JP4245496B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

この発明は、貸出用の遊技球(以下、貸球という)を払出す装置を備えたパチンコ機に関する。
従来、この種のパチンコ機として、プリペイドカードを購入して遊技を行う、いわゆるCR機と呼ばれるパチンコ機が知られている。パチンコ機の横に設けられたプリペイドカードユニットにプリペイドカードを挿入すると、プリペイドカードの残り度数(残高)が読み取られ、その残り度数がパチンコ機の所定個所に表示される。そして、パチンコ機に設けられた貸出ボタンを押すと、パチンコ機の内部に設けられた払出装置が作動し、所定個数(たとえば25個)の遊技球が貸球として上皿に払出され、残り度数が減少する。
そして、発射ハンドルを回すと発射装置が作動し、上皿に収容されている遊技球が遊技盤へ発射される。その遊技球が入賞口に入賞すると、入賞を検出した主制御基板が、賞球の払出しを指示する賞球コマンドを払出制御基板へ送信し、払出制御基板が駆動信号を上記払出装置へ出力し、払出装置が作動して所定個数の遊技球が賞球として上皿に払出される。
しかし、主制御基板から払出制御基板への入力を細工して偽の賞球コマンドを払出制御基板へ送信して払出装置を作動させ、賞球を払出させるという不正行為が発生する事態が起きた。そこで、そのような不正行為を発見するため、実際に発生した入賞数に応じて正確な賞球数が払出されていることを監視する必要が生じた。そのため、賞球払出し専用の賞球払出装置と貸球払出し専用の貸球払出装置とを設け、賞球払出装置には払出された賞球を検出するセンサを、貸球払出装置には払出された貸球を検出するセンサをそれぞれ設けた。そして、各センサの検出信号を払出制御基板および主制御基板にそれぞれ入力し、両基板において検出信号に基づいて払出数をカウントし、実際に発生した入賞数に対応した賞球数および貸出ボタン操作による貸球要求に対応した貸球数が払出されているかどうかを判定し、その判定結果を報知するようにした。
しかし、そのような対策を講じることにより、前述した不正行為を発見することができるようになったが、払出装置が2つ必要であるため、2つの払出装置を設けるために必要なコストがパチンコ機の製造コスト削減を妨げる大きな要因となってきた。また、2つの払出装置が占めるスペースが大きいため、その周囲の設計変更の自由度が小さくなってしまうという問題も浮上した。
そこで、再び払出装置を1つに統合し、その払出装置から払出された賞球および貸球を兼用で検出するセンサを設ける構成を考えた。
また、払出装置を1つに統合したものとして、払出装置からの遊技球の流路を賞球用および貸球用の2つに分けたパチンコ機が知られている(特開2001−129195号公報)。図16は、そのパチンコ機に設けられている流路切換ユニットの断面図である。
流路切換ユニット700は、図示しない排出ユニットの球流路にそれぞれ接続する二系統の流路を備えるが、図ではそのうちの一系統のみを示しており、もう一系統は、図に示される一系統の裏側に重なった形で備えられている。流路切換ユニット700は、ケーシング701を備えており、そのケーシング701には、導入路702から排出路705に至る遊技球流路が備えられている。導入路702は、賞球が導入される賞球流路703と、貸球が導入される貸球流路704とに分岐している。賞球流路703には賞球検出センサ713が、貸球流路704には貸球検出センサ714がそれぞれ備えられており、通過した遊技球の数が流路別にカウントされる。
また、賞球流路703と貸球流路704の分岐部には、流路切換弁720が設けられている。流路切換弁720は流路切換ソレノイド730により駆動され、流路切換ソレノイド730が非通電状態では図示の状態にあり、流路切換弁720が貸球流路704の入口を閉鎖する。また、流路切換ソレノイド730が通電すると流路切換弁720が回動し、賞球流路703の入口を閉鎖する。
特開2001−129195号公報(公報第64段落から第73段落、図6)。
しかし、払出装置を1つに統合し、その払出装置から払出された賞球および貸球を兼用で検出するセンサを設ける構成では、払出装置が貸球を払出しているときにセンサから出力される検出信号に基づいて賞球数をカウントしてしまうおそれがあるという問題がある。また、流路を切り替える機構では、流路切換ソレノイド730や流路切換弁720などが必要である上に、センサも賞球用および貸球用の2つが必要であるなど、払出装置を2つ設ける場合と変わらないぐらいの製造コストがかかってしまうという問題がある。
そこでこの発明は、上述の諸問題を解決するためになされたものであり、貸球の払出しを誤って賞球の払出しとして計数することがなく、かつ、製造コストを低減することができるパチンコ機を実現することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、入賞口が設けられた遊技盤と、この遊技盤へ遊技球を発射する遊技球発射装置と、この遊技球発射装置により発射され、前記入賞口へ入賞した遊技球を検出して入賞検出信号を出力する入賞球検出手段と、前記入賞検出信号を入力し、その入力した入賞検出信号に基づいて賞球数を示す賞球数信号を出力する賞球数信号出力手段と、貸球の払出し要求を行うときに遊技者が操作する操作手段と、賞球または貸球を休止時間を挟んで所定個数連続して払出す払出装置と、前記操作手段の操作に基づいて発生した貸球の払出し要求を示す貸球要求信号、または、前記賞球数信号を入力し、その入力した貸球要求信号または賞球数信号に基づいて前記払出装置の払出動作を制御する払出制御手段と、前記払出装置から払出される賞球の検出および貸球の検出を兼用するとともに、その検出結果を示す払出検出信号を出力する払出球検出手段と、前記払出装置が前記賞球を払出していない期間および前記貸球を払出している期間は第1の信号を出力し、前記払出装置が前記賞球を払出している期間は第2の信号を出力し、かつ、前記払出装置が前記賞球または貸球を前記所定個数連続して払出すときの前記休止時間の期間は、その休止時間が始まるまで出力していた一方の信号を他方の信号に切替え、その休止時間が終わったときは、それまで切り替えていた前記他方の信号を前記一方の信号に戻す識別信号出力手段と、前記払出検出信号と、前記第1の信号または第2の信号とを入力し、その入力した払出検出信号と、前記第1の信号または第2の信号とに基づいて、前記払出装置から払出された賞球および貸球をそれぞれ識別して計数する計数手段と、を備えたという技術的手段を用いる。
(請求項1に記載の発明の作用)
遊技球発射装置により発射された遊技球が入賞口に入賞すると、その入賞した遊技球は入賞検出手段により検出され、入賞検出手段は入賞検出信号を出力する。その入賞検出信号は賞球数信号出力手段に入力され、賞球数信号出力手段は賞球数を示す賞球数信号を出力する。また、遊技者が操作手段を操作すると貸球の払出し要求を示す貸球要求信号が発生する。その貸球要求信号および賞球数信号は払出制御手段に入力され、その払出制御手段は貸球要求信号または賞球数信号に基づいて払出装置を制御する。
払出装置から払出される賞球および貸球は、払出球検出手段により検出され、その払出球検出手段は検出結果を示す払出検出信号を出力する。また、識別信号出力手段は、払出装置が賞球を払出していない期間および貸球を払出している期間は第1の信号を出力し、払出装置が賞球を払出している期間は第2の信号を出力し、かつ、払出装置が賞球または貸球を前記所定個数連続して払出すときの前記休止時間の期間は、その休止時間が始まるまで出力していた一方の信号を他方の信号に切替え、その休止時間が終わったときは、それまで切り替えていた前記他方の信号を前記一方の信号に戻す。払出検出信号と、第1の信号または第2の信号とは計数手段に入力され、その計数手段は払出検出信号と、第1の信号または第2の信号とに基づいて、払出装置から払出された賞球および貸球をそれぞれ識別して計数する。
(請求項1に記載の発明の効果)
計数手段は、払出検出信号と、第1の信号または第2の信号とに基づいて、払出装置から払出された賞球および貸球をそれぞれ識別して計数するため、払出された賞球を計数すべきところを誤って貸球を計数してしまうことがない。
しかも、払出装置が1つで済むため、製造コストを低減することもできる。
