JP2001087527A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
き、遊技者に不利益がもたらされることを防止すること
ができる遊技機を提供する。 【解決手段】 電源監視用IC902は、+30V電源
電圧を導入し、+30V電源電圧を監視することによっ
て電源断の発生を検出する。すなわち、+30V電源電
圧が+16V以下になったら、電源断が生ずるとして電
圧低下信号を出力する。CPU56は、電圧低下信号に
応じて所定の電源断時処理を実行する。第2の電源監視
回路903は、第1の電源監視回路が監視する電圧より
も低い電圧である+5V電源電圧を監視して電圧値が所
定値以下になるとローレベルの電圧低下信号を発生す
る。第2の電源監視回路903からの電圧低下信号は、
初期リセット回路65からの初期リセット信号と論理和
をとられた後に、CPU56のリセット端子に入力され
る。
Description
じて遊技が行われるパチンコ遊技機やコイン遊技機等の
遊技機に関し、特に、遊技盤における遊技領域において
遊技者の操作に応じて遊技が行われる遊技機に関する。
発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けら
れている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞する
と、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。
さらに、表示状態が変化可能な可変表示部が設けられ、
可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表
示態様となった場合に所定の遊技価値を遊技者に与える
ように構成されたものがある。
があらかじめ定められた特定の表示態様の組合せとなる
ことを、通常、「大当り」という。なお、遊技価値と
は、遊技機の遊技領域に設けられた可変入賞球装置の状
態が打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態にな
ることや、遊技者にとって有利な状態となるための権利
を発生させたりすることである。
所定回数開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に
移行する。そして、各開放期間において、所定個(例え
ば10個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成
する。そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例え
ば16ラウンド)に固定されている。なお、各開放につ
いて開放時間(例えば29.5秒)が決められ、入賞数
が所定個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口
は閉成する。また、大入賞口が閉成した時点で所定の条
件(例えば、大入賞口内に設けられているVゾーンへの
入賞)が成立していない場合には、大当り遊技状態は終
了する。
の組合せのうち、複数の可変表示部の表示結果のうちの
一部が未だに導出表示されていない段階において、既に
表示結果が導出表示されている可変表示部の表示態様が
特定の表示態様の組合せとなる表示条件を満たしている
状態を「リーチ」という。そして、可変表示部に可変表
示される識別情報の表示結果が「リーチ」となる条件を
満たさない場合には「はずれ」となり、可変表示状態は
終了する。遊技者は、大当りをいかにして発生させるか
を楽しみつつ遊技を行う。
入賞口に遊技球が入賞すると、あらかじめ決められてい
る個数の賞球払出が行われる。遊技の進行は主基板に搭
載された遊技制御手段によって制御されるので、入賞に
もとづく賞球個数は、遊技制御手段によって決定され、
賞球制御基板に送信される。なお、以下、遊技制御手段
およびその他の制御手段を、それぞれ遊技用装置制御手
段と呼ぶことがある。
には、遊技制御手段を初めとする種々の遊技用装置制御
手段が搭載されている。一般に、各遊技用装置制御手段
はマイクロコンピュータで構成される。すなわち、RO
M等にプログラムが格納され、制御上一時的に発生する
データや制御進行に伴って変化するデータがRAMに格
納される。すると、遊技機に停電等による電源断状態が
発生すると、RAM内のデータは失われてしまう。よっ
て、停電等からの復旧時には、最初の状態(例えば、遊
技店においてその日最初に遊技機に電源投入されたとき
の状態)に戻さざるを得ないので、遊技者に不利益がも
たらされる可能性がある。例えば、大当たり遊技中にお
いて電源断が発生し遊技機が最初の状態に戻ってしまう
のでは、遊技者は大当たりの発生にもとづく利益を享受
することができなくなってしまう。
不測の電源断が生じたときに、必要なデータを電源バッ
クアップRAMに保存し、電源が復旧したときに保存さ
れていたデータを復元して遊技を再開させればよい。し
かし、電源断が生じたときに電源バックアップRAMに
保存されるデータに誤りが生ずると、電源が復旧したと
きに誤った状態復元処理がなされてしまう。例えば、電
源復旧時に、電源断時の遊技状態とは異なる遊技状態に
設定されてしまったり、本来の賞球個数とは異なる賞球
個数にもとづく賞球払出再開が行われたりしてしまう。
そのような場合には、遊技者に不測の不利益が与えられ
てしまう。
クアップされている内容にもとづいて遊技状態を復帰さ
せる遊技状態復帰制御を行うことが可能である遊技機に
おいて、電源断時に確実なデータ保存を行うことがで
き、遊技者に不利益がもたらされることを防止すること
ができる遊技機を提供することを目的とする。
所定の遊技を行った結果として遊技者に遊技結果価値を
付与可能な遊技機であって、電源投入時に電源断直前の
内容が保持されている保持データにもとづいて遊技状態
を復帰させる遊技状態復帰制御を行うことが可能であ
り、遊技に供される遊技用装置を制御するための遊技用
装置制御手段を備え、遊技用装置制御手段は、遊技用装
置制御マイクロコンピュータと、遊技用装置制御マイク
ロコンピュータが制御を行う際に発生する変動データを
記憶するとともに電源断時から少なくとも所定期間は電
源断直前の記憶内容が保持される記憶内容保持状態とな
ることが可能な変動データ記憶手段と、所定電位電源の
電圧低下を検出するための第1の電源電圧監視手段と、
第1の電源監視手段が電圧低下を検出した所定期間後に
電源電圧の電圧低下を検出する第2の電源監視手段とを
備え、第1の電源監視手段および第2の電源監視手段の
検出出力は、遊技用装置制御マイクロコンピュータに接
続され、遊技用装置制御マイクロコンピュータは、第1
の電源監視手段からの検出出力の入力に応じて電源断時
処理を所定期間内に実行するとともに、第2の電源監視
手段からの検出出力の入力に応じてシステムリセットさ
れることを特徴とする。なお、遊技結果価値とは、遊技
球の払い出しや、画像式遊技機の場合の得点の加点を示
す概念である。
源監視手段が監視している電源電圧よりも低い電源電圧
を監視することによって、第1の電源監視手段が電圧低
下を検出する時期よりも後に電源電圧の電圧低下を検出
するように構成される。
とは同一の電源電圧を監視し、検出電圧が異なっている
ように構成されていてもよい。
交流から直流に変換された直後の第1の電源電圧であ
り、第1の電源監視手段は、第1の電源電圧が所定値に
低下すると電源電圧が電圧低下したと判定するように構
成されていてもよい。
遊技用装置制御マイクロコンピュータの駆動用電源の電
圧であり、第2の電源監視手段は、駆動用電源電圧が遊
技用装置制御マイクロコンピュータの動作可能範囲内で
所定値に低下すると電源電圧が電圧低下したと判定する
ように構成されていてもよい。
て遊技者に賞球を払い出すための賞球装置を制御する賞
球制御手段と、遊技の主要部分を制御するとともに賞球
制御手段に賞球を払い出させるためのコマンドを出力す
る遊技制御手段とを含み、遊技制御手段における第1の
電源監視手段が電圧低下を判定するための所定値は、賞
球制御手段における第1の電源監視手段が電圧低下を判
定するための所定値よりも高く設定される構成であって
もよい。
置制御マイクロコンピュータの入力ポート回路に入力さ
れ、遊技用装置制御マイクロコンピュータは、入力ポー
ト回路の状態を監視することによって電源断時処理を実
行する決定を行うように構成されていてもよい。
検出するための遊技球検出手段を備え、遊技用装置制御
手段が搭載された遊技用装置制御基板には遊技球検出手
段の検出情報を入力するための検出入力手段が設けら
れ、第1の電源監視手段の検出出力の入力ポート回路と
して、検出入力手段の入力部と同一の入力部が用いられ
る構成であってもよい。
定期的に発生する割込で遊技装置制御処理を実行し、遊
技装置制御処理の終了後または開始前に入力ポート回路
