JP4005760B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は遊技機に関し、特に遊技機の電源の瞬断等、停電時の排出センサによる排出球の読み取りに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ遊技機、スロットマシン遊技機は、遊技店の島設備から電源(AC24V)の供給を受けて動作し、プログラムの実行に従って遊技のための制御動作を行うマイクロコンピュータ等の処理手段からなる複数の制御装置(遊技制御装置、排出制御装置等)が設けられている。この制御手段はセンサ(賞球検出手段、入賞球検出手段)の検出信号を定期的に監視しつつ、遊技機内に設けられた被制御機器(入賞装置、表示装置、排出ユニット等)の動作を制御して、遊技や遊技に関連する遊技媒体(遊技球、遊技コイン等)の払出動作を管理・制御して遊技を進行させるように構成されている。
【0003】
例えば、パチンコ機では、遊技制御装置が入賞球を検出する入賞センサの検出信号を定期的に監視し、入賞球が検出されると、いわゆる入賞記憶データを増加させ、その入賞記憶データに基づいて、排出制御装置に賞球制御指令信号を送信して、入賞の種類に応じた所定数の賞球を排出させる構成となっている。この場合、具体的には、図13に示す排出ユニットの内部にて排出機構611、612を駆動させて遊技球を下方へ流下案内し、遊技球が賞球センサ713A、713Bを通過するように制御する(賞球センサ713Bは、賞球センサ713Aの奥手方向のもう1つの流路に配置されているので、図に現れない)。
【0004】
一方、排出制御装置が併設されているカードユニットから貸球要求の指令を受けると、所定数の貸球を排出するようになっている。この場合、排出機構611、612を駆動させて遊技球を下流へ流下案内するのは、前述した賞球排出と同様であるが、流路切換部材720を作動させて、遊技球が貸球センサ714A、714Bを通過するように制御を行う(貸球センサ714Bは、貸球センサ714Aの奥手方向のもう1つの流路に配置されているので、図に現れない)。
【0005】
そして、これらの排出センサ(賞球検出センサ713A、713B、貸球検出センサ714A、714B)の検出信号を、遊技制御装置、排出制御装置が定期的に監視して、賞球排出が正常であるかを監視したり、賞球排出数のデータを外部の管理装置に送信したりしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の遊技機では、停電が発生すると排出ユニットは停止する。また、停電検出後に排出されずに残された球数を、停電時にも保持されるバックアップメモリに記憶するので、停電検出後にもセンサにて球数を計数して、これらも加味した未排出球数をバックアップメモリに記憶する必要がある。
【0007】
しかし、排出球の通過を検出する排出センサ713A、713Bは排出機構611、612の下流にあるので、停電検出直前に排出された球が、停電検出後に排出センサを通過することがある。停電検出により排出センサ713A、713Bによる賞球の計数も停止してしまうことから、停電検出直前に排出された球が排出センサ713A、713Bに読み取られず、バックアップメモリに記憶される未排出数球と実際の未排出数とが一致しなくなる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、遊技を統括的に制御する遊技制御装置と、遊技球を排出する排出機構と、前記遊技制御装置からの信号に基づいて前記排出機構の制御を行う排出制御装置と、前記排出機構から排出される遊技球を検出する排出センサと、少なくとも前記遊技制御装置と前記排出制御装置に電源を供給する電源供給装置と、を備え、前記遊技制御装置は、所定の時間間隔で実行される通常の割込処理において、前記通常の割込処理の実行毎に前記排出センサの出力を検出し、現在、前回及び前々回の排出センサの出力が、所定の条件を満たすことで排出される遊技球の数を計数する遊技機において、前記遊技制御装置及び前記排出制御装置に供給される電源の異常を検出する電源異常監視手段を前記電源供給装置に設け、前記遊技制御装置は、前記電源異常監視手段が電源の異常を検出する前は、前記所定の時間間隔で通常の割込処理を実行し、前記電源異常監視手段が電源の異常を検出した場合に、前記通常の割込処理における前記排出センサの出力の検出を停止し、停電検出処理を実行し、前記停電検出処理は、前記排出センサの出力を検出し、前記検出した排出センサの出力を現在の排出センサの出力とし、現在、前回及び前々回の排出センサの出力が、前記所定の条件を満たすことで排出される遊技球の数を計数することを特徴とする。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、前記遊技制御装置は、前記禁止した通常の割込処理と同じ時間間隔で前記排出球検出手段の状態を検出し、今回検出した検出した排出球検出手段の状態と前回検出した排出球検出手段の状態と前々回検出した排出球検出手段の状態と比較し、前記比較結果が所定の条件を満たす場合に、前記排出機構から排出される遊技球を計数することを特徴とする。
【0015】
【発明の作用および効果】
第1の発明では、電源の異常が検出されると、所定の時間間隔で実行される割込処理における排出センサの出力の検出を停止し、停電検出信号に基づいて排出センサの出力を検出し、検出した排出センサの出力を現在の排出センサの出力とし、現在、前回及び前々回の排出センサの出力が所定の条件を満たすことで排出される遊技球の数を計数するので、電源が遮断(瞬断)しても排出球数を正確に計数し、未排出球数を正確にバックアップメモリに記憶して、球数の正確な管理をすることができる。
