JP2001178891A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001178891A JP36816899A JP36816899A JP2001178891A JP 2001178891 A JP2001178891 A JP 2001178891A JP 36816899 A JP36816899 A JP 36816899A JP 36816899 A JP36816899 A JP 36816899A JP 2001178891 A JP2001178891 A JP 2001178891A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 停電が発生した場合であっても、外部装置に
おいて外部情報を正確に集計可能であると共に、外部装
置において遊技制御装置に対する不正な電源投入や電源
遮断を検出可能な遊技機を提供する。 【解決手段】 遊技領域で行われる遊技の進行を制御す
る遊技制御装置と、該遊技制御装置に電源を供給する電
源装置とを備えた遊技機である。遊技制御装置に対する
電源投入を検出する電源投入検出手段と、該電源投入検
出手段により電源投入が検出された場合に、電源投入が
あったことを電源投入情報として外部装置に出力するた
めの電源投入情報出力手段と、電源投入が停電復帰によ
るものであると判定された場合に、該判定結果に基づく
停電復帰情報を外部装置に出力するための停電復帰情報
出力手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技領域で行われ
る遊技の進行を制御する遊技制御装置と、該遊技制御装
置に電源を供給する電源装置とを備える遊技機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、遊技領域で行われる遊技の進
行を制御する遊技制御装置と、該遊技制御装置に電源を
供給する電源装置とを有する遊技機として、例えば、パ
チンコ遊技機、アレンジボール遊技機或いは雀球遊技機
等の弾球遊技機、スロットマシーン、パチスロなどが知
られている。これら遊技機の多くは、進行中の遊技に関
する遊技情報を含む予め定められた情報(例えば、パチ
ンコ遊技機の場合には、大当たり情報、確率変動情報、
図柄確定情報など)を、外部情報として、管理装置や情
報開示装置などの外部装置に出力する外部情報出力手段
を備えている。
【0003】また、上記外部情報出力手段を有する遊技
機の中には、停電発生時に、そのときの遊技状態をバッ
クアップし、停電復帰後に、バックアップ内容に基づい
て遊技を再開する機能(バックアップ機能)を有する遊
技機も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バック
アップ機能を有する上記従来の遊技機では、例えば、外
部情報を出力中に停電が発生し、その停電復帰後に外部
情報の出力を再開した場合に、外部装置が停電前後の外
部情報を別情報と捉えて余計にカウント(ダブルカウン
ト)してしまい、外部装置において外部情報を正確に集
計できないおそれがあった。
【0005】また、上記従来の遊技機においては、バッ
クアップ機能の有無に限らず、近年問題となっている不
正事犯対応として、遊技制御装置に対する不正な電源遮
断や電源投入の検出が求められている。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、停電が発生した場合であって
も、外部装置において外部情報を正確に集計可能である
と共に、外部装置において遊技制御装置に対する不正な
電源投入や電源遮断を検出可能な遊技機を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、遊技領域(1a)で行われ
る遊技の進行を制御する遊技制御装置(20)と、該遊
技制御装置に電源を供給する電源装置(例えば、電源供
給装置90など)とを備えた遊技機(例えば、パチンコ
遊技機100など)であって、前記遊技制御装置に対す
る電源投入を検出する電源投入検出手段(例えば、遊技
制御装置20のCPU21aなど)と、該電源投入検出
手段により前記電源投入が検出された場合に、前記電源
投入があったことを電源投入情報として外部装置(例え
ば、管理装置200など)に出力するための電源投入情
報出力手段(例えば、遊技制御装置20のCPU21a
など)とを備える構成とした。
【0008】この請求項1記載の発明によれば、遊技制
御装置に対して電源投入があったことを外部装置に出力
するようにしたので、外部装置では、遊技制御装置に対
する不審な電源投入や電源遮断を検出することが可能と
なる。従って、不審な電源遮断や電源投入に対して、例
えば、遊技機の点検を実施するなどの運用上の対応策を
早期に講ずることができ、近年問題となっている不正事
犯に対応することができる。
【0009】ここで、遊技機には、パチンコ遊技機、ア
レンジボール遊技機、雀球遊技機、等の弾球遊技機や、
スロットマシーン、パチスロなどが含まれる。外部装置
としては、遊技店内に設置される管理装置や情報開示装
置などが含まれる他、遊技機を試験する試験装置なども
含まれる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の遊
技機において、進行中の遊技に関する遊技情報を含む予
め定められた情報を外部情報として、前記外部装置に出
力するための外部情報出力手段(例えば、遊技制御装置
20のCPU21aなど)と、前記遊技制御装置に対す
る電源遮断を検出する停電検出手段(例えば、電源供給
装置90の停電検出回路など)と、該停電検出手段によ
り前記電源遮断が検出された場合に、停電復帰可能に所
定の停電処理を実行する停電処理実行手段(例えば、遊
技制御装置20のCPU21aなど)と、前記電源遮断
時においても遊技状態に関する遊技状態情報を記憶保持
可能な記憶手段と、前記停電検出手段により前記電源遮
断が検出された場合に、前記遊技制御装置に備わる記憶
手段(例えば、遊技制御装置20のRAM21bなど)
にバックアップ電源を供給可能なバックアップ電源供給
手段(例えば、コンデンサ93など)と、前記電源投入
検出手段により前記電源投入が検出された場合に、前記
電源投入が停電復帰によるものであるか否かを判定する
停電復帰判定手段(例えば、遊技制御装置20のCPU
21aなど)と、該停電復帰判定手段により前記電源投
入が停電復帰によるものであると判定された場合に、該
判定結果に基づく停電復帰情報を前記外部装置に出力す
るための停電復帰情報出力手段(例えば、遊技制御装置
20のCPU21aなど)とを備える構成とした。
【0011】この請求項2記載の発明によれば、遊技制
御装置に対する電源投入が停電復帰によるものであると
