JP3993958B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技球を複数の球排出部より排出する排出装置を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機にあっては、裏面側上部にパチンコ球を貯留する貯留タンクを備え、貯留タンクのパチンコ球を賞球あるいは貸球として排出装置により機前面側の供給皿等に送り出すようになっている。
【0003】
この従来の排出装置としては、賞球要求あるいは貸球要求に基づく目標数のパチンコ球(遊技球)を複数の球排出部によって分配して排出するものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように複数の球排出部より遊技球を排出するものでは、その1つの球排出部に異常があると、あるいはその球流路に球詰まりがあったり、ゴミ等の侵入によって球流路の球の流れが悪くなって、その球排出部がいわゆる空振りを起こしたりすると、他の球排出部より遊技球が排出されても、正確な数の遊技球が排出されない。この場合、他の球排出部より遊技球が排出されるので、排出の異常に遊技者が気付かず、そのまま遊技を行うことがある。
【0005】
本発明は、このような排出の異常を的確に検知して、信頼性を向上することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、外周に球受部を複数設けたスプロケットをそれぞれ有し、該スプロケットの回動により遊技球を排出する複数の球排出部と、前記スプロケットを回動させるパルスモータと、前記各々の球排出部から排出された遊技球を検出するために前記各々の球排出部の下流にそれぞれ設けられた球検出センサと、賞球要求あるいは貸球要求に基づいて排出する目標数を設定し、前記球検出センサにより検出される球検出数が前記目標数分となるように前記パルスモータを駆動して遊技球を排出させる制御を行う排出制御装置と、を備えた遊技機において、前記各々の球排出部からそれぞれ略等分ずつ排出して前記目標数の遊技球を排出するように構成し、前記排出制御装置は、前記目標数の遊技球の排出に対して、排出途中または排出終了時に前記各球検出センサにより検出されたそれぞれの球検出数の差を算出し、該球検出数の差が所定数以上であった場合に、排出数差異常と判定する異常監視手段を備える。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において、前記排出制御装置は、前記目標数分の遊技球を排出する場合に、前記目標数分の作動をするように前記パルスモータを駆動制御すると共に、排出用タイマを作動させ、前記排出用タイマのタイムアップ時間が経過するまでに前記球検出数が前記目標数分とならなかったときには、前記目標数と一致するように、不足分の遊技球の排出を行う補正制御を行うものとし、前記異常監視手段により排出数差異常と判定されなかった場合の前記補正制御は、前記不足分の遊技球を通常の排出速度で排出するように制御を行い、前記異常監視手段により排出数差異常と判定された場合の前記補正制御は、前記不足分の遊技球に対して、遊技球1個分の排出動作を行うように前記パルスモータを駆動して前記球検出センサによる検出を確認する処理を、繰り返して行うように制御する。
【0008】
第3の発明は、第1、第2の発明において、前記複数の球排出部は、それぞれのスプロケットが1つのパルスモータにより一体回動可能に形成されるとともに、該スプロケットの回動によりそれぞれのスプロケットから遊技球を1個ずつ位相をずらして排出するように構成されるものとし、前記異常監視手段は、前記排出途中で、前記球検出数の差が2個以上となったら、排出数差異常と判定する。
【0012】
【発明の効果】
第1の発明では、目標数の遊技球を複数の球排出部より略等分に排出するものにあって、排出異常を的確に検出できる。また、賞球排出を連続して行う場合あるいは排出数が多い場合に、排出異常を速やかに検出できる。
【0013】
第2の発明では、例えばスプロケットの球受部に球がうまく嵌入しない空回りによって排出数差異常が起きた場合、通常の排出速度(払い出し速度)では空回りしてしまう頻度が高くなるのに対し、1個ずつ球を排出する制御を施すことで球を確実に払い出し可能となり、空振りの異常を防止することが可能となる。
【0014】
第3の発明では、一体回動するスプロケットの構成の場合において、排出数差異常を速やかに検出できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。
【0017】
図1は、遊技機(パチンコ遊技機)の遊技盤10の正面図である。また、図2は、遊技機の裏面図である。また、図3には、遊技機の制御系の一部をブロック構成図で示す。
【0018】
図1に示すように、遊技盤10の表面においてガイドレール9で囲われた部分は遊技領域11となる。この遊技領域11に向けて、打球発射装置550(図2参照)から遊技球(パチンコ球)が打ち出されることにより、遊技が行われる。この場合、打球発射装置550は、図示されない操作部の操作にしたがった打球発射がなされるように、発射制御装置500(図2、図3参照)により制御される。
【0019】
遊技領域11のほぼ中央には、表示装置(特別図柄表示装置)20が備えられる。この表示装置20は、例えばLCD(液晶表示器)、CRT(ブラウン管)等で表示画面部分が構成されるもので、表示制御装置350(図2、図3参照)により制御されて、遊技の進行に対応した画像を表示する。
