JP4213852B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機前面側に設けた上皿に遊技球を排出する排出装置を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機には、遊技球を賞球または貸球をして排出するものがある(例えば、パチンコ機)。さらに、このような遊技機には、排出された遊技球が賞球であるか貸球であるかにしたがって、流路切換弁でそれぞれ賞球流路または貸球流路に導き、別個の検出手段によって検出するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような流路切換弁においては、球詰まりが生じてしまうことがあり得る。例えば、流路切換弁をリターンスプリング付きのソレノイドで切換駆動する場合に、遊技球排出中に停電が発生すると、リターンスプリングにより引き戻された流路切換弁によって遊技球が挟み込まれてしまう可能性がある。
【0004】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、排出手段からの遊技球を異なる流路に導く流路切換弁を備えた遊技機において、流路切換弁における球詰まりを適切に解消しうるものを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、遊技機前面側に設けた上皿に遊技球を排出する排出装置と、前記排出装置を制御して賞球または貸球の排出を行う排出制御装置と、を備え、前記排出装置は、遊技球の排出を行う排出ユニットと、該排出ユニットから排出された遊技球の流路を切り換える流路切換ユニットと、から構成され、前記流路切換ユニットは、前記排出ユニットの球流路に連結した導入路から賞球としての遊技球を導入する賞球流路と、前記導入路から貸球としての遊技球を導入する貸球流路と、に分岐され、前記賞球流路と貸球流路の分岐部には、該賞球流路または貸球流路への流路切換を行う流路切換弁を配設し、前記賞球流路には、該賞球流路を通過した賞球を検出する賞球検出センサを設けるとともに、前記貸球流路には、該貸球流路を通過した貸球を検出する貸球検出センサを設け、前記賞球流路と貸球流路とを下流で合流させた排出路から遊技球を前記上皿に排出させる遊技機において、前記排出制御装置は、前記排出ユニットを作動させたにもかかわらず、前記賞球検出センサまたは貸球検出センサによって遊技球が検出されない場合には、球詰まりが発生している可能性があると判定する球詰まり判定手段と、前記球詰まり判定手段によって球詰まり発生の判定がなされたときに、前記流路切換弁を賞球側と貸球側とに往復動作させて球詰まりを解消させる往復動作手段と、を備え、賞球排出処理を実行している際に、前記往復動作手段によって前記流路切換弁を往復動作させた場合は、前記賞球検出センサまたは貸球検出センサのいずれかで検出された遊技球を賞球排出としてカウントし、貸球排出処理を実行している際に、前記往復動作手段によって前記流路切換弁を往復動作させた場合は、前記賞球検出センサまたは貸球検出センサのいずれかで検出された遊技球を貸球排出としてカウントする。
【0006】
第2の発明では、前記排出制御装置は、電源投入直後に前記流路切換弁を往復動作させる初期作動手段と、当該遊技機の停電発生時に実行されていた遊技球排出が賞球排出であるか貸球排出であるかを記憶しておく排出球識別手段と、を備え、前記初期作動手段による流路切換弁の往復動作に基づいて、前記賞球検出センサまたは貸球検出センサに検出された遊技球は、前記排出球識別手段の記憶が賞球排出であるか貸球排出であるかにしたがって、それぞれ賞球排出または貸球排出としてカウントする。
【0007】
第3の発明では、遊技を統轄的に制御するとともに、前記排出制御装置に賞球制御指令を送信する遊技制御装置を備え、前記排出制御装置は、前記遊技制御装置から賞球制御指令を受信すると、排出要求数を貯留カウンタに累積記憶し、前記排出ユニットに賞球排出を行わせ、該排出された遊技球を前記賞球検出センサで検出すると、該検出分の賞球数を前記貯留カウンタから減算するように構成する一方、当該遊技機に併設されたカード球貸ユニットから貸球制御指令を受信すると、貸球排出数を排出カウンタに設定し、前記排出ユニットに貸球排出を行わせ、該排出された遊技球を前記貸球検出センサで検出すると、該検出分の貸球数を前記排出カウンタから減算するように構成し、前記流路切換弁を往復動作させて球詰まりを解消した際に、前記賞球検出センサまたは貸球検出センサのいずれかで検出された遊技球は、賞球排出であれば前記貯留カウンタから減算し、貸球排出であれば前記排出カウンタから減算するように構成した。
【0010】
【発明の作用および効果】
第1の発明では、球詰まり判定手段によって球詰まりが発生している可能性があると判定されたときには、往復動作手段によって流路切換弁を往復動作させるので、球詰まりが適切に解消される。
また、賞球排出処理を実行している際に、往復動作手段によって流路切換弁を往復動作させた場合は、賞球検出センサまたは貸球検出センサのいずれかで検出された遊技球を賞球排出としてカウントし、貸球排出処理を実行している際に、往復動作手段によって流路切換弁を往復動作させた場合は、賞球検出センサまたは貸球検出センサのいずれかで検出された遊技球を貸球排出としてカウントするので、遊技球が適切な流路に導かれるとは限らないにもかかわらず、排出された賞球数と貸球数は正しくカウントできる。
【0011】
第2の発明では、電源投入直後(例えば停電からの復帰直後)に初期作動手段によって流路切換弁が往復動作させられるので、遊技球排出中に停電が発生して球詰まりが発生していた場合は、遊技開始前に適切に解消され、正しい遊技球排出を行える。
また、初期作動手段による流路切換弁の往復動作によって排出された遊技球は、停電時に賞球排出がなされていたのか貸球排出がなされていたのかによって、賞球排出または貸球排出としてカウントされる。したがって、初期作動においては遊技球は適切な流路に導かれるとは限らないにもかかわらず、排出された賞球数と貸球数は正しくカウントできる。
【0012】
