JP2001347003A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001347003A
JP2001347003A JP2000176004A JP2000176004A JP2001347003A JP 2001347003 A JP2001347003 A JP 2001347003A JP 2000176004 A JP2000176004 A JP 2000176004A JP 2000176004 A JP2000176004 A JP 2000176004A JP 2001347003 A JP2001347003 A JP 2001347003A
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JP
Japan
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ordinary
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Withdrawn
Application number
JP2000176004A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Takashi Fukuda
隆 福田
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開発の効率が向上した遊技機を提供する。 【解決手段】 普通図柄が変動を開始してから変動を終
了して、はずれの場合には普通図柄柄表示器の確定表示
のみを行なうが、これらに要する時間は30.0秒であ
り、また、当たりの場合には普通図柄柄表示器の確定表
示および普通電動役物の開放を行なうが、これらに要す
る時間も30.0秒である。すなわち、普通図柄用可変
表示器が可変表示動作を開始してから次の可変表示動作
が開始可能となるまでの時間は、当たりの場合およびは
ずれの場合それぞれともに30.0秒である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機や
コイン遊技機あるいはスロットマシンなどで代表される
遊技機に関する。詳しくは、遊技者にとって有利な第1
の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能
な可変入賞球装置とを備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機として従来から一般的に
知られているものに、たとえば、パチンコ遊技機、コイ
ン遊技機またはスロットマシン等のように、所定条件が
成立した場合に、遊技者にとって有利な第1の状態と遊
技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な可変入賞
球装置とを備えたものがある。
【0003】そして、パチンコ遊技機における可変入賞
球装置においては、一例として、電動チューリップがあ
る。この電動チューリップにおいては、普通可変表示器
の表示部が可変表示された後、当たりかはずれかの停止
図柄が一定時間表示され、当たり図柄が表示された場合
には、電動チューリップが開放して入賞確率が向上する
ものがある。また、上記電動チューリップにおいては特
別遊技状態か否かによって開放時間が延長されるものが
ある。開放時間が延長された場合においては、パチンコ
玉が電動チューリップに入賞する確率が向上するため、
遊技者には景品玉を多く獲得するチャンスが与えられ、
遊技の面白味が増す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記遊技機において、
確定表示がはずれであった場合の可変表示部が可変表示
される時間および停止図柄が表示される時間の合計時間
と、確定表示が当たりであった場合の可変表示部が可変
表示される時間、停止図柄が表示される時間および電動
チューリップが開放する時間の合計時間とが異なるもの
として構成した場合には、確定表示が当たりかはずれか
によって所定の単位時間当たりに実行可能な可変表示回
数が異なることとなり、遊技機の仕様の設定および性能
の把握が困難となる。その結果、遊技機の開発の効率が
低下していた。
【0005】この発明は上述の問題に鑑みてなされたも
のであって、遊技機の開発の効率が向上した遊技機を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、可変表示を開始した後表示結果を導出表示させるこ
とが可能な可変表示手段と、遊技者にとって有利な第1
の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能
な可変入賞球装置と、前記表示結果が予め定められた所
定の表示態様となったことを条件として、前記可変入賞
球装置を前記第1の状態にする制御手段とを備え、該制
御手段が、前記表示結果が前記所定の表示態様であるか
否かに関わらず、可変表示を開始してから次回の可変表
示を開始するまでの期間を同一にするための期間同一制
御を行なうことが可能であることを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記制御手段が、前記表示結
果が前記所定の表示態様ではない場合に、所定の確定表
示時間だけ前記所定の表示態様ではない表示態様を確定
表示させるための制御を行い、前記表示結果が前記所定
の表示態様である場合に、前記所定の確定表示時間内に
おいて、前記所定の表示態様の確定表示を行ない、か
つ、前記可変入賞球装置を前記第1の状態から前記第2
の状態に変化させるための処理を終了することが可能で
あることを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の本発明は、請求項1また
は請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記制御手段
が、前記表示結果が前記所定の表示態様である場合と前
記所定の表示態様でない場合とにおいて、前記表示結果
を確定表示させる処理を実行する期間を異ならせること
を特徴とする。
【0009】請求項4に記載の本発明は、請求項1〜請
求項3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記可
変表示手段とは異なる、可変表示を開始した後表示結果
を導出表示させることが可能な特別可変表示手段と、前
記可変入賞球装置とは異なる、遊技者にとって有利な第
1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可
能な特別可変入賞球装置とをさらに備え、前記制御手段
は、前記特別可変表示手段の表示結果が予め定められた
特定の表示態様となったことを条件として、前記特別可
変入賞球装置を前記第1の状態に制御可能であることを
特徴とする。
【0010】請求項5に記載の本発明は、請求項4に記
載の発明の構成に加えて、前記特別可変表示手段および
前記特別可変入賞球装置については、期間同一制御を行
なわずに可変表示を開始してから次回の可変表示を開始
するまでの期間を複数種類にしたことを特徴とする。
【0011】請求項6に記載の本発明は、請求項4また
は請求項5に記載の発明の構成に加えて、前記制御手段
が、前記特別可変表示手段の表示結果が特定の表示態様
となったことを条件として、前記特別可変入賞球装置を
前記第1の状態に制御し得る特定遊技状態に制御可能で
あるとともに、前記特定遊技状態とは異なる遊技者にと
って有利な特別遊技状態に制御可能であり、前記特別遊
技状態においては、前記期間同一制御を行なわずに可変
表示を開始してから次回の可変表示を開始するまでの期
間を複数種類にしたことを特徴とする。
【0012】請求項7に記載の本発明は、請求項1〜請
求項6のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記可
変表示手段を制御する表示制御手段をさらに備え、前記
制御手段が、可変表示を開始させるタイミングで前記可
変表示時間を特定可能な可変表示時間指令信号を前記表
示制御手段へ出力し、可変表示が終了するタイミングで
確定表示をするための指令信号を前記表示制御手段へ出
力することを特徴とする。
【0013】請求項8に記載の本発明は、請求項7に記
載の発明の構成に加えて、前記制御手段が、前記表示制
御手段に対して表示結果を特定可能な表示結果指令信号
を出力することを特徴とする。
【0014】請求項9に記載の本発明は、請求項8に記
載の発明の構成に加えて、前記可変表示手段が、複数の
表示部を有し、前記制御手段が、前記複数の表示部のそ
れぞれの表示結果を特定可能な複数の前記表示結果指令
信号を出力することを特徴とする。
【0015】請求項10に記載の本発明は、請求項7〜
請求項9のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記
表示制御手段が、受信すべき指令信号が受信できなかっ
た場合に、受信エラーを表示する制御を行なうことを特
徴とする。
【0016】請求項11に記載の本発明は、請求項1〜
請求項10のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前
記制御手段が、表示結果が確定表示される時期に表示結
果が確定したことを示す確定表示信号を外部出力し、前
記確定表示信号が出力される時間が、前記所定の表示態
様であるか否かに関わらず同一であることを特徴とす
る。
【0017】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、以下の作用
がある。可変表示手段の働きにより、可変表示を開始し
た後表示結果が導出表示される。可変入賞球装置の働き
により、遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にと
って不利な第2の状態とに変化する。制御手段の働きに
より、前記表示結果が予め定められた所定の表示態様と
なったことを条件として、前記可変入賞球装置が前記第
1の状態になる。そして、該制御手段の働きにより、前
記表示結果が前記所定の表示態様であるか否かに関わら
ず、可変表示を開始してから次回の可変表示を開始する
までの期間を同一にするための期間同一制御が行なれ
る。
【0018】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、前記制御手段の働きに
より、前記表示結果が前記所定の表示態様ではない場合
に、所定の確定表示時間だけ前記所定の表示態様ではな
い表示態様を確定表示させるための制御が行なわれ、前
記表示結果が前記所定の表示態様である場合に、前記所
定の確定表示時間内において、前記所定の表示態様の確
定表示が行なわれ、かつ、前記可変入賞球装置を前記第
1の状態から前記第2の状態に変化させるための処理が
終了する。
【0019】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、前記制
御手段の働きにより、前記表示結果が前記所定の表示態
様である場合と前記所定の表示態様でない場合とにおい
て、前記表示結果を確定表示させる処理を実行する期間
が異なるように制御される。
【0020】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
特別可変表示手段の働きにより、前記可変表示手段とは
異なる、可変表示を開始した後表示結果が導出表示され
る。特別可変入賞球装置の働きにより、前記可変入賞球
装置とは異なる、遊技者にとって有利な第1の状態と遊
技者にとって不利な第2の状態とに変化する。前記制御
手段の働きにより、前記特別可変表示手段の表示結果が
予め定められた特定の表示態様となったことを条件とし
て、前記特別可変入賞球装置が前記第1の状態に制御さ
れる。
【0021】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
4に記載の発明の作用に加えて、前記特別可変表示手段
および前記特別可変入賞球装置については、期間同一制
御が行なわずに、可変表示を開始してから次回の可変表
示を開始するまでの期間を複数種類にする制御が行なわ
れる。
【0022】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
4または請求項5に記載の発明の作用に加えて、前記制
御手段の働きにより、前記特別可変表示手段の表示結果
が特定の表示態様となったことを条件として、前記特別
可変入賞球装置を前記第1の状態にし得る特定遊技状態
に制御され、前記特定遊技状態とは異なる遊技者にとっ
て有利な特別遊技状態に制御され、そして、前記特別遊
技状態においては、前記期間同一制御が行なわずに可変
表示を開始してから次回の可変表示を開始するまでの期
間を複数種類にして制御される。
【0023】請求項7に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項6のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
表示制御手段の働きにより、前記可変表示手段が制御さ
れる。前記制御手段の働きにより、可変表示を開始させ
るタイミングで可変表示時間を特定可能な可変表示時間
指令信号が前記表示制御手段へ出力され、可変表示が終
了するタイミングで確定表示をするための指令信号が前
記表示制御手段へ出力される。
【0024】請求項8に記載の本発明によれば、請求項
7に記載の発明の作用に加えて、前記制御手段の働きに
より、表示制御手段に対して表示結果を特定可能な表示
結果指令信号が出力される。
【0025】請求項9に記載の本発明によれば、請求項
8に記載の発明の作用に加えて、前記制御手段の働きに
より、前記普通可変表示手段の複数の表示部のそれぞれ
の表示結果を特定可能な複数の前記表示結果指令信号が
出力される。
【0026】請求項10に記載の本発明によれば、請求
項7〜請求項9のいずれかに記載の発明の作用に加え
て、前記表示制御手段の働きにより、受信すべき指令信
号が受信できなかった場合に、受信エラーを表示する制
御が行なわれる。
【0027】請求項11に記載の本発明によれば、請求
項1〜請求項10のいずれかに記載の発明の作用に加え
て、前記制御手段の働きにより、表示結果が確定表示さ
れる時期に表示結果が確定したことを示す確定表示信号
が、前記所定の表示態様であるか否かに関わらず同一時
間で外部出力される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示す
が、本発明はこれに限らず、たとえばコイン遊技機やス
ロットマシンなどであってもよく、遊技者にとって有利
な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変
化可能な可変入賞球装置を備えた遊技機であれば、すべ
てに適用することが可能である。
【0029】[第1の実施の形態]図1は、本発明に係
る遊技機の一例のパチンコ遊技機1およびこれに対応し
て設置されたカードユニット50の正面図である。
【0030】カードユニット50には、カード利用可表
示ランプ161が設けられており、カードユニット50
が使用可能な状態にある旨が、このカード利用可表示ラ
ンプ161の点灯または点滅により遊技者に知らされ
る。このカードユニット50は、遊技機設置島に設置さ
れている複数台のパチンコ遊技機1の間に挿入された状
態で設置されており、左右どちらの遊技機に接続されて
いるかが連結台方向表示器163により表示される。
【0031】遊技者がカード残高の記録されたプリペイ
ドカードをカード挿入口165に挿入すると、そのプリ
ペイドカードに記録されているカード残高が読取られ
る。次に、遊技者が所定の貸玉操作を行なうことによ
り、予め入力設定されている貸出単位額分の残高が減額
されるとともに、その貸出単位額分の打玉がパチンコ遊
技機1の打球供給皿3に貸出される。
【0032】カードユニット50には端数表示スイッチ
162が設けられている。この端数表示スイッチ162
を押圧操作することにより、たとえば、カード残高やエ
ラーが発生した場合のエラーコードなどの情報がパチン
コ遊技機1に設けられた情報表示器(図示省略)に表示
される。図中166はカードユニット錠であり、このカ
ードユニット錠166に所定のキーを挿入して解錠操作
することにより、カードユニット50の前面側を開成で
きるように構成されている。
【0033】パチンコ遊技機1は、額縁状に形成された
ガラス扉枠2を有する。このガラス扉枠2の後方には、
遊技盤6が着脱自在に取付けられている。また、ガラス
扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿
3の下部には、打球供給皿3から溢れた玉を貯留する余
剰玉受皿4と、遊技者が打球操作するための操作ノブ5
とが設けられている。操作ノブ5を遊技者が操作するこ
とにより、打球供給皿3内に貯留されているパチンコ玉
を1個ずつ発射することができる。遊技領域7の中央に
は、識別情報の一例となる特別図柄を可変開始させる可
変表示装置8が設けられている。この可変表示装置8に
は、打玉の通過ゲート11aの通過に伴って普通図柄が
可変開始される普通図柄用可変表示器10と、通過記憶
表示器10aと、始動記憶表示器18とが設けられてい
る。さらに、可変表示装置8の下方には、可動片15が
左右に設けられ、始動入賞領域として機能する始動用可
変入賞球装置の一例となる普通電動役物(普通可変入賞
球装置)14と、開閉板20の傾動により打玉の入賞可
能な開放状態となる可変入賞球装置19とが設けられて
いる。また、一般入賞口として、可変表示装置8の上部
には入賞口24aが、可変入賞球装置19の左右には入
賞口24d,24eが、遊技領域7の下方左右には入賞
口24b,24cが、それぞれ設けられている。また、
26は、打込まれた打玉がいずれの入賞口や可変入賞球
装置にも入賞しなかった場合にアウト玉として回収する
アウト口であり、25は、装飾ランプである。
【0034】遊技領域7の外周には枠ランプ(遊技効果
LED28aおよび遊技効果ランプ28b,28c)
と、賞球の払出し時に点灯する賞球ランプ51と、玉切
れ中に点灯するランプ玉切れランプ52とが設けられて
おり、遊技領域7の上部の左右にはステレオ音の音声な
どの効果音を発生するためのスピーカ27,27が設け
られている。
【0035】図2は、遊技盤6の正面図である。図示し
ない打球発射装置から発射された打玉は、打球レール6
9に沿って上方に向かい、打球流出部36に設けられて
いる逆流防止部材74を越えて遊技領域7に流入する。
逆流防止部材74は、遊技領域7に流入した打玉が打球
レール69側に逆流することを防止するために設けられ
ている。また、打玉が打球レール69から逆流防止部材
74へ向かう位置には光電センサ63aが、逆流防止部
材74から遊技領域7へ向かう位置には光電センサ63
bが、それぞれ設けられている。これら光電センサ63
a,63bは、遊技領域7に流入する打玉を逆流防止部
材74の前後位置で検出する発射検出スイッチ63であ
る。なお、光電センサ63a,63bは、固定的に設け
られていてもよいが、遊技盤6には光電センサ装着部の
みを設け、検査時には光電センサ63a,63bを装着
し、遊技機稼働時(出荷時)には光電センサ63a,6
3bを取外すようにしてもよい。
【0036】可変表示装置8は、複数種類の特別図柄を
可変表示可能なCRT表示機で構成されている。可変表
示装置8の中央の可変表示部9では始動入賞が発生した
ことを条件として複数種類の特別図柄が上から下に向か
ってスクロール表示される。その後、所定時間が経過し
て可変表示が終了した結果、予め複数種類定められた特
定の表示態様のうちのいずれか(たとえば、大当り図柄
のゾロ目が停止表示)となれば大当りとなる。大当りと
なれば、可変入賞球装置19の開閉板20が傾動して大
入賞口が開口する。これにより、打玉を大入賞口に入賞
させることが可能な遊技者にとって有利な第1の状態に
制御され、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状
態(大当り状態)となる。
【0037】可変入賞球装置19の大入賞口内部には可
変入賞球装置19に入賞した玉を検出するカウントスイ
ッチ23が設けられている。また、大入賞口内は、特定
入賞領域と通常入賞領域とに区分されており、特定入賞
領域には、V入賞を検出するVカウントスイッチ22が
設けられている。特定入賞領域に入賞した入賞玉はVカ
ウントスイッチ22により検出された後、カウントスイ
ッチ23により検出される。一方、通常入賞領域に入賞
した通常入賞玉は大入賞口内においてはカウントスイッ
チ23のみにより検出される。可変入賞球装置19に入
賞した入賞玉がカウントスイッチ23により検出される
毎に15個の賞球が払出される。
【0038】可変入賞球装置19の第1の状態は、大入
賞口に進入した打玉の数が所定個数(たとえば9個)に
達した場合、または所定期間(たとえば30秒間)経過
した場合のうちのいずれか早い方の条件が成立した場合
に一旦終了して開閉板20が閉成する。これにより、可
変入賞球装置19は打玉を入賞させることが不可能な遊
技者にとって不利な第2の状態に制御される。そして、
可変入賞球装置19が第1の状態となっている期間中に
進入した打玉が特定入賞領域に特定入賞し、Vカウント
スイッチ22により検出されたことを条件として、再
度、可変入賞球装置19を第1の状態にする繰返し継続
制御が実行される。この繰返し継続制御の実行上限回数
はたとえば16回と定められている。繰返し継続制御に
おいて、可変入賞球装置19が第1の状態にされている
状態がラウンドと呼ばれる。繰返し継続制御の実行上限
回数が16回の場合には、第1ラウンドから第16ラウ
ンドまでの16ラウンド分、可変入賞球装置19が第1
の状態にされ得る。
【0039】可変表示装置8の左側方部分および右側方
部分には、それぞれワープ入口11が設けられている。
このワープ入口11に進入した打玉は、可変表示装置8
の裏面側を通って下方に流下してワープ出口13から再
度遊技領域7に放出される。このため、ワープ出口13
から放出された打玉は、普通電動役物(普通可変入賞球
装置)14に比較的入賞しやすい状態となる。可変表示
装置8の左側方部分に設けられたワープ入口11に進入
した打玉の通過経路には通過ゲート11aが設けられて
いる。
【0040】通過ゲート11aに進入した打玉は、ゲー
トスイッチ12で検出される。打玉がゲートスイッチ1
2で検出されることを条件として、普通図柄用可変表示
器10が可変開始される。なお、普通図柄用可変表示器
10が可変表示している最中にさらに打玉がゲートスイ
ッチ12で検出された場合には、「4」を記憶数の上限
として通過球が記憶されてその記憶数が通過記憶表示器
10aにおいてLEDの点灯数により表示される。
【0041】普通図柄用可変表示器10は7セグメント
表示器で構成されており、普通図柄と称される識別情報
が可変表示される。普通図柄用可変表示器10では、普
通図柄の可変表示が開始してから所定の可変表示期間
(変動時間)が経過した後に、その表示結果が導出表示
される。そして、その表示結果が予め定められた特別の
表示態様(たとえば7)となれば「当り」となる。普通
図柄用可変表示器10に「当り」の表示結果が導出され
ると、普通電動役物(普通可変入賞球装置)14に設け
られた左右1対の可動片15が1回開成する。これによ
り普通電動役物(普通可変入賞球装置)14が開放状態
となって打玉がより始動入賞しやすくなる遊技者にとっ
て有利な高入賞状態となる。普通電動役物(普通可変入
賞球装置)14が開放状態にある際に打玉が8つ始動入
賞すれば、可動片15が元の位置まで閉成して打玉が始