【0020】
遊技領域11の下方付近には、内部に大入賞口を有する特別変動入賞装置12が配設される。この特別変動入賞装置12は、大入賞口ソレノイド12A(図3参照)への通電により入口が開閉されるものである。
【0021】
特別変動入賞装置12の直ぐ上方には、普通変動入賞装置(普通電動役物)15を有する始動口14が配設される。この普通変動入賞装置15は、普通電動役物ソレノイド15A(図3参照)への通電により動作し、始動口14への入口の広さを変更する。
【0022】
遊技領域11の各所にはN個(図1には3個のみ示す)の一般入賞口13が設けられている。また、遊技領域11の最下端には、排出口16が設けられる。
【0023】
遊技領域11内に打ち込まれた遊技球は、遊技領域11内の各所に配置された風車等の転動誘導部材17により転動方向を変えられながら遊技領域11表面を流下し、特別変動入賞装置12、一般入賞口13、始動口14に入賞するか、排出口16から排出される。
【0024】
N個の一般入賞口13への入賞は、各一般入賞口13毎に備えられたN個の入賞センサ51.1〜51.N(図3参照)により検出される。また、始動口14への入賞は、特別図柄始動センサ52(図3参照)により検出される。さらに、特別変動入賞装置12への入賞は、カウントセンサ53(図3参照)により検出される。これら入賞センサ51.1〜51.N、特別図柄始動センサ52、カウントセンサ53により入賞検出がなされると、排出制御装置200(図2、図3参照)の制御により、入賞した入賞装置の種類に応じた数の賞球が排出装置600(図2参照)から排出され、図示されない供給皿(遊技者に対して賞球または貸球が払い出される皿)に供給されるようになっている。
【0025】
特別図柄始動センサ52により検出された始動口14への遊技球の入賞タイミングは、特別図柄入賞記憶として、遊技制御装置100(図3参照)のRAMに設けられた第1〜第4の特別図柄記憶領域に、最大4回分を限度として記憶される。また、この特別図柄入賞記憶の数は、表示装置20上部に設けられた特別図柄記憶表示器21に表示される。遊技制御装置100は、この特別図柄入賞記憶に基づき、(特別図柄に関する)大当たり発生の抽選を行う。
【0026】
この大当たりの抽選により遊技が大当たり状態となると、表示装置20が大当たりが発生したことを表示するとともに、特別変動入賞装置12が、所定期間にわたって、球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な状態)から球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利な状態)に変換され、より多くの賞球獲得のチャンスが遊技者に与えられる。
【0027】
大当たりにおける開状態は、カウントセンサ53により検出される特別変動入賞装置12への所定数(例えば10個)の入賞、または所定時間(例えば30秒)の経過を1単位(1ラウンド)として実行される。そして、この各ラウンドにおいて、特別変動入賞装置12へ所定数の入賞があり、かつ特別変動入賞装置12内に設けられた継続入賞口(図示せず)への入賞がある限り、所定の上限値(例えば16ラウンド)に至るまでラウンドが繰り返されるようになっている。なお、継続入賞口への入賞は、継続センサ54(図3参照)により検出される。
【0028】
遊技領域11の所定位置には、普通図柄始動ゲート18が配設される。この普通図柄始動ゲート18への遊技球の通過は普通図柄始動センサ55(図3参照)により検出され、この通過タイミング(普通図柄始動記憶)は、遊技制御装置100に記憶される。
【0029】
遊技制御装置100は、この普通図柄始動記憶に基づき、普通図柄に関する当たりの抽選を行う。この普通図柄に関する当たりが発生したときには、当たりの発生が始動口14の基部に設けられた普通図柄表示器30により表示されるとともに、始動口14手前の普通変動入賞装置15が所定時間にわたって開かれ、始動口14への入賞が容易とされる。なお、普通図柄始動記憶の記憶数は、普通図柄表示器30の両側に配設された普通図柄記憶表示器31に表示されようになっている。
【0030】
遊技機の要所には、サイドランプ41、図示されない装飾用LED等の装飾発光装置が備えられる。これらの装飾発光装置の発光動作は、装飾制御装置400(図3参照)により制御される。また、遊技機には、音出力装置(スピーカ)が備えられている。この音出力装置からの効果音出力は、音制御装置450(図3参照)により制御される。
【0031】
図2に示すように、遊技機の裏面においては、基枠体60上に、各種裏機構(貯留タンク61、誘導路62、半端センサユニット63、排出装置600、流路切換ユニット700、排出制御装置200、電源供給装置300、発射制御装置500、打球発射装置550等)が配設されている。半端センサユニット63には、半端センサ56(図3参照)が備えられ、排出装置600に供給されるべき遊技球がないこと(貯留タンク61からの遊技球が誘導路62上になくなったこと)を検出するようになっている。なお、誘導路62ならびに半端センサユニット63は2条の流路に形成される。
【0032】
また、基枠体60の略中央部は開口部となっており、この開口部から遊技盤10の背部が覗いている。この遊技盤10背部に、遊技制御装置100、表示制御装置350、装飾制御装置400、音制御装置450等が取り付けられている。さらに、遊技機の側部には、プリペイドカードユニット(球貸装置)70が備えられている。
【0033】
