JP2002186756A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002186756A
JP2002186756A JP2000390358A JP2000390358A JP2002186756A JP 2002186756 A JP2002186756 A JP 2002186756A JP 2000390358 A JP2000390358 A JP 2000390358A JP 2000390358 A JP2000390358 A JP 2000390358A JP 2002186756 A JP2002186756 A JP 2002186756A
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prize ball
control device
discharge
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JP2000390358A
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English (en)
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Sadao Ioki
定男 井置
Hideo Taguchi
英雄 田口
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Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 停電検出後の処理と停電復帰後の通常処理と
で重複して球の排出を計数することがない遊技機を提供
する。 【解決手段】 遊技に関する制御を行う制御装置(10
0)が、所定のタイミングで前記排出球検出手段の状態
を検出し、排出される遊技球数に関連するカウンタを更
新する遊技機において、前記制御装置に供給される電源
の異常を検出する電源異常監視手段(253)を備え、
前記制御装置は、前記電源異常監視手段からの信号によ
り電源異常処理を開始するとともに、電源異常発生前の
排出球検出手段の検出結果に基づいて前記カウンタが更
新される前に前記電源異常処理が開始された場合には、
この検出結果に基づく前記カウンタの更新を電源異常処
理中又は電源異常復帰後の処理の何れか一方で行う更新
時期選択手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は遊技機に関し、特に
遊技機の電源の瞬断等、停電時の排出センサによる排出
球の検出に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技機、スロットマシン
遊技機は、遊技店の島設備から電源(AC24V)の供
給を受けて動作し、プログラムの実行に従って遊技のた
めの制御動作を行うマイクロコンピュータ等の処理手段
からなる複数の制御装置(遊技制御装置、排出制御装置
等)が設けられている。この制御手段はセンサ(賞球検
出手段、入賞球検出手段)の検出信号を定期的に監視し
つつ、遊技機内に設けられた被制御機器(入賞装置、表
示装置、排出ユニット等)の動作を制御して、遊技に関
連する動作(入賞口の開閉、遊技媒体(遊技球、遊技コ
イン等)の払出等)を管理・制御して遊技を進行させる
ように構成されている。
【0003】例えば、パチンコ機では、遊技制御装置が
入賞球を検出する入賞センサの検出信号を定期的に監視
し、入賞球が検出されると、いわゆる入賞記憶データを
増加させ、その入賞記憶データに基づいて、排出制御装
置に賞球制御指令信号を送信して、入賞の種類に応じた
所定数の賞球を排出させる構成となっている。
【0004】このパチンコ機はAC24Vの電源で動作
しているので、停電が発生すると排出ユニットは停止す
る。また、停電検出後に排出されずに残された球数を、
停電時にも保持されるバックアップメモリに記憶してい
る。
【0005】排出機構は図13に示すような構成となっ
ており、排出球の通過を検出する賞球検出センサ713
A、713B(賞球センサ713Bは、賞球センサ71
3Aの奥手方向のもう1つの流路に配置されているの
で、図に現れない)は排出機構611、612の下流に
あるので、停電検出直前に排出された球が、停電検出後
に賞球検出センサ713A、713Bを通過することが
ある。停電検出により賞球検出センサ713A、713
Bによる賞球の計数も停止してしまい、停電検出直前に
排出された球が賞球検出センサ713A、713Bに読
み取られず、バックアップメモリに記憶される未排出数
球と実際の未排出数とが一致しなくなることから、停電
検出後にもセンサにて球数を計数して、これらも加味し
た未排出球数をバックアップメモリに記憶するようにし
ている。
【0006】また、このような、バックアップ機能を有
する遊技機では、停電発生を検出すると、通常の処理に
おけるプログラムカウンタの値を保存して、停電処理を
開始する。電源再投入時にはこの保存してあったプログ
ラムカウンタのアドレスから通常の処理を再開してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したバックアップ
機能を有する遊技機では、停電発生直前の通常処理中に
排出球が賞球検出センサを通過すると、賞球検出センサ
713A、713Bは排出球を検出する。この排出球の
検出情報は、停電処理においても用いられて、通常処理
中に検出した排出球の検出情報に基づいて排出球数を計
数するカウンタが更新される。
【0008】しかし、停電発生直前の通常処理中に検出
した排出球の検出情報はバックアップメモリに記憶さ
れ、停電復帰後にもそのまま使用される。すなわち、遊
技機は、電源再投入時にはバックアップメモリに保存さ
れていたプログラムカウンタのアドレスから停電を検出
した状態で処理を再開するので、停電発生直前の通常処
理中に検出した排出球の検出情報は、停電検出後の停電
処理中と停電復帰後の通常処理中とで2回使用されるこ
とになり、1個の排出球が通過したにもかかわらず、停
電検出後の停電処理中と停電復帰後の通常処理中とでカ
ウンタが二度更新され、排出球を誤って計数してしま
う。
【0009】本発明は、停電検出後も賞球の排出を検出
する遊技機において、停電検出後の処理と停電復帰後の
通常処理とで重複して球の排出を計数することがない遊
技機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、遊技に関
する制御を行う制御装置と、遊技球を排出する排出機構
と、前記排出機構から排出される遊技球を検出する排出
球検出手段とを備え、前記制御装置が、所定のタイミン
グで前記排出球検出手段の状態を検出し、排出される遊
技球数に関連するカウンタを更新する遊技機において、
前記制御装置に供給される電源の異常を検出する電源異
常監視手段を備え、前記制御装置は、前記電源異常監視
手段からの信号により電源異常処理を開始するととも
に、電源異常発生前の排出球検出手段の検出結果に基づ
いて前記カウンタが更新される前に前記電源異常処理が
開始された場合には、この検出結果に基づく前記カウン
タの更新を電源異常処理中又は電源異常復帰後の処理の
何れか一方で行う更新時期選択手段を備えた。
【0011】第2の発明は、第1の発明において、前記
制御装置は、停電時に記憶内容が保持される記憶領域を
有する記憶手段を備え、前記電源異常監視手段は、停電
の発生を検出する停電監視手段であって、前記制御装置
は、前記停電監視手段からの信号により停電処理を開始
し、停電検出直後の排出球の検出結果と停電検出直前の
排出球の検出結果とを用いて停電処理中に前記カウンタ
の更新を行うとともに、停電検出直前の排出球の検出結
果を前記記憶領域に記憶して、この検出結果に関連して
停電復帰後の処理にて前記カウンタの更新をすることを
特徴とする。
【0012】第3の発明は、第2の発明において、前記
制御装置において、少なくとも前記排出球検出手段によ
る排出球の検出から、この排出球の検出結果を前記記憶
領域に記憶する処理の間に、前記停電処理を開始しない
ことを特徴とする。
【0013】第4の発明は、第3の発明において、前記
制御装置は所定の処理を行うCPUを備えるとともに、
前記停電監視手段からの信号によりCPUに強制的な割
込を発生させて前記停電処理を開始し、前記排出球検出
手段による排出球の検出結果を前記記憶領域に記憶する
前記CPUの処理命令を、前記割込を発生させる信号の
入力によって中断されない命令としたことを特徴とす
る。
【0014】第5の発明は、第1〜第4の発明におい
て、前記制御装置は、前記排出球検出手段が所定のタイ
ミングで検出した排出球の検出結果を、順次記憶する演
算領域を有する記憶手段を備え、前記演算領域の記憶内
容により、排出球の有無を判定することを特徴とする。
【0015】
【発明の作用および効果】第1の発明の遊技機では、制
御装置は前記電源異常監視手段からの信号により電源異
常処理を開始するとともに、電源異常発生前の排出球検
出手段の検出結果に基づいて前記カウンタが更新される
前に前記電源異常処理が開始された場合には、この検出
結果に基づく前記カウンタの更新を電源異常処理中又は
電源異常復帰後の処理の何れか一方で行う更新時期選択
