JP2002301243A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002301243A
JP2002301243A JP2001110280A JP2001110280A JP2002301243A JP 2002301243 A JP2002301243 A JP 2002301243A JP 2001110280 A JP2001110280 A JP 2001110280A JP 2001110280 A JP2001110280 A JP 2001110280A JP 2002301243 A JP2002301243 A JP 2002301243A
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Japan
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prize ball
counter
game
discharge
control device
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Sadao Ioki
定男 井置
Hideo Taguchi
英雄 田口
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Sophia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源の異常状態が発生した後に排出された賞
球についても、データのバックアップが可能であり、重
複する処理なしに通常状態へ復帰することができ、公平
な遊技が行える遊技機を提供する。 【解決手段】 制御装置20と、排出機構と、賞球検出
手段とを備える遊技機100である。電源異常検出手段
と、バックアップ手段とを備えている。制御装置は、通
常状態においては、排出予定数記憶処理と、加算記憶処
理と、減算記憶処理とを行い、電源異常検出手段によっ
て異常状態が検出された場合には、加算記憶処理のみを
行うと共に、バックアップ処理を行い、異常状態から通
常状態に復帰する際に、バックアップ手段に保存された
賞球カウンタ及び賞球検出カウンタのカウンタ値並びに
制御プログラムの進行状態を示す情報を呼び出すと共
に、保存された制御プログラムの進行状態から遊技に関
する制御を再開するプログラム再開処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の制御プログ
ラムに従って遊技に関する制御を行う制御装置と、所定
条件の成立に基づき遊技球の排出を行う排出機構と、該
排出機構から排出される賞球を検出し、検出結果を前記
制御装置に出力する賞球検出手段とを備える遊技機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技機等の遊技機には、
遊技に関する制御を行う制御装置、遊技球の排出を行う
排出機構、該排出機構から排出される賞球を検出して検
出結果を前記制御装置に出力する賞球検出手段などが備
えられている。そして、遊技球が入賞口に入賞する等の
所定条件が成立することにより、前記排出機構から所定
数の賞球が排出される際には、前記制御装置において、
排出予定の賞球数を記憶したカウンタの値から、賞球検
出手段によって検出された排出球の数を減算していく処
理を行い、当該カウンタの値が0になると排出機構から
の賞球の排出を停止するようになっている。
【0003】ところで、このような遊技機において、賞
球の排出中などに停電等の電源の異常状態が発生したと
きには、排出予定の賞球数を記憶したカウンタの値や、
賞球検出手段によって検出された排出球の数等のデータ
が消えてしまい、次に電源の投入があった際には、全て
のデータが初期値に戻ってしまうようになっていた。こ
れにより、賞球の排出中などに停電等が発生した場合に
は、遊技者が得られる利益も消滅してしまうことになっ
ていた。しかし、このような状況は公平とはいえず、前
記問題点を解消するために、停電等の電源の異常状態が
発生したときには、遊技機の所定のデータをバックアッ
プするタイプの遊技機が考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たような遊技機では、停電等の電源の異常状態が発生し
たときの状態をバックアップするので、異常状態となっ
た後に何らかの理由で排出されてしまった賞球などのデ
ータは保存されておらず、そのため、異常状態から通常
状態へ復帰する際に、重複して賞球を排出してしまう虞
があり、公平性に欠けるという問題があった。
【0005】この発明は、前記のような問題点を解決す
るためになされたもので、電源の異常状態が発生した後
に排出された賞球についても、データのバックアップが
可能であり、重複する処理なしに通常状態へ復帰するこ
とができ、公平な遊技が行える遊技機を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、所定の制御プログラムに従
って遊技に関する制御を行う制御装置と、所定条件の成
立に基づき遊技球の排出を行う排出機構と、該排出機構
から排出される賞球を検出し、検出結果を前記制御装置
に出力する賞球検出手段とを備える遊技機において、制
御装置に供給される電源の異常状態を検出する電源異常
検出手段と、該電源異常検出手段の検出結果に基づき前
記制御装置に記憶された所定のデータを保存するバック
アップ手段とを備え、前記制御装置は、通常状態におい
ては、排出予定の賞球数を賞球カウンタに記憶する排出
予定数記憶処理と、排出された賞球数を前記賞球検出手
段の検出結果に基づいて賞球検出カウンタに加算記憶す
る加算記憶処理と、該賞球検出カウンタのカウンタ値が
0になるまで前記賞球カウンタと賞球検出カウンタの双
方を同数ずつ減算する減算記憶処理と、を行い、前記電
源異常検出手段によって異常状態が検出された場合に
は、前記排出予定数記憶処理及び減算記憶処理は行わず
に前記加算記憶処理のみを行うと共に、前記賞球カウン
タ及び前記賞球検出カウンタのカウンタ値並びに異常状
態検出時における前記制御プログラムの進行状態を示す
情報を、前記バックアップ手段に保存させるバックアッ
プ処理を行い、異常状態から通常状態に復帰する際に、
前記バックアップ手段に保存された賞球カウンタ及び賞
球検出カウンタのカウンタ値並びに制御プログラムの進
行状態を示す情報を呼び出すと共に、前記保存された制
御プログラムの進行状態から遊技に関する制御を再開す
るプログラム再開処理を行うことを特徴としている。
【0007】ここで、遊技機には、例えば、パチンコ遊
技機、アレンジボール遊技機、或いは雀球遊技機などが
挙げられる。また、バックアップ手段としては、例え
ば、所定のデータを記憶するための記憶手段と、電源遮
断時に前記記憶手段にバックアップ電源を供給するバッ
クアップ用電源供給手段とを備えるもの、或いは、所定
のデータを記憶するための記憶手段を、例えば、EEP
ROM(Electrically Erasable Programmable Read On
ly Memory)等の不揮発性メモリにより構成したものな
どが挙げられる。
【0008】この請求項1記載の発明によれば、電源の
異常状態が検出されると所定のデータのバックアップ処
理を行うと共に、異常状態中でも賞球検出手段が賞球を
検出して賞球検出カウンタに加算記憶し、通常状態に復
帰する際に異常状態中の賞球の検出が加算記憶されたカ
ウンタ値等を呼び出すため、重複して賞球を排出するこ
となく異常状態から通常状態へ復帰することができる。
これにより、電源の異常状態が発生した場合でも、遊技
の公平性を保つことができる。しかも、異常状態が発生
した後に賞球が排出された場合に、通常状態と同じ処理
を行うと時間が掛かるため、異常状態中には、一連の処
理のうち加算記憶処理のみ行い、異常状態から通常状態
への復帰後、他の処理を再開するようになっている。こ
れにより、異常状態中の賞球排出を迅速に計数でき、正
確な賞球排出を可能とすることができる。
【0009】請求項2記載の発明は、所定条件の成立に
基づき遊技球の排出を行う排出機構と、所定の遊技制御
プログラムに従って遊技を統括的に制御する遊技制御装
置と、該遊技制御装置による制御の下、所定の排出制御
プログラムに従って前記排出機構を制御する排出制御装
置とを備える制御機構と、前記排出機構から排出される
賞球を検出し、検出結果を前記遊技制御装置及び排出制
御装置に出力する賞球検出手段とを備える遊技機におい
て、前記制御機構に供給される電源の異常状態を検出す