【0016】
第2の発明では、前記遊技制御装置は、前記禁止した通常の割込処理と同じ時間間隔で前記排出球検出手段の状態を検出するので、停電発生時でも排出センサの出力を通常の割込み処理と同じように読み込むことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施の形態の遊技機の全体の構成を示す正面図である。
【0023】
図1に示す遊技機(パチンコ遊技機)1はカード球貸ユニット2を併設したCR機である。遊技機1の前面枠3は本体枠(外枠)4にヒンジ5を介して開閉回動可能に組み付けられ、遊技盤6は前面枠3の裏面に取り付けられた収納フレームに収装される。
【0024】
遊技盤6の表面には、変動表示装置8、大入賞口を備えた変動入賞装置10、各入賞口11〜15、始動口16、普通図柄表示器7、普通変動入賞装置9が配設された遊技領域が形成される。前面枠3には、遊技盤6の前面を覆うカバーガラス18が取り付けられている。
【0025】
普通図柄表示器7は、普通図柄始動ゲート(図示略)へ遊技球の入賞があると、普通図柄(例えば一つの数字からなる図柄)の変動表示を始める。普通図柄始動ゲートへの入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の普通図柄乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には、普通図柄に関する当たり状態となり、普通図柄が当たり図柄(当たり番号)で停止する。このとき、始動口16の手前に設けられた普通変動入賞装置9が所定の時間(例えば0.5秒)だけ大きく開き、遊技球の始動口16への入賞可能性が高められる。
【0026】
この普通図柄始動ゲートへの遊技球の通過は、普通図柄始動ゲートセンサ53で検知される。この遊技球の通過タイミング(具体的には、遊技制御装置100内に備えられた普通図柄乱数カウンタの通過検出時点での値)は、普通図柄入賞記憶として、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(普通図柄乱数記憶領域)に、最大で連続した4回分を限度に記憶される。この普通図柄入賞記憶の記憶数は、普通図柄表示装置7の両側に設けられた4つのLEDからなる記憶状態表示器に表示される。遊技制御装置100は、普通図柄入賞記憶に基づいて、普通図柄に関する当たりの抽選を行う。
【0027】
前面枠3の下部の開閉パネル20には球を打球発射装置に供給する上皿21が、固定パネル22には下皿23及び打球発射装置の操作部24等が配設される。
【0028】
カード球貸ユニット2には、前面のカード挿入部25に挿入されたカード(プリペイドカード等)のデータの読込、書込等を行うカードリーダライタと球貸制御装置が内蔵され、カード球貸ユニット用の操作パネル26は遊技機1の上皿21の外面に形成される。
【0029】
カード球貸ユニット用の操作パネル26には、球貸しを指令する球貸しスイッチ28、カードの返却を指令するカード返却スイッチ30、カードの残高を表示するカード残高表示部等が設けられている。
【0030】
カバーガラス18の枠の上部には、点灯により球の排出の異常等を報知する報知ランプ31、32が設けらていれる。
【0031】
図2は、本発明の実施の形態の遊技機の全体の構成を示す背面図である。
【0032】
遊技盤6の裏面側には、大入賞口、各入賞口11〜15、始動口16に入賞した入賞球を案内する入賞球集合カバー(図示せず)、遊技を統括的に制御する遊技制御装置100、各制御装置(遊技制御装置100、排出制御装置200、装飾制御装置300、表示制御装置350、音制御装置400、発射制御装置550等)に供給する所定の電圧を発生する電源供給装置250、遊技制御装置100からの装飾制御指令信号により遊技盤6と前面枠3に設けられた装飾用のランプの点灯/消灯を制御する装飾制御装置300、変動表示装置8等を制御する表示制御装置350、スピーカ95からの音響出力を制御する音制御装置400、遊技盤用外部端子41等が取り付けらていれる。
【0033】
前面枠3の収納フレームの裏面側には、裏機構盤35が取り付けられている。この裏機構盤35の中央部には、遊技盤6の裏面側の各制御装置(遊技制御装置100、電源供給装置250、装飾制御装置300、表示制御装置350、音制御装置400等)を点検するための開口窓部が設けられている。
【0034】
裏機構盤35の上部には、遊技機1の外部(遊技店の島設備)から24ボルトの交流電源を取り入れて電源供給装置250へ中継するとともに、遊技店の管理装置との間の外部信号線を接続する枠用外部情報出力部(外部ターミナル)42、遊技球を貯留する球貯留タンク36、球貯留タンク36の球を半端球検出センサ58を備えた樋ユニット部(半端センサユニット)38に導く誘導樋37が取り付けられている。誘導樋37及び樋ユニット部38には2条の流路が形成されている。
【0035】
裏機構盤35の開口窓部の右側には、樋ユニット部38の球を遊技機1の前面側の受皿に払い出す排出装置(排出ユニット600、流路切換ユニット700)が取り付けられている。
【0036】
裏機構盤35の下部には、排出ユニット600を制御する排出制御装置200、打球発射装置500を制御する発射制御装置550、カード球貸ユニット用中継基板43等が取り付けられている。
【0037】
カード球貸ユニット2はプリペイドカードにより遊技球を貸し出す。貸球の排出は、カード球貸ユニット2からカード球貸ユニット用中継基板43を経由して入力された貸球制御指令信号により、排出制御装置200により制御された球排出装置(排出ユニット600、流路切換ユニット700)によりなされる。
