JP2001198330A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001198330A
JP2001198330A JP2000009537A JP2000009537A JP2001198330A JP 2001198330 A JP2001198330 A JP 2001198330A JP 2000009537 A JP2000009537 A JP 2000009537A JP 2000009537 A JP2000009537 A JP 2000009537A JP 2001198330 A JP2001198330 A JP 2001198330A
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JP
Japan
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power supply
voltage
gaming machine
board
circuit
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JP2000009537A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Takayuki Ishikawa
貴之 石川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源基板が電気部品制御基板とは別に設けら
れている場合に、各電気部品制御基板に対して電源に関
する障害の影響を与えにくくする。 【解決手段】 電源基板に、+12Vを作成するレギュ
レータIC913Aと+5Vを作成するレギュレータI
C913Bとが搭載されている。レギュレータIC91
3Aにおいて、比較増幅回路913aは、出力電圧を基
準電圧と比較し、誤差を増幅してパルス幅制御回路91
3bに出力する。パルス幅制御回路913bは、比較増
幅回路913aの出力に応じてスイッチング回路913
dに供給するパルス幅を調整し、出力電圧が+12Vに
保たれるようにする。電流検出回路913cは、レギュ
レータIC913Aを流れる電流量を検出し、検出値が
あらかじめ決められた所定値を越えると、パルス幅制御
回路913bに対してパルス幅を狭くするように指示を
与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技者の操作に応
じて遊技が行われるパチンコ遊技機等の遊技機に関し、
特に、遊技盤における遊技領域において遊技者の操作に
応じて遊技が行われる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機として、例えば遊技球などの遊技
媒体を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に
設けられている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞
すると、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがあ
る。さらに、表示状態が変化可能な可変表示部が設けら
れ、可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定
の表示態様となった場合に所定の遊技価値を遊技者に与
えるように構成されたものがある。
【0003】なお、遊技価値とは、遊技機の遊技領域に
設けられた可変入賞球装置の状態が打球が入賞しやすい
遊技者にとって有利な状態になることや、遊技者にとっ
て有利な状態となるための権利を発生させたりすること
や、景品遊技媒体払出の条件が成立しやすくなる状態に
なることである。
【0004】パチンコ遊技機では、特別図柄を表示する
可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表
示態様の組合せとなることを、通常、「大当り」とい
う。大当りが発生すると、例えば、大入賞口が所定回数
開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に移行す
る。そして、各開放期間において、所定個(例えば10
個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成する。
そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例えば16
ラウンド)に固定されている。なお、各開放について開
放時間(例えば29.5秒)が決められ、入賞数が所定
個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口は閉成
する。また、大入賞口が閉成した時点で所定の条件(例
えば、大入賞口内に設けられているVゾーンへの入賞)
が成立していない場合には、大当り遊技状態は終了す
る。
【0005】大当りの発生等を含む遊技の進行は、遊技
盤の裏面に設置される遊技制御基板(主基板)に搭載さ
れる遊技制御用のマイクロコンピュータ回路によって制
御される。また、遊技盤面や枠内部には、遊技効果を増
進するためのランプ,LEDやスピーカ等が設置されて
いる。それらのオン/オフ制御を行うための回路を搭載
した基板も遊技盤の裏面に設置されている。また、大当
りを生じさせるための液晶表示装置(LCD)等による
可変表示部の表示を制御する各回路を搭載した表示制御
基板、打球の発射制御を行う各回路を搭載した発射制御
基板、賞球や貸球の払出制御を行う払出制御基板等も遊
技盤の裏面に設置されている。以下、各基板を電気部品
制御基板ということがある。また、電気部品制御基板に
搭載されている制御手段を電気部品制御手段ということ
がある。
【0006】各電気部品制御基板に搭載されている各回
路および遊技機に備えられている各部品には、DC5V
を用いるもの、DC12Vを用いるもの、その他の電圧
を用いるものがある。従って、遊技機では、種々の電源
電圧を作成する必要がある。そこで、各電気部品制御基
板や各部品において用いられる各種電圧を作成する電源
供給基板が各電気部品制御基板とは別に設けられている
ことがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】電気部品制御基板とは
別に電源供給基板が設けられている場合には、1つの電
源供給基板から複数の電気部品制御基板に電源電圧を供
給できるので遊技機のコストダウンを図ることができ
る。その反面、1つの電源供給基板が集中して各電源電
圧を作成することから、電源供給基板に障害が発生した
場合には、複数の電気部品制御基板すべてに影響が及ぼ
されてしまう。また、複数の電気部品制御基板に電源電
圧を供給するので電源容量を大きくしなければならず、
その結果、大きな電流を供給する必要があることから、
障害が発生した場合の影響度も高い。
【0008】そこで、本発明は、特に電源供給基板が電
気部品制御基板とは別に設けられている場合に、各電気
部品制御基板に対して電源に関する障害の影響を与えに
くい遊技機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による遊技機は、
遊技媒体を用いて遊技が行われ入賞が発生した場合に所
定の有価価値を付与する遊技機であって、遊技機に設け
られる電気部品を制御するための処理を行う電気部品制
御手段を搭載した電気部品制御基板と、電気部品制御基
板とは異なる基板であって遊技機で使用される電圧を作
成する電源基板とを備え、直流電圧作成回路として過電
流保護回路を内蔵したレギュレータICが電源基板に搭
載されていることを特徴とする。
【0010】電源基板に、遊技機で使用される所定電位
電源を監視し所定の検出条件が成立した場合に電気部品
制御手段に対して検出信号を出力する電源監視手段が搭
載されている構成であってもよい。
【0011】電気部品制御手段は、電源監視手段からの
検出信号により所定の電力供給停止時処理を行うように
構成されていてもよい。
【0012】電源監視手段が監視する所定電位電源と同
一、または異なる電位電源を監視し、電源監視手段にお
ける検出条件の成立から少なくとも電力供給停止時処理
の実行が完了した後に成立するように設定された第2検
出条件が成立した場合に検出信号を出力する第2の電源
監視手段を備え、電気部品制御手段が、第2の電源監視
手段からの検出信号の入力に応じてシステムリセットさ
れるように構成されていてもよい。
【0013】電源監視手段と第2の電源監視手段とは同
一の所定電位電源の電圧を監視し、第2の電源監視手段
が検出信号を出力することになる所定電位電源の電圧は
電源監視手段が検出信号を出力することになる電圧より
も低いように構成されていてもよい。
【0014】電力供給停止時処理には、例えば、電力供
給停止直前の内容を保持することが可能な記憶手段に、
電力供給再開時に制御を再開することが可能なデータを
保存するための処理が含まれる。
【0015】電源監視手段からの検出信号が複数個の電
気部品制御手段のうちの複数に出力され、検出信号を出
力することになる検出条件が、それら複数の電気部品制
御手段について同じであるように構成されていてもよ
い。
【0016】電気部品制御手段がマイクロコンピュータ
を含み、マイクロコンピュータをリセットするための検
出信号を出力する第2の電源監視手段が、マイクロコン
ピュータを搭載した電気部品制御基板に備えられている
ように構成されていてもよい。
【0017】電気部品制御基板には、高電位の電圧から
アナログ処理系で用いられる電源電圧を作成するアナロ
グ処理系電圧作成手段が設けられている電気部品制御基
板があり、アナログ処理系電圧作成手段が、直流電圧か
らアナログ処理系で用いられる電源電圧を作成するよう
に構成されていてもよい。
【0018】アナログ処理系電圧作成手段として、過電
流保護回路を内蔵したレギュレータICが設けられてい
る構成であってもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。まず、遊技機の一例であるパチン
コ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチン
コ遊技機1を正面からみた正面図である。なお、ここで
は、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発
明はパチンコ遊技機に限られず、例えばコイン遊技機や
スロット機等であってもよい。
【0020】図1に示すように、パチンコ遊技機1は、
額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠
2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の
下部には、打球供給皿3からあふれた払出球を貯留する
余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作
ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、
遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。また、遊技
盤6の前面には遊技領域7が設けられている。
【0021】遊技領域7の中央付近には、複数種類の図
柄を可変表示するための可変表示部9と7セグメントL
EDによる可変表示器10とを含む可変表示装置8が設
けられている。また、可変表示器10の下部には、4個
のLEDからなる通過記憶表示器(普通図柄用記憶表示
器)41が設けられている。この実施の形態では、可変
表示部9には、「左」、「中」、「右」の3つの図柄表
示エリアがある。可変表示装置8の側部には、打球を導
く通過ゲート11が設けられている。通過ゲート11を
通過した打球は、玉出口13を経て始動入賞口14の方
に導かれる。通過ゲート11と玉出口13との間の通路