第3の発明では、排出制御装置は、遊技制御装置から賞球制御指令を受信すると、排出要求数を貯留カウンタに累積記憶し、排出ユニットに賞球排出を行わせ、排出された遊技球を賞球検出センサで検出すると、検出分の賞球数を貯留カウンタから減算するように構成する一方、当該遊技機に併設されたカード球貸ユニットから貸球制御指令を受信すると、貸球排出数を排出カウンタに設定し、排出ユニットに貸球排出を行わせ、排出された遊技球を貸球検出センサで検出すると、検出分の貸球数を排出カウンタから減算するように構成し、流路切換弁を往復動作させて球詰まりを解消した際に、賞球検出センサまたは貸球検出センサのいずれかで検出された遊技球数は、賞球排出であれば貯留カウンタから減算し、貸球排出であれば排出カウンタから減算するように構成したので、遊技球が適切な流路に導かれるとは限らないにもかかわらず、排出された賞球数と貸球数は正しくカウントできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
図1には、遊技機(パチンコ遊技機)1にカード球貸ユニット2を併設したCR機を示す。
【0017】
遊技機1の前面枠3は、本体枠(外枠)4にヒンジ5を介して開閉回動可能に組付けられる。遊技盤6は、この前面枠3の裏面に取り付けられた収納フレームに収装される。
【0018】
遊技盤6の表面には、表示装置8、大入賞口を内部に備えた変動入賞装置10、一般入賞口11〜15、始動口16が配設された遊技領域が形成される。前面枠3の前面には、遊技盤6の前面を覆うカバーガラス18が取り付けられる。
【0019】
前面枠3の下部の開閉パネル20には遊技球を打球発射装置に供給する上皿21が、固定パネル22には下皿23、打球発射装置の操作部24等がそれぞれ配設される。
【0020】
カバーガラス18の枠の上部には、第1報知ランプ31、第2報知ランプ32が設けられる。これら第1、第2の報知ランプ31、32は、点灯により異常状態の発生を報知するものである。
【0021】
カード球貸ユニット2には、前面のカード挿入部25に挿入されたカード(プリペイドカード等)のデータの読込、書込等を行うカードリーダ/ライタと球貸制御装置が内蔵されている。
【0022】
カード球貸ユニット用の操作パネル26は、遊技機1の上皿21の外面に形成される。この操作パネル26には、カードの残高を表示するカード残高表示部(図示せず)と、球貸しを指令する球貸しスイッチ28と、カードの返却を指令するカード返却スイッチ30等が設けられる。
【0023】
図2には、遊技機1ならびにカード球貸ユニット2の裏側を示す。
【0024】
遊技盤6の裏面側には、大入賞口、一般入賞口11〜15、始動口16に入賞した入賞球を案内する入賞球集合カバー(図示しない)、遊技制御装置100、表示制御装置150、装飾制御装置200、音制御装置250、遊技盤用外部端子41等が取り付けられる。
【0025】
前面枠3の収納フレームの裏面側には、裏機構盤35が取り付けられる。この裏機構盤35の中央部には、遊技盤6の裏面側の各装置(遊技制御装置100、表示制御装置150、装飾制御装置200、音制御装置250等)を点検するための開口窓部が設けられている。
【0026】
裏機構盤35の上部には、遊技球を貯留する球貯留タンク36、球貯留タンク36の球を樋ユニット部(半端センサユニット)38に導く誘導樋37が取り付けられる。誘導樋37ならびに樋ユニット部38は2条の流路に形成される。樋ユニット部38には、排出ユニット600へ供給されるべき遊技球の不足を検出する半端球検出スイッチが備えられる。
【0027】
裏機構盤35の上部右側には、ターミナル基板42が備えられる。このターミナル基板42に設けられた枠用外部出力端子42Aには、管理装置(遊技店において複数の遊技機1を管理するホストコンピュータ)への外部信号線が接続される。また、ターミナル基板42は、外部(遊技店の島設備)からの電源供給線が接続される中継基板である。
【0028】
裏機構盤35の開口窓部の右側には、樋ユニット部38の球を遊技機前面側の上皿21、下皿23に払い出す排出装置(排出ユニット600および流路切換ユニット700)が取り付けられる。
【0029】
裏機構盤35の下部には、電源供給装置300、排出ユニット600を制御する排出制御装置400、打球発射装置500を制御する発射制御装置550、カード球貸ユニット用中継基板43等が取り付けられる。
【0030】
カード球貸ユニット2のカード挿入部25にカードを挿入して、カード球貸ユニット用の操作パネル26の球貸しスイッチ28を押すと、カード球貸ユニット2から排出制御装置400に球貸し要求が出され、排出制御装置400により排出ユニット600が駆動され、排出装置から所定数の貸球が上皿21等に払い出される。
【0031】
また、打球発射装置より遊技領域に発射された球が一般入賞口11〜15、始動口16、大入賞口に入賞すると、遊技制御装置100から賞球制御指令が排出制御装置400に送られ、排出制御装置400により球排出ユニット600が駆動され、排出装置から所定数の賞球が上皿21等に払い出される。
【0032】
図3には、排出ユニット600の構成を示す。
【0033】
図示されるように、排出ユニット600は、ケーシング601、球送出部610、パルスモータ620、ストッパ機構630等から構成される。
【0034】
透明なケーシング601には、一対の球流路602A、602Bが形成されている。上方の樋ユニット部38からの遊技球は、球入口603A、603Bからそれぞれ球流路602A、602Bに導入され、球出口604A、604Bから下方の流路切換ユニット700に排出される。なお、球流路を2系統設けたのは、遊技球を効率的に排出するためで、賞球と貸球の区別とは直接関係する訳ではない。
【0035】
球送出部610は、これらの球流路602A、602Bに臨むように設けられる。この球送出部610には、一対のスプロケット(切り欠き円盤)611A、611Bと、これらのスプロケット611A、611Bの間に配置された従動歯車612とが備えられる。スプロケット611A、611B、従動歯車612は、ケーシング601内に軸支された同一の回転軸613に固定され、同期回動するようになっている。
【0036】
スプロケット611A、611Bは、外周に複数(実施の形態では8個)の球受部614を等間隔に設けたもので、これらの球受部614の一部が、それぞれ球流路602A、602Bに臨んでいる。これにより、球流路602A、602Bを通過する遊技球は、一つの球受部614に一球ずつ保持されるようにして、スプロケット611A、611Bの回転動作とともに順次送り出される。したがって、排出ユニット600からは、スプロケット611A、611Bの動作量(回転量)に比例した個数の遊技球が排出されることになる。具体的には、スプロケット611A、611Bは、それぞれ、1/8回転毎に1球の遊技球を排出する。