【0038】
打球発射装置500より遊技領域に発射された球が各入賞口11〜15、大入賞口に入賞すると、遊技制御装置100から賞球制御指令信号が排出制御装置200に送られ、排出制御装置200により排出ユニット600が駆動され、排出装置から所定数の賞球が排出される。
【0039】
図3は、本発明の実施の形態の遊技機の全体の構成を示すブロック図である。
【0040】
遊技制御装置100、排出制御装置200、装飾制御装置300は、それぞれ、CPU、RAM、ROM、入出力インターフェース(I/F)で構成されている。
【0041】
遊技制御装置100には各種検出装置からの検出信号が入力され、入出力インターフェースを介してCPUに入力される。これらの各種検出装置には、一般入賞口11〜15への入賞を検出する一般入賞口センサ51.1〜51.N、始動口16への入賞を検出する特別図柄始動センサ52、球の検出によって普通変動入賞装置9の作動を決定するための普通図柄表示装置7の変動を開始させる普通図柄始動センサ53、大入賞口への入賞を検出するカウントセンサ54及び大入賞口継続センサ55、遊技盤前面のガラス枠の開放を検出する金属枠開放センサ56、排出ユニット600によって排出された遊技球が貯留過多となったことを検出するオーバーフローセンサ57、排出ユニット600への遊技球の供給が不十分であることを検出する半端球検出センサ58などが含まれる。
【0042】
なお、オーバーフローセンサ57からの検出信号は、中継基板710を介して分岐され、排出制御装置200へも入力される。
【0043】
遊技制御装置100のCPUは、これらの検出信号に基づいて、ROMに記録されたプログラム(遊技プログラム)を実行し、遊技の統括的な制御(遊技制御)を行う。具体的には、遊技制御装置100は排出制御装置200、装飾制御装置300にそれぞれ賞球制御指令信号、装飾制御指令信号を出力し、これらを制御する。なお、遊技制御装置100から排出制御装置200、装飾制御装置300へのデータは単方向で通信され、排出制御装置200、装飾制御装置300から遊技制御装置100へのデータの送信は行われないようになっている。
【0044】
遊技制御装置100は、大入賞口ソレノイド10A、普通変動入賞口ソレノイド9Aに制御信号を送信し、これらのソレノイドへの通電を制御することにより、特別変動入賞装置、普通変動入賞装置9の開閉を制御する。さらに、普通図柄表示装置7に制御信号を送信し、この表示を制御する。
【0045】
また、遊技制御装置100は、賞球排出が正確に行われているかを監視する。具体的には、排出制御装置200へ賞球制御指令信号として送信した排出を指令した賞球数と、後述する賞球検出センサ713A、713Bにより計数された実際の排出数が一致するかの監視及び賞球排出指令が送信されていないにも拘わらず賞球排出がなされていないかの監視を行う。賞球排出指令信号が送信されていないにも拘わらず、賞球排出がされている等の異常が認められたときは、異常対応処理を行う。例えば、枠用外部情報出力部42から異常検出信号をホールコンピュータに出力し、装飾制御装置300に装飾制御指令信号を送信して、賞球異常報知LED31を点滅させて異常を報知する。あるいは、遊技制御の停止、打球発射の停止等により、遊技を強制的に中止させる。排出制御装置200には、排出された球を検出する排出センサからの検出信号が入力される。具体的には、排出ユニット600から賞球として排出された球を検出する賞球検出センサ713A、713Bの各検出信号と、排出ユニット600から貸球として排出された球を検出する貸球検出センサ714A、714Bの各検出信号とが入力される。そして、排出制御装置200は、賞球制御指令信号に基づいて、排出ユニット600からの遊技球排出および流路切換ユニット700における流路切換を制御する。また排出制御装置200には、遊技制御装置100からの賞球制御指令信号とは別に、カードユニット2から貸球制御指令信号が入力される。排出制御装置200は、賞球制御指令及び貸球制御指令信号に基づいて排出ユニット600を制御し、排出センサ(賞球検出センサ713A、713B、貸球検出センサ714A、714B)の検出信号を用いて、賞球及び貸球の排出を行う。
【0046】
なお、賞球検出センサ713A、713Bの各検出信号は、中継基板710を介して遊技制御装置100へも入力されている。
【0047】
装飾制御装置300には、遊技制御装置100からのランプを点灯(点滅)させる指令信号である装飾制御指令信号が入力され、各種ランプを点灯駆動する。具体的には、遊技制御装置100が遊技機1の異常を検出すると、異常報知ランプ31を点灯させる。また、排出制御装置200に賞球制御指令信号が送られ、賞球の排出が始まると、賞球排出ランプ32を点灯させる。さらに、遊技機1が大当り状態となると、遊技に抑揚をつけるように、装飾ランプ45.1〜45.Nを点灯(点滅)させる。
【0048】
電源供給装置250は、電源回路251、電圧検出回路253、バックアップ電源回路256を有している。
【0049】
電源回路251は交流を直流に変換する整流回路、出力電圧の変動を小さくする定電圧回路、リプル成分を消去する平滑回路を有し、遊技機に供給される交流24Vの電源を、各制御装置の動作に必要な直流電圧(5V、12V等)に変換して、各制御装置に供給する。また、この平滑回路は遊技機に供給される電源電圧が低下しても、少しの時間はCPUに供給する電源を蓄えるように構成されている。
【0050】