には、通過ゲート11を通過した打球を検出するゲート
スイッチ12がある。また、始動入賞口14に入った入
賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ17
によって検出される。また、始動入賞口14の下部には
開閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられている。
可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態
とされる。
【0022】可変入賞球装置15の下部には、特定遊技
状態(大当り状態)においてソレノイド21によって開
状態とされる開閉板20が設けられている。この実施の
形態では、開閉板20が大入賞口を開閉する手段とな
る。開閉板20から遊技盤6の背面に導かれた入賞球の
うち一方(Vゾーン)に入った入賞球はVカウントスイ
ッチ22で検出される。また、開閉板20からの入賞球
はカウントスイッチ23で検出される。可変表示装置8
の下部には、始動入賞口14に入った入賞球数を表示す
る4個の表示部を有する始動入賞記憶表示器18が設け
られている。この例では、4個を上限として、始動入賞
がある毎に、始動入賞記憶表示器18は点灯している表
示部を1つずつ増やす。そして、可変表示部9の可変表
示が開始される毎に、点灯している表示部を1つ減ら
す。
【0023】遊技盤6には、複数の入賞口19,24が
設けられ、遊技球の入賞口19,24への入賞は入賞口
スイッチ19a,24aによって検出される。遊技領域
7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ
25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収
するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左
右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設け
られている。遊技領域7の外周には、遊技効果LED2
8aおよび遊技効果ランプ28b,28cが設けられて
いる。
【0024】そして、この例では、一方のスピーカ27
の近傍に、賞球残数があるときに点灯する賞球ランプ5
1が設けられ、他方のスピーカ27の近傍に、補給球が
あらかじめ定められた貯留量を下回っているときに点灯
する球切れランプ52が設けられている。さらに、図1
には、パチンコ遊技台1に隣接して設置され、プリペイ
ドカードが挿入されることによって球貸しを可能にする
カードユニット50も示されている。
【0025】カードユニット50には、使用可能状態で
あるか否かを示す使用可表示ランプ151、カード内に
記録された残額情報に端数(100円未満の数)が存在
する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられる
度数表示LEDに表示させるための端数表示スイッチ1
52、カードユニット50がいずれの側のパチンコ遊技
機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器15
3、カードユニット50内にカードが投入されているこ
とを示すカード投入表示ランプ154、記録媒体として
のカードが挿入されるカード挿入口155、およびカー
ド挿入口155の裏面に設けられているカードリーダラ
イタの機構を点検する場合にカードユニット50を解放
するためのカードユニット錠156が設けられている。
【0026】打球発射装置から発射された打球は、打球
レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7
を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートス
イッチ12で検出されると、可変表示器10の表示数字
が連続的に変化する状態になる。また、打球が始動入賞
口14に入り始動口スイッチ17で検出されると、図柄
の変動を開始できる状態であれば、可変表示部9内の図
柄が回転を始める。図柄の変動を開始できる状態でなけ
れば、始動入賞記憶を1増やす。
【0027】可変表示部9内の画像の回転は、一定時間
が経過したときに停止する。停止時の画像の組み合わせ
が大当り図柄の組み合わせであると、大当り遊技状態に
移行する。すなわち、開閉板20が、一定時間経過する
まで、または、所定個数(例えば10個)の打球が入賞
するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に打球
が特定入賞領域に入賞しVカウントスイッチ22で検出
されると、継続権が発生し開閉板20の開放が再度行わ
れる。継続権の発生は、所定回数(例えば15ラウン
ド)許容される。
【0028】停止時の可変表示部9内の画像の組み合わ
せが確率変動を伴う大当り図柄の組み合わせである場合
には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち、高
確率状態という遊技者にとってさらに有利な状態とな
る。また、可変表示器10における停止図柄が所定の図
柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所
定時間だけ開状態になる。さらに、高確率状態では、可
変表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が
高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間と
開放回数が高められる。
【0029】次に、パチンコ遊技機1の裏面に配置され
ている各基板について説明する。図2に示すように、パ
チンコ遊技機1の裏面では、枠体2A内の機構板の上部
に球貯留タンク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊
技機設置島に設置された状態でその上方から遊技球が球
貯留タンク38に供給される。球貯留タンク38内の遊
技球は、誘導樋39を通ってケース40Aで覆われる球
払出装置に至る。
【0030】遊技機裏面側では、可変表示部9を制御す
る可変表示制御ユニット29、遊技制御用マイクロコン
ピュータ等が搭載された遊技制御基板(主基板)31が
設置されている。また、球払出制御を行う払出制御用マ
イクロコンピュータ等が搭載された払出制御基板37、
およびモータの回転力を利用して打球を遊技領域7に発
射する打球発射装置が設置されている。さらに、装飾ラ
ンプ25、遊技効果LED28a、遊技効果ランプ28
b,28c、賞球ランプ51および球切れランプ52に
信号を送るためのランプ制御基板35、スピーカ27か
らの音声発生を制御するための音声制御基板70および
打球発射装置を制御するための発射制御基板91も設け
られている。
【0031】さらに、DC30V、DC21V、DC1
2VおよびDC5Vを作成する電源回路が搭載された電
源基板910が設けられ、上方には、各種情報を遊技機
外部に出力するための各端子を備えたターミナル基板1
60が設置されている。また、中央付近には、主基板3
1からの各種情報を遊技機外部に出力するための各端子
を備えた情報端子盤(外部情報出力装置)34が設置さ
れている。なお、図2には、ランプ制御基板35および
音声制御基板70からの信号を、枠側に設けられている
遊技効果LED28a、遊技効果ランプ28b,28
c、賞球ランプ51および球切れランプ52に供給する
ための電飾中継基板A77が示されているが、信号中継
の必要に応じて他の中継基板も設けられる。
【0032】また、図3はパチンコ遊技機1の機構板を
背面からみた背面図である。球貯留タンク38に貯留さ
れた遊技球は誘導樋39を通り、図3に示されるよう
に、球切れ検出器(球切れスイッチ)187a,187
bを通過して球供給樋186a,186bを経て球払出
装置97に至る。球払出装置97から払い出された遊技
球は、連絡口45を通ってパチンコ遊技機1の前面に設
けられている打球供給皿3に供給される。連絡口45の
側方には、パチンコ遊技機1の前面に設けられている余
剰玉受皿4に連通する余剰玉通路46が形成されてい
る。入賞にもとづく景品球が多数払い出されて打球供給
皿3が満杯になり、ついには遊技球が連絡口45に到達
した後さらに遊技球が払い出されると遊技球は、余剰玉
通路46を経て余剰玉受皿4に導かれる。さらに遊技球
が払い出されると、感知レバー47が満タンスイッチ4
8を押圧して満タンスイッチ48がオンする。その状態
では、球払出装置97内のステッピングモータの回転が
停止して球払出装置97の動作が停止するとともに打球
発射装置34の駆動も停止する。
【0033】賞球払出制御を行うために、入賞口スイッ
チ(図示せず)、始動口スイッチ17およびVカウント
スイッチ22からの信号が、主基板31に送られる。主
基板31のCPU56は、始動口スイッチ17がオンす
ると6個の賞球払出に対応した入賞が発生したことを知
る。また、カウントスイッチ23がオンすると15個の
賞球払出に対応した入賞が発生したことを知る。そし
て、入賞口スイッチがオンすると10個の賞球払出に対
応した入賞が発生したことを知る。なお、この実施の形
態では、例えば、入賞口24に入賞した遊技球は、入賞
口24からの入賞球流路に設けられている入賞口スイッ
チ24aで検出され、入賞口19に入賞した遊技球は、
入賞口19からの入賞球流路に設けられている入賞口ス
イッチ19aで検出される。
【0034】図4は、主基板31における回路構成の一
例を示すブロック図である。なお、図4には、払出制御
基板37、ランプ制御基板35、音声制御基板70、発
射制御基板91および図柄制御基板80も示されてい
る。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技
機1を制御する基本回路53と、ゲートスイッチ12、
始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウン
トスイッチ23入賞口スイッチ19a,24a、満タン
スイッチ48および賞球カウントスイッチ301Aから
の信号を基本回路53に与えるスイッチ回路58と、可
変入賞球装置15を開閉するソレノイド16および開閉
板20を開閉するソレノイド21を基本回路53からの
指令に従って駆動するソレノイド回路59とが搭載され
ている。
【0035】また、基本回路53から与えられるデータ
に従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示部
9の画像表示開始に利用された始動入賞球の個数を示す
始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等をホ
ール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して
出力する情報出力回路64を含む。
【0036】基本回路53は、ゲーム制御用のプログラ
ム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用さ
れる記憶手段の一例であるRAM55、制御用のプログ
ラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポ
ート部57を含む。この実施の形態では、ROM54,
RAM55はCPU56に内蔵されている。すなわち、
CPU56は、1チップマイクロコンピュータである。
なお、1チップマイクロコンピュータは、少なくともR
AM55が内蔵されていればよく、ROM54およびI
/Oポート部57は外付けであっても内蔵されていても
よい。また、I/Oポート部57は、マイクロコンピュ
ータにおける情報入出力可能な端子である。
【0037】さらに、主基板31には、電源投入時に基
本回路53をリセットするための初期リセット回路65
と、基本回路53から与えられるアドレス信号をデコー
ドしてI/Oポート部57のうちのいずれかのI/Oポ