動入賞しにくい遊技者にとって不利な普通入賞状態に戻
る。また、普通電動役物(普通可変入賞球装置)14が
開放状態となってから所定の開放時間が経過すれば、始
動入賞が発生しなくとも可動片15が元の位置まで閉成
して開放状態は終了する。
【0042】普通電動役物(普通可変入賞球装置)14
に入賞した始動入賞玉は遊技盤6に設けられた始動口ス
イッチ17により検出される。始動入賞玉が始動口スイ
ッチ17で検出されると5個の賞球が払出されるととも
に、その検出出力に基づいて可変表示装置8が可変開始
される。可変表示装置8が可変表示中に始動口スイッチ
17により検出された始動入賞は、「4」を記憶数の上
限として記憶されてその記憶数が始動記憶表示器18に
おいてLEDの点灯数により表示される。なお、この始
動記憶数が所定数に達した場合には、特別図柄の変動時
間が短縮される特別図柄変動短縮状態(特別図柄時短状
態)となる。また、一般入賞口24(24a,24b,
24c,24d,24e)に入賞した入賞玉は、遊技盤
6に設けられた各入賞口スイッチ240(240a,2
40b,240c,240d,240e)により検出さ
れ、これに基づいて10個の賞球が払出される。
【0043】可変表示装置8に表示された大当りの結果
が特定の確変図柄(たとえば数字図柄の「7」)により
構成されるものである場合には、その大当りに基づく特
定遊技状態の終了後に、通常時(通常遊技状態)に比べ
て大当りが発生する確率が高く変動した確率変動状態と
なる。以下、確変図柄による大当りを確変大当りとい
う。
【0044】通常遊技状態中に一旦、確変大当りが発生
すると、その確変大当りによる大当り制御が終了してか
ら、少なくとも予め定められた確変継続回数だけ大当り
が発生するまでの期間のうち、大当り制御がなされる特
定遊技状態を除く遊技状態において、確率変動状態に継
続制御される。
【0045】また、確率変動状態中に確変大当りが発生
すれば、その確変大当り以降、改めて確変継続回数が計
数され、その後、少なくとも確変継続回数だけ大当りが
発生するまで確率変動状態に繰返し制御される。そし
て、確変継続回数に達した大当りが確変図柄以外の非確
変図柄によるものであった場合には、確率変動の生じて
いない通常遊技状態に戻る。
【0046】したがって、確率変動状態の継続制御に制
限を設けない場合には、少なくとも確変継続回数に達し
た大当りが確変大当りである限り、無制限に確率変動状
態に繰返し制御されることになる。そこで、このパチン
コ遊技機1の場合には、ある程度、確率変動状態が繰り
返して制御されると、一旦、確率変動状態への継続制御
を終了させるべく、確率変動状態中に確変大当りが連続
的に発生する回数について上限回数が設定されている。
そして、この上限回数に基づいて大当りの表示態様が強
制的に非確変大当りとされた場合には、その時点で確率
変動状態の継続制御が終了する。なお、確変図柄での大
当りを禁止する制限が行なわれることは、リミッタの作
動と呼ばれる。
【0047】確率変動状態となれば、これに付随して普
通図柄の当り確率が高くなるとともに、その検出出力に
よって可変開始される普通図柄用可変表示器10の可変
表示期間(変動時間)が短縮されるようになる。さら
に、確率変動状態に付随して、普通図柄の当りによって
普通電動役物(普通可変入賞球装置)14が開放される
回数が1回から2回に増加するともに、1回の開放時間
が0.2秒から1.4秒に延長されるようになる。
【0048】図3は、パチンコ遊技機1の制御に用いら
れる各種制御基板およびそれに関連する構成要素を示す
ブロック図である。
【0049】図3には、制御基板として、遊技制御基板
31、賞球玉貸基板(賞球玉貸基板)37、ランプ制御
基板35、表示制御基板40、音声制御基板70および
発射制御基板91が示されている。
【0050】賞球玉貸基板37、ランプ制御基板35、
表示制御基板40、音声制御基板70および発射制御基
板91には、図示しないマイクロコンピュータ等が搭載
されており、賞球玉貸基板CPUや入出力回路が設けら
れている。
【0051】賞球玉貸基板37には、図3に示すよう
に、発射制御基板91、玉払出装置(賞球装置59a、
玉貸装置59b)、カードユニット50、および、入賞
玉集合樋に設けられた入賞玉検出スイッチ61が接続さ
れる。ランプ制御基板35には、遊技効果LED28
a、賞球ランプ51、玉切れランプ52および遊技効果
ランプ28b,28cが接続される。発射制御基板91
には、操作ノブ(打球操作ハンドル)5と、打球ハンマ
ー(図示省略)を駆動する駆動モータ94とが接続され
る。駆動モータ94の駆動力は、操作ノブ5の操作量に
従って調整される。音声制御基板70にはスピーカ27
が接続される。表示制御基板40には特別図柄用の可変
表示装置8が接続される。
【0052】遊技制御基板31は、遊技制御プログラム
に従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路33と、
各種スイッチからの信号が入力されるスイッチ回路58
と、ソレノイド回路42と、ランプ・LED回路60
と、情報出力回路64と、初期リセット回路45とを含
み、さらに遊技制御基板31には試験用コネクタ47が
設けられている。
【0053】スイッチ回路58、ソレノイド回路42、
ランプ・LED回路60、情報出力回路64の各回路に
入出力される信号は、その信号伝送経路の途中から分岐
して試験用コネクタ47に延長されたプリント配線によ
って試験用コネクタ47にも入力される。このため、試
験用コネクタ47を経由して、各種入賞スイッチや発射
検出スイッチ63(光電センサ63a,63b)の検出
状態、可変入賞球装置19や可動片15を有する普通電
動役物(普通可変入賞球装置)14等の作動状態、普通
図柄用可変表示器10の作動状態、始動記憶数や通過記
憶数、遊技状態(大当り状態、確率変動状態)等を外部
でチェックできる。
【0054】基本回路33は、遊技制御用のマイクロコ
ンピュータであり、遊技制御用のプログラム等を記憶す
るROM33b、ワークメモリとして使用されるRAM
33c、制御用のプログラムに従って制御動作を行なう
CPU33aおよびI/Oポート部33dを含む。基本
回路33は、電源投入時にリセットされる。また、基本
回路33は、定期的(たとえば、2ms毎)に割込み処
理を実行し、割込み処理が実行される毎に、ゲーム制御
用のプログラムが所定位置から再度実行される。
【0055】初期リセット回路45は、電源投入時に基
本回路33をリセットする回路である。基本回路33
は、初期リセット回路45から送られてきた初期リセッ
トパルスに応答してパチンコ遊技機1を初期化する。
【0056】スイッチ回路58は、各種スイッチからの
信号を基本回路33に与える回路である。スイッチ回路
58には、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、
入賞口スイッチ240a〜240e、Vカウントスイッ
チ22、カウントスイッチ23、発射検出スイッチ63
(光電センサ63a,63b)、賞球カウントスイッチ
60(60a、60b)、満タンスイッチ402が接続
される。なお、満タンスイッチ402は、余剰玉受皿4
の満タンを検出するスイッチである。また、賞球カウン
トスイッチ60(60a、60b)は、賞球装置59a
に設けられており、賞球の払出しを検出するスイッチで
ある。この賞球カウントスイッチ60は、賞球装置59
aの2条の払出通路の各々に個別に設けられているため
に、60a、60bの2種類ある。
【0057】基本回路33は試験用コネクタ47と接続
されており、各種の試験用信号を出力ポート33dを介
して試験用コネクタ47へ出力する。たとえば、基本回
路33は、確率変動状態となれば、その全期間にわたっ
て後述の特別図柄変動時間短縮状態信号や普通図柄変動
時間短縮状態信号、普通図柄確率変動状態信号、普通電
動役物開放延長信号等を試験用コネクタ47へ出力す
る。また、基本回路33は、普通図柄の可変表示結果が
当りとなれば、普通図柄当り信号を試験用コネクタ47
へ出力する。よって、これらの信号を試験用信号として
試験用コネクタ47において取出すことが可能となる。
【0058】ソレノイド回路42は、普通電動役物(普
通可変入賞球装置)14の可動片15を動作させるソレ
ノイド16と可変入賞球装置19の開閉板20を開閉す
るソレノイド21とを基本回路33からの指令に従って
駆動する回路である。基本回路33からソレノイド回路
42に入力される指令信号は、試験用コネクタ47側に
も入力され、普通電動役物(普通可変入賞球装置)14
や可変入賞球装置19の開放状態を示す試験用信号とし
て試験用コネクタ47から出力される。
【0059】ランプ・LED回路60は、始動記憶表示
器18、通過記憶表示器10aの点灯および滅灯を行な
うとともに7セグメントLEDによる普通図柄用可変表
示器10と装飾ランプ25とを駆動する回路である。基
本回路33からランプ・LED回路60に入力される指
令信号は、試験用コネクタ47側にも入力され、始動記
憶表示器18や通過記憶表示器10aの点灯状態により
示される始動記憶数および通過記憶数を示す試験用信号
や普通図柄用可変表示器10の変動状態を示す試験用信
号として試験用コネクタ47から出力される。なお、後
述する図36に示すように、主基板31からの制御信号
が入力されたランプ制御基板35により、普通図柄用可
変表示器10を制御する場合には、制御信号に基づいて
ランプ制御基板35側で、普通図柄の変動状態を示す信
号、確定表示状態を示す信号、および、表示結果を識別
可能な信号等を作成して出力するようにしてもよい。こ
れらの信号をランプ制御基板35側で作成すれば、主基
板31の制御負担が軽減される。
【0060】情報出力回路64は、基本回路33から与
えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情
報、可変表示部9の可変表示に利用された始動入賞玉の
個数を示す有効始動情報、特別図柄の確率変動が生じた
ことを示す確変情報(確率変動情報)、賞球の払出数を
示す賞球情報等の遊技情報をホール管理コンピュータに
対して出力する回路である。基本回路33から情報出力
回路64に入力される指令信号は、試験用コネクタ47
側にも入力され、大当り状態や確率変動状態、賞球の払
出数等を示す試験用信号として試験用コネクタ47から
出力される。
【0061】遊技制御基板31の基本回路33から賞球
玉貸基板37、ランプ制御基板35、音声制御基板70
および表示制御基板40には、指令情報の一例となるコ
マンドが伝送される。各制御基板では、このコマンドに
基づく制御が行なわれる。
【0062】たとえば、基本回路33は、大当りあるい
は入賞等の発生に基づき、所定のランプ制御コマンドを
ランプ制御基板35へ出力する。ランプ制御基板35で
は、ランプ制御コマンドに基づいて上記電気的装飾部品
の点灯制御が行なわれる。
【0063】また、基本回路33は、大当りあるいは入
賞等の発生に基づき、所定の音声制御コマンドを音声制
御基板70へ出力する。音声制御基板70では、遊技制
御基板31より入力されるコマンドに基づいて所定の効
果音をスピーカ27から出力させるための制御が行なわ
れる。
【0064】さらに、基本回路33は、特別図柄用の可
変表示装置8を表示制御するために必要な各種の表示制
御コマンドを出力バッファ回路を介して表示制御基板4
0へ出力する。表示制御基板40では、この表示制御コ
マンドが入力バッファ回路を介して表示制御用CPUに
入力される。表示制御用CPUは、この表示制御コマン
ドに基づいて、出力回路を介して所定画像を可変表示部
9に表示させるための表示制御を行なう。
【0065】表示制御コマンドのうち、特別図柄の表示
制御に関わるものとして、特別図柄の変動を開始させる
タイミングで出力される特別図柄変動開始コマンドや、
最終的に停止表示する(表示結果として導出表示する)
確定図柄を指定する表示制御コマンド等がある。表示制
御基板40の表示制御用CPUは、遊技制御基板31か
ら送信された特別図柄変動開始コマンドに基づいて、可
変表示装置8を可変開始させてから指定された確定図柄
による表示結果を導出表示するまでの変動時間(可変表
示時間)、リーチ表示の必要性の有無およびリーチの種
類を独自に決定し、特別図柄の可変表示中における演出
方法を定める。
【0066】表示制御基板40には試験用コネクタ41
が設けられている。この試験用コネクタ41には、表示
制御用CPU40aより特別図柄の図柄や色等に関する
信号が入力される。これにより、試験用コネクタ47か
ら特別図柄および普通図柄(表示制御基板40で普通図
柄を制御する場合)に関する試験用信号を取り出すこと
が可能となる。試験信号としては、図柄が変動中である
ことを示す図柄変動中信号、図柄変動後確定中であるこ
とを示す確定信号、確定時に表示される図柄の種類を示
す信号等がある。
【0067】また、基本回路33は、賞球コマンドを出
力回路を介して賞球玉貸基板37へ出力する。賞球玉貸
基板37では、この賞球コマンドが入力回路を介して玉
貸制御用CPUに入力される。この賞球コマンドには、
賞球の払出制御に関する指令情報としてのコマンド(た
とえば、賞球数指定信号)と、貸玉の払出制御に関する
指令情報としてのコマンド(たとえば、玉貸し禁止コマ
ンド、玉貸し禁止解除コマンド等)が含まれる。玉貸制
御用CPUは、この賞球コマンドに基づいて出力回路を
介して賞球装置59aの賞球モータと、玉貸し装置59
bの玉貸モータとの双方を個別に制御する。たとえば、
基本回路33が余剰玉受皿4の満タン状態を検知した場
合には玉貸し禁止コマンドと玉貸し禁止解除コマンドと
が玉貸制御用CPUに入力され、これに基づいて玉貸制
御用CPUは、賞球装置59aによる賞球の払出しと玉
貸し装置59bによる貸玉の払出しを停止させる。
【0068】基本回路33から各制御基板に対して入力
されるコマンド信号は、その信号伝送経路の途中から分
岐して試験用コネクタ47に延長されたプリント配線に
よって試験用コネクタ47にも入力される。このため、
試験用コネクタ47を経由して、コマンド内容を外部で
チェックできる。
【0069】基本回路33は、賞球装置59aに設けら
れた賞球カウントスイッチ60a,60bからの検出信
号に基づいて払出された賞球数を計数し、予定数の賞球
の払出しが行なわれているか否かを判断する。そして、
賞球の払出数が不足しているにもかかわらず、所定期間
が経過しても賞球カウントスイッチ60a,60bから
検出信号が入力されなくなった場合には、エラーが発生
したものと判断し、エラー報知用のコマンドを音声制御
基板70や表示制御基板40に出力する。これにより、
音声制御基板70によって制御されるスピーカ27から
は所定の報知音が発生し、表示制御基板40によって制
御される可変表示装置8では所定のエラー表示がなされ
る。これにより、パチンコ遊技機1はエラー状態とな
る。このエラー報知用のコマンドは、試験用コネクタ4
7側にも入力され、遊技機エラー信号として試験用コネ
クタ47から出力される。
【0070】基本回路33のRAM33cには、上記各
入賞検出用スイッチ(240、17、23)の検出信号
に対応して払出すべき賞球個数を記憶可能なカウンタ
(カウンタA,B,C)が設けられている。カウンタA
には、カウントスイッチ23の検出信号、すなわち、払
出数=15個に対応する検出信号がまとめて記憶され
る。カウンタBには、始動口スイッチ17の検出信号、
すなわち、払出数=5個に対応する検出信号が記憶され
る。カウンタCには、各入賞口スイッチ240の検出信
号、すなわち、払出数=10個に対応する検出信号が記
憶される。基本回路33は、各入賞検出用スイッチの検
出信号に基づいて、対応するカウンタを加算更新する。
【0071】賞球玉貸基板37の玉貸制御用CPUは、
入賞玉検出スイッチ61の検出信号の入力に基づいて、
賞球数要求信号を出力回路を介して遊技制御基板31へ
出力する。この賞球数要求信号は、入力ポート(I/O
ポート部)33dを介してCPU33aに入力される。
基本回路33は、この賞球数要求信号の入力を待って、
RAM33cに設けられたカウンタ(カウンタA,B,
C)の記憶値に応じた賞球個数信号を出力回路を介して
賞球玉貸基板37へ出力する。玉貸制御用CPUは、賞
球モータを駆動し、入力回路を介して入力された賞球個
数信号に対応する数の賞球を払出す制御を行なう。
【0072】賞球装置59aおよび玉貸し装置59bに
は、玉の払出通路が個別に設けられており、賞球装置5
9aの払出通路からは賞球が払出され、玉貸し装置59
bの払出通路からは貸玉が払出される。このように、賞
球装置59aおよび玉貸し装置59bのそれぞれの払出
通路は個別に設けられているのであるが、それらの払出
通路は、玉の流下上手側において1本の通路から分岐し
たものである。つまり、パチンコ遊技機1の裏面側に設
けられた玉タンクから供給されるパチンコ玉を誘導する
通路が2つに分岐して賞球装置59aおよび玉貸し装置
59bへ向かうように構成されているのである。
【0073】特に、賞球装置59a内には、並列する2
条の払出通路(払出通路A,B)が形成されており、両
通路の間には、両通路A,Bから交互に賞球を繰出すた
めの賞球繰出用スクリュー(図示省略)およびその賞球
繰出用スクリューを駆動する賞球モータが設けられてい
る。賞球装置59aでは、賞球玉貸基板37から与えら
れる駆動信号により、賞球モータが駆動されて賞球の払
出しが行なわれる。
【0074】一方、玉貸し装置59bには、貸玉を払出
すための1条の貸玉通路が形成され、その貸玉通路から
貸玉を繰出すための貸玉繰出用スクリュー(図示省略)
と、その貸玉繰出用スクリューを駆動する玉貸モータと
が設けられている。玉貸し装置59bでは、賞球玉貸基
板37から与えられる駆動信号により、玉貸モータが駆
動されて貸玉の払出し(貸出し)が行なわれる。
【0075】さらに、賞球装置59aの内部には、賞球
繰出用スクリューが所定角度回転したことを検出するた
めの賞球モータ位置スイッチと、賞球繰出用スクリュー
で繰出された後、払出通路から払出される賞球を払出通
路の下手側で検出するための賞球カウントスイッチ60
a,60bとが設けられている。賞球カウントスイッチ
60aは、払出通路Aに対応して設けられ、払出通路A
から払出される賞球を検出する。一方、賞球カウントス
イッチ60bは、払出通路Bに対応して設けられ、払出
通路Bから払出される賞球を検出する。賞球装置59a
では、賞球繰出用スクリューが所定角度だけ回転して賞
球モータ位置スイッチが1回ON/OFFするごとに賞
球装置59aの2条の払出通路から賞球が交互に1つず
つ払出される。さらに、賞球装置59aには、玉切れを
検出可能な賞球切れ検出スイッチが設けられており、こ
の賞球切れ検出スイッチにより賞球装置59aの玉切れ
状態が検出される。
【0076】同様に、玉貸し装置59bの玉貸機構部分
には、玉貸モータ位置スイッチと、玉貸カウントスイッ
チと、貸玉切れ検出スイッチとが設けられている。
【0077】上記、賞球モータ位置スイッチ、賞球切れ
検出スイッチ、玉貸モータ位置スイッチ、玉貸カウント
スイッチおよび貸玉切れ検出スイッチは、賞球玉貸基板
37に接続されている。一方、賞球カウントスイッチ6
0a,60bは、遊技制御基板31のスイッチ回路58
に接続されている。賞球玉貸基板37の玉貸制御用CP
Uは、賞球モータ位置スイッチからの検出信号に基づい
て、払出された賞球数を計数し、払出された賞球数が予
定数に達した場合には賞球の払出しを終える。賞球玉貸
基板37には、賞球カウントスイッチ60a,60bの
検出信号が入力されないために、玉貸制御用CPUは、
賞球モータ位置スイッチからの検出信号を利用して賞球
数を計数するのである。なお、賞球が予定通りに払出さ
れたか否かの最終的な判断は賞球カウントスイッチ60
a,60bの検出信号が入力される遊技制御基板31側
で行なわれる。このため、玉貸制御用CPUが予定数の
賞球の払出しが終了したと判断した場合であっても、遊
技制御基板31側のCPU33aにより賞球が不足する
と判断された場合には、パチンコ遊技機1がエラー状態
になる。
【0078】また、賞球玉貸基板37の玉貸制御用CP
Uは、発射制御基板91に対して打玉の発射状態を制御
するための発射制御信号を与える。
【0079】図4は、普通電動役物(普通可変入賞球装
置)14の開閉動作を説明するためのタイミングチャー
トである。
【0080】図4(A)には、大当り中信号(特別図柄
大当り信号)が示されている。この大当り中信号を参照
することにより、T1の時点で特定遊技状態(大当り状
態)が終了した後、T2の時点で再度大当りが発生し特
定遊技状態(大当り状態)に移行していることがわか
る。T1〜T2の間においては、T2の時点で大当りが
発生するまで、始動入賞に基づく特別図柄の変動が繰返
される。なお、ここでは、T1の時点で終了する特定遊
技状態を引き起こした大当りは、確変大当りとする。
【0081】図4(C)には、普通図柄確変状態信号
(普図確変信号)および普通図柄変動時間短縮状態信号
(普図変動時間短縮状態信号)が示されている。この実
施の形態では、特別図柄の確率変動状態となれば、それ
に付随してその確率変動状態の全期間にわたって、普通
図柄の当り確率が向上されるとともにその期間中に検出
された通過ゲート11aの通過に基づく普通図柄の変動
時間が短縮される。
【0082】具体的には、打玉が通過ゲート11aを通
過した時点が確率変動状態に制御されている期間であれ
ば、その通過に基づく普通図柄の判定(図19を用いて
詳述する)において高確率で普通図柄の表示結果が当り
に事前決定され、かつ、普通図柄の判定の後において開
始される普通図柄の変動時間が短縮されるのである。普
通図柄の確率変動状態の期間と普通図柄の変動時間短縮
状態の期間とが、図4(C)の普通図柄確変状態信号お
よび普通図柄変動時間短縮状態信号によって示される。
【0083】図4(D)には、普通電動役物開放延長信
号(普電役開放延長信号)が示されている。この実施の
形態では、確率変動状態となれば、それに付随して普通
電動役物(普通可変入賞球装置)14の開放時間が延長
され、かつ、その開放回数が増加されるようになる。
【0084】具体的には、確率変動状態に制御されてい
る期間中に検出された打玉の通過ゲート11aの通過に
基づいて、前述した普通図柄の当り判定がなされた場合
には、その当りに基づく普通電動役物(普通可変入賞球
装置)14の開放時間が延長され、かつ、その開放回数
が増加される。
【0085】図4(E)には、普通図柄を始動させるた
めのゲートスイッチ12の検出出力(普図始動出力)が
示されている。図4(B)の信号状況と照らし合わせる
と容易に理解されるように、時刻t1では確率変動状態
以外での検出出力が示され、時刻t2では確率変動状態
における検出出力が示されている。
【0086】図4(F)には、普通図柄の変動状況が示
されている(普図変動)。図示するように、図4(E)
のt1およびt2のそれぞれの検出出力に基づいて普通
図柄の変動が開始されている。t1の時点では確率変動
状態ではないために、普通図柄の変動時間を短縮させる
期間に該当せず(図4(C)の普通図柄変動時間短縮状
態信号オフ)、普通図柄の変動時間は29.2秒とな
る。なお、このt1の検出出力に基づいて普通図柄の判
定(当りとするか否か)がなされる際には、通常確率で
当りとすることが決定される。そのことがt1の時点で
図4(C)の普通図柄確率変動状態信号がオフ状態とな
っていることによって示されている。一方、t2の時点
では確率変動状態に移行しているために、普通図柄の変
動時間を短縮させる期間に突入しており(図4(C)の
普通図柄変動時間短縮状態信号オン)、その変動時間が
5.1秒に短縮される。なお、このt2の検出出力に基
づく普通図柄の判定(当りとするか否か)がなされる際
には、高確率で当りとすることが決定される。そのこと
がt2の時点で図4(C)の普通図柄確率変動状態信号
