JP2002078915A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
おいて、遊技球排出の検出(計数)に関する異常に対し
て、適切な対処を行いうるものを提供する。 【解決手段】 排出ユニット600から排出された遊技
球(賞球または貸球)を、賞球検出センサ713A、7
13Bまたは貸球検出センサ714A、714Bで検出
する遊技機において、遊技球検出がなされるべきである
のに所定の監視上限時間にわたって賞球検出がなされな
い場合、または補正排出が2回以上必要となった場合
に、次回の排出動作の前にウエイトディレイ時間をお
く。
Description
排出手段を備えた遊技機に関する。
より遊技球を排出するものがある。例えばパチンコ機で
は、遊技球の入賞に応じて決定された排出すべき遊技球
数(排出要求数)が、遊技制御装置から排出制御装置に
送られると、排出制御装置は、この排出要求数に基づい
て目標数の設定を行い、この目標数の排出がなされるよ
うに排出手段を制御する。排出された遊技球数は、検出
センサにより検出され、計数される。
遊技機では、一つの排出動作による排出数に、その排出
動作の目標数との不整合が生じた場合には、計数に関す
る異常発生と判断して、排出中止等の対応を行ってい
た。
るたびに排出を中止していたのでは、排出手段等に深刻
な異常が発生しているのではないにもかかわらず、遊技
の中断が頻繁になされてしまう可能性がある。したがっ
て、計数に関する軽微な異常が発生したに過ぎない場合
には、遊技球排出を完全に中断したくない。例えば、パ
チンコ機で大当たりが発生しているような場合には、排
出手段から供給される遊技球が無くなってしまうと、遊
技に重大な影響があるので、遊技者に大当たり中の遊技
に必要な遊技球程度は供給され続けるようにしたい。
いるのにもかかわらず、通常通りに排出を続けたので
は、例えば不正行為等が行われている場合には、その被
害(排出されてしまう遊技球数)が多大となってしま
う。
されたもので、遊技球を排出する排出手段を備えた遊技
機において、遊技球排出の検出(計数)に関する異常に
対して、適切な対処を行いうるものを提供することを目
的とする。
に応じた排出動作で遊技球を排出する排出手段と、この
排出手段から排出された遊技球を検出して計数する遊技
球検出手段とを備えた遊技機において、前記遊技球検出
手段による計数の異常を判定する計数異常判定手段と、
この計数異常判定手段により異常ありと判定された場合
に次回の排出動作までの時間間隔を通常の時間間隔より
も長くする排出間隔延長手段を備えた。
は、前記計数異常判定手段により異常ありと判定された
場合に次回の排出動作までの時間間隔を通常の時間間隔
の2倍以上の長さとする。
は、前記遊技球検出手段による遊技球検出があるべきな
のにかかわらず、監視上限時間以上にわたって検出がな
い場合に、計数の異常が発生したと判定する。
進行に応じて決定された目標数を排出すべく実行される
基本排出と、一つの排出動作において前記遊技球検出手
段により計数された遊技球数の目標数に対する不足数を
新たな目標数とする補正排出とを、排出動作として実行
するものであり、前記計数異常判定手段は、判定基準回
数以上の補正排出が必要とされたときに異常ありと判定
するものである。
遊技制御装置を備え、この遊技制御装置においても前記
計数異常判定手段とは別に前記遊技球検出手段による計
数の異常を判定する。
定手段により異常と判定された場合には、次回の排出動
作までの時間間隔が延長される(例えば、実施の形態に
おけるウエイトディレイが実行される)ので、排出動作
のペースがゆっくりとなる。したがって、遊技球排出が
完全にストップすることはなく、遊技に必要な遊技球は
供給され続ける一方で、深刻な異常が発生していた場合
(不正行為等が行われていた場合)に、この異常が発見
されるまでに不適切に排出されてしまう遊技球数を少な
くすることができる。また、次回の排出動作までの時間
間隔が長くなることにより、この時間中に球詰まり等が
自然に解消される機会が与えられることにもなる。
より異常ありと判定された場合には、次回の排出動作ま
での時間間隔が通常の時間間隔の2倍以上の長さに延長
されるので、遊技者や遊技店の店員等は、排出の様子を
見た場合に、排出動作間の時間間隔が長くなったことを
はっきりと認識することができ、これによって、異常が
発生したこと、または不正行為が行われていることを、
容易かつ迅速に知ることができる。
のにかかわらず、監視上限時間以上にわたって検出がな
い場合に、計数の異常が発生したと判定するので、セン
サの故障や球詰まりによる異常を迅速に検知できる。
排出が必要となった場合に異常発生と判定されるので、
判定基準回数に満たない補正排出は迅速に行われる一方
で、補正排出が判定基準回数以上となって深刻な異常が
発生している可能性がある場合には、次回の排出動作ま
での時間間隔が長くされ、異常状態に対して適切に対応
できる。
異常判定(例えば、実施の形態における排出制御装置4
00側での異常判定)とは別に、遊技制御装置において
も計数の異常が判定されるので、遊技球排出が正しくな
されているかどうかのは監視を、より確実に行える。
明の実施の形態について説明する。
カード球貸ユニット2を併設したCR機を示す。
にヒンジ5を介して開閉回動可能に組付けられる。遊技
盤6は、この前面枠3の裏面に取り付けられた収納フレ
ームに収装される。
口を内部に備えた変動入賞装置10、一般入賞口11〜
15、始動口16が配設された遊技領域が形成される。
前面枠3の前面には、遊技盤6の前面を覆うカバーガラ
ス18が取り付けられる。
球を打球発射装置に供給する上皿21が、固定パネル2
2には下皿23、打球発射装置の操作部24等がそれぞ
れ配設される。
知ランプ31、第2報知ランプ32が設けられる。これ
ら第1、第2の報知ランプ31、32は、点灯により異
常状態の発生を報知するものである。
挿入部25に挿入されたカード(プリペイドカード等)
のデータの読込、書込等を行うカードリーダ/ライタと
球貸制御装置が内蔵されている。
技機1の上皿21の外面に形成される。この操作パネル
には、カードの残高を表示するカード残高表示部(図示
せず)と、球貸しを指令する球貸しスイッチ28と、カ