判定された場合に、停電復帰情報を外部装置に出力する
ようにしたので、外部装置では、停電が発生した場合に
おいても、外部情報のダブルカウントを防止でき、外部
情報を正確に集計できる。具体的に、上記記憶手段が、
電源遮断時においても遊技状態情報を記憶保持可能な構
成とするためには、例えば、停電検出手段により電源遮
断が検出された場合に、記憶手段(例えば、遊技制御装
置20のRAM21bなど)にバックアップ電源を供給
可能なバックアップ電源供給手段(例えば、コンデンサ
93など)を備えることとしても良いし、あるいは、記
憶手段として、EEPROM(Electrically Erasable
Programmable Read Only Memory)等の不揮発性メモリ
などのように、電源供給遮断後もデータが消去されない
記憶手段を用いることとしても良い。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項2記載の遊
技機において、前記外部情報出力手段は、前記停電復帰
判定手段により前記電源投入が停電復帰によるものであ
ると判定された場合に、前記停電復帰情報出力手段によ
り前記停電復帰情報が出力された後で、前記外部情報を
出力する構成とした。
【0013】この請求項3記載の発明によれば、遊技制
御装置に対する電源投入が停電復帰によるものであると
判定される場合に、停電復帰情報の後で、外部情報を出
力する構成としたので、外部装置では、遊技機より出力
された外部情報が、停電復帰後に出力された外部情報で
あるか否かを容易に認識できる。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項2記載の遊
技機において、前記外部情報出力手段は、前記停電復帰
判定手段により前記電源投入が停電復帰によるものであ
ると判定された場合に、前記停電復帰情報出力手段によ
り前記停電復帰情報が出力された後で、前記停電検出手
段により前記電源遮断が検出されたときに出力中であっ
た外部情報の出力を再開する構成とした。
【0015】この請求項4記載の発明によれば、遊技制
御装置に対する電源投入が停電復帰によるものであると
判定される場合に、停電復帰情報の後で、電源遮断時に
出力中であった外部情報の出力を再開する構成としたの
で、外部装置では、遊技機より出力された外部情報が、
停電復帰後に出力された外部情報であるか否かを容易に
認識できる。また、電源遮断時に出力中であった外部情
報の出力を再開するので、外部装置では、停電復帰後に
おいても遊技機の状態を速やかに把握できる。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何
れかに記載の遊技機において、前記電源装置に対する電
源供給状態を投入又は遮断の何れか一方の状態に選択的
に切換可能な電源スイッチ(89a)と、該電源スイッ
チの操作に基づく前記電源供給状態の遷移を検出する電
源状態遷移検出手段(89b)と、該電源状態遷移検出
手段により前記電源供給状態の遷移が検出された場合
に、該検出結果に基づく電源状態遷移情報を前記外部装
置に出力する電源状態遷移情報出力手段(例えば、遊技
制御装置20のCPU21aなど)とを備えた構成とし
た。この請求項5記載の発明によれば、電源スイッチの
操作に基づく電源供給状態の遷移を外部装置に出力する
ようにしたので、外部装置では、不正行為による電源遮
断と、メンテナンスなどによる正規な電源遮断とを識別
することが可能となる。従って、よりきめ細かい不正事
犯対応が可能となる。
【0017】請求項6記載の発明は、遊技領域(1a)
で行われる遊技の進行を制御する遊技制御装置(20)
と、該遊技制御装置に電源を供給する電源装置(例え
ば、電源供給装置90など)とを備えた遊技機(例え
ば、パチンコ遊技機100など)であって、前記遊技制
御装置に対する電源投入を検出する電源投入検出手段
(例えば、遊技制御装置20のCPU21aなど)と、
前記遊技制御装置に対する電源遮断を検出する停電検出
手段(例えば、電源供給装置90の停電検出回路など)
と、外部装置に対する出力状態を、電源投入出力状態と
電源遮断出力状態の何れか一方の出力状態に切換可能な
電源状態出力手段(例えば、ラッチングリレーなど)
と、前記電源投入検出手段により前記電源投入が検出さ
れた場合に、前記電源状態出力手段の出力状態を前記電
源投入出力状態に変換する一方、前記停電検出手段によ
り前記電源遮断が検出された場合に、前記電源状態出力
手段の出力状態を前記電源遮断出力状態に変換する電源
状態出力切換手段(例えば、遊技制御装置20のCPU
21aなど)とを備える構成とした。この請求項6記載
の発明によれば、電源投入検出手段により電源投入が検
出された場合に、電源状態出力手段の出力状態を電源投
入出力状態に変換する一方、停電検出手段により電源遮
断が検出された場合に、電源状態出力手段の出力状態を
電源遮断出力状態に変換するようにしたので、外部装置
では、遊技制御装置に対する不審な電源投入や電源遮断
を検出することが可能となる。従って、不審な電源遮断
や電源投入に対して、例えば、遊技機の点検を実施する
などの運用上の対応策を早期に講ずることができ、近年
問題となっている不正事犯に対応することができる。ま
た、電源投入検出手段により電源投入が検出された場合
に、電源状態出力手段の出力状態を電源遮断出力状態か
ら電源投入出力状態に変換するようにしたので、外部装
置では、停電が発生した場合においても、例えば、外部
情報のダブルカウントを防止でき、外部情報を正確に集
計できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1〜図11の図面を参照しながら説明する。
【0019】図1は、本発明に係る遊技機として例示す
るパチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図である。
【0020】この実施の形態のパチンコ遊技機は、内部
の遊技領域(後述)内に遊技球(遊技媒体)を発射して
遊技を行うもので、その前側上半部のガラス板の奥側に
は、遊技領域1aを構成する遊技盤1が設置されてい
る。
【0021】この遊技盤1のガイドレール2で囲まれた
遊技領域1aには、普図始動ゲート6,6、特別図柄
(特図)の可変表示装置4、普通図柄(普図)の可変表
示装置7、普図可変表示遊技の結果如何によって開閉部
材9a,9aを開(遊技者にとって有利な状態)閉(遊
技者にとって不利な状態)させる特図始動口を兼ねた普
通変動入賞装置9、特図可変表示遊技の結果如何によっ
て大入賞口を閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)
から開放状態(遊技者にとって有利な状態)に変換する
サイクル遊技を行う特別変動入賞装置5、一般入賞口