【0037】
スプロケット611A、611Bは、互いに球受部614の1/2個分だけ位相がずれた状態で、回転軸613に固定されている。これにより、スプロケット611A、611Bからの遊技球の送り出しは交互になされ、排出ユニット600からの遊技球排出を迅速かつスムーズに行うことができる。
【0038】
パルスモータ620の回転軸には、原動歯車621と、ストッパ機構630の回動規制歯車631とが固定されている。この原動歯車621と球送出部610の従動歯車612の間には、伝達歯車622が配設される。これにより、従動歯車612とスプロケット611A、611Bは、パルスモータ620により一体に回転駆動される。
【0039】
この場合、原動歯車621と従動歯車612のギア比は、1:2となっている。これにより、スプロケット611A、611Bは、パルスモータ620の1/8回転で1/16回転する。前述のようにスプロケット611A,611Bの位相は球受部614の1/2個分(1/16回転分)ずらしてあるので、結局、スプロケット611A、611Bからは、パルスモータ620の1/8回転毎に遊技球が1球ずつ交互に排出されることになる。
【0040】
ストッパ機構630は、パルスモータ620の回転を規制するもので、回動規制歯車631、ストッパ部材633、リターンスプリング635、ストッパソレノイド636等から構成される。
【0041】
回動規制歯車631の外周には、上述したスプロケット611A、611B外周の球受部614と同数のラチェット歯632が、等間隔に形成されている。これらのラチェット歯632に、ストッパ部材(フラッパ)633が係合することにより、回動規制歯車631の回動(図4における時計回りの回動)が禁止される。なお、回動規制歯車631とストッパ部材633はラチェット機構を構成しており、係合時でも逆回転(図4における反時計回りの回動)は許容される。
【0042】
ストッパ部材633は、掛止部634に上端側が揺動可能に支持され、揺動によりラチェット歯632に係脱可能となっているもので、常態ではリターンスプリング634に付勢されてラチェット歯632に係合している。
【0043】
これに対して、ストッパソレノイド636に通電すると、ストッパ部材633は、ストッパソレノイド636側に吸着され、リターンスプリング634に抗して後退する。これにより、ストッパ部材633と回動規制歯車631の係合が解除され、パルスモータ620が回動可能となる。
【0044】
このようにストッパ機構630を備えることにより、パルスモータ620が回転の慣性や遊技球の重みで余分に回転してしまうことを防止でき、スプロケット611A、611Bの回転量を排出制御装置200によって正確に制御できる。
【0045】
例えば、排出目標数に対応するパルスモータ620の所定回転の駆動が終了したところで、パルスモータ620を停止し、ストッパソレノイド636をオフ(消磁)する。これにより、ストッパ部材633がラチェット歯632と係合され、パルスモータ620が固定される。
【0046】
排出終了時には、、排出目標数に対応するパルスモータ620の所定回転の駆動が終了する直前に(ラチェット歯632の1個分よりも小さな回転を残して)、ストッパソレノイド636をオフするようにしてもよい。これにより、ストッパ部材633が、リターンスプリング635の付勢力によって回動規制歯車631のラチェット歯632の背面のすべり部に接しながら、パルスモータ620の停止に合わせて該当のラチェット歯632と係合される。したがって、的確に排出目標数の遊技球排出を行える。
【0047】
図4には、流路切換ユニット700の構成を示す。
【0048】
この流路切換ユニット700は、上記排出機構600の球流路611A、611Bにそれぞれ接続する2系統の流路を備えるものであるが、これらの2系統は全く同様の構成である。したがって、図5には2系統のうち1系統(系統A)のみを図示する(図示されたのと同様の構成の系統Bが、図の裏側に重なった形で備えられる)。
【0049】
流路切換ユニット700は、ケーシング701に、導入路702A、702Bから排出路705A、705Bに至る遊技球流路を備えている。導入路702A、702Bは、それぞれ排出機構600の球流路611A、611Bの下端に連結している。
【0050】
遊技球流路は、賞球としての遊技球が導入される賞球流路703A、703Bと、貸球としての遊技球が導入される貸球流路704A、704Bに分岐する。賞球流路703A、703B、貸球流路704A、704Bには、それぞれ賞球検出センサ713A、713B、貸球検出センサ714A、714Bが備えられ、通過した遊技球の数を流路毎にカウントできるようになっている。
【0051】
賞球流路703A、703Bと貸球流路704A、704Bの分岐部には、流路切換弁720A、720Bが設けられる。流路切換弁720A、720Bは、回動軸721の回りで回動して、賞球流路703A、703Bまたは貸球流路704A、704Bへの入口を選択的に閉鎖するものである。
【0052】
流路切換弁720A、720Bは、流路切換ソレノイド730により駆動されるソレノイド軸731に、歯車722、723を介して連係している。これにより、流路切換弁720A、720Bによる賞球流路703A、703Bまたは貸球流路704A、704Bへの流路切換は、排出制御装置200による流路切換ソレノイド730への通電で制御されるようになっている。
【0053】
この場合、ソレノイド軸731は、常態(流路切換ソレノイド730に通電がなされていない状態)では、リターンスプリング732の付勢により伸長状態にある。この結果、流路切換弁720A、720Bは、賞球側(貸球流路704A、704Bの入口を閉鎖し、賞球流路703A、703Bの入口を開放する位置)にあって、導入路702A、702Bに導入された遊技球は、総て賞球流路703A、703Bに流れ込み、賞球検出センサ713A、713Bにより検出される。
【0054】
一方、排出制御装置200の制御により流路切換ソレノイド730に通電された場合には、ソレノイド軸731が、リターンスプリング732に抗して、収縮方向に吸引される。この結果、流路切換弁720A、720Bは、貸球側(賞球流路703A、703Bの入口を閉鎖し、貸球流路704A、704Bの入口を開放する位置)へと切り換わる結果、導入路702A、702Bに導入された遊技球は、総て貸球流路704A、704Bに流れ込み、貸球検出センサ714A、714Bにより検出される。