を介して第1の電源監視手段の出力を監視するように構
成されていてもよい。
アクセスを防止する処理が含まれていてもよい。
を参照して説明する。まず、遊技機の一例であるパチン
コ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチン
コ遊技機1を正面からみた正面図、図2はパチンコ遊技
機1の内部構造を示す全体背面図、図3はパチンコ遊技
機1の遊技盤を背面からみた背面図である。なお、ここ
では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本
発明はパチンコ遊技機に限られず、例えばコイン遊技機
等であってもよい。また、画像式の遊技機やスロット機
に適用することもできる。
額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠
2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の
下部には、打球供給皿3からあふれた景品玉を貯留する
余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作
ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、
遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。また、遊技
盤6の前面には遊技領域7が設けられている。
柄を可変表示するための可変表示部9と7セグメントL
EDによる可変表示器10とを含む可変表示装置8が設
けられている。この実施の形態では、可変表示部9に
は、「左」、「中」、「右」の3つの図柄表示エリアが
ある。可変表示装置8の側部には、打球を導く通過ゲー
ト11が設けられている。通過ゲート11を通過した打
球は、玉出口13を経て始動入賞口14の方に導かれ
る。通過ゲート11と玉出口13との間の通路には、通
過ゲート11を通過した打球を検出するゲートスイッチ
12がある。また、始動入賞口14に入った入賞球は、
遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ17によって
検出される。また、始動入賞口14の下部には開閉動作
を行う可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞
球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされ
る。
状態(大当り状態)においてソレノイド21によって開
状態とされる開閉板20が設けられている。この実施の
形態では、開閉板20が大入賞口を開閉する手段とな
る。開閉板20から遊技盤6の背面に導かれた入賞球の
うち一方(Vゾーン)に入った入賞球はVカウントスイ
ッチ22で検出される。また、開閉板20からの入賞球
はカウントスイッチ23で検出される。可変表示装置8
の下部には、始動入賞口14に入った入賞球数を表示す
る4個の表示部を有する始動入賞記憶表示器18が設け
られている。この例では、4個を上限として、始動入賞
がある毎に、始動入賞記憶表示器18は点灯している表
示部を1つずつ増やす。そして、可変表示部9の可変表
示が開始される毎に、点灯している表示部を1つ減ら
す。
設けられ、遊技球の入賞口19,24への入賞は入賞口
スイッチ19a,24aによって検出される。遊技領域
7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ
25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収
するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左
右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設け
られている。遊技領域7の外周には、遊技効果LED2
8aおよび遊技効果ランプ28b,28cが設けられて
いる。
の近傍に、景品玉払出時に点灯する賞球ランプ51が設
けられ、他方のスピーカ27の近傍に、補給玉が切れた
ときに点灯する球切れランプ52が設けられている。さ
らに、図1には、パチンコ遊技台1に隣接して設置さ
れ、プリペイドカードが挿入されることによって玉貸し
を可能にするカードユニット50も示されている。
あるか否かを示す使用可表示ランプ151、カード内に
記録された残額情報に端数(100円未満の数)が存在
する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられる
度数表示LEDに表示させるための端数表示スイッチ1
52、カードユニット50がいずれの側のパチンコ遊技
機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器15
3、カードユニット50内にカードが投入されているこ
とを示すカード投入表示ランプ154、記録媒体として
のカードが挿入されるカード挿入口155、およびカー
ド挿入口155の裏面に設けられているカードリーダラ
イタの機構を点検する場合にカードユニット50を解放
するためのカードユニット錠156が設けられている。
レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7
を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートス
イッチ12で検出されると、可変表示器10の表示数字
が連続的に変化する状態になる。また、打球が始動入賞
口14に入り始動口スイッチ17で検出されると、図柄
の変動を開始できる状態であれば、可変表示部9内の図
柄が回転を始める。図柄の変動を開始できる状態でなけ
れば、始動入賞記憶を1増やす。
が経過したときに停止する。停止時の画像の組み合わせ
が大当り図柄の組み合わせであると、大当り遊技状態に
移行する。すなわち、開閉板20が、一定時間経過する
まで、または、所定個数(例えば10個)の打球が入賞
するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に打球
が特定入賞領域に入賞しVカウントスイッチ22で検出
されると、継続権が発生し開閉板20の開放が再度行わ
れる。継続権の発生は、所定回数(例えば15ラウン
ド)許容される。
せが確率変動を伴う大当り図柄の組み合わせである場合
には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち、高
確率状態という遊技者にとってさらに有利な状態とな
る。また、可変表示器10における停止図柄が所定の図
柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所
定時間だけ開状態になる。さらに、高確率状態では、可
変表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が
高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間と
開放回数が高められる。
いて図2を参照して説明する。可変表示装置8の背面で
は、図2に示すように、機構板36の上部に景品玉タン
ク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に
設置された状態でその上方から景品玉が景品玉タンク3
8に供給される。景品玉タンク38内の景品玉は、誘導
樋39を通って玉払出装置に至る。
変表示部9を制御する可変表示制御ユニット29、基板
ケース32に覆われ遊技制御用マイクロコンピュータ等
が搭載された遊技制御基板(主基板)31、可変表示制
御ユニット29と遊技制御基板31との間の信号を中継
するための中継基板33、および景品玉の払出制御を行
う賞球制御用マイクロコンピュータ等が搭載された賞球
制御基板37が設置されている。さらに、機構板36の
下部には、モータの回転力を利用して打球を遊技領域7
に発射する打球発射装置34と、遊技効果ランプ・LE
D28a,28b,28c、賞球ランプ51および球切
れランプ52に信号を送るためのランプ制御基板35が
設置されている。
背面からみた背面図である。誘導樋39を通った玉は、
図3に示されるように、球切れ検出器187a,187
bを通過して玉供給樋186a,186bを経て玉払出
装置97に至る。玉払出装置97から払い出された景品
玉は、連絡口45を通ってパチンコ遊技機1の前面に設
けられている打球供給皿3に供給される。連絡口45の
側方には、パチンコ遊技機1の前面に設けられている余
剰玉受皿4に連通する余剰玉通路46が形成されてい
る。入賞にもとづく景品玉が多数払い出されて打球供給