がオン状態となっていることによって示されている。
【0087】図4(G)には、普通図柄の変動の終了に
対応して普通電動役物が停止状態から作動状態へ変化す
ることが示されている。
【0088】図4(H)には、普通電動役物作動中信号
(普電役作動中信号)が示されている。普通電動役物作
動中信号は、普通電動役物(普通可変入賞球装置)14
を作動させる(ソレノイド16を励磁して可動片15を
開く)ことが可能な状態(所定遊技状態)であることを
示す信号であり、この実施の形態では、この信号が出力
されている期間中報知が行なわれる。 また、図4
(I)には、普通電動役物用のソレノイド16(普電役
ソレノイド)の作動状態が示されている。
【0089】図4(F)に示された普通図柄の変動結果
がともに当りであればそれぞれ普通電動役物(普通可変
入賞球装置)14を開放させる制御が開始され、図4
(H)に示すように、その旨を示す普通電動役物作動中
信号がオフ状態からオン状態とされる。さらに、図4
(I)に示すようにソレノイド16の励磁制御が開始さ
れ、普通電動役物(普通可変入賞球装置)14が開放状
態とされる。ところが、普通図柄の変動を開始させる条
件が成立した時点t1とt2とでは、遊技状態が異なる
ために励磁制御の内容が異なっている。
【0090】すなわち、t1の時点では確率変動状態で
はないために、ソレノイド16の励磁時間が0.2秒と
され、かつ、励磁回数が1回とされている。このため、
ソレノイド16によって作動する普通電動役物(普通可
変入賞球装置)14は、0.2秒間開放された後閉成さ
れる。一方、t2の時点では確率変動状態に移行してい
るために、ソレノイド16の励磁時間が1.4秒に延長
され、かつ、その励磁回数が2回に増加されている。こ
のため、図4(I)に示すように、普通電動役物(普通
可変入賞球装置)14は、1.4秒間開放された後一旦
閉成され、再度1.4秒間開放される。図4(H)に示
す普通電動役物作動中信号は、ソレノイド16の励磁制
御が終了するまでの間オン状態とされる。たとえば、ソ
レノイド16の励磁時間が1.4秒、かつ、その励磁回
数が2回の場合には、図示するようにソレノイド16の
2回目の励磁が終了するまでオン状態に維持される。こ
の普通電動役物作動中信号により、普通電動役物(普通
可変入賞球装置)14が作動する状態にあるか否かを把
握できるとともに、その信号のオン期間の長さによっ
て、開放時間が延長され、かつ、開放回数が増加した状
態で普通電動役物(普通可変入賞球装置)14が作動し
ているか否かを特定できる。
【0091】<普通電動役物(普通可変入賞球装置)1
4の入賞個数と開閉動作の説明>普通電動役物(普通可
変入賞球装置)14は、上述した通り普通図柄用可変表
示器10へ始動入賞した時点が確率変動状態ではない場
合は、ソレノイド16の励磁時間が0.2秒とされ、か
つ、励磁回数が1回とされ、普通図柄用可変表示器10
へ始動入賞した時点が確率変動状態の場合は、ソレノイ
ド16の励磁時間が1.4秒に延長され、かつ、その励
磁回数が2回に増加される。しかし、普通電動役物(普
通可変入賞球装置)14が作動中に8個の打玉が普通電
動役物(普通可変入賞球装置)14に入賞した場合に
は、普通電動役物(普通可変入賞球装置)14の作動が
解除される。
【0092】図5は、確率変動状態でない場合の普通電
動役物(普通可変入賞球装置)14の入賞個数と開閉動
作を説明するための第1のタイミングチャートである。
図5を参照して、図5(A)には、普通図柄を始動させ
るためのゲートスイッチ12の検出出力(普図始動出
力)が示されている。図5(B)には、普通図柄の変動
状況が示されている(普図変動)。図示するように、図
5(A)のゲートスイッチ12の検出出力に基づいて普
通図柄の変動が開始されている。ここでは確率変動状態
ではないために、普通図柄の変動時間を短縮させる期間
に該当せず(図4(C)の普通図柄変動時間短縮状態信
号オフ)、普通図柄の変動時間は29.2秒となる。
【0093】図5(C)には、普通図柄の変動の終了に
対応して普通電動役物が停止状態から作動状態へ変化す
ることが示されている。図5(D)には、普通電動役物
作動中信号(普電役作動中信号)が示されている。図5
(E)には、特別図柄を始動させるための始動口スイッ
チ17の検出出力(入賞検出)が示されている。ここで
は、始動口スイッチ17で入賞玉が検出されない例を示
している。また、図5(F)には、普通電動役物用のソ
レノイド16(普電役ソレノイド)の作動状態が示され
ている。
【0094】図5(B)に示された普通図柄の変動結果
が当りであれば普通電動役物(普通可変入賞球装置)1
4を開放させる制御が開始され、図5(D)に示すよう
に、普通図柄の変動結果が当たりである旨を示す普通電
動役物作動中信号がオフ状態からオン状態とされる。さ
らに、図5(F)に示すように、ソレノイド16の励磁
制御が開始され、普通電動役物(普通可変入賞球装置)
14が0.2秒の間、開放状態とされる。
【0095】図6は、確率変動状態にある場合の普通電
動役物(普通可変入賞球装置)14の入賞個数と開閉動
作との関係を説明するための第1のタイミングチャート
である。図6を参照して、図6(A)には普通図柄を始
動させるためのゲートスイッチ12の検出出力(普図始
動出力)が、図6(B)には普通図柄の変動状況が、図
6(C)には普通図柄の変動の終了に対応して普通電動
役物が停止状態から作動状態へ変化することが示されて
いる。図6(D)には普通電動役物作動中信号(普電役
作動中信号)が、図6(E)には特別図柄を始動させる
ための始動口スイッチ17の検出出力(入賞検出)が、
図6(F)には普通電動役物用のソレノイド16(普電
役ソレノイド)の作動状態がそれぞれ示されている。な
お、普通電動役物作動中信号がONである期間に対応し
てランプ等による報知が行われる。
【0096】図示するように、図6(A)のゲートスイ
ッチ12の検出出力に基づいて普通図柄の変動が開始さ
れている。ここでは確率変動状態のために、普通図柄の
変動時間を短縮させる期間に該当し(図4(C)の普通
図柄変動時間短縮状態信号オン)、普通図柄の変動時間
は5.1秒となる。ここでは、始動口スイッチ17で入
賞玉が検出されない例を示している。
【0097】図6(B)に示された普通図柄の変動結果
が当りであれば普通電動役物(普通可変入賞球装置)1
4を開放させる制御が開始され、図6(D)に示すよう
に、普通図柄の変動結果が当たりである旨を示す普通電
動役物作動中信号がオフ状態からオン状態とされる。さ
らに、図6(F)に示すように、ソレノイド16の励磁
制御が開始され、普通電動役物(普通可変入賞球装置)
14が2回開成状態となる。1回の開成状態は、1.4
秒である。なお、始動口スイッチ17において7個以下
の入賞玉が検出される場合と、入賞玉が検出さない場合
とのソレノイド16の動作は同じである。
【0098】図7は、確率変動状態にある場合の普通電
動役物(普通可変入賞球装置)14の入賞個数と開閉動
作との関係を説明するための第2のタイミングチャート
である。図7を参照して、図7(A)には普通図柄を始
動させるためのゲートスイッチ12の検出出力(普図始
動出力)が、図7(B)には普通図柄の変動状況が、図
7(C)には普通図柄の変動の終了に対応して普通電動
役物(普通可変入賞球装置)14が停止状態から作動状
態へ変化することが示されている。図7(D)には普通
電動役物作動中信号(普電役作動中信号)が、図7
(E)には特別図柄を始動させるための始動口スイッチ
17の検出出力(入賞検出)が、図7(F)には、普通
電動役物用のソレノイド16(普電役ソレノイド)の作
動状態がそれぞれ示されている。
【0099】この図7に示す例では、確率変動状態のた
めに、普通図柄の変動時間を短縮させる期間に該当し
(図4(C)の普通図柄変動時間短縮状態信号オン)、
普通図柄の変動時間は5.1秒となる。また、普通電動
役物(普通可変入賞球装置)14が1回開成状態となる
制御が終了する前に、始動口スイッチ17において8個
の入賞玉が検出される例を示している。
【0100】図7(B)に示された普通図柄の変動結果
が当りであれば普通電動役物(普通可変入賞球装置)1
4を開放させる制御が開始され、図7(D)に示すよう
に、普通図柄の変動結果が当りとなり普通電動役物が作
動中である旨を示す普通電動役物作動中信号がオフ状態
からオン状態となる。さらに、図7(F)に示すよう
に、ソレノイド16の励磁制御が開始され、普通電動役
物(普通可変入賞球装置)14が開放状態とされる。そ
して、始動口スイッチ17で8個の入賞玉が検出される
と、ソレノイド16が非励磁(OFF)に制御され、普
通電動役物(普通可変入賞球装置)14が閉成状態とさ
れるとともに、普通電動役物作動中信号(普電役作動中
信号)がOFFとなる。
【0101】このように、入賞個数で作動を終了する場
合には、確率変動状態にあるにも係わらず、普通電動役
物(普通可変入賞球装置)14が1回しか開放状態とな
らない場合が生じるが、普通電動役物作動中信号がOF
Fとなることに応じて普通電動役物14が作動を終了し
ていることを報知(作動中は特定のランプを点灯し、作
動終了により消灯)すれば、故障したのかとの誤解を招
く惧れがない。
【0102】図8は、確率変動状態にある場合の普通電
動役物(普通可変入賞球装置)14の入賞個数と開閉動
作との関係を説明するための第3のタイミングチャート
である。図8を参照して、図8(A)には普通図柄を始
動させるためのゲートスイッチ12の検出出力(普図始
動出力)が、図8(B)には普通図柄の変動状況が、図
8(C)には普通図柄の変動の終了に対応して普通電動
役物が停止状態から作動状態へ変化することが、図8
(D)には普通電動役物作動中信号(普電役作動中信
号)が、図8(E)には特別図柄を始動させるための始
動口スイッチ17の検出出力(入賞検出)が、図8
(F)には、普通電動役物用のソレノイド16(普電役
ソレノイド)の作動状態がそれぞれ示されている。
【0103】この図8に示す例では、確率変動状態のた
めに、普通図柄の変動時間を短縮させる期間に該当し
(図4(C)の普通図柄変動時間短縮状態信号オン)、
普通図柄の変動時間は5.1秒となる。また、普通電動
役物(普通可変入賞球装置)14が開成状態に2回され
る制御が終了する前に、始動口スイッチ17で8個の入
賞玉が検出される例を示している。
【0104】図8(B)に示された普通図柄の変動結果
が当りであれば普通電動役物(普通可変入賞球装置)1
4を開放させる制御が開始され、図8(D)に示すよう
に、普通図柄の変動結果が当りである旨を示す普通電動
役物作動中信号がオフ状態からオン状態とされる。さら
に、図8(F)に示すように、ソレノイド16の励磁制
御が開始され、普通電動役物(普通可変入賞球装置)1
4が開放状態とされる。そして、始動口スイッチ17で
8個の入賞玉が検出されると、ソレノイド16が非励磁
(OFF)に制御され、普通電動役物(普通可変入賞球
装置)14が閉成状態とされるとともに、普通電動役物
作動中信号(普電役作動中信号)がOFFとなる。
【0105】図9は、低確率時、すなわち、確率変動時
ではない場合における、普通電動役物の変動および停止
と、普通図柄が当たりおよびはずれのそれぞれ場合の普
通図柄確定表示信号および普電役物作動中信号との関係
を示す図である。図9の(a)は、普通図柄の停止と変
動との動作を示すタイミングチャートである。図9の
(a)に示すように、普通図柄用可変表示器10におい
ては、可変表示部の変動が開始した後29.2秒経過し
て変動が停止して当たりかはずれかが確定表示される。
【0106】また、図9の(b)は、普通図柄がはずれ
であった場合の確定表示信号のタイミングチャートであ
る。図9の(b)に示すように、普通図柄が確定したタ
イミングで普通図柄確定表示処理がなされ、普通図柄用
可変表示器10の可変表示が終了して確定した図柄が表
示される。これによって、0.8秒間普通図柄が確定表
示を行なうことになる。なお、この0.8秒間の普通図
柄の表示結果の確定表示は、普通図柄が変動を終了して
から次の変動を開始するまでの期間中において行なわれ
る。
【0107】また、図9の(c)は、普通図柄の確定表
示がはずれであった場合における、電動チューリップ1
4を開放状態にするための普電役作動中信号を示すタイ
ミングチャートである。図9の(c)に示すように、は
ずれの場合には普電役作動中信号はOFFのままであ
る。
【0108】また、図9の(d)は、普通図柄が当たり
であった場合の確定表示信号のタイミングチャートであ
る。図9の(d)に示すように、普通図柄が確定したタ
イミングで普通図柄が確定表示処理がなされ、普通図柄
用可変表示器10の可変表示が終了して確定した図柄が
表示される。この普通図柄確定表示は、約0.6秒とさ
れているが、この0.6秒の間には、遊技制御基板(主
基板)31において普通図柄に関する処理のうち確定表
示を行なう処理が実行されている。したがって、普通図
柄が、0.8秒間確定表示されることは当たりの場合と
同様である。
【0109】また、図9の(e)は、普通図柄の確定表
示が当たりであった場合における、電動チューリップ1
4を開放状態にするための普電役作動中信号を示すタイ
ミングチャートである。図9の(e)に示すように、当
たりの場合には、0.6秒間普通図柄の確定表示を行な
う処理が実行され、さらに、普通電動役物14を作動さ
せる処理が実行されて普電役作動中信号がONする。こ
れにより、普通電動役物(普通可変入賞球装置)14が
開放して、普電役作動中信号はONしてから0.2秒後
にOFFする。すなわち、0.2秒間普通電動役物(普
通可変入賞球装置)14が開放することになる。
【0110】上記図9の(a)〜(e)から分かるよう
に、普通図柄が変動を開始してから変動を終了して、は
ずれの場合には普通図柄表示器10の確定表示のみを行
なうが、これらに要する時間は30.0秒であり、ま
た、当たりの場合には普通図柄柄表示器10の確定表示
および普通電動役物(普通可変入賞球装置)14の開放
を行なうが、これらに要する時間も30.0秒である。
すなわち、本実施の形態のパチンコ遊技機1において
は、普通図柄用可変表示器10が可変表示動作を開始し
てから次の可変表示動作が開始可能となるまでの時間
は、当たりの場合およびはずれの場合それぞれともに3
0.0秒である。
【0111】次に、普通図柄の変動および停止と、遊技
制御基板31が表示制御基板40に対して出力する普通
図柄確定表示信号、表示制御基板40が外部出力する確
定表示信号および遊技制御基板31が外部出力する普通
図柄確定表示信号との関係を図10を用いて説明する。
【0112】図10の(c)は、表示制御基板40が外
部出力する普通図柄確定表示信号のタイミングチャート
である。図10の(c)に示すように、図10の(a)
における普通図柄が停止したタイミングで0.05秒間
普通図柄確定表示信号が出力される。この表示制御基板
40が出力する普通図柄確定表示信号は当たりの場合お
よびはずれの場合のいずれの場合であっても同じタイミ
ングで同じ時間をかけて出力される。この普通図柄確定
表示信号は、主として遊技機の試験に用いられる信号と
して出力される。
【0113】図10の(d)は、遊技制御基板31が外
部出力する普通図柄確定表示信号のタイミングチャート
である。図10の(d)に示すように、図10の(a)
における普通図柄が停止したタイミングで0.5秒間普
通図柄確定表示信号が出力される。図10の(b)〜
(d)に示すように、この表示制御基板40が出力する
普通図柄確定表示信号は当たりの場合およびはずれの場
合のいずれの場合であっても同じタイミングで同じ時間
をかけて出力される。
【0114】図11は、ゲートスイッチのON/OFF
と普通図柄の変動/停止との関係を示すタイミングチャ
ートである。本実施の形態のパチンコ遊技機1において
は、図11の(a)に示すように、ゲートスイッチ11
aがONした後、図11の(b)に示すように、作動契
機成立時にから0.002秒後に普通図柄の変動が開始
する。
【0115】普通図柄の変動時間は、図12に示すよう
に、低確率時、すなわち、確率変動時ではない状態にお
いては、変動パターン普1が29.200秒可変表示さ
れ、高確率時、すなわち、確率変動状態においては、変
動パターン普2が6.000秒可変表示される。言い換
えれば、作動契機成立時から図柄確定時までの要する時
間は、低確率時においては29.202秒であり、高確
率時においては6.002秒である。
【0116】図13は、はずれ時、低確率時または高確
率時の、普通図柄の変動および停止と普通電動役物の変
動および停止との関係を示した図である。はずれ時にお
いては、図13の(a)に示すように、低確率であるか
高確率であるかに関わらず0.8秒間普通図柄が停止し
た後再び変動を開始するが、図13の(b)に示すよう
に、普通電動役物は停止状態のままである、すなわち、
普通電動役物14を開放することができない状態のまま
である。
【0117】また、低確率時において普通図柄が当たり
となった場合には、図13の(c)に示すように、はず
れ時と同様に、0.8秒間普通図柄の変動が停止する
が、図13の(d)に示すように、普通図柄が変動を停
止してから0.596秒後に、普通電動役物は作動状態
となる、すなわち、普通電動役物14を開放することが
できる状態となり、その0.200秒後に、普通電動役
物が停止状態になる、すなわち、普通電動役物14を開
放することができない状態となる。この0.200秒の
期間中に普通電動役物14が1回開放/閉成するため、
遊技者にとっては、可変表示装置8の始動を開始させる
条件である始動入賞をさせ易い状態となる。そして、普
通電動役物が停止状態になってから、すなわち、普通電
動役物14を開放することができない状態となった後
0.004秒経過すれば再び普通図柄の変動を開始する
ことができる状態となる。なお、図13の(c)におい
ては、普通図柄が0.800秒間変動を停止した後再び
変動を開始する例を示しているが、始動入賞が1回しか
なかった場合には、普通図柄は停止状態を継続すること
になる。
【0118】また、高確率時において普通図柄が当たり
となった場合には、図13の(e)に示すように、普通
図柄は6.400秒間変動を停止するが、普通図柄が変
動を停止してから0.596秒後に、普通電動役物が作
動状態となり、すなわち、普通電動役物14を開放する
ことができる状態となり、その5.800秒後に普通電
動役物14を開放することができない状態となる。そし
て、図13の(f)に示すように、普通電動役物14を
開放することができない状態となった後0.004秒経
過すれば再び普通図柄の変動を開始することができる状
態となる。この5.800秒の期間中に普通電動役物1
4が開放/閉成を2回繰り返すことになるため、低確率
時においては、高確率時に比較して、さらに、遊技者に
とっては、可変表示装置8の始動を開始させる条件であ
る始動入賞をさせ易い状態となる。
【0119】以上のような制御を行なう本実施の形態の
パチンコ遊技機においては、遊技制御基板31は、普通
図柄用可変表示器10の可変表示の結果得られた態様が
当たりかはずれか否かに関わらず、一定時間、すなわ
ち、30.0秒かけて、可変表示および可変表示にと伴
った処理、すなわち、図柄のスクロールおよび図柄の確
定表示、または、図柄のスクロール、図柄の確定表示お
よび普通電動役物(普通可変入賞球装置)14の開放を
行なう。これにより、可変表示装置8の可変表示の結果
得られた態様が当たりであってもはずれであっても、普
通図柄用可変表示器10が可変表示動作を開始してから
次の可変表示動作が開始可能となるまでの時間を異なら
せるようなプログラムを組む必要がないため、遊技機の
設計が簡単となる。ただし、高確率時においては、普通
図柄用可変表示器10が可変表示動作を開始してから次
の可変表示動作が開始可能となるまでの時間は、低確率
の場合と異なっている。
【0120】また、本実施の形態のパチンコ遊技機1に
おいては、可変表示装置8が、表示結果がはずれである
場合に、はずれ図柄を0.8秒間確定表示し、かつ、遊
技制御基板31が、普通図柄用可変表示器10の表示結
果が当たり図柄である場合に、はずれ図柄の確定表示時
間と同一の0.8秒間内において、当たり図柄の確定表
示を行なうとともに、普通電動役物(普通可変入賞球装
置)14を開放状態から閉成状態に変化させるための処
理を終了する。それにより、当たりであるかはずれであ
るかに関わらず、可変表示に伴った処理が同一時間内に
行われるため、低確率時において一定の単位時間あたり
に実行可能な可変表示動作の回数は、表示結果が当たり
かハズレに関わらず一定となることにより、普通図柄に
関する仕様の設定や性能の把握がし易くなり、遊技機の
開発効率が向上する。
【0121】また、本実施の形態のパチンコ遊技機1に
おいては、可変表示装置8は、表示結果が当たりである
場合とはずれである場合とにおいて、確定表示を行なう
ための処理の時間(当たり:0.8秒,はずれ:0.6
秒)が異なるため、表示結果が当たりである場合とはず
れである場合との確定表示の時間の差(0.2秒)を利
用して、その差の時間内に普通電動役物(普通可変入賞
球装置)14の開放のための処理を行なうことができ
る。
【0122】なお、本実施の形態においては、普通図柄
用可変表示器10および普通電動役物(普通可変入賞球
装置)14の制御に上記のような、可変表示の結果得ら
れた態様が当たりかはずれか否かに関わらず普通図柄用
可変表示器10が可変表示動作を開始してから次の可変
表示動作が開始可能となるまでの時間を同一にする制御
を行なうようにしたが、可変表示装置8および可変入賞
球装置19の制御に上記のような処理を行なうようにし
てもよい。それにより、さらに、パチンコ遊技機のプロ
グラムの開発効率が向上する。
【0123】<普通電動役物の作動中表示>次に、普通
電動役物(普通可変入賞球装置)14が作動中における
普通図柄用可変表示器10の表示状態を説明する。図1
4は、普通電動役物(普通可変入賞球装置)14が作動
中における普通図柄用可変表示器10の表示状態を示す
図である。図14(A)は、普通電動役物(普通可変入
賞球装置)14が作動中における入賞個数が6個の場合
における普通図柄用可変表示器10の表示状態を示し、
図14(B)は、普通電動役物(普通可変入賞球装置)
14が作動中における入賞個数が7個の場合の普通図柄
用可変表示器10の表示状態を示し、図14(C)は、
普通電動役物(普通可変入賞球装置)14が作動中にお
ける入賞個数が8個の場合の普通図柄用可変表示器10
の表示状態を示す。図14(A)〜(C)を参照して明
らかなように、普通図柄用可変表示器10には普通電動
役物作動中信号がONのときに普通電動役物(普通可変
入賞球装置)14に入賞可能な打玉の個数の残数が表示
され、その残数は8個から順に入賞した打玉の数に伴っ
て減少する。
【0124】すなわち、普通電動役物(普通可変入賞球
装置)14が作動中における入賞個数が6個の場合に
は、普通図柄用可変表示器10に入賞可能な残数「2」
が表示される。普通電動役物(普通可変入賞球装置)1
4が作動中における入賞個数が7個の場合には、普通図
柄用可変表示器10に入賞可能な残数「1」が表示され
る。普通電動役物(普通可変入賞球装置)14が作動中
における入賞個数が8個の場合、または、時間の経過に
より普通電動役物動作中信号がOFFとなった場合に
は、普通図柄用可変表示器10に「0」が表示される。
【0125】このように、普通図柄用可変表示器10で
普通電動役物作動中信号がONのときに、普通電動役物
(普通可変入賞球装置)14に入賞可能な打玉の個数の
残数が表示されるため、遊技者は普通図柄用可変表示器
10を見ることにより、普通電動役物(普通可変入賞球
装置)14が作動中か否か、また、後いくつの打玉を普
通電動役物(普通可変入賞球装置)14に入賞させるこ
とができるのかを直ちに判断することができる。また、
普通図柄用可変表示器10に残数「8」〜「1」のいず