従って、請求項1に記載の発明によれば、貸球の払出しを誤って賞球の払出しとして判定することがなく、かつ、製造コストを低減することができるパチンコ機を実現することができる。
ところで、払出装置に備えられたモータやソレノイドなどは、所定時間以上連続動作すると、過熱により、モータやソレノイド自身の耐久性が低下したり、それらの取付箇所周辺の樹脂部品が溶融してしまうおそれがある。
そこで、払出装置は、賞球または貸球を連続して払出す場合は、所定数払出す毎に休止時間を挟んでいる。
また、識別信号出力手段は、払出装置が賞球を払出していない期間および貸球を払出している期間は第1の信号を出力し、払出装置が賞球を払出している期間は第2の信号を出力し、かつ、払出装置が賞球または貸球を前記所定個数連続して払出すときの前記休止時間の期間は、その休止時間が始まるまで出力していた一方の信号を他方の信号に切替え、その休止時間が終わったときは、それまで切り替えていた前記他方の信号を前記一方の信号に戻す。
つまり、計数手段は、払出検出信号を入力していないときに第1および第2の信号の一方が他方に切替わったことを認識することにより、払出装置が休止時間になったために賞球または貸球の払出しが停止しているのであって、球噛みや球補給の不具合などにより払出検出信号が停止しているのではないと判定することができる。
<第1実施形態>
[全体の主要構成]
まず、この実施形態のパチンコ機の主要構成について図1および図2を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を正面から見た説明図である。図2(A)は図1に示すパチンコ機と接続されたプリペイドカードユニットを正面から見た説明図であり、図2(B)は図1に示すパチンコ機に備えられた度数表示パネルを拡大して示す説明図である。
パチンコ機1には、外殻を構成する外枠2が設けられており、その外枠2にはガラス枠3が開閉可能に取付けられている。ガラス枠3の内側には遊技盤5が設けられており、外枠2の前面右下方には、遊技盤5へ遊技球を発射する発射装置を操作する発射ハンドル15aが回動可能に取付けられている。ガラス枠3の左下方には、賞球や貸球が供給される賞球・貸球供給口6aが形成されており、その賞球・貸球供給口6aの供給側には、その賞球・貸球供給口6aから供給された賞球や貸球を収容する上受け皿6が設けられている。上受け皿6の前面には、度数表示パネル80が取付けられている。上受け皿6の下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー6bの操作により上受け皿6から排出された遊技球などを排出する排出口7aが形成されている。排出口7aの排出側には、その排出口7aから排出された遊技球を収容する下受け皿7が設けられている。また、外枠2の前面上部には、払出された賞球または貸球の誤差が所定値以上になったときに点灯する払出異常報知LED4が設けられている。
外枠2の左側面には、プリペイドカードユニット90が接続されている。図2(A)に示すように、プリペイドカードユニット90には、プリペイドカードの利用が可能であることを示すカード利用ランプ91と、複数の貸出金額(たとえば、100円、200円、300円、500円)の中から所望の貸出金額を選択するための金額設定ボタン92と、金額設定ボタン92により選択した貸出金額を表示する貸出金額表示部93と、100円未満の残高およびメンテナンス情報を度数表示パネル80の度数表示部84に表示させる場合に押す端数表示ボタン94と、プリペイドカードユニット90が接続されるパチンコ機の接続方向を示す連結台方向表示ランプ95と、プリペイドカードがパチンコ機に対応していることを示す玉表示ランプ96と、プリペイドカードを挿入するカード挿入口98と、カード挿入口98にプリペイドカードが挿入されていることを示すカード挿入中ランプ97とが設けられている。カード挿入口98の内部には、プリペイドカードに記録された情報(残り度数)を読取るとともに、情報を書換える装置が設けられている。
図2(B)に示すように、度数表示パネル80には、遊技球の貸出しを行う場合に押す貸出ボタン81と、カード挿入口98に挿入されているプリペイドカードを返却するために押す返却ボタン82と、遊技球を貸出し可能な状態であることを示す貸出ボタンランプ83と、プリペイドカードユニット90により読取られたプリペイドカードの残り度数を表示する度数表示部84とが備えられている。度数表示部84は、たとえば7セグメントのLEDにより残り度数を3桁の数字で表示するように構成されており、残り度数を100円(1度数)単位で表示し、たとえば、500円分が残っている場合には、005(残り度数が5度数)と表示する。
プリペイドカードをカード挿入口98に挿入した状態で、貸出ボタン81を1回押す毎に、設定されている貸出金額分の貸球が上受け皿6に払出され、プリペイドカードに記録されている残り度数が減少する。たとえば、1回に付き500円分の貸球が払出されるように設定されている場合は、貸出ボタン81を1回押すと500円分の貸球が払出され、残り度数が5度数減少する。また、減少した残り度数は度数表示部84に表示される。残り度数が設定されている貸出金額より少ないときに貸出ボタン81を押した場合は、残り度数がゼロになるまで貸球が払出される。
[遊技盤5の主要構成および主な遊技]
次に、遊技盤5の主要構成について図3を参照して説明する。図3は遊技盤5の主要構成を示す正面説明図である。
遊技盤5の略中央には、センターケース30が備えられている。センターケース30には、複数の特別図柄(たとえば、0〜9の数字を表現した図柄)を表示する特別図柄表示装置32が設けられている。特別図柄表示装置32は、複数の特別図柄を所定の順序で画面上に表示する(以下、その表示を特別図柄の変動表示という)。変動表示の手法は複数あり、たとえば複数の特別図柄を縦方向に配列した図柄列を画面の横方向3個所の表示領域においてそれぞれ上から下に向けて移動させる手法がある。
センターケース30の下方には、第1種始動口27を内部に有する普通電動役物28が設けられている。遊技球が第1種始動口27に入賞すると、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始する。また、遊技球が第1種始動口27に入賞すると、所定個数(たとえば、4個)の賞球が払出される。なお、特別図柄の変動表示中に遊技球が第1種始動口27に入賞した場合は、その入賞による特別図柄の変動表示が保留され、その保留された変動表示は、現在行われている変動表示終了後に行われる。保留されている数(以下、特別図柄始動記憶数という)は特別図柄表示装置32の画面に数字や記号などで表示される。
特別図柄の変動表示開始から所定時間経過すると、各図柄列を所定の順序で停止させ、各表示領域に停止図柄を表示する。そして、各停止図柄が大当り図柄(たとえば、777などの同一数字からなるもの)の場合に大当りが発生する。大当りが発生すると、普通電動役物28の下方に設けられた変動入賞装置40が作動し、大入賞口開閉部材43が開放し、大入賞口41が開口する。そして、大入賞口41に遊技球が入賞すると、所定個数(たとえば15個)の賞球が払出される。大入賞口41が開口してから所定時間(たとえば約30秒)経過したか、あるいは大入賞口41への入賞数が所定数(たとえば10個)に達したかのいずれかの条件が満足されると大入賞口41が閉口する。大入賞口41の開口から閉口までを1ラウンドといい、ラウンド中に、大入賞口41の内部に設けられた特定領域に遊技球が入賞したことを条件として次のラウンドに進むことができ、複数のラウンド(たとえば16ラウンド)を実行することができる。以下、第1ラウンドから最終ラウンドまでの遊技を大当り遊技という。
特別図柄表示装置32の上方には、普通図柄を表示する普通図柄表示装置34が設けられている。普通図柄表示装置34は複数の普通図柄を所定の順序で表示する(以下、その表示を普通図柄の変動表示という)。この実施形態では、普通図柄表示装置34は3個のLEDを備えており、各LEDの点灯状態および消灯状態の組合せが普通図柄を表現しており、遊技球が遊技盤5に設けられた右ゲート25または左ゲート26を通過すると普通図柄表示装置34が普通図柄の変動表示を開始し、当りの普通図柄で停止すると、普通電動役物28の両翼が開放し、第1種始動口27への入賞が容易となる。なお、普通図柄の変動表示中に遊技球が右ゲート25または左ゲート26を通過した場合は、その通過による普通図柄の変動表示が保留され、その保留された変動表示は、現在行われている変動表示終了後に行われる。保留されている数(以下、普通図柄始動記憶数という)は、4個のLEDを備えた普通図柄始動記憶数表示装置35のLEDの点灯数により表示される。