電圧検出回路253は所定の基準電圧と電源回路の出力電圧(5V)を比較し、電源回路の出力電圧が低下すると、停電発生信号としての、CPUに対する割り込み信号を発生する。この割り込み信号はNMI(ノン・マスカブル・インタラプト)信号として遊技制御回路100のCPUと排出制御回路200のCPUとに加えられ、両CPUは、NMI信号に基づき、後述する所定の停電検出処理を実行する。
【0051】
バックアップ電源回路256は、電源回路251からの5Vの出力が常時印加されている大容量素子にて構成され、電源回路からの出力が消滅しても、RAMに電源を供給し続けることにより、RAMの記憶内容が消去しないように保持する。
【0052】
図4は、本発明の第1の実施の形態の遊技制御装置の動作のうちメイン処理を示すフローチャートである。
【0053】
遊技制御装置100は各入賞口11〜15等への球の入賞を入賞口センサ51.1〜51.Nにより検出すると(S1)、メモリに記憶されている入賞口毎に定められた排出すべき賞球数を参照し、排出する賞球数を決定する(S2)。その後、この計算された賞球数を遊技制御装置100の確認カウンタに加算して(S3)、排出制御装置200に対して賞球制御指令信号を送信する(S4)。一方、入賞球が検出されないとS2〜S4の処理を行わずにS5に進む。
【0054】
割込処理(S5)は、一定周期のクロック信号により所定の時間間隔で実行され、図5に示すように排出センサ713の出力を読み込み、排出フラグを”1”にセットする。上記、「排出センサ713」は、排出センサ713Aと排出センサ713Bの双方を意味し、いずれかの排出センサで球が検出されること(双方の排出センサの出力を読み込むこと)を意味する。このことは、以下の説明でも同じである。
【0055】
割込処理(S5)により排出フラグがセット(”1”)されたならば、1個の賞球が排出されたので、確認カウンタから1を減じ(S7)、排出フラグをクリア(”0”)する(S8)。その後、遊技制御装置100のメイン処理の最初に戻り、繰り返しメイン処理を行う。
【0056】
図5は、本発明の第1の実施の形態の遊技制御装置の割込処理を示すフローチャートである。この割込処理は、図4で説明したメイン処理から、所定時間間隔で呼び出され(S5)、排出センサ713の出力を読み込み、排出フラグを設定する。
【0057】
割込処理では、まず、排出センサ713を検出し、その出力を読み込む(S11)。排出センサ713の出力が”1”であったなら、賞球が排出センサ713を通過中であると判断して、次のステップ(S13)へ進む。一方、排出センサ713の出力が”1”でなかった(”0”であった)なら、賞球が排出センサ713を通過していないと判断して、途中の処理(S13〜S15)を行わずにS16に進む(S12)。
【0058】
次に、記憶されている排出センサ713の前回の出力が”1”であったなら、2ミリ秒前も賞球が排出センサ713を通過中であったと判断して、次のステップ(S14)へ進む。一方、排出センサ713の前回の出力が”1”でなかった(”0”であった)なら、2ミリ秒前は賞球が排出センサ713を通過していなかったので、途中の処理(S14、S15)を行わずにS16に進む(S13)。
【0059】
次に、記憶されている排出センサ713の前々回の出力が”0”であったなら、4ミリ秒前は賞球が排出センサ713を通過していなかったと判断して、次のステップ(S15)へ進む。一方、排出センサ713の前々回の出力が”0”でなかった(”1”であった)なら、4ミリ秒前から賞球が排出センサ713を通過中であったので、次の処理(S15)を行わずにS16に進む(S14)。
【0060】
排出センサ713の現在、前回、前々回の出力が、上記3つの条件を満たしたなら、排出フラグを設定する(S15)。すなわち、S12〜S14において、排出センサ713の現在の出力が”1”で、前回の出力が”1”で、かつ、前々回の出力が”0”であると判断されたなら、排出フラグが”1”に設定される(S15)。
【0061】
その後、排出センサ713の前回の出力値を前々回の出力値に入力し(S16)、排出センサ713の現在の出力値を前回の出力値に入力し(S17)、前々回、前回、現在の出力値をシフトして、次の排出センサ713の出力の読み込みに備える。
【0062】
以上説明した割込処理では、S12〜S15において所定の条件を満たすと排出フラグを設定している。具体的には、排出センサ713の現在の出力が”1”で、前回の出力が”1”で、かつ、前々回の出力が”0”であるときに、排出フラグが”1”に設定される(S15)。すなわち、S12からS14の判定により、2ミリ秒前から現在まで賞球は排出センサ713を通過しており、かつ、4ミリ秒前は賞球は排出センサ713を通過していなかったことが判定され、排出フラグが設定される。
【0063】
さらに換言すれば、排出センサ713の現在の出力と排出センサ713の前回の出力が”1”(2回連続して排出センサ713の出力が”1”)であることから、ノイズ等によって排出センサ713の出力が誤って立ち上がっているのではなく、真に賞球が排出センサ713を通過していることが分かる。また、排出センサ713の前々回の出力が”0”であることから、この賞球の排出に対して、排出フラグを設定(出力)していないことが分かり、1個の賞球の排出に対して排出フラグを複数回設定することがない。
【0064】