図3に示すように、遊技制御装置100は、遊技用マイクロコンピュータ101、クロック回路102、入力インターフェース103、出力インターフェース104等から構成される。遊技用マイクロコンピュータ101は、CPU、ROM、RAMを内蔵するもので、クロック回路102からの割り込み周期で遊技制御を行う。
【0034】
具体的に遊技用マイクロコンピュータ101は、各種センサ(入賞センサ51.1〜51.N、特別図柄始動センサ52、カウントセンサ53、継続センサ54、普通図柄始動ゲートセンサ55、オーバーフローセンサ57、ガラス枠開放センサ58、賞球検出センサ713)からの検出信号を受信し、これらの検出信号に基づいて前述した大当たりの抽選、異常発生の判定等を行い、大入賞口ソレノイド12A、各種制御装置(排出制御装置200、表示制御装置350、装飾制御装置400、音制御装置450)等に制御情報を送信することにより、遊技機の動作を統轄的に制御する。
【0035】
なお、排出制御装置200への賞球制御情報には、「払出個数コマンド」と「排出条件コマンド」が含まれ得る。「払出個数コマンド」は、排出すべき賞球数を特定するコマンド(具体的にはどの入賞装置に入賞したのかを特定する)であり、各種入賞装置のセンサにより入賞検出がなされた場合に送信される。また、「排出条件コマンド」は、排出に関わる条件が変化したことを通知するコマンドであり、例えば供給皿から遊技球があふれてしまったこと(オーバーフロー)がオーバーフローセンサ57により検出された場合、あるいは半端センサ56により排出すべき遊技球がないこと(球無し状態)が検出された場合等、排出に関する各種条件が変化したときに送信される。
【0036】
なお、遊技制御装置100は、本体用外部接続端子81、枠用外部接続端子82、検査用外部接続端子83から信号出力可能となっている。この枠用外部接続端子82は遊技盤10の裏面に、また検査用外部接続端子83は遊技制御装置10の基板に、それぞれ設置されている。
【0037】
排出制御装置200は、CPU201、ROM202,RAM203、クロック回路204、入力インターフェース205、出力インターフェース206、ロジック電源回路207等から構成され、排出関連の制御を行う。具体的に、排出制御装置200は、遊技制御装置100からの賞球制御情報またはプリペイドカードユニット70からの貸球要求に基づいて、排出装置600(具体的には、排出用パルスモータ620、フラッパーソレノイド636)および流路切換ユニット700(具体的には、流路切換弁用ソレノイド730)の動作を制御し、賞球または貸球の排出を行わせる。この場合、排出制御装置200には、賞球検出センサ713からの賞球検出信号または貸球検出センサ714からの貸球検出信号が入力される(なお、後述するように賞球検出センサ713、貸球検出センサ714にはA、Bの2系統がある)。
【0038】
また、排出制御装置200は、発射制御装置500に発射イネーブル信号を送信して、打球発射装置550からの遊技球発射を禁止する。また、排出に関する異常が発生した場合には、エラー表示器86にこの異常発生を報知させる。
【0039】
RAM203は、排出制御においてワークエリアとして使用されるもので、賞球データメモリ、各種データメモリ、ワークメモリ等の領域を備えている。賞球データメモリは、遊技制御装置100からの賞球制御情報により通知された入賞のうちで未だ対応する賞球払出がなされていない入賞を賞球データとして累積記憶しているメモリである。
【0040】
この賞球データメモリは、バックアップ対象領域であって、後述する電源供給ユニット300のバックアップ電源301からも電源供給されるようになっている。これにより、停電等によりロジック電源回路207からの電源供給が途絶えた場合でも、賞球データメモリの記憶は保存される。なお、電源再投入時に、この賞球データメモリにバックアップデータが存在すれば、排出制御装置200は入賞記憶表示器85にこれを報知させる。
【0041】
また、後述する停電検出回路302から停電検出の通知を受けた場合には、排出制御装置200の動作停止の準備処理として、賞球データメモリにチェックサムが記憶される。電源再投入時にチェックサムに異常がなければ、バックアップされていた賞球データにしたがった排出を行う。一方、チェックサムに異常があれば、バックアップされていた賞球データメモリの内容はクリアされる。
【0042】
ロジック電源回路207は、電源供給ユニット300からの12V電源を5V電源に変換して、排出制御装置200内の各種構成要素(CPU201、RAM203等)に供給する回路である。
【0043】
残賞球報知信号出力端子84は、図示されないホストコンピュータ(遊技店において店内の複数の遊技機を統轄的に管理する管理装置)へ接続される端子である。
【0044】
電源供給ユニット300は、外部からの交流電源を直流電源に変換して、遊技機の各種装置に供給する装置であり、バックアップ電源301、停電検出回路302を備えている。バックアップ電源301は、コンデンサからなるもので、前述したように排出制御装置200のRAM203の賞球データメモリにバックアップ電源を供給するものである。停電検出回路302は、停電時等の電源供給ユニット300の電圧低下を検出するもので、この停電検出は排出制御装置200に伝達される。
【0045】
図4、図5には、排出装置600の構成を示す。
【0046】
排出装置600は、透明なケーシング601(右ケース、中ケース、左ケースの3分割構造に形成される)内に、前記半端センサユニット63の2条の流路に対応して球流路602A,602Bが形成され、球送出部603、排出用パルスモータ620、回動規制手段(ストッパ機構605、回動規制歯車611)等が配設される。