8,…、風車と呼ばれる打球方向変換部材14,…、装
飾ランプ11,…、サイドランプ12,12、多数の障
害釘(一部のみ図示)15,…などが配設されている。
遊技領域1aの最下端部中央にはアウト球を回収するた
めのアウト穴13が設けられている。
【0022】特図の可変表示装置4は、例えば、液晶表
示装置(LCD:Liquid Crystal Display)からなる特
図の可変表示部4aを備え、この特図の可変表示部4a
において複数種類の識別情報(例えば、図柄、数字、記
号など)が変動表示されることにより特図の可変表示遊
技が可能となっている。また、特図の可変表示装置4の
上部には、普通変動入賞装置9に遊技球が入賞して特図
可変表示遊技が未処理となっている未処理回数を点灯表
示する特図始動記憶表示器4b,…が設けられている。
普図の可変表示装置7は、例えば、7セグメント型のL
EDなどによって構成され、普通図柄(例えば、図柄、
数字、記号などの識別情報)の可変表示遊技が行われる
ようになっている。また、特別変動入賞装置5の開閉扉
5aの右側には、普図始動ゲート6,6に遊技球が入賞
(普図の始動入賞)して普図可変表示遊技が未処理とな
っている未処理回数を表示する普図始動記憶表示器6a
が配設されている。
【0023】普通変動入賞装置9は左右一対の開閉部材
9a,9aを具備し、この開閉部材9a,9aは、常時
は遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態を保
持しているが、普図の可変表示装置7の可変表示遊技の
結果が所定の停止表示態様(例えば、「7」)となった
場合には、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置9
に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状
態)に変化されるようになっている。この普通変動入賞
装置9は、特図の始動口も兼ね、その内部(入賞領域)
に特図始動スイッチ9b(図4)を備えている。また、
普図始動ゲート6,6内には、該普図始動ゲート6,6
を通過した遊技球を検出するための普図始動スイッチ6
b,6b(図4)が設けられている。
【0024】特別変動入賞装置5はアタッカー形式の開
閉扉5aによって開閉される大入賞口5bを備えてい
る。開閉扉5aはその上端側が手前側に倒れる方向に回
動して開放可能になっていて、特図の可変表示遊技の結
果が所定の停止表示態様(例えば、「7、7、7」のゾ
ロ目)となって大当たり等が発生した場合に、大入賞口
5bが開放されるようになっている。この大入賞口5b
の内部(入賞領域)には、該大入賞口5bに入った遊技
球を検出するためのアタッカーカウントスイッチ5c
(図4)と、大入賞口5bに入った遊技球のうち継続入
賞領域(V入賞領域)に流入した遊技球を検出するため
のアタッカー継続スイッチ5d(図4)が配設されてい
る。また、各一般入賞口8,…の内部(入賞領域)に
は、該入賞口8,…に入った遊技球を検出するための入
賞口スイッチ8a,…(図4)が配設されている。
【0025】図2は、パチンコ遊技機の背面図である。
【0026】パチンコ遊技機100の前面枠111に取
り付けられる裏機構盤120の裏側には、予備球を貯留
するための貯留タンク121、該貯留タンク121から
の予備球を整列させながら流下案内する導出樋122、
該導出樋122により流下案内される球の球抜きや排出
ユニット124(後述)への流下案内を行う球抜きユニ
ット123、該球抜きユニット123を介して流下案内
された球を排出する排出ユニット124、該排出ユニッ
ト124からの球排出流路を賞球用流路又は貸球用流路
の何れか一方に切り換える流路切換ユニット125、該
流路切換ユニット125を介して流下案内された球を遊
技機前面の上皿又は下皿へと案内する案内樋126など
が配設される他、排出ユニット124の制御等を行う排
出制御装置30、電源回路を有する電源供給装置90、
装飾ランプ11,…やサイドランプ12,12など各種
ランプ・LEDの点灯・点滅状態を制御する装飾制御装
置50、遊技制御装置20(後述)と管理装置200
(図3)との間で授受される信号(例えば、外部情報、
電源投入情報、停電復帰情報、電源状態遷移情報など)
を中継する遊技盤用外部出力端子81、電源スイッチ8
9aを有する外部ターミナル89などが配設されてい
る。
【0027】また、遊技盤1の裏側に突出した可変表示
装置4の背部には、遊技制御装置20の制御下で特図の
可変表示装置4の可変表示部4aの表示制御を行う表示
制御装置40が配設され、この表示制御装置40の背部
には、役物用の中継基板88が配設されている。また、
遊技盤1の背面部左側には、遊技系統の制御を行う遊技
制御装置20が設置され、この遊技制御装置20の下方
には、スピーカ(図示省略)等の出力を制御する音制御
装置60が設置されている。これら遊技制御装置20、
音制御装置60、中継基板88は、裏機構盤120の中
央開口部120aを介して、裏機構盤120の後方に突
出している。また、前面枠111の裏面下端側には、遊
技機前面の操作ハンドルの操作に基づき遊技球を遊技領
域1aに発射させる発射装置71、該発射装置71の制
御を行う発射制御装置70、スピーカなどが配設されて
いる。
【0028】図3は、パチンコ遊技機の電源供給系統を
示すブロック図である。図4は、遊技制御装置と排出制
御装置の主要制御ブロック図である。図5は外部ターミ
ナルに備わる電源状態遷移検出手段を示すブロック図で
ある。
【0029】図3に示すように、電源供給装置90に
は、外部ターミナル89を介して外部からAC24Vが
供給されている。電源供給装置90は、電源回路(整流
回路、平滑回路、定電圧回路、ロジック電源回路91)
を有し、この電源回路によりAC24Vから各種直流電
源(DC32V、DC24V、DC12V、DC5VB
Bなど)を生成し、該生成した直流電源を各制御装置
(遊技制御装置20、排出制御装置30、表示制御装置
40、装飾制御装置50、音制御装置60、発射制御装
置70など)に供給するようになっている。ロジック電
源回路91はDC12VからDC5Vを生成する回路
で、図4に示すように、このロジック電源回路91には
ダイオード92を介して、遊技制御装置20のRAM2
1b、排出制御装置30のRAM31b、コンデンサ9
3が並列接続されている。即ち、コンデンサ93がRA
M21b、31bのバックアップ電源供給手段として機
能し、例えば、停電時など、RAM21b、31bへの
電源供給が遮断されても、RAM21b、31bの記憶
内容が所定時間保持されるようになっている。以下の説
明において、「停電復帰」とは、RAM21b、31b
の記憶内容を保持し得る時間内の停電からの復帰のこと
