JP3880678B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機等に代表される弾球遊技機に関し、特に、遊技領域に形成された入賞領域に打球が打ち込まれたことや遊技玉の貸出操作に起因して発生する払出指令信号にもとづいて所定数の玉を払い出す弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
弾球遊技機において、玉払出指令信号にもとづいて各払出指令信号毎にあらかじめ定められた個数の玉を1個ずつ計数しながら払い出す形式の玉払出装置が多数提案されている。玉払出指令信号として、遊技領域に形成された入賞領域に入賞した入賞玉にもとづく景品玉払出指令信号や、遊技玉の貸出操作にもとづく貸出玉払出指令信号がある。玉払出装置の多くは、複数列の玉供給樋から流下する玉を順次に払い出し、それぞれの列毎に設けられた玉計数手段を用いて正確に所定個数の玉を払い出すようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、列毎に設けられた玉計数手段からの検出信号によって計数を行うと、複数列のうちのいずれかの列で一時的な玉詰まりや玉供給遅れが発生したことによってその列の玉計数手段に検出誤りが生じたことと、その玉計数手段自体の故障との区別がつかない。そのため、実際には、ある列のみで玉詰まりや玉供給遅れが生じていて他の列によって払出処理を継続することは可能である場合でも、玉払出装置の払出動作を停止せざるを得ない。さもないと、実は玉計数手段の故障に起因して検出信号が出力されないのに(実際には、玉は流れているのに)払出動作を継続することによって、所定個数よりも多くの玉を払い出してしまう可能性がある。
【0004】
そこで、本発明は、一時的な玉詰まりや玉供給遅れ等の要因で玉払出が停止してしまうことを防止でき、さらに、その要因が解除されると自動的に正常制御状態に復帰できる弾球遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明による弾球遊技機は、遊技により払出条件が成立したことにもとづいて所定数の玉を払い出す弾球遊技機において、玉が流下する複数列の玉供給樋と、玉供給樋から流下する玉を順次に払い出す回転体を備えた順次払出機構と、順次払出機構の回転体の回転動作を検出する払出動作検出手段と、順次払出機構の回転体の回転動作によって払い出される玉を検出する一つの玉計数手段と、所定数の玉を玉計数手段が検出するまで順次払出機構の回転体回転動作させる払出制御手段とを備え、払出制御手段は、払出動作検出手段が回転体の回転動作を検出してから玉計数手段が玉を検出するまでの基準時間を設定し、基準時間を越えて玉計数手段が玉を検出した場合に複数列の玉供給樋のうちのいずれかの列で玉詰まりまたは玉供給遅れが発生したと判断して所定の処理を実行するものである。
【0007】
弾球遊技機は、所定の処理として報知処理を行う構成であってもよい。
【0008】
弾球遊技機は、基準時間を越えて玉計数手段が玉を検出したことが複数回生ずると所定の処理を実行する構成であってもよい。
【0009】
弾球遊技機は、払出制御手段が所定の処理として遊技を不能動化する構成となっているものであってもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
まず、弾球遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図、図2はパチンコ遊技機1の内部構造を示す全体背面図、図3はパチンコ遊技機1の機構板36を背面からみた背面図である。
【0011】
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3からあふれた景品玉を貯留する余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。
【0012】
遊技盤6の遊技領域7の中央付近には、CRTによる画像表示部9と7セグメントLEDによる可変表示器10とを含む可変表示装置8が設けられている。可変表示装置8の側部には、打球を導く通過ゲート11が設けられている。通過ゲート11を通過した打球は、玉出口13を経て始動入賞口14の方に導かれる。通過ゲート11と玉出口13との間の通路には、打球を検出するゲートセンサ12がある。また、始動入賞口14に入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口センサ17によって検出される。また、始動入賞口14の下部には開閉動作を行う第1可変入賞球装置15が設けられている。第1可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされる。第1可変入賞球装置15の下部には、特定遊技状態(大当たり状態)においてソレノイド21によって開状態とされる開閉板20が設けられている。開閉板20から遊技盤6の背面に導かれた入賞球のうち一方(Vゾーン)に入った入賞球はVカウントセンサ22で検出され、他方に入った入賞球はカウントセンサ23で検出される。可変表示装置8の下部には、始動入賞口14に入った入賞球数を表示する4個の表示部を有する始動入賞記憶表示器18が設けられている。この例では、4個を上限として、始動入賞がある毎に、始動入賞記憶表示器18は点灯している表示部を1つずつ増やす。そして、画像表示部9の可変表示が開始される毎に、点灯している表示部を1つ減らす。
【0013】
