JP2003175236A - 弾球遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技球の払出しに関する遊技機の故障を早期
に発見すること、入賞口への入賞に対する遊技球の規定
数以上の不正な払出しを確実に防止できるようにするこ
と、パチンコホール側の損失を未然に防いで収益性を確
保できるようにすること。 【解決手段】 複数の入賞手段に設けられた複数の球検
出手段からの球検出信号に基づいて遊技者に払出すべき
遊技球の払出し球数を決定し、電源投入後、払出し球数
を累積した総払出し球数HDN を記憶するようにし、払出
し手段により賞球として実際に払出された総賞球数SKN
が総払出し球数HDN より予め定めた設定数「５０」以上
超過した場合に（Ｓ45：Yes ）、払出しに関する払出し
超過エラー情報が作成され（Ｓ46）、エラー表示ランプ
等により報知される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】 本発明はパチンコ機、アレ
ンジボール機、雀球遊技機等の弾球遊技機に関し、特に
賞球としての遊技球の払出し球数を増大させる不正行為
に対処するようにしたものに関する。

【０００２】

【従来の技術】 従来、第１種のパチンコ機等の弾球遊
技機においては、遊技盤に普通入賞手段に加えて、普通
図柄始動用のゲート手段（通過手段）や特別図柄始動手
段（電動式チューリップ）、１又は複数の普通図柄を変
動表示可能な普通図柄表示手段、複数の特別図柄を変動
表示可能な特別図柄表示手段、更に、アタッカーと呼ば
れる可変入賞手段（開閉式入賞手段）等を備え、遊技者
が発射手段の発射ハンドルを操作することで、球受け皿
に貯留された遊技球が遊技盤の遊技領域に順々に発射さ
れる。

【０００３】そして、発射された遊技球が遊技釘や風車
で落下方向を変えながら落下し、特別図柄始動手段に入
賞した場合、特別図柄表示手段における複数の特別図柄
が所定変動時間だけ変動し、遊技球の特別図柄始動手段
への入賞時点で抽選された結果が大当たりの場合、その
変動後の停止図柄が特定図柄態様（所謂、「７７７」等
の大当たり図柄態様）となり、可変入賞手段が所定条件
に基づいて、設定回数（例えば、１６ラウンド）まで開
閉動作を繰り返し、遊技者に有利な利益状態である特別
遊技が発生する。

【０００４】この場合、可変入賞手段の開閉動作中には
複数の遊技球が入賞し易くなり、遊技者に多大の利益が
還元される。ところで、遊技盤側の遊技制御を司る主制
御手段においては、各入賞手段への遊技球の入賞を検出
し、入賞手段への入賞毎に入賞手段の種類に応じて設定
された数の遊技球を遊技者に払出すように、払出し制御
手段に指令する。それ故、払出し制御手段により払出し
手段が払出し制御され、払出し手段により遊技球が賞球
として払出される。

【０００５】ここで、払出し手段により払出された遊技
球を検出する球検出手段が設けられ、この球検出手段は
払出された遊技球を検出する毎に、払出し制御手段と主
制御手段とに遊技球払出し信号を夫々送信するようにし
てある。それ故、払出し制御手段は、払出すように指令
された払出し球数が少ないか否かを演算し、少ない場合
には、遊技球の払出しを追加制御するようにしている。
また、主制御手段においても同様に、払出すように指令
した払出し球数に応じて実際に払出されたか否かを監視
するようになっている。

【０００６】このように、主制御手段からの払出し指令
に応じて実際に払出し手段により払出された遊技球の球
数を、払出し制御手段と主制御手段とで監視しているた
め、実際に出された遊技球の球数は主制御手段から払出
すように指令された球数と略同数になる。実際的には、
制御の関係上、指令された払出し数と実際に払出された
球数との間で若干の差が生ずることもあるが、補正等に
より、その差は修正される。それ故、遊技者によるパチ
ンコ機に対する信頼性が高くなっている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】 ところで、指令され
た払出し球数に比べて、実際に払出された球数が、見逃
すことができない程度にまで増大した場合、パチンコホ
ール側の経営上、好ましいものではなく、何らかの対策
を講じる必要が出てくる。このように場合としては、例
えば、弾球遊技機自体の故障であったり、或いは、例え
ばゴト師が、所謂ぶら下げ等の手法により不正行為を行
って、、例えば、入賞手段への入賞による１０個の払出
し指令信号に対して、２０個或いは３０個の払出し信号
として払出し制御手段に供給するような場合が考えられ
る。

【０００８】本発明の目的は、遊技球の払出しに関する
遊技機の故障を早期に発見すること、入賞口への入賞に
対する遊技球の規定数以上の不正な払出しを確実に防止
できるようにすること、パチンコホール側の損失を未然
に防いで収益性を確保できるようにすること、等であ
る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】 本願の弾球遊技機は、
複数の入賞口へ入賞した遊技球を検出する複数の球検出
手段と、入賞口への入賞に基づき入賞口の種類に応じて
設定された数の遊技球を遊技者に払出す払出し手段とを
備えた弾球遊技機において、複数の球検出手段の検出信
号に基づいて遊技者に払出すべき遊技球の払出し球数を
決定し、払出し球数を所定条件の下に累積した総払出し
球数を記憶する払出し情報記憶手段と、払出し手段によ
り賞球として実際に払出された総賞球数が、払出し情報
記憶手段に記憶している総払出し球数より予め定めた設
定数以上超過した場合に、払出しに関するエラーが発生
したと判断するエラー検知手段を備えたものである。

【００１０】ここで、払出し情報記憶手段は、遊技球の
払出し球数を所定期間に亙って累積した総払出し球数を
記憶するように構成してもよい。前記設定数は、１回の
入賞に対して前記払出し手段(35)により払出し可能な最
大の球数より大きな数であってもよい。前記エラー検知
手段がエラー発生を検知した場合に、弾球遊技機の少な
くとも一部の機器が通常と異なる動作をするように制御
されるように構成してもよい。また、前記エラー検知手
段がエラー発生を検知した場合に、エラー発生を報知す
る報知手段を設けるように構成してもよい。

【００１１】また、前記エラー検知手段がエラー発生を
検知した場合に、払出し手段による遊技球の払出しを停
止させるように構成してもよい。また、前記エラー検知
手段がエラー発生を検知した場合に、エラー発生に関す
る情報を記憶するエラー記憶手段と、このエラー記憶手
段により記憶されたエラー発生に関する情報を消去する
為の消去操作手段とを備えると共に、このエラー記憶手
段は、その記憶情報を消去操作手段を操作しない限り消
去不能に構成するようにしてもよい。

【００１２】遊技盤の遊技領域に発射された遊技球が複
数の入賞口の何れかに入賞した場合、その入賞口の球検
出手段からの検出信号に基づいて、入賞した入賞口の種
類に応じた払出すべき球数が決定され、その払出すべき
払出し球数を、主電源が投入され時点以降であったり、
或いは所定期間に亙る等の所定条件の下に累積した総払
出し球数が記憶されるとともに、その払出すべき球数の
遊技球が賞球として実際に払出される。このとき、払出
し手段により実際に賞球として払出された総賞球数が求
められ、しかも、その総賞球数が総払出し球数より、設
定数以上超過した場合に、払出しに関するエラーが発生
する。