なお、排出センサ713の出力が”0”であれば、現在賞球が排出センサ713を通過していないので排出フラグを設定する必要がない。また、排出センサ713の出力が”1”であるが、排出センサ713の前回出力が”0”であれば、現在賞球は排出センサ713を通過していると思われるが、この排出センサ713の出力信号はノイズによる誤った信号かもしれないので、次(2ミリ秒後)の排出センサ713の出力を確認してから排出フラグを設定する(排出センサ出力の2度読み)。また、排出センサ713の現在の出力が”1”であり、前回の出力が”1”であるが、前々回の出力が”1”であると、既に前々回(4ミリ秒前)から賞球が排出センサ713を通過しているので、前回(2ミリ秒前)に排出フラグは設定(出力)されているので、今回は排出フラグが設定されず、1個の賞球に対して複数の排出フラグの設定を防止している。
【0065】
よって、排出センサ713の現在の出力が”1”であり、前回の出力が”1”であり、かつ、前々回の出力が”0”であるときにのみ、排出フラグを設定することにより、排出センサ713の出力の2度読みをしながら、賞球の1個の排出に対して複数の排出フラグを出力しないようになっている。
【0066】
図6は、本発明の第1の実施の形態の遊技機の停電検出が生じない場合のタイミングチャートである。
【0067】
図6では、上から順に、割込処理(図5)を起動する所定時間(2ミリ秒)毎に発生するクロックパルス、賞球が排出センサを通過しているときに出力される排出センサの出力、記憶された排出センサの前回出力、記憶された排出センサの前々回出力、排出フラグの状態を示す。
【0068】
図6の左側(a1〜a5)で、排出センサ713の出力が”1”に立ち上がると、次の割込処理(a1)で排出センサ713の出力が読み込まれ、排出センサ713の前回出力値として記憶される。なお、このとき、排出センサ713の前回の出力値を排出センサ713の前々回の出力値として記憶するが、排出センサ713の前回の出力値は”0”であるので、排出センサ713の前々回の出力値は”0”のままで変化しない。よって、割込パルスの立ち上がり前後で、排出センサ713の現在・前回・前々回の出力値は(1・0・0)から(1・1・0)に変化する。
【0069】
さらに、次の割込処理(a2)でも排出センサ713の出力が読み込まれる。このとき、排出センサ713の前回の出力値を前々回の出力値として記憶し、排出センサ713の現在の出力値を前回の出力値として記憶する(排出センサ出力値のシフト処理)。この割込処理(a2)のときも排出センサ713の出力は立ち上がった状態にあるので、割込パルスの立ち上がり前後で、排出センサ713の現在・前回・前々回の出力値は(1・1・0)から(1・1・1)に変化する。また、このパルスa2の立ち上がり直前に排出センサ713の現在・前回・前々回の出力値が(1・1・0)なので、排出フラグが立ち上がり、信号が出力される。この排出フラグは所定の処理が実行され、その処理時間が経過した後に終了する(図4のS8、図8のS47)。
【0070】
さらに、次の割込処理(a3)でも排出センサの読み込み、排出センサ出力値のシフト処理が行われる。この割込処理(a3)のときにも、排出センサ713の出力は立ち上がった状態にあるので、排出センサ713の現在・前回・前々回の出力値は(1・1・1)のままで維持される。
【0071】
さらに、次の割込処理(a4)でも排出センサの読み込み、排出センサ出力値のシフト処理が行われるが、パルスa4の立ち上がり時には、排出センサ713からは信号が出力されていないので、割込パルスの立ち上がり前後で、排出センサ713の現在・前回・前々回の出力値は(1・1・1)から(0・0・1)に変化する。
【0072】
さらに、次の割込処理(a5)のパルスの立ち上がり時にも、排出センサ713からは信号が出力されていないので、割込パルスの立ち上がり前後で、排出センサ713の現在・前回・前々回の出力値は(0・0・1)から(0・0・0)に変化する。
【0073】
一方、図6の右側には、排出センサ713の出力が短時間”1”に立ち上がった場合を示す。
【0074】
割込処理(a8)で排出センサ713の出力が読み込まれ、排出センサ713の前回出力値として記憶する。よって、割込パルスの立ち上がり前後で、排出センサ713の現在・前回・前々回の出力値は(1・0・0)から(1・1・0)に変化する。
【0075】
次の割込処理(a9)でも排出センサの読み込み、排出センサ出力値のシフト処理が行われるが、パルスa9の立ち上がり時には、排出センサ713からは信号が出力されていないので、割込パルスの立ち上がり前後で、排出センサ713の現在・前回・前々回の出力値は(0・1・0)から(0・0・1)に変化する。
【0076】
よって、パルスa9の立ち上がり直前に排出センサ713の現在・前回・前々回の出力値が(1・1・0)ではないので、排出フラグが立ち上がり、出力されることはない。すなわち2回の割込で(2ミリ秒)連続して排出センサ713の出力が検出されないと排出フラグは設定されない。
【0077】
さらに、次の割込処理(a10)のパルスの立ち上がり時にも、排出センサ713からは信号が出力されていないので、割込パルスの立ち上がり前後で、排出センサ713の現在・前回・前々回の出力値は(0・0・1)から(0・0・0)に変化する。
【0078】
図7は、本発明の第1の実施の形態の遊技制御装置の停電検出処理を示すフローチャートである。この停電検出処理は、電源供給装置250の電圧検出回路253が停電を検出したならば、遊技制御装置100のCPUにNMI割込をかけることにより実行されるものである。
【0079】
停電検出処理では、まず、タイマ割込を禁止して、図5で説明した割込処理による排出センサ713の読み込みが行われないようにする(S21)。その後、停電検出処理での排出センサ713の読み込み回数を定めるタイマの初期値を150に設定し、タイマを起動して(S22)、タイマのループ(S23〜S32)に入る。
