JP2001129160A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001129160A
JP2001129160A JP31020399A JP31020399A JP2001129160A JP 2001129160 A JP2001129160 A JP 2001129160A JP 31020399 A JP31020399 A JP 31020399A JP 31020399 A JP31020399 A JP 31020399A JP 2001129160 A JP2001129160 A JP 2001129160A
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詔八 鵜川
Fumitaka Sekine
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機の電源断時にも電源バックアップされ
ている記憶手段にデータを保存することが可能であり、
かつ、バックアップ用電源を遮断してデータをクリアす
ることが可能な遊技機において、記憶手段の記憶内容が
確実に保持され、また、記憶手段の記憶内容を確実にク
リアできるようにする。 【解決手段】 CPU56のバックアップ電源端子とグ
ラウンドとの間には、コンデンサ909が接続されてい
る。コンデンサ909の容量は、バックアップ用電源が
遮断されたときに、数秒程度RAMの内容が保持される
容量である。遊技機において使用されるCPU56につ
いては、そのような容量は、1000pF〜0.1μF
程度(保持時間1〜4秒程度に対応)である。この値
は、電源端子(VDD端子)に接続されているコンデンサ
908の容量よりも小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技者の操作に応
じて遊技が行われるパチンコ遊技機やコイン遊技機等の
遊技機に関し、特に、遊技盤における遊技領域において
遊技者の操作に応じて遊技が行われる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機として、遊技球などの遊技媒体を
発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けら
れている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞する
と、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。
さらに、表示状態が変化可能な可変表示部が設けられ、
可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表
示態様となった場合に所定の遊技価値を遊技者に与える
ように構成されたものがある。
【0003】特別図柄を表示する可変表示部の表示結果
があらかじめ定められた特定の表示態様の組合せとなる
ことを、通常、「大当り」という。なお、遊技価値と
は、遊技機の遊技領域に設けられた可変入賞球装置の状
態が打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態にな
ることや、遊技者にとって有利な状態となるための権利
を発生させたりすることである。
【0004】大当りが発生すると、例えば、大入賞口が
所定回数開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に
移行する。そして、各開放期間において、所定個(例え
ば10個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成
する。そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例え
ば16ラウンド)に固定されている。なお、各開放につ
いて開放時間(例えば29.5秒)が決められ、入賞数
が所定個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口
は閉成する。また、大入賞口が閉成した時点で所定の条
件(例えば、大入賞口内に設けられているVゾーンへの
入賞)が成立していない場合には、大当り遊技状態は終
了する。
【0005】また、「大当り」の組合せ以外の表示態様
の組合せのうち、複数の可変表示部の表示結果のうちの
一部が未だに導出表示されていない段階において、既に
表示結果が導出表示されている可変表示部の表示態様が
特定の表示態様の組合せとなる表示条件を満たしている
状態を「リーチ」という。そして、可変表示部に可変表
示される識別情報の表示結果が「リーチ」となる条件を
満たさない場合には「はずれ」となり、可変表示状態は
終了する。遊技者は、大当りをいかにして発生させるか
を楽しみつつ遊技を行う。
【0006】そして、遊技球が遊技盤に設けられている
入賞口に遊技球が入賞すると、あらかじめ決められてい
る個数の賞球払出が行われる。遊技の進行は主基板に搭
載された遊技制御手段によって制御されるので、入賞に
もとづく賞球個数は、遊技制御手段によって決定され、
賞球制御基板に送信される。なお、以下、遊技制御手段
およびその他の制御手段を、それぞれ遊技装置制御手段
と呼ぶことがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、遊技機
には、遊技制御手段を初めとする種々の遊技用装置制御
手段が搭載されている。一般に、各遊技用装置制御手段
はマイクロコンピュータで構成される。すなわち、RO
M等にプログラムが格納され、制御上一時的に発生する
データや制御進行に伴って変化するデータがRAMに格
納される。すると、遊技機に停電等による電源断状態が
発生すると、RAM内のデータは失われてしまう。よっ
て、停電等からの復旧時には、最初の状態(例えば、遊
技店においてその日最初に遊技機に電源投入されたとき
の状態)に戻さざるを得ないので、遊技者に不利益がも
たらされる可能性がある。例えば、大当たり遊技中にお
いて電源断が発生し遊技機が最初の状態に戻ってしまう
のでは、遊技者は大当たりの発生にもとづく利益を享受
することができなくなってしまう。
【0008】そのような事態を回避するには、停電等の
不測の電源断が生じたときに、必要なデータを電源バッ
クアップされているRAMに保存し、電源が復旧したと
きに保存されていたデータを復元して遊技を再開させれ
ばよい。しかし、そのような制御を行うと、遊技機が設
置されている遊技店の利便性が損なわれる場合がある。
例えば、停電が生じて遊技が続行できなくなった場合に
遊技の再開を待たずに遊技の続行をあきらめた遊技者が
あったときには、他の遊技者が遊技途中の状態から遊技
を開始できることになるので、遊技状態を停電前の状態
に復旧させることは好ましくない。そこで、データが電
源バックアップされているRAMに保存されている状態
でも、バックアップ用電源を遮断して記憶データを初期
化する機構が用意されることが望まれる。
【0009】一方、バックアップ用電源からRAM(C
PUに内蔵されている場合もある)のバックアップ電源
供給端子への電源線にノイズが乗るとRAMの記憶デー
タが変わってしまう可能性がある。そこで、バックアッ
プ電源供給端子には、一般に、ノイズ吸収用の比較的大
容量のコンデンサが接続される。すると、バックアップ
用電源を遮断する処理が実行されたにもかかわらず、ノ
イズ吸収用のコンデンサによる電力供給が行われ、記憶
データが初期化されないという問題が生ずる。
【0010】そこで、本発明は、遊技機の電源断時にも
電源バックアップされている記憶手段にデータを保存す
ることが可能であり、かつ、バックアップ用電源を遮断
してデータをクリアすることが可能な遊技機において、
記憶手段の記憶内容が確実に保持され、また、記憶手段
の記憶内容を確実にクリアできる遊技機を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による遊技機は、
所定の遊技を行い、遊技の進行に応じて遊技者に有利な
遊技状態に制御可能な遊技機であって、遊技に供される
遊技装置を制御するための遊技装置制御手段が搭載され
た遊技装置制御基板と、遊技の進行に応じて変動する遊
技装置制御手段の制御データを記憶するための記憶手段
と、遊技機の電源断時でも制御データを記憶装置に保持
させるための保持用電源と、保持用電源からの電力を入
力する保持用電源入力部と、保持用電源入力部に入力さ
れる電圧を安定化する電圧安定化手段とを備えたことを
特徴とする。なお、電圧安定化手段は、例えばノイズ除
去および電圧波形平滑化の目的で設けられる。
【0012】遊技機は、保持用電源から記憶手段への電
力供給を人為的に遮断可能な遮断手段を備えていてもよ
い。
【0013】遊技装置制御基板とは別個に設けられ少な
くとも遊技装置制御基板で使用される電源電圧を生成す
る電源基板を備え、保持用電源は電源基板に搭載されて
いる構成であってもよい。
【0014】電圧安定化手段は、例えばコンデンサであ
る。
【0015】コンデンサの容量は、電圧安定化機能を果
たすことが可能な範囲で、保持用電源から記憶手段への
電力供給が遮断されたときに直ちに放電可能な程度の小
容量であることが好ましい。
【0016】コンデンサの容量は、遊技装置制御手段を
駆動するための電源入力部に入力される電圧を安定化す
るために設置されるコンデンサの容量よりも小さいこと
が好ましい。
【0017】保持用電源から記憶手段への電力供給を人
為的に遮断可能な遮断手段は、電源基板に搭載されてい
てもよい。
【0018】遊技装置制御手段は遊技の進行を制御する
遊技制御手段であって、遊技機の電源断時でも保持され
る制御データは、遊技状態が大当り等の特定遊技状態で
あるか否かに関わるデータを含むように構成されていて
もよい。
【0019】大入賞口等の可変入賞装置を備え、遊技装
置制御手段は遊技の進行を制御する遊技制御手段であっ
て、遊技機の電源断時でも保持される制御データは、可
変入賞装置の状態に関わるデータであるように構成され
ていてもよい。
【0020】所定の景品遊技媒体を払い出す払出装置を
備え、遊技装置制御手段は景品払出制御を行う払出制御
手段であり、遊技機の電源断時でも保持される制御デー
タは、払出装置から払い出される景品遊技媒体の数量に
関わるデータであるように構成されていてもよい。
【0021】所定の遊技媒体を貸し出す貸出装置を備
え、遊技装置制御手段は遊技媒体貸出制御を行う払出制
御手段であり、遊技機の電源断時でも保持される制御デ
ータは、貸出装置から払い出される遊技媒体の数量に関
わるデータであるように構成されていてもよい。
【0022】遊技機が使用する所定電位電源の電圧低下
を検出した場合に遊技装置制御手段に所定の割込信号を
出力する電源監視手段を備え、遊技装置制御手段は、電
源監視手段からの割込信号に応じて所定の電源断時処理
を実行するとともに、電源断状態から復旧したときに、
保持用電源によって保持されている制御データにもとづ
いて遊技装置の制御を行うことが可能であるように構成
されていてもよい。
【0023】遊技装置制御手段が実行する所定の電源断
時処理には記憶手段へのアクセスを防止する処理が含ま
れるように構成されていてもよい。
【0024】電源監視手段は、遊技装置制御手段におけ
る遊技装置制御マイクロコンピュータの駆動電源よりも
高い電位の電圧を監視するように構成されていてもよ
い。
【0025】電源監視手段が電圧低下を検出した所定期
間後に電源電圧低下を検出する第2の電源監視手段が設
けられ、遊技装置制御手段における遊技装置制御マイク
ロコンピュータは、第2の電源監視手段からの検出出力
の入力に応じてシステムリセットされるように構成され
ていてもよい。
【0026】電源監視手段と第2の電源監視手段とは同
一の電源電圧を監視し、第2の電源監視手段が電圧低下
を検出する電圧は、電源監視手段が電圧低下を検出する
電圧よりも低いように構成されていてもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。まず、遊技機の一例であるパチン
コ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチン
コ遊技機1を正面からみた正面図、図2はパチンコ遊技
機1の内部構造を示す全体背面図、図3はパチンコ遊技
機1の遊技盤を背面からみた背面図である。なお、ここ
では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本
発明はパチンコ遊技機に限られず、例えばコイン遊技機
等であってもよい。また、画像式の遊技機やスロット機
に適用することもできる。
【0028】図1に示すように、パチンコ遊技機1は、
額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠
2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の
下部には、打球供給皿3からあふれた景品玉を貯留する
余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作
ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、
遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。また、遊技
盤6の前面には遊技領域7が設けられている。
【0029】遊技領域7の中央付近には、複数種類の図
柄を可変表示するための可変表示部9と7セグメントL
EDによる可変表示器10とを含む可変表示装置8が設
けられている。この実施の形態では、可変表示部9に
は、「左」、「中」、「右」の3つの図柄表示エリアが
ある。可変表示装置8の側部には、打球を導く通過ゲー
ト11が設けられている。通過ゲート11を通過した打
球は、玉出口13を経て始動入賞口14の方に導かれ
る。通過ゲート11と玉出口13との間の通路には、通
過ゲート11を通過した打球を検出するゲートスイッチ
12がある。また、始動入賞口14に入った入賞球は、
遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ17によって
検出される。また、始動入賞口14の下部には開閉動作
を行う可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞
球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされ
る。
【0030】可変入賞球装置15の下部には、特定遊技
状態(大当り状態)においてソレノイド21によって開
状態とされる開閉板20が設けられている。この実施の
形態では、開閉板20が大入賞口を開閉する手段とな
る。開閉板20から遊技盤6の背面に導かれた入賞球の
うち一方(Vゾーン)に入った入賞球はVカウントスイ
ッチ22で検出される。また、開閉板20からの入賞球
はカウントスイッチ23で検出される。可変表示装置8
の下部には、始動入賞口14に入った入賞球数を表示す
る4個の表示部を有する始動入賞記憶表示器18が設け
られている。この例では、4個を上限として、始動入賞
がある毎に、始動入賞記憶表示器18は点灯している表
示部を1つずつ増やす。そして、可変表示部9の可変表
示が開始される毎に、点灯している表示部を1つ減ら
す。
【0031】遊技盤6には、複数の入賞口19,24が
設けられ、遊技球の入賞口19,24への入賞は入賞口
スイッチ19a,24aによって検出される。遊技領域