る電源異常検出手段と、該電源異常検出手段の検出結果
に基づき前記遊技制御装置及び排出制御装置に記憶され
た所定のデータを保存するバックアップ手段とを備え、
前記遊技制御装置は、通常状態においては、排出予定の
賞球数を遊技制御側賞球カウンタに記憶する遊技制御側
排出予定数記憶処理と、排出された賞球数を前記賞球検
出手段の検出結果に基づいて遊技制御側賞球検出カウン
タに加算記憶する遊技制御側加算記憶処理と、該遊技制
御側賞球検出カウンタのカウンタ値が0になるまで前記
遊技制御側賞球カウンタと遊技制御側賞球検出カウンタ
の双方を同数ずつ減算する遊技制御側減算記憶処理と、
を行い、前記電源異常検出手段によって異常状態が検出
された場合には、前記遊技制御側排出予定数記憶処理及
び遊技制御側減算記憶処理は行わずに前記遊技制御側加
算記憶処理のみを行うと共に、前記遊技制御側賞球カウ
ンタ及び前記遊技制御側賞球検出カウンタのカウンタ値
並びに異常状態検出時における遊技制御プログラムの進
行状態を示す情報を、バックアップ手段中の遊技制御側
バックアップ領域に保存させる遊技制御側バックアップ
処理を行い、異常状態から通常状態に復帰する際に、前
記遊技制御側バックアップ領域に保存された遊技制御側
賞球カウンタ及び遊技制御側賞球検出カウンタのカウン
タ値並びに遊技制御プログラムの進行状態を示す情報を
呼び出すと共に、前記保存された遊技制御プログラムの
進行状態から遊技に関する制御を再開する遊技制御プロ
グラム再開処理を行い、前記排出制御装置は、通常状態
においては、排出予定の賞球数を排出制御側賞球カウン
タに記憶すると共に、排出された賞球数を前記賞球検出
手段の検出結果に基づいて通常用賞球検出カウンタに加
算記憶し、前記排出制御側賞球カウンタのカウンタ値か
ら前記通常用賞球検出カウンタのカウンタ値を減算する
排出制御側通常賞球演算処理を行い、前記電源異常検出
手段によって異常状態が検出されたときには、該異常状
態中に前記賞球検出手段が賞球を検出した場合に、排出
された賞球数を前記通常用賞球検出カウンタとは異なる
異常用賞球検出カウンタに加算記憶する排出制御側異常
時賞球演算処理を行うと共に、前記排出制御側賞球カウ
ンタ、通常用賞球検出カウンタ及び異常用賞球検出カウ
ンタのカウンタ値並びに異常状態検出時における前記排
出制御プログラムの進行状態を示す情報を、バックアッ
プ手段中の排出制御側バックアップ領域に保存させる排
出制御側バックアップ処理を行い、異常状態から通常状
態に復帰する際に、前記排出制御側バックアップ領域に
保存された排出制御側賞球カウンタ、通常用賞球検出カ
ウンタ及び異常用賞球検出カウンタのカウンタ値並びに
排出制御プログラムの進行状態を示す情報を呼び出すと
共に、前記排出制御側賞球カウンタのカウンタ値から前
記異常用賞球検出カウンタのカウンタ値を減算する異常
復帰賞球演算処理を行うと共に、前記保存された排出制
御プログラムの進行状態から遊技に関する制御を再開す
る排出制御プログラム再開処理を行うことを特徴として
いる。
【0010】この請求項2記載の発明によれば、遊技制
御装置及び排出制御装置のそれぞれで異常状態中の賞球
の排出を監視する処理を行うため、より賞球の検出に対
する信頼性を高くすることができ、遊技の公平性を上げ
ることができる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の遊
技機において、前記制御装置は、遊技を統括的に制御す
る遊技制御装置であることを特徴としている。
【0012】この請求項3記載の発明によれば、遊技を
統括的に制御する遊技制御装置でバックアップ処理やプ
ログラム再開処理等の処理を行うため、遊技制御装置の
制御下で各種制御を行っている他の制御装置に対して、
スムーズに電源の異常状態に関する対応をさせることが
できる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1記載の遊
技機において、前記制御装置は、前記排出機構を制御す
る排出制御装置であることを特徴としている。
【0014】この請求項4記載の発明によれば、排出制
御装置でバックアップ処理やプログラム再開処理等の処
理を行うため、遊技に関する種々の制御を行う遊技制御
装置への負担を軽くすることができる。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の遊技機において、前記排出機構が複数条
の球排出流路を有し、前記賞球検出手段が球排出流路の
各々に対応して複数設けられ、前記制御装置は、各賞球
検出手段によって検出される賞球毎に、前記排出された
賞球数を、賞球検出カウンタに順次加算記憶することを
特徴としている。
【0016】この請求項5記載の発明によれば、複数条
の球排出流路それぞれに賞球検出手段が設けられている
ため、より確実に排出される賞球を検出することがで
き、さらに公平な賞球排出を行うことができる。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれかに記載の遊技機において、前記異常状態中に賞球
検出手段が賞球を検出した場合に、賞球の検出を当該異
常状態中に報知可能な報知手段を設けたことを特徴とし
ている。
【0018】この請求項6記載の発明によれば、異常状
態中に賞球検出手段が賞球を検出した場合には、当該異
常状態中に、賞球の検出について報知可能であるため、
賞球の排出があったことを遊技者に分かり易く認識させ
ることができる。なお、報知の方法としては、適宜の方
法で良く、例えば、賞球の排出があったことをLEDの
点灯で表したり、排出された賞球数を7セグメント型の
LEDや液晶画面に表示したり、音声や効果音で賞球の
排出があったことを報知しても良い。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれかに記載の遊技機において、前記異常状態は、制御
装置に対する電源の供給が遮断される停電状態であるこ
とを特徴としている。
【0020】この請求項7記載の発明によれば、電源の
異常状態が、制御装置(制御機構中の各制御装置を含
む)に対する電源の供給が遮断される停電状態であって
も、重複して賞球を排出することなく異常状態から通常
状態へ復帰することができ、遊技の公平性をより高める
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1〜図13の図面を参照しながら説明する。
【0022】図1は、本発明を適用した実施の形態の遊
技機として例示するパチンコ遊技機の正面図である。
【0023】この実施の形態のパチンコ遊技機100
は、いわゆる「CR機」と呼ばれるタイプのパチンコ遊
技機であって、遊技機本体100Aとカードユニット
(カード式球貸機)100Bとを備えて構成されてい
る。
【0024】遊技機本体100Aは、島設備に設置され
た本体枠110と、該本体枠110の一側方に回動可能
に軸支された額縁状の前面枠111とを備えている。こ
の前面枠111の前側上半部には、透明なガラス板10
1がガラス枠102に保持された状態で開閉自在に取り
付けられている。このガラス枠102の上部には、賞球
排出の報知を行う賞球排出報知LED16や、異常発生
の報知を行う賞球異常報知LED15が配設されてい
る。そして、ガラス板101の奥側には、遊技領域1a
を構成する遊技盤1が設置されている。
【0025】この遊技盤1のガイドレール2で囲まれた
遊技領域1aには、普図始動ゲート6,6、特別図柄
(特図)表示装置4、普通図柄(普図)表示器7、普図
変動表示遊技の結果に関連して開閉部材9a,9aを開
閉させる特図始動口を兼ねた普通変動入賞装置9(入賞
部)、特図変動表示遊技の結果に関連して大入賞口5b
(入賞部)を閉じた状態から開放状態に変換するサイク
ル遊技を行う特別変動入賞装置5、一般入賞口8,…
(入賞部)、装飾LED12,…、風車と呼ばれる打球
方向変換部材14,14、多数の障害釘(図示省略)な
どが配設されている。遊技領域1aの最下端部中央には
アウト球を回収するためのアウト穴13が設けられてい
る。
【0026】特別図柄表示装置4は、例えば、液晶表示
装置(LCD:Liquid Crystal Display)からなる変動
表示部4aを備えている。変動表示部4aは、複数の変
動表示領域を有し、該変動表示領域の各々に一連の識別
情報(例えば、図柄、数字、記号など)を順次変動表示
させた後に停止させることで、特図の変動表示遊技の表
示が可能となっている。また、特別図柄表示装置4の上
部には、普通変動入賞装置9に遊技球が入賞して特図変
動表示遊技が未処理となっている未処理回数を点灯表示