【0055】
賞球流路703A、703Bと貸球流路704A、704Bは下流の排出路705A、705Bにおいてそれぞれ合流する。遊技球はこの排出路705A、705Bから下方に排出され、上皿21に至る。
【0056】
なお、流路切換ソレノイド730はラッチングタイプのものとすることもできる。この場合には、流路切換弁720A、720Bは、流路切換ソレノイド730への通電により、貸球流路704A、704Bの入口を閉鎖し賞球流路703A、703Bの入口を開放する位置と、賞球流路703A、703Bの入口を閉鎖し貸球流路704A、704Bの入口を開放する位置のいずれかに選択的に切り換えられる。また、遊技球排出が終了して通電解除した後は、通電解除時点での弁位置が維持されることになるが、この場合の弁位置は、それまで実行されていた賞球排出または貸球排出の状態そのまま引き継ぐようにしてもよいし、通電解除前に賞球排出側に戻すように制御してもよい。本発明は、このようなラッチングタイプの流路切換ソレノイド730により流路切換弁720A、720Bを切り換えるものに対しても、また上記のようにリターンスプリング732を備えた流路切換ソレノイド730により流路切換弁720A、720Bを切り換えるものに対しても、同様に適用可能である。
【0057】
図5は、遊技機1の制御系の一部を示すブロック構成図である。
【0058】
遊技制御装置100は、排出制御装置400等の各種制御装置(表示制御装置150、装飾制御装置200、音制御装置300は図示を省略する)に制御指令を送信して、遊技を統轄的に制御する主制御装置であり、CPU101、ROM102、RAM103、バス・インターフェイス104等から構成される。
【0059】
CPU101は遊技制御装置100による制御(遊技制御)を司るIC、ROM102は遊技制御のための不変の情報(各種プログラム、各種定数等)を記憶している記憶手段である。また、RAM103は、遊技制御時にワークエリアとして利用される記憶手段であり、バックアップエリアと制御エリアとから構成される。ここで、バックアップエリアとは、停電時にもデータ内容がバックアップされ、停電からの再開時にも原則としてデータ内容が初期化されないエリアで、チェックデータの他、停電後にも保存されるべきデータが記憶されている。また、制御エリアは、バックアップエリア以外の領域で、各種タイマ値等が記憶されている。
【0060】
遊技制御装置100には、各種入賞口(一般入賞口11〜15、始動口16、大入賞口等)毎に設けられて遊技球入賞を検出する入賞検出センサ群50からの検出信号が入力される。遊技制御装置100は、これらの入賞検出に基づいて、大当たりの抽選等を行うとともに、各種制御装置や、変動入賞装置10等の各種装置を制御する。例えば、各種入賞口への入賞があると、その入賞口の種類に対応した賞球排出を行うように、排出制御装置400に賞球制御指令を送信する。
【0061】
なお、遊技制御装置100と各種制御装置(表示制御装置150、装飾制御装置200、音制御装置250、排出制御装置400)との通信形態は、遊技制御装置100から各種制御装置への単方向通信となっている。これにより、遊技制御装置100に各種制御装置との接続線を通じて不正な信号が入力されないようにでき、遊技の信頼性を高めることができる。
【0062】
また、遊技制御装置100には、賞球検出センサ713A、713Bによる検出信号が、中継基板740を介して入力される。遊技制御装置100は、この賞球検出に基づいて、排出された賞球数を計数し、所定の送信単位数(例えば10個)の賞球排出が検出される度に、賞球排出確認信号を、枠用外部出力端子42Aを介して、管理装置(遊技店において複数の遊技機1を管理するホストコンピュータ)に向けて送信する。
【0063】
排出制御装置400は、CPU401、ROM402,RAM403、入出力インターフェイス404、ドライブ回路405等から構成される。
【0064】
CPU401は排出制御装置400による各種制御(後述するメイン処理、停電割り込み処理等)を司るIC、ROM402はこれらの制御のための不変の情報(各種プログラム、各種定数等)を記憶している記憶手段である。
【0065】
RAM403は、制御時にワークエリアとして利用される記憶手段であり、停電時にもデータ内容がバックアップされるバックアップエリアと、それ以外の制御エリアとから構成される。バックアップエリアには、チェックデータの他、後述する排出カウンタ値、貯留カウンタ値、排出数識別フラグ等が記憶されている。また、制御エリアには、各種タイマ値等が記憶されている。
【0066】
排出制御装置400は、排出関連の制御を行う制御装置であり、遊技制御装置100からの賞球制御指令またはカードユニット2からの貸球制御指令に基づいて、ドライブ回路405により、排出ユニット600(パルスモータ620およびストッパソレノイド636)および流路切換ユニット700(流路切換ソレノイド730)を駆動し、賞球または貸球の排出を行わせる。
【0067】
詳しく説明すると、排出制御装置400は、賞球制御指令を受けると、この制御指令に含まれている排出要求数を、RAM403の貯留カウンタに累積記憶する。この貯留カウンタの形態としては、指令された排出要求数自体を積算して記憶するものや、排出要求数の種類(個数)毎に指令された件数を積算して記憶するもの等がある。
【0068】
貯留カウンタに記憶がある場合、排出制御装置400は、貯留カウンタに記憶されている排出要求数を排出カウンタに順次設定する。そして、排出カウンタに設定された値を排出するように、パルスモータ620にパルス送信して、賞球排出を行わせる(後述の図6のフローチャート参照)。なお、この場合、流路切換ソレノイド730には通電されないので、流路切換弁720A、720Bは賞球側の弁位置にある。
【0069】
また、貸球制御指令があった場合には、貸球排出数を排出カウンタに設定するとともに、流路切換ソレノイド730に通電をして、流路切換弁720A、720Bを貸球側の弁位置とした後、パルスモータ620に排出カウンタへの設定分のパルス送信を行って、貸球排出を行わせる。
【0070】
このように排出された遊技球数は、賞球検出センサ713または貸球排出センサ714により検出され、中継基板740を介して、排出制御装置400に入力される。これにより、賞球検出分の貯留カウンタ値、または貸球検出分の排出カウンタ値が減算される。