皿3が満杯になり、ついには景品玉が連絡口45に到達
した後さらに景品玉が払い出されると景品玉は、余剰玉
通路46を経て余剰玉受皿4に導かれる。さらに景品玉
が払い出されると、感知レバー47が満タンスイッチ4
8を押圧して満タンスイッチ48がオンする。その状態
では、玉払出装置97内のステッピングモータの回転が
停止して玉払出装置97の動作が停止するとともに、必
要に応じて打球発射装置34の駆動も停止する。なお、
この実施の形態では、電気的駆動源の駆動によって遊技
球を払い出す玉払出装置として、ステッピングモータの
回転によって遊技球が払い出される玉払出装置97を例
示するが、その他の駆動源によって遊技球を送り出す構
造の玉払出装置を用いてもよいし、電気的駆動源の駆動
によってストッパを外し遊技球の自重によって払い出し
がなされる構造の玉払出装置を用いてもよい。
チ19a,24a、始動口スイッチ17およびVカウン
トスイッチ22からの信号が、主基板31に送られる。
主基板31のCPU56は、始動口スイッチ17がオン
すると6個の賞球払出に対応した入賞が発生したことを
知る。また、カウントスイッチ23がオンすると15個
の賞球払出に対応した入賞が発生したことを知る。そし
て、入賞口スイッチがオンすると10個の賞球払出に対
応した入賞が発生したことを知る。なお、この実施の形
態では、例えば、入賞口24に入賞した遊技球は、入賞
口24からの入賞球流路に設けられている入賞口スイッ
チ24aで検出され、入賞口19に入賞した遊技球は、
入賞口19からの入賞球流路に設けられている入賞口ス
イッチ19aで検出される。
例を示すブロック図である。なお、図4には、賞球制御
基板37、ランプ制御基板35、音制御基板70、発射
制御基板91および表示制御基板80も示されている。
主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1
を制御する基本回路53と、ゲートスイッチ12、始動
口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウントス
イッチ23および入賞口スイッチ19a,24aからの
信号を基本回路53に与えるスイッチ回路58と、可変
入賞球装置15を開閉するソレノイド16および開閉板
20を開閉するソレノイド21を基本回路53からの指
令に従って駆動するソレノイド回路59と、始動記憶表
示器18の点灯および滅灯を行うとともに7セグメント
LEDによる可変表示器10と装飾ランプ25とを駆動
するランプ・LED回路60とが搭載されている。
に従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示部
9の画像表示開始に利用された始動入賞球の個数を示す
有効始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等
をホール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対
して出力する情報出力回路64を含む。
ム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用さ
れるRAM55、制御用のプログラムに従って制御動作
を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。こ
の実施の形態では、ROM54,RAM55はCPU5
6に内蔵されている。すなわち、CPU56は、1チッ
プマイクロコンピュータである。なお、1チップマイク
ロコンピュータは、少なくともRAM55が内蔵されて
いればよく、ROM54およびI/Oポート部57は外
付けであっても内蔵されていてもよい。また、I/Oポ
ート部57は、マイクロコンピュータにおける情報入出
力可能な端子である。
本回路53をリセットするための初期リセット回路65
と、基本回路53から与えられるアドレス信号をデコー
ドしてI/Oポート部57のうちのいずれかのI/Oポ
ートを選択するための信号を出力するアドレスデコード
回路67とが設けられている。なお、玉払出装置97か
ら主基板31に入力されるスイッチ情報もあるが、図4
ではそれらは省略されている。
発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モー
タ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力
は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。すなわ
ち、発射制御基板91上の回路によって、操作ノブ5の
操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御され
る。
のためのCPU56周りの一構成例を示すブロック図で
ある。図5に示すように、電源監視用IC902は、+
30V電源電圧を導入し、+30V電源電圧を監視する
ことによって電源断の発生を検出する。具体的には、+
30V電源電圧が所定値以下になったら、電源断が生ず
るとして電圧低下信号を出力する。この実施の形態で
は、所定値を+16Vとする。なお、+30V電源電圧
は、交流から直流に変換された直後の電圧である。電源
監視用IC902からの電圧低下信号は、CPU56に
接続される入力ポート570に入力されている。従っ
て、CPU56は、入力ポート570を介して電源断の
状況を確認することができる。
られている遊技球を検出するための遊技球検出手段(こ
の例では、始動口スイッチ17、カウントスイッチ2
3、入賞口スイッチ19a,24a等)の出力信号を入
力する入力ポートの空きビットに入力されている。すな
わち、電圧低下信号は、遊技球検出手段の検出情報を入
力する検出入力手段としての入力ポート570に入力さ
れる。
C902からの電圧低下信号は、CPU56に対して情
報伝達可能に接続されていればよく、入力ポート570
は、CPU56の内蔵ポートでもよいし、外付けのポー
トであってもよい。なお、入力ポート570には、電源
基板に設置されている初期化操作スイッチの状態を示す
スイッチ入力信号も接続されている。
ための所定値は、通常時の電圧より低いが、CPU56
が暫くの間動作しうる程度の電圧である。また、電源監
視用IC902が、CPU56を駆動するための電圧
(この例では+5V)よりも高く、かつ、交流から直流
に変換された直後の電圧を監視するように構成されてい
るので、CPU56が必要とする電圧に対して監視範囲
を広げることができる。従って、より精密な監視を行う
ことができる。さらに、監視電圧として+30Vを用い
る場合には、遊技機の各種スイッチに供給される電圧が
+12Vであることから、電源瞬断時のスイッチオン誤
検出の防止も期待できる。すなわち、+30V電源の電
圧を監視すると、+30V作成の以降に作られる+12
Vが落ち始める以前の段階でそれの低下を検出できる。
よって、+12V電源の電圧が低下するとスイッチ出力
がオン状態を呈するようになるが、+12Vより早く低
下する+30V電源電圧を監視して電源断を認識すれ
ば、スイッチ出力がオン状態を呈する前に電源復旧待ち
の状態に入ってスイッチ出力を検出しない状態となるこ
とができる。
902による第1の電源監視回路の他に、第2の電源監
視回路903が搭載されている。この例では、第2の電
源監視回路903において、電源監視用IC904が、
第1の電源監視回路が監視する電圧よりも低い電圧であ
る+5V電源電圧を監視して電圧値が所定値以下になる
とローレベルの電圧低下信号を発生する。なお、+5V
電源電圧は、遊技用装置制御マイクロコンピュータ(C
PU56等)の駆動電源電圧である。
信号は、初期リセット回路65からの初期リセット信号
と論理和をとられた後に、CPU56のリセット端子に
入力される。従って、CPU56は、初期リセット回路
65からの初期リセット信号がローレベルを呈している
とき、または、第2の電源監視回路903からの電圧低
下信号がローレベルを呈しているときに、リセット状態
(非動作状態)になる。
C904がローレベルの電圧低下信号を発生するタイミ
ングは電源監視用IC902が電圧低下信号を発生する
タイミングに対して遅くなるように、電源監視用IC9
04のしきい値レベル(電圧低下信号を発生する電圧レ
ベル)が設定される。例えば、しきい値は4.25Vで
ある。4.25Vは、通常時の電圧より低いが、CPU
56が暫くの間動作しうる程度の電圧である。
C651は、遊技機に電源が投入され+5V電源の電圧
が上昇していくときに、+5V電源電圧が所定値以上に
なると、出力信号をハイレベルにする。すなわち、初期
リセット信号をオフ状態にする。また、ここでは、電源
監視用IC902,904が異なる電源電圧を監視して
いるが、同一の電源電圧を監視してもよい。例えば、と
もに+30V電源電圧を監視してもよい。そして、例え