ートを選択するための信号を出力するアドレスデコード
回路67とが設けられている。なお、球払出装置97か
ら主基板31に入力されるスイッチ情報もあるが、図4
ではそれらは省略されている。
【0038】遊技球を打撃して発射する打球発射装置は
発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モー
タ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力
は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。すなわ
ち、発射制御基板91上の回路によって、操作ノブ5の
操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御され
る。
【0039】なお、この実施の形態では、ランプ制御基
板35に搭載されているランプ制御手段が、遊技盤に設
けられている始動記憶表示器18、ゲート通過記憶表示
器41および装飾ランプ25の表示制御を行うととも
に、枠側に設けられている遊技効果ランプ・LED28
a,28b,28c、賞球ランプ51および球切れラン
プ52の表示制御を行う。ここで、ランプ制御手段は発
光体制御手段の一例である。また、特別図柄を可変表示
する可変表示部9および普通図柄を可変表示する可変表
示器10の表示制御は、図柄制御基板80に搭載されて
いる図柄制御手段によって行われる。
【0040】図5は、主基板31およびランプ制御を行
う制御手段としてのランプ制御基板35における信号送
受信部分を示すブロック図である。この実施の形態で
は、遊技領域7の外側に設けられている遊技効果LED
28a、遊技効果ランプ28b,28cおよび装飾ラン
プ25の点灯/滅灯を示すランプ制御コマンド、始動記
憶表示器18、ゲート通過記憶表示器41ならびに賞球
ランプ51および球切れランプ52の点灯/滅灯を示す
ランプ制御コマンドと割り込み信号とが、主基板31か
らランプ制御基板35に出力される。
【0041】図5に示すように、ランプ制御に関する各
信号は、基本回路53におけるI/Oポート部57の出
力ポート573A,573Bから出力される。ランプ制
御基板35において、主基板31からの各信号は、バッ
ファ回路355を介してランプ制御用CPU351に入
力する。なお、ランプ制御用CPU351がI/Oポー
トを内蔵していない場合には、バッファ回路355とラ
ンプ制御用CPU351との間に、I/Oポートが設け
られる。また、主基板31において、出力ポート573
A,573Bの外側に信号伝達方向規制手段としてのバ
ッファ回路62が設けられている。
【0042】ランプ制御基板35において、ランプ制御
用CPU351は、各コマンドに応じて定義されている
遊技効果LED28a、遊技効果ランプ28b,28c
および装飾ランプ25の点灯/滅灯パターンに従って、
遊技効果LED28a、遊技効果ランプ28b,28c
および装飾ランプ25に対して点灯/滅灯信号を出力す
る。点灯/滅灯信号は、増幅器(図示せず)を介して遊
技効果LED28a、遊技効果ランプ28b,28cお
よび装飾ランプ25に出力される。なお、点灯/滅灯パ
ターンは、ランプ制御用CPU351の内蔵ROMまた
は外付けROMに記憶されている。
【0043】主基板31において、基本回路53は、賞
球残数があるときに賞球ランプ点灯を指示するランプ制
御コマンドを出力し、遊技盤裏面の遊技球補給路に設置
されている球切れ検出スイッチがオンすると球切れラン
プ点灯を指示するランプ制御コマンドを出力する。ラン
プ制御基板35において、それらの信号は、バッファ回
路355を介してランプ制御用CPU351に入力す
る。ランプ制御用CPU351は、それらの信号に従っ
て、賞球ランプ51および球切れランプ52を点灯/滅
灯する。
【0044】バッファ回路355として、例えば、汎用
のCMOS−ICである74HC540が用いられる。
74HC540のイネーブル端子には、常にローレベル
(GNDレベル)が与えられている。よって、各バッフ
ァの出力レベルは、入力レベルすなわち主基板31から
の信号レベルに確定している。従って、ランプ制御基板
35側から主基板31側に信号が伝わる余地はない。た
とえ、ランプ制御基板35内の回路に不正改造が加えら
れても、不正改造によって出力される信号が主基板31
側に伝わることはない。
【0045】従って、ランプ制御基板35から主基板3
1に信号が与えらる可能性がある信号ラインをなくすこ
とができる。すなわち、主基板31からランプ制御基板
35への信号の一方向性が確実になり、主基板31にお
ける遊技制御に対してランプ制御基板35が影響を及ぼ
す可能性がなくなる。この結果、例えば、ランプ制御基
板35において、主基板31の基本回路53に大当りを
生じさせるための不正信号を与えるような改造を行った
としても、不正信号を主基板31に伝えることはできな
【0046】図6は、主基板31および音声を制御する
制御手段としての音声制御基板70における信号送受信
部分を示すブロック図である。この実施の形態では、遊
技領域7の外側に設けられているスピーカ27の音声出
力を指示するための音声制御コマンドおよび割込信号
が、主基板31から音声制御基板70に出力される。
【0047】図6に示すように、音声制御コマンドおよ
び割込信号は、基本回路53におけるI/Oポート部5
7の出力ポート575A,575Bから出力される。音
声制御基板70において、主基板31からの各信号は、
バッファ回路705を介して音声制御用CPU701に
入力する。なお、音声制御用CPU701がI/Oポー
トを内蔵していない場合には、バッファ回路705と音
声制御用CPU701との間に、I/Oポートが設けら
れる。そして、例えばディジタルシグナルプロセッサに
よる音声合成回路702は、音声制御用CPU701の
指示に応じた音声や効果音を発生し音量切替回路703
に出力する。音量切替回路703は、音声制御用CPU
701の出力レベルを、設定されている音量に応じたレ
ベルにして音量増幅回路704に出力する。音量増幅回
路704は、増幅した音声信号をスピーカ27に出力す
る。なお、主基板31において、出力ポート575A,
575Bの外側に信号伝達方向規制手段としてのバッフ
ァ回路71が設けられている。
【0048】音声制御基板70において、音声制御用C
PU701は、各音声制御コマンドに応じて定義されて
いる音声/効果音パターンに従って、音声合成回路70
2に音声を出力させる。なお、音声/効果音パターン
は、音声制御用CPU701の内蔵ROMまたは外付け
ROMに記憶されている。
【0049】バッファ回路705として、例えば、汎用
のCMOS−ICである74HC250が用いられる。
74HC250のイネーブル端子には、常にローレベル
(GNDレベル)が与えられている。よって、各バッフ
ァの出力レベルは、入力レベルすなわち主基板31から
の信号レベルに確定している。従って、音声制御基板7
0側から主基板31側に信号が伝わる余地はない。たと
え、音声制御基板70内の回路に不正改造が加えられて
も、不正改造によって出力される信号が主基板31側に
伝わることはない。
【0050】図7は、払出制御基板37および球払出装
置97の構成要素などの賞球に関連する構成要素を示す
ブロック図である。図7に示すように、満タンスイッチ
48からの検出信号は、中継基板71を介して主基板3
1のI/Oポート57に入力される。満タンスイッチ4
8は、余剰玉受皿4の満タンを検出するスイッチであ
る。
【0051】球切れスイッチ187(187a,187
b)からの検出信号は、中継基板72および中継基板7
1を介して主基板31のI/Oポート57に入力され
る。球切れ検出スイッチ167は球貯留タンク38内の
補給球の不足を検出するスイッチであり、球切れスイッ
チ187は、払出球通路内の遊技球の有無を検出するス
イッチである。
【0052】入賞があると、払出制御基板37には、主
基板31から賞球個数を示す賞球制御コマンドが入力さ
れる。賞球個数を示す賞球制御コマンドは、入力バッフ
ァ回路373を介してI/Oポート372aに入力され
る。入力バッファ回路373における各バッファは、主
基板31から払出制御基板37へ向かう方向にのみ信号
を通過させることができる。従って、払出制御基板37
側から主基板31側に信号が伝わる余地はない。払出制
御基板37内の回路に不正改造が加えられても、不正改
造によって出力される信号が主基板31側に伝わること
はない。また、主基板31において、賞球制御コマンド
を出力する出力ポート577,578の外側にバッファ
回路68(不可逆生送信手段)が設けられている。この
ような構成によれば、外部から主基板31の内部に入力
される信号が阻止されるので、払出制御基板37から主
基板31に信号が与えられる可能性がある信号ラインを
より確実になくすことができる。
【0053】主基板31のCPU56は、球切れスイッ
チ187からの検出信号が球切れ状態を示しているか、
または、満タンスイッチ48からの検出信号が満タン状
態を示していると、球払出禁止を指示する賞球制御コマ
ンドを送出する。球払出禁止を指示する賞球制御コマン
ドを受信すると、払出制御基板37の払出制御用CPU
371は、球払出処理を停止する。
【0054】さらに、賞球カウントスイッチ301Aお
よび球貸しカウントスイッチ301Bからの検出信号
も、中継基板72および中継基板71を介して主基板3
1のI/Oポート57に入力される。また、賞球カウン
トスイッチ301Aおよび球貸しカウントスイッチ30
1Bは、球払出装置97の賞球機構部分に設けられ、実
際に払い出された賞球を検出する。
【0055】入賞があると、払出制御基板37には、主
基板31の出力ポート(ポートG,H)577,578
から賞球個数を示す賞球制御コマンドが入力される。出
力ポート577は8ビットのデータを出力し、出力ポー
ト578は1ビットのストローブ信号(INT信号)を
出力する。賞球個数を示す賞球制御コマンドは、入力バ
ッファ回路373を介してI/Oポート372aに入力
される。払出制御用CPU371は、I/Oポート37
2aを介して賞球制御コマンドを入力し、賞球制御コマ
ンドに応じて球払出装置97を駆動して賞球払出を行
う。なお、この実施の形態では、払出制御用CPU37
1は、1チップマイクロコンピュータであり、少なくと
もRAMが内蔵されている。
【0056】払出制御用CPU371は、出力ポート3
72gを介して、貸し球数を示す球貸し個数信号をター
ミナル基板160に出力し、ブザー駆動信号をブザー基
板75に出力する。ブザー基板75にはブザーが搭載さ
れている。さらに、出力ポート372eを介して、エラ
ー表示用LED374にエラー信号を出力する。
【0057】さらに、払出制御基板37の入力ポート3
72bには、中継基板72を介して、賞球カウントスイ
ッチ301Aの検出信号の検出信号が入力される。払出
制御基板37からの払出モータ289への駆動信号は、
出力ポート372cおよび中継基板72を介して球払出
装置97の賞球機構部分における払出モータ289に伝
えられる。また、払出制御基板37から振分用ソレノイ
ド310への駆動信号は、出力ポート372dおよび中
継基板72を介して球払出装置97の振分用ソレノイド
310に伝えられる。
【0058】カードユニット50には、カードユニット
制御用マイクロコンピュータが搭載されている。また、
カードユニット50には、端数表示スイッチ152、連
結台方向表示器153、カード投入表示ランプ154お
よびカード挿入口155が設けられている(図1参
照)。残高表示基板74には、打球供給皿3の近傍に設
けられている度数表示LED、球貸しスイッチおよび返
却スイッチが接続される。
【0059】残高表示基板74からカードユニット50
には、遊技者の操作に応じて、球貸しスイッチ信号およ
び返却スイッチ信号が払出制御基板37を介して与えら
れる。また、カードユニット50から残高表示基板74
には、プリペイドカードの残高を示すカード残高表示信
号および球貸し可表示信号が払出制御基板37を介して