手段を備えたので、電源異常処理中と電源復帰後の処理
との双方で排出球を重複して計数することがない。
【0016】第2の発明では、停電監視手段が停電の発
生を検出すると、制御装置が、停電検出直後の排出球の
検出結果と停電検出直前の排出球の検出結果とを用いて
停電処理中に前記カウンタの更新を行うとともに、停電
検出直前の排出球の検出結果を前記記憶領域に記憶し
て、この検出結果に関連して停電復帰後の処理にて前記
カウンタの更新をする停電処理を開始するので、排出球
の検出を停電発生後の処理と電源投入後の処理と分けて
処理することができる。
【0017】第3の発明では、停電監視手段が停電を検
出すると開始される停電処理のうち、少なくとも排出球
検出手段による排出球の検出から、この排出球の検出結
果を記憶領域に排出球の検出結果を記憶する処理までの
間に、停電処理を開始しないので、排出球検出手段の出
力が確実に記憶領域に記憶できる。
【0018】第4の発明では、前記停電監視手段からの
信号によりCPUに強制的な割込を発生させて前記停電
処理を開始し、前記排出球検出手段による排出球の検出
結果を前記記憶領域に記憶する前記CPUの処理命令
を、前記割込を発生させる信号の入力によって中断され
ない単一の命令としたので、停電監視手段からの信号に
基づく強制的な停電処理により停電発生に対して迅速に
停電発生処理を開始できるうえに、排出球検出手段によ
る排出球の検出結果を記憶領域に記憶した後に停電発生
処理を実行することができる。したがって、複数の命令
を連ねて、排出球検出手段による排出球の検出結果を記
憶領域に記憶する方法と比較すると、記憶領域以外の場
所(例えば、CPUのレジスタ)に排出球の検出結果を
残したままで、停電処理や停電復帰後の処理を実行する
ことがないことから、どのようなタイミングで停電が発
生しても正確にカウンタを更新することができ、遊技機
の信頼性をより高めることができる。
【0019】第5の発明では、排出球検出手段が所定の
タイミングで検出した排出球の検出結果を順次記憶する
演算領域を有する記憶手段を備え、演算領域の記憶内容
により排出球の有無を判定するので、ノイズの影響を除
去して、排出球検出信号の立ち上がりを確実に捉えるこ
とができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0021】図1は、本発明の実施の形態の遊技機の全
体の構成を示す正面図である。
【0022】図1に示す遊技機(パチンコ遊技機)1は
カード球貸ユニット2を併設したCR機である。遊技機
1の前面枠3は本体枠(外枠)4にヒンジ5を介して開
閉回動可能に組み付けられ、遊技盤6は前面枠3の裏面
に取り付けられた収納フレームに収装される。
【0023】遊技盤6の表面には、変動表示装置8、大
入賞口を備えた変動入賞装置10、各入賞口11〜1
5、始動口16、普通図柄表示器7、普通変動入賞装置
9が配設された遊技領域が形成される。前面枠3には、
遊技盤6の前面を覆うカバーガラス18が取り付けられ
ている。
【0024】変動表示装置8は、表示領域に、左、中、
右の三つの表示図柄(識別情報)が表示される。これら
の表示図柄には「0」〜「9」までの各数字と、「A」
〜「E」のアルファベット文字が割り当てらている。
【0025】変動表示装置8は、始動口16へ遊技球の
入賞があると、前述した数字、文字で構成される表示図
柄が順に表示される。始動口16への入賞が所定のタイ
ミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の特別
図柄乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には、大当
り状態となり、三つの表示図柄が揃った状態(大当たり
図柄)で停止する。このとき、変動入賞装置10の大入
賞口が所定の時間(例えば30秒)だけ大きく開き、多
くの遊技球を獲得することができる。
【0026】この始動口16への遊技球の入賞は、特別
図柄始動センサ52で検知される。この遊技球の通過タ
イミング(具体的には、入賞検出時点での遊技制御装置
100内に備えられた特別図柄乱数カウンタの値)は、
特別図柄入賞記憶として、遊技制御装置100内の所定
の記憶領域(特別図柄乱数記憶領域)に、最大で連続し
た4回分を限度に記憶される。この特別図柄入賞記憶の
記憶数は、変動表示装置8の下側に設けられた4つのL
EDからなる特別図柄記憶状態表示器21に表示され
る。遊技制御装置100は、特別図柄入賞記憶に基づい
て、変動表示装置8にて可変表示ゲームを行う。
【0027】普通図柄表示器7は、普通図柄始動ゲート
(図示省略)へ遊技球の入賞があると、普通図柄(例え
ば一つの数字からなる図柄)の変動表示を始める。普通
図柄始動ゲートへの入賞が所定のタイミングでなされた
とき(具体的には、入賞検出時の普通図柄乱数カウンタ
値が当たり値であるとき)には、普通図柄に関する当た
り状態となり、普通図柄が当たり図柄(当たり番号)で
停止する。このとき、始動口16の手前に設けられた普
通変動入賞装置9が所定の時間(例えば0.5秒)だけ
大きく開き、遊技球の始動口16への入賞可能性が高め
られる。
【0028】この普通図柄始動ゲートへの遊技球の通過
は、普通図柄始動センサ53で検知される。この遊技球
の通過タイミング(具体的には、遊技制御装置100内
に備えられた普通図柄乱数カウンタの通過検出時点での
値)は、普通図柄入賞記憶として、遊技制御装置100
内の所定の記憶領域(普通図柄乱数記憶領域)に、最大
で連続した4回分を限度に記憶される。この普通図柄入
賞記憶の記憶数は、変動入賞装置10の右側に設けられ
た4つのLEDからなる普通図柄記憶状態表示器19に
表示される。遊技制御装置100は、普通図柄入賞記憶
に基づいて、普通図柄に関する当たりの抽選を行う。
【0029】前面枠3の下部の開閉パネル20には球を
打球発射装置に供給する上皿21が、固定パネル22に
は下皿23及び打球発射装置の操作部24等が配設され
る。
【0030】カード球貸ユニット2には、前面のカード
挿入部25に挿入されたカード(プリペイドカード等)
のデータの読込、書込等を行うカードリーダライタと球
貸制御装置が内蔵され、カード球貸ユニット用の操作パ
ネル26は遊技機1の上皿21の外面に形成される。
【0031】カード球貸ユニット用の操作パネル26に
は、球貸しを指令する球貸しスイッチ28と、カードの
返却を指令するカード返却スイッチ30と、カードの残
高を表示するカード残高表示部等が設けられている。
【0032】カバーガラス18の枠の上部には、点灯に
より球の排出の異常等を報知する第1報知ランプ31、
第2報知ランプ32が設けらていれる。
【0033】図2は、本発明の実施の形態の遊技機の全
体の構成を示す背面図である。
【0034】遊技盤6の裏面側には、大入賞口、各入賞
口11〜15、始動口16に入賞した入賞球を案内する
入賞球集合カバー(図示せず)、遊技を統括的に制御す
る遊技制御装置100、各制御装置(遊技制御装置10
0、排出制御装置200、装飾制御装置300、表示制
御装置350、音制御装置400、発射制御装置550
等)に供給する所定の電圧を発生する電源供給装置25
0、遊技制御装置100からの装飾制御指令信号により
遊技盤6と前面枠3に設けられた装飾用のランプの点灯
/消灯を制御する装飾制御装置300、変動表示装置8
等を制御する表示制御装置350、スピーカ95からの
音響出力を制御する音制御装置400、遊技盤用外部端
子41等が取り付けらていれる。
【0035】前面枠3の収納フレームの裏面側には、裏
機構盤35が取り付けられている。この裏機構盤35の
中央部には、遊技盤6の裏面側の各制御装置(遊技制御
装置100、電源供給装置250、装飾制御装置30
0、表示制御装置350、音制御装置400等)を点検
するための開口窓部が設けられている。
【0036】裏機構盤35の上部には、遊技機1の外部
(遊技店の島設備)から24ボルトの交流電源を取り入
れて電源供給装置250へ中継するとともに、遊技店の
管理装置との間の外部信号線を接続する枠用外部情報出
力部(外部ターミナル)42、遊技球を貯留する球貯留
タンク36、球貯留タンク36の球を半端球検出センサ
58を備えた樋ユニット部(半端センサユニット)38
に導く誘導樋37が取り付けられている。誘導樋37及
び樋ユニット部38には2条の流路が形成されている。
【0037】裏機構盤35の開口窓部の右側には、樋ユ
ニット部38の球を遊技機1の前面側の受皿に払い出す
排出装置(排出ユニット600、流路切換ユニット70
0)が取り付けられている。
【0038】裏機構盤35の下部には、排出ユニット6
00を制御する排出制御装置200、打球発射装置50
0を制御する発射制御装置550、カード球貸ユニット
用中継基板43等が取り付けられている。
【0039】電源供給装置250には、遊技機の裏面側
から操作可能なように、表面に露出したRAMクリアス
イッチ255が設けられている。また、電源供給装置2
50から各制御装置(遊技制御装置100、排出制御装
置200、装飾制御装置300、表示制御装置350、
音制御装置400、発射制御装置550等)には電源を
供給するための配線が設けられている。
【0040】カード球貸ユニット2はプリペイドカード
により遊技球を貸し出す。貸球の排出は、カード球貸ユ
ニット2からカード球貸ユニット用中継基板43を経由