をいい、RAM21b、31bの記憶内容が喪失又は欠
落するような長過ぎる停電からの復帰を含まないことと
する。なお、RAM21b、31bをEEPROM(El
ectrically Erasable Programmable Read Only Memor
y)等の不揮発性メモリ(つまり、電源供給遮断後もデ
ータが消去されない記憶手段)とすることで、上記バッ
クアップ電源供給手段を省略することも可能である。
【0030】また、電源供給装置90は、遊技制御装置
20に対する電源遮断を検出するための停電検出回路
(停電検出手段)を備えている。この停電検出回路は、
遊技制御装置20に供給される電源の電圧値が所定値以
下に降下したことを検出した場合に、停電検出信号を遊
技制御装置20に対して出力するようになっている。
【0031】また、外部ターミナル89には、電源供給
装置90に対する電源供給状態を投入(ON)又は遮断
(OFF)の何れか一方の状態に選択的に切換可能な電
源スイッチ89aが設けられ、この電源スイッチ89a
には、図5に示すように、電源スイッチ89aの操作に
基づく電源供給状態の遷移を検出するための電源状態遷
移検出手段89bが接続されている。この電源状態遷移
検出手段89bは、図8(a)に示すように、主電源が
ON状態(つまり、外部ターミナル89にAC24Vが
送電されている状態)にあって電源スイッチ89aがO
FF状態からON状態に変化したときに、電源状態遷移
検出信号を遊技制御装置20に対して出力する。なお、
電源スイッチ89aのON/OFF状態に変化がない場
合には、例えば、図8(b)に示すように、主電源のO
N/OFF状態に変化があっても、遊技制御装置20に
対して電源状態遷移検出信号が出力されることはない。
【0032】遊技制御装置20は、図4に示すように、
CPU(Central Processing Unit)21a、RAM(R
andom Access Memory)21b及びROM(Read Only M
emory)21cを備えた遊技用マイクロコンピュータ、
インターフェース23等により構成されている。
【0033】CPU21aは、制御部、演算部を備え、
演算制御を行う他、特図や普図の可変表示遊技に関連す
る各種乱数値なども生成している。RAM21bは、特
図始動信号としての特図始動スイッチ9bのオン信号の
記憶(特図始動記憶)および普図始動信号としての普図
始動スイッチ6b,6bのオン信号の記憶(普図始動記
憶)の記憶領域、CPU21aで生成される各種乱数値
の記憶領域、各種データを一時的に記憶する記憶領域、
並びに、CPU21aの作業領域を備えている。ROM
21cには、遊技上の制御プログラムや制御データが書
き込まれている他、特図の大当たり発生を判定するため
の特図の大当たり判定値などが書き込まれている。
【0034】インターフェース23には、図示しないロ
ーパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、下皿の
オーバーフロー状態を検出するオーバーフロースイッチ
84、貯留タンク121(図2)における予備球の貯留
状態を検出する半端球検出スイッチ85、遊技盤1前方
のガラス板を保持する金枠の開放状態を検出する金枠開
放スイッチ86、排出ユニット124より排出されて賞
球用流路を流下する賞球を検出するための賞球検出セン
サ125b,125b(中継基板82を介して)、電源
状態遷移検出手段89b、特図始動スイッチ9b、普図
始動スイッチ6b,6b、アタッカーカウントスイッチ
5c、アタッカー継続スイッチ5d、入賞口スイッチ8
a,…、などが接続されていて、これらから出力される
各種の出力信号をCPU21aに出力している。また、
インターフェース23は、CPU21aから出力される
制御信号を入力して、図示しない出力ポート及びドライ
バーを介して、普図の可変表示装置(普図LED)7、
特別変動入賞装置5の開閉扉5aを開閉するためのアタ
ッカーソレノイド5e、普通変動入賞装置9の開閉部材
9a,9aを開閉するための普電ソレノイド6c、試験
用の出力端子を有する試験用出力部83、外部装置とし
て例示する管理装置200(遊技盤用外部出力端子81
を介して)、表示制御装置40、装飾制御装置50、音
制御装置60などに出力している。
【0035】この遊技制御装置20のCPU21aは、
例えば、特図始動スイッチ9bからの検出信号の入力等
に基づき、RAM21bに記憶されている乱数値を抽出
し、該乱数値と、予めROM21cに記憶されている判
定値との比較により、遊技者に対して付与する遊技価値
(例えば、特図の大当たりなど)を決定すると共に、該
決定に基づいて、図3に示すように、表示制御装置40
に表示データを送って特図の可変表示部4aに可変表示
遊技(図柄の変動表示)を行わせたり、音制御装置60
に音データを送って、スピーカより出力される効果音を
制御したり、装飾制御装置50に装飾データを送って、
装飾ランプ11,…等の点灯状態を制御したりする。
【0036】例えば、特図の大当たり判定用乱数値と特
図の大当たり判定値とが一致する場合には、表示制御装
置40に表示データを送って特図の可変表示部4aの可
変表示を所定の停止態様(例えば、「1,1,1」、
「7,7,7」などのゾロ目)で停止させ、大当たりを
発生させる。この大当たりは、特別変動入賞装置5の開
閉扉5aが所定時間(例えば、29.5秒間)開放して
閉じるサイクルを1ラウンドとし、各ラウンド中、遊技
球が大入賞口5b中の継続入賞領域のアタッカー継続ス
イッチ5dに検出されることを条件に所定ラウンド(例
えば、16ラウンド)まで継続される遊技である。但
し、各ラウンド中、大入賞口5bに遊技球が所定個数
(例えば、10個)入賞したときはその時点でそのラウ
ンドを終了する。各ラウンド中、大入賞口5bへの入賞
個数は、アタッカーカウントスイッチ5cにより検出さ
れてRAM21bに記憶され、所定個数に達すると開閉
扉5aが閉じられてそのラウンドの特別遊技状態が終了
する。また、上記大当たりの発生に際して、例えば、確
変判定用乱数値と確変判定値とが一致する場合には、そ
の大当たりの特別遊技の終了後、その後に大当たりが所
定回数(例えば、1回)発生するまで大当たりの発生確
率が通常確率(例えば、1/359)から高確率(例え
ば、7/359)に変換される確率変動状態(特定遊技
状態)を発生させる。
【0037】また、遊技制御装置20のCPU21a
は、入賞口スイッチ8a,…、特図始動スイッチ9b、
アタッカーカウントスイッチ5cから入賞球の検出信号
が入力された場合に、それら検出信号に基づいて、排出
制御装置30に賞球データを送って、排出ユニット12
4より所要数の賞球を排出させる。
【0038】さらに、遊技制御装置20のCPU21a
は、以上のような遊技制御を行いつつ、その時々の遊技