7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ
25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収
するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左
右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設け
られている。遊技領域7の外周には、遊技効果LED2
8aおよび遊技効果ランプ28b,28cが設けられて
いる。
【0032】そして、この例では、一方のスピーカ27
の近傍に、景品玉払出時に点灯する賞球ランプ51が設
けられ、他方のスピーカ27の近傍に、補給玉が切れた
ときに点灯する球切れランプ52が設けられている。さ
らに、図1には、パチンコ遊技台1に隣接して設置さ
れ、プリペイドカードが挿入されることによって玉貸し
を可能にするカードユニット50も示されている。
【0033】カードユニット50には、使用可能状態で
あるか否かを示す使用可表示ランプ151、カード内に
記録された残額情報に端数(100円未満の数)が存在
する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられる
度数表示LEDに表示させるための端数表示スイッチ1
52、カードユニット50がいずれの側のパチンコ遊技
機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器15
3、カードユニット50内にカードが投入されているこ
とを示すカード投入表示ランプ154、記録媒体として
のカードが挿入されるカード挿入口155、およびカー
ド挿入口155の裏面に設けられているカードリーダラ
イタの機構を点検する場合にカードユニット50を解放
するためのカードユニット錠156が設けられている。
【0034】打球発射装置から発射された打球は、打球
レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7
を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートス
イッチ12で検出されると、可変表示器10の表示数字
が連続的に変化する状態になる。また、打球が始動入賞
口14に入り始動口スイッチ17で検出されると、図柄
の変動を開始できる状態であれば、可変表示部9内の図
柄が回転を始める。図柄の変動を開始できる状態でなけ
れば、始動入賞記憶を1増やす。
【0035】可変表示部9内の画像の回転は、一定時間
が経過したときに停止する。停止時の画像の組み合わせ
が大当り図柄の組み合わせであると、大当り遊技状態に
移行する。すなわち、開閉板20が、一定時間経過する
まで、または、所定個数(例えば10個)の打球が入賞
するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に打球
が特定入賞領域に入賞しVカウントスイッチ22で検出
されると、継続権が発生し開閉板20の開放が再度行わ
れる。継続権の発生は、所定回数(例えば15ラウン
ド)許容される。
【0036】停止時の可変表示部9内の画像の組み合わ
せが確率変動を伴う大当り図柄の組み合わせである場合
には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち、高
確率状態という遊技者にとってさらに有利な状態とな
る。また、可変表示器10における停止図柄が所定の図
柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所
定時間だけ開状態になる。さらに、高確率状態では、可
変表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が
高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間と
開放回数が高められる。
【0037】次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造につ
いて図2を参照して説明する。可変表示装置8の背面で
は、図2に示すように、機構板36の上部に景品玉タン
ク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に
設置された状態でその上方から景品玉が景品玉タンク3
8に供給される。景品玉タンク38内の景品玉は、誘導
樋39を通って玉払出装置に至る。
【0038】機構板36には、中継基板30を介して可
変表示部9を制御する可変表示制御ユニット29、基板
ケース32に覆われ遊技制御用マイクロコンピュータ等
が搭載された遊技制御基板(主基板)31、可変表示制
御ユニット29と遊技制御基板31との間の信号を中継
するための中継基板33、および景品玉の払出制御を行
う賞球制御用マイクロコンピュータ等が搭載された賞球
制御基板37が設置されている。さらに、機構板36の
下部には、モータの回転力を利用して打球を遊技領域7
に発射する打球発射装置34と、遊技効果ランプ・LE
D28a,28b,28c、賞球ランプ51および球切
れランプ52に信号を送るためのランプ制御基板35が
設置されている。
【0039】また、図3はパチンコ遊技機1の遊技盤を
背面からみた背面図である。誘導樋39を通った玉は、
図3に示されるように、球切れ検出器187a,187
bを通過して玉供給樋186a,186bを経て玉払出
装置97に至る。玉払出装置97から払い出された景品
玉は、連絡口45を通ってパチンコ遊技機1の前面に設
けられている打球供給皿3に供給される。連絡口45の
側方には、パチンコ遊技機1の前面に設けられている余
剰玉受皿4に連通する余剰玉通路46が形成されてい
る。入賞にもとづく景品玉が多数払い出されて打球供給
皿3が満杯になり、ついには景品玉が連絡口45に到達
した後さらに景品玉が払い出されると景品玉は、余剰玉
通路46を経て余剰玉受皿4に導かれる。さらに景品玉
が払い出されると、感知レバー47が満タンスイッチ4
8を押圧して満タンスイッチ48がオンする。その状態
では、玉払出装置97内のステッピングモータの回転が
停止して玉払出装置97の動作が停止するとともに、必
要に応じて打球発射装置34の駆動も停止する。なお、
この実施の形態では、電気的駆動源の駆動によって遊技
球を払い出す玉払出装置として、ステッピングモータの
回転によって遊技球が払い出される玉払出装置97を例
示するが、その他の駆動源によって遊技球を送り出す構
造の玉払出装置を用いてもよいし、電気的駆動源の駆動
によってストッパを外し遊技球の自重によって払い出し
がなされる構造の玉払出装置を用いてもよい。
【0040】賞球払出制御を行うために、入賞口スイッ
チ19a,24a、始動口スイッチ17およびVカウン
トスイッチ22からの信号が、主基板31に送られる。
主基板31のCPU56は、始動口スイッチ17がオン
すると6個の賞球払出に対応した入賞が発生したことを
知る。また、カウントスイッチ23がオンすると15個
の賞球払出に対応した入賞が発生したことを知る。そし
て、入賞口スイッチがオンすると10個の賞球払出に対
応した入賞が発生したことを知る。なお、この実施の形
態では、例えば、入賞口24に入賞した遊技球は、入賞
口24からの入賞球流路に設けられている入賞口スイッ
チ24aで検出され、入賞口19に入賞した遊技球は、
入賞口19からの入賞球流路に設けられている入賞口ス
イッチ19aで検出される。
【0041】図4は、主基板31における回路構成の一
例を示すブロック図である。なお、図4には、賞球制御
基板37、ランプ制御基板35、音制御基板70、発射
制御基板91および表示制御基板80も示されている。
主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1
を制御する基本回路53と、ゲートスイッチ12、始動
口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウントス
イッチ23および入賞口スイッチ19a,24aからの
信号を基本回路53に与えるスイッチ回路58と、可変
入賞球装置15を開閉するソレノイド16および開閉板
20を開閉するソレノイド21を基本回路53からの指
令に従って駆動するソレノイド回路59と、始動記憶表
示器18の点灯および滅灯を行うとともに7セグメント
LEDによる可変表示器10と装飾ランプ25とを駆動
するランプ・LED回路60とが搭載されている。
【0042】また、基本回路53から与えられるデータ
に従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示部
9の画像表示開始に利用された始動入賞球の個数を示す
有効始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等
をホール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対
して出力する情報出力回路64を含む。
【0043】基本回路53は、ゲーム制御用のプログラ
ム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用さ
れる記憶手段の一例であるRAM55、制御用のプログ
ラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポ
ート部57を含む。この実施の形態では、ROM54,
RAM55はCPU56に内蔵されている。すなわち、
CPU56は、1チップマイクロコンピュータである。
なお、1チップマイクロコンピュータは、少なくともR
AM55が内蔵されていればよく、ROM54およびI
/Oポート部57は外付けであっても内蔵されていても
よい。また、I/Oポート部57は、マイクロコンピュ
ータにおける情報入出力可能な端子である。
【0044】さらに、主基板31には、電源投入時に基
本回路53をリセットするための初期リセット回路65
と、基本回路53から与えられるアドレス信号をデコー
ドしてI/Oポート部57のうちのいずれかのI/Oポ
ートを選択するための信号を出力するアドレスデコード
回路67とが設けられている。なお、玉払出装置97か
ら主基板31に入力されるスイッチ情報もあるが、図4
ではそれらは省略されている。
【0045】遊技球を打撃して発射する打球発射装置は
発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モー
タ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力
は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。すなわ
ち、発射制御基板91上の回路によって、操作ノブ5の
操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御され
る。
【0046】図5は、電源監視および電源バックアップ
のためのCPU56周りの一構成例を示すブロック図で
ある。図5に示すように、電源基板に搭載されている第
1の電源監視回路(第1の電源監視手段)からの電圧低
下信号が、CPU56の割込端子(IRQ端子)に接続
されている。第1の電源監視回路は、遊技機が使用する
各種直流電源のうちのいずれかの電源の電圧を監視して
電源電圧低下を検出する回路である。従って、CPU5
6は、割込処理によって電源断の発生を確認することが
できる。
【0047】主基板31には、第2の電源監視回路90
3が搭載されている。この例では、第2の電源監視回路
903において、電源監視用IC904が、第1の電源
監視回路が監視する電源電圧と等しい電源電圧である+
30V電源電圧を監視して電圧値が所定値以下になると
ローレベルの電圧低下信号を発生する。そして、例え
ば、電源基板に搭載される第1の電源監視回路の検出電
圧(電圧低下信号を出力することになる電圧)を+16
Vとし、第2の電源監視回路903の検出電圧を+8V
とする。そのように構成した場合には、同一の電圧を監
視するので、第1の電圧監視回路が電圧低下信号を出力
するタイミングと第2の電圧監視回路が電圧低下信号を
出力するタイミングの差を所望の所定期間に確実に設定
することができる。所望の所定期間とは、第1の電源監
視回路からの電圧低下信号に応じて電源断時処理を開始
してから電源断時処理が確実に完了するまでの期間であ
る。
【0048】第2の電源監視回路903からの電圧低下
信号は、初期リセット回路65からの初期リセット信号
と論理和をとられた後に、CPU56のリセット端子に
入力される。従って、CPU56は、初期リセット回路
65からの初期リセット信号がローレベルを呈している
とき、または、第2の電源監視回路903からの電圧低
下信号がローレベルを呈しているときに、リセット状態
(非動作状態)になる。
【0049】なお、初期リセット回路65のリセットI
C651は、遊技機に電源が投入され+5V電源の電圧
が上昇していくときに、+5V電源電圧が所定値以上に
なると、出力信号をハイレベルにする。すなわち、初期
リセット信号をオフ状態にする。
【0050】CPU56等の駆動電源である+5V電源
から電力が供給されていない間、RAMの少なくとも一
部は、電源基板から供給されるバックアップ電源によっ
てバックアップされている。この例では、CPU56の
バックアップ電源端子(VBB)にバックアップ電源が接
続されている。従って、遊技機に対する電源が断しても
CPU56に内蔵されたRAMの内容は保存される。そ
して、+5V電源が復旧すると、初期リセット回路65
からリセット信号が発せられるので、CPU56は、通
常の動作状態に復帰する。そのとき、必要なデータがバ
ックアップされているので、停電等からの復旧時には停
電発生時の遊技状態に復帰することができる。
【0051】また、CPU56のバックアップ電源端子
とグラウンドとの間には、コンデンサ909が接続され
ている。ノイズ対策および電源電圧の平滑化のためには
コンデンサ909の容量は比較的大きいことが望まし
い。ところで、後述するように、電源基板に設けられて
いるバックアップ電源は、バックアップされるRAMに
対して遮断可能である。よって、コンデンサ909の容
量が大きいと、バックアップ用電源遮断時に、コンデン
サ909によってRAMがバックアップされてしまう可
能性がある。また、コンデンサ909の容量が小さい
と、ノイズ対策および電源電圧の平滑化の作用が十分に
果たされない。
【0052】従って、バックアップ電源によって遊技機
の電源時にもRAMの内容が保存され、かつ、バックア
ップ用電源の遮断が可能な遊技機では、コンデンサ90
9の静電容量が適切に選定される必要がある。
【0053】この実施の形態では、バックアップ用電源
が遮断されたときに、例えば、数秒程度RAMの内容が
保持される容量を選定する。この実施の形態で用いられ
るCPU56については、そのような容量は、1000
pF〜0.1μF程度(保持時間1〜4秒程度に対応)
である。この値は、電源端子(VDD端子)に接続されて
いるコンデンサ908の容量よりも小さい。
【0054】なお、上記の値は単なる例であって、コン
デンサ909の容量は、バックアップ用電源の遮断処理
時間によって確実にRAMの内容がクリアされ、かつ、
想定されるノイズを吸収できるような値に選定される。
【0055】図5には、電源基板に搭載されている第1
の電源監視回路からの電圧低下信号に対するノイズ除去