れかが表示されている場合には、普通電動役物(普通可
変入賞球装置)14が作動中であることを認識すること
ができ、普通図柄用可変表示器10に「0」が表示され
ている場合には、普通電動役物(普通可変入賞球装置)
14が作動中でないことを認識することができる。さら
に、普通電動役物(普通可変入賞球装置)14が作動中
に打玉が8個入賞した場合に普通電動役物(普通可変入
賞球装置)14の作動状態が解除されることを知ること
ができる。
【0126】次に、普通図柄用可変表示器10を普通電
動役物(普通可変入賞球装置)14の近傍に設けた例を
示す。図15は普通図柄用可変表示器10を普通電動役
物(普通可変入賞球装置)14の近傍に設けた例を示す
図である。図15を参照して、普通電動役物(普通可変
入賞球装置)14の下部に7セグメントLEDによる普
通図柄用可変表示器10が設けられる。このように、普
通電動役物(普通可変入賞球装置)14の周辺に普通図
柄用可変表示器10を設けるようにすれば、普通電動役
物(普通可変入賞球装置)14が作動中の状態であるこ
とを遊技者が判断しやすくなる。
【0127】また、普通図柄用可変表示器10を可変表
示装置8とは別に設けるようにしたが、図16に示すよ
うに、可変表示装置8の可変表示部9に普通図柄表示領
域を設けて、普通図柄表示領域で上述した普通図柄用可
変表示器10が表示する内容を表示するようにしてもよ
い。この場合には、普通図柄用可変表示器10は不要と
なる。
【0128】また、図14においては、7セグメントを
用いて数字により入賞可能な個数の残数を表示したが、
普通電動役物(普通可変入賞球装置)14の周辺部に点
灯するランプを8個設け、残数に応じた個数のランプを
点灯させるようにしてもよい。
【0129】図16は、可変表示装置8の可変表示部9
に普通図柄表示領域を設けた例を示す図である。図16
を参照して、可変表示部9の右上の一区画に普通図柄表
示領域100が設けられている。普通図柄表示領域10
0には、普通図柄の表示部101が設けられている。な
お、図では、普通図柄を一桁の数字「7」を表示してい
るが、例えば「7−」などの2桁の表示も可能である。
【0130】また、図16においては、普通図柄の表示
部101内に数字により入賞可能な個数の残数を表示し
てもよいし、残数を示すマークを表示する領域を設け、
残数に応じた個数のマークを表示することにより、残数
を遊技者に知らせるようにしてもよい。
【0131】このように、可変表示装置8の可変表示部
9に普通図柄表示領域を設けることによっても、普通電
動役物(普通可変入賞球装置)14が作動中の状態を表
示することができる。また、別に普通図柄用可変表示器
10を設ける必要がなく、簡単な構成とすることができ
る。
【0132】図17は、このパチンコ遊技機1の制御に
用いられる各種ランダムカウンタを示す図である。図1
7には、C_RND1、C_RND_L、C_RND_
C、C_RND_R、C_RND_RCHA、C_RN
D_RCH、C_RND_NR、およびC_RND2の
8種類のランダムカウンタが示されている。
【0133】C_RND1は、始動記憶がある場合にそ
の始動記憶に基づく特別図柄の可変表示の結果を大当り
とするか否かを決定するために用いられるランダムカウ
ンタである。このランダムカウンタは、後述するタイマ
割込毎(具体的には0.002秒毎)に1ずつ加算更新
され、0から加算更新されてその上限である293まで
加算更新された後再度0から加算更新される。
【0134】C_RND_L、C_RND_C、C_R
ND_Rは、可変表示部9に最終的に停止表示される停
止図柄(確定図柄)の種類を決定するために用いられる
ランダムカウンタである。
【0135】C_RND_Lは左図柄決定用であり、0
から加算されてその上限である14まで加算されると再
度0から加算される。C_RND_Lは、前述したタイ
マ割込毎すなわち0.002秒毎に1ずつ加算される。
なお、表示結果がはずれとなるリーチ状態を表示する場
合には、このC_RND_Lによって左図柄と右図柄と
が決定されることにより、リーチ図柄が定められる。
【0136】C_RND_Cは、中図柄決定用のランダ
ムカウンタであり、0から加算されてその上限である1
4まで加算されると再度0から加算される。C_RND
_Cは、前述したタイマ割込毎すなわち0.002秒
毎、および、割込処理余り時間毎に1ずつ加算される。
【0137】C_RND_Rは、右図柄決定用のランダ
ムカウンタであり、0から加算されてその上限である1
4まで加算された後再度0から加算される。C_RND
_Rは、前述のC_RND_Cの桁上げごとに1ずつ加
算される。
【0138】C_RND_RCHAは、C_RND1の
抽出値に基づいてはずれとすることが決定された場合に
おいて、そのはずれの表示結果が導出表示される途中に
リーチ状態を表示させるか否かを決定するために用いら
れるランダムカウンタである。C_RND_RCHA
は、0から加算されてその上限である1530まで加算
されると再度0から加算される。C_RND_RCHA
は、前述したタイマ割込毎すなわち0.002秒毎、お
よび、割込処理余り時間毎に1ずつ加算される。
【0139】C_RND_RCHおよびC_RND_N
Rは、変動パターンを決定するために用いられるランダ
ムカウンタである。特に、C_RND_RCHはリーチ
状態を表示する場合に用いられるランダムカウンタであ
り、C_RND_NRはリーチ状態を表示しない場合に
用いられるランダムカウンタである。リーチ状態の表示
の必要性の有無に応じて、C_RND_RCHおよびC
_RND_NRのうちいずれか一方のカウンタ値が抽出
されてその値に基づいて変動パターンが定められ、その
定められた変動パターンを特定可能な変動パターンデー
タを含む特別図柄変動開始コマンドが遊技制御基板31
から表示制御基板40へ出力される。C_RND_RC
Hの0〜7の各値に対応する変動パターンデータと、C
_RND_RCHの0〜2の各値に対応する変動パター
ンデータとは、基本回路33内に記憶されている。
【0140】C_RND_RCHは0から加算されてそ
の上限である7まで加算された後再度0から加算され
る。また、C_RND_NRは0から加算されてその上
限である2まで加算された後再度0から加算される。C
_RND_RCHおよびC_RND_NRは、前述した
タイマ割込毎すなわち0.002秒毎、および、割込処
理余り時間毎に1ずつ加算される。
【0141】C_RND2は、通過記憶がある場合にそ
の通過記憶に基づく普通図柄の可変表示の結果を当りと
するか否かを決定するために用いられるランダムカウン
タである。このランダムカウンタは、0.002秒毎に
1ずつ加算更新され、3から加算更新されてその上限で
ある13まで加算更新された後再度3から加算更新され
る。
【0142】図18は、始動記憶がある場合にその始動
記憶に基づく特別図柄の可変表示の結果を大当りとする
か否かを決定する処理手順を説明するためのフローチャ
ートである。
【0143】始動入賞があれば、C_RND1のカウン
ト値が抽出される。C_RND1の抽出値は特別図柄判
定用バンクに格納される。ここで、特別図柄判定用バン
クは、始動入賞に応じて抽出されたC_RND1の抽出
値のデータを一時的に格納するための記憶領域をいい、
基本回路33のRAM33cの作業領域に設けられてい
る。始動入賞は最大4つまで記憶されるため、特別図柄
判定用バンクは、バンク0〜バンク3の4つの記憶領域
を有するシフトレジスタにより構成されている。特別図
柄判定用バンクにおいては、始動入賞が検出された時点
で、特別図柄判定用バンク0,1,2,3の順序で、始
動入賞に対応するC_RND1の抽出値のデータが記憶
されて行く。
【0144】具体的に、始動入賞に応じたC_RND1
の抽出値は、最大4つ記憶されるが、最も古いタイミン
グでの抽出値が特別図柄判定用バンク0に記憶され、始
動入賞に応じて、バンク1,2,3の順に抽出値が記憶
されて行く。特別図柄判定用バンク0〜3のうちのバン
ク0に記憶されている抽出値が、大当りを発生させるか
否かの判定に用いられる。そして、バンク0の判定が済
むと、バンク0の記憶データがクリアされるとともに、
バンク1,2,3のそれぞれの記憶データが、1バンク
ずつバンク0に向けてシフトされる。そして、そのよう
な大当りの判定とデータのシフトとが繰返し実行される
ことにより、始動入賞記憶に応じた大当りの判定が行な
われるのである。
【0145】なお、始動入賞が検出されるのと同時にC
_RND_Lのカウント値も抽出され、その抽出値は左
図柄判定用バンクに格納される。左図柄判定用バンクに
ついても特別図柄判定用バンクと同様に基本回路33の
RAM33cの作業領域に設けられており、左図柄判定
用バンク0〜左図柄判定用バンク3の4つの記憶領域を
有するシフトレジスタにより構成されている。そして、
左図柄判定用バンクにおいては、始動入賞が検出された
時点で、左図柄判定用バンク0,1,2,3の順序で、
始動入賞に対応するC_RND_Lの抽出値のデータが
記憶されて行く。
【0146】次に、特別図柄判定用バンクに格納された
抽出値を判定するための大当り判定用の特別図柄判定値
が設定される。ここで、高確率時(確率変動状態)でな
い通常時(通常遊技状態)においては、特別図柄判定値
として「7」が設定される。一方、高確率時では、特別
図柄判定値として「7」,「11」,「79」の3つが
設定される。
【0147】次に、設定された特別図柄判定値と抽出値
とが比較され、通常時では、抽出値が「7」のときには
大当りとすることが決定され、それ以外の時にははずれ
とすることが決定される。一方、高確率時では、抽出値
が「7」,「11」,「79」のうちのいずれかのとき
には大当りとすることが決定され、それ以外の時にはは
ずれとすることが決定される。
【0148】大当りとすることが決定された場合には、
左図柄判定用バンクに格納されているC_RND_Lの
値が参照され、ゾロ目で停止させる大当り図柄がその抽
出値に基づいて決定される。一方、はずれとすることが
決定された場合には、C_RND_C、C_RND_R
の値が抽出され、それらの抽出値と左図柄判定用バンク
に格納されているC_RND_Lとに基づいて可変表示
部9に最終的に停止させるはずれ図柄が決定される。こ
こで、この決定されたはずれ図柄が偶然ゾロ目の図柄で
あった場合には、C_RND_Cの抽出値に「1」が加
算され、強制的にはずれ図柄とされる。
【0149】図18を用いて説明した以上の処理は、特
別図柄の可変表示を開始させる前に事前に行なわれる。
【0150】図19は、通過記憶がある場合にその通過
記憶に基づく普通図柄の可変表示の結果を当りとするか
否かを決定する処理手順を説明するためのフローチャー
トである。
【0151】通過記憶があれば、まず、ランダムカウン
タC_RND2のカウント値が抽出され、普通図柄判定
用バンクに格納される。ここで、普通図柄判定用バンク
は、特別図柄判定用バンクと同様に、バンク0〜バンク
3の4つの記憶領域を有するシフトレジスタにより構成
されている。
【0152】次に、その抽出値を判定するための当り判
定用の普通図柄判定値「3」〜「12」が設定される。
そして、ランダムカウンタC_RND2のカウント値の
抽出値が「3」〜「12」のうちのいずれかのときには
普通図柄を当りとすることが決定され、それ以外の時に
は普通図柄をはずれとすることが決定される。
【0153】なお、本実施の形態のパチンコ遊技機にお
いては、ランダムカウンタC_RND2のカウント値の
抽出値が「3〜12」であればが当たりとし、「3〜1
2」以外であればハズレとしたが、高確率時(確率変動
状態)でない通常時(通常遊技状態)においては、普通
図柄判定値として「3」,「7」,「11」が設定さ
れ、高確率時においては、普通図柄判定値として「3」
〜「12」が設定されるようにしてもよい。その場合に
は、設定された普通図柄判定値と普通図柄判定用バンク
内の抽出値とが比較され、通常時では、抽出値が
「3」,「7」,「11」のうちのいずれかのときには
当りとすることが決定され、それ以外の時にははずれと
することが決定される。一方、高確率時では、抽出値が
「3」〜「12」のうちのいずれかのときには当りとす
ることが決定され、それ以外の時にははずれとすること
が決定される。当りとすることが決定された場合には、
当り図柄が一津に「7」に決定される。一方、はずれと
することが決定された場合には、はずれ図柄が一津に
「−」に決定される。
【0154】図19を用いて説明した以上の処理は、普
通図柄の可変表示を開始させる前に事前に行なわれる。
次に、基本回路33により実行される処理の一部をフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0155】図20は、基本回路33により実行される
遊技制御メイン処理および割り込み処理を示すフローチ
ャートである。図20においては、(a)に遊技制御メ
イン処理が示され、(b)に割り込み処理が示されてい
る。
【0156】図20の(a)を参照して、遊技制御メイ
ン処理においては、まず、スタックポインタの指定アド
レスをセットするためのスタックセット処理が行なわれ
る(S1)。次いで、初期化処理が行なわれる(S
2)。初期化処理では、RAM33cにエラーが含まれ
ているか判定され、エラーが含まれている場合には、R
AM33cを初期化することおよび各種フラグの初期設
定などの処理が行なわれる。さらに、初期化処理では、
後述する割り込み処理を実行するタイミングを規定する
タイマ割り込み時間(たとえば0.002秒)をCPU
33aに設定する処理がなされる。これにより、電源投
入等によるリセット後の最初の割り込み処理の実行タイ
ミング規定のための計時が開始される。
【0157】次に、停止図柄を決定する等のための表示
用乱数更新処理が行なわれる(S3)。このパチンコ遊
技機1においては、可変表示装置8の可変表示での特別
図柄の停止図柄が乱数(ランダムカウンタのカウンタ
値)に基づいて決定される。このS3では、そのように
停止図柄を決定するための表示用乱数が更新される。表
示用乱数更新処理は、無限ループにより繰返し実行され
続けるが、後述する割り込み処理が起動された場合に
は、表示用乱数更新処理を構成するプログラムのうちの
実行中の位置で一時停止され、その割り込み処理が終了
すると一時停止したプログラムの位置から実行が再開さ
れる。
【0158】次に、図20の(b)を参照して、割り込
み処理は、CPU33aにより管理されるタイマ割り込
み用のタイマの計時値が設定値(S2またはS13で設
定されるタイマ割り込み時間)になるごとに実行が開始
される。
【0159】割り込み処理においては、まず、ランプ制
御基板35および音声制御基板70に音声発生やLED
点灯制御用の所定のコマンドを送信するための処理が行
なわれるとともに、情報出力回路64を介してホール管
理用コンピュータに大当り情報、始動情報、確率変動情
報などのデータを送信するためのデータ出力処理が行な
われる(S4)。次に、パチンコ遊技機1の内部に備え
られている自己診断機能によって種々の異常診断をし、
その結果に応じて必要ならば警報を発生させるためのエ
ラー処理が行なわれる(S5)。次に、遊技制御に用い
られる各種の判定用乱数を示す各ランダムカウンタを更
新する判定用乱数更新処理が行なわれる(S6)。
【0160】次に、特別図柄プロセス処理が行なわれる
(S7)。特別図柄プロセス処理では、複数種類の処理
のうちの1つが特別図柄プロセスフラグの値に従って選
択されて実行される。そして、特別図柄プロセスフラグ
の値は、遊技状態に応じて各処理中において更新され
る。次に、普通図柄プロセス処理が行なわれる(S
8)。普通図柄プロセス処理では、7セグメントLED
による普通図柄用可変表示器10を所定の順序で制御す
るための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理
が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセス
フラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新され
る。
【0161】次に、ゲートスイッチ12、始動口スイッ
チ17、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ2
3等の状態を入力し、各入賞口や可変入賞球装置に対す
る入賞があったか否か等を判定するスイッチ処理が行な
われる(S9)。始動口スイッチ17により始動入賞が
検出された場合には、このスイッチ処理において、始動
記憶処理が実行される。具体的には、始動口スイッチ1
7により始動入賞が検出されると、そのタイミングで大
当り判定用のランダムカウンタのカウンタ値が抽出さ
れ、始動記憶用の特別図柄判定用バンクにその抽出値が
記憶される。これにより始動記憶がなされる。前述した
ように始動記憶用の特別図柄判定用バンクは、バンク0
〜バンク3の4つ構成されており、この4つのバンクに
よって最大4つの始動記憶を可能にしている。よって、
始動入賞が検出された際にすべてのバンクに記憶がある
場合には、その始動入賞が無効とされる。
【0162】次に、S3と同様の表示用乱数更新処理が
行なわれる(S10)。次に、賞球玉貸制御用CPU3
7aとの間の入賞球信号処理が行なわれる(S11)。
すなわち、基本回路33は、賞球玉貸基板37の玉貸制
御用CPUより賞球数要求信号が入力されると、玉貸制
御用CPUに対して出力すべき賞球コマンド(賞球数指
定信号)を選択する。次に、選択した賞球コマンドを出
力するための賞球コマンド出力処理が行なわれる(S1
2)。玉貸制御用CPUは、この賞球数指定信号に基づ
いて賞球装置59aを駆動制御する。
【0163】次に、タイマ割り込み時間設定処理が行な
われる(S13)。S13においては、前述したような
タイマ割り込み時間(たとえば0.002秒)をS2の
場合と同様に設定する処理が実行される。S13の後、
この割り込み処理が終了する。これにより、この割り込
み処理の終了時にS13によってタイマ割り込み時間が
設定され、次の割り込み処理の実行タイミングを規定す
るための計時が開始されることとなる。したがって、割
り込み処理が終了するごとにタイマ割り込みのための時
間が計時され、その後タイマ割り込み時間が経過するご
とに割り込み処理が実行されることとなる。この割り込
み処理が終了すると、前述したメイン処理のプログラム
の実行が、一時停止していた位置から再開される。
【0164】図21は特別図柄プロセス処理を説明する
ためのフローチャートである。特別図柄プロセス処理
は、図20(b)のS7で実行される処理である。この
特別図柄プロセス処理においては、特別図柄プロセスフ
ラグの値に応じてS300〜S305のうちのいずれか
の処理が実行された後、S306の表示制御データ処理
が実行される。特別図柄プロセス処理が実行されること
により、特別図柄の変動が制御されるとともに、大当り
状態における制御が行なわれる。ここで、特別図柄プロ
セスフラグとは、各特別図柄の可変表示を実行する際に
実行するプロセスを指定するフラグをいう。特別図柄の
可変表示動作は、複数のプロセスに分けられており、特
別図柄プロセスフラグのデータにより指定されるプロセ
スに応じた状態に制御される。
【0165】特別図柄変動待ち処理(S300)は、始
動入賞があるか否か(始動記憶があるか否か)を判定
し、始動記憶がない場合にはデモンストレーション画面
を表示させるための指令情報を設定し、始動記憶がある
場合には特別図柄プロセスフラグを更新して特別図柄判
定処理に移行可能とする処理である。この特別図柄変動
待ち処理の詳細な処理内容についての説明を省略する。
【0166】特別図柄判定処理(S301)は、始動記
憶に関連するデータを抽出し、大当りとするか否かなど
を事前決定する処理である。詳細については、図22を
用いて後述する。
【0167】図柄変動設定処理(S302)は、停止図
柄や変動パターンを設定する処理である。詳細について
は図23を用いて後述する。
【0168】大当り開始処理(S303)は、大当りの
発生に基づく特定遊技状態(大当り状態)を開始するた
めの準備をする処理である。詳細については図24を用
いて後述する。
【0169】大当り中処理(S304)は、2ラウンド
以降の各ラウンドを制御する処理である。詳細について
は図25を用いて後述する。
【0170】大当り終了処理(S305)は、大当り終
了表示のための制御を行なうとともに、確変図柄による
確変大当りであった場合にはその後に遊技状態の確率変
動状態に移行させるために必要な制御を行なう処理であ
る。詳細については図26を用いて後述する。
【0171】表示制御データ処理(S306)は、各処
理(S300〜S305)において設定された表示制御
用のコマンドデータを表示制御基板40へ出力する処理
である。この表示制御データ処理の詳細については説明
を省略する。
【0172】図22は、特別図柄判定処理を説明するた
めのフローチャートである。特別図柄判定処理において
は、まず、確率変動フラグがオンされているか、すなわ
ち、パチンコ遊技機1が高確率状態に制御されている最
中であるか否かが判断される(SA1)。高確率状態に
制御されている場合には、高確率時すなわち確変状態に
ある場合の特別図柄判定値データを大当り判定用データ
としてセットする処理を行なわれる(SA3)。確変状
態にある場合の特別図柄判定値データとは、具体的に
は、「7」,「11」,「79」である。
【0173】一方、高確率状態に制御されていない場合
には、低確率時すなわち高確率状態にない通常時の特別
図柄判定値データを大当り判定用データとしてセットす
る処理が行なわれる(SA2)。通常時の特別図柄判定
値データとは、具体的には「7」である。
【0174】SA2またはSA3の後、大当りフラグを
クリアする処理が行なわれる(SA4)。これにより、
前回の大当り状態の記憶がクリアされる。次に、特別図
柄判定用バンク0に記憶された大当り判定用乱数が、S
A2またはSA3でセットした特別図柄判定値データと
一致するか否かが判断される(SA5)。SA5におい
て、高確率時特別図柄判定値データにより判定がなされ
る場合には、複数の特別図柄判定値のうちの選択された
1つの特別図柄判定値データを用いて1回の判定が行な
われる。高確率時特別図柄判定値データを構成する複数
の特別図柄判定値のそれぞれは、判定に用いられる順序
が予め定められており、最初の順番の特別図柄判定値か
ら順にSA5での判断に用いられる。SA5での判断に
用いられる特別図柄判定値が、後述するSA7の処理に
より順次更新されて行くことにより、高確率時特別図柄
判定値データのすべてについての判定が行なわれる。
【0175】SA5により特別図柄判定用バンク0のC
_RND1の記憶データが特別図柄判定値と一致すると
判断された場合は、大当りを発生させる場合であり、後
述するSA6に進む。一方、SA5により特別図柄判定
用バンク0のC_RND1の記憶データが特別図柄判定
値ではないと判断された場合は、次の順序の特別図柄判
定値のデータをSA5での判定に用いられる特別図柄判
定値として設定する処理がなされる(SA7)。ここ
で、低確率時特別図柄判定値データおよび高確率時特別
図柄判定値データのそれぞれは、特別図柄判定値の他に
判定終了コードと呼ばれるデータを含んでいる。低確率
時特別図柄判定値データがSA5での判定のために設定
されている場合には、SA7において、常に判定終了コ
ードが設定される。一方、高確率時特別図柄判定値デー
タがSA5での判定のために設定されている場合にSA
5で最後の順序の特別図柄判定値を用いた判定がなされ
た後には、SA7において、判定終了コードが設定され
る。
【0176】SA7の後、SA7で設定された特別図柄
判定値のデータが判定終了コードであるか否かの判断が
なされる(SA8)。ここで判定終了コードではないと
判断された場合には、SA7により設定された次の特別