また、遊技盤5には、右入賞口22、左入賞口23、右下入賞口14および左下入賞口44(以下、これらの入賞口を一般入賞口という)が設けられている。一般入賞口に入賞すると所定個数(たとえば、7個)の賞球が払出される。
その他遊技盤5には、風車24、LEDにより装飾された装飾風車46、発射された遊技球を遊技領域へ案内する案内レール16、遊技盤5の上方角部を装飾するコーナー飾り11、側部を装飾するサイド飾り20、どこにも入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口45などが設けられている。なお、図示しないが、遊技盤5の盤面には、多くの遊技釘が打ち込まれており、発射された遊技球は遊技釘に衝突することによって流下方向が変化し、入賞口に入賞したり、右ゲート25または左ゲート26を通過したりする。
[パチンコ機1の電気的構成]
次に、パチンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図4を参照して説明する。
パチンコ機1には、主制御基板100が設けられており、その主制御基板100には、マイクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプロセッサ110は、メインCPU112と、ROM114と、RAM116とを備える。メインCPU112は、入賞の発生の検出、入賞数の演算、賞球および貸球の払出個数の監視、払出すべき賞球または貸球の数と実際に払出された賞球または貸球の数との誤差の演算、誤差の演算結果に基づく報知、大当りかハズレかの判定(以下、大当り判定という)、特別図柄の変動表示内容の決定など、遊技の進行に必要な主な制御および処理を行う。
ROM114には、メインCPU112が各種制御などを実行するための各種制御プログラム、制御プログラム実行時に参照する各種テーブルなどが記録されている。RAM116は、メインCPU112の処理結果などの遊技中に発生する各種データ、ROM114から読出された制御プログラムなどを一時的に格納し、電源遮断時に停電直前の遊技状態を示すデータなどをバックアップして記憶するバックアップ領域を備える。
主制御基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。遊技球が第1種始動口27に入賞したことを検出する第1種始動口スイッチ(SW)27a、特別図柄表示装置32を制御する図柄制御基板32a、遊技中に発生する効果音を制御する音声制御基板79、LEDやランプ類などの発光部材の点灯・点滅を制御するランプ制御基板300、電源基板71、賞球および貸球の払出しなどを制御する払出制御基板200、大当りの発生や賞球払出数などに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたホールコンピュータへ送信するための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53である。
払出制御基板200には、主制御基板100から送信されてくる賞球コマンド、プリペイドカードユニット90からCR接続基板56を介して送信されてくる貸球要求信号などを受信するマイクロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッサ210には、賞球および貸球の払出しなどの制御を実行するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球および貸球の払出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM214と、払出すべき賞球または貸球の総数やサブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読出された制御プログラムなどを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。また、RAM216は、電源遮断時に、入賞数や未払いの賞球数などを示すデータをバックアップして記憶するバックアップ領域を備える。
また、払出制御基板200には、電源基板71、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52および払出中継基板55が電気的に接続されている。発射モータ駆動基板15cには、発射モータ駆動基板15cから発射モータ15eへ駆動信号を出力させるための発射スイッチ(SW)15dが電気的に接続されている。
遊技枠中継基板53には、下受け皿7が遊技球で満杯になったことを検出する下皿満杯検出スイッチ(SW)72、賞球切れを検出する賞球切れ検出スイッチ(SW)73およびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基板54は、払出装置62に備えられた前部払出センサ(SW)62a、後部払出センサ(SW)62bおよび払出中継基板55と電気的に接続されている。払出中継基板55には、貸球切れを検出する貸球切れ検出スイッチ(SW)61および払出モータ62cが電気的に接続されている。
盤面中継基板51には、普通電動役物28の両翼を開閉駆動する普通電動役物ソレノイド(SL)28aと、普通図柄表示装置34と、右ゲート25を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ(SW)25a、左ゲート26を通過した遊技球を検出する左ゲートスイッチ(SW)26a、大入賞口41に入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ(SW)41a、右入賞口22に入賞した遊技球を検出する右入賞口スイッチ(SW)22a、左入賞口23に入賞した遊技球を検出する左入賞口スイッチ(SW)23a、右下入賞口14に入賞した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ(SW)14a、左下入賞口44に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ(SW)44aおよび大入賞口中継基板50である。
大入賞口中継基板50には、特定領域を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ(SW)42aと、遊技球を特定領域へ案内する状態と案内しない状態とに変化する部材を動作させる特定領域ソレノイド(SL)42bと、大入賞口開閉部材43を開閉動作させる大入賞口ソレノイド(SL)41bとが電気的に接続されている。電源基板71は、CR接続基板56と電気的に接続されており、CR接続基板56には、度数表示部84に残り度数を表示するための回路が搭載された度数表示基板57と、プリペイドカードユニット90とが電気的に接続されている。度数表示基板57には、貸出ボタン81と、貸出ボタンランプ83とが電気的に接続されている。
電源基板71は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源70から電源の供給を受け、各基板および装置へ動作電源を供給する。図示しないが、電源基板71には、パチンコ機1の電源のON・OFFを行う電源スイッチ(SW)と、RAM116,216のバックアップ領域に記憶されているデータをクリアするためのRAMクリアスイッチとが設けられている。
[主制御基板および払出制御基板のハードウエア構成]
次に、主制御基板および払出制御基板のハードウエア構成について図5ないし図9を参照して説明する。
図5は主制御基板および払出制御基板のハードウエア構成をブロックで示す説明図である。図6は主制御基板および払出制御基板に設けられた格納領域の説明図である。図7は賞球の払出個数が4個に設定されている入賞口(たとえば、第1種始動口27)に入賞したときにONする4個入賞スイッチ、賞球の払出個数が7個に設定されている入賞口(たとえば、右入賞口22、左入賞口23など)に入賞したときにONする7個入賞スイッチ、賞球コマンドおよび転送信号の出力タイミングを示すタイムチャートである。図8は払出装置62に設けられた後部払出センサ62b、前部払出センサ62aおよび払出モータ62cの動作タイミングを示すタイムチャートである。図9は払出装置62の払出動作のタイミングと、賞球および貸球のどちらを払出しているモードであるかを示す識別信号の変化のタイミングとを示すタイムチャートである。