与えられる。カードユニット50と払出制御基板37の
間では、ユニット操作信号(BRDY信号)、球貸し要
求信号(BRQ信号)、球貸し完了信号(EXS信号)
およびパチンコ機動作信号(PRDY信号)がI/Oポ
ート372fを介してやりとりされる。
【0060】パチンコ遊技機1の電源が投入されると、
払出制御基板37の払出制御用CPU371は、カード
ユニット50にPRDY信号を出力する。カードユニッ
ト50においてカードが受け付けられ、球貸しスイッチ
が操作され球貸しスイッチ信号が入力されると、カード
ユニット制御用マイクロコンピュータは、払出制御基板
37にBRDY信号を出力する。この時点から所定の遅
延時間が経過すると、カードユニット制御用マイクロコ
ンピュータは、払出制御基板37にBRQ信号を出力す
る。そして、払出制御基板37の払出制御用CPU37
1は、BRQ信号に応じてえXS信号をオンするととも
に、払出モータ289を駆動し、所定個の貸し球を遊技
者に払い出す。そして、払出が完了したら、払出制御用
CPU371は、カードユニット50にEXS信号をオ
フ状態にする。
【0061】以上のように、カードユニット50からの
信号は全て払出制御基板37に入力される構成になって
いる。従って、球貸し制御に関して、カードユニット5
0から主基板31に信号が入力されることはなく、主基
板31の基本回路53にカードユニット50の側から不
正に信号が入力される余地はない。なお、主基板31お
よび払出制御基板37には、ソレノイドおよびモータや
ランプを駆動するためのドライバ回路が搭載されている
が、図7では、それらの回路は省略されている。
【0062】この実施の形態では、主基板31および払
出制御基板37におけるRAMは、バックアップ電源で
バックアップされている。すなわち、遊技機に対する電
力供給が停止しても、所定期間はRAMの内容が保存さ
れる。そして、各CPUは、電源電圧の低下を検出する
と、所定の処理を行った後に電源復旧待ちの状態にな
る。また、電源投入時に、各CPUは、RAMにデータ
が保存されている場合には、保存データにもとづいて電
源断前の状態を復元する。
【0063】図8は、払出制御基板37および打球発射
を制御する制御手段としての発射制御基板91における
信号送受信部分を示すブロック図である。図8に示すよ
うに、発射制御信号が、払出制御基板37における出力
ポート577から発射制御基板91に出力される。発射
制御基板91において、払出制御基板37からの発射制
御信号は、バッファ回路915を介して駆動制御回路9
11に入力する。
【0064】駆動制御回路911は、例えば、遊技球を
発射する球打ち動作および次の遊技球を発射する準備で
ある復旧・球補給動作の各期間における駆動モータ94
の回転速度を制御する電圧を発生する。球打ち動作期間
では、操作ノブ5に対する回転操作角に対応して徐々に
増加する電圧を発生し、復旧・球補給動作期間では、あ
らかじめ定められた所定の電圧を発生する。
【0065】タッチセンサ回路(図8において図示せ
ず)は、操作ノブ5に取り付けられた人体検出用の電極
(タッチセンサ)93に人体が接触している間、発射許
可信号を駆動制御回路911に出力する。また、駆動制
御回路911には、払出制御基板37からの発射制御信
号が与えられる。駆動制御回路911は、発射制御信号
および発射許可信号がオンすると、球打ち動作期間およ
び復旧・球補給動作期間のシーケンス動作の切り替えを
制御するとともに、駆動モータ94の駆動に必要な駆動
パターン信号および駆動電圧切替信号を発生する。駆動
制御回路911からの信号はモータ駆動回路913で増
幅されて駆動モータ94に供給される。
【0066】バッファ回路915として、例えば、汎用
のCMOS−ICである74HC250が用いられる。
74HC250のイネーブル端子には、常にローレベル
(GNDレベル)が与えられている。
【0067】図9は、遊技機の電源基板910の一構成
例を示すブロック図である。電源基板910は、主基板
31、表示制御基板80、音声制御基板70、ランプ制
御基板35および払出制御基板37等の電気部品制御基
板と独立して設置され、遊技機内の各電気部品制御基板
および機構部品が使用する電圧を生成する。この例で
は、AC24V、VSL(DC+30V)、DC+21
V、DC+12VおよびDC+5Vを生成する。また、
バックアップ電源となるコンデンサ916は、DC+5
Vすなわち各基板上のIC等を駆動する電源のラインか
ら充電される。
【0068】トランス911は、交流電源からの交流電
圧を24Vに変換する。AC24V電圧は、コネクタ9
15に出力される。また、整流回路912は、AC24
Vを整流して+21Vの直流電圧を生成しコネクタ91
5に出力する。整流平滑回路914は、AC24Vから
+30Vの直流電圧(VSL)を生成し、DC−DCコン
バータ913およびコネクタ915に出力する。スイッ
チングレギュレータ913は、+30Vから+12Vお
よび+5Vを生成してコネクタ915に出力する。コネ
クタ915は例えば中継基板に接続され、中継基板から
各電気部品制御基板および機構部品に必要な電圧の電力
が供給される。
【0069】スイッチングレギュレータ913からの+
5Vラインは分岐してバックアップ+5Vラインを形成
する。バックアップ+5Vラインとグラウンドレベルと
の間には大容量のコンデンサ916が接続されている。
コンデンサ916は、遊技機に対する電力供給が遮断さ
れたときの電気部品制御基板のバックアップRAM(電
源バックアップされているRAMすなわち記憶内容保持
状態となりうる記憶手段)に対して記憶状態を保持でき
るように電力を供給するバックアップ電源となる。ま
た、+5Vラインとバックアップ+5Vラインとの間
に、逆流防止用のダイオード917が挿入される。
【0070】なお、バックアップ電源として、+5V電
源から充電可能な電池を用いてもよい。電池を用いる場
合には、+5V電源から電力供給されない状態が所定時
間継続すると容量がなくなるような充電池が用いられ
る。
【0071】また、電源基板910には、第1の電源監
視回路を構成する電源監視用IC902が搭載されてい
る。電源監視用IC902は、VSL電源電圧を導入し、
VSL電源電圧を監視することによって電源断の発生を検
出する。具体的には、VSL電源電圧が所定値(この例で
は+22V)以下になったら、電源断が生ずることを知
らせるために電圧低下信号を出力する。なお、監視対象
の電源電圧は、各電気部品制御基板に搭載されている回
路素子の電源電圧(この例では+5V)よりも高い電圧
であることが好ましい。この例では、交流から直流に変
換された直後の電圧であるVSLが用いられている。電源
監視用IC902からの電圧低下信号は、主基板31や
払出制御基板37等に供給される。
【0072】電源監視用IC902が電源断を検知する
ための所定値は、通常時の電圧より低いが、各電気部品
制御基板上のCPUが暫くの間動作しうる程度の電圧で
ある。また、電源監視用IC902が、CPU等の回路
素子を駆動するための電圧(この例では+5V)よりも
高く、また、交流から直流に変換された直後の電圧を監
視するように構成されているので、CPUが必要とする
電圧に対して監視範囲を広げることができる。従って、
より精密な監視を行うことができる。さらに、監視電圧
としてVSL(+30V)を用いる場合には、遊技機の各
種スイッチに供給される電圧が+12Vであることか
ら、電源瞬断時のスイッチオン誤検出の防止も期待でき
る。すなわち、+30V電源の電圧を監視すると、+3
0V作成の以降に作られる+12Vが落ち始める以前の
段階でそれの低下を検出できる。よって、+12V電源
の電圧が低下するとスイッチ出力がオン状態を呈するよ
うになるが、+12Vより早く低下する+30V電源電
圧を監視して電源断を認識すれば、スイッチ出力がオン
状態を呈する前に電源復旧待ちの状態に入ってスイッチ
出力を検出しない状態となることができる。
【0073】また、電源監視用IC902は、電気部品
制御基板とは別個の電源基板910に搭載されているの
で、第1の電源監視回路から複数の電気部品制御基板に
電圧低下信号を供給することができる。電圧低下信号を
必要とする電気部品制御基板が幾つあっても第1の電源
監視手段は1つ設けられていればよいので、各電気部品
制御基板における各電気部品制御手段が後述する復帰制
御を行っても、遊技機のコストはさほど上昇しない。
【0074】なお、図9に示された構成では、電源監視
用IC902の検出出力(電圧低下信号)は、バッファ
回路918,919を介してそれぞれの電気部品制御基
板(例えば主基板31と払出制御基板37)に伝達され
るが、例えば、1つの検出出力を中継基板に伝達し、中
継基板から各電気部品制御基板に同じ信号を分配する構
成でもよい。また、電圧低下信号を必要とする基板数に
応じたバッファ回路を設けてもよい。
【0075】図10は、図9に示されたスイッチングレ
ギュレータ913の一構成例を示すブロック図である。
この例では、+12Vを作成するレギュレータIC91
3Aと+5Vを作成するレギュレータIC913Bとが
用いられている。レギュレータIC913Aにおいて、
比較増幅回路913aは、出力電圧を基準電圧と比較
し、誤差を増幅してパルス幅制御回路913bに出力す
る。パルス幅制御回路913bは、比較増幅回路913
aの出力に応じてスイッチング回路913dに供給する
パルス幅を調整し、出力電圧が+12Vに保たれるよう
にする。
【0076】また、レギュレータIC913Aは、電流
検出回路913cを内蔵する。電流検出回路913c
は、レギュレータIC913Aを流れる電流量を検出
し、検出値があらかじめ決められた所定値を越えると、
パルス幅制御回路913bに対してパルス幅を狭くする
ように指示を与える。パルス幅制御回路913bは、指
示に応じて出力電流を制限する。
【0077】レギュレータIC913Bでも、同様に、
比較増幅回路913eが、出力電圧を基準電圧と比較
し、誤差を増幅してパルス幅制御回路913fに出力す
る。パルス幅制御回路913fは、比較増幅回路913
eの出力に応じてスイッチング回路913hに供給する
パルス幅を調整し、出力電圧が+5Vに保たれるように
する。また、電流検出回路913gは、レギュレータI
C913Bを流れる電流量を検出し、検出値があらかじ
め決められた所定値を越えると、パルス幅制御回路91
3fに対してパルス幅を狭くするように指示を与える。
パルス幅制御回路913fは、指示に応じて出力電流を
制限する。
【0078】電気部品制御基板上の回路において短絡故
障等が生ずると、スイッチングレギュレータから過電流
が流れる。そのままでは、スイッチングレギュレータが
破壊されたり、電気部品制御基板側で破損が生じたりす
る。最悪の場合には、発火等が生ずる可能性もあり、多
数の遊技客を集める遊技店において問題が生じてしまう
可能性がある。しかし、この実施の形態における遊技機
では、電源回路の過電流に起因するそのような問題が生
ずる可能性はない。
【0079】図11は、各基板間の主要な信号の流れと
直流電力供給の様子を示すブロック図である。図11に
示すように、電源基板910には、外部から交流電力が
供給される。この例ではAC24Vの交流電力が供給さ
れる。電源基板910には、AC24Vから、例えば、
DC30V、DC21V、DC12V、DC5Vを作成
する電源回路が搭載されている。そして、各直流電圧と
AC24Vとのうちの必要な電圧を、主基板31、ラン
プ制御基板35、払出制御基板37、音声制御基板7
0、表示制御基板80および発射制御基板91に供給す
る。なお、図11に示された構成例では、主基板31と
遊技用部品との間に主中継基板31Aが設けられてい
る。
【0080】図12は、電源基板910から、各基板に
供給される直流電圧を示すブロック図である。図12に
示すように、電源基板910には各種直流電圧を生成す
る電源回路が搭載される。なお、図12には、直流電圧
のみが示されているが、必要に応じて、AC24Vも各
基板に供給される。
【0081】この実施の形態では、主基板31には、D