【0047】
球送出部603は、遊技球を送出可能に外周に複数(実施の形態では8個)の球受部606を等間隔に設けた一対のスプロケット607A,607Bと、このスプロケット607A,607B間に同軸上に同期回動可能に装着された従動歯車608とにより構成される。この一対のスプロケット607A,607Bは、互いに外周の球受部606の1/2個分だけ位相をずらして軸609に固定され、それぞれ球受部606が球流路602A,602Bに臨むように、軸受を介してケーシング601に支持される。
【0048】
排出用パルスモータ620の回転軸には原動歯車610と、スプロケット607A,607Bの回動を規制するための回動規制歯車611とが固定される。回動規制歯車611は、外周にストッパ機構605のストッパ部材612が係合すると回動(図5における時計回り)を禁止するラチェット歯613が、球送出部603のスプロケット607A,607Bの外周の球受部606と同数、等間隔に形成される。
【0049】
排出用パルスモータ620の原動歯車610と球送出部603の従動歯車608との間には、伝達歯車614が配設される。
【0050】
ストッパ機構605は、排出用パルスモータ620の軸に固定された回動規制歯車611のラチェット歯613と係合可能なストッパ部材(フラッパー)612と、ストッパ部材612をラチェット歯613との非係合方向に吸着駆動するストッパソレノイド(フラッパーソレノイド)636と、ストッパ部材612をラチェット歯613との係合方向に付勢するリターンスプリング616とにより構成される。ストッパ部材612は、ラチェット歯613との係合時に、回動規制歯車611のほぼ接線方向に位置してラチェット歯613と係合するように設定される。
【0051】
この排出装置600の排出用パルスモータ620の駆動およびフラッパーソレノイド636の駆動は排出制御装置200により制御される。
【0052】
プリペイドカードユニット70からの貸球要求あるいは遊技制御装置100からの賞球制御情報を基に球を排出する場合、図5のように回動規制歯車611のラチェット歯613にストッパ部材612が係合して回動規制歯車611ならびにスプロケット607A,607Bの回動(図5における時計回り)が禁止されている初期状態より、フラッパーソレノイド636が駆動(励磁)され、その直後に排出用パルスモータ620の駆動が開始される。
【0053】
フラッパーソレノイド636の励磁によってストッパ部材612が吸着され、ストッパ部材612が回動規制歯車611より離脱する一方、排出用パルスモータ620の駆動が歯車610,614,608を介して球送出部603に伝達され、スプロケット607A,607Bの回動が開始される。
【0054】
これによって、球流路602A,602Bの球が、それぞれスプロケット607A,607Bの1つの球受部606毎に1球ずつ嵌入して送出(排出)される。
【0055】
この場合、排出用パルスモータ620は例えば6パルスで1/8回転、スプロケット607A,607Bは排出用パルスモータ620の1/8回転で1/16回転されると共に、スプロケット607A,607Bの位相を球受部606の1/2個分(1/16回転)ずらしてあるので、排出用パルスモータ620の1/8回転毎にスプロケット607A,607Bより1球ずつ交互に排出され、例えば要求の排出球数が7個の場合、排出用パルスモータ620は例えば6×7=42パルスで7/8回転、スプロケット607A,607Bは7/16回転される。
【0056】
そして、要求の排出球数に対応する排出用パルスモータ620の所定回転の駆動が終了する前(例えば、最後の数パルス(<6パルス)前)に、フラッパーソレノイド636がオフ(消磁)され、排出用パルスモータ620の所定回転の駆動の終了によって、排出用パルスモータ620が停止される。したがって、要求の最後の球も的確に排出される一方、ストッパ部材612が、リターンスプリング616の付勢力によって回動規制歯車611のラチェット歯613の背面のすべり部に接しながら、排出用パルスモータ620の停止に合わせて該当のラチェット歯613と係合され、球の排出が終了される。
【0057】
このように、回動規制手段を設けることにより、スプロケット607A,607Bの球の送り方向や慣性力等によって、スプロケット607A,607Bが余分に回ることがなく、スプロケット607A,607Bの位置が正確に制御され、排出用パルスモータ620の駆動によって、要求数の球が正確に排出される。
【0058】
図2に示すように、排出装置600の下方には、流路切換ユニット700が配設される。排出装置600を通過した遊技球は、この流路切換ユニット700に導かれる。
【0059】
図6には、流路切換ユニット700の構成を示す。
【0060】
なお、流路切換ユニット700は、上記排出装置600の球流路602A,602Bにそれぞれ接続する2系統の流路を備えるものであるが、これらの2系統は全く同様の構成である。したがって、図6には2系統のうち1系統(系統A)のみを図示する(図示されたのと同様の構成の系統Bが、図の裏側に重なった形で備えられる)。
【0061】
流路切換ユニット700は、ケーシング701に、導入路702A、702Bから排出路705A、705Bに至る遊技球流路を備えている。導入路702A、702Bは、それぞれ排出装置600の球流路602A,602Bの下端に連結している。
【0062】