する特図始動記憶表示器4b,…が設けられている。普
通図柄表示器7は、例えば、7セグメント型のLEDな
どによって構成され、普通図柄(例えば、図柄、数字、
記号などの識別情報)の変動表示遊技が行われるように
なっている。また、特別変動入賞装置5の開閉扉5aの
右側には、普図始動ゲート6,6に遊技球が入賞(普図
の始動入賞)して普図変動表示遊技が未処理となってい
る未処理回数を表示する普図始動記憶表示器6aが配設
されている。
【0027】普通変動入賞装置9は左右一対の開閉部材
9a,9aを具備し、この開閉部材9a,9aは、常時
は遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態を保
持しているが、普通図柄表示器7の変動表示遊技の結果
が所定の結果態様(例えば、「7」)となった場合に
は、普電ソレノイド6c(図3)の駆動により逆「ハ」
の字状に開いて普通変動入賞装置9に遊技球が流入し易
い状態に変化されるようになっている。この普通変動入
賞装置9は、特図の始動口も兼ね、その内部(入賞領
域)に特図始動センサ9b(入賞検出手段)を備えてい
る。また、普図始動ゲート6,6内には、該普図始動ゲ
ート6,6を通過した遊技球を検出するための普図始動
センサ6b,6bが設けられている。
【0028】特別変動入賞装置5はアタッカー形式の開
閉扉5aによって開閉される大入賞口5bを備えてい
る。開閉扉5aは、アタッカーソレノイド5e(図3)
の駆動により、その上端側が手前側に倒れる方向に回動
して開放可能になっていて、特図の変動表示遊技の表示
結果が所定の表示態様(例えば、「7,7,7」のゾロ
目)となって大当たり等が発生した場合に、大入賞口5
bが開放されて、多数の遊技球を獲得し易い状態(遊技
者にとって有利な状態)に変換されるようになってい
る。この大入賞口5bの内部(入賞領域)には、該大入
賞口5bに入った遊技球を検出するためのカウントセン
サ5c(入賞検出手段)と、大入賞口5bに入った遊技
球のうち継続入賞領域(V入賞領域)に流入した遊技球
を検出するための大入賞口継続センサ5d(入賞検出手
段)が配設されている。また、各一般入賞口8,…の内
部(入賞領域)には、該入賞口8,…に入った遊技球を
検出するための一般入賞口センサ8a,…(入賞検出手
段)が配設されている。
【0029】また、パチンコ遊技機100の前側下半部
には、発射部(図示省略)に遊技球を供給する上皿10
5、該上皿105に収容しきれない球を収容する下皿1
07、前記遊技領域1aに向けて遊技球の発射操作を行
うための操作ハンドル104などが設けられている。
【0030】図2はパチンコ遊技機の背面図である。
【0031】前面枠111の裏面側には、遊技盤1を収
納する遊技盤収納フレーム115が取り付けられ、この
遊技盤収納フレーム115の背部には、中央に開口部1
20Aを有する裏機構盤120が取り付けられている。
この裏機構盤120の裏側には、予備球を貯留するため
の貯留タンク121、該貯留タンク121からの予備球
を流下案内する導出樋122、該導出樋122により流
下案内される球の球抜きなどを行う球抜きユニット12
3等が配設され、また、該球抜きユニット123を介し
て流下案内された球を所定条件の成立(入賞部に球が入
賞したこと、或いは球貸し操作が行われたこと)に基づ
いて所要数排出する排出ユニット124、該排出ユニッ
ト124より排出された球の流路を貸球用流路又は賞球
用流路(球排出流路)の何れか一方に切換可能な流路切
換ユニット125、該流路切換ユニット125から送ら
れてきた球を上皿105又は下皿107へと流下案内す
る案内樋(図示省略)などで構成される排出機構が配設
されている。
【0032】球抜きユニット123には、半端球(予備
球の貯留状態)を検出するための半端球検出センサ12
3a(図3)が配設されている。排出ユニット124に
は、球の流下規制を行う流下規制部材(図示省略)、該
流下規制部材を駆動するための球排出モータ124a
(図3)、流下規制部材の回動を規制するためのストッ
パーソレノイド124b(図3)などが配設されてい
る。流路切換ユニット125には、貸球用流路と賞球用
流路の何れか一方に流路を切り換えるための流路切換弁
(図示省略)、該流路切換弁を駆動するための流路切換
ソレノイド125c(図3)、貸球用流路を流れる貸球
を検出するための貸球検出センサ125a,125a
(図3)、賞球用流路を流れる賞球(排出機構から排出
される賞球)を検出するための賞球検出センサ(賞球検
出手段)125b,125bなどが配設されている。な
お、この実施例の貸球用流路及び賞球用流路は、複数条
(具体的には2条ずつ)で構成されており、貸球検出セ
ンサ125a及び賞球検出センサ125bがそれぞれの
流路の各条に対応して複数(具体的には各条に1ずつ)
設けられている。案内樋には、流路切換ユニット125
から送られてきた球を上皿105へと流下案内する上皿
案内路(図示省略)や、上皿105が満杯となって上皿
案内路から溢れた球を下皿107へと流下案内するオー
バーフロー流路(図示省略)が設けられ、このオーバー
フロー流路に臨む所定位置には、該オーバーフロー流路
(図示省略)における球の滞留状態を検出するためのオ
ーバーフロースイッチ126(図3)が配設されてい
る。なお、オーバーフロースイッチ126の検出信号や
賞球検出センサ125b,125bの検出信号(検出結
果)は、図3に示すように、中継基板84を介して、制
御装置(ここでは制御機構中の遊技制御装置20と排出
制御装置30の各々)に出力されるようになっている。
【0033】さらに、裏機構盤120の裏側には、所定
の制御プログラムに従って遊技に関する制御を行う制御
装置が設けられており、ここでは、図2に示すように、
所定の遊技制御プログラムに従って遊技を統括的に制御
する遊技制御装置20、この遊技制御装置20の制御下
で所定の排出制御プログラムに従って遊技球の排出制御
等を行う排出制御装置30等が設けられている。なお、
ここでは、前記遊技制御装置20、排出制御装置30等
によって、遊技に関する総合的な制御を行う制御機構が
構成されている。また、各制御装置に対して所望の電源
を供給する電源装置90、電源用の中継基板として機能
するターミナル基板82、遊技制御装置20から出力さ
れる賞球排出信号などを外部の管理装置(ホールコンピ
ュータ)に中継する枠用外部出力端子板81などが設け
られている。
【0034】また、遊技盤1の裏側に突出した特別図柄
表示装置4の背部には、遊技制御装置20から出力され
る表示制御指令に基づいて特別図柄表示装置4の変動表
示部4aの表示制御を行う表示制御装置40が配設さ
れ、この表示制御装置40の背部には、遊技制御装置2
0から出力される装飾制御指令に基づいて各種LED
(賞球異常報知LED15、賞球排出報知LED16、
普図記憶LED6a,…、特図記憶LED4b,…、装
飾LED12,…)の発光状態を制御する装飾制御装置
50、遊技制御装置20から出力される音制御指令に基
づいてスピーカ61(図3)の出力音を制御する音制御
装置60、遊技制御装置20から出力される外部情報
(例えば、大当たり発生情報、確率変動状態発生情報、
図柄確定情報など)を外部の管理装置に中継する遊技盤
用外部出力端子板83などが配設されている。これら表
示制御装置40、装飾制御装置50、音制御装置60及
び遊技盤用外部出力端子板83は、裏機構盤120の中
央開口部120Aを介して後方に臨む状態で設置されて
いる。また、前面枠111の裏面下端側には、遊技機前
面の操作ハンドル104の操作に基づき遊技球を遊技領
域1aに発射させる発射装置71、該発射装置71の制
御を行う発射制御装置70などが配設されている。
【0035】図3は、遊技制御装置と排出制御装置の主
要制御ブロック図である。
【0036】遊技制御装置20は、CPU(Central Pr
ocessing Unit)21a、RAM(Random Access Memor
y)21b、ROM(Read Only Memory)21c及びI
/F(Interface)23を備えて構成されている。
【0037】CPU21aは、制御部、演算部を備え、
演算制御を行う他、特図や普図の変動表示遊技の遊技内
容決定に関与する各種乱数なども生成している。RAM
21bは、遊技制御側賞球カウンタや遊技制御側賞球検
出カウンタ等の記憶領域、特図始動信号としての特図始
動センサ9bのオン信号の記憶(特図始動記憶)および
普図始動信号としての普図始動センサ6b,6bのオン
信号の記憶(普図始動記憶)の記憶領域、CPU21a
で生成される各種乱数の記憶領域、各種データを一時的