遊技盤6には、複数の、この例では4つの入賞口24が設けられている。また、所定の条件で開状態となる第2可変入賞口装置19が設けられている。遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、枠装飾ランプ・LED28が設けられている。そして、この例では、一方のスピーカ27の近傍に、景品玉払出時に点灯する賞球ランプ51が設けられ、他方のスピーカ27の近傍に、補給玉が切れたときに点灯する玉切れランプ52が設けられている。さらに、図1には、パチンコ遊技台1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることによって玉貸しを可能にするカードユニット50も示されている。
【0014】
打球発射装置から発射された打球は、打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートセンサ12で検出されると、後述する遊技制御用マイクロコンピュータの制御によって、可変表示器10の表示数字が連続的に変化する状態になる。また、打球が始動入賞口14に入り始動口センサ17で検出されると、後述する遊技制御用マイクロコンピュータおよび可変表示制御用マイクロコンピュータの制御によって、画像表示部9内の図柄が回転を始める。画像表示部9内の画像の回転は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の画像の組み合わせが大当たり図柄の組み合わせであると、大当たり遊技状態に移行する。すなわち、開閉板20が、一定時間経過するまで、または、所定個数(例えば10個)の打球が入賞するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に打球が特定入賞領域に入賞しVカウントセンサ22で検出されると、継続権が発生し開閉板20の開放が再度行われる。この継続権の発生は、所定回数(例えば16回)許容される。
【0015】
停止時の画像表示部9内の画像の組み合わせが大当たり図柄の組み合わせであって、可変表示器10の示す数字が所定の数字である場合には、その後、第1可変入賞球装置15および第2可変入賞球装置19が高い頻度で開状態となる。従って、入賞確率が高くなる。
【0016】
次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造について図2を参照して説明する。
パチンコ遊技機1の裏面側では、図2に示すように、機構板36の上部に景品玉タンク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上方から景品玉が景品玉タンク38に供給される。景品玉タンク38内の景品玉は、誘導樋39を通って、後述する玉払出装置97に至る。
【0017】
機構板36には、基板ケース32に覆われ遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板31、および景品玉の払出制御を行う払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された払出制御基板37が設置されている。また、機構板36の中央に位置する開口から、遊技盤6の裏面に取り付けられた中継基板30を介して可変表示装置8を制御する可変表示制御ユニット29、および可変表示制御ユニット29と遊技制御基板31との間の信号を中継するための中継基板33が臨むように設置されている。さらに、パチンコ遊技機1の裏面側には、モータの回転力を利用して打球を遊技領域7に発射する打球発射装置34と、スピーカ27および枠装飾ランプ・LED28に信号を送るための電飾基板35が設置されている。
【0018】
また、遊技盤6の裏面には、各入賞口および入賞球装置に入賞した入賞玉を所定の入賞経路に沿って導く入賞玉集合カバー(図2,図3において図示せず)が設けられている。入賞玉集合カバーに導かれる入賞玉のうち、開閉板20を経て入賞したものは、玉払出装置97が相対的に多い景品玉数(この例では15個とする)を払い出すように制御される。始動入賞口14を経て入賞したものは、玉払出装置97が相対的に少ない景品玉数(この例では6個とする)を払い出すように制御される。そして、その他の入賞口24および入賞球装置を経て入賞したものは、玉払出装置97が相対的に中程度の景品玉数(この例では10個とする)を払い出すように制御される。このような制御を行うために、始動口センサ17、Vカウントセンサ22およびカウントセンサ23からの信号が、遊技制御基板31に送られる。遊技制御基板31に各センサからの信号が送られると、遊技制御基板31から払出制御基板37に後述する賞球個数信号が送られる。
【0019】
誘導樋39を通った玉は、図3に示されるように、玉切れ検出器42を通過して玉供給樋90を経て玉払出装置97に至る。玉払出装置97から払い出された景品玉は、連絡口45を通ってパチンコ遊技機1の前面に設けられている打球供給皿3に供給される。連絡口45の側方には、パチンコ遊技機1の前面に設けられている余剰玉受皿4に連通する余剰玉通路46が形成されている。入賞にもとづく景品玉が多数払い出されて打球供給皿3が満杯になり、ついには景品玉が連絡口45に到達した後さらに景品玉が払い出されると景品玉は、余剰玉通路46を経て余剰玉受皿4に導かれる。さらに景品玉が払い出されると、感知レバー47が満タン検出器48を押圧して満タン検出器48がオンする。その状態では、玉払出装置97内のステッピングモータの回転が停止して玉払出装置97の動作が停止するとともに、必要に応じて打球発射装置34の駆動も停止する。
【0020】
図4は玉払出装置97の分解斜視図、図5(A)は玉払出装置97の側面からみた断面図、図5(B)は玉払出装置97の前方からみた断面図である。
次に、玉払出装置97の構成および作用を図4,図5を参照して説明する。この実施形態における玉払出装置97は、ステッピングモータ(払出モータ)189がスクリュー188を回転させることによりパチンコ玉を1個ずつ払い出す。なお、玉払出装置97は、入賞にもとづく景品玉だけでなく、貸し出すべき遊技玉も払い出す。