遊技球流路は、賞球としての遊技球が導入される賞球流路703A、703Bと、貸球としての遊技球が導入される貸球流路704A、704Bに分岐する。賞球流路703A、703B、貸球流路704A、704Bには、それぞれ賞球検出センサ713A、713B、貸球検出センサ714A、714Bが備えられ、通過した遊技球の数を流路毎にカウントできるようになっている。
【0063】
賞球流路703A、703Bと貸球流路704A、704Bの分岐部には、流路切換弁720A、720Bが設けられる。流路切換弁720A、720Bは、回動軸721の回りで回動して、賞球流路703A、703Bまたは貸球流路704A、704Bへの入口を選択的に開閉するものである。
【0064】
流路切換弁720A、720Bは、流路切換ソレノイド730により駆動されるソレノイド軸731に、歯車722、723を介して連係している。これにより、流路切換弁720A、720Bによる賞球流路703A、703Bまたは貸球流路704A、704Bへの流路切換は、排出制御装置200による流路切換ソレノイド730への通電で制御されるようになっている。
【0065】
この場合、ソレノイド軸731は、常態(流路切換ソレノイド730に通電がなされていない状態)では、リターンスプリング732の付勢により伸長状態にある。この結果、流路切換弁720A、720Bは、貸球流路704A、704Bの入口を閉鎖し、賞球流路703A、703Bの入口を開放する位置にあって、導入路702A、702Bに導入された遊技球は、総て賞球流路703A、703Bに流れ込み、賞球検出センサ713A、713Bにより検出される。
【0066】
一方、排出制御装置200の制御により流路切換ソレノイド730に通電された場合には、ソレノイド軸731が、リターンスプリング732に抗して、収縮方向に吸引される。この結果、流路切換弁720A、720Bは、賞球流路703A、703Bの入口を閉鎖し、貸球流路704A、704Bの入口を開放する位置へと回動する結果、導入路702A、702Bに導入された遊技球は、総て貸球流路704A、704Bに流れ込み、貸球検出センサ714A、714Bにより検出される。
【0067】
賞球流路703A、703Bと貸球流路704A、704Bは下流の排出路705A、705Bにおいてそれぞれ合流する。遊技球はこの排出路705A、705Bから下方に排出され、供給皿に至る。
【0068】
図7〜図11は、本発明の第1の実施の形態における制御を示すフローチャートである。
【0069】
図7には、排出制御装置200において実行される排出制御のメイン処理を示す。
【0070】
電源投入されると、まずステップS1において、この電源投入が通常の電源投入であるか否かの判定がなされる。この判定により、通常の電源投入であると判定された場合にはステップS2に進み、通常の電源投入ではないと判定された場合にはステップS4に進む。ここで、通常の電源投入でない場合とは、RAM203の全領域をクリアしてしまうべき場合であり、具体的には(1)当日の一番最初の電源投入の場合、または(2)ノイズ等による誤動作があった場合である。これ以外の場合は通常の電源投入である。
【0071】
ステップS2では、RAM203のバックアップ対象領域(賞球データメモリ)に記憶されているチェックサムをチェックして、異常がないか否かを確認する。このチェックで異常がなければステップS3に進み、バックアップ対象領域以外のRAM領域(各種データメモリ、ワークメモリ等)をクリアして、ステップS5に進む。一方、異常があれば、ステップS4に進み、RAM203の全領域(賞球データメモリ、各種データメモリ、ワークメモリ等)をクリアして、ステップS5に進む。
【0072】
ステップS5では、割り込み許可を行い、排出制御装置200を、遊技制御装置100からの賞球制御情報を受け入れ得る状態とする。この割り込み許可以降に遊技制御装置100からの賞球制御情報送信があると、排出制御装置200は、この排出制御のメイン処理を中断して、賞球制御情報内に含まれる情報を賞球データとして記憶する処理が実行される。
【0073】
ステップS6では、賞球データメモリにバックアップデータがあれば、この賞球データ分の遊技球を払い出す。
【0074】
ステップS7では、普段処理(賞球または貸球の排出要求があるか否かを監視する処理)が実行される。この普段処理の詳しい処理手順は、図8のフローチャートとともに後述する。
【0075】
ステップS8では、貸球排出の設定(図8のフローチャートのステップS24参照)がなされているか否かの判定がなされ、設定されていれば、ステップS9に進んで貸球排出処理を実行してステップ7に戻る。一方、設定されていなければ、ステップS10に進む。
【0076】
ステップS9の貸球排出処理では、後述する賞球排出処理において賞球を貸球に変更した処理が実行される。すなわち、貸球要求にしたがった貸球数を球排出カウンタに設定し、設定された数の貸球排出を、貸球検出センサ714A、714Bによる検出のたびに球排出カウンタを減算しながら実行するとともに、必要に応じて補正の排出を行う。
【0077】
ステップS10では、賞球排出設定(図8のフローチャートのステップS26参照)がなされているか否かの判定がなされ、設定されていれば、ステップS11に進んで賞球排出処理を実行してからステップS7に戻る。一方、設定されていなければ、そのままステップS7に戻る。ステップS11の賞球排出処理の詳しい処理手順は、図9のフローチャートとともに後述する。
【0078】