して入力された貸球制御指令信号により、排出制御装置
200により制御された球排出装置(排出ユニット60
0、流路切換ユニット700)によりなされる。
【0041】打球発射装置500より遊技領域に発射さ
れた球が各入賞口11〜15、大入賞口に入賞すると、
遊技制御装置100から賞球制御指令信号が排出制御装
置200に送られ、排出制御装置200により排出ユニ
ット600が駆動され、排出装置から所定数の賞球が排
出される。
【0042】図3は、本発明の実施の形態の遊技機の全
体の構成を示すブロック図である。
【0043】遊技制御装置100、排出制御装置20
0、装飾制御装置300は、それぞれ、CPU、RA
M、ROM、入出力インターフェース(I/F)で構成
されている。
【0044】遊技制御装置100には各種検出装置から
の検出信号が入力され、入出力インターフェースを介し
てCPUに入力される。これらの各種検出装置には、一
般入賞口11〜15への入賞を検出する一般入賞口セン
サ51.1〜51.N、始動口16への入賞球の検出に
よって変動表示装置8による可変表示ゲームを開始する
ための特別図柄始動センサ52、球の検出によって普通
変動入賞装置9の作動を決定するための普通図柄表示装
置7の変動を開始させる普通図柄始動センサ53、大入
賞口への入賞を検出するカウントセンサ54及び大入賞
口継続センサ55、遊技盤前面のガラス枠の開放を検出
する金属枠開放センサ56、排出ユニット600によっ
て排出された遊技球が貯留過多となったことを検出する
オーバーフローセンサ57、排出ユニット600への遊
技球の供給が不十分であることを検出する半端球検出セ
ンサ58などが含まれる。
【0045】遊技制御装置100のCPUは、これらの
検出信号に基づいて、ROMに記録されたプログラム
(遊技プログラム)を実行し、遊技の統括的な制御(遊
技制御)を行う。具体的には、遊技制御装置100は排
出制御装置200、装飾制御装置300にそれぞれ賞球
制御指令信号、装飾制御指令信号を出力し、これらを制
御する。なお、遊技制御装置100から排出制御装置2
00、装飾制御装置300へのデータは単方向で通信さ
れ、排出制御装置200、装飾制御装置300から遊技
制御装置100へのデータの送信は行われないようにな
っている。
【0046】遊技制御装置100は、大入賞口ソレノイ
ド10A、普通変動入賞口ソレノイド9Aに制御信号を
送信し、これらのソレノイドへの通電を制御することに
より、特別変動入賞装置10、普通変動入賞装置9の開
閉を制御する。さらに、普通図柄表示装置7に制御信号
を送信し、この表示を制御する。
【0047】また、遊技制御装置100は、賞球排出が
正確に行われているかを監視する。具体的には、排出制
御装置200へ賞球制御指令信号として送信した排出を
指令した賞球数と、賞球検出センサ713A、713B
により計数された実際の排出数が一致するかの監視及び
賞球排出指令が送信されていないにも関わらず賞球排出
がなされていないかの監視を行う。賞球排出指令信号が
送信されていないにも関わらず、賞球排出がされている
等の異常が認められたときは、異常対応処理を行う。例
えば、枠用外部情報出力部42から異常検出信号をホー
ルコンピュータに出力し、装飾制御装置300に装飾制
御指令信号を送信して、賞球異常報知LED31を点滅
させて異常を報知する。あるいは、遊技制御の停止、打
球発射の停止等により、遊技を強制的に中止させる。
【0048】排出制御装置200には、排出された球を
検出する賞球検出センサ713A、713Bからの検出
信号が入力される。具体的には、排出ユニット600か
ら賞球として排出された球を検出する賞球検出センサ7
13A、713Bの各検出信号と、排出ユニット600
から貸球として排出された球を検出する貸球検出センサ
714A、714Bの各検出信号とが入力される。そし
て、排出制御装置200は、賞球制御指令信号に基づい
て、排出ユニット600からの遊技球の排出及び流路切
換ユニット700における流路切換を制御する。また、
排出制御装置200には、遊技制御装置100からの賞
球制御指令信号とは別に、カードユニット2から貸球制
御指令信号が入力される。排出制御装置200は、賞球
制御指令及び貸球制御指令信号に基づいて排出ユニット
600を制御し、排出球検出手段としての排出センサ
(賞球検出センサ713A、713B、貸球検出センサ
714A、714B)の検出信号を用いて、賞球及び貸
球の排出を行う。
【0049】なお、賞球検出センサ713A、713B
の各検出信号は、中継基板710を介して遊技制御装置
100へも入力されている。
【0050】遊技制御装置100、排出制御装置200
は、通常動作中は、所定時間(2ミリ秒)間隔で発生す
るクロックパルスに基づいて(又は所定時間(2ミリ
秒)のウェイトを設けることにより)呼び出される割込
処理により、所定時間間隔で賞球検出センサ713の出
力を読み込みカウンタ(確認カウンタ、貯留カウンタ)
を減算する。また、遊技制御装置100、排出制御装置
200の通常動作中に停電が発生すると、電圧検出回路
253により発生する停電検出信号に基づくNMI割込
により、後述する電源異常処理(停電処理)としての停
電検出処理が実行される。
【0051】装飾制御装置300には、遊技制御装置1
00からのランプを点灯(点滅)させる指令信号である
装飾制御指令信号が入力され、各種ランプを点灯駆動す
る。具体的には、遊技制御装置100が遊技機1の異常
を検出すると、異常報知ランプ31を点灯させる。ま
た、排出制御装置100から排出制御装置200に賞球
制御指令信号が送られ、賞球の排出が始まると、賞球排
出ランプ32を点灯させる。さらに、遊技機1が大当り
状態となると、遊技に抑揚をつけるように、装飾ランプ
45.1〜45.Nを点灯(点滅)させる。
【0052】電源供給装置250は、電源回路251、
電圧検出回路253、バックアップ電源回路256を有
している。
【0053】電源回路251は交流を直流に変換する整
流回路、出力電圧の変動を小さくする定電圧回路、リプ
ル成分を消去する平滑回路を有し、遊技機に供給される
交流24Vの電源を、各制御装置の動作に必要な直流電
圧(5V、12V等)に変換して、各制御装置に供給す
る。また、この平滑回路は遊技機に供給される電源電圧
が低下しても、少しの時間はCPUに供給する電源を蓄
えるように構成されている。
【0054】電圧検出回路253は所定の基準電圧と電
源回路の出力電圧(5V)を比較し、電源回路の出力電
圧が低下すると、停電発生信号としての、CPUに対す
る割り込み信号を発生する。この割り込み信号はNMI
(ノン・マスカブル・インタラプト)信号として遊技制
御装置100のCPUと排出制御装置200のCPUと
に加えられ、両CPUは、NMI信号に基づき、後述す
る所定の停電検出処理を実行する。
【0055】バックアップ電源回路256は、電源回路
251からの5Vの出力が常時印加されている大容量素
子にて構成され、電源回路からの出力が消滅しても、R
AMに電源を供給し続けることにより、RAMの記憶内
容が消去しないように保持する。
【0056】また、電源供給装置250には、プルアッ
プ抵抗を介して5Vに接続された押しボタンスイッチで
構成されているRAMクリアスイッチ255が設けられ
ているおり、ボタンを押しているときに5VのRAMク
リア信号が発生し、遊技制御装置100と排出制御装置
200とにRAMクリア信号を加えるように構成されて
いる。遊技制御装置100と排出制御装置200とはR
AMクリア信号によりバックアップエリアの記憶内容を
消去する。
【0057】RAMクリアスイッチ255を電源供給装
置250に設けると、遊技制御装置100、排出制御装
置200等の各制御装置へ電源を供給するための配線に
沿って、記憶内容消去指令信号を伝達する配線を設ける
ことができ、遊技盤の交換にともなって遊技制御装置1
00が交換されても、電源供給装置250を本体枠側に
残して、RAMクリアスイッチ255の位置を固定化し
て操作性向上を図ることができる。
【0058】図4は、本発明の第1の実施の形態の遊技
制御装置の動作のうちメイン処理を示すフローチャート
である。
【0059】遊技制御装置100のCPUは電源投入時
(停電復帰時)に、RAMクリアスイッチ255の状態
を調べ(S1)、RAMクリアスイッチ255がオン状
態であれば(5VのRAMクリア信号が発生していれ
ば)、RAMのバックアップエリアを消去(初期化)す
る(S2)。また、ステップS1では、バックアップさ
れたデータの内容が変更されていないかをチェックし
て、バックアップデータの内容が誤っていたら(S
1)、バックアップデータにより正常に処理が再開でき
ないので、RAMのバックアップエリアを消去(初期
化)する(S2)。このバックアップデータのチェック
は、バックアップデータのチェックサムや、バックアッ
プエリアの特定の番地に記憶された所定の値が変化して
いないかを照合することによりチェックすることができ
る。一方、RAMクリアスイッチ255がオフ状態であ
れば(RAMクリア信号が発生していなければ)、レジ
スタを復帰して(S11)、停電発生時に実行していた
処理にジャンプして、メイン処理を再開する(S1
2)。
【0060】次に、遊技制御装置100は各入賞口11
〜15等への球の入賞を入賞口センサ51.1〜51.