ードの返却を指令するカード返却スイッチ30等が設け
られる。
ニット2の裏側を示す。
賞口11〜15、始動口16に入賞した入賞球を案内す
る入賞球集合カバー(図示しない)、表示制御装置15
0、装飾制御装置200、音制御装置250、遊技盤用
外部端子41等が取り付けられる。
機構盤35が取り付けられる。この裏機構盤35の中央
部には、遊技盤6の裏面側の各装置(表示制御装置15
0、装飾制御装置200、音制御装置250等)を点検
するための開口窓部33が設けられている。
る球貯留タンク36、球貯留タンク36の球を樋ユニッ
ト部(半端センサユニット)38に導く誘導樋37が取
り付けられる。誘導樋37ならびに樋ユニット部38は
2条の流路に形成される。樋ユニット部38には、排出
ユニット600へ供給されるべき遊技球の不足を検出す
る半端球検出スイッチが備えられる。
基板42が備えられる。このターミナル基板42に設け
られた枠用外部出力端子42Aには、管理装置(遊技店
において複数の遊技機1を管理するホストコンピュー
タ)への外部信号線が接続される。また、ターミナル基
板42は、外部(遊技店の島設備)からの電源供給線が
接続される中継基板である。
ニット部38の球を遊技機前面側の上皿21、下皿23
に払い出す排出装置(排出ユニット600および流路切
換ユニット700)が取り付けられる。
置300が取り付けられる。また裏機構盤35の下部に
は、遊技を統括的に制御する遊技制御装置100、排出
ユニット600を制御する排出制御装置400、打球発
射装置500を制御する発射制御装置550、カード球
貸ユニット用中継基板43等が取り付けられる。
にカードを挿入して、カード球貸ユニット用の操作パネ
ル26の球貸しスイッチ28を押すと、カード球貸ユニ
ット2から排出制御装置400に球貸し要求が出され、
排出制御装置400により排出ユニット600が駆動さ
れ、排出装置から所定数の貸球が上皿21等に払い出さ
れる。
れた球が一般入賞口11〜15、始動口16、大入賞口
に入賞すると、遊技制御装置100から賞球制御指令が
排出制御装置400に送られ、排出制御装置400によ
り球排出ユニット600が駆動され、排出装置から所定
数の賞球が上皿21等に払い出される。
び流路切換ユニット700からなる排出関連ユニットを
詳細に示す。
ユニット700は、2系統の球流路(球流路602、お
よび導入路702から排出路705に至る遊技球流路)
により遊技球排出を行うものであるが、図3、図4に
は、そのうち1系統を断面図で示し、以下の説明ではこ
の1系統について代表して説明をする。なお、他の1系
統は、図3、図4の紙面奥側に並列に設けられている。
流路切換ユニット700は、上下に一体に組み付けられ
て、排出関連ユニットを構成している。
であって、ケーシング601、球送出部610、パルス
モータ620、ストッパ機構630等から構成される。
2が形成されている。上方の樋ユニット部38からの遊
技球は、球入口603から球流路602に導入され、球
出口604から下方の流路切換ユニット700に排出さ
れる。
うに設けられる。この球送出部610には、スプロケッ
ト(切り欠き円盤)611、612と従動歯車(図示せ
ず)が、ケーシング601内に軸支された同一の回転軸
613に固定されて備えられ、同期回動するようになっ
ている。なお、スプロケット612は、図3、図4には
流路が図示されない側の系統のスプロケットであって、
図示されないもう一つの球流路602に臨むように配設
されている。
の部分は、等間隔に並ぶ複数(実施の形態では8個)の
球受部614となっており、これらの球受部614の一
部が、球流路602に臨んでいる。これにより、球流路
602を通過する遊技球は、一つの球受部614に一球
ずつ保持されるようにして、スプロケット611、61
2の回転動作とともに順次送り出される。したがって、
排出ユニット600からは、スプロケット611、61
2の動作量(回転量)に比例した個数の遊技球が排出さ
れることになる。
612は、互いに球受部614の1/2個分だけ位相が
ずれた状態で、回転軸613に固定されている。これに
より、スプロケット611、612からの遊技球の送り
出しは各系統から交互になされ、排出ユニット600か
らの遊技球排出を迅速かつスムーズに行うことができ
る。
れない原動歯車と、ストッパ機構630の回動規制歯車
631とが固定されている。この原動歯車と球送出部6
10の従動歯車の間には、伝達歯車622が配設され
る。これにより、従動歯車とスプロケット611、61
2は、パルスモータ620により一体に回転駆動され
る。
0の回転を規制するもので、回動規制歯車631、スト
ッパ部材633、リターンスプリング635、ストッパ
ソレノイド636等から構成される。
スプロケット611外周の球受部614と同数のラチェ
ット歯632が、等間隔に形成されている。これらのラ
チェット歯632に、ストッパ部材(フラッパ)633
が係合することにより、回動規制歯車631の回動(図
4における時計回りの回動)が禁止される。なお、回動
規制歯車631とストッパ部材633はラチェット機構
を構成しており、係合時でも逆回転(図4における反時
計回りの回動)は許容される。
端側が揺動可能に支持され、揺動によりラチェット歯6
32に係脱可能となっているもので、常態ではリターン
スプリング635に付勢されてラチェット歯632に係
合している。
に通電すると、ストッパ部材633は、ストッパソレノ
イド636側に吸着され、リターンスプリング635に
抗して後退する。これにより、ストッパ部材633と回
動規制歯車631の係合が解除され、パルスモータ62
0が回動可能となる。
とにより、パルスモータ620が回転の慣性や遊技球の
重みで余分に回転してしまうことを防止でき、スプロケ
ット611の回転量を排出制御装置200によって正確
に制御できる。
01に、導入路702から排出路705に至る遊技球流
路を備えている。導入路702は、排出ユニット600
の球流路602の下端に(それぞれの系統毎に)連結し
ている。
される賞球流路703と、貸球としての遊技球が導入さ
れる貸球流路704に分岐する。賞球流路703、貸球
流路704には、それぞれ賞球検出センサ713、貸球
