントロールユニットに出力して、残貸球数レジスタに書き込む(図8のS40)。
【0061】
残賞球数レジスタ833には、未排出の賞球数が記憶されている。すなわち、排出制御装置400が、遊技制御装置100から賞球制御指令信号を受信したなら、貯留カウンタに排出すべき賞球数を加算し、賞球を排出する毎にこのカウンタ値を減算する。排出制御装置400から表示コントロールユニット800には、賞球排出毎及び停電が発生したときの、確認カウンタに記憶されている残賞球数データが送信される。具体的には、遊技機に電源が投入されたとき(図7のS2)、賞球を排出したり、入賞球が検出されることによりカウンタ値が変化したときに、排出制御装置400から表示コントロールユニット800に残球数を出力する。また、電源装置250が排出制御装置400に停電検出信号を出力すると、排出制御装置400は停電発生処理を実行し、停電発生処理で計数した賞球数も考慮した残賞球数を表示コントロールユニット800に出力して、残賞球レジスタに書き込む(図8のS41)。
【0062】
クリア指示レジスタ834は、クリアスイッチ255が操作されると、制御部810により設定される。このクリア指示レジスタの内容は、排出制御装置400にも出力され、排出制御装置400内のRAMに記憶された貯留カウンタ、排出カウンタの値をクリアする。
【0063】
カード残高レジスタ835は、カードユニット90からの信号により設定される。すなわち、カードユニット90はカード挿入口25に挿入された有価価値が書き込まれたプリペイドカードの有価情報を読み取って、そのカードの残高である有価データを表示コントロールユニット800に送信して、カード残高レジスタに書き込む。この有価データの転送は、カードが挿入され有価データが読み取られたとき、及び貸球を排出するために貸球要求信号を送信して、貸球排出確認信号を受信したときに、カードの残高が表示コントロールユニット800に送信される。
【0064】
図5、図6は、排出ユニット600および流路切換ユニット700からなる排出装置の断面図であり、図5は、流路切換弁720が賞球側に切り替わった状態を、図6は、流路切換弁720が貸球側に切り替わった状態を示す。
【0065】
なお、排出ユニット600および流路切換ユニット700は、2系統の球流路(球流路602、および導入路702から排出路705に至る遊技球流路)により遊技球排出を行うものであるが、図5、図6には、そのうち1系統を断面図で示し、以下の説明ではこの1系統について代表して説明をする。なお、他の1系統は、図5、図6の紙面奥側に並列に設けられている。また、球流路を2系統設けたのは、遊技球を効率的に排出するためである。
【0066】
図示されるように、排出ユニット600と流路切換ユニット700は、上下に一体に組み付けられて、排出関連ユニットを構成している。
【0067】
排出ユニット600は、遊技球の排出機構であって、ケーシング601、球送出部610、排出用パルスモータ620、ストッパ機構630等から構成される。
【0068】
透明なケーシング601には、球流路602が形成されている。上方の樋ユニット部38からの遊技球は、球入口603から球流路602に導入され、球出口604から下方の流路切換ユニット700に排出される。
【0069】
球送出部610は、球流路602に臨むように設けられる。この球送出部610には、スプロケット(切り欠き円盤)611、612と従動歯車(図示せず)が、ケーシング601内に軸支された同一の回転軸613に固定されて備えられ、同期回動するようになっている。なお、スプロケット612は、図5、図6には流路が図示されない側の系統のスプロケットであって、図示されないもう一つの球流路602に臨むように配設されている。
【0070】
スプロケット611、612外周の歯の間の部分は、等間隔に並ぶ複数(実施の形態では8個)の球受部614となっており、これらの球受部614の一部が、球流路602に臨んでいる。これにより、球流路602を通過する遊技球は、一つの球受部614に一球ずつ保持されるようにして、スプロケット611、612の回転動作とともに順次送り出される。したがって、排出ユニット600からは、スプロケット611、612の動作量(回転量)に比例した個数の遊技球が排出されることになる。
【0071】
なお、2つの系統のスプロケット611、612は、互いに球受部614の1/2個分だけ位相がずれた状態で、回転軸613に固定されている。これにより、スプロケット611、612からの遊技球の送り出しは各系統から交互になされ、排出ユニット600からの遊技球排出を迅速かつスムーズに行うことができる。