図8は、普段処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0079】
ステップS21では、排出エラー中(例えば、後述する排出異常制御処理が実行されている等)であるか否かの判定がなされ、エラー中であればそのままルーチン終了する。一方、エラー中でなければ、ステップS22に進む。
【0080】
ステップS22では、プリペイドカードユニット70からの貸球要求があったか否かの判定がなされ、貸球要求があれば、ステップS23で貸球排出設定を行ってから、ルーチン終了する。一方、貸球要求がなければ、ステップS24に進む。
【0081】
ステップS24では、賞球データメモリに入賞記憶があるか否かの判定がなされ、入賞記憶があれば、ステップS25で賞球排出設定をして、ルーチン終了する。一方、入賞記憶がなければ、そのままルーチン終了する。
【0082】
図9は、賞球排出処理(図7のステップS11の処理)の処理手順を示すフローチャートである。
【0083】
ステップS31では、排出開始条件が成立しているか否かの判定がなされ、成立していればステップS32に進み、成立していなければそのままルーチン終了する。ここで排出開始条件とは、遊技制御装置100から送信される排出条件コマンドに基づいて設定されるもので、遊技機の状態が前述したオーバーフロー状態や球無し状態等である場合には、排出開始条件が成立していないということになる。
【0084】
ステップS32では、流路切換ユニット700の流路切換弁720A、720Bを賞球流路703A、703Bの開放側に切り替える。
【0085】
ステップS33では、存在する入賞記憶のうち一つ(あるいは数個)を選択し、選択した入賞記憶をクリアするとともに、この入賞記憶に対応する賞球数(例えば、特別変動入賞装置12内の大入賞口への入賞に対しては15個等)を球排出カウンタへ設定する。
【0086】
ステップS34では、球排出カウンタに設定された球数分の排出目標値を設定する。
【0087】
ステップS35では、ステップS34で設定された排出目標値分の球の排出を行うように、排出装置600を制御する。また、開始時に排出用タイマを作動開始させる。
【0088】
ステップS36では、賞球検出センサ713A、713Bにより賞球検出がなされたか否かを判定し、賞球検出があればステップS37で球排出カウンタを1減算してからステップS38に進み、賞球検出がなければそのままステップS38に進む。
【0089】
ステップS38では、球排出カウンタが0となったか否かを判定し、0であればそのままルーチン終了し、0でなければステップS39に進む。ステップS39では、排出用タイマがタイムアップしたか否かを判定し、タイムアップしていなければステップS36に戻り、タイムアップしていればステップS40に進む。
【0090】
ステップS40では、流下量監視処理を実行する。このように賞球排出処理では、排出装置600の作動開始から排出用タイマのタイムアップ時間が経過するまでに、排出目標値の賞球が排出されなかった場合に、流下量監視処理を実行する。流下量監視処理の詳しい処理手順は、図10のフローチャートとともに後述する。
【0091】
なお、貸球排出処理(図7のステップS9の処理)では、賞球排出処理と比較して、(1)ステップS32では流路切換ソレノイド730への通電により流路切換ユニット700の流路切換弁720A、720Bを貸球流路704A、704Aの開放側に切り替える処理が加わり、(2)ステップS33では貸球要求に対応する値を球排出カウンタに設定し、(3)ステップS36では貸球排出センサ714A、714Bにより貸球検出がなされたか否かの判定を行うことが異なるだけで、他は同様の処理が実行される。
【0092】
図10は、流下量監視処理(賞球排出の場合あるいは貸球排出の場合)の処理手順を示すフローチャートである。
【0093】
ステップS41では、賞球検出センサ713A、713Bにより検出されたそれぞれの賞球検出数を読み込む(賞球排出の場合)。貸球排出の場合は、貸球排出センサ714A、714Bにより検出されたそれぞれの貸球検出数を読み込む。
【0094】
ステップS42では、賞球検出センサ713A、713Bの賞球検出数の差を算出する(賞球排出の場合)。貸球排出の場合は、貸球排出センサ714A、714Bの貸球検出数の差を算出する。
【0095】
差が所定数(例えば、2個)未満であれば、ステップS43からS44、S45に進み、排出数差情報に正常を設定すると共に、補正制御処理を行う。
【0096】
この補正制御処理では、賞球排出処理(図9)あるいは貸球排出処理の球排出カウンタの残数の球の排出(通常の排出と同じ一括排出処理)を行うように、排出装置600を制御する。
【0097】
一方、差が所定数(例えば、2個)以上であれば、ステップS43からS46、S47に進み、排出数差情報に異常を設定すると共に、特殊補正制御処理を行う。
【0098】
図11は、特殊補正制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0099】
ステップS51では、賞球排出処理(図9)あるいは貸球排出処理の球排出カウンタの残数分の排出目標値を設定する。ステップS52では、特殊制御用タイマ(例えば、15秒)を作動開始させる。
【0100】
ステップS53では、球1個の排出を行うように、排出装置600を制御する。 ステップS54では、賞球検出センサ713A、713Bにより賞球検出がなされたか否かを判定し、賞球検出があればステップS55で球排出カウンタを1減算してからステップS56に進み、賞球検出がなければそのままステップS56に進む(賞球排出の場合)。貸球排出の場合は、貸球排出センサ714A、714Bにより貸球検出がなされたか否かを判定し、貸球検出があればステップS55で球排出カウンタを1減算してからステップS56に進み、貸球検出がなければそのままステップS56に進む。