Nにより検出すると(S3)、メモリに記憶されている
入賞口毎に定められた排出すべき賞球数を参照し、排出
する賞球数を決定する(S4)。その後、この計算され
た賞球数を遊技制御装置100の確認カウンタに加算し
て(S5)、排出制御装置200に対して賞球制御指令
信号を送信する(S6)。一方、入賞球が検出されない
とS4〜S6の処理を行わずにS7に進む。
【0061】割込処理(S7)は、一定周期のクロック
信号により所定の時間間隔で実行され、図5に示すよう
に賞球検出センサ713の出力を読み込み、排出フラグ
を”1”にセットする。
【0062】なお、本実施の形態の説明において「賞球
検出センサ713」は、賞球検出センサ713Aと賞球
検出センサ713Bの双方を意味し、双方の賞球検出セ
ンサの出力を読み込んで、いずれかの賞球検出センサで
球が検出されることを意味する。また、センサの出力
が”1”とはセンサが球を検出している(球がセンサを
通過している)ことを意味し、センサの出力が”0”と
はセンサが球を検出していない(球がセンサを通過して
いない)ことを意味する。
【0063】割込処理(S7)により排出フラグが”
1”にセットされたならば、1個の賞球の排出が検出さ
れたので(S8)、確認カウンタから1を減じ(S
9)、排出フラグを”0”にクリアする(S10)。そ
の後、ステップS3に戻り、繰り返しメイン処理を行
う。
【0064】図5は、本発明の第1の実施の形態の遊技
制御装置の割込処理を示すフローチャートである。この
割込処理は、図4で説明したメイン処理から、所定時間
間隔で呼び出され(S7)、賞球検出センサ713の出
力を読み込み、排出フラグを設定する。
【0065】割込処理では、まず、賞球検出センサ71
3を検出し、その出力を読み込んで、その値を通常時の
今回の出力として保存する(S21)。賞球検出センサ
713の出力が”1”であったなら、賞球が賞球検出セ
ンサ713を現在通過中であると判断して、次のステッ
プ(S23)へ進む。一方、賞球検出センサ713の出
力が”1”でなかった(”0”であった)なら、賞球が
賞球検出センサ713を通過していないと判断して、途
中の処理(S23〜S24)を行わずにS25に進む
(S22)。
【0066】次に、記憶されている賞球検出センサ71
3の通常時の前回の出力が”0”であったなら、2ミリ
秒前は賞球が賞球検出センサ713を通過していなかっ
た、すなわち、今回が賞球検出の立ち上がりである(賞
球が通過し始めた)と判断して、次のステップ(S2
4)へ進む。一方、賞球検出センサ713の通常時の前
回の出力が”0”でなかった(”1”であった)なら、
2ミリ秒前も賞球が賞球検出センサ713を通過してい
たので、途中の処理(S24)を行わずにS25に進む
(S23)。
【0067】賞球検出センサ713の今回、前回の出力
が、上記2つの条件を満たしたなら、排出フラグを設定
する(S24)。すなわち、S22〜S23において、
賞球検出センサ713の通常時の今回の出力が”1”
で、通常時の前回の出力が”0”であると判断されたな
ら、排出フラグが”1”に設定される(S24)。
【0068】その後、賞球検出センサ713の通常時の
今回の出力値を通常時の前回の出力値に入力し(S2
5)、今回、前回の賞球検出センサ出力値をシフトし
て、次の賞球検出センサ713の出力の読み込みに備え
る。
【0069】以上説明した割込処理では、S22〜S2
3において所定の条件を満たすと排出フラグを設定して
いる。すなわち、賞球検出センサ713の通常時の今回
の出力が”1”であり、賞球検出センサ713の通常時
の前回の出力が”0”であることから、この賞球の排出
信号の立ち上がりを検出し、賞球が賞球検出センサ71
3を通過し始めたことが検出できるので、この賞球の排
出に対して排出フラグを設定(出力)していないことが
分かり、1個の賞球の排出に対して排出フラグを複数回
設定することがない。
【0070】なお、賞球検出センサ713の出力が”
0”であれば、現在賞球が賞球検出センサ713を通過
していないので排出フラグを設定する必要がない。ま
た、賞球検出センサ713の今回の出力が”1”である
が、前回の出力が”1”であると、既に前回(2ミリ秒
前)から賞球が賞球検出センサ713を通過しているの
で、今回は排出フラグが設定されず、1個の賞球に対し
て複数の排出フラグの設定を防止している。
【0071】なお、以上説明した割込処理では、賞球検
出センサ713の通常時の前回の出力と通常時の今回の
出力とだけを比較して、遊技球が賞球検出センサ713
の通過を開始するタイミング(賞球検出の立ち上がりの
タイミング)にて排出フラグをセットしているが、賞球
検出センサ713の出力が複数回連続して”0”又は”
1”であったことを条件に、遊技球が賞球検出センサ7
13を通過したと判断するように構成してもよい。例え
ば、賞球検出センサ713の前々回の出力も記憶してお
き、前々回の出力が”0”で、前回の出力が”1”で、
かつ、今回の出力が”1”となった場合にカウンタを更
新するように構成する。このように、賞球検出センサ7
13の出力レベルを二度読みして遊技球の通過を判定す
ると、ノイズの影響を排除して正確に排出球数を計数す
ることができる。
【0072】この割込処理では、S21における賞球検
出センサ713を検出し、その出力値をメモリに保存す
る一連の処理を一つのステップ(単一の命令)で行い、
その間に割込が入らないようにしている。例えば、Z8
0CPUにおいて、予め、賞球検出センサ713の出力
が入力されるポートアドレスの値をHLレジスタに設定
し、通常時の今回の出力値が記憶されているRAMの記
憶領域のアドレスをDEレジスタに設定して、一つのL
DI命令を用いてS21の処理を実行すれば、この命令
を実行している間はNMI割込が入らず、賞球検出セン
サ713の出力の検出結果がメモリへ格納される。よっ
て、賞球検出センサ713の出力の検出から検出結果の
メモリへの記憶までの間で、強制的な割込(NMI割
込)により新たに停電検出処理が開始されることがな
い。
【0073】ちなみに、最初のステップで賞球検出セン
サ713の出力が取り込めるポートからCPUのレジス
タに一旦格納し、次のステップでレジスタに格納してお
いた賞球検出センサ713の出力をメモリへ記憶させる
ように複数のステップ命令を構成するのが一般的な方法
である。しかし、この方法では、CPUのレジスタに格
納後メモリへ記憶前に停電が検出されると、CPUのレ
ジスタに賞球検出センサ713の出力を残したまま停電
検出処理が開始され、賞球検出センサ713の出力が停
電検出処理と停電復帰後の通常処理との両方で、二重に
カウントされてしまうおそれがある。
【0074】図6は、本発明の第1の実施の形態の遊技
機の停電検出が生じない場合のタイミングチャートであ
る。
【0075】図6では、上から順に、割込処理(図5)
を起動する所定時間(2ミリ秒)毎に発生するクロック
パルス、賞球が賞球検出センサを通過しているときに出
力される賞球検出センサの出力、記憶された賞球検出セ
ンサの前回出力、記憶された賞球検出センサの前々回出
力、排出フラグの状態を示す。
【0076】本図では、割込パルスa1〜a5の間で、
賞球検出センサ713の出力が”1”に立ち上がってい
る。賞球検出センサ713の出力が立ち上がると、次の
割込処理(パルスa2の立ち上がり)で賞球検出センサ
713の出力が読み込まれ、賞球検出センサ713の今
回出力値として記憶される。このとき、賞球検出センサ
713の今回の出力値は賞球検出センサ713の前回の
出力値として記憶される(賞球検出センサ出力値のシフ
ト処理)が、割込処理a2直前の賞球検出センサ713
の今回の出力値は”0”であるので、賞球検出センサ7
13の前回の出力値は”0”のままで変化しない。よっ
て、割込パルスa2の立ち上がり前後で、賞球検出セン
サ713の今回・前回の出力値は(0・0)から(1・
0)に変化する。また、このパルスa2の立ち上がり後
に賞球検出センサ713の今回・前回の出力値が(1・
0)となるので、排出フラグが立ち上がる。
【0077】さらに、次の割込処理(a3)でも賞球検
出センサ713の出力が読み込まれる。このとき、前の
割込処理(a2)と同様に、賞球検出センサ713の今
回の出力値を前回の出力値として記憶して、賞球検出セ
ンサ出力値のシフト処理を行う。この割込処理(a3)
のときも賞球検出センサ713の出力は立ち上がった状
態にあるので、割込パルスa3の立ち上がり前後で、賞
球検出センサ713の今回・前回の出力値は(1・0)
から(1・1)に変化する。
【0078】図7は、本発明の第1の実施の形態の遊技
機の停電検出処理を示すフローチャートである。この電
源の異常(停電)が検出されると開始される電源異常処
理(停電処理)としての停電検出処理は、電源供給装置