状態に応じて、大当たり(特別遊技状態)が発生したこ
とを示す大当たり情報、確率変動状態であることを示す
確率変動情報、特図の可変表示遊技の停止態様(停止図
柄)が確定したことを示す図柄確定情報などの遊技情報
を外部情報として管理装置200に出力する。管理装置
200では、それら外部情報に基づいて、遊技機単位
に、大当りの発生回数、確率変動状態の発生回数、特図
の可変表示遊技の実行回数などを集計し、該集計結果を
ディスプレイやプリンタ等に出力する。例えば、大当た
りが発生したときには、図9(a)に示すように、大当
たり情報を外部情報として管理装置200に出力する
(出力レベルをLからHに変換する)。これに基づき、
管理装置200では大当たりの発生を検出し、大当りの
発生回数のカウントを行う。
【0039】また、遊技制御装置20のCPU21a
は、例えば、外部ターミナル89の電源状態遷移検出手
段89bより電源状態遷移検出信号が入力された場合
に、電源スイッチ89aの操作に基づく電源供給状態の
遷移があったことを、電源状態遷移情報として管理装置
200に出力する(電源状態遷移情報出力手段)。管理
装置200では、その電源状態遷移情報に基づいて、例
えば、電源スイッチ89aの操作に基づく電源供給状態
の遷移があったことを、例えば、ディスプレイに表示す
るなどして、管理者に対して報知する。
【0040】また、遊技制御装置20のCPU21a
は、停電検出回路より停電検出信号が入力された場合
に、停電処理を実行する(停電処理実行手段)。この停
電処理では、送信途中のコマンドデータ(賞球データな
ど)がある場合にそのコマンドデータの送信を完了する
処理、各スイッチからの入力信号を読み込んでRAM2
1bに記憶する処理、遊技途中に電源遮断が発生したこ
とを示すデータ(例えば、バックアップデータを引数と
する所定の演算結果など)を判定データとしてRAM2
1bに記憶する処理等を行う。
【0041】また、遊技制御装置20のCPU21a
は、電源投入を検出した場合に、電源投入があったこと
を電源投入情報として、管理装置200に出力し(電源
投入情報出力手段)、その電源投入が停電復帰によるも
のであるか否かを判定する(停電復帰判定手段)。この
判定はRAM21bの記憶内容(例えば、バックアップ
データの有無、停電処理時に書き込んだ判定データな
ど)に基づいて行われ、この判定の結果、電源投入が停
電復帰によるものであると判定される場合には、停電復
帰情報を管理装置200に出力する(停電復帰情報出力
手段)と共に、表示制御装置40、装飾制御装置50、
音制御装置60にコマンドデータ(表示データ、装飾デ
ータ、音データ)を送って、特図の可変表示部4a、装
飾ランプ11,…、スピーカ等により停電復帰の報知を
行わせる。ここで、例えば、図9(b)に示すように、
停電発生が大当たり中で、停電発生時に大当たり情報
(外部情報)を管理装置200に出力中であった場合に
は、停電復帰情報を管理装置200に出力してから所定
時間経過後に、大当たり情報(外部情報)の出力を再開
する。なお、図柄確定情報、確率変動情報を管理装置2
00に出力中であった場合にも、同様に、停電復帰情報
を管理装置200に出力してから所定時間経過後に、そ
の出力を再開する。その際に、管理装置200では、停
電復帰情報に基づいて、停電復帰情報の直後に出力され
た外部情報が、停電発生前から出力されている外部情報
(つまり、出力再開された外部情報)であると判断し、
その外部情報を重複してカウント(ダブルカウント)し
ないように、外部情報の集計を行う。
【0042】排出制御装置30は、図4に示すように、
内部にCPU31a、ROM31c、RAM31b、イ
ンターフェース32等を備えて構成されている。インタ
ーフェース32には、流路切換ユニット125の貸球検
出センサ125a,125a及び賞球検出センサ125
b,125b(中継基板82を介して)、カードユニッ
ト500、遊技制御装置20からの信号が入力される。
また、インターフェース32からは、報知ランプ87、
排出ユニット124の球排出モータ124a及びストッ
パーソレノイド124b、カードユニット500、流路
切換ユニット125の流路切換ソレノイド125c、発
射制御装置70に信号がそれぞれ出力される。
【0043】即ち、排出制御装置30は、遊技制御装置
20から入力される賞球制御指令(賞球データ)に基づ
いて、流路切換ユニット125の流路切換ソレノイド1
25cに制御信号を送って、排出ユニット124からの
球排出流路を賞球用流路に切り換えると共に、排出ユニ
ット124の球排出モータ124a及びストッパーソレ
ノイド124bに制御信号を送って、排出ユニット12
4より所要数の賞球を排出させる制御を行う。また、排
出制御装置30は、カードユニット500から入力され
る貸球制御指令(BRDY信号、BRQ信号)に基づい
て、流路切換ソレノイド125c、球排出モータ124
a及びストッパーソレノイド124bに制御信号を送っ
て、排出ユニット124より所要数の貸球を排出させる
と共に、そのときの動作状態を示す信号(PRDY信
号、EXS信号)をカードユニット500に出力する。
また、排出制御装置30は、貸球用流路に配設される貸
球検出センサ125a,125aや賞球用流路に配設さ
れる賞球検出センサ125b,125bからの検出信号
を入力して貸球数や賞球数を計数し、この計数値に基づ
き貸球排出及び賞球排出が正確に行われているか否かを
監視する処理を行う。この処理の結果、異常が認められ
た場合には、報知ランプ87に制御信号を送信して報知
ランプ87を点滅させ、ホールの従業員等に異常発生を
報知する。また、排出制御装置30は、遊技制御装置2
0から入力される発射制御指令に基づいて、図3に示す
ように、発射装置71の発射動作を可能にする発射イネ
ーブル信号を発射制御装置70に出力する。例えば、オ
ーバーフロースイッチ84、半端球検出スイッチ85、
金枠開放スイッチ86からの入力等に基づき、遊技制御
装置20において何らかの異常等が検出される場合に
は、遊技制御装置20による制御の下、発射イネーブル
信号の出力が停止される。
【0044】図6には、遊技制御装置20によって行わ
れる遊技制御処理(ゼネラルフロー)のフローチャート
を示す。
【0045】この遊技制御処理は、クロック信号をもと
にCPU21aで作成される所定周期(例えば、約4m
s)を持ったリセット信号に基づいて、ステップS1〜
S20の処理が1シーケンスずつ行われる。即ち、その
リセット信号により、この処理が開始され、ステップS
1において先ず電源投入判定処理(後述)が行われ、ス
テップS2に移行する。ステップS2では、インターフ
ェース23に入力される信号の論理変換等を行う入力処
理を行った後、ステップS3へと移行する。
【0046】ステップS3では、特図及び普図の可変表