【0080】
タイマのループ(S23〜S32)内では、排出センサ713の出力を読み込み(S23)。S25〜S27において、図5のS12〜S15で説明した排出センサ713の判定と同様に、排出センサ713の現在の出力が”1”で、前回の出力が”1”で、かつ、前々回の出力が”0”であるときに、1個の賞球が排出されたものと判断し、カウンタ(確認カウンタ、貯留カウンタ)から”1”を減ずる。排出センサ713の現在、前回、前々回の出力が、上記所定の条件を満たさないときは、カウンタを減算することなくS28に進む。
【0081】
その後、排出センサ713の前回の出力値を前々回の出力値に入力し(S28)、排出センサ713の現在の出力値を前回の出力値に入力し(S29)、前々回、前回、現在の出力値をシフトして、次の排出センサ713の出力の読み込みに備える。その後、タイマカウンタ(K)から1を減じ(S30)、前回の排出センサ713の読み込みから2ミリ秒のディレイの後(S31)、タイマカウンタが0になったかを判定し、0より大きければ、所定回数の排出センサ713の読み込み処理が終了していないので、S23に戻り、再度排出センサ713の出力を読み込む処理(S23)を繰り返す(S32)。
【0082】
一方、タイマカウンタが0になったら、所定回数(150回)の排出センサ713の読み込み処理が終了しているので(S32)、遊技制御装置100は、電源が遮断されるまで、アイドリング処理として、何も演算、データ入出力をせずに待機する(S33)。
【0083】
図8は、本発明の第1の実施の形態の排出制御装置の動作のうちメイン処理を示すフローチャートである。
【0084】
排出制御装置200は、遊技制御装置100から賞球制御指令信号を受信したかを判定し、賞球制御指令信号を受信したなら(S41)、貯留カウンタに排出すべき賞球数を加算する(S42)。一方、賞球制御指令信号を受信していないときはS42の処理を行わずに、S43に進む。
【0085】
その後、排出制御装置200は、まだ排出すべき賞球があれば、排出装置に指令信号を送り、排出装置の球排出モータ620を駆動し賞球を排出する(S43)。
【0086】
割込処理(S44)は、一定周期のクロック信号により、所定の時間間隔で実行され、図5にて説明したように排出センサ713の出力を読み込み、排出フラグを”1”に設定する。
【0087】
割込処理(S44)から戻ると、排出フラグが”1”に設定されているかを判定し(S45)、排出フラグが”1”に設定されているときは、1個の賞球が排出されたものと判断し(S45)、貯留カウンタから1を減じ(S46)、排出フラグを”0”にクリアする(S47)。その後、排出制御装置200のメイン処理の最初に戻り、繰り返しメイン処理を行う。
【0088】
図9は、本発明の第1の実施の形態の遊技機の停電検出により排出センサの出力を読み込んだ場合のタイミングチャートである。
【0089】
図9、図10では、上から順に、割込処理(図5)を起動する所定時間(2ミリ秒)毎に発生するクロックパルス、賞球が排出センサを通過しているときに出力される排出センサの出力、記憶された排出センサの前回出力、記憶された排出センサの前々回出力、カウンタ減算処理タイミングを示す。
【0090】
割込処理(b3)で排出センサ713の出力が読み込まれ、排出センサ713の前回出力値として記憶する。これによって、排出センサ713の現在・前回・前々回の出力値は、割込パルスの立ち上がり前後で(1・0・0)から(1・1・0)に変化する。
【0091】
次の割込処理(b4)の前に停電が発生すると、割込パルスb4は発生しない。しかし、図7で説明したように、停電検出時にも排出センサ713の読み込み、排出センサ出力値のシフト処理が行われるので、排出センサ713の現在・前回・前々回の出力値は、停電検出前後で(1・1・0)から(1・1・1)に変化する。この停電検出による排出センサの読み込み直前に排出センサ713の現在・前回・前々回の出力値が(1・1・0)となるので、カウンタ(遊技制御装置の確認カウンタ、排出制御装置の貯留カウンタ)が減算される(図7のS27)。
【0092】
この停電検出処理(図9、図10)では、通常時(図6)と異なり排出フラグを設定していない。すなわち、通常の割込処理では、メイン処理(図4、図8)に戻って、割込処理で設定された排出フラグの状態によってカウンタ(遊技制御装置の確認カウンタ、排出制御装置の貯留カウンタ)の減算をする。一方、停電検出処理では、停電検出処理内でこれらのカウンタを直接減算するので(図7のS27)、排出フラグを設定していない。
【0093】
このように、電圧検出回路253が電源電圧を検出することにより、電源の異常が検出されると、排出センサ713の出力を読み込むように構成したので、電源が遮断(瞬断)しても排出球数を正確に計数し、未排出球数を正確にバックアップメモリに記憶して、球数の正確な管理をすることができる。
【0094】
ところで、図9、図7に示すように、停電検出時に排出センサの出力を読み込むと、図10に示すように割込処理の直後に停電が検出されると、短時間のパルス(例えばノイズ信号)でも賞球の排出があったものと誤検出してしまうことがある。以下に説明する第2の実施の形態においては、停電検出時にも排出センサの出力を検出するが、排出センサの出力を所定間隔で2度読むことにより確実に賞球の排出を検出できるように構成されている。
【0095】