【００１３】この場合、弾球遊技機の少なくとも一部の
機器である特別図柄表示手段における図柄変動制御を禁
止させて、図柄変動させないるようにしてもよい。ま
た、払出し手段による遊技球の払出し動作を直ちに停止
させるように制御してもよい。この場合には、賞球数を
規定数よりも増大させるような遊技球の不正な払出しを
確実に防止することができる。更に、その払出しに関す
るエラーを報知するような場合には、その払出し超過エ
ラー発生を、遊技者やパチンコホール側の従業員にも確
実に知らせることができ、遊技球の規定数以上の不正な
払出しを確実に防止することができる。

【００１４】また、主電源が断たれた場合にエラー記憶
手段の記憶情報を記憶保持させるバックアップ手段を設
けるように構成してもよい。この場合、遊技球の払出し
に関する故障や異常が発生した場合だけでなく、不正行
為を行ったゴト師が主電源を故意に断った場合でも、エ
ラー発生に関する情報はバックアップされて記憶保持さ
れており、主電源を再度投入した場合でも、エラー発生
に関する情報に基づいて、払出しに関するエラーが発生
したと判断することができる。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基いて説明する。本実施形態は、パチンコホー
ルの島構造体に設置される所謂カード式弾球遊技機と呼
ばれる第１種パチンコ機に本発明を適用した場合の一例
であり、パチンコホールに設けられた島構造体には、そ
の長さ方向に複数のカード式球貸し機１と複数のパチン
コ機２とが交互に配設され、カード式球貸し機１はパチ
ンコ機２に電気的に接続されている。

【００１６】図１〜図４に示すように、カード式弾球遊
技機であるパチンコ機２は、矩形枠状の外枠３と、この
外枠３に開閉自在に枢着された前枠４とを有し、カード
式球貸し機１をサンドイッチ状に挟持する状態で、外枠
３が島構造体（図示略）に着脱自在に装着されている。
前枠４には、遊技盤５が裏側から着脱自在に装着され、
遊技盤５の前側に対応させて、窓部６ａを有するガラス
扉６と発射用の遊技球２６を貯留する球受け皿８の前面
板（図示略）とが夫々開閉自在に枢着されている。前枠
４の下部には、球受け皿８から溢流し又は抜き取った遊
技球２６を貯留する下皿９と、発射手段１０の発射ハン
ドル１１とが設けられている。

【００１７】この発射手段１０は、回動操作可能な発射
ハンドル１１と、この発射ハンドル１１を回動操作した
回動角度に応じた打撃力で打撃槌１２により遊技球２６
を発射させる発射モータ１３（図３、図４参照）などを
備えている。球受け皿８の右部には、カード式球貸し機
１に対する球貸し操作用の操作パネル１４が設けられ、
この操作パネル１４には、カード残額を３桁の数字で表
示するカード残額表示部１４ａと、所定金額分の遊技球
２６の球貸しを指示する球貸しスイッチ１４ｂと、遊技
終了時にカードの返却を指令する返却スイッチ１４ｃと
が設けられている。

【００１８】図２に示すように、遊技盤５には、金属製
の外レールと内レールとからなるガイドレール１５がほ
ぼ環状に設けられ、このガイドレール１５の内側の遊技
領域５ａには、センターケース２５と、そのセンターケ
ース２５内に設けられたカラーの液晶ディスプレイ１６
と、左右のゲート手段（通過手段又は作動口）１８と、
複数の普通入賞手段１９（この場合、例えば７つ）と、
特別図柄始動手段（図柄始動兼入賞手段）２０と、可変
入賞手段（開閉式入賞手段）２１等が夫々所定の位置に
配設されている。

【００１９】各ゲート手段１８には遊技球２６の通過を
検出する球検出手段１８ａが設けられている。また、複
数の普通入賞手段１９の各々にも、遊技球の入賞を検出
する球検出手段１９ａが設けられている。ここで、これ
ら入賞手段１８〜２１が複数の入賞口に相当する。

【００２０】尚、遊技領域５ａには複数の遊技釘や風車
等が設けられているが、図示を省略する。液晶ディスプ
レイ１６は、３つの特別図柄を変動表示する特別図柄表
示手段２３として機能するとともに、２つの普通図柄を
変動表示する普通図柄表示手段２４として機能する図柄
表示手段２２である。また、図柄表示手段２２には、各
種のキャラクタの動画、吹き出し等の動作を、特別図柄
表示手段２３を含む液晶ディスプレイ１６の表示画面に
背景画像として演出表示する機能も有する。

【００２１】特別図柄表示手段２３は、例えば左右方向
に並ぶ３個（左、中、右）の図柄表示部２３ａ〜２３ｃ
を有し、特別図柄始動手段２０に遊技球２６が入賞する
ことを条件に、図柄表示部２３ａ〜２３ｃに特別図柄が
所定時間だけ変動表示（スクロール表示）する。即ち、
特別図柄始動手段２０に遊技球２６が入賞した場合、そ
の入賞タイミングで制御乱数が抽出され、特別図柄の変
動前に大当たりに関して判定され、各図柄表示部２３ａ
〜２３ｃにおいては、所定時間の変動の後、判定結果に
基づいて決定された図柄態様で停止する。

【００２２】普通図柄表示手段２４は、例えば図柄表示
手段２２の右下部に、左右方向に並ぶ２個（左、右）の
図柄表示部２４ａ，２４ｂを有し、左右のゲート手段１
８の何れかを通過した遊技球２６が検出されたとき、各
図柄表示部２４ａ，２４ｂに普通図柄を所定時間だけ変
動表示する。遊技球２６が左右何れかのゲート手段１８
を通過した場合、その通過タイミングで制御乱数が抽出
され、普通図柄の変動前に当たりに関して判定され、各
図柄表示部２４ａ，２４ｂにおいては、所定時間の変動
表示の後、判定結果に基づいて決定された図柄態様で停
止する。

【００２３】普通図柄表示手段２４の変動後に停止した
普通図柄が当たりとなった当たり発生時には、特別図柄
始動手段２０に有する１対の開閉爪２０ａが所定時間だ
け開放されて入賞し易くなる。これも遊技者に有利な利
益状態である。特別図柄始動手段２０は、開閉自在な左
右１対の開閉爪２０ａ及び遊技球の入賞を検出する球検
出手段２０ｂを備え、図示外のソレノイドを駆動源とす
る電動式チューリップと一体的に構成され、遊技球検知
手段として機能するものである。可変入賞手段２１は前
方に開放可能な開閉板２１ａを備え、通常、開閉板２１
ａは閉じ状態である。

【００２４】しかし、特別図柄表示手段２３の変動後に
停止した確定図柄が「７７７」、「４４４」等の特定図
柄態様のとき、所謂「大当たり」と称する特別遊技が開
始され、開閉板２１ａが前方に開放されて遊技者に有利
な状態が発生する。この可変入賞手段２１の内部に特定
入賞領域２１ｂ（所謂、Ｖゾーン）と普通入賞領域２１
ｃとが設けられ、特定入賞領域２１ｂを遊技球２６が通
過したとき、特別遊技が継続される。遊技球が特定入賞
領域２１ｂに入賞したことを球検出手段２１ｄで検出可
能であり、遊技球が普通入賞領域２１ｃに入賞したこと
を球検出手段２１ｅで検出可能である。

【００２５】ここで、これら球検出手段１８ａ，１９
ａ，２０ｂ，２１ｄ，２１ｅ等が複数の球検出手段に相
当する。可変入賞手段２１の開閉板２１ａが前方に開放
された後、所定時間（例えば、約３０秒間）が経過した
場合、又は所定数（例えば１０個）の遊技球２６が入賞
した場合に特別遊技が終了する。しかし、開閉板２１ａ
が閉じるに際して遊技球２６が特定入賞領域２１ｂを通
過していれば、最大所定ラウンド（例えば１６ラウン
ド）まで特別遊技を継続でき、遊技者に有利な利益状態
が付与される。