示遊技に関連する各種乱数値(例えば、特図の大当たり
判定用乱数値など)の生成をCPU21aで行って、そ
の生成した各種乱数値をRAM21bに記憶更新させる
乱数更新処理を行い、ステップS4に移行する。
【0047】ステップS4では、各入賞口スイッチ監視
処理を行う。この各入賞口スイッチ監視処理では、普図
始動スイッチ6b,6b、特図始動スイッチ9b、アタ
ッカーカウントスイッチ5c、アタッカー継続スイッチ
5dなどのスイッチからの入力信号に基づいて、特図始
動記憶や普図始動記憶の更新、ステップS3で記憶更新
された各種乱数値の抽出、賞球数記憶、大当たり時のラ
ウンド継続の設定、などの処理を行う。
【0048】次いで、ステップS5では、特図ゲーム処
理を行う。この特図ゲーム処理では、普通変動入賞装置
9への入賞に基づく特図始動記憶があるか否かを判定
し、特図始動記憶がある場合には、ステップS4で抽出
した特図の可変表示遊技に関連する各種乱数値とそれに
対応する判定値との比較により、特図の大当たりを発生
するか否かの決定や、リーチ(リーチ可変表示遊技)を
発生するか否かの決定、或いは停止図柄の決定など、特
図の可変表示遊技に関連する様々な決定などを行うと共
に、特図始動記憶を1デクリメントする処理などを行
う。そして、特図の大当たり発生が決定された場合に
は、大当たりに関連する各種処理を行う。
【0049】次いで、ステップS6では、普図ゲーム処
理を行う。この普図ゲーム処理では、普図始動スイッチ
6b,6bによる検出に基づく普図始動記憶があるか否
かを判定し、普図始動記憶がある場合には、ステップS
4で抽出した普図の当たり乱数値と普図の当たり判定値
との比較により、普図の当たりを発生するか否かを決定
する処理を行う。次いで、ステップS7では、ステップ
S6における決定に従い、普図の可変表示装置7に普図
の可変表示とその停止を行わせたり、時短処理を行わせ
たりする。そして、ステップS6において普図の当たり
が決定された場合には普図当たりとして普通変動入賞装
置9を所定期間開放する処理などを行う。この処理の
後、ステップS8に移行する。
【0050】ステップS8では、断線・短絡不正やノー
カウント不正等を監視する不正監視処理を行い、ステッ
プS9へと移行する。例えば、ノーカウント不正の監視
処理では、特別変動入賞装置5の開閉扉5aが開放され
た状態であるにもかかわらずアタッカーカウントスイッ
チ5cにより入賞球が所定時間全く検出されない状態を
検出したりする。ステップS9では、各種ソレノイド
(例えば、アタッカーソレノイド5e、普電ソレノイド
6cなど)に出力する制御信号の編集を行うソレノイド
編集処理を行った後、ステップS10に移行する。ステ
ップS10では、管理装置200に出力する外部情報
(例えば、大当たり情報、確率変動情報、図柄確定情報
など)の編集を行う外部情報編集処理を行う。
【0051】その後、順次、排出制御装置30に送信す
る賞球データを編集する賞球コマンド編集処理(ステッ
プS11)、表示制御装置40に送信する表示データを
編集する表示器コマンド編集処理(ステップS12)、
装飾制御装置50に送信する装飾データを編集するラン
プコマンド編集処理(ステップS13)、音制御装置6
0に送信する音データを編集する音声コマンド編集処理
(ステップS14)を行った後、上記賞球データを排出
制御装置30に送信する賞球コマンド送信処理(ステッ
プS15)、上記表示データを表示制御装置40に送信
する表示器コマンド送信処理(ステップS16)、上記
装飾データを装飾制御装置50に送信するランプコマン
ド送信処理(ステップS17)、上記音データを音制御
装置60に送信する音声コマンド送信処理(ステップS
18)を行い、ステップS19へと移行する。
【0052】ステップS19では、ステップS6で編集
した普図の可変表示装置7の制御信号や、ステップS9
で編集した各ソレノイドの制御信号、或いはステップS
10で編集した外部情報などを出力する出力処理を行
い、ステップS20へと移行する。ステップS20で
は、当該シーケンスの処理時間が所定周期(例えば、約
4ms)に満たない場合に、その残余時間を利用した残
余時間処理(例えば、ハズレ図柄の編集等)を行う。こ
の残余時間処理は、リセット信号が検出されるまで繰り
返し行われる。リセット信号が検出されたら、当該シー
ケンスの処理を終了して、次のシーケンスの処理(ステ
ップS1)に移行する。
【0053】以上の遊技制御処理(ゼネラルフロー)を
実行中に、例えば、電源供給装置90の停電検出回路か
らCPU21aに停電検出信号(割り込み信号)が入力
される場合には、割込処理として以下の停電処理を行
う。
【0054】この停電処理では、送信途中のコマンドデ
ータ(賞球データなど)がある場合にそのコマンドデー
タの送信を完了する処理、各スイッチ(普図始動スイッ
チ6b,6b、特図始動スイッチ9b、アタッカーカウ
ントスイッチ5c、アタッカー継続スイッチ5d)から
の入力信号を読み込んでRAM21bに記憶する処理、
遊技途中に電源遮断が発生したことを示すデータ(例え
ば、バックアップデータを引数とする所定の演算結果な
ど)を判定データとしてRAM21bに記憶する処理等
を行う。
【0055】図7は、図6のゼネラルフローにおける電
源投入判定処理(ステップS1)のフローチャートであ
る。
【0056】この電源投入判定処理が開始されると、先
ず、ステップS51において、例えば、電源投入時に発
生するリセット信号に基づいて書き換えられる停電フラ
グ等を参照して、電源投入時であるか否かを判定する。
この判定の結果、電源投入時であると判定される場合に
は、電源投入があったことを電源投入情報として管理装
置200に出力した後、ステップS52に移行する。一
方、電源投入時でないと判定される場合には、この電源
投入判定処理を終了した後、図6のゼネラルフローに復
帰する。
【0057】ステップS52では、RAM21bの記憶
データ(例えば、バックアップデータの有無、停電処理
時に書き込んだ判定データなど)に基づき、上記電源投
入が停電復帰によるものであるか否かを判定する停電復
帰判定処理を行い、この判定の結果、上記電源投入が停
電復帰によるものであると判定される場合には、ステッ
プS53の停電復帰処理へと移行し、一方、上記電源投
入が停電復帰によるものではない(つまり、通常時の電
源投入である)と判定される場合には、ステップS54
の初期化処理へと移行する。
【0058】ステップS53では、停電発生時にバック
アップの対象となる記憶領域以外の記憶領域や、CPU
21aによって使用される各種レジスタの初期化処理を
行うと共に、遊技制御装置20に対する電源投入が停電
復帰によるものであることを示す停電復帰情報を管理装
置200に出力する停電復帰処理を行った後、この電源
投入判定処理を終了して、図6のゼネラルフローに復帰