【0072】
排出用パルスモータ620の回転軸には、図示されない原動歯車と、ストッパ機構630の回動規制歯車631とが固定されている。この原動歯車と球送出部610の従動歯車の間には、伝達歯車622が配設される。これにより、従動歯車とスプロケット611、612は、排出用パルスモータ620により一体に回転駆動される。
【0073】
ストッパ機構630は、排出用パルスモータ620の回転を規制するもので、回動規制歯車631、ストッパ部材633、リターンスプリング635、ストッパソレノイド636等から構成される。
【0074】
回動規制歯車631の外周には、上述したスプロケット611、612外周の球受部614と同数のラチェット歯632が、等間隔に形成されている。これらのラチェット歯632に、ストッパ部材(フラッパ)633が係合することにより、回動規制歯車631の回動(図6における時計回りの回動)が禁止される。なお、回動規制歯車631とストッパ部材633はラチェット機構を構成しており、係合時でも逆回転(図6における反時計回りの回動)は許容される。
【0075】
ストッパ部材633は、掛止部634に上端側が揺動可能に支持され、揺動によりラチェット歯632に係脱可能となっているもので、通常状態ではリターンスプリング635に付勢されてラチェット歯632に係合している。
【0076】
これに対して、ストッパソレノイド636に通電すると、ストッパ部材633は、ストッパソレノイド636側に吸着され、リターンスプリング635に抗して後退する。これにより、ストッパ部材633と回動規制歯車631との係合が解除され、排出用パルスモータ620が回動可能となる。
【0077】
このようにストッパ機構630を備えることにより、排出用パルスモータ620が回転の慣性や遊技球の重みで余分に回転してしまうことを防止でき、スプロケット611の回転量を排出制御装置200によって正確に制御できる。
【0078】
流路切換ユニット700は、ケーシング701に、導入路702から排出路705に至る遊技球流路を備えている。導入路702は、排出ユニット600の球流路602の下端に(それぞれの系統毎に)連結している。
【0079】
遊技球流路は、賞球としての遊技球が導入される賞球流路703と、貸球としての遊技球が導入される貸球流路704に分岐する。賞球流路703、貸球流路704には、それぞれ賞球検出センサ713、貸球検出センサ714が備えられ、通過した遊技球の数を流路毎にカウントできるようになっている。
【0080】
賞球流路703と貸球流路704の分岐部には、流路切換弁720が設けられる。流路切換弁720は、回動軸721の回りで回動して、賞球流路703と貸球流路704の入口を選択的に閉鎖する。
【0081】
流路切換弁720は、流路切換ソレノイド(装置)730のプランジャ731に、連係部材722、723を介して連係している。
【0082】
この流路切換ソレノイド730は、ラッチングタイプのものであり、通電方向の切り換えによりプランジャ731の位置が選択的に変更されるとともに、通電OFF後にはその時点でのプランジャ731の位置が保持されるものである。
【0083】
詳しく説明すると、プランジャ731は外周に固定された永久磁石732により磁化されているとともに、プランジャ731外周にはソレノイド733が配設されており、このソレノイド733への通電方向の切り換えにより、上方または下方に駆動される。また、プランジャ731の上下にはそれぞれ金属製の固定部材734、固定板735が備えられ、プランジャ731が上方に駆動された場合にはその上端部が磁力により固定部材734に接着し、プランジャ731が下方に駆動された場合にはその下端部が磁力により固定板735に接着する。したがって、ソレノイド733への通電をOFFした場合でも、プランジャ731の位置は、固定部材734または固定板735に接着した位置に保たれる。
【0084】
連係部材723は軸724に軸支されたもので、一端はプランジャ731の下端と接続部材725を介して連係し、他端は連係部材722に歯合している。連係部材722は、流路切換弁720の回転軸721に固定されたもので、流路切換弁720と一体に回動する。なお、連係部材722は保持スプリング725により付勢され、流路切換弁720にぐらつきが生じないようにされている。
【0085】
このような構成により、流路切換弁720の弁位置は、ソレノイド733への通電によるプランジャ731の上下動とともに切り換えられるとともに、ソレノイド733への通電の停止後にも、通電直前の位置が保持される。