【００２６】図３、図４に示すように、前枠４の裏側に
は、遊技盤５を裏側から押さえる裏機構板３０が着脱自
在に装着され、この裏機構板３０の上側に、基板カバー
３１で保護された外部出力基板３２と、球タンク３３
と、これから延びるタンクレール３４とが設けられ、こ
のタンクレール３４に接続された払出し手段３５が裏機
構板３０の側部に設けられ、裏機構板３０の下側には払
出し手段３５に接続された払出し球誘導路３６が設けら
れている。

【００２７】払出し手段３５から払出された遊技球２６
は払出し球誘導路３６を経由して球受け皿８に払出され
る。裏機構板３０の略中央部に形成された矩形状開口部
３０ａには、遊技盤５の裏側に装着された裏カバー３７
が嵌合している。この払出し手段３５については後述す
る。裏カバー３７の後面に装着された基板ケース３８の
内部には、主制御基板３９が配設され、その前側には図
柄制御基板４０が配設されている。そして、液晶ディス
プレイ１６はこの図柄制御基板４０に電気的に接続され
ている。

【００２８】主制御基板３９の下側で、裏カバー３７に
装着された基板ケース４１ａの内部にランプ制御基板４
２が設けられ、この基板ケース４１ａに隣接する基板ケ
ース４１ｂの内部にサウンド制御基板４３が設けられて
いる。これら基板ケース４１ａ，４１ｂの下側で裏機構
板３０に装着された基板ケース４４の内部には、電源基
板４５と払出し制御基板４６が夫々設けられている。電
源基板４５には、図３に示すように、電源スイッチ９１
とリセットスイッチ９２とが夫々設けられている。但
し、基板ケース４４のこれら両スイッチ９１，９２に対
応する部位が切り欠かれ、これら両スイッチ９１，９２
を片手で同時操作可能になっている。

【００２９】また、図３に示すように、基板ケース４４
の左端部には、払出し超過エラー情報等の払出し関連情
報だけを消去するための超過エラー消去スイッチ４９
（これが消去操作手段に相当する）が設けられている。
この場合、所謂、ゴト師が前枠４を少し開けただけで、
電源スイッチ９１やリセットスイッチ９２を簡単に操作
できたとしても、超過エラー消去スイッチ４９は簡単に
操作できない前枠４のヒンジ側の位置に設けられてい
る。ここで、超過エラー消去スイッチ４９を、払出し制
御基板４６を収容した基板ケース４４等、手動操作が困
難な各種の位置に設けてもよい。

【００３０】更に、発射手段１０の後側に装着された基
板ケース４７の内部には、発射制御基板４８が設けられ
ている。これら制御基板３９〜４０，４２〜４３，４５
〜４６，４８は夫々独立のプリント基板で構成され、電
源基板４５と発射制御基板４８を除くその他の制御基板
３９，４０，４２，４３，４６には、ＣＰＵとＲＯＭ及
びＲＡＭ等を有する１チップ集積回路からなるマイクロ
コンピュータ（以下、簡単にマイコンと呼ぶ）が夫々設
けられている。但し、主制御用のマイコン３９Ａと、払
出し制御用のマイコン４６Ａについては、図７にて図示
する。

【００３１】主制御基板３９とその他の制御基板４０，
４２，４３，４６とは、複数本の信号線でコネクタを介
して電気的に接続され、主制御基板３９から各制御基板
４０，４２，４３，４６に、所定の遊技動作を実行させ
る種々の制御コマンドを一方向通信にて送信可能になっ
ている。制御コマンドの一方向通信を採用することで、
普通図柄や特別図柄の図柄停止に関する不正を確実に防
止できるとともに、後述する主制御手段５０の制御負荷
を軽減でき、制御コマンドの送信制御を簡単化すること
ができる。

【００３２】次に、パチンコ機２の制御装置に予め格納
した複数の制御プログラムを介して達成される種々の機
能について、図６の機能ブロック図により説明する。但
し、これら種々の機能は、前述した各種制御用のマイコ
ン３９Ａ，４６Ａ及びＲＯＭ７８，８１に格納した種々
の制御プログラム等により、これらの手段５０〜５６、
６１〜６３、７０、７１、７３、７５で達成される。

【００３３】主制御基板３９上に構成された主制御手段
５０は、遊技態様や遊技球２６の挙動に応じた遊技動作
の制御、つまり遊技盤５に設けられた種々の遊技部品２
０，２１や各種の遊技球検知手段１８〜２１等に設けら
れた遊技球検出スイッチ等に対する信号の入出力に関わ
る遊技盤５の遊技制御を主として司るとともに、後述す
る図柄制御手段６０、払出し制御手段７０、ランプ制御
手段７１、サウンド制御手段７３等に必要に応じて制御
コマンドを送信出力する。

【００３４】図柄制御基板４０上に構成された図柄制御
手段６０は、主制御手段５０から送信されてくる図柄制
御コマンドに基づいて、各図柄表示部２４ａ，２４ｂの
普通図柄を変動制御し、指示された普通図柄態様を表示
するように変動停止を制御する。図柄制御手段６０は、
更に、受信した図柄制御コマンドに基づいて、各図柄表
示部２３ａ〜２３ｃの特別図柄を変動制御し、指示され
た特別図柄態様を表示するように変動停止を制御した
り、これら図柄表示部２３ａ〜２３ｃを含む液晶ディス
プレイ１６の画面に演出表示させる演出表示制御を実行
する。

【００３５】払出し制御基板４６上に構成された払出し
制御手段７０は、主制御手段５０から払出し制御コマン
ドを受信し、払出し手段３５による遊技球２６の払出し
制御を司る。ランプ制御基板４２上に構成されたランプ
制御手段７１は、主制御手段５０からランプ制御コマン
ドを受信し、遊技盤５や前枠４等に設けられたエラー表
示ランプ７２ａや多数の装飾用ランプや演出用ランプ等
を含むランプ群７２の点灯制御を司る。

【００３６】サウンド制御基板４３上に構成されたサウ
ンド制御手段７３は、主制御手段５０からサウンド制御
コマンドを受信し、球受け皿８の裏側に設けられたスピ
ーカ７４を駆動制御してサウンド出力制御を司る。発射
制御基板４８上に構成された発射制御手段７５は、発射
モータ１３を駆動して遊技球２６の発射制御を司る。こ
こで、外部出力基板３２は、特別図柄に関する変動回数
や停止図柄の情報等を、パチンコホールに設けられた図
示しない島コンピュータに送信出力する。

【００３７】主制御手段５０は、特別図柄用の乱数発生
手段５１及び乱数抽出手段５２と、乱数判定手段５３
と、利益状態発生手段５４と、図柄決定手段５５と、コ
マンド送信手段５６と、２msec信号発生手段５７等を備
えている。ここで、乱数発生手段５１と乱数抽出手段５
２等により特別図柄用の抽選手段が構成されている。こ
の主制御手段５０には、左右のゲート手段１８の何れか
を遊技球２６が通過することに基づいて普通図柄に関す
る抽選を行う普通図柄用抽選手段が別途設けられている
が、ここでは、普通図柄抽選手段に関する説明を省略
し、特別図柄用抽選手段について説明する。

【００３８】次に、特別図柄用抽選手段の乱数発生手段
５１と乱数抽出手段５２について説明する。この乱数発
生手段５１は、微小な更新周期（例えば、約2msec)で、
例えば「０〜２９９」までの制御乱数を繰り返し発生す
る。この乱数発生手段５１で発生する複数の制御乱数の
うち、１つの制御乱数（例えば、「１７」）だけが、予
め定められた特定乱数である大当たり判定図柄として設
定されている。