検出センサ714が備えられ、通過した遊技球の数を流
路毎にカウントできるようになっている。
には、流路切換弁720が設けられる。流路切換弁72
0は、回動軸721の回りで回動して、賞球流路703
と貸球流路704の入口を選択的に閉鎖するものであ
る。
(装置)730のプランジャ731に、連係部材72
2、723を介して連係している。
ングタイプのものであり、通電方向の切り換えによりプ
ランジャ731の位置が選択的に変更されるとともに、
通電OFF後にはその時点でのプランジャ731の位置
が保持されるものである。
周に固定された永久磁石732により磁化されていると
ともに、プランジャ731外周にはソレノイド733が
配設されており、このソレノイド733への通電方向の
切り換えにより、上方または下方に駆動される。また、
プランジャ731の上下にはそれぞれ金属製の固定部材
734、固定板735が備えられ、プランジャ731が
上方に駆動された場合にはその上端部が磁力により固定
部材734に接着し、プランジャ731が下方に駆動さ
れた場合にはその下端部が磁力により固定板735に接
着する。したがって、ソレノイド733への通電をOF
Fした場合でも、プランジャ731の位置は、固定部材
734または固定板735に接着した位置に保たれる。
ので、一端はプランジャ731の下端と接続部材725
を介して連係し、他端は連係部材722に歯合してい
る。連係部材722は、流路切換弁720の回転軸72
1に固定されたもので、流路切換弁720と一体に回動
する。なお、連係部材722は保持スプリング725に
より付勢され、流路切換弁720にぐらつきが生じない
ようにされている。
の弁位置は、ソレノイド733への通電によるプランジ
ャ731の上下動とともに切り換えられるとともに、ソ
レノイド733への通電OFF後にも、通電直前の位置
が保持される。
733への通電によりプランジャ731を下方に駆動す
ると、連係部材723は反時計回りに、連係部材722
は時計回りにそれぞれ回動し、流路切換弁720は貸球
流路704を閉鎖して賞球流路703を開放する弁位置
(賞球側の弁位置)に切り換わる。この結果、導入路7
02に導入された遊技球は、総て賞球流路703に流れ
込み、賞球検出センサ713により検出される。また、
この状態でソレノイド733への通電をOFFとして
も、プランジャ731は固定板735と接着した位置に
保持されるから、流路切換弁720もそのまま賞球側の
弁位置を保持する。
3への通電によりプランジャ731を上方に駆動する
と、連係部材723は時計回りに、連係部材722は反
時計回りにそれぞれ回動し、流路切換弁720は賞球流
路703を閉鎖して貸球流路704を開放する弁位置
(貸球側の弁位置)に切り換わる。この結果、導入路7
02に導入された遊技球は、総て貸球流路704に流れ
込み、貸球検出センサ714により検出される。また、
この状態でソレノイド733への通電をOFFとして
も、プランジャ731は固定部材734と接着した位置
に保持されるから、流路切換弁720もそのまま貸球側
の弁位置を保持する。
排出路705において合流する。遊技球はこの排出路7
05から下方に排出され、上皿21に至る。
による検出信号の排出制御装置400および遊技制御装
置100への送信、貸球検出センサ714による検出信
号の排出制御装置400への送信を中継するものであ
る。
のようなラッチングタイプのものとは限られず、例え
ば、流路切換ソレノイド730にリターンスプリングを
備えることにより、流路切換ソレノイド730への非通
電状態では一方の弁位置(例えば賞球側)に固定され、
通電により他方の弁位置に切り換えられるものとしても
よい。
ロック構成図である。
0等の各種制御装置(表示制御装置150、装飾制御装
置200、音制御装置300は図示を省略する)に制御
指令を送信して、遊技を統轄的に制御する主制御装置で
あり、CPU101、ROM102、RAM103、バ
ス・インターフェイス104等から構成される。
制御(遊技制御)を司るIC、ROM102は遊技制御
のための不変の情報(各種プログラム、各種定数等)を
記憶している記憶手段である。また、RAM103は、
遊技制御時にワークエリアとして利用される記憶手段で
あり、バックアップエリアと制御エリアとから構成され
る。ここで、バックアップエリアとは、停電時にもデー
タ内容がバックアップされ、停電からの再開時にも原則
としてデータ内容が初期化されないエリアで、チェック
データの他、後述する確認カウンタ値等、停電後にも保
存されるべきデータが記憶されている。また、制御エリ
アは、バックアップエリア以外の領域で、各種タイマ値
等が記憶されている。
般入賞口11〜15、始動口16、大入賞口等)毎に設
けられて遊技球入賞を検出する入賞検出センサ群50か
らの検出信号が入力される。遊技制御装置100は、こ
れらの入賞検出に基づいて、大当たりの抽選等を行うと
ともに、各種制御装置や、変動入賞装置10等の各種装
置を制御する。例えば、各種入賞口への入賞があると、
その入賞口の種類に対応した賞球排出を行うように、排
出制御装置400に賞球制御指令を送信する。この場
合、賞球制御指令に含められた賞球数(排出要求数)
は、確認カウンタに累積記憶される。
(表示制御装置150、装飾制御装置200、音制御装
置250、排出制御装置400)との通信形態は、遊技
制御装置100から各種制御装置への単方向通信となっ
ている。これにより、遊技制御装置100に各種制御装
置との接続線を通じて不正な信号が入力されないように
でき、遊技の信頼性を高めることができる。
検出センサ713A、第2賞球検出センサ713Bによ
る検出信号が、中継基板740を介して入力される。こ
こで、第1賞球検出センサ713A、第2賞球検出セン
サ713Bは、それぞれ、第1系統、第2系統の賞球流
路703に設けられた賞球検出センサ713を意味す
る。遊技制御装置100は、この賞球検出に基づいて、
排出された賞球数を計数し、賞球検出分を確認カウンタ
値から減算するとともに、所定の送信単位数(例えば1
0個)の賞球排出が検出される度に、賞球排出確認信号
を、枠用外部出力端子42Aを介して、管理装置(遊技
店において複数の遊技機1を管理するホストコンピュー
タ)に向けて送信する。