【0071】
電源供給装置300は、弾球遊技機の各種装置に電源供給する装置であって、整流回路301、平滑回路302、電圧変換回路303、304、305、停電検出回路306、バックアップコンデンサ307等から構成される。
【0072】
整流回路301は、電源供給装置300外部から供給されてきた24Vの交流電圧を24Vの直流電圧に変換する回路である。平滑回路302は、この24Vの直流電圧を32Vの直流電圧に変換する回路である。
【0073】
電圧変換回路303、304、305は、平滑回路302からの32V電圧を各種装置の駆動に適した電圧に変換する回路であり、電圧変換回路303からは各種センサ(賞球検出センサ713、貸球検出センサ714等)に12V電圧が、また電圧変換回路304からは各種制御装置に5V電圧が、また電圧変換回路305からは排出制御装置400のドライブ回路405に18V電圧が、それぞれ供給される。
【0074】
停電検出回路306は、停電発生時に平滑回路302の出力電圧が所定電圧以下へ低下することを監視することにより、停電発生を検出する回路である。この停電検出回路306からは、遊技制御装置100のCPU101、排出制御装置400のCPU401等に停電検出信号の送信がなされ、CPU101およびCPU401においては所定の停電割込処理が実行されることになる(CPU401については図8参照)。
【0075】
なお、停電時には、電圧の高い電源から順に、所定電圧の供給ができなくなっていくことになるから、停電検出回路306による停電検出後もしばらくの間は、供給電圧の低い12V電圧、5V電圧等からは電源供給が続き、各種センサや各種制御装置は動作を続け、この間に、停電割込処理が実行される。
【0076】
バックアップコンデンサ307は、停電発生時に、遊技制御装置100のRAM103および排出制御装置400のRAM403に電源供給し、RAM103、403内の記憶を保存するためのバックアップ電源である。
【0077】
図6は、排出制御装置300における排出制御メイン処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0078】
電源投入されると、まずステップS1において初期化処理がなされ、排出制御装置400のRAM403のクリア等が実行される。なお、RAM403のクリアにおいては、原則として制御エリアのみがクリアされ、チェックデータに異常が発見されない限りバックアップエリアの記憶はそのまま保存される。
【0079】
ステップS2では、流路切換弁初期作動処理(図7のフローチャート参照)が実行される。後述するように、この処理においては、所定時間にわたって流路切換弁720A、720Bが往復動作させられる。これによって、停電時に、流路切換弁720A、720Bにおいて球詰まりが発生していたとしても、これが解消される。
【0080】
ステップS3では、貸球要求(カードユニット2からの貸球制御指令)があったか否かの判定がなされ、貸球要求があればステップS4に進み、ステップS4〜ステップS11の貸球排出処理を実行する。一方、貸球要求がなければステップS12に進み、ステップS12〜ステップS19の賞球排出処理を実行する。
【0081】
ステップS4では、排出カウンタに単位貸球数K(例えば25個)を設定する。ステップS5では、流路切換ソレノイド730への通電をONして、流路切換弁720A、720Bを貸球流路704A、704B開放側に切り換える。
【0082】
ステップS6では、パルスモータ620が排出カウンタ値の排出に必要なだけ動作するように、排出カウンタ値に対応する数のパルスを送信して、パルスモータ620の動作を制御する。続くステップS7では、所定の排出球通過ディレイ時間(排出球が排出ユニット600の排出部から流路切換ユニット700の検出部に至るまで時間がかかることから、これを見込んだ余裕時間)の間、遊技球排出を待つ。これらステップS5、ステップS6の処理の間に、貸球検出センサ714A、714Bによって検出された貸球の排出数は、排出カウンタから減算される。
【0083】
ステップS9では、排出カウンタに残数があるか否か(排出カウンタ値>0であるか否か)の判定がなされ、排出カウンタに残数があればステップS10に進み、残数が無ければステップS3に戻る。
【0084】
ステップS10では、ステップS6のパルスモータ620の作動前と比較して排出カウンタ値に変化があったか否かの判定を行い、変化があれば、ステップS5に戻って、残数分の貸球排出を行う(補正排出)。
【0085】
一方、排出カウンタ値に変化が無ければ、ステップS11に進んで、流路切換弁720A、720Bを往復動作させてから、ステップS5に戻る。すなわち、遊技球(貸球)排出のためにパルスモータ620を作動させてたにもかかわらず、排出された遊技球(貸球)が検出されないということは、流路切換弁720A、720Bのところで球詰まりが発生している可能性があるので、流路切換弁720A、720Bを往復動作させて、遊技球が詰まっているとしたならば、その遊技球を排出させてしまう。この往復動作は、例えば、所定の切換時間毎に流路切換弁720A、720Bを賞球側と貸球側に切り換えることにより行われる。この場合、切換時間は、流路切換弁720A、720Bのところで詰まっていた遊技球が少なくとも1球解き放たれるのに十分な時間としておく。
【0086】
このステップS11において、賞球検出センサ713A、713Bまたは貸球検出センサ714A、714Bのいずれかで検出された遊技球数は、排出カウンタから減算される。したがって、遊技球排出は、貸球排出としてカウントされる。また、流路切換弁720A、720Bの往復動作は、遊技球検出がないままで所定の監視継続時間が経過するまで(往復動作中に遊技球検出がなければ往復動作開始から監視継続時間が経過するまで、また往復動作中に遊技球検出があれば最後の遊技球検出があってから監視継続時間が継続するまで)、継続させるようにする。ここで監視継続時間とは、流路切換弁720A、720Bの往復動作により解き放たれた遊技球が検出部(賞球検出センサ713A、713Bまたは貸球検出センサ714A、714B)に到達するまで時間分、および往復動作における弁の切換時間分の余裕を見込んだ時間である。このように監視継続時間にわたって往復動作を継続させることにより、流路切換弁720A、720Bに詰まっていた遊技球が総て排出されて、球詰まりが確実に解消されるとともに、往復動作の継続時間を必要最小限とできる。