のための回路も示されている。ノイズ除去のための回路
構成は、フェライトビーズ906、シュミットトリガタ
イプの2つの反転回路907,909および反転回路9
07,909の間に設置されたコンデンサ908からな
っている。フェライトビーズ906は、主として電磁波
ノイズを除去する。また、シュミットトリガタイプの反
転回路907,909は、なまった波形を整形するのに
効果的である。そして、コンデンサ908は、なまった
波形を整形するとともに瞬時的なパルス状のノイズを吸
収する。
【0056】図6は、表示制御基板80内の回路構成
を、可変表示部9の一実現例であるCRT82および主
基板31の出力ポート(ポートA,B)571,572
および出力バッファ回路63とともに示すブロック図で
ある。出力ポート571からは8ビットのデータが出力
され、出力ポート572からは1ビットのストローブ信
号(INT信号)が出力される。
【0057】表示制御用CPU101は、制御データR
OM102に格納されたプログラムに従って動作し、主
基板31からノイズフィルタ107および入力バッファ
回路105を介してストローブ信号が入力されると、入
力バッファ回路105を介して表示制御コマンドを受信
する。入力バッファ回路105として、例えば汎用IC
である74HC244を使用することができる。なお、
表示制御用CPU101がI/Oポートを内蔵していな
い場合には、入力バッファ回路105と表示制御用CP
U101との間に、I/Oポートが設けられる。
【0058】そして、表示制御用CPU101は、受信
した表示制御コマンドに従って、CRT82に表示され
る画面の表示制御を行う。具体的には、表示制御コマン
ドに応じた指令をVDP103に与える。VDP103
は、キャラクタROM86から必要なデータを読み出
す。VDP103は、入力したデータに従ってCRT8
2に表示するための画像データを生成し、その画像デー
タをVRAM87に格納する。そして、VRAM87内
の画像データは、R,G,B信号に変換され、D−A変
換回路104でアナログ信号に変換されてCRT82に
出力される。
【0059】なお、図6には、VDP103をリセット
するためのリセット回路83、VDP103に動作クロ
ックを与えるための発振回路85、および使用頻度の高
い画像データを格納するキャラクタROM86も示され
ている。キャラクタROM86に格納される使用頻度の
高い画像データとは、例えば、CRT82に表示される
人物、動物、または、文字、図形もしくは記号等からな
る画像などである。
【0060】図7は、賞球制御基板37および玉払出装
置97の構成要素などの賞球に関連する構成要素を示す
ブロック図である。図7に示すように、満タンスイッチ
48からの検出信号は、中継基板71を介して主基板3
1のI/Oポート57に入力される。満タンスイッチ4
8は、余剰玉受皿4の満タンを検出するスイッチであ
る。
【0061】球切れ検出スイッチ167および球切れス
イッチ187(187a,187b)からの検出信号
は、中継基板72および中継基板71を介して主基板3
1のI/Oポート57に入力される。球切れ検出スイッ
チ167は景品玉タンク38内の補給玉の不足を検出す
るスイッチであり、球切れスイッチ187は、景品玉通
路内の景品玉の有無を検出するスイッチである。
【0062】主基板31のCPU56は、球切れ検出ス
イッチ167または球切れスイッチ187からの検出信
号が球切れ状態を示しているか、または、満タンスイッ
チ48からの検出信号が満タン状態を示していると、玉
貸し禁止を指示する賞球制御コマンドを送出する。玉貸
し禁止を指示する賞球制御コマンドを受信すると、賞球
制御基板37の賞球制御用CPU371は、玉貸し処理
を停止する。
【0063】さらに、賞球カウントスイッチ301Aお
よび玉貸しカウントスイッチ301Bからの検出信号
も、中継基板72および中継基板71を介して主基板3
1のI/Oポート57に入力される。また、賞球カウン
トスイッチ301Aおよび玉貸しカウントスイッチ30
1Bは、玉払出装置97の賞球機構部分に設けられ、実
際に払い出された賞球を検出する。
【0064】入賞があると、賞球制御基板37には、主
基板31の出力ポート(ポートG,H)577,578
から賞球個数を示す賞球制御コマンドが入力される。出
力ポート577は8ビットのデータを出力し、出力ポー
ト578は1ビットのストローブ信号(INT信号)を
出力する。賞球個数を示す賞球制御コマンドは、入力バ
ッファ回路373を介してI/Oポート372aに入力
される。賞球制御用CPU371は、I/Oポート37
2aを介して賞球制御コマンドを入力し、賞球制御コマ
ンドに応じて玉払出装置97を駆動して賞球払出を行
う。なお、この実施の形態では、賞球制御用CPU37
1は、1チップマイクロコンピュータであり、少なくと
もRAMが内蔵されている。
【0065】賞球制御用CPU371は、出力ポート3
72gを介して、貸し玉数を示す玉貸し個数信号をター
ミナル基板160に出力し、ブザー駆動信号をブザー基
板75に出力する。ブザー基板75にはブザーが搭載さ
れている。さらに、出力ポート372eを介して、エラ
ー表示用LED374にエラー信号を出力する。
【0066】さらに、賞球制御基板37の入力ポート3
72bには、中継基板72を介して、賞球カウントスイ
ッチ301Aの検出信号の検出信号が入力される。賞球
制御基板37からの払出モータ289への駆動信号は、
出力ポート372cおよび中継基板72を介して玉払出
装置97の賞球機構部分における払出モータ289に伝
えられる。
【0067】カードユニット50には、カードユニット
制御用マイクロコンピュータが搭載されている。また、
カードユニット50には、端数表示スイッチ152、連
結台方向表示器153、カード投入表示ランプ154お
よびカード挿入口155が設けられている(図1参
照)。残高表示基板74には、打球供給皿3の近傍に設
けられている度数表示LED、玉貸しスイッチおよび返
却スイッチが接続される。
【0068】残高表示基板74からカードユニット50
には、遊技者の操作に応じて、玉貸しスイッチ信号およ
び返却スイッチ信号が賞球制御基板37を介して与えら
れる。また、カードユニット50から残高表示基板74
には、プリペイドカードの残高を示すカード残高表示信
号および玉貸し可表示信号が賞球制御基板37を介して
与えられる。カードユニット50と賞球制御基板37の
間では、ユニット操作信号(BRDY信号)、玉貸し要
求信号(BRQ信号)、玉貸し完了信号(EXS信号)
およびパチンコ機動作信号(PRDY信号)がI/Oポ
ート372fを介してやりとりされる。
【0069】パチンコ遊技機1の電源が投入されると、
賞球制御基板37の賞球制御用CPU371は、カード
ユニット50にPRDY信号を出力する。カードユニッ
ト50においてカードが受け付けられ、玉貸しスイッチ
が操作され玉貸しスイッチ信号が入力されると、カード
ユニット制御用マイクロコンピュータは、賞球制御基板
37にBRDY信号を出力する。この時点から所定の遅
延時間が経過すると、カードユニット制御用マイクロコ
ンピュータは、賞球制御基板37にBRQ信号を出力す
る。そして、賞球制御基板37の賞球制御用CPU37
1は、払出モータ289を駆動し、所定個の貸し玉を遊
技者に払い出す。そして、払出が完了したら、賞球制御
用CPU371は、カードユニット50にEXS信号を
出力する。
【0070】以上のように、カードユニット50からの
信号は全て賞球制御基板37に入力される構成になって
いる。従って、玉貸し制御に関して、カードユニット5
0から主基板31に信号が入力されることはなく、主基
板31の基本回路53にカードユニット50の側から不
正に信号が入力される余地はない。なお、主基板31お
よび賞球制御基板37には、ソレノイドおよびモータや
ランプを駆動するためのドライバ回路が搭載されている
が、図7では、それらの回路は省略されている。
【0071】なお、この実施の形態ではカードユニット
50が設けられている場合を例にするが、コイン投入に
応じてその金額に応じた遊技球を貸し出す場合にも本発
明を適用できる。
【0072】図8は、電源基板910の一構成例を示す
ブロック図である。電源基板910は、主基板31、表
示制御基板80、音制御基板70、ランプ制御基板35
および賞球制御基板37等の遊技装置制御基板と独立し
て設置され、遊技機内の各遊技装置制御基板および機構
部品が使用する電圧を生成する。この例では、AC24
V、DC+30V、DC+21V、DC+12Vおよび
DC+5Vを生成する。また、バックアップ電源となる
コンデンサ916は、DC+5Vすなわち各基板上のI
C等を駆動する電源のラインから充電される。
【0073】トランス911は、交流電源からの交流電
圧を24Vに変換する。AC24V電圧は、コネクタ9
15に出力される。また、整流回路912は、AC24
Vから+30Vの直流電圧を生成し、DC−DCコンバ
ータ913およびコネクタ915に出力する。DC−D
Cコンバータ913は、+21V、+12Vおよび+5
Vを生成してコネクタ915に出力する。コネクタ91
5は例えば中継基板に接続され、中継基板から各遊技装
置制御基板および機構部品に必要な電圧の電力が供給さ
れる。なお、トランス911の入力側には、遊技機に対
する電源供給を停止したり開始させたりするための電源
スイッチ918が設置されている。
【0074】DC−DCコンバータ913からの+5V
ラインは分岐してバックアップ+5Vラインを形成す
る。バックアップ+5Vラインとグラウンドレベルとの
間には大容量のコンデンサ916が接続されている。コ
ンデンサ916は、遊技機に対する電力供給が遮断され
たときの遊技装置制御基板のバックアップRAM(電源
バックアップされているRAMすなわち記憶内容保持状
態となりうる記憶手段)に対して記憶状態を保持できる
ように電力を供給するバックアップ電源となる。また、
+5Vラインとバックアップ+5Vラインとの間に、逆
流防止用のダイオード917が挿入される。
【0075】なお、バックアップ電源として、+5V電
源から充電可能な電池を用いてもよい。電池を用いる場
合には、+5V電源から電力供給されない状態が所定時
間継続すると容量がなくなるような充電池が用いられ
る。
【0076】また、電源基板910には、上述した第1
の電源回路を構成する電源監視用IC902が搭載され
ている。電源監視用IC902は、+30V電源電圧を
導入し、+30V電源電圧を監視することによって電源
断の発生を検出する。具体的には、+30V電源電圧が
所定値(この例では+16V)以下になったら、電源断
が生ずるとして電圧低下信号を出力する。なお、+30
V電源電圧は、交流から直流に変換された直後の電圧で
ある。電源監視用IC902からの電圧低下信号は、主
基板31や賞球制御基板37等に供給される。
【0077】電源監視用IC902が電源断を検知する
ための所定値は、通常時の電圧より低いが、各遊技装置
制御基板上のCPUが暫くの間動作しうる程度の電圧で
ある。また、電源監視用IC902が、CPUを駆動す
るための電圧(この例では+5V)よりも高く、かつ、
交流から直流に変換された直後の電圧を監視するように
構成されているので、CPUが必要とする電圧に対して
監視範囲を広げることができる。従って、より精密な監
視を行うことができる。さらに、監視電圧として+30
Vを用いる場合には、遊技機の各種スイッチに供給され
る電圧が+12Vであることから、電源瞬断時のスイッ
チオン誤検出の防止も期待できる。すなわち、+30V
電源の電圧を監視すると、+30V作成の以降に作られ
る+12Vが落ち始める以前の段階でそれの低下を検出
できる。よって、+12V電源の電圧が低下するとスイ
ッチ出力がオン状態を呈するようになるが、+12Vよ
り早く低下する+30V電源電圧を監視して電源断を認
識すれば、スイッチ出力がオン状態を呈する前に電源復
旧待ちの状態に入ってスイッチ出力を検出しない状態と
なることができる。
【0078】また、電源監視用IC902は、遊技装置
制御基板とは別個の電源基板910に搭載されているの
で、第1の電源監視回路から複数の遊技装置制御基板に
電圧低下信号を供給することができる。電圧低下信号を
必要とする遊技装置制御基板が幾つあっても第1の電源
監視手段は1つ設けられていればよいので、各遊技装置
制御基板における各遊技装置制御手段が後述する電源復
帰制御を行っても、遊技機のコストはさほど上昇しな
い。
【0079】さらに、電源基板910には、初期化操作
スイッチ919が搭載されている。この例では、初期化
操作スイッチ919が押下されると、コンデンサ916
が抵抗を介して接地され、コンデンサ916に蓄えられ
ていた電荷が放電される。従って、バックアップ電源の
電位が0Vになってバックアップ電源が遮断された状態
になる。
【0080】ここでは、バックアップ電源の遮断手段と
して一方が接地され他方がコンデンサ916に接続され
る初期化操作スイッチ919を例示するが、遮断手段
は、コンデンサの両端を短絡するスイッチであってもよ
い。コネクタ915を外すことによってバックアップ電
源の遮断処理を行うことができる。
【0081】なお、初期化操作スイッチ919の出力を
主基板31のCPU56に入力ポートを介して入力し、
入力ポートを介してCPU56が遊技機の電源投入時等
に初期化操作スイッチ919の状態を確認し、初期化操
作スイッチ919の押下を検知したらRAMの内容をソ
フトウエア的に初期化するようにしてもよい。また、バ
ックアップ電源とCPU56のバックアップ電源端子と
の間にスイッチ回路を置き、CPU56が初期化操作ス
イッチ919の押下を検知したらスイッチ回路をオフ状
態にするようにしてもよい。
【0082】この実施の形態では、他の制御基板とは独
立して設置される電源基板910に電源スイッチ918
および初期化操作スイッチ919が搭載されているの
で、遊技盤の入れ替え等の場合に入れ替え後の遊技盤に
対して電源基板910をそのまま使用しても、入れ替え
後の遊技盤において、後述する電源スイッチ918およ
び初期化操作スイッチ919を利用した停電処理を実行
することができる。
【0083】次に遊技機の動作について説明する。図9
は、主基板31におけるCPU56が実行するメイン処
理を示すフローチャートである。遊技機に対する電源が
投入されると、メイン処理において、CPU56は、ま
ず、停電からの復旧時であったか否か確認する(ステッ
プS1)。停電からの復旧時であったか否かは、例え
ば、電源断時にバックアップRAM領域に設定される電
源断フラグによって確認される。
【0084】すなわち、RAM領域が電源バックアップ
されている状態で遊技機に電源が再投入されるとRAM
には電源断時の状態が保存されているので電源断フラグ
も正確に保存されている。RAM領域が電源バックアッ
プされていない状態で遊技機に電源が投入されると、R
AMの内容は不定になっているので、電源断フラグの値
は正しくない。従って、電源断フラグのセット状態に応
じて停電からの復旧時であったか否か確認することがで
きる。なお、仮に、電源バックアップされていない状態
で遊技機に電源が投入されたときに電源断フラグがセッ
ト状態になってしまったとしても、後述するパリティ診
断によって、停電からの復旧時であったと誤って判断さ
れてしまうことは防止される。
【0085】停電からの復旧時であった場合には、CP
U56は、後述する停電復旧処理を実行する(ステップ
S4)。停電からの復旧時でない場合には、CPU56
は、通常の初期化処理を実行する(ステップS1,S
2)。その後、メイン処理では、タイマ割込フラグの監