図11は、本発明の第2の実施の形態の遊技制御装置の停電検出処理を示すフローチャートである。この停電検出処理は、電源供給装置250の電圧検出回路253が停電を検出したならば、遊技制御装置100のCPUにNMI割込をかけることにより実行されるものである。第2の実施の形態では、前述した第1の実施の形態の停電検出処理(図7)と異なり、停電発生により、前の排出センサの読み込み結果をクリアし、別のクロックを起動することにより排出センサの読み込みを行うように構成されている。
【0096】
この停電検出処理では、まず、タイマ割込を禁止して、図5で説明した割込処理による排出センサ713の読み込みが行われないようにする(S61)。その後、遊技制御装置100は排出センサ713を検出し、その出力を読み込み(S62)、読み込んだ排出センサ713の現在の出力値を前回の出力値に入力する(S63)。S63では、図5のS16〜S17で説明した排出センサの出力値のシフト処理をせずに、排出センサ713の現在の出力値を排出センサ713の前回の出力値に入力しているので、前回読み込んだ排出センサ713の出力値は、排出センサ713の前々回の出力値に保存されずに消去されることになる。
【0097】
その後、排出センサ713の読み込み回数を定めるタイマの初期値を150に設定し、タイマを起動して(S64)、タイマのループ(S65〜S74)に入る。
【0098】
排出センサ713の出力を、所定時間(2ミリ秒)間隔で検出し、読み込むために検出ディレイにて待ち時間を設定し(S65)、2ミリ秒後に排出センサ713の出力を読み込む(S66)。
【0099】
S67〜S70において、図5のS12〜S15で説明した排出センサの判定と同様に、排出センサ713の現在の出力が”1”で、前回の出力が”1”で、かつ、前々回の出力が”0”であるときに、1個の賞球が排出されたものと判断し、カウンタ(確認カウンタ、貯留カウンタ)から”1”を減ずる。上記、排出センサ713の現在の出力、前回の出力、前々回の出力が所定の条件を満たさないときは、カウンタを減算することなくS71に進む。
【0100】
その後、排出センサ713の前回の出力値を前々回の出力値に入力し(S71)、排出センサ713の現在の出力値を前回の出力値に入力し(S72)、前々回、前回、現在の出力値をシフトして、次の排出センサ713の出力の読み込みに備える。その後、タイマカウンタ(K)から1を減じ(S73)、タイマカウンタが0になったかを判定し、0より大きければ、所定回数の排出センサ713の読み込み処理が終了していないので、S65に戻り、前回の排出センサ713の読み込みから2ミリ秒のディレイの後(S65)、再度排出センサ713の出力を読み込む処理(S66)を繰り返す(S74)。
【0101】
一方、タイマカウンタが0になったら、所定回数(150回)の排出センサ713の読み込み処理が終了しているので(S74)、遊技制御装置100は、電源が遮断されるまで、アイドリング処理として、何も演算、データ入出力をせずに待機する(S75)。
【0102】
図12は、本発明の実施の形態の遊技機の停電検出により、別のクロックに基づき、排出センサ713の出力を読み込んだ場合のタイミングチャートである。図12に示すタイミングチャートでは、図9に示したタイミングチャートと異なり、停電検出により、前回読み込んだ排出センサの出力をキャンセルして、再度排出センサの出力を読み込むように構成されている。
【0103】
図12では、上から順に、割込処理(図5)を起動する所定時間(2ミリ秒)毎に発生するクロックパルス、停電検出後の排出センサの読み込み周期(2ミリ秒)を規定するクロックパルス、賞球が排出センサを通過しているときに出力される排出センサの出力、記憶された排出センサの前回出力、記憶された排出センサの前々回出力、カウンタ減算処理タイミングを示す。
【0104】
排出センサ713の出力が”1”に立ち上がると、次の割込処理(c3)で排出センサ713の出力が読み込まれ、排出センサ713の前回出力値として記憶される。これにより、排出センサ713の現在・前回・前々回の出力値は、割込パルスの立ち上がり前後で(1・0・0)から(1・1・0)に変化する。
【0105】
さらに、次の割込処理(c4)でも排出センサ713の出力が読み込まれるはずだが、その前に停電が発生した場合、割込パルスc4は生じない。しかし、停電検出時にも排出センサ713の出力を読み込み、排出センサ出力値のシフト処理を行うと同時に、排出センサ713の出力を一定周期で読み込むための、クロックパルス(d1〜dN)を検出ディレイ(S65)により発生する。
【0106】
始めのパルス(d1)では、排出センサ713の出力が読み込まれ、排出センサ713の前回出力値として記憶する。このとき、排出センサ713の前回の出力値を排出センサ713の前々回の出力値として記憶しないので、排出センサ713の前回の出力値は後に引き継がれず、消去される。
【0107】
次の排出センサ読込処理(d2)でも排出センサ713の出力が読み込まれる。このとき、排出センサ713の前回の出力値を前々回の出力値として記憶し、排出センサ713の現在の出力値を前回の出力値として記憶する、排出センサ出力値のシフト処理が行われる。このパルスd2のときも排出センサ713の出力は立ち上がった状態にあるので、排出センサ713の現在・前回・前々回の出力値は、読み込みパルスの前後で(1・1・0)から(1・1・1)に変化する。このパルスd2の立ち上がり直前に排出センサ713の現在・前回・前々回の出力値が(1・1・0)なので、カウンタ(遊技制御装置の確認カウンタ、排出制御装置の貯留カウンタ)が減算される(図11のS70)。
【0108】
さらに、次のパルス(d3)でも排出センサ713の読み込み、排出センサ出力値のシフト処理が行われる。d3のときにも、排出センサ713の出力は立ち上がった状態にあるので、排出センサ713の現在・前回・前々回の出力値は(1・1・1)のままで維持される。