ば、一方の検出電圧(電圧低下信号を出力することにな
る電圧)を+16Vとし、他方の検出電圧を+8Vとす
る。そのように構成した場合には、同一の電圧を監視す
るので、第1の電圧監視手段が電圧低下信号を出力する
タイミングと第2の電圧監視手段が電圧低下信号を出力
するタイミングの差である所定期間を所望の値に確実に
設定することができる。
所定値にまで落ちたら、それぞれの電圧低下信号を出力
するように設定された1個の電源監視用ICを用いても
よい。例えば、1個の電源監視用ICが+16Vと+8
Vの双方を監視するようにしてもよい。その場合には、
1個の電源監視用ICで第1の電源監視手段と第2の電
源監視手段が実現できる。さらに、この実施の形態では
電源監視手段は主基板31に設けられているが、電源基
板に搭載してもよい。
間、RAMの少なくとも一部は、電源基板から供給され
るバックアップ電源によってバックアップされ、遊技機
に対する電源が断しても内容は保存される。そして、+
5V電源が復旧すると、初期リセット回路65からリセ
ット信号が発せられるので、CPU56は、通常の動作
状態に復帰する。そのとき、必要なデータがバックアッ
プされているので、停電等からの復旧時には停電発生時
の遊技状態に復帰することができる。
ブロック図である。電源基板910は、主基板31、表
示制御基板80、音制御基板70、ランプ制御基板35
および賞球制御基板37等の遊技装置用制御基板と独立
して設置され、遊技機内の各遊技装置用制御基板および
機構部品が使用する電圧を生成する。この例では、AC
24V、DC+30V、DC+21V、DC+12Vお
よびDC+5Vを生成する。また、バックアップ電源と
なるコンデンサ916は、DC+5Vすなわち各基板上
のIC等を駆動する電源のラインから充電される。
圧を24Vに変換する。AC24V電圧は、コネクタ9
15に出力される。また、整流回路912は、AC24
Vから+30Vの直流電圧を生成し、DC−DCコンバ
ータ913およびコネクタ915に出力する。DC−D
Cコンバータ913は、+21V、+12Vおよび+5
Vを生成してコネクタ915に出力する。コネクタ91
5は例えば中継基板に接続され、中継基板から各遊技装
置用制御基板および機構部品に必要な電圧の電力が供給
される。なお、トランス911の入力側には、遊技機に
対する電源供給を停止したり開始させたりするための電
源スイッチ918が設置されている。
ラインは分岐してバックアップ+5Vラインを形成す
る。バックアップ+5Vラインとグラウンドレベルとの
間には大容量のコンデンサ916が接続されている。コ
ンデンサ916は、遊技機に対する電力供給が遮断され
たときの遊技装置用制御基板のバックアップRAM(電
源バックアップされているRAMすなわち記憶内容保持
状態となりうる変動データ記憶手段)に対するバックア
ップ電源となる。また、+5Vラインとバックアップ+
5Vラインとの間に、逆流防止用のダイオード917が
挿入される。
源から充電可能な電池を用いてもよい。電池を用いる場
合には、+5V電源から電力供給されない状態が所定時
間継続すると容量がなくなるような充電池が用いられ
る。
イッチ919が搭載されている。初期化操作スイッチの
状態を示す信号は主基板31に入力されるが、その役割
等については後で詳しく説明する。この実施の形態で
は、他の制御基板とは独立して設置される電源基板91
0に電源スイッチ918および初期化操作スイッチ91
9が搭載されているので、遊技盤の入れ替え等の場合に
入れ替え後の遊技盤に対して電源基板910をそのまま
使用しても、入れ替え後の遊技盤において、後述する電
源スイッチ918および初期化操作スイッチ919を利
用した停電処理を実行することができる。
は、主基板31におけるCPU56が実行するメイン処
理を示すフローチャートである。遊技機に対する電源が
投入されると、メイン処理において、CPU56は、ま
ず、停電からの復旧時であったか否か確認する(ステッ
プS1)。停電からの復旧時であったか否かは、例え
ば、電源断時にバックアップRAM領域に設定される電
源断フラグによって確認される。すなわち、停電からの
復旧時には、バックアップRAM領域に所定のデータが
保存されているのに対して、そうでないときにはRAM
の内容は不定になっていることにもとづいて、電源断フ
ラグがセットされているか否かによって停電からの復旧
時であったか否かを確認することができる。
U56は、入力ポート570を介して初期化操作スイッ
チ919の状態を確認する(ステップS3)。この実施
の形態では、初期化操作スイッチ919がオンされる
と、その出力がローレベルになる(図6参照)。初期化
操作スイッチ919がオン状態であれば、通常の初期化
処理を実行する(ステップS2)。また、初期化操作ス
イッチ919がオフ状態であれば、CPU56は、後述
する停電復旧処理を実行する(ステップS4)。なお、
初期化操作スイッチ919は、電源スイッチ918のオ
ン前にオン状態に設定されていてもよいし、電源スイッ
チ918と同時に押下されてもよい。さらに、電源スイ
ッチ918押下後にオン状態とされてもよい。電源スイ
ッチ918押下後にオン状態とされることを考慮して、
ステップS3の判定前にディレイ時間をおいてもよい。
56は、通常の初期化処理を実行する(ステップS1,
S2)。その後、メイン処理では、タイマ割込フラグの
監視(ステップS6)の確認が行われるループ処理に移
行する。なお、ループ内では、表示用乱数更新処理(ス
テップS5)も実行される。
に、レジスタおよびRAMのクリア処理(ステップS2
a)と、必要な初期値設定処理(ステップS2b)が行
われた後に、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかるよ
うにCPU56に設けられているタイマレジスタの初期
設定(タイムアウトが2msであることと繰り返しタイ
マが動作する設定)が行われる(ステップS2c)。す
なわち、ステップS2cで、タイマ割込を能動化する処
理と、タイマ割込インタバルを設定する処理とが実行さ
れる。
の内部タイマが繰り返しタイマ割込を発生するように設
定される。この実施の形態では、繰り返し周期は2ms
に設定される。そして、図9に示すように、タイマ割込
が発生すると、CPU56は、タイマ割込フラグをセッ
トする(ステップS11)。
イマ割込フラグがセットされたことを検出すると、タイ
マ割込フラグをリセットするとともに(ステップS
7)、電圧異常の監視を行う(ステップS8)。電圧異
常の監視は、入力ポート570を介して電源監視用IC
902からの電圧低下信号を監視することによって実行
される。電圧異常すなわち電源電圧の低下を検出した
ら、CPU56は、後述する停電発生処理(電源断時処
理:ステップS9)を実行する。
56は、遊技制御処理を実行する(ステップS9)。以
上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理
は2ms毎に起動されることになる。
ートである。遊技制御処理において、CPU56は、ま
ず、表示制御基板80に送出される表示制御コマンドを
RAM55の所定の領域に設定する処理を行った後に
(表示制御データ設定処理:ステップS21)、表示制
御コマンドを出力する処理を行う(表示制御データ出力
処理:ステップS22)。
を各出力ポートに出力する処理を行う(データ出力処
理:ステップS23)。また、ホール管理用コンピュー
タに出力される大当り情報、始動情報、確率変動情報な
どの出力データを格納領域に設定する出力データ設定処
理を行う(ステップS24)。さらに、パチンコ遊技機
1の内部に備えられている自己診断機能によって種々の
異常診断処理が行われ、その結果に応じて必要ならば警
報が発せられる(エラー処理:ステップS25)。
の乱数等の各判定用乱数を示す各カウンタを更新する処
理を行う(ステップS26)。
処理を行う(ステップS27)。特別図柄プロセス制御
では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序
で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当
する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄
プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更
新される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステッ
プS28)。普通図柄プロセス処理では、7セグメント
LEDによる可変表示器10を所定の順序で制御するた
めの普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選