図4に示すように、玉払出装置97は、2つのケース98a,98bを有する。それぞれのケース98a,98bの左右2箇所に、玉払出装置97の設置位置上部に設けられた位置決め突片に当接される係合突部180が設けられている。また、それぞれのケース98a,98bには、玉供給路181a,181bが形成されている。玉供給路181a,181bは湾曲面182a,182bを有し、湾曲面182a,182bの終端の下方には、玉送り水平路184a,184bが形成されている。さらに、玉送り水平路184a,184bの終端に玉排出路183a,183bが形成されている。玉排出路183a,183bには、それぞれスロープ202が形成されている。そして、玉排出路183a,183bの下部には、近接スイッチによる払出個数検出器201が設置される。玉供給路181a,181b、玉送り水平路184a,184b、玉排出路183a,183bおよび各スロープ202は、ケース98a,98bをそれぞれ前後に区画する区画壁195a,195bの前方に形成されている。また、区画壁195a,195bの前方において、玉圧緩衝部材185がケース98a,98b間に挟み込まれる。玉圧緩衝部材185は、図5(B)に示すように、玉払出装置97に供給される玉を左右側方に振り分けて玉供給路181a,181bに誘導する。また、玉圧緩衝部材185の下部には、発光素子(LED)186と受光素子187とによる位置検出器200が設けられている。発光素子186と受光素子187とは、所定の間隔をあけて設けられている。そして、この間隔内に、スクリュー188の先端が挿入されるようになっている。なお、玉圧緩衝部材185は、ケース98a,98bが張り合わされたときに、完全にその内部に収納固定される。
【0021】
玉送り水平路184a,184bには、払出モータ189によって回転させられるスクリュー188が配置されている。払出モータ189はモータ固定板190に固定され、モータ固定板190は、区画壁195a,195bの後方に形成される固定溝191a,191bにはめ込まれる。その状態で払出モータ189のモータ軸が区画壁195a,195bの前方に突出するので、その突出の前方にスクリュー188が固定される。スクリュー188の外周には、払出モータ189の回転によって玉送り水平路184a,184bに載置された玉を前方に移動させるための螺旋突起188aが設けられている。そして、スクリュー188の先端には、発光素子186を収納するように凹部が形成され、その凹部の外周には、2つの切欠部192が互いに180度離れて形成されている。従って、スクリュー188が1回転する間に、発光素子186からの光は、切欠部192を介して受光素子187で2回検出される。つまり、発光素子186と受光素子187とによる位置検出器200は、スクリュー188を定位置で停止するためのものであり、かつ、払出動作が行われた旨を検出するものである。なお、発光素子186、受光素子187、払出モータ189および払出個数検出器201からの配線193は、まとめられてケース98a,98bの後部下方に形成された引出穴から外部に引き出されコネクタ194に結線される。
【0022】
玉が玉送り水平路184a,184bに載置された状態において、払出モータ189が回転すると、スクリュー188の螺旋突起188aによって、玉は、玉送り水平路184a,184b上を前方に向かって移動する。そして、遂には、玉送り水平路184a,184bの終端から玉排出路183a,183bに落下する。このとき、左右の玉送り水平路184a,184bからの落下は交互に行われる。すなわち、スクリュー188が半回転する毎に一方から1個の玉が落下する。従って、1個の玉が落下する毎に、発光素子186からの光が受光素子187によって検出される。また、各玉送り水平路184a,184bから落下した玉は、スロープ202によって払出個数検出器201に案内される。払出個数検出器201を通過する玉数が入賞や玉貸出に対応してあらかじめ定められた玉数に到達したときに払出モータ189の駆動を停止するように制御すれば、正確に所定個の玉を払い出すことができる。
【0023】
図6は、遊技制御基板31と払出制御基板37との主要な電気部構成を関連する各部材とともに示すブロック図である。
遊技制御基板31には遊技制御用マイクロコンピュータ53が搭載されている。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、ROM54、RAM55、CPU56およびI/Oポート57を含む。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、遊技盤6に設置されているゲートセンサ12、始動口センサ17、Vカウントセンサ22およびカウントセンサ23からの信号を導入している。また、遊技盤6の第1可変入賞球装置15を開閉するためのソレノイド16、遊技盤6の開閉板20を開閉するためのソレノイド21等に制御信号を与えるとともに、ゲートセンサ12のオンを条件に可変表示器10に連続的に変わる数字信号を与える。さらに、始動口センサ17のオンを条件に始動入賞記憶表示器18に点灯指示を与えるとともに、可変表示装置8の画像表示部9における可変表示開始時に消灯指示を与え、所定のタイミングで装飾ランプ25に点灯または点滅の指示を与える。また、払出制御基板37からの入賞データ信号に応じて、払出制御基板37に賞球個数信号D0〜D3を与える。この場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、始動口センサ17のオンに対応した入賞データ信号の入力があると、賞球個数信号D0〜D3に「6」を出力し、カウントセンサ23またはVカウントセンサ22のオンに対応した入賞データ信号の入力があると、賞球個数信号D0〜D3に「15」を出力する。そして、それらのセンサがオンしない場合に入賞データ信号の入力があると、賞球個数信号D0〜D3に「10」を出力する。