視(ステップS6)の確認が行われるループ処理に移行
する。なお、ループ内では、表示用乱数更新処理(ステ
ップS5)も実行される。
【0086】通常の初期化処理では、図10に示すよう
に、レジスタおよびRAMのクリア処理(ステップS2
a)と、必要な初期値設定処理(ステップS2b)が行
われた後に、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかるよ
うにCPU56に設けられているタイマレジスタの初期
設定(タイムアウトが2msであることと繰り返しタイ
マが動作する設定)が行われる(ステップS2c)。す
なわち、ステップS2cで、タイマ割込を能動化する処
理と、タイマ割込インタバルを設定する処理とが実行さ
れる。
【0087】従って、この実施の形態では、CPU56
の内部タイマが繰り返しタイマ割込を発生するように設
定される。この実施の形態では、繰り返し周期は2ms
に設定される。そして、図11に示すように、タイマ割
込が発生すると、CPU56は、タイマ割込フラグをセ
ットする(ステップS11)。
【0088】CPU56は、ステップS6において、タ
イマ割込フラグがセットされたことを検出すると、タイ
マ割込フラグをリセットするとともに(ステップS
7)、遊技制御処理を実行する(ステップS9)。以上
の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は
2ms毎に起動されることになる。なお、この実施の形
態では、タイマ割込処理ではフラグセットのみがなさ
れ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるが、
タイマ割込処理で遊技制御処理を実行してもよい。
【0089】図12は、遊技制御処理を示すフローチャ
ートである。遊技制御処理において、CPU56は、ま
ず、表示制御基板80に送出される表示制御コマンドを
RAM55の所定の領域に設定する処理を行った後に
(表示制御データ設定処理:ステップS21)、表示制
御コマンドを出力する処理を行う(表示制御データ出力
処理:ステップS22)。
【0090】次いで、各種出力データの格納領域の内容
を各出力ポートに出力する処理を行う(データ出力処
理:ステップS23)。また、ホール管理用コンピュー
タに出力される大当り情報、始動情報、確率変動情報な
どの出力データを格納領域に設定する出力データ設定処
理を行う(ステップS24)。さらに、パチンコ遊技機
1の内部に備えられている自己診断機能によって種々の
異常診断処理が行われ、その結果に応じて必要ならば警
報が発せられる(エラー処理:ステップS25)。
【0091】次に、遊技制御に用いられる大当り判定用
の乱数等の各判定用乱数を示す各カウンタを更新する処
理を行う(ステップS26)。
【0092】さらに、CPU56は、特別図柄プロセス
処理を行う(ステップS27)。特別図柄プロセス制御
では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序
で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当
する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄
プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更
新される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステッ
プS28)。普通図柄プロセス処理では、7セグメント
LEDによる可変表示器10を所定の順序で制御するた
めの普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選
び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラ
グの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0093】さらに、CPU56は、スイッチ回路58
を介して、ゲートセンサ12、始動口センサ17、カウ
ントセンサ23および入賞口スイッチ19a,24aの
状態を入力し、各入賞口や入賞装置に対する入賞があっ
たか否か判定する(スイッチ処理:ステップS29)。
CPU56は、さらに、停止図柄の種類を決定する乱数
等の表示用乱数を更新する処理を行う(ステップS3
0)。
【0094】また、CPU56は、賞球制御基板37と
の間の信号処理を行う(ステップS31)。すなわち、
所定の条件が成立すると賞球制御基板37に賞球制御コ
マンドを出力する。賞球制御基板37に搭載されている
賞球制御用CPUは、賞球制御コマンドに応じて玉払出
装置97を駆動する。
【0095】以上のように、メイン処理には遊技制御処
理に移行すべきか否かを判定する処理が含まれ、CPU
56の内部タイマが定期的に発生するタイマ割込にもと
づくタイマ割込処理で遊技制御処理に移行すべきか否か
を判定するためのフラグがセットされるので、遊技制御
処理の全てが確実に実行される。つまり、遊技制御処理
の全てが実行されるまでは、次回の遊技制御処理に移行
すべきか否かの判定が行われないので、遊技制御処理中
の全ての各処理が実行完了することは保証されている。
【0096】従来の一般的な遊技制御処理は、定期的に
発生する外部割込によって、強制的に最初の状態に戻さ
れていた。図12に示された例に則して説明すると、例
えば、ステップS31の処理中であっても、強制的にス
テップS21の処理に戻されていた。つまり、遊技制御
処理中の全ての各処理が実行完了する前に、次回の遊技
制御処理が開始されてしまう可能性があった。
【0097】なお、ここでは、主基板31のCPU56
が実行する遊技制御処理は、CPU56の内部タイマが
定期的に発生するタイマ割込にもとづくタイマ割込処理
でセットされるフラグに応じて実行されたが、定期的に
(例えば2ms毎)信号を発生するハードウェア回路を
設け、その回路からの信号をCPU56の外部割込端子
に導入し、割込信号によって遊技制御処理に移行すべき
か否かを判定するためのフラグをセットするようにして
もよい。そのように構成した場合にも、遊技制御処理の
全てが実行されるまでは、フラグの判定が行われないの
で、遊技制御処理中の全ての各処理が実行完了すること
が保証される。
【0098】図13は、電源基板910の第1の電源監
視回路からの電圧低下信号にもとづく割込に応じて実行
される停電発生割込処理の一例を示すフローチャートで
ある。停電発生割込処理において、CPU56は、ま
ず、割込禁止に設定する(ステップS41)。停電割込
発生処理ではRAM内容の保存を確実にするためにチェ
ックサムの生成処理を行う。その処理中に他の割込処理
が行われたのではチェックサムの生成処理が完了しない
うちにCPUが動作し得ない電圧にまで低下してしまう
ことがことも考えられるので、まず、他の割込が生じな
いような設定がなされる。
【0099】次いで、CPU56は、全ての出力ポート
をオフ状態にする(ステップS42)。そして、必要な
らば各レジスタの内容をバックアップRAM領域に格納
する(ステップS43)。また、電源断フラグをセット
する(ステップS44)。さらに、バックアップRAM
領域のバックアップチェックデータ領域に適当な初期値
を設定し(ステップS45)、初期値およびバックアッ
プRAM領域のデータについて順次排他的論理和をとっ
て(ステップS46)、最終的な演算値をバックアップ
パリティデータ領域に設定する(ステップS47)。そ
の後、RAMアクセス禁止状態にする(ステップS4
8)。電源電圧が低下していくときには、各種信号線の
レベルが不安定になってRAM内容が化ける可能性があ
るが、このようにRAMアクセス禁止状態にしておけ
ば、バックアップRAM内のデータが化けることはな
い。
【0100】次いで、CPU56は、ホールト命令(H
ALT命令)を発行する(ステップS49)。すなわ
ち、CPU自身を、リセット解除または割込発生以外で
は動作しない状態にする。ただし、ステップS41で割
込禁止に設定されているので、割込は発生しない。従っ
て、図5に示された電源監視用IC904からのリセッ
ト信号によって外部から動作禁止状態にされる前に、内
部的に動作停止状態になる。よって、電源断時に確実に
CPU56は動作停止する。その結果、上述したRAM
アクセス禁止の制御および動作停止制御によって、電源
電圧が低下していくことに伴って生ずる可能性がある異
常動作に起因するRAMの内容破壊等を確実に防止する
ことができる。
【0101】なお、この実施の形態では、停電発生割込
処理は、最終部でホールト命令を発行するように構成さ
れるが、プログラムをループ状態にしてもよい。
【0102】また、RAMアクセス禁止にする前にセッ
トされる電源断フラグは、上述したように、電源投入時
において停電からの復旧か否かを判断する際に使用され
る。また、ステップS41からS49の処理は、第2の
電源監視手段が電圧低下信号を発生する前に完了する。
換言すれば、第2の電源監視手段が電圧低下信号を発生
する前に完了するように、第1の電圧監視手段および第
2の電圧監視手段の検出電圧の設定が行われている。
【0103】図14は、停電復旧処理(ステップS4)
の一例を示すフローチャートである。停電復旧処理にお
いて、CPU56は、まず、バックアップRAM領域の
データチェック(この例ではパリティチェック)を行う
(ステップS51)。不測の電源断が生じた後に復旧し
た場合には、バックアップRAM領域のデータは保存さ
れていたはずであるから、チェック結果は正常になる。
チェック結果が正常でない場合には、内部状態を電源断
時の状態に戻すことができないので、停電復旧時でない
電源投入時に実行される初期化処理(ステップS2)と
同様の初期化処理を実行する(ステップS52,S5
4)。
【0104】チェック結果が正常であれば、CPU56
は、内部状態を電源断時の状態に戻すための遊技状態復
旧処理を行うとともに(ステップS53)、電源断フラ
グをクリアする(ステップS55)。
【0105】なお、ここでは、ステップS1で停電から
の復旧か否かを確認し、停電からの復旧時であればパリ
ティチェックを行ったが、最初に、パリティチェックを
実行し、チェック結果が正常でなければ停電からの復旧
ではないと判断してステップS2の初期化処理を実行
し、チェック結果が正常であれば遊技状態復帰処理を行
ってもよい。すなわち、パリティチェックの結果をもっ
て停電からの復旧であるか否かを判断してもよい。
【0106】図15は、バックアップパリティデータ作
成方法を説明するための説明図である。ただし、図15
に示す例では、簡単のために、バックアップデータRA
M領域のデータのサイズを3バイトとする。電源電圧低
下にもとづく停電発生処理において、図15(A)に示
すように、バックアップチェックデータ領域に、初期デ
ータ(この例では00H)が設定される。次に、「00
H」と「F0H」の排他的論理和がとられ、その結果と
「16H」の排他的論理和がとられる。さらに、その結
果と「DFH」の排他的論理和がとられる。そして、そ
の結果(この例では「39H」)がバックアップパリテ
ィデータ領域に設定される。
【0107】電源が再投入されたときには、停電復旧処
理においてパリティ診断が行われるが、図15(B)は
パリティ診断の例を示す説明図である。バックアップ領
域の全データがそのまま保存されていれば、電源再投入
時に、図15(A)に示すようなデータがバックアップ
領域に設定されている。
【0108】ステップS51の処理において、CPU5
6は、バックアップRAM領域のバックアップパリティ
データ領域に設定されていたデータ(この例では「39
H」)を初期データとして、バックアップデータ領域の
各データについて順次排他的論理和をとる処理を行う。
バックアップ領域の全データがそのまま保存されていれ
ば、最終的な演算結果は、「00H」、すなわちバック
アップチェックデータ領域に設定されているデータと一
致する。バックアップRAM領域内のデータにビット誤
りが生じていた場合には、最終的な演算結果は「00
H」にならない。
【0109】よって、CPU56は、最終的な演算結果
とバックアップチェックデータ領域に設定されているデ
ータとを比較して、一致すればパリティ診断正常とす
る。一致しなければ、パリティ診断異常とする。
【0110】以上のように、この実施の形態では、遊技
制御手段には、遊技機の電源が断しても、所定期間電源
バックアップされる記憶手段(この例ではバックアップ
RAM)が設けられ、電源投入時に、CPU56(具体
的にはCPU56が実行するプログラム)は、記憶手段
がバックアップ状態にあればバックアップデータにもと
づいて遊技状態を回復させる遊技状態復旧処理(ステッ
プS53)を行うように構成される。
【0111】なお、この実施の形態では、電源断時に電
源断フラグがセットされ、電源投入時に電源断フラグが
セットされていれば、バックアップRAMに記憶されて
いる制御データにもとづいて遊技状態が復旧されるので
あるが、電源断時にプログラムカウンタの値をバックア
ップRAMに保存し、電源投入時に電源断フラグがセッ
トされていれば、保存されているプログラムカウンタの
値を戻して、電源断時に実行されていたプログラム部分
から制御を再開するようにしてもよい。
【0112】また、制御データ(遊技の進行に応じて変
動する制御データ)の例として、特別図柄の変動および
大当り遊技に関連する特別図柄プロセスフラグ(始動入
賞待ち、特別図柄変動中、大当り中、大入賞口開放中等
の状態を示すフラグ)、停電発生時に送出中であった表
示制御コマンド、停電発生時までに経過した特別図柄の
変動期間、客待ち表示時間、大入賞口開放経過時間等の
タイマ値、確変か否かの状態、保留記憶数、エラーか否
かの状態を示すデータがある。
【0113】普通図柄の変動に関連する制御データとし
て、普通図柄プロセスフラグ、可変入賞球装置の開放経
過時間、保留記憶数等を示すデータがある。また、各種
ランプ・LEDの表示状態を示すデータがある。例え
ば、特別図柄変動に関する始動入賞記憶表示、普通図柄
変動に関する始動入賞記憶表示、遊技演出のための各種
ランプ・LEDの表示状態、賞球ランプ・玉切れランプ
の表示状態を示すデータがある。さらには、音発生状態
を示すデータもある。
【0114】また、後述する賞球制御手段では、遊技の
進行に応じて変動する制御データとして、賞球数や玉貸
し数を示すデータがある。
【0115】この実施の形態では、図8に示されたよう
に電源基板910に第1の電源監視手段が搭載され、図
5に示されたように主基板31に第2の電源監視手段が
搭載されている。そして、電源電圧が低下していくとき
に、第2の電源監視手段(この例では電源監視用IC9
04)が電圧低下信号を発生する時期は、第1の電源監
視手段(この例では電源監視用IC902)が電圧低下
信号を発生する時期よりも遅くなるように設定されてい
る。さらに、第2の電源監視手段からの電圧低下信号
は、CPU56のリセット端子に入力されている。
【0116】すると、CPU56は、第1の電源監視手
段(電源監視用IC902)からの電圧低下信号にもと
づいて停電発生処理(電源断時処理)を実行した後にホ
ールト状態に入るのであるが、ホールト状態において、
リセット状態に入ることになる。すなわち、CPU56
の動作が完全に停止する。ホールト状態では+5V電源
電圧値が徐々に低下するので入出力状態が不定になる
が、CPU56はリセット状態になるので、不定データ
にもとづいて異常動作してしまうことは防止される。