C30V、DC12VおよびDC5Vが供給される。ラ
ンプ制御基板35には、DC30V、DC21V、DC
12VおよびDC5Vが供給される。払出制御基板37
には、DC30V、DC12VおよびDC5Vが供給さ
れる。そして、発射制御基板91には、DC30V、D
C12VおよびDC5Vが供給される。また、音声制御
基板70には、DC12およびDC5Vが供給される。
表示制御基板80には、DC12VおよびDC5Vが供
給される。
【0082】図12に示すように、各基板に供給される
電圧のグラウンド側は電源基板910において共通にと
られている。従って、各基板におけるグラウンドレベル
は共通である。すると、ある基板から他の基板に伝達さ
れる信号として、電圧レベルをそのまま使用することが
できる。グラウンドレベルが共通化されていない基板が
あると、そのような基板に対する信号伝達を行う場合に
は、フォトカプラ等の非接触式の情報伝達手段を用いる
必要がありコストアップの要因となる。しかし、この実
施の形態のように、全ての基板のグラウンドレベルが共
通化されている場合には、フォトカプラ等を用いる必要
はない。
【0083】図13は、電源監視および電源バックアッ
プのためのCPU56周りの一構成例を示すブロック図
である。図13に示すように、第1の電源監視回路(第
1の電源監視手段)からの電圧低下信号が、CPU56
のマスク不能割込端子(NMI端子)に接続されてい
る。第1の電源監視回路は、遊技機が使用する各種直流
電源のうちのいずれかの電源の電圧を監視して電源電圧
低下を検出する回路である。この実施の形態では、VSL
の電源電圧を監視して電圧値が所定値以下になるとロー
レベルの電圧低下信号を発生する。VSLは、遊技機で使
用される直流電圧のうちで最大のものであり、この例で
は+30Vである。従って、CPU56は、割込処理に
よって電源断の発生を確認することができる。なお、こ
の実施の形態では、第1の電源監視回路は、電源基板9
10に搭載されている。
【0084】図13には、初期リセット回路65も示さ
れているが、この実施の形態では、初期リセット回路6
5は、第2の電源監視回路(第2の電源監視手段)も兼
ねている。すなわち、リセットIC651は、電源投入
時に、外付けのコンデンサの容量で決まる所定時間だけ
出力をローレベルとし、所定時間が経過すると出力をハ
イレベルにする。すなわち、リセット信号をハイレベル
に立ち上げてCPU56を動作可能状態にする。また、
リセットIC651は、第1の電源監視回路が監視する
電源電圧と等しい電源電圧であるVSLの電源電圧を監視
して電圧値が所定値(第1の電源監視回路が電圧低下信
号を出力する電源電圧値よりも低い値)以下になるとロ
ーレベルの電圧低下信号を発生する。従って、CPU5
6は、第1の電源監視回路からの電圧低下信号に応じて
所定の電力供給停止時処理を行った後、システムリセッ
トされる。なお、この実施の形態では、リセット信号と
第2の電源監視回路からの電圧低下信号とは同一の信号
である。
【0085】図13に示すように、リセットIC651
からのリセット信号は、NAND回路947に入力され
るとともに、反転回路(NOT回路)944を介してカ
ウンタIC941のクリア端子に入力される。カウンタ
IC941は、クリア端子への入力がローレベルになる
と、発振器943からのクロック信号をカウントする。
そして、カウンタIC941のQ5出力がNOT回路9
45,946を介してNAND回路947に入力され
る。また、カウンタIC941のQ6出力は、フリップ
フロップ(FF)942のクロック端子に入力される。
フリップフロップ942のD入力はハイレベルに固定さ
れ、Q出力は論理和回路(OR回路)949に入力され
る。OR回路949の他方の入力には、NAND回路9
47の出力がNOT回路948を介して導入される。そ
して、OR回路949の出力がCPU56のリセット端
子に接続されている。このような構成によれば、電源投
入時に、CPU56のリセット端子に2回のリセット信
号(ローレベル信号)が与えられるので、CPU56
は、確実に動作を開始する。
【0086】そして、例えば、第1の電源監視回路の検
出電圧(電圧低下信号を出力することになる電圧)を+
22Vとし、第2の電源監視回路の検出電圧を+9Vと
する。そのように構成した場合には、第1の電源監視回
路と第2の電源監視回路とは、同一の電源VSLの電圧を
監視するので、第1の電圧監視回路が電圧低下信号を出
力するタイミングと第2の電圧監視回路が電圧低下信号
を出力するタイミングの差を所望の所定期間に確実に設
定することができる。所望の所定期間とは、第1の電源
監視回路からの電圧低下信号に応じて電力供給停止時処
理を開始してから電力供給停止時処理が確実に完了する
までの期間である。
【0087】この例では、第1の電源監視手段が検出信
号を出力することになる第1検出条件は+30V電源電
圧が+22Vにまで低下したことであり、第2の電源監
視手段が検出信号を出力することになる第2検出条件は
+30V電源電圧が+9Vにまで低下したことになる。
ただし、ここで用いられている電圧値は一例であって、
他の値を用いてもよい。
【0088】ただし、監視範囲が狭まるが、第1の電圧
監視回路および第2の電圧監視回路の監視電圧として+
5V電源電圧を用いることも可能である。その場合に
も、第1の電圧監視回路の検出電圧は、第2の電圧監視
回路の検出電圧よりも高く設定される。
【0089】CPU56等の駆動電源である+5V電源
から電力が供給されていない間、RAMの少なくとも一
部は、電源基板から供給されるバックアップ電源によっ
てバックアップされ、遊技機に対する電源が断しても内
容は保存される。そして、+5V電源が復旧すると、初
期リセット回路65からリセット信号が発せられるの
で、CPU56は、通常の動作状態に復帰する。そのと
き、必要なデータがバックアップされているので、停電
等からの復旧時には停電発生時の遊技状態に復帰するこ
とができる。
【0090】なお、図13に示された構成では、電源投
入時にCPU56のリセット端子に2回のリセット信号
(ローレベル信号)が与えられる構成が示されたが、リ
セット信号の立ち上がりタイミングが1回しかなくても
確実にリセット解除されるCPUを使用する場合には、
符号941〜949で示された回路素子は不要である。
その場合、リセットIC651の出力がそのままCPU
56のリセット端子に接続される。
【0091】次に遊技機の動作について説明する。図1
4は、主基板31におけるCPU56が実行するメイン
処理を示すフローチャートである。遊技機に対する電源
が投入されると、メイン処理において、CPU56は、
まず、停電からの復旧時であったか否か確認する(ステ
ップS1)。停電からの復旧時であったか否かは、例え
ば、電源断時にバックアップRAM領域に設定される電
源断フラグによって確認される。
【0092】停電からの復旧時であった場合には、バッ
クアップRAM領域のデータチェック(この例ではパリ
ティチェック)を行う(ステップS3)。不測の電源断
が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領
域のデータは保存されていたはずであるから、チェック
結果は正常になる。チェック結果が正常でない場合に
は、内部状態を電源断時の状態に戻すことができないの
で、停電復旧時でない電源投入時に実行される初期化処
理を実行する(ステップS4,S2)。
【0093】チェック結果が正常であれば、CPU56
は、内部状態を電源断時の状態に戻すための遊技状態復
旧処理を行うとともに(ステップS5)、電源断フラグ
をクリアする(ステップS6)。
【0094】停電からの復旧時でない場合には、CPU
56は、通常の初期化処理を実行する(ステップS1,
S2)。その後、メイン処理では、タイマ割込フラグの
監視(ステップS6)の確認が行われるループ処理に移
行する。なお、ループ内では、表示用乱数更新処理(ス
テップS7)も実行される。
【0095】なお、ここでは、ステップS1で停電から
の復旧か否かを確認し、停電からの復旧時であればパリ
ティチェックを行ったが、最初に、パリティチェックを
実行し、チェック結果が正常でなければ停電からの復旧
ではないと判断してステップS2の初期化処理を実行
し、チェック結果が正常であれば遊技状態復帰処理を行
ってもよい。すなわち、パリティチェックの結果をもっ
て停電からの復旧であるか否かを判断してもよい。
【0096】また、停電復旧処理を実行するか否か判断
する場合に、すなわち、遊技状態を復旧するか否か判断
する際に、保存されていたRAMデータにおける特別プ
ロセスフラグ等や始動入賞記憶数データによって、遊技
機が遊技待機状態(図柄変動中でなく、大当り遊技中で
なく、確変中でなく、また、始動入賞記憶がない状態)
であることが確認されたら、遊技状態復旧処理を行わず
に初期化処理を実行するようにしてもよい。
【0097】通常の初期化処理では、図15に示すよう
に、レジスタおよびRAMのクリア処理(ステップS2
a)と、必要な初期値設定処理(ステップS2b)が行
われた後に、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかるよ
うにCPU56に設けられているタイマレジスタの初期
設定(タイムアウトが2msであることと繰り返しタイ
マが動作する設定)が行われる(ステップS2c)。す
なわち、ステップS2cで、タイマ割込を能動化する処
理と、タイマ割込インタバルを設定する処理とが実行さ
れる。
【0098】従って、この実施の形態では、CPU56
の内部タイマが繰り返しタイマ割込を発生するように設
定される。この実施の形態では、繰り返し周期は2ms
に設定される。そして、図16に示すように、タイマ割
込が発生すると、CPU56は、タイマ割込フラグをセ
ットする(ステップS11)。
【0099】CPU56は、ステップS8において、タ
イマ割込フラグがセットされたことを検出すると、タイ
マ割込フラグをリセットするとともに(ステップS
9)、遊技制御処理を実行する(ステップS10)。以
上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理
は2ms毎に起動されることになる。なお、この実施の
形態では、タイマ割込処理ではフラグセットのみがなさ
れ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるが、
タイマ割込処理で遊技制御処理を実行してもよい。
【0100】図17は、ステップS10の遊技制御処理
を示すフローチャートである。遊技制御処理において、
CPU56は、まず、表示制御基板80に送出される表
示制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定する処
理を行った後に(表示制御データ設定処理:ステップS
21)、表示制御コマンドを出力する処理を行う(表示
制御データ出力処理:ステップS22)。
【0101】次いで、各種出力データの格納領域の内容
を各出力ポートに出力する処理を行う(データ出力処
理:ステップS23)。また、ホール管理用コンピュー
タに出力される大当り情報、始動情報、確率変動情報な
どの出力データを格納領域に設定する出力データ設定処
理を行う(ステップS24)。さらに、パチンコ遊技機
1の内部に備えられている自己診断機能によって種々の
異常診断処理が行われ、その結果に応じて必要ならば警
報が発せられる(エラー処理:ステップS25)。
【0102】次に、遊技制御に用いられる大当り判定用
の乱数等の各判定用乱数を示す各カウンタを更新する処
理を行う(ステップS26)。
【0103】さらに、CPU56は、特別図柄プロセス
処理を行う(ステップS27)。特別図柄プロセス制御
では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序
で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当