する。
【0059】ステップS54では、CPU21aによっ
て使用される各種レジスタやRAM21bの全記憶領域
を初期化する初期化処理を行った後、この電源投入判定
処理を終了して、図6のゼネラルフローに復帰する。
【0060】つまり、上記電源投入判定処理によれば、
図10に示すように、遊技制御装置20に対する電源投
入があった場合に、電源投入情報が管理装置200に出
力され、さらに、その電源投入が停電復帰時の電源投入
であると判定される場合に、電源投入情報に続いて停電
復帰情報が管理装置200に出力されることとなる。な
お、停電復帰情報は、例えば、図9(b)に示すよう
に、パルス出力であってもよい。また、上記電源投入が
停電復帰によるものではないと判定される場合に、例え
ば、図11に示すように、初回電源投入情報を管理装置
200に出力するようにしてもよい。この場合、停電復
帰情報と初回電源投入情報とは管理装置200で識別可
能な出力態様とされる(例えば、一方の出力レベルを所
定タイミングで変化させる)。
【0061】この実施の形態のパチンコ遊技機100に
よれば、遊技制御装置20に対して電源投入があったこ
とを管理装置200に出力するようにしたので、管理装
置200では、遊技制御装置200に対する不審な電源
投入や電源遮断を検出することが可能となる。従って、
不審な電源遮断や電源投入に対して、例えば、パチンコ
遊技機100の点検を実施するなどの運用上の対応策を
早期に講ずることができ、近年問題となっている不正事
犯に対応することができる。また、遊技制御装置200
に対する電源投入が停電復帰によるものであると判定さ
れた場合に、停電復帰情報を管理装置200に出力する
ようにしたので、管理装置200では、停電が発生した
場合においても、外部情報(例えば、大当たり情報、確
率変動情報、図柄確定情報、その他遊技情報、エラー情
報など)のダブルカウントを防止でき、外部情報を正確
に集計できる。また、遊技制御装置200に対する電源
投入が停電復帰によるものであると判定される場合に、
停電復帰情報の後で、電源遮断時に出力中であった外部
情報の出力を再開する構成としたので、管理装置200
では、パチンコ遊技機100より出力された外部情報
が、停電復帰後に出力された外部情報であるか否かを容
易に認識できる。また、電源遮断時に出力中であった外
部情報の出力を再開するので、管理装置200では、停
電復帰後においてもパチンコ遊技機100の状態を速や
かに把握できる。また、電源スイッチ89aの操作に基
づく電源供給状態の遷移を管理装置200に出力するよ
うにしたので、管理装置200では、不正行為による電
源遮断と、メンテナンスなどによる正規な電源遮断とを
識別することが可能となる。従って、よりきめ細かい不
正事犯対応が可能となる。
【0062】なお、本発明はこの実施の形態のパチンコ
遊技機100に限られるものではなく、例えば、その他
のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機
などの弾球遊技機、或いはスロットマシーン、パチスロ
等にも適用可能である。また、この実施の形態では外部
装置として管理装置200を例示したが、例えば、外部
装置を情報開示装置や試験装置とすることも可能であ
る。
【0063】また、この実施の形態では、遊技制御装置
20に対して電源投入があった場合に、電源投入があっ
たことを電源投入情報として管理装置200に出力する
構成としたが、例えば、遊技制御装置20に、管理装置
200に対する出力状態を2値的に(電源投入出力状態
と電源遮断出力状態の何れか一方の出力状態に)切換可
能なラッチングリレー(電源状態出力手段)を設け、こ
のラッチングリレーの出力状態を、電源投入が検出され
た場合に、前述した電源投入判定処理(ステップS1)
において、電源投入出力状態に変換する一方、電源遮断
が検出された場合(停電検出信号が入力された場合)
に、停電処理(割込処理)において、電源遮断出力状態
に変換する構成とすることも可能である。この場合に
も、管理装置200では、遊技制御装置200に対する
不審な電源投入や電源遮断を検出することができ、前述
と同様の効果が得られる。
【0064】なお、今回開示された実施の形態はすべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特
許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の
意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意
図される。
【0065】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、遊技制御
装置に対して電源投入があったことを外部装置に出力す
るようにしたので、外部装置では、遊技制御装置に対す
る不審な電源投入や電源遮断を検出することが可能とな
る。従って、不審な電源遮断や電源投入に対して、例え
ば、遊技機の点検を実施するなどの運用上の対応策を早
期に講ずることができ、近年問題となっている不正事犯
に対応することができる。
【0066】請求項2記載の発明によれば、遊技制御装
置に対する電源投入が停電復帰によるものであると判定
された場合に、停電復帰情報を外部装置に出力するよう
にしたので、外部装置では、停電が発生した場合におい
ても、外部情報のダブルカウントを防止でき、外部情報
を正確に集計できる。
【0067】請求項3記載の発明によれば、遊技制御装
置に対する電源投入が停電復帰によるものであると判定
される場合に、停電復帰情報の後で、外部情報を出力す
る構成としたので、外部装置では、遊技機より出力され
た外部情報が、停電復帰後に出力された外部情報である
か否かを容易に認識できる。
【0068】請求項4記載の発明によれば、遊技制御装
置に対する電源投入が停電復帰によるものであると判定
される場合に、停電復帰情報の後で、電源遮断時に出力
中であった外部情報の出力を再開する構成としたので、
外部装置では、遊技機より出力された外部情報が、停電
復帰後に出力された外部情報であるか否かを容易に認識
できる。また、電源遮断時に出力中であった外部情報の
出力を再開するので、外部装置では、停電復帰後におい
ても遊技機の状態を速やかに把握できる。
【0069】請求項5記載の発明によれば、電源スイッ
チの操作に基づく電源供給状態の遷移を外部装置に出力
するようにしたので、外部装置では、不正行為による電
源遮断と、メンテナンスなどによる正規な電源遮断とを
識別することが可能となる。従って、よりきめ細かい不
正事犯対応が可能となる。
【0070】請求項6記載の発明によれば、電源投入検
出手段により電源投入が検出された場合に、電源状態出
力手段の出力状態を電源投入出力状態に変換する一方、