【0087】
ステップS12では、貯留カウンタに残数(賞球排出要求数の蓄積)があるか否か(貯留カウンタ値>0であるか否か)の判定がなされ、残数がなければステップS3に戻り、残数があればステップS13に進む。
【0088】
ステップS13では貯留カウンタ値が最大賞球数S(賞球排出時に排出カウンタに設定し得る最大数で、例えば15個)より大きいか否かの判定がなされ、貯留カウンタ値>SであればステップS14に進み、排出カウンタに最大賞球数Sを設定して、ステップS16に進む。
【0089】
一方、貯留カウンタ値>0でなければステップS15に進み、排出カウンタに貯留カウンタ値を設定して、ステップS16に進む。
【0090】
ステップS16では、排出カウンタに設定されている排出目標数の排出に必要なだけパルスモータ620が動作するように、排出目標数に対応する数のパルス送信をして、パルスモータ620の動作を制御する。続くステップS17では、所定の排出球通過ディレイ時間(排出球が排出ユニット600の排出部から流路切換ユニット700の検出部に至るまで時間がかかることから、これを見込んだ余裕時間)の間、遊技球排出を待つ。これらステップS16、ステップS17の処理の間に、賞球検出センサ713A、713Bによって検出された賞球排出数は、貯留カウンタ値から減算される。
【0091】
このように、賞球排出の場合には、貸球排出とは異なり、排出された賞球数を排出カウンタで管理する(排出カウンタから減算して、排出カウンタ値が0となったか確認する)ことはないので、各賞球排出で排出目標数(排出カウンタへの設定値)に対する不足数が生じたとしても、この不足数は、減算されなかった数として貯留カウンタに残るに過ぎず、貯留カウンタが0となる最後の排出で排出されることになる。なお、この賞球排出の場合においても、上記貸球排出と同様に、賞球検出センサ713A、713Bによる検出分を排出カウンタから減算して、排出カウンタの残数を引き続いて排出するようにしてもよい(すなわち、補正排出を行うようにしてもよい)。
【0092】
ステップS18では、ステップS16のパルスモータ620の作動前と比較して貯留カウンタ値に変化があったか否かの判定を行い、変化があれば、そのままステップS2に戻る。
【0093】
一方、ステップS18の判定で、貯留カウンタ値に変化が無ければ、ステップS19に進み、所定時間にわたって流路切換弁720A、720Bを往復動作させてから、ステップS3に戻る。すなわち、上記貸球排出の場合と同様に、パルスモータ620を作動させたにもかかわらず、排出された遊技球(賞球)が検出されないということは、流路切換弁720A、720Bのところで球詰まりが発生している可能性があるので、流路切換弁720A、720Bを往復動作させて、詰まっている遊技球を排出させてしまう。この往復動作は、上述のステップS11の場合と同様に、例えば、所定の切換時間毎に流路切換弁720A、720Bを賞球側と貸球側に切り換えることにより行われる。
【0094】
このステップS19において、賞球検出センサ713A、713Bまたは貸球検出センサ714A、714Bのいずれかで検出された遊技球数は、貯留カウンタから減算される(すなわち、遊技球排出は、賞球排出としてカウントされる)。また、流路切換弁720A、720Bの往復動作は、上記ステップS11の場合と同様に、遊技球検出がないままで監視継続時間が経過するまでは、継続させるようにする。これにより、詰まっていた遊技球が総て排出されて、球詰まりが解消するようになっている。
【0095】
以上のように、遊技球(賞球または貸球)排出において、球詰まりが発生している可能性ありと考えられる場合(具体的には、パルスモータ620を作動させたにもかかわらず、排出球が検出されない場合)には、流路切換弁720A、720Bを所定時間にわたって往復動作させるので、流路切換弁720A、720Bにおいて発生した球詰まりは適切に解消され、正しい遊技球排出を行える。
【0096】
なお、上記ステップS10、ステップS18では、それぞれ排出カウンタ値、貯留カウンタに変化があるか否かによって、球詰まりの可能性の判定をして、往復動作をするか否か(ステップS11、ステップS19に進むか否か)を決めているが、本発明における球詰まり発生の可能性判定は、このようなものに限られない。例えば、排出動作を行ったにもかかわらず排出カウンタが0にならなかった場合、すなわち、排出目標数(ステップS4またはステップS14またはステップS15で排出カウンタに設定された値)と実際の排出数(賞球検出センサ713A、713Bまたは貸球検出センサ714A、714Bによる検出数)とが不整合な場合に、球詰まりの可能性ありと判定することもできる。このような他の判定方法を用いた場合には、この判定をステップS10、ステップS18において行うようにすればよい。
【0097】
図7は、流路切換弁初期作動処理(図6の排出制御メイン処理のステップS2)の処理手順を示すフローチャートである。
【0098】
ステップS21では、流路切換弁720A、720Bの往復動作を開始する。
【0099】
ステップS22では、排出球識別フラグを読み込む。ここで、排出球識別フラグとは、停電時になされていた遊技球排出が賞球排出であったか貸球排出であったかを示すフラグであり、後述する停電割込処理においてセットされる。
【0100】
ステップS23では、監視タイマを初期化する。ここで、監視タイマとは、後のステップから分かるように、監視継続時間を計時するタイマである。ここで、監視継続時間とは、上記図6のステップS11およびステップS19の説明で述べたように、流路切換弁720A、720Bの往復動作によって解き放たれた遊技球が検出部に到達するまで時間分、および往復動作における弁の切換時間分の余裕をみた時間であって、往復動作は、遊技球検出がないまま監視継続時間が経過するまで継続される。
【0101】
ステップS24では、賞球検出センサ713A、713Bまたは貸球検出センサ714A、714Bのいずれかにより、遊技球が検出されたか否かの判定がなされる。遊技球検出があればステップS25に進み、遊技球検出がなければステップS26に進む。
【0102】
ステップS25では、排出球識別フラグが「賞球」であるか「貸球」であるかにしたがって、該当するカウンタを−1更新する。すなわち、排出球識別フラグが「賞球」であれば貯留カウンタを−1更新し、排出球識別フラグが「貸球」であれば排出カウンタを−1更新する。
【0103】