【0101】
ステップS56では、球排出カウンタが0となったか否かを判定し、0であればそのままルーチン終了し、0でなければステップS57に進む。ステップS57では、特殊制御用タイマがタイムアップしたか否かを判定し、タイムアップしていなければステップS53に戻って処理を繰り返し、タイムアップしていればステップS58に進む。
【0102】
ステップS58では、排出異常制御処理を実行する。すなわち、特殊制御用タイマのタイムアップ時間にわたって補正処理を繰り返しても、球排出カウンタが0にならないときは、排出異常制御処理を実行する。排出異常制御処理では、(1)エラー表示器86で排出数差異常の排出エラー報知を行う、(2)発射制御装置500に発射イネーブル信号を送信して打球発射をストップする、(3)排出装置600の動作を停止する等の処理が実行される。
【0103】
このように、賞球要求あるいは貸球要求に基づく目標数の遊技球を複数の球排出部(スプロケット607A,607B、球流路602A,602B)より略等分に排出するものにあって、複数の球排出部の下流に設けた賞球検出センサ713A、713Bあるいは貸球検出センサ714A、714Bの検出値の差が所定数以上であった場合、排出異常(排出数差異常)と判定するので、排出異常を的確に検出できる。
【0104】
また、この際目標数に対して不足分の遊技球を排出する補正制御を行い、不足分の遊技球の排出が行われなければ、排出異常の排出エラー報知等を行うが、不足分の遊技球の排出が行われば、排出異常としないので、排出異常検出の過応答を回避できる。
【0105】
したがって、目標数の遊技球を複数の球排出部より略等分に排出するものにあって、1つの球排出部の異常、空振り、球流路の球詰まり等の排出異常を的確に検出できると共に、排出の異常に遊技者が気付かずに遊技を行うことはなく、賞球排出、貸球排出の高い信頼性を確保することができる。
【0106】
また、前記特殊補正制御処理は、通常の排出処理(賞球排出処理、貸球排出処理)ならびに前記補正制御処理と排出装置600の作動方法が異なっているが、例えば空振りのエラーに対して、通常の排出速度(払い出し速度)ではスプロケット607A,607Bの球受部606に球がうまく嵌入せずに空回りしてしまう頻度が高くなる等の場合に、1個ずつ球を排出する制御を施すことで球を確実に嵌入することが可能になり、したがって球排出も確実となるので、空振りの異常を防止することが可能となる。
【0107】
なお、複数の球排出部の排出機構としては、複数の球流路にそれぞれ独立に駆動可能なスプロケット等を配設して遊技球を排出するようにしたものでも良い。
【0108】
図12、図13には、本発明の第2の実施の形態の処理手順を示す。この第2の実施形態は、上記第1の実施形態のメイン処理(図7)、普段処理(図8)を共通とする。
【0109】
図12の賞球排出処理において、ステップS61では、排出開始条件が成立しているか否かの判定がなされ、成立していればステップS62に進み、成立していなければそのままルーチン終了する。
【0110】
ステップS62では、流路切換ユニット700の流路切換弁720A、720Bを賞球流路703A、703Bの開放側に切り替える。
【0111】
ステップS63では、存在する入賞記憶のうち一つ(あるいは数個)を選択し、選択した入賞記憶をクリアするとともに、この入賞記憶に対応する賞球数を球排出カウンタへ設定する。
【0112】
ステップS64では、球排出カウンタに設定された球数分の排出目標値を設定する。
【0113】
ステップS65では、ステップS64で設定された排出目標値分の球の排出を行うように、排出装置600を制御する。また、開始時に排出用タイマを作動開始させる。
【0114】
ステップS66では、賞球検出センサ713A、713Bにより賞球検出がなされたか否かを判定し、賞球検出があればステップS67で球排出カウンタを1減算してからステップS68に進み、賞球検出がなければそのままステップS68に進む。
【0115】
ステップS68では、流下中球量監視処理を実行する。
【0116】
図13の流下中球量監視処理において、賞球排出の場合、ステップS71では、賞球検出センサ713A、713Bにより検出されたそれぞれの賞球検出数を読み込む。
【0117】
ステップS72では、賞球検出センサ713A、713Bの賞球検出数の差を算出する。
【0118】
ステップS73にて、差が所定数(例えば、2個)未満であれば、賞球排出処理(図12)のステップS69に進む。
【0119】
ステップS69では、球排出カウンタが0となったか否かを判定し、0であればそのままルーチン終了し、0でなければステップS70に進む。ステップS70では、排出用タイマがタイムアップしたか否かを判定し、タイムアップしていなければステップS66に戻り、タイムアップしていればルーチン終了する。
【0120】
一方、図13の流下中球量監視処理のステップS73にて、差が所定数(例えば、2個)以上になると、ステップS74、S75に進み、排出数差情報に異常を設定すると共に、排出異常制御処理を実行する。
【0121】