OM402,RAM403、入出力インターフェイス4
04、ドライブ回路405等から構成される。
各種制御(後述するメイン処理、停電割り込み処理等)
を司るIC、ROM402はこれらの制御のための不変
の情報(各種プログラム、各種定数等)を記憶している
記憶手段である。
して利用される記憶手段であり、停電時にもデータ内容
がバックアップされるバックアップエリアと、それ以外
の制御エリアとから構成される。バックアップエリアに
は、チェックデータの他、後述する排出カウンタ値、貯
留カウンタ値等が記憶されている。また、制御エリアに
は、各種タイマ値等が記憶されている。
行う制御装置であり、遊技制御装置100からの賞球制
御指令またはカードユニット2からの貸球制御指令に基
づいて、ドライブ回路405により、排出ユニット60
0(パルスモータ620およびストッパソレノイド63
6)および流路切換ユニット700(流路切換ソレノイ
ド730)を駆動し、賞球または貸球の排出を行わせ
る。
は、賞球制御指令を受けると、この制御指令に含まれて
いる排出要求数を、RAM403の貯留カウンタに累積
記憶する。この貯留カウンタの形態としては、指令され
た排出要求数自体を積算して記憶するものや、排出要求
数の種類(個数)毎に指令された件数を積算して記憶す
るもの等がある。
装置400は、貯留カウンタに記憶されている排出要求
数を排出カウンタに順次設定する。そして、流路切換ソ
レノイド730に通電をして流路切換弁720を賞球側
に設定した後、排出カウンタに設定された値の球を排出
するように、パルスモータ620にパルス送信して、賞
球排出を行わせる。
球排出数を排出カウンタに設定するとともに、流路切換
ソレノイド730に通電して流路切換弁720を貸球側
に設定した後、パルスモータ620に排出カウンタに設
定された球数分のパルス送信を行って、貸球排出を行わ
せる。
球検出センサ713A、第2の賞球センサ713Bまた
は第1貸球排出センサ714A、第2貸球センサ714
Bにより検出され、中継基板740を介して、排出制御
装置400に入力される。ここで、第1貸球検出センサ
714A、第2貸球検出センサ714Bは、それぞれ、
第1系統、第2系統の貸球流路703に設けられた貸球
検出センサ714を意味する。この検出信号の入力によ
り、賞球検出分の貯留カウンタ値、または貸球検出分の
排出カウンタ値が減算される。
第1賞球検出センサ713A、第2章球検出センサ71
3B、第1貸球検出センサ714A、第2貸球検出セン
サ714Bの信号レベルを受け入れる回路であるが、こ
の入出力インターフェイス404の入力部には、これら
のセンサで遊技球を検出したときの信号レベルが、セン
サ信号を伝達する信号線が断線した場合と同じ信号レベ
ルを示すように、プルアップ抵抗が備えられている。
装置に電源供給する装置であって、整流回路301、平
滑回路302、電圧変換回路303、304、305、
停電検出回路306、バックアップコンデンサ307等
から構成される。
部から供給されてきた24Vの交流電圧を24Vの直流
電圧に変換する回路である。平滑回路302は、この2
4Vの直流電圧を32Vの直流電圧に変換する回路であ
る。
平滑回路302からの32V電圧を各種装置の駆動に適
した電圧に変換する回路であり、電圧変換回路303か
らは各種センサ(第1、第2賞球検出センサ713A、
713B、第1、第2貸球検出センサ714A、714
B等)に12V電圧が、また電圧変換回路304からは
各種制御装置に5V電圧が、また電圧変換回路305か
らは排出制御装置400のドライブ回路405に18V
電圧が、それぞれ供給される。
回路302の出力電圧が所定電圧以下へ低下することを
監視することにより、停電発生を検出する回路である。
この停電検出回路306からは、遊技制御装置100の
CPU101、排出制御装置400のCPU401等に
停電検出信号の送信がなされ、CPU101およびCP
U401においては所定の停電割込処理が実行されるこ
とになる。
に、所定電圧の供給ができなくなっていくことになるか
ら、停電検出回路306による停電検出後もしばらくの
間は、供給電圧の低い12V電圧、5V電圧等からは電
源供給が続き、各種センサや各種制御装置は動作を続
け、この間に、停電割込処理が実行される。
生時に、遊技制御装置100のRAM103および排出
制御装置400のRAM403に電源供給し、RAM1
03、403内の記憶を保存するためのバックアップ電
源である。
排出数の監視と関連する処理を示すフローチャートであ
る。
いて初期化処理が実行され、RAM103のクリア等の
処理がなされる。このRAM103のクリアでは、チェ
ックデータに異常が発見されない限り、制御エリアのみ
がクリアされ、バックアップエリア内のデータ(例えば
確認カウンタ値)はそのまま保存される。
般入賞口11〜15、始動口16、大入賞口等)への入
賞が入賞検出センサ群50によって検出されたか否かの
判定がなされ、入賞検出があればステップS3に進み、
無ければステップS5に進む。
に対応する排出要求数を含む賞球制御指令を送信する。
ステップS4では、ステップS3で送信された賞球制御
指令に含まれる排出要求数分だけ、確認カウンタを加算
更新する。
ンサ713A、713Bにより賞球の排出が検出された
か否かの判定がなされ、検出があればステップS6に進
み、無ければステップS9に進む。
更新し、ステップS7では、確認タイマを初期化する。
ここで、確認タイマとは、確認カウンタ値に残数がある
にもかかわらず賞球検出がなされなかった時間を計るた
めのタイマである。
ナスになっていないか否かの判定がなされ、マイナスに
なっていなければステップS2に戻る。一方、確認カウ
ンタ値がマイナスになっていれば、遊技制御装置100
からの指令よりも多くの賞球が排出されてしまったとい
うことであるから、ステップS12に進んで異常対応処
理を実行する。この異常対応処理では、例えば第1報知
ランプ31の点灯によるエラー報知等の処理が実行され
る。
あるか否か(確認カウンタ値>0であるか否か)の判定
がなされ、残数がなければステップS7に進み、残数が
あればステップS10に進む。
る。ステップS11では、確認タイマがタイムアップし