250の電圧検出回路253が電源電圧の低下を検出し
たならば、遊技制御装置100のCPUにNMI割込を
かけることにより実行されるものである。
【0079】停電検出処理では、まず、タイマ割込を禁
止して、図5で説明した割込処理による賞球検出センサ
713の読み込みが行われないようにする(S31)。
そして、NMI割込により停止した通常処理のプログラ
ム(メインプログラム)が実行中であったカウンタを、
停電復帰後の処理を再開するために待避し(S32)、
実行中の通常処理のプログラム(メインプログラム)が
使用していたレジスタを待避する(S33)。さらに、
停電検出処理開始前の賞球検出センサ713の検出結果
を停電検出処理で引き継いで使用するために、記憶され
ている賞球検出センサ713の通常時の今回の出力を、
停電時の前回の出力に複写して記憶する(S34)。そ
の後、停電検出処理での賞球検出センサ713の読み込
み回数を定めるタイマの初期値を150に設定し、タイ
マを起動して(S35)、タイマのループ(S36〜S
43)に入る。
【0080】タイマのループ(S36〜S43)内で
は、賞球検出センサ713の出力を読み込み、停電時の
今回の出力に記憶する(S36)。S37〜S38にお
いて、図5のS22〜S23で説明した賞球検出センサ
713の判定と同様に、賞球検出センサ713の今回の
出力が”1”で、前回の出力が”0”であるときに、1
個の賞球が排出されたものと判断し、カウンタ(確認カ
ウンタ、貯留カウンタ)から”1”を減ずる(S3
9)。賞球検出センサ713の今回、前回の出力が、上
記所定の条件を満たさないときは、カウンタを減算する
ことなくS40に進む。
【0081】その後、賞球検出センサ713の停電時の
今回の出力値を前回の出力値に入力し(S40)、今回
の出力値を前回の出力値にシフトして、次の賞球検出セ
ンサ713の出力の読み込みに備える。その後、タイマ
カウンタ(K)から1を減じ(S41)、前回の賞球検
出センサ713の読み込みから2ミリ秒のディレイの後
(S42)、タイマカウンタが0になったかを判定し、
0より大きければ、所定回数の賞球検出センサ713の
読み込み処理が終了していないので、ステップS36に
戻り、再度賞球検出センサ713の出力を読み込む処理
(S36)を繰り返す(S43)。
【0082】一方、タイマカウンタが0になったら、所
定回数(150回)の賞球検出センサ713の読み込み
処理が終了しているので(S43)、遊技制御装置10
0は、電源が遮断されるまで、アイドリング処理とし
て、何も演算、データ入出力をせずに待機する(S4
4)。
【0083】次に、停電発生と排出球検出とがどのよう
な順序で生じても、カウンタが二重に減算されることが
ないことを、図4、図5及び図7を総合して説明する。
【0084】遊技制御装置のメイン処理(図4)のS7
で呼び出される割込処理(図5)では、S21で賞球検
出センサ713の検出レベルが通常時の今回の出力に入
力され、S21の前後で通常時の今回の出力値が変わ
る。すなわち、S21以後では、通常時の今回の出力に
賞球検出センサ713の検出レベルが入力されており、
賞球検出センサ713の前回の検出から今回の検出まで
の間に排出球が賞球検出センサ713を通過し始めてい
れば、通常時の今回の出力と通常時の前回の出力とは異
なる値となる(通常時の今回の出力=”1”、通常時の
前回の出力=”0”)。一方、S21以前では、所定時
間毎に実行される割込処理の前回の処理の最終ステップ
(S25)で通常時の前回の出力に通常時の今回の出力
が入力されているので、通常時の前回の出力値と通常時
の今回の出力値とは常に等しい。
【0085】ここで、排出球が賞球検出センサ713を
通過し始めて、賞球検出センサ713の検出レベルが変
化した場合に、S21の前後で停電が発生した場合につ
いて説明する。
【0086】まず、S21からS25の間で停電が発生
した場合を考えると、前述したように、現在の賞球検出
センサ713の検出レベルは既に通常時の今回の出力に
入力されている(S21)。前回のS25で通常時の今
回の出力から複写された通常時の前回の出力は”0”で
あり(未だ排出球が通過していない)、S21で検出さ
れた賞球検出センサ713の検出値である通常時の今回
の出力は”1”となり(排出球の通過が検出されてい
る)、S22及びS23の判定条件を満たし(両ステッ
プとも”Y”)、排出フラグが”1”にセットされ(S
24)、割込処理終了後のS8の判定が”Y”となり、
確認カウンタが減算される(S9)。このとき、停電時
の今回の出力は通常時の今回の出力から複写される(S
34)ことから”1”であり、賞球検出センサ713の
検出値(S36)である停電時の今回の出力も”1”と
なる(排出球の通過が終わっていない)。よって、S3
7及びS38の判定条件を満たさず(S38にて”
N”)、S39を通過せず、停電後に確認カウンタが減
算されることはない。
【0087】次に、S21以前に停電が発生すると、停
電検出処理(図7)のS34で停電時の前回の出力に通
常時の今回の出力が入力され、S36で賞球検出センサ
713の検出レベルが停電時の今回の出力に入力され
る。すなわち、賞球検出センサ713の前回の検出から
今回の検出までの間に排出球が通過を始めて、賞球検出
センサ713の検出レベルが変化したならば、S34で
通常時の今回の出力から複写された停電時の前回の出力
は”0”であり、S36で検出された賞球検出センサ7
13の検出値である停電時の今回の出力は”1”とな
り、S37及びS38の判定条件を満たし(両ステップ
とも”Y”)、確認カウンタが減算される(S39)。
そして、停電復帰直後にS21を通過し、このとき賞球
検出センサ713の出力を取り込むが、停電復帰直後に
賞球検出センサ713で球が検出されることはないの
で、停電復帰直後の通常時の今回の出力は”0”に設定
され、S22にて”N”と判定されて、S24を通過せ
ず、排出フラグがセットされることはない(”1”にな
らない)。
【0088】次に、S25以後に停電が発生すると、既
に排出球が通過していれば排出フラグが”1”にセット
されており、メイン処理にて確認カウンタが減算される
(S9)。このとき、既に通常時の今回の出力値が”
1”であることから、通常時の今回の出力から複写され
る(S34)、停電時の今回の出力は”1”であり、賞
球検出センサ713の検出値(S36)である停電時の
今回の出力も”1”となり(排出球の通過が終わってい
ない)、S37及びS38の判定条件を満たさず(S3
8にて”N”)、S39を通過せず、停電後に確認カウ
ンタが減算されることはない。
【0089】なお、S25以後に停電が発生しても、排
出フラグが”0”(通常時の前回の出力=”0”、通常
時の今回の出力=”0”)であれば、停電検出処理(図
7)にて、(停電時の前回の出力=”0”、停電時の今
回の出力=”1”)となったときに確認カウンタが減算
される(S39)。
【0090】よって、停電発生と排出球検出とがどのよ
うなタイミングで発生しても、1個の賞球の排出に対
し、カウンタが2回減算されることはなく、排出球数を
二重にカウントして、遊技者に不利益を及ぼすことがな
い。
【0091】図8は、本発明の第1の実施の形態の排出
制御装置の動作のうちメイン処理を示すフローチャート
である。
【0092】排出制御装置200のCPUは電源投入時
(停電復帰時)に、RAMクリアスイッチ255の状態
を調べ(S51)、RAMクリアスイッチ255がオン
状態であれば(5VのRAMクリア信号が発生していれ
ば)、RAMのバックアップエリアを消去(初期化)す
る(S52)。また、ステップS51では、バックアッ
プされたデータの内容が変更されていないかをチェック
して、バックアップデータの内容が誤っていたら(S5
1)、バックアップデータにより正常に処理が再開でき
ないので、RAMのバックアップエリアを消去(すなわ
ち初期化)する(S52)。一方、RAMクリアスイッ
チ255がオフ状態であれば(RAMクリア信号が発生
していなければ)、レジスタを復帰して(S60)、停
電発生時に実行していた処理にジャンプして、メイン処
理を再開する(S61)。
【0093】排出制御装置200は、遊技制御装置10
0から賞球制御指令信号を受信したかを判定し、賞球制
御指令信号を受信したなら(S53)、貯留カウンタに
排出すべき賞球数を加算する(S54)。一方、賞球制
御指令信号を受信していないときは貯留カウンタ加算処
理(S54)を行わずに、S55に進む。
【0094】その後、排出制御装置200は、まだ排出
すべき賞球があれば、排出装置に指令信号を送り、排出
装置の球排出モータ620を駆動し賞球を排出する(S
55)。
【0095】割込処理(S56)は、一定周期のクロッ
ク信号により、所定の時間間隔で実行され、図5にて説