【００３９】乱数抽出手段５２は、特別図柄に関して、
特別図柄始動手段２０に遊技球２６が入賞したときの１
つの制御乱数を抽出する。乱数判定手段５３は、特別図
柄始動手段２０に遊技球２６が入賞したときに乱数抽出
手段５２により１つの制御乱数が抽出されるので、特別
図柄の変動前の時点で、特別図柄に関して、特定乱数と
一致した「大当たり」であるのか、又は「外れ（外れリ
ーチを含む）」の何れであるかを判定する。

【００４０】更に、乱数判定手段５３は、確率変動型の
大当たりに関しても判定を行い、確率変動型であると判
定した場合には、当該利益状態である特別遊技が終了し
た後、次回或いは次々回の大当たり迄、或いは所定回数
（例えば、１００回）だけ特別図柄が変動する迄、大当
たりとする特定乱数の数を通常のときよりも多くする。
また、乱数判定手段５３は、このような確率変動の場合
には、後述する利益状態発生手段５４に所定の利益を与
えるように指示する。これも遊技者に有利な利益状態で
ある。

【００４１】利益状態発生手段５４は、乱数判定手段５
３から大当たりの判定結果を受ける、若しくは、特別図
柄表示手段２３の変動後の停止図柄が大当たり図柄とな
ることを条件に、遊技制御に含まれる所定の利益状態発
生ルーチンにより可変入賞手段２１の開閉板２１ａを前
述したように開閉作動させる。更に、利益状態発生手段
５４は、乱数判定手段５３から前述した確率変動指示を
受けると、普通図柄が「当たり」になることを条件とし
て、特別図柄始動手段２０の開閉爪２０ａを通常時（例
えば、約0.5 秒）よりも長い時間（例えば、約３秒）、
開状態にする等して、遊技球２６が入り易くなるといっ
た利益状態を遊技者に与える。

【００４２】図柄決定手段５５は、乱数判定手段５３か
らの判定結果に応じて、所定の抽選プログラムにより、
普通図柄に関して、「当たり」のときには当たり普通図
柄及び当たり普通図柄変動パターンを抽選により決定す
るとともに、「外れ」のときには外れ普通図柄及び外れ
普通図柄変動パターンを抽選により決定する。図柄決定
手段５５は、更に、特別図柄に関して、「大当たり」の
ときには大当たりの特別図柄及び大当たり特別図柄変動
パターンを抽選により決定するとともに、「外れ」のと
きには外れ特別図柄及び外れ特別図柄変動パターンを決
定する。

【００４３】コマンド送信手段５６は、図柄決定手段５
５で決定された変動パターンに基づいて、図柄制御手段
６０に対して、特別図柄の為の変動パターン番号を指定
する変動パターン指定コードと、停止図柄と、変動停止
コマンドとを図柄変動毎に制御コマンドとして送信出力
するだけでなく、普通図柄の変動パターンについても同
様に、図柄制御手段６０に対して、変動パターン指定コ
ードを含む種々の制御コマンドを送信する。コマンド送
信手段５６は、更に、払出し手段３５とランプ制御手段
７１とサウンド制御手段７３等に対して、必要に応じて
その図柄変動に伴う種々の制御コマンドを送信する。

【００４４】２msec信号発生手段５７は、マイコン３９
Ａに有するＣＰＵ７７に供給するクロック信号を分周し
て２msec毎に割込み用信号を発生させ、２msec毎の定期
的な割込み信号をＣＰＵ７７の割込みポートに供給す
る。それ故、２msec毎の定期的な割込みにより、メイン
の遊技制御が制御周期を２msecとして、定期的にその先
頭アドレスから繰り返して実行される。ところで、主制
御手段５０によりこれら複数の手段５１〜５７を実現す
るマイコン３９ＡのＲＡＭ７９に記憶する記憶情報につ
いて説明する。

【００４５】ＲＡＭ７９には、図８に示すように、遊技
制御情報領域７９ａと、未使用領域７９ｂと、スタック
領域７９ｃと、バックアップ情報メモリ７９ｄとがこの
順に設けられている。遊技制御情報領域７９ａには、そ
の先頭部に、払出し超過エラー情報（これが払出しに関
するエラーに相当する）と、総払出し球数HDN と、総賞
球数SKN 等からなる払出し関連情報が記憶されるととも
に、これらに続けて、抽選用の制御乱数の発生のための
各種抽選関連情報等、遊技動作や遊技制御に必要な種々
の遊技制御情報が記憶される。

【００４６】スタック領域７９ｃには、割込み処理等に
よりサブルーチンコールする場合のアドレス等が記憶さ
れる。また、バックアップ情報メモリ７９ｄには、主電
源が断たれる場合に、電源復帰時に遊技制御の再開に必
要な種々のバックアップ情報が記憶される。ここで、こ
のマイコン３９ＡのＲＡＭ７９とマイコン４６ＡのＲＡ
Ｍ８２には、後述するバックアップ電源９６からのバッ
クアップ用電力が供給されており、これらＲＡＭ７９，
８２の全ての記憶情報が記憶保持されている。ここで、
遊技制御情報領域７９ａが払出し情報記憶手段及びエラ
ー記憶手段に相当する。

【００４７】図柄制御手段６０は、特別図柄表示手段２
３を制御する特別図柄制御手段６１と、普通図柄表示手
段２４を制御する普通図柄制御手段６２と、変動パター
ン記憶手段６３等を有し、コマンド送信手段５６から送
信される図柄制御コマンドを受信し、受信した図柄制御
コマンドを解析する。図柄制御手段６０においては、特
別図柄制御手段６１により各図柄表示部２３ａ〜２３ｃ
における特別図柄変動が制御され、普通図柄制御手段６
２により各図柄表示部２４ａ，２４ｂにおける普通図柄
変動が制御される。変動パターン記憶手段６３には、普
通図柄や特別図柄に関して、複数の変動パターン番号の
各々に変動内容（変動時間を含む）を対応づけた変動パ
ターン情報が記憶されている。

【００４８】次に、払出し手段３５について、簡単に説
明しておく。図５に示すように、前述した球タンク３３
に貯蔵されている遊技球２６は、タンクレール３４を介
して左右に２条の通路で払出し手段３５に供給されるた
め、払出し手段３５は、所定寸法の奥行きを有し且つ縦
方向に長い矩形状で合成樹脂製のカバーケース８５によ
りユニット化され、２条の通路により遊技球２６を迅速
に払出せるように構成してある。但し、このカバーケー
ス８５は、左右２つの分割ケース（右側ケース８５ａだ
けを図示し、左側ケースの図示を省略する）からなって
いる。

【００４９】右側ケース８５ａの内部には、側面視にて
ジグザグ状の１条の通路８５ｂが形成され、左側ケース
の内部にも同様のジグザグ状の１条の通路（図示略）が
形成されている。これら２条の通路８５ｂの下端部に
は、２条分に対応する遊技球２６を回転により順々に払
出す払出し回転体８６がカバーケース８５に回転可能に
枢支され、払出しモータ（図示略）により所定回転方向
に回転駆動される。カバーケース８５の下端部の払出し
口近傍部には、２条の通路８５ｂを一体化した払出し球
通路８５ｃが形成され、払出し誘導路３６に連結されて
いる。