【0086】
すなわち、図5に示すように、ソレノイド733への通電によりプランジャ731を下方に駆動すると、連係部材723は反時計回りに、連係部材722は時計回りにそれぞれ回動し、流路切換弁720は貸球流路704を閉鎖して賞球流路703を開放する弁位置に切り換わる。この結果、導入路702に導入された遊技球は、総て賞球流路703に流れ込み、賞球検出センサ713により検出される。また、この状態でソレノイド733への通電をOFFしても、プランジャ731は固定板735と接着した位置に保持されるから、流路切換弁720もそのまま賞球流路703開放の弁位置を保持する。
【0087】
一方、図6に示すように、ソレノイド733への通電によりプランジャ731を上方に駆動すると、連係部材723は時計回りに、連係部材722は反時計回りにそれぞれ回動し、流路切換弁720は賞球流路703を閉鎖して貸球流路704を開放する弁位置に切り換わる。この結果、導入路702に導入された遊技球は、総て貸球流路704に流れ込み、貸球検出センサ714により検出される。また、この状態でソレノイド733への通電をOFFしても、プランジャ731は固定部材734と接着した位置に保持されるから、流路切換弁720もそのまま貸球流路704開放の弁位置を保持する。
【0088】
賞球流路703と貸球流路704は下流の排出路705において合流する。遊技球はこの排出路705から下方に排出され、上皿21に至る。
【0089】
なお、中継基板710は、賞球検出センサ713による検出信号の排出制御装置400および遊技制御装置100への送信、貸球検出センサ714による検出信号の排出制御装置400への送信を中継するものである。
【0090】
以上のように排出ユニット600および流路切換ユニット700からなる排出関連ユニットでは、排出ユニット600の球送出部610と流路切換ユニット700の検出センサ(賞球検出センサ713、貸球検出センサ714)の間にはある程度の距離があるため、排出ユニット600から排出された遊技球が流路切換ユニット700で検出されるまでには時間的なずれが生じる。このため、排出用パルスモータ620が停止した、排出ユニット600による排出動作が終了した後にも流路切換ユニット700を通過する遊技球が残ることになる。そこで、パルスモータ620の停止後の所定時間にもセンサにて球数を計数して、これらも加味して未排出球数を計数するようにしている。
【0091】
以上のように排出ユニット600および流路切換ユニット700からなる排出関連ユニットでは、単一の動力源(排出用パルスモータ620)によって賞球と貸球を区別して排出することができる特徴がある。
【0092】
その一方で、排出ユニット600の球送出部610と流路切換ユニット700の検出センサ(賞球検出センサ713、貸球検出センサ714)の間にはある程度の距離があるため、排出ユニット600から排出された遊技球が流路切換ユニット700で検出されるまでには時間的なずれが生じる。このため、排出動作中に停電があり、排出用パルスモータ620を停止させた場合には、排出ユニット600停止後にも流路切換ユニット700を通過する遊技球が残ることになる。
【0093】
図7は、本発明の実施の形態の遊技機の排出制御装置の動作のうちメイン処理を示すフローチャートである。
【0094】
排出制御装置400のCPUは電源投入時(停電復帰時)に、表示コントロールユニット800を通常状態に設定し、停電発生レジスタ831を通常状態を意味する”0”にクリアして、遊技制御装置100からの通信割込及びセンサを監視するタイミングを与えるタイマ割込を許可する(S1)。そして、未排出球が記憶されている貯留カウンタ値を表示コントロールユニット800に出力し、貯留カウンタ値を残賞球数レジスタ833に書き込む(S2)。この賞球排出の基礎となる貯留カウンタは、通信割込のタイミングで、遊技制御装置100から賞球制御指令信号を受けることにより、指令された数量分だけ貯留カウンタを加算して、貯留カウンタを更新する。また、賞球を排出する(賞球排出が検出される)と、排出された数量分だけ貯留カウンタを減算して、貯留カウンタを更新する。
【0095】
そして、貸球要求(カードユニット90からの貸球制御指令)があったか否かの判定をして、貸球要求があれば(S3で”Y”)、貸球排出処理(S4〜S8)を実行する。一方、貸球要求がなければ(S3で”N”)、ステップS9に進み、賞球排出処理(S9〜S15)を実行する。このように、ステップS3で貸球要求があったか否かの判定がされ、貸球要求があれば貸球排出処理が実行されるので、賞球排出処理に優先して貸球排出処理が実行される。