【0024】
可変表示制御ユニット29には、可変表示用マイクロコンピュータ58が搭載されている。可変表示用マイクロコンピュータ58は、遊技制御用マイクロコンピュータ53の指示に従って、画像表示部9の表示を制御する。電飾基板35には駆動回路等が搭載され、遊技制御用マイクロコンピュータ53の制御に従って、枠用ランプ・LED28に点灯または点滅の制御信号を与えるとともに、スピーカ27に音発生用の制御信号を与える。
【0025】
払出制御基板37には、払出制御用マイクロコンピュータ60が搭載されている。払出制御用マイクロコンピュータ60は、ROM61、RAM62、CPU63およびI/Oポート64を含む。払出制御用マイクロコンピュータ60は、玉切れ検出器42が景品玉を検出しなくなると、玉払出装置97内の払出モータ189を駆動しないようにして景品玉の払出を中止する。満タン検出器48がオンすると、玉払出装置97内の払出モータ189の回転を停止して玉払出装置97の動作を停止するとともに、必要に応じて打球発射装置34の駆動も停止する。
【0026】
払出制御用マイクロコンピュータ60は、各入賞口および入賞装置に入賞した玉を検出する入賞玉検出器122がオンすると、遊技制御基板31に対して入賞データ信号を出力する。それに応じて遊技制御基板31から賞球個数信号D0〜D3が出力されるので、払出制御用マイクロコンピュータ60は、景品玉払出制御を実行する。具体的には、払出モータ189を回転させる。すると、上述したようにスクリュー188の作用によって景品玉が1個ずつ払い出されるので、位置検出器200の受光素子187から検出信号が出力される。
また、スクリュー188の作用によって払い出された玉は払出個数検出器201で検出される。払出個数検出器201からの検出信号の出力回数が賞球個数信号D0〜D3が示した値になると、払出制御用マイクロコンピュータ60は、払出モータ189の回転を停止する。そして、入賞玉を排出するための排出ソレノイド127に駆動信号を送り排出ソレノイド127を所定時間オンする。すると、入賞玉が入賞玉検出器122から流下する。次の入賞玉がある場合には、その入賞玉は入賞玉検出器122で検出されるので、上記の景品玉払出制御および入賞玉排出処理が再び実行される。
【0027】
また、払出制御用マイクロコンピュータ60は、タンク玉切れ検出器41が景品玉タンク38内の玉切れを検出すると玉切れランプ52を点灯し、景品玉を払い出しているときには賞球ランプ51を点滅する。玉払出装置97は貸し出すべき遊技玉も払い出すので、払出制御用マイクロコンピュータ60は、カードユニット50からパチンコ玉の玉貸要求信号を受けたときには、景品玉払出処理と同様の処理によって所定個数のパチンコ玉を払い出すように制御する。故障を検出したときには、払出制御用マイクロコンピュータ60は、エラー表示器59に故障の種類を示すコードを表示する。
【0028】
次に、図7〜図9のフローチャートおよび図10〜図12のタイミング図を参照して払出制御用マイクロコンピュータ60の玉払出処理に関する動作を説明する。
図10は、一時的な玉詰まりや玉供給遅れ等の異常要因が発生しなかった場合の例を示す。図11は、異常要因の発生が継続した場合の例を示す。そして、図12は、異常要因の発生が継続したものの途中でその要因が消滅した場合の例を示す。なお、各タイミング図において、位置検出器200のオンとは、発光素子186から受光素子187への光が遮られている状態を示し、例えば図10(B)に示された波形の1周期は、スクリュー188の半回転、すなわち、1個の玉払い出しに相当する。また、払出個数検出器201のオンとは、払出個数検出器201の位置に玉がある状態を示す。
【0029】
図7に示された玉払出制御処理は、所定時間経過毎に起動される。例えば、2ms経過毎に起動される。起動されると、払出制御用マイクロコンピュータ60は、後述する異常チェック処理を行う(ステップS1)。なお、この処理は、かならずしも起動直後に行われなくてもよく、例えば玉払出制御処理における最終ステップとして実行されてもよい。
【0030】
払出制御用マイクロコンピュータ60は、玉払出指令信号を受けると、その指令信号に応じた玉払出個数を記憶する。この実施形態では、遊技制御制御基板31から賞球個数信号D0〜D3を受けると、賞球個数信号D0〜D3で指令された払出個数を記憶する(ステップS2,S3)。そして、払出モータ189を起動する(ステップS4)。すると、すでに説明したように、払出モータ189がスクリュー188を回転させることにより玉供給樋90からのパチンコ玉を1個ずつ払い出す制御が開始される。また、払出制御用マイクロコンピュータ60は、第2のタイマをセットするとともに、払出中フラグおよびセンサOFF待ちフラグをセットする(ステップS5)。
【0031】
第2のタイマは、払出個数検出器201の動作不良(オン状態の長時間継続)を検出するためのものである。そして、図7には示されていないが、例えば、図7に示された処理が1回起動されると第2のタイマのタイマ値が+1されるように構成される。なお、図10において第2のタイマのセット状況は黒ボックスで示され、図11〜図12では第2のタイマのセット状況は記載省略されている。センサOFF待ちフラグは、初期状態の払出個数検出器201のオン状態が解消されるのを待つため、および、払出個数検出器201のオンが検出されてからそのオン状態が解消されるのを待つためのフラグである。従って、センサOFF待ちフラグがリセットされている状態は、払出個数検出器201のオンを待つ状態である。払出中フラグは、1回の玉払出処理(例えば、15個の玉払出)が開始され継続中であることを示すフラグである。従って、新たな玉払出指令信号を受けていないが払出中フラグがセットされている場合には、ステップS10の処理を実行する(ステップS6)。