び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラ
グの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
を介して、ゲートセンサ12、始動口センサ17、カウ
ントセンサ23および入賞口スイッチ19a,24aの
状態を入力し、各入賞口や入賞装置に対する入賞があっ
たか否か判定する(スイッチ処理:ステップS29)。
CPU56は、さらに、停止図柄の種類を決定する乱数
等の表示用乱数を更新する処理を行う(ステップS3
0)。
の間の信号処理を行う(ステップS31)。すなわち、
所定の条件が成立すると賞球制御基板37に賞球制御コ
マンドを出力する。賞球制御基板37に搭載されている
賞球制御用CPUは、賞球制御コマンドに応じて玉払出
装置97を駆動する。
理に移行すべきか否かを判定する処理が含まれ、CPU
56の内部タイマが定期的に発生するタイマ割込にもと
づくタイマ割込処理で遊技制御処理に移行すべきか否か
を判定するためのフラグがセットされるので、遊技制御
処理の全てが確実に実行される。つまり、遊技制御処理
の全てが実行されるまでは、次回の遊技制御処理に移行
すべきか否かの判定が行われないので、遊技制御処理中
の全ての各処理が実行完了することは保証されている。
発生する外部割込によって、強制的に最初の状態に戻さ
れていた。図10に示された例に則して説明すると、例
えば、ステップS31の処理中であっても、強制的にス
テップS21の処理に戻されていた。つまり、遊技制御
処理中の全ての各処理が実行完了する前に、次回の遊技
制御処理が開始されてしまう可能性があった。
の判定(ステップS8)は、定期的に発生するタイマ割
込によって起動される遊技制御処理を実行する前に行わ
れたが、遊技制御処理を実行した後に行ってもよい。い
ずれの時期に行っても、遊技制御手段が他の遊技装置用
制御手段や遊技用装置との間で情報入出力を行っていな
い時期に電源電圧低下の判定が行われるので、情報入出
力を行っているときに停電発生処理(ステップS9)が
実行されることはない。すなわち、情報入出力が途中で
中断されてしまうことはない。例えば、他の基板に送出
される制御コマンドが確実に送出完了される。
が実行する遊技制御処理は、CPU56の内部タイマが
定期的に発生するタイマ割込にもとづくタイマ割込処理
でセットされるフラグに応じて実行されたが、定期的に
(例えば2ms毎)信号を発生するハードウェア回路を
設け、その回路からの信号をCPU56の外部割込端子
に導入し、割込信号によって遊技制御処理に移行すべき
か否かを判定するためのフラグをセットするようにして
もよい。そのように構成した場合にも、遊技制御処理の
全てが実行されるまでは、フラグの判定が行われないの
で、遊技制御処理中の全ての各処理が実行完了すること
が保証される。
の一例を示すフローチャートである。停電発生処理にお
いて、CPU56は、まず、割込禁止に設定する(ステ
ップS41)。停電発生処理ではRAM内容の保存を確
実にするためにチェックサムの生成処理を行う。その処
理中に他の割込処理が行われたのではチェックサムの生
成処理が完了しないうちにCPUが動作し得ない電圧に
まで低下してしまうことがことも考えられるので、ま
ず、他の割込が生じないような設定がなされる。
をオフ状態にする(ステップS42)。そして、必要な
らば各レジスタの内容をバックアップRAM領域に格納
する(ステップS43)。また、電源断フラグをセット
する(ステップS44)。さらに、バックアップRAM
領域のバックアップチェックデータ領域に適当な初期値
を設定し(ステップS45)、初期値およびバックアッ
プRAM領域のデータについて順次排他的論理和をとっ
て(ステップS46)、最終的な演算値をバックアップ
パリティデータ領域に設定する(ステップS47)。そ
の後、RAMアクセス禁止状態にしてループする(ステ
ップS48)。電源電圧が低下していくときには、各種
信号線のレベルが不安定になってRAM内容が化ける可
能性があるが、このようにRAMアクセス禁止状態にし
ておけば、バックアップRAM内のデータが化けること
はない。
トされる電源断フラグは、上述したように、電源投入時
において停電からの復旧か否かを判断する際に使用され
る。また、ステップS41からS48の処理は、第2の
電源監視手段が電圧低下信号を発生する前に完了する。
換言すれば、第2の電源監視手段が電圧低下信号を発生
する前に完了するように、第1の電圧監視手段および第
2の電圧監視手段の検出電圧の設定が行われている。
の一例を示すフローチャートである。停電復旧処理にお
いて、CPU56は、まず、バックアップRAM領域の
データチェック(この例ではパリティチェック)を行う
(ステップS51)。不測の電源断が生じた後に復旧し
た場合には、バックアップRAM領域のデータは保存さ
れていたはずであるから、チェック結果は正常になる。
チェック結果が正常でない場合には、内部状態を電源断
時の状態に戻すことができないので、停電復旧時でない
電源投入時に実行される初期化処理(ステップS2)と
同様の初期化処理を実行する(ステップS52,S5
4)。
は、内部状態を電源断時の状態に戻すための遊技状態復
旧処理を行うとともに(ステップS53)、電源断フラ
グをクリアする(ステップS55)。
の復旧か否かを確認し、停電からの復旧時であればパリ
ティチェックを行ったが、最初に、パリティチェックを
実行し、チェック結果が正常でなければ停電からの復旧
ではないと判断してステップS2の初期化処理を実行
し、チェック結果が正常であれば遊技状態復帰処理を行
ってもよい。すなわち、パリティチェックの結果をもっ
て停電からの復旧であるか否かを判断してもよい。
成方法を説明するための説明図である。ただし、図13
に示す例では、簡単のために、バックアップデータRA
M領域のデータのサイズを3バイトとする。電源電圧低
下にもとづく停電発生処理において、図13(A)に示
すように、バックアップチェックデータ領域に、初期デ
ータ(この例では00H)が設定される。次に、「00
H」と「F0H」の排他的論理和がとられ、その結果と
「16H」の排他的論理和がとられる。さらに、その結
果と「DFH」の排他的論理和がとられる。そして、そ
の結果(この例では「39H」)がバックアップパリテ
ィデータ領域に設定される。
理においてパリティ診断が行われるが、図13(B)は
パリティ診断の例を示す説明図である。バックアップ領
域の全データがそのまま保存されていれば、電源再投入
時に、図13(A)に示すようなデータがバックアップ
領域に設定されている。
6は、バックアップRAM領域のバックアップパリティ
データ領域に設定されていたデータ(この例では「39
H」)を初期データとして、バックアップデータ領域の
各データについて順次排他的論理和をとる処理を行う。
バックアップ領域の全データがそのまま保存されていれ
ば、最終的な演算結果は、「00H」、すなわちバック
アップチェックデータ領域に設定されているデータと一
致する。バックアップRAM領域内のデータにビット誤
りが生じていた場合には、最終的な演算結果は「00
H」にならない。
とバックアップチェックデータ領域に設定されているデ
ータとを比較して、一致すればパリティ診断正常とす
る。一致しなければ、パリティ診断異常とする。
で、チェックデータ(この例ではパリティデータ)の生
成が行われたが、チェックデータの生成を行わず、電源
断フラグのセットのみを行うようにしてもよい。
制御手段には、遊技機の電源が断しても、所定期間電源
バックアップされる変動データ記憶手段(この例ではバ
ックアップRAM)が設けられ、電源投入時に、CPU
56(具体的にはCPU56が実行するプログラム)
は、変動データ記憶手段がバックアップ状態にあればバ
ックアップデータにもとづいて遊技状態を回復させる遊
技状態復旧処理(ステップS53)を行うように構成さ
れる。
状態であれば、遊技状態復旧処理は実行されず、通常の
初期化処理(ステップS2)が実行される。従って、遊
技店員等は、電源スイッチ918の投入等にもとづく遊
技機の電源投入時に、初期化操作スイッチ919を操作
することによって、変動データ記憶手段に記憶されてい
るバックアップデータにもとづく遊技状態復旧処理を実
行するか否かを選択することができる。従って、電源断
が発生しても遊技者に不利益がもたらされることを防止
することができるとともに、遊技店での遊技機運用上の
利便性を向上させることもできる遊技機が提供される。
にバックアップデータが記憶されていない場合に実行さ
れる初期化処理と、変動データ記憶手段にバックアップ
データが記憶されていても初期化操作スイッチ919が
オフ状態である場合に実行される初期化処理とは、プロ
グラム上兼用されている(図7のステップS2参照)。
従って、遊技店での運用上の利便性を向上させる制御を