に記憶する記憶領域、並びに、CPU21aの作業領域
を備えている。ROM21cには、遊技上の制御プログ
ラム(例えば、後述する遊技制御装置の通常賞球検出処
理(遊技制御側排出予定数記憶処理,遊技制御側加算記
憶処理及び遊技制御側減算記憶処理からなる)及び電源
投入処理(遊技制御プログラム再開処理)を含む一連の
遊技制御処理を実行するための制御プログラム、遊技制
御装置の停電中賞球検出処理(遊技制御側加算記憶処
理)及び遊技制御側バックアップ処理等の割込処理を実
行するための制御プログラムなど)や制御データが書き
込まれている他、特図や普図の変動表示遊技の遊技内容
を決定するための各種判定値(例えば、特図の大当たり
発生を判定するための特図の大当たり判定値、普図の当
たり発生を判定するための普図の当たり判定値)などが
書き込まれている。
【0038】I/F23には、図示しないローパスフィ
ルタ及びバッファーゲートを介して、半端球検出センサ
123a、金枠開放センサ86、特図始動センサ9b、
普図始動センサ6b,6b、大入賞口継続センサ5d、
カウントセンサ5c、一般入賞口センサ8a,…、オー
バーフロースイッチ126などが接続され、それら各セ
ンサから出力される検出信号がI/F23を介してCP
U21aに出力されるようになっている。また、I/F
23には、CPU21aから出力される各種の制御信号
が入力され、それら制御信号は、I/F23から、図示
しない出力ポート及びドライバーを介して、アタッカー
ソレノイド5e、普電ソレノイド6c、普通図柄表示器
(普電LED)7、排出制御装置30、表示制御装置4
0、装飾制御装置50、音制御装置60、枠用外部出力
端子板81、遊技盤用外部出力端子板83、試験用出力
部89などに出力されるようになっている。
【0039】この遊技制御装置20のCPU21aは、
I/F23を介して入力される各センサ(半端球検出セ
ンサ123a、金枠開放センサ86、特図始動センサ9
b、普図始動センサ6b,6b、大入賞口継続センサ5
d、カウントセンサ5c、一般入賞口センサ8a,…、
オーバーフロースイッチ126)からの検出信号に基づ
いて、例えば、次のような遊技制御を行う。
【0040】例えば、遊技制御装置20のCPU21a
は、特図始動センサ9bからの検出信号が入力された場
合に、その検出信号の入力に基づいて、RAM21bに
記憶されている乱数値を抽出し、該抽出した乱数値と、
予めROM21cに記憶されている判定値との比較によ
り、特図の変動表示遊技の結果(大当たり又はハズレ)
やそれに至るまでのプロセス(例えば、リーチの有無や
種類など)を決定すると共に、それら決定に基づいて、
表示制御装置40に表示制御指令を送って、変動表示部
4aに図柄の変動表示を行わせたり、音制御装置60に
音制御指令を送って、スピーカ61より出力される効果
音や音声を制御したり、装飾制御装置50に装飾制御指
令を送って、装飾LED12,…など各種LEDの発光
状態を制御したりする。そして、例えば、特図の大当た
り判定用乱数値と特図の大当たり判定値とが一致する場
合には、表示制御装置40に表示制御指令を送って、変
動表示部4aの変動表示を所定の停止態様(例えば、
「1,1,1」、「7,7,7」などのゾロ目)で停止
させ、大当たりと呼ばれる特別遊技状態を発生させる。
この大当たりは、特別変動入賞装置5の開閉扉5aが所
定時間(例えば、29.5秒間)開放して閉じるサイク
ルを1ラウンドとし、各ラウンド中、遊技球が大入賞口
5b中の継続入賞領域の大入賞口継続センサ5dに検出
されることを条件に所定ラウンド(例えば、15ラウン
ド)まで継続される遊技である。但し、各ラウンド中、
大入賞口5bに遊技球が所定個数(例えば、10個)入
賞したときはその時点でそのラウンドを終了する。各ラ
ウンド中、大入賞口5bへの入賞個数は、カウントセン
サ5cにより検出されてRAM21bに記憶され、所定
個数に達すると開閉扉5aが閉じられてそのラウンドの
特別遊技状態が終了する。
【0041】また、遊技制御装置20のCPU21a
は、各入賞部(一般入賞口8,…、普通変動入賞装置
9、大入賞口5b)に設けた入賞検出手段(一般入賞口
センサ8a,…、特図始動センサ9b、カウントセンサ
5c、大入賞口継続センサ5d)からの検出信号が入力
された場合に、その検出信号の入力に基づき、排出制御
装置30に賞球制御指令を送って、排出ユニット124
より所要数の賞球を排出させる制御を行う。
【0042】また、遊技制御装置20のCPU21a
は、I/F23に接続される各センサ(半端球検出セン
サ123a、金枠開放センサ86、特図始動センサ9
b、普図始動センサ6b,6b、大入賞口継続センサ5
d、カウントセンサ5c、一般入賞口センサ8a,…、
オーバーフロースイッチ126)から各種の検出信号が
入力された場合に、それら検出信号の入力に基づき、表
示制御装置40、装飾制御装置50及び音制御装置60
に指令を送って、それら制御装置に接続される各種電気
部品(例えば、変動表示部4a、賞球排出報知LED1
5、賞球異常報知LED16、スピーカ61など)に所
定の報知(例えば、異常発生の報知や賞球排出の報知な
ど)を行わせる。
【0043】この実施の形態のパチンコ遊技機は、当該
制御装置に対する電源の供給が遮断される停電状態等の
電源の異常状態となった場合に、制御装置に記憶された
所定のデータ(ここでは遊技制御装置20と排出制御装
置30の各RAM21b,31bの記憶内容)をバック
アップ(保存)するバックアップ手段を備えている。
【0044】即ち、この実施の形態の電源装置90は、
図3に示すように、電源回路94に加えて、監視回路9
5及びバックアップ電源回路92を備えている。電源回
路94は、交流を直流に変換する整流回路、出力電圧の
変動を小さくする定電圧回路、リプル成分を消去する平
滑回路を有し、遊技機に供給される交流24Vの電源
を、各制御装置の動作に必要な直流電圧(5V、12V
等)に変換して、各制御装置に供給する。監視回路(電
源異常検出手段)95は、所定の基準電圧と電源回路9
4の出力電圧とを比較し、該比較の結果、電源回路94
の出力電圧が所定の基準電圧以下に低下したこと(すな
わち制御装置(制御機構)に供給される電源が異常状態
となったこと)が検出された場合に、遊技制御装置20
と排出制御装置30の各CPU21a、31aに対し
て、検出結果として停電検出信号(割り込み信号)を出
力する。各CPU21a、31aは、その停電検出信号
に基づいて、後述の停電処理を実行する。バックアップ
電源回路92は、電源回路94からの出力が常時印加さ
れて大容量の電気エネルギーを蓄積可能な素子(例え
ば、コンデンサなど)により構成され、電源回路94か
らの出力が消滅しても、RAM21b、31bに電源を
供給し続けることにより、RAM21b、31bの記憶
内容が消去されないように保持する。つまり、バックア
ップ電源回路92とRAM21b、31bによって、本
発明に係るバックアップ手段が構成されている。また、
電源装置90には、各RAM21b、31bのバックア
ップ領域の記憶内容を消去するためのRAMクリアスイ
ッチ91が設けられている。このRAMクリアスイッチ
91を操作すると、遊技制御装置20と排出制御装置3
0の各CPU21a、31aに対してRAMクリア信号
が出力され、このRAMクリア信号に基づいて、遊技制
御装置20と排出制御装置30の各々では、RAM21
b、31bのバックアップ領域の記憶内容を消去する処
理が行われる。
【0045】排出制御装置30は、図3に示すように、
CPU31a、ROM31c、RAM31b、I/F3
2等を備えて構成されている。I/F32には、流路切
換ユニット125の貸球検出センサ125a,125a
及び賞球検出センサ125b,125b、オーバーフロ
ースイッチ126、カードユニット100B、遊技制御
装置20からの信号が入力される。また、I/F32か
らは、排出ユニット124の球排出モータ124a及び
ストッパーソレノイド124b、カードユニット100
B、流路切換ユニット125の流路切換ソレノイド12
5cに制御信号がそれぞれ出力される。
【0046】この排出制御装置30のCPU31aは、
例えば、カードユニット100Bから貸球制御指令が入
力された場合に、その貸球制御指令に基づいて、流路切
換ソレノイド125cに制御信号を送って、排出ユニッ
ト124から排出される球の流路を貸球用流路に切り換
えると共に、球排出モータ124a及びストッパーソレ
ノイド124bに制御信号を送って、排出ユニット12
4より所要数の貸球を排出させる制御を行う。
【0047】また、排出制御装置30のCPU31a