ステップS27では、監視タイマがタイムアップしたか否か(監視継続時間が経過したか否か)の判定がなされ、タイムアップしていなければ、ステップS24に戻り、再度遊技球の検出を監視する。タイムアップしたならば、ステップS28に進む。
【0104】
ステップS28では、流路切換弁720A、720Bの往復動作を停止して、ルーチンを終了する。なお、排出制御メイン処理(図6)に復帰するときに、排出球識別フラグが「貸球」であって、排出カウンタが0より大きいときには、貸球として排出すべき球が残っているので、この残り分を排出するために、ステップS5に進む。
【0105】
図8は、排出制御装置400における停電割り込み処理を示すフローチャートである。この停電割り込み処理は、停電検出回路306から停電検出信号受信時に、上記排出制御メイン処理(図6のフローチャートの処理)に対する割り込み処理として実行される。
【0106】
ステップS31では、CPU401からインターフェイス回路404の出力ポート部にOFFデータを出力することにより、ドライブ回路405からストッパソレノイド636への電源供給を停止し(ストッパソレノイド636をOFFし)、ストッパ機構630で排出ユニット600を固定する。
【0107】
ステップS32では、CPU401からインターフェイス回路404の出力ポート部にOFFデータを出力することにより、ドライブ回路405からパルスモータ620への電源供給を停止して、パルスモータ620の動作を停止する。
【0108】
ステップS33では、貸球の排出中であるか否かの判定がなされ、貸球排出中でなければステップS34〜ステップS39の処理に進み、貸球排出中であればステップS40〜ステップS45の処理に進む。
【0109】
ステップS34では、排出球識別フラグに「賞球」を設定し、続くステップS35では、ディレイタイマを初期化する。ステップS36では、検出センサのいずれか(賞球検出センサ713A、713B、貸球検出センサ714A、714Bのいずれか)で、排出球が検出されたか否かの判定を行い、検出があれば、ステップS37で貯留カウンタを減算更新してステップS38に進み、検出がなければ、そのままステップS38に進む。ステップS38ではディレイタイマの更新をし、続くステップS39ではディレイタイマがタイムアップしたか否か(例えば、ステップS35の初期化から1秒間経過したか否か)の判定をする。タイムアップしていなければステップS36に戻り、タイムアップしていればステップS46に進む。
【0110】
一方、ステップS40では、排出球識別フラグに「貸球」を設定し、続くステップS41では、ディレイタイマを初期化する。ステップS42では、検出センサのいずれか(賞球検出センサ713A、713B、貸球検出センサ714A、714Bのいずれか)で、排出球が検出されたか否かの判定を行い、検出があれば、ステップS43で排出カウンタを減算更新してステップS44に進み、検出がなければ、そのままステップS44に進む。ステップS44ではディレイタイマの更新をし、続くステップS45ではディレイタイマがタイムアップしたか否か(例えば、ステップS41の初期化から1秒間経過したか否か)の判定をする。タイムアップしていなければステップS42に戻り、タイムアップしていればステップS46に進む。
【0111】
ステップS46では、アイドリング処理を行い、停電により電源OFFとなるまで、RAM403へのアクセスを行わずに無限ループ処理を行う。なお、停電による電源OFFの場合でも、RAM403へはバックアップコンデンサ307からバックアップ電源供給があるから、識別フラグ、排出カウンタ、貯留カウンタの値は失われずに保存される。
【0112】
なお、本実施の形態では、リターンスプリング式の流路切換ソレノイド730を用い、停電時には流路切換弁720A、720Bの位置が不確定であることから、上記ステップS36の賞球検出、ステップS42の貸球検出検出では、賞球検出センサ713A、713Bによる検出であるか、貸球検出センサ714A、714Bによる検出であるかによらずに排出球検出としたが、流路切換ソレノイド730をラッチングタイプのものとした場合には、上記ステップS36では賞球検出センサ713A、713Bによる検出を賞球検出とし、ステップS42では貸球検出センサ714A、714Bによる検出を貸球検出としてもよい。
【0113】
つぎに全体的な作用について説明する。
【0114】
排出ユニット600は、各種入賞口への入賞にともなう賞球排出および球貸操作にともなう貸球排出とを行う。排出ユニット600からの遊技球は、流路切換弁720A、720Bにより、賞球または貸球の別に応じて賞球流路703A、703Bまたは貸球流路704A、704Bに導かれ、それぞれ賞球検出センサ713A、713Bまたは貸球検出センサ714A、714Bで検出される。このように、流路切換弁720A、720Bを備えることにより、遊技球を賞球と貸球とで区別して適切に検出することができる。
【0115】
しかしながら、この一方で、流路切換弁720A、720Bにおいて球詰まりが発生して、遊技球排出が正しく行えなくなってしまう恐れもある。例えば、貸球排出中に停電が発生した場合には、流路切換ソレノイド730に通電が断たれた流路切換弁720A、720Bは、リターンスプリング732によって賞球側に引き戻されるので、流路切換弁720A、720Bが遊技球を挟み込んでしまう可能性がある。このように流路切換弁720A、720Bが遊技球を挟み込むと、遊技球は流路切換弁720A、720Bの下方に通り抜けていけなくなり、球詰まりが発生してしまう。
【0116】
そこで、本実施形態では、球詰まり解消のため、流路切換弁初期作動処理(図6のステップS2および図7参照)における流路切換弁720A、720Bの往復動作と、遊技球排出中に球詰まりの可能性ありと判定された場合における流路切換弁720A、720Bの往復動作(図6のステップS11およびステップS19参照)とが実行される。
【0117】
流路切換弁初期作動処理における流路切換弁720A、720Bの往復動作は、停電発生時には球詰まりが発生する恐れがあることから、遊技機1への電源投入時(停電復帰時)に実行される。具体的に、排出制御装置400は、もし球詰まりが無ければ、流路切換弁720A、720Bが少なくとも1回づつ賞球側と貸球側に切り換わるように、流路切換ソレノイド730への通電を制御する。これにより、仮に球詰まりが発生していたとしても、流路切換弁720A、720Bに挟み込まれていた遊技球は解き放たれて、球詰まりが解消される。