【００５０】払出し球通路８５ｃの前半分において、賞
球として払出される遊技球２６を検出する賞球検出セン
サ８７がカバーケース８５に支持されるとともに、その
後半分において、球貸し用に払出される遊技球２６を検
出する貸し球検出センサ８８がカバーケース８５に支持
されている。払出し回転体８６とこれら両センサ８７，
８８の間の払出し球通路８５ｃには、切換えソレノイド
（図示略）により切換え駆動される払出し切換え羽根８
９が配設されている。

【００５１】この払出し切換え羽根８９が実線で示す賞
球払出し状態に切換えられた場合、払出し回転体８６に
より払出された遊技球２６が賞球検出センサ８７を通過
するため、賞球を検出することができる。払出し切換え
羽根８９が２点鎖線で示す貸し球払出し状態（略鉛直姿
勢）に切換えられた場合には、払出し回転体８６により
払出された遊技球２６を貸し球検出センサ８８で検出す
ることができる。これら賞球検出センサ８７又は貸し球
検出センサ８８を通過して払出された遊技球２６は、払
出し誘導路３６を経て、賞球として或いは貸し球として
球受け皿８に払出される。

【００５２】この場合、賞球検出センサ８７からの払出
し球検出信号が払出し制御手段７０と主制御手段５０と
に供給され、貸し球検出センサ８８からの貸し球検出信
号が払出し制御手段７０だけに供給される。

【００５３】次に、電源基板４５上に構成された電源手
段９０について説明する。この電源基板４５には、前述
したように、電源スイッチ９１とリセットスイッチ９２
等が設けられるとともに、バックアップ用のバックアッ
プ電源９６が設けられ、パチンコホール側からＡＣ２４
Ｖの低圧交流が供給されている。それ故、電源手段９０
は、図７に示すように、電源供給手段９３と電源監視手
段９４とリセット信号発生手段９５等を設けた電源基板
４５上に構成されている。

【００５４】電源供給手段９３は、供給されたＡＣ２４
Ｖから、ＤＣ３２Ｖ、音出力やランプ群７２の点灯に用
いるＤＣ１２Ｖ、マイコン３９Ａ，４６Ａ等の制御部に
供給するＤＣ５Ｖ等、複数種類の直流を生成する。電源
監視手段９４は、電源スイッチ９１を介して供給される
ＡＣ２４Ｖを常に監視し、停電が発生したり、電源スイ
ッチ９１のオフ操作により主電源が断たれる場合、電圧
異常信号を発生して、主制御基板３９と払出し制御基板
４６に有するＣＰＵ７７，８０に最優先割込みとして夫
々出力する。

【００５５】その結果、主制御手段５０においては、遊
技制御が実質的に中断され、遊技中に発生した大当たり
による特別遊技状態に関する大当たり情報、遊技球２６
の入賞情報、遊技球２６の払出し情報、遊技球２６の保
留球情報等、主電源の復帰に際して遊技制御の継続が可
能なように、主電源が断たれる直前の遊技制御状態を、
主電源が断たれ後もＲＡＭ７９のバックアップ情報メモ
リ７９ｄに記憶保持させるバックアップ処理が実行され
る。

【００５６】また、払出し制御手段７０においては、払
出し制御が実質的に中断され、主電源の復帰に際して払
出し制御の継続が可能なように、主電源が断たれる直前
の払出し制御状態を、主電源が断たれ後もＲＡＭ８２に
記憶保持させるバックアップ処理が実行される。その為
に、主制御手段５０及び払出し制御手段７０のマイコン
３９Ａ，４６ＡのＲＯＭ７８，８１には、停電発生時や
電源スイッチ９１のオフ操作に伴って主電源が断たれる
際に実行されるバックアップ処理制御プログラム、停電
からの復帰時や電源スイッチ９１のオン操作に伴って主
電源が供給される際に実行されるバックアップ情報復帰
制御プログラム等が記憶されている。

【００５７】リセット信号発生手段９５は、電源監視手
段９４から電圧異常信号を受けてから、バックアップ処
理に要する所定微小時間（例えば、約120msec)だけ遅延
させて、システムリセット信号を各ＣＰＵ７７，８０の
リセット端子に出力する。その結果、マイコン３９Ａ，
４６Ａの各々においては、ＲＡＭ７９，８２に記憶して
いる諸データをリセット（消去）するとともに、ＣＰＵ
７７，８０の初期化に伴って制御動作が夫々停止し、そ
の後電圧供給が停止される。

【００５８】バックアップ電源９６は、充電用のコンデ
ンサ等からなり、常に充電されており、バックアップ電
力（ＤＣ５Ｖ）をマイコン３９Ａ，４６ＡのＲＡＭ７
９，８２に供給するようにしている。それ故、不意に停
電が発生した停電中においても、ＲＡＭ７９，８２に記
憶した、特にバックアップ情報を記憶保持することがで
きる。但し、このバックアップ電源９６によるバックア
ップ動作は、停電期間が長時間になった場合でも対応で
きるように、長時間継続可能である。

【００５９】ところで、停電発生によりバックアップ処
理された後、停電から復帰した場合にはリセットスイッ
チ９２操作が行われないため、主制御手段５０において
は、バックアップ情報復帰制御プログラムにより、バッ
クアップ処理により記憶保持していたバックアップ情報
がＲＡＭ７９上に展開され、その遊技制御情報に基づい
て、遊技動作制御が継続して実行される。また、払出し
制御手段７０においても同様に、バックアップ情報がＲ
ＡＭ８２上に展開され、その払出し制御情報に基づい
て、払出し動作制御が継続して実行される。

【００６０】次に、主制御手段５０により実行される遊
技動作制御について、図９のフローチャートに基づいて
説明する。但し、図中の符号Ｓｉ（ｉ＝１１、１２、１
３・・・）は各ステップである。営業開始に際して、パ
チンコ機２の前枠４を前方に開いた状態で、リセットス
イッチ９２を押しながら電源スイッチ９１がオン側に切
換えられると、パチンコ機２に主電源が投入される。

【００６１】即ち、パチンコホール側からの低圧交流電
圧（ＡＣ２４Ｖ）が電源スイッチ９１を介して電源供給
手段９３に供給され、電源供給手段９３で生成された直
流が制御基板３９〜４０，４２〜４３，４６の各々に供
給されるのと同時に、リセット信号発生手段９５からの
システムリセット信号が各ＣＰＵ７７，８０に供給さ
れ、各マイコンによる制御動作が夫々開始される。この
制御が開始されたときに、前述したように、リセットス
イッチ９２が同時操作（ＯＮ状態）されている場合には
（Ｓ11：Yes ）、先ずＣＰＵ７７の各バッファやレジス
タを初期化する初期設定が実行される（Ｓ12）。

【００６２】次に、ＲＡＭ７９に設けた遊技制御情報領
域７９ａのうち、先頭部の払出し超過エラー情報等の払
出し関連情報以外の遊技制御情報だけがリセット（消
去）される（Ｓ13）。この場合、Ｓ13の消去ステップで
は、例えば図８において、遊技制御情報領域７９ａの先
頭部に記憶されている「払出し超過エラー情報」と、
「総払出し球数HDN 」と、「総賞球数SKN 」等からなる
払出し関連情報以外のその他の種々の遊技制御情報（通
常の消去対象領域）だけが消去される。次に、図柄表示
手段２２に表示する初期図柄を設定したり、Ｓ20〜Ｓ35
の遊技制御を繰り返し実行する制御周期を「２msec」に
設定する等の種々の初期値が設定される（Ｓ14）。