は、遊技制御装置20から賞球制御指令が入力された場
合に、その賞球制御指令に基づいて、流路切換ソレノイ
ド125cに制御信号を送って、排出ユニット124か
ら排出される球の流路を賞球用流路(球排出流路)に切
り換えると共に、球排出モータ124a及びストッパー
ソレノイド124bに制御信号を送って、排出ユニット
124より所要数の賞球を排出させる制御を行う。排出
ユニット124から排出された賞球は、賞球用流路を流
下する過程で、賞球検出センサ125b,125bによ
り1個ずつ検出され、その検出信号(検出結果)が、中
継基板84を介して、遊技制御装置20と排出制御装置
30の各々へと出力される。この賞球検出センサ125
b,125bからの検出信号に基づいて、遊技制御装置
20と排出制御装置30の各々では、賞球排出が正常に
行われているかを否かを監視する処理が行われる。具体
的には、遊技制御装置20では、例えば、次に示すよう
な遊技制御装置の通常賞球検出処理(遊技制御側排出予
定数記憶処理,遊技制御側加算記憶処理及び遊技制御側
減算記憶処理からなる)が行われる。
【0048】図4は遊技制御装置の通常賞球検出処理の
フローチャートである。
【0049】この遊技制御装置の通常賞球検出処理は、
所定周期(例えば、約4ms)を持ったリセット信号に
基づいて1シーケンスずつ実行される遊技制御処理(メ
イン処理)の中の一処理である。まず、遊技制御装置2
0のRAM21bのメモリは、排出予定の賞球数を記憶
する送信済賞球カウンタ(遊技制御側賞球カウンタ)を
有しており、各入賞部(一般入賞口8,…、普通変動入
賞装置9、大入賞口5b)に設けた入賞検出手段(一般
入賞口センサ8a,…、特図始動センサ9b、カウント
センサ5c、大入賞口継続センサ5d)からの検出信号
が入力されると、予め設定された賞球数を送信済賞球カ
ウンタに記憶する(遊技制御側排出予定数記憶処理に相
当する)。それから、排出制御装置30が排出機構に賞
球排出の指令を出して、賞球の排出がなされると、次
に、排出機構に設けられた賞球検出センサ(賞球検出手
段)125bによる賞球の検出がされる(遊技制御側加
算記憶処理及び遊技制御側減算記憶処理に相当する)。
ここでは、排出機構における複数条(具体的には2条)
の球排出流路の各々に設けられた複数(具体的には2
つ)の賞球検出手段毎に検出結果が出され、当該賞球検
出手段毎の検出結果に基づいて、排出された賞球数が賞
球検出カウンタに順次加算記憶されるようになってい
る。なお、ステップS1〜S4が遊技制御側加算記憶処
理に相当し、ステップS5〜S7が遊技制御側減算記憶
処理に相当する。ステップS1においては、賞球検出手
段125bの一方(ここでは右賞球検出センサ)からの
検出信号の有無が判定される。このステップS1におい
て、右賞球検出センサからの検出信号が有ると判定され
る場合には、ステップS2に移行する一方、右賞球検出
センサから検出信号が無いと判定される場合には、ステ
ップS3に移行して、賞球検出手段125bの他方(こ
こでは左賞球検出センサ)からの検出信号の有無が判定
される。ステップS2では、右賞球検出センサの検出結
果に基づいてRAM21bのメモリに設けられた遊技制
御側賞球検出カウンタのカウンタ値に1を加算記憶した
後、ステップS3に移行する。ステップS3では、賞球
検出手段の他方(ここでは左賞球検出センサ)からの検
出信号の有無が判定される。このステップS3におい
て、左賞球検出センサからの検出信号が有ると判定され
る場合には、ステップS4に移行する一方、左賞球検出
センサから検出信号が無いと判定される場合には、ステ
ップS5に移行する。ステップS4では、左賞球検出セ
ンサの検出結果に基づいて遊技制御側賞球検出カウンタ
のカウンタ値に1を加算記憶した後、ステップS5に移
行する。ステップ5では、遊技制御側賞球検出カウンタ
のカウンタ値が0であるか否かの判定を行い、カウンタ
値が0であれば(すなわち賞球の排出がない場合)、こ
の遊技制御装置の通常賞球検出処理を終了して、遊技制
御装置のゼネラルフローに復帰する。遊技制御側賞球検
出カウンタのカウンタ値が0でなく1又は2(ここで
は、賞球検出手段の設置数が「2」であるため、遊技制
御側賞球検出カウンタのカウンタ値が取りうる値は0〜
2のいずれかである。)の場合、ステップS6,S7に
移行する。そして、ステップS6,S7で、遊技制御側
賞球カウンタと遊技制御側賞球検出カウンタの双方を同
数ずつ減算する。ここでは、ステップS6において、遊
技制御側賞球検出カウンタのカウンタ値を1減算し、送
信済賞球カウンタ(遊技制御側賞球カウンタ)のカウン
タ値を1減算している。その後、ステップS5へ戻り、
遊技制御側賞球検出カウンタのカウンタ値が0になるま
でステップS5,S6,S7を繰り返す。
【0050】また、排出制御装置30では、例えば、次
に示すような排出制御装置の通常賞球検出処理(排出制
御側通常賞球演算処理)が行われる。図5は排出制御装
置の通常賞球検出処理(排出制御側通常賞球演算処理)
のフローチャートである。
【0051】この排出制御装置の通常賞球検出処理(排
出制御側通常賞球演算処理)は、所定周期(例えば、約
1ms)を持ったリセット信号に基づいて1シーケンス
ずつ実行される排出制御処理の中の一処理である。ま
ず、排出制御装置30のCPU31aのレジスタは、排
出予定の賞球数を記憶する排出制御側賞球カウンタを有
しており、各入賞部(一般入賞口8,…、普通変動入賞
装置9、大入賞口5b)に設けた入賞検出手段(一般入
賞口センサ8a,…、特図始動センサ9b、カウントセ
ンサ5c、大入賞口継続センサ5d)からの検出信号が
遊技制御装置20を介して入力されると、予め設定され
た賞球数を排出制御側賞球カウンタに記憶する。それか
ら、賞球の排出がなされ、前記した遊技制御装置の通常
賞球検出処理と同様に、複数条(具体的には2条)の球
排出流路の各々に設けられた複数(具体的には2つ)の
賞球検出手段毎に検出結果が出され、当該賞球検出手段
毎の検出結果に基づいて、排出された賞球数が通常用賞
球検出カウンタに順次加算記憶される。ステップS10
1においては、賞球検出手段125bの一方(ここでは
右賞球検出センサ)からの検出信号の有無が判定され
る。このステップS101において、右賞球検出センサ
からの検出信号が有ると判定される場合には、ステップ
S102に移行する一方、右賞球検出センサから検出信
号が無いと判定される場合には、ステップS103に移
行して、賞球検出手段125bの他方(ここでは左賞球
検出センサ)からの検出信号の有無が判定される。ステ
ップS102では、右賞球検出センサの検出結果に基づ
いてCPU31aのレジスタに設けられた通常用賞球検
出カウンタのカウンタ値に1を加算記憶した後、ステッ
プS103に移行する。ステップS103では、賞球検
出手段の他方(ここでは左賞球検出センサ)からの検出
信号の有無が判定される。このステップS103におい
て、左賞球検出センサからの検出信号が有ると判定され
る場合には、ステップS104に移行する一方、左賞球
検出センサから検出信号が無いと判定される場合には、
ステップS105に移行する。ステップS104では、
左賞球検出センサの検出結果に基づいて通常用賞球検出
カウンタのカウンタ値に1を加算記憶した後、ステップ
S105に移行する。ステップS105では、受信賞球
データ(排出制御側賞球カウンタのカウンタ値)からレ
ジスタ値(通常用賞球検出カウンタのカウンタ値)を減
算し、当該減算後の値を排出制御側賞球カウンタのカウ
ンタ値として記憶し、通常用賞球検出カウンタのカウン
タ値を0クリアする。その後、排出制御装置の通常賞球
検出処理を終了し、排出制御装置のゼネラルフローに復
帰する。なお、ここでは、賞球検出手段の設置数が
「2」であるため、賞球検出カウンタのカウンタ値が取
りうる値は0〜2のいずれかである。
【0052】ここで、制御装置に対する電源の供給が遮
断される停電状態等の電源の異常状態となった場合の、
排出される賞球の検出に関する処理について説明する。
【0053】図6のタイムチャートに示すように、停電
発生前(すなわち通常状態中t1)には、前記した遊技
制御装置の通常賞球検出処理(遊技制御側排出予定数記
憶処理,遊技制御側加算記憶処理及び遊技制御側減算記
憶処理)及び排出制御装置の通常賞球検出処理(排出制
御側通常賞球演算処理)を行っている。そして、電源の
異常状態が発生する(ここでは停電状態t2となる)
と、停電処理として、バックアップ処理(遊技制御側バ
ックアップ処理と排出制御側バックアップ処理)、加算
記憶処理(ここでは遊技制御側加算記憶処理)及び異常