図柄判定値を用いて大当りの判定を行なうため、SA5
に戻る。これにより、高確率時の場合には、複数の特別
図柄判定値による大当りの判定が繰返し行なわれる。
【0177】SA5により特別図柄判定用バンク0のC
_RND1の記憶データが特別図柄判定値と一致すると
判断された場合は、大当りを発生させるため、大当りフ
ラグを設定する処理がなされる(SA6)。次にリーチ
フラグを設定する処理がなされる(SA11)。ここで
リーチフラグとは、リーチ状態が表示される場合に設定
されるフラグをいう。このリーチフラグの設定により、
最終的な表示結果が導出表示される前には、リーチ状態
が表示される。
【0178】SA8により判定終了コードであると判断
された場合には、特別図柄判定値を用いた大当りの判定
がすべて終了し、はずれにすることが決定される。この
場合には、以下のSA9、SA10においてはずれの表
示結果を導出表示する前にリーチ状態を表示するか否か
が決定される。
【0179】まず、C_RND_RCHAのカウンタ値
が抽出され(SA9)、続いてその抽出値に基づいて、
リーチ状態を表示するか否かが決定される(SA1
0)。たとえば、C_RND_RCHAの抽出値が
「0」〜「104」のいずれかである場合にはリーチ状
態を表示することが決定され、「105」〜「153
0」のいずれかである場合には、リーチ状態を表示しな
いことが決定される。そして、リーチ状態を表示するこ
とが決定された場合には、リーチフラグが設定される
(SA11)。
【0180】SA11でリーチフラグが設定された後、
または、SA10でNOと判断された後、特別図柄プロ
セスフラグの値が図柄変動処理に移行できる値に更新さ
れ(SA12)、処理が終了する。
【0181】図23は図柄変動設定処理を説明するため
のフローチャートである。この図柄変動設定処理におい
ては、まず、出力タイマが設定済みであるか否かが判断
される(SC1)。出力タイマは、特別図柄の変動パタ
ーン(可変表示期間等)を指定するコマンドデータが出
力データ格納領域にセットされた後に、後述するSC7
においてセットされる。出力タイマが設定されていない
場合には、リーチフラグが設定されているか否かが判断
される。リーチフラグは図22に示すSA11で設定さ
れる。リーチフラグが設定されていると判断された場合
には、リーチ変動振分用ランダムカウンタC_RND_
RCHAの値が抽出され(SC3)、リーチフラグが設
定されていないと判断された場合にはノーマル変動振分
用ランダムカウンタC_RND_NRの値が抽出される
(SC4)。その後、SC3またはSC4のいずれかで
抽出されたランダムカウンタの値に基づいて、変動パタ
ーンが設定される(SC5)。遊技制御基板31の基本
回路33において設定される変動パターンは、表示の演
出態様を具体的に特定するものではなく、単に可変表示
期間およびリーチ状態の表示の必要性の有無を指定する
ものである。表示制御基板40は、この変動パターンを
受信した際に、その変動パターンに応じた演出態様を独
自に決定する。
【0182】次に、設定された変動パターンを特定可能
な変動パターンデータが出力データ格納領域にセットさ
れる(SC6)。出力データ格納領域は、表示制御基板
40に対して出力するコマンドデータを格納する領域で
ある。この出力データ格納領域にセットされたコマンド
データは、図21のS306に示した表示制御データ処
理において表示制御基板40に対して出力される。次
に、変動パターンに対応した出力タイマがセットされる
(SC7)。たとえば、変動パターンによって特定され
る可変表示期間が29.2秒の場合には、その可変表示
期間に対応した時間が出力タイマとしてセットされる。
遊技制御基板31は、出力データ格納領域にセットされ
た変動パターンデータが表示制御基板40に対して出力
された時点からこの出力タイマの減算更新を開始し、出
力タイマのタイマ値が0となった時点で後述するSC1
7によりプロセスフラグを更新して大当り開始処理また
は特別図柄変動待ち処理に移行する。
【0183】変動パターンに対応した出力タイマがセッ
トされた後、大当りフラグおよびリミッタ作動フラグが
ともにセットされているか否かが判断される(SC
8)。ここで、リミッタ作動フラグは、確率変動のリミ
ッタを作動させる必要が生じた場合に後述の図26のS
D13において設定されるフラグである。大当りフラグ
がセットされなおかつリミッタ作動フラグがセットされ
ている場合には、確変大当りが発生しないように制御す
る必要があり、このためにリミッタ作動時の特別図柄テ
ーブルが設定される(SC10)。一方、大当りフラグ
とリミッタ作動フラグとのうち少なくとも一方がセット
されていない場合には、確変大当りが発生しないように
制御する必要がないために、通常時の特別図柄テーブル
が設定される(SC9)。
【0184】ここで、特別図柄テーブルは、停止図柄決
定用のランダムカウンタ(C_RND_L、C_RND
_C、C_RND_R)のカウント値と特別図柄の種類
との対応関係を定めたテーブルである。通常時の特別図
柄テーブルには、確変図柄を含む全種類の特別図柄が停
止図柄決定用のランダムカウンタのカウント値に対応づ
けされている。一方、通常時の特別図柄テーブルには、
確変図柄を含む全種類の特別図柄が停止図柄決定用のラ
ンダムカウンタのカウント値に対応づけされている。一
方、リミッタ作動時の特別図柄テーブルには、確変図柄
を除く特別図柄が停止図柄決定用のランダムカウンタの
カウント値に対応づけされている。
【0185】SC9またはSC10で特別図柄テーブル
が設定された後、その設定された特別図柄テーブルから
特別図柄データが抽出される(SC11)。具体的に
は、大当りフラグが設定されている場合には、すでに左
図柄判定用バンク0に格納されているC_RND_Lの
抽出値と、SC9またはSC10で設定された特別図柄
テーブルとに基づいて、大当り図柄が決定される。一
方、大当りフラグが設定されていない場合には、C_R
ND_C、C_RND_Rのカウント値が抽出され、そ
れらの抽出値およびすでに左図柄判定用バンク0に格納
されているC_RND_Lの抽出値と、通常時の特別図
柄テーブルとに基づいて、はずれ図柄が決定される。な
お、大当りフラグが設定されておらず、リーチフラグが
設定されている場合には、C_RND_Lの抽出値によ
って左右図柄が決定される。このSC11で決定された
停止図柄は、可変表示結果として最終的に導出表示され
る確定図柄とされる。
【0186】次に、SC11で定められた確定図柄デー
タが、出力データ格納領域にセットされる(SC1
2)。次に、特別図柄判定用バンクのデータおよび左図
柄判定用バンクのデータをシフトさせる処理が実行され
る(SC13)。すなわち、バンク0のデータが廃棄さ
れ、バンク1〜3のそれぞれのデータが1つ先のバンク
にシフトされる。これにより、特別図柄判定用バンクの
場合には、次のデータ(新たにバンク0にシフトされた
C_RND1の抽出値)が大当り判定の処理に用いられ
る状態になる。
【0187】次に、特別図柄判定用バンク3の記憶デー
タがクリアされる(SC14)。これは、SC13によ
るデータのシフトにより、データのシフト前の特別図柄
判定用バンク3の記憶データを保持する必要がなくなっ
たためであり、これにより、新たな始動入賞に応じたC
_RND1の抽出値を特別図柄判定用バンク3に記憶さ
せることが可能になる。
【0188】次に、左図柄判定用バンク3の記憶データ
をクリアする処理がなされる(SC15)。これは、S
C13によるデータのシフトにより、データのシフト前
の左図柄判定用バンク3の記憶データを保持する必要が
なくなったためであり、これにより、新たな始動入賞に
応じたC_RND_Lの抽出値を左図柄判定用バンク3
に記憶させることが可能になる。
【0189】次に、出力タイマのタイマ値が0になって
いるか否かが判断される(SC16)。出力タイマのタ
イマ値が0になっていない場合には、変動パターンに対
応した可変表示期間が終了していないために可変表示装
置8において特別図柄の変動が継続されているものと判
断できる。したがって、この場合にはプロセスフラグを
更新する処理を行なうことなく、図柄変動設定処理が終
了される。これにより、再度、特別図柄プロセス処理
(図21参照)が実行された場合には、この図柄変動設
定処理が再度実行され、SC1において出力タイマが設
定済みであると判断されて再度SC16において出力タ
イマのタイマ値が0であるか否かが判断される。そし
て、出力タイマのタイマ値が0になっている場合には可
変表示装置8における特別図柄の可変表示が終了して表
示結果が導出表示されているものと判断できるために、
プロセスフラグの値が大当り開始処理または特別図柄変
動待ち処理を実行できる値に更新される(SC17)。
具体的には、大当りフラグが設定されている場合には、
プロセスフラグの値が大当り開始処理を実行できる値に
更新され、大当りフラグが設定されていない場合には特
別図柄プロセスフラグの値が特別図柄変動待ち処理を実
行できる値に更新される。
【0190】図24は、大当り開始処理を説明するため
のフローチャートである。大当り開始処理においては、
まず、出力タイマが設定されているか否かが判断される
(SF1)。ここでの出力タイマは、大当り開始時に表
示する大当り開始画面の継続表示時間を計時するタイマ
である。出力タイマが設定済みでないと判断された場合
には、その大当り開始画面を表示すべきことを表示制御
基板40に対して指令するための大当り開始時表示デー
タ(コマンドデータ)が出力データ格納領域にセットさ
れる(SF2)。次に、その大当り画面の継続表示時間
を計時するための出力タイマがセットされる(SF
3)。次に、遊技状態が大当り状態であることを示す大
当り中フラグがセットされる(SF4)。次に、確率変
動フラグが設定されている場合には、その確率変動フラ
グが一旦クリアされる(SF5)。ここで確率変動フラ
グが一旦クリアされることにより、大当り状態中におい
ては、大当り確率が通常確率とされる。なお、このSF
5で一旦クリアされた確率変動フラグは、大当り終了時
に後述するSD7において再度設定される。
【0191】次に、SF3で設定された出力タイマのタ
イマ値が0となっているか否かが判断される(SF
6)。出力タイマのタイマ値が0になっていない場合に
は、一旦処理が終了する。これにより、次に図21に示
した表示制御データ処理(S306)が実行され、SF
2で出力データ格納領域にセットされた大当り開始時表
示データが表示制御基板40に対して出力される。表示
制御基板40は、出力された大当り開始時表示データに
基づいて、可変表示部9に大当り開始画面を表示させ
る。その後、再度特別図柄プロセス処理が実行された場
合には、プロセスフラグが更新されていないために再度
大当り開始処理に移行し、出力タイマが設定済みである
か否かが判断される(SF1)。出力タイマが設定済み
の場合には、出力タイマが0であるか否かがSF6によ
って再度判断される。この時点で出力タイマが0となっ
ている場合には、大当り開始画面の継続表示時間が経過
しているためにSF6でYESの判断がなされる。この
場合には、1ラウンド目の表示を指令するための1ラウ
ンドデータが出力データ格納領域にセットされ(SF
7)、続いて出力タイマがセットされる(SF8)。次
に、大入賞口を開放させるためのソレノイド21を励磁
するために、大入賞口ソレノイドONがセットされる
(SF9)。次に、プロセスフラグの値が、大当り中処
理を実行できる値に更新され(SF10)、処理が終了
する。
【0192】図25は、大当り中処理を説明するための
フローチャートである。大当り中処理においては、ま
ず、入賞個数カウンタがロードされる(SE1)。入賞
個数カウンタは、大当り中の各ラウンドにおける大入賞
口への打玉の入賞個数を計数するカウンタである。次
に、ロードされた入賞個数カウンタのカウント値に基づ
いて、大入賞口への入賞個数が最大値以上となっている
か否かが判断される(SE2)。入賞個数が最大値に達
していない場合には、各ラウンドにおける予定された開
放時間が終了したか否かが判断される(SE3)。予定
された開放時間が終了していない場合には、プロセスフ
ラグが更新されることなく、処理が一旦終了する。一
方、大入賞口への入賞個数が最大値以上となっているか
もしくは予定された開放時間が終了していると判断され
た場合には、SE2もしくはSE3においてYESの判
断がなされ、現在のラウンドが最終ラウンドであるか否
かが判断される(SE4)。最終ラウンドでない場合に
は、そのラウンドにおいてV入賞が検出されているか否
かが判断される(SE5)。V入賞が検出されている場
合には、次のラウンドに移行する条件が成立しているた
めに、次ラウンドデータがセットされ(SE6)、続い
て出力タイマがセットされる(SE7)。
【0193】一方、現在のラウンドが最終ラウンドであ
ると判断された場合、もしくはV入賞が検出されていな
いと判断された場合には、大当り状態を終了させるべ
く、大入賞口ソレノイドONがリセットされ(SE
8)、大当り中フラグがリセットされ(SE9)、プロ
セスフラグの値が大当り終了処理を実行できる値に更新
される(SE10)。
【0194】図26は、大当り終了処理を説明するため
のフローチャートである。大当り終了処理においては、
まず、出力タイマが設定済みであるか否かが判断される
(SD1)。ここでの出力タイマは、大当りが終了した
ことを遊技者に報知するための大当り終了報知用画面の
継続表示時間を計時するタイマである。出力タイマが設
定されていない場合には、大当り終了の報知用画面を表
示すべきことを指令するコマンドデータである大当り終
了時表示データが出力データ格納領域にセットされる
(SD2)。その後、その大当り終了報知用画面の継続
表示時間を計時する出力タイマがセットされる(SD
3)。次に、出力タイマのタイマ値が0であるか否かが
判断される。出力タイマのタイマ値が0でない場合に
は、プロセスフラグの値が更新されることなく、一旦処
理が終了する。これにより、次に図21に示した表示制
御データ処理(S306)が実行されることによって、
SD2で出力データ格納領域にセットされた大当り終了
時表示データが表示制御用基板40に対して出力され
る。次に、特別図柄プロセス処理が再度実行された際に
はプロセスフラグが更新されていないためにこの大当り
終了処理が再度実行される。そして、SD1において出
力タイマが設定済みであると判断され、SD4において
出力タイマのタイマ値が0であるか否かが判断される。
そして、出力タイマのタイマ値が0である場合には、可
変表示装置8において大当り終了の報知を画面が消去さ
れているために、SD5〜SD14の以下の処理を実行
する。
【0195】まず、左停止図柄の図柄データがロードさ
れる(SD5)。次に、ロードされた左停止図柄データ
に基づいて、その左停止図柄が確変図柄であるか否かが
判断される(SD6)。確変図柄であると判断された場
合には、確率変動フラグが設定される(SD7)。これ
により、確率変動状態に移行する。次に、確変継続回数
を計数する確変カウンタのカウント値が加算更新(+
1)される(SD8)。次に、確変カウンタのカウント
値が最大継続回数以上であるか否かが判断される(SD
9)。ここで、確変カウンタとは、確率変動を伴う大当
りの継続回数をカウントするカウンタである。前述した
ように、このパチンコ遊技機1では、確率変動を伴う大
当りの継続回数が、所定回数(最大継続回数)を越えな
いように制御される。したがって、確変カウンタのカウ
ント値が最大継続回数以上であると判断された場合に
は、リミッタ作動させるためにリミッタ作動フラグがセ
ットされる(SD13)。リミッタ作動フラグがセット
された後もしくは確変カウンタのカウント値が最大継続
回数以上となっていないと判断された後、プロセスフラ
グの値が特別図柄変動待ち処理を実行できる値に更新さ
れる(SD14)。
【0196】一方、SD6で左停止図柄が確変図柄でな
いと判断された場合には、確率変動フラグがクリアされ
(SD10)、確率カウンタがクリアされ(SD1
1)、続いてリミッタ作動フラグがクリアされる(SD
12)。その後、プロセスフラグがSD14において更
新され、大当り終了処理が終了する。
【0197】次に、図27〜図35を用いて普通図柄プ
ロセス処理を説明する。図27は、普通図柄プロセス処
理を説明するためのフローチャートである。普通図柄プ
ロセス処理は図20のS8で実行される処理である。こ
の普通図柄プロセス処理においては、まず、ゲート11
aを遊技球が通過したか否か、すなわち、ゲートスイッ
チ12がオンしたか否かが判別される(S100)。ゲ
ートスイッチ12がオンしていればゲートスイッチ通過
処理を行なってから、また、ゲートスイッチ12がオン
でなければゲートスイッチ通過処理を行なわずに普通図
柄プロセスフラグの値に応じて、普通図柄通常処理(S
102)、普通図柄判定処理(S103)、普通図柄変
動処理(S104)、普通図柄停止処理(S105)お
よび普通電動役物作動処理(S106)のうちのいずれ
かの処理が実行される。普通図柄プロセスフラグとは、
図27のS102〜S106のいずれの処理を実行する
かを示すフラグである。ゲートスイッチ通過処理(S1
01)は、ゲートスイッチ12を遊技球が通過した時点
における普通図柄判定用の乱数を決定する処理であり、
図28を用いて後述する。普通図柄通常処理(S10
2)は、ゲートを遊技球が通過したか否かで普通図柄プ
ロセス処理を更新するか否かを決定する処理であり、図
29を用いて後述する。普通図柄判定処理(S103)
は、普通図柄始動用の追加記憶がある場合に、その記憶
に関連するデータを呼出して普通図柄の当り外れを事前
に決定する処理であり、詳細については図30を用いて
後述する。普通図柄変動処理(S104)は、当たりか
外れかに応じて普通図柄の変動時間を決定するための処
理であり、詳細については図31を用いて後述する。普
通図柄停止処理(S105)は、当たりか外れかに応じ
て普通図柄プロセス処理を更新するか否か、また、普通
電動役物(普通可変入賞球装置)14を開放する処理を
行なうか否かを決定する処理であり、図32を用いて後
述する。普通電動役物作動処理(S106)は、開放時
間の終了に応じて普通電動役物(普通可変入賞球装置)
14の開放を終了するか否かを決定する処理であり、詳
細については図33を用いて後述する。
【0198】図28は、ゲートスイッチ通過処理を説明
するためのフローチャートである。ゲートスイッチ通過
処理においては、図27のS100においてゲートスイ
ッチ12がオンしたと判別された後、まず、ゲート通過
カウンタの値が4以上であるか否かが判別される。ゲー
ト通過カウンタの値が4以上であるとは、所定の一時期
に4個以上の遊技球がゲート11aを通過したことを意
味する。また、4個以上のゲート通過があっても、前回
までの普通図柄の変動が終了となっていない場合には、
普通図柄の始動記憶として記憶されている遊技球の数が
4個以上にはならないように設定されている。
【0199】したがって、S107において、ゲート通
過カウンタの値が4以上であれば、この処理を終了する
が、ゲート通過カウンタの値が4未満であれば、ゲート
スイッチ12がオンするまでS107の判別を繰り返
す、すなわち、4個以上の遊技球のゲート通過記憶があ
る場合には、ゲート通過記憶を更新せずに処理を進め、
普通図柄判定用カウンタ値も抽出されることなく別の処
理に移る。また、S107において、ゲート通過カウン
タの値が4よりも小さければ、S108に進み、ゲート
通過カウンタの値を1加算してから、普通図柄判定用カ
ウンタの値を格納するための普通図柄判定用バッファを
セットする(S109)。普通図柄判定用カウンタの値
とは、いかなる普通図柄を導出表示するかを示す値、す
なわち、普通図柄を当たりとするかはずれとするかを判
定するための値である。次に、遊技球がゲートを通過し
た時点での普通図柄判定用カウンタの値を抽出(S11
1)して、普通図柄判定用カウンタの値を普通図柄判定
用バッファに格納する(S111)。
【0200】図29は、普通図柄通常処理を説明するた
めのフローチャートである。普通図柄通常処理において
は、まず、ゲート通過記憶があるか否かが判別される
(S112)。ゲート通過記憶がなければ、すなわち、
ゲート通過カウンタの記憶値が「0」であればこの処理
を終了するが、ゲート通過記憶があれば、すなわち、ゲ
ート通過カウンタの記憶値が「0」以外であればS11
3に進み、プロセスを順次更新して普通図柄判定処理
(S103)を実行するための設定を行なう。
【0201】図30は、普通図柄判定処理を説明するた
めのフローチャートである。普通図柄判定処理において
は、まず、普通図柄にはずれ図柄が表示されることを示
す普通図柄はずれフラグをセット(S114)してか
ら、普通図柄はずれ図柄をセットする(S115)。こ
れにより、通常、可変表示部10にはずれ図柄が表示さ
れるように設定される。次に、図28のS110で説明
した普通図柄判定用バッファ1に格納されている遊技球
がゲートを通過した時点において抽出された普通図柄判
定用カウンタの値と、図19で示したC RND2の値が
「3」となる普通図柄の当たり判定値1(3)とを比較
する(S116)。
【0202】普通図柄判定用バッファ1に格納されてい
る遊技球がゲートを通過した時点において抽出された普
通図柄判定用カウンタの値が当たり判定値1(3)より
も小さければ、すなわち、「ハズレ」と判定された場合
にはS122に進むが、普通図柄判定用バッファ1に格
納されている遊技球がゲートを通過した時点において抽
出された普通図柄判定用カウンタの値が当たり判定値1
(3)よりも大きければS118に進み、普通図柄判定
用バッファ1に格納されている遊技球がゲートを通過し
た時点において抽出された普通図柄判定用カウンタの値
と、図19で示したC RND2の値が「13」となる普通
図柄の当たり判定値2(13)とを比較する(S11
9)。
【0203】S119において、普通図柄判定用バッフ
ァ1に格納されている遊技球がゲートを通過した時点に
おいて抽出された普通図柄判定用カウンタの値が当たり
判定値2(13)よりも大きければ、すなわち、「ハズ
レ」と判定された場合にはS122に進むが、普通図柄
判定用バッファ1に格納されている遊技球がゲート11
aを通過した時点において抽出された普通図柄判定用カ
ウンタの値が当たり判定値2(13)よりも小さければ
S120に進み、可変表示器10に当たり図柄[7]が
表示されることを示す普通図柄当たりフラクをセット
(S120)してから、普通図柄に当たり図柄「7」を
セットする(S121)。以上のように、抽出されたカ
ウンタ値が「3」〜「12」以外の値であれば「ハズ
レ」とする。
【0204】次に、ゲート通過カウンタの値、すなわ
ち、ゲートを通過し遊技球の記憶値の残数を1減算して
(S122)から、普通図柄を導出表示するための普通
図柄制御コマンドの出力を設定する(S123)。次
に、普通図柄判定用バッファに格納された遊技球がゲー
トを通過した時点での普通図柄の当たり判定カウンタの
値を、普通図柄判定用バッファ0〜3の値を順次の番号
の小さいものへシフトして(S124)から、普通図柄
判定用バッファ4にはずれ判定値(13)を格納する
(S125)。次に、図26のSD7で示す確率変動フ
ラグが設定されているか否かに対応した普通図柄の変動
時間を設定する(S126)。次に、普通図柄プロセス
を更新(S127)して、普通図柄変動処理(S10
4)を実行する。
【0205】図31は、普通図柄変動処理を説明するた
めのフローチャートである。普通図柄変動処理において
は、まず、変動時間が終了したか否かが判別され(S1
28)、変動時間が終了していなければ、変動時間が終
了するまで判別を繰り返すが、変動時間が終了していれ
ば表示結果としての普通図柄の確定表示時間である普通
図柄停止時図柄表示時間1(398)、すなわち、0.