【００６３】次に、所定の制御周期「２msec」に達する
までの残余時間において、初期値乱数作成処理（Ｓ15）
と、メインループ内乱数作成処理（Ｓ16）とを繰り返し
てループ状に実行される。ここで、初期値乱数作成処理
においては、乱数発生手段５１により発生する制御乱数
（１〜２９９）が一巡する毎に、例えば、「０〜２９
９」のうちから乱数的に更新して、次の一巡を開始する
先頭値（所謂、一巡初期値）を決定する処理である。ま
た、メインループ内乱数作成処理においては、例えば、
数値「０〜１９」のうちから乱数的に更新して、次回の
外れ時に停止させる、左図柄と中図柄と右図柄を選択し
て決定する処理である。

【００６４】このように、制御開始から約２msecが経過
するまでの余り時間を、Ｓ15とＳ16を繰り返し実行する
ことで、処理時間が調節される。ところで、Ｓ15〜Ｓ16
を実行中に、制御開始から約２msecが経過し、２msec信
号発生手段５７から２msec割込み信号がＣＰＵ７７に内
部割込みとして供給される。その結果、例えば、内部割
込みによるリスタート命令（ＲＳＴ命令）が実行され、
Ｓ15〜Ｓ16の処理時間調節が途中で強制的に停止されて
遊技制御の先頭アドレスにジャンプし、Ｓ20〜Ｓ35の遊
技制御が実行される。

【００６５】次に、そのメイン制御である遊技制御につ
いて説明する。電源投入に際して、パチンコホール側の
従業員が超過エラー消去スイッチ４９を操作した場合に
限って（Ｓ20：Yes ）、遊技制御情報領域７９ａの先頭
部に記憶した払出し超過エラー情報と総払出し球数HDN
と総賞球数SKN 等の払出し関連情報（異常時の消去機対
象領域）が消去される（Ｓ21）。但し、総払出し球数HD
N と総賞球数SKN については、この場合、初期値「０」
が夫々セットされる。即ち、その超過エラー消去スイッ
チ４９を操作しない限り、払出し超過エラー情報等の払
出し関連情報を消去することはできない。

【００６６】この場合、電源投入後に超過エラー消去ス
イッチ４９を操作するという所定の条件の下に、払出し
手段３５により払出される遊技球２６の払出し球数を累
積したその日一日分の総払出し球数を記憶することがで
きる。ところで、超過エラー消去スイッチ４９が操作さ
れていない場合には（Ｓ20：No）、特別図柄始動手段２
０や可変入賞手段２１等の電動役物を駆動するソレノイ
ドに駆動信号を出力する駆動信号出力処理が実行される
（Ｓ22）。次に、各入賞手段１８〜２１に設けた球検出
センサ１８ａ，１９ａ，２０ｂ，２１ｄ，２１ｅだけで
なく、遊技球２６の補給切れ検出センサや満杯検出スイ
ッチ等の各種のスイッチからのスイッチ信号を読み込む
スイッチ信号入力処理が実行される（Ｓ23）。

【００６７】次に、総払出し球数／総賞球数演算処理
（図１０参照）が実行される（Ｓ24）。この制御が開始
されると、先ず、遊技制御情報領域７９ａから読み込ま
れた総払出し球数ＨＤＮに払出し球数ＨＮを累積した新
規の総払出し球数ＨＤＮに更新して所定のアドレスに記
憶される（Ｓ41）。次に、遊技制御情報領域７９ａから
読み込まれた総賞球数ＳＫＮに払出し球数ＳＮを累積し
た新規の総賞球数ＳＫＮが更新して所定のアドレスに記
憶され（Ｓ42）、この制御を終了して遊技動作制御のＳ
25にリターンする。

【００６８】遊技動作制御において、抽選用カウンタを
作動させて、３００個の制御乱数を、０〜２９９の範囲
内で順々に更新しながら発生させる抽選用数値更新処理
が実行される（Ｓ25）。但し、Ｓ25においては、３００
個の制御乱数発生が一巡した場合、Ｓ16において更新さ
れた一巡周期の先頭値が抽出され、その先頭値が次回の
一巡における初期値として更新して設定される。次に、
エラー管理処理（図１１参照）が実行される（Ｓ26）。

【００６９】この制御が開始されると、先ず、総賞球数
ＳＫＮ−総払出し球数ＨＤＮが、予め定めた設定数とし
ての「５０」に満たない場合には（Ｓ45：No）、その他
のエラー管理処理を行って（Ｓ47）、この制御を終了し
て遊技動作制御のＳ27にリターンする。しかし、総賞球
数ＳＫＮ−総払出し球数ＨＤＮが、設定数（例えば、５
０）以上の場合には（Ｓ45：Yes ）、払出し超過エラー
情報が作成され、遊技制御情報領域７９ａの先頭部に記
憶される（Ｓ46）。

【００７０】次に、遊技動作制御において、エラー報知
コマンド作成処理が実行される（Ｓ27）。このエラー報
知コマンド作成処理においては、何れかのエラーが発生
している場合に、そのエラー発生に対処するエラーコマ
ンドが作成される。例えば、遊技制御情報領域７９ａに
払出し超過エラー情報が存在する場合には、その払出し
超過エラー情報に基づいて、ランプ制御手段７１に対し
てエラー報知を指令するためのエラー報知用コマンド
と、払出し制御手段７０に対して払出し動作を停止させ
るための払出し停止用コマンドが夫々作成される。次
に、払出し制御手段７０に払出し制御コマンドを出力す
る処理が実行される（Ｓ28）。

【００７１】この払出し制御手段７０に対する制御コマ
ンド送信に際して、Ｓ27で払出し停止用コマンドが作成
されている場合には、その払出し停止用コマンドが送信
される。この場合、払出し制御手段７０により、遊技球
２６の払出し動作を直ちに停止する（これがパチンコ機
２の一部の機器が通常とは異なる動作である）ように制
御され、賞球数を規定数以上の不正な払出しを確実に防
止することができる。次に、サウンド制御手段７３にサ
ウンド制御コマンドを出力する処理が実行され（Ｓ2
9）、更に、ランプ制御手段７１にランプ制御コマンド
を出力する処理が実行される（Ｓ30）。

【００７２】このランプ制御手段７１に対する制御コマ
ンド送信に際して、Ｓ27でエラー報知用コマンドが作成
されている場合には、そのエラー報知コマンドが送信さ
れる。この場合、ランプ制御手段７１により、前枠４に
設けたエラー表示ランプ７２ａが高速点滅され、払出し
超過エラーが発生したことが、遊技者やパチンコホール
側の従業員に報知される。次に、普通図柄表示手段２４
の図柄表示部２４ａ，２４ｂに普通図柄を変動表示させ
る等の普通図柄に関する処理が実行される（Ｓ31）。次
に、特別図柄表示手段２３の図柄表示部２３ａ〜２３ｃ
に特別図柄を変動表示させる等の特別図柄に関する処理
が実行される（Ｓ32）。

【００７３】次に、特別図柄始動手段２０の開閉爪２０
ａを駆動する場合には、その為の作動を指令するコマン
ドを出力する作動コマンド出力処理が実行される（Ｓ3
3）。また、可変入賞手段２１の開閉板２１ａを駆動す
る場合には、その為の作動を指令するコマンドを出力す
る作動コマンド出力処理が実行される（Ｓ34）。次に、
払出し超過エラー情報を含むエラー情報やその他の情報
が外部出力基板３２に出力される（Ｓ35）。これによ
り、パチンコホールの島コンピュータにも取出し超過エ
ラーを通報できる。この時点で、メインの遊技制御を実
行開始してから約２msecが経過していないときには、前
述したように、Ｓ15〜Ｓ16を繰り返し実行することで、
制御時間が調節される。