【0096】
貸球排出処理では、まず、排出カウンタに単位貸球数K(例えば25個)を設定して(S4)、流路切換ソレノイド730を動作させて、流路切換弁720A、720Bを貸球流路704A、704B側に切り換える(S5)。そして、パルスモータ620が、排出カウンタに設定されている排出目標数の排出に必要なだけ動作するように、排出カウンタ値(排出目標数)に対応する数のパルスを送信して、パルスモータ620の動作を制御して、貸球検出センサ714A、714Bによって検出された貸球の排出数を排出カウンタから減算する(S6)。さらに、パルスモータ620の停止後、所定の排出球通過ディレイ時間(排出球が排出ユニット600の排出部から流路切換ユニット700の検出部までの球の移動を考慮して設定された時間で、例えば1秒)の間、遊技球排出を待ち、さらに貸球検出センサ714A、714Bによって貸球の排出が検出されたならば、検出された貸球の排出数を排出カウンタから減算する(S7)。
【0097】
ステップS8では、排出カウンタに残数があるか否か(排出カウンタ値>0であるか否か)の判定がなされ、排出カウンタに残数があれば(S8で”Y”)、ステップS5に戻って残数分の貸球を排出する。一方、残数がなければ(S8で”N”)、ステップS3に戻る。すなわち、貸球排出があった場合には、所定数の遊技球を排出する貸球排出処理が完了した後でないと、次の賞球排出処理が行われないように制御される。
【0098】
一方、賞球排出処理では、まず、貯留カウンタに残数(賞球排出要求数の蓄積)があるか否か(貯留カウンタ値>0であるか否か)の判定がなされ、残数がなければ(貯留カウンタ値≦0であれば)、ステップS3に戻る。一方、残数があれば(貯留カウンタ値>0であれば)、ステップS10に進む。
【0099】
そして、貯留カウンタに残数があれば、流路切換ソレノイド730を動作させて、流路切換弁720A、720Bを賞球流路703A、703B側に切り換える(S10)。そして、貯留カウンタ値が最大賞球数S(例えば15個)より大きいか否かの判定をする(S11)。貯留カウンタ値>Sであれば、この賞球排出処理では最大賞球数を排出すればよいと判断し、排出カウンタに最大賞球数Sを設定する(S12)。一方、貯留カウンタ値>Sでなければ(貯留カウンタ値≦Sであれば)、この賞球排出処理で排出する遊技球は最大賞球数以下の遊技球数であると判定し、排出カウンタに貯留カウンタ値を設定する。
【0100】
そして、排出カウンタが設定(S12、S13)されると、パルスモータ620が排出カウンタに設定されている排出目標数の排出に必要なだけ動作するように、排出カウンタ値(排出目標数)に対応する数のパルスを送信して、パルスモータ620の動作を制御して、賞球検出センサ713A、713Bによって検出された賞球の排出数を排出カウンタから減算する(S14)。パルスモータ620の停止後、所定の排出球通過ディレイ時間(排出球が排出ユニット600の排出部から流路切換ユニット700の検出部までの球の移動を考慮して設定された時間で、例えば1秒)の間、遊技球排出を待ち、さらに賞球検出センサ713A、713Bによって賞球の排出が検出されたならば、検出された賞球の排出数を、貯留カウンタから減算する(S15)。その後、ステップS3に戻り、貸球要求があるかを判定する。
【0101】
このように、排出カウンタへの1回の排出目標数設定に対する賞球排出は、1回だけ実行され、仮にこの賞球排出動作において排出目標数に対する不足分が生じたとしても、その不足分は貯留カウンタから減算されなかった分として、貯留カウンタ内に残り、貯留カウンタが0となる最後の排出処理により排出される。
【0102】
図8は、本発明の実施の形態の遊技機の排出制御装置の停電検出処理を示すフローチャートである。この停電検出処理は、電源供給装置250の電圧検出回路253が電源電圧を監視した結果、電圧の低下(停電)を検出したならば、排出制御装置400のCPUにNMI割込をかけることにより実行されるものである。なお、本実施の形態の説明において「賞球検出センサ713」は、賞球検出センサ713Aと賞球検出センサ713Bの双方を意味し、双方の賞球検出センサの出力を読み込んで、いずれかの賞球検出センサで球が検出されることを意味する。
【0103】