796秒を設定する(S129)。次に、普通図柄判定
用カウンタの値が当たり判定値の範囲内であったときに
設定される当たりフラグ設定されているか、普通図柄判
定用カウンタの値が当たり判定値の範囲外であったとき
に設定されるはずれフラグが設定されているかが判別さ
れ(S130)、当たりフラグが設定されていれば、当
たりの場合に普通図柄を確定表示する時間である普通図
柄停止時図柄表示時間2(298)、すなわち、0.5
96秒を設定する(S131)が、はずれフラグが設定
されていれば、普通図柄停止時図柄表示時間1(39
8)が設定されたままS132に進む。すなわち、普通
図柄が当たりかはずれかにより、可変表示が終了した後
に停止した図柄が表示される表示結果として普通図柄を
確定表示する時間、すなわち、普通図柄変動処理を実行
する時間が異なる。次に、普通図柄確定表示コマンド出
力設定がなされ(S132)、プロセスを更新(S13
3)して、普通図柄停止処理(S105)を実行する。
【0206】図32は、普通図柄停止処理を説明するた
めのフローチャートである。普通図停止定処理において
は、まず、普通図柄の確定表示時間である普通図柄停止
表示時間が終了したか否かが判別される(S134)。
次に、普通図柄停止表示時間が終了していなければS1
34の判別を繰り返すが、普通図柄停止表示時間が終了
していれば普通図柄に当たりフラグが設定されているか
はずれフラグが設定されているかが判別される(S13
5)。はずれフラグが設定されていれば普通図柄プロセ
スを普通図柄通常処理へ更新する(S137)が、当た
りフラグが設定されていれば、まず、低確率時普通電動
役物開放時間(100)を設定する。すなわち、普通入
賞がなければ普通電動役物が0.2秒間開放されるよう
に設定される。次に、高確率状態か否かが判別される
(S138)。確率変動により当たりが発生し易い高確
率状態、すなわち、本発明の特別遊技状態となっていれ
ば高確率時電動役物開放時間(2900)、すなわち、
5.8秒が設定され(S139)、普通電動役物(普通
可変入賞球装置)14が1.4秒×2回開放する。ま
た、高確率状態でなければ低確率時普通電動役物開放時
間(100)を設定したままS140に進む。次に、普
通電動役物作動ソレノイド出力ビットをセット(S14
0)してから、設定された開放データに基づき、開放時
間を設定する(S141)。次に、電動役物作動中情報
ONに設定する。次に、プロセスを更新し(S14
3)、普通電動役物作動処理(S106)を実行する。
【0207】図33は、普通電動役物作動処理を説明す
るためのフローチャートである。普通電動役物作動処理
においては、まず、図34を用いて後述する普通電動役
物入賞カウント処理を行なった(S144)後、図35
を用いて後述する普通電動役物開放パターン処理を行な
う(S145)。次に、普通電動役物の開放が終了した
か否かが判別され(S146)、普通電動役物の開放が
終了していれば、普通電動役物の開放が終了していなけ
れば、終了が確認されるまで普通電動役物の開放が終了
したか否かの判別を繰り返すが、普通電動役物作動中情
報OFFを設定する(S147)してから、プロセスを
更新し(S148)、普通図柄通常処理(S102)を
実行する。
【0208】図34は、図33のS144に示す普通電
動役物入賞カウント処理を説明するためのフローチャー
トである。普通電動役物入賞カウント処理においては、
まず、S149においては第1種始動口スイッチ(始動
口スイッチ17)がONであるか否かが判別され(S1
49)、始動入賞がなければ始動入賞があるまでS14
9の判別を繰り返す。また、第1種始動口スイッチがO
Nであれば普通電動役物入賞個数カウンタ1を加算(S
150)してから、普通電動役物入賞個数カウンタの値
が最大値である8以上となっているか否かが判別され
(S151)、普通電動役物入賞個数カウンタの値が7
以下であれば、8以上になるまで普通電動役物入賞個数
カウンタの値の判別を繰り返すが、8以上になれば普通
電動役物の開放の終了を設定(S152)し、普通電動
役物開放パターン処理(S145)を実行する。
【0209】図35は、図33のS145に示す普通電
動役物開放パターン処理を説明するためのフローチャー
トである。普通電動役物開放パターン処理においては、
まず、普通電動役物14を0.2秒×1回(特定遊技状
態の場合は1.4秒×2回)開放するようにソレノイド
を作動させるためのソレノイド1単位開放回数の残数の
記憶値であるソレノイドON時間を1減算する。次に、
ソレノイドON時間の記憶値が「0」か否かの判別が行
われる(S154)。ソレノイドON時間が「0」でな
ければ「0」になるまでソレノイドON時間の判別を繰
り返すが、「0」になれば、次回の開放をする必要があ
るか否かが判別される(S155)。次回の開放をする
必要がなければ、すなわち、ソレノイド1単位開放回数
の残数が0であれば普通電動役物の開放の終了を設定
(S159)し、次回の開放をする必要があれば普通電
動役物開放時間を1減算して(S156)、開放時間が
「0」か否かが判別され(S157)、開放時間が
「0」であれば普通電動役物開放処理の終了を設定し、
開放時間が「0」でなければ2回目ソレノイドON時間
を設定する(S158)。これにより、普通電動役物
(普通可変入賞球装置)14の2回目の開放が行われ
る。
【0210】上記本実施の形態のパチンコ遊技機1によ
れば、本発明の所定条件の成立、すなわち、ゲートスイ
ッチ12が遊技球を検出した場合には、普通電動役物
(普通可変入賞球装置)14に遊技球が8回入賞した場
合に普通電動役物(普通可変入賞球装置)14の高入賞
状態を終了するという本発明の第1の終了条件を変更す
ることなく、本発明の第2の終了条件として、特別遊技
状態か否か、すなわち、普通図柄の当たり確率が高くな
るとともに、普通図柄変動時間短縮状態(5.8秒で普
通図柄変動終了)となっているか否かに応じて普通電動
役物(普通可変入賞球装置)14の高入賞状態を終了す
ることを選択する、すなわち、普通図柄の変動時間が
0.2秒または1.4秒×2回のうちいずれかに応じて
普通電動役物(普通可変入賞球装置)14の開放を終了
することを選択する。そして、図33のS146,S1
47Sおよび図34のS151,S152に示すよう
に、第1の終了条件および第2の終了条件のうちいずれ
か早い方の成立により普通電動役物(普通可変入賞球装
置)14の作動を停止する。
【0211】そのため、特別遊技状態となり普通電動役
物(普通可変入賞球装置)14が開放される継続時間が
0.2秒×1回から1.4秒×2回に延長された場合に
も、普通電動役物(普通可変入賞球装置)14に入賞し
た遊技球が8個に達すれば、高入賞状態としての普通電
動役物(普通可変入賞球装置)14の開放が終了して通
常入賞状態となることにより、過剰な入賞による過剰な
景品遊技媒球の払出が発生することを防止することがで
きる。
【0212】また、本実施の形態のパチンコ遊技機1に
よれば、特別遊技状態の継続中、すなわち、確率変動期
間中にゲートスイッチ12が遊技球を検出した場合に、
普通電動役物(普通可変入賞球装置)14が断続的に2
回開放するように設定されているため、1回の開放が継
続して行われる場合に比べて遊技の面白味が増す。
【0213】また、本実施の形態のパチンコ遊技機1に
よれば、普通電動役物(普通可変入賞球装置)14が作
動状態であるときに、第1の終了条件が成立した場合、
すなわち、普通電動役物(普通可変入賞球装置)14に
遊技球が8回入賞した場合には、普通電動役物(普通可
変入賞球装置)14は開放状態を2回繰り返すことなく
作動が停止するように設定されているため、高入賞状態
において過剰な入賞があることにより、過剰な景品遊技
媒球の払出が発生することを防止することができる。
【0214】また、本実施の形態のパチンコ遊技機1に
よれば、普通図柄用可変表示器10は、大当たり信号O
FFの状態において普通図柄の始動検出、すなわち、ゲ
ートスイッチ12が遊技球を検出した場合に、特定の図
柄を導出表示するため、普通図柄の変動を遊技者は視覚
的にとらえて楽しむことができる。
【0215】また、本実施の形態のパチンコ遊技機1に
よれば、特別遊技状態か否かに応じて、普通図柄の変動
時間として29.2秒および5.8秒のうちいずれかを
選択可能に設定されているため、遊技者は、可変表示時
間の変化により特別遊技状態となるか否かを判別でき、
また、特別遊技状態となる過程を楽しむことができる。
【0216】さらに、本実施の形態のパチンコ遊技機1
によれば、普通電動役物作動中信号がONとなってから
OFFとなるまで、すなわち、普通電動役物(普通可変
入賞球装置)14の開放してから閉じるまでの期間中継
続して能動化されて出力されるように設定されているた
め、1回の普通電動役物作動中信号ON状態に対して普
通電動役物(普通可変入賞球装置)14の開放が2回行
われても、1回の普通電動役物作動中信号しか出力され
ないように設定されている。その結果、管理コンピュー
タのおいては、普通電動役物作動中信号が発生した回数
を正確に計数することができる。
【0217】また、さらに、本実施の形態のパチンコ遊
技機1によれば、ゲートスイッチ12により遊技球が検
出された場合には、特別遊技状態か否かに応じて、第2
の終了条件として設定された、0.2秒または1.4秒
×2回の普通図柄の変動時間により決まる終了条件のう
ちからいずれかの終了条件を選択するため、1.4秒×
2回の普通図柄の変動時間が選択される特別遊技状態に
なることを期待しながら遊技を行なうことにより、遊技
の面白味が増す。
【0218】なお、本実施の形態においては、普通図柄
確率変動と普通図柄変動時間短縮とが同時に発生する例
のパチンコ遊技機を示したが、普通図柄確率変動と普通
図柄変動時間短縮とがそれぞれ独立して発生するパチン
コ遊技機において、普通図柄確率変動および普通図柄変
動時間短縮のうちいずれか一方の成立期間中に遊技球の
ゲート通過があった場合に、上記第2の終了条件を複数
の態様から選択するようにしてもよい。
【0219】また、上記においては、本実施の形態のパ
チンコ遊技機の普通図柄の確定表示の時間について説明
したが、特別図柄の確定表示の時間については次のとお
りである。すなわち、特別図柄については、当たりの場
合には、1.000秒間確定表示をした後に大当り制御
を行なうが、ハズレの場合には、1.008秒間確定表
示をした後に次の特別図柄の変動を開始を行なうことが
可能な状態にする。すなわち、次の始動入賞記憶がある
場合には、1.008秒間確定表示をした後に次の特別
図柄の変動を開始するが、次の始動入賞の記憶がない場
合には、他の処理を行なう。また、上記の1.008秒
と1.000秒との差の0.008秒の間に、大当り判
定、停止図柄の決定、変動パターンの決定および判定用
カウント値のバンクのシフト等の処理が行なわれる。し
たがって、当たりの場合とはずれの場合とで特別図柄の
確定表示の時間が異なっている。
【0220】[第2の実施の形態]第1の実施の形態に
おける遊技機においては、図3に示したように、遊技制
御基板31にランプ・LED回路60を設けて、遊技制
御基板で普通図柄用可変表示10、始動記憶表示器1
8、通過記憶表示器10a、および装飾クランプ25を
点灯制御するようにした。第2の実施の形態における遊
技機は、遊技制御基板31で行なう点灯制御をランプ制
御基板35で行なうようにしたものである。第1の実施
の形態における部材と同一または相当する部材について
は同一の符号を付し、ここでの説明は繰返さない。
【0221】以下、第2の実施の形態における遊技機に
ついて説明する。図36は、第2の実施の形態における
遊技制御基板31およびランプ制御基板35における信
号送受信部分を示すブロック図である。この実施の形態
では、遊技効果LED28a、遊技効果ランプ28b,
28c、賞球ランプ51、玉切れランプ52、可変表示
器10、始動記憶表示器18、装飾ランプ25、未払出
賞球有りランプ29等の点灯/消灯を指示するランプ制
御コマンドが遊技制御基板31から出力される。
【0222】ランプ制御基板35には、制御用CPU3
51、ROM352、RAM353等が設けられてい
る。図示のように、制御用CPU351は、CPU33
aが搭載された遊技制御基板31とは別の基板に搭載さ
れている。これにより、遊技制御基板31のコンパクト
化が図られている。
【0223】ランプ制御コマンドは、主基板(遊技制御
基板)31の出力ポート(出力ポートE,F)575,
576から出力される。出力ポート575は制御コマン
ドデータとしての8ビット×2ビットのデータを出力
し、出力ポート576は1ビットのINT信号(ストロ
ーブ信号)を出力する。ランプ制御基板35において、
遊技制御基板31から出力されるランプ制御コマンド
が、入力バッファ回路355を介してランプ制御用CP
U351に入力される。なお、ランプ制御用CPU35
1がI/Oポートを内蔵していない場合には、入力バッ
ファ回路355とランプ制御用CPU351との間に、
I/Oポートが設けられる。
【0224】ランプ制御用CPU351は、各ランプ制
御コマンドに応じて定義されているランプの点灯/消灯
パターンに従い、各ランプ・LEDに対して点灯/消灯
信号を出力する。なお、点灯/消灯パターンは、ROM
352に記憶されている。
【0225】入力バッファ回路355として、たとえ
ば、汎用のCMOS−ICである74HC244が用い
られる。74HC244のイネーブル端子には、常にロ
ーレベル(GNDレベル)が与えられている。よって、
各バッファの出力レベルは、入力レベルすなわち遊技制
御基板31からの信号レベルに確定している。したがっ
て、ランプ制御基板35側から遊技制御基板31側に信
号が伝わる余地はない。たとえ、ランプ制御基板35内
の回路に不正改造が加えられたとしても、不正改造によ
って出力される信号が遊技制御基板31側に伝わること
はない。たとえば、ランプ制御基板35において、遊技
制御基板31の遊技制御用マイコン33aに大当りを生
じさせるための不正信号を与えるような改造を行なった
としても、不正信号を遊技制御基板31側に伝えること
はできない。なお、入力バッファ回路355の入力側に
ノイズフィルタを設けてもよい。
【0226】さらに、遊技制御基板31において、出力
ポート575,576の外側にバッファ回路62が設け
られている。バッファ回路62として、たとえば、汎用
のCMOS−ICである74HC244が用いられる。
イネーブル端子には常にローレベル(GNDレベル)が
与えられている。このような構成によれば、外部から遊
技制御基板31の内部に入力される信号が阻止されるの
で、ランプ制御基板35から遊技制御基板31に信号が
与えられる可能性がある信号ラインをより確実になくす
ことができる。
【0227】さらに、図36に示された構成では、ラン
プ制御基板35において、リセットスイッチ360の出
力が入力ポートに導入されている。ランプ制御用CPU
351は、エラー発生後にリセットスイッチ360が押
圧されたことを検出すると、制御をエラー発生前の状態
に戻す。
【0228】エラーとして、たとえば遊技制御基板31
から受信したランプ制御コマンドが異常であった(未定
義コマンドなど)場合がある。ランプ制御用CPU35
1がエラー発生後でもランプ制御コマンドを受信して記
憶するように構成されていれば、リセットスイッチ36
0の押圧に基づいて、記憶している受信コマンドに基づ
く表示制御を行なうことによって、エラー発生が遊技演
出に及ぼす影響を小さくすることができる。
【0229】なお、図36では図示を省略しているが、
実際には、ランプ制御用CPU351の内蔵出力ポート
と各ランプ・LEDとの間にはドライバ回路が挿入され
ている。
【0230】<その他のランプ制御コマンドの説明>次
に、図37〜図39を参照して、その他のランプ制御コ
マンドについて説明する。上述した共通コマンド以外の
その他のランプ制御コマンドには、特別図柄の始動記憶
表示器18(図1参照)のLEDを制御するためのコマ
ンド、普通図柄の始動を記憶するための通過記憶表示器
10a(図1参照)を制御するためのコマンド、普通図
柄可変表示器10(図1参照)を表示制御するためのコ
マンドなどがある。
【0231】普通図柄用可変表示器10を表示制御する
ためのランプ制御コマンドには、普通電動役物(普通可
変入賞球装置)14の作動中状態を表示するためのラン
プ制御コマンドと、普通図柄の変動開始と変動停止とを
指示するためのランプ制御コマンドとがある。
【0232】普通図柄の変動開始と変動停止とを指示す
るためのランプ制御コマンドは、図37を参照して、普
通図柄用可変表示器10を表示制御するためのランプ制
御コマンドのMODEデータは「85H」であり、EX
Tデータは「00H」〜「02H」のうちのいずれかで
ある。これらのEXTデータのうち、変動開始コマンド
「00H」により普通図柄の変動開始が指定され、変動
停止コマンド「01H」により普通図柄の変動を停止さ
せて結果を当りとすることが指定され、変動停止コマン
ド「02H」により普通図柄の変動を停止させて結果を
外れとすることが指定される。なお、当りに対応する図
柄の種類、および外れに対応する図柄の種類については
ランプ制御基板35側に記憶されており、ランプ制御基
板35は遊技制御基板31からのこれらの制御コマンド
を受けて自ら記憶している当り図柄または外れ図柄を表
示させる。しかしながら、これに代えて、遊技制御基板
31が普通図柄の種類までを特定できるように、変動停
止に対応する制御コマンドの種類を増やしてもよい。ま
た、変動開始コマンドにより変動を開始し(変動時間を
指定)、その後、普通図柄の停止図柄を指定するコマン
ドを送出し、変動の停止時期には停止コマンドを出力す
るようにしてもよい。
【0233】図38は、普通図柄の変動コマンドと変動
停止コマンドの出力タイミングを説明するためのタイミ
ングチャートである。特別図柄の変動パターンと同様、
普通図柄についても、その変動を開始させるタイミング
で変動開始コマンド「85H00H」が遊技制御基板3
1から出力される。ランプ制御基板35は、この変動開
始コマンドを受けて普通図柄の変動を開始させる。その
後、所定時間が経過すると、遊技制御基板31から変動
停止コマンド「85H XXH」が出力される。これを
受けて、ランプ制御基板35は、普通図柄の変動を停止
させ、当りまたは外れの結果を導出表示させる。
【0234】なお、ここでは、普通図柄はランプ制御基
板によって制御されるように構成したが、表示制御基板
80により制御されるように構成してもよい。この場合
には、表示制御コマンドとして普通図柄の変動開始コマ
ンドおよび変動停止コマンドが表示制御基板80から出
力されることになる。
【0235】図39を参照して、特別図柄の始動記憶表
示器18を制御するためのコマンドのMODEデータは
「10H」であり、EXTデータは「00H」〜「04
H」のうちのいずれかである。これらのEXTデータの
うち、「00H」により4つの始動記憶表示用ランプ
(LED)をすべて消灯させることが指定され(始動記
憶数=0)、「01H」により始動記憶数=1に対応し
て左端のLEDを1つだけ点灯させることが指定され、
「02H」により始動記憶数=2に対応して左側2つの
LEDを点灯させ右側2つのLEDを消灯させることが
指定され、「03H」により始動記憶数=3に対応して
右端のLED以外の3つのLEDを点灯させることが指
定され、「04H」により4つのLEDすべてを点灯さ
せることが指定される。普通図柄用の始動記憶表示器の
MODEデータは「11H」であり、EXTデータは特
別図柄用のランプ制御コマンドと同一である。
【0236】なお、始動記憶表示器(特別図柄用/普通
図柄用)を制御するためのランプ制御コマンドについて
は、4つの各LEDに対応した制御コマンドを設けて、
各LED別のランプ制御コマンドによって各LEDの点
灯/消灯を指定するようにしてもよい。
【0237】[第3の実施の形態]さらに、コマンドの
MODEデータが「04H」のランプ表示コマンドは、
普通電動役物(普通可変入賞球装置)14の作動中状態
を表示するためのランプ制御コマンドである、MODE
データが「04H」のランプ表示コマンドは、EXTデ
ータが「04H」〜「06H」のいずれかである。EX
Tデータ「04H」により普通図柄用可変表示器10に
「2」を表示させることが指定され、EXTデータ「0
5H」により普通図柄用可変表示器10に「1」を表示
させることが指定され、EXTデータ「05H」により
普通図柄用可変表示器10に「1」を表示させることが
指定される。EXTデータが「04H」のランプ制御コ
マンドは、普通図柄用可変表示器10の表示結果が当り
となり、普通電動役物(普通可変入賞球装置)14が作
動中となった場合に出力される。EXTデータが「05
H」のランプ制御コマンドは、普通電動役物(普通可変
入賞球装置)14へ1個の入賞があった場合に出力され
る。EXTデータが「06H」のランプ制御コマンド
は、普通電動役物(普通可変入賞球装置)14へ2個の
入賞があった場合、または、入賞普通電動役物(普通可
変入賞球装置)14の開放動作が行なわれなくなって、
普通電動役物動作中信号がOFFとなった場合に出力さ
れる。
【0238】前述の説明では、普通電動役物の作動中に
入賞した個数を表示する例を示したが、以下に開放回数
を表示する例について述べる。
【0239】なお、MODEデータが「04H」でEX
Tデータが「04H」のランプ制御コマンドを上述のE
XTデータ「85H」でEXTデータが「01H」のラ
ンプ制御コマンドに置き換えてもよい。普通図柄用可変
表示器10が変動を停止して当りとなった場合には、普
通電動役物(普通可変入賞球装置)14が作動中となる
ので、これと同時、または、所定の時間経過後に普通図
柄用可変表示器10を「2」の表示に切替えることがで
きる。これにより、普通電動役物(普通可変入賞球装
置)14が作動中の状態であることを普通図柄用可変表
示器10で表示することができる。
【0240】なお、低確率設定時(低確中)において
は、1回の普通電動役物の開放中であることを示す
「1」が表示され、高確率設定時(高確中)において
は、最初の普通電動役物の開放中であることを示す
「2」が表示され、次の普通電動役物の開放時には2回
目の普通電動役物の開放中であることを示す「1」が表
示され、普通電動役物の閉鎖時には「0」が表示され
る。
【0241】第1の実施の形態において、普通電動役物
(普通可変入賞球装置)14の作動中状態を普通図柄用
可変表示器10を2つのLEDからなる状態表示器で代
用する変形例を示した。この2つのLEDからなる状態
表示器を用いて普通電動役物(普通可変入賞球装置)1
4の作動中状態を表示する場合には、EXTデータ「0
4H」により状態表示器の2つのLEDを点灯させるこ
とが指定され、EXTデータ「05H」により状態表示
器の1つのLEDを点灯させることが指定され、EXT
データ「06H」により状態表示器の2つのLEDを消
灯させることが指定される。
【0242】図40は、実施の形態3における普通図柄
に関する表示制御コマンドの出力タイミングを説明する
ためのタイミングチャートである。この実施の形態3に
ついても、その変動を開始させるタイミングで普通図柄
変動開始コマンドが遊技制御基板31から出力される。
【0243】その後、遊技制御基板31から、まず普通
図柄変動開始コマンド「50H XX(XXは、00ま
たは01)H」が出力され、続いて、左図柄用の普通図
柄指定コマンド「60H XX(XXは、00または0
1)H」が出力され、続いて、右図柄用の普通図柄指定
コマンド「61H XXH」が出力される。表示制御用
CPU101は、これを受けて、2桁の普通図柄の変動
結果を認識する。この普通図柄変動開始コマンド「50
H XX(XXは、00または01)H」が「50H
00H」であれば、普通図柄の変動時間が29.2秒に
設定され、「50H 01H」であれば、普通図柄の変
動時間が6.0秒に設定される。また、左図柄用の普通
図柄指定コマンド「60H XX(XXは、00または
01)H」が「60H 00H」であれば、サークルの
点灯が設定され、「60H 01H」であれば、サーク
ルの消灯が設定される。また、右図柄用の普通図柄指定
コマンド「61H XX(XXは、00または01)
H」が「61H 00H」であれば、クロスの点灯が設
定され、「61H 01H」であれば、クロスの消灯が
設定される。
【0244】普通図柄の変動が開始してから、普通図柄
変動開始コマンドによって指定される可変表示時間Tx
(「50H XXH」のコマンドで指定される時間)が
経過した時点で、普通図柄変動停止コマンド「70H
00H」が出力される。これを受けて、表示制御用CP
U101は、普通図柄の変動を停止させ、2種類の普通
図柄指定コマンドに従う当りまたははずれの結果を導出
表示させる。
【0245】[第4の実施の形態]次に、図41〜図4
3を参照して、第4の実施の形態を説明する。この第4
の実施の形態は、普通図柄の表示態様および普通図柄の
受信エラー表示態様に関する変形例である。
【0246】図41は、普通図柄の表示態様を説明する
ための説明図である。また、図42および図43は、図
41に示された普通図柄の表示制御を実現するための普
通図柄制御処理2を説明するためのフローチャートであ
る。
【0247】この第4の実施の形態においては、図41
の最右欄に示されるように、クロス(×)とサークル
(○)との2種類の普通図柄が2桁で表示される。した
がって、表示結果としては、「○×」、「×○」、「×
×」、「○○」の4通りがある。このうち、たとえば、
「○○」が小当り(当り)である。
【0248】この普通図柄は、特別図柄とは区画されて
表示される。また、普通図柄の表示制御に用いられるコ
マンドは、図40のタイミングチャートに従って遊技制
御基板31の遊技制御用マイクロコンピュータ33a
(図3参照)から表示制御基板80の表示制御用CPU
(図示せず)に送信される。すなわち、まず、普通図柄
の変動を開始させるタイミングで普通図柄変動開始コマ
ンドが送信される。次に、左図柄用の普通図柄指定コマ
ンド(普通図柄指定コマンド1)と右図柄用の普通図柄
指定コマンド(普通図柄指定コマンド2)がその順で出
力され、最後に、普通図柄変動停止コマンドが出力され
る。
【0249】普通図柄の表示結果が当りになった場合に
は、当り状態になるが、当り状態の具体例としては、大
当り状態において繰返し継続制御される特別可変入賞球
装置とは別の普通可変入賞球装置(たとえば、普通電動
役物15)が開放されるもの、あるいは、大当り状態に
おいて繰返し継続制御される可変入賞球装置がごく短い
期間だけ開放されるもの、のいずれであってもよい。
【0250】図41を参照して、コマンド受信状況に対
応する図柄の表示態様(動作内容)について、図示の
「状況1〜状況6」の順に説明する。「コマンド受信状
況」欄には、各コマンドの受信状況が○または×の記号
により示されている。なお、○は受信有を示し、×は受
信無を示す。
【0251】(状況1)普通図柄変動開始コマンド、普
通図柄指定コマンド(1,2)、普通図柄変動停止コマ
ンド、の順で、各コマンドが受信できた場合には、普通
図柄は正常に変動を開始し、普通図柄変動開始コマンド
により指定される可変表示時間経過後に、普通図柄指定
コマンド(1,2)により指定される図柄で停止する。
【0252】(状況2)普通図柄変動開始コマンドが受
信できたものの、ノイズその他の影響によって、普通図
柄指定コマンド(1,2)が共に欠落して受信できず、
普通図柄変動開始コマンドの次に普通図柄変動停止コマ
ンドが受信された場合には、普通図柄変動開始コマンド