【0032】
そして、払出制御用マイクロコンピュータ60は、センサOFF待ちフラグの状態を確認する(ステップS10)。センサOFF待ちフラグがセットされていることは、初期状態の払出個数検出器201のオン状態がまだ継続しているとき、または、すでに払出個数検出器201からの検出信号が立ち上がってオン状態が検出された後を示しているので、払出個数検出器201からの検出信号のチェックを行わない。センサOFF待ちフラグがセットされている状態で払出個数検出器201がオフした場合には、センサOFF待ちフラグをリセットするとともに第2のタイマをリセットする(ステップS11,S12)。
【0033】
センサOFF待ちフラグがセットされていない状態では、払出制御用マイクロコンピュータ60は、まず、第1のタイマが既にセットされているかどうか確認する(ステップS13)。第1のタイマは、位置検出器200がオンしてから払出個数検出器201がオンするまでの時間を計測するためのものである。また、第1のタイマは、払出個数検出器201の動作不良(オフ状態の長時間継続)を検出するためにも用いられる。そして、図7には示されていないが、例えば、図7に示された処理が1回起動されると第1のタイマのタイマ値が+1されるように構成される。第1のタイマがまだセットされていない場合には、位置検出器200がオンしたか否か確認する(ステップS14)。位置検出器200がオンした場合には第1のタイマをセットする(ステップS15)。
【0034】
そして、払出制御用マイクロコンピュータ60は、払出個数検出器201がオン状態になったか否か確認する(ステップS16)。すなわち、玉払出装置97によって払い出された玉が通過したか否か確認する。払出個数検出器201がオン状態になった場合には、カウンタの値を+1するとともに(ステップS21)、第1のタイマがタイムオーバしていないかどうか確認する(ステップS22)。タイムオーバとは、タイマ値が所定値を越えたことである。玉供給樋90がn列ある場合、所定値は、(玉払出が正常に遂行されている場合の位置検出器200のオン〜払出個数検出器201のオンまでに要する時間)よりも大きい値であって、{(玉払出が正常に遂行されている場合の位置検出器200のオン〜払出個数検出器201のオンまでに要する時間)×[n/(n−1)]}よりも小さい値に設定される。玉供給樋90が2列あって、(玉払出が正常に遂行されている場合の位置検出器200のオン〜払出個数検出器201のオンまでに要する時間)が10msであるとすると、所定値は、10msより大きく20msより小さい値、例えば15msに設定される。
【0035】
払出制御用マイクロコンピュータ60は、第1のタイマがタイムオーバしていた場合には、異常回数カウンタの値を+1する(ステップS23)。そして、第1のタイマをリセットする(ステップS24)。さらに、ステップS21でカウントアップしたカウンタの値が、記憶している払出個数に達したかどうか確認する(ステップS25)。達していない場合には、センサOFF待ちフラグをセットし(ステップS20)第2のタイマをセットして(ステップS30)処理を終了する。なお、払出個数は、図10〜図12に示された例では15個である。カウンタ値が払出個数に達した場合には、1回の玉払出処理が終了したので、払出モータ189を停止するとともに払出中フラグをリセットする(ステップS26,S27)。また、カウンタの値をクリアしておく(ステップS28)。図10では、このタイミングは、例えば、bのタイミングである。さらに、払出終了通知フラグをセットする(ステップS29)。
【0036】
ステップ11において払出個数検出器201のオフが検出されなかったとき、または、ステップ16において払出個数検出器201のオンが検出されなかったときには、払出制御用マイクロコンピュータ60は、第1のタイマまたは第2のタイマのタイマの値が払出個数検出器201の不良検知のための所定値を越えていないかどうか確認する(ステップS17)。タイマの値が所定値を越えているときには、払出個数検出器異常フラグをセットして処理を終了する(ステップS18)。タイマの値が所定値を越えているということは、払出モータ189を起動して玉払出処理を開始したものの、払出個数検出器201のオン継続状態またはオフ継続状態が所定時間続いたことを示している。そのような場合には、払出個数検出器201が故障したことが考えられる。なお、ステップS11から分岐した場合には、ステップS17では、払出個数検出器201のオン状態継続による異常を検出するために第2のタイマのタイマ値がチェックされる。この場合、比較する所定値は、通常の払い出しにおける払出個数検出器201のオン時間より長く設定される。
ステップS16から分岐した場合には、ステップS17では、払出個数検出器201のオフ状態継続による異常を検出するために第1のタイマのタイマ値がチェックされる。この場合の比較する所定値は、通常の払い出しにおいて払出個数検出器201が2回連続してオンするのに要する時間より長く設定される(玉供給樋90が2列の場合)。つまり、2つの玉供給樋90からそれぞれ1個ずつ玉が払い出されたはずなのに、払い出されたはずの玉をどちらも検出できなかった場合に、払出個数検出器201の不良とみなす。ほとんど可能性はないが2列とも同時に玉詰まりした場合に払出個数検出器201の不良と区別がつかないが、その場合にも払出個数検出器201の不良と同様に払い出しを停止する必要があるので、検出器不良と同様に扱っても問題はない。
【0037】
次に、図8のフローチャートを参照してステップS1の異常チェック処理について説明する。