この停電検出処理では、まず、タイマ割込と通信割込とを禁止して、通信割込による貯留カウンタの加算処理が行われないようにする(S21)。その後、排出制御装置400は排出ユニット600の球排出モータ620の動作を停止し(S22)、ストッパソレノイド636の作用により(ストッパソレノイド636を非動作状態にして消磁し)、ストッパ部材633を回動規制歯車631のラチェット歯632に引っ掛けてスプロケット611、612が回転して、球が排出されないようにする(S23)。そして、残貸球数カウンタにゼロを入力して、残貸球数カウンタをクリアする(S24)。
【0104】
そして、貸球排出中かを判定し(S25)、停電発生時に貸球排出中であれば(S25で”Y”)、所定時間、球の通過を検出し、残貸球カウンタに排出カウンタ値を設定して(S33〜S40)、表示コントロールユニット800に未排出球数データを出力する。一方、貸球排出中でなければ(S25で”N”)、所定時間、球の通過を検出し(S26〜S31)、残貸球カウンタが0のまま、表示コントロールユニット800に未排出球数データを出力する。
【0105】
また、貸球排出中かを判定し(S25)、停電発生時に貸球排出中でなければ(S25で”N”)、賞球検出センサ713の読み込み回数を定めるタイマの初期値(例えばT=500)を設定し、タイマを起動して(S26)、タイマのループ(S27〜S31)に入る。タイマのループ(S27〜S31)内では、所定時間間隔で賞球検出センサ713の出力を読み込む処理が行われる。
【0106】
具体的には、賞球検出センサ713の出力を、所定時間(2ミリ秒)間隔で検出し、読み込むために検出ディレイにて待ち時間を設定し(S27)、2ミリ秒後に賞球検出センサ713の出力を読み込む(S28)。この2ミリ秒間に賞球検出センサ713の出力が”0”から”1”へ変化したならば、賞球が賞球検出センサ713の位置の、賞球が通過を始めたことを検出したと判断して(S28)、貯留カウンタを減算する(S29)。一方、この2ミリ秒間で賞球検出センサ713の出力の”0”から”1”への変化が検出されなければ、球が通過し始めたものでない(球通過の立ち上がりでない)と判断し、貯留カウンタを減算(S29)することなく、次のステップに進む。
【0107】
その後、タイマカウンタ(T)から1を減じ(S30)、タイマカウンタが0になったかを判定し、タイマカウンタ値が”0”より大きければ、所定回数の賞球検出センサ713の読み込み処理が終了していないのでS27に戻り(S31)、前回の賞球検出センサ713の読み込みから2ミリ秒のディレイの後(S27)、再度賞球検出センサ713の出力を読み込む処理(S28)を繰り返す。
【0108】
一方、タイマカウンタ値が”0”になったら、所定回数(500回)の賞球検出センサ713の読み込み処理が終了しているので(S31)、ステップS40以後の処理で、排出制御装置400から表示コントロールユニット800に未排出球数データを出力する。
【0109】
一方、貸球排出中であるかを判定した結果(S25)、停電発生時に貸球排出中であると判定されれば(S25で”Y”)、ステップS33にて、貸球検出センサ714の読み込み回数を定めるタイマの初期値(例えばT=500)を設定し、タイマを起動して、タイマのループ(S34〜S39)に入る。タイマのループ(S34〜S39)内では、所定時間間隔で貸球検出センサ714の出力を読み込む処理が行われる。
【0110】
具体的には、貸球検出センサ714の出力を、所定時間(2ミリ秒)間隔で検出し、読み込むために検出ディレイにて待ち時間を設定し(S34)、2ミリ秒後に貸球検出センサ714の出力を読み込む(S35)。この2ミリ秒間に貸球検出センサ714の出力が”0”から”1”へ変化したならば、貸球が貸球検出センサ714の位置の、賞球が通過を始めたことを検出したと判断して(S35)、排出カウンタを減算する(S36)。一方、この2ミリ秒間で貸球検出センサ714の出力の”0”から”1”への変化が検出されなければ、球が通過し始めたものでない(球通過の立ち上がりでない)と判断し、排出カウンタを減算(S36)することなく、次のステップに進む。
【0111】
その後、タイマカウンタ(T)から1を減じ(S37)、タイマカウンタが0になったかを判定し、タイマカウンタ値が”0”より大きければ、所定回数の貸球検出センサ714の読み込み処理が終了ていないのでS28に戻り(S38)、前回の貸球検出センサ714の読み込みから2ミリ秒のディレイの後(S34)、再度貸球検出センサ714の出力を読み込む処理(S35)を繰り返す。
【0112】
一方、タイマカウンタ値が”0”になったら、所定回数(500回)の貸球検出センサ714の読み込み処理が終了しているので(S38)、未排出貸球数を表示コントロールユニットに転送して、未排出貸球数を意味する残貸球数カウンタに排出カウンタの値を設定して(S39)、ステップS40以後の処理で排出制御装置400から表示コントロールユニット800に未排出球数データを出力する。