【００７４】そして、２msec割込みが発生した場合、リ
スタート命令によりＳ20以降の遊技制御が繰り返して実
行される。ところで、遊技途中において停電が発生して
不意に主電源が断たれ、電源供給手段９３にＡＣ２４Ｖ
が供給されなくなり、電源監視手段９４から出力される
電圧異常信号がＣＰＵ７７の最優先割込みポートに供給
される。その結果、主制御手段５０においては遊技制御
が実質的に中断され、バックアップ処理サブルーチンに
よりバックアップ処理が実行される。ここでは、主制御
手段５０におけるバックアップ処理制御について、図１
２に基づいて説明する。

【００７５】この制御が開始されると、先ず、ＣＰＵ７
７に有するレジスタやスタックポインタの設定情報（種
々の設定値を含む）がバックアップ情報メモリ７９ｄに
記憶される（Ｓ50）。次に、普通入賞手段１９だけでな
く、特別図柄始動手段２０や可変入賞手段２１に入賞し
たが検出されずに残存している入賞残存球を検出してバ
ックアップ情報メモリ７９ｄに記憶され（Ｓ51）、更
に、球貸しを含めて払出し手段３５により払出された
が、検出されずに残存している払出し球を検出してバッ
クアップ情報メモリ７９ｄに記憶される（Ｓ52）。

【００７６】更に、特別遊技に関する大当たり情報、遊
技球２６の保留球数、遊技球２６の払出し指令コマンド
等、遊技者の利益状態に関する情報もバックアップ情報
メモリ７９ｄに記憶される（Ｓ53）。次に、払出し超過
エラー情報もバックアップ情報メモリ７９ｄに記憶され
る（Ｓ54）。そして、最終的に、チェックサムデータを
作成し、そのチェックサムデータが遊技制御情報領域７
９ａの末尾アドレスに記憶され（Ｓ44）、このバックア
ップの割込み処理制御を終了する。

【００７７】このチェックサムデータについて簡単に説
明しておくと、図８に示す遊技制御情報領域７９ａに記
憶した記憶情報の各々は２バイト構成であり、これら記
憶情報の全てを、各桁上がりなしの２進数で足し算した
２バイト（上位１バイトと下位１バイト）からなる加算
結果のデータを求め、下位１バイトのデータをチェック
サムデータとして求めたものである。

【００７８】このように、バックアップ処理が実行され
た後、電圧異常信号を受けたリセット信号発生手段９５
は制御動作停止用のシステムリセット信号をＣＰＵ７７
のリセット端子に供給するので、ＣＰＵ７７やＲＡ７９
Ｍが夫々リセットされ、これらの制御動作が完全に停止
する。その後、停電から復帰した場合には、リセット信
号発生手段９５からＣＰＵ７７にシステムリセット信号
が供給され、ＣＰＵ７７による遊技動作制御が開始され
る。この場合、リセットスイッチ９２が操作されてはい
ない（Ｓ11：No）。

【００７９】そこで、遊技制御情報領域７９ａに記憶し
た記憶情報について、前述したように、チェックサム処
理により２バイトからなる加算結果データの下位側１バ
イトのチェックサムデータが演算により作成される（Ｓ
17）。次に、Ｓ17で求めたチェックサムデータと、遊技
制御情報領域７９ａの末尾アドレスに記憶されているチ
ェックサムデータとが比較され、一致した場合には（Ｓ
18：Yes ）、バックアップ情報復帰サブルーチンによる
バックアップ情報復帰処理が実行される（Ｓ19）。

【００８０】このバックアップ情報復帰処理において
は、バックアップ情報メモリ７９ｄに記憶保持されてい
た記憶情報に基づいて、レジスタやスタックポインタの
値がＣＰＵ７７の所定のアドレスに設定されるととも
に、停電復帰画面を表示させる表示コマンドを図柄制御
手段６０に送信したり、普通図柄や特別図柄に関する保
留球数を表示させる表示コマンドをランプ制御手段７１
に送信したり、未払いの遊技球２６を払出すように払出
しコマンドを払出し制御手段７０に送信する等、遊技制
御を再開可能な状態に復帰される。

【００８１】その後、前述したように、Ｓ20以降のメイ
ンの遊技制御が繰り返して実行される。ところで、ゴト
師が、所謂、ぶら下げ等の細工を払出し制御基板４６に
施し、入賞手段１８〜２１への遊技球２６の入賞により
払出される賞球数を増加させるように不正を行った場
合、総賞球数ＳＫＮの方が総払出し球数ＨＤＮよりも徐
々に大きくなる。

【００８２】その結果、エラー管理処理制御のＳ45でYe
s と判定され、払出し超過エラー情報が遊技制御情報領
域７９ａに記憶されるので、遊技動作制御のＳ27によ
り、払出し停止用コマンドやエラー報知用コマンドが作
成され、エラー表示ランプ７２ａが高速点滅して払出し
超過エラーが報知されるとともに、払出し手段３５によ
る遊技球２６の払出し制御も停止される。それ故、払出
し超過エラー発生を、遊技者やパチンコホール側の従業
員にも確実に知らせることができるだけでなく、遊技球
２６の払出し動作を直ちに停止するように制御されるた
め、遊技球２６を規定数以上に払出す不正な払出しを確
実に防止することができる。

【００８３】また、これに伴い、パチンコホール側の損
失を未然に防いで収益性を確保することができる。そこ
で、ゴト師が前枠４を開いて電源スイッチ９１を操作し
て主電源を遮断した後、再度電源スイッチ９１とリセッ
トスイッチ９２を同時に操作した場合であって、ＣＰＵ
７７やＲＡＭ７９をリセットして、遊技制御情報領域７
９ａの記憶情報を消去しようとしても、超過エラー消去
スイッチ４９を操作することはできず、この超過エラー
消去スイッチ４９を操作しない限り、払出し超過エラー
情報を消去することはできない。

【００８４】それ故、再度主電源を投入した場合でも、
エラー表示ランプ７２ａは依然として高速点滅するた
め、払出し超過エラー発生を、遊技者やパチンコホール
側の従業員にも確実に知らせることができるだけでな
く、遊技球２６の払出し動作を直ちに停止するように制
御されるため、やはり遊技球２６の不正な払出しを確実
に防止することができる。更に、払出し手段３５や払出
し制御手段７０等の払出しに関する何らかの故障が万が
一発生した場合でも、払出しに関する故障に対して迅速
に対処することができる。

【００８５】ここで、エラー管理処理制御の特にＳ45〜
Ｓ46等がエラー検知手段に相当し、マイコン３９Ａと、
遊技動作制御の特にＳ30と、エラー表示ランプ７２ａ等
が報知手段に相当し、マイコン３９Ａと、バックアップ
処理制御（Ｓ50〜Ｓ55）と、バックアップ電源９６等が
バックアップ手段に相当する。

【００８６】前記実施形態の変更形態について説明す
る。 １〕図１１に示すエラー管理処理制御のＳ45において、
設定数「５０」に代えて、複数の入賞手段１８〜２１へ
の１回の入賞に対して、払出し手段３５により賞球とし
て払出し可能な最大の球数、例えば、１０、１５等を適
用するようにしてもよい。この場合には、払出しに関す
るエラー発生を少ない球数でもって精度よく判断するこ
とができる。また、払出しの超過を判定する設定数につ
いては、、パチンコホール側で任意の数値に自由に設定
変更できるようにしてもよい。