付加しても、プログラム容量はさほど増えない。
る。まず、この実施の形態において、主基板31のCP
U56が、表示制御基板80、音制御基板70およびラ
ンプ制御基板35に送出する表示制御コマンド、音制御
コマンドおよびランプ制御コマンドについて説明する。
各制御コマンドは、図10に示された遊技制御処理にお
ける特別図柄プロセス処理(ステップS28)で遊技進
行に応じて送出することが決定され、表示制御データ設
定処理(ステップS21)で具体的なデータが設定さ
れ、表示制御データ出力処理(ステップS22)で出力
ポートから出力されることによって送出される。
柄変動に関する各制御コマンドの送出タイミング例を示
す説明図である。この実施の形態では、主基板31のC
PU56は、図柄変動を開始させるときに、表示制御基
板80、音制御基板70およびランプ制御基板35のそ
れぞれに対して変動開始コマンドを送出する。表示制御
基板80に対しては、さらに、左右中図柄の確定図柄を
示す図柄指定コマンドを送出する。
示制御基板80、音制御基板70およびランプ制御基板
35のそれぞれに対して変動停止コマンドを送出する。
表示制御基板80、音制御基板70およびランプ制御基
板35に搭載されている各CPUは、変動開始コマンド
で指定された変動態様に応じた表示制御、音発生制御お
よびランプ点灯制御を行う。なお、変動開始コマンドに
は変動時間を示す情報が含まれている。
が所定の大当り図柄であった場合に実行される大当り遊
技に関する各制御コマンドの送出タイミング例を示す説
明図である。この実施の形態では、主基板31のCPU
56は、大当り遊技開始時に、表示制御基板80、音制
御基板70およびランプ制御基板35のそれぞれに対し
て大当り開始コマンドを送出する。また、所定時間経過
後に、1ラウンド(1R)指定コマンドを送出する。表
示制御基板80、音制御基板70およびランプ制御基板
35に搭載されている各CPUは、大当り開始コマンド
を受信すると、大当り開始時の表示制御、音発生制御お
よびランプ点灯制御を行う。また、1ラウンド指定コマ
ンドを受信すると、大当り中の表示制御、音発生制御お
よびランプ点灯制御を行う。ただし、表示制御基板80
のCPUは、1ラウンド目の表示を行う。
制御基板80に対して各ラウンドを示すコマンド等を順
次送出する。表示制御基板80のCPUは、それらのコ
マンドに応じて対応する表示制御を行う。
CPU56は、表示制御基板80、音制御基板70およ
びランプ制御基板35のそれぞれに対して大当り終了コ
マンドを送出する。そして、所定時間経過後に、通常画
面表示コマンドを送出する。各遊技装置用制御手段は、
通常画面表示コマンドを受信すると、制御状態を遊技待
ちの状態にする。
で行われる遊技状態復旧処理の一例を示すフローチャー
トである。この例では、CPU56は、レジスタ内容を
復元する必要があれば、バックアップRAMに保存され
ていた値をレジスタに復元する(ステップS61)。そ
して、バックアップRAMに保存されていたデータにも
とづいて停電時の遊技状態を確認する。例えば、特別図
柄プロセス処理の進行状況に対応した特別図柄プロセス
フラグの値によって遊技状態を確認することができる。
(ステップS62)、変動開始コマンドを表示制御基板
80、音制御基板70およびランプ制御基板35に送出
する制御を行う(ステップS63)。また、遊技状態が
大当り遊技中であった場合には(ステップS64)、停
電前に最後の送出された制御コマンドを表示制御基板8
0、音制御基板70およびランプ制御基板35に送出す
る制御を行う(ステップS65)。そして、それ以外の
遊技状態であった場合には、例えば、通常画面表示コマ
ンドを制御コマンドを表示制御基板80、音制御基板7
0およびランプ制御基板35に送出する制御を行う(ス
テップS66)。また、例えば、大当り中であった場合
の可変入賞球装置15の状態復帰は、RAMのデータが
保存されているため、後の遊技制御処理内で自動的に行
われる。
合の制御状態の一例を示す説明図である。図16におい
て、可変表示の状態は表示制御基板80のCPU(表示
制御手段)によって実現され、音の状態は音制御基板7
0のCPU(音制御手段)によって実現され、ランプの
状態はランプ制御基板35のCPU(ランプ制御手段)
によって実現される。
た後に復旧した場合の例を示す。この場合には、電源復
旧時に、主基板31から変動開始コマンドが送出される
(図15におけるステップS63)。変動開始コマンド
は、図柄変動開始時に送出されるコマンドであるから、
可変表示制御、音制御およびランプ制御の状態は、変動
開始時の状態に戻る。この実施の形態では、変動開始コ
マンドには変動時間を指定する情報を含まれ、主基板3
1のCPU56は変動開始コマンド送出後では変動終了
時の確定コマンド(変動停止コマンド)まで何も送出し
ない(図柄指定コマンドを除く)。従って、図柄変動中
に停電が生じた場合には、変動途中の状態から変動を再
開することはできないが、変動開始コマンドを再送出す
ることによって、表示制御、音制御およびランプ制御は
同期した状態に戻る。
使用した各種パラメータはバックアップRAMに保存さ
れている。従って、電源復旧後の変動における表示結果
(確定図柄)等は、停電によって中断した変動において
なされるはずであった表示結果等と同じである。従っ
て、遊技者に不利益が与えられるということはない。
じた後に復旧した場合の例を示す。この場合には、電源
復旧時に、主基板31から停電前の最後に表示制御基板
80、音制御基板70およびランプ制御基板35に送出
されたコマンドが再送出される(図15におけるステッ
プS65)。従って、音制御およびランプ制御は、大当
り遊技中の制御状態に戻る。また、表示制御も、停電時
に行われていた状態に戻る。
の各種パラメータ(大入賞口開放回数、大入賞口入賞球
数等)はバックアップRAMに保存されている。従っ
て、遊技者にとっての遊技状態も停電前の状態に戻るの
で、遊技者に不利益が与えられるということはない。
段において電源監視処理、データ保存処理および復旧処
理が行われる場合について説明したが、音声制御手段、
ランプ制御手段および表示制御手段におけるRAMの一
部も電源バックアップされ、表示制御手段、音制御手段
およびランプ制御手段も、上述したような処理を行って
もよい。ただし、表示制御手段、音制御手段およびラン
プ制御手段は、復旧時にコマンド送出処理を行う必要は
ない。
たように、主基板31に、2つの電源監視手段が搭載さ
れている。そして、電源電圧が低下していくときに、第
2の電源監視手段(この例では電源監視用IC904)
が電圧低下信号を発生する時期は、第1の電源監視手段
(この例では電源監視用IC902)が電圧低下信号を
発生する時期よりも遅くなるように設定されている。さ
らに、第2の電源監視手段からの電圧低下信号は、CP
U56のリセット端子に入力されている。
に、第1の電源監視手段(電源監視用IC902)から
の電圧低下信号にもとづいて停電発生処理(電源断時処
理)を実行した後に電源断待ちに入るのであるが、電源
断待ち状態において、リセット状態に入ることになる。
すなわち、CPU56の動作が停止する。電源待ち状態
では+5V電源電圧値が徐々に低下するので入出力状態
が不定になるが、CPU56はリセット状態になるの
で、不定データにもとづいて異常動作してしまうことは
防止される。
56が、第1の電源監視手段からの検出出力の入力に応
じて電源断時処理を実行するとともに、第2の電源監視
手段からの検出出力の入力に応じてシステムリセットさ
れるように構成したので、電源断時に確実なデータ保存
を行うことができ、遊技者に不利益がもたらされること
を防止することができる。
おけるCPU56と他の遊技装置用制御手段におけるC
PUに対する電源断時の電圧供給状況について説明す
る。ここでは、遊技装置用制御手段として、玉払出装置
97を制御する賞球制御手段を例にする。
プのための賞球制御用CPU371周りの一構成例を示
すブロック図である。図18に示すように、電源監視用
IC932は、+30V電源電圧を導入し、+30V電
源電圧を監視することによって電源断の発生を検出す
る。具体的には、+30V電源電圧が所定値以下になっ
たら、電源断が生ずるとして、賞球制御用CPU371
に割り込み信号を与える。この実施の形態では、所定値
を+14Vとする。賞球制御用CPU371において、
この割り込みは、マスク不能割込(NMI)端子に入力
されている。また、NMI端子に入力される信号は、入
力ポートにも入力されている。従って、賞球制御用CP
U371は、NMI処理において、入力ポートのレベル
を確認することによって電源断の状況を確認することが
できる。
ための所定値は、通常時の電圧より低いが、賞球制御用
CPU371が暫くの間動作しうる程度の電圧である。
また、電源監視用IC932が、賞球制御用CPU37