【0113】
ステップS27〜S32及びS33〜S39で、所定時間、球の通過の検出、残貸球カウンタの設定が終了したら、次に、排出制御装置400から表示コントロールユニット800に未排出球数等のデータを出力する(S40〜S42)。
【0114】
まず、残貸球カウンタの値を残貸球数レジスタ832に書き込むように、排出制御装置400から表示コントロールユニット800に残貸球数のデータを出力する(S40)。そして、残賞球カウンタの値を残賞球数レジスタ833に書き込むように、排出制御装置400から表示コントロールユニット800に残貸球数のデータを出力する(S41)。さらに、停電発生レジスタ831を停電状態を示す”1”に設定する。その後、排出制御装置400は、電源が遮断されるまで、アイドリング処理として、何も演算、データ入出力をせずに待機する(S43)。そして、停電復帰後に残貸球数カウンタ値に記憶された数の貸球を排出する。
【0115】
本実施の形態では賞球の排出について説明したが、スロットマシン遊技機のようにコインを排出する遊技機おいても同様の制御が可能である。
【0116】
図9は、本発明の実施の形態の遊技機の残度数コントローラの処理を示すフローチャートである。この残度数コントローラは、表示コントロールユニット800の制御部810の作用により実現される。
【0117】
まず、残度数コントローラは表示コントロールユニット800の各レジスタの値を順次読み取る(S51〜S54)。
【0118】
具体的には、カードユニット90に挿入されているカード残高を保持しているカード残高レジスタ835の数値を確認する(S51)。続いて、未排出賞球数を保持している残賞球数レジスタ833の数値を確認する(S52)。さらに、未排出貸球数を保持している残貸球数レジスタ832の数値を確認する(S53)。最後に、現在が停電状態かを保持している停電発生レジスタ831の値を確認する(S54)。
【0119】
各レジスタ値の読み取りが終了すると、どのデータを表示するかを選択する(S55〜S62)。まず、取り込んだ停電発生レジスタの値により、現在が停電状態か否かが判定される(S55)。
【0120】
通常状態(電源が正常である停電発生時以外の状態)であれば、停電発生レジスタは”0”にクリアされているので、ステップS56に進み、カード残高か残賞球数かが選択されて表示される。具体的には、カード残高レジスタが”0”でないかを判定し(S56)、カード残高レジスタ>0であれば(S56で”Y”)、カード残高が残っていると判定し、カード残高レジスタに記憶保持されているカード残高をカード残高表示部27に表示する(S57)。一方、カード残高レジスタ=0であれば(S58で”Y”)、カード残高はないと判定し、残賞球数レジスタに記憶保持されている残賞球数をカード残高表示部27に表示する(S57)。ステップS56で、カード残高レジスタ>0によりカード残高レジスタが”0”でないことを判定しているが、カード残高は負の数にはならないので、カード残高レジスタ>0により判定をしている。
【0121】
一方、停電状態であれば、停電発生レジスタは”1”に設定されているので、ステップS60に進み、残貸球数か残賞球数かが選択されて表示される。具体的には、残貸球レジスタが”0”でないかを判定し(S56)、残貸球レジスタ>0であれば(S60で”Y”)、未排出の貸球があると判定し、残貸球レジスタに記憶保持されている貸球の未排出数をカード残高表示部27に表示する(S61)。一方、残貸球レジスタ=0であれば(S62で”Y”)、未排出の貸球はないと判定し、残賞球数レジスタに記憶保持されている未排出の賞球数(残賞球数)をカード残高表示部27に表示する(S63)。
【0122】
このカード残高表示部27への表示は、いずれかの数値をドライバ820を介して、カード残高表示部27に出力することにより、カード残高表示部27には、選択されたレジスタに記憶された数値を表示することになる。
【0123】
すなわち、カード残高表示部27には、通常状態でカード残高がある(0でない)ときはカード残高が表示され(S57)、通常状態でカード残高が0のときは残賞球数が表示される(S59)。また、停電状態で未排出の貸球がある(0でない)ときは残貸球数が表示され(S61)、停電状態で未排出の貸球がないときは残賞球数が表示される(S63)。
【0124】
本実施の形態では、残貸球数又は残賞球数は個別に表示しているが、両残球数の和を表示するようにしてもよい。