たか否かの判定がなされ、タイムアップしていなければ
ステップS2に戻り、タイムアップしていればステップ
S12の異常対応処理に進む。このように、確認カウン
タ値に残数があるにも関わらず、所定時間(確認タイマ
のタイムアップ時間)以上、賞球排出がなされなかった
ならば、異常と判定して異常対応処理(例えば第1報知
ランプ31の点灯によるエラー報知等)が実行される。
るか否かの監視は、後述するような排出制御装置400
における監視以外に、遊技制御装置100においても実
行されるので、賞球排出数の監視および管理は、より確
実に行える。
制御メイン処理の処理手順を示すフローチャートであ
る。
おいて初期化処理が実行され、RAM403のクリア等
の処理がなされる。なお、このRAM403のクリアに
おいては、制御エリアのクリアのみがクリアされ、チェ
ックデータに異常が発見されない限り、バックアップエ
リアのクリアはなされない。
ニット500からの貸球制御指令)があったか否かの判
定がなされ、貸球要求があればステップS23に進み、
ステップS23〜ステップS32の貸球排出処理を実行
する。
「貸球」を設定する。なお、この排出球識別フラグは、
後述する排出制御タイマ割り込み処理(図8参照)で、
排出された遊技球が賞球であるか貸球であるかを判定す
るために用いられるもので、「賞球」または「貸球」が
設定される。
貸球数K(例えば25個)を設定する。ステップS25
では、流路切換ソレノイド730へ通電して、流路切換
弁720を貸球側に設定する。
が排出カウンタ値の排出に必要なだけ動作するように、
排出カウンタ値に対応する数のパルスを送信して、パル
スモータ620の動作を制御する。続くステップS27
では、所定の排出球通過ディレイ時間(排出球が排出ユ
ニット600の排出部から流路切換ユニット700の検
出部に至るまで時間がかかることから、これを見込んだ
余裕時間で、例えば1秒)の間、遊技球排出を待つ。こ
れらステップS26、ステップS27の処理の間に、第
1、第2貸球検出センサ714A、714Bによって検
出された貸球の排出数は、排出カウンタから減算され
る。
賞球側に戻す。続くステップS29では、排出カウンタ
に残数があるか否か(排出カウンタ値>0であるか否
か)の判定がなされ、排出カウンタに残数があれば、ス
テップS30に進み、残数が無ければ、ステップS32
に進む。
がセットされているか否かの判定がなされ、セットされ
ていればステップS31に進んで、10秒間のウエイト
ディレイを実行してからステップS25に戻り、残数分
の貸球排出を行う。一方、貸球検出不能フラグがセット
されていなければ、そのままステップS25に戻る。
出の検出(計数)に異常が発生したことを示すフラグ
で、後述する排出制御タイマ割り込み処理(図8参照)
でセットされる。貸球検出不能フラグがセットされてい
る場合には、次の排出動作を直ぐには行わず、何もしな
い待機時間としてウエイトディレイ時間10秒間をおい
てから、次の排出動作(ステップS25以下)に移る。
このようなウエイトディレイをおくことによって、貸球
排出に異常があると考えられる場合には、貸球排出自体
を完全に停止してしまわないで、貸球排出のペースを遅
くすることができ、異常発生が完全に検知される前に、
異常状態のままで排出される貸球数(例えば不正に排出
される貸球数)を少なくすることができる。また、この
ウエイトディレイによって、球詰まり等が自然に解消さ
れる機会が与えられることにもなる。
「賞球」に設定して、ステップS22に戻る。このよう
に、貸球排出があった場合には、目標数の排出が完了し
てからでないと、次の賞球排出が行われない。
ば、ステップS33に進み、ステップS34〜ステップ
S42の賞球排出処理を実行する。
(排出要求数の蓄積)があるか否か(貯留カウンタ値>
0であるか否か)の判定がなされ、残数がなければステ
ップS22に戻り、残数があればステップS34に進
む。
730へ通電して、流路切換弁720を賞球側に設定す
る。
がセットされているか否かの判定がなされ、セットされ
ていればステップS36に進んで、10秒間のウエイト
ディレイを実行してから、ステップS37に進む。一
方、貸球検出不能フラグがセットされていなければ、そ
のままステップS37に進む。
出の検出(計数)に異常が発生したことを示すフラグ
で、貸球検出不能フラグと同様に、排出制御タイマ割り
込み処理(図8参照)でセットされる。この貸球検出不
能フラグがセットされている場合には、貸球排出の場合
と同様に、10秒間のウエイトディレイをおくことによ
り、賞球排出を完全にストップすることなく、排出ペー
スを遅くすることができ、不正行為等による被害を少な
くできるとともに、また球詰まり等の異常が自然に解消
される機会を確保できる。特に、賞球排出の場合には、
大当たり中に遊技球が無くなってしまうことを避けるた
めに賞球排出を完全にストップするのは好ましくないた
め、このようなウエイトディレイを行う価値は大きい。
排出数S(例えばS=15)より大きいか否かの判定が
なされ、貯留カウンタ値>SであればステップS38に
進み、排出カウンタに規定排出数Sを設定して、ステッ
プS40に進む。このように、貯留カウンタに規定排出
数S以上の蓄積がある限り、排出カウンタへは規定排出
数Sが設定され、これが排出目標数となる。一方、貯留
カウンタ値>0でなければステップS39に進み、排出
カウンタにその貯留カウンタ値を設定して、ステップS
40に進む。
が排出カウンタに設定されている排出目標数の排出に必
要なだけ動作するように、排出目標数に対応する数のパ
ルスを送信して、パルスモータ620の動作を制御す
る。続くステップS41では、所定の排出球通過ディレ
イ時間(排出球が排出ユニット600の排出部から流路
切換ユニット700の検出部に至るまで時間がかかるこ
とから、これを見込んだ余裕時間)の間、遊技球排出を
待つ。これらステップS40、ステップS41の処理の
間に、第1、第2賞球検出センサ713A、713Bに
よって検出された賞球排出数は、貯留カウンタ値から減
算される。排出球通過ディレイ時間が経過したら、ステ
ップS22に戻る。
処理手順をフローチャートで示す。この排出制御タイマ
割り込み処理は、排出制御装置400において、上記排
出制御メイン処理(図7)に対する割り込み処理とし