(格納領域の構成)
図6に示すように、RAM116の格納領域の一部は、払出すべき賞球数の合計数を格納する賞球総数格納領域R1と、払出個数を監視すべき賞球数を格納する賞球監視数格納領域R2と、払出個数を監視すべき貸球数を格納する貸球監視数格納領域R3と、賞球および貸球の払出個数の誤差を格納する誤差格納領域R4とに設定されている。メインCPU112は、入賞が発生すると、その入賞に対応した賞球数を賞球総数格納領域R1に格納し、新たな入賞が発生すると、その入賞に対応した賞球数を賞球総数格納領域R1に格納されている賞球数に加算する。
また、RAM216の格納領域の一部は、払出すべき賞球または貸球の総数を格納する総払出数格納領域R5と、払出装置62が連続して払出す払出数を格納する払出数格納領域R6とに設定されている。サブCPU212は、メインCPU112から送信された賞球コマンドを受信する毎に、その賞球コマンドにより示される払出すべき賞球数を総払出数格納領域R5に格納し、新たな賞球数が発生する毎に、その発生した賞球数を総払出数格納領域R5に格納されている総払出数に加算する。
また、未払いの賞球数が総払出数格納領域R5に格納されていないとき、つまり賞球の払出しが全部終了していないときに、プリペイドカードユニット90からCR接続基板56を介して送信された貸球要求信号を受信した場合は、払出すべき貸球数(この実施形態では25個)を総払出数格納領域R5に格納し、新たな貸球要求信号が発生する毎に、貸球数を総払出数格納領域R5に格納されている総払出数に加算する。総払出数格納領域R5に格納されている総払出数が、払出装置62が連続して払出すことができる払出数の上限値(以下、連続払出上限値という)以上である場合は、連続払出上限値(この実施形態では25個)が払出数格納領域R6に設定され、総払出数格納領域R5に格納されている総払出数が連続払出上限値未満である場合は、総払出数格納領域R5に格納されている総払出数が払出数格納領域R6に設定される。
たとえば、総払出数格納領域R5に格納されている総払出数が15個である場合は、払出数格納領域R6には15個が設定され、総払出数が45個である場合は、払出数格納領域R6には連続払出上限値の25個が設定される。
また、1個の賞球または貸球の払出しを検出する毎に払出数格納領域R6に格納されている払出数が1減算される。
また、RAM116の賞球監視数格納領域R2には、払出装置62が賞球を払出すモード(以下、賞球払出モードという)になっているときに払出数格納領域R6に格納されている払出数と同じ払出数が設定され、貸球監視数格納領域R3には、払出装置62が貸球を払出すモード(以下、貸球払出モードという)になっているときに払出数格納領域R6に格納されている払出数と同じ払出数が設定される。
また、メインCPU112は、1個の賞球の払出しを検出する毎に賞球監視数格納領域R2に格納されている賞球監視数が1減算され、賞球の払出しが終了したときに賞球監視数格納領域R2に賞球監視数が残っている場合は、その残っている数を賞球監視数を誤差として誤差格納領域R4に格納する。また、新たに賞球の誤差が発生した場合は、その誤差を誤差格納領域R4に格納されている誤差に加算する。
また、1個の貸球の払出しを検出する毎に貸球監視数格納領域R3に格納されている貸球監視数が1減算され、貸球の払出しが終了したときに貸球監視数格納領域R3に残っている数を誤差として誤差格納領域R4に格納する。また、新たに貸球の誤差が発生した場合は、その誤差を誤差格納領域R4に格納されている誤差に加算する。
(信号の入出力)
遊技球が入賞口に入賞し、入賞口スイッチがONすると、メインCPU112は、入賞の発生と判定し、その入賞口に対応して設定されている賞球数を賞球総数格納領域R1に格納する。このとき、既に賞球総数格納領域R1に所定の賞球総数が格納されている場合は、その所定の賞球総数に新たな賞球数を積算する。続いてメインCPU112は、上記賞球数の払出しを指示する賞球コマンドを出力する。その賞球コマンドは、図5に示すメインCPUバス102を通って出力ポート104を介して払出制御基板200の入力バッファ202に蓄積される。そして、メインCPU112は、賞球コマンドを出力してから所定のタイミングになると転送信号を出力する。その転送信号が、メインCPUバス102、出力ポート104、払出制御基板200の入力バッファ202を介してサブCPU212のトリガ入力に入力されると、入力バッファ202を通過した賞球コマンドが、サブCPUパラレルポート206、入力ポート208、サブCPUバス218を介してサブCPU212に取込まれる。
たとえば、図7に示すように、4個賞球スイッチがONし、次に7個賞球スイッチがONしたとすると、メインCPU112は、賞球コマンド40H04H(Hは16進数を示す記号である)、40H07Hの順にサブCPU212へ出力する。賞球コマンドのうち40Hは賞球の払出しを指示するコマンドであることを示すコマンドであり、04Hは賞球数が4個であることを示すコマンドであり、07Hは賞球数が7個であることを示すコマンドである。賞球コマンドは2バイトで構成されており、転送信号がONする毎に1バイトのコマンドがサブCPU212に取り込まれる。
そして、サブCPU212は、取込んだ賞球コマンドを解析し、賞球コマンドにより示されている賞球数を総払出数格納領域R5に格納する。このとき、既に所定の総払出数が総払出数格納領域R5に格納されている場合は、その所定の総払出数に新たな賞球数を積算する。続いてサブCPU212は、25個を上限として払出個数を払出数格納領域R6に設定する。
たとえば、総払出数格納領域R5に総払出数15個が格納されている場合は、払出数格納領域R6には払出数15個が設定される。また、総払出数格納領域R5に総払出数45個が格納されている場合は、払出数格納領域R6には上限の25個が設定される。
また、貸出ボタン81が押されると、プリペイドカードユニット90から貸球要求信号が出力される。その貸球要求信号は、CR接続基板56を介して払出制御基板200の入出力回路224に入力され、その入出力回路224から出力された貸球要求信号は、サブCPU212に取込まれる。そしてサブCPU212は、貸球払出モードになっていることを条件に、総払出数として25個を総払出数格納領域R5に格納し、貸球要求信号を受信する毎に、総払出数格納領域R5に格納されている総払出数に25個を積算する。
たとえば、500円単位で貸球が払出される設定がされている場合は、貸出ボタン81を1回押すと、100円分25個の貸球の払出しが5回繰り返され、500円分の125個の貸球が払出される。
払出モータ62cは、サブCPU212から出力された駆動信号であるパルス信号によって駆動される。払出モータ62cの駆動により、遊技球は2個所から払出され、そのうち1個所から払出される遊技球は前部払出センサ62aにより検出され、もう1個所から払出される遊技球は後部払出センサ62bにより検出される。たとえば、図8は25個の遊技球を払出す場合を例示するが、時刻t1にて払出モータ62cが回転を開始し、遊技球の払出しを開始すると、払出された1個目の遊技球が後部払出センサ62bによって検出され、2個目は前部払出センサ62aによって検出されるというように、払出される遊技球は、2つの払出センサによって交互に検出され、25個目の遊技球が検出されると、払出モータ62cが停止し、T2の休止時間が経過すると、次の払出しを開始する。この実施形態では、払出モータ62cとしてステッピングモータを使用し、1ステップ2msの周期で回転し、休止時間T2は0.3秒である。また、払出数が25個未満である場合の休止時間T3は0.2秒である。