【0118】
これと同様な流路切換弁720A、720Bの往復動作は、遊技球排出中に球詰まりの可能性ありと判定された場合にも実行される。球詰まりの可能性ありと判定される場合としては、
(1)排出目標数(排出カウンタへの設定値)と、実際に排出された遊技球数(賞球検出センサ713A、713Bまたは貸球検出センサ714A、714Bによる検出数)とが整合しない場合
(2)排出ユニット600(パルスモータ620)を作動させているにもかかわらず、遊技球排出が検出されない場合
がある。これらのような場合には、球詰まりが発生している可能性があるので、流路切換弁720A、720Bを往復動作させる。これにより、遊技中に発生した球詰まりも適切に解消される。
【0119】
このような流路切換弁720A、720Bの往復動作(流路切換弁初期作動処理における往復動作、および球詰まりの可能性ありとの判定時の往復動作)は、遊技球検出がないままで所定の監視継続時間が経過するまで実行される。これにより、詰まっている遊技球が残っているのに往復動作が終了してしまうことはなく、球詰まりを完全に解消できるとともに、往復動作の継続時間を必要最小限とできる。
【0120】
なお、今回開示された実施の形態は総ての点で例示であって制限的なものではない。また、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示されるもので、特許請求の範囲内での総ての変更を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における遊技機の正面図である。
【図2】同じく遊技機の裏面図である。
【図3】同じく排出ユニットの斜視図である。
【図4】同じく流路切換ユニットの断面図である。
【図5】同じく遊技機の制御系の一部を示す構成図である。
【図6】同じく排出制御メイン処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】同じく初期化処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】同じく停電割込処理の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 遊技制御装置
200 排出制御装置
600 排出ユニット
700 流路切換ユニット
703A、703B 賞球流路
704A、704B 貸球流路
713A、713B 賞球検出センサ
714A、714B 貸球検出センサ
720A、720B 流路切換弁
730 流路切換ソレノイド

Claims (3)

  1. 遊技機前面側に設けた上皿に遊技球を排出する排出装置と、
    前記排出装置を制御して賞球または貸球の排出を行う排出制御装置と、を備え、
    前記排出装置は、遊技球の排出を行う排出ユニットと、該排出ユニットから排出された遊技球の流路を切り換える流路切換ユニットと、から構成され、
    前記流路切換ユニットは、前記排出ユニットの球流路に連結した導入路から賞球としての遊技球を導入する賞球流路と、前記導入路から貸球としての遊技球を導入する貸球流路と、に分岐され、
    前記賞球流路と貸球流路の分岐部には、該賞球流路または貸球流路への流路切換を行う流路切換弁を配設し、
    前記賞球流路には、該賞球流路を通過した賞球を検出する賞球検出センサを設けるとともに、前記貸球流路には、該貸球流路を通過した賞球を検出する賞球検出センサを設け、
    前記賞球流路と貸球流路とを下流で合流させた排出路から遊技球を前記上皿に排出させる遊技機において、
    前記排出制御装置は、
    前記排出ユニットを作動させたにもかかわらず、前記賞球検出センサまたは貸球検出センサによって遊技球が検出されない場合には、球詰まりが発生している可能性があると判定する球詰まり判定手段と、
    前記球詰まり判定手段によって球詰まり発生の判定がなされたときに、前記流路切換弁を賞球側と貸球側とに往復動作させて球詰まりを解消させる往復動作手段と、
    を備え、
    賞球排出処理を実行している際に、前記往復動作手段によって前記流路切換弁を往復動作させた場合は、前記賞球検出センサまたは貸球検出センサのいずれかで検出された遊技球を賞球排出としてカウントし、
    貸球排出処理を実行している際に、前記往復動作手段によって前記流路切換弁を往復動作させた場合は、前記賞球検出センサまたは貸球検出センサのいずれかで検出された遊技球を貸球排出としてカウントすることを特徴とする遊技機。
  2. 前記排出制御装置は、
    電源投入直後に前記流路切換弁を往復動作させる初期作動手段と、
    当該遊技機の停電発生時に実行されていた遊技球排出が賞球排出であるか貸球排出であるかを記憶しておく排出球識別手段と、を備え、
    前記初期作動手段による流路切換弁の往復動作に基づいて、前記賞球検出センサまたは貸球検出センサに検出された遊技球は、前記排出球識別手段の記憶が賞球排出であるか貸球排出であるかにしたがって、それぞれ賞球排出または貸球排出としてカウントすることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 遊技を統轄的に制御するとともに、前記排出制御装置に賞球制御指令を送信する遊技制御装置を備え、
    前記排出制御装置は、
    前記遊技制御装置から賞球制御指令を受信すると、排出要求数を貯留カウンタに累積記憶し、前記排出ユニットに賞球排出を行わせ、該排出された遊技球を前記賞球検出センサで検出すると、該検出分の賞球数を前記貯留カウンタから減算するように構成する一方、
    当該遊技機に併設されたカード球貸ユニットから貸球制御指令を受信すると、貸球排出数を排出カウンタに設定し、前記排出ユニットに貸球排出を行わせ、該排出された遊技球を前記貸球検出センサで検出すると、該検出分の貸球数を前記排出カウンタから減算するように構成し、
    前記流路切換弁を往復動作させて球詰まりを解消した際に、前記賞球検出センサまたは貸球検出センサのいずれかで検出された遊技球は、賞球排出であれば前記貯留カウンタから減算し、貸球排出であれば前記排出カウンタから減算するように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
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