【0117】このように、この実施の形態では、CPU
56が、第1の電源監視手段からの検出出力の入力に応
じてホールト状態に入るとともに、第2の電源監視手段
からの検出出力の入力に応じてシステムリセットされる
ように構成したので、電源断時に確実なデータ保存を行
うことができ、遊技者に不利益がもたらされることを防
止することができる。
【0118】なお、この実施の形態では、電源監視用I
C902,904は、同一の電源電圧を監視している
が、異なる電源電圧を監視してもよい。例えば、電源基
板910の第1の電源監視回路が+30V電源電圧を監
視し、主基板31の第2の電源監視回路が+5V電源電
圧を監視してもよい。そして、第2の電源監視回路がロ
ーレベルの電圧低下信号を発生するタイミングは第1の
電源監視回路が電圧低下信号を発生するタイミングに対
して遅くなるように、主基板31の電源監視用IC90
4のしきい値レベル(電圧低下信号を発生する電圧レベ
ル)が設定される。例えば、しきい値は4.25Vであ
る。4.25Vは、通常時の電圧より低いが、CPU5
6が暫くの間動作しうる程度の電圧である。
【0119】また、上記の実施の形態では、CPU56
は、マスク可能外部割込端子(IRQ端子)を介して電
源基板からの第1の電圧低下信号(第1の電源監視手段
からの電圧低下信号)を検知したが、第1の電圧低下信
号をマスク不能割込割込端子(NMI端子)に導入して
もよい。その場合には、NMI処理で電源断時処理が実
行される。また、入力ポート570を介して電源基板か
らの第1の電圧低下信号を検知してもよい。その場合に
は、メイン処理において入力ポートの監視が行われる。
【0120】また、IRQ端子を介して電源基板からの
第1の電圧低下信号を検知する場合に、メイン処理のス
テップS10の遊技制御処理の開始時にIRQ割込マス
クをセットし、遊技制御処理の終了時にIRQ割込マス
クを解除するようにしてもよい。そのようにすれば、遊
技制御処理の開始前および終了後に割込がかかることに
なって、遊技制御処理が中途で中断されることはない。
従って、賞球制御コマンドを賞球制御基板37に送出し
ているときなどにコマンド送出が中断されてしまうよう
なことはない。よって、停電が発生するようなときで
も、賞球制御コマンド等は確実に送出完了する。
【0121】次に、可変表示部9の表示制御について説
明する。図16は、8ビットのデータによる表示制御コ
マンドデータの構成例を示す説明図である。図16に示
すように、例えば、8ビットのうちの上位4ビットで制
御の種類を指示し、下位4ビットで具体的制御内容を指
示する。例えば、この例では、上位4ビットが[0,
0,0,1]であれば、下位4ビットの数値で変動種類
等が指示される。また、上位4ビットが[1,0,0,
0],[1,0,0,1]または[1,0,1,0]で
あれば、下位4ビットの数値で可変表示部9に可変表示
される左図柄、中図柄または右図柄の停止図柄が指示さ
れる。
【0122】また、上位4ビットが[1,1,0,1]
であればデモ画面表示コマンドであることを示す。上位
4ビットが[1,1,1,0]であればエラー表示コマ
ンドであることを示す。上位4ビットが[1,1,1,
1]であれば全図柄停止コマンド(確定コマンド)であ
ることを示す。なお、それらのコマンドにおいて下位4
ビットは例えば0に設定される。
【0123】この実施の形態では、主基板31のCPU
56は、図柄の変動開始時に、変動種類を示すコマンド
と左右中停止図柄を示すコマンドとを表示制御基板80
に送出する。表示制御基板80の表示制御用CPU10
1は、変動種類を示すコマンドによって図柄の変動時間
を特定できる。なお、特定された変動時間に対応した複
数種類の変動態様が用意されている場合には、表示制御
用CPU101が、いずれの変動態様を用いるのかを決
定する。このように、図柄変動制御に関して、主基板3
1のCPU56は、変動開始時に変動時間を特定可能な
情報と確定図柄を特定可能な情報とを送出するだけであ
り、具体的な図柄変動制御は表示制御用CPU101の
制御によって実現される。また、主基板31のCPU5
6は、変動時間が経過したら、表示制御基板80に対し
て確定コマンドを送出する。
【0124】図17は、主基板31から表示制御基板8
0に送出される表示制御コマンドの構成例を示す説明図
である。図17に示すように、表示制御コマンドは、8
ビットのデータと、1ビットのストローブ信号(INT
信号)とから構成されている。
【0125】図18はCPU56が実行する特別図柄プ
ロセス処理のプログラムの一例を示すフローチャートで
ある。図18に示す特別図柄プロセス処理は、図12に
示された遊技制御処理におけるステップS27の具体的
な処理である。CPU56は、特別図柄プロセス処理を
行う際に、特別図柄プロセスフラグの値に応じて、図1
8に示すステップS300〜S309のうちのいずれか
の処理を行う。各処理において、以下のような処理が実
行される。
【0126】特別図柄変動待ち処理(ステップS30
0):始動入賞口14(この実施の形態では可変入賞球
装置15の入賞口)に打球入賞して始動口センサ17が
オンするのを待つ。始動口センサ17がオンすると、始
動入賞記憶数が満タンでなければ、始動入賞記憶数が+
1される。そして、大当り判定用乱数を抽出する。
【0127】特別図柄判定処理(ステップS301):
特別図柄の可変表示が開始できる状態になると、始動入
賞記憶数を確認する。始動入賞記憶数が0でなければ、
抽出されている大当り判定用乱数の値に応じて大当りと
するかはずれとするか決定する。 停止図柄設定処理(ステップS302):左右中図柄の
停止図柄を決定する。
【0128】リーチ動作設定処理(ステップS30
3):リーチ判定用乱数の値に応じてリーチ動作するか
否か決定するとともに、リーチ動作用乱数の値に応じて
リーチ動作の変動時間を決定する。
【0129】全図柄変動開始処理(ステップS30
4):可変表示部9において全図柄が変動開始されるよ
うに制御する。このとき、表示制御基板80に対して、
左右中最終停止図柄と変動時間を特定可能な情報が送信
される。
【0130】全図柄停止待ち処理(ステップS30
5):所定時間が経過すると、可変表示部9において表
示される全図柄が停止されるように確定コマンドを送出
する。
【0131】大当り表示処理(ステップS306):停
止図柄が大当り図柄の組み合わせである場合には、大当
り表示の表示制御コマンドデータが表示制御基板80に
送出されるように制御するとともに内部状態(プロセス
フラグ)をステップS307に移行するように更新す
る。そうでない場合には、内部状態をステップS309
に移行するように更新する。なお、大当り図柄の組み合
わせは、左右中図柄が揃った組み合わせである。また、
遊技制御基板80の表示制御用CPU101は表示制御
コマンドデータに従って、可変表示部9に大当り表示を
行う。大当り表示は遊技者に大当りの発生を報知するた
めになされるものである。
【0132】大入賞口開放開始処理(ステップS30
7):大入賞口を開放する制御を開始する。具体的に
は、カウンタやフラグを初期化するとともに、ソレノイ
ド21を駆動して大入賞口を開放する。
【0133】大入賞口開放中処理(ステップS30
8):大入賞口ラウンド表示の表示制御コマンドデータ
が表示制御基板80に送出する制御や大入賞口の閉成条
件の成立を確認する処理等を行う。大入賞口の閉成条件
が成立したら、大当り遊技状態の終了条件が成立してい
なければ内部状態をステップS307に移行するように
更新する。大当り遊技状態の終了条件が成立していれ
ば、内部状態をステップS309に移行するように更新
する。
【0134】大当たり終了処理(ステップS309):
大当たり遊技状態が終了したことを遊技者に報知するた
めの表示を行う。その表示が終了したら、内部フラグ等
を初期状態に戻し、内部状態をステップS300に移行
するように更新する。
【0135】上記の各ステップの処理に応じて、遊技制
御プログラム中の表示制御コマンドを送出する処理を行
うモジュール(図12におけるステップS22)は、対
応する表示制御コマンドデータを出力ポートに出力する
とともにストローブ信号をオン状態にする。
【0136】図19(A)は、可変表示部9における図
柄変動に関する各制御コマンドの送出タイミング例を示
す説明図である。この実施の形態では、主基板31のC
PU56は、図柄変動を開始させるときに、表示制御基
板80に対して変動開始コマンドおよび左右中図柄の確
定図柄を示す図柄指定コマンドを送出する。
【0137】そして、図柄変動を確定させるときに、表
示制御基板80に対して変動停止コマンド(確定コマン
ド)を送出する。表示制御基板80に搭載されている表
示制御用CPU101は、変動開始コマンドで指定され
た変動態様に応じた表示制御を行う。なお、変動開始コ
マンドには変動時間を示す情報が含まれている。
【0138】図19(B)は、可変表示部9の表示結果
が所定の大当り図柄であった場合に実行される大当り遊
技に関する各制御コマンドの送出タイミング例を示す説
明図である。この実施の形態では、主基板31のCPU
56は、大当り遊技開始時に、表示制御基板80に対し
て大当り開始コマンドを送出する。また、所定時間経過
後に、1ラウンド(1R)指定コマンドを送出する。表
示制御用CPU101は、大当り開始コマンドを受信す
ると、大当り開始時の表示制御を行う。また、1ラウン
ド指定コマンドを受信すると、1ラウンド目の表示を行
う。
【0139】その後、主基板31のCPU56は、表示
制御基板80に対して各ラウンドを示すコマンド等を順
次送出する。表示制御基板80のCPUは、それらのコ
マンドに応じて対応する表示制御を行う。
【0140】また、大当り遊技終了時に、主基板31の
CPU56は、表示制御基板80に対して大当り終了コ
マンドを送出する。表示制御用CPU101は、大当り
終了コマンドを受信すると、所定時間後に制御状態を遊
技待ちの状態にする。
【0141】図20は、図12に示された遊技制御処理
における表示制御データ出力処理(ステップS22)を
示すフローチャートである。表示制御データ出力処理に
おいて、CPU56は、ポートA出力要求がセットされ
ているか否か判定する(ステップS581)。なお、ポ
ートA出力要求は、表示制御データ設定処理(ステップ
S21)において、特別図柄プロセス処理等からのコマ
ンド出力要求に応じセットされる。
【0142】ポートA出力要求がセットされている場合
には、ポートA出力要求をリセットし(ステップS58
2)、ポートA格納領域の内容を出力ポート(出力ポー
トA)571に出力する(ステップS583)。また、
ポートA出力カウンタを+1するとともに(ステップS
584)、出力ポート(ポートB)572のビット7を
0にする(ステップS585)。
【0143】ポートA出力要求がセットされていない場
合には、ポートA出力カウンタの値が0であるか否か判
定する(ステップS586)。ポートA出力カウンタの
値が0でない場合には、ポートA出力カウンタの値が2
であるか否か確認する(ステップS587)。ポートA
出力カウンタの値が2ではない、すなわち1である場合
には、ポートA出力カウンタの値を1増やす(ステップ
S588)。
【0144】ポートA出力カウンタの値が2である場合
には、ポートA出力カウンタの値をクリアするとともに
(ステップS589)、出力ポート(出力ポートB)5
72のビット7を1にする(ステップS590)。
【0145】出力ポートBのビット7は、表示制御基板
80に与えられるストローブ信号(INT信号)を出力
するポートである。また、出力ポートAのビット0〜7
は、表示制御コマンドデータを出力するポートである。
そして、この実施の形態では、図20に示された表示制
御データ出力処理は2msに1回実行される。従って、
図20に示されたデータ出力処理によって、図21に示
すように、表示制御コマンドデータが出力されるとき
に、4ms間INT信号がローレベル(オン状態)にな
る。
【0146】なお、INT信号のオン期間の4msは一
例であり、オン期間はそれよりも短くてもよく長くても
よい。また、ここでは、1バイトの表示制御コマンドを
例示したが、表示制御コマンドの長さも1バイトに限ら
れず、1バイトよりも長い表示制御コマンドを用いても
よい。
【0147】次に、遊技状態復旧処理について説明す
る。図22は、図14に示された停電復旧処理で行われ
る遊技状態復旧処理の一例を示すフローチャートであ
る。この例では、CPU56は、レジスタ内容を復元す
る必要があれば、バックアップRAMに保存されていた
値をレジスタに復元する(ステップS61)。そして、
バックアップRAMに保存されていたデータにもとづい
て停電時の遊技状態を確認する。例えば、特別図柄プロ
セス処理の進行状況に対応した特別図柄プロセスフラグ
の値によって遊技状態を確認することができる。
【0148】遊技状態が図柄変動中であった場合には
(ステップS62)、左右中の停止図柄を示す表示制御
コマンドおよび特殊表示コマンドの一例であるエラー表
示制御コマンドを表示制御基板80に送出する制御を行
う(ステップS63,S64)。遊技状態が図柄変動中
でなかった場合には、停電発生前の最後に送出された左
右中の停止図柄を示す表示制御コマンドと確定コマンド
とを表示制御基板80に送出する制御を行う(ステップ
S65,S66)。停電発生前の最後に送出された左右
中の停止図柄に関する情報は、主基板31のバックアッ
プRAMに保存されている。
【0149】図23は、停電が発生した後に復旧した場
合の制御状態の一例を示す説明図である。図23におい
て、可変表示の状態は表示制御基板80の表示制御用C
PU101によって実現される。
【0150】図23(A)は、図柄変動中に停電が生じ
た後に復旧した場合の例を示す。この場合には、電源復
旧時に、主基板31から左右中の停止図柄を示す表示制
御コマンドとエラー表示コマンドとが送出される(図2
2におけるステップS63,S64)。表示制御用CP
U101は、エラー表示コマンドを受信すると、可変表
示部9に特殊表示としてエラー表示を行う。また、主基
板31における遊技制御手段は停電復旧時に図柄変動中
の遊技状態、具体的には特別図柄プロセス処理における
全図柄停止待ち処理(図18におけるステップS30
6)の状態に戻るので、変動期間が終了したら確定コマ
ンドを表示制御基板80に送出する。
【0151】表示制御用CPU101は、確定コマンド
を受信すると、エラー表示を行っている状態で左右中の
停止図柄を表示する。そして、次の表示制御コマンドを
受信したら、エラー表示を止める。次の表示制御コマン
ドとは、例えば、大当りとすることに決定されている場
合には大当り開始コマンドであり、大当りとしないこと
に決定されている場合には、次の図柄変動開始時に主基
板31から送出される変動開始を示すコマンド(変動時
間を特定可能なコマンド)である。また、所定期間継続
して始動入賞口14への入賞が発生しなかった場合等に
遊技制御手段がデモ画面コマンドを送出するような場合
には、デモ画面コマンドを受信したらエラー表示を止め
るようにしてもよい。
【0152】なお、主基板31において、変動開始時に
使用した各種パラメータはバックアップRAMに保存さ
れている。従って、電源復旧後の変動における表示結果
(確定図柄)等は、停電によって中断した変動において
なされるはずであった表示結果等と同じである。従っ
て、遊技者に不利益が与えられるということはない。
【0153】図23(B)は、大当り遊技中に停電が生
じた後に復旧した場合の例を示す。この場合には、電源
復旧時に、主基板31から左右中の停止図柄を示す表示