また、サブCPU212は、賞球払出モードおよび貸球払出モードのどちらになっているかを識別するための識別信号をメインCPU112へ送信する。識別信号は、図9に示すように、パチンコ機1の電源が投入されたときはL(ロー)レベルになっており、賞球の払出しが開始されるとH(ハイ)レベルに変化し、払出モータ62cが停止し、賞球の連続払出しが終了すると、再度Lレベルに戻る。また、25個の貸球が払出されている期間中は、Lレベルのままであるが、25個の貸球の払出しが終了し、休止時間T2が開始したときにHレベルに変化し、次の貸球の払出しが開始されると、再度Lレベルに戻る。つまり、25個の貸球を連続して払出す動作を休止時間T2を挟んで複数回連続して行う場合は、識別信号は、休止時間T2の期間中Hレベルに変化する。
識別信号は、サブCPUバス220から出力ポート222を介して主制御基板100の入力バッファ106へ送信される。メインCPU112は、入力バッファ106を通過した識別信号をメインCPUパラレルポート108を介して取込み、識別信号のレベルを判定し、その判定結果に基づいて賞球払出モードおよび貸球払出モードのどちらになっているかを識別する。
また、前部払出センサ62aおよび後部払出センサ62bは、遊技球を検出したときに、遊技球を検出したことを示す払出検出信号をサブCPU212およびメインCPU112へ送信する。サブCPU212は、払出検出信号を受信する毎に払出数格納領域R6に格納されている払出数を1減算する。メインCPU112は、賞球払出モードになっているときに払出検出信号を受信すると、賞球監視数格納領域R2に格納されている賞球監視数から1減算し、貸球払出モードになっているときに払出検出信号を受信すると、貸球監視数格納領域R3に格納されている貸球監視数から1減算する。
つまり、メインCPU112は、賞球払出モードになっているときに賞球監視数を減算し、貸球払出モードになっているときに貸球監視数を減算することができるため、貸球の払出しを誤って賞球の払出しとして減算してしまうおそれがない。
また、サブCPU212は、状態信号をサブCPUバス220から出力ポート222を介してメインCPU112の入力バッファ106へ出力する。状態信号は、払出装置62における球詰まりの発生、もしくは、前部払出センサ62aまたは後部払出センサ62bの断線の発生を示す信号、払出装置62における賞球切れを示す信号、払出装置62において下受け皿7が満杯と判定したことを示す信号などの総称である。入力バッファ106からメインCPUパラレルポート108を介して状態信号を取込んだメインCPU112は、その取込んだ状態信号を解析し、その解析結果に対応したLEDの点灯や音声の出力などを行い、払出装置62や下受け皿7の状態を外部に報知する。
[入賞または貸球要求の発生から賞球または貸球の払出しまでの流れ]
次に、入賞または貸球要求の発生から、賞球または貸球の払出しまでの流れについて図10ないし図14を参照して説明する。
図10はメインCPU112が実行する払出監視処理の流れを示すフローチャートであり、図11は図10の続きを示すフローチャートである。図12はサブCPU212が実行する払出制御開始処理の流れを示すフローチャートである。図13はサブCPU212が実行する払出動作開始処理の流れを示すフローチャートである。図14は図13の続きを示すフローチャートである。
(払出監視処理)
メインCPU112は、大入賞口スイッチ41a、第1種始動口スイッチ27aなどのスイッチから出力される入賞検出信号の変化に基づいて、入賞有りか否かを判定し(図10のステップ(以下、Sと略す)4)、入賞有りと判定した場合は(S4:Yes)、その入賞により払出すべき賞球数を判定する(S6)。続いてメインCPU112は、S6において判定した賞球数の払出しを命令する賞球コマンドをサブCPU212へ送信する(S8)。続いてメインCPU112は、賞球総数格納領域R1に格納されている賞球総数にS6において判定した賞球数を加算し、その加算結果を新たな賞球総数として賞球総数格納領域R1に格納する(S10)。続いてメインCPU112は、払出制御基板200から受信する払出信号がONしたか否か、つまり賞球または貸球が払出されたか否かを判定する(S12)。
ここでメインCPU112は、払出信号がONしたと判定した場合は(S12:Yes)、サブCPU212から受信している識別信号のレベルがHレベルかLレベルかを判定する(S14)。続いてメインCPU112は、S14において判定したレベルに基づいて、払出装置62の現在の動作モードをRAM116の所定の領域に格納する(S16)。ここでは、S14において識別信号のレベルがHレベルであると判定されている場合は、現在の動作モードとして賞球払出モードを格納し、S14において識別信号のレベルがLレベルであると判定されている場合は、現在の動作モードとして貸球払出モードを格納する。
続いてメインCPU112は、S16において格納した動作モードが賞球払出モードであったか否かを判定し(S18)、賞球払出モードであったと判定した場合は(S18:Yes)、賞球監視数が設定されていることを示す賞球監視数設定フラグがリセットされているか否かを判定する(S20)。
続いてメインCPU112は、賞球監視数設定フラグがリセットされていると判定した場合は(S20:Yes)、先のS10において賞球総数格納領域R1に格納した賞球総数が25個を超えているか否かを判定する(S24)。続いてメインCPU112は、賞球総数が25個を超えていると判定した場合は(S24:Yes)、賞球監視数として25個を設定し(S32)、賞球総数格納領域R1に格納されている賞球総数から25個を減算し、それを新たな賞球総数として賞球総数格納領域R1に格納する(S34)。
また、メインCPU112は、賞球総数が25個未満であると判定した場合は(S24:No)、その賞球総数を賞球監視数に設定し(S28)、賞球総数を0にする(S30)。
メインCPU112は、上記のように賞球監視数を設定すると、賞球監視数設定フラグをセットし(S36)、先のS12において払出検出信号のONを検出しているため、S28またはS32において設定した賞球監視数から1を減算し、それを新たな賞球監視数とする(S38)。また、メインCPU112は、賞球監視数設定フラグがリセットされていない、つまり賞球の払出しを監視中であると判定した場合は(S20:No)、賞球監視数から1を減算する(S38)。
また、メインCPU112は、賞球払出モードではない、つまり貸球払出モードであると判定した場合は(S18:No)、貸球監視数が設定されていることを示す貸球監視数設定フラグがリセットされているか否かを判定する(S40)。続いてメインCPU112は、貸球監視数設定フラグがリセットされていると判定した場合は(S40:Yes)、25個を貸球監視数に設定し(S42)、貸球監視数設定フラグをセットし(S44)、貸球監視数から1を減算する(S46)。また、メインCPU112は、貸球監視数設定フラグがリセットされていない、つまり貸球の払出しを監視中であると判定した場合は(S40:No)、貸球監視数から1を減算する(S46)。
以降、メインCPU112は、払出検出信号がONする毎に(S12:Yes)、上述のS14〜S46を実行し、賞球監視数または貸球監視数を減算する処理を行う。
そしてメインCPU112は、払出検出信号がONしていない、つまり賞球および貸球のいずれも払出されていないと判定した場合は(S12:No)、先のS16においてRAM116に格納されている動作モードをAに設定し(図11のS48)、サブCPU212から受信している識別信号のレベルがHレベルかLレベルかを判定する(S50)。続いてメインCPU112は、S50において識別信号のレベルがHレベルであると判定した場合は、現在の動作モードとして賞球払出モードをBに設定し、識別信号のレベルがLレベルであると判定した場合は、現在の動作モードとして貸球払出モードをBに設定する(S52)。
続いてメインCPU112は、A=Bであるか否か、つまり、賞球または貸球の払出しを行っているときと、払出しが終了した後とで、払出装置62の動作モードが変化したか否かを判定する(S54)。図9に示すように、動作モードが変化する場合としては、賞球の連続払出しを終了して払出モータが停止し、最小休止時間T3を開始したときと、25個の貸球を払出して払出モータが停止し、休止時間T2を開始したときとがある。
つまり、S54では、賞球の払出しを終了した後の最小休止時間T3が開始されたか否か、あるいは、25個の貸球の払出しを終了した後の休止時間T2が開始されたか否かを判定する。