払出制御用マイクロコンピュータ60は、払出終了通知フラグがセットされていることを確認すると、まず、そのフラグをリセットする(ステップS31,S32)。そして、累積カウンタの値に異常検出カウンタの値を加算する(ステップS33)。累積カウンタの値が規定値以上になっている場合には、累積カウンタの値をクリアするとともに、後述する異常対応処理を行う(ステップS34,S35,S36)。そして、異常対応中フラグをセットするとともに、異常回数カウンタの値をクリアしておく(ステップS37,S38)。異常対応中フラグは、後述する異常対応処理が行われ回復処理が行われていないことを示すフラグである。
【0038】
異常回数カウンタは、例えば15個の玉が払い出される1回の払出処理における第1のタイマのタイムオーバの回数を計数するものである。また、累積カウンタは、複数回にわたる払出処理における第1のタイマのタイムオーバの回数を計数するものである。図11には、2列の玉供給樋90(詳しくは、玉切れ検出器42より下流で、玉送り水平路184a,184b、スクリュー188の上流)のうちの片方に玉詰まりが生じた場合の例が示されている。つまり、ここでいう玉詰まりとは、玉切れ検出器42は玉有りを検出していてスクリュー188に玉が供給されていない玉詰まりであり、玉切れ検出器42より上流での玉詰まりは除外されている。その場合にも、払出モータ189で駆動されるスクリュー188の回転に応じて、1回転につき双方の玉供給樋に対応した2回の検出信号が位置検出器200から出力される。しかし、実際には、片方の玉供給樋90からしか玉は流下されない。従って、払出個数検出器201から出力される検出信号は、位置検出器200から2回検出信号が出力されると、1回出力される。従って、第1のタイマのタイムオーバが1回おきに生ずる。すなわち、1回目の払出処理において7回のタイムオーバが生じ、2回目の払出処理においても7回のタイムオーバが生じ、さらに、3回目の払出処理においても7回のタイムオーバが生じた例が示されている。そして、cのタイミングにおいて累積カウンタのカウント値(7+7+7)が規定値を越えたので、異常対応処理が開始されることが示されている。
【0039】
図4,図5に示されたような位置検出器200を用いずに、それぞれの玉供給樋90における玉の流れを検出する各検出器を設け、片方の玉供給樋90からの玉供給が停止しても、他方の玉供給が正常である場合には、異常とみなさずに玉払出処理を継続することも考えられる。しかし、そのような状態で、なんらの異常報知もせずに玉払出処理を継続すると、払出処理能力が低下しているので、ついには入賞玉処理が滞ってしまう事態も考えられる。さらには、各検出器からの検出信号をもって払出個数を確認している場合には、片方の検出器から検出信号が出力されない状態が、検出器は正常であるが玉詰まりを生じているのか検出器自体が故障しているのか判別できない。もしも、実際には検出器自体が故障して検出信号が出力されない状態で(実際には玉は流れている状態で)、他方の玉供給樋90からの玉供給によって払出処理を継続すると、決められた個数よりも多い個数の玉を払い出してしまう。このような事態が発生しないようにするためには、片方の検出器から検出信号が出力されない状態が発生すると払出処理を停止するようにせざるを得ない。
【0040】
しかし、この実施形態のように、玉払出装置97から払い出された玉を一括して検出する払出個数検出器201を設け、その検出器からの検出信号によって払出個数を確認するようにすれば、払出個数検出器201からの検出信号が出力されている限り、払出処理の速度が低下した場合には、すなわち、第1のタイマのタイムオーバの回数が規定値以上になった場合には、検出器の動作は正常であって片方の玉供給樋90からの玉供給が停止した状態が発生していることは明らかである。すなわち、玉詰まりを生じているのか検出器自体が故障しているのか判別できないということはない。従って、払出処理の速度が低下した状態で払出処理を継続しても、決められた個数よりも多い個数の玉を払い出してしまうことはない。また、払出処理の速度が低下した状態、すなわち、第1のタイマのタイムオーバが複数生ずる状態が継続すると異常対応処理を行うようにすれば、異常対応処理によってそのような状態が報知されたり停止されたりするので、入賞玉処理が滞ってしまうといった事態の発生が防止される。
【0041】
図8のフローチャートに示された処理において、払出終了通知フラグがセットされていない場合には、払出制御用マイクロコンピュータ60は、払出個数検出器異常フラグがセットされているか否か確認する(ステップS39)。セットされている場合には、そのフラグをリセットしておくとともに(ステップS40)、ステップS36の異常対応処理を開始する。この場合の異常処理として、エラー報知とともに払出停止(中断)処理が行われる。
【0042】
また、払出制御用マイクロコンピュータ60は、累積カウンタの値が規定値に達していない場合には、異常回数カウンタの値が0であるか否か確認する(ステップS41)。異常回数カウンタの値が0であるということは、1回の払出処理中に第1のタイマのタイムオーバが1回も生じなかったことを示している。すなわち、両方の玉供給樋90から正常に玉が供給されたことを示している。従って、一時的な玉詰まりや玉供給遅れが生じていたとしても、それらが解消したと判断できる。そこで、その場合には、玉払出動作が正常に戻ったとして、累積カウンタの値をクリアしておく(ステップS42)。また、異常対応中フラグがセットされていた場合には、所定の回復処理を行うとともに(ステップS43,S44)、異常対応中フラグをリセットする(ステップS45)。
【0043】