制御コマンドと確定コマンドとが送出される(図22に
おけるステップS65,S66)。
【0154】この場合には、遊技制御手段は停電復旧時
に大当り遊技中の遊技状態、具体的には特別図柄プロセ
ス処理における大入賞口開放中処理または大入賞口開放
開始処理(図18におけるステップS308またはS3
07)の状態に戻るので、適宜ラウンド回数等を示す大
当り遊技に関わる表示制御コマンドを表示制御基板80
に送出する。表示制御用CPU101は、大当り遊技に
関わるコマンドに応じて、制御状態を大当り遊技中の状
態に戻すことができる。
【0155】なお、主基板31において、大当り遊技中
の各種パラメータ(大入賞口開放回数、大入賞口入賞球
数等)はバックアップRAMに保存されている。従っ
て、遊技者にとっての遊技状態も停電前の状態に戻るの
で、遊技者に不利益が与えられるということはない。
【0156】図23(C)は、遊技待ちの状態に停電が
生じた後に復旧した場合の例を示す。この場合には、電
源復旧時に、主基板31から左右中の停止図柄を示す表
示制御コマンドと確定コマンドとが送出される(図22
におけるステップS65,S66)。表示制御用CPU
101は、左右中の停止図柄を示す表示制御コマンドに
もとづいて、停電発生直前に表示されていた左右中図柄
を可変表示部9に表示することができる。すなわち、表
示状態を停電発生前の状態に戻すことができる。
【0157】次に、表示制御用CPU101の動作を説
明する。図24は、表示制御基板80における表示制御
用CPU101の動作を示すフローチャートである。表
示制御用CPU101は、出力ポートやワークエリアの
初期化およびタイマセット等のイニシャル処理を行った
後に(ステップS101)、ループ状態に入る。イニシ
ャル処理において、500μsおよび2ms毎にタイマ
割込が発生するようなタイマ設定がなされている。よっ
て、ループ状態では、500μsのタイマ割込がかかる
と500μsタイマ割込処理が行われ(ステップS10
2)、2msのタイマ割込がかかると2msタイマ割込
処理が行われる(ステップS103)。なお、500μ
sタイマ割込処理では表示制御コマンド受信処理が行わ
れ、2msタイマ割込処理では表示制御処理が実行され
る。
【0158】図25は、2msのタイマ割込処理を示す
フローチャートである。2msのタイマ割込がかかる
と、表示制御用CPU101は、次の2ms割込がかか
るようにタイマを起動する等のイニシャル処理を行った
後に(ステップS111)、表示制御プロセス処理(ス
テップS112)を実行する。
【0159】図26は、500μsタイマ割込処理で実
行される表示制御コマンド読込処理を示すフローチャー
トである。表示制御コマンド読込処理において、表示制
御用CPU101は、ストローブ信号(INT信号)に
割り当てられている入力ポートのビット7を読み込む。
そして、ビット7がオン(ローレベル)しているか否か
確認する(ステップS501)。オンしていれば、表示
制御コマンドデータの入力に割り当てられている入力ポ
ートから表示制御コマンドデータを読み取る(ステップ
S502)。なお、上述したように、INT信号は、主
基板31のCPU56が新たな表示制御コマンドデータ
を出力したときにローレベルとされる。
【0160】INT信号がオフしている場合には、表示
通信カウンタをクリアする(ステップS506)。表示
通信カウンタは、INT信号がオンしているときの表示
制御コマンドデータ受信回数をカウントするために用い
られる。
【0161】INT信号がオンしている場合には、受信
した表示制御コマンドデータが直前に(500μs前)
受信したコマンドデータと同じか否か確認する(ステッ
プS503)。同じでない場合には、表示通信カウンタ
をクリアする(ステップS506)。同じであった場合
には、表示通信カウンタが所定の最大値(MAX)に達
しているか否か確認する(ステップS504)。
【0162】最大値に達していない場合には、表示通信
カウンタの値を+1する(ステップS505)。ここ
で、最大値とは、表示制御コマンドデータを確実に受信
したと判定する値(この例では3)よりも大きい値であ
り、例えば、4ms間での受信回数をカウントする等の
目的で用いられる。
【0163】次いで、表示制御用CPU101は、表示
通信カウンタ後が「3」になったか否か確認する(ステ
ップS507)。「3」になっている場合には、受信し
たデータを受信コマンド格納エリアに格納する(ステッ
プS509)。そして、受信したデータをワークエリア
に格納する(ステップS510)。なお、ワークエリア
に格納されたデータは、次の割込処理において、ステッ
プS503において用いられる。
【0164】以上のように、この実施の形態では、表示
制御用CPU101は、例えば3回連続して同一の表示
制御コマンドデータを受信すると、確かに表示制御コマ
ンドを受信したとして、通信終了フラグをセットする。
そして、通信終了フラグがセットされると、受信コマン
ド格納エリアに格納された表示制御コマンドにもとづい
て図柄の変動および背景・キャラクタの表示切替等の処
理が行われる。
【0165】図27は、図25に示されたタイマ割込処
理における表示制御プロセス処理(ステップS112)
を示すフローチャートである。表示制御プロセス処理で
は、表示制御プロセスフラグの値に応じてステップS7
20〜S870のうちのいずれかの処理が行われる。各
処理において、以下のような処理が実行される。
【0166】表示制御コマンド受信待ち処理(ステップ
S720):通信終了フラグのオンに応じて受信コマン
ドが設定されているワークエリアの内容を読み出して、
変動時間を特定可能な表示制御コマンド等を受信したか
否か確認する。
【0167】リーチ動作設定処理(ステップS75
0):受信した変動時間を特定可能な表示制御コマンド
(例えばリーチ種類を指定するコマンド)に対応した複
数の変動態様のうちのいずれのパターンを使用するのか
を決定する。
【0168】全図柄変動開始処理(ステップS78
0):左右中図柄の変動が開始されるように制御する。
【0169】図柄変動中処理(ステップS810):変
動パターンを構成する各変動状態(変動速度や背景、キ
ャラクタ)の切替タイミングを制御するとともに、主基
板31から確定コマンドが送出されたか否かを監視す
る。また、左右図柄の停止制御を行う。
【0170】全図柄停止待ち設定処理(ステップS84
0):変動時間の終了時に、全図柄停止を指示する表示
制御コマンドを受信していたら、図柄の変動を停止し最
終停止図柄(確定図柄)を表示する制御を行う。
【0171】大当り中処理(ステップS870):変動
時間の終了後、大当り報知表示、大当たり遊技中のラウ
ンド表示、確変大当り表示または通常大当り表示の制御
を行う。
【0172】図28は、表示制御コマンド受信待ち処理
(ステップS720)の一例を示すフローチャートであ
る。表示制御コマンド受信待ち処理において、表示制御
用CPU101は、変動時間を特定可能な表示制御コマ
ンドを受信したか否か確認する(ステップS751)。
受信していれば、可変表示部9のエラー表示を消去する
とともに(ステップS752)、表示制御プロセスフラ
グの値をリーチ動作選択処理に対応した値に設定する
(ステップS753)。よって、以後、リーチ動作選択
処理が実行される。
【0173】また、表示制御用CPU101は、左右中
の停止図柄を示す表示制御コマンドを受信した場合には
(ステップS754)、左右中の停止図柄を示す情報を
記憶する(ステップS755)。エラー表示コマンドを
受信した場合には(ステップS756)、可変表示部9
にエラー表示を行う(ステップS757)。また、確定
コマンドを受信した場合には(ステップS758)、記
憶されている停止図柄を可変表示部9に表示する(ステ
ップS759)。
【0174】大当り遊技中に送出されるコマンドを受信
した場合には(ステップS760)、可変表示部9のエ
ラー表示を消去するとともに(ステップS761)、表
示制御プロセスフラグの値を大当り中処理に対応した値
に設定する(ステップS762)。よって、以後、大当
り中処が実行される。大当り遊技中に送出されるコマン
ドとは、例えば、ラウンド回数を示すコマンドや大入賞
口入賞個数を示すコマンドである。
【0175】また、デモ画面コマンドを受信した場合に
も(ステップS763)、表示制御用CPU101は、
エラー表示を消去する(ステップS764)。なお、表
示制御用CPU101は、デモ画面コマンドを受信した
場合には、エラー表示を消去するとともに、可変表示部
9にデモ画面を表示する。
【0176】表示制御用CPU101は、通常の電源投
入時にも停電からの復旧時にも同じ処理を行うので、停
電からの復旧時に、表示制御プロセスフラグは初期化さ
れ、表示制御プロセス処理は表示制御コマンド受信待ち
の状態となる。図23(A)に示されたように、図柄変
動中に停電が発生し停電から復旧した場合には、主基板
31からエラー表示コマンドおよび左右中の停止図柄を
示す表示制御コマンドが送出される。そして、変動時間
が経過すると、確定コマンドが送出される。
【0177】表示制御基板80において、表示制御用C
PU101は、図28に示されたステップS754で左
右中の停止図柄を示す表示制御コマンドを受信したこと
を確認すると停止図柄を示す情報を記憶し、ステップS
756でエラー表示コマンドを受信したことを確認する
とエラー表示を行う。そして、ステップS758で確定
コマンドを受信したことを確認すると記憶されている停
止図柄を表示する。ここでは、エラー表示の消去は行わ
れない。エラー表示は、変動時間を特定可能な表示制御
コマンド、大当り遊技中のコマンド等を受信したときに
消去される(ステップS752,S761)。
【0178】従って、停電が発生し遊技状態が回復した
場合には、可変表示部9においてしばらくの間、エラー
表示が継続表示される。よって、遊技者等は、停電が発
生し遊技状態が回復したことを容易に認識することがで
きる。そして、停電発生前の変動開始時に主基板31か
ら受信した左右中図柄の停止図柄に関する情報は、停電
発生によって表示制御基板80において消去されている
が、停電からの復旧時にあらためて主基板31から左右
中図柄の停止図柄を示すコマンドが送出されるので、所
定のタイミングで、正規の左右中停止図柄を可変表示部
9に表示することができる。
【0179】大当り遊技中に停電が発生し停電から復旧
した場合には、図23(B)に示されたように、主基板
31から左右中の停止図柄を示す表示制御コマンドおよ
び確定コマンドが送出される。そして、主基板31にお
ける遊技制御手段では、遊技状態が停電発生時の状態に
回復するので、大当り遊技中の制御が再開され大当り遊
技に関わる表示制御コマンドが送出される。表示制御基
板80において、表示制御用CPU101は、大当り遊
技に関わる表示制御コマンドを受信すると、表示制御プ
ロセスフラグの値を大当り中処理の値にして、制御状態
を大当り中処理に戻す(ステップS762)。なお、停
電復旧時に左右中の停止図柄を示す表示制御コマンドが
送出されるので、大当り遊技終了時に、表示制御用CP
U101は、正規の左右中停止図柄を可変表示部9に表
示することができる。
【0180】そして、遊技待ち状態で停電が発生し停電
から復旧した場合には、図23(C)に示されたよう
に、主基板31から左右中の停止図柄を示す表示制御コ
マンドおよび確定コマンドが送出される。表示制御用C
PU101は、ステップS754で左右中の停止図柄を
示す表示制御コマンドを受信したことを確認すると停止
図柄を示す情報を記憶し、ステップS758で確定コマ
ンドを受信したことを確認すると停止図柄を可変表示部
9に表示する。このように、停電復旧時に左右中の停止
図柄を示す表示制御コマンドが送出されるので、表示制
御用CPU101は、正規の左右中停止図柄を可変表示
部9に表示することができる。
【0181】図29は、上述した制御による可変表示部
9の表示状態の一例を示す説明図である。図29(A)
に示すように図柄が変動していたときに停電が発生しそ
の後復旧すると、可変表示部9には、図29(B)に示
すように、エラー表示がなされる。そして、変動期間が
終了して主基板31から確定コマンドを受信すると、停
止図柄を表示する。その後、この例では、次回の変動開
始のための変動開始を示すコマンドを受信するとエラー
表示が消去される。
【0182】次に、賞球制御手段の停電発生時の動作に
ついて説明する。図30は、電源監視および電源バック
アップのための賞球制御用CPU371周りの一構成例
を示すブロック図である。図30に示すように、電源基
板910に搭載されている第1の電源監視回路(第1の
電源監視手段)からの電圧低下信号が、賞球制御用CP
U371の割込端子(IRQ端子)に入力されている。
従って、賞球制御用CPU371は、割込処理によって
電源断の発生を確認することができる。
【0183】賞球制御用CPU371等の駆動電源であ
る+5V電源から電力が供給されていない間、賞球制御
用CPU371の内蔵RAMの少なくとも一部は、電源
基板910から供給されるバックアップ電源がバックア
ップ端子に接続されることによってバックアップされ、
遊技機に対する電源が断しても内容は保存される。そし
て、+5V電源が復旧すると、初期リセット回路935
からリセット信号が発せられるので、賞球制御用CPU
371は、通常の動作状態に復帰する。そのとき、必要
なデータがバックアップされているので、停電等からの
復旧時には停電発生時の遊技状態に復帰することができ
る。
【0184】図30に示す構成では、賞球制御基板37
には、第2の電源監視回路933が搭載されている。こ
の例では、第2の電源監視回路933において、電源監
視用IC934が、電源基板910の第1の電源監視回
路が監視する電源電圧と等しい電圧である+30V電源
電圧を監視して電圧値が所定値以下になるとローレベル
の電圧低下信号を発生する。第2の電源監視回路933
が設けられている場合には、第2の電源監視回路933
の検出電圧(電圧低下信号を出力することになる電圧)
を、電源基板910に搭載されている第1の電源監視回
路の検出電圧よりも低くする。
【0185】第2の電源監視回路933からの電圧低下
信号は、初期リセット回路935からの初期リセット信
号と論理和をとられた後に、賞球制御用CPU371の
リセット端子に入力される。従って、賞球制御用CPU
371は、初期リセット回路935からの初期リセット
信号がローレベルを呈しているとき、または、第2の電
源監視回路933からの電圧低下信号がローレベルを呈
しているときに、リセット状態(非動作状態)になる。
【0186】また、賞球制御用CPU371のバックア
ップ電源端子とグラウンドとの間には、コンデンサ93
9が接続されている。この場合にも、バックアップ電源
によって遊技機の電源時にも賞球制御用CPU371に
内蔵されているRAMの内容が保存され、かつ、バック
アップ用電源の遮断が可能な遊技機では、コンデンサ9
39の容量が適切に選定される。例えば、バックアップ
用電源が遮断されたときに、数秒程度RAMの内容が保
持される容量を選定する。なお、コンデンサ939の容
量は、電源端子(VDD端子)に接続されているコンデン
サ938の容量よりも小さい。
【0187】この実施の形態では、賞球制御基板37に
おいても、フェライトビーズ936、シュミットトリガ
タイプの2つの反転回路937,939および反転回路
937,939の間に設置されたコンデンサ938から
なるノイズ対策用の回路が搭載されている。従って、フ
ェライトビーズ936、反転回路937,939および