て、所定の割り込み時間毎に実行される。
センサ713A、713B、第1、第2貸球検出センサ
714A、714Bのセンサレベルが読み込まれる。ス
テップS52では、これら各検出センサの立ち上がりが
判定される。すなわち、いずれかの検出センサのセンサ
レベルが、非検出レベルから検出レベルに立ち上がった
場合に、当該検出センサにより排出球が検出されたと判
定する。なお、ここでは詳述しないが、検出センサの立
ち上がり判定においては、ノイズの影響を除去するため
の処理が行われている。
(図6のステップS23、ステップS32参照)が「賞
球」であるか否かの判定がなされ、「賞球」であればス
テップS54に進む。
マ、第2貸球監視タイマを初期化する。ここで、第1貸
球監視タイマ、第2貸球監視タイマとは、それぞれ第1
貸球検出センサ714A、第2貸球検出センサ714B
に対して設けられるもので、貸球排出中であるにもかか
わらず、第1、第2貸球検出センサ714A、714B
による貸球検出がない時間を計測するタイマである。な
お、これら第1、第2貸球監視タイマは、排出制御メイ
ン処理の初期化処理(図7のステップS21)で初期化
されるので、遊技機1に電源投入された場合には、その
時点から新たにタイマ計測が行われるようになってい
る。
があるか否かの判定がなされ、残数が無ければステップ
S56に進み、あればステップS57に進む。
マ、第2賞球監視タイマを初期化して、ステップS59
に進む。ここで、第1賞球監視タイマ、第2賞球監視タ
イマとは、それぞれ第1賞球検出センサ713A、第2
賞球検出センサ713Bに対して設けられるもので、賞
球排出中であるにもかかわらず、第1、第2賞球検出セ
ンサ713A、713Bによる賞球検出がない時間を計
測するタイマである。なお、これら第1、第2賞球監視
タイマは、排出制御メイン処理の初期化処理(図7のス
テップS21)で初期化されるので、遊技機1に電源投
入された場合には、その時点から新たにタイマ計測が行
われるようになっている。
れぞれ第1賞球センサ立ち上がり検出処理、第2賞球セ
ンサ立ち上がり検出処理が実行される。ここで、第1、
第2賞球センサ立ち上がり検出処理とは、それぞれ、ス
テップS52の判定で第1、第2賞球検出センサ713
A、713Bのセンサレベルの立ち上がりが検出された
か否かにしたがって、第1、第2賞球監視タイマを初期
化または更新する処理である。なお、この第1、第2賞
球センサ立ち上がり検出処理の詳しい処理手順について
は、第1賞球センサ立ち上がり検出処理で代表して、図
9に示し、後に説明する。
かの賞球監視タイマがタイムアップしたか(10秒経過
したか)否かを判定し、タイムアップしていれば、ステ
ップS60で賞球検出不能フラグをセットして、排出制
御メイン処理に復帰する。一方、第1、第2のいずれの
賞球監視タイマもタイムアップしていなければ、ステッ
プS62で賞球検出不能フラグをクリアして、排出制御
メイン処理に復帰する。このように、貯留カウンタに残
数があって賞球排出がなされるべきなのに、所定時間以
上にわたって賞球排出が検出されない場合には、賞球排
出に関する異常(例えば、球詰まり、不正行為等に
より遊技球が排出されているにもかかわらず検出されな
いようになっている状態等)が発生した可能性ありとし
て、賞球検出不能フラグをセットする。
グが「賞球」でなければ(「貸球」であれば)、ステッ
プS62に進む。ステップS62では、第1貸球センサ
立ち上がり検出処理が、続くステップS63では、第2
貸球センサ立ち上がり検出処理が、それぞれ実行され
る。ここで、第1、第2貸球センサ立ち上がり検出処理
とは、上述の第1、第2賞球センサ立ち上がり検出と同
様の処理であり、それぞれ、ステップS52の判定で第
1、第2貸球検出センサ714A、714Bのセンサレ
ベルの立ち上がりが検出されたか否かにしたがって、第
1、第2貸球監視タイマを初期化または更新する処理で
ある。
かの貸球監視タイマがタイムアップしたか(10秒経過
したか)否かを判定し、タイムアップしていれば、ステ
ップS65で賞球検出不能フラグをセットして、排出制
御メイン処理に復帰する。一方、第1、第2のいずれの
貸球監視タイマもタイムアップしていなければ、ステッ
プS66で賞球検出不能フラグをクリアして、排出制御
メイン処理に復帰する。このように、貸球排出中である
のに、所定時間以上にわたって貸球排出が検出されない
場合には、貸球排出に関する異常が発生した可能性あり
として、貸球検出不能フラグをセットする。
処理(図8のステップS57の処理)の処理手順を示す
フローチャートである。
713Aのセンサレベル立ち上がりが検出されたか否か
の判定がなされ(図8のステップS52参照)、検出が
あればステップS72に進み、検出がなければステップ
S74に進む。
更新し、続くステップS73では、第1賞球監視タイマ
を初期化して、ルーチンを終了する。
タイマを更新して、ルーチンを終了する。
(図8のステップS58の処理)は、上記図9のフロー
チャートの第1賞球検出センサ713A、第1賞球監視
タイマを、それぞれ、第2賞球検出センサ713B、第
2賞球監視タイマに変更した処理である。また、第1貸
球センサ立ち上がり処理(図8のステップS62の処
理)は、上記図9のフローチャートの第1賞球検出セン
サ713A、第1賞球監視タイマ、貯留カウンタを、そ
れぞれ、第1貸球検出センサ714A、第1貸球監視タ
イマ、排出カウンタに変更した処理である。さらに、第
2貸球センサ立ち上がり処理(図8のステップS63の
処理)は、上記図9のフローチャートの第1賞球検出セ
ンサ713A、第1賞球監視タイマ、貯留カウンタを、
第2貸球検出センサ714A、第2貸球監視タイマ、排
出カウンタに変更した処理である。
たがって、作用を説明する。
ンサによる検出に異常が発生した場合、ウエイトディレ
イがどのように行われるかを示すタイミングチャートで
ある。
カウンタに設定され、この設定値(目標値)の排出をす
るべくパルスモータ620が駆動される。図10では、
最上段のチャートにおいて、ハイレベルでパルスモータ
620の駆動を示す。これらの各駆動(排出動作)で
は、排出カウンタに15個が設定され、パルスモータ6
20は賞球15球排出分の回転をする。