明したように賞球検出センサ713の出力を読み込み、
排出フラグを”1”に設定する。この排出制御装置にお
ける割込処理は図5で説明した遊技制御装置における割
込処理と同様である。
【0096】割込処理(S56)から戻ると、排出フラ
グが”1”に設定されているかを判定し(S57)、排
出フラグが”1”に設定されているときは、1個の賞球
が排出されたものと判断し(S57)、貯留カウンタか
ら1を減じ(S58)、排出フラグを”0”にクリアす
る(S59)。その後、排出制御装置200のメイン処
理の最初に戻り、繰り返しメイン処理を行う。
【0097】また、排出制御装置でも、図7で説明した
遊技制御装置における停電検出処理と同一の停電検出処
理が行われるが、手順が同一であるため、詳細な説明は
省略する。
【0098】このように、第1の実施の形態では、遊技
制御装置100、排出制御装置200に供給される電源
の異常を検出する電圧検出回路253が電源の異常を検
出すると、遊技制御装置100及び排出制御装置200
に停電検出処理を開始するとともに、停電検出前の賞球
検出センサ713の検出結果に基づいてカウンタ(確認
カウンタ、貯留カウンタ)が減算される前に停電検出処
理が開始された場合には、この検出結果に基づくカウン
タの更新を停電検出処理中又は電源投入後(停電復帰
後)の処理の何れか一方で行うように構成したので、通
常処理中に検出した賞球検出センサの前回出力値に基づ
いて電源投入後にも再度カウンタを減算することがな
く、停電処理中と電源投入後との双方で排出球を重複し
て計数することがない。
【0099】また、電圧検出回路253が電源電圧の異
常を検出すると、遊技制御装置100、排出制御装置2
00が、停電検出直後の賞球検出センサ713の検出結
果と、停電検出直前の賞球検出センサ713の検出結果
とに基づいて賞球の通過を判定してカウンタ(確認カウ
ンタ、貯留カウンタ)を減算するとともに、停電検出直
前の賞球検出センサ713の検出結果をRAMのバック
アップエリアに記憶して、この検出結果に基づいて電源
投入後の処理にてカウンタ(確認カウンタ、貯留カウン
タ)を減算するので、バックアップエリアの情報に基づ
いて電源再投入時に処理を再開することができる。
【0100】また、停電検出処理のうち、少なくとも賞
球検出センサ713による排出球の検出から、この排出
球の検出結果に基づきセンサの出力レベルを記憶するま
での間に、停電検出処理を開始しない。具体的には、賞
球検出センサ713による排出球の検出結果をRAMに
記憶するCPUの処理命令を、電源異常検出信号(NM
I割込)によって中断されない単一の命令(LDI命
令)としたので、賞球検出センサの出力を確実に記憶領
域に記憶できるとともに、この記憶領域への記憶前に一
時的に記憶されるレジスタにセンサの出力値が残ること
がなく、適切に停電処理を行うことができる。
【0101】図9は、本発明の第2の実施の形態の遊技
機の割込処理を示すフローチャートである。第2の実施
の形態の割込処理は、第1の実施の形態の割込処理(図
5)と同様に、メイン処理(図4)から、所定時間間隔
で呼び出され、賞球検出センサ713の出力を読み込
み、排出フラグを設定するものである。
【0102】第2の実施の形態では図11にて後述する
ように、メモリが、通常時演算領域と停電時演算領域と
に区分され、通常時の処理では通常時演算領域を用い、
停電時の処理では停電時演算領域を用いている。
【0103】割込処理では、まず、賞球検出センサ71
3を検出し、その出力を読み込んで、その値をメモリの
取込領域に一時的に保存する(S71)。この割込処理
では、S71における賞球検出センサ713を検出し、
その出力値をメモリの取込領域に保存する一連の処理を
一つのステップで行い、その間に割込が入らないように
している。例えば、前述した図5におけるS21の賞球
検出センサ713レベルの検出処理と同様に、Z80C
PUにおけるLDI命令を用いると、賞球検出センサ7
13の出力が入力されるポートアドレスの値を、DEレ
ジスタに一つのステップで直接取り込むことができ、こ
の命令を実行している間はNMI割込が入らず、賞球検
出センサ713の出力の検出から検出結果のメモリへの
記憶までの間で、割込により新たに停電検出処理が開始
されることがない。
【0104】次に、通常時演算領域に時系列的に順に記
憶された賞球検出センサ713の出力を1ビットシフト
する(S72)。すなわち、図11に示すように、通常
時演算領域の各ビットには、賞球検出センサ713の出
力値が今回、前回、前々回・・・と順に記憶されている
ところ、今回の出力値を前回の出力値に、前回の出力値
を前々回の出力値に、前々回の出力値を3回前の出力値
に順にシフトして記憶する(S72)。次に、S71で
メモリの取込領域に一時的に保存した賞球検出センサ7
13の出力を、通常時演算領域の今回の出力値に相当す
るビット(最下位ビット)に保存する(S73)。
【0105】次に、この通常時演算領域の下位4ビット
を抽出し(例えば、16進数の0Fを乗じる)、この下
位4ビットが”0011”であるなら、賞球検出センサ
713を賞球が通過を開始したと判断して、次のステッ
プ(S75)へ進む。一方、通常演算領域の下位4ビッ
トが”0011”でないなら、賞球検出センサ713を
賞球が通過を開始していないと判断して、排出フラグの
設定(S75)を行わずに割込処理を終了する(S7
4)。
【0106】次に、通常時演算領域の下位4ビットが”
0011”であるなら、排出フラグを”1”に設定する
(S74)。すなわち、通常時演算領域の最下位ビット
(今回出力)が”1”であることから、賞球が賞球検出
センサ713を通過中であると判断する。また、通常時
演算領域の下位から2ビット目(前回出力)が”1”で
あることから、2ミリ秒前も賞球が賞球検出センサ71
3を通過中であったと判断する。また、通常時演算領域
の下位から3ビット目(前々回出力)が”0”であるこ
とから、4ミリ秒前は賞球が賞球検出センサ713を通
過していなかったと判断する。さらに、通常時演算領域
の下位から4ビット目(3回前出力)が”0”であるこ
とから、6ミリ秒前も賞球が賞球検出センサ713を通
過していなかったと判断して、排出フラグが”1”に設
定される(S74、S75)。
【0107】以上説明した割込処理では、通常時演算領
域の下位4ビットが”0011”であるときに排出フラ
グを設定している。具体的には、賞球検出センサ713
の今回の出力が”1”で、前回の出力が”1”で、前々
回の出力が”0”で、かつ、3回前の出力が”0”であ
るときに、排出フラグが”1”に設定される(S1
5)。すなわち、S12からS14の判定により、2ミ
リ秒前から現在まで賞球は賞球検出センサ713を通過
しており、かつ、4ミリ秒前は賞球は賞球検出センサ7
13を通過していなかったことが判定され(S74)、
排出フラグが設定される(S75)。
【0108】さらに換言すれば、賞球検出センサ713
の今回の出力と前回の出力が”1”(2回連続して賞球
検出センサ713の出力が”1”)であることから、ノ
イズ等によって賞球検出センサ713の出力が誤って立
ち上がっているのではなく、真に賞球が賞球検出センサ
713を通過していることが分かる。また、賞球検出セ
ンサ713の前々回の出力と3回前の出力が”0”(2
回連続して賞球検出センサ713の出力が”0”)であ
ることから、この賞球の排出に対して、排出フラグを設
定(出力)していないことが分かり、1個の賞球の排出
に対して排出フラグを複数回設定することがない。
【0109】なお、賞球検出センサ713の今回の出力
が”0”であれば、現在賞球が賞球検出センサ713を
通過していないので排出フラグを設定する必要がない。
また、賞球検出センサ713の今回の出力が”1”であ
るが、賞球検出センサ713の前回の出力が”0”であ
れば、現在賞球は賞球検出センサ713を通過している
と思われるが、この賞球検出センサ713の出力信号は
ノイズによる誤った信号かもしれないので、次(2ミリ
秒後)の賞球検出センサ713の出力を確認してから排
出フラグを設定する(賞球検出センサ出力の2度読
み)。また、賞球検出センサ713の今回の出力と前回
の出力が”1”であるが、前々回の出力が”1”である
と、既に前々回(4ミリ秒前)から賞球が賞球検出セン
サ713を通過しており、前回(2ミリ秒前)に排出フ
ラグは設定(出力)されているので、今回は排出フラグ
が設定されず、1個の賞球に対して複数の排出フラグの
設定を防止している。
【0110】よって、賞球検出センサ713の今回の出
力と前回の出力とが”1”であり、かつ、前々回の出力
と3回前の出力とが”0”であるときにのみ、排出フラ
グを設定することにより、賞球検出センサ713の出力
の2度読みをしながら、賞球の1個の排出に対して複数
の排出フラグを出力しないようになっている。