ここでA=Bではない、つまり休止時間が開始されたと判定した場合は(S54:No)、先のS48において格納された動作モードが賞球払出モードであったか否か、つまり今回の休止時間は、賞球の払出し終了後のものか、あるいは貸球の払出し終了後のものかを判定する(S56)。ここで、賞球の払出し終了後のものであると判定した場合は(S56:Yes)、賞球監視数格納領域R2に格納されている賞球監視数を、誤差格納領域R4に格納されている誤差に加算し、それを新たな誤差として誤差格納領域R4に格納する(S58)。つまり、本来であれば、賞球払出モードになっているときに払出検出信号がONしなくなったと同時に賞球監視数格納領域R2に格納されている賞球監視数が0になるはずであるが、払出検出信号がONしなくなったときに賞球監視数格納領域R2に格納されている賞球監視数が0を超えている場合は、その数を誤差とし、その誤差を誤差格納領域R4に格納されている誤差に加算する。続いてメインCPU112は、賞球数設定フラグをリセットする(S60)。
なお、賞球監視数が0になっているのに払出検出信号がONした場合は、賞球が過剰に払出されているため、誤差は+(プラス)となる。また、賞球監視数が0になっていないのに払出検出信号がONしなくなった場合は、賞球が不足しているため、誤差は−(マイナス)となる。
また、メインCPU112は、貸球払出モードであった、つまり今回の休止時間は、貸球の払出し終了後のものであると判定した場合は(S56:No)、貸球監視数格納領域R3に格納されている貸球監視数を、誤差格納領域R4に格納されている誤差に加算し、それを新たな誤差として誤差格納領域R4に格納する(S62)。つまり、本来であれば、貸球払出モードになっているときに払出検出信号がONしなくなったと同時に貸球監視数格納領域R3に格納されている貸球監視数が0になるはずであるが、払出検出信号がONしなくなったときに貸球監視数格納領域R3に格納されている貸球監視数が0を超えている場合は、その数を誤差とし、その誤差を誤差格納領域R4に格納されている誤差に加算する。続いてメインCPU112は、貸球数設定フラグをリセットする(S64)。
なお、貸球監視数が0になっているのに払出検出信号がONした場合は、貸球が過剰に払出されているため、誤差は+(プラス)となる。また、貸球監視数が0になっていないのに払出検出信号がONしなくなった場合は、貸球が不足しているため、誤差は−(マイナス)となる。
続いてメインCPU112は、タイマT1が作動したことを示すタイマT1作動フラグをセットし(S68)、タイマT1のカウント値をセットする(S68)。この実施形態では、タイマT1のカウント値として5000をセットする(S68)。なお、この実施形態では、メインCPU112は、払出監視処理などの各処理を2msの周期で実行するため、タイマT1のカウント値の5000は、2ms×5000=10秒である。
続いてメインCPU112は、誤差格納領域R4に格納されている誤差が50を超えているか否かを判定し(S70)、50を超えていると判定した場合は(S70:Yes)、タイマT1作動フラグがセットされているか否かを判定する(S74)。ここで、タイマT1作動フラグがセットされていると判定した場合は(S74:Yes)、タイマT1のカウント値から1を減算し(S76)、タイマT1のカウント値が0になったか否か(10秒になったか否か)を判定する(S78)。ここで、タイマT1のカウント値が0になったと判定した場合は(S78:Yes)、払出異常報知LED4(図1)の点灯指示のコマンドをランプ制御基板300へ送信する(S80)。これにより、払出異常報知LED4が点灯し、払出異常を外部に報知することができる。
また、誤差が(−50個)を下回っている場合も払出異常報知LED4を点灯し、払出異常を外部に報知する(S72:Yes、S74〜S80)。
つまり、タイマT1のカウントを開始してから10秒に達する前に、誤差が50個を超えている、または、誤差が(−50個)を下回っているという状態が解消されない場合は、賞球および貸球の払出しに異常があることを報知する。
また、タイマT1のカウントを開始してから10秒に達する前に、誤差が50個を超えておらず、かつ、(−50個)を下回っていない状態になった場合は(S70:No、S72:No)、払出異常報知LED4を点灯しないで次の処理へ移行する。
なお、タイマT1により計測する時間は、パチンコ機1が設置されている島の上部に流れる球供給路から、パチンコ機1の裏側上方に設けられた球タンクに遊技球が供給され、その遊技球が払出装置62に供給されるまでに要する時間として十分な長さに設定する。つまり、払出検出信号がONしなくなったのは、パチンコ機1に遊技球が供給されていないことに起因するものである可能性があるため、払出検出信号がONしなくなってから所定時間待ってから、払出異常か否かを判定する。メインCPU112が上記払出監視処理を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM114に格納されている。
(払出制御開始処理)
サブCPU212は、貸球切れ検出スイッチ61および賞球切れ検出スイッチ73からの検出信号に基づいて、払出し可能な貸球および賞球が途切れていないか否かを判定し(図12のS92)、途切れていないと判定した場合は(S92:No)、下皿満杯検出スイッチ72からの検出信号に基づいて、下受け皿7が満杯状態になっているか否かを判定する(S94)。ここで、満杯状態になっていないと判定した場合は(S94:No)、メインCPU112から送信された賞球コマンドを受信したか否かを判定し(S96)、受信したと判定した場合は(S96:Yes)、その受信した賞球コマンドにより示される賞球数を総払出数格納領域R5に格納されている総払出数に加算することにより、総払出数を更新する(S98)。
続いてサブCPU212は、休止時間T3を計測中であるか否かを判定する(S100)。つまり、払出装置62が25個未満の賞球を連続して払出した直後の休止中であるか否かを判定する。ここで、休止中ではないと判定した場合は(S100:No)、休止時間T2を計測中であるか否かを判定する(S102)。つまり、払出装置62が25個以上の賞球を連続した払出した直後の休止中であるか否かを判定する。ここで、休止中ではないと判定した場合は(S102:No)、総払出数格納領域R5および払出数格納領域R6に賞球数または貸球数が格納されているか否か、つまり、未払い数があるか否かを判定する(S104)。
つまり、S100ないしS104では、受信した賞球コマンドに基づいて賞球を払出すことができる状態になっているか否かを判定する。
続いてサブCPU212は、未払い数がないと判定した場合は(S104:No)、識別信号のレベルをH(ハイ)に設定する(S106)。つまり、賞球の払出しを開始する状態になったことをメインCPU112へ知らせる。
続いてサブCPU212は、総払出数格納領域R5に格納されている総払出数が25個以上であるか否かを判定し(S108)、25個以上であると判定した場合は(S108:Yes)、連続払出上限値の25個を払出数に設定する(S122)。また、総払出数が25個未満であると判定した場合は(S108:No)、その総払出数を払出数に設定する(S110)。
また、サブCPU212は、賞球コマンドを受信していないと判定した場合は(S96:No)、CR接続基板56(図5)から貸球要求信号を受信したか否かを判定し(S112)、受信したと判定した場合は(S112:Yes)、休止時間T3を計測中であるか否かを判定する(S114)。ここで、計測中ではないと判定した場合は(S114:No)、休止時間T2を計測中であるか否かを判定し(S116)、計測中であはないと判定した場合は(S116:No)、未払い数があるか否かを判定する(S118)。
つまり、S114ないしS118では、受信した貸球要求信号に基づいて貸球を払出すことができる状態になっているか否かを判定する。
続いてサブCPU212は、未払い数がないと判定した場合は(S118:No)、識別信号のレベルをL(ロー)に設定する(S120)。つまり、貸球の払出しを開始する状態になったことをメインCPU112へ知らせる。続いてサブCPU212は、貸球を25個単位で払出すため、払出数に25個を設定する(S122)。
(払出動作開始処理)