1が必要とする電圧(この例では+5V)よりも高い電
圧を監視するように構成されているので、賞球制御用C
PU371が必要とする電圧に対して監視範囲を広げる
ことができる。従って、より精密な監視を行うことがで
きる。
間、賞球制御用CPU371の内蔵RAMの少なくとも
一部は、電源基板から供給されるバックアップ電源がバ
ックアップ端子に接続されることによってバックアップ
され、遊技機に対する電源が断しても内容は保存され
る。そして、+5V電源が復旧すると、初期リセット回
路935からリセット信号が発せられるので、賞球制御
用CPU371は、通常の動作状態に復帰する。そのと
き、必要なデータがバックアップされているので、停電
等からの復旧時には停電発生時の遊技状態に復帰するこ
とができる。
7に送信される賞球制御コマンドのビット構成の一例を
示す説明図である。図19に示すように、1バイト中の
上位4ビットが制御指定部として使用され、下位4ビッ
トが賞球数を示す領域として用いられる。
て、ビット7,6,5,4が「0,1,0,0」であれ
ば払出個数指定コマンドであることを示し、「0,1,
0,1」であれば払出指定コマンドであることを示す。
払出個数指定コマンドは、主基板31のCPU56が入
賞を検出すると直ちに賞球制御基板37に送出される。
0」である球切れ指定コマンドは、補給玉がなくなった
ことが検出されたときに主基板31から送信される。ま
た、ビット7,6,5,4が「1,0,0,1」である
発射停止指定コマンドは、余剰玉受皿4が満タンになっ
て満タンスイッチ48がオンしたとき(満タン状態フラ
グがオンしたとき)に主基板31から送信される。
制御基板37に、1バイト(8ビット:賞球制御コマン
ドD7〜D0)のデータとして出力される。賞球制御コ
マンドD7〜D0は正論理で出力される。また、賞球制
御コマンドD7〜D0が出力されたときには、負論理の
賞球制御INT信号が出力される。
に、主基板31から賞球制御コマンドD7〜D0が出力
されるときに、賞球制御INT信号が5μs以上ローレ
ベルになる。賞球制御INT信号は、賞球制御基板37
において、賞球制御用CPU371の割込端子に接続さ
れている。よって、賞球制御用CPU371は、割り込
みがあると、賞球制御コマンドD7〜D0が主基板31
から送出されたことを認識でき、割込処理において賞球
制御コマンド受信処理を行う。
例であって、他の構成にしてもよい。例えば、1バイト
中の上位下位を、図19に示された構成とは逆にしても
よい。
ン処理を示すフローチャートである。メイン処理では、
賞球制御用CPU371は、まず、RAM領域をクリア
する等の初期値設定処理を行う(ステップS701)。
なお、内蔵RAMの電源バックアップされたRAM領域
(バックアップRAM領域)にデータが設定されている
場合には、それらの領域のクリア処理はなされない。そ
の後、この実施の形態では、賞球制御用CPU371
は、所定期間(例えば2ms)毎に発生するタイマ割込
による割込処理で賞球払出制御を行う(ステップS70
2)。タイマ割込処理では、図23に示すように、賞球
制御用CPU371は、賞球払出制御処理を実行する
(ステップS711)。
するRAMの使用例を示す説明図である。この例では、
バックアップRAM領域に総合個数記憶(例えば2バイ
ト)が形成されている。総合個数記憶は、主基板31の
側から指示された払出個数の総数を記憶するものであ
る。
ド受信処理を示すフローチャートである。主基板31か
らの賞球制御INT信号は賞球制御用CPU371の割
込端子に入力されている。よって、主基板31からの賞
球制御INT信号がオン状態になると、賞球制御用CP
U371に割込がかかり、図25に示す賞球制御コマン
ドの受信処理が開始される。
球制御用CPU371は、まず、賞球制御コマンドデー
タの入力に割り当てられている入力ポートから1バイト
のデータを読み込む(ステップS852)。読み込んだ
データが払出個数指示コマンドであれば(ステップS8
53)、払出個数指示コマンドで指示された個数を総合
個数記憶に加算する(ステップS855)。そうでなけ
れば、通信終了フラグをセットする(ステップS85
4)。なお、通信終了フラグは、この例では、払出個数
指示コマンド以外のコマンドを受信したことを示すフラ
グである。
れた賞球制御用CPU371は、主基板31のCPU5
6から送られた払出個数指示コマンドに含まれる賞球数
をバックアップRAM領域(総合個数記憶)に記憶す
る。
起動される賞球制御処理(ステップS711)におい
て、総合個数記憶の値が0でない場合には、玉払出装置
97を駆動して賞球払出を行い、1個の払出が完了する
度に総合個数記憶の値を1減らす。
するNMI割込処理を示すフローチャートである。図1
8に示された電源監視用IC932が電源電圧の低下を
検出するとNMI割込が発生し、NMI割込処理が開始
される。従って、NMI割込処理では、停電発生処理
(電源断時処理)が実行される。電源断時処理におい
て、賞球制御用CPU371は、RAMアクセス禁止状
態に設定して(ステップS801)、その後ループす
る。従って、電源監視用IC932から電圧低下信号が
出力されると、賞球払出制御がなされない状態になる。
投入時に実行する初期化処理の一部を示すフローチャー
トである。電源が投入され、または、電源が復旧したと
きには、賞球制御用CPU371は、まず、バックアッ
プRAM領域に形成されている総合個数記憶の値が0で
ないかどうか確認する(ステップS901)。0である
場合には、前回の電源オフ時に未払出賞球はなかったこ
とになるので、通常の初期設定処理を行う。すなわち、
レジスタおよび全RAM領域をクリアして(ステップS
903)、スタックポインタの初期設定を行う(ステッ
プS904)。
ドレスを指定してレジスタと非バックアップRAM領域
をクリアする(ステップS905)。そして、賞球再開
のための設定を行う。例えば、賞球中処理中フラグのセ
ット等を行う(ステップS906)。なお、バックアッ
プRAM領域であっても、賞球個数に関わらない領域で
あるならば、それらのアドレスを指定してクリアするよ
うにしてもよい。
電源投入時に、バックアップRAM領域のデータを確認
するだけで、通常の初期設定処理を行うのか賞球中の状
態を復元するのか決定できる。すなわち、簡単な判断に
よって、未払出賞球について賞球処理再開を行うことが
できる。
搭載されている電源監視用IC932は+30V電源電
圧が+14V以下になると電圧低下信号を出力する。そ
して、賞球制御用CPU371は、電圧低下信号に応じ
て停電発生処理(この例ではNMI処理)を実行する。
一方、主基板31に搭載されている電源監視用IC90
2は+30V電源電圧が+16V以下になると電圧低下
信号を出力する。そして、CPU56は、電圧低下信号
に応じて停電発生処理を実行する。従って、図28に示
すように、停電等が発生したときに、遊技制御手段が停
電発生処理を開始する時期は、賞球制御手段が停電発生
処理を開始する時期よりも早い。すなわち、停電等が発
生したときに、遊技制御手段は、賞球制御手段が賞球払
出制御を停止する前に、遊技制御を停止する。
処理開始の直前に賞球払出個数を示す賞球制御コマンド
を送出したとしても、その賞球制御コマンドは確実に賞
球制御手段に受信される。そして、賞球制御手段は受信
したコマンドにもとづく賞球払出個数を総合個数記憶と
して記憶する。総合個数記憶はバックアップRAM領域
に形成されているので、停電から復旧したときに賞球払
出制御が再開される。つまり、この実施の形態では、停
電等が発生したときでも賞球払出個数は確実に保存され
復旧時に払出が行われるので、遊技者に不利益が与えら
れることはない。
PU371は、NMI処理によって電源断時処理を実行
したが、通常の割込処理によって電源断時処理を実行し
てもよいし、主基板31のCPU56と同様に第1の電
源監視回路の検出出力を入力ポートに導入し、割込処理
によらず入力ポートを監視することによって電源断時処
理を実行してもよい。また、賞球制御手段は、賞球払出
個数を総合個数記憶として一括管理せずに、賞球数毎に
賞球回数を記憶するようにしてもよい。
に設けられている回路と同様の第2の電源監視回路を設
け、第2の電源監視回路が賞球制御用CPU371を駆
動するための+5V電源電圧を監視し、第2の電源監視
回路の検出出力を賞球制御用CPU371のリセット端
子に接続するようにしてもよい。その場合に、2つの電
源監視回路が同一の電源電圧を監視してもよい。例え
ば、ともに+30V電源電圧を監視してもよい。そし
て、例えば、一方の検出電圧を+14Vとし、他方の検
出電圧を+8Vとする。さらに、1個の電源監視用IC
で2つの電位を監視するようにしてもよい
には、賞球制御用CPU371が、第1の電源監視手段
からの検出出力の入力に応じて電源断時処理を実行する
とともに、第2の電源監視手段からの検出出力の入力に