て、賞球は、第1、第2の2つの系統の賞球流路703
から排出され、第1賞球検出センサ713A、第2賞球
検出センサ713Bで検出される。図には、第1、第2
賞球検出センサ713A、713Bによる検出を、パル
スの立ち上がりで示す。なお、各パルスモータ620の
駆動の後には、排出球通過ディレイ時間(例えば1秒)
がおかれ、この間の賞球検出もカウントされるようにな
っている(図7のステップS41参照)。
駆動において、何らかの理由で、第1賞球検出センサ7
13Aによる検出が途絶えたとする。図には、第1賞球
検出センサ713Aにより検出されるべき賞球が、3球
目から途絶えた様子を、検出されるべきパルスを破線で
示すことにより表してある。
もかかわらず、第1賞球検出センサ713Aによる検出
がなくなると、この時間は、第1賞球監視タイマにより
計測される。そして、最後の賞球検出から所定の監視上
限時間(第1賞球監視タイマのタイムアップ時間)が経
過したならば、遊技球検出(計数)に関する異常発生と
判断し、第1賞球検出不能フラグがセットされ、ウエイ
トディレイが実行される(図7、図8参照)。
620の駆動)の前には、所定時間(例えば10秒)の
ウエイトディレイ時間がおかれる。このウエイトディレ
イにおいては、パルスモータ620が駆動されず、排出
ユニット600は、排出動作を行わないまま待機する。
に検出されない状態が監視上限時間にわたって継続した
場合には、ウエイトディレイが実行されて、異常発生に
対する対処がなされる。すなわち、賞球排出または貸球
排出のうち、異常が発生していると考えられるものは、
ウエイトディレイによってペースがゆっくりとなる。し
たがって、例えば検出センサによる検出がなされないよ
うにして余分に遊技球を排出させようとする不正行為が
行われていた場合に、この異常が発見されるまでに排出
されてしまう遊技球数を少なくできる。また、このウエ
イトディレイ時間は、球詰まり等の異常が自然に解消す
る機会となりうる。
状態における連続排出時に個々の排出動作の間におかれ
るインターバル時間Ti(具体的には排出球通過ディレ
イ時間)よりも長い時間が設定されている。したがっ
て、計数異常があった場合の排出動作間の時間間隔Ti
+Twは、通常時における排出動作間の時間間隔Tiの
2倍以上に長くなる。これにより、遊技者や遊技店の店
員等は、排出の様子を見た場合に、排出動作間の時間間
隔が長くなったことをはっきりと認識することができる
ので、異常が発生したこと、または不正行為が行われて
いることを、容易かつ迅速に知ることができる。
めには、計数異常のときの排出動作間の時間間隔を通常
時における時間間隔の2倍以上とすることが望ましい。
しかし、本発明はこのような形態に限られるものではな
く、計数異常のときの排出動作間の時間間隔が通常時に
おける時間間隔の2倍より短かくすることもできる。こ
の場合でも、計数異常時の排出動作の時間間隔が、通常
時における排出動作の時間間隔よりも長くなれば、排出
を全体にゆっくりにできるので、不正行為による被害を
少なくでき、また、球詰まり等の異常が自然に解消する
機会を与えることもできる。
する時間をTp(N)、打球発射装置500による遊技
球の発射間隔をThとして、 Tp(N)+Ti+Tw≦Th×N が成立するようにウエイトディレイ時間Twを設定すれ
ば、上皿21から打ち出される遊技球数が、上皿21に
供給される遊技球数を超えることがないので、異常時で
あっても上皿21から遊技球がなくなってしまうことは
ない。すなわち、遊技において単位時間で使用する遊技
球数の上限値を下回らない範囲で、遊技者への遊技球の
排出(供給)を行うことにより、上皿21から遊技球が
なくなってしまうことを防止できる。これにより、特に
大当たり中のように上皿21から遊技球が無くなること
が遊技に大きな不利益となる場合に、計数異常があって
排出がゆっくりとされたとしても、上皿21から遊技球
がなくならない程度には遊技球が供給され、遊技者が不
利益を受けることはない。具体的な数値としては、例え
ば、Tp(15)=2秒、Th=0.6秒、Ti=1秒
とすれば、Twに6秒以下の値を設定すればよい。
形態を示す。
して、排出制御メイン処理(図11)が異なるものであ
る。詳しく説明すると、本実施の形態では、貸球排出だ
けではなく、賞球排出においても補正排出が実行され
る。すなわち、貸球排出では、上記実施の形態において
も、各排出動作において目標数に対する不足数が生じた
場合には、その排出動作に引き続いてその不足分を排出
するための排出動作が実行される。この場合、一つの目
標数に対する最初の排出動作を基本排出、2回目以降の
排出動作を補正排出といい、補正排出は不足数を排出し
きるまで繰り返される。上記実施の形態(図7)におい
ては、賞球排出では補正排出を行っていなかったが、本
実施の形態では、賞球排出においても補正排出を行う。
そして、ウエイトディレイは、監視タイマのタイムアッ
プにより実行するのではなく、賞球排出または貸球排出
について所定回数以上の補正排出が必要となった場合
に、この所定回数以降の補正排出を行う前に実行され
る。具体的には、補正排出が2回以上必要となった場合
に、2回目以降の補正排出をする前に、ウエイトディレ
イがおかれる。
化処理(図7のステップS21と同様)が実行される。
ステップS82では貸球要求があったか否かの判定がな
され、貸球要求があれば、ステップS83に進む。
0を設定する。ここで、リトライカウンタとは、貸球排
出または賞球排出における補正排出の回数をカウントす
るカウンタである。
れぞれ、図7のステップS24〜ステップS28と全く
同様の処理が実行される。ステップS89では、排出カ
ウンタに残数があるか否かの判定がなされ、残数があれ
ばステップS90に進み、残数がなければステップS8
2に戻る。
+1更新する。ステップS91では、リトライカウンタ
が2以上であるか否かの判定がなされ、2以上でなけれ
ば、そのままステップS85に戻る。一方、リトライカ
ウンタが2以上であれば、ステップS91で10秒間の
ウエイトディレイを実行してから、ステップS85に戻
る。このように、2回目以降の補正排出の前には、ウエ
イトディレイ時間がおかれる。なお、ステップS85に