コンデンサ938の組み合わせによって電源基板910
に搭載されている第1の電源監視回路からの検出信号に
対して十分なノイズ対策が講じられるとともに、反転回
路937,939およびコンデンサ938が信号の平滑
作用を果たすので、検出信号にレベル変動が生じても、
その影響がIRQ端子に伝わることは防止される。
【0188】図31は、主基板31から賞球制御基板3
7に送信される賞球制御コマンドのビット構成の一例を
示す説明図である。図31に示すように、1バイト中の
上位4ビットが制御指定部として使用され、下位4ビッ
トが賞球数を示す領域として用いられる。
【0189】図32に示すように、制御指定部におい
て、ビット7,6,5,4が「0,1,0,0」であれ
ば払出個数指定コマンドであることを示し、「0,1,
0,1」であれば払出指定コマンドであることを示す。
払出個数指定コマンドは、主基板31のCPU56が入
賞を検出すると直ちに賞球制御基板37に送出される。
【0190】ビット7,6,5,4が「1,0,0,
0」である球切れ指定コマンドは、補給玉がなくなった
ことが検出されたときに主基板31から送信される。ま
た、ビット7,6,5,4が「1,0,0,1」である
発射停止指定コマンドは、余剰玉受皿4が満タンになっ
て満タンスイッチ48がオンしたとき(満タン状態フラ
グがオンしたとき)に主基板31から送信される。
【0191】賞球制御コマンドは、主基板31から賞球
制御基板37に、1バイト(8ビット:賞球制御コマン
ドD7〜D0)のデータとして出力される。賞球制御コ
マンドD7〜D0は正論理で出力される。また、賞球制
御コマンドD7〜D0が出力されたときには、負論理の
賞球制御INT信号が出力される。
【0192】この実施の形態では、図33に示すよう
に、主基板31から賞球制御コマンドD7〜D0が出力
されるときに、賞球制御INT信号が5μs以上ローレ
ベルになる。賞球制御INT信号は、賞球制御基板37
において、賞球制御用CPU371の割込端子に接続さ
れている。よって、賞球制御用CPU371は、割り込
みがあると、賞球制御コマンドD7〜D0が主基板31
から送出されたことを認識でき、割込処理において賞球
制御コマンド受信処理を行う。
【0193】なお、図31に示されたコマンド構成は一
例であって、他の構成にしてもよい。例えば、1バイト
中の上位下位を、図31に示された構成とは逆にしても
よい。
【0194】図34は、賞球制御用CPU371のメイ
ン処理を示すフローチャートである。メイン処理では、
賞球制御用CPU371は、まず、RAM領域をクリア
する等の初期値設定処理を行う(ステップS701)。
なお、内蔵RAMの電源バックアップされたRAM領域
(バックアップRAM領域)にデータが設定されている
場合には、それらの領域のクリア処理はなされない。そ
の後、この実施の形態では、賞球制御用CPU371
は、タイマ割込フラグの監視(ステップS702)の確
認を行うループ処理に移行する。
【0195】ステップS701の初期化処理では、後述
する総合個数記憶の値が0でない場合には、非バックア
ップRAM領域をクリアする。そして、賞球再開のため
の設定を行う。例えば、賞球中処理中フラグのセット等
を行う。なお、バックアップRAM領域であっても、賞
球個数に関わらない領域であるならば、それらのアドレ
スを指定してクリアするようにしてもよい。さらに、そ
れら処理の他に、2ms毎に定期的にタイマ割込がかか
るように賞球制御用CPU371に設けられているタイ
マレジスタの初期設定(タイムアウトが2msであるこ
とと繰り返しタイマが動作する設定)が行われる。すな
わち、タイマ割込を能動化する処理と、タイマ割込イン
タバルを設定する処理とが実行される。
【0196】従って、この実施の形態では、賞球制御用
CPU371の内部タイマが繰り返しタイマ割込を発生
するように設定される。この実施の形態では、繰り返し
周期は2msに設定される。そして、図35に示すよう
に、タイマ割込が発生すると、賞球制御用CPU371
は、タイマ割込フラグをセットする(ステップS71
1)。
【0197】賞球制御用CPU371は、ステップS7
02において、タイマ割込フラグがセットされたことを
検出すると、タイマ割込フラグをリセットするとともに
(ステップS703)、賞球制御処理および玉貸し制御
処理を実行する(ステップS705,S706)。以上
の制御によって、この実施の形態では、賞球制御処理お
よび玉貸し制御処理は2ms毎に起動されることにな
る。なお、この実施の形態では、タイマ割込処理ではフ
ラグセットのみがなされ、賞球制御処理等はメイン処理
において実行されるが、タイマ割込処理で賞球制御処理
等を実行してもよい。
【0198】図36は、賞球制御用CPU371が内蔵
するRAMの使用例を示す説明図である。この例では、
バックアップRAM領域に総合個数記憶(例えば2バイ
ト)および貸し玉個数記憶が形成されている。総合個数
記憶は、主基板31の側から指示された払出個数の総数
を記憶するものである。貸し玉個数記憶は、未払出の玉
貸し個数を記憶するものである。
【0199】図37は、割込処理による賞球制御コマン
ド受信処理を示すフローチャートである。主基板31か
らの賞球制御INT信号は賞球制御用CPU371の割
込端子に入力されている。よって、主基板31からの賞
球制御INT信号がオン状態になると、賞球制御用CP
U371に割込がかかり、図37に示す賞球制御コマン
ドの受信処理が開始される。
【0200】賞球制御コマンドの受信処理において、賞
球制御用CPU371は、まず、賞球制御コマンドデー
タの入力に割り当てられている入力ポートから1バイト
のデータを読み込む(ステップS852)。読み込んだ
データが払出個数指示コマンドであれば(ステップS8
53)、払出個数指示コマンドで指示された個数を総合
個数記憶に加算する(ステップS855)。そうでなけ
れば、通信終了フラグをセットする(ステップS85
4)。なお、通信終了フラグは、この例では、払出個数
指示コマンド以外のコマンドを受信したことを示すフラ
グである。
【0201】以上のように、賞球制御基板37に搭載さ
れた賞球制御用CPU371は、主基板31のCPU5
6から送られた払出個数指示コマンドに含まれる賞球数
をバックアップRAM領域(総合個数記憶)に記憶す
る。
【0202】図38は、賞球制御処理(ステップS70
5)を示すフローチャートである。賞球制御処理におい
て、賞球制御用CPU371は、総合個数記憶が0でな
いか否かの確認を行う(ステップS511)。総合個数
記憶が0でなければ、賞球制御用CPU371は、賞球
払出処理を行う(ステップS512)。賞球払出処理で
は、払出モータ289がオンしていなければオンすると
ともに、賞球カウントスイッチ301Aの検出出力によ
って遊技球の払出がなされたか否かの確認を行う。そし
て、1個の払出が行われたことを確認したら(ステップ
S513)、総合個数記憶の値を−1する(ステップS
514)。また、総合個数記憶の値が0になったら(ス
テップS515)、払出モータ289をオフする(ステ
ップS516)。
【0203】総合個数記憶の内容は、遊技機の電源が断
しても、所定期間電源基板910のバックアップ電源に
よって保存される。従って、所定期間中に電源が回復す
ると、賞球制御用CPU371は、総合個数記憶の内容
にもとづいて賞球払出処理を継続することができる。
【0204】賞球制御用CPU371は、電源投入時
に、バックアップRAM領域のデータを確認するだけ
で、通常の初期設定処理を行うのか賞球中の状態を復元
するのか決定できる。すなわち、簡単な判断によって、
未払出賞球について賞球処理再開を行うことができる。
【0205】なお、賞球制御用CPU371は、主基板
31から指示された賞球個数を総合個数記憶で総数とし
て管理したが、賞球数毎(例えば15個、10個、6
個)に管理してもよい。例えば、賞球数毎に対応した個
数カウンタを設け、払出個数指定コマンドを受信する
と、そのコマンドで指定された個数に対応する個数カウ
ンタを+1する。そして、賞球数毎の賞球払出が終了す
ると、対応する個数カウンタを−1する。その場合に
も、各個数カウンタはバックアップRAM領域に形成さ
れる。よって、遊技機の電源が断しても、所定期間中に
電源が回復すれば、賞球制御用CPU371は、各個数
カウンタの内容にもとづいて賞球払出処理を継続するこ
とができる。
【0206】図39は、玉貸し制御処理(ステップS7
06)を示すフローチャートである。玉貸し制御処理に
おいて、賞球制御用CPU371は、賞球払出中である
か否かかチェックする(ステップS531)。賞球払出
中でなければ、貸し玉個数記憶が0でないか否かの確認
を行う(ステップS532)。貸し玉個数記憶が0でな
ければ、賞球制御用CPU371は、玉貸し処理を行う
(ステップS533)。玉貸し処理では、払出モータ2
89がオンしていなければオンするとともに、玉貸しカ
ウントスイッチ301Bの検出出力によって遊技球の払
出がなされたか否かの確認を行う。そして、1個の払出
が行われたことを確認したら(ステップS534)、貸
し玉個数記憶の値を−1する(ステップS535)。ま
た、貸し玉個数記憶の値が0になったら(ステップS5
36)、払出モータ289をオフする(ステップS53
7)。なお、この実施の形態では、賞球も玉貸しも同じ
払出装置で行われる。
【0207】次に、カードユニット50から玉貸し要求
があったか否かを確認し(ステップS538)、要求が
あれば要求単位数に応じた個数を貸し玉個数記憶の値に
加算する(ステップS539)。
【0208】貸し玉個数記憶の内容は、遊技機の電源が
断しても、所定期間電源基板910のバックアップ電源
によって保存される。従って、所定期間中に電源が回復
すると、賞球制御用CPU371は、貸し玉個数記憶の
内容にもとづいて玉貸し処理を継続することができる。
【0209】なお、賞球制御用CPU371は、カード
ユニット50から単位数(例えば100円単位)で要求
された玉貸し個数を貸し玉個数記憶で総数として管理し
たが、単位数で管理してもよい。例えば、玉貸し回数カ
ウンタを設け、玉貸し要求があると、玉貸し回数カウン
タを+1する。そして、単位数の払出が終了すると、玉
貸し回数カウンタを−1する。その場合にも、玉貸し回
数カウンタはバックアップRAM領域に形成される。よ
って、遊技機の電源が断しても、所定期間中に電源が回
復すれば、賞球制御用CPU371は、玉貸し回数カウ
ンタの内容にもとづいて玉貸し処理を継続することがで
きる。
【0210】図40は、賞球制御用CPU371が第1
の電源監視手段からの割込に応じて実行される停電発生
割込処理を示すフローチャートである。電源基板901
の電源監視用IC902が電源電圧の低下を検出すると
電圧低下信号が電圧低下を示す状態となり、停電発生割
込処理が開始される。停電発生割込処理において、賞球
制御用CPU371は、割込禁止に設定し(ステップS
801)、RAMアクセス禁止状態に設定して(ステッ
プS802)、ホールト命令(HALT命令)を発行す
る(ステップS803)。
【0211】すなわち、CPU自身を、リセット解除ま
たは割込発生以外では動作しない状態にする。従って、
図30に示された電源監視用IC934からのリセット
信号によって外部から動作禁止状態にされる前に、内部
的に動作停止状態になる。よって、電源断時に確実に賞
球制御用CPU371は動作停止する。その結果、上述
したRAMアクセス禁止の制御および動作停止制御によ
って、電源電圧が低下していくことに伴って生ずる可能
性がある異常動作に起因するRAMの内容破壊等を確実
に防止することができる。
【0212】図41は、賞球制御用CPU371が電源
投入時に実行する初期化処理(ステップS701)の一
部を示すフローチャートである。電源が投入され、また
は、電源が復旧したときには、賞球制御用CPU371
は、まず、バックアップRAM領域に形成されている総
合個数記憶または貸し玉個数記憶の値が0でないかどう
か確認する(ステップS901)。ともに0である場合
には、前回の電源オフ時に未払出遊技球はなかったこと
になるので、通常の初期設定処理を行う。すなわち、レ
ジスタおよび全RAM領域をクリアして(ステップS9
03)、スタックポインタの初期設定を行う(ステップ
S904)。
【0213】総合個数記憶または貸し玉個数記憶の値が
0でない場合には、アドレスを指定してレジスタと非バ
ックアップRAM領域をクリアする(ステップS90
5)。そして、賞球または玉貸し再開のための設定を行
う。例えば、賞球中処理中フラグのセット等を行う(ス
テップS906)。なお、バックアップRAM領域であ
っても、払出個数に関わらない領域であるならば、それ
らのアドレスを指定してクリアするようにしてもよい。
【0214】このように、賞球制御用CPU371は、
電源投入時に、バックアップRAM領域のデータを確認
するだけで、通常の初期設定処理を行うのか賞球中の状
態を復元するのか決定できる。すなわち、簡単な判断に
よって、未払出賞球および未払出貸し玉について払出処
理再開を行うことができる。
【0215】なお、この実施の形態では、賞球制御用C
PU371は、マスク可能外部割込端子(IRQ端子)
電源基板からの第1の電圧低下信号(第1の電源監視手
段からの電圧低下信号)を検知したが、第1の電圧低下
信号をマスク不能割込割込端子(NMI端子)に導入し
てもよい。その場合には、NMI処理によって図39に
示された停電発生処理が実行される。また、入力ポート
を介して第1の電圧低下信号を検知してもよい。その場
合には、賞球制御用CPU371が実行するメイン処理
において、入力ポートの監視が行われる。
【0216】上記の実施の形態では、電源基板910か
らの第1の電圧低下信号が主基板31および賞球制御基
板37の割込端子に入力されたが、図42に示すよう
に、賞球制御基板37において、割込端子の前に遅延回
路936を設けてもよい。そのように構成した場合に
は、主基板31のCPU56が、第1の電源監視手段が
電圧低下を検出したことを認識するタイミングは、賞球
制御基板37の賞球制御用CPU371が認識するタイ
ミングよりも早くなる。
【0217】CPU56および賞球制御用CPU371
はそれぞれ第1の電圧低下信号に応じて電源断時処理を
行うのであるが、CPU56は、賞球制御用CPU37
1よりも早く電源断時処理を開始する。すなわち、賞球
制御用CPU371による賞球制御処理が停止するより
も早くCPU56による遊技制御処理が停止する。する
と、遊技制御処理中に送出された賞球制御コマンドは、
電源断が生ずるときであっても、確実に賞球制御用CP
U371で受信される。賞球制御用CPU371は受信
した賞球制御コマンドにもとづく賞球数をバックアップ
RAM領域に保存するので、賞球数は、停電中でも保持
され停電復旧後に処理される。よって、遅延回路936
が設けられている場合には、遊技制御手段が検出した入
賞にもとづく賞球払出がより確実になされる。よって、
遊技者に対して不利益が与えられることをより効果的に
防止できる。
【0218】また、遅延回路936を設けず、第1の電
圧低下信号をソフトウェア的に遅延させてもよい。例え
ば、賞球制御用CPU371は、第1の電圧低下信号に
もとづく割込が発生すると直ちに割込処理を開始するの
ではなく、タイマをスタートさせてメイン処理を続行す
る。そして、タイマがタイムアウトしたら、図40に示
されたステップS801〜S803の処理を実行する。
【0219】なお、上記の実施の形態では、記憶手段と
してRAMを用いた場合を示したが、記憶手段として、
電気的に書き換えが可能な記憶手段であればRAM以外