が受信されたタイミングで普通図柄が変動を開始し、普
通図柄変動停止コマンド受信時に、たとえば、左図柄を
クロス「×」、右図柄をサークル「○」として、それら
2種類の図柄が同時に点滅する。なお、このような点滅
表示を行なうための設定を設定1と呼ぶ。
【0253】(状況3)普通図柄変動開始コマンドが受
信できたものの、ノイズその他の影響によって、普通図
柄指定コマンド(1,2)のうち一方しか受信できず、
その後に普通図柄変動停止コマンドが受信された場合に
は、普通図柄変動開始コマンドが受信されたタイミング
で普通図柄が変動を開始し、普通図柄変動停止コマンド
受信時に、前記一方の普通図柄指定コマンドに対応する
側の図柄は当該一方の普通図柄指定コマンドが指定する
種類の図柄で点滅表示され、受信されていない他方の普
通図柄指定コマンドに対応する側の図柄は前回受信され
た普通図柄指定コマンドが指定する種類の図柄(停止図
柄メモリ内に記憶)が点滅表示される。なお、このよう
な点滅表示を行なうための設定を設定2と呼ぶ。
【0254】(状況4)ノイズその他の影響によって、
普通図柄変動開始コマンドが受信できず、普通図柄指定
コマンド(1,2)と普通図柄変動停止コマンドとが受
信された場合には、普通図柄変動停止コマンド受信時
に、普通図柄指定コマンド(1,2)が指定する種類の
図柄が点灯表示される。この場合、普通図柄変動停止コ
マンドが受信されるまで図柄は変動せず、普通図柄変動
停止コマンドが受信されたタイミングで、普通図柄指定
コマンド(1,2)が指定する種類の図柄に切替表示さ
れる。なお、このような表示を行なうための設定を設定
3と呼ぶ。
【0255】(状況5)ノイズその他の影響によって、
普通図柄変動開始コマンドおよび普通図柄指定コマンド
(1,2)が受信できず、普通図柄変動停止コマンドの
みが受信された場合には、普通図柄変動停止コマンド受
信時に、たとえば、左図柄をクロス「×」、右図柄をサ
ークル「○」として、それら2種類の図柄が同時に点滅
する。なお、このような点滅表示を行なうための設定を
設定4と呼ぶ。
【0256】(状況6)ノイズその他の影響によって、
普通図柄変動開始コマンドと、普通図柄指定コマンド
1,2のうちの一方の普通図柄指定コマンドしか受信で
きなかった場合には、図柄は変化しない。つまり、普通
図柄は変動を開始せず、また、受信できた前記一方の普
通図柄指定コマンドは無視される。なお、このような表
示を行なうための設定を設定5と呼ぶ。
【0257】次に、図42および図43を参照して、上
記設定1〜設定5を行なうために必要な処理内容につい
て説明する。なお、以下の処理は、普通図柄制御処理と
同様、表示制御基板側の表示制御用CPUによって実行
される。
【0258】以下に説明する普通図柄制御処理2におい
ては、制御用のフラグとして、フラグA、フラグB1、
フラグB2、および、フラグCが用いられる。フラグA
は、普通図柄変動開始コマンドの受信によって0から1
に更新される。フラグB1は普通図柄指定コマンド1の
受信によって0から1に更新される。フラグB2は普通
図柄指定コマンド2の受信によって0から1に更新され
る。そして、フラグCは普通図柄変動停止コマンドの受
信によって0から1に更新される。
【0259】よって、フラグ(A,B1,B2,C)の
状態を確認することで、コマンドの受信状況をチェック
できる。たとえば、普通図柄変動開始コマンドにより指
定された可変表示時間が経過した時点で、フラグ(A,
B1,B2,C)の値が(1,1,1,1)であれば、各
コマンドが正常に受信されており、図41に示した「状
況1」であることがわかる。あるいは、(1,0,0,
1)であれば、普通図柄指定コマンド1,2が欠落して
おり、図41に示した「状況2」であることがわかる。
以下、図面に基づいて説明する。
【0260】まず、普通図柄変動開始コマンドが受信さ
れたか否かが判断され(S901)、普通図柄変動開始
コマンドが受信されたと判断された場合にはフラグAが
1にセットされ(S902)、続いて、その普通図柄変
動開始コマンドで指定された可変表示時間で普通図柄を
変動させるための設定がなされる(S903)。なお、
この時、普図変動タイマの値が、普通図柄変動開始コマ
ンドにより指定される可変表示時間に設定される。次
に、普図変動タイマが更新(減算更新)される。
【0261】S901でNOと判断された場合には、普
通図柄指定コマンドが受信されたか否かが判断される
(S905)。普通図柄指定コマンド1,2のうち、い
ずれかが受信されたと判断された場合には、そのコマン
ドに応じて、フラグB1またはB2が1にセットされる
(S906)。その後、停止図柄メモリにその受信され
たコマンドによって指定される図柄が記憶される(S9
07)。続いて、普通図柄の変動設定がされているか否
かが判断され(S907a)、S903の変動設定がさ
れている場合にはS904に進み、そうでない場合には
処理が終了する。
【0262】S905でNOと判断された場合には、普
通図柄変動停止コマンドが受信されたか否かが判断され
る(S908)。普通図柄変動停止コマンドが受信され
たと判断された場合には、フラグCが1にセットされ
(S909)、その後、後述するS910に進む。
【0263】一方、普通図柄変動停止コマンドが受信さ
れていないと判断された場合には、普通図柄の変動設定
がされているか否かが判断され(S918a)、S90
3の変動設定がされていない場合には処理が終了する
が、変動設定がされている場合には、普図変動タイマが
タイムアップしているか否かが判断される(S918
b)。
【0264】そして、タイムアップしていない場合には
S904に進むが、タイムアップしている場合、すなわ
ち、既定時間であるにも拘らず普通図柄変動停止コマン
ドが受信できていない場合には、S910に進む。
【0265】S910では、フラグ(A,B1,B2,
C)が判定され、判定結果に応じて各処理に移行する
(S911〜S916)。
【0266】すなわち、フラグ(A,B1,B2,C)
=(1,1,1,1)である場合には、普通図柄変動停
止コマンドに従い普通図柄の変動を停止させて普通図柄
指定コマンド(1,2)に対応する図柄種類で確定表示
をさせる設定がされる(S911)。この状況は、図4
1の状況1に対応する。
【0267】フラグ(A,B1,B2,C)=(1,
0,0,1)である場合には、設定1の表示設定が行な
われる(S912)。これにより、図41の状況2に示
す表示制御がなされる。
【0268】フラグ(A,B1,B2,C)=(1,
1,0,0)または(1,0,1,0)である場合に
は、設定2の表示設定が行なわれる(S915)。これ
により、図41の状況3に示す表示制御がなされる。
【0269】フラグ(A,B1,B2,C)=(0,
1,1,1)である場合には、設定3の表示設定が行な
われる(S913)。これにより、図41の状況4に示
す表示制御がなされる。
【0270】フラグ(A,B1,B2,C)=(0,
0,0,1)である場合には、設定4の表示設定が行な
われる(S914)。これにより、図41の状況5に示
す表示制御がなされる。
【0271】フラグ(A,B1,B2,C)=(0,
1,0,0)または(0,0,1,0)である場合に
は、設定5となる(S916)。これにより、図41の
状況6となる。すなわち、特に、図柄を変化させるよう
な制御は実行されない。
【0272】上記各処理の後、フラグ(A,B1,B
2,C)がすべて0に更新され(S919)、処理が終
了する。
【0273】以上、説明したように、実施の形態4にお
いては、コマンドの受信状況に応じて図柄の表示態様が
変化する。特に、図41の「状況2〜状況5」のような
受信エラーが発生している場合には、その受信エラー状
況に応じて図柄が点滅表示される。なお、ここでは、普
通図柄は画像表示装置の一例となる可変表示装置8の可
変表示部9に表示されるものとしたが、これに限られる
ものではなく、可変表示装置8の可変表示部9とは異な
る普通図柄用ランプ部96に表示されるように構成して
もよい。
【0274】[第5の実施の形態]次に、図44〜図4
6を参照して、第5の実施の形態を説明する。この第5
の実施の形態では、普通図柄用ランプ部96の各種変形
例と、普通図柄指定コマンドの構成の各種変形例とを説
明する。
【0275】図44および図45は、普通図柄用ランプ
部96の各種変形例とランプパターンとを説明するため
の説明図である。図44(a)〜(d)、図45
(a),(b)には、普通図柄用ランプ部96の平面図
と各々に対応するランプパターンを示すタイミングチャ
ートとが示されている。
【0276】なお、普通図柄用ランプ部96の表面を覆
うカバー98は、各普通図柄用ランプ部96の平面図に
は示されておらず、図44の(1)〜(4)にまとめて
示されている。カバー98と本体との対応関係について
は、後述する。
【0277】普通図柄用ランプ部96のランプパターン
として、ここでは、「走行パターン」と「伸縮パター
ン」とを説明する。「走行パターン」とは、普通図柄用
ランプ部96上で光が左から右に流れるように走行する
ことで普通図柄が変動するパターンである。一方、「伸
縮パターン」とは、普通図柄用ランプ部96上で光のラ
インが左から右に次第に伸びてゆき、その後、左方向に
ラインが縮んでゆくように変化することで普通図柄が変
動するパターンである。
【0278】「走行パターン」については図44(a)
〜(d)に示され、「伸縮パターン」については図45
(a),(b)に示されている。
【0279】まず、図44(a)を参照して、「走行パ
ターン1」で普通図柄を変動させる普通図柄用ランプ部
96について説明する。この普通図柄用ランプ部96に
は、同一色で発光する4つのLED97a,97b,9
7c,97dが水平方向に並んで設けられている。な
お、以下の普通図柄用ランプ部96の説明においては、
図面に向かって左側のLEDから順に、第1ランプ、第
2ランプ、第3ランプ…ともいう。
【0280】「走行パターン1」においては、普通図柄
の変動を開始させる普通図柄変動開始コマンドが送信さ
れると、図示のように、第1ランプ(LED97a)、
第2ランプ(LED97b)、第3ランプ(LED97
c)、第4ランプ(LED97d)、第1ランプ(LE
D97a)…の順に繰り返し点滅し、普通図柄用ランプ
部96上で光が走行する。そして、所定の変動時間経過
後、第1ランプ〜第4ランプのうちのいずれか1つのみ
が点灯状態となり、他のランプは消灯状態となる。
【0281】この普通図柄用ランプ部96には表面を覆
うカバー98が設けられるのであり、たとえば、図44
の(1)あるいは(2)をカバー98として用いること
ができる。
【0282】図44の(1),(2)に示されたカバー
98には、普通図柄用ランプ部96に内蔵された各LE
D97a〜97dに対応して、円形の透明部材92が4
つ設けられており、各々の透明部材によって普通図柄が
構成されている。図44(a)の普通図柄用ランプ部9
6の場合、これら4つの普通図柄92のうち、最も左側
に位置する普通図柄が当り図柄であり、普通図柄の変動
が停止した際に、その当り図柄が点灯していると当りに
なり、他の図柄が点灯していると外れになる。
【0283】特に、図44の(1)に示された当り図柄
は、枠が装飾されており、それが当り図柄であることを
遊技者が認識し易いように工夫されている。一方。図4
4の(2)に示された各普通図柄92にはそれが当り図
柄であるか外れ図柄であるかを示す文字が付されてお
り、当り図柄および外れ図柄を遊技者が認識し易いよう
に工夫されている。
【0284】次に、図44(b)を参照して、「走行パ
ターン2」で普通図柄を変動させる普通図柄用ランプ部
96について説明する。この普通図柄用ランプ部96に
は、青色で発光する1つのLED97aと、赤色で発光
する3つのLED97b,97c,97dとがその順で
左側から順に並ぶように設けられている。
【0285】「走行パターン2」においては、前述した
「走行パターン1」と同様、普通図柄の変動を開始させ
る普通図柄変動開始コマンドが送信されると、図示のよ
うに、第1ランプ、第2ランプ、第3ランプ、第4ラン
プ、第1ランプ…の順に繰り返し点滅し、所定の変動時
間経過後、第1ランプ〜第4ランプのうちのいずれか1
つのみが点灯状態となり、他のランプは消灯状態とな
る。
【0286】この普通図柄用ランプ部96には、たとえ
ば、図44の(1)あるいは(2)をカバー98として
用いることができ、4つの普通図柄92のうち、最も左
側の青色で発光する普通図柄が当り図柄となり、その他
の赤色で発光する普通図柄が外れ図柄となる。
【0287】次に、図44の(c)を参照して、「走行
パターン3」で普通図柄を変動させる普通図柄用ランプ
部96について説明する。この普通図柄用ランプ部96
には、6つのLED97a〜97fが内蔵されている。
ここで、LED(97a,97b)、LED(97c,
97d)、LED(97e,97f)がグループ(第1
〜第3グループ)を構成しており、普通図柄変動開始コ
マンドが送信されると、図示のタイミングチャートに示
されるように、第1グループ、第2グループ、第3グル
ープ、第1グループ…の順に各グループのLEDが対と
なって同時に点滅することを繰り返す。そして、所定の
変動時間経過後、第1グループ〜第3グループのうちの
いずれか1つのグループのLEDのみが点灯状態とな
り、他のグループのLEDは消灯状態となる。
【0288】この普通図柄用ランプ部96には、たとえ
ば、図44の(3)あるいは(4)をカバー98として
用いることができる。
【0289】図44の(3),(4)に示されたカバー
98には、図44の(1),(2)に示されたカバー9
8と同様、普通図柄用ランプ部96に内蔵された各LE
D97a〜97fに対応して、円形の透明部材が設けら
れており、各グループのLEDに対応する透明部材によ
って普通図柄が構成されている。図44の(b)の普通
図柄用ランプ部96の場合、左側の1組の普通図柄92
が当り図柄であり、普通図柄の変動が停止した際に、そ
の当り図柄が点灯していると当りになり、他の図柄が点
灯していると外れになる。
【0290】特に、図44の(3)に示された当り図柄
は、図44の(1)と同様に枠が装飾されている。一
方、図44の(4)に示された普通図柄には、図44の
(2)と同様に当り図柄であるか外れ図柄であるかを示
す文字が付されている。
【0291】次に、図44の(d)を参照して、「走行
パターン4」で普通図柄を変動させる普通図柄用ランプ
部96について説明する。この普通図柄用ランプ部96
には、図44の(c)に示された普通図柄用ランプ部9
6と同様、第1〜第3グループを構成する6つのLED
97a〜97fが内蔵されている。ただし、第1グルー
プのLED(97a,97b)は青色で発光し、第2お
よび第3グループのLED(97c,97d)、LED
(97e,97f)は赤色で発光する。各LEDの発光
タイミングは、発光色が異なる点を除いて「走行パター
ン3」と同様である。
【0292】この普通図柄用ランプ部96には、たとえ
ば、図44の(3)あるいは(4)をカバー98として
用いることができる。図44の(d)の普通図柄用ラン
プ部96の場合、左側の1組の普通図柄92が当り図柄
であり、普通図柄の変動が停止した際に、その当り図柄
が青色点灯していると当りになり、他の図柄が赤色点灯
していると外れになる。
【0293】次に、図44の(a)を参照して、「伸縮
パターン1」で普通図柄を変動させる普通図柄用ランプ
部96について説明する。この普通図柄用ランプ部96
の構成は、図44(a)に示したものと同様である。
【0294】「伸縮パターン1」においては、普通図柄
の変動を開始させる普通図柄変動開始コマンドが送信さ
れると、タイミングチャートに示されるように、第1ラ
ンプ(LED97a)、第2ランプ(LED97b)、
第3ランプ(LED97c)、第4ランプ(LED97
d)の順に点灯し、その後、逆に、第4ランプ、第3ラ
ンプ、第2ランプ、第1ランプの順で消灯することを繰
返す。そして、所定の変動時間経過後、「全ランプ消灯
状態、(第1ランプ点灯、第2〜第3ランプ消灯)状
態、(第1,第2ランプ点灯、第3,第4ランプ消灯)
状態、(第1〜第3ランプ点灯、第4ランプ消灯)状
態、全ランプ点灯状態」のうちのいずれかの状態となっ
て光の変動が停止される。このうち、たとえば、「全ラ
ンプ点灯状態」であれば普通図柄の当りであり、それ以
外であれば外れとなる。なお、カバー98としては、た
とえば、図44の(4)に示したカバー98から「当
り」「外れ」の文字を削除したものを使用することがで
きる。
【0295】次に、図45(b)を参照して、「伸縮パ
ターン2」で普通図柄を変動させる普通図柄用ランプ部
96について説明する。この普通図柄用ランプ部96の
構成は、図44(c)に示したものと同様であり、LE
D(97a,97b)、LED(97c,97d)、L
ED(97e,97f)がグループ(第1〜第3グルー
プ)を構成しており、各々のグループ毎に点灯または消
灯する。
【0296】「伸縮パターン2」においては、普通図柄
の変動を開始させる普通図柄変動開始コマンドが送信さ
れると、タイミングチャートに示されるように、第1お
よび第2ランプ、第3および第4ランプ、第5および第
6ランプの順に点灯し、その後、逆に、第5および第6
ランプ、第3および第4ランプ、第1および第2ランプ
の順で消灯することを繰返す。そして、所定の変動時間
経過後、「全ランプ消灯状態、(第1および第2ランプ
点灯、第3〜第6ランプ消灯)状態、(第1〜第4ラン
プ点灯、第5および第6ランプ消灯)状態、全ランプ点
灯状態」のうちのいずれかの状態となって光の変動が停
止される。このうち、たとえば、「全ランプ点灯状態」
であれば普通図柄の当りであり、それ以外であれば外れ
となる。なお、カバー98としては、たとえば、図44
(2)に示したカバー98から「当り」「外れ」の文字
を削除したものを使用することができる。
【0297】次に、図46を参照して、図44、図45
を用いて説明した普通図柄用ランプ部96のランプパタ
ーンを用いる場合に適用可能な普通図柄指定コマンドの
構成について説明する。
【0298】図46(a)〜(d)には、各種の普通図
柄指定コマンドの構成例が示されている。このうち、
(a)には、はずれ/当りのみを指定する形態の普通図
柄指定コマンドが示されている。この形態の普通図柄指
定コマンドは、図44〜図45のうちのいずれに示した
普通図柄用ランプ部96のパターンにも適用可能であ
る。この普通図柄指定コマンドを受信した制御手段(ラ
ンプ制御基板35の制御用CPU351、または表示制
御基板80の表示制御用CPU101)は、指定された
結果となるように各LED97を独自に制御する。
【0299】(b)には、各ランプ(LED97a〜L
ED97f)の点灯状態を直接指定することで、遊技制
御側のCPU56が事前決定した普通図柄の表示結果が
導出表示されるようにする普通図柄指定コマンドが示さ
れている。この形態の普通図柄指定コマンドは、図44
〜図45のうちのいずれに示した普通図柄用ランプ部9
6のパターンにも適用可能である。ただし、図44
(a),(b)、図45(a)の場合には、第5、第6
ランプ用の普通図柄指定コマンドは不要である。
【0300】たとえば、図44(a)のパターンに適用
する場合には、普通図柄の表示結果を当りにする際に、
「第1ランプ点灯、その他のランプ消灯」を指定するた
めに「61h01h」、および、「62h00h」、
「63h00h」、「64h00h」が送信される。一
方、表示結果をはずれとする際には、第1ランプ消灯を
指定する「61h00h」が送信される。さらに、「6
1h〜64h」のMODEデータのうちのいずれか1つ
に対応するEXTデータが点灯を指定する「01h」と
して送信され、その他のMODEデータに対応するEX
Tデータが消灯を指定する「00h」として送信され
る。
【0301】(c)には、図44(b),(d)のパタ
ーンに適用可能な普通図柄指定コマンドが示されてい
る。この普通図柄指定コマンドでは、青色発光するLE
D(ランプ)の点灯状態と、赤色発光するLED(赤ラ
ンプ)の点灯状態とが指定される。ここで、指定内容欄
において「いずれか点灯」とあるのは、普通図柄のうち
任意の1の普通図柄に対応する赤ランプを点灯させ、そ
の他の普通図柄に対応する赤ランプを消灯させることを
意味する。
【0302】たとえば、図44(b)の場合には、青色
発光するLED97aの点灯状態がモードデータ「60
h」によって指定され、赤色発光するLED97b〜9
7dの点灯状態がモードデータ「60h」によって指定
される。また、図44(d)の場合には、青色発光する
LED97a,97bの点灯状態がモードデータ「60
h」によって指定され、赤色発光するLED97c〜9
7fの点灯状態がモードデータ「60h」によって指定
される。
【0303】具体的には、表示結果を当りとする場合に
は、「60h01h」と「61h00h」とが送信さ
れ、表示結果をはずれとする場合には、「60h00
h」と「61h01h」とが送信される。特に、「61
h01h」が送信された場合には、図44(b)の普通
図柄用ランプ部96では、赤色発光するLED97b〜
97dのうちの任意の1つのLEDが点灯状態とされ、
その他のLEDが消灯状態とされる。同様に、44
(d)の普通図柄用ランプ部96では、赤色発光するL
ED97b〜97fのうちの任意の1つのグループのL
EDが点灯状態とされ、その他のグループのLEDが消
灯状態とされる。
【0304】(d)には、図44(d)、図45(b)
のパターンに適用可能な普通図柄指定コマンドが示され
ている。この普通図柄指定コマンドでは、LEDのグル
ープ別にLEDの点灯状態を直接指定することで、遊技
制御側のCPU56が事前決定した普通図柄の表示結果
が導出表示されるようにする普通図柄指定コマンドが示
されている。
【0305】たとえば、表示結果を当りとする場合に
は、「61h01h」と「62h00h」と「63h0
0h」とが送信される。また、表示結果をはずれとする
場合には、「61h00h」と「62h01h」と「6
3h00h」とが送信されるか、または、「61h00
h」と「62h00h」と「63h01h」とが送信さ
れる。
【0306】次に、以上説明した実施の形態の変形例や
特徴点を以下に列挙する。 (1) 普通電動役物(普通可変入賞球装置)14は、
始動入賞領域を構成するが、始動入賞領域を構成しない
電動役物をさらに設け、その電動役物が確率変動状態に
付随して開放時間が延長されるようにしてもよい。すな
わち、請求項1に示される「可変入賞球装置」は、始動
入賞領域を構成する電動役物に限定されるものではな
い。
【0307】(2) 実施の形態で示した普通電動役物
(普通可変入賞球装置)14が作動している期間中に行
なう報知は、効果音によるものでもよい。この場合に
は、作動している全期間に効果音を発するようにしても
よい。また、作動開始時と終了時にのみ効果音を発する
ようにしてもよい。さらに、打玉が普通電動役物(普通
可変入賞球装置)14に入賞し、始動口スイッチ17に
より検出された時に音を発生させれば、入賞数を数え易
くなる。
【0308】(3) 入賞状態可変手段の所定遊技状態
とは、打玉が入賞しやすい開成状態に変化可能な状態で
ある。実施の形態においては、可変入賞球装置の所定遊
技状態は、図4〜図8において、普通電動役物作動中信
号(C)がONとなっている期間における普通電動役物
ソレノイド(F)の状態で示される。第2の状態は、図
4〜図8において、普通電動役物作動中信号(C)がO
FFとなっている期間における普通電動役物ソレノイド
(F)の状態で示される。
【0309】(4) 高入賞状態が複数回繰り返すと
は、実施の形態におけるパチンコ遊技機1では入賞状態
可変手段の開閉動作を2回としたが、これに限られるわ
けでなく、2回以上としてもよい。また、高入賞状態に
おいて、入賞状態可変手段の開閉動作を繰り返すことな
く1回のみ行なうようにしてもよい。
【0310】(5) 前記特別条件が成立した場合の前
記所定遊技状態が発生し易い特別遊技状態の一例として
確率変動状態を挙げ、確率変動状態の全期間にわたっ
て、普通図柄の当り確率が高くなるとともに、その期間
に検出された打玉の通過ゲート11aの通過に基づく普
通図柄の変動時間が短縮されるものとした。また、確率
変動状態の全期間にわたって、普通図柄の当り確率が高
くなるとともに、その期間に検出された打玉の通過ゲー
ト11aの通過に基づく普通図柄の変動時間が短縮され
るものとした。
【0311】また、確率変動状態に制御されている期間
中に検出された打玉の通過ゲート11aの通過に基づい
て、普通図柄の当り判定がなされた場合には、その当り
に基づく普通電動役物(普通可変入賞球装置)14の開
放時間が延長され、かつ、その開放回数が増加されるも
のとした。
【0312】しかしながら、これに代えて、確率変動状
態中は普通図柄の当り確率および変動時間は元のままで
あって、普通電動役物(普通可変入賞球装置)14の開
放時間の延長または開放回数の増加のうちのいずれか一
方がなされるようにしてもよい。逆に確率変動状態中は
普通図柄の当り確率は向上しかつ変動時間は短縮され、
普通電動役物(普通可変入賞球装置)14の開放時間や
開放回数は変化しないように構成してもよい。
【0313】さらに、確率変動状態のうちの全期間では
なく一定期間(たとえば、確率変動状態に移行してから
所定時間が経過するまでの間)においてのみ、普通図柄
の当り確率が向上されるようにしたり、その一定期間中
に検出された打玉の通過ゲート11aの通過に基づい
て、普通図柄の当り判定がなされた場合に、その当りに
基づく普通電動役物(普通可変入賞球装置)14の開放
時間が延長され、かつ、その開放回数が増加されるよう
にしてもよい。
【0314】(6) 本発明は、クレジット式のパチン
コ遊技機にも適用可能である。クレジット式のパチンコ
遊技機は、たとえば、以下のように構成されている。遊
技機の玉貯留皿(上皿、下皿)の底部が遊技機設置島内
の玉通路に連通しており、玉抜きレバーの操作により
(あるいは、遊技機の玉貯留皿が所定量の玉で満たされ
たことを条件に自動的に)、遊技機の玉貯留皿(上皿、
下皿)に貯留された玉が玉貯留皿の底部から排出されて
遊技機設置島内の玉通路に案内され、所定位置に設けら
れた玉検出器によってその排出玉が検出される。遊技機
の所定位置には、玉検出器の検出に基づいてクレジット
を加算更新して表示するクレジット表示器が設けられ、
玉貯留皿からの玉の排出と引換えにしてクレジット数が
加算更新される。遊技者が遊技を終了し、すべての貯留
玉をクレジットに変換した場合には、その後の所定操作
によって、所定のクレジット数特定用カードにクレジッ
トが記録され、所定位置からそのクレジット数特定用カ
ードが遊技者に排出される。遊技者は、そのクレジット
数特定用カードにより特定されるクレジットを用いて景
品交換等を行なう。
【0315】(7) 第1種のパチンコ遊技機の他、第
2種や第3種のパチンコ遊技機にも適用可能である。た
とえば、第2種のパチンコ遊技機には一般的に始動入賞
領域が3つ設けられるが、それら全てまたはいずれかの
始動入賞領域を普通電動役物とその作動中の状態を示す
作動報知手段とで構成するようにしてもよい。さらに、
可動片を有する普通電動役物を複数、遊技領域に設け、
その普通電動役物のうちに始動入賞領域として機能する
入賞領域Aと、始動入賞領域として機能しない一般入賞
領域Bとが含まれるように構成した場合には、入賞領域
Aへの入賞に基づいて始動入賞信号が出力されるように
し、一般入賞領域Bへの入賞に基づいて普通電動役物入
賞信号(始動入賞信号でない)が出力されるようにして