【0111】図10は、本発明の第2の実施の形態の遊
技機の停電検出処理を示すフローチャートである。この
停電検出処理は、電源供給装置250の電圧検出回路2
53が電源電圧の低下を検出したならば、遊技制御装置
100のCPUにNMI割込をかけることにより実行さ
れるものである。
【0112】第2の実施の形態の停電検出処理では、ま
ず、タイマ割込を禁止して、図9で説明した割込処理に
よる賞球検出センサ713の読み込みが行われないよう
にする(S81)。そして、NMI割込により停止した
通常処理のプログラム(メインプログラム)が実行中で
あったカウンタを、停電復帰後の処理を再開するために
待避し(S82)、実行中の通常処理のプログラム(メ
インプログラム)が使用していたレジスタを待避する
(S83)。さらに、停電検出処理開始前の賞球検出セ
ンサ713の検出結果を停電検出処理で引き継いで使用
するために、通常時演算領域に時系列的に記憶されてい
る賞球検出センサ713の通常時の出力を、停電時演算
領域に複写する(S84)。その後、停電検出処理での
賞球検出センサ713の読み込み回数を定めるタイマの
初期値を150に設定し、タイマを起動して(S8
5)、タイマのループ(S87〜S94)に入る。
【0113】タイマのループ(S87〜S94)内で
は、停電時演算領域に時系列的に順に記憶された賞球検
出センサ713の出力を1ビットシフトする。すなわ
ち、停電時演算領域の各ビットには、賞球検出センサ7
13の出力値が今回、前回、前々回・・・と順に記憶さ
れているところ、今回の出力値を前回の出力値に、前回
の出力値を前々回の出力値に、前々回の出力値を3回前
の出力値に順にシフトして(S86)、賞球検出センサ
713の出力の読み込み(S87)に備える。
【0114】その後、賞球検出センサ713の出力を読
み込み、停電時の今回の出力に記憶する(S87)。S
88において、図9のS74で説明した賞球検出センサ
713の出力値の判定と同様に、停電時演算領域の下位
4ビットが”0011”であるときに、1個の賞球が排
出されたものと判断し、カウンタ(確認カウンタ、貯留
カウンタ)から”1”を減じ(S89)、S85で設定
されたタイマカウンタ(K)の値により、ループの初回
かを判定し(S90)、K=150(ループの初回)で
あれば、通常時演算領域の全ビットの値を”0”にクリ
アする(S91)。一方、停電時演算領域の下位4ビッ
トが”0011”でないときは、カウンタを減算するこ
となくS92に進む。
【0115】その後、タイマカウンタ(K)から1を減
じ(S92)、前回の賞球検出センサ713の読み込み
から2ミリ秒のディレイの後(S93)、タイマカウン
タが0になったかを判定し、0より大きければ、所定回
数の賞球検出センサ713の読み込み処理が終了してい
ないので、ステップS87に戻り、再度賞球検出センサ
713の出力を読み込む処理(S87)を繰り返す(S
94)。
【0116】一方、タイマカウンタが0になったら、所
定回数(150回)の賞球検出センサ713の読み込み
処理が終了しているので(S94)、遊技制御装置10
0は、電源が遮断されるまで、アイドリング処理とし
て、何も演算、データ入出力をせずに待機する(S9
5)。
【0117】図11は、本発明の第2の実施の形態の遊
技機の演算領域の構成を示す図である。
【0118】この第2の実施の形態では、メモリに通常
時演算領域と停電時演算領域とを別個に設け、通常時の
処理では通常時演算領域を用い、停電時の処理では停電
時演算領域を用いている。この通常時演算領域と停電時
演算領域とでは、前述した割込処理(図9)、停電検出
処理(図10)において、以下の処理が行われている。
【0119】通常時の処理中であれば、賞球検出センサ
713の検出結果は通常時演算領域の最下位ビット(0
ビット)に入力される(図9のS73)一方、停電処理
中であれば、賞球検出センサ713の検出結果は停電時
演算領域の最下位ビット(0ビット)に入力される(図
10のS87)。
【0120】また、賞球検出センサ713を検出して、
出力を読み込むと、通常時演算領域の記憶内容を上位ビ
ットにシフトして、通常時演算領域の最下位ビットを空
けて、次の賞球検出センサ713の検出に備える。(図
9のS72)。また、停電検出でも、停電時演算領域の
同様のシフト処理が行われる(図10のS86)。
【0121】さらに、停電検出処理開始前の賞球検出セ
ンサ713の検出結果を停電検出処理で引き継いで使用
するために、通常時演算領域に時系列的に記憶されてい
る賞球検出センサ713の通常時の出力を、停電時演算
領域に複写する(図10のS84)。
【0122】図12は、本発明の第2の実施の形態の動
作を示すタイミングチャートである。
【0123】図12では、上から順に、割込処理(図
9)を起動する所定時間(2ミリ秒)毎に発生するクロ
ックパルス、賞球が賞球検出センサを通過しているとき
に出力される賞球検出センサの出力の状態、演算領域の
下位4ビットの値を示す。
【0124】図6のa1〜a3で、賞球検出センサ71
3から賞球検出信号が出力されていないので、演算領域
(通常時演算領域、停電時演算領域)の記憶値は”0”
である。
【0125】割込パルスa3〜a4の間で、賞球検出セ
ンサ713の出力が”1”に立ち上がると、次の割込処
理(a4)で賞球検出センサ713の出力が読み込ま
れ、演算領域の最下位ビット(0ビット)に入力され
る。
【0126】次の割込処理(a5)でも賞球検出センサ
713の出力が読み込まれる。この賞球検出センサ71
3の出力を演算領域の最下位ビット(0ビット)に入力
する前に、演算領域の各ビットの値が上位ビットにシフ
トされる。すなわちa4のタイミングで、演算領域の0
123ビットに対応して”1000”であった演算領域
の値が、a5のタイミングで、演算領域の123ビット
に対応して”100”となる。このとき演算領域の0ビ
ットには、新たに読み込まれた賞球検出センサ713の
出力が入力される。よって、a5のタイミングで、演算
領域の0123ビットには”1100”が記憶される。
【0127】同様に、以後の割込パルスのタイミングで
も、演算領域の記憶値がシフトし、演算領域の0ビット
への賞球検出センサの出力値が入力される。
【0128】このとき割込パルスa5のタイミングで、
演算領域の下位4ビットが”0011”となり、カウン
タを減算する。すなわち、割込パルスa5のタイミング
では、現在と2ミリ秒前とでは排出球が賞球検出センサ
713を通過していたが、4ミリ秒前と6ミリ秒前とで
は排出球が賞球検出センサ713を通過しておらず、確
実に賞球通過の開始(賞球検出信号の立ち上がり)を検
出してカウンタを減算する。
【0129】次に、停電発生と排出球検出とがどのよう
な順序で生じても、カウンタが二重に減算されることが
ないことを、図4、図9及び図10を総合して説明す
る。
【0130】遊技制御装置のメイン処理(図4)のS7
で呼び出される割込処理(図9)では、S71〜S73
の処理で賞球検出センサ713の検出レベルが通常時演
算領域の最下位ビットに入力される。S71では、賞球
検出センサ713の検出レベルが取込領域に一時的に保
存され、S72では、通常時演算領域に時系列的に順に
記憶された賞球検出センサ713の出力が1ビットシフ
トされ、S73では、S71で取込領域に一時的に保存
した賞球検出センサ713の出力を、通常時演算領域の
今回の出力値に相当するビット(最下位ビット)に保存
しており、このようにして得られた通常時演算領域の値
が停電検出処理(図10)にて停電時演算領域に複写さ
れて使用される。
【0131】停電検出処理(図10)では停電時演算領
域に通常時演算領域の値を複写する(S84)。この複
写された過去の賞球検出センサ713の検出レベルをシ
フトして(S86)、賞球検出センサ713の現在の検
出レベルを最下位ビットに入力する(S87)。そし
て、停電検出処理で読み込んだ現在の賞球検出センサ7
13の検出レベルも含めて、下位4ビットが”001
1”であれば(S88)、カウンタが減算され(S8
9)、今回が初回のループであれば(S90)、通常時
演算領域をクリアする(S91)。
【0132】すなわち、停電検出処理(図10)が開始
した時点での通常時演算領域の下位3ビットの値が”0
01”で、今回の賞球検出センサ713の検出レベル
が”1”であれば、割込処理(図9)と停電検出処理
(図10)とで、2回連続して読み込まれた賞球検出セ
ンサ713の検出レベルにより、停電検出処理のループ
(S86〜S94)の初回で、S89にてカウンタを減
算して、S91にて通常時演算領域によって排出フラグ
が再セットされることを防止し、その結果、カウンタが
二重に減算されることがないようになっている。なお、
通常時演算領域の全ビットのクリアが停電検出処理の初