のものを用いてもよい。
【0220】さらに、ここでは、遊技制御手段以外の他
の遊技装置制御手段として賞球制御手段を例示したが、
表示制御手段、音制御手段およびランプ制御手段につい
ても、第2の電源監視手段を設けてもよい。
【0221】上記の各実施の形態のパチンコ遊技機1
は、始動入賞にもとづいて可変表示部9に可変表示され
る特別図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせになる
と所定の遊技価値が遊技者に付与可能になる第1種パチ
ンコ遊技機であったが、始動入賞にもとづいて開放する
電動役物の所定領域への入賞があると所定の遊技価値が
遊技者に付与可能になる第2種パチンコ遊技機や、始動
入賞にもとづいて可変表示される図柄の停止図柄が所定
の図柄の組み合わせになると開放する所定の電動役物へ
の入賞があると所定の権利が発生または継続する第3種
パチンコ遊技機であっても、本発明を適用できる。
【0222】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、遊技機
を、遊技の進行に応じて変動する遊技装置制御手段の制
御データを記憶するための記憶手段と、遊技機の電源断
時でも制御データを前記記憶装置に保持させるための保
持用電源と、保持用電源からの電力を入力する保持用電
源入力部と、保持用電源入力部に入力される電圧を安定
化する電圧安定化手段とを備えた構成としたので、電源
断時においても、記憶手段の記憶内容が確実に保持され
る効果がある。
【0223】保持用電源から記憶手段への電力供給を人
為的に遮断可能な遮断手段を備えている場合には、電源
断が発生しても遊技者に不利益がもたらされることを防
止することができるとともに、遊技店での遊技機運用上
の利便性を向上させることもできる。
【0224】保持用電源が電源基板に搭載されている場
合には、複数の遊技装置制御基板に保持用電力を供給す
ることが可能であり、遊技機全体としてコスト削減を図
ることができる。
【0225】電圧安定化手段がコンデンサである場合に
は、簡易に、ノイズ等の影響を受けずに記憶手段の記憶
内容が確実に保持される構成を実現することができる。
【0226】コンデンサの容量が、電圧安定化機能を果
たすことが可能な範囲で、保持用電源から記憶手段への
電力供給が遮断されたときに直ちに放電可能な程度の小
容量である場合には、保持用電源の遮断処理によってR
AMの内容がクリアされないという問題を解消すること
ができる。
【0227】コンデンサの容量が、遊技装置制御手段を
駆動するための電源入力部に設置されるコンデンサの容
量よりも小さい場合には、保持用電源の遮断処理によっ
て確実にRAMの内容がクリアされ、かつ、想定される
ノイズを吸収できる構成を実現することができる。
【0228】保持用電源から記憶手段への電力供給を人
為的に遮断可能な遮断手段が、電源基板に搭載されてい
る場合には、複数の遊技装置制御基板への保持用電力を
一括して遮断することが可能であり、遊技機全体として
コスト削減を図ることができる。
【0229】遊技装置制御手段が遊技の進行を制御する
遊技制御手段であって、遊技機の電源断時でも保持され
る制御データが、遊技状態が大当り等の特定遊技状態で
あるか否かに関わるデータを含むように構成されている
場合には、停電等からの復旧時に、特定遊技状態を含む
遊技状態を復旧させることが可能になる。
【0230】遊技装置制御手段が遊技の進行を制御する
遊技制御手段であって、遊技機の電源断時でも保持され
る制御データが、可変入賞装置の状態に関わるデータで
あるように構成されている場合には、停電等からの復旧
時に、例えば大当り遊技中大入賞口の開放状態を復旧さ
せることが可能になる。
【0231】遊技装置制御手段が景品払出制御を行う払
出制御手段であり、遊技機の電源断時でも保持される制
御データが、払出装置から払い出される景品遊技媒体の
数量に関わるデータであるように構成されている場合に
は、停電等からの復旧時に、未払出の景品遊技媒体の払
出を自動的に再開できる。
【0232】遊技装置制御手段が遊技媒体貸出制御を行
う払出制御手段であり、遊技機の電源断時でも保持され
る制御データが、貸出装置から払い出される遊技媒体の
数量に関わるデータであるように構成されている場合に
は、停電等からの復旧時に、未貸出の遊技媒体の払出を
自動的に再開できる。
【0233】遊技装置制御手段が、電源監視手段からの
割込信号に応じて所定の電源断時処理を実行するととも
に、電源断状態から復旧したときに、保持用電源によっ
て保持されている制御データにもとづいて遊技装置の制
御を行うことが可能であるように構成されている場合に
は、電源復旧時に遊技状態を電源断前の状態に復帰させ
ることができる効果がある。
【0234】遊技装置制御手段が実行する所定の電源断
時処理には記憶手段へのアクセスを防止する処理が含ま
れるように構成されている場合には、電源断時に、記憶
手段内のデータが破壊されることがないという効果があ
る。
【0235】電源監視手段が、遊技装置制御手段におけ
る遊技装置制御マイクロコンピュータの駆動電源よりも
高い電位の電圧を監視するように構成されている場合に
は、遊技装置制御マイクロコンピュータ等のICが必要
とする電圧に対して監視範囲を広げることができ、より
精密な監視を行うことができる。
【0236】電源監視手段が電圧低下を検出した所定期
間後に電源電圧低下を検出する第2の電源監視手段が設
けられ、遊技装置制御手段における遊技装置制御マイク
ロコンピュータが、第2の電源監視手段からの検出出力
の入力に応じてシステムリセットされるように構成され
ている場合には、システムリセットによって遊技制御マ
イクロコンピュータの動作が外部からも停止されるの
で、電源断時により確実なデータ保存を行うことができ
る。
【0237】電源監視手段と第2の電源監視手段とは同
一の電源電圧を監視し、第2の電源監視手段が電圧低下
を検出する電圧は、電源監視手段が電圧低下を検出する
電圧よりも低いように構成されている場合には、電源監
視手段が検出出力を発生するタイミングと第2の電源監
視手段が検出出力を発生するタイミングの差を所望の所
定期間に確実に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面からみた正面図であ
る。
【図2】 パチンコ遊技機の遊技盤を正面からみた正面
図である。
【図3】 パチンコ遊技機を背面からみた背面図であ
る。
【図4】 遊技制御基板(主基板)の回路構成例を示す
ブロック図である。
【図5】 電源監視および電源バックアップのためのC
PU周りの一構成例を示すブロック図である。
【図6】 表示制御基板の回路構成例を示すブロック図
である。
【図7】 賞球制御基板の回路構成例を示すブロック図
である。
【図8】 電源基板の一構成例を示すブロック図であ
る。
【図9】 主基板におけるCPUが実行するメイン処理
を示すフローチャートである。
【図10】 初期化処理を示すフローチャートである。
【図11】 2msタイマ割込処理を示すフローチャー
トである。
【図12】 遊技制御処理を示すフローチャートであ
る。
【図13】 停電発生割込処理を示すフローチャートで
ある。
【図14】 停電復旧処理を示すフローチャートであ
る。
【図15】 バックアップパリティデータ作成方法を説
明するための説明図である。
【図16】 表示制御コマンドデータの構成例を示す説
明図である。
【図17】 表示制御コマンドの構成例を示す説明図で
ある。
【図18】 特別図柄プロセス処理のプログラムの一例
を示すフローチャートである。
【図19】 主基板からの各制御コマンドの送出タイミ
ング例を示す説明図である。
【図20】 表示制御データ出力処理を示すフローチャ
ートである。
【図21】 表示制御コマンドデータの出力の様子を示
すタイミング図である。
【図22】 遊技状態復旧処理の一例を示すフローチャ
ートである。
【図23】 停電が発生した後に復旧した場合の制御状
態の一例を示す説明図である。
【図24】 表示制御用CPUが実行するメイン処理を
示すフローチャートである。
【図25】 表示制御用CPUの2msタイマ割込処理
を示すフローチャートである。
【図26】 表示制御用CPUの表示データ読込処理を
示すフローチャートである。
【図27】 表示制御用CPUが実行する表示制御プロ
セス処理を示すフローチャートである。
【図28】 表示制御プロセス処理における表示制御コ
マンド受信待ち処理を示すフローチャートである。
【図29】 可変表示部の表示状態の一例を示す説明図
である。
【図30】 電源監視および電源バックアップのための
賞球制御用CPU周りの一構成例を示すブロック図であ
る。
【図31】 賞球制御コマンドの構成例を示す説明図で
ある。
【図32】 賞球制御コマンドのビット構成を示す説明
図である。
【図33】 賞球制御コマンドデータの出力の様子を示
すタイミング図である。
【図34】 賞球制御用CPUが実行するメイン処理を
示すフローチャートである。
【図35】 賞球制御用CPUのタイマ割込処理を示す
フローチャートである。
【図36】 賞球制御手段におけるRAMの一構成例を
示す説明図である。
【図37】 賞球制御用CPUのコマンド受信処理を示
すフローチャートである。
【図38】 賞球制御処理を示すフローチャートであ
る。
【図39】 玉貸し制御処理を示すフローチャートであ
る。
【図40】 賞球制御用CPUが実行する停電発生処理
を示すフローチャートである。
【図41】 賞球制御用CPUの初期化処理の一例を示
すフローチャートである。
【図42】 電源監視および電源バックアップのための
賞球制御用CPU周りの他の構成例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機 31 主基板 37 賞球制御基板 53 基本回路 56 CPU 80 表示制御基板 101 表示制御用CPU 371 賞球制御用CPU 902,904 電源監視用IC 903,933 第2の電源監視回路 910 電源基板

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の遊技を行い、遊技の進行に応じて
    遊技者に有利な遊技状態に制御可能な遊技機であって、 遊技に供される遊技装置を制御するための遊技装置制御
    手段が搭載された遊技装置制御基板と、遊技の進行に応
    じて変動する前記遊技装置制御手段の制御データを記憶
    するための記憶手段と、遊技機の電源断時でも制御デー
    タを前記記憶装置に保持させるための保持用電源と、前
    記保持用電源からの電力を入力する保持用電源入力部
    と、前記保持用電源入力部に入力される電圧を安定化す
    る電圧安定化手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 保持用電源から記憶手段への電力供給を
    人為的に遮断可能な遮断手段を備えた請求項1記載の遊
    技機。
  3. 【請求項3】 遊技装置制御基板とは別個に設けられ少
    なくとも遊技装置制御基板で使用される電源電圧を生成
    する電源基板を備え、 保持用電源は前記電源基板に搭載されている請求項1ま
    たは請求項2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 電圧安定化手段はコンデンサである請求
    項1ないし請求項3記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 コンデンサの容量は、電圧安定化機能を
    果たすことが可能な範囲で、保持用電源から記憶手段へ
    の電力供給が遮断されたときに直ちに放電可能な容量で
    ある請求項4記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 コンデンサの容量は、遊技装置制御手段
    を駆動するための電源入力部に入力される電圧を安定化
    するために設置されるコンデンサの容量よりも小さい請
    求項4または請求項5記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 保持用電源から記憶手段への電力供給を
    人為的に遮断可能な遮断手段は、電源基板に搭載されて
    いる請求項3記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 遊技装置制御手段は遊技の進行を制御す
    る遊技制御手段であって、 遊技機の電源断時でも保持される制御データは、遊技状
    態が特定遊技状態であるか否かに関わるデータを含む請
    求項1ないし請求項7記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 可変入賞装置を備え、 遊技装置制御手段は遊技の進行を制御する遊技制御手段
    であって、 遊技機の電源断時でも保持される制御データは、前記可
    変入賞装置の状態に関わるデータである請求項1ないし
    請求項8記載の遊技機。
  10. 【請求項10】 所定の景品遊技媒体を払い出す払出装
    置を備え、 遊技装置制御手段は景品払出制御を行う払出制御手段で
    あり、 遊技機の電源断時でも保持される制御データは、前記払
    出装置から払い出される景品遊技媒体の数量に関わるデ
    ータである請求項1ないし請求項9記載の遊技機。
  11. 【請求項11】 所定の遊技媒体を貸し出す貸出装置を
    備え、 遊技装置制御手段は遊技媒体貸出制御を行う払出制御手
    段であり、 遊技機の電源断時でも保持される制御データは、前記貸
    出装置から払い出される遊技媒体の数量に関わるデータ
    である請求項1ないし請求項10記載の遊技機。
  12. 【請求項12】 遊技機が使用する所定電位電源の電圧
    低下を検出した場合に前記遊技装置制御手段に所定の割
    込信号を出力する電源監視手段を備え、 前記遊技装置制御手段は、前記電源監視手段からの割込
    信号に応じて所定の電源断時処理を実行するとともに、
    電源断状態から復旧したときに、保持用電源によって保
    持されている制御データにもとづいて遊技装置の制御を
    行うことが可能である請求項1ないし請求項11記載の
    遊技機。
  13. 【請求項13】 遊技装置制御手段が実行する所定の電
    源断時処理には記憶手段へのアクセスを防止する処理が
    含まれる請求項1ないし請求項12記載の遊技機。
  14. 【請求項14】 電源監視手段は、遊技装置制御手段に
    おける遊技装置制御マイクロコンピュータの駆動電源よ
    りも高い電位の電圧を監視する請求項12ないし請求項
    14記載の遊技機。
  15. 【請求項15】 電源監視手段が電圧低下を検出した所
    定期間後に電源電圧低下を検出する第2の電源監視手段
    が設けられ、 前記遊技装置制御手段における遊技装置制御マイクロコ
    ンピュータは、前記第2の電源監視手段からの検出出力
    の入力に応じてシステムリセットされる請求項12ない
    し請求項15記載の遊技機。
  16. 【請求項16】 電源監視手段と第2の電源監視手段と
    は同一の電源電圧を監視し、第2の電源監視手段が電圧
    低下を検出する電圧は、電源監視手段が電圧低下を検出
    する電圧よりも低い請求項15記載の遊技機。
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