すなわち、排出途中に賞球検出センサ713A、713Bの賞球検出数の差が所定数以上になった場合、排出異常制御処理を実行する。排出異常制御処理では、(1)エラー表示器86で排出数差異常の排出エラー報知を行う、(2)発射制御装置500に発射イネーブル信号を送信して打球発射をストップする、(3)排出装置600の動作を停止する等の処理が実行される。
【0122】
なお、貸球排出の場合は、流路切換ソレノイド730への通電により流路切換ユニット700の流路切換弁720A、720Bを貸球流路704A、704Aの開放側に切り替え、貸球要求に対応する値を球排出カウンタに設定し、貸球排出センサ714A、714Bの検出値を用いることが異なるだけで、他は同様の処理が実行される。
【0123】
このように、目標数の遊技球の排出途中に、賞球検出センサ713A、713Bあるいは貸球検出センサ714A、714Bの検出値の差が所定数以上になった場合、排出異常(排出数差異常)と判定するので、特に賞球排出を連続して行う場合あるいは排出数が多い場合に、排出異常を速やかに検出できる。
【0124】
なお、上記各実施の形態では、排出異常の監視を排出制御装置200が行っているが、遊技制御装置100が行うようにしてもよい。
【0125】
また、本発明の適用範囲は上記実施の形態のようなパチンコ機に限られるものではなく、本発明は、例えばアレンジボール遊技機、雀球遊技機などのパチンコ機以外の弾球遊技機、あるいは球スロ遊技機、スロットマシーン、パチスロ等の弾球遊技機以外の遊技機に対しても適用できる。
【0126】
また、上記実施の形態で開示された内容は、総ての点で例示であって、制限的なものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における遊技機の遊技盤を示す正面図である。
【図2】同じく遊技機の裏面図である。
【図3】同じく遊技機の制御系の一部を示す構成図である。
【図4】同じく排出装置の斜視透視図である。
【図5】同じく排出装置の側面透視図である。
【図6】同じく流路切換ユニットを示す断面図である。
【図7】同じく排出制御メイン処理を示すフローチャートである。
【図8】同じく普段処理を示すフローチャートである。
【図9】同じく賞球排出処理を示すフローチャートである。
【図10】同じく流下量監視処理を示すフローチャートである。
【図11】同じく特殊補正制御処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施の形態における賞球排出処理を示すフローチャートである。
【図13】同じく流下中球量監視処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
86 エラー表示器
100 遊技制御装置
200 排出制御装置
300 電源供給装置
301 バックアップ電源
600 排出装置
602A,602B 球流路
607A,607B スプロケット
700 流路切換ユニット
703A、703B 賞球流路
704A、704B 貸球流路
713A、713B 賞球検出センサ
714A、714B 貸球検出センサ
720A、720B 流路切換弁
Claims (3)
- 外周に球受部を複数設けたスプロケットをそれぞれ有し、該スプロケットの回動により遊技球を排出する複数の球排出部と、
前記スプロケットを回動させるパルスモータと、
前記各々の球排出部から排出された遊技球を検出するために前記各々の球排出部の下流にそれぞれ設けられた球検出センサと、
賞球要求あるいは貸球要求に基づいて排出する目標数を設定し、前記球検出センサにより検出される球検出数が前記目標数分となるように前記パルスモータを駆動して遊技球を排出させる制御を行う排出制御装置と、
を備えた遊技機において、
前記各々の球排出部からそれぞれ略等分ずつ排出して前記目標数の遊技球を排出するように構成し、
前記排出制御装置は、
前記目標数の遊技球の排出に対して、排出途中または排出終了時に前記各球検出センサにより検出されたそれぞれの球検出数の差を算出し、該球検出数の差が所定数以上であった場合に、排出数差異常と判定する異常監視手段を備えたことを特徴とする遊技機。 - 前記排出制御装置は、
前記目標数分の遊技球を排出する場合に、前記目標数分の作動をするように前記パルスモータを駆動制御すると共に、排出用タイマを作動させ、前記排出用タイマのタイムアップ時間が経過するまでに前記球検出数が前記目標数分とならなかったときには、前記目標数と一致するように、不足分の遊技球の排出を行う補正制御を行うものとし、
前記異常監視手段により排出数差異常と判定されなかった場合の前記補正制御は、前記不足分の遊技球を通常の排出速度で排出するように制御を行い、
前記異常監視手段により排出数差異常と判定された場合の前記補正制御は、前記不足分の遊技球に対して、遊技球1個分の排出動作を行うように前記パルスモータを駆動して前記球検出センサによる検出を確認する処理を、繰り返して行うように制御することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記複数の球排出部は、
それぞれのスプロケットが1つのパルスモータにより一体回動可能に形成されるとともに、該スプロケットの回動によりそれぞれのスプロケットから遊技球を1個ずつ位相をずらして排出するように構成されるものとし、
前記異常監視手段は、
前記排出途中で、前記球検出数の差が2個以上となったら、排出数差異常と判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
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