戻った後は、その時点で排出カウンタの値(すなわち、
最初の目標数に対する不足分)を排出すべく、排出動作
が行われることになる。
れば、ステップS93に進む。ステップS93では、貯
留カウンタに残数があるか否かの判定がなされ、残数が
あればステップS94に進み、残数がなければステップ
S82に戻る。
0を設定する。ステップS95では、流路切換弁720
を賞球側に設定する。ステップS96では、貯留カウン
タがSより大きいか否かを判定し、大きければステップ
S97に進み、大きくなければステップS98に進む。
ステップS97では、排出カウンタにSを設定し、ステ
ップS99に進む。ステップS98では、排出カウンタ
に貯留カウンタ値を設定し、ステップS99に進む。
定分を貯留カウンタから減算する。ステップS100で
は、排出カウンタ値分、パルスモータ620を駆動し、
駆動終了後は、ステップS101で、排出球通過ディレ
イ時間にわたる待機をする。これらのステップS10
0、101間に賞球検出センサ713A、713Bで検
出された賞球数は、排出カウンタから減算される。ステ
ップS102では、排出カウンタに残数があるか否かの
判定がなされ、残数があればステップS103に進み、
残数がなければステップS82に戻る。
を+1更新する。ステップS104では、リトライカウ
ンタが2以上であるか否かの判定がなされ、2以上でな
ければ、そのままステップS100に戻る。一方、リト
ライカウンタが2以上であれば、ステップS105で1
0秒間のウエイトディレイを実行してから、ステップS
100に戻る。このように、賞球排出においても、2回
目以降の補正排出の前には、ウエイトディレイ時間がお
かれる。なお、ステップS100に戻った後は、その時
点で排出カウンタの値(すなわち、最初の目標数に対す
る不足分)を排出すべく、排出動作が行われることにな
る。
トディレイの実行をタイミングチャートで示す。
が設定され、パルスモータ620が基本排出動作を行っ
たときに、第1賞球検出センサ713Aによる検出が途
絶えてしまったとする。このため、基本排出終了後に
も、排出カウンタには残数(6球)が残り、リトライカ
ウンタが+1更新されるとともに、この残数を排出すべ
く第1回目の補正排出が実行される。なお、基本排出で
あると補正排出であるとによらず、排出動作の後には通
過ディレイ(排出球通過ディレイ時間にわたる待機)が
おかれる。
ても、第1賞球検出センサ713Aによる検出がないた
め、補正排出後に残数(3球)が残ってしまう。このた
め、第1回目の補正排出終了後には、リトライカウンタ
がさらに+1更新されて、+2となる。
た場合には、通過ディレイに引き続いて、ウエイトディ
レイ(10秒間)が実行され、このウエイトディレイ後
に2回目の補正排出が実行される。また、この例では、
2回目の補正排出によっても残数(1球)が残っている
ので、図示されない3回目の補正排出が行われることに
なるが(リトライカウンタ値=+3)、この3回目の補
正排出の前にも、ウエイトディレイが実行されることに
なる。
った場合にウエイトディレイを実行するようにすること
により、補正排出が1回しかない場合には、迅速に必要
な遊技球を排出してしまえる一方で、補正排出が2回以
上となった場合には、何らかの異常が実際に発生してい
る可能性が高いので、ウエイトディレイによる適切な対
応が行われることになる。
ンタが2以上となったところで、ウエイトディレイを実
行するようにしたが(特許性球の範囲との関係では、判
定基準回数を2とした場合に相当する)、本発明はこの
ような形態に限られるものではない。例えば、ウエイト
ディレイは、リトライカウンタが1となったところで
(補正排出が1回必要となっただけで)実行してもよい
し、3以上となったところで実行してもよい。
点で例示であって制限的なものではない。また、本発明
の範囲は、特許請求の範囲によって示されるもので、特
許請求の範囲内での総ての変更を含むものである。
図である。
チャートである。
ローチャートである。
を示すフローチャートである。
理手順を示すフローチャートである。
ングチャートである。
イン処理の処理手順を示すフローチャートである。
ングチャートである。
Claims (5)
- 【請求項1】目標数に応じた排出動作で遊技球を排出す
る排出手段と、 この排出手段から排出された遊技球を検出して計数する
遊技球検出手段と、 を備えた遊技機において、 前記遊技球検出手段による計数の異常を判定する計数異
常判定手段と、 この計数異常判定手段により異常ありと判定された場合
に次回の排出動作までの時間間隔を通常の時間間隔より
も長くする排出間隔延長手段を備えたことを特徴とする
遊技機。 - 【請求項2】前記排出間隔延長手段は、前記計数異常判
定手段により異常ありと判定された場合に次回の排出動
作までの時間間隔を通常の時間間隔の2倍以上の長さと
することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 【請求項3】前記計数異常判定手段は、前記遊技球検出
手段による遊技球検出があるべきなのにかかわらず、監
視上限時間以上にわたって検出がない場合に、計数の異
常が発生したと判定することを特徴とする請求項1また
は請求項2に記載の遊技機。 - 【請求項4】前記排出手段は、遊技の進行に応じて決定
された目標数を排出すべく実行される基本排出と、一つ
の排出動作において前記遊技球検出手段により計数され
た遊技球数の目標数に対する不足数を新たな目標数とす
る補正排出とを、排出動作として実行するものであり、
前記計数異常判定手段は、判定基準回数以上の補正排出
が必要とされたときに異常ありと判定するものであるこ
とを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに
記載の遊技機。 - 【請求項5】遊技を統括的に制御する遊技制御装置を備
え、この遊技制御装置においても前記計数異常判定手段
とは別に前記遊技球検出手段による計数の異常を判定す
ることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一
つに記載の遊技機。
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