時賞球演算処理(ここでは排出制御側異常時賞球演算処
理)等が行われる。
【0054】次に、この実施の形態の遊技制御装置20
及び排出制御装置30によって行われる停電処理及び電
源投入処理について説明する。
【0055】停電処理は、監視回路(電源異常検出手
段)95より出力される停電検出信号に基づいて実行さ
れる割込処理である。この停電処理では、RAM21
b,31b等の所定記憶領域に格納された遊技データ
(例えば、賞球カウンタのカウンタ値など、バックアッ
プすべき遊技データ)をバックアップ領域に待避させる
処理や、CPU21a,31aによって使用される各種
レジスタやプログラムカウンタの内容をRAM21b,
31bのバックアップ領域に待避させる処理等が行われ
る。
【0056】電源投入処理は、遊技制御処理の中の一処
理であって、この処理より前段階の処理で遊技制御処理
の当該シーケンスが電源投入時のシーケンスであると判
定された場合に実行される処理である。この電源投入処
理では、バックアップデータの有無を判定する処理、バ
ックアップデータが有ると判定される場合にバックアッ
プ領域の特定アドレスに記憶されるチェックデータの状
態等に基づいてバックアップデータに異常が無いかどう
か判定する処理、バックアップデータに異常が無いと判
定される場合にバックアップデータを元の記憶領域に復
帰させる処理(プログラム再開処理、異常復帰賞球演算
処理等)、バックアップデータが無い場合や異常と判定
される場合にRAM21b,31bの全記憶領域を初期
化する処理等が行われる。
【0057】図7は、停電処理中の、送信済賞球カウン
タ(遊技制御側賞球カウンタ)及び遊技制御側賞球検出
カウンタのカウンタ値並びに異常状態検出時における遊
技制御プログラムの進行状態を示す情報を、バックアッ
プ手段中の遊技制御バックアップ領域に保存させる遊技
制御側バックアップ処理のうち、異常状態検出時におけ
る遊技制御プログラムの進行状態を示す情報を保存させ
る停電発生時アドレス記憶処理のフローチャートであ
る。
【0058】この停電発生時アドレス記憶処理は、割込
処理の中の一処理であって、この処理より前段階の処理
で当該シーケンスが異常状態(停電状態)発生時のシー
ケンスであると判定された場合に実行される処理であ
る。
【0059】この停電発生時アドレス記憶処理が開始さ
れると、ステップS11において、バックアップ手段中
の遊技制御バックアップ領域(ここでは遊技制御装置2
0のRAM21bとバックアップ電源回路92で構成さ
れる)に停電発生時(異常状態検出時)における遊技制
御プログラムの進行状態を示す情報、いわゆるアドレス
カウンタ(プログラムカウンタともいう)を記憶させ
る。アドレスカウンタを保存することにより、異常状態
から通常状態に復帰する際に、元の状態から制御プログ
ラムを再開できるため、処理の重複や処理を飛ばしてし
まうということがなくなる。
【0060】また、ほぼ同時に、停電中に前記賞球検出
手段が賞球を検出した場合に、排出された賞球数を前記
遊技制御側賞球検出カウンタに加算記憶する遊技制御装
置の停電中賞球検出処理(遊技制御側加算記憶処理)を
行う。
【0061】この遊技制御装置の停電中賞球検出処理
(遊技制御側加算記憶処理)は、割込処理の中の一処理
である。
【0062】図8のフローチャートに示すように遊技制
御装置の停電中賞球検出処理では、排出機構に設けられ
た賞球検出手段125bによる賞球の検出がされる。前
記したように、ここでは、右賞球検出センサ及び左賞球
検出センサの2つの賞球検出手段を有しており、まず、
ステップS21において、右賞球検出センサからの検出
信号の有無が判定される。このステップS21におい
て、右賞球検出センサからの検出信号が有ると判定され
る場合には、ステップS22に移行する一方、右賞球検
出センサから検出信号が無いと判定される場合には、ス
テップS23に移行して、左賞球検出センサからの検出
信号の有無が判定される。ステップS22では、右賞球
検出センサの検出結果に基づいてRAM21bのメモリ
に設けられた遊技制御側賞球検出カウンタのカウンタ値
に1を加算記憶した後、ステップS23に移行する。ス
テップS23では、左賞球検出センサからの検出信号の
有無が判定される。このステップS23において、左賞
球検出センサからの検出信号が有ると判定される場合に
は、ステップS24に移行する一方、左賞球検出センサ
から検出信号が無いと判定される場合には、この遊技制
御側異常時賞球演算処理を終了する。ステップS24で
は、左賞球検出センサの検出結果に基づいて遊技制御側
賞球検出カウンタのカウンタ値に1を加算記憶した後、
遊技制御装置の停電中賞球検出処理(遊技制御側加算記
憶処理)を終了する。なお、遊技制御側バックアップ処
理における遊技制御側賞球カウンタ及び遊技制御側賞球
検出カウンタのカウンタ値の保存については、遊技制御
装置の停電中賞球検出処理が終了した後に行う。このよ
うに、異常状態が発生した後に賞球が排出された場合
に、前記した遊技制御装置の通常賞球検出処理のうち加
算記憶処理のみ行い、異常状態から通常状態への復帰
後、他の処理を再開することにより、異常状態中の賞球
排出を迅速に計数でき、正確な賞球排出を可能とするこ
とができる。
【0063】停電発生時における排出制御装置の処理
(停電処理)について説明する。排出制御装置において
は、排出制御側賞球カウンタ、通常用賞球検出カウンタ
及び異常用賞球検出カウンタのカウンタ値並びに異常状
態検出時における排出制御プログラムの進行状態を示す
情報を、バックアップ手段中の排出制御バックアップ領
域(ここでは排出制御装置30のRAM31bとバック
アップ電源回路92で構成される)に保存させる排出制
御側バックアップ処理のうち、まず、排出制御側賞球カ
ウンタ及び通常用カウンタのカウンタ値並びに異常状態
検出時における排出制御プログラムの進行状態を示す情
報を保存させる処理を行う。なお、図示は省略する。
【0064】また、ほぼ同時に、停電中に前記賞球検出
手段が賞球を検出した場合に、排出された賞球数を前記
通常用賞球検出カウンタとは異なる異常用賞球検出カウ
ンタに加算記憶する排出制御装置の停電中賞球検出処理
(排出制御側異常時賞球演算処理)を行う。
【0065】この排出制御装置の停電中賞球検出処理
(排出制御側異常時賞球演算処理)は、割込処理の中の
一処理である。
【0066】図9のフローチャートに示すように、排出
制御装置の停電中賞球検出処理(排出制御側異常時賞球
演算処理)では、排出機構に設けられた賞球検出手段1
25bによる賞球の検出がされる。前記したように、こ
こでは、右賞球検出センサ及び左賞球検出センサの2つ
の賞球検出手段を有しており、まず、ステップS121
において、右賞球検出センサからの検出信号の有無が判
定される。このステップS121において、右賞球検出
センサからの検出信号が有ると判定される場合には、ス
テップS122に移行する一方、右賞球検出センサから
検出信号が無いと判定される場合には、ステップS12
3に移行して、左賞球検出センサからの検出信号の有無
が判定される。ステップS122では、右賞球検出セン
サの検出結果に基づいてRAM31bのメモリに設けら
れた停電時用賞球検出カウンタ(異常用賞球検出カウン
タ)のカウンタ値に1を加算記憶した後、ステップS1
23に移行する。ステップS123では、左賞球検出セ
ンサからの検出信号の有無が判定される。このステップ
S123において、左賞球検出センサからの検出信号が
有ると判定される場合には、ステップS124に移行す
る一方、左賞球検出センサから検出信号が無いと判定さ
れる場合には、この排出制御側異常時賞球演算処理を終
了する。ステップS124では、左賞球検出センサの検
出結果に基づいて停電時用賞球検出カウンタ(異常用賞
球検出カウンタ)のカウンタ値に1を加算記憶した後、
排出制御装置の停電中賞球検出処理を終了する。なお、
当該排出制御装置の停電中賞球検出処理が終了した後
に、排出制御側バックアップ処理における異常用賞球検
出カウンタのカウンタ値の保存を行う。
【0067】電源の異常状態(停電状態中t2)から通
常状態t3に復帰する際には、電源投入処理が行われ
る。ここでは、遊技制御装置で遊技制御プログラム再開
処理を行い、排出制御装置で異常復帰賞球演算処理及び
排出制御プログラム再開処理を行う。
【0068】停電復帰時における遊技制御装置の処理に
ついて説明する。前記したように、遊技制御装置では、
遊技制御プログラム再開処理を行う。遊技制御プログラ
ム再開処理とは、異常状態から通常状態に復帰する際
に、前記遊技制御側バックアップ領域に保存された遊技