する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄
プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更
新される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステッ
プS28)。普通図柄プロセス処理では、7セグメント
LEDによる可変表示器10を所定の順序で制御するた
めの普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選
び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラ
グの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0104】さらに、CPU56は、スイッチ回路58
を介して、ゲートセンサ12、始動口センサ17、カウ
ントセンサ23および入賞口スイッチ19a,24aの
状態を入力し、各入賞口や入賞装置に対する入賞があっ
たか否か判定する(スイッチ処理:ステップS29)。
CPU56は、さらに、停止図柄の種類を決定する乱数
等の表示用乱数を更新する処理を行う(ステップS3
0)。
【0105】また、CPU56は、払出制御基板37と
の間の信号処理を行う(ステップS31)。すなわち、
所定の条件が成立すると払出制御基板37に賞球制御コ
マンドを出力する。払出制御基板37に搭載されている
払出制御用CPUは、賞球制御コマンドに応じて球払出
装置97を駆動する。
【0106】以上のように、メイン処理には遊技制御処
理に移行すべきか否かを判定する処理が含まれ、CPU
56の内部タイマが定期的に発生するタイマ割込にもと
づくタイマ割込処理で遊技制御処理に移行すべきか否か
を判定するためのフラグがセットされるので、遊技制御
処理の全てが確実に実行される。つまり、遊技制御処理
の全てが実行されるまでは、次回の遊技制御処理に移行
すべきか否かの判定が行われないので、遊技制御処理中
の全ての各処理が実行完了することは保証されている。
【0107】従来の一般的な遊技制御処理は、定期的に
発生する外部割込によって、強制的に最初の状態に戻さ
れていた。図17に示された例に則して説明すると、例
えば、ステップS31の処理中であっても、強制的にス
テップS21の処理に戻されていた。つまり、遊技制御
処理中の全ての各処理が実行完了する前に、次回の遊技
制御処理が開始されてしまう可能性があった。
【0108】なお、ここでは、主基板31のCPU56
が実行する遊技制御処理は、CPU56の内部タイマが
定期的に発生するタイマ割込にもとづくタイマ割込処理
でセットされるフラグに応じて実行されたが、定期的に
(例えば2ms毎)信号を発生するハードウェア回路を
設け、その回路からの信号をCPU56の外部割込端子
に導入し、割込信号によって遊技制御処理に移行すべき
か否かを判定するためのフラグをセットするようにして
もよい。
【0109】そのように構成した場合にも、遊技制御処
理の全てが実行されるまでは、フラグの判定が行われな
いので、遊技制御処理中の全ての各処理が実行完了する
ことが保証される。
【0110】図18は、電源基板910の第1の電源監
視回路からの電圧低下信号にもとづくNMIに応じて実
行される停電発生NMI処理の一例を示すフローチャー
トである。停電発生NMI処理において、CPU56
は、まず、割込禁止に設定する(ステップS41)。停
電発生NMI処理ではRAM内容の保存を確実にするた
めにチェックサムの生成処理を行う。その処理中に他の
割込処理が行われたのではチェックサムの生成処理が完
了しないうちにCPUが動作し得ない電圧にまで低下し
てしまうことがことも考えられるので、まず、他の割込
が生じないような設定がなされる。なお、停電発生NM
I処理におけるステップS43〜S49は、電力供給停
止時処理の一例である。
【0111】なお、割込処理中では他の割込がかからな
いような仕様のCPUを用いている場合には、ステップ
S41の処理は不要である。
【0112】次いで、CPU56は、電源断フラグが既
にセットされているか否か確認する(ステップS4
2)。電源断フラグが既にセットされていれば、以後の
処理を行わない。電源断フラグがセットされていなけれ
ば、以下の電力供給停止時処理を実行する。すなわち、
ステップS43からステップS49の処理を実行する。
【0113】まず、各レジスタの内容をバックアップR
AM領域に格納する(ステップS43)。さらに、バッ
クアップRAM領域のバックアップチェックデータ領域
に適当な初期値を設定し(ステップS44)、初期値お
よびバックアップRAM領域のデータについて順次排他
的論理和をとって(ステップS45)、最終的な演算値
をバックアップパリティデータ領域に設定する(ステッ
プS46)。その後、電源断フラグをセットする(ステ
ップS47)。また、RAMアクセス禁止状態にする
(ステップS48)。電源電圧が低下していくときに
は、各種信号線のレベルが不安定になってRAM内容が
化ける可能性があるが、このようにRAMアクセス禁止
状態にしておけば、バックアップRAM内のデータが化
けることはない。そして、全ての出力ポートをオフ状態
にする(ステップS49)。
【0114】次いで、CPU56は、ループ処理にはい
る。すなわち、何らの処理もしない状態になる。従っ
て、図13に示されたリセットIC651からのリセッ
ト信号によって外部から動作禁止状態にされる前に、内
部的に動作停止状態になる。よって、電源断時に確実に
CPU56は動作停止する。その結果、上述したRAM
アクセス禁止の制御および動作停止制御によって、電源
電圧が低下していくことに伴って生ずる可能性がある異
常動作に起因するRAMの内容破壊等を確実に防止する
ことができる。
【0115】なお、この実施の形態では、停電発生NM
I処理では最終部でプログラムをループ状態にしたが、
ホールト(HALT)命令を発行するように構成しても
よい。
【0116】また、RAMアクセス禁止にする前にセッ
トされる電源断フラグは、上述したように、電源投入時
において停電からの復旧か否かを判断する際に使用され
る。また、ステップS41からS49の処理は、第2の
電源監視手段が電圧低下信号を発生する前に完了する。
換言すれば、第2の電源監視手段が電圧低下信号を発生
する前に完了するように、第1の電圧監視手段および第
2の電圧監視手段の検出電圧の設定が行われている。
【0117】この実施の形態では、電力供給停止時処理
開始時に、電源断フラグの確認が行われる。そして、電
源断フラグが既にセットされている場合には電力供給停
止時処理を実行しない。上述したように、電源断フラグ
は、電力供給停止時処理が完了したことを示すフラグで
ある。従って、例えば、リセット待ちのループ状態で何
らかの原因で再度NMIが発生したとしても、電力供給
停止時処理が重複して実行されてしまうようなことはな
い。
【0118】ただし、割込処理中では他の割込がかから
ないような仕様のCPUを用いている場合には、ステッ
プS42の判断は不要である。
【0119】図19は、バックアップパリティデータ作
成方法を説明するための説明図である。ただし、図19
に示す例では、簡単のために、バックアップデータRA
M領域のデータのサイズを3バイトとする。電源電圧低
下にもとづく停電発生処理において、図19(A)に示
すように、バックアップチェックデータ領域に、初期デ
ータ(この例では00H)が設定される。次に、「00
H」と「F0H」の排他的論理和がとられ、その結果と
「16H」の排他的論理和がとられる。さらに、その結
果と「DFH」の排他的論理和がとられる。そして、そ
の結果(この例では「39H」)がバックアップパリテ
ィデータ領域に設定される。
【0120】電源が再投入されたときには、停電復旧処
理においてパリティ診断が行われるが、図19(B)は
パリティ診断の例を示す説明図である。バックアップ領
域の全データがそのまま保存されていれば、電源再投入
時に、図19(A)に示すようなデータがバックアップ
領域に設定されている。
【0121】ステップS51の処理において、CPU5
6は、バックアップRAM領域のバックアップパリティ
データ領域に設定されていたデータ(この例では「39
H」)を初期データとして、バックアップデータ領域の
各データについて順次排他的論理和をとる処理を行う。
バックアップ領域の全データがそのまま保存されていれ
ば、最終的な演算結果は、「00H」、すなわちバック
アップチェックデータ領域に設定されているデータと一
致する。バックアップRAM領域内のデータにビット誤
りが生じていた場合には、最終的な演算結果は「00
H」にならない。
【0122】よって、CPU56は、最終的な演算結果
とバックアップチェックデータ領域に設定されているデ
ータとを比較して、一致すればパリティ診断正常とす
る。一致しなければ、パリティ診断異常とする。
【0123】以上のように、この実施の形態では、遊技
制御手段には、遊技機の電源が断しても、所定期間電源
バックアップされる記憶手段(この例ではバックアップ
RAM)が設けられ、電源投入時に、CPU56(具体
的にはCPU56が実行するプログラム)は、記憶手段
がバックアップ状態にあればバックアップデータにもと
づいて遊技状態を回復させる遊技状態復旧処理(ステッ
プS5)を行うように構成される。
【0124】この実施の形態では、図9に示されたよう
に電源基板910に第1の電源監視手段が搭載され、図
13に示されたように主基板31に第2の電源監視手段
が搭載されている。そして、電源電圧が低下していくと
きに、第2の電源監視手段(この例ではリセットIC6
51)が電圧低下信号(システムリセット信号)を発生
する時期は、第1の電源監視手段(この例では電源監視
用IC902)が電圧低下信号を発生する時期よりも後
になるように設定されている。
【0125】すると、CPU56は、第1の電源監視手
段(電源監視用IC902)からの電圧低下信号にもと
づいて停電発生処理(電力供給停止時処理)を実行した
後にループ状態に入るのであるが、ループ状態におい
て、リセット状態に入ることになる。すなわち、CPU
56の動作が完全に停止する。ループ状態においては+
5V電源電圧値が徐々に低下するので入出力状態が不定
になるが、CPU56はリセット状態になるので、不定
データにもとづいて異常動作してしまうことは防止され
る。
【0126】このように、この実施の形態では、CPU
56が、第1の電源監視手段からの検出出力の入力に応
じてループ状態に入るとともに、第2の電源監視手段か
らの検出出力の入力に応じてシステムリセットされるよ
うに構成したので、電源断時に確実なデータ保存を行う
ことができ、遊技者に不利益がもたらされることを防止
することができる。
【0127】なお、この実施の形態では、第1の電源監
視回路と第2の電源監視回路とが、同一の電源電圧を監
視しているが、異なる電源電圧を監視してもよい。例え
ば、電源基板910の第1の電源監視回路が+30V電
源電圧を監視し、主基板31の第2の電源監視回路が+
5V電源電圧を監視してもよい。そして、第2の電源監
視回路がローレベルの電圧低下信号を発生するタイミン
グは第1の電源監視回路が電圧低下信号を発生するタイ
ミングに対して遅くなるように、主基板31の第2の電
源監視回路のしきい値レベル(電圧低下信号を発生する
電圧レベル)が設定される。例えば、しきい値は4.2
5Vである。4.25Vは、通常時の電圧より低いが、
CPU56が暫くの間動作しうる程度の電圧である。
【0128】また、上記の実施の形態では、CPU56
は、マスク不能割込端子(NMI端子)を介して電源基
板からの第1の電圧低下信号(第1の電源監視手段から
の電圧低下信号)を検知したが、第1の電圧低下信号を
マスク可能割込割込端子(IRQ端子)に導入してもよ
い。その場合には、割込処理(IRQ処理)で電力供給
停止時処理が実行される。
【0129】図20は、音声制御基板70におけるより
詳細な回路構成例を示すブロック図である。図20に示
すように、この実施の形態では、音声制御基板70に対