【００８７】２〕払出し超過エラーが発生した場合、遊
技動作制御のＳ27において、特別図柄の変動を行わせな
い変動禁止コマンドを作成し、この変動禁止コマンドを
図柄制御手段６０に送信することで、遊技球が特別図柄
始動手段２０に入賞した場合でも、図柄表示部２３ａ〜
２３ｃにおける特別図柄変動を禁止する（これも、パチ
ンコ機２の一部の機器が通常と異なる動作である）よう
にしてもよい。この場合には、不正な行為を行ったゴト
師等に対して、不利な状態を与えることができる。

【００８８】３〕払出し超過エラーが発生した場合、払
出し制御手段７０から発射モータ１３に供給される駆動
信号を遮断するようにし、発射手段１０による遊技球の
発射を停止させる（これも、パチンコ機２の一部の機器
が通常と異なる動作である）ようにしてもよい。 ４〕払出し超過エラーが発生した場合、遊技動作制御の
Ｓ27において、エラー発生を報知するエラー報知コマン
ドを作成し、このエラー報知コマンドをサウンド制御手
段７３に送信することで、例えば、「このパチンコ台の
遊技球の払出しが異常に多い。チェックして下さい」等
の音声による警告メッセージを発生させたり、サイレン
等の異常警報音を発生させるようにしてもよい。

【００８９】５〕超過エラー消去スイッチ４９から特殊
なリセット信号を出力させるように構成し、遊技動作制
御において、電源投入に際して、リセットスイッチ９２
と超過エラー消去スイッチ４９とを同時に操作しながら
電源スイッチ９１を操作した場合に限って、ＲＡＭ７９
の遊技制御情報領域７９ａに記憶する全ての記憶情報を
リセット（消去）するようにしてもよい。 ６〕電源スイッチ９１による主電源の投入後、３〜４時
間等の所定期間毎に、遊技制御情報領域７９ａに記憶す
る払出し関連情報をリセット（消去）するようにし、払
出し球数を指定期間に亙って累積した総払出し球数ＨＤ
Ｎを記憶するようにしてもよい。

【００９０】７〕本発明は、以上説明した実施形態に限
定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
で種々変更を付加し、更に、パチンコ機に限らず、遊技
球やコイン等の各種の遊技媒体を用いるアレンジボール
機、雀球遊技機等、種々の弾球遊技機に、更には、回胴
式遊技機であるスロットマシンにおけるメダルの払出し
にも本発明を適用することが可能である。

【００９１】

【発明の効果】 本願の発明によれば、遊技盤に設けら
れた入賞口に遊技球が入賞した場合の払出すべき払出し
球数を、主電源が投入され時点以降であったり、或いは
所定期間に亙る等の所定条件の下に累積した総払出し球
数に対して、実際に払出された総賞球数の方が設定数以
上超過した場合に、払出しに関するエラーが発生するた
め、そのエラー発生を報知するようにすれば、払出し超
過エラー発生を、遊技者やパチンコホール側の従業員に
も確実に知らせることができ、遊技球の払出しに関する
故障を早期に発見することができるだけでなく、遊技球
の規定数以上の不正な払出しにも対処することができ
る。それに伴い、パチンコホール側の損失を未然に防い
で収益性を確保することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態に係るパチンコ機（弾球遊技
機）の斜視図である。

【図２】パチンコ機の遊技盤の正面図である。

【図３】パチンコ機の背面図である。

【図４】パチンコ機の側面図である。

【図５】払出し手段の要部縦断側面図である。

【図６】パチンコ機の制御系の機能ブロック図である。

【図７】電力供給回路図及び制御信号回路図である。

【図８】主制御用ＲＡＭに記憶する記憶情報の図表であ
る。

【図９】遊技動作制御のフローチャートである。

【図１０】総払出し球数／総賞球数演算処理制御のフロ
ーチャートである。

【図１１】エラー管理処理制御のフローチャートであ
る。

【図１２】主制御手段におけるバックアップ処理制御の
フローチャートである。

【符号の説明】

２ パチンコ機（弾球遊技機） ５ 遊技盤 １８ ゲート手段 １８ａ 球検出手段 １９ 普通入賞手段 １９ａ 球検出手段 ２０ 特別図柄始動手段 ２０ｂ 球検出手段 ２１ 可変入賞手段 ２１ｄ 球検出手段 ２１ｅ 球検出手段 ２６ 遊技球 ３５ 払出し手段 ３９Ａ 主制御用マイクロコンピュータ ４９ 超過エラー消去スイッチ ７２ａ エラー表示ランプ ７９ ＲＡＭ ７９ａ 遊技制御情報領域 ７９ｄ バックアップ情報メモリ ９６ バックアップ電源

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ａ６３Ｆ 7/02 Ａ６３Ｆ 7/02 ３５２Ｄ

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の入賞口(18 〜21) へ入賞した遊技
   球(26)を検出する複数の球検出手段(18a,19a,20b,21d,2
   1e) と、入賞口(18 〜21) への入賞に基づき入賞口(18
   〜21) の種類に応じて設定された数の遊技球(26)を遊技
   者に払出す払出し手段(35)とを備えた弾球遊技機におい
   て、 前記複数の球検出手段(18a,19a,20b,21d,21e) の検出信
   号に基づいて遊技者に払出すべき遊技球(26)の払出し球
   数を決定し、前記払出し球数を所定条件の下に累積した
   総払出し球数を記憶する払出し情報記憶手段(79a) と、 前記払出し手段(35)により賞球として実際に払出された
   総賞球数が、前記払出し情報記憶手段(79a) に記憶して
   いる総払出し球数より予め定めた設定数以上超過した場
   合に、払出しに関するエラーが発生したと判断するエラ
   ー検知手段(S45,S46) を備えたことを特徴とする弾球遊
   技機。
2. 【請求項２】 前記払出し情報記憶手段(79a) は、遊技
   球(26)の払出し球数を所定期間に亙って累積した総払出
   し球数を記憶することを特徴とする請求項１に記載の弾
   球遊技機。
3. 【請求項３】 前記設定数は、１回の入賞に対して前記
   払出し手段(35)により払出し可能な最大の球数より大き
   な数であることを特徴とする請求項１又は２に記載の弾
   球遊技機。
4. 【請求項４】 前記エラー検知手段(S45,S46) が前記エ
   ラー発生を検知した場合に、弾球遊技機の少なくとも一
   部の機器(35)が通常と異なる動作をするように制御され
   ることを特徴とする請求項１〜３の何れかに記載の遊技
   機。
5. 【請求項５】 前記エラー検知手段(S45,S46) が前記エ
   ラー発生を検知した場合に、エラー発生を報知する報知
   手段(S30,72a) を設けたことを特徴とする請求項１〜３
   の何れかに記載の遊技機。
6. 【請求項６】 前記エラー検知手段(S45,S46) が前記エ
   ラー発生を検知した場合に、前記払出し手段(35)による
   遊技球(26)の払出しを停止させることを特徴とする請求
   項１〜５の何れかに記載の弾球遊技機。
7. 【請求項７】 前記エラー検知手段(S45,S46) が前記エ
   ラー発生を検知した場合に、エラー発生に関する情報を
   記憶するエラー記憶手段(79a) と、このエラー記憶手段
   (79a) により記憶されたエラー発生に関する情報を消去
   する為の消去操作手段(49)とを備えると共に、このエラ
   ー記憶手段(79a) は、その記憶情報を前記消去操作手段
   (49)を操作しない限り消去不能に構成されたことを特徴
   とする請求項１〜６の何れかに記載の弾球遊技機。
8. 【請求項８】 主電源が断たれた場合に前記エラー記憶
   手段(79a) の記憶情報を記憶保持させるバックアップ手
   段(S50〜S55,79d,96) を設けたことを特徴とする請求項
   ７に記載の弾球遊技機。