サブCPU212は、払出モータ62cへ駆動信号であるパルス信号を出力し、払出モータ62cを駆動する(図13のS130)。続いてサブCPU212は、前部払出センサ62aまたは後部払出センサ62bがONしているか否か、つまりいずれかの払出センサからの払出検出信号がONしているか否かを判定し(S132)、ONしていると判定した場合は(S132:Yes)、その払出センサによる遊技球の検出が正常か否かを判定する(S134)。たとえば、払出球検出信号がONしている時間が所定時間以上である場合は、検出部分で球詰まりが発生して検出時間が長くなっていると推定し、異常と判定し、所定時間未満である場合は正常と判定する。ここで異常と判定した場合は、再度、払出モータ62cを駆動させて払出動作(払出リトライ動作)を行わせる(S136)。
また、正常と判定した場合は(S134:Yes)、払出数格納領域R6の払出数を1減算し(S138)、払出数が0になったか否かを判定する(S140)。ここで、0になったと判定した場合は(S140:Yes)、払出モータ62cの駆動を停止する(S142)。
続いてサブCPU212は、払出装置62が賞球または貸球を連続で25個払出したか否かを判定し(図14のS150)、連続で25個払出していないと判定した場合は(S150:No)、識別信号をLに設定する(S152)。つまり、払出装置62が休止時間T3の休止を開始したことをメインCPU112に知らせる。
続いてサブCPU212は、タイマT3のカウンタに100をセットする(S154)。タイマT3は、払出装置62の休止時間T3を計測し、この実施形態では、休止時間T3は、2ms×100=0.2秒である。続いてサブCPU212は、タイマT3のカウント値から1を減算する(S156)。
また、サブCPU212は、払出装置62が賞球または貸球を連続で25個払出したと判定した場合は(S150:Yes)、その払出しは貸球の払出しであったか否かを判定する(S158)。ここで、貸球の払出しであったと判定した場合は(S158:Yes)、識別信号をHに設定する(S160)。つまり、払出装置62が休止時間T2の休止を開始したことをメインCPU112に知らせる。
続いてサブCPU212は、タイマT2のカウンタに150をセットする(S162)。タイマT2は、払出装置62の休止時間T2を計測し、この実施形態では、休止時間T2は、2ms×150=0.3秒である。続いてサブCPU212は、タイマT2のカウント値から1を減算する(S164)。
サブCPU212は、休止時間T3を計測中に上記払出制御開始処理を実行する周期になると、S100またはS114(図12)で肯定判定され(S100:Yes、S114:Yes)、S156(図14)において休止時間T3が減少する。また、休止時間T2を計測中に上記払出制御開始処理を実行する周期になると、S102またはS116(図12)で肯定判定され(S102:Yes、S116:Yes)、S164(図14)において休止時間T2まが減少する。
なお、休止時間T3またはT2を計測中でも、メインCPU112から賞球コマンドが送信されれば、それを受信し、その賞球コマンドにより示される賞球数を総払出数に加算する(図12のS96およびS98)。
そして、サブCPU212は、休止時間T3およびT2の計測が終了すると(図12のS100:No、S102:No、S114:No、S116:No)、次の賞球または貸球を払出す(図12のS104〜S110、S118〜S122、図13、図14)。
なお、サブCPU212が前記払出制御開始処理および払出動作開始処理を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM214に格納されている。
[第1実施形態の効果]
(1)以上のように上記第1実施形態のパチンコ機1を使用すれば、メインCPU112は、払出検出信号および識別信号に基づいて、払出装置62から払出された賞球および貸球をそれぞれ識別して計数するため、払出された賞球を計数すべきところを誤って貸球を計数してしまうことがない。
しかも、払出装置が1つで済むため、製造コストを低減することもできる。
従って、貸球の払出しを誤って賞球の払出しとして判定することがなく、かつ、製造コストを低減することができるパチンコ機を実現することができる。
(2)また、賞球および貸球の誤差が50個を超えた、あるいは、(−50)個を下回ったことを報知できる。
(3)さらに、誤差の許容範囲をプラスおよびマイナスの両方に亘って設定しているため、払出装置62の払出精度の誤差がプラス方向またはマイナス方向へふらついた場合であっても、それによって払出異常の報知がされないようにすることができる。
つまり、払出装置62の払出精度の誤差によって頻繁に報知がされてしまうおそれがない。
また、誤差が、プラスおよびマイナスの一方に蓄積しても、その後、他方に蓄積することにより、結果として誤差が相殺されれば、収支の面からは極端に払出しに異常が発生しているとはいえないから、プラスおよびマイナスの両方に誤差の許容範囲を広げることにより、誤差による報知が頻繁に発生することがないため、パチンコ機を円滑に運用することができる。
(4)さらに、賞球または貸球が所定個数連続して払出され、休止時間T3またはT2が開始される毎に賞球および貸球の誤差を演算し、その誤差が50個を超えた、あるいは、(−50)個を下回ったことを報知することができる。
従って、報知があったときに賞球または貸球の払出しを中断させ、誤差の原因を調べ、その原因を取り除くようにすれば、誤差による遊技者または遊技店の被害を小さくすることができる。
(5)また、サブCPU212は、休止時間が開始されたときに識別信号のレベルを切替えるため、メインCPU112は、その切替を認識することにより、払出装置62が休止時間になっていることを検知することができる。
したがって、メインCPU112は、払出検出信号を検出していない状態において、上記切替が行われたことを認識すれば、払出装置62が休止時間になったために賞球または貸球の払出しが停止しているのであって、球噛みや球補給の不具合などにより払出検出信号が停止しているのではないと判定することができる。
<第2実施形態>
次に、この発明の第2実施形態について図15を参照して説明する。図15は、この実施形態のパチンコ機に備えられたメインCPU112が実行する払出監視処理の一部を示すフローチャートである。この実施形態のパチンコ機は、賞球および貸球の誤差をそれぞれ個別に演算するとともに、各誤差が所定値に達した場合に個別に報知することを特徴とする。なお、賞球または貸球の誤差の演算から報知までの処理以外は、前述の第1実施形態のパチンコ機1と同じ構成および機能であるため、その同じ部分の説明を省略し、同じ構成については同じ符号を用いる。
この実施形態のパチンコ機には、賞球の誤差が所定値に達したときに点灯する賞球払出異常報知LEDと、貸球の誤差が所定値に達したときに点灯する貸球払出異常報知LEDとが外枠2の前面上部に備えられている(図示省略)。また、主制御基板100のRAM116の誤差格納領域R4(図6)には、賞球の誤差および貸球の誤差を個別に格納する格納領域が設定されている(図示省略)。
メインCPU112は、前述の第1実施形態にて説明した払出監視処理のS4〜S46(図10)およびS48〜S68(図11)と同じ処理を実行する。ただし、S58では、賞球監視数格納領域R2に格納されている賞球監視数を、誤差格納領域R4に格納されている賞球誤差に加算し、それを新たな賞球誤差として誤差格納領域R4に格納する。また、S62では、貸球監視数格納領域R3に格納されている貸球監視数を、誤差格納領域R4に格納されている貸球誤差に加算し、それを新たな貸球誤差として誤差格納領域R4に格納する。
そしてメインCPU112は、誤差格納領域R4に格納されている賞球誤差または貸球誤差が50を超えているか否かを判定し(S69)、50を超えていると判定した場合は(S69:Yes)、タイマT1作動フラグがセットされているか否かを判定する(S74)。ここで、タイマT1作動フラグがセットされていると判定した場合は(S74:Yes)、タイマT1のカウント値から1を減算し(S76)、タイマT1のカウント値が0になったか否か(10秒になったか否か)を判定する(S78)。ここで、タイマT1のカウント値が0になったと判定した場合は(S78:Yes)、50を超えている方の誤差に対応する払出異常報知LEDを点灯させる(S79)。つまり、S69において賞球誤差が50を超えていると判定した場合は、賞球払出異常報知LEDを点灯させ、貸球誤差が50を超えていると判定した場合は、貸球払出異常報知LEDを点灯させる。また、賞球誤差および貸球誤差がそれぞれ50を超えていると判定した場合は、賞球払出異常報知LEDおよび貸球払出異常報知LEDの両方を点灯させる。