制御側賞球カウンタ及び遊技制御側賞球検出カウンタの
カウンタ値並びに遊技制御プログラムの進行状態を示す
情報を呼び出すと共に、前記保存された遊技制御プログ
ラムの進行状態から遊技に関する制御を再開するもので
ある。この実施例の遊技制御装置のバックアップ処理に
おいては、異常状態中に賞球検出手段の検出結果を加算
記憶するカウンタとして、通常状態と同じ遊技制御側賞
球検出カウンタを使用している。そのため、停電復帰時
において複雑な処理が必要ない。また、異常状態中にお
いて、賞球排出に検出のために専用のメモリを必要とし
ない。
【0069】停電復帰時における排出制御装置の処理に
ついて説明する。排出制御装置においては、賞球停電復
帰処理(異常復帰賞球演算処理及び排出制御プログラム
再開処理)を行う。
【0070】図10は、賞球停電復帰処理(異常復帰賞
球演算処理及び排出制御プログラム再開処理)のフロー
チャートを示す。ステップS131が異常復帰賞球演算
処理、ステップS132が排出制御プログラム再開処理
を示す。すなわち、ステップS131では、前記排出制
御側バックアップ領域に保存された排出制御側賞球カウ
ンタ、通常用賞球検出カウンタ及び異常用賞球検出カウ
ンタのカウンタ値並びに排出制御プログラムの進行状態
を示す情報を呼び出すと共に、前記排出制御側賞球カウ
ンタのカウンタ値から前記異常用賞球検出カウンタのカ
ウンタ値を減算する。そして、ステップS132では、
前記保存された制御プログラムの進行状態から遊技に関
する制御を再開する排出制御プログラム再開処理を行
う。
【0071】なお、図3に示すように、遊技制御装置
に、異常状態中に賞球検出手段が賞球を検出した場合
に、賞球の検出を当該異常状態中に報知可能な停電中報
知装置(報知手段)150が設けられていても良い。こ
こでは、遊技機の適宜の場所に図11に示すような報知
手段150が設けられる例を挙げる。この報知手段15
0は、7セグメント型のLEDが3つ並んだ未排出球数
表示領域151と、1のLEDからなる検出ランプ15
2で構成されている。未排出球数表示領域151は、前
記遊技制御側賞球カウンタのカウンタ値(未排出球数)
を表示しており、ここでは、異常状態中に賞球の検出が
あると、前記検出ランプ152を点灯させると共に、未
排出球数表示領域151で表示する数字を1小さくする
ようにしている。このように、報知手段150によって
異常状態中の賞球の排出を報知可能とすると、異常状態
における賞球の様子が分かりやすくなる。
【0072】報知手段は、前記したように遊技制御装置
20に設けるのみならず、図13に示すように、排出制
御装置40に設けても良い。このとき、報知手段150
Aの構成としては、前記したものと同じでも良いが、図
12に示すように、前記排出制御側賞球カウンタのカウ
ンタ値(未排出球数)を表示する未排出球数表示領域1
51Aと異常用賞球検出カウンタのカウンタ値(異常状
態中排出球数)を表示する異常状態中排出球数表示領域
153Aを別個に設けるようになっていても良い。この
場合には、異常状態中に賞球の検出があると、未排出球
数表示領域151Aで表示する数字を1小さくすると共
に、異常状態中排出球数表示領域153Aで表示する数
字を1大きくするようになっている。このように、未排
出球数と異常状態中排出球数を別個に報知可能となって
いると、さらに異常状態における賞球の排出の様子が分
かりやすくなる。
【0073】なお、この実施例では、遊技制御装置と排
出制御装置の双方で通常状態及び異常状態における賞球
検出に関する処理を行っているが、どちらか一方で行う
のみでも良い。そのとき、遊技制御装置でこの実施例の
排出制御装置で行った処理をし、排出制御装置でこの実
施例の遊技制御装置で行った処理をしても良い。但し、
この実施例のように2つの制御装置で賞球検出に関する
処理を行えば、賞球排出の信頼性は高くなる。また、遊
技制御装置と排出制御装置の双方で処理を行う場合に
も、遊技制御装置でこの実施例の排出制御装置で行った
処理をし、排出制御装置でこの実施例の遊技制御装置で
行った処理をしても良い。
【0074】なお、本発明はこの実施の形態のパチンコ
遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチ
ンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの
弾球遊技機等にも適用可能である。また、今回開示され
た実施の形態はすべての点で例示であって制限的なもの
ではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記
した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特
許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変
更が含まれることが意図される。
【0075】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、電源の異
常状態が検出されると所定のデータのバックアップ処理
を行うと共に、異常状態中でも賞球検出手段が賞球を検
出して賞球検出カウンタに加算記憶し、通常状態に復帰
する際に異常状態中の賞球の検出が加算記憶されたカウ
ンタ値等を呼び出すため、賞球の排出に関して重複なく
異常状態から通常状態へ復帰することができる。これに
より、電源の異常状態が発生した場合でも、遊技の公平
性を保つことができる。しかも、異常状態が発生した後
に賞球が排出された場合に、通常状態と同じ処理を行う
と時間が掛かるため、異常状態中には、一連の処理のう
ち加算記憶処理のみ行い、異常状態から通常状態への復
帰後、他の処理を再開するようになっている。これによ
り、異常状態中の賞球排出を迅速に計数でき、正確な賞
球排出を可能とすることができる。
【0076】請求項2記載の発明によれば、遊技制御装
置及び排出制御装置のそれぞれで異常状態中の賞球の排
出を監視する処理を行うため、より賞球の検出に対する
信頼性を高くすることができ、遊技の公平性を上げるこ
とができる。
【0077】請求項3記載の発明によれば、遊技を統括
的に制御する遊技制御装置でバックアップ処理やプログ
ラム再開処理等の処理を行うため、遊技制御装置の制御
下で各種制御を行っている他の制御装置に対して、スム
ーズに電源の異常状態への対応をさせることができる。
【0078】請求項4記載の発明によれば、排出制御処
理でバックアップ処理やプログラム再開処理等の処理を
行うため、遊技に関する種々の制御を行う遊技制御装置
への負担を軽くすることができる。
【0079】請求項5記載の発明によれば、複数条の球
排出流路それぞれに賞球検出手段が設けられているた
め、より確実に排出される賞球を検出することができ、
さらに公平な賞球排出を行うことができる。
【0080】請求項6記載の発明によれば、異常状態中
に賞球検出手段が賞球を検出した場合には、当該異常状
態中に、賞球の検出について報知可能であるため、賞球
の排出があったことを遊技者に分かり易く認識させるこ
とができる。
【0081】請求項7記載の発明によれば、電源の異常
状態が、制御装置に対する電源の供給が遮断される停電
状態であっても、重複して賞球を排出することなく異常
状態から通常状態へ復帰することができ、遊技の公平性
をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態の遊技機として例
示するパチンコ遊技機の正面図である。
【図2】図1のパチンコ遊技機の背面図である。
【図3】図1のパチンコ遊技機に備わる遊技制御装置と
排出制御装置の主要制御ブロック図である。
【図4】図3の遊技制御装置によって行われる通常賞球
検出処理のフローチャートである。
【図5】図3の排出制御装置によって行われる通常賞球
検出処理のフローチャートである。
【図6】電源の異常状態発生前後の処理に関するタイミ
ングチャートである。
【図7】図3の遊技制御装置によって行われる停電発生
時アドレス記憶処理のフローチャートである。
【図8】図3の遊技制御装置によって行われる停電中賞
球検出処理のフローチャートである。
【図9】図3の排出制御処理によって行われる停電中賞
球検出処理のフローチャートである。
【図10】図3の排出制御処理によって行われる賞球停
電復帰処理のフローチャートである。
【図11】報知手段の一例を示す図である。
【図12】報知手段の他の例を示す図である。
【図13】遊技制御装置と排出制御装置の他の例におけ
る主要制御ブロック図である。
【符号の説明】
20 遊技制御装置 21b RAM(バックアップ手段、遊技制御側賞球