図12に示された例は、連続して2回の玉払出動作において第1のタイマのタイムオーバが複数回生じた結果、累積カウンタの値が(L+M)になったものの、その後の玉払出処理において第1のタイマのタイムオーバが発生しなかったので累積カウンタの値がクリアされた場合の例である。このように、玉詰まりや玉供給遅れが発生しても直ちに異常発生と確定しないようにすることによって、玉詰まりや玉供給遅れが一時的なものであってそれが解消された場合には、玉払出動作が自己復旧することになる。例えば、景品玉タンク38から玉払出装置97に至る玉供給経路のいずれかにおいて汚れやごみ付着が生ずると、玉詰まりや玉供給遅れが発生する場合がある。その結果、位置検出器200が検出信号を出力しているにも関わらず払出個数検出器201から検出信号が出力されず、第1のタイマのタイムオーバが生ずる。しかし、玉の流れに従って汚れやごみ付着が解消される場合もあり得る。すると、位置検出器200が検出信号を出力しているにも関わらず払出個数検出器201から検出信号が出力されないという状況がなくなり、第1のタイマのタイムオーバが発生しなくなる。従って、異常回数カウンタはカウントアップされなくなり、累積カウンタはクリアされる。従って、玉払出制御は、異常を検知する前の正常な状態に復旧する。このような制御を行わない場合には、回復の可能性のある一時的な玉詰まりや玉供給遅れが発生しても、遊技を中断したりするような制御を行わざるを得ない。
【0044】
図9はステップS36の異常対応処理の一例を示すフローチャートである。
例えば、図9(A)に示されるように異常報知処理が実行される。具体的には、払出制御用マイクロコンピュータ60は、スピーカ27から所定の警報音を出力したり、賞球ランプ51や玉切れランプ52を用いて異常を知らせるための点滅表示を行ったりする。また、エラー表示器59に異常の種類を示すコードを表示する。さらに、遊技制御用マイクロコンピュータ53を介して可変表示器10に異常の種類を示すコードを表示してもよい。このような異常対応処理が行われた後に、1回の払出処理において第1のタイマのタイムオーバが生じない状況になった場合には、警報音や異常表示を止める回復処理が行われる。
また、遊技店に設けられているホールコンピュータ(図6において図示せず)に対して、異常が生じた旨を示す信号を送るようにしてもよい。さらに、上記の異常報知処理とホールコンピュータへの信号送信処理とを併せて行ってもよい。このように異常報知処理を行うことによって、遊技場の店員が玉詰まりなどを解消することができ、玉払出遅れを防止できる。
【0045】
また、図9(B)に示されるように、遊技不能動化処理を行ってもよい。具体的には、打球発射装置34の駆動を停止したり、打球発射装置34への玉送りを停止したりする。あるいは、遊技制御用マイクロコンピュータ53を介して遊技状態を中止したりする。さらには、すでに入賞した入賞玉があったとしても、それらの入賞玉に対する玉払出処理を行わないようにしてもよい。このような異常対応処理が行われた後に、1回の払出処理において第1のタイマのタイムオーバが生じない状況になった場合には、遊技不能動化処理開始時点の処理から遊技が再開されるように回復処理を行う。このように、遊技不能動化処理を行うことによって、復旧処理を促進できるとともに、玉払出遅れによる不具合を防止できる。
さらに、まず、図9(A)に示される異常報知処理を行い、その後の所定期間内に回復処理が起動されなかった場合に図9(B)に示される遊技不能動化処理を開始するようにしてもよい。
【0046】
なお、この実施形態では、1回の払出処理が終了した時点で第1のタイマのタイムオーバの回数をチェックしてその累積回数が規定値以上になっていたら異常対応処理を開始するようにしたが、累積回数が規定値以上になった時点で直ちに異常対応処理を開始するようにしてもよい。
また、この実施形態では1回の払出処理において15個の玉が払い出される場合を例にしたが、1回の払出処理においてその他の個数の玉が払い出される場合にも、この実施形態がそのまま適用できる。
【0047】
図13は、本発明の他の実施形態を示すタイミング図である。この実施形態では、所定時間内に所定回数第1のタイマのタイムオーバが生じた場合に異常対応処理が行われる。例えば、dのタイミングで第1のタイマのタイムオーバが生じたので、所定時間を計測するためのタイマがセットされる。そして、1回の払出処理が終了するたびに累積カウンタの更新が行われるが、その時点では、累積カウンタのカウント値のチェックは行われない。所定時間を計測するためのタイマがタイムアップした時点で累積カウンタのカウント値のチェックが行われる。そして、所定時間が経過したときの累積カウンタの値(P+Q)が規定値以上であったので異常対応処理が開始されることが示されている。
【0048】
このような実施形態によっても、片方の玉供給樋90で玉詰まりや玉供給遅れが発生しても、一時的に他方の玉供給樋90からの供給玉によって払出制御が続行される。また、玉詰まりや玉供給遅れがが解消された場合には、玉払出動作が自己復旧することになる。さらに、他方の玉供給樋90からの供給玉のみによる払出制御が頻繁に発生した場合には、異常対応処理が開始される。
【0049】
上記の各実施形態では、玉払出装置97の玉を供給する玉供給樋90が2列の場合について説明したが、本発明は玉払出装置97から払い出された玉を検出するものであるから、玉供給樋90が3列以上ある場合でも本発明を適用できる。また、上記の各実施形態では、入賞玉の発生に起因する景品玉払出指令信号にもとづく玉払出処理について説明したが、遊技玉の貸出操作に起因する貸出玉払出指令信号にもとづく玉払出処理についても同様に適用される。
【0050】
上記の各実施形態では、払出個数検出器201として近接スイッチを例示したが、他の種類の検出器を用いてもよい。例えば、玉の通過によって押下されて接点をオンする機械式のスイッチを用いてもよい。また、玉を順次に払い出す順次払出機構として、払出モータ189がスクリュー188を回転させることによりパチンコ玉を1個ずつ払い出す形態の玉払出装置97を例示したが、他の種類の玉払出機構を用いてもよい。例えば、供給された玉をスプロケットの回転(回転方向に誘導)によって流下させる形態の玉払出機構を用いてもよい。