して、電源基板910からDC12VおよびDC5Vが
供給されている。
【0130】電源基板910からのDC12Vは、ノイ
ズフィルタ711を介してVDD(+12V電源)とな
る。また、VDDは、三端子レギュレータ712にも供給
される。三端子レギュレータ712は、+12Vから+
5V電圧(AVcc)を作成する。AVccは、アナログ+
5V電源となる。
【0131】図20に示す構成では、音声制御用CPU
701は、バッファ回路705Bを介して入力した割込
信号(INT信号)に応じて入力バッファ705Aを介
して音声制御コマンドを取り込む。そして、音声制御コ
マンドに応じてあらかじめ決められている音声パターン
を指定するための情報を音声合成回路(音声合成用LS
I)702に出力する。この例では、情報伝達のため
に、SCLK信号、SI信号、SIRQ信号、SRDY
信号およびSIAK信号が用いられている。SCLK信
号、SI信号、SIRQ信号、SRDY信号は、トラン
ジスタ回路721,722,723,724,725を
介して、音声制御用CPU701から音声合成回路70
2に伝達される。なお、トランジスタ回路722,72
3,724,725の構成は、トランジスタ回路721
の構成と同じである。また、SIAK信号は、トランジ
スタ回路726を介して音声合成回路702から音声制
御用CPU701に伝達される。なお、トランジスタ回
路726の構成はトランジスタ回路721の構成と同じ
であるが、信号入出力の方向が逆になっている。
【0132】音声合成回路702は、音声制御用CPU
701から情報を入力すると、入力した情報に応じて、
ROM(図示せず)に格納されているパターンデータを
読み出し、音声信号を出力する。
【0133】トランジスタ回路721,722,72
3,724,725,726は、電源変換回路の役割を
果たす。すなわち、音声制御用CPU701は、Vcc
(ディジタル+5V)で駆動されているが、音声合成回
路702は、AVcc(アナログ+5V)で駆動されてい
る。従って、音声制御用CPU701と音声合成回路7
02との間でやりとりされる信号は、トランジスタ回路
721,722,723,724,725,726によ
ってAVccで駆動される信号に変換される。
【0134】音声合成回路702からの音声信号は、音
量切替回路703でレベル調整された後に、増幅回路7
04A,705Bを介してスピーカ27に供給される。
【0135】この実施の形態では、アナログ+5Vは、
音声制御基板70において、それよりも高電位である+
12V電源から作成されている。すなわち、より高い電
圧を供給することができる電源からアナログ+5Vが生
成されている。また、各ディジタルICを駆動するため
のDC5Vと、アナログ処理系で用いられる+5Vとは
別系統になっている。よって、スピーカ27を駆動する
際に比較的大きな電流が流れ、アナログ処理系で用いら
れる+5Vに変動が生じたとしても、その影響が電源を
介して各ディジタルICに伝わることはない。
【0136】図21は、図20に示された三端子レギュ
レータ712の一構成例を示すブロック図である。な
お、三端子レギュレータ712として、回路が集積化さ
れている1個のICを用いることができる。三端子レギ
ュレータ712において、比較増幅回路712aは、出
力電圧を基準電圧と比較し、誤差を増幅して、増幅され
た誤差信号をスイッチング回路712bに供給する。ス
イッチング回路712bは、誤差信号にもとづいて出力
電圧が+5Vに保たれるようにする。
【0137】また、三端子レギュレータ712は、過電
流保護回路712cを内蔵する。過電流保護回路712
cは、レギュレータIC913Aを流れる電流量を検出
し、検出値があらかじめ決められた所定値を越えると、
出力電流を制限する。従って、この実施の形態では三端
子レギュレータ712の供給電圧はトランジスタ回路7
21,722,723,724,725に供給されてい
るのであるが、過電流によってトランジスタ回路72
1,722,723,724,725や音声合成回路7
02が破壊されてしまうようなことは防止されている。
【0138】図22は、表示制御基板80のより詳細な
構成例を示すブロック図である。図20に示すように、
この実施の形態では、表示制御基板80に対して、電源
基板910からDC12VおよびDC5Vが供給されて
いる。
【0139】電源基板910からのDC12Vは、ノイ
ズフィルタ111を介してVDD(+12V電源)とな
る。また、VDDは、三端子レギュレータ112にも供給
される。三端子レギュレータ112は、+12Vから+
5V電圧(AVcc)を作成する。AVccは、アナログ+
5V電源となる。
【0140】図22に示す構成では、表示制御用CPU
101は、バッファ回路105Bを介して入力した割込
信号(INT信号)に応じて入力バッファ105Aを介
して表示制御コマンドを取り込む。表示制御用CPU1
01は、受信した表示制御コマンドに応じてVDP10
3に表示制御のための情報を出力する。VDP103
は、その情報に応じて、必要ならばROM(図示せず)
に格納されている背景データやキャラクタデータを読み
出し、可変表示部に表示されるべき画像のR,G,B信
号および同期信号を生成する。なお、この例では1つの
VDP103が設けられているが、複数個のVDPを用
いてもよい。
【0141】VDP103からのR,G,B信号は、ト
ランジスタ回路121,122,123およびノイズフ
ィルタ131,132,133を介して、可変表示部を
実現する液晶表示装置に供給される。また、VDP10
3からの同期信号も液晶表示装置に供給される。
【0142】トランジスタ回路121,122,123
は、増幅作用を果たすとともに電源変換回路の役割を果
たす。すなわち、VDP103からのR,G,B信号
は、トランジスタ回路121,122,123によって
AVccで駆動される信号に変換される。
【0143】この実施の形態では、アナログ+5Vは、
表示制御基板80において、それよりも高電位である+
12V電源からアナログ+5Vが作成されている。すな
わち、より高い電圧を供給することができる電源からア
ナログ+5Vが生成されている。また、各ディジタルI
Cを駆動するためのDC5Vと、アナログ処理系で用い
られる+5Vとは別系統になっている。よって、アナロ
グ処理系で用いられる+5Vに変動が生じたとしても、
その影響が電源を介して各ディジタルICに伝わること
はない。また、可変表示部等のアナログ部品を駆動する
回路にノイズがのったとしても、電源を介してディジタ
ルIC回路側に伝わってしまう可能性はない。
【0144】なお、三端子レギュレータ112として、
図21に例示されたような過電流保護回路を内蔵するも
のを使用することが望ましい。
【0145】上記の実施の形態では、音声制御基板70
および表示制御基板80において、基板上の各ディジタ
ルICを駆動するための電圧(この例では+5V)とは
異なる電圧(この例では+12V)からアナログ処理系
で用いられる電源電圧を作成するアナログ処理系電圧作
成手段が設けられている場合を例示したが、他の基板に
おいて、アナログ処理系電圧作成手段が設けられていて
もよい。また、アナログ処理系電圧作成手段として三端
子レギュレータを例示したが、アナログ処理系電圧作成
手段は、他の回路構成を用いても実現することができ
る。
【0146】また、上記の実施の形態では、直流電圧か
らアナログ処理系で用いられる電源電圧を作成したが、
交流電圧からアナログ処理系で用いられる電源電圧を作
成してもよい。その場合には、例えば、電源基板910
から供給されるAC24Vを整流した後にレギュレータ
で所望の電圧のアナログ処理系で用いられる電源電圧が
作成される。
【0147】図9に示されたように、電源基板910に
は、第1の電源監視手段を構成する電源監視用IC90
2が搭載されている。第1の電源監視手段は、遊技機本
来の遊技制御に関わるものではなく、電源断時にデータ
を保存するための処理を行うための手段である。そのよ
うな付加的手段を電源基板910に搭載すれば、図9に
示されたように、制御信号(この例では電圧低下信号)
をいずれの電気部品制御基板にも供給することができ
る。すなわち、制御信号を必要とする基板が幾つあって
も第1の電源監視手段は1つ設けられればよい。その結
果、遊技機のコスト増を抑制することができる。
【0148】なお、電源基板910に搭載可能な手段は
電源監視手段に限られず、他の付加的手段を電源基板9
10に搭載してもよい。例えば、図23に示すように、
設定スイッチ931を搭載してもよい。設定スイッチ9
31は、例えば、遊技制御手段が遊技者の有利度を設定
するためのスイッチである。例えばパチンコ遊技機で
は、大当り確率を設定するために用いられる。設定スイ
ッチ931を電源基板910に搭載すれば、主基板31
にスイッチを設ける必要はなく、一般にカバーで覆われ
ている主基板31を操作することなく容易にスイッチ設
定変更を行うことができる。
【0149】また、図24に示すように、電源基板91
0にリセットスイッチ932を搭載してもよい。リセッ
トスイッチ932の出力は電気部品制御基板に送られ
る。例えば、球払出装置97に一時的な球詰まりが生じ
た場合に遊技店員がそれを解除した後にリセットスイッ
チ932を押下して、払出制御を復旧させる等の目的で
使用することができる。リセットスイッチ932を電源
基板910に搭載すれば、払出制御基板37等にスイッ
チを設ける必要はなく、一般にカバーで覆われている払
出制御基板37等を操作することなく容易にスイッチ設
定変更を行うことができる。また、1箇所から複数の電
気部品制御基板にリセット信号を供給できる。
【0150】また、図24には、スイッチ933も示さ
れている。スイッチ933がオフ状態とされると電源基
板910にAC電力(例えばAC24V)が供給されな
くなるので、遊技機は電力供給遮断状態になる。スイッ
チ933がオン状態とされると電源基板910にAC電
力(例えばAC24V)が供給されるようになるので、
遊技機は電力供給可能状態になる。すなわち、スイッチ
933を電源スイッチとして使用できる。
【0151】さらに、リセットスイッチ932をバック
アップRAMのクリア用のリセットスイッチとして使用
することもできる。例えば、リセットスイッチ932の
出力を、バックアップRAMを有する電気部品制御基板
に供給しておく。そして、それらの電気部品制御基板に
搭載されているCPUが実行するプログラムを、初期化
処理においてリセットスイッチ932のオンを検出する
と、バックアップRAM領域もクリアするように構成す
る。従って、例えば、AC24Vが電力供給可能な状態
でスイッチ933がオフ状態からオン状態に切り替えら
れることによって電力供給が開始され、かつ、そのとき
にリセットスイッチ932が押下された状態であれば、
バックアップRAMにデータが保存されている場合であ
っても、その内容をクリアすることができる。また、リ
セットスイッチ非押下の状態で電力供給が開始される
と、バックアップRAMのクリア処理は行われない。
【0152】また、スイッチ933をバックアップRA
Mのクリア処理を行うか否か決めるためのスイッチとし
て使用してもよい。例えば、遊技機に対して外部から電
源供給されている状態でスイッチ933がオン状態から
オフ状態に切り替えられると、バックアップRAMを有
する電気部品制御基板の電気部品制御手段は、バックア
ップRAMのクリア処理を行う。また、スイッチ933
がオン状態で遊技機に対する電力供給が断たれたときに
は、既に説明したような電源断時処理(電力供給停止時
処理)を行ってバックアップRAMのデータ保存処理を
行う。なお、この場合には、スイッチ933の出力が、
電気部品制御手段に導入される。
【0153】以上のように、上記の各実施の形態では、
電源基板910に種々の付加的機能をを実現するための
手段が搭載されているので、そこから各電気部品制御基
板に信号を供給したり、電気部品制御基板を操作するこ
となく便利機能を実現できる。その結果、遊技機のコス
ト増なく種々の付加的機能が実現される。