回のループでのみしか行われないのは、「K=150」
がループの開始前に設定され(S85)、Kが150で
あるかをループ内で判定している(S90)ことから明
らかである。
【0133】一方、これ以外の場合には、通常の割込処
理(図9)で検出された賞球検出レベルによって、停電
検出処理でカウンタが減算されることがないので、バッ
クアップされた通常時演算領域はそのまま保持され、停
電復帰後の処理で再び用いられる。
【0134】よって、停電発生と排出球検出とがどのよ
うなタイミングで発生しても、1個の賞球の排出に対
し、カウンタが2回減算されることはなく、排出球数を
二重にカウントして、遊技者に不利益を及ぼすことがな
い。
【0135】このように、第2の実施の形態では、遊技
制御装置100、排出制御装置200に供給される電源
の異常を検出する電圧検出回路253が電源の異常を検
出すると、遊技制御装置100及び排出制御装置200
に停電検出処理を開始するとともに、停電検出前の賞球
検出センサ713の検出結果に基づいてカウンタ(確認
カウンタ、貯留カウンタ)が減算される前に停電検出処
理が開始された場合には、この検出結果に基づくカウン
タの更新を停電検出処理中又は電源投入後(停電復帰
後)の処理の何れか一方で行うように構成したので、電
源投入後にも再度カウンタを減算することがなく、停電
処理中と電源投入後との双方で排出球を重複して計数す
ることがない。
【0136】また、電圧検出回路253が電源電圧の異
常を検出すると、遊技制御装置100、排出制御装置2
00が、停電検出直後の賞球検出センサ713の検出結
果と、停電検出直前の賞球検出センサ713の検出結果
とに基づいて賞球の通過を判定してカウンタ(確認カウ
ンタ、貯留カウンタ)を減算するとともに、停電検出直
前の賞球検出センサ713の検出結果をRAMのバック
アップエリアに記憶して、この検出結果に基づいて電源
投入後の処理にてカウンタ(確認カウンタ、貯留カウン
タ)を減算するので、バックアップエリアの情報に基づ
いて電源再投入時に処理を再開することができる。
【0137】また、停電検出処理のうち、少なくとも賞
球検出センサによる排出球の検出から、この排出球の検
出結果に基づきセンサの出力レベルを演算領域に記憶す
るまでの間に、停電検出処理を開始しないので、賞球検
出センサ出力を確実に記憶領域に記憶できるとともに、
この記憶領域への記憶前に一時的に記憶されるレジスタ
に値が残ることがなく、適切に停電処理を行うことがで
きる。
【0138】また、賞球検出センサが割込パルス毎に検
出した排出球の検出結果を順次記憶する演算領域の記憶
内容により排出球の有無を判定するので、ノイズやチャ
タリングの影響を除去して、賞球検出信号の立ち上がり
を確実に検出することができる。さらに、時系列の賞球
検出センサの検出結果を演算領域に順次記憶するので、
賞球検出信号の立ち上がりを容易に検出することができ
る。
【0139】今回開示した実施の形態は、全ての点で例
示であって制限的なものではないと考えられるべきであ
る。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の
範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び
内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の遊技機全体の構成を示
す正面図である。
【図2】 同じく遊技機全体の構成を示す背面図であ
る。
【図3】 同じく遊技機全体の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】 第1の実施の形態の遊技制御装置の動作を示
すフローチャートである。
【図5】 同じく遊技機の割込処理を示すフローチャー
トである。
【図6】 同じく遊技機の停電検出が生じない場合のタ
イミングチャートである。
【図7】 同じく遊技機の停電検出処理を示すフローチ
ャートである。
【図8】 同じく排出制御装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【図9】 第2の実施の形態の遊技機の割込処理を示す
フローチャートである。
【図10】 同じく遊技機の停電検出処理を示すフロー
チャートである。
【図11】 同じく遊技機の演算領域の構成を示す図で
ある。
【図12】 同じく動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図13】 本発明の排出機構の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 遊技機 2 カード球貸ユニット 3 前面枠 4 本体枠 5 ヒンジ 6 遊技盤 8 変動表示装置 35 裏機構盤 100 遊技制御装置 200 排出制御装置 250 電源供給装置 300 装飾制御装置 350 表示制御装置 400 音制御装置 500 打球発射装置 550 発射制御装置 600 排出ユニット 700 流路切換ユニット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技に関する制御を行う制御装置と、 遊技球を排出する排出機構と、 前記排出機構から排出される遊技球を検出する排出球検
    出手段とを備え、 前記制御装置が、所定のタイミングで前記排出球検出手
    段の状態を検出し、排出される遊技球数に関連するカウ
    ンタを更新する遊技機において、 前記制御装置に供給される電源の異常を検出する電源異
    常監視手段を備え、 前記制御装置は、 前記電源異常監視手段からの信号により電源異常処理を
    開始するとともに、 電源異常発生前の排出球検出手段の検出結果に基づいて
    前記カウンタが更新される前に前記電源異常処理が開始
    された場合には、この検出結果に基づく前記カウンタの
    更新を電源異常処理中又は電源異常復帰後の処理の何れ
    か一方で行う更新時期選択手段を備えたことを特徴とす
    る遊技機。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、停電時に記憶内容が保
    持される記憶領域を有する記憶手段を備え、 前記電源異常監視手段は、停電の発生を検出する停電監
    視手段であって、 前記制御装置は、前記停電監視手段からの信号により停
    電処理を開始し、 停電検出直後の排出球の検出結果と停電検出直前の排出
    球の検出結果とを用いて停電処理中に前記カウンタの更
    新を行うとともに、停電検出直前の排出球の検出結果を
    前記記憶領域に記憶して、この検出結果に関連して停電
    復帰後の処理にて前記カウンタの更新をすることを特徴
    とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記制御装置において、少なくとも前記
    排出球検出手段による排出球の検出から、この排出球の
    検出結果を前記記憶領域に記憶する処理の間に、前記停
    電処理を開始しないことを特徴とする請求項2に記載の
    遊技機。
  4. 【請求項4】 前記制御装置は所定の処理を行うCPU
    を備えるとともに、前記停電監視手段からの信号により
    CPUに強制的な割込を発生させて前記停電処理を開始
    し、 前記排出球検出手段による排出球の検出結果を前記記憶
    領域に記憶する前記CPUの処理命令を、前記割込を発
    生させる信号の入力によって中断されない命令としたこ
    とを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記制御装置は、前記排出球検出手段が
    所定のタイミングで検出した排出球の検出結果を、順次
    記憶する演算領域を有する記憶手段を備え、 前記演算領域の記憶内容により、排出球の有無を判定す
    ることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記
    載の遊技機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015131089A (ja) * 2013-12-12 2015-07-23 株式会社高尾 弾球遊技機
JP2015223410A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2019041992A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 株式会社高尾 回胴式遊技機
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