停電検出手段により電源遮断が検出された場合に、電源
状態出力手段の出力状態を電源遮断出力状態に変換する
ようにしたので、外部装置では、遊技制御装置に対する
不審な電源投入や電源遮断を検出することが可能とな
る。従って、不審な電源遮断や電源投入に対して、例え
ば、遊技機の点検を実施するなどの運用上の対応策を早
期に講ずることができ、近年問題となっている不正事犯
に対応することができる。また、電源投入検出手段によ
り電源投入が検出された場合に、電源状態出力手段の出
力状態を電源遮断出力状態から電源投入出力状態に変換
するようにしたので、外部装置では、停電が発生した場
合においても、例えば、外部情報のダブルカウントを防
止でき、外部情報を正確に集計できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機として例示するパチンコ遊
技機の遊技盤を示す正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の背面図である。
【図3】パチンコ遊技機の電源供給系統を示すブロック
図である。
【図4】パチンコ遊技機に備わる遊技制御装置と排出制
御装置の主要制御ブロック図である。
【図5】図3の外部ターミナルに備わる電源状態遷移検
出手段を示すブロック図である。
【図6】図3の遊技制御装置によって行われる遊技制御
処理(ゼネラルフロー)のフローチャートである。
【図7】図6のゼネラルフローにおける電源投入判定処
理(ステップS1)のフローチャートである。
【図8】図3の遊技制御装置より電源状態遷移情報が出
力されるタイミングを示すタイムチャートである。
【図9】図3の遊技制御装置より、外部情報(大当たり
情報)、停電復帰情報が出力されるタイミングを示すタ
イムチャートで、(a)は通常時の場合、(b)は停電
発生時の場合である。
【図10】図3の遊技制御装置より、電源投入情報、停
電復帰情報が出力されるタイミングを示すタイムチャー
トである。
【図11】図10の変形例を示すタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
1a 遊技領域 20 遊技制御装置 21a CPU(電源投入検出手段、電源投入情報出力
手段、外部情報出力手段、停電処理実行手段、停電復帰
判定手段、停電復帰情報出力手段、電源状態遷移情報出
力手段、電源状態出力切換手段) 21b RAM(記憶手段) 89 外部ターミナル 89a 電源スイッチ 89b 電源状態遷移検出手段 90 電源供給装置(電源装置) 93 コンデンサ(バックアップ電源供給手段) 100 パチンコ遊技機(遊技機) 200 管理装置(外部装置)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技領域で行われる遊技の進行を制御する
    遊技制御装置と、該遊技制御装置に電源を供給する電源
    装置とを備えた遊技機であって、 前記遊技制御装置に対する電源投入を検出する電源投入
    検出手段と、 該電源投入検出手段により前記電源投入が検出された場
    合に、前記電源投入があったことを電源投入情報として
    外部装置に出力するための電源投入情報出力手段とを備
    えることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】進行中の遊技に関する遊技情報を含む予め
    定められた情報を外部情報として、前記外部装置に出力
    するための外部情報出力手段と、 前記遊技制御装置に対する電源遮断を検出する停電検出
    手段と、 該停電検出手段により前記電源遮断が検出された場合
    に、停電復帰可能に所定の停電処理を実行する停電処理
    実行手段と、 前記電源遮断時においても遊技状態に関する遊技状態情
    報を記憶保持可能な記憶手段と、 前記電源投入検出手段により前記電源投入が検出された
    場合に、前記電源投入が停電復帰によるものであるか否
    かを判定する停電復帰判定手段と、 該停電復帰判定手段により前記電源投入が停電復帰によ
    るものであると判定された場合に、該判定結果に基づく
    停電復帰情報を前記外部装置に出力するための停電復帰
    情報出力手段とを備えることを特徴とする請求項1記載
    の遊技機。
  3. 【請求項3】前記外部情報出力手段は、前記停電復帰判
    定手段により前記電源投入が停電復帰によるものである
    と判定された場合に、前記停電復帰情報出力手段により
    前記停電復帰情報が出力された後で、前記外部情報を出
    力する構成としたことを特徴とする請求項2記載の遊技
    機。
  4. 【請求項4】前記外部情報出力手段は、前記停電復帰判
    定手段により前記電源投入が停電復帰によるものである
    と判定された場合に、前記停電復帰情報出力手段により
    前記停電復帰情報が出力された後で、前記停電検出手段
    により前記電源遮断が検出されたときに出力中であった
    外部情報の出力を再開する構成としたことを特徴とする
    請求項2記載の遊技機。
  5. 【請求項5】前記電源装置に対する電源供給状態を投入
    又は遮断の何れか一方の状態に選択的に切換可能な電源
    スイッチと、 該電源スイッチの操作に基づく前記電源供給状態の遷移
    を検出する電源状態遷移検出手段と、 該電源状態遷移検出手段により前記電源供給状態の遷移
    が検出された場合に、該検出結果に基づく電源状態遷移
    情報を前記外部装置に出力する電源状態遷移情報出力手
    段とを備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに
    記載の遊技機。
  6. 【請求項6】遊技領域で行われる遊技の進行を制御する
    遊技制御装置と、該遊技制御装置に電源を供給する電源
    装置とを備えた遊技機であって、 前記遊技制御装置に対する電源投入を検出する電源投入
    検出手段と、 前記遊技制御装置に対する電源遮断を検出する停電検出
    手段と、 外部装置に対する出力状態を、電源投入出力状態と電源
    遮断出力状態の何れか一方の出力状態に切換可能な電源
    状態出力手段と、 前記電源投入検出手段により前記電源投入が検出された
    場合に、前記電源状態出力手段の出力状態を前記電源投
    入出力状態に変換する一方、前記停電検出手段により前
    記電源遮断が検出された場合に、前記電源状態出力手段
    の出力状態を前記電源遮断出力状態に変換する電源状態
    出力切換手段とを備えることを特徴とする遊技機。
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