【0125】
図10は、本発明の実施の形態の遊技機のカード残高表示部及びその周辺の拡大図である。
【0126】
カード残高表示部27は、球貸しスイッチ28とカード返却スイッチ30との間に設けられており、3桁の7セグメント表示器27A及び表示種別を表す3つのLED27Bにより構成されている。従って、7セグメント表示器27Aに数値が表示されているときは、種別表示LED27Bのうち一つが点灯して、7セグメント表示器27Aの表示が何を意味するのかを表示している。また、種別表示LED27Bは、表示コントロールユニット800から表示データの種類を表す信号を受けて、種別表示LED27Bのうち一つが点灯する。
【0127】
また、カード残高表示部27の周囲に太陽電池29を配置し、遊技機の電源が遮断されたときの、表示コントロールユニット800やカード残高表示部27に電源を供給するようにしてもよい。
【0128】
以上説明した実施の形態においては、記録媒体であるカードにカード残高として金額データ(有価価値)を記憶して、カードリーダでカードに記憶された金額データを読み取るように構成したが、カードには個別に付与される識別番号(ID)を記憶して、カードのIDに対応する金額データはホストコンピュータ(例えば、ホールコンピュータ)に記憶しておき、カードリーダが読み取ったカードのIDに基づいて、金額データをホストコンピュータから読み取るように構成することもできる。
【0129】
このように、本発明の実施の形態では、カードユニット90で読み取ったカード残高を表示するカード残高表示部27と、未排出の賞球数に関する情報をバックアップするバックアップメモリとを設け、カード残高表示部27には、プリペイドカードから読み取ったカード残高の他、未排出の賞球数を表示するので、未排出賞球数を表示する表示手段を別個に設ける必要がない。
【0130】
また、カード残高表示部27に表示するデータを選択する表示コントロールユニット800を備え、表示コントロールユニット800は、カードユニット90が読み取ったカード残高が零でないときは、残賞球数よりカード残高を優先して選択し、カード残高表示部27に表示させるので、遊技者は常にカード残高を気にしている遊技者に便利である。
【0131】
また、カード残高表示部27は、停電時にも、バックアップ電源回路256又は太陽電池29から供給される電源により、残賞球数を表示するので、停電中でも残賞球数が保持されていることを遊技者が認識でき、遊技者が安心して停電復旧を待つことができる。
【0132】
また、表示コントロールユニット800は、停電時には、カード残高の表示から残賞球数へ切り替えて、カード残高表示部27に表示させるので、遊技者がカード残高の表示と残賞球数との表示を切り替えることなく、停電時に情報を表示することができる。すなわち、停電時には、カードにより球の貸出を受けることができない(カード残高が更新されない)ことから、カード残高を表示する必要はなく、残賞球数を表示することで遊技者に有益な情報を提供することができる。
【0133】
また、カード残高表示部27に、残貸球数(未付与の遊技媒体数)、又は、残貸球数と残賞球数の和(貸出の中断により未付与となった遊技媒体数と未付与の遊技により得た遊技媒体数の和)を表示するので、停電発生により貸球が正確に払い出されていないことを認識することができる。
【0134】
また、停電後の所定時間、賞球検出センサ713にて賞球の排出を計数して残賞球数を算出するとともに、所定時間の経過時点で残賞球数(未付与の遊技媒体数)を確定させ、カード残高表示部27の表示を残賞球数に切り替えて表示するので、停電発生時に表示される残賞球数が、停電中に減少して、遊技者に誤解を与えることがない。
【0135】
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の遊技機全体の構成を示す正面図である。
【図2】 同じく遊技機全体の構成を示す背面図である。
【図3】 同じく遊技機全体の構成を示すブロック図である。
【図4】 同じく表示コントロールユニット周辺のブロック図である。
【図5】 同じく球排出装置の断面図である。
【図6】 同じく球排出装置の断面図である。
ある。
【図7】 同じく排出制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】 同じく遊技機の停電検出処理を示すフローチャートである。
【図9】 同じく遊技機の残度数コントローラの処理を示すフローチャートである。
【図10】 同じくカード残高表示部の拡大図である。
【符号の説明】