もよい。
【0316】また、本発明でいう「入賞」とは、遊技領
域内のパチンコ玉が所定の入賞領域に進入して再度遊技
盤面に放出されるといういわゆる「通過」をも含む広い
概念である。
【0317】(8) リーチ状態とは、表示状態が変化
可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置が時期を異
ならせて複数の表示結果を導出表示し、該複数の表示結
果が予め定められた特定の表示態様の組合せとなった場
合に、遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態(特定
遊技状態)となる遊技機において、前記複数の表示結果
の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表
示されている表示結果が前記特定の表示態様の組合せと
なる条件を満たしている表示状態をいう。
【0318】また、別の表現をすれば、リーチ状態と
は、可変表示装置の可変表示制御が進行して表示結果が
導出表示される前段階にまで達した時点でも、前記特定
の表示態様となる表示条件から外れていない表示態様を
いう。そして、たとえば、前記特定の表示態様の組合せ
が揃った状態を維持しながら複数の前記可変表示部によ
る可変表示を行なう状態もリーチ状態に含まれる。
【0319】また、リーチ状態とは、可変表示装置の表
示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にま
で達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導
出表示される以前に決定されている前記複数の可変表示
部の表示結果の少なくとも一部が前記特定の表示態様と
なる条件を満たしている場合の表示状態をいう。
【0320】(9) ゲートスイッチ10aにより打玉
が検出された時点が図4(C)によって示される普通図
柄の確率変動状態の期間(普通図柄の変動時間短縮状態
の期間)であった場合に、その検出に基づいて導出表示
される普通図柄用可変表示器10の表示結果が高い確率
で当りとされるようにし、また、その検出に基づく普通
図柄用可変表示器10の可変表示期間を短縮するように
した。しかしながら、これに代えて、その検出に基づい
て通過記憶1がなされた場合、その通過記憶1を消化で
きる時点(たとえば、その通過記憶1の前に記憶されて
いた通過記憶0が可変表示のために消化されてその通過
記憶1に基づいて普通図柄用可変表示器10を可変開始
できるようになった時点)が図4(C)によって示され
る普通図柄の確率変動状態の期間(普通図柄の変動時間
短縮状態の期間)であった場合に、その通過記憶1に基
づいて導出表示される普通図柄用可変表示器10の表示
結果が高い確率で当りとされるようにし、また、その検
出に基づく普通図柄用可変表示器10の可変表示期間を
短縮するようにしてもよい。
【0321】(10) 普通電動役物(普通可変入賞球
装置)14が作動中である場合に、普通図柄用可変表示
器10で「8」〜「2」、「1」、または「0」を表示
することにより、普通電動役物(普通可変入賞球装置)
14が作動中に入賞した打玉の数を示すようにした。ま
た、その変形例として8つのLEDを設けた状態表示部
で、点灯するLEDの数により、普通電動役物(普通可
変入賞球装置)14が作動中に入賞した打玉の数を示す
ようにしてもよい。しかしながら、普通電動役物(普通
可変入賞球装置)14が作動中であることを報知するも
のであれば、例えば1つのLEDの点灯により作動中
を、消灯により作動中でない旨を示すようにしてもよ
い。
【0322】(11) 前述した実施形態においては、
特別遊技状態の一例として、確率変動状態を示したが、
これに限らず、特別遊技状態としては、確率変動状態を
含め、以下のようなものを単独または組合わせて用いて
もよい。普通図柄の変動が開始してから表示結果が導
出表示されるまでの変動時間を短縮する時間短縮制御が
行なわれる遊技状態、普通図柄の当りの発生確率を向
上させる普通図柄当り確率向上制御が行なわれる遊技状
態、特別図柄の変動が開始してから表示結果が導出表
示されるまでの変動時間を短縮する変動時間短縮制御が
行なわれる遊技状態、始動入賞口14に設けられた左
右一対の可動片15(電動チューリップ)の開放回数を
増加させる開放回数増加制御が行なわれる遊技状態、
可動片15の開放時間を延長させる開放時間延長制御が
行なわれる遊技状態。
【0323】(12) 今回開示された実施の形態はす
べての点で例示であって制限的なものではないと考えら
れるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく
て特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均
等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれること
が意図される。
【0324】
【課題を解決するための手段の具体例】(1) 普通図
柄用可変表示器10により、可変表示を開始した後表示
結果を導出表示させることが可能な可変表示手段が構成
されている。普通電動役物(普通可変入賞球装置)14
により、遊技者にとって有利な第1の状態(普通電動役
物(普通可変入賞球装置)14が開放)と遊技者にとっ
て不利な第2(普通電動役物(普通可変入賞球装置)1
4が閉成)の状態とに変化可能な可変入賞球装置が構成
されている。遊技制御基板31により、前記表示結果が
予め定められた所定の表示態様(当たり図柄)となった
ことを条件に前記可変入賞球装置を前記第1の状態にす
る制御手段が構成されている。そして、該制御手段は、
図9に示すように、前記表示結果が前記所定の表示態様
であるか否かに関わらず、可変表示を開始してから次回
の可変表示を開始するまでの期間を同一にするための期
間同一制御(30秒:可変表示動作29.2秒:確定表
示、または、確定表示および普電役開放時間:0.8
秒)を行なうことが可能である。
【0325】(2) 前記制御手段は、前記表示結果が
前記所定の表示態様ではない場合に、所定の確定表示時
間だけ前記所定の表示態様ではない表示態様を確定表示
させるための制御を行ない(図9の(b))、前記表示
結果が前記所定の表示態様である場合に、前記所定の確
定表示時間(0.8秒)内において、前記所定の表示態
様の確定表示を行ない(図9の(d):0.6秒)、か
つ、前記可変入賞球装置を前記第1の状態から前記第2
の状態に変化させるための処理を終了する(図9の
(e):0.2秒)ことが可能である。
【0326】(3) 前記制御手段は、前記表示結果が
前記所定の表示態様である場合と前記所定の表示態様で
ない場合とにおいて、前記表示結果を確定表示させる処
理を実行する期間を異ならせる(図9の(b),
(d):0.8秒/0.6秒))。
【0327】(4) 可変表示装置8により、前記可変
表示手段とは異なる、可変表示を開始した後表示結果を
導出表示させることが可能な特別可変表示手段が構成さ
れている。可変入賞球装置19により、前記可変入賞球
装置とは異なる、遊技者にとって有利な第1の状態(可
変入賞装置8の開閉板20が開)と遊技者にとって不利
な第2の状態(可変入賞装置8の開閉板20が閉)とに
変化可能な特別可変入賞球装置が構成されている。そし
て、前記制御手段は、前記特別可変表示手段の表示結果
が予め定められた特定の表示態様(大当り図柄)となっ
たことを条件として、前記可変入賞球装置を前記第1の
状態に制御可能である。
【0328】(5) 前記特別可変表示手段および前記
特別可変入賞球装置については、期間同一制御を行なわ
ずに可変表示を開始しから次回の可変表示を開始するま
での期間を複数種類としている(可変表示装置8および
可変入賞球装置19は、普通可変入賞球装置14が行な
っているような期間同一制御を行なわない、すなわち、
可変入賞装置19は、可変表示装置8の表示結果が前記
特定の表示態様であるか否か(大当りであるか否か)に
関わらず、可変表示を開始してから次回の可変表示を開
始するまでの期間を同一にするための期間同一が行われ
ていない、言い換えれば、大当りか否かによってスクロ
ールを開始してから次回のスクロールを開始するまでの
期間が異なる)。
【0329】(6) 前記制御手段は、図11および図
12に示すように、前記特別可変表示手段の表示結果が
特定の表示態様となったことを条件として、前記特別可
変入賞球装置を前記第1の状態(大当り状態)にし得る
特定遊技状態に制御可能であるとともに、前記特定遊技
状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態(時
間短縮状態、確率変動状態)に制御可能であり、前記特
別遊技状態においては、前記期間同一制御を行なわずに
可変表示手段を開始してから次回の可変表示を開始まで
の期間を複数種類にしている。
【0330】(7) 表示制御基板40により、前記可
変表示手段を制御する可変表示制御手段が構成されてい
る。前記制御手段は、可変表示を開始させるタイミング
で可変表示時間を特定可能な可変表示時間指令信号を前
記表示制御手段へ出力し、可変表示が終了するタイミン
グで前記確定表示をするための指令信号を表示制御手段
へ出力する(図30のS126,図31のS128〜S
132)。
【0331】(8) 前記制御手段は、表示制御手段に
対して表示結果を特定可能な表示結果指令信号(図31
のS132、変動停止コマンド「85H 01H」また
は「85H 02H」)を出力する。
【0332】(9) 前記普通可変表示手段は、図44
および図45に示すように、複数の表示部(LED97
a,LED97b,LED97c,LED97d)を有
し、前記遊技制御手段は、前記複数の表示部のそれぞれ
の表示結果を特定可能な複数の前記表示結果指令信号
(図46参照)を出力する。
【0333】(10) 前記表示制御手段は、図41〜
図43に示すように、受信すべき指令信号が受信できな
かった場合(未定義エラーを受信した場合)に、受信エ
ラー(遊技機エラー)を表示する制御を行なう。
【0334】(11) 前記制御手段は、図10
(c),(d)に示すように、表示結果が確定表示され
る時期に表示結果が確定したことを示す確定表示信号を
外部出力し、前記確定表示信号が出力される時間は、前
記所定の表示態様であるか否かに関わらず同一である。
【0335】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、制御手段が、可変表示手段の可変表示の結
果が所定の表示態様であるか否かに関わらず、可変表示
を開始してから次回の可変表示を開始するまでの期間を
同一にするための期間同一制御を行なうことにより、単
位時間当たりに作動させることができる可変表示手段の
可変表示回数に関する遊技機の仕様の設定および性能の
把握が容易になる。
【0336】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、制御手段が、表示結果が所定の表示態様で
はない場合に、所定の確定表示時間だけ所定の表示態様
ではない表示態様を表示させるための制御を行ない、可
変表示手段の表示結果が所定の表示態様である場合に、
所定の確定表示時間内において、所定の表示態様の確定
表示を行ない、かつ、可変入賞球装置を第1の状態から
第2の状態に変化させるための処理を終了することが可
能であるため、所定の表示態様となるか否かに関わら
ず、可変表示を開始してから次の可変表示を開始するま
での期間を同一にしつつ、可変入賞球装置を第1の状態
から第2の状態に変化させることができる。
【0337】請求項3に関しては、請求項1または請求
項2に関する効果に加えて、制御手段は、表示結果が所
定の表示態様である場合と所定の表示態様でない場合と
において、表示結果を確定表示させる処理を実行する期
間を異ならせるため、表示結果が所定の表示態様である
場合と所定の表示態様でない場合との確定表示の時間の
差を利用して、その差の時間内に他の処理を行なうこと
ができる。
【0338】請求項4に関しては、請求項1〜請求項3
のいずれかに関する効果に加えて、制御手段が、特別可
変表示手段の表示結果が予め定められた特定の表示態様
となったことを条件として特別可変入賞球装置を第1の
状態に制御するため、遊技の興趣性の向上が図られる。
【0339】請求項5に関しては、請求項4に関する効
果に加えて、特別可変表示手段および特別可変入賞球装
置については、期間同一制御を行なわずに可変表示を開
始しから次回の可変表示を開始するまでの期間を複数種
類にしているため、遊技の興趣性の向上が図られる。
【0340】請求項6に関しては、請求項4または請求
項5に関する効果に加えて、制御手段は、特別可変表示
手段の表示結果が特定の表示態様となったことを条件と
して、特別可変入賞球装置を第1の状態に制御し得る特
定遊技状態に制御可能であるとともに、特定遊技状態と
は異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態に制御可能
であり、特別遊技状態においては、期間同一制御を行な
わないことにより、特別遊技状態であるか否かによって
特定の表示態様の確定表示時間を異ならせることが可能
となるため、遊技の興趣性が向上する。
【0341】請求項7に関しては、請求項1〜請求項6
のいずれかに関する効果に加えて、制御手段は、可変表
示を開始させるタイミングで可変表示時間を特定可能な
可変表示時間指令信号を表示制御手段へ出力し、可変表
示が終了するタイミングで確定表示をするための指令信
号を表示制御手段へ出力することにより、制御手段は、
それぞれのタイミングで指令信号を1回出力するだけで
よいため、制御手段の負担が軽減される。
【0342】請求項8に記載の本発明によれば、請求項
7に関する効果に加えて、制御手段は、表示制御手段に
対して表示結果を特定可能な表示結果指令信号を出力す
るため、表示制御手段は可変表示手段に表示結果を表示
させる処理を行なうことができるとともに、制御手段の
負担が軽減される。
【0343】請求項9に記載の本発明によれば、請求項
8に関する効果に加えて、普通可変表示手段は、複数の
表示部を有し、遊技制御手段は、複数の表示部のそれぞ
れの表示結果を特定可能な複数の表示結果指令信号を出
力するため、複数の表示部においてそれぞれ異なる確定
表示を行なうことができる。
【0344】請求項10に記載の本発明によれば、請求
項7〜請求項9のいずれかに関する効果に加えて、表示
制御手段は、受信すべき指令信号が受信できなかった場
合に、受信エラーを表示する制御を行なうため、受信エ
ラーが認識可能となる。
【0345】請求項11に記載の本発明によれば、請求
項1〜請求項10のいずれかに関する効果に加えて、制
御手段は、表示結果が確定表示される時期に表示結果が
確定したことを示す確定表示信号を遊技機外部へ外部出
力し、確定表示信号が出力される時間は、特定態様であ
るか否かに関わらず同一であるため、外部出力するため
の処理が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機およびこれに対応して設置さ
れたカードユニットの正面図である。
【図2】 遊技盤の正面図である。
【図3】 パチンコ遊技機の制御に用いられる各種制御
基板およびそれに関連する構成要素を示すブロック図で
ある。
【図4】 普通電動役物(普通可変入賞球装置)の開閉
動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】 確率変動状態でない場合の普通電動役物(普
通可変入賞球装置)の入賞個数と開閉動作との関係を説
明するためのタイミングチャートである。
【図6】 確率変動状態にある場合の普通電動役物(普
通可変入賞球装置)の入賞個数と開閉動作との関係を説
明するための第1のタイミングチャートである。
【図7】 確率変動状態にある場合の普通電動役物(普
通可変入賞球装置)の入賞個数と開閉動作との関係を説
明するための第2のタイミングチャートである。
【図8】 確率変動状態にある場合の普通電動役物(普
通可変入賞球装置)の入賞個数と開閉動作との関係を説
明するための第3のタイミングチャートである。
【図9】 本発明の普通図柄の変動および停止と、はず
れ時/当たり時の普通図柄確定表示信号および普電役作
動中信号との関係を示す図である。
【図10】 普通図柄の変動および停止と、遊技制御基
板が外部出力する、はずれ時/当たり時の普通図柄確定
表示信号および表示制御基板が外部出力する、はずれ時
/当たり時の普通図柄確定表示信号との関係を示す図で
ある。
【図11】 ゲートスイッチの作動契機成立時と普通図
柄の変動および停止との関係を示す図である。
【図12】 低確率時または高確率時それぞれにおけ
る、作動契機成立時から図柄確定時までに要する時間、
図柄の変動開始から図柄確定時までに要する時間および
変動パターンを示す図である。
【図13】 はずれ時、低確率時または高確率時におけ
る普通図柄の変動および停止と、普通電動役物の変動お
よび停止との関係を示す図である。
【図14】 普通電動役物(普通可変入賞球装置)が作
動中における普通図柄用可変表示器10の表示状態を示
す図である。
【図15】 普通図柄用可変表示器10を普通電動役物
(普通可変入賞球装置)の近傍に設けた例を示す図であ
る。
【図16】 可変表示装置8の可変表示部9に普通図柄
表示領域を設けた例を示す図である。
【図17】 遊技制御に用いられる各種ランダムカウン
タを説明するための説明図である。
【図18】 特別図柄に関するランダムカウンタの抽出
値に基づいて大当りとするか否かを事前決定するための
処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図19】 普通図柄に関するランダムカウンタの抽出
値に基づいて当りとするか否かを事前決定するための処
理手順を説明するためのフローチャートである。
【図20】 遊技制御のメイン処理と割込処理とを説明
するためのフローチャートである。
【図21】 特別図柄プロセス処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図22】 特別図柄判定処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図23】 図柄変動設定処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図24】 大当り開始処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図25】 大当り中処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図26】 大当り終了処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図27】 普通図柄プロセス処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図28】 ゲートスイッチ通過処理を説明するための
フローチャートである。
【図29】 普通図柄通常処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図30】 普通図柄判定処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図31】 普通図柄変動処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図32】 普通図柄停止処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図33】 普通電動役物作動処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図34】 普通電動役物カウント処理を説明するため
のフローチャートである。
【図35】 普通電動役物開放パターン処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図36】 第2の実施の形態における遊技制御基板お
よびランプ制御基板における信号送受信部分を示すブロ
ック図である。
【図37】 ランプ制御コマンドを説明するための第1
の図である。
【図38】 第2の実施の形態における普通図柄の変動
コマンドと変動停止コマンドの出力タイミングとを説明
するためのタイミングチャートである。
【図39】 第2の実施の形態におけるランプ制御コマ
ンドを説明するための第2の図である。
【図40】 第3の実施の形態における普通図柄用の制
御コマンドの出力タイミングを説明するためのタイミン
グチャートである。
【図41】 第4の実施の形態における普通図柄の表示
態様を説明するための説明図である。
【図42】 第4の実施の形態における普通図柄制御処
理2を説明するためのフローチャートである(別実施の
形態6)。
【図43】 第4の実施の形態における普通図柄制御処
理2を説明するためのフローチャートである。
【図44】 第5の実施の形態における普通図柄用ラン
プ部の各種変形例とランプパターンとを説明するための
説明図である(別実施の形態7)。
【図45】 第5の実施の形態における普通図柄用ラン
プ部の各種変形例とランプパターンとを説明するための
説明図である。
【図46】 第5の実施の形態における普通図柄指定コ
マンドの構成を説明するための説明図である。
【符号の説明】
8 可変表示装置、10 普通図柄用可変表示器、12
ゲートスイッチ、14 普通電動役物、17 始動口
スイッチ、19 可変入賞球装置、31 主基板(遊技
制御基板)、40 表示制御基板、97a,97b,9
7c,97dLED。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変表示を開始した後表示結果を導出表
    示させることが可能な可変表示手段と、 遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利
    な第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置と、 前記表示結果が予め定められた所定の表示態様となった
    ことを条件として、前記可変入賞球装置を前記第1の状
    態にする制御手段とを備え、 該制御手段は、前記表示結果が前記所定の表示態様であ
    るか否かに関わらず、可変表示を開始してから次回の可
    変表示を開始するまでの期間を同一にするための期間同
    一制御を行なうことが可能であることを特徴とする、遊
    技機。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 前記表示結果が前記所定の表示態様ではない場合に、所
    定の確定表示時間だけ前記所定の表示態様ではない表示
    態様を確定表示させるための制御を行い、 前記表示結果が前記所定の表示態様である場合に、前記
    所定の確定表示時間内において、前記所定の表示態様の
    確定表示を行ない、かつ、前記可変入賞球装置を前記第
    1の状態から前記第2の状態に変化させるための処理を
    終了することが可能であることを特徴とする、請求項1
    に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記表示結果が前記所
    定の表示態様である場合と前記所定の表示態様でない場
    合とにおいて、前記表示結果を確定表示させる処理を実
    行する期間を異ならせることを特徴とする、請求項1ま
    たは請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記可変表示手段とは異なる、可変表示
    を開始した後表示結果を導出表示させることが可能な特
    別可変表示手段と、 前記可変入賞球装置とは異なる、遊技者にとって有利な
    第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化
    可能な特別可変入賞球装置とをさらに備え、 前記制御手段は、前記特別可変表示手段の表示結果が予
    め定められた特定の表示態様となったことを条件とし
    て、前記特別可変入賞球装置を前記第1の状態に制御可
    能であることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいず
    れかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記特別可変表示手段および前記特別可
    変入賞球装置については、期間同一制御を行なわずに可
    変表示を開始してから次回の可変表示を開始するまでの
    期間を複数種類にしたことを特徴とする、請求項4に記
    載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、 前記特別可変表示手段の表示結果が特定の表示態様とな
    ったことを条件として、前記特別可変入賞球装置を前記
    第1の状態に制御し得る特定遊技状態に制御可能である
    とともに、 前記特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別
    遊技状態に制御可能であり、 前記特別遊技状態においては、前記期間同一制御を行な
    わずに可変表示を開始してから次回の可変表示を開始す
    るまでの期間を複数種類にしたことを特徴とする、請求
    項4または請求項5に記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記可変表示手段を制御する表示制御手
    段をさらに備え、 前記制御手段は、 可変表示を開始させるタイミングで前記可変表示時間を
    特定可能な可変表示時間指令信号を前記表示制御手段へ
    出力し、 可変表示が終了するタイミングで確定表示をするための
    指令信号を前記表示制御手段へ出力することを特徴とす
    る、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記表示制御手段に対
    して表示結果を特定可能な表示結果指令信号を出力する
    ことを特徴とする、請求項7に記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 前記可変表示手段は、複数の表示部を有
    し、 前記制御手段は、前記複数の表示部のそれぞれの表示結
    果を特定可能な複数の前記表示結果指令信号を出力する
    ことを特徴とする、請求項8に記載の遊技機。
  10. 【請求項10】 前記表示制御手段は、受信すべき指令
    信号が受信できなかった場合に、受信エラーを表示する
    制御を行なうことを特徴とする、請求項7〜請求項9の
    いずれかに記載の遊技機。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、表示結果が確定表示
    される時期に表示結果が確定したことを示す確定表示信
    号を外部出力し、 前記確定表示信号が出力される時間は、前記所定の表示
    態様であるか否かに関わらず同一であることを特徴とす
    る、請求項1〜請求項10のいずれかに記載の遊技機。
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