また、賞球誤差または貸球誤差が(−50個)を下回っている場合も、賞球払出異常報知LEDおよび貸球払出異常報知LEDの一方または両方を点灯させる(S71:Yes、S74〜S79)。
なお、メインCPU112が上記払出監視処理を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM114に格納されている。
[第2実施形態の効果]
(1)以上のように上記第2実施形態のパチンコ機1を使用すれば、払出すべき賞球の数と計数された賞球の数との誤差と、払出すべき貸球の数と計数された貸球の数との誤差とを個別に演算し、誤差が所定値に達したことを個別に報知することができるため、賞球および貸球のどちらに誤差が発生したのかを識別することができる。
したがって、賞球に誤差が発生したことが分かった場合は、入賞の検出から賞球の払出しに至るまでに関係する部分を対象として誤差の原因を調査し、その原因を取り除くことができる。また、貸球に誤差が発生したことが分かった場合は、貸球要求信号の発生から貸球の払出しに至るまでに関係する部分を対象として誤差の原因を調査し、その原因を取り除くことができる。
つまり、賞球と貸球とで誤差の原因を個別に調査し、その原因を個別に取り除くことができる。
(2)また、賞球または貸球が所定個数連続して払出され、休止時間T3またはT2が開始される毎に賞球および貸球の誤差をそれぞれ演算し、各誤差がそれぞれ50個を超えた、あるいは、(−50)個を下回ったことを報知することができる。
従って、報知があったときに賞球または貸球の払出しを中断させ、誤差の原因を調べ、その原因を取り除くようにすれば、誤差による遊技者または遊技店の被害を小さくすることができる。
なお、上記第2実施形態のパチンコ機は、賞球または貸球の誤差の演算から報知までの処理以外は、前述の第1実施形態のパチンコ機1と同じ構成および機能であるため、前述の第1実施形態の効果(1)、(3)および(5)を奏することができる。
<他の実施形態>
(1)前記各実施形態では、識別信号をHレベルまたはLレベルに切り替えることにより、賞球払出モードであるか貸球払出モードであるかを識別する内容を説明したが、どちらのモードであるかを示すコマンドをサブCPU212からメインCPU112へ送信する構成でもよい。
(2)前記実施形態において記載した数値は一例であり、他の数値に変更することもできる。たとえば、連続払出上限値を25個以外の数値に設定することもできる。また、賞球の連続払出上限値を貸球の連続払出上限値と異なる数値に設定することもでき、それに伴って賞球監視数を変更することもできる。さらに、払出異常報知LEDを点灯させるか否かの基準となる誤差は、50個または(−50個)以外の数値でもよい。
さらに、前記各実施形態では、タイマT1の計測時間として10秒を設定したが、パチンコ機の仕様に応じて変更することができる。また、タイマT2,T3により計測する時間も、払出モータ62cの性能、その取付箇所の材質、構造などに応じて変更することができる。
(3)LEDの点滅パターンを異ならせることにより、賞球および貸球のどちらの払出しに異常が発生したのかを報知することもできる。また、複数色を発光するLEDを使用し、その発光色により、払出しに異常が発生した方を報知することもできる。なお、LEDは、1つでも複数でもよい。
[各請求項と実施形態との対応関係]
(請求項1)
大入賞口41、特定領域、第1種始動口27、右入賞口22、左入賞口23、右下入賞口14および左下入賞口44が入賞口に対応し、大入賞口スイッチ41a、特定領域スイッチ42a、第1種始動口スイッチ27a、右入賞口スイッチ22a、左入賞口スイッチ23a、右下入賞口スイッチ14aおよび左下入賞口スイッチ44aが入賞球検出手段に対応する。また、賞球コマンドが賞球数信号に対応し、メインCPU112が賞球数信号出力手段に対応する。さらに、貸出ボタン81が操作手段に対応し、サブCPU212が払出制御手段に対応する。前部払出センサ62aおよび後部払出センサ62bが払出球検出手段に対応する。
サブCPU212が実行する払出制御開始処理のS106、S120(図12)および払出動作開始処理のS152、S160(図14)が、識別信号出力手段として機能する。また、メインCPU112が実行する払出監視処理のS14〜S46(図10)が計数手段として機能する
パチンコ機の外観を正面から見た説明図である。 図2(A)は図1に示すパチンコ機と接続されたプリペイドカードユニットを正面から見た説明図であり、図2(B)は図1に示すパチンコ機に備えられた度数表示パネルを拡大して示す説明図である。 遊技盤5の主要構成を示す正面説明図である。 パチンコ機1の主な電気的構成をブロックで示す説明図である。 主制御基板および払出制御基板のハードウエア構成をブロックで示す説明図である。 主制御基板および払出制御基板に設けられた格納領域の説明図である。 4個入賞スイッチ、7個入賞スイッチ、賞球コマンドおよび転送信号の出力タイミングを示すタイムチャートである。 後部払出センサ62b、前部払出センサ62aおよび払出モータ62cの動作タイミングを示すタイムチャートである。 払出装置62の払出動作のタイミングと、賞球および貸球のどちらを払出しているモードであるかを示す識別信号の変化のタイミングとを示すタイムチャートである。 メインCPU112が実行する払出監視処理の流れを示すフローチャートである。 図10の処理の続きを示すフローチャートである。 サブCPU212が実行する払出制御開始処理の流れを示すフローチャートである。 サブCPU212が実行する払出動作開始処理の流れを示すフローチャートである。 図13の処理の続きを示すフローチャートである。 第2実施形態のパチンコ機に備えられたメインCPU112が実行する払出監視処理の一部を示すフローチャートである。 従来のパチンコ機に設けられている流路切換ユニットの断面図である。
符号の説明
1 パチンコ機
32 特別図柄表示装置
41 大入賞口(入賞口)
41a 大入賞口スイッチ(入賞球検出手段)
62 払出装置
62a 前部払出センサ(払出球検出手段)
62b 後部払出センサ(払出球検出手段)
112 メインCPU112(賞球数信号出力手段)
212 サブCPU(払出制御手段)

Claims (1)

  1. 入賞口が設けられた遊技盤と、
    この遊技盤へ遊技球を発射する遊技球発射装置と、
    この遊技球発射装置により発射され、前記入賞口へ入賞した遊技球を検出して入賞検出信号を出力する入賞球検出手段と、
    前記入賞検出信号を入力し、その入力した入賞検出信号に基づいて賞球数を示す賞球数信号を出力する賞球数信号出力手段と、
    貸球の払出し要求を行うときに遊技者が操作する操作手段と、
    賞球または貸球を休止時間を挟んで所定個数連続して払出す払出装置と、
    前記操作手段の操作に基づいて発生した貸球の払出し要求を示す貸球要求信号、または、前記賞球数信号を入力し、その入力した貸球要求信号または賞球数信号に基づいて前記払出装置の払出動作を制御する払出制御手段と、
    前記払出装置から払出される賞球の検出および貸球の検出を兼用するとともに、その検出結果を示す払出検出信号を出力する払出球検出手段と、
    前記払出装置が前記賞球を払出していない期間および前記貸球を払出している期間は第1の信号を出力し、前記払出装置が前記賞球を払出している期間は第2の信号を出力し、かつ、前記払出装置が前記賞球または貸球を前記所定個数連続して払出すときの前記休止時間の期間は、その休止時間が始まるまで出力していた一方の信号を他方の信号に切替え、その休止時間が終わったときは、それまで切り替えていた前記他方の信号を前記一方の信号に戻す識別信号出力手段と、
    前記払出検出信号と、前記第1の信号または第2の信号とを入力し、その入力した払出検出信号と、前記第1の信号または第2の信号とに基づいて、前記払出装置から払出された賞球および貸球をそれぞれ識別して計数する計数手段と、
    を備えたことを特徴とするパチンコ機。
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