また、タイマ(基準時間、払出時間)は例えばモータの送りステップ数などでもよく、計測の仕方は特に限定されない。
【0051】
さらに、図4,図5には、複数の玉供給路181a,181bに流入した玉はスロープ202に案内されて1つの流下路に導かれたが、それぞれ異なる流下路に払い出されるようにしてもよい。その場合には、それぞれの流下路に対応して払出個数検出器が設けられ、それぞれの払出個数検出器からの検出信号が払出制御用マイクロコンピュータ60に入力される。その場合でも、払出制御用マイクロコンピュータ60がそれぞれの検出信号を一括して取り扱うことによって、玉払出機構から払い出された玉が一括して検出されることになる。
【0052】
上記の実施の形態では、位置検出器200から検出信号が出力されてから払出個数検出器201から検出信号が出されるまでの時間が所定時間を越えたことの累積回数が規定値以上になると所定の処理が実行される例が示されたが、各本発明はそのような実施形態に限られない。順次払出機構の払出動作を検出する検出器からの検出信号と、順次払出機構から払い出される玉を一括して検出する検出器からの検出信号とを用いて、それらの信号の出力タイミング差(後者の検出器が全く検出しなくなった場合を除く)があらかじめ決められている所定の条件に合致したら異常対応処理等の所定の処理が開始される各形態は、本発明に含まれるものである。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、弾球遊技機が、玉が流下する複数列の玉供給樋と、玉供給樋から流下する玉を順次に払い出す回転体を備えた順次払出機構と、順次払出機構の回転体の回転動作を検出する払出動作検出手段と、順次払出機構の回転体の回転動作によって払い出される玉を検出する一つの玉計数手段と、所定数の玉を玉計数手段が検出するまで順次払出機構の回転体回転動作させる払出制御手段とを備え、払出制御手段は、払出動作検出手段が回転体の回転動作を検出してから基準時間内に玉計数手段が玉を検出しない場合に複数列の玉供給樋のうちのいずれかの列で玉詰まりまたは玉供給遅れが発生したと判断して所定の処理を実行するように構成されているので、ある列で玉詰まりが生じているのか検出器自体が故障しているのかを、玉詰まりが生じていない列から流下する玉により判別できる。従って、ある列で一時的な玉詰まりや玉供給遅れ等の要因が生じたときでも玉払出動作を問題なく続行できる
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面からみた正面図である。
【図2】 パチンコ遊技機の内部構造を示す全体背面図である。
【図3】 パチンコ遊技機の機構板を背面からみた背面図である。
【図4】 玉払出装置の分解斜視図である。
【図5】 (A)は玉払出装置の側面からみた断面図、(B)は玉払出装置の前方からみた断面図である。
【図6】 遊技制御基板と払出制御基板との主要な電気部構成を関連する各部材とともに示すブロック図である。
【図7】 払出制御用マイクロコンピュータの玉払出処理を示すフローチャートである。
【図8】 払出制御用マイクロコンピュータの異常チェック処理を示すフローチャートである。
【図9】 払出制御用マイクロコンピュータの異常対応処理を示すフローチャートである。
【図10】 一時的な玉詰まりや玉供給遅れ等の異常要因が発生しなかった場合の例を示すタイミング図である。
【図11】 異常要因発生が継続した場合の例を示すタイミング図である。
【図12】 異常要因発生が継続したものの途中でその要因が消滅した場合の例を示すタイミング図である。
【図13】 他の実施形態における異常要因発生が継続した場合の例を示すタイミング図である。
【符号の説明】
31 遊技制御基板
37 払出制御基板
53 遊技制御用マイクロコンピュータ
60 払出制御用マイクロコンピュータ
90 玉供給樋
97 玉払出装置
200 位置検出器
201 払出個数検出器

Claims (4)

  1. 遊技により払出条件が成立したことにもとづいて所定数の玉を払い出す弾球遊技機において、
    玉が流下する複数列の玉供給樋と、
    前記玉供給樋から流下する玉を順次に払い出す回転体を備えた順次払出機構と、
    前記順次払出機構の前記回転体の回転動作を検出する払出動作検出手段と、
    前記順次払出機構の前記回転体の回転動作によって払い出される玉を検出する一つの玉計数手段と、
    所定数の玉を前記玉計数手段が検出するまで前記順次払出機構の前記回転体回転動作させる払出制御手段とを備え、
    前記払出制御手段は、前記払出動作検出手段が前記回転体の回転動作を検出してから前記玉計数手段が玉を検出するまでの基準時間を設定し、基準時間を越えて前記玉計数手段が玉を検出した場合に前記複数列の玉供給樋のうちのいずれかの列で玉詰まりまたは玉供給遅れが発生したと判断して所定の処理を実行する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 払出制御手段は、所定の処理として報知処理を行う請求項1載の弾球遊技機。
  3. 払出制御手段は、基準時間を越えて玉計数手段が玉を検出したことが複数回生ずると所定の処理を実行する請求項1または請求項記載の弾球遊技機。
  4. 払出制御手段は、所定の処理として、遊技を不能動化する処理を行う請求項1から請求項3のうちのいずれかに記載の弾球遊技機。
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