検出カウンタ) 31a CPU(排出制御側賞球カウンタ) 31b RAM(バックアップ手段、通常用賞球検出
カウンタ、異常用賞球検出カウンタ) 30 排出制御装置 92 バックアップ電源回路(バックアップ手段) 95 監視回路(電源異常検出手段) 100 パチンコ遊技機(遊技機) 124 排出ユニット(排出機構) 125b 賞球検出センサ(賞球検出手段) 150,150A 報知手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の制御プログラムに従って遊技に関す
    る制御を行う制御装置と、 所定条件の成立に基づき遊技球の排出を行う排出機構
    と、 該排出機構から排出される賞球を検出し、検出結果を前
    記制御装置に出力する賞球検出手段とを備える遊技機に
    おいて、 制御装置に供給される電源の異常状態を検出する電源異
    常検出手段と、 該電源異常検出手段の検出結果に基づき前記制御装置に
    記憶された所定のデータを保存するバックアップ手段と
    を備え、 前記制御装置は、 通常状態においては、 排出予定の賞球数を賞球カウンタに記憶する排出予定数
    記憶処理と、 排出された賞球数を前記賞球検出手段の検出結果に基づ
    いて賞球検出カウンタに加算記憶する加算記憶処理と、 該賞球検出カウンタのカウンタ値が0になるまで前記賞
    球カウンタと賞球検出カウンタの双方を同数ずつ減算す
    る減算記憶処理と、を行い、 前記電源異常検出手段によって異常状態が検出された場
    合には、 前記排出予定数記憶処理及び減算記憶処理は行わずに前
    記加算記憶処理のみを行うと共に、 前記賞球カウンタ及び前記賞球検出カウンタのカウンタ
    値並びに異常状態検出時における前記制御プログラムの
    進行状態を示す情報を、前記バックアップ手段に保存さ
    せるバックアップ処理を行い、 異常状態から通常状態に復帰する際に、前記バックアッ
    プ手段に保存された賞球カウンタ及び賞球検出カウンタ
    のカウンタ値並びに制御プログラムの進行状態を示す情
    報を呼び出すと共に、前記保存された制御プログラムの
    進行状態から遊技に関する制御を再開するプログラム再
    開処理を行うことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】所定条件の成立に基づき遊技球の排出を行
    う排出機構と、 所定の遊技制御プログラムに従って遊技を統括的に制御
    する遊技制御装置と、該遊技制御装置による制御の下、
    所定の排出制御プログラムに従って前記排出機構を制御
    する排出制御装置とを備える制御機構と、 前記排出機構から排出される賞球を検出し、検出結果を
    前記遊技制御装置及び排出制御装置に出力する賞球検出
    手段とを備える遊技機において、 前記制御機構に供給される電源の異常状態を検出する電
    源異常検出手段と、 該電源異常検出手段の検出結果に基づき前記遊技制御装
    置及び排出制御装置に記憶された所定のデータを保存す
    るバックアップ手段とを備え、 前記遊技制御装置は、 通常状態においては、 排出予定の賞球数を遊技制御側賞球カウンタに記憶する
    遊技制御側排出予定数記憶処理と、 排出された賞球数を前記賞球検出手段の検出結果に基づ
    いて遊技制御側賞球検出カウンタに加算記憶する遊技制
    御側加算記憶処理と、 該遊技制御側賞球検出カウンタのカウンタ値が0になる
    まで前記遊技制御側賞球カウンタと遊技制御側賞球検出
    カウンタの双方を同数ずつ減算する遊技制御側減算記憶
    処理と、を行い、 前記電源異常検出手段によって異常状態が検出された場
    合には、 前記遊技制御側排出予定数記憶処理及び遊技制御側減算
    記憶処理は行わずに前記遊技制御側加算記憶処理のみを
    行うと共に、 前記遊技制御側賞球カウンタ及び前記遊技制御側賞球検
    出カウンタのカウンタ値並びに異常状態検出時における
    遊技制御プログラムの進行状態を示す情報を、バックア
    ップ手段中の遊技制御側バックアップ領域に保存させる
    遊技制御側バックアップ処理を行い、 異常状態から通常状態に復帰する際に、前記遊技制御側
    バックアップ領域に保存された遊技制御側賞球カウンタ
    及び遊技制御側賞球検出カウンタのカウンタ値並びに遊
    技制御プログラムの進行状態を示す情報を呼び出すと共
    に、前記保存された遊技制御プログラムの進行状態から
    遊技に関する制御を再開する遊技制御プログラム再開処
    理を行い、 前記排出制御装置は、 通常状態においては、 排出予定の賞球数を排出制御側賞球カウンタに記憶する
    と共に、排出された賞球数を前記賞球検出手段の検出結
    果に基づいて通常用賞球検出カウンタに加算記憶し、前
    記排出制御側賞球カウンタのカウンタ値から前記通常用
    賞球検出カウンタのカウンタ値を減算する排出制御側通
    常賞球演算処理を行い、 前記電源異常検出手段によって異常状態が検出されたと
    きには、 該異常状態中に前記賞球検出手段が賞球を検出した場合
    に、排出された賞球数を前記通常用賞球検出カウンタと
    は異なる異常用賞球検出カウンタに加算記憶する排出制
    御側異常時賞球演算処理を行うと共に、 前記排出制御側賞球カウンタ、通常用賞球検出カウンタ
    及び異常用賞球検出カウンタのカウンタ値並びに異常状
    態検出時における前記排出制御プログラムの進行状態を
    示す情報を、バックアップ手段中の排出制御側バックア
    ップ領域に保存させる排出制御側バックアップ処理を行
    い、 異常状態から通常状態に復帰する際に、 前記排出制御側バックアップ領域に保存された排出制御
    側賞球カウンタ、通常用賞球検出カウンタ及び異常用賞
    球検出カウンタのカウンタ値並びに排出制御プログラム
    の進行状態を示す情報を呼び出すと共に、前記排出制御
    側賞球カウンタのカウンタ値から前記異常用賞球検出カ
    ウンタのカウンタ値を減算する異常復帰賞球演算処理を
    行うと共に、 前記保存された排出制御プログラムの進行状態から遊技
    に関する制御を再開する排出制御プログラム再開処理を
    行うことを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】前記制御装置は、遊技を統括的に制御する
    遊技制御装置であることを特徴とする請求項1記載の遊
    技機。
  4. 【請求項4】前記制御装置は、 前記排出機構を制御する排出制御装置であることを特徴
    とする請求項1記載の遊技機。
  5. 【請求項5】前記排出機構が複数条の球排出流路を有
    し、 前記賞球検出手段が球排出流路の各々に対応して複数設
    けられ、 前記制御装置は、各賞球検出手段によって検出される賞
    球毎に、前記排出された賞球数を、賞球検出カウンタに
    順次加算記憶することを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】前記異常状態中に賞球検出手段が賞球を検
    出した場合に、賞球の検出を当該異常状態中に報知可能
    な報知手段を設けたことを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】前記異常状態は、制御装置に対する電源の
    供給が遮断される停電状態であることを特徴とする請求
    項1〜6のいずれかに記載の遊技機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004154442A (ja) * 2002-11-07 2004-06-03 Sankyo Kk 遊技機
JP2004154443A (ja) * 2002-11-07 2004-06-03 Sankyo Kk 遊技機
JP2004154350A (ja) * 2002-11-06 2004-06-03 Sankyo Kk 遊技機
JP2004159989A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Sankyo Kk 遊技機
JP2004159718A (ja) * 2002-11-08 2004-06-10 Sankyo Kk 遊技機

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