応じてシステムリセットされるので、電源断時に、より
確実に賞球払出個数等のデータが保存され、遊技者に不
利益がもたらされることを防止することができる。
記憶手段としてRAMを用いた場合を示したが、変動デ
ータ記憶手段として、電気的に書き換えが可能な記憶手
段であればRAM以外のものを用いてもよい。
の遊技装置用制御手段として賞球制御手段を例示した
が、表示制御手段、音制御手段およびランプ制御手段に
ついても、電圧低下信号を発生するための電圧値が遊技
制御手段における電圧値より低く設定されている電源監
視用ICを設けてもよい。
を、所定電位電源の電圧低下を検出するための第1の電
源電圧監視手段と、第1の電源監視手段が電圧低下を検
出した所定期間後に電源電圧の電圧低下を検出する第2
の電源監視手段とを備え、遊技用装置制御マイクロコン
ピュータが、第1の電源監視手段からの検出出力の入力
に応じて電源断時処理を前記所定期間内に実行するとと
もに、第2の電源監視手段からの検出出力の入力に応じ
てシステムリセットされるように構成したので、電源断
時に確実なデータ保存を行うことができ、遊技者に不利
益がもたらされることを防止することができるという効
果がある。
段が監視している電源電圧よりも低い電源電圧を監視す
ることによって、第1の電源監視手段が電圧低下を検出
する時期よりも後に電源電圧の電圧低下を検出するよう
に構成されている場合には、第2の電源監視手段は、確
実に第1の電源監視手段よりも遅れて電源電圧の電圧低
下を検出することができる。
とは同一の電源電圧を監視し検出電圧が異なっているよ
うに構成されている場合には、同一の電源電圧を監視す
ることから、第1の電圧監視手段が電圧低下信号を出力
するタイミングと第2の電圧監視手段が電圧低下信号を
出力するタイミングの差である所定期間を所望の値に確
実に設定することができる。
交流から直流に変換された直後の第1の電源電圧であ
り、第1の電源監視手段が、第1の電源電圧が所定値に
低下すると電源電圧が電圧低下したと判定するように構
成されている場合には、遊技用装置制御マイクロコンピ
ュータが必要とする電圧に対して監視範囲を広げること
ができ、より精密な監視を行うことができる。
遊技用装置制御マイクロコンピュータの駆動用電源の電
圧であり、第2の電源監視手段が、駆動用電源電圧が遊
技用装置制御マイクロコンピュータの動作可能範囲内で
所定値に低下すると電源電圧が電圧低下したと判定する
ように構成されている場合には、電源断時処理の実行時
間に余裕ができ、確実に電源断時処理が実行される。
技制御手段とを含み、遊技制御手段における第1の電源
監視手段が電圧低下を判定するための所定値は、賞球制
御手段における第1の電源監視手段が電圧低下を判定す
るための所定値よりも高く設定されている場合には、比
較的簡単に、遊技制御手段からのコマンドが確実に賞球
制御手段に受信される構成を実現することができる。
置制御マイクロコンピュータの入力ポート回路に入力さ
れ、遊技用装置制御マイクロコンピュータが、入力ポー
ト回路の状態を監視することによって電源断時処理を実
行する決定を行うように構成されている場合には、割込
を使用しなくても、電源断時処理を確実に実行すること
ができる。
ト回路として、遊技球検出手段の検出出力を入力するた
めの検出入力手段の入力部と同一の入力部が用いられる
ように構成されている場合には、入力部の有効活用を図
ることができる。
定期的に発生する割込で遊技装置制御処理を実行し、遊
技装置制御処理の終了後または開始前に第1の電源監視
手段の出力を監視するように構成されている場合には、
遊技用装置制御手段が情報入出力を行っていない時期に
電源電圧低下の判定が行われるので、情報入出力が途中
で中断されてしまうことはない。
セスを防止する処理が含まれている場合には、電源断時
に、変動データのデータが破壊されることがないという
効果がある。
る。
図である。
る。
ブロック図である。
PU周りの一構成例を示すブロック図である。
る。
チャートである。
である。
る。
る。
る。
明するための説明図である。
ング例を示す説明図である。
ートである。
態の一例を示す説明図である。
作状態の一例を示すタイミング図である。
賞球制御用CPU周りの一構成例を示すブロック図であ
る。
ある。
図である。
すタイミング図である。
示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
示す説明図である。
すフローチャートである。
フローチャートである。
すフローチャートである。
期と賞球制御手段が停電発生処理を開始する時期との関
係の一例を示すタイミング図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 所定の遊技を行った結果として遊技者に
遊技結果価値を付与可能な遊技機であって、電源投入時
に電源断直前の内容が保持されている保持データにもと
づいて遊技状態を復帰させる遊技状態復帰制御を行うこ
とが可能であり、 遊技に供される遊技用装置を制御するための遊技用装置
制御手段を備え、 前記遊技用装置制御手段は、遊技用装置制御マイクロコ
ンピュータと、遊技用装置制御マイクロコンピュータが
制御を行う際に発生する変動データを記憶するとともに
電源断時から少なくとも所定期間は電源断直前の記憶内
容が保持される記憶内容保持状態となることが可能な変
動データ記憶手段と、所定電位電源の電圧低下を検出す
るための第1の電源電圧監視手段と、前記第1の電源監
視手段が電圧低下を検出した所定期間後に電源電圧の電
圧低下を検出する第2の電源監視手段とを備え、 前記第1の電源監視手段および第2の電源監視手段の検
出出力は、前記遊技用装置制御マイクロコンピュータに
接続され、 前記遊技用装置制御マイクロコンピュータは、前記第1
の電源監視手段からの検出出力の入力に応じて電源断時
処理を前記所定期間内に実行するとともに、前記第2の
電源監視手段からの検出出力の入力に応じてシステムリ
セットされることを特徴とする遊技機。 - 【請求項2】 第1の電源監視手段は、第1の電源監視
手段が監視している電源電圧よりも低い電源電圧を監視
することによって、前記第1の電源監視手段が電圧低下
を検出する時期よりも後に電源電圧の電圧低下を検出す
る請求項1記載の遊技機。 - 【請求項3】 第1の電源監視手段と第2の電源監視手
段とは同一の電源電圧を監視し、検出電圧が異なってい
る請求項1または請求項2記載の遊技機。 - 【請求項4】 第1の電源監視手段が監視する電源電圧
は、交流から直流に変換された直後の第1の電源電圧で
あり、 前記第1の電源監視手段は、前記第1の電源電圧が所定
値に低下すると電源電圧が電圧低下したと判定する請求
項1または請求項2記載の遊技機。 - 【請求項5】 第2の電源監視手段が監視する電源電圧
は、遊技用装置制御マイクロコンピュータの駆動用電源
の電圧であり、 前記第2の電源監視手段は、駆動用電源の電圧が遊技用
装置制御マイクロコンピュータの動作可能範囲内で所定
値に低下すると電源電圧が電圧低下したと判定する請求
項1、2または4記載の遊技機。 - 【請求項6】 遊技用装置制御手段は、遊技の結果に応
じて遊技者に賞球を払い出すための賞球装置を制御する
賞球制御手段と、遊技の主要部分を制御するとともに前
記賞球制御手段に賞球を払い出させるためのコマンドを
出力する遊技制御手段とを含み、 前記遊技制御手段における第1の電源監視手段が電圧低
下を判定するための所定値は、前記賞球制御手段におけ
る第1の電源監視手段が電圧低下を判定するための所定
値よりも高く設定されている請求項1ないし請求項5記
載記載の遊技機。 - 【請求項7】 第1の電源監視手段の検出出力は遊技用
装置制御マイクロコンピュータの入力ポート回路に入力
され、遊技用装置制御マイクロコンピュータは、前記入
力ポート回路の状態を監視することによって電源断時処
理を実行する決定を行う請求項1ないし請求項6記載の
遊技機。 - 【請求項8】 遊技機は、遊技に利用するための遊技球
を検出するための遊技球検出手段を備え、 遊技用装置制御手段が搭載された遊技用装置制御基板に
は前記遊技球検出手段の検出情報を入力するための検出
入力手段が設けられ、 第1の電源監視手段の検出出力の入力ポート回路とし
て、前記検出入力手段の入力部と同一の入力部が用いら
れる請求項7記載の遊技機。 - 【請求項9】 遊技用装置制御マイクロコンピュータ
は、定期的に発生する割込で遊技装置制御処理を実行
し、遊技装置制御処理の終了後または開始前に入力ポー
ト回路を介して第1の電源監視手段の出力を監視する請
求項7または請求項8記載の遊技機。 - 【請求項10】 電源断時処理には変動データ記憶手段
へのアクセスを防止する処理が含まれる請求項1ないし
請求項9記載の遊技機。
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