【0154】なお、上記の各実施の形態における基板構
成(主基板31、ランプ制御基板35、払出制御基板3
7、音声制御基板70、表示制御基板80および発射制
御基板91)すなわち各制御手段の構成は一例であっ
て、遊技機の形態に応じた他の構成がとられた場合であ
っても本発明を適用することができる。
【0155】また、上記の実施の形態では、入賞に応じ
て遊技球が払い出される遊技機を例にとったが、実際に
遊技球を払い出す遊技機のみならず、遊技球の払出に代
えて得点の加算を行うような遊技機にも本発明を適用で
きる。
【0156】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、遊技機
を、遊技機に設けられる電気部品を制御するための処理
を行う電気部品制御手段を搭載した電気部品制御基板
と、電気部品制御基板とは異なる基板であって遊技機で
使用される電圧を作成する電源基板とを備え、直流電圧
作成回路として過電流保護回路を内蔵したレギュレータ
ICが電源基板に搭載されている構成としたので、電気
部品制御基板上の回路において短絡故障等が生じてもレ
ギュレータICが破壊されたり電気部品制御基板側で破
損が生じたりすることはない。その結果、特に電源供給
基板が電気部品制御基板とは別に設けられている場合
に、各電気部品制御基板に対して電源に関する障害の影
響を与えにくくしてより安定性のある遊技機が提供され
る。
【0157】電源基板に、遊技機で使用される所定電位
電源を監視し所定の検出条件が成立した場合に電気部品
制御手段に対して検出信号を出力する電源監視手段が搭
載されている場合には、電源状況に応じた制御を行うよ
うに構成されている遊技機において、そのような制御を
行うべきタイミングを容易に認識できる。
【0158】電気部品制御手段が、電源監視手段からの
検出信号により所定の電力供給停止時処理を行うように
構成されて場合には、遊技状態回復に必要なデータを保
存する処理等の電力供給停止時に行うことが好ましい処
理を確実に実行開始できる。
【0159】電気部品制御手段が、第2の電源監視手段
からの検出信号の入力に応じてシステムリセットされる
ように構成されて場合には、電源電圧が低下していくと
きの不安定期間でシステムリセットされるので、電気部
品制御手段が所定の電力供給停止時処理を完了した後に
電気部品制御手段の動作を停止させることができるの
で、電源電圧低下時にデータを破壊したりしないように
することができる。
【0160】電源監視手段と第2の電源監視手段とが同
一の所定電位電源の電圧を監視し、第2の電源監視手段
が検出信号を出力することになる所定電位電源の電圧は
電源監視手段が検出信号を出力することになる電圧より
も低いように構成されている場合には、同一の電源電圧
を監視することから、電圧監視手段が電圧低下信号を出
力するタイミングと第2の電圧監視手段が電圧低下信号
を出力するタイミングの差である所定期間を所望の値に
確実に設定することができる。
【0161】電力供給停止時処理に、電力供給停止直前
の内容を保持することが可能な記憶手段に電力供給再開
時に制御を再開することが可能なデータを保存するため
の処理が含まれる場合には、遊技状態回復に必要なデー
タを確実に保存して電源復旧時に制御を再開する構成が
低コストで実現される。
【0162】電源監視手段からの検出信号が複数の電気
部品制御手段に出力され、その検出条件が複数の電気部
品制御手段について同じであるように構成されている場
合には、電圧低下を示す検出出力を必要とする電気部品
制御手段が幾つあっても電源監視手段は1つ設けられて
いればよいので、各電気部品制御手段が電源復帰制御を
行っても遊技機のコストはさほど上昇しない。また、電
圧低下を示す検出出力の出力制御が容易である。
【0163】電気部品制御手段がマイクロコンピュータ
を含み、マイクロコンピュータをリセットするための検
出信号を出力する第2の電源監視手段が、マイクロコン
ピュータを搭載した電気部品制御基板に備えられている
ように構成されている場合には、それぞれの電気部品制
御手段にふさわしいタイミングで検出出力を発生する制
御を容易に実現することができる。
【0164】高電位の電圧からアナログ処理系で用いら
れる電源電圧を作成するアナログ処理系電圧作成手段が
設けられている電気部品制御基板を含む構成とした場合
には、アナログ処理系で用いられる電源電圧を電源基板
から供給する場合に比べて、アナログ駆動部品からのノ
イズがディジタル電源に回ってしまうことが低減される
等の効果が期待でき、各電気部品制御基板上の各回路に
対する電源を介したノイズの影響を低減することができ
る。
【0165】アナログ処理系電圧作成手段として、過電
流保護回路を内蔵したレギュレータICが設けられてい
る場合には、アナログ処理系電圧で駆動される部品に短
絡故障等が生じてもレギュレータICが破壊されたり駆
動部品が破壊されたりすることは防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面からみた正面図であ
る。
【図2】 パチンコ遊技機の裏面に配置されている各基
板を示す説明図である。
【図3】 パチンコ遊技機の機構板を背面からみた背面
図である。
【図4】 主基板における回路構成の一例を示すブロッ
ク図である。
【図5】 主基板およびランプ制御基板における信号送
受信部分を示すブロック図である。
【図6】 主基板および音声制御基板における信号送受
信部分を示すブロック図である。
【図7】 払出制御基板および球払出装置の構成要素な
どの賞球に関連する構成要素を示すブロック図である。
【図8】 主基板および発射制御基板における信号送受
信部分を示すブロック図である。
【図9】 電源基板の一構成例を示すブロック図であ
る。
【図10】 スイッチングレギュレータICの一構成例
を示すブロック図である。
【図11】 各基板間の主要な信号の流れと直流電力供
給の様子を示すブロック図である。
【図12】 電源基板から各基板に供給される直流電圧
を示すブロック図である。
【図13】 電源監視および電源バックアップのための
CPU周りの一構成例を示すブロック図である。
【図14】 主基板におけるCPUが実行するメイン処
理を示すフローチャートである。
【図15】 初期化処理を示すフローチャートである。
【図16】 2msタイマ割込処理を示すフローチャー
トである。
【図17】 遊技制御処理を示すフローチャートであ
る。
【図18】 停電発生NMI処理を示すフローチャート
である。
【図19】 バックアップパリティデータ作成方法を説
明するための説明図である。
【図20】 音声制御基板におけるより詳細な回路構成
例を示すブロック図である。
【図21】 三端子レギュレータICの一構成例を示す
ブロック図である。
【図22】 表示制御基板のより詳細な構成例を示すブ
ロック図である。
【図23】 電源基板の他の構成例を示すブロック図で
ある。
【図24】 電源基板のさらに他の構成例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
31 遊技制御基板(主基板) 35 ランプ制御基板 37 払出制御基板 53 基本回路 70 音声制御基板 80 表示制御基板 91 発射制御基板 112,712 三端子レギュレータ 902 電源監視用IC 910 電源基板 913 スイッチングレギュレータ 931 設定スイッチ 932 リセットスイッチ 933 スイッチ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技媒体を用いて遊技が行われ、入賞が
    発生した場合に所定の有価価値を付与する遊技機であっ
    て、 遊技機に設けられる電気部品を制御するための処理を行
    う電気部品制御手段を搭載した電気部品制御基板と、 前記電気部品制御基板とは異なる基板であって、遊技機
    で使用される電圧を作成する電源基板とを備え、 直流電圧作成回路として過電流保護回路を内蔵したレギ
    ュレータICが前記電源基板に搭載されていることを特
    徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 電源基板に、遊技機で使用される所定電
    位電源を監視し所定の検出条件が成立した場合に電気部
    品制御手段に対して検出信号を出力する電源監視手段が
    搭載されている請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 電気部品制御手段は、電源監視手段から
    の検出信号により所定の電力供給停止時処理を行う請求
    項2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 電源監視手段が監視する所定電位電源と
    同一、または異なる電位電源を監視し、前記電源監視手
    段における検出条件の成立から少なくとも電力供給停止
    時処理の実行が完了した後に成立するように設定された
    第2検出条件が成立した場合に検出信号を出力する第2
    の電源監視手段を備え、 電気部品制御手段は、前記第2の電源監視手段からの検
    出信号の入力に応じてシステムリセットされる請求項3
    記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 電源監視手段と第2の電源監視手段とは
    同一の所定電位電源の電圧を監視し、前記第2の電源監
    視手段が検出信号を出力することになる所定電位電源の
    電圧は前記電源監視手段が検出信号を出力することにな
    る電圧よりも低い請求項4記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 電力供給停止時処理は、電力供給停止直
    前の内容を保持することが可能な記憶手段に、電力供給
    再開時に制御を再開することが可能なデータを保存する
    ための処理を含む請求項3ないし請求項5記載の遊技
    機。
  7. 【請求項7】 複数個の電気部品制御手段が備えられ、 電源監視手段からの検出信号は前記複数個の電気部品制
    御手段のうちの複数に出力され、 検出信号を出力することになる検出条件は、それら複数
    の電気部品制御手段について同じである請求項2ないし
    請求項6記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 電気部品制御手段はマイクロコンピュー
    タを含み、 前記マイクロコンピュータをリセットするための検出信
    号を出力する第2の電源監視手段は、前記マイクロコン
    ピュータを搭載した電気部品制御基板に備えられている
    請求項4ないし請求項7記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 電気部品制御基板には、高電位の電圧か
    らアナログ処理系で用いられる電源電圧を作成するアナ
    ログ処理系電圧作成手段が設けられている電気部品制御
    基板があり、 アナログ処理系電圧作成手段は、直流電圧からアナログ
    処理系で用いられる電源電圧を作成する請求項1ないし
    請求項8記載の遊技機。
  10. 【請求項10】 アナログ処理系電圧作成手段として、
    過電流保護回路を内蔵したレギュレータICが設けられ
    ている請求項9記載の遊技機。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003033535A (ja) * 2001-07-24 2003-02-04 Sankyo Kk 遊技機
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JP2009000433A (ja) * 2007-06-25 2009-01-08 Fujishoji Co Ltd 弾球遊技機
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