1 遊技機
3 前面枠
4 本体枠
5 ヒンジ
6 遊技盤
8 変動表示装置
35 裏機構盤
90 カード球貸ユニット
100 遊技制御装置
150 表示制御装置
200 装飾制御装置
250 電源供給装置
300 音制御装置
400 排出制御装置
500 打球発射装置
550 発射制御装置
600 排出ユニット
700 流路切換ユニット

Claims (3)

  1. カードに記録された金額情報を読み取るカードユニットが併設可能であるとともに、遊技球を排出する排出装置を駆動する排出制御装置を備え、遊技における賞価値として発生した賞球及び所定の操作により前記カードに記録された金額情報から変換された貸球を遊技者に付与する遊技機において、
    少なくとも前記カードユニットで読み取った金額情報に対応するカード残高を表示するカード残高表示部と、
    前記カードユニット及び前記排出制御装置に接続され、前記カード残高表示部の表示内容を制御する表示コントロールユニットと、
    当該遊技機への電源の供給が停止したときにも、前記表示コントロールユニットに電源を供給するバックアップ手段と、を設け、
    前記表示コントロールユニットは、
    前記排出制御装置から送信される賞球及び貸球の情報を記憶する第1記憶領域と、
    前記カードユニットから送信される金額情報に対応するカード残高を記憶する第2記憶領域と、を備え、
    前記表示コントロールユニットは、
    通常状態では、前記カード残高表示部に、前記第2記憶領域に記憶されているカード残高を優先的に表示させ、
    当該遊技機への電源供給が停止した状態では、当該電源供給停止後の所定時間においても、前記バックアップ手段が供給する電源によって、遊技者に付与される賞球数及び貸球数を計数して未付与の賞球数及び貸球数を算出するとともに、前記所定時間経過後に未付与の賞球数及び貸球数を確定させ、
    前記カード残高表示部に表示されていたカード残高の表示を、前記確定した未付与の賞球数の表示又は貸球数の表示へ切り替えることを特徴とする遊技機。
  2. カードに記録された金額情報を読み取るカードユニットが併設可能であるとともに、遊技球を排出する排出装置を駆動する排出制御装置を備え、遊技における賞価値として発生した賞球及び所定の操作により前記カードに記録された金額情報から変換された貸球を遊技者に付与する遊技機において、
    少なくとも前記カードユニットで読み取った金額情報に対応するカード残高を表示するカード残高表示部と、
    前記カードユニット及び前記排出制御装置に接続され、前記カード残高表示部の表示内容を制御する表示コントロールユニットと、
    当該遊技機への電源の供給が停止したときにも、前記表示コントロールユニットに電源を供給するバックアップ手段と、を設け、
    前記表示コントロールユニットは、
    前記排出制御装置から送信される賞球及び貸球の情報を記憶する第1記憶領域と、
    前記カードユニットから送信される金額情報に対応するカード残高を記憶する第2記憶領域と、を備え、
    前記表示コントロールユニットは、
    通常状態では、前記カード残高表示部に、前記第2記憶領域に記憶されているカード残高を優先的に表示させ、
    当該遊技機への電源供給が停止した状態では、当該電源供給停止後の所定時間においても、前記バックアップ手段が供給する電源によって、遊技者に付与される賞球数及び貸球数を計数して未付与の賞球数及び貸球数を算出するとともに、前記所定時間経過後に未付与の賞球数及び貸球数を確定させ、
    前記カード残高表示部に表示されていたカード残高の表示を、前記確定した未付与の賞球数及び貸球数の和の表示へ切り替えることを特徴とする遊技機。
  3. 前記表示コントロールユニットの第1記憶領域は、
    未付与の賞球数を記憶可能な残賞球数レジスタと、
    未付与の貸球数を記憶可能な残貸球数レジスタと、
    当該遊技機への電源供給停止による停電検出信号を記憶する停電発生レジスタと、から構成され、
    前記表示コントロールユニットの第2記憶領域は、前記カードユニットから送信されるカード残高を記憶するカード残高レジスタから構成され、
    前記表示コントロールユニットは、前記カードユニット及び前記排出制御装置から送信された情報を、対応するレジスタに記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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