【0109】
さらに、次の排出センサ読込処理(d4)でも排出センサ713の読み込み、排出センサ出力値のシフト処理が行われるが、パルスd4の立ち上がり時には、排出センサ713からは信号が出力されていないので、排出センサ713の現在・前回・前々回の出力値は(0・0・1)に変化する。
【0110】
さらに、次の排出センサ読込処理(d5)の立ち上がり時にも、排出センサ713からは信号が出力されていないので、排出センサ713の現在・前回・前々回の出力値は(0・0・1)から(0・0・0)に変化する。
【0111】
図12では排出センサ713の読み込みのためのクロックパルスを発生させたが、このクロックパルスを発生させなくても、図11のS65のように、所定時間(2ミリ秒)のウェイトを設けるようにしてもよい。
【0112】
また、以上、賞球の排出について説明したが、スロットマシン遊技機のようにコインを排出する遊技機おいても同様の制御が可能である。
【0113】
このように、電圧検出回路253が電源電圧を検出することにより、電源の異常が検出されると、排出センサ713の前回の読み込み結果を消去してから、排出センサ713の出力を読み込むように構成したので、停電発生によりセンサの読込間隔が短くなることがなく、ノイズ等の短時間のパルス信号による誤動作(誤計数)を生じることがない。
【0114】
また、停電検出処理では、所定間隔で排出センサの出力を読み込むように構成したので、停電発生時に排出センサの読込間隔が近接することがなく、所定時間排出センサの出力が検出されたときにのみ球の計数をして、確実に球数を管理することができる。
【0115】
さらに、通常処理でも、停電検出処理でも排出センサ713の読み込み周期が同じなため、停電発生時でも排出センサの出力を同じように読み込むことができる。
【0116】
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の遊技機全体の構成を示す正面図である。
【図2】 同じく遊技機全体の構成を示す背面図である。
【図3】 同じく遊技機全体の構成を示すブロック図である。
【図4】 第1の実施の形態の遊技制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】 第1の実施の形態の遊技機の割込処理を示すフローチャートである。
【図6】 第1の実施の形態の遊技機の停電検出が生じない場合のタイミングチャートである。
【図7】 第1の実施の形態の遊技機の停電検出処理を示すフローチャートである。
【図8】 第1の実施の形態の排出制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】 第1の実施の形態の遊技機の停電検出が生じた場合のタイミングチャートである。
【図10】 第1の実施の形態の遊技機の停電検出が生じた場合のタイミングチャートである。
【図11】 第2の実施の形態の遊技機の停電検出処理を示すフローチャートである。
【図12】 第2の実施の形態の遊技機の停電検出が生じた場合の別のタイミングチャートである
【図13】 本発明の排出機構の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 遊技機
2 カード球貸ユニット
3 前面枠
4 本体枠
5 ヒンジ
6 遊技盤
8 変動表示装置
35 裏機構盤
100 遊技制御装置
200 排出制御装置
250 電源供給装置
300 装飾制御装置
350 表示制御装置
400 音制御装置
500 打球発射装置
550 発射制御装置
600 排出ユニット
700 流路切換ユニット
Claims (2)
- 遊技を統括的に制御する遊技制御装置と、
遊技球を排出する排出機構と、
前記遊技制御装置からの信号に基づいて前記排出機構の制御を行う排出制御装置と、
前記排出機構から排出される遊技球を検出する排出センサと、
少なくとも前記遊技制御装置と前記排出制御装置に電源を供給する電源供給装置と、を備え、
前記遊技制御装置は、
所定の時間間隔で実行される通常の割込処理において、前記通常の割込処理の実行毎に前記排出センサの出力を検出し、
現在、前回及び前々回の排出センサの出力が、所定の条件を満たすことで排出される遊技球の数を計数する遊技機において、
前記遊技制御装置及び前記排出制御装置に供給される電源の異常を検出する電源異常監視手段を前記電源供給装置に設け、
前記遊技制御装置は、
前記電源異常監視手段が電源の異常を検出する前は、前記所定の時間間隔で通常の割込処理を実行し、
前記電源異常監視手段が電源の異常を検出した場合に、前記通常の割込処理における前記排出センサの出力の検出を停止し、停電検出処理を実行し、
前記停電検出処理は、前記排出センサの出力を検出し、前記検出した排出センサの出力を現在の排出センサの出力とし、現在、前回及び前々回の排出センサの出力が、前記所定の条件を満たすことで排出される遊技球の数を計数することを特徴とする遊技機。 - 前記遊技制御装置は、
前記停止した通常の割込処理と同じ時間間隔で前記排出球検出手段の状態を検出し、
今回検出した検出した排出球検出手段の状態と前回検出した排出球検出手段の状態と前々回検出した排出球検出手段の状態と比較し、
前記比較結果が所定の条件を満たす場合に、前記排出機構